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特表2024-540626防曇性及び抗菌性を有する多層フィルム構造体
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  • 特表-防曇性及び抗菌性を有する多層フィルム構造体 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】防曇性及び抗菌性を有する多層フィルム構造体
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/36 20060101AFI20241024BHJP
   B32B 27/18 20060101ALI20241024BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20241024BHJP
   B32B 27/20 20060101ALI20241024BHJP
   B32B 7/02 20190101ALI20241024BHJP
   C08J 7/054 20200101ALI20241024BHJP
【FI】
B32B27/36
B32B27/18 C
B32B27/30 A
B32B27/20 Z
B32B7/02
C08J7/054 CFD
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024530412
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-05-22
(86)【国際出願番号】 US2022081361
(87)【国際公開番号】W WO2023114716
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/265,450
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ヨンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ガチェク,マシュー
【テーマコード(参考)】
4F006
4F100
【Fターム(参考)】
4F006AA35
4F006AB43
4F006AB73
4F006BA10
4F006BA17
4F006CA09
4F006EA03
4F100AA04B
4F100AB24B
4F100AG00B
4F100AK25B
4F100AK42A
4F100AK52B
4F100BA02
4F100CA10B
4F100CA23B
4F100CA30B
4F100DE01B
4F100EH46B
4F100GB07
4F100GB41
4F100GB66
4F100JC00
4F100JC00B
4F100YY00B
(57)【要約】
【解決手段】 本開示は、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含み得る多層フィルムに関する。第1のAFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有してもよい。第1のAFAMコーティングは、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有してもよく、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される。
【選択図】図1A

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層フィルムであって、
第1のPET基材と、
前記第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含み、
前記AFAMコーティングが、
アクリレート系成分と、
前記アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、
光開始剤成分と、を含み、
前記AFAMコーティングが、約55°以下の水接触角を有し、
前記AFAMコーティングが、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し、前記MRSA抗菌等級が、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される、多層フィルム。
【請求項2】
多層フィルムであって、
第1のPET基材と、
前記第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含み、
前記AFAMコーティングが、
アクリレート系成分と、
前記アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、
光開始剤成分と、を含み、
前記AFAMコーティングが、約55°以下の水接触角を有し、
前記AFAMコーティングが、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有し、前記E.coli抗菌等級が、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上の大腸菌(E.coli)の初期接種からのE.coli活性の低下率として定義される、多層フィルム。
【請求項3】
前記第1のAFAMコーティングの前記銀系充填材成分が、銀を含み、リン酸銀を含み、銀含有ガラス粒子を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項4】
前記第1のAFAMコーティングの前記銀系充填材成分が、少なくとも約0.01ミクロンの平均粒径を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項5】
前記第1のAFAMコーティングの前記銀系充填材成分が、約20ミクロン以下の平均粒径を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項6】
前記第1のAFAMコーティングが、前記第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%の銀系充填材成分含有量を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項7】
前記第1のAFAMコーティングが、前記第1のAFAMコーティングの総重量に対して約2重量%以下の銀系充填材成分含有量を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項8】
前記第1の抗菌コーティングの前記アクリレート系成分が、アクリレートモノマーを含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項9】
前記第1のAFAMコーティングの前記アクリレート系成分が、アクリレートオリゴマーを含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項10】
前記第1のAFAMコーティングが、前記AFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約70重量%のアクリレート系成分含有量を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項11】
前記第1のAFAMコーティングが、前記AFAMコーティングの総重量に対して約99.9重量%以下のアクリレート系成分含有量を含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項12】
前記第1のAFAMコーティングが、シリコーンアクリレートを更に含む、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
【請求項13】
前記第1のAFAMコーティングが、前記第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のシリコーンアクリレート含有量を含む、請求項12に記載の多層フィルム。
【請求項14】
多層フィルムを形成する方法であって、前記方法が、
第1のPET基材を提供する工程と、
前記PET基材を覆う第1のAFAMコーティングを形成する工程と、を含み、
前記AFAMコーティングが、
アクリレート系成分と、
前記アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、
光開始剤成分と、を含み、
前記AFAMコーティングが、約55°以下の水接触角を有し、
前記AFAMコーティングが、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し、前記MRSA抗菌等級が、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される、方法。
【請求項15】
前記第1のAFAMコーティングの前記銀系充填材成分が、銀を含み、リン酸銀を含み、銀含有ガラス粒子を含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、防曇特性及び抗菌特性を有する多層薄フィルム層、並びに抗菌特性を有するそのような薄フィルム層を含む複合構造体に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
様々な微生物が病気を引き起こす可能性があり、これらの病気の蔓延は、長期間にわたって表面上で生存する微生物の能力に起因して起こることが多い。したがって、表面、特に医療用建造物内又は医療機器上に位置する表面に適用することができ、抗菌特性を有する多層フィルム構造体が望ましい。
【0003】
第1の態様によれば、多層フィルムは、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングとを含むことができる。第1のAFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有してもよい。第1のAFAMコーティングは、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有してもよく、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される。
【0004】
別の態様によれば、多層フィルムは、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1のAFAMコーティングと、を含むことができる。第1のAFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有してもよい。第1のAFAMコーティングは、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有してもよく、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上の大腸菌(E.coli)の初期接種からのE.coli活性の低下率として定義される。
【0005】
更に別の態様によれば、多層フィルムを形成する方法は、第1のPET基材を提供することと、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングを形成することと、を含むことができる。第1のAFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有してもよい。第1のAFAMコーティングは、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有してもよく、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される。
【0006】
更に別の態様によれば、多層フィルムを形成する方法は、第1のPET基材を提供することと、第1のPET基材を覆う第1のAFAMコーティングを形成することと、を含むことができる。第1のAFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有してもよい。第1のAFAMコーティングは、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有してもよく、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上の大腸菌(E.coli)の初期接種からのE.coli活性の低下率として定義される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
【0008】
図1A図1Aは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを示す図である。
図1B図1Bは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを示す図である。
図2A図2Aは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを示す図である。
図2B図2Bは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを示す図である。
図3図3は、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを示す図である。
図4図4は、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを形成するための方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを形成するための方法を示すフローチャートである。
図6図6は、本明細書に記載の実施形態による多層フィルムを形成するための方法を示すフローチャートである。
