(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】水和可能な濃厚界面活性剤組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/86 20060101AFI20241024BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20241024BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20241024BHJP
A61K 8/42 20060101ALI20241024BHJP
A61K 8/36 20060101ALI20241024BHJP
A61K 8/20 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A61K8/86
A61Q5/02
A61K8/41
A61K8/42
A61K8/36
A61K8/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531487
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 EP2022083297
(87)【国際公開番号】W WO2023094600
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521042714
【氏名又は名称】ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100228980
【氏名又は名称】副島 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ウェッブ,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ズドラフコワ,アネリア・ニコロワ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB331
4C083AB332
4C083AC302
4C083AC311
4C083AC312
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC711
4C083AC712
4C083AD111
4C083AD112
4C083BB05
4C083CC38
4C083DD31
4C083EE07
(57)【要約】
迅速な希釈と優れたレオロジーは、水和可能な濃厚界面活性剤組成物で達成することが可能であり、ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、(a)組成物の総重量に基づく重量基準で、30~50重量%の、ラウレスエーテル硫酸ナトリウム、パレスエーテル硫酸ナトリウム及びそれらの混合物から選択されるアニオン界面活性剤;(b)水和可能な濃厚界面活性剤組成物の総重量に基づいて、4~12重量%の、ベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される共界面活性剤;(c)総組成物の重量に基づいて、0.2~3重量%の相調節剤(これは、安息香酸ナトリウムである);(d)総組成物の重量に基づいて、2~7重量%の粘度調節剤(これは、無機電解質である);(e)総組成物の重量に基づいて、10~60重量%の水;を含み、ここで、該界面活性剤は、ラメラ相であり;及び、ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、3~6のpHを有しており;及び、ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、8,000~200,000mPas-1(cps)の粘度を有しており;及び、ここで、(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比は、3:1~10:1であり;ここで、安息香酸ナトリウム(c)と総界面活性剤(a)+(b)の重量比は、1:5~1:75、好ましくは、1:10~1:65、さらに好ましくは、1:15~1:50である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水和可能な濃厚界面活性剤組成物であって、
(a)組成物の総重量に基づく重量基準で、30~50重量%の、ラウレスエーテル硫酸ナトリウム、パレスエーテル硫酸ナトリウム及びそれらの混合物から選択されるアニオン界面活性剤;
(b)水和可能な濃厚界面活性剤組成物の総重量に基づいて、4~12重量%の、ベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される共界面活性剤;
(c)総組成物の重量に基づいて、0.2~3重量%の相調節剤(これは、安息香酸ナトリウムである);
(d)総組成物の重量に基づいて、2~7重量%の粘度調節剤(これは、無機電解質である);
(e)総組成物の重量に基づいて、10~60重量%の水;
を含み、
・ ここで、該界面活性剤は、ラメラ相であり;及び、
・ ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、3~6のpHを有しており;及び、
・ ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、5,000~100,000mPas
-1(cps)の粘度を有しており;及び、
・ ここで、(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比は、3:1~10:1であり;
・ ここで、安息香酸ナトリウム(c)と総界面活性剤(a)+(b)の重量比は、1:5~1:75、好ましくは、1:10~1:65、さらに好ましくは、1:15~1:50である;
前記水和可能な濃厚界面活性剤組成物。
【請求項2】
前記共界面活性剤が、コカミドプロピルベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項3】
前記無機電解質が、金属塩化物、金属硫酸塩及びそれらの混合物から選択される、先行する請求項のいずれかに記載の濃厚組成物。
【請求項4】
(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比が、3.5:1~9:1である、先行する請求項のいずれかに記載の濃厚組成物。
【請求項5】
さらに、エチレンジアミン四酢酸を含んでいる、先行する請求項のいずれかに記載の濃厚組成物。
【請求項6】
シリコーンを含んでいない、先行する請求項のいずれかに記載の濃厚組成物。
【請求項7】
最終使用組成物を調製する方法であって、使用する前に請求項1~6のいずれか1項に記載の水和可能な組成物を水で希釈する段階を含んでいる、前記方法。
【請求項8】
10分未満で最終使用組成物を得るために、水和可能な組成物と水との混合物に振盪又は撹拌などの剪断を加える段階を含んでいる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物を容器中で希釈する、請求項7又は請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記容器が詰め替えパッケージである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
水和可能な濃厚界面活性剤組成物と水の重量比が、1:1~1:6である、請求項7~10に記載の方法。
【請求項12】
前記最終使用組成物が等方相にある、請求項7~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記最終使用組成物が、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、2000~10,000mPas
-1(cps)の粘度を有している、請求項7~12のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水和可能な濃厚界面活性剤クレンジング組成物、及び、水で希釈することで最終使用組成物を製造する方法を対象とする。本発明は、パーソナルケアの分野において、特に、ヘアケアの分野において、特定の用途を有している。
【背景技術】
【0002】
シャンプー及びボディーウォッシュなどの液体ベースのクレンジング組成物は、一般的であり、そして、多くの消費者に楽しまれている。そのような組成物は、典型的には、主成分として水を含有し、そして、それらは、多くの場合、プラスチック製のボトル又はチューブで販売される。そのような組成物は、慣習的には、消費者が使用するのに慣用的な粘度を有し、販売されるパッケージから排出しやすいように、製剤されている。
【0003】
世界の海では、近い将来、魚よりもプラスチックの方が多くなると、しばしば公表されている。環境への懸念や、地球のためにもっと努力したいという消費者や意識の高い企業の願いを考えると、消費者向け製品などの製品を販売する際に使用するプラスチックの量を減らすことが強く望まれている。このような観点から、製品を濃厚形態で販売し、従って、含水量がより少ない製品をより小さなパッケージで出荷する努力がなされている。
【0004】
界面活性剤を含んでいる、濃厚形態にあるクレンジング製品は、先行技術において知られている。
【0005】
WO19/205086(Beiersdorf)には、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤、天然油、エトキシ化水素化ヒマシ油並びに増粘剤を含んでいるヘアクレンジング組成物が記載されている。
【0006】
US2009/0208434A(Symrise)は、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-1-(4-ヒドロキシフェニル)-1-プロパノン、並びに、化粧品調製物及び医薬調製物におけるその使用について開示している。濃厚ボディーウォッシュ及びシャンプーが例示されている。
【0007】
WO1994/16680(Unilever)は、ラメラ相中に、(a)20~60重量%の、石鹸又は硫酸第一級アルコール以外の界面活性剤;及び、(b)1~20重量%の電解質;を含んでいる、水性希釈増粘濃厚パーソナル洗浄組成物について開示している。
【0008】
