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特表2024-540754蛍光内視鏡システム及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-01
(54)【発明の名称】蛍光内視鏡システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
A61B1/00 511
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529445
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2022129766
(87)【国際公開番号】W WO2023142584
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】202210102712.9
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521391771
【氏名又は名称】新光維医療科技(蘇州)股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SCIVITA MEDICAL TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.8,Zhongtian Lane,Suzhou Industrial Park Suzhou,Jiangsu 215000 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 東
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161PP11
4C161QQ02
4C161QQ04
4C161QQ07
4C161QQ09
4C161RR04
4C161RR26
4C161WW17
(57)【要約】
本発明は蛍光内視鏡システムに関し、光源モジュールと、カメラモジュールと、主制御モジュールと、表示モジュールと、を含む。光源モジュールは、照明ビームを放射するように構成され、カメラモジュールは、照明ビーム及びその反射ビームを伝播するように構成された内視鏡と、反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成された操作部と、を含む。主制御モジュールは、光源モジュールを駆動して第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させるように構成された制御ユニットと、ビデオデータをフレームごとに処理するように構成された画像処理ユニットと、を含む。表示モジュールは、ビデオデータを再生するように構成される。本発明は白色光モードと蛍光モードとを含む少なくとも2つの動作モードを提供することができ、操作部の第1のボタンにより白色光モードと蛍光モードとの間でモードを切り替えることができ、蛍光イメージングにより組織表面下の組織の蛍光画像を提供し、観察が困難な病変や初期病変を視覚化して正確に識別し、手術の安全性を向上させることができるという利点を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光内視鏡システムであって、
光源モジュールによって放射される照明ビームをガイドするように構成された第1の光ガイドビームを含み、前記照明ビームがそれぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1の照明ビームと第2の照明ビームを備える、光源モジュールと、
接続された内視鏡と操作部を含むカメラモジュールであって、前記内視鏡は第1の光ガイドビームによってガイドされた照明ビーム、及び前記照明ビームが物体をマッピングした後に形成された反射ビームを伝播するように構成され、前記操作部は前記反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される、カメラモジュールと、
前記光源モジュールを駆動して前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させるように構成された制御ユニット、及び前記ビデオデータをフレームごとに処理するように構成された画像処理ユニットを含む、主制御モジュールと、
前記画像処理ユニットによって処理された後のビデオデータを再生するように構成された表示モジュールと、を含み、
そのうち、前記操作部は、ハンドヘルド本体、及び前記ハンドヘルド本体に設置された第1のボタンを含み、前記操作部は、トリガされた第1のボタンに基づいて、第1の制御信号を生成し、及び前記画像処理ユニットに前記第1の制御信号を送信するように構成され、前記第1の制御信号に基づいて、前記光源モジュールを駆動して、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えることができる、
ことを特徴とする蛍光内視鏡システム。
【請求項2】
前記第1の照明ビームは、400nm~730nmの波長を有する広域スペクトル白色可視光のみを含む照明ビームとして構成され、
前記第2の照明ビームは、白色可視光と、750nm~810nmの波長を有する狭帯域IR励起光の照明ビームとを混合するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項3】
前記カメラモジュールは、光学アダプタを含み、前記内視鏡が前記光学アダプタを介して前記操作部に接続され、前記光学アダプタが前記反射ビームを集束するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項4】
前記内視鏡は、対物レンズと、導光構造と、接眼レンズと、光源インターフェースと、前記内視鏡の軸方向に沿って設置された第2の光ガイドビームと、を含み、前記第1の光ガイドビームは、前記光源インターフェースを介して、前記第2の光ガイドビームに接続され、前記第2の光ガイドビームは、前記照明ビームを物体にマッピングするようにガイドし、前記照明ビームは物体に遭遇した後、伝播方向を変えて反射ビームを形成し、前記反射ビームは、前記対物レンズ、前記導光構造、前記接眼レンズを通って前記光学アダプタに入る、
ことを特徴とする請求項3に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項5】
