(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】セパレータ自動供給装置
(51)【国際特許分類】
H01M 10/04 20060101AFI20241024BHJP
H01M 50/403 20210101ALI20241024BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M50/403 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529827
(86)(22)【出願日】2022-12-02
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 KR2022019533
(87)【国際公開番号】W WO2023101519
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0171352
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0166549
(32)【優先日】2022-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】キ・スン・クオン
(72)【発明者】
【氏名】リョン・ホ・カン
(72)【発明者】
【氏名】ギル・ヨン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ミン・キ・キム
【テーマコード(参考)】
5H021
5H028
【Fターム(参考)】
5H021BB04
5H021BB19
5H028AA05
5H028BB07
5H028BB18
5H028CC08
(57)【要約】
本発明は、セパレータ自動供給装置に関し、本発明によるセパレータ自動供給装置は、セパレータ巻き取りロールを供給する装置であって、前記セパレータ巻き取りロールが伝達されるユニット軸を含み、伝達された前記セパレータ巻き取りロールを移動させるトランスファユニットと、前記トランスファユニットを介して移動した前記セパレータ巻き取りロールが装着されるアンワインダ軸とを含み、前記電極および前記セパレータの巻き取り時に前記アンワインダ軸に装着された前記セパレータ巻き取りロールから前記セパレータが巻き出されるアンワインダを含み、前記トランスファユニットは、前記ユニット軸を前記アンワインダのアンワインダ軸とアラインさせた後、前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダのアンワインダ軸に装着させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極およびセパレータを巻き取って電極組立体を製造するために、前記セパレータが巻き取られたセパレータ巻き取りロールを供給するセパレータ自動供給装置であって、
前記セパレータ巻き取りロールが伝達されるユニット軸を含み、伝達された前記セパレータ巻き取りロールを移動させるトランスファユニットと、
前記トランスファユニットを介して移動した前記セパレータ巻き取りロールが装着されるアンワインダ軸を含み、前記電極および前記セパレータの巻き取り時に、前記アンワインダ軸に装着された前記セパレータ巻き取りロールから前記セパレータが巻き出されるアンワインダを含み、
前記トランスファユニットは、前記ユニット軸を前記アンワインダのアンワインダ軸とアラインさせた後、前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダのアンワインダ軸に装着させる、セパレータ自動供給装置。
【請求項2】
前記トランスファユニットは、トランスファシリンダと、前記トランスファシリンダに装着されるトランスファシリンダ軸とをさらに含み、
前記ユニット軸に位置する前記セパレータ巻き取りロールを前記トランスファシリンダ軸の移動により前記アンワインダのアンワインダ軸に押圧移動させて、前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダ軸に装着させる、請求項1に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項3】
前記トランスファユニットのユニット軸は、前記アンワインダの前記アンワインダ軸と同じ高さに位置し、
前記トランスファユニットが水平移動して前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダに伝達する、請求項1に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項4】
前記トランスファユニットは、下部に備えられる走行手段を含み、
前記走行手段を介して支持テーブルに沿って水平移動して前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダに伝達する、請求項3に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項5】
前記トランスファユニットのユニット軸と前記アンワインダのアンワインダ軸のアライン状態を検出するアンワインダアラインセンサをさらに含む、請求項4に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項6】