WO10149425(Unilever)は、27~70重量%のクレンジング界面活性剤、コンディショニングゲル相、短鎖ジオール及び油を含んでいて、そのゲル相が脂肪物質、ゲルネットワーク型アニオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤を含んでいる、濃厚シャンプー組成物を開示しており、ここで、該コンディショニングゲルネットワークは全体として電荷を持たないか又はアニオン性である。
【0009】
WO2020/044235(Lonza)は、(a)アルキルエーテルスルフェートを含んでいるアニオン性界面活性剤溶液;(b)芳香族アルコール、直鎖又は分枝鎖のポリグリセリルエステル、アルキルグリセリルエーテル又はそれらの組み合わせを含んでいる粘度調節剤;及び、(c)水性溶媒;を含んでいる、高濃度流動性液体アニオン性界面活性剤組成物について開示しており、ここで、該組成物は、水性溶媒で希釈した際、流動性を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】WO19/205086
【特許文献2】US2009/0208434A
【特許文献3】WO1994/16680
【特許文献4】WO10149425
【特許文献5】WO2020/044235
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
濃厚液は、使用時に希釈して液体製品を形成させることができ、そして、その液体製品は、通常の方法で使用することができる。
【0012】
そのような濃厚液で遭遇する困難は、消費者は、多くの場合、その濃厚液にさらに水を加えること、及び、例えば撹拌することによって、その濃厚液を使用可能な最終製品に変換しなければならないことを、好まないことである。水和製品に関して、一般的な苦情としては、工程に時間がかかること、及び、水を加えた後の得られた製品が均質でなく、望ましくない粘度を有していることなどがある。
【0013】
実際、そのような濃厚組成物は、消費者が使用する前に適切に希釈するのに長時間を要すること、及び、一部の消費者は、完全な希釈が行われるのに充分な時間を与えないことを見いだした。従って、より簡単で且つより効率的な使用のために、迅速に希釈される濃厚物を提供することが望ましい。
【0014】
希釈された濃厚液の特性も重要である。消費者は、とろみのある液体を強く好むが、それは、とろみが、高品質、良好な展延性及び注ぎやすさを消費者に連想させるからである。理想的には、濃厚液の希釈された製品は、シャンプーなどの標準的な形態のパーソナルケア製品と同様の粘度を有するであろう。
【0015】
先行技術にもかかわらず、改良された濃厚シャンプー組成物が依然としてもとめられている。典型的には、通常の非濃厚シャンプー組成物の相構造は、等方相である。しかしながら、濃厚シャンプーを提供する場合、界面活性剤濃度を高めると、その典型的なレオロジーは等方相から六方晶相に移行する。六方晶相は、粘性が高すぎて一般的な消費者には適さず、極めてゆっくりとしか希釈することができない組成物をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0016】
驚くべきことに、安息香酸ナトリウムを使用することにより、六方晶相の高濃度組成物をラメラ結晶相に調節できることが見いだされた。この組成物は、希釈すると等方相に速やかに変化し得る。さらに、高含有量の塩と組み合わせることで、濃厚な最終希釈液を得ることができる。
【0017】
この組成物は、少体積の濃厚液として使用し、使用時に希釈することができる。従って、必要な時に、希釈形態で直ぐに使用することができる。プラスチック廃棄物の削減を確実にするため、詰め替えパッケージ内で水で希釈することができる。
【0018】
発明の定義
第1の態様において、本発明は、以下のものを含んでいる水和可能な濃厚界面活性剤組成物を提供する:
(a)組成物の総重量に基づく重量基準で、30~50重量%の、ラウレスエーテル硫酸ナトリウム、パレスエーテル硫酸ナトリウム及びそれらの混合物から選択されるアニオン界面活性剤;
(b)水和可能な濃厚界面活性剤組成物の総重量に基づいて、4~12重量%の、ベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される共界面活性剤;
(c)総組成物の重量に基づいて、0.2~3重量%の相調節剤(これは、安息香酸ナトリウムである);
(d)総組成物の重量に基づいて、2~7重量%の粘度調節剤(これは、無機電解質である);
(e)総組成物の重量に基づいて、10~60重量%の水;
ここで、該界面活性剤は、ラメラ相であり;及び、
ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、3~6のpHを有しており;及び、
ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、5,000~100,000mPas-1(cps)の粘度を有しており;及び、
ここで、(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比は、3:1~10:1であり;及び、
ここで、安息香酸ナトリウム(c)と総界面活性剤(a)+(b)の重量比は、1:5~1:75、好ましくは、1:10~1:65、さらに好ましくは、1:15~1:50である。
【0019】
最終使用組成物は、第1の態様の水和可能な濃厚界面活性剤組成物を水で希釈することで水和させることにより、製造することができる。
