(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置用のクリーニングツール
(51)【国際特許分類】
A24F 40/85 20200101AFI20241024BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20241024BHJP
【FI】
A24F40/85
A24F40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531325
(86)(22)【出願日】2022-11-20
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 IB2022061189
(87)【国際公開番号】W WO2023094960
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ボローニャ マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】ダユオウル オヌル
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンド キーサン ダスナーヴィス
(72)【発明者】
【氏名】ルシオ ダニ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
4B162AC50
4B162AF01
(57)【要約】
加熱チャンバを有するエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツール。ツールは、ツール基部およびクリーニングヘッドを含む。クリーニングヘッドは、ツール基部から延び、エアロゾル発生装置の加熱チャンバに受容されるように構成される。クリーニングヘッドは、本体、本体内の空洞、遠位開口部、および一つ以上の掻き取り要素を含む。本体は、クリーニングツールの長軸方向軸に沿って、近位端から遠位端に延びる。遠位端は、長軸方向軸に向かって延びる端壁を含む。遠位開口部は、端壁に形成され、空洞を露出する。一つ以上の掻き取り要素は、本体から延び、遠位開口部の近位に配設される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱チャンバを有するエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツールであって、
前記ツールが、
ツール基部、
前記ツール基部から延び、前記エアロゾル発生装置の前記加熱チャンバに受容されるように構成されたクリーニングヘッドであって、
前記クリーニングツールの長軸方向軸に沿って近位端から遠位端に延びる本体であって、前記遠位端が前記長軸方向軸に向かって延びる端壁を含む、本体、
前記本体内の空洞、
前記空洞を露出する前記端壁の遠位開口部、および
前記遠位開口部に近接して配設された、前記本体から延びる一つ以上の掻き取り要素、を備え、
空洞が、前記遠位開口部を介して前記エアロゾル発生装置の前記発熱体を受容するように構成され、
前記一つ以上の掻き取り要素が、前記発熱体が前記空洞に受容されたときに、前記発熱体の一つ以上の側面を掻き取るように構成される、クリーニングヘッドを備える、ツール。
【請求項2】
前記一つ以上の掻き取り要素が、前記クリーニングヘッドが前記加熱チャンバに受容されたときに、前記発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取りエッジを備える、請求項1に記載のツール。
【請求項3】
前記一つ以上の掻き取り要素が、弾性的に変形可能な材料を含む、請求項2に記載のツール。
【請求項4】
前記掻き取りエッジが、前記弾性的に変形可能な材料よりも硬い材料を含む、請求項3に記載のツール。
【請求項5】
前記一つ以上の掻き取り要素が、前記クリーニングヘッドが前記加熱チャンバに受容されたときに、前記発熱体に接触して掻き取るように構成された粗面化部分を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のツール。
【請求項6】
前記一つ以上の掻き取り要素が、前記クリーニングヘッドが前記加熱チャンバに受容されたときに、前記発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取り歯を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のツール。
【請求項7】
前記一つ以上の掻き取り要素が、前記遠位開口部の対向する側面から延びる二つの突起を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のツール。
【請求項8】
前記一つ以上の掻き取り要素の各々が、前記遠位開口部の一部分の上に延びる、請求項1~7のいずれか一項に記載のツール。
