(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20241024BHJP
A24F 40/57 20200101ALI20241024BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/57
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529888
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 CN2022132481
(87)【国際公開番号】W WO2023098479
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111459646.2
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519027992
【氏名又は名称】湖北中烟工業有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA TOBACCO HUBEI INDUSTRIAL LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】劉 華臣
(72)【発明者】
【氏名】譚 健
(72)【発明者】
【氏名】唐 良穎
(72)【発明者】
【氏名】呉 聡
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB11
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD06
4B162AD08
4B162AD12
4B162AD16
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD32
(57)【要約】
ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法及び装置であって、方法は、器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップ(S101)と、初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップ(S102)と、パラメータ調整指令を受信し、パラメータ調整指令に基づいて初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御するステップ(S103)と、を含む。加熱温度曲線をユーザーに表示して、パラメータ調整指導情報に基づいてユーザーに対して調整案内を行うことで、ユーザーは、個人の習慣に基づいて加熱温度曲線を自主的に調整することができ、異なる吸引環境、異なるタバコ仕様及び異なる吸引習慣などの影響によるユーザーの吸引体験を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法であって、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップは、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得するステップであって、前記器具環境情報は、現在の天気、環境温度及び湿度、海抜データ、気圧データを含み、前記タバコパラメータ情報はタバコの味データ、タバコ仕様データを含むステップと、
前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリ、及び前記器具環境情報に対応する環境種別情報を決定するステップと、
前記環境種別情報に基づいて前記タバコ加熱温度曲線ライブラリを照会して、前記環境種別情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップは、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップと、
前記初期加熱温度曲線において各吸引ノードを決定し、各前記吸引ノードに対応するエアロゾル生成速度をラベル付けして、隣り合う2つの前記吸引ノードの間のエアロゾル生成総量を計算するステップと、
前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップは、
予め設定された少なくとも1つの調整スキームに基づいて、前記初期加熱温度曲線をシミュレーション調整して、シミュレーションされた加熱温度曲線を取得するステップと、
各前記シミュレーションされた加熱温度曲線を、前記初期加熱温度曲線とそれぞれ比較して、各スキーム調整結果を決定するステップと、
各前記スキーム調整結果に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1又は3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具が予め設定された時間長の前に過加熱状態になった場合、器具加熱部品の現在温度を取得するステップと、
予め設定された対応関係に基づいて前記現在温度に対応する予熱短縮時間を決定して、前記予熱短縮時間に基づいて、前記調整後加熱温度曲線における予熱時間帯を最適化するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具の現在電力残量を取得するステップと、
前記現在電力残量が予め設定された電力量よりも低い場合、前記調整後加熱温度曲線に対応する標準消費電力量を決定するステップと、
前記標準消費電力量と現在電力残量との電力量比に基づいて前記調整後加熱温度曲線を最適化するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記調整後加熱温度曲線を履歴加熱温度曲線として履歴データベースに記憶するステップと、