【0020】
好ましくは、該最終使用組成物は、水和可能な濃厚界面活性剤組成物と水との重量比が1:1~1:6であり、さらに好ましくは、1:1~1:5である。
【0021】
該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、5,000~100,000mPas-1(cps)の粘度を有しており、好ましくは、7,000~90,000、さらに好ましくは、8,000~75,000mPas-1(cps)の粘度を有している。
【0022】
該粘度は、希釈すると低下し、かくして、最終使用組成物は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間Spindle RV-05を使用して、Brookfield DV2T上で30℃で測定した場合、100~7,000mPas-1(cps)の粘度を有し、好ましくは、1000~6,000mPas-1(cps)、さらに好ましくは、2000~5000mPas-1(cps)の粘度を有する。
【0023】
第2の態様において、本発明は、最終使用組成物を調製する方法を提供し、ここで、該方法は、第1の態様の水和可能な濃厚界面活性剤組成物を水で希釈する段階を含んでいる。好ましくは、該方法は、10分未満で、好ましくは、5分未満で、さらに好ましくは、3分未満で、一層さらに好ましくは、2分未満で、一層さらに好ましくは、1分未満で、最も好ましくは、30秒未満で、最終使用組成物をもたらすために、水和可能な組成物と水の混合物に振盪又は撹拌のような適度な剪断を加える段階を含んでいる。
【0024】
好ましくは、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、1:1~1:6の、さらに好ましくは、1:1~1:5の、水和性濃厚界面活性剤組成物と水の重量比で希釈する。好ましくは、該水は、10~50℃の温度を有している。
【0025】
該希釈生成物は、使用前に形成させる。好ましくは、該組成物は、例えば毛髪又は皮膚に適用する前に、適切な容器の中で希釈する。好ましい実施形態では、該容器は詰め替えパッケージである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物を製造する場合、その所望の成分を、適度な剪断及び大気条件下、35~80℃の温度で、慣習的な装置を用いて混合させることができる。
【0027】
該水和可能な濃厚界面活性剤組成物に水を添加して、最終使用組成物を製造する。容器内で振盪(又は、撹拌)のような適度な剪断に付すことにより、5分未満で、好ましくは、3分未満で、最も好ましくは、2分未満で、該最終使用組成物が得られる。本発明の一実施形態では、該最終使用組成物は、1分未満で、さらに好ましくは、30秒未満で、製造される。その後、該最終使用組成物は、直ぐに使用することができる。
【0028】
本発明において、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、希釈時に、最終使用組成物中の所望の構成要素/成分のレベル(例えば、硫酸アニオンレベル)が達成されるように、製剤されるべきである。
【0029】
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、水を添加して得られた最終使用組成物を製造した後の最終粘度よりも高い出発粘度を有する。
【0030】
該水和可能な濃厚界面活性剤組成物及び最終使用組成物は、典型的には、3~6のpHを有する。
【0031】
該最終使用組成物は、水と該水和可能な濃厚界面活性剤組成物を合し、混合(適度な剪断(例えば、撹拌、好ましくは、振盪)に付しながら)させて、最終使用組成物を生成させることにより、製造される。
【0032】
本発明の組成物は、化粧用であり、非治療用である。
【0033】
該最終使用組成物は、パーソナルケアクレンジング組成物であることができ、好ましくは、シャンプー、メークアップウォッシュ、フェイシャルウォッシュ、ハンドウォッシュ又はパーソナルケア液体ボディウォッシュであり、さらに好ましくは、シャンプー又はボディウォッシュであり、最も好ましくは、シャンプーである。
【0034】
該最終使用組成物は、拭き取るか又は洗い流すのに適したものであり、好ましくは、水で洗い流すのに適したものである。
【0035】
本発明の一実施形態では、該最終使用シャンプー組成物は、好ましくは、100~6,000の粘度を有し得る。
【0036】
粘度は、別途示されていない限り、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間Spindle RV-05を使用して、Brookfield DV2T上で30℃で測定される。
【0037】
好ましくは、本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、シリコーンを含んでいない。本発明に関連して、シリコーンを含んでいないとは、総組成物の重量に対して、0.4重量%未満の、さらに好ましくは、0.1重量%未満の、一層さらに好ましくは、0.05重量%未満の、一層さらに好ましくは、0.001重量%未満の、さらに好ましくは、0.0001重量%未満の、最も好ましくは、0重量%の、シリコーンを有していることを意味する。