【0009】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に、焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されよう。
【0011】
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はこれらの任意のその他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていないその他の特徴、又はこのような方法、物品、若しくは装置に固有のその他の特徴を含んでもよい。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すものではない。例えば、条件A又は条件Bは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0012】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載される要素及び構成要素を説明するために、用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。本説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形もまた含むものとして、又はその逆として、理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用してもよい。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を、単一の物品に置き換えてもよい。
【0013】
本明細書に記載の実施形態は、一般に、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含み得る多層フィルムに関し、第1のAFAMコーティングは特定の抗菌特性を有する。
【0014】
例示の目的で、図1aは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルム100を示す。図1aに示すように、多層フィルム100は、第1のPET基材110と、第1のPET基材110を覆う第1のAFAMコーティング120と、を含むことができる。
【0015】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のMRSA抗菌等級を有し得、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される。例えば、第1のAFAMコーティング120は、例えば、少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも約95%、又は少なくとも約96%、又は少なくとも約97%、又は少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%など、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し得る。第1のAFAMコーティング120のMRSA抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のMRSA抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0016】
他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のE.coli抗菌等級を有してもよく、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のMRSAの初期接種からの大腸菌(E.coli)活性の低下率として定義される。例えば、第1のAFAMコーティング120は、例えば、少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも約95%、又は少なくとも約96%、又は少なくとも約97%、又は少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%など、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有し得る。第1のAFAMコーティング120のE.coli抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のE.coli抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0017】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、アクリレート系成分と、銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含んでもよい。
【0018】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分は、アクリレートモノマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分は、単官能性モノマー、二官能性モノマー、三官能性モノマー、四官能性モノマー、五官能性モノマー、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分は、アクリレートオリゴマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分は、エポキシアクリレートオリゴマー、エポキシメタクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、ウレタンメタクリレートオリゴマー、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、芳香族ウレタンアクリレートオリゴマー、ハロゲン化アクリレートオリゴマー、アミン変性オリゴマー、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0019】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のアクリレート系成分含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約70重量%、例えば、少なくとも約72重量%、又は少なくとも約74重量%、又は少なくとも約76重量%、又は少なくとも約78重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約82重量%、又は更に少なくとも約84重量%のアクリレート系成分含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約98重量%以下、例えば、約96重量%以下、又は約94重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約88重量%以下、又は約86重量%以下のアクリレート系成分含有量を有し得る。第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0020】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、特定の材料を含むことができる。例えば、特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は銀を含むことができる。他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、リン酸銀を含むことができる。更に他の材料によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、ガラス粒子を含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、リン酸銀ガラス粒子、リン酸ケイ酸ジルコニウム銀粒子、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0021】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、光散乱粒径試験装置を使用して測定される特定の平均粒径を有することができる。例えば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、少なくとも約0.01ミクロン、例えば、少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.1ミクロン、又は少なくとも約0.5ミクロン、又は少なくとも約1ミクロン、又は少なくとも約2ミクロン、又は少なくとも約3ミクロン、又は少なくとも約4ミクロン、又は少なくとも約5ミクロン、又は少なくとも約6ミクロン、又は少なくとも約7ミクロン、又は少なくとも約8ミクロン、又は少なくとも約9ミクロン、又は更に少なくとも約10ミクロンの平均粒径を有することができる。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分は、約20ミクロン以下、例えば、約19ミクロン以下、又は約18ミクロン以下、又は約17ミクロン以下、又は約16ミクロン以下、又は更には約15ミクロン以下の平均粒径を有することができる。第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分の平均粒径は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分の平均粒径のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0022】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定の銀系充填材成分含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約0.6重量%、又は少なくとも約0.7重量%、又は更に少なくとも約0.8重量%の銀系充填材成分含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約2.0重量%以下、例えば、約1.9重量%以下、又は約1.8重量%以下、又は約1.7重量%以下、又は約1.6重量%以下、又は約1.5重量%以下、又は約1.4重量%以下の銀系充填材成分含有量を有し得る。第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の銀系充填材成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0023】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、シリコンアクリレートを更に含んでもよい。
【0024】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のシリコンアクリレート含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は更に少なくとも約0.5重量%のシリコンアクリレート含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約1.0重量%以下、例えば、約0.9重量%以下、又は約0.8重量%以下、又は更には約0.7重量%以下のシリコンアクリレート含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のシリコンアクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のシリコンアクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0025】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、アクリル化シリコーンを更に含んでもよい。
【0026】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のアクリル化シリコーン含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は更に少なくとも約0.5重量%のアクリル化シリコーン含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約1.0重量%以下、例えば、約0.9重量%以下、又は約0.8重量%以下、又は更には約0.7重量%以下のアクリル化シリコーン含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のアクリル化シリコーン含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のアクリル化シリコーン含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0027】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、フルオロ含有アクリレートを更に含んでもよい。
【0028】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のフルオロ含有アクリレート含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約10重量%、例えば、少なくとも約11重量%、又は少なくとも約12重量%、又は少なくとも約13重量%、又は少なくとも約14重量%、又は更に少なくとも約15重量%のフルオロ含有アクリレート含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約30重量%以下、例えば、約28重量%以下、又は約26重量%以下、又は更には約24重量%以下のフルオロ含有アクリレート含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のフルオロ含有アクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のフルオロ含有アクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0029】
