(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/08 20230101AFI20241024BHJP
H04W 72/1263 20230101ALI20241024BHJP
H04W 72/512 20230101ALI20241024BHJP
H04W 72/52 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W72/1263
H04W72/512
H04W72/52
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532957
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2024-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2022135867
(87)【国際公開番号】W WO2023098799
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111467958.8
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】劉 進華
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA14
5K067DD11
5K067DD52
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
本出願は、情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を開示し、通信技術分野に属し、本出願の実施例の情報伝送方法は、端末が到着時間アドバンス情報を取得することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信することとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
端末が到着時間アドバンス情報を取得することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信することとを含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット画像フレームは、少なくとも一つの画像フレームを含み、前記到着時間アドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記到着時間アドバンス量は、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約して得られ、前記第一のアドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて計算して得られる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記到着時間アドバンス量は、累積分布関数曲線における予め設定されるパーセンタイルに対応する到着時間アドバンス量であり、ここで、前記累積分布関数曲線は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量の累積確率分布を表す、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する前に、前記方法は、
前記端末のモデムが前記ネットワーク側機器により送信される、前記到着時間アドバンス情報を送信するよう前記端末に要求するための要求情報を受信することと、
前記端末のアプリケーション層が前記到着時間アドバンス情報を取得することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記端末は、前記アプリケーション層と前記モデムとの間に位置するアダプテーション層をさらに含み、前記アダプテーション層は、前記モデムから出される前記要求情報を前記アプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、及び/又は、前記アプリケーション層から出される前記到着時間アドバンス情報を前記モデムの解析可能なフォーマットに書き換えるために用いられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信することは、
前記端末のモデムがネットワーク側機器に前記到着時間アドバンス情報を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、
周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記トリガー条件は、
前記到着時間アドバンス量が第一の予め設定される閾値を超えることと、
前記到着時間アドバンス量が第二の予め設定される閾値を下回ることと、
増加量が第三の予め設定される閾値を超えることであって、前記増加量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する増加量であることと、
減少量が第四の予め設定される閾値を超えることであって、前記減少量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する減少量であることと、
到着時間アドバンス量が負の値であることと、
前記端末が別のセルに切り替えたことと、
前記端末に無線リンク障害が発生した後に、無線リンクの回復に成功したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
情報伝送方法であって、
第一のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第一のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することと、
前記第一のネットワーク側機器が前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うこととのうちの少なくとも一つを含む、情報伝送方法。
【請求項16】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記第一のネットワーク側機器が前記端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信する前に、前記方法は、
前記第一のネットワーク側機器が前記端末に、前記到着時間アドバンス情報を要求するための要求情報を送信することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
情報伝送方法であって、
第二のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第二のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行することとを含む、情報伝送方法。
【請求項23】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
情報伝送装置であって、
到着時間アドバンス情報を取得するための取得モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である取得モジュールと、
ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するための送信モジュールとを含む、情報伝送装置。
【請求項29】
前記実際の到着時間は、
端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
情報伝送装置であって、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための伝送モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である伝送モジュールと、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定するための決定モジュールとのうちの少なくとも一つを含み、
伝送モジュールはさらに、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うために用いられる、情報伝送装置。
【請求項31】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
情報伝送装置であって、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための受信モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である受信モジュールと、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するための実行モジュールとを含む、情報伝送装置。
【請求項33】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
端末であって、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項35】
ネットワーク側機器であって、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項15から27のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項36】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現し、又は請求項15から27のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年12月03日に中国で提出された中国特許出願No.202111467958.8の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
遅延要求のあるサービス、例えば拡張現実(eXtended Reality、XR)サービスについて、XRサービスには、到着する周期的な画像フレームがあり、フレーム集合(group of picture、GoP)に基づく画像フレームデータ伝送モデルについて、Iフレーム、PフレームとBフレームがあり、ここで、Iフレームのデータ量が最も多く、Pフレームのデータ量が次に多く、Bフレームのデータ量が最も少ない。Iフレームが周期的に現れ、二つのIフレームの間に若干のPフレームとBフレームが存在する。
【0004】
一つのセルにXRサービスを伝送する複数のユーザが存在し、且つXRサービスがGoPモデルに基づく場合、複数のユーザのXRサービスのIフレームが現れる時間が非常に近ければ、これらのIフレームを送信するために極めて大きなエアインターフェース容量が必要となり、エアインターフェースの輻輳が現れることを招く可能性があるが、他の時間に、Iフレームが比較的に少ないため、エアインターフェース容量が十分に利用されない状況が現れる可能性がある。
【0005】
つまり、エアインターフェース容量の利用が十分に効果的ではなく、伝送性能が比較的低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、エアインターフェース容量の利用が十分に効果的ではなく、伝送性能が比較的低いという関連技術における問題を解決できる情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の態様によれば、情報伝送方法を提供し、この方法は、