前記トランスファユニットは、前記アンワインダアラインセンサの検出値を参照して、前記トランスファユニットのユニット軸と前記アンワインダのアンワインダ軸がアラインする位置まで前記走行手段を介して水平移動する、請求項5に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項7】
前記セパレータ巻き取りロールの供給を受けて前記トランスファユニットに伝達するリフトユニットをさらに含み、
前記リフトユニットは、水平方向に回転し、上下方向に移動して、供給を受けた巻き取りロールを前記トランスファユニットに伝達する、請求項1に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項8】
前記リフトユニットは、供給を受ける前記セパレータ巻き取りロールが位置するリフト軸を含み、
前記リフトユニットは、前記リフト軸を前記トランスファユニットのユニット軸とアラインさせた後、前記セパレータ巻き取りロールを前記トランスファユニットのユニット軸に伝達する、請求項7に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項9】
前記リフトユニットのリフト軸と前記トランスファユニットのユニット軸のアライン状態を検出するリフトアラインセンサをさらに含む、請求項8に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項10】
前記リフトユニットは、下部に備えられるリフト手段を含み、
前記リフト手段を介して前記リフトユニットが上下移動して前記セパレータ巻き取りロールを前記トランスファユニットに伝達する、請求項9に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項11】
前記リフトユニットは、前記リフトアラインセンサの検出値を参照して、前記リフトユニットのリフト軸と前記トランスファユニットのユニット軸がアラインする位置まで前記リフト手段を介して上下移動する、請求項10に記載のセパレータ自動供給装置。
【請求項12】
前記セパレータ巻き取りロールを前記リフトユニットに供給する物流供給ユニットをさらに含む、請求項7に記載のセパレータ自動供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年12月2日付けの韓国特許出願第10-2021-0171352号および2022年12月2日付けの韓国特許出願第10-2022-0166549号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されている全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、セパレータ自動供給装置に関する。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、一次電池とは異なり、再充電が可能であり、また、小型化および大容量化の可能性により、近年多く研究開発されている。モバイル機器に関する技術開発と需要の増加に伴い、エネルギー源としての二次電池の需要が急激に増加している。
【0004】
二次電池は、電池ケースの形状に応じて、コイン型電池と、円筒型電池と、角型電池と、パウチ型電池とに分けられる。二次電池において、電池ケースの内部に装着される電極組立体は、電極およびセパレータの積層構造からなる充放電が可能な発電素子である。
【0005】
電極組立体は、概ね、活物質が塗布されたシート状の正極と負極との間にセパレータを介在して巻き取ったゼリーロール(Jelly‐roll)型と、多数の正極と負極をセパレータが介在された状態で順に積層したスタック型と、スタック型の単位セルを長い長さの分離フィルムで巻き取ったスタック/フォールディング型とに分けられる。
【0006】
ゼリーロール型電極組立体は、正極および負極の電極とセパレータを巻き取って製造し、且つ、巻き取りの際に、セパレータを供給するセパレータが巻き取られたセパレータロールを手動で入れ替えている。
【0007】
これは、作業者がセパレータロールを手動で入れ替える時点で、設備の稼働を停止するしかなく、作業者の素材の入れ替え負荷ロス(Loss)が発生する欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一つの観点は、セパレータを自動で供給することができるセパレータ自動供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、セパレータ巻き取りロールを供給する装置であって、前記セパレータ巻き取りロールが伝達されるユニット軸を含み、伝達された前記セパレータ巻き取りロールを移動させるトランスファ(Transfer)ユニットと、前記トランスファ(Transfer)ユニットを介して移動した前記セパレータ巻き取りロールが装着されるアンワインダ軸を含み、前記電極および前記セパレータの巻き取り時に、前記アンワインダ軸に装着された前記セパレータ巻き取りロールから前記セパレータが巻き出されるアンワインダを含み、前記トランスファユニットは、前記ユニット軸を前記アンワインダのアンワインダ軸とアライン(align、整列)させた後、前記セパレータ巻き取りロールを前記アンワインダのアンワインダ軸に装着させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、電極およびセパレータを巻き取って電極組立体を製造する際、トランスファユニットを介して巻き取られるセパレータを提供するアンワインダでセパレータを自動で供給することができる。また、リフトユニットおよび物流供給ユニットをさらに含むことで、セパレータをより容易に自動で供給することができる。