更に他の実施形態によれば、光開始剤は、ベンゾイル基を含有する化合物、例えば、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパノン、並びにベンゾフェノン及びその誘導体、並びにイソプロピルチオキサントンを、相乗剤、例えば、第三級アミンと組み合わせて含んでもよい。
【0030】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定の光開始剤含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約2.5重量%、又は少なくとも約3.0重量%、又は少なくとも約3.5重量%、又は更に少なくとも約4重量%の光開始剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約5重量%以下の光開始剤含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120の光開始剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の光開始剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0031】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、UV吸収剤を更に含んでもよい。
【0032】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のUV吸収剤含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のUV吸収剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下のUV吸収剤含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のUV吸収剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のUV吸収剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0033】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、UV安定剤を更に含んでもよい。
【0034】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のUV安定剤含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のUV安定剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下のUV安定剤含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のUV安定剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のUV安定剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0035】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、酸化防止剤を更に含んでもよい。
【0036】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定の酸化防止剤含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%の酸化防止剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下の酸化防止剤含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120の酸化防止剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の酸化防止剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0037】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、シリカナノ粒子を更に含んでもよい。
【0038】
特定の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定のシリカナノ粒子含有量を含むことができる。例えば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のシリカナノ粒子含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、第1のAFAMコーティング120の総重量に対して約5重量%以下、例えば、約4.8重量%以下、又は約4.5重量%以下、又は更には約4.0重量%以下のシリカナノ粒子含有量を含み得る。第1のAFAMコーティング120のシリカナノ粒子含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のシリカナノ粒子含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0039】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1のAFAMコーティング120は、少なくとも約2ミクロン、例えば、少なくとも約2.5ミクロン、又は少なくとも約3.0ミクロン、又は少なくとも約3.5ミクロン、又は少なくとも約4.0ミクロン、又は少なくとも約4.5ミクロン、又は更には少なくとも約5.0ミクロンの平均厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、約10ミクロン以下、例えば、約9.5ミクロン以下、又は約9.0ミクロン以下、又は約8.5ミクロン以下、又は約8.0ミクロン以下、又は約7.5ミクロン以下、又は約7.0ミクロン以下、又は約6.5ミクロン以下、又は約6.0ミクロン以下、又は更には約5.5ミクロン以下の平均厚さを有し得る。第1のAFAMコーティング120の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0040】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、ASTM D1003に従って測定される特定のVLTを有し得る。例えば、第1のAFAMコーティング120は、少なくとも約85%、例えば少なくとも約86%、又は少なくとも約87%、又は少なくとも約88%、又は少なくとも約89%、更には少なくとも約90%のVLTを有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、約94%以下のVLTを有し得る。第1のAFAMコーティング120のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0041】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、ASTM D1003に従って測定される特定のVLTを有し得る。例えば、多層フィルム100は、少なくとも約85%、例えば少なくとも約86%、又は少なくとも約87%、又は少なくとも約88%、又は少なくとも約89%、更には少なくとも約90%のVLTを有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、約94%以下のVLTを有し得る。多層フィルム100のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム100のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0042】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、ASTM D1003に従って測定される特定のヘイズ値を有し得る。例えば、第1のAFAMコーティング120は、少なくとも約0.2%、例えば、少なくとも約0.3%、又は少なくとも約0.4%、又は少なくとも約0.5%、又は少なくとも約0.6%、又は少なくとも約0.7%、又は少なくとも約0.8%、又は少なくとも約0.9%、又は更には少なくとも約1.0%のヘイズ値を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、約2.0%以下のヘイズ値を有し得る。第1のAFAMコーティング120のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0043】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、ASTM D1003に従って測定される特定のヘイズ値を有し得る。例えば、多層フィルム100は、少なくとも約0.2%、例えば、少なくとも約0.3%、又は少なくとも約0.4%、又は少なくとも約0.5%、又は少なくとも約0.6%、又は少なくとも約0.7%、又は少なくとも約0.8%、又は少なくとも約0.9%、又は更には少なくとも約1.0%のヘイズ値を有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、約2.0%以下のヘイズ値を有し得る。多層フィルム100のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム100のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0044】
更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、水接触角試験機を使用して測定される特定の水接触角を有し得る。例えば、第1のAFAMコーティング120は、少なくとも約5°、例えば、少なくとも約10°、又は少なくとも約15°、又は少なくとも約20°、又は少なくとも約25°、又は少なくとも約30°、又は少なくとも約35°、又は少なくとも約40°、又は更に少なくとも約45°の水接触角を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティング120は、約55°以下の水接触角を有し得る。第1のAFAMコーティング120の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1のAFAMコーティング120の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0045】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、水接触角試験機に従って測定される特定の水接触角を有し得る。例えば、多層フィルム100は、少なくとも約5°、例えば、少なくとも約10°、又は少なくとも約15°、又は少なくとも約20°、又は少なくとも約25°、又は少なくとも約30°、又は少なくとも約35°、又は少なくとも約40°、又は更に少なくとも約45°の水接触角を有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム100は、約55以下の水接触角を有し得る。多層フィルム100の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム100の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0046】
更なる例示の目的で、図1bは、本明細書に記載の他の実施形態による多層フィルム101を示す。図1bに示されるように、多層フィルム101は、第1のPET基材110と、第1のPET基材110を覆う第1のAFAMコーティング120と、第1のPET基材の下にある第1の感圧接着剤層130と、第1の感圧接着剤層130の下にあるライナー140と、を含み得る。
【0047】
図1aの構成要素に対応する図1bの任意の構成要素は、図1aのその構成要素を参照して説明した特性のいずれかを有することができることが理解されよう。例えば、図1bの第1のPET基材110及び第1のAFAMコーティング120は、図1aの第1のPET基材110及び第1のAFAMコーティング120を参照して説明した特性のいずれかを有することができる。
【0048】
特定の実施形態によれば、第1の感圧接着剤層130は、アクリル系接着剤を含んでもよい。
【0049】
更に他の実施形態によれば、第1の感圧接着剤層130は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1の感圧接着剤層130は、少なくとも約0.5ミル、例えば少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約1.0ミル、又は少なくとも約1.3ミル、又は更には少なくとも約1.5ミルの平均厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、第1の感圧接着剤層130は、約3ミル以下、例えば、約2.8ミル以下、又は約2.5ミル以下、又は約2.3ミル以下、又は更には約2.0ミル以下の平均厚さを有し得る。多層フィルム101の第1の感圧接着剤層130の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム101の第1の感圧接着剤層130の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0050】