読み取り指令を受信した時、前記器具環境情報を取得して、前記履歴データベースにおいて前記器具環境情報にマッチングする各前記履歴加熱温度曲線を照会するステップと、
各前記履歴加熱温度曲線を表示するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置であって、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択する取得モジュールと、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する処理モジュールと、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する調整モジュールと、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項9】
メモリ、プロセッサー、及びメモリに記憶されてプロセッサー上で実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器であって、
前記プロセッサーは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項1~7の何れか1項に記載の方法のステップを実現する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサーによって実行されるときに、請求項1~7の何れか1項に記載の方法のステップを実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年12月02日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111459646.2であり、発明名称が「ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法及び装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容は本出願に援用により組み込まれている。
【0002】
本出願は、喫煙具加熱制御の技術分野に関し、具体的に、ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法及び装置に関している。
【背景技術】
【0003】
加熱非燃焼喫煙具におけるエアロゾル生成装置は、加熱器によってエアロゾル生成物質を加熱して適量のエアロゾルを生成し、この過程で、必要な温度曲線に基づいて、加熱器に供給される電力を制御することは重要である。従来の技術案において、加熱モードは、器具制御モジュールに予め書き込まれた一定のプログラムであり、ユーザーは、器具の既定の内蔵機能に従って既存のいくつかの汎用の加熱方案の中で選択的に操作することしかできず、異なる使用環境及び使用シナリオでの個性化の器具加熱ニーズを完全に満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題を解決するために、本出願の実施例は、ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本出願の実施例はユーザーカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法を提供し、前記方法は、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御するステップと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップは、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得するステップであって、前記器具環境情報は、現在の天気、環境温度及び湿度、海抜データ、気圧データを含み、前記タバコパラメータ情報は、タバコの味データ、タバコ仕様データを含むステップと、
前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリ、及び前記器具環境情報に対応する環境種別情報を決定するステップと、
前記環境種別情報に基づいて前記タバコ加熱温度曲線ライブラリを照会して、前記環境種別情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、を含む。
【0007】
好ましくは、前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップは、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップと、
前記初期加熱温度曲線において各吸引ノードを決定し、各前記吸引ノードに対応するエアロゾル生成速度をラベル付けして、隣り合う2つの前記吸引ノードの間のエアロゾル生成総量を計算するステップと、
前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップは、
予め設定された少なくとも1つの調整スキームに基づいて、前記初期加熱温度曲線をシミュレーション調整して、シミュレーションされた加熱温度曲線を取得するステップと、
各前記シミュレーションされた加熱温度曲線を、前記初期加熱温度曲線とそれぞれ比較して、各スキーム調整結果を決定するステップと、
各前記スキーム調整結果に基づいて、パラメータ調整指導情報を生成するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具が予め設定された時間長の前に過加熱状態になった場合、器具加熱部品の現在温度を取得するステップと、