前記ハンドヘルド本体は、前端面とキャビティで成形され、前記前端面に光フィルタが設置され、前記キャビティ内部に分光プリズム及び画像センサが設置され、前記光学アダプタは前記反射ビームを前記光フィルタに集束し、前記光フィルタは、750nm以上且つ810nm以下の波長の反射ビームをカットするように構成され、前記分光プリズムは、前記光フィルタを透過した反射ビームを分解するように構成され、前記画像センサは、前記分光プリズムによって分解された反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される、
ことを特徴とする請求項3に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項6】
前記操作部は、前記第1のボタンと前記第1の制御信号との間の第1のマッピング関係をプリセットすることにより、前記第1のボタンがトリガされた場合、前記第1のマッピング関係に基づいて前記第1の制御信号をマッチングして生成するように構成され、前記第1のマッピング関係は、それぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1のマッピング関係a及び第1のマッピング関係bを含み、前記画像処理ユニットに対応する動作を実行させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項7】
前記主制御モジュールは、パネルアセンブリ、及び前記パネルアセンブリ上に設置された第2のボタンを含み、前記パネルアセンブリは、トリガされた第2のボタンに基づいて、第2の制御信号を生成し、及び前記第2の制御信号を前記制御ユニットに送信するように構成され、前記第2の制御信号に基づいて、前記光源モジュールを駆動して、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えることができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項8】
前記パネルアセンブリは、前記第2のボタンがトリガされる組合せ配置ルール、及び前記組合せ配置ルールと前記第2の制御信号との間の第3のマッピング関係をプリセットし、前記組合せ配置ルールに従って前記第2のボタンがトリガされる場合、前記第3のマッピング関係に従って、前記第2の制御信号をマッチングして生成し、前記画像処理ユニットを駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせる、
ことを特徴とする請求項7に記載の蛍光内視鏡システム。
【請求項9】
請求項8に記載の蛍光内視鏡システムの制御方法であって、
前記第1のボタンをトリガし、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように前記光源モジュールを駆動し、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えるステップ、及び/又は
前記第2のボタンをトリガし、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように前記光源モジュールを駆動し、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えるステップ、を含む、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
前記組合せ配置ルールに従って、前記第2のボタンをトリガし、前記画像処理ユニットを駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせるステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光内視鏡の技術分野に関し、特に、蛍光内視鏡システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人体組織固有のスペクトル特性に基づく内視鏡システムは、診断・治療のために体内に入ることができる新規な医療機器であり、被検組織の良性・悪性病変を高感度、特異的に識別し、X線では写らない非正常組織を識別することができ、早期がんの診断率の向上に有利である。蛍光イメージングには、観察が困難な病変や初期病変を視覚化して正確に識別できる利点があるため、手術の安全性を確保するために、蛍光内視鏡システム及びその制御方法の提供が切望されている。
【発明の概要】
【0003】
本発明が解決しようとする技術問題は、既存技術に存在する問題を克服し、蛍光内視鏡システム及びその制御方法を提供することである。
【0004】
上記技術問題を解決するため、本発明は蛍光内視鏡システムを提供し、光源モジュールによって放射される照明ビームをガイドするように構成された第1の光ガイドビームを含み、上記照明ビームがそれぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1の照明ビームと第2の照明ビームを備える、光源モジュールと、接続された内視鏡と操作部を含むカメラモジュールであって、上記内視鏡は第1の光ガイドビームによってガイドされた照明ビーム、及び上記照明ビームが物体をマッピングした後に形成された反射ビームを伝播するように構成され、上記操作部は上記反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される、カメラモジュールと、上記光源モジュールを駆動して上記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させるように構成された制御ユニット、及び上記ビデオデータをフレームごとに処理するように構成された画像処理ユニットを含む、主制御モジュールと、上記画像処理ユニットによって処理された後のビデオデータを再生するように構成された表示モジュールと、を含み、そのうち、上記操作部は、ハンドヘルド本体、及び上記ハンドヘルド本体に設置された第1のボタンを含み、上記操作部は、トリガされた第1のボタンに基づいて、第1の制御信号を生成し、及び上記画像処理ユニットに上記第1の制御信号を送信するように構成され、上記第1の制御信号に基づいて、上記光源モジュールを駆動して、上記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、上記白色光モードと上記蛍光モードとの間で切り替えることができる。
【0005】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記第1の照明ビームは、400nm~730nmの波長を有する広域スペクトル白色可視光のみを含む照明ビームとして構成され、前記第2の照明ビームは、白色可視光と、750nm~810nmの波長を有する狭帯域IR励起光の照明ビームとを混合するように構成される。