特定の実施形態によれば、ライナー140は、シリコーン系層であってもよい。
【0051】
更に他の実施形態によれば、ライナー140は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、ライナー140は、少なくとも約1.0ミル、例えば少なくとも約1.3ミル、又は少なくとも約1.5ミル、又は少なくとも約1.8ミル、又は更には少なくとも約2.0ミルの平均厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、ライナー140は、約5ミル以下、例えば、約4.8ミル以下、又は約4.5ミル以下、又は約4.3ミル以下、又は更には約4.0ミル以下の平均厚さを有し得る。多層フィルム101のライナー140の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム101のライナー140の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0052】
ここで本明細書に記載される代替的な実施形態を参照すると、そのような実施形態は、概して、ベース多層フィルムを覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素を有するベース多層フィルムを対象とし得る。特定の実施形態によれば、ベース多層フィルムは、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1のAFAMコーティングと、を含んでもよく、第1のAFAMコーティングは、特定の抗菌特性を有する。更に他の実施形態によれば、少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素は、ベース多層フィルムの第1のAFAMコーティングを覆う可剥性接着剤層と、可剥性接着剤層を覆う第2のPET基材と、第2のPET基材を覆う第2のAFAMコーティングと、を含むことができ、第2のAFAMコーティングは、特定の抗菌特性を有する。
【0053】
例示の目的で、図2aは、本明細書に記載の実施形態による多層フィルム200を示す。図2aに示すように、多層フィルム200は、ベース多層フィルム205と、ベース多層フィルム204を覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素206と、を含むことができる。図2aに示すように、ベース多層フィルム205は、第1のPET基材110と、第1のPET基材110を覆う第1のAFAMコーティング120と、を含むことができる。図2aに更に示されるように、可剥性多層フィルム構成要素206は、ベース多層フィルム205の第1のAFAMコーティング120を覆う可剥性接着剤層250と、可剥性接着剤層250を覆う第2のPET基材260と、第2のPET基材260を覆う第2のAFAMコーティング270と、を含んでもよい。
【0054】
図1aの構成要素に対応する図2aの任意の構成要素は、図1aのその構成要素を参照して説明した特性のいずれかを有することができることが理解されよう。例えば、図2aの第1のPET基材110及び第1のAFAMコーティング120は、図1aの第1のPET基材110及び第1のAFAMコーティング120を参照して説明した特性のいずれかを有することができる。
【0055】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のMRSA抗菌等級を有し得、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される。例えば、第2のAFAMコーティング270は、例えば、少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも約95%、又は少なくとも約96%、又は少なくとも約97%、又は少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%など、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し得る。第2のAFAMコーティング270のMRSA抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のMRSA抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0056】
他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のE.coli抗菌等級を有してもよく、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のMRSAの初期接種からの大腸菌(E.coli)活性の低下率として定義される。例えば、第2のAFAMコーティング270は、例えば、少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも約95%、又は少なくとも約96%、又は少なくとも約97%、又は少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%など、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有し得る。第2のAFAMコーティング270のE.coli抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のE.coli抗菌は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0057】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、アクリレート系成分と、銀系充填材成分と、を含んでもよい。
【0058】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分は、アクリレートモノマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分は、単官能性モノマー、二官能性モノマー、三官能性モノマー、四官能性モノマー、五官能性モノマー、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分は、アクリレートオリゴマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分は、エポキシアクリレートオリゴマー、エポキシメタクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、ウレタンメタクリレートオリゴマー、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、芳香族ウレタンアクリレートオリゴマー、ハロゲン化アクリレートオリゴマー、アミン変性オリゴマー、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0059】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のアクリレート系成分含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約70重量%、例えば、少なくとも約72重量%、又は少なくとも約74重量%、又は少なくとも約76重量%、又は少なくとも約78重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約82重量%、又は更に少なくとも約84重量%のアクリレート系成分含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約98重量%以下、例えば、約96重量%以下、又は約94重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約88重量%以下、又は約86重量%以下のアクリレート系成分含有量を有し得る。第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0060】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、特定の材料を含むことができる。例えば、特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は銀を含むことができる。他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、リン酸銀を含むことができる。更に他の材料によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、ガラス粒子を含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、リン酸銀ガラス粒子、リン酸ケイ酸ジルコニウム銀粒子、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0061】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、光散乱粒径試験装置を使用して測定される特定の平均粒径を有することができる。例えば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、少なくとも約0.01ミクロン、例えば、少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.1ミクロン、又は少なくとも約0.5ミクロン、又は少なくとも約1ミクロン、又は少なくとも約2ミクロン、又は少なくとも約3ミクロン、又は少なくとも約4ミクロン、又は少なくとも約5ミクロン、又は少なくとも約6ミクロン、又は少なくとも約7ミクロン、又は少なくとも約8ミクロン、又は少なくとも約9ミクロン、又は更に少なくとも約10ミクロンの平均粒径を有することができる。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分は、約20ミクロン以下、例えば、約19ミクロン以下、又は約18ミクロン以下、又は約17ミクロン以下、又は約16ミクロン以下、又は更には約15ミクロン以下の平均粒径を有することができる。第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分の平均粒径は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分の平均粒径のアクリレート系成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0062】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定の銀系充填材成分含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約0.6重量%、又は少なくとも約0.7重量%、又は更に少なくとも約0.8重量%の銀系充填材成分含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約2.0重量%以下、例えば、約1.9重量%以下、又は約1.8重量%以下、又は約1.7重量%以下、又は約1.6重量%以下、又は約1.5重量%以下、又は約1.4重量%以下の銀系充填材成分含有量を有し得る。第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の銀系充填材成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0063】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、シリコンアクリレートを更に含んでもよい。
【0064】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のシリコンアクリレート含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は更に少なくとも約0.5重量%のシリコンアクリレート含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約1.0重量%以下、例えば、約0.9重量%以下、又は約0.8重量%以下、又は更には約0.7重量%以下のシリコンアクリレート含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のシリコンアクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のシリコンアクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0065】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、アクリル化シリコーンを更に含んでもよい。
【0066】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のアクリル化シリコーン含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.2重量%、又は少なくとも約0.3重量%、又は少なくとも約0.4重量%、又は更に少なくとも約0.5重量%のアクリル化シリコーン含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約1.0重量%以下、例えば、約0.9重量%以下、又は約0.8重量%以下、又は更には約0.7重量%以下のアクリル化シリコーン含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のアクリル化シリコーン含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のアクリル化シリコーン含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0067】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、フルオロ含有アクリレートを更に含んでもよい。
