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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-01
(54)【発明の名称】口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
   F04B 53/16 20060101AFI20241025BHJP
   F04B 23/00 20060101ALI20241025BHJP
【FI】
F04B53/16 B
F04B23/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533864
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 CN2022128162
(87)【国際公開番号】W WO2023103642
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111511597.2
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523052971
【氏名又は名称】上海携福電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI SHIFT ELECTRICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 489 Jinbai Road, Jinshan Industrial Zone, Shanghai 201506, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】戴 暁国
(72)【発明者】
【氏名】徐 振武
【テーマコード(参考)】
3H071
【Fターム(参考)】
3H071AA01
3H071BB01
3H071CC26
3H071CC28
3H071DD06
3H071DD51
(57)【要約】
本発明は、流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器を開示し、プランジャポンプ装置は、側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、ピストンチャンバ内に往復運動するように配置され、第1の端部と第1の端部とは反対の第2の端部とを有するピストンと、ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、を備え、ピストンと、ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、ピストンと、ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、第1のキャビティと第2のキャビティは、それぞれピストンの対向する両端に位置し、第1のキャビティを第1のキャビティの外部に連通する第1の貫通孔が設けられ、ピストンキャビティ内でのピストンの往復移動に伴い、第1のキャビティの圧力が交互に変化するにつれて、第1のキャビティ内の流体が第1の貫通孔を通って第1のキャビティから流出することができる。本発明の口腔洗浄器は、防水効果を高め、シール材の使用寿命を保証する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器であって、
プランジャポンプ装置は、
側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、
前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、
前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、
を備え、
前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置する、
口腔洗浄器において、
前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第1の貫通孔が設けられ、
前記ピストンキャビティ内での前記ピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティの圧力が交互に変化するにつれて、前記第1のキャビティ内の流体が前記第1の貫通孔を通って前記第1のキャビティから流出することができることを特徴とする、
口腔洗浄器。
【請求項2】
前記第2のキャビティには、進入口と吐出口が設けられ、
前記口腔洗浄器は、連通管路を介して前記第2のキャビティの前記進入口に連通する液貯蔵部を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記第1の貫通孔は、前記シール材又は/及び前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分に設けられ、
かつ、連通管を介して、前記第1の貫通孔は、前記口腔洗浄器のハンドル部の外部に連通する、及び/又は、前記第1の貫通孔は、前記液貯蔵部又は前記液貯蔵部を接続する連通管路に連通することを特徴とする、
請求項2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
隣接する前記第2のキャビティ(V2)には、第3のキャビティ(V3)が設けられ、前記第3のキャビティと前記第2のキャビティとの間には、第1の逆止弁(29)が設けられ、前記第1の逆止弁は、前記第2のキャビティから前記吐出口を介して前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置され、
前記第1の貫通孔(34)は、連通管を介して前記第3のキャビティに連通し、前記第1の貫通孔と第3のキャビティとの間には、第2の逆止弁(35)が設けられ、前記第2の逆止弁は、前記第1のキャビティから前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置されていることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記プランジャポンプ装置は、前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第2の貫通孔をさらに備え、前記第2の貫通孔には、第3の逆止弁(33)が設けられ、前記第3の逆止弁は、前記第2の貫通孔を介して第1のキャビティへの外部流体の流入のみを許容するように配置されていることを特徴とする、
請求項4に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記プランジャポンプ装置は、モータの出力軸に固定された駆動ギアと、駆動ギアに噛合する従動クラウンギアと、従動クラウンギアと協働するリンクとを有する伝動機構をさらに備え、
前記リンクは、ピストンの接続キャビティに可動的に接続された接続部を有し、前記リンクは、前記シール材の少なくとも一部を前記リンクとともに移動させるように前記シール材とシール接合され、
前記接続部は、2つの対向する平坦面と、対向する前記平坦面を接続する局所球面とを有し、前記平坦面からピンが延設され、前記ピンは、前記ピストンに形成されたピン穴に挿入されていることを特徴とする、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と、前記第2のキャビティに近い第2の端部とを有し、