【0006】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記カメラモジュールは、光学アダプタを含み、前記内視鏡が前記光学アダプタを介して前記操作部に接続され、前記光学アダプタが前記反射ビームを集束するように構成される。
【0007】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記内視鏡は、対物レンズと、導光構造と、接眼レンズと、光源インターフェースと、前記内視鏡の軸方向に沿って設置された第2の光ガイドビームと、を含み、前記第1の光ガイドビームは、前記光源インターフェースを介して、前記第2の光ガイドビームに接続され、前記第2の光ガイドビームは、前記照明ビームを物体にマッピングするようにガイドし、前記照明ビームは物体に遭遇した後、伝播方向を変えて反射ビームを形成し、前記反射ビームは、前記対物レンズ、前記導光構造、前記接眼レンズを通って前記光学アダプタに入る。
【0008】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記ハンドヘルド本体は、前端面とキャビティで成形され、前記前端面に光フィルタが設置され、前記キャビティ内部に分光プリズム及び画像センサが設置され、前記光学アダプタは前記反射ビームを前記光フィルタに集束し、前記光フィルタは、750nm以上且つ810nm以下の波長の反射ビームをカットするように構成され、前記分光プリズムは、前記光フィルタを透過した反射ビームを分解するように構成され、前記画像センサは、前記分光プリズムによって分解された反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される。
【0009】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記操作部は、前記第1のボタンと前記第1の制御信号との間の第1のマッピング関係をプリセットすることにより、前記第1のボタンがトリガされた場合、前記第1のマッピング関係に基づいて前記第1の制御信号をマッチングして生成するように構成され、前記第1のマッピング関係は、それぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1のマッピング関係a及び第1のマッピング関係bを含み、前記画像処理ユニットに対応する動作を実行させる。
【0010】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記主制御モジュールは、パネルアセンブリ、及び前記パネルアセンブリ上に設置された第2のボタンを含み、前記パネルアセンブリは、トリガされた第2のボタンに基づいて、第2の制御信号を生成し、及び前記第2の制御信号を前記制御ユニットに送信するように構成され、前記第2の制御信号に基づいて、前記光源モジュールを駆動して、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えることができる。
【0011】
本発明の一実施形態における蛍光内視鏡システムにおいて、前記パネルアセンブリは、前記第2のボタンがトリガされる組合せ配置ルール、及び前記組合せ配置ルールと前記第2の制御信号との間の第3のマッピング関係をプリセットし、前記組合せ配置ルールに従って前記第2のボタンがトリガされる場合、前記第3のマッピング関係に従って、前記第2の制御信号をマッチングして生成し、前記画像処理ユニットを駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせる。
【0012】
さうに、本発明は前記の蛍光内視鏡システムの制御方法を提供し、前記第1のボタンをトリガし、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように前記光源モジュールを駆動し、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えるステップ、及び/又は前記第2のボタンをトリガし、前記第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように前記光源モジュールを駆動し、前記白色光モードと前記蛍光モードとの間で切り替えるステップ、を含む。
【0013】
本発明の一実施形態における制御方法において、前記組合せ配置ルールに従って、前記第2のボタンをトリガし、前記画像処理ユニットを駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせるステップを含む。
【0014】
本発明の上記技術的解決手段は、従来技術に比べて、白色光モードと蛍光モードとを含む少なくとも2つの動作モードを提供することができ、操作部の第1のボタンにより白色光モードと蛍光モードとの間でモードを切り替えることができ、蛍光イメージングにより組織表面下の組織の蛍光画像を提供し、観察が困難な病変や初期病変を視覚化して正確に識別し、手術の安全性を向上させることができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の内容を明確に理解しやすくするために、以下、本発明の具体的な実施形態に基づいて、添付図面を参照しながら、本発明を更に詳細に説明する。
図1】本発明の構造概略図である。
図2】本発明のカメラモジュールの構造概略図である。
図3】本発明の操作部の構造概略図である。
図4】本発明のパネルアセンブリの構造概略図である。
図5】本発明の一実施例の例示的な構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、当業者が本発明をよりよく理解して実施できるように、添付図面及び具体的な実施例を参照して本発明を更に説明するが、例示した実施例は本発明を限定することを意図するものではない。
【実施例1】
【0017】