【0011】
セパレータ巻き取りロールが位置するトランスファユニットのユニット軸と、アンワインダのアンワインダ軸をアライン(align、整列)させた後、セパレータ巻き取りロールをアンワインダのアンワインダ軸に装着させることにより、セパレータ巻き取りロールをアンワインダに容易に装着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置において物流供給ユニットおよびリフトユニットを示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置において物流供給ユニットおよびリフトユニットを示す正面図である。
【
図3】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールが物流供給ユニットからリフトユニットに伝達される状態を示す平面図である。
【
図4】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがリフトユニットに伝達された後、リフトユニットが回転する状態を示す平面図である。
【
図5】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてリフトユニットが下降してセパレータ巻き取りロールをトランスファユニットに伝達する前の状態を示す平面図である。
【
図6】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがリフトユニットからトランスファユニットに伝達される状態を示す平面図である。
【
図7】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットに伝達された後、トランスファユニットが移動する状態を示す平面図である。
【
図8】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットに伝達された後、トランスファユニットが移動する状態を示す正面図である。
【
図9】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットからアンワインダに伝達される状態を示す平面図である。
【
図10】本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがアンワインダに伝達された状態を示す平面図である。
【
図11】
図2においてA-A’線に沿って切開した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、特定の利点および新規の特徴は、添付の図面に関連する以下の詳細な説明と好ましい実施形態からより明白になる。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付けるに際し、同じ構成要素に限っては、異なる図面上に表示されていても、できるだけ同じ番号を有するようにしていることに留意されたい。また、本発明は、様々な相違する形態に実現されることができ、ここで説明する実施形態に限定されない。また、本発明を説明するに際し、本発明の要旨を不明瞭にし得る関連する公知の技術に関する詳細な説明は省略する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置において物流供給ユニットおよびリフトユニットを示す平面図であり、
図2は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置において物流供給ユニットおよびリフトユニットを示す正面図であり、
図3は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールが物流供給ユニットからリフトユニットに伝達される状態を示す平面図である。また、
図4は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがリフトユニットに伝達された後、リフトユニットが回転する状態を示す平面図であり、
図5は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてリフトユニットが下降してセパレータ巻き取りロールをトランスファユニットに伝達する前の状態を示す平面図である。
【0015】
図1~
図5を参照すると、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、電極およびセパレータを巻き取って電極組立体を製造するために、セパレータが巻き取られたセパレータ巻き取りロール10を供給する装置であって、伝達されたセパレータ巻き取りロール10を移動させるトランスファ(Transfer)ユニット140と、トランスファ(Transfer)ユニットを介して移動したセパレータ巻き取りロール10が装着されるアンワインダ軸161を含むアンワインダ160とを含む。
【0016】