予め設定された対応関係に基づいて前記現在温度に対応する予熱短縮時間を決定して、前記予熱短縮時間に基づいて、前記調整後加熱温度曲線における予熱時間帯を最適化するステップと、をさらに含む。
【0010】
好ましくは、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具の現在電力残量を取得するステップと、
前記現在電力残量が予め設定された電力量よりも低い場合、前記調整後加熱温度曲線に対応する標準消費電力量を決定するステップと、
前記標準消費電力量と現在電力残量との電力量比に基づいて前記調整後加熱温度曲線を最適化するステップと、をさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記方法は、
前記調整後加熱温度曲線を履歴加熱温度曲線として履歴データベースに記憶するステップと、
読み取り指令を受信した時、前記器具環境情報を取得して、前記履歴データベースにおいて前記器具環境情報にマッチングする各前記履歴加熱温度曲線を照会するステップと、
各前記履歴加熱温度曲線を表示するステップと、をさらに含む。
【0012】
第2の態様によれば、本出願の実施例は、ユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置を提供し、前記装置は、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択する取得モジュールと、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する処理モジュールと、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する調整モジュールと、を含む。
【0013】
第3の態様によれば、本出願の実施例はメモリ、プロセッサー、及びメモリに記憶されてプロセッサーで実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器を提供し、前記プロセッサーは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、第1の態様又は第1の態様の何れかの可能な実現形態によって提供される方法のステップを実現する。
【0014】
第4の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサーによって実行されるときに、第1の態様又は第1の態様の何れかの可能な実現形態によって提供される方法を実現する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下の通りであり、即ち、ユーザーが現在位置している吸引環境に基づいて、現在のタバコ仕様パラメータに合う加熱温度曲線を選択した後、加熱温度曲線をユーザーに表示し、パラメータ調整指導情報に基づいてユーザーに対して調整案内を行うことで、ユーザーは個人の習慣に基づいて加熱温度曲線を自主的に調整することができる。異なる吸引環境、異なるタバコ仕様及び異なる吸引習慣などの影響によるユーザーの吸引体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の実施例の技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例の必要な図面を簡単に紹介し、以下に記載の図面は本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を取得できる。
【
図1】本出願の実施例によるユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法のフロー模式図である。
【
図2】本出願の実施例によるユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置の構造模式図である。
【
図3】本出願の実施例による電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本出願の実施例の図面を結合して、本出願の実施例の技術案を明らか且つ完全に説明する。
【0018】
以下の紹介において、「第1」、「第2」などの用語は、単に説明のために使用されるものであり、相対的な重要性を指示又は示唆するものとして理解されない。以下の紹介は本出願の複数の実施例を提供し、異なる実施例の間は、互いに置き換え又は組み合わせを行うことができるため、本出願は、記載された同じ及び/又は異なる実施例の全ての可能な組み合わせを含んでもよい。従って、1つの実施例には特徴A、B、Cが含まれ、別の実施例には特徴B、Dが含まれると、以下の内容において、当該実施例が明らかに記載されていないにも関わらず、本出願も、A、B、C、Dのうちの1つ又は複数の他の全ての可能な組み合わせを有する実施例を含むとみなされるべきである。
【0019】
以下の記載は、例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性、又は例を限定するものではない。記載された要素の機能及び設置は、本出願の内容範囲を逸脱することなく変更してもよい。各例示に対して各過程又はコンポーネントを適切に省略、置き換え又は追加してもよい。例えば、記載された方法は、記載された順序とは異なる順序で実行することができ、各ステップを追加、省略又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例に関して説明された特徴を他の例に組み合わせてもよい。
【0020】
図1を参照し、
図1は、本出願の実施例によって提供されるユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御方法のフロー模式図である。本出願の実施例において、前記方法は以下のステップを含む。