端末が到着時間アドバンス情報を取得することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信することとを含む。
【0008】
第二の態様によれば、情報伝送方法を提供し、この方法は、
第一のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第一のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することと、
前記第一のネットワーク側機器が前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うこととを含む。
【0009】
第三の態様によれば、情報伝送方法を提供し、この方法は、
第二のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第二のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行することとを含む。
【0010】
第四の態様によれば、情報伝送装置を提供し、この装置は、
到着時間アドバンス情報を取得するための取得モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である取得モジュールと、
ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するための送信モジュールとを含む。
【0011】
第五の態様によれば、情報伝送装置を提供し、この装置は、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための伝送モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である伝送モジュールと、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定するための決定モジュールとを含み、
伝送モジュールはさらに、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うために用いられる。
【0012】
第六の態様によれば、情報伝送装置を提供し、この装置は、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための受信モジュールであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である受信モジュールと、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するための実行モジュールとを含む。
【0013】
第七の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第八の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、プロセッサは、到着時間アドバンス情報を取得するために用いられ、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記通信インターフェースは、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するために用いられる。
【0015】
第九の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0016】
第十の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うこととに用いられ、
前記プロセッサは、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定するために用いられる。
【0017】
第十一の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するために用いられ、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、
前記プロセッサは、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するために用いられる。
【0018】
第十二の態様によれば、通信システムを提供し、前記通信システムは、端末とネットワーク側機器とを含み、前記端末は、第一の態様に記載の情報伝送方法のステップを実行するために用いられてもよく、前記ネットワーク側機器は、第二の態様又は第三の態様に記載の情報伝送方法のステップを実行するために用いられてもよい。
【0019】
第十三の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体は、プログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様、第二の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0020】
第十四の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様、第二の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0021】
第十五の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様、第二の態様又は第三の態様に記載の情報伝送方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0022】
本出願の実施例では、端末は、到着時間アドバンス情報を取得し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記端末は、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する。ネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報に基づいてエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することができるため、ネットワーク側機器は、エアインターフェース伝送遅延バジェット内で画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、例えばネットワーク側機器は、異なるユーザの画像フレームのエアインターフェースにおける実際の伝送遅延要求とエアインターフェースの実際の負荷とを総合的に考慮して、エアインターフェース伝送遅延バジェット内で異なるユーザの画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、エアインターフェース伝送レート需要を滑らかにし、リンク自己適応の効率を向上させることによって、伝送性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本出願の実施例によるネットワークシステムの構造図である。
【
図2a】端末とコンテンツサーバとの間でXRサービスデータを伝送するネットワーク構造概略図である。
【
図2b】二つの端末の間のXRサービスデータ伝送のネットワーク構造概略図である。
【
図3】本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートのその一である。
【
図4】本出願の実施例による確率密度分布関数図である。
【
図5】本出願の実施例による端末のモデムと、アプリケーション層と、アダプテーション層との間の構造図である。
【
図6】本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートのその二である。
【
図7a】本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートのその三である。
【
図7b】複数の端末のXRサービスIフレーム到着時間概略図である。
【
図7c】本出願の実施例によるエアインターフェース伝送遅延バジェットを調整した後の複数の端末のXRサービスIフレーム到着時間概略図である。
【
図8】本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートのその四である。
【
図9】本出願の実施例による第一の情報伝送装置の構造図である。
【
図10】本出願の実施例による第二の情報伝送装置の構造図である。
【
図11】本出願の実施例による第三の情報伝送装置の構造図である。
【
図12】本出願の実施例による通信機器の構造図である。
【
図13】本出願の実施例による端末の構造図である。
【
図14】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造図のその一である。
【
図15】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0025】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0026】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0027】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)、ゲーム機、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、預入支払機又はセルフサービス機などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマートブレスレット、スマートハンドチェーン、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足首ブレスレット、スマートアンクレットなど)、スマートバンド、スマート衣類などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、アクセスネットワーク機器又はコアネットワーク機器を含んでもよく、ここで、アクセスネットワーク機器12は、無線アクセスネットワーク機器、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)、無線アクセスネットワーク機能又は無線アクセスネットワークユニットと呼ばれてもよい。アクセスネットワーク機器12は、基地局、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント又はWiFiノードなどを含んでもよく、基地局は、ノードB、進化ノードB(eNB)、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例にして紹介し、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0028】
本出願の実施例をより良く理解するために、拡張現実(eXtended Reality、XR)サービスに関連する内容を以下のように簡単に紹介する。
【0029】