図1図4に示すように、本発明の実施例1は、光源モジュール100と、カメラモジュール200と、主制御モジュール300と、表示モジュール400と、を含む蛍光内視鏡システムを提供する。光源モジュール100は、第1の光ガイドビーム(図示せず)を含む。第1の光ガイドビームは、光源モジュール100によって放射される照明ビームをガイドするように構成される。照明ビームは、それぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1の照明ビームと第2の照明ビームを含む。カメラモジュール200は、接続された内視鏡210と、操作部220と、を含む。内視鏡210は、照明ビーム、及び照明ビームが物体をマッピングした後に形成される反射ビームを伝播するように構成される。操作部220は、反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される。主制御モジュール300は、制御ユニット310と、画像処理ユニット320と、を含む。制御ユニット310は、光源モジュール100を駆動して第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させるように構成される。画像処理ユニット320は、ビデオデータをフレームごとに処理するように構成される。表示モジュール400は、画像処理ユニット320によって処理され後のビデオデータを再生するように構成される。
【0018】
第1の照明ビームは、400nm~730nmの波長を有する広域スペクトル白色可視光のみを含む照明ビームとして構成される。
【0019】
第2の照明ビームは、白色可視光と、750nm~810nmの波長を有する狭帯域IR励起光の照明ビームとを混合するように構成され、物体に含まれる蛍光物質と作用し、820nm以上且つ860nm以下の波長の反射ビームを形成することができる。
【0020】
好ましくは、カメラモジュール200は、光学アダプタ230を含む。内視鏡210は、光学アダプタ230を介して操作部220に接続される。光学アダプタ230は、反射ビームを集束するように構成される。
【0021】
光学アダプタ230には、キャビティ231が成形される。キャビティ231の内部には、少なくとも1組のレンズ232が設置される。光学アダプタ230は、自身の軸を中心に回転し、レンズ232をキャビティ231内で往復移動させるように構成され、それにより、蛍光内視鏡システムの焦点距離を調整し、その結像の鮮明度を保証する。
【0022】
内視鏡210は、対物レンズ211と、導光構造212と、接眼レンズ213と、光源インターフェース214と、内視鏡210の軸方向に沿って設置された第2の光ガイドビーム215と、を含む。光源モジュール100の第1の光ガイドビームは、光源インターフェース214を介して第2の光ガイドビーム215に接続される。第2の光ガイドビーム215は、照明ビームを物体にマッピングするようにガイドする。照明ビームは、物体に遭遇した後、伝播方向を変えて反射ビームを形成し、当該反射ビームは、対物レンズ211、導光構造212、及び接眼レンズ213を通って光学アダプタ230に入る。
【0023】
図2に示すように、操作部220は、ハンドヘルド本体221を含む。ハンドヘルド本体221は、前端面とキャビティで成形され、前端面に光フィルタ222が設置される。キャビティ内部には、分光プリズム223及び画像センサ224が設置される。光学アダプタ230は、反射ビームを光フィルタ222上に集束する。光フィルタ222は、特定の波長範囲内の反射ビームをカットするように構成される。分光プリズム223は、光フィルタ222を透過した反射ビームを分解するように構成される。画像センサ224は、分光プリズム223によって分解された反射ビームを収集し、及びそこから収集された反射ビームをビデオデータに変換するように構成される。
【0024】
白色光モードにおいて、光源モジュール100は、第1の光ガイドビームを介して第1の照明ビームを放射する。第1の照明ビームは、物体をマッピングした後に第1の反射ビームを形成する。光学アダプタ230は、第1の反射ビームを光フィルタ222上に集束する。光フィルタ222は、特定の波長範囲内の第1の反射ビームをカットする。分光プリズム223は、光フィルタ222を透過した第1の反射ビームをR/G/B帯域の反射ビームに分解する。R/G/B帯域反射ビームの波長は、400nm~730nmである。そして、画像センサ224は、分光プリズム223によって分解されたR/G/B帯域反射ビームを収集し、及びそこから収集されたR/G/B帯域反射ビームをR/G/Bチャンネルのビデオデータに対応して変換する。その後、画像処理ユニット320は、R/G/Bチャンネルのビデオデータに対し、フレームごとにノイズ除去、補正、及びゲイン処理を行い、白色光画像ビデオデータを生成する。最後に、表示モジュール400は、画像処理ユニット320によって生成された白色光画像ビデオデータを再生する。
【0025】
蛍光モードにおいて、光源モジュール100は、第1の光ガイドビームを介して第2の照明ビームを放射する。第2の照明ビームは、物体をマッピングした後に第2の反射ビームを形成する。光学アダプタ230は、第2の反射ビームを光フィルタ222上に集束する。光フィルタ222は、特定の波長範囲内の第2の反射ビームをカットする。分光プリズム223は、光フィルタ222を透過した第2の反射ビームをR/G/B帯域の反射ビーム及びIR帯域の反射ビームに分解する。R/G/B帯域反射ビームの波長は、400nm~730nmである。IR帯域反射ビームの波長は、820nm~860nmである。そして、画像センサ224は、分光プリズム223によって分解されたR/G/B帯域反射ビームとIR帯域反射ビームを収集し、及びそこから収集されたR/G/B帯域反射ビームとIR帯域反射ビームをR/G/BチャンネルのビデオデータとIRチャンネルのビデオデータに対応して変換する。その後、画像処理ユニット320は、R/G/Bチャンネルのビデオデータ及びIRチャンネルのビデオデータに対し、フレームごとにノイズ除去、補正、及びゲイン処理を行い、白色光画像ビデオデータ及び蛍光画像ビデオデータを生成し、そしてフレームごとに重ね合わせ、白色光画像ビデオデータと蛍光画像ビデオデータとを混合することで、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータを生成する。ここで、画像処理ユニット320は、以上の3種類の画像を含む多画面画像ビデオデータを生成するために、フレームごとに、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータを組合せる必要がある。最後に、表示モジュール400は、画像処理ユニット320によって生成された白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、及び多画面画像ビデオデータを再生する。
【0026】
好ましくは、第2の照明ビームのうちの狭帯域IR励起光の一部は、物体に含まれる蛍光物質と作用する前に、物体をマッピングした後に、伝播方向を変えて第2の反射ビームを形成することが可能である。従って、このような第2の反射ビームが光学アダプタ230に入ることを避けるために、上記光フィルタ222は、750nm以上且つ810nm以下の波長を有する反射ビームをカットし、蛍光イメージング効果を高めるように構成される。