S101:器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択する。
【0021】
本出願の実行主体は、タバコ加熱器具のコントローラであってもよい。
【0022】
本出願の実施例において、前記器具環境情報は、例えば温度及び湿度、海抜、気圧などの、器具が位置する環境の関連パラメータ情報として理解できる。具体的に、器具上のセンサーによって周辺環境を測定することで得られてもよいし、コントローラがインターネットに接続された後、器具が所在する位置の気象台のリアルタイムデータ情報を照会することで得られてもよい。
【0023】
本出願の実施例において、前記タバコパラメータ情報は、例えばタバコのサイズ仕様などの、今回器具内に挿入されたタバコに対応する関連パラメータ情報として理解できる。具体的に、器具は挿入されたタバコ上の二次元コード、バーコードなどのデータを読み取ることで得られてもよい。
【0024】
本出願の実施例において、同じ種類のタバコについて、異なる環境にあり、温度及び湿度、気圧、海抜などの環境パラメータの変化に伴い、その加熱過程の状態にある程度の影響を与え、さらに、ユーザーの吸引体験に影響を与える。また、異なるタバコは、異なるサイズ仕様、煙草の味などを有し、これらの要因も、ユーザーの吸引体験に影響を与える。ユーザーにとって、タバコの吸引過程全体を個性的にカスタマイズすることが望ましいが、専門の研究開発者ではないため、どのようにゼロからタバコ加熱過程全体を定義するかということは知られていない。従って、本出願はまず、器具環境情報及びタバコパラメータ情報という、ユーザーの吸引体験に著しく影響する2つの条件要因に基づいて、ユーザーのために、現在環境に適した汎用加熱曲線、即ち、初期加熱温度曲線を選択する。
【0025】
具体的に、タバコパラメータ情報に基づいて、タバコの種類を決定して、当該種類のタバコのタバコ加熱温度曲線ライブラリを照会することができる。タバコ加熱温度曲線ライブラリは、研究開発者が研究開発段階でのデータに基づいて実験することで得られた様々な環境での適切な加熱温度曲線で構成されることができる。タバコ加熱温度曲線ライブラリを決定した後、器具環境情報を曲線ライブラリにおける各曲線にマッチングすれば、器具が位置する環境に適用可能な初期加熱温度曲線を取得することができる。
【0026】
可能な実施形態において、ステップS101は、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得するステップであって、前記器具環境情報は、現在の天気、環境温度及び湿度、海抜データ、気圧データを含み、前記タバコパラメータ情報は、タバコの味データ、タバコ仕様データを含むステップと、
前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリ、及び前記器具環境情報に対応する環境種別情報を決定するステップと、
前記環境種別情報に基づいて前記タバコ加熱温度曲線ライブラリを照会して、前記環境種別情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、を含む。
【0027】
本出願の実施例において、実際には、器具環境情報は完全に一致することは不可能であり、直接的に器具環境情報によってマッチングすれば、必要な情報データ量が大きすぎて、マッチング計算効率が低すぎる。従って、本出願において、いくつかの環境種別情報が区画され、それぞれの環境種別情報は、指定された範囲内の全ての器具環境情報に対応する。タバコパラメータ情報を取得して、タバコ加熱温度曲線ライブラリを決定した後、器具環境情報に対応する環境種別情報によって、タバコ加熱温度曲線ライブラリにおいてマッチングして、初期加熱温度曲線を取得する。
【0028】
S102:前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する。
【0029】
本出願の実施例において、前記パラメータ調整指導情報は、加熱温度曲線のパラメータを如何に調整するかということをユーザーに指導する情報、又はどのパラメータを調整することがどのデータに影響を与えるかということを示す情報として理解できる。
【0030】
本出願の実施例において、コントローラは、得られた初期加熱温度曲線に基づいて、当該初期加熱温度曲線に適したパラメータ調整指導情報を相応的に生成することができる。パラメータ調整指導情報を生成した後、コントローラは当該情報を初期加熱温度曲線と共に表示することで、ユーザーは、現在の加熱曲線がどんなものであるか、また、ある態様で曲線を調整する必要がある場合、どのようなパラメータを調整すべきかを知ることができ、これにより、ユーザーは、個性化の吸引調整を容易に行うことができる。初期加熱温度曲線の表示方式は、器具に設けられたディスプレイによって表示されてもよいし、携帯端末にインストールされた、器具に関連するAPPによって表示されてもよい。
【0031】
可能な実施形態において、ステップS102は、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップと、
前記初期加熱温度曲線において各吸引ノードを決定し、各前記吸引ノードに対応するエアロゾル生成速度をラベル付けして、隣り合う2つの前記吸引ノードの間のエアロゾル生成総量を計算するステップと、
前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、を含む。
【0032】