XRサービスは、拡張現実(Augmented Reality、AR)サービスと、仮想現実(Virtual Reality、VR)サービスと、複合ARとVR(Mixed AR and VR、MR)サービスとを含む。XRサービスは、H.264符号化技術を採用して、画像データ圧縮を実現し、トラフィックの節約と画像品質の確保の目的を実現することができる。H.264技術は、画像データを三つのタイプの画像フレームに符号化することができる。
【0030】
イントラ符号化(Intra-coded picture、I)フレームは、他のフレームに依存せずに画像の生成と提示を行うことができる完全な画像フレームであり、
前方予測(Predicted picture、P)フレームは、前のフレームに対する画像変化情報のみを含み、受信側は、前のフレームと結び付けて現在のフレームを生成し、受信端末において表示を完了する必要があり、
双方向予測(Bidirectional predicted picture、B)フレームは、現在のフレームの、前のフレームと後のフレームに対する変化情報を指示するために用いられ、受信側は、前のフレームと後のフレームと結び付けて現在のフレームを生成する必要がある。
【0031】
上記の前のフレームと後のフレームとは、フレーム提示時間又はソース端の画像収集時間によって順序付けられるものであり、実際の送信と受信時間は、受信側の画像復号化時間に応じて調整される可能性があり、例えば送信側は、受信側の画像フレーム復号化時間順序に応じて送信することができる。
【0032】
異なるフレームタイプは、異なるフレーム符号化方法に対応し、画像圧縮の程度が異なることを招く。ここで、Iフレームの圧縮程度が比較的低く(即ちフレームのデータ量が最も多く)、Pフレームの圧縮程度が適度(即ちフレームのデータ量が適度)であり、Bフレームの圧縮程度が最も高い(即ちフレームのデータ量が最も少ない)。
【0033】
XR画像には、フレームスライス組み合わせに基づく伝送方式とフレーム集合(group of picture、GoP)に基づく伝送方式との二つの伝送方式がある。
【0034】
フレームスライス組み合わせに基づく伝送方式:一つの画像フレームを複数のデータブロックにカットし、そして複数の画像フレームのカットブロックを分散させて複数のデータブロックとして組み合わせて伝送し、XRサービスデータストリームトラフィックを滑らかにするという目的を達成し、この方法は、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームのデータ量の違いによるトラフィック変動を大幅に減少させるが、画像フレームの間のクロス伝送により、画像フレームの伝送遅延を増加させ、
フレーム集合に基づく伝送方式:ビデオストリームの周期的特性に基づいて、Iフレームの周期に従ってビデオをビデオフレーム組み合わせに分け、一つのIフレームと隣接する次のIフレームとの間のすべてのPフレームとBフレームは、一つのフレーム組み合わせを構成する。画像フレームは、フレーム周期で伝送され、受信側で再生され、隣接する画像フレームのフレーム到着時間の間の時間間隔は、一つのフレーム周期である。フレーム集合に基づく伝送方式は、画像フレームの間の混合伝送を回避して、生成される画像フレームをタイムリーに伝送する。Iフレーム、Pフレーム、Bフレームの間の圧縮程度が異なるため、フレームデータレートの変動を招く。
【0035】
XRサービスデータのNRネットワークにおけるデータ伝送について、
図2aと
図2bのようにXRサービスデータの無線ネットワークにおけるデータ伝送が示されている。ここで、
図2aは、UEがUEのモデム(即ちmodem)を介して無線ネットワークを経由してコンテンツサーバからXRサービスデータを取得することを示す。
図2bは、二つの端末の間のXRサービスデータ伝送を示す。UEのモデムと基地局は、無線伝送プロトコルを実行して、XRサービスデータ伝送を完了する。
【0036】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例による情報伝送方法を詳細に説明する。
【0037】
図3を参照すると、
図3は、本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、この情報伝送方法は、以下のステップを含む。
【0038】
ステップ301、端末は、到着時間アドバンス情報を取得し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である。
【0039】
ステップ302、前記端末は、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する。
【0040】
ネットワーク側機器は、到着時間アドバンス情報を受信した後に、到着時間アドバンス情報に基づいてエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいてスケジューリングし、画像フレームを伝送する。前記エアインターフェース伝送遅延バジェットは、上りリンク及び/又は下りリンクの伝送遅延バジェットを含む。
【0041】
本実施例では、端末は、到着時間アドバンス情報を取得し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記端末は、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する。ネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報に基づいてエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することができるため、到着時間アドバンス情報により指示される時間アドバンス量が正の値である時、ネットワーク側機器は、エアインターフェース伝送の遅延バジェットを増加させることができ、即ちネットワーク側機器は、より長いエアインターフェース伝送遅延バジェット内で画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、例えばネットワーク側機器は、異なるユーザの画像フレームのエアインターフェースにおける実際の伝送遅延要求とエアインターフェースの実際の負荷とを総合的に考慮して、より長いエアインターフェース伝送遅延バジェット内で異なるユーザの画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、エアインターフェース伝送レート需要を滑らかにし、リンク自己適応の効率を向上させることによって、伝送性能を向上させることができる。
【0042】
上記において、ネットワーク側機器は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ネットワーク側機器が基地局である場合、基地局によって基地局と端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定してもよく、ネットワーク側機器がコアネットワークである場合、コアネットワークによって基地局と端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定してもよく、例えばコアネットワークによって基地局のエアインターフェース上りリンク又は下りリンク伝送遅延バジェットを構成する。
【0043】
図2aに示すネットワーク構造では、伝送情報は、一つのエアインターフェースネットワークのみを経て、コアネットワークは、受信された到着時間アドバンス情報に基づいて、基地局のエアインターフェース上り下りリンク遅延バジェットを構成してもよく、
図2bに示すネットワーク構造に対して、伝送情報は、コアネットワークの両端でそれぞれ一つのエアインターフェースネットワーク伝送を経て、コアネットワークは、受信された到着時間アドバンス情報に基づいて、いずれか一方側の基地局を構成し又は両側の基地局を構成してエアインターフェースのエアインターフェース伝送遅延バジェットを更新してもよく、この方法は、コアネットワークによるエンドツーエンドの遅延の管理機能を補強するのに役立つことができる。
【0044】
上記において、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間(例えば端末のアプリケーション層が解析して(回復したと理解されてもよい)ターゲット画像フレームを得る時間)とのうちの一つを含む。
【0045】
上記において、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0046】
第一のオフセット時間と第二のオフセット時間とは、実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0047】
上記において、前記到着時間アドバンス量は、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0048】
前記到着時間アドバンス情報は、以下の少なくとも一つをさらに含む。
【0049】
(1)第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる。
【0050】
第一の決定方法は、ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するための方法であってもよく、第一の決定方法の識別子は、第一の決定方法の方法名称又は識別子(Identifier、ID)であってもよく、前記到着時間アドバンス情報には、端末がどのような方法に基づいてターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するかをネットワーク側機器に知らせることができる第一の決定方法情報が含まれる。
【0051】
例を挙げると、一つ又は複数の第一の決定方法が予め構成されており、且つこの一つ又は複数の第一の決定方法のそれぞれに識別子が対応しており、識別子が方法名称、IDなどであってもよい場合、前記第一の決定方法情報は、第一の決定方法を含んでもよく、第一の決定方法に対応する識別子を含んでもよい。また、前記到着時間アドバンス情報は、第一の指示情報をさらに含み、第一の指示情報は、第一の決定方法のパラメータ又はパラメータ値を指示するために用いられる。
【0052】
(2)第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる。
【0053】
第二の決定方法は、ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するための方法であってもよく、第二の決定方法の識別子は、第二の決定方法の方法名称又はIDであってもよく、前記到着時間アドバンス情報には、端末がどのような方法に基づいてターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を決定するかをネットワーク側機器に知らせることができる第二の決定方法情報が含まれる。
【0054】
例を挙げると、一つ又は複数の第二の決定方法が予め構成されており、且つこの一つ又は複数の第二の決定方法のそれぞれに識別子が対応しており、識別子が方法名称、IDなどであってもよい場合、前記第二の決定方法情報は、第二の決定方法を含んでもよく、第二の決定方法に対応する識別子を含んでもよい。
【0055】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲット画像フレームは、少なくとも一つの画像フレームを含み、前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される。