また、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、セパレータ巻き取りロール10の供給を受け、トランスファユニット140に伝達するリフトユニット120と、セパレータ巻き取りロール10をリフトユニット120に給する物流供給ユニット110とをさらに含むことができる。
【0017】
なお、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、供給アラインセンサC1と、リフトアラインセンサC2と、アンワインダアラインセンサC3とをさらに含むことができる。
【0018】
図1~
図3を参照すると、物流供給ユニット110は、セパレータが巻き取られたセパレータ巻き取りロール10をリフトユニット120に供給することができる。
【0019】
物流供給ユニット110は、セパレータ巻き取りロール10を供給するために、セパレータ巻き取りロール10が位置する供給軸111を含むことができる。ここで、物流供給ユニット110は、供給シリンダ113と、供給シリンダ113に装着される供給シリンダ軸112とをさらに含むことができる。ここで、供給軸111に位置するセパレータ巻き取りロール10を供給シリンダ軸112の移動によりリフトユニット120側に押圧移動させて、セパレータ巻き取りロール10をリフトユニット120に装着させることができる。
【0020】
供給シリンダ軸112は、供給移動軸112bおよび供給移動軸112bに備えられた供給ブロック112aを含むことができる。
【0021】
供給ブロック112aは、例えば、セパレータ巻き取りロール10の一側面と対向して位置し、供給移動軸112bが他側方向に移動するにつれて供給ブロック112aがセパレータ巻き取りロール10を他側方向に移動させることができる。ここで、例えば、物流供給ユニット110の供給軸111とリフトユニット120のリフト軸121との間隔は、セパレータ巻き取りロール10の幅より小さいことができる。
【0022】
一方、物流供給ユニット110は、供給軸111をリフトユニット120のリフト軸121とアライン(align、整列)させた後、セパレータ巻き取りロール10をリフトユニット120のリフト軸121に装着させることができる。ここで、供給アラインセンサC1は、物流供給ユニット110の供給軸111とリフトユニット120のリフト軸121のアライン状態を検出することができる。
【0023】
一方、物流供給ユニット110は、物流供給ユニット110を移動させる移動治具Sを含むことができる。移動治具Sは、物流供給ユニット110の供給シリンダ113が装着される水平部S2と、水平部S2と連結された垂直部S1とを含むことができる。
【0024】
図11は、
図2においてA-A’線に沿って切開した断面図である。ここで、
図11は、移動治具Sの部分は省略して示している。
【0025】
図2および
図11を参照すると、供給軸111の軸部には、スリット(Slit)状のスライドホール111aが形成され、供給ブロック112aと供給移動軸112bが連結されることができる。すなわち、供給軸111において供給移動軸112bが収容される内部空間と外側を貫通するスライドホール111aが形成され、供給移動軸112bからスライドホール111aを介して供給ブロック112aまで延びて連結されることにより、供給移動軸112bの移動によって供給ブロック112aの移動が容易であることができる。ここで、スライドホール111aは、供給軸111において供給移動軸112bの移動方向であるX軸方向に沿って形成されることができる。一方、物流供給ユニット110の供給軸111と同様に、後述するリフトユニット120のリフト軸121にも軸部にスリット(Slit)状のスライドホールが形成され、リフトブロック122aとリフト移動軸122bが連結されることができる(
図6参照)。なお、後述するトランスファユニット140のユニット軸141にも、物流供給ユニット110の供給軸111と同様、軸部にスリット(Slit)状のスライドホールが形成され、トランスファブロック142aとトランスファ移動軸142bが連結されることができる(
図9参照)。
【0026】
図6は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがリフトユニット120からトランスファユニットに伝達される状態を示す平面図である。
【0027】
図4~
図6を参照すると、リフトユニット120は、物流供給ユニット110からセパレータ巻き取りロール10の供給を受けてトランスファユニット140に伝達することができる。ここで、リフトユニット120は、物流供給ユニット110から供給を受けるセパレータ巻き取りロール10が位置するリフト軸121を含むことができる。
【0028】
また、リフトユニット120は、水平方向に回転し、上下方向に移動して、供給を受けたセパレータ巻き取りロール10をトランスファユニット140に伝達することができる。ここで、例えば、水平方向はXY軸平面方向であり、上下方向はZ軸方向であることができる。
【0029】
また、リフトユニット120は、物流供給ユニット110からセパレータ巻き取りロール10の供給を受けた後、トランスファユニット140のユニット軸141とはY軸方向に平行な方向に位置するように回転した後、下方に移動し、トランスファユニット140のユニット軸141と同一線上に位置することができる。ここで、リフトユニット120は、例えば、90度の回転時に、トランスファユニット140のユニット軸141と平行な方向に位置するようにセッティング(Setting、設定)されることができる。