【0068】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のフルオロ含有アクリレート含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約10重量%、例えば、少なくとも約11重量%、又は少なくとも約12重量%、又は少なくとも約13重量%、又は少なくとも約14重量%、又は更に少なくとも約15重量%のフルオロ含有アクリレート含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約30重量%以下、例えば、約28重量%以下、又は約26重量%以下、又は更には約24重量%以下のフルオロ含有アクリレート含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のフルオロ含有アクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のフルオロ含有アクリレート含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0069】
更に他の実施形態によれば、光開始剤は、ベンゾイル基を含有する化合物、例えば、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパノン、並びにベンゾフェノン及びその誘導体、並びにイソプロピルチオキサントンを、相乗剤、例えば、第三級アミンと組み合わせて含んでもよい。
【0070】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定の光開始剤含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約2.5重量%、又は少なくとも約3.0重量%、又は少なくとも約3.5重量%、又は更に少なくとも約4重量%の光開始剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約5重量%以下の光開始剤含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270の光開始剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の光開始剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0071】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、UV吸収剤を更に含んでもよい。
【0072】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のUV吸収剤含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のUV吸収剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下のUV吸収剤含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のUV吸収剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のUV吸収剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0073】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、UV安定剤を更に含んでもよい。
【0074】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のUV安定剤含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のUV安定剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下のUV安定剤含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のUV安定剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のUV安定剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0075】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、酸化防止剤を更に含んでもよい。
【0076】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定の酸化防止剤含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%の酸化防止剤含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約8重量%以下、又は約6重量%以下、又は更には約4重量%以下の酸化防止剤含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270の酸化防止剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の酸化防止剤含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0077】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、シリカナノ粒子を更に含んでもよい。
【0078】
特定の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定のシリカナノ粒子含有量を含むことができる。例えば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、又は少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%、又は更に少なくとも約3重量%のシリカナノ粒子含有量を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、第2のAFAMコーティング270の総重量に対して約5重量%以下、例えば、約4.8重量%以下、又は約4.5重量%以下、又は更には約4.0重量%以下のシリカナノ粒子含有量を含み得る。第2のAFAMコーティング270のシリカナノ粒子含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のシリカナノ粒子含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0079】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第2のAFAMコーティング270は、少なくとも約2ミクロン、例えば、少なくとも約2.5ミクロン、又は少なくとも約3.0ミクロン、又は少なくとも約3.5ミクロン、又は少なくとも約4.0ミクロン、又は少なくとも約4.5ミクロン、又は更には少なくとも約5.0ミクロンの平均厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、約10ミクロン以下、例えば、約9.5ミクロン以下、又は約9.0ミクロン以下、又は約8.5ミクロン以下、又は約8.0ミクロン以下、又は約7.5ミクロン以下、又は約7.0ミクロン以下、又は約6.5ミクロン以下、又は約6.0ミクロン以下、又は更には約5.5ミクロン以下の平均厚さを有し得る。第2のAFAMコーティング270の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0080】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、ASTM D1003に従って測定される特定のVLTを有し得る。例えば、第2のAFAMコーティング270は、少なくとも約85%、例えば少なくとも約86%、又は少なくとも約87%、又は少なくとも約88%、又は少なくとも約89%、更には少なくとも約90%のVLTを有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、約94%以下のVLTを有し得る。第2のAFAMコーティング270のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0081】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、ASTM D1003に従って測定される特定のVLTを有し得る。例えば、多層フィルム200は、少なくとも約85%、例えば少なくとも約86%、又は少なくとも約87%、又は少なくとも約88%、又は少なくとも約89%、更には少なくとも約90%のVLTを有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、約94%以下のVLTを有し得る。多層フィルム200のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム200のVLTは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0082】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、ASTM D1003に従って測定される特定のヘイズ値を有し得る。例えば、第2のAFAMコーティング270は、少なくとも約0.2%、例えば、少なくとも約0.3%、又は少なくとも約0.4%、又は少なくとも約0.5%、又は少なくとも約0.6%、又は少なくとも約0.7%、又は少なくとも約0.8%、又は少なくとも約0.9%、又は更には少なくとも約1.0%のヘイズ値を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、約2.0%以下のヘイズ値を有し得る。第2のAFAMコーティング270のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0083】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、ASTM D1003に従って測定される特定のヘイズ値を有し得る。例えば、多層フィルム200は、少なくとも約0.2%、例えば、少なくとも約0.3%、又は少なくとも約0.4%、又は少なくとも約0.5%、又は少なくとも約0.6%、又は少なくとも約0.7%、又は少なくとも約0.8%、又は少なくとも約0.9%、又は更には少なくとも約1.0%のヘイズ値を有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、約2.0%以下のヘイズ値を有し得る。多層フィルム200のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム200のヘイズ値は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0084】
更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、水接触角試験機を使用して測定される特定の水接触角を有し得る。例えば、第2のAFAMコーティング270は、少なくとも約5°、例えば、少なくとも約10°、又は少なくとも約15°、又は少なくとも約20°、又は少なくとも約25°、又は少なくとも約30°、又は少なくとも約35°、又は少なくとも約40°、又は更に少なくとも約45°の水接触角を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2のAFAMコーティング270は、約55°以下の水接触角を有し得る。第2のAFAMコーティング270の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2のAFAMコーティング270の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0085】
更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、水接触角試験機を用いて測定される特定の水接触角を有し得る。例えば、多層フィルム200は、少なくとも約5°、例えば、少なくとも約10°、又は少なくとも約15°、又は少なくとも約20°、又は少なくとも約25°、又は少なくとも約30°、又は少なくとも約35°、又は少なくとも約40°、又は更に少なくとも約45°の水接触角を有し得る。更に他の実施形態によれば、多層フィルム200は、約55以下の水接触角を有し得る。多層フィルム200の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム200の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0086】
特定の実施形態によれば、可剥性接着剤層250は、感圧接着剤を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、可剥性接着剤層250は、アクリル系接着剤を含んでもよい。
【0087】