【0056】
具体的には、前記到着時間アドバンス量は、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約して得られ、前記第一のアドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて計算して得られる。第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約することは、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を追加すると理解されてもよく、第一の予め設定される時間は、実際の状況に応じて設定されてもよく、ここで限定しない。第一の予め設定される時間は、端末によって自律的に決定され、又はネットワーク側機器によって構成されてもよい。
【0057】
前記少なくとも一つの画像フレームのうちのいずれか一つのフレームについて、記述を容易にするために、いずれか一つのフレームを第一の画像フレームと呼び、第一の画像フレームの到着時間アドバンス量は、前記第一の画像フレームのターゲット到着時間から前記第一の画像フレームの実際の到着時間を減算したものである。上記方式に基づいて、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量を取得し、例えば画像フレームが20個である場合、この20個の画像フレームに基づいて20個の到着時間アドバンス量を得ることができ、これらの到着時間アドバンス量は、同じであってもよく、異なってもよい。さらに、各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて、これらの到着時間アドバンス量の累積分布関数(Cumulative Distribution Function、CDF)を得、即ち前記累積分布関数は、各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される。
図4は、各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて得られる累積分布関数を示し、前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量は、累積分布関数において予め設定されるパーセンタイルXに対応する到着時間アドバンス量であり、ここで、Xは、端末によって自律的に決定され、又はネットワーク側機器によって構成されてもよい。
【0058】
また、上記の、到着時間アドバンス量の累積分布関数に基づいて前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を決定することに加えて、端末は、他の方式によってアドバンス量を得てもよく、ここで限定しない。
【0059】
上記において、前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、
周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つを含む。送信方式は、ネットワーク側機器によって構成されてもよい。送信方式は、上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)、メディアアクセス制御層制御エレメント(Media Access Control Control Element、MAC CE)又はRRCシグナリングを使用して報告してもよい。
【0060】
周期的な送信は、周期的なトリガー方式と呼ばれてもよく、ネットワーク側機器によって送信周期とオフセットが構成され、RRC、MAC CEと物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)のうちの一つによって構成され、又は複数のシグナリングを組み合わせて構成されてもよく、
トリガー条件に基づく送信は、イベントトリガーに基づく報告と呼ばれてもよく、ネットワーク側機器によってRRCシグナリングに基づいて構成されてもよく、前記トリガー条件は、
(1)ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量が第一の予め設定される閾値を超えることと、
(2)ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量が第二の予め設定される閾値を下回ることと、
(3)増加量が第三の予め設定される閾値を超えることであって、前記増加量は、前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する増加量であることと、
(4)減少量が第四の予め設定される閾値を超えることであって、前記減少量は、前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する減少量であることと、
(5)ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量が負の値になることと、
(6)前記端末が別のセルに切り替えたことと、
(7)前記端末に無線リンク障害が発生した後に、無線リンクの回復に成功したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0061】
トリガー条件のうちの少なくとも一つを満たしている場合に、端末は、ネットワーク側機器に前記到着時間アドバンス情報を送信する。
【0062】
上記において、要求に基づく送信は、ネットワーク側機器の問い合わせに基づく送信として理解されてもよく、ネットワーク側機器によって問い合わせ情報を出し(RRC又はMAC CEによって運び)、端末は、問い合わせ情報を受信した後に、到着時間アドバンス情報を得、ネットワーク側機器に送信する。
【0063】
具体的には、前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する前に、前記方法は、
前記端末が前記端末のモデムを介して前記ネットワーク側機器により送信される、前記到着時間アドバンス情報を送信するよう前記端末に要求するための要求情報を受信することと、
前記端末が前記端末のアプリケーション層を介して前記到着時間アドバンス情報を取得することとをさらに含む。
【0064】
上記において、端末は、モデムとアプリケーション層とを含み、端末は、モデム(例えばモデムの無線プロトコル層)を介して要求情報(即ち問い合わせ情報)を受信し、前記端末は、アプリケーション層(XRアプリケーション層と呼ばれてもよい)からターゲット画像フレームの到着時間アドバンス情報を取得し、端末は、モデムを介して到着時間アドバンス情報をネットワーク側機器に送信し、具体的には、前記端末は、前記端末のモデムを介してネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信する。
【0065】
前記端末は、前記アプリケーション層と前記モデムとの間に位置するアダプテーション層をさらに含み、前記アダプテーション層は、前記モデムから出される情報を前記アプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、及び/又は、前記アプリケーション層から出される情報を前記モデムの解析可能なフォーマットに書き換えるために用いられる。
【0066】
前記アダプテーション層は、前記端末のオペレーティングシステムに位置し、又は、前記端末のモデムと前記端末のアプリケーション層との間に位置する。前記端末は、アプリケーション制御層をさらに含んでもよく、前記アプリケーション制御層は、前記端末のモデムから出される要求情報を前記端末のアプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、及び/又は、前記端末のアプリケーション層から出される到着時間アドバンス情報を前記端末のモデムの解析可能なフォーマットに書き換えるために用いられる。さらに、前記端末のモデムは、RRC層を含み、前記アプリケーション制御層は、前記RRC層と前記アダプテーション層との間に位置する。
【0067】
図5は、端末のモデムと、アプリケーション層と、アダプテーション層との間の構造関係図を示す。
図5に示すように、端末のモデムの無線リソース制御層(Radio Resource Control、RRC)(以下、無線プロトコル層と呼ぶ)と上位層アプリケーション層は、既存のプロトコルによって情報インタラクションを行うことができず、両者の間にアダプテーション層(adaptation layer)を追加してもよく、アダプテーション層は、端末のオペレーティングシステムに位置し、又はアプリケーション層又は無線プロトコル層の一つのサブ層とすることができる。アダプテーション層の機能は、RRC層からアプリケーション層に送信される、到着時間アドバンス情報を要求するための要求情報又は構成メッセージをアプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、アプリケーション層からRRC層に出される到着時間アドバンス情報をRRC層の解析可能なフォーマットとして解釈することである。選択的に、アダプテーション層は、アプリケーション層とRRC層によるアクセスのためのいくつかの関数を提供し、アプリケーション層は、これらの関数を呼び出してRRC層から要求情報又は構成メッセージを取得し、又はRRC層に画像フレーム到着時間アドバンス情報を送信し、RRC層は、いくつかの関数を呼び出してアプリケーション層に要求情報又は構成メッセージを送信し、又はアプリケーション層から画像フレーム到着時間アドバンス情報を取得する。
【0068】
図5は、前記アダプテーション層を含む端末のプロトコル層構造例を示しており、ここで、RRC層は、アプリケーション層との間のインタラクションを処理するために用いられる。また、RRC層の上に一層のアプリケーション制御(APP Control)層をさらに導入することもでき、アプリケーション制御層は、層3のサブ層として、アプリケーション層との間のインタラクションを処理するために用いられる。
【0069】
図5において、層1は、物理層(Physical、PHY)を含み、層2は、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)と、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaption Protocol、SDAP)とを含み、層3は、RRC1と、RRC2と、非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)と、アダプテーション層とを含む。
【0070】
本出願の一つの実施例では、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0071】
図6を参照すると、
図6は、本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、この情報伝送方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ601、第一のネットワーク側機器は、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である。
【0073】