【0027】
図3に示すように、操作部220は、ハンドヘルド本体221に設置された第1のボタン225を更に含む。操作部220は、トリガされた第1のボタン225に基づいて第1の制御信号を生成し、及び画像処理ユニット320に当該第1の制御信号を送信するように構成される。第1の制御信号に基づいて、光源モジュール100を駆動して第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、白色光モードと蛍光モードとの間で切り替えることができる。
【0028】
好ましくは、操作部220は、第1のボタン225と第1の制御信号との間の第1のマッピング関係をプリセットし、第1のボタン225がトリガされた場合、第1のマッピング関係に基づいて第1の制御信号をマッチングして生成するように構成される。第1のマッピング関係は、それぞれ白色光モード及び蛍光モードに対応する第1のマッピング関係a及び第1のマッピング関係bを含み、画像処理ユニット320に対応する動作を実行させる。
【0029】
好ましくは、第1のボタン225を拡張するために、操作部220は、第1のボタン225の第1の仮想キー値テーブルをプリセットし、第1のボタン225がトリガされた場合、第1の仮想キー値テーブルに基づいて第1の仮想キー値をマッチングして生成し、更に、当該第1の仮想キー値に基づいて第1のマッピング関係と照合して第1の制御信号をマッチングして生成するように構成される。
【0030】
具体的には、第1のボタン225は、第1の物理ボタン1と、第1の物理ボタン2と、第1の物理ボタン3と、第1の物理ボタン4と、を含む。
【0031】
白色光モードにおいて、第1の仮想キー値は、第1の物理ボタン1の第1の仮想キー値a1と、第1の物理ボタン2の第1の仮想キー値a2と、第1の物理ボタン3の第1の仮想キー値a3と、第1の物理ボタン4の第1の仮想キー値a4と、を含み、第1の制御信号は、第1の制御信号a1と、第1の制御信号a2と、第1の制御信号a3と、第1の制御信号a4と、第1の制御信号a5と、第1の制御信号a6と、を含む。第1の物理ボタン1、第1の物理ボタン2、第1の物理ボタン3、及び第1の物理ボタン4がそれぞれトリガされた後、まず、それに応じて、第1の仮想キー値テーブルに基づいて、第1の仮想キー値a1、第1の仮想キー値a2、第1の仮想キー値a3、及び第1の仮想キー値a4を生成し、次に、第1の仮想キー値a1、第1の仮想キー値a2、第1の仮想キー値a3、及び第1の仮想キー値a4に基づいて、第1のマッピング関係aと照合し、第1の制御信号a1、第1の制御信号a2又は第1の制御信号a4、第1の制御信号a3又は第1の制御信号a5、第1の制御信号a6を生成し、及び画像処理ユニット320に第1の制御信号a1、第1の制御信号a2又は第1の制御信号a4、第1の制御信号a3又は第1の制御信号a5、第1の制御信号a6を送信し、画像処理ユニット320に対応する動作を実行させる。
【0032】
そのうち、第1の物理ボタン1がトリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号a1は、画像処理ユニット320が特定の倍率範囲内で白色光画像ビデオデータを段階的に拡大するように駆動するために用いられる。第1の物理ボタン2又は第1の物理ボタン3が奇数回トリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号a2又は第1の制御信号a3が、画像処理ユニット320が特定の技術的手段によって白色光画像ビデオデータのレタッチを開始するように駆動するために用いられる。第1の物理ボタン2又は第1の物理ボタン3が偶数回トリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号a4又は第1の制御信号a5は、画像処理ユニット320が白色光画像ビデオデータのレタッチを停止するように駆動するために用いられる。第1の物理ボタン4がトリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号a6は、画像処理ユニット320を介して制御ユニット310に転送され、白色光モードを蛍光モードに切り替えるために用いられる。
【0033】
白色光モードにおいて、画像処理ユニット320は、白色光画像のビデオデータを1倍~5倍の倍率の範囲内で0.5倍の倍率で段階的に拡大するように構成される。倍率が5倍である場合、操作部220は、再び第1の制御信号a1を送信し、画像処理ユニット320を駆動し、白色光画像のビデオデータを1倍の大きさに縮小させる。上記特定の技術手段は、ワイドダイナミックス、影補正、露出補正、血管強調、又は煙除去である。第1の物理ボタン2と第1の物理ボタン3は、異なる特定の技術的手段を対応してトリガする。
【0034】
蛍光モードにおいて、第1の仮想キー値は、第1の物理ボタン1の第1の仮想キー値b1と、第1の物理ボタン2の第1の仮想キー値b2と、第1の物理ボタン3の第1の仮想キー値b3と、第1の物理ボタン4の第1の仮想キー値b4と、を含む。第1の制御信号は、第1の制御信号b1と、第1の制御信号b2と、第1の制御信号b3と、第1の制御信号b4と、を含み、第1の物理ボタン1、第1の物理ボタン2、第1の物理ボタン3、及び第1の物理ボタン4がそれぞれトリガされた後、まず、それに応じて、第1の仮想キー値テーブルに基づいて、第1の仮想キー値b1、第1の仮想キー値b2、第1の仮想キー値b3、及び第1の仮想キー値b4を生成し、次に、第1の仮想キー値b1、第1の仮想キー値b2、第1の仮想キー値b3、及び第1の仮想キー値b4に基づいて、第1のマッピング関係bと照合し、第1の制御信号b1、第1の制御信号b2、第1の制御信号b3、及び第1の制御信号b4を生成し、及び画像処理ユニット320に第1の制御信号b1、第1の制御信号b2、第1の制御信号b3、及び第1の制御信号b4を送信し、画像処理ユニット320に対応する動作を実行させる。
【0035】