前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部は、それぞれ、前記ピストンシリンダの内部キャビティの内面に対してシール当接する第1のシール部と第2のシール部とを形成することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の端部外周面に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の端部外周面に形成されることを特徴とする、
請求項7に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記第1の端部の前記第1の薄肉部は、凹部を有し、前記凹部の位置は、前記第1の貫通孔に対応するように設けられることを特徴とする、
請求項8に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器であって、
プランジャポンプ装置は、
側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、
前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、
前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、
を備え、
前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置し、
前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と前記第1のキャビティから遠い第2の端部とを有する、
口腔洗浄器において、
前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部とは、それぞれ前記ピストンシリンダの内部キャビティの表面に対してシールされた第1のシール部と第2のシール部とを形成し、
前記ピストンチャンバ内での前記ピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティの圧力が交互に変化し、前記第1のシール部と前記第2のシール部が交互に圧力を受けることを特徴とする、
口腔洗浄器。
【請求項11】
前記第1のシール部及び前記第2のシール部は、前記ピストンシリンダの内面と締り嵌め、又はゼロフィットし、前記第1のシール部と第2のシール部との間の残りの外面は、前記ピストンシリンダの内面と隙間嵌めることを特徴とする、
請求項10に記載の口腔洗浄器。
【請求項12】
前記ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の外周端部縁に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の外周端部縁に形成されることを特徴とする、
請求項10に記載の口腔洗浄器。
【請求項13】
前記第1の薄肉部及び前記第2の薄肉部の長さと厚さとの比は、20~40倍の範囲内であることを特徴とする、
請求項11に記載の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔ケア装置の技術分野に関わるものであり、特に口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
市場には、プランジャポンプを用いた口腔洗浄器がある。マイクロモータを利用して駆動ギアを駆動し、駆動ギアが従動クラウンギアを駆動し、従動クラウンギアがリンクを駆動し、リンクがクラウンギアに偏心的に接続され、リンクの他端がピストンに接続され、ピストンがピストンシリンダ内に拘束され、ピストンは、モータの駆動下で、ピストンシリンダの中で往復直線運動を行う。ピストンは、モータから離れる方向に第1の縁部が分布し、ピストンの第1の縁部とピストンシリンダとは締り嵌め、又は少なくともゼロフィットすることで、ピストンとピストンシリンダとの間の静的なシールと動的なシールを実現し、ピストンの第1の縁部より上方でピストンとピストンシリンダとの間に体積が交互に変化する空間を形成し、空間中のガス又は液体の圧力は、周期的に変動し、プランジャポンプの吸水及び噴水又は/及び吸気及び噴気を実現する。
【0003】
現在の口腔洗浄器内のピストンアセンブリには、2つの実施形態がある。
【0004】
第1種の尾部開口は、開放されたままであり、ピストンとピストンシリンダの間には、ピストンの第1の縁部より上方に位置するシールキャビティが1つしかない。製品の寿命周期において、ピストンとピストンシリンダの間の高速往復摩擦により、ピストンの第1の縁部とピストンシリンダが摩耗し、ピストンとピストンシリンダの間のシールに問題が発生した。すなわち、ピストンとピストンシリンダの間は、シールできず、ピストンの第1の縁部より上方に位置する液体又はガスがピストンシリンダの尾部開口に漏れ、特に漏れた液体がさらに装置のバッテリ、モータ、PCBAなどの部品に漏れ、それによりバッテリ、モータ、PCBAが腐食され、短絡されるなどの故障をもたらし、装置の故障を引き起こす。
【0005】
第2種の尾部開口には、シール材を入れて、ピストンの第1の縁部より下方とピストンシリンダの間のピストンの空間シールを実現し、ピストンとピストンシリンダの間に2つのシールキャビティがあり、1つは、ピストンの第1の縁部より上方の上シールキャビティに位置し、もう1つは、ピストンの第1の縁部より下方の下シールキャビティに位置する。製品の寿命周期において、ピストンとピストンシリンダの間の高速往復摩擦により、ピストンの第1の縁部とピストンシリンダが摩耗し、ピストンとピストンシリンダの間のシールに問題が発生した。すなわち、ピストンとピストンシリンダの間の上シールキャビティは、シールできず、ピストンの第1の縁部より上方の液体又は気体がピストンシリンダの下シール空間に漏れ、下シール空間の圧力が増大し、プランジャポンプの抵抗が増大し、装置の機械効率が大幅に低下し、装置性能の悪化を招いた。また、上シールキャビティから下シールキャビティに漏れたガスや液体が増加し続けると、下シールキャビティの下シール材が破裂し、ピストンシリンダ以外の空間に液体やガスが漏れることになり、特に漏出した液体がさらに装置のバッテリ、モータ、PCBAなどの部品に漏れることになり、バッテリ、モータ、PCBAが腐食され、短絡されるなどの故障をもたらし、装置の故障を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の方式の防水信頼性には、まだ不足があり、さらに改善する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術の不足を克服するために、本発明は、流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器を開示し、プランジャポンプ装置は、側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、を備え、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置し、前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第1の貫通孔が設けられ、前記ピストンキャビティ内でのピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティの圧力が交互に変化するにつれて、前記第1のキャビティ内の流体が前記第1の貫通孔を通って前記第1のキャビティから流出することができる。