【0038】
アニオン界面活性剤
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、ラウレスエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、パレスエーテル硫酸ナトリウム(SPES)及びそれらの混合物から選択されるアニオン界面活性剤を含んでいる。
【0039】
本発明の典型的な水和可能な濃厚界面活性剤組成物において、アニオン界面活性剤のレベルは、一般に、30~50%の範囲、好ましくは、40~50%の範囲である(該組成物の総重量及び100%活性に基づく重量基準)。
【0040】
共界面活性剤
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、ベタイン、コカミドモノエタノールアミド(CMEA)及びそれらの混合物から選択される共界面活性剤を含んでいる。
【0041】
共界面活性剤のレベルは、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物の総重量に基づく重量基準で、及び、100%の活性レベルに基づいて、4~12重量%、好ましくは、4~10重量%、最も好ましくは、4~7.5重量%である。
【0042】
本発明において使用するのに適しているベタイン類は、一般式:
【化1】
【0043】
〔式中、R10は、C6-C30アルキル、より特定的には、C6-C24アルキルであり、zは、0又は1であり、R11及びR12は、独立して、1~3個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキル又はカルボキシアルキルであり、及び、yは、2又は3である〕
で表すことができる;及び、それらの塩。一実施形態では、基R10の少なくとも半分は、C8-C18アルキルである。別の実施形態では、基R10の少なくとも半分は、C10-C14アルキルである。R10は、飽和又は不飽和であることができる。一実施形態では、R10は、ヤシ油又はパーム核油に由来する。一実施形態では、R11及びR12は、メチルである。
【0044】
式(IV)で表されるベタインは、単純ベタイン:
【化2】
【0045】
〔ここで、R
10、R
11及びR
12は、上記で記載されている通りである〕
及びアミドベタイン
【化3】
【0046】
〔ここで、R10、R11、R12及びyは、上記で記載されている通りである〕
を包含する。
【0047】
好ましいベタイン類は、オレイルベタイン、カプリルアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、イソステアリルアミドプロピルベタイン及びココアミドプロピルベタイン並びにそれらの混合物である。最も好ましくは、該共界面活性剤は、コカミドプロピルベタインである。
【0048】
最も好ましくは、該共界面活性剤は、コカミドプロピルベタイン(CAPB)、コカミドモノエタノールアミド(CMEA)及びそれらの混合物から選択される。
【0049】
(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比は、3:1~10:1、好ましくは、3.5:1~9:1、最も好ましくは、3.6:1~8.7:1である。
【0050】
相調節剤(phase modifier)
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、相調節剤を含んでおり、この相調節剤は、六方晶相をラメラ相に移動させ、それによって、迅速に希釈しやすくなる。
【0051】
該相調節剤は、安息香酸ナトリウムである。
【0052】
該相調節剤は、該総組成物の重量に対して、0.2重量%~3重量%、好ましくは、0.5重量%~3重量%の量で存在している。
【0053】
安息香酸ナトリウム(c)と総界面活性剤(a)+(b)の重量比は、1:5~1:75、好ましくは、1:10~1:65、最も好ましくは、1:15~1:50である。
【0054】
粘度調節剤
本発明の水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、希薄な最終組成物の粘度を増大させるために、無機電解質である粘度調節剤を含んでいる。本発明において使用するのに適している無機電解質としては、金属塩化物(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化第二鉄、及び、塩化アルミニウム)、金属硫酸塩(例えば、硫酸ナトリウム、及び、硫酸マグネシウム)及びそれらの混合物などがある。該無機電解質は、希薄な最終組成物に粘性を与えるために使用される。これがないと、最終組成物は、消費者にとって受け入れがたいほど希薄である。
【0055】
上記で記載した材料のいずれかの混合物も適している。
【0056】
本発明において使用するための好ましい無機電解質の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム及びそれらの混合物などがある。
【0057】
本発明の組成物中の無機電解質のレベルは、2~7重量%、好ましくは、2~5重量%、最も好ましくは、2~3重量%(該組成物の総重量に対して)の範囲である。
【0058】
水