【請求項9】
前記一つ以上の掻き取り要素が、
前記本体の前記遠位端に結合された基部、および
前記クリーニングツールの長軸方向軸と平行な方向に前記基部部分から延びる突起、を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のツール。
【請求項10】
前記端壁が、実質的に平面を含む端面を含み、前記遠位開口部が、前記端面に位置する、請求項1~9のいずれか一項に記載のツール。
【請求項11】
前記本体から延び、前記ツールが前記加熱チャンバに受容されたときに、前記発熱体に対して前記遠位開口部を位置付けるように構成された一つ以上のガイド要素をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のツール。
【請求項12】
前記一つ以上のガイド要素が、前記遠位開口部を前記発熱体と整列させるために、前記加熱チャンバ内の整列要素と協働するように構成される、請求項11に記載のツール。
【請求項13】
前記本体が、前記本体の近位端と遠位端との間で長軸方向軸に平行に延びる少なくとも一つの側壁を含み、
前記クリーニングヘッドが、前記少なくとも一つの側壁から延びる一つ以上の突起をさらに含み、前記一つ以上の突起が、前記加熱チャンバの一つ以上の表面を掻き取るように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のツール。
【請求項14】
システムであって、
加熱チャンバ、および加熱チャンバの底部チャンバ壁から前記加熱チャンバの中に延びる実質的に長方形の断面を有する発熱体、を含む、エアロゾル発生装置、ならびに
請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツール、を備える、システム。
【請求項15】
前記加熱チャンバが、前記発熱体に隣接して底部チャンバ壁から延び、前記掻き取り要素が一つ以上の傾斜面と接触する際に、一つ一つ以上の掻き取り要素によって前記発熱体から掻き取られた残留物を前記発熱体から離れるように移動させるように構成された一つ以上の傾斜面を含む、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル発生装置用のクリーニングツールに関する。特に本発明は、エアロゾル発生装置の少なくとも加熱チャンバをクリーニングするためのクリーニングツールに関する。
【背景技術】
【0002】
吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル形成基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当該技術分野で公知である。典型的には、こうした加熱式エアロゾル発生物品では、エアロゾルは熱源から物理的に別個のエアロゾル形成基体または材料への熱伝達によって発生される。エアロゾル形成基体は熱源内に、熱源の周りに、または熱源の下流に位置してもよい。使用中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、エアロゾル発生物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物は冷却されるにつれて凝縮して、エアロゾルを形成する。
【0003】
国際特許公開公報第2013/102614号は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体が加熱ブレードと直接接触して加熱されて、吸入可能なエアロゾルを形成する、電気的に作動するエアロゾル発生装置の例を開示している。加熱ブレードは、加熱チャンバの底部チャンバ壁から延びるブレードの形態である。加熱ブレードは、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体セグメントの中に挿入されている。
【0004】
エアロゾル発生装置では、発熱体を含み、たばこ消耗品を受容する加熱チャンバが提供されることが多い。たばこ消耗品と加熱チャンバの加熱壁、ならびに発熱体やブレードの表面との間に密接な接触が生じると、時間の経過とともに加熱チャンバの壁や発熱体にたばこ残留物が残る可能性がある。発熱体および加熱チャンバが定期的にクリーニングされない場合、蓄積された残留物が空気チャネルを塞ぎ、結果として気流が妨げられる危険性がある。したがって、残留物が蓄積すると喫煙体験の質に影響が出る可能性がある。また、発熱体の性能は、蓄積された堆積物によって影響を受ける可能性がある。
【0005】
既存のクリーニングツールおよびシステムは、定期的に使用することにより、一般的にゴミの蓄積が空気チャネルを塞ぐのを防止する。しかしながら、こうした既存のクリーニングツールおよびシステムは、発熱体の長軸方向表面と接触し続けるように設計されていない場合がある。結果として、発熱体は、各クリーニングセッション後、部分的にしかクリーニングされない可能性がある。