【0008】
第1のキャビティV1内に液体が侵入するのは、通常、ピストンとピストンシリンダとの間のシール失効のためである。第1の貫通孔の設置によって、この部分の液体は、第1のキャビティV1内の圧力の交互変化によって第1のキャビティV1から排出することができ、それによって液体と電気の分離を確保することができる。シール材によって形成された第1のキャビティV1中に液溜まりの圧力を受ける必要がないので、シール材の使用が延長し、これによって口腔洗浄器の全体的な防水レベルが向上する。
【0009】
本発明の別の態様によれば、第2のキャビティには、進入口と吐出口が設けられ、前記口腔洗浄器は、連通管路を介して第2のキャビティの前記進入口に連通する液貯蔵部を備える。
【0010】
本発明の別の態様によれば、前記第1の貫通孔は、前記シール材又は/及び前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分に設けられ、かつ、連通管を介して、前記第1の貫通孔は、前記口腔洗浄器のハンドル部の外部に連通する、及び/又は、前記第1の貫通孔は、前記液貯蔵部又は前記液貯蔵部を接続する連通管路に連通する。
【0011】
本発明の別の態様によれば、隣接する前記第2のキャビティV2には、第3のキャビティV3が設けられ、前記第3のキャビティと前記第2のキャビティとの間には、第1の逆止弁が設けられ、前記第1の逆止弁は、前記第2のキャビティから前記吐出口を介して前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置され、前記第1の貫通孔は、連通管を介して前記第3のキャビティに連通し、前記第1の貫通孔と第3のキャビティとの間には、第2の逆止弁が設けられ、前記第2の逆止弁は、前記第1のキャビティから前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置されている。好ましくは、プランジャポンプ装置は、前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第2の貫通孔をさらに備え、前記第2の貫通孔には、第3の逆止弁が設けられ、前記第3の逆止弁は、前記第2の貫通孔を介して第1のキャビティへの外部流体の流入のみを許容するように配置されている。
【0012】
本発明のさらに別の態様によれば、プランジャポンプ装置は、モータの出力軸に固定された駆動ギアと、駆動ギアに噛合する従動クラウンギアと、従動クラウンギアと協働するリンクとを有する伝動機構をさらに備え、前記リンクは、ピストンの接続キャビティに可動的に接続された接続部を有し、前記リンクは、前記シール材の少なくとも一部を前記リンクとともに移動させるように前記シール材にシール接合され、前記接続部は、2つの対向する平坦面と、対向する前記平坦面を接続する局所球面とを有し、前記平坦面からピンが延設され、前記ピンは、前記ピストンに形成されたピン穴に挿入されている。
【0013】
本発明のさらに別の態様によれば、前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と、前記第2のキャビティに近い第2の端部とを有し、前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部は、それぞれ、前記ピストンシリンダの内部キャビティの内面に対してシール当接する第1のシール部と第2のシール部とを形成する。
【0014】
好ましくは、ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の端部外周面に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の端部外周面に形成される。
【0015】
好ましくは、前記第1の端部の前記第1の薄肉部は、凹部を有し、前記凹部の位置は、前記第1の貫通孔に対応するように設けられる。
【0016】
また、本発明は、流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器を開示し、プランジャポンプ装置は、側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、を備え、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置し、前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と前記第1のキャビティから遠い第2の端部とを有し、前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部とは、それぞれ前記ピストンシリンダの内部キャビティの表面に対してシールされた第1のシール部と第2のシール部とを形成し、前記ピストンチャンバ内での前記ピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティの圧力が交互に変化し、前記第1のシール部と前記第2のシール部が交互に圧力を受ける。
【0017】
本発明の別の態様によれば、第1のシール部及び前記第2のシール部は、前記ピストンシリンダの内面と締り嵌め、又はゼロフィットし、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間の残りの外面は、前記ピストンシリンダの内面と隙間嵌める。
【0018】
本発明の別の態様によれば、ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の外周端部縁に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の外周端部縁に形成される。
【0019】
好ましくは、第1の薄肉部及び第2の薄肉部の長さと厚さとの比は、20~40倍の範囲内である。
【0020】
第1のキャビティが第1の貫通孔を備える場合、第1のキャビティ内に液体が侵入するのは、通常、ピストンとピストンシリンダとの間のシール失効のためである。第1の貫通孔の設置によって、この部分の液体は、第1のキャビティ内の圧力の交互変化によって第1のキャビティから排出することができ、それによって液体と電気の分離を確保することができる。シール材によって形成された第1のキャビティ中に液溜まりの圧力を受ける必要がないので、シール材の使用が延長し、これによって口腔洗浄器の全体的な防水レベルが向上する。
【0021】
第1の貫通孔がノズル部に通じると、第1のキャビティからの酸素含有ガスのため、酸素含有ガスを歯肉溝に噴射することで嫌気菌を効果的に除去し、歯肉の健康を維持することができる。従来の活性酸素添加方法と比べて、第1のキャビティの圧力の交互的な変化により、活性酸素の添加機能が増加し、製造コストが低い。
【0022】
また、第2の貫通孔の設置により、第1のキャビティ内の空気を補充することができるので、ピストンシリンダの外部からの空気がピストンをモータから遠ざけるのに寄与することができ、ピストンに対する外気の仕事が増加するため、口腔洗浄器のエネルギー消費量がそれに応じて低下する。
【0023】
また、ピストンが単一のシール部しか備えない態様と比べて、本発明の二重シール部のピストン態様によれば、ピストンとピストンシリンダとの間