更に他の実施形態によれば、可剥性接着剤層250は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、可剥性接着剤層250は、少なくとも約0.5ミル、例えば少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約1.0ミル、又は少なくとも約1.3ミル、又は更には少なくとも約1.5ミルの平均厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、可剥性接着剤層250は、約3ミル以下、例えば、約2.8ミル以下、又は約2.5ミル以下、又は約2.3ミル以下、又は更には約2.0ミル以下の平均厚さを有し得る。多層フィルム101の可剥性接着剤層250の平均厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム101の可剥性接着剤層250の水接触角は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0088】
更に他の実施形態によれば、可剥性接着剤層250は、ASTM D903-98に従って測定される特定の剥離強度を有し得る。例えば、可剥性接着剤層250は、少なくとも約5g/インチ、例えば、少なくとも約10g/インチ、又は少なくとも約15g/インチ、又は少なくとも約20g/インチ、又は少なくとも約25g/インチ、又は少なくとも約30g/インチ、又は少なくとも約35g/インチ、又は更に少なくとも約40g/インチの剥離強度を有し得る。更に他の実施形態によれば、可剥性接着剤層240は、約100g/インチ以下、例えば、約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は更に約70g/インチ以下の剥離強度を有することができる。
【0089】
更なる例示の目的で、図2bは、本明細書に記載の他の実施形態による多層フィルム201を示す。図2bに示すように、多層フィルム201は、ベース多層フィルム205と、ベース多層フィルム204を覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素206と、を含むことができる。図2bに示されるように、ベース多層フィルム205は、第1のPET基材110と、第1のPET基材110を覆う第1のAFAMコーティング120と、第1のPET基材の下にある第1の感圧接着剤層130と、第1の感圧接着剤層130の下にあるライナー140と、を含み得る。図2bに更に示されるように、可剥性多層フィルム構成要素206は、ベース多層フィルム205の第1のAFAMコーティング120を覆う可剥性接着剤層250と、可剥性接着剤層250を覆う第2のPET基材260と、第2のPET基材260を覆う第2のAFAMコーティング270と、を含んでもよい。
【0090】
図1a、図1b及び/又は図2aの構成要素に対応する図2bの任意の構成要素は、図1a、図1b及び/又は図2aのその構成要素を参照して説明した特性のいずれかを有することができることが理解されよう。例えば、図2bの第1のPET基材110、第1のAFAMコーティング120、第1の感圧接着剤層130、可剥性多層フィルム構成要素206、可剥性接着剤層250、第2のPET基材260、及び第2のAFAMコーティング270は、図1a、図1b、及び/又は図2aの第1のPET基材110、第1のAFAMコーティング120、第1の感圧接着剤層130、可剥性多層フィルム構成要素206、可剥性接着剤層250、第2のPET基材260、及び第2のAFAMコーティング270に関して記載された特性のいずれかを有してもよい。
【0091】
特定の実施形態によれば、多層フィルム201は、特定の接着強度比PSPAL/PSBALを有してもよく、PSBALは、グラム/インチ単位の第1の感圧接着剤層130の剥離強度に等しく、PSPALは、グラム/インチ単位の可剥性多層フィルム構成要素206の可剥性接着剤層250の剥離強度に等しい。例えば、多層フィルム201は、約0.98以下、例えば、約0.95以下、又は約0.93以下、又は約0.90以下、又は約0.88以下、又は約0.85以下、又は約0.83以下、又は約0.80以下、又は約0.78以下、又は約0.75以下の接着強度比PSPAL/PSBALを有することができる。更に他の実施形態によれば、多層フィルム201は、少なくとも約0.25、例えば、少なくとも約0.28、又は少なくとも約0.3、又は少なくとも約0.33、又は少なくとも約0.35、又は少なくとも約0.38、又は少なくとも約0.4、又は少なくとも約0.43、又は少なくとも約0.45、又は少なくとも約0.48、又は少なくとも約0.5の接着強度比PSPAL/PSBALを有することができる。多層フィルム201の接着強度比PSPAL/PSBALは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層フィルム201の接着強度比PSPAL/PSBALは、上記の最小値及び最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0092】
ここで本明細書に記載される代替的な実施形態を参照すると、そのような実施形態は、概して、ベース多層フィルムを覆う複数の可剥性多層フィルム構成要素を有するベース多層フィルムを対象とし得、ベース多層フィルムは、第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1のAFAMコーティングと、を含み得、第1のAFAMコーティングは、特定の抗菌特性を有し、各可剥性多層フィルム構成要素は、ベース多層フィルムの第1のAFAMコーティングを覆う可剥性接着剤層と、可剥性接着剤層を覆う第2のPET基材と、第2のPET基材を覆う第2のAFAMコーティングと、を含み得、第2のAFAMコーティングは、特定の抗菌特性を有する。
【0093】
特定の実施形態によれば、多層フィルムは、ベース多層フィルムと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも2つの可剥性多層フィルム構成要素と、を含むことができる。別の実施形態によれば、多層フィルムは、ベース多層フィルムと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも3つの可剥性多層フィルム構成要素と、を含むことができる。別の実施形態によれば、多層フィルムは、ベース多層フィルムと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも4つの可剥性多層フィルム構成要素と、を含むことができる。別の実施形態によれば、多層フィルムは、ベース多層フィルムと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも5つの可剥性多層フィルム構成要素と、を含むことができる。別の実施形態によれば、多層フィルムは、ベース多層フィルムと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも6つの可剥性多層フィルム構成要素と、を含むことができる。多層フィルムは、ベース多層フィルムを覆う任意の望ましい数の可剥性多層フィルム構成要素を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0094】
例示の目的で、図3は、本明細書に記載の実施形態による多層フィルム300を示し、多層フィルム300は、ベース多層フィルム205と、ベース多層フィルム205を覆う3つの可剥性多層フィルム構成要素206と、を含む。図3に示されるように、ベース多層フィルム205は、第1のPET基材110と、第1のPET基材110を覆う第1のAFAMコーティング120と、第1のPET基材の下にある第1の感圧接着剤層130と、第1の感圧接着剤層130の下にあるライナー140と、を含み得る。図3に更に示されるように、3つの可剥性多層フィルム構成要素206の各々は、ベース多層フィルム205の第1のAFAMコーティング120(又は下にある可剥性多層フィルム構成要素206の第2のAFAMコーティング120)を覆う可剥性接着剤層250と、可剥性接着剤層250を覆う第2のPET基材260と、第2のPET基材260を覆う第2のAFAMコーティング270と、を含み得る。
【0095】
図1a、図1b、図2a及び/又は図2bの構成要素に対応する図3の任意の構成要素は、図1a、図1b、図2a及び/又は図2bのその構成要素を参照して説明した特性のいずれかを有することができることが理解されよう。例えば、図3の第1のPET基材110、第1のAFAMコーティング120、第1の感圧接着剤層130、可剥性多層フィルム構成要素206、可剥性接着剤層250、第2のPET基材260、及び第2のAFAMコーティング270は、図1a、図1b、図2a、及び/又は図2bの第1のPET基材110、第1のAFAMコーティング120、第1の感圧接着剤層130、可剥性多層フィルム構成要素206、可剥性接着剤層250、第2のPET基材260、及び第2のAFAMコーティング270に関して記載された特性のいずれかを有してもよい。
【0096】
更に別の代替的な実施形態を参照すると、多層フィルムを形成する方法は、第1のPET基材を提供することと、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させることと、を含むことができる。
【0097】
例示の目的で、図4は、多層フィルムを形成する方法400を示すフローチャートを含む。特定の実施形態によれば、方法400は、第1のPET基材を提供する第1の工程410と、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程420と、を含むことができる。
【0098】
方法400に従って形成された多層フィルムは、本明細書に記載の多層フィルムの任意の実施形態の特徴又は特性のいずれかを含み得ることが理解されよう。
【0099】
特定の実施形態によれば、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程420は、本明細書に記載されるように、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0100】
更に別の代替的な実施形態を参照すると、多層フィルムを形成する方法は、第1のPET基材を提供することと、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させることと、第1のPET基材の下に第1の感圧接着剤層を堆積させることと、第1の感圧接着剤層の下にライナーを提供することと、を含み得る。
【0101】
例示の目的で、図5は、多層フィルムを形成する方法500を示すフローチャートを含む。特定の実施形態によれば、方法500は、第1のPET基材を提供する第1の工程510と、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程520と、第1のPET基材の下に第1の感圧接着剤を堆積させる第3の工程530と、第1の感圧接着剤の下にライナーを提供する第4の工程540と、を含んでもよい。
【0102】
方法500に従って形成された多層フィルムは、本明細書に記載の多層フィルムの任意の実施形態の特徴又は特性のいずれかを含み得ることが理解されよう。
【0103】
特定の実施形態によれば、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程520は、本明細書に記載されるように、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0104】
特定の実施形態によれば、第1のPET基材の下に第1の感圧接着剤を堆積させる第3の工程530は、本明細書に記載されるように、第1のPET基材の下に第1の感圧接着剤を形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0105】
更に別の代替的な実施形態を参照すると、ベース多層フィルムを含み、ベース多層フィルムを覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素を有する多層フィルムを形成する方法は、本明細書に記載の実施形態によるベース多層フィルムを形成することと、ベース多層フィルムを覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素を形成することと、を含み得る。
【0106】
例示の目的で、図6は、多層フィルムを形成する方法600を示すフローチャートを含む。特定の実施形態によれば、方法600は、第1のPET基材を提供する第1の工程610と、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程620と、第1のAFAMコーティングの上に可剥性接着剤層を堆積させる第3の工程630と、可剥性接着剤層を覆う第2のPET基材を提供する第4の工程640と、第2のPET基材の上に第2のAFAMコーティングを堆積させる第5の工程650と、を含むことができる。
【0107】
方法600に従って形成された多層フィルムは、本明細書に記載の多層フィルムの任意の実施形態の特徴又は特性のいずれかを含み得ることが理解されよう。
【0108】
特定の実施形態によれば、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを堆積させる第2の工程620は、本明細書に記載されるように、第1のPET基材の上に第1のAFAMコーティングを形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0109】
他の実施形態によれば、第1のAFAMコーティングの上に可剥性接着剤層を堆積させる第3の工程630は、本明細書に記載されるように、第1のAFAMコーティングの上に可剥性接着剤層を形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0110】
特定の実施形態によれば、第2のPET基材の上に第2のAFAMコーティングを堆積させる第5の工程650は、本明細書に記載されるように、第2のPET基材の上に第2のAFAMコーティングを形成することができる任意の従来の堆積方法を含んでもよい。