本出願の実施例において、初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する前に、初期加熱温度曲線が表す数値をユーザーが直観的に理解できるようにするために、初期加熱温度曲線における各吸引ノードを決定してラベル付けする。また、各吸引ノードには、当該吸引ノードに対応する加熱温度でのエアロゾル生成速度、及び隣り合う2つの吸引ノードの間で生成したエアロゾル生成総量をラベル付けする。初期加熱温度曲線自体は、時間の経過に伴う加熱温度の変化を表徴する。また、各ノードの関連データを追加的にラベル付けした後、ユーザーは、吸引過程全体の各パラメータの変化をより直観的に理解することができ、さらに、自分のニーズに応じて、初期加熱温度曲線を調整することができる。
【0033】
例示的に、ユーザーは、パラメータ調整指導情報に基づいて、異なるパラメータ調整による変化を理解した後、初期加熱温度曲線上のデータに基づいて、自分のニーズに応じて、個性化の調整を行うことができる。具体的に、ユーザーは強い吸い応えを好む場合、吸引初期時間帯及び吸引終了時間帯により高い加熱温度を設置することを選択することで、エアロゾルの析出を大きくすることができる。ある状況、例えば会議や搭乗の合間などの、ユーザーが吸引体験を迅速に取得したい場合、吸引時間を短縮することができる。ユーザーは、吸引中のある口の煙の濃度をより高く、吸引時間全体をより長くしたい場合、対応する2つの吸引ノードの間の待ち時間を長くすることができる。
【0034】
可能な実施形態において、前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップは、
予め設定された少なくとも1つの調整スキームに基づいて、前記初期加熱温度曲線をシミュレーション調整して、シミュレーションされた加熱温度曲線を取得するステップと、
各前記シミュレーションされた加熱温度曲線を、前記初期加熱温度曲線とそれぞれ比較して、各スキーム調整結果を決定するステップと、
各前記スキーム調整結果に基づいてパラメータ調整指導情報を生成するステップと、を含む。
【0035】
本出願の実施例において、複数の調整スキームが予め設置され、各調整スキームは、曲線の1つのパラメータの調整に対応することができる。各調整スキームによる初期加熱温度曲線に対する調整シミュレーションによって、複数本のシミュレーションされた加熱温度曲線を取得することができる。各本のシミュレーションされた加熱温度曲線を初期加熱温度曲線とそれぞれ比較することで、スキーム調整結果、即ち、あるパラメータを調整した後に生成されたデータ変化の結果を取得することができる。各スキーム調整結果に基づいて、パラメータ調整指導情報を統合して生成することによって、ユーザーに対してパラメータ調整指導を行い、ユーザーは、自分のニーズに応じて、パラメータデータを正確に調整して、個性化の調整を実現することができる。
【0036】
S103:パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する。
【0037】
本出願の実施例において、前記パラメータ調整指令は、ユーザーが初期加熱温度曲線の関連パラメータデータに対して調整操作を行う時、生成した指令データとして理解できる。
【0038】
本出願の実施例において、ユーザーが、表示されたパラメータ調整指導情報に基づいて、初期加熱温度曲線に対して個性化の調整を行う過程で、パラメータ調整指令を生成する。コントローラは、パラメータ調整指令を受信した後、パラメータ調整指令に基づいて初期加熱温度曲線を調整し、最終的に、調整後加熱温度曲線を生成し、最終的に、調整後加熱温度曲線に基づいて器具を加熱し、ユーザーがカスタマイズする個性化の加熱過程を実現する。
【0039】
可能な実施形態において、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具が予め設定された時間長の前に過加熱状態になった場合、器具加熱部品の現在温度を取得するステップと、
予め設定された対応関係に基づいて前記現在温度に対応する予熱短縮時間を決定して、前記予熱短縮時間に基づいて、前記調整後加熱温度曲線における予熱時間帯を最適化するステップと、をさらに含む。
【0040】
本出願の実施例において、前述の過程によって得られた調整後加熱温度曲線は、器具が起動して加熱を開始してから、今回の吸引が終了するまでの過程全体の加熱温度の変化を表徴する。短い時間内で器具は既に過加熱状態になり、例えば、ユーザーがちょうど最初の1本を吸った時、器具の加熱部品の温度がまだ完全に冷めていなく、温度が高い。この際、加熱部品の現在温度を取得し、予め設定された対応関係に基づいて現在温度での対応する予熱短縮時間、即ち、今回の吸引過程の初期予熱時間がどれくらい短縮すべきかを決定することで、調整後加熱温度曲線における予熱時間帯を最適化して、ユーザーのよい吸引体験を保証し、過加熱により喫煙具が唇をやけどすることはない。予め設定された対応関係は、研究開発者が初期の研究開発過程で実験することで決定されてもよいし、畳み込みニューラルネットワークモデルによって訓練して計算することで決定されてもよい。
【0041】
可能な実施形態において、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する前に、
器具の現在電力残量を取得するステップと、
前記現在電力残量が予め設定された電力量よりも低い場合、前記調整後加熱温度曲線に対応する標準消費電力量を決定するステップと、
前記標準消費電力量と現在電力残量との電力量比に基づいて、前記調整後加熱温度曲線を最適化するステップと、をさらに含む。
【0042】
本出願の実施例において、器具は、電気エネルギーにより加熱部品を制御して加熱するため、器具の現在電力残量が不足になった場合、調整後加熱温度曲線全体の加熱過程を保証することができない。この場合、コントローラは、標準消費電力量と現在電力残量との電力量比を計算し、電力量比に基づいて加熱曲線全体の各部分の加熱温度を均等な割合で低減させ、対応する加熱温度曲線が、加熱してエアロゾルを生成することを満たすことができる状態に達することが保証されるが、吸引全過程におけるエアロゾル生成量が非常に満杯になることはなく、現在電力残量で今回の吸引終了まで持続できるようにする。