【0006】
発熱体を損傷することなく発熱体をクリーニングすることができる、使用が簡単なクリーニングツールを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
本発明の一態様によると、加熱チャンバを有するエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツールが提供される。ツールは、ツール基部、およびツール基部から延びるクリーニングヘッドを備え得る。ツールは、エアロゾル発生装置の加熱チャンバに受容されるように構成される。クリーニングヘッドは、クリーニングツールの長軸方向軸に沿って近位端から遠位端に延びる本体を備え、遠位端は長軸方向軸に向かって延びる端壁を備える。クリーニングヘッドは、本体内の空洞、空洞を露出する端壁の遠位開口部、および本体から延び、遠位開口部に近接して配設された一つ以上の掻き取り要素をさらに備える。空洞は、遠位開口部を介してエアロゾル発生装置の発熱体を受容するように構成される。一つ以上の掻き取り要素は、発熱体が空洞内に受容された時に、発熱体の一つ以上の側面を掻き取るように構成される。
【0008】
クリーニングツールは、前述の発熱体上に蓄積された物質を除去するように機能する一つ以上の掻き取り要素を含み得る。こうした掻き取り要素は、クリーニングツールを加熱チャンバの中に単に挿入するだけで、発熱体から物質を除去するのに十分な圧力をかけることができる。したがって、ユーザーは、発熱体に損傷を与える可能性があるような追加の圧力を加えたり、なんらかの追加のツールを使用して発熱体をクリーニングしたりする必要がない。
【0009】
有利には、こうした掻き取り要素を含むクリーニングツールは、使用が簡単であり、発熱体を完全に掃除する。さらに、クリーニングツールは、発熱体の破損、擦過、または損傷を防止するように構成される。さらに、こうしたクリーニングツールは、発熱体のすべての側面を同時にクリーニングすることができる。例えば、二つの対向する掻き取り要素を有するクリーニングツールは、発熱体の両側面を同時にクリーニングすることができる。したがって、クリーニングツールを使用した発熱体の定期的なクリーニングによって発熱体の性能の劣化が回避または低減され得る。さらに、単一のツールを使用して発熱体をクリーニングすることもできる。なおさらに、発熱体をクリーニングするために、発熱体を損傷する能力を有し得る追加的なツールは必要ではない。
【0010】
一つ以上の掻き取り要素は、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容された時に、発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取りエッジを備え得る。掻き取りエッジは、一つ以上の掻き取り要素の他の部分よりも狭くてもよい。掻き取りエッジは、幅が狭くなるように先細りになる一つ以上の掻き取り要素の一部分であり得る。掻き取りエッジは、第二の平面を通って延びる掻き取りエッジの第二の側面とある角度を形成する第一の平面を通って延びる第一の側面を有し得る。第一の平面と第二の平面が形成する角度は、約5度~約45度であり得る。
【0011】
一つ以上の掻き取り要素は、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容された時に、発熱体に接触して掻き取るように構成された粗面化部分を備え得る。本明細書で使用される場合、「掻き取る」という用語は、たばこ残留物またはその他の物質をこうした表面から除去するために、表面に対して十分な圧力で押されるか、または引かれることを指し得る。粗面化部分は、粗いまたは凹凸のある表面を提供する任意の適切な特徴を含み得る。粗面化部分は、一つ以上の掻き取り要素の表面に形成された複数の隆起を含み得る。粗面化部分は、一つ以上の掻き取り要素の表面に形成された複数のコブを含み得る。粗面化部分は、一つ以上の掻き取り要素の表面から延びる複数の突起を含み得る。粗面化部分は、一つ以上の掻き取り要素の表面に形成された複数のディンプルを含み得る。
【0012】
一つ以上の掻き取り要素は、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容された時に、発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取り歯を備え得る。掻き取り歯は、遠位開口部を囲む複数の突起を含み得る。掻き取り歯は、一つ以上のクレネレーションを含み得る。一つ以上のクレネレーションの各々は、遠位開口部の側面に沿って延在し得る。クレネレーションは、マーロンとクレネルの連続を含み得る。
【0013】