【0111】
任意の数の可剥性多層フィルムを有する本明細書に記載される他の実施形態の多層フィルムは、下にある多層フィルムの上に追加の可剥性多層フィルムを形成するために、工程630~650を繰り返すことによって形成され得ることが理解されるであろう。
【0112】
複数の可剥性多層フィルムを有するベース多層フィルム構成要素と、下にある第1の感圧接着剤層及び/又はライナーと、を有する本明細書に記載される他の実施形態の多層フィルムは、本明細書に記載の任意の実施形態に従って形成され得ることが更に理解されるであろう。
【0113】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者には、それらの態様及び実施形態が例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことが理解されよう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
【0114】
実施形態1.第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含む多層フィルムであって、AFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含み、AFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有し、AFAMコーティングは、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される多層フィルム。
【0115】
実施形態2.第1のPET基材と、第1のPET基材を覆う第1の防曇/抗菌(AFAM)コーティングと、を含む多層フィルムであって、AFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含み、AFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有し、AFAMコーティングは、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有し、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上の大腸菌(E.coli)の初期接種からのE.coli活性の低下率として定義される多層フィルム。
【0116】
実施形態3.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、銀を含み、リン酸銀を含み、銀含有ガラス粒子を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0117】
実施形態4.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、少なくとも約0.01ミクロンの平均粒径を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0118】
実施形態5.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、約20ミクロン以下の平均粒径を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0119】
実施形態6.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%の銀系充填材成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0120】
実施形態7.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約2重量%以下の銀系充填材成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0121】
実施形態8.第1の抗菌コーティングのアクリレート系成分は、アクリレートモノマーを含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0122】
実施形態9.第1のAFAMコーティングのアクリレート系成分は、アクリレートオリゴマーを含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0123】
実施形態10.第1のAFAMコーティングは、AFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約70重量%のアクリレート系成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0124】
実施形態11.第1のAFAMコーティングは、AFAMコーティングの総重量に対して約99.9重量%以下のアクリレート系成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0125】
実施形態12.第1のAFAMコーティングは、シリコーンアクリレートを更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0126】
実施形態13.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のシリコーンアクリレート含有量を含む、実施形態12に記載の多層フィルム。
【0127】
実施形態14.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約1重量%以下のシリコーンアクリレート含有量を含む、実施形態12に記載の多層フィルム。
【0128】
実施形態15.第1のAFAMコーティングは、アクリル化シリコーンを更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0129】
実施形態16.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のアクリル化シリコーン含有量を含む、実施形態15に記載の多層フィルム。
【0130】
実施形態17.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約1重量%以下のアクリル化シリコーン含有量を含む、実施形態15に記載の多層フィルム。
【0131】
実施形態18.第1のAFAMコーティングは、フルオロ含有アクリレートを更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0132】
実施形態19.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約10重量%のフルオロ含有アクリレート含有量を含む、実施形態18に記載の多層フィルム。
【0133】
実施形態20.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約30重量%以下のフルオロ含有アクリレート含有量を含む、実施形態18に記載の多層フィルム。
【0134】
実施形態21.第1のAFAMコーティングは、UV吸収剤を更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0135】
実施形態22.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のUV吸収剤含有量を含む、実施形態21に記載の多層フィルム。
【0136】
実施形態23.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下のUV吸収剤含有量を含む、実施形態21に記載の多層フィルム。
【0137】
実施形態24.第1のAFAMコーティングは、UV安定剤を更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0138】
実施形態25.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のUV安定剤含有量を含む、実施形態24に記載の多層フィルム。
【0139】
実施形態26.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下のUV安定剤含有量を含む、実施形態24に記載の多層フィルム。
【0140】
実施形態27.第1のAFAMコーティングは、酸化防止剤を更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0141】
実施形態28.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%の酸化防止剤含有量を含む、実施形態27に記載の多層フィルム。
【0142】
実施形態29.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下の酸化防止剤含有量を含む、実施形態27に記載の多層フィルム。
【0143】
実施形態30.第1のAFAMコーティングは、シリカナノ粒子を更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0144】
実施形態31.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のシリカナノ粒子含有量を含む、実施形態30に記載の多層フィルム。
【0145】
実施形態32.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約5重量%以下のシリカナノ粒子含有量を含む、実施形態30に記載の多層フィルム。
【0146】
実施形態33.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約2ミクロンの平均厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0147】
実施形態34.第1のAFAMコーティングは、約30ミクロン以下の平均厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0148】
実施形態35.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約88%のVLTを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0149】
実施形態36.第1のAFAMコーティングは、約94%以下のVLTを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0150】
実施形態37.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約0.2%のヘイズ値を有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0151】
実施形態38.第1のAFAMコーティングは、約2%以下のヘイズ値を有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0152】
実施形態39.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約5°の水接触角を有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0153】
実施形態40.第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有する、実施形態1及び2のいずれか1つの多層フィルム。
【0154】
実施形態41.多層フィルムは、第1の自己湿潤性接着剤層を更に含み、自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0155】
実施形態42.第1の自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤層である、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0156】
実施形態43.第1の自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤からなる、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0157】
実施形態44.第1の自己湿潤性接着剤層は、シリコーン系接着剤層である、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0158】
実施形態45.第1の自己湿潤性接着剤層は、シリコーン系接着剤からなる、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0159】
実施形態46.第1の自己湿潤性接着剤層は、少なくとも約0.1ミルの厚さを含む、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0160】
実施形態47.第1の自己湿潤性接着剤層は、約5ミル以下の厚さを含む、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0161】
実施形態48.第1の自己湿潤性接着剤層は、少なくとも約0.5g/インチの剥離強度を含む、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0162】
実施形態49.第1の自己湿潤性接着剤層は、約1000g/インチ以下の剥離強度を含む、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0163】
実施形態50.多層フィルムは、第1の自己湿潤性接着剤層の下にあるライナーを更に含む、実施形態41に記載の多層フィルム。
【0164】
実施形態51.ライナーは、シリコーン系層を含む、実施形態50に記載の多層フィルム。