ステップ602、前記第一のネットワーク側機器は、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、一例として、新たなエアインターフェース伝送遅延バジェットは、現在のエアインターフェース伝送遅延バジェットと到着時間アドバンス量との関数であり、到着時間アドバンス量が正の値である時、ネットワーク側機器は、エアインターフェース伝送遅延バジェットを延長してもよく、逆に、到着時間アドバンス量が負の値である時、ネットワーク側機器は、ネットワーク側機器の遅延バジェットを減少させてもよい。
【0074】
ステップ603、前記第一のネットワーク側機器は、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行う。
【0075】
ネットワーク側機器は、到着時間アドバンス情報を受信した後に、到着時間アドバンス情報に基づいてエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいてスケジューリングし、画像フレームを伝送する。前記エアインターフェース伝送遅延バジェットは、上りリンクと下りリンクとの伝送遅延バジェットを含む。
【0076】
本実施例では、第一のネットワーク側機器は、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記第一のネットワーク側機器は、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記第一のネットワーク側機器は、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行う。ネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報に基づいてエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することができるため、到着時間アドバンス情報により指示される時間アドバンス量が正の値である時、ネットワーク側機器は、エアインターフェース伝送の遅延バジェットを増加させることができ、ネットワーク側機器は、より長いエアインターフェース伝送遅延バジェット内で画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、例えばネットワーク側機器は、異なるユーザの画像フレームのエアインターフェースにおける実際の伝送遅延要求と異なる時刻でのエアインターフェースの実際の負荷とを総合的に考慮して、エアインターフェース伝送遅延バジェット内で異なるユーザの画像フレームの伝送時間を柔軟に調整することができ、エアインターフェース伝送レート需要を滑らかにし、リンク自己適応の効率を向上させることによって、伝送性能を向上させることができる。
【0077】
上記において、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0078】
上記において、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0079】
上記において、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0080】
上記において、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0081】
端末による前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つに基づいてもよい。要求に基づく送信は、第一のネットワーク側機器により送信される要求情報に基づいて送信すると理解されてもよい。つまり、前記第一のネットワーク側機器が前記端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信する前に、前記方法は、
前記第一のネットワーク側機器が前記端末に、前記到着時間アドバンス情報を要求するための要求情報を送信することをさらに含む。
【0082】
上記において、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0083】
以下では、XR画像フレームを例にして、本出願による情報伝送方法について例を挙げて説明する。
図7aは、端末と基地局との間の情報インタラクションフローチャートを示し、ここで、
ステップ701、基地局は、XR画像フレームの実際の到着時間の、ターゲット到着時間に対する到着時間アドバンス量を報告するよう端末に要求し、
ステップ702、端末のモデム(modem)の無線プロトコル層は、要求を受信した後に、端末のXRアプリケーション層からXR画像フレームの到着時間アドバンス量を取得し、
ステップ703、端末は、modemの無線プロトコル層を介して基地局にXR画像フレームの到着時間アドバンス量を報告し、
ステップ704、基地局は、受信されたXR画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて、XR画像フレームのエアインターフェースにおけるエアインターフェース伝送遅延バジェットを調整し、
ステップ705、基地局と端末は、新たなエアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて、XR画像フレームのエアインターフェースにおける伝送を行う。
【0084】
図7bは、マルチユーザのXRサービスIフレーム到着時間概略図を示し、
図7cは、本出願による方法を採用してエアインターフェース伝送遅延バジェットを調整した後のIフレーム到着時間概略図を示す。UE1、UE2とUE3は、それぞれ一つのセルの三つの端末であり、各GoPには、12フレームが含まれ、一つのIフレームと11個のPフレーム又はBフレームとが含まれる。
図7bにおいて、サービス発生の偶然性のため、3つのUEのIフレームの現れる時間が近接しており、このセルでは一つの小さな時間窓内にIフレームが密集していることを招き、例えば番号Aに示す時間窓において、伝送遅延要求を満たすために極めて高いレートが必要であり、セルが、これらのI-フレームの伝送品質(例えば遅延要求)を満たすのに十分なレートを提供することができなくなる可能性があり、番号Bに示す時間窓において、I-フレームの割合が比較的低いが、P-フレーム又はB-フレームの割合が比較的高く、需要のある合計レートが比較的低く、システムが提供できるレートは、この合計レート需要よりも明らかに高く、セルの容量使用が不十分であることを招く。
【0085】
図7bと
図7cから分かるように、XRサービスの画像フレームの伝送遅延バジェットを大きくすることができ、番号Cに示す時間窓は、番号Aに示す時間窓よりも大きく、番号Dに示す時間窓は、番号Bに示す時間窓よりも小さい。XRサービスの画像フレームの伝送遅延バジェットを調整することによって、基地局は、異なるユーザのXR画像フレームのエアインターフェースにおける実際の伝送遅延要求とエアインターフェースの実際の負荷とを総合的に考慮して、異なるユーザの画像フレームの伝送時間を柔軟に調整し、XRサービスデータレートを滑らかにすることができる。本出願による方法は、XRサービスデータ伝送遅延を満たすと同時に、ネットワークのXRサービスの容量を向上させることができる。
【0086】
図8を参照すると、
図8は、本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、この情報伝送方法は、以下のステップを含む。
【0087】
ステップ801、第二のネットワーク側機器は、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である。
【0088】
第二のネットワーク側機器は、コアネットワークであってもよい。
【0089】
ステップ802、前記第二のネットワーク側機器は、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
(1)第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
(2)前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行する。
【0090】
第一のネットワーク側機器は、基地局であってもよく、第二のネットワーク側機器は、到着時間アドバンス情報に基づいて第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定してもよく、第二のネットワーク側機器は、到着時間アドバンス情報を第一のネットワーク側機器に送信し、第一のネットワーク側機器によって第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定してもよい。
【0091】
本実施例では、第二のネットワーク側機器は、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信し、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記第二のネットワーク側機器は、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行する。第二のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報に基づいて第一のネットワーク機器と端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することができるため、第一のネットワーク側機器は、エアインターフェース伝送遅延バジェット内で情報の伝送時間を柔軟に調整し、エアインターフェース伝送レート需要を滑らかにし、リンク自己適応の効率を向上させることによって、伝送性能を向上させることができる。
【0092】
上記において、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0093】
上記において、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0094】
上記において、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0095】
上記において、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0096】
上記において、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0097】
上記において、コアネットワーク又は基地局によって、端末が前記到着時間アドバンス情報をNASを介してコアネットワークに送信するように構成してもよく、コアネットワークは、前記到着時間アドバンス情報を受信した後に、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、XR画像フレームデータが経たエアインターフェースの遅延バジェットを調整する(一定、増加と減少であってもよい)。
【0098】
図2aに示すネットワーク構造では、伝送情報は、一つのエアインターフェースネットワークのみを経て、コアネットワークは、受信された到着時間アドバンス情報に基づいて、基地局のエアインターフェース上り下りリンク遅延バジェットを構成してもよく、
図2bに示すネットワーク構造に対して、伝送情報は、コアネットワークの両端でそれぞれ一つのエアインターフェースネットワーク伝送を経て、コアネットワークは、受信された到着時間アドバンス情報に基づいて、いずれか一方側の基地局を構成し又は両側の基地局を構成してエアインターフェースのエアインターフェース伝送遅延バジェットを更新してもよく、この方法は、コアネットワークによるエンドツーエンドの遅延の管理機能を補強するのに役立つことができる。