一つ以上の掻き取り要素は、遠位開口部の対向する側面から延びる二つの突起を含み得る。二つの突起は、端壁の表面から延び得る。二つの突起の各々は、クリーニングツールの長軸方向軸に向かってある角度で表面から延び得る。二つの突起の各々と端壁の表面との間に形成される角度は、少なくとも5度、かつ45度以下であり得る。
【0014】
一つ以上の掻き取り要素の各々は、遠位開口部の一部分にわたって延び得る。言い換えれば、端壁をクリーニングツールの長軸方向軸に沿って上から下に見たとき、一つ以上の掻き取り要素が遠位開口部の少なくとも一部分を閉塞する場合がある。
【0015】
一つ以上の掻き取り要素は、弾性的に変形可能な材料を含み得る。弾性的に変形可能な材料は、一つ以上の掻き取り要素が発熱体に接触する時に撓むことを可能にし得る。こうした偏向は、クリーニングツールが加熱チャンバに挿入されたときに、一つ以上の掻き取り要素が発熱体に圧力を加えることを可能にし、一つ以上の掻き取り要素が発熱体を損傷することなく、発熱体の一つ以上の側面を掻き取ることを可能し得る。掻き取りエッジは、弾性的に変形可能な材料よりも硬い材料を含み得る。掻き取りエッジの材料は、弾性的に変形可能な材料よりも少なくとも20パーセント硬く、弾性的に変形可能な材料よりも少なくとも50パーセント硬く、弾性的に変形可能な材料よりも少なくとも100パーセント硬く、または弾性的に変形可能な材料よりも少なくとも200パーセント硬くてもよい。
【0016】
一つ以上の掻き取り要素は、本体の遠位端に連結された基部部分、およびクリーニングツールの長軸方向軸と平行な方向に基部部分から延びる突起部分を含み得る。基部部分は、端壁の外表面の形状に適合し得る。言い換えれば、基部部分の表面は、端壁の外表面と同一平面上にあり得る。
【0017】
一つ以上の掻き取り要素は、本体の遠位端に連結された基部部分、およびクリーニングツールの長軸方向軸に向ってある角度で基部部分から延びる突起を含み得る。基部部分と突起の間に形成される角度は、少なくとも5度、かつ45度以下であり得る。基部部分は、端壁の外表面の形状に適合し得る。言い換えれば、基部部分の表面は、端壁の外表面と同一平面上にあり得る。
【0018】
遠位開口部は、任意の適切なサイズまたは形状を取り得る。遠位開口部は、長方形であり得る。遠位開口部は、楕円形であり得る。遠位開口部は、多角形であり得る。遠位開口部は、半楕円形であり得る。遠位開口部は、ポリフォームであり得る。遠位開口部に関して本明細書に記載される形状は、遠位開口部の2次元断面を指す。言い換えれば、遠位開口部の形状は、長軸方向軸に沿って遮るものなく見たときの遠位開口部の外観を指し得る。
【0019】
端壁は、表面を備える端面を備え得る。表面は、任意の適切な形状を有し得る。表面は、実質的に平面であり得る。表面は、凸面であり得る。表面は、凸面であり得る。表面は、一つ以上の凹部を含み得る。表面は、一つ以上の突起を含み得る。遠位開口部は、端面に位置し得る。端壁は、実質的に平面を含む端面を含み得、遠位開口部は端面に位置する。
【0020】
クリーニングツールは、本体から延び、ツールが加熱チャンバ内に受容された時に、発熱体に対して遠位開口部を位置付けるように構成された一つ以上のガイド要素を備え得る。一つ以上のガイド要素は、遠位開口部を発熱体と整列させるために、加熱チャンバ内の整列要素と協働するように構成され得る。ガイド要素は、クリーニングツールが加熱チャンバ内に受容されている時に、整列要素を受容するように構成されたチャネルを備え得る。チャネルは先細りしたインフィードを有し得る。チャネルは、受容端でフレア状であり得る。先細りしたインフィードまたはフレア状の受容端を有する一つ以上のチャネルを提供することは有利には、ツールの整列と加熱チャンバの中へのツールの挿入とを容易にし得る。チャネルは、クリーニングツールの長軸方向軸に平行に延び得る。整列要素は、加熱チャンバの内表面から延びる突起を含み得る。突起は、チャネルに受容されるような形状とされ得る。突起は、リブを含み得る。ガイド要素は、クリーニングツールが加熱チャンバ内に受容されている時に、整列要素内に受容されるように構成された突起を含み得る。突起は、リブを含み得る。整列要素は、ガイド要素を受容するように構成されたチャネルであり得る。チャネルは先細りしたインフィードを有し得る。チャネルは、受容端でフレア状であり得る。先細りしたインフィードまたはフレア状の受容端を有する一つ以上のチャネルを提供することは有利には、ツールの整列と加熱チャンバの中へのツールの挿入とを容易にし得る。
【0021】
一つ以上のガイド要素は、加熱チャンバのリブを受容するように構成された少なくとも一つのチャネルを有する外周を画成する楕円形部材を備え得る。楕円形部材の半径は、クリーニングツールの長軸方向軸から、クリーニングヘッドの本体のいずれかの外表面以上の距離にわたって延び得る。楕円形部材は、クリーニングヘッド部材がその中に挿入され得る加熱チャンバの内部形状および寸法と類似した外部形状および寸法を有し得る。こうした類似の形状および寸法を有することで、加熱チャンバの中への楕円形部材の挿入を容易し得る。こうした類似の形状および寸法を有することで、加熱チャンバとのクリーニングヘッドの整列を容易にし得る。クリーニングヘッドと加熱チャンバとの整列が適切であれば、遠位開口部と発熱体との整列が適切となり得る。楕円形部材は、端面と同一平面上にあり得る。