【0165】
実施形態52.ライナーは、少なくとも約0.5ミルの平均厚さを含む、実施形態50に記載の多層フィルム。
【0166】
実施形態53.ライナーは、約24ミル以下の平均厚さを含む、実施形態50に記載の多層フィルム。
【0167】
実施形態54.多層フィルムは、第1の抗菌ハードコーティングを覆う少なくとも1つの可剥性多層フィルム構成要素を更に含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載の多層フィルム。
【0168】
実施形態55.多層フィルムを形成する方法であって、方法は、第1のPET基材を提供することと、PET基材を覆う第1のAFAMコーティングを形成することと、を含み、AFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含み、AFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有し、AFAMコーティングは、少なくとも約75%のMRSA抗菌等級を有し、MRSA抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の初期接種からのMRSA活性の低下率として定義される多層フィルムを形成する方法。
【0169】
実施形態56.多層フィルムを形成する方法であって、方法は、第1のPET基材を提供することと、PET基材を覆う第1のAFAMコーティングを形成することと、を含み、AFAMコーティングは、アクリレート系成分と、アクリレート系成分中の銀系充填材成分と、光開始剤成分と、を含み、AFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有し、AFAMコーティングは、少なくとも約75%のE.coli抗菌等級を有し、E.coli抗菌等級は、ISO22196を使用して測定される、24時間後の抗菌層の表面上の大腸菌(E.coli)の初期接種からのE.coli活性の低下率として定義される多層フィルムを形成する方法。
【0170】
実施形態57.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、銀を含み、リン酸銀を含み、銀含有ガラス粒子を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
実施形態58.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、少なくとも約0.01ミクロンの平均粒径を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
実施形態59.第1のAFAMコーティングの銀系充填材成分は、約20ミクロン以下の平均粒径を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
実施形態60.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%の銀系充填材成分含有量を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
実施形態61.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約2重量%以下の銀系充填材成分含有量を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
実施形態62.第1のAFAMコーティングのアクリレート系成分は、アクリレートモノマーを含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
実施形態63.第1のAFAMコーティングのアクリレート系成分は、アクリレートオリゴマーを含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
実施形態64.第1のAFAMコーティングは、AFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約70重量%のアクリレート系成分含有量を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0178】
実施形態65.第1のAFAMコーティングは、AFAMコーティングの総重量に対して約99.9重量%以下のアクリレート系成分含有量を含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0179】
実施形態66.第1のAFAMコーティングは、シリコーンアクリレートを更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
実施形態67.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のシリコーンアクリレート含有量を含む、実施形態66に記載の方法。
【0181】
実施形態68.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約1重量%以下のシリコーンアクリレート含有量を含む、実施形態66に記載の方法。
【0182】
実施形態69.第1のAFAMコーティングは、アクリル化シリコーンを更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0183】
実施形態70.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のアクリル化シリコーン含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0184】
実施形態71.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約1重量%以下のアクリル化シリコーン含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0185】
実施形態72.第1のAFAMコーティングは、フルオロ含有アクリレートを更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0186】
実施形態73.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約10重量%のフルオロ含有アクリレート含有量を含む、実施形態72に記載の方法。
【0187】
実施形態74.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約30重量%以下のフルオロ含有アクリレート含有量を含む、実施形態72に記載の方法。
【0188】
実施形態75.第1のAFAMコーティングは、UV吸収剤を更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
実施形態76.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のUV吸収剤含有量を含む、実施形態75に記載の方法。
【0190】
実施形態77.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下のUV吸収剤含有量を含む、実施形態75に記載の方法。
【0191】
実施形態78.第1のAFAMコーティングは、UV安定剤を更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
実施形態79.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のUV安定剤含有量を含む、実施形態78に記載の方法。
【0193】
実施形態80.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下のUV安定剤含有量を含む、実施形態78に記載の方法。
【0194】
実施形態81.第1のAFAMコーティングは、酸化防止剤を更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
実施形態82.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%の酸化防止剤含有量を含む、実施形態81に記載の方法。
【0196】
実施形態83.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約10重量%以下の酸化防止剤含有量を含む、実施形態81に記載の方法。
【0197】
実施形態84.第1のAFAMコーティングは、シリカナノ粒子を更に含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0198】
実施形態85.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%のシリカナノ粒子含有量を含む、実施形態84に記載の方法。
【0199】
実施形態86.第1のAFAMコーティングは、第1のAFAMコーティングの総重量に対して約5重量%以下のシリカナノ粒子含有量を含む、実施形態84に記載の方法。
【0200】
実施形態87.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約2ミクロンの平均厚さを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0201】
実施形態88.第1のAFAMコーティングは、約30ミクロン以下の平均厚さを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0202】
実施形態89.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約88%のVLTを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
実施形態90.第1のAFAMコーティングは、約94%以下のVLTを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
実施形態91.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約0.2%のヘイズを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
実施形態92.第1のAFAMコーティングは、約2%以下のヘイズを有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
実施形態93.第1のAFAMコーティングは、少なくとも約5°の水接触角を有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
実施形態94.第1のAFAMコーティングは、約55°以下の水接触角を有する、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0208】
実施形態95.多層フィルムは、第1の自己湿潤性接着剤層を更に含み、自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態55及び56のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
実施形態96.第1の自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤層である、実施形態95に記載の方法。
【0210】
実施形態97.第1の自己湿潤性接着剤層は、アクリル系接着剤からなる、実施形態95に記載の方法。
【0211】
実施形態98.第1の自己湿潤性接着剤層は、シリコーン系接着剤層である、実施形態95に記載の方法。
【0212】
実施形態99.第1の自己湿潤性接着剤層は、シリコーン系接着剤からなる、実施形態95に記載の方法。
【0213】
実施形態100.第1の自己湿潤性接着剤層は、少なくとも約0.1ミルの厚さを含む、実施形態95に記載の方法。
【0214】
実施形態101.第1の自己湿潤性接着剤層は、約5ミル以下の厚さを含む、実施形態95に記載の方法。
【0215】
実施形態102.第1の自己湿潤性接着剤層は、少なくとも約0.5g/インチの剥離強度を含む、実施形態95に記載の方法。
【0216】
実施形態103.第1の自己湿潤性接着剤層は、約1000g/インチ以下の剥離強度を含む、実施形態95に記載の方法。
【0217】
実施形態104.多層フィルムは、第1の自己湿潤性接着剤層の下にあるライナーを更に含む、実施形態95に記載の方法。
【0218】
実施形態105.ライナーは、シリコーン系層を含む、実施形態104に記載の方法。
【0219】
実施形態106.ライナーは、少なくとも約0.5ミルの平均厚さを含む、実施形態104に記載の方法。
【0220】
実施形態107.ライナーは、約24ミル以下の平均厚さを含む、実施形態104に記載の方法。
【0221】
一般的な説明又は実施例において、上で説明された活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部分は必要とされない場合があり、記載される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0222】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0223】
本明細書に記載される実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載される構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くのその他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ、当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】