【0099】
本出願の
図3による情報伝送方法では、実行本体は、第一の情報伝送装置900であってもよい。本出願の実施例では、第一の情報伝送装置による情報伝送方法の実行を例にして、本出願の
図3の実施例による情報伝送方法の装置を説明する。
【0100】
図9に示すように、本出願の実施例は、第一の情報伝送装置900を提供し、
到着時間アドバンス情報を取得するための第一の取得モジュール901であって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である第一の取得モジュール901と、
ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するための送信モジュール902とを含む。
【0101】
さらに、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0102】
さらに、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0103】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0104】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0105】
さらに、前記ターゲット画像フレームは、少なくとも一つの画像フレームを含み、前記到着時間アドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される。
【0106】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約して得られ、前記第一のアドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて計算して得られる。
【0107】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、累積分布関数曲線における予め設定されるパーセンタイルに対応する到着時間アドバンス量であり、ここで、前記累積分布関数曲線は、前記複数の画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量の累積確率分布を表す。
【0108】
さらに、前記装置900は、
端末のモデムを介して、前記ネットワーク側機器により送信される、前記到着時間アドバンス情報を送信するよう前記端末に要求するための要求情報を受信するための受信モジュールと、
前記端末のアプリケーション層を介して前記到着時間アドバンス情報を取得するための第二の取得モジュールとをさらに含む。
【0109】
さらに、前記端末は、前記アプリケーション層と前記モデムとの間に位置するアダプテーション層をさらに含み、前記アダプテーション層は、前記モデムから出される前記要求情報を前記アプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、及び/又は、前記アプリケーション層から出される前記到着時間アドバンス情報を前記モデムの解析可能なフォーマットに書き換えるために用いられる。
【0110】
さらに、送信モジュール902はさらに、前記端末のモデムを介してネットワーク側機器に前記到着時間アドバンス情報を送信するために用いられる。
【0111】
さらに、前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、
周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
さらに、前記トリガー条件は、
前記到着時間アドバンス量が第一の予め設定される閾値を超えることと、
前記到着時間アドバンス量が第二の予め設定される閾値を下回ることと、
増加量が第三の予め設定される閾値を超えることであって、前記増加量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する増加量であることと、
減少量が第四の予め設定される閾値を超えることであって、前記減少量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する減少量であることと、
到着時間アドバンス量が負の値であることと、
前記端末が別のセルに切り替えたことと、
前記端末に無線リンク障害が発生した後に、無線リンクの回復に成功したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0113】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0114】
本出願の実施例における第一の情報伝送装置900は、電子機器、例えばオペレーティングシステムを有する電子機器であってもよく、電子機器における部材、例えば集積回路又はチップであってもよい。この電子機器は、端末であってもよく、端末以外の他の機器であってもよい。例示的には、端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、他の機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0115】
本出願の実施例による第一の情報伝送装置900は、
図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0116】
本出願の
図6による情報伝送方法では、実行本体は、第二の情報伝送装置1000であってもよい。本出願の実施例では、第二の情報伝送装置1000による情報伝送方法の実行を例にして、本出願の実施例による情報伝送方法の装置を説明する。
【0117】
図10に示すように、本出願の実施例は、第二の情報伝送装置1000を提供し、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための伝送モジュール1001であって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である伝送モジュール1001と、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定するための決定モジュール1002とを含み、
伝送モジュール1001はさらに、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うために用いられる。
【0118】
さらに、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0119】
さらに、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0120】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0121】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0122】
さらに、伝送モジュール1001はさらに、前記端末に、前記到着時間アドバンス情報を要求するための要求情報を送信するために用いられる。
【0123】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0124】
本出願の実施例による第二の情報伝送装置1000は、
図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
本出願の
図8による情報伝送方法では、実行本体は、第三の情報伝送装置1100であってもよい。本出願の実施例では、第三の情報伝送装置1100による情報伝送方法の実行を例にして、本出願の実施例による情報伝送方法の装置を説明する。
図11に示すように、本出願の実施例は、第三の情報伝送装置1100を提供し、
端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するための受信モジュール1101であって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量である受信モジュール1101と、
前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するための実行モジュール1102とを含む。
【0126】
さらに、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0127】
さらに、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0128】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0129】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0130】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0131】
本出願の実施例による第三の情報伝送装置1100は、
図8の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0132】
選択的に、
図12に示すように、本出願の実施例は、通信機器1200をさらに提供し、この通信機器1200は、プロセッサ1201とメモリ1202とを含み、メモリ1202には前記プロセッサ1201上で運行できるプログラム又は命令が記憶されており、例えばこの通信機器1200が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1201により実行される時、上記
図3に示す情報伝送方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器1200がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1201により実行される時、上記
図6又は
図8に示す情報伝送方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0133】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、前記端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、到着時間アドバンス情報を取得するために用いられ、通信インターフェースは、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するために用いられる。この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図13は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0134】
この端末1300は、無線周波数ユニット1301、ネットワークモジュール1302、オーディオ出力ユニット1303、入力ユニット1304、センサ1305、表示ユニット1306、ユーザ入力ユニット1307、インターフェースユニット1308、メモリ1309及びプロセッサ1310などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0135】