そのうち、第1の物理ボタン1がトリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号b1は、画像処理ユニット320を駆動し、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを表示モジュール400に順次循環的に送信させるために用いられる。第1の物理ボタン2又は第1の物理ボタン3がトリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号b2又は第1の制御信号b3は、画像処理ユニット320を介して制御ユニット310に転送され、それにより、光源モジュール100を駆動してそれ自体の電源電流を特定の範囲内で調整し、第2の照明ビーム内の狭帯域IR励起光の輝度を増強又は弱めるために用いられる。第1の物理ボタン4がトリガされた後、それに応じて生成された第1の制御信号b4は、画像処理ユニット320を介して制御ユニット310に転送され、蛍光モードを白色光モードに切り替えるために用いられる。
【0036】
蛍光モードにおいて、上記光源モジュール100は、0.5A~18Aの範囲内で自体の電源電流を調整するように構成される。
【0037】
図4に示すように、主制御モジュール300は、パネルアセンブリ360と、パネルアセンブリ360に設置された第2のボタン361と、を含む。パネルアセンブリ360は、トリガされた第2のボタン361に基づいて第2の制御信号を生成し、及び制御ユニット310に当該第2の制御信号を送信するように構成される。第2の制御信号に基づいて、光源モジュール100を駆動して第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射させ、白色光モードと蛍光モードとの間で切り替えることができる。
【0038】
好ましくは、パネルアセンブリ360は、第2のボタン361と第2の制御信号との間の第2のマッピング関係をプリセットするように構成され、第2のボタン361がトリガされた場合、第2のマッピング関係に基づいて、第2の制御信号をマッチングして生成し、画像処理ユニット320に対応する動作を実行させる。
【0039】
具体的には、第2のボタン361は、第2の物理ボタン1と、第2の物理ボタン2と、第2の物理ボタン3と、第2の物理ボタン4と、第2の物理ボタン5と、第2の物理ボタン6と、第2の物理ボタン7と、を含む。第2の制御信号は、第2の制御信号1と、第2の制御信号2と、第2の制御信号3と、第2の制御信号4と、第2の制御信号5と、第2の制御信号6と、第2の制御信号7と、第2の制御信号8と、第2の制御信号9と、第2の制御信号10と、第2の制御信号11と、第2の制御信号12と、を含む。第2の物理ボタン1、第2の物理ボタン2、第2の物理ボタン3、第2の物理ボタン4、第2の物理ボタン5、第2の物理ボタン6及び第2の物理ボタン7がそれぞれトリガされた後、それに応じて、第2のマッピング関係に基づいて、第2の制御信号1又は第2の制御信号2、第2の制御信号3又は第2の制御信号4、第2の制御信号5又は第2の制御信号6、第2の制御信号7、第2の制御信号8、第2の制御信号9又は第2の制御信号10、第2の制御信号11又は第2の制御信号12を生成し、及び制御ユニット310に第2の制御信号1又は第2の制御信号2、第2の制御信号3又は第2の制御信号4、第2の制御信号5又は第2の制御信号6、第2の制御信号7、第2の制御信号8、第2の制御信号9又は第2の制御信号10、第2の制御信号11又は第2の制御信号12を送信する。
【0040】
外部装置がない状況で、蛍光内視鏡システムをデバッグするために、上記画像処理ユニット320は、主制御モジュール300のパラメータを設定するための第1のGUIをロードするように構成される。当該第1のGUIは、表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される。白色光モード又は蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン1が奇数回トリガされた後、パネルアセンブリ360は、それに応じて、第2の制御信号1を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号1を送信する。更に、制御ユニット310によって、当該第2の制御信号1を画像処理ユニット320に転送し、画像処理ユニット320を駆動して第1のGUIをロードさせる。第2のボタン1が偶数回トリガされた後、パネルアセンブリ360は、それに応じて、第2の制御信号2を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号2を送信する。更に、制御ユニット310によって、当該第2制御信号2を画像処理ユニット320に転送し、画像処理ユニット320を駆動して第1のGUIを除去させる。
【0041】
上記画像処理ユニット320は、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを明るく又は暗くするための第2のGUIをロードするように構成される。当該第2のGUIは、表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される。白色光モード又は蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン2が奇数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号3を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号3を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号3を転送し、画像処理ユニット320に第2のGUIをロードさせる。第2の物理ボタン2が偶数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号4を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号4を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号4を転送し、画像処理ユニット320に第2のGUIを除去させる。
【0042】
白色光モードにおいて、第2のGUIが表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される場合、第2の物理ボタン4又は第2の物理ボタン5が1回トリガされるごとに、それに応じて、パネルアセンブリ360は、1つの第2の制御信号7又は第2の制御信号8を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を送信し、制御ユニット310によって、画像処理ユニット320を駆動して白色光画像ビデオデータを明るく又は暗くするために、画像処理ユニット320に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を転送する。