【0022】
本体は、加熱チャンバのリブを受容するように構成された本体の外表面に一つ以上のチャネルを含み得る。一つ以上のチャネルは、クリーニングツールの長軸方向軸に平行に延び得る。一つ以上のチャネルは、先細りしたインフィードを有し得る。一つ以上のチャネルは、受容端にてフレア状であり得る。先細りしたインフィードまたはフレア状の受容端を有する一つ以上のチャネルを提供することは有利には、ツールの整列と加熱チャンバの中へのツールの挿入とを容易にし得る。
【0023】
本体は、加熱チャンバのチャネルによって受容されるように構成された本体の外表面上にリブを含み得る。リブは、クリーニングツールの長軸方向軸に平行に延び得る。リブは、遠位端に最も近い端部に先細りを有し得る。
【0024】
本体は、本体の近位端と遠位端との間で長軸方向軸に平行に延びる少なくとも一つの側壁を含み得る。クリーニングヘッドは、少なくとも一つの側壁から延びる一つ以上の突起をさらに含み得る。一つ以上の突起は、加熱チャンバの一つ以上の表面を掻き取るように構成される。
【0025】
クリーニングツールは、クリーニングヘッドの反対側のツール基部から延びる第二のクリーニングヘッドをさらに備え得る。第二のクリーニングヘッドは、ツール基部から取り外し可能であり得る。第二のクリーニングヘッドは、スナップ嵌め接続を介してツール基部に結合可能であってもよい。ツール基部は、第二のクリーニングヘッドの代わりに付属品に結合されるように構成されてもよい。付属品は、スナップ嵌め接続を介してツール基部に結合するように構成され得る。
【0026】
第二のクリーニングヘッドは、ツール基部から延びる第一の細長い部材を含み得る。第一の細長い部材は、ツール基部から遠位にある第一の遠位端を含み得る。第二のクリーニングヘッドは、ツール基部から延びる第二の細長い部材を含み得る。第二の細長い部材は、ツール基部から遠位にある第二の遠位端を含み得る。スロットは、第一の細長い部材と第二の細長い部材の間に画成され得る。
【0027】
ツール基部は、ハンドルを含み得る。ハンドルは、クリーニングヘッドから離れる方向に延び得る。例えば、ハンドルは、クリーニングツールの長軸方向軸に沿ってクリーニングヘッドから離れるように延び得る。ハンドルは、他のクリーニングヘッドと交換可能であり得る。ハンドルは、スナップ嵌め接続でツール基部に結合され得る。
【0028】
クリーニングツールは、クリーニングキャップを含み得る。クリーニングキャップは、エアロゾル発生装置と結合するように構成され得る。ツールは、クリーニングキャップがエアロゾル発生装置と結合したときに、端壁が加熱チャンバの底壁に接触するように構成され得る。クリーニングキャップの少なくとも一部分は、クリーニングヘッドがエアロゾル発生装置の加熱チャンバに受容されたとき、エアロゾル発生装置の一部分を受容するように構成され得る。クリーニングキャップは、任意の適切な材料から形成され得る。例えば、クリーニングキャップは、金属材料、またはプラスチック材料、または金属材料とプラスチック材料から形成され得る。
【0029】
システムは、エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツールを備え得る。エアロゾル発生装置は、加熱チャンバ、および加熱チャンバの底部チャンバ壁から加熱チャンバの中に延びる実質的に長方形の断面を有する発熱体を含み得る。
【0030】
有利には、一つ以上の掻き取り要素を備えるクリーニングツールを含むシステムは、クリーニングツールがエアロゾル発生装置の発熱体を掻き取る、またはクリーニングすることを可能にする。好ましくは、ツールを使用して加熱チャンバをクリーニングすることによって、加熱ブレードを損傷させない。
【0031】
加熱チャンバは、発熱体に隣接して底部チャンバ壁から延び、掻き取り要素が一つ以上の傾斜面と接触する際に、一つ以上の掻き取り要素によって発熱体から掻き取られた残留物を発熱体から離れるように移動させるように構成された一つ以上の傾斜面を含み得る。一つ以上の傾斜面は、実質的に平面であり得る。一つ以上の傾斜面は、凹状であり得る。一つ以上の傾斜面は、発熱体からの残留物の除去を容易にし、発熱体の基部における残留物およびゴミの蓄積を防止し得る。
【0032】
発熱体は、任意の適切なサイズまたは形状を取り得る。発熱体は、長方形であり得る。発熱体は、楕円形であり得る。発熱体は、多角形であり得る。発熱体は、半楕円形であり得る。発熱体は、ポリフォームであり得る。発熱体に関して本明細書に記載される形状は、発熱体の2次元断面を指す。言い換えれば、発熱体の形状は、長軸方向軸に沿って遮るものなく見たときの発熱体の外観を指し得る。発熱体は、加熱ブレードを備え得る。