【0043】
可能な実施形態において、前記方法は、
前記調整後加熱温度曲線を履歴加熱温度曲線として履歴データベースに記憶するステップと、
読み取り指令を受信した時、前記器具環境情報を取得して、前記履歴データベースにおいて、前記器具環境情報にマッチングする各前記履歴加熱温度曲線を照会するステップと、
各前記履歴加熱温度曲線を表示するステップと、をさらに含む。
【0044】
本出願の実施例において、調整された調整後加熱温度曲線は、履歴加熱温度曲線として対応する履歴データベースに記憶されることで、ユーザーが次回の同じ状況で同じ吸引ニーズを有する場合、履歴データベースから対応する加熱温度曲線を直接的に呼び出して加熱制御を行うことができる。ユーザーが個性的に設置した加熱温度曲線の数は多い可能性があるため、ユーザーが加熱温度曲線から適切な曲線を選択する効率を向上させるために、読み取り指令を受信した場合、即ち、ユーザーは自分が設置した個性化曲線を選択する必要があることを表徴する際に、器具環境情報を再び取得する。まず、器具環境情報によって履歴データベースにおける曲線に対して初期選別を行って、マッチングする履歴加熱温度曲線(即ち、現在環境に適する加熱温度曲線)のみを表示して、ユーザーの選択効率を向上させる。
【0045】
以下、図面2を結合して、本出願の実施例によって提供されるユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置を詳しく紹介する。ここで、
図2に示すユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置は、本出願の
図1に示す実施例の方法を実行し、説明を容易にするために、本出願の実施例の関連部分のみを示し、開示されていない具体的な技術詳細について、本出願の
図1に示す実施例を参照すればよい。
【0046】
図2を参照し、
図2は本出願の実施例によって提供されるユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具の加熱制御装置の構造模式図である。
図2に示すように、前記装置は、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択する取得モジュール201と、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する処理モジュール202と、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御する調整モジュール203と、を含む。
【0047】
可能な実施形態において、取得モジュール201は、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得する第1の取得ユニットであって、前記器具環境情報は現在の天気、環境温度及び湿度、海抜データ、気圧データを含み、前記タバコパラメータ情報はタバコの味データ、タバコ仕様データを含む第1の取得ユニットと、
前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリ、及び前記器具環境情報に対応する環境種別情報を決定する第1の決定ユニットと、
前記環境種別情報に基づいて前記タバコ加熱温度曲線ライブラリを照会して、前記環境種別情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択する第1の照会ユニットと、を含む。
【0048】
可能な実施形態において、処理モジュール202は、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成する第1の生成ユニットと、
前記初期加熱温度曲線において各吸引ノードを決定し、各前記吸引ノードに対応するエアロゾル生成速度をラベル付けして、隣り合う2つの前記吸引ノードの間のエアロゾル生成総量を計算する第2の決定ユニットと、
前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示する第1の表示ユニットと、を含む。
【0049】
可能な実施形態において、第1の生成ユニットは、
予め設定された少なくとも1つの調整スキームに基づいて、前記初期加熱温度曲線をシミュレーション調整して、シミュレーションされた加熱温度曲線を取得する調整部品と、
各前記シミュレーションされた加熱温度曲線を、前記初期加熱温度曲線とそれぞれ比較して、各スキーム調整結果を決定する比較部品と、
各前記スキーム調整結果に基づいてパラメータ調整指導情報を生成する生成部品と、を含む。
【0050】
可能な実施形態において、前記装置は、
器具が予め設定された時間長の前に過加熱状態になった場合、器具加熱部品の現在温度を取得する第1の判定モジュールと、
予め設定された対応関係に基づいて前記現在温度に対応する予熱短縮時間を決定して、前記予熱短縮時間に基づいて前記調整後加熱温度曲線における予熱時間帯を最適化する第1の最適化モジュールと、をさらに含む。
【0051】
可能な実施形態において、前記装置は、
器具の現在電力残量を取得する電力量取得モジュールと、
前記現在電力残量が予め設定された電力量よりも低い場合、前記調整後加熱温度曲線に対応する標準消費電力量を決定する第2の判定モジュールと、
前記標準消費電力量と現在電力残量との電力量比に基づいて前記調整後加熱温度曲線を最適化する第2の最適化モジュールと、をさらに含む。
【0052】
可能な実施形態において、前記装置は、