【0043】
蛍光モードにおいて、第2のGUIが表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される場合、第2の物理ボタン4又は第2の物理ボタン5が1回トリガされるごとに、それに応じて、パネルアセンブリ360は、1つの第2の制御信号7又は第2の制御信号8を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を送信し、制御ユニット310によって、画像処理ユニット320を駆動し、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを明るく又は暗くするために、画像処理ユニット320に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を転送する。
【0044】
画像処理ユニット320は、特定の倍率範囲内で、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを段階的にスケーリングするための第3のGUIをロードするように構成され、当該第3のGUIは、表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示され、白色光モード又は蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン3が奇数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号5を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号5を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号5を転送し、画像処理ユニット320に第3のGUIをロードさせ、第2の物理ボタン3が偶数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号6を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号6を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号6を転送し、画像処理ユニット320に第3のGUIを除去させる。
【0045】
第3のGUIは、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを、1倍~5倍の倍率の範囲内で0.5倍の倍率でスケーリングするように構成される。
【0046】
白色光モードにおいて、第3のGUIが表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される場合、第2の物理ボタン4又は第2の物理ボタン5が1回トリガされるごとに、パネルアセンブリ360は、それに応じて、1つの第2の制御信号7又は第2の制御信号8を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を送信し、制御ユニット310によって、画像処理ユニット320を駆動して白色光画像ビデオデータを縮小又は拡大するために、画像処理ユニット320に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を転送する。
【0047】
蛍光モードにおいて、第3のGUIが表示モジュール400によって再生されるビデオデータの上層に重ねて表示される場合、第2の物理ボタン4又は第2の物理ボタン5が1回トリガされるごとに、それに応じて、パネルアセンブリ360は、1つの第2の制御信号7又は第2の制御信号8を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を送信し、制御ユニット310によって、画像処理ユニット320を駆動し、白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータを縮小又は拡大するために、画像処理ユニット320に当該第2の制御信号7又は第2の制御信号8を転送する。
【0048】
白色光モードにおいて、第2の物理ボタン6が奇数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号9を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2制御信号9を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号9を転送し、画像処理ユニット320を駆動して特定の技術的手段で白色光画像ビデオデータのレタッチを開始させ、第2のボタン6が偶数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号10を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号10を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号10を転送し、画像処理ユニット320を駆動して白色光画像ビデオデータのレタッチを停止させる。
【0049】
蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン6が奇数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号9を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号9を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号9を転送し、画像処理ユニット320を駆動して特定の技術的手段で白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータのレタッチを開始させ、第2の物理ボタン6が偶数回トリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号10を生成し、そして、制御ユニット310に当該第2の制御信号10を送信し、更に、制御ユニット310によって画像処理ユニット320に当該第2の制御信号10を転送し、画像処理ユニット320を駆動して白色光画像ビデオデータ、蛍光画像ビデオデータ、白色光と蛍光の融合画像ビデオデータ、又は多画面画像ビデオデータのレタッチを停止させる。
【0050】
上記特定の技術手段は、ワイドダイナミックス、影補正、露出補正、血管強調、又は煙除去であり、第2の物理ボタン6は、異なる特定の技術手段を対応してトリガする。