【0033】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、エアロゾル発生装置をクリーニングするためのツールを含むシステムを示す。
【
図4】
図4は、
図3のクリーニングヘッドの遠位端の平面図を示す。
【
図5】
図5は、別のクリーニングヘッドの断面図を示す。
【
図6】
図6は、
図5のクリーニングヘッドの遠位端の平面図を示す。
【
図7】
図7は、別のクリーニングヘッドの断面図を示す。
【
図8】
図8は、
図7のクリーニングヘッドの遠位端の平面図を示す。
【
図9】
図9は、別のクリーニングヘッドの断面図を示す。
【
図20】
図20は、別のエアロゾル発生装置の部分切断図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
実施例1:
加熱チャンバを有するエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツールであって、ツールが、ツール基部、ならびにツール基部から延び、かつエアロゾル発生装置の加熱チャンバに受容されるように構成されたクリーニングヘッドであって、クリーニングツールの長軸方向軸に沿って近位端から遠位端に延びる本体であって、遠位端が長軸方向軸に向かって延びる端壁を含む本体、本体内の空洞、空洞を露出する端壁の遠位開口部、および本体から延び、遠位開口部の近位に配設された一つ以上の掻き取り要素を含み、空洞が、遠位開口部を介してエアロゾル発生装置の発熱体を受容するように構成され、一つ以上の掻き取り要素が、発熱体が空洞に受容されたとき、発熱体の一つ以上の側面を掻き取るように構成される、クリーニングヘッドを備える、ツール。
実施例2:
一つ以上の掻き取り要素が、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容されたときに、発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取りエッジを備える、実施例1に記載のツール。
実施例3:
一つ以上の掻き取り要素が、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容されたときに、発熱体に接触して掻き取るように構成された粗面化部分を備える、実施例1または2のいずれか一つに記載のツール。
実施例4:
一つ以上の掻き取り要素が、クリーニングヘッドが加熱チャンバに受容されたときに、発熱体に接触して掻き取るように構成された掻き取り歯を備える、実施例1~3のいずれか一つに記載のツール。
実施例5:
一つ以上の掻き取り要素が、遠位開口部の対向する側面から延びる二つの突起を含む、実施例1~4のいずれか一つに記載のツール。
実施例6:
一つ以上の掻き取り要素の各々が、遠位開口部の一部分の上に延びる、実施例1~5のいずれか一つに記載のツール。
実施例7:
一つ以上の掻き取り要素が、弾性的に変形可能な材料を含む、実施例1~6のいずれか一つに記載のツール。
実施例8:
掻き取りエッジが、弾性的に変形可能な材料よりも硬い材料を含む、実施例2の掻き取りエッジを含む実施例7に記載のツール。
実施例9:
一つ以上の掻き取り要素が、本体の遠位端に連結された基部部分、およびクリーニングツールの長軸方向軸と平行な方向に基部部分から延びる突起部分を含む、実施例1~8のいずれか一つに記載のツール。
実施例10:
遠位開口部が、長方形である、実施例1~9のいずれか一つに記載のツール。
実施例11:
遠位開口部が、楕円形である、実施例1~9のいずれか一つに記載のツール。
実施例12:
端壁が、実質的に平面を含む端面を含み、遠位開口部が、端面に位置する、実施例1~11のいずれか一つに記載のツール。
実施例13:
本体から延び、ツールが加熱チャンバに受容されたときに、発熱体に対して遠位開口部を位置付けるように構成された一つ以上のガイド要素をさらに備える、実施例1~12のいずれか一つに記載のツール。
実施例14:
一つ以上のガイド要素が、遠位開口部を発熱体と整列させるために、加熱チャンバ内の整列要素と協働するように構成される、実施例13に記載のツール。
実施例15:
一つ以上のガイド要素が、加熱チャンバのリブを受容するように構成された少なくとも一つのチャネルを有する外周を画成する楕円形部材を備える、実施例13または14に記載のツール。
実施例16:
楕円形部材が、端面と同一平面上にある、実施例15に記載のツール。
実施例17:
本体が、加熱チャンバのリブを受容するように構成された本体の外表面に一つ以上のチャネルを含む、実施例1~16のいずれか一つに記載のツール。
実施例18:
本体が、加熱チャンバのチャネルによって受容されるように構成された本体の外表面上にリブを含む、実施例1~17のいずれか一つに記載のツール。
実施例19:
本体が、本体の近位端と遠位端との間で長軸方向軸に平行に延びる少なくとも一つの側壁を含み、クリーニングヘッドが、少なくとも一つの側壁から延びる一つ以上の突起をさらに含み、一つ以上の突起が、加熱チャンバの一つ以上の表面を掻き取るように構成される、実施例1~18のいずれか一つに記載のツール。
実施例20:
クリーニングツールが、クリーニングヘッドの反対側のツール基部から延びる第二のクリーニングヘッドをさらに備える、実施例1~19のいずれか一つに記載のツール。
実施例21:
加熱チャンバと、および加熱チャンバの底部チャンバ壁から加熱チャンバの中に延びる実質的に長方形の断面を有する発熱体と、を備える、エアロゾル発生装置、ならびに実施例1~20のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置をクリーニングするためのツール、を備える、システム。
実施例22:
加熱チャンバが、発熱体に隣接して底部チャンバ壁から延び、掻き取り要素が一つ以上の傾斜面と接触する際に、一つ以上の掻き取り要素によって発熱体から掻き取られた残留物を発熱体から離れるように移動させるように構成された一つ以上の傾斜面を含む、実施例21に記載のシステム。
【0036】
ここで、以下の図を参照しながら実施例をさらに説明する。
【0037】
図1~4は、エアロゾル発生装置をクリーニングするためのツール110を示す。
図1は、エアロゾル発生装置102およびツール110を含むシステム100を示す。
図2は、ツール110を分解図で示す。
図3は、ツール110のクリーニングヘッド112の部分断面図を示す。
図4は、ツール110のクリーニングヘッド112の平面図を示す。
【0038】
エアロゾル発生装置102は、加熱チャンバ104、発熱体106、チャンバ底壁108、およびリブ109を含む。加熱チャンバ104は、エアロゾル発生装置102内の空洞を画成する。チャンバ底壁108は、加熱チャンバ104の内表面である。発熱体106は、チャンバ底壁108から加熱チャンバ104の中に延びる。示す通り、発熱体106はブレードである。
【0039】
ツール110は、ツール基部118、クリーニングヘッド112、第一のキャップ128-1、第二のキャップ128-2(キャップ128と総称する)、および付属品124を含む。クリーニングヘッド112は、本体114、本体内の空洞132、遠位開口部120、および掻き取り要素122を含む。本体114は、クリーニングツール110の長軸方向軸130に沿って、近位端115から遠位端116に延びる。遠位端116は、長軸方向軸130に向かって延びる端壁119を含む。
【0040】
クリーニングヘッド112は、発熱体106が遠位開口部120を介して空洞132に受容されるように、加熱チャンバ104に受容されるように構成される。さらに、掻き取り要素122は、発熱体106が空洞132に受容されたときに、発熱体106の側面を掻き取るように構成される。掻き取り要素122はそれぞれ、クリーニングヘッド112が空洞132に受容されたときに、発熱体106に接触して掻き取るように構成された掻き取りエッジ134を含む。掻き取り要素122の一部分は、遠位開口部120の一部分の上に延びる。示されるように、掻き取りエッジ134は、
図4に示すように、遠位開口部120の一部分を閉塞して、遠位開口部120の上に延びる。遠位開口部120の上に延びることにより、発熱体106が空洞132に受容されているときに、発熱体106に圧力を加えることが容易となり得る。
【0041】
本体114は、加熱チャンバ104のリブ109を受容するように構成された本体114の外表面にチャネル126を含む。チャネル126は、チャネル126の中へのリブ109の挿入を容易にするために、先細りまたはフレア状の受容端を含み得る。
【0042】
付属品124は、ツール基部118から取り外し可能である。付属品124は、スナップ嵌め接続でツール基部118に結合され得る。示されるように、付属品124は、加熱チャンバ104をクリーニングするためのクリーニングヘッドである。ツール基部118に結合し得る追加的な付属品は、ハンドルまたは第二のクリーニングヘッドを含む。
【0043】
キャップ128は、ツール基部118に係合または結合して、ツール110のためのハウジングを形成する。キャップ128は、スナップ嵌め接続でツール基部118に結合され得る。第一のキャップ128-1は、クリーニングヘッド112を受容し、かつ収容するように構成される。第二のキャップ128-2は、付属品124を受容および収容するように構成される。
【0044】
図5~18は、
図1~4のクリーニングツール110のクリーニングヘッド112の様々な実施形態を示す。
図5は、クリーニングヘッド112の実施形態の部分断面図を示し、