【0030】
一方、リフトユニット120は、下部に備えられるリフト手段130を含み、リフト手段130を介して上下移動し、セパレータ巻き取りロール10をトランスファユニット140に伝達することができる。リフト手段130は、垂直軸131と、垂直軸131に沿って移動する移動部132と、移動部132を移動させる移動軸134とを含むことができる。ここで、リフト手段130は、移動部132とリフトユニット120との間を固定する固定部133をさらに含むことができる。移動軸134は、例えば、アクチュエータに結合し、アクチュエータを介して上下移動することができる。移動部132は、移動軸134の端部に備えられて移動軸134の移動により上下移動し、リフトユニット120に装着されるセパレータ巻き取りロール10の下部を支持することができる。
【0031】
一方、リフトユニット120は、リフト手段130の下部に備えられる回転手段をさらに含み、回転手段を介してリフト手段130を水平方向に回転させてリフトユニット120を回転させることができる(ここで、回転手段は、軸をモータの回転力により回転させる手段であり、このような手段は、公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。)
【0032】
なお、リフトユニット120は、リフトシリンダ123と、リフトシリンダ123に装着されるリフトシリンダ軸122とをさらに含むことができる。ここで、リフト軸121に位置するセパレータ巻き取りロール10をリフトシリンダ軸122の移動によりトランスファユニット140側に押圧移動させて、セパレータ巻き取りロール10をトランスファユニット140のユニット軸141に装着させることができる。
【0033】
リフトシリンダ軸122は、リフト移動軸122bと、リフト移動軸122bに備えられたリフトブロック122aとを含むことができる。
【0034】
リフトブロック122aは、例えば、セパレータ巻き取りロール10の一側面と対向して位置し、リフト移動軸122bが他側方向に移動するにつれて、リフトブロック122aがセパレータ巻き取りロール10を他側方向に移動させることができる。
【0035】
一方、リフトユニット120は、リフト軸121をトランスファユニット140のユニット軸141とアライン(align、整列)させた後、セパレータ巻き取りロール10をトランスファユニット140のユニット軸141に装着させることができる。ここで、リフトアラインセンサC2は、リフトユニット120のリフト軸121とトランスファユニット140のユニット軸141のアライン状態を検出することができる。これにより、トランスファユニット140は、リフトアラインセンサC2の検出値を参照して、リフト手段130の上下移動量を調節し、リフトユニット120のリフト軸121とトランスファユニット140のユニット軸141を容易にアラインさせることができる。
【0036】
図7は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットに伝達された後、トランスファユニットが移動する状態を示す平面図であり、
図8は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットに伝達された後、トランスファユニットが移動する状態を示す正面図である。
【0037】
図7および
図8を参照すると、トランスファユニット(Transfer unit)140は、セパレータ巻き取りロール10をリフトユニット120から伝達されるユニット軸141を含み、伝達されたセパレータ巻き取りロール10を移動させることができる。
【0038】
なお、トランスファユニット140は、トランスファシリンダ143と、トランスファシリンダ143に装着されるトランスファシリンダ軸142とをさらに含むことができる。ここで、ユニット軸141に位置するセパレータ巻き取りロール10を、トランスファシリンダ軸142の移動によりアンワインダ160のアンワインダ軸161に押圧移動させて、セパレータ巻き取りロール10をアンワインダ軸161に装着させることができる。
【0039】
トランスファシリンダ軸142は、トランスファ移動軸142bと、トランスファ移動軸142bに備えられたトランスファブロック142aとを含むことができる。
【0040】
トランスファブロック142aは、例えば、セパレータ巻き取りロール10の一側面と対向して位置し、トランスファ移動軸142bが他側方向に移動するにつれて、トランスファブロック142aがセパレータ巻き取りロール10を他側方向に移動させることができる。
【0041】
また、トランスファユニット140は、ユニット軸141がアンワインダ軸161と同じ高さに位置することができる。ここで、トランスファユニット140は、下部に備えられる走行手段150を含み、走行手段150を介して水平移動し、セパレータ巻き取りロール10をアンワインダ160に伝達することができる。ここで、トランスファユニット140は、例えば、X軸方向に移動することができる。
【0042】
走行手段150は、支持テーブルTの上面に沿って移動することができる。ここで、例えば、走行手段150は、支持テーブルTの上面に接触する輪と、輪を回転させるモータとを含むことができる。輪は、モータの回転軸と結合してモータの作動によって回転し、支持テーブルTの上面に沿って水平移動することができる。
【0043】