【0051】
白色光モードにおいて、第2の物理ボタン7がトリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号11を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号11を送信し、制御ユニット310によって、光源モジュール100を駆動し、蛍光モードに切り替えるために第2の照明ビームを放射させ、蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン7がトリガされた後、それに応じて、パネルアセンブリ360は、第2の制御信号12を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号12を送信し、制御ユニット310によって、光源モジュール100を駆動し、白色光モードに切り替えるために第1の照明ビームを放射させる。パネルアセンブリ360は、操作部220が画像処理ユニット320を介して制御ユニット310に第1の制御信号a6又は第1の制御信号b4を転送するのとは異なり、直接に制御ユニット310に第2の制御信号11又は第2の制御信号12を送信するため、第1の物理ボタン4と第2の物理ボタン7が同時にトリガされる場合、第2の制御信号11又は第2の制御信号12が第1の制御信号a6又は第1の制御信号b4よりも先に制御ユニット310に到達し、それにより、信号衝突が蛍光内視鏡システムのイメージングに影響することを回避することができ、手術の安全性の向上に更に有利である。
【0052】
好ましくは、主制御モジュール300のパラメータの改竄を防止するために、パネルアセンブリ360は、第2のボタン361がトリガされる組合せ配置ルール、及び組合せ配置ルールと第2の制御信号との間の第3のマッピング関係をプリセットし、組合せ配置ルールに従って第2のボタン361がトリガされる場合、第3のマッピング関係に基づいて、第2の制御信号をマッチングして生成し、画像処理ユニット320駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせる。
【0053】
具体的には、第2の制御信号は第2の制御信号13を含み、白色光モード又は蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン2及び第2の物理ボタン3が同時に1回トリガされ、第2の物理ボタン1が更に1回トリガされ、プリセットされた組合せ配置ルール及び第3のマッピング関係に基づいて、パネルアセンブリ360は、それに応じて、第2の制御信号13を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号13を送信する。制御ユニット310によって、当該第2の制御信号13を画像処理ユニット320に転送し、画像処理ユニット320を駆動して第1のGUIをロードさせる。
【0054】
代替的な実施態様として、白色光モード又は蛍光モードにおいて、第2の物理ボタン6が数回トリガされ、第2の物理ボタン1が更に1回トリガされ、パネルアセンブリ360は、それに応じて、第2の制御信号13を生成し、そして制御ユニット310に当該第2の制御信号13を送信する。制御ユニット310によって、当該第2の制御信号13を画像処理ユニット320に転送し、画像処理ユニット320を駆動して第1のGUIをロードさせる。
【0055】
好ましくは、図5に示すように、主制御モジュール300は、画像キャッシュユニット330と、外部記憶インターフェース340と、を更に含む。画像キャッシュユニット330は、画像処理ユニット320によって処理されたビデオデータを記録するように構成される。画像キャッシュユニット330は、外部記憶インターフェース340を介して主制御モジュール300外部の記憶デバイスと接続される。
【0056】
本発明は、白色光モードと蛍光モードとを含む少なくとも2つの動作モードを提供することができ、操作部220上の第1のボタン225により白色光モードと蛍光モードとの間でモードを切り替えることができ、蛍光イメージングにより組織表面下の組織の蛍光画像を提供し、観察が困難な病変や初期病変を視覚化して正確に識別し、手術の安全性を向上させることができる。
【実施例2】
【0057】
本発明は、第1のボタン225をトリガし、第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように光源モジュール100を駆動し、白色光モードと蛍光モードとの間で切り替えるステップ、及び/又は、第2のボタン361をトリガし、第1の照明ビーム又は第2の照明ビームを放射するように光源モジュール100を駆動し、白色光モードと蛍光モードとの間で切り替えるステップ、を含む蛍光内視鏡システムの制御方法を更に提供する。
【0058】
好ましくは、本発明の制御方法は、組合せ配置ルールに従って第2のボタン361をトリガし、画像処理ユニット320を駆動してビデオデータの上層に第1のGUIをロードさせるステップを更に含む。
【0059】
好ましくは、本発明の制御方法は、光学アダプタ230を回転させ、レンズ232をキャビティ231内で往復移動させ、蛍光内視鏡システムの焦点距離を調整し、その結像の鮮明度を保証するステップを更に含む。
【0060】
以上の具体的な内容は、実施例1において詳細に説明したので、本発明はここで詳細な説明を省略する。
【0061】
明らかに、上述の実施例は、明確な説明のための例に過ぎず、実施形態を限定することを意図するものではない。業者であれば、上記の説明に基づいて他の変更又は修正を行うことができる。本明細書において、全ての実施形態の網羅は必要もなければできることもない。これらによって導かれる明らかな変更又は修正は、依然として本発明の保護範囲内にある。
【符号の説明】
【0062】
100 光源モジュール
200 カメラモジュール
210 内視鏡
211 対物レンズ
212 導光構造
213 接眼レンズ
214 光源インターフェース
215 光ガイドビーム
220 操作部
221 ハンドヘルド本体
222 光フィルタ
223 分光プリズム
224 画像センサ
225 第1のボタン
230 光学アダプタ
231 キャビティ
232 レンズ
300 主制御モジュール
310 制御ユニット
320 画像処理ユニット
330 画像キャッシュユニット
340 外部記憶インターフェース
360 パネルアセンブリ
361 第2のボタン
400 表示モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】