前記調整後加熱温度曲線を履歴加熱温度曲線として履歴データベースに記憶する記憶モジュールと、
読み取り指令を受信した時、前記器具環境情報を取得して、前記履歴データベースにおいて前記器具環境情報にマッチングする各前記履歴加熱温度曲線を照会する受信モジュールと、
各前記履歴加熱温度曲線を表示する表示モジュールと、をさらに含む。
【0053】
当業者であれば知っているように、本出願の実施例の技術案は、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現される。本明細書における「ユニット」及び「モジュール」は、独立して、又は他の部材と協働して特定機能を完成することができるソフトウェア及び/又はハードウェアであり、ハードウェアは例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-ProgrammableGateArray、FPGA)、集積回路(Integrated Circuit、IC)などであってもよい。
【0054】
本出願の実施例の各処理ユニット及び/又はモジュールは、本出願の実施例に記載の機能を実現するアナログ回路によって実現されてもよいし、本出願の実施例に記載の機能を実行するソフトウェアによって実現されてもよい。
【0055】
図3を参照し、本出願の実施例に関する電子機器の構造模式図であり、当該電子機器は
図1に示す実施例の方法を実施することができる。
図3に示すように、電子機器300は少なくとも1つの中央演算処理装置301、少なくとも1つのネットワークインターフェース304、ユーザーインターフェース303、メモリ305、少なくとも1つの通信パス302を含む。
【0056】
通信パス302はこれらのコンポーネントの間の接続通信を実現する。
【0057】
ユーザーインターフェース303は、ディスプレイ(Display)、カメラ(Camera)を含み、好ましくは、ユーザーインターフェース303は標準的な有線インターフェース、無線インターフェースをさらに含んでもよい。
【0058】
好ましくは、ネットワークインターフェース304は標準的な有線インターフェース、無線インターフェース(例えば、WI-FIインターフェース)を含んでもよい。
【0059】
中央演算処理装置301は、1つ又は複数の処理コアを含むことができる。中央演算処理装置301は、様々なインターフェース及び回路を用いて全体的な電子機器300内の各部分を接続し、メモリ305内に記憶される指令、プログラム、コードセット又は指令セットを運行又は実行して、メモリ305内に記憶されるデータを呼び出すことで、端末300の様々な機能及び処理データを実行する。好ましくは、中央演算処理装置301は、デジタル信号処理(DigitalSignalProcessing、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-ProgrammableGate Array、FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(ProgrammableLogic Array、PLA)のうちの少なくとも1つのハードウェア形態で実現されてもよい。中央演算処理装置301には中央演算処理装置(CentralProcessing Unit、CPU)、グラフィックプロセッサー(GraphicsProcessing Unit、GPU)及びモデムなどのうちの1つ又はいくつかの組み合わせが集積される。CPUは主にオペレーティングシステム、ユーザーインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理し、GPUはディスプレイの表示内容のレンダリング及び描画を行い、モデムは無線通信を処理する。ここで、上記モデムは中央演算処理装置301に集積されず、1枚のチップによって個別に実現されてもよい。
【0060】
メモリ305はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでもよいし、読み取り専用メモリ(Read-OnlyMemory)を含んでもよい。好ましくは、当該メモリ305は、非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitorycomputer-readable storagemedium)を含む。メモリ305は指令、プログラム、コード、コードセット又は指令セットを記憶する。メモリ305は、オペレーティングシステムを実現する指令、少なくとも1つの機能(例えばタッチ制御機能、音声再生機能、画像再生機能など)のための指令、上記各方法実施例を実現する指令などを記憶するプログラム記憶領域、及び以上の各方法実施例が係わるデータなどを記憶するデータ記憶領域を含む。好ましくは、メモリ305は、上記中央演算処理装置301から離れた少なくとも1つの記憶装置であってもよい。
図3に示すように、コンピュータ記憶媒体としてのメモリ305は、オペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、ユーザーインターフェースモジュール及びプログラム指令を含んでもよい。
【0061】
図3の電子機器300において、ユーザーインターフェース303は主にユーザーに入力を提供するためのインターフェースとして使用され、ユーザーが入力したデータを取得し、中央演算処理装置301は、メモリ305に記憶されたユーザーがカスタマイズ可能な喫煙器具加熱制御アプリケーションプログラムを呼び出すことができ、具体的に、
器具環境情報及びタバコパラメータ情報を取得して、前記タバコパラメータ情報に対応するタバコ加熱温度曲線ライブラリから前記器具環境情報にマッチングする初期加熱温度曲線を選択するステップと、
前記初期加熱温度曲線に基づいてパラメータ調整指導情報を生成して、前記初期加熱温度曲線及びパラメータ調整指導情報を表示するステップと、