当業者であれば理解できるように、端末1300は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1310にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図13に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1304は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)13041とマイクロホン13042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ13041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1306は、表示パネル13061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル13061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット1307は、タッチパネル13071と他の入力機器13072とのうちの少なくとも一つを含む。タッチパネル13071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル13071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器13072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0137】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1301は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ1310に伝送して処理を行うことができ、また、無線周波数ユニット1301は、ネットワーク側機器へ上りリンクデータを送信することができる。一般的には、無線周波数ユニット1301は、アンテナ、増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0138】
メモリ1309は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1309は、主にプログラム又は命令を記憶する第一の記憶エリアとデータを記憶する第二の記憶エリアを含んでもよく、ここで、第一の記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1309は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリを含んでもよく、又はメモリ1309は、揮発性と非揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、補強型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch link DRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)である。本出願の実施例におけるメモリ1309は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らない。
【0139】
プロセッサ1310は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1310は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合し、ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラムなどに関する操作を処理し、モデムプロセッサは、主に無線通信信号を処理し、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1310に統合されなくてもよい。
【0140】
ここで、プロセッサ1310は、到着時間アドバンス情報を取得するために用いられ、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、
無線周波数ユニット1301は、ネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信するために用いられる。
【0141】
さらに、前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む。
【0142】
さらに、前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む。
【0143】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む。
【0144】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0145】
さらに、前記ターゲット画像フレームは、少なくとも一つの画像フレームを含み、前記到着時間アドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される。
【0146】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約して得られ、前記第一のアドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて計算して得られる。
【0147】
さらに、前記到着時間アドバンス量は、累積分布関数曲線における予め設定されるパーセンタイルに対応する到着時間アドバンス量であり、ここで、前記累積分布関数曲線は、前記複数の画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量の累積確率分布を表す。
【0148】
さらに、無線周波数ユニット1301はさらに、モデムを介して、前記ネットワーク側機器により送信される、前記到着時間アドバンス情報を送信するよう前記端末に要求するための要求情報を受信するために用いられ、プロセッサ1310はさらに、前記端末のアプリケーション層が前記到着時間アドバンス情報を取得するように制御するために用いられる。
【0149】
さらに、前記端末は、前記アプリケーション層と前記モデムとの間に位置するアダプテーション層をさらに含み、前記アダプテーション層は、前記モデムから出される前記要求情報を前記アプリケーション層の解析可能なフォーマットに書き換え、及び/又は、前記アプリケーション層から出される前記到着時間アドバンス情報を前記モデムの解析可能なフォーマットに書き換えるために用いられる。
【0150】
さらに、無線周波数ユニット1301はさらに、前記端末のモデムを介してネットワーク側機器に前記到着時間アドバンス情報を送信するために用いられる。
【0151】
さらに、前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、
周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つを含む。
【0152】
さらに、前記トリガー条件は、
前記到着時間アドバンス量が第一の予め設定される閾値を超えることと、
前記到着時間アドバンス量が第二の予め設定される閾値を下回ることと、
増加量が第三の予め設定される閾値を超えることであって、前記増加量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する増加量であることと、
減少量が第四の予め設定される閾値を超えることであって、前記減少量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する減少量であることと、
到着時間アドバンス量が負の値であることと、
前記端末が別のセルに切り替えたことと、
前記端末に無線リンク障害が発生した後に、無線リンクの回復に成功したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0153】
さらに、前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0154】
本出願の実施例による端末は、
図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0155】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うこととに用いられ、
前記プロセッサは、前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定する。
【0156】
このネットワーク側機器の実施例は、上記
図6に示すネットワーク側機器方法の実施例に対応し、上記
図6に示す方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0157】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信するために用いられ、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であり、前記プロセッサは、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するために用いられる。
【0158】
このネットワーク側機器の実施例は、上記
図8に示すネットワーク側機器方法の実施例に対応し、上記
図8に示す方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0159】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図14に示すように、このネットワーク側機器1400は、アンテナ1401、無線周波数装置1402、ベースバンド装置1403、プロセッサ1404とメモリ1405を含む。アンテナ1401と無線周波数装置1402とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1402は、アンテナ1401を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1403に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1403は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1402に送信し、無線周波数装置1402は、受信した情報を処理した後にアンテナ1401を介して送出する。
【0160】
以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1403に実現されてもよく、このベースバンド装置1403は、ベースバンドプロセッサを含む。
【0161】
ベースバンド装置1403は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図14に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばベースバンドプロセッサであり、バスインターフェースを介してメモリ1405と接続されて、メモリ1405におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0162】