一方、トランスファユニット140は、ユニット軸141をアンワインダ160のアンワインダ軸161とアライン(align、整列)させた後、セパレータ巻き取りロール10をアンワインダ160のアンワインダ軸161に装着させることができる。ここで、アンワインダアラインセンサC3は、トランスファユニット140のユニット軸141とアンワインダ160のアンワインダ軸161のアライン状態を検出することができる。これにより、トランスファユニット140は、アンワインダアラインセンサC3の検出値を参照して、走行手段150の水平移動量を調節し、トランスファユニット140のユニット軸141とアンワインダ160のアンワインダ軸161をアラインさせることができる。
【0044】
図9は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがトランスファユニットからアンワインダに伝達される状態を示す平面図であり、
図10は、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置においてセパレータ巻き取りロールがアンワインダに伝達された状態を示す平面図である。
【0045】
図9および
図10を参照すると、アンワインダ160は、トランスファ(Transfer)ユニットを介して移動したセパレータ巻き取りロール10が装着されるアンワインダ軸161を含み、電極およびセパレータの巻き取り時に、アンワインダ軸161に装着されたセパレータ巻き取りロール10からセパレータが巻き出されることができる。
【0046】
ここで、アンワインダ軸161は、固定され、アンワインダ軸161に装着されたセパレータ巻き取りロール10が回転して巻き取られたセパレータが電極組立体の巻き取り時に巻き出されて供給されることができる。
【0047】
一方、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、アンワインダ160からセパレータの供給が完了したセパレータ巻き取りロール10を除去する除去治具をさらに含むことができる。これにより、供給が完了したセパレータ巻き取りロール10を除去治具を介してアンワインダ160から除去し、自動でセパレータが巻き取られたセパレータ巻き取りロール10を継続してアンワインダ160に装着させることができる。
【0048】
一方、本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、各装置を制御する制御部をさらに含むことができる。制御部は、物流供給ユニット110、リフトユニット120、およびトランスファユニット140などの作動を制御することができる。
【0049】
図3、
図6、および
図9を参照すると、前記のように構成された本発明の実施形態によるセパレータ自動供給装置は、電極およびセパレータの巻き取って電極組立体を製造する際、トランスファユニット140を介して巻き取られるセパレータを提供するアンワインダ160にセパレータを自動で供給することができる。また、リフトユニット120および物流供給ユニット110をさらに含むことで、セパレータをより容易に自動で供給することができる。
【0050】
なお、リフトユニット120は、リフトアラインセンサC2の検出値を参照して、リフトユニット120のリフト軸121とトランスファユニット140のユニット軸141がアラインする位置までリフト手段130を介して上下移動し、セパレータ巻き取りロール10を容易且つ正確にトランスファユニット140に伝達することができる。
【0051】
また、トランスファユニット140は、アンワインダアラインセンサC3の検出値を参照して、トランスファユニット140のユニット軸141とアンワインダ160のアンワインダ軸161がアラインする位置まで走行手段を介して水平移動した後、セパレータ巻き取りロール10をアンワインダ160のアンワインダ軸161に装着させることにより、セパレータ巻き取りロール10をアンワインダ160に正確かつ容易に装着させることができる。
【0052】
以上、本発明を具体的な実施形態について詳細に説明しているが、これは、本発明を具体的に説明するためのものであって、本発明によるセパレータ自動供給装置と、これにより製造された電極組立体および二次電池は、これに限定されない。本発明の技術的思想内で当該分野において通常の知識を有する者によって多様な実施が可能であると言える。
【0053】
また、発明の具体的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって明確になる。
【符号の説明】
【0054】
10 セパレータ巻き取りロール
110 物流供給ユニット
111 供給軸
112 供給シリンダ軸
112a 供給ブロック
112b 供給移動軸
113 供給シリンダ
120 リフトユニット
121 リフト軸
122 リフトシリンダ軸
122a リフトブロック
122b リフト移動軸
123 リフトシリンダ
130 リフト手段
131 垂直軸
132 移動部
133 固定部
134 移動軸
140 トランスファユニット
141 ユニット軸
142 トランスファシリンダ軸
142a トランスファブロック
142b トランスファ移動軸
143 トランスファシリンダ
150 走行手段
160 アンワインダ
161 アンワインダ軸
C1 供給アラインセンサ
C2 リフトアラインセンサ
C3 アンワインダアラインセンサ
S 移動治具
S1 垂直部
S2 水平部
【国際調査報告】