パラメータ調整指令を受信し、前記パラメータ調整指令に基づいて前記初期加熱温度曲線を調整して、調整後加熱温度曲線を取得した後、前記調整後加熱温度曲線に基づいて器具の加熱を制御するステップと、を実行する。
【0062】
本出願は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、当該プログラムがプロセッサーによって実行されるとき、上記方法のステップを実現する。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、フロッピーディスク、光ディスク、DVD、CD-ROM、マイクロドライブ、光磁気ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュ記憶機器、磁気カード又は光カード、ナノシステム(分子メモリICを含む)を含む任意のタイプのディスク、或いは指令及び/又はデータを記憶するのに適した任意のタイプの媒体若しくは機器を含んでもよいが、これらに限定されていない。
【0063】
なお、上記の各方法実施例について、説明を簡略化するために、何れも一連の動作の組み合わせとして表現されているが、当業者であれば知っているように、本出願は、記載された動作の順序に限定されず、その原因は、本出願によれば、いくつかのステップが他の順序で、又は同時に行われてもよいことにある。また、当業者であれば知っているように、明細書に記載の実施例は何れも好適な実施例であり、関連する動作及びモジュールは本出願に必須ではない。
【0064】
上記実施例において、各実施例の記載は何れも重点があり、ある実施例において詳しく記載されていない部分について、他の実施例の関連記載を参照すればよい。
【0065】
本出願によって提供されるいくつかの実施例において、開示された装置は他の形態で実現されてもよい。例えば、以上に記載の装置実施例は単に例示的なものであり、例えば、前記ユニットの区画は単に論理機能の区画であり、実際に実現する場合、別の区画方式があり、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに統合され、又は結合されてもよく、或いはいくつかの特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。また、表示又は論述された相互の間の結合、又は直接的な結合、或いは通信接続は、いくつかのサービスインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよいし、電気又は他の形態であってもよい。
【0066】
分離された構成要素として説明されたユニットは物理的に分離されてもよく、そうではなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的ユニットであってもよく、そうではなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに応じて、そのうちの一部または全てのユニットを選択して、本実施例の解決策の目的を実現することができる。
【0067】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットが個別として物理的に存在してもよいし、さらに、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよいし、ソフトウェア機能手段の形態で実現されてもよい。
【0068】
上記の統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されて、独立する製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本出願の技術案の本質、又は従来技術に対して貢献がある部分、或いは当該技術案の全て又は一部は、ソフトウェア製品の形態で体現されてもよく、当該コンピュータソフトウェア製品は1つのメモリに記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバー又はネットワーク機器など)に、本出願の各実施例に記載の方法の全て又は一部のステップを実行させるためのいくつかの指令を含む。上記メモリはUSBメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ポータブルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0069】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の各方法における全て又は一部のステップはプログラムによって関連するハードウェアに命令することで完成され、当該プログラムはコンピュータ可読メモリに記憶され、メモリはフラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含むことができる。
【0070】
以上は本開示の範囲を限定していなく、単に本開示の例示的な実施例である。即ち、本開示の教示に基づいて完成した均等変更及び修飾は何れも本開示のカバー範囲内に属している。当業者が明細書を考慮してその開示を実施した後、本開示の実施形態を容易に想到することができる。本出願は、本開示の任意の変形、用途又は適応的な変更をカバーするように意図され、これらの変形、用途又は適応的な変更は、本開示の一般的な原理に従うとともに、本開示に記載されていない当分野の公知常識又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は単に例示的なものであり、本開示の範囲及び精神は、特許請求の範囲によって限定される。
【国際調査報告】