このネットワーク側機器は、ネットワークインターフェース1406をさらに含んでもよく、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0163】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器1400は、メモリ1405に記憶されており、且つプロセッサ1404上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1404は、メモリ1405における命令又はプログラムを呼び出し、
図10に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0164】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図15に示すように、このネットワーク側機器1500は、プロセッサ1501と、ネットワークインターフェース1502と、メモリ1503とを含む。ここで、ネットワークインターフェース1502は、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0165】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器1500は、メモリ1503に記憶されており、且つプロセッサ1501上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1501は、メモリ1503における命令又はプログラムを呼び出し、
図11に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0166】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0167】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0168】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0169】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0170】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0171】
本出願の実施例は、通信システムをさらに提供し、端末とネットワーク側機器とを含み、前記端末は、以上に記載の
図3に示す方法の実施例のステップを実行するために用いられ、前記ネットワーク側機器は、
図6又は
図8に示す方法の実施例のステップを実行するために用いられる。
【0172】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0173】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク側機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0174】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限的あるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
端末が到着時間アドバンス情報を取得することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記端末がネットワーク側機器に到着時間アドバンス情報を送信することとを含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記実際の到着時間は、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを受信する時に受信した最後のデータパケットの時間と、
前記端末が前記ターゲット画像フレームに含まれるデータパケットを解析して前記ターゲット画像フレームを得る時間とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット到着時間は、
前記ターゲット画像フレームが実際に再生される時間又は再生される予定の時間である前記ターゲット画像フレームのターゲット再生時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間と、
前記ターゲット画像フレーム再生に影響を与えない最も遅い到着時間が第一のオフセット時間だけ前にオフセットする時間と、
前記ターゲット画像フレームの前記ターゲット再生時間に対して第二のオフセット時間だけ前にオフセットする時間とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記到着時間アドバンス量は、イントラ符号化Iフレーム、前方予測Pフレームと双方向予測Bフレームのそれぞれの到着時間アドバンス量、又は、Iフレーム、PフレームとBフレームを区別しない場合に得られる前記ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、ここで、前記ターゲット画像フレームは、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記到着時間アドバンス情報は、
第一の決定方法情報及び第一の指示情報であって、前記第一の決定方法情報が第一の決定方法及び/又は前記第一の決定方法の識別子を含み、前記第一の指示情報が前記第一の決定方法のパラメータを指示するために用いられ、前記第一の決定方法が前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間を決定するために用いられる第一の決定方法情報及び第一の指示情報と、
第二の決定方法及び/又は前記第二の決定方法の識別子を含む第二の決定方法情報であって、前記第二の決定方法が前記ターゲット画像フレームの前記到着時間アドバンス量を決定するために用いられる第二の決定方法情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット画像フレームは、少なくとも一つの画像フレームを含み、前記到着時間アドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記到着時間アドバンス量は、第一のアドバンス量において第一の予め設定される時間を予約して得られ、前記第一のアドバンス量は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量に基づいて計算して得ら
れ、
又は、
前記到着時間アドバンス量は、累積分布関数曲線における予め設定されるパーセンタイルに対応する到着時間アドバンス量であり、ここで、前記累積分布関数曲線は、前記少なくとも一つの画像フレームのうちの各画像フレームの到着時間アドバンス量の累積確率分布を表す、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記到着時間アドバンス情報の送信方式は、
周期的な送信と、トリガー条件に基づく送信と、要求に基づく送信とのうちの少なくとも一つを含
み、
前記トリガー条件は、
前記到着時間アドバンス量が第一の予め設定される閾値を超えることと、
前記到着時間アドバンス量が第二の予め設定される閾値を下回ることと、
増加量が第三の予め設定される閾値を超えることであって、前記増加量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する増加量であることと、
減少量が第四の予め設定される閾値を超えることであって、前記減少量は、前記到着時間アドバンス量の、前記ネットワーク側機器に前回送信された到着時間アドバンス量に対する減少量であることと、
到着時間アドバンス量が負の値であることと、
前記端末が別のセルに切り替えたことと、
前記端末に無線リンク障害が発生した後に、無線リンクの回復に成功したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記到着時間アドバンス情報は、
前記端末のアプリケーション層の処理遅延バジェットと、
前記端末のモデムの処理遅延バジェットと、
前記端末のアプリケーション層がサービス品質要求を満たすことに基づいて決定するエンドツーエンド処理遅延バジェットとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
情報伝送方法であって、
第一のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第一のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、前記第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定することと、
前記第一のネットワーク側機器が前記エアインターフェース伝送遅延バジェットに基づいて画像フレーム伝送を行うこととのうちの少なくとも一つを含む、情報伝送方法。
【請求項11】
前記第一のネットワーク側機器が前記端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信する前に、前記方法は、
前記第一のネットワーク側機器が前記端末に、前記到着時間アドバンス情報を要求するための要求情報を送信することをさらに含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
情報伝送方法であって、
第二のネットワーク側機器が端末により送信される到着時間アドバンス情報を受信することであって、前記到着時間アドバンス情報は、ターゲット画像フレームの到着時間アドバンス量を含み、前記到着時間アドバンス量は、前記ターゲット画像フレームの実際の到着時間のターゲット到着時間に対するアドバンス量であることと、
前記第二のネットワーク側機器が前記到着時間アドバンス情報に基づいて、
第一のネットワーク側機器と前記端末との間のエアインターフェース伝送遅延バジェットを決定し、前記エアインターフェース伝送遅延バジェットを前記第一のネットワーク側機器に送信することと、
前記到着時間アドバンス情報を前記第一のネットワーク側機器に送信することとのうちの少なくとも一つの操作を実行することとを含む、情報伝送方法。
【請求項13】
端末であって、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から
9のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項14】
ネットワーク側機器であって、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項
10から
12のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム又は命令を記憶し、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から
9のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現し、又は請求項
10から
12のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】