水は、該組成物の総重量をに基づいた重量を基準として、10~60重量%、好ましくは、20~60重量%を構成する。
【0059】
該水和可能な組成物及び最終使用組成物のpHは、3~6、好ましくは、3.5~5.5、さらに好ましくは、3.5~5、最も好ましくは、3.8~4.8である。該pHを調節又は緩衝化するのに適している調節剤を使用し得る。そのようなpH調節剤としては、トリエチルアミン、NaOH、KOH、H2SO4、HCl、クエン酸又はそれらの混合物などがある。該pH調節剤は、所望の最終pHが得られる量で添加する。該pH値は、Thermo Scientific(登録商標)から市販されているpHメーターのような市販の機器を用いて評価することができる。
【0060】
他の成分
本発明による組成物は、ヘアコンディショニング組成物に一般的な多くの成分のいずれも含み得る。
【0061】
他の成分としては、防腐剤、コンディショニング増強ポリマー、着色剤、ポリオール(例えば、グリセリン及びポリプロピレングリコール)、キレート剤、抗酸化剤(例えば、ビタミンEアセテート)、香料、抗菌剤及びサンスクリーンなどを挙げることができる。これらの成分は、それぞれ、その目的を達成するのに有効な量で存在させる。一般に、これらの任意の成分は、個別に、総組成物の約5重量%までのレベルで含まれる。
【0062】
好ましくは、該さらなる成分には、香料、防腐剤及びコンディショニング強化ポリマーが包含される。
【0063】
防腐剤
防腐剤は、潜在的に有害な微生物の増殖から保護するために、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物及び最終使用組成物において使用される。
【0064】
好ましくは、該防腐剤は、安息香酸のアルカリ金属塩(好ましくは、安息香酸ナトリウム)及び金属イオン封鎖剤(好ましくは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA))を含んでいる。
【0065】
好ましくは、本発明の濃厚組成物は、EDTAを含んでいる。
【0066】
場合によるカチオン性ポリマー
カチオン性ポリマーは、コンディショニング性能を高めるために、本発明の組成物中の好ましい成分である。
【0067】
適切なカチオン性ポリマーは、カチオン的に置換されたホモポリマーであり得るか、又は、2種類以上のモノマーから形成させ得る。該ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、一般に、100000~300万ダルトンである。該ポリマーは、カチオン性窒素含有基、例えば、第4級アンモニウム基若しくはプロトン化アミノ基、又は、それらの混合物を有する。該ポリマーの分子量が低すぎた場合、コンディショニング効果が乏しくなる。高すぎた場合、伸長粘度が高くなり、該組成物を注いだときのその曳糸性の問題が生じ得る。
【0068】
カチオン性窒素含有基は、一般に、カチオン性ポリマーの全モノマー単位の一部に置換基として存在する。従って、該ポリマーがホモポリマーでない場合、スペーサー非カチオン性モノマー単位を含むことができる。そのようなポリマーは、「CTFA Cosmetic Ingredient Directory, 3rd edition」に記載されている。カチオン性モノマー単位と非カチオン性モノマー単位の比率は、一般に、必要な範囲のカチオン電荷密度(これは、一般に、0.2~3.0meq/gmである)を有するポリマーを与えるように選択される。該ポリマーのカチオン電荷密度は、適切には、窒素測定のための化学的試験の下で米国薬局方に記載されているケルダール法によって測定される。
【0069】
適切なカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性アミン官能基又は第4級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと水溶性スペーサーモノマー[例えば、(メタ)アクリルアミド、アルキル及びジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトン及びビニルピロリジン]のコポリマーなどがある。該アルキル置換モノマー及びジアルキル置換モノマーは、好ましくは、C1-C7アルキル基、さらに好ましくは、C1-3アルキル基を有している。他の適切なスペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコールなどがある。
【0070】
該カチオン性アミンは、特定の種及び組成物のpHに応じて、第一級、第二級又は第三級アミンであることができる。一般に、第二級及び第三級アミンが好ましく、特に、第三級が好ましい。
【0071】
アミンで置換されたビニルモノマー及びアミンは、アミンの形態で重合させることができ、次いで、四級化によってアンモニウムに変換させることができる。
【0072】
該カチオン性ポリマーは、アミン置換モノマー及び/若しくは第4級アンモニウム置換モノマー並びに/又は相溶性スペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含み得る。
【0073】
カチオン性ポリマーの適切な(非限定的な)例としては、以下のものを挙げることができる:
・ カチオン性ジアリル第4級アンモニウム含有ポリマー、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、及び、アクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー、これらは、当業界(CTFA)では、それぞれ、ポリクオタニウム6及びポリクオタニウム7と称されている;
・ 3~5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマー及びコポリマーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4,009,256号に記載されている);
・ カチオン性ポリアクリルアミド(WO95/22311に記載されている)。
【0074】
使用することが可能な他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性多糖類ポリマー、例えば、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体及びカチオン性グアーガム誘導体などがある。
【0075】
本発明において使用するための組成物中で使用するのに適したカチオン性多糖類ポリマーは、式:
【化4】
【0076】
で表されるモノマーを含んでおり、ここで、式中:Aは、アンヒドログルコース残基、例えば、デンプン、又は、セルロースアンヒドログルコース残基である。Rは、アルキレン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基又はそれらの組み合わせである。R1、R2及びR3は、独立して、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基又はアルコキシアリール基を表し、ここで、各基は、最大で約18個の炭素原子を含んでいる。各カチオン性部分の炭素原子の総数(即ち、R1、R2及びR3の炭素原子の合計)は、好ましくは、約20以下であり、及び、Xは、アニオン性対イオンである。
【0077】
別のタイプのカチオン性セルロースとしては、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの高分子第4級アンモニウム塩などがあり、これは、当業界(CTFA)では、ポリクオタニウム24と称されている。これらの材料は、「Amerchol Corporation」から、例えば、Polymer LM-200の商品名で、入手可能である。
【0078】
他の適切なカチオン性多糖類ポリマーとしては、第4級窒素含有セルロースエーテル類(例えば、米国特許第3,962,418号に記載されているもの)及びエーテル化セルロースとデンプンのコポリマー(例えば、米国特許第3,958,581号に記載されているもの)などがある。そのような材料の例としては、DowのポリマーLR及びJRシリーズなどがあり、これは、一般に、当業界(CTFA)では、ポリクオタニウム10と称されている。
【0079】
使用することが可能な、特に適切なタイプのカチオン性多糖類ポリマーは、カチオン性グアーガム誘導体、例えば、グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(RhodiaからJAGUAR商標シリーズとして市販されている)である。そのような材料の例は、JAGUAR C13S、JAGUAR C14及びJAGUAR C17である。
【0080】
上記カチオン性ポリマーのいずれかの混合物も使用し得る。
【0081】
カチオン性ポリマーは、一般に、本発明において使用するためのシャンプー組成物中に、該組成物の総重量に基づいたカチオン性ポリマーの総重量で、0.01~5%、好ましくは、0.02~1%、さらに好ましくは、0.05~0.8%のレベルで、存在する。
【0082】
提供された実施例は、本発明の理解を容易にするためのものである。これらは、特許請求の範囲の範囲を限定することを意図するものではない。
【実施例】
【0083】
実施例
実施例1: 本発明による組成物1~4及び比較組成物A~Jの組成
濃厚シャンプー組成物1~4を、本発明に従って調製した。比較濃厚シャンプー組成物A~Jも、調製した。
【0084】
本発明による組成物1~2及び比較組成物A~Eの組成が、以下の表1に示されている。
【0085】
本発明による組成物3~4及び比較組成物F~Jの組成が、以下の表2に示されている。
【表1】
【表2】
【0086】
全ての組成物は、3.5~4.5の範囲内のpHを有していた。
【0087】
濃厚組成物1~4は、柔らかく、濃厚で、流動性であった。
【0088】
比較例A及びBは、より硬く、固体のようであった。
【0089】
濃厚シャンプー組成物1~4及び比較組成物A~Jは、以下の方法で調製した:
・ 安息香酸ナトリウムを熱水に溶解させた;
・ ラウレス硫酸ナトリウムを添加し、一定の剪断下で混合させた;
・ コカミドプロピルベタインを添加し、均一になるまで混合させた;
・ 最後に、クエン酸を加えてpHを調節した。
【0090】
組成物1~4及び比較組成物A~Jの粘度は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した。
【0091】
界面活性剤相は、以下の方法を用いて測定した:
偏光光学顕微鏡(Zeiss Axio M1m Light Microscope)を使用して、該組成物の画像を得た。少量の組成物を、カバースリップを乗せた顕微鏡用スライドガラス上に置いた。透過モードで、倍率20倍の対物レンズを使用して、交差偏光下で画像を撮影した。
【0092】
実施例2: 最終使用希釈生成物を得るための、濃厚組成物1~4及び比較組成物A~Jの稀釈
濃厚組成物1~4及びA~Jを、希釈シャンプーとして使用するために以下のように希釈した。
【0093】
以下の方法において、500gの最終使用生成物を作製するために使用した濃厚物対水の量は、1部の濃厚物対3部の水であった。
【0094】
1. 必要量の濃厚製剤を透明な容器に秤量する;
2. 水を沸騰させ、温度が50℃になるまで冷却する;
3. 前記容器に適切な量の冷却させた沸騰水を加える;
4. 容器を密閉し、30秒間振盪する;
5. 放置し、1分ごとに未溶解部分を評価する;
6. 5分後に再度評価し、必要であれば、容器を再度30秒間振盪する;
7. 溶解時間を測定した。
【0095】
希釈時間は、上記の表1及び表2に記載されている。
【0096】
本発明の組成物は、比較例よりも有意に速く希釈されたことがわかるであろう。該希釈組成物の粘度は、本発明による組成物において極めて大であった。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水和可能な濃厚界面活性剤組成物であって、
(a)組成物の総重量に基づく重量基準で、30~50重量%の、ラウレスエーテル硫酸ナトリウム、パレスエーテル硫酸ナトリウム及びそれらの混合物から選択されるアニオン界面活性剤;
(b)水和可能な濃厚界面活性剤組成物の総重量に基づいて、4~12重量%の、ベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される共界面活性剤;
(c)総組成物の重量に基づいて、0.2~3重量%の相調節剤(これは、安息香酸ナトリウムである);
(d)総組成物の重量に基づいて、2~7重量%の粘度調節剤(これは、無機電解質である);
(e)総組成物の重量に基づいて、10~60重量%の水;
を含み、
・ ここで、該界面活性剤は、ラメラ相であり;及び、
・ ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、3~6のpHを有しており;及び、
・ ここで、該水和可能な濃厚界面活性剤組成物は、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、5,000~100,000mPas
-1(cps)の粘度を有しており;及び、
・ ここで、(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比は、3:1~10:1であり;
・ ここで、安息香酸ナトリウム(c)と総界面活性剤(a)+(b)の重量比は、1:5~1:75、好ましくは、1:10~1:65、さらに好ましくは、1:15~1:50である;
前記水和可能な濃厚界面活性剤組成物。
【請求項2】
前記共界面活性剤が、コカミドプロピルベタイン、コカミドモノエタノールアミド及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項3】
前記無機電解質が、金属塩化物、金属硫酸塩及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項4】
(a)アニオン界面活性剤と(b)共界面活性剤の重量比が、3.5:1~9:1である、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項5】
さらに、エチレンジアミン四酢酸を含んでいる、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項6】
シリコーンを含んでいない、請求項1に記載の濃厚組成物。
【請求項7】
最終使用組成物を調製する方法であって、使用する前に請求項1に記載の水和可能な組成物を水で希釈する段階を含んでいる、前記方法。
【請求項8】
10分未満で最終使用組成物を得るために、水和可能な組成物と水との混合物に振盪又は撹拌などの剪断を加える段階を含んでいる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物を容器中で希釈する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記容器が詰め替えパッケージである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
水和可能な濃厚界面活性剤組成物と水の重量比が、1:1~1:6である、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記最終使用組成物が等方相にある、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記最終使用組成物が、Helipathスタンド上で20rpmで60秒間、Spindle RV-05を使用してBrookfield DV2T上で30℃で測定した場合、2000~10,000mPas
-1(cps)の粘度を有している、請求項7に記載の方法。
【国際調査報告】