図6は、クリーニングヘッド112の同じ実施形態の平面図を示す。
図5および
図6では、掻き取り要素122の各々は、基部部分136および突起部分138を含む。基部部分136は、端壁119の形状に適合する。突起部分138はそれぞれ、クリーニングツール110の長軸方向軸130と平行な方向に基部部分136のうちの一つから延びる。突起部分は、掻き取りエッジ134を含む。
【0045】
図7は、クリーニングヘッド112の実施形態の部分断面図を示し、
図8は、クリーニングヘッド112の同じ実施形態の平面図を示す。
図7および
図8では、掻き取り要素122の各々は、基部部分136および突起部分138を含む。基部部分136は、端壁119の形状に適合する。突起部分138はそれぞれ、端壁119から離れる、またクリーニングツール110の長軸方向軸130に向かう両方の方向に、基部部分136の一つから延びる。示されるように、突起部分138は、遠位開口部120の上に延びる。
【0046】
図9は、クリーニングヘッド112の実施形態の部分断面図を示し、
図10は、クリーニングヘッド112の同じ実施形態の平面図を示す。
図9および
図10では、掻き取り要素122の各々は、遠位開口部120の対向する側面から延びる突起を含む。掻き取り要素122は、端壁119から離れる、またクリーニングツール110の長軸方向軸130に向かう両方の方向に延びる。示されるように、掻き取り要素122は、遠位開口部120の上に延びる。
【0047】
図11は、クリーニングヘッド112の実施形態の部分断面図を示し、
図12は、クリーニングヘッド112の同じ実施形態の部分等角図を示す。
図11および12では、掻き取り要素122の各々は、クリーニングヘッド112が加熱チャンバ104に受容されたときに、発熱体106に接触して掻き取るように構成された掻き取り歯を含む。掻き取り歯は、遠位開口部120の対向する側面上に二つのクレネレーションを含む。それぞれのクレネレーションは、マーロン142およびクレネル140の連続を含む。クレネル140は、端壁119から離れる、またクリーニングツール110の長軸方向軸130に向かう両方の方向に延びる。マーロン142は、クレネル140の間に空間を形成する。
【0048】
図13は、クリーニングヘッド112の実施形態の部分断面図を示し、
図14は、クリーニングヘッド112の同じ実施形態の平面図を示す。
図13および
図14では、遠位開口部120は円形であり、掻き取り要素122はリング形状である。
【0049】
図15は、ガイド要素146を含むクリーニングヘッド112の一実施形態の部分断面図を示す。ガイド要素146は、本体114から延び、クリーニングツール110が加熱チャンバ104に受容されたときに、発熱体106に対して遠位開口部120を位置付けるように構成される。ガイド要素146は、加熱チャンバ104の整列要素と協働するように構成される。示されるように、ガイド要素146は、加熱チャンバ104のリブ109を受容するように構成された二つのチャネル126を含む楕円形部材である。
【0050】
図16は、リブ127を含むクリーニングヘッド112の一実施形態の部分断面図を示す。リブ127は、加熱チャンバ104の内表面のチャネルに受容されるように構成され得る。
【0051】
図17は、凸状端壁119を備えるクリーニングヘッド112の一実施形態の部分断面図を示す。
【0052】
図18は、凹状端壁119を備えるクリーニングヘッド112の一実施形態の部分断面図を示す。
【0053】
図19~20は、エアロゾル発生装置の異なる実施形態を示す。
図19および
図20は、傾斜面150を含むエアロゾル発生装置102の実施形態の部分切欠図を示す。
図19および
図20の各々に示すように、加熱チャンバ104は、発熱体106に隣接する底部チャンバ壁108から延びる傾斜面150を含む。傾斜面150は、掻き取り要素122が一つ以上の傾斜面150と接触する際に、掻き取り要素122によって発熱体106から掻き取られた残留物を発熱体106から離れるように移動させるように構成され得る。
図19では、傾斜面150は平面である。
図20では、傾斜面150は凹状である。
【0054】
図21は、加熱チャンバ104の内壁にチャネル152を含むエアロゾル発生装置102の一実施形態の平面図を示す。チャネル152は、クリーニングヘッドを加熱チャンバ104に対して配向するために、クリーニングヘッドのリブを受容するように構成され得る。
【0055】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、数量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。従って、この文脈において、数字AはA±10パーセントとして理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
【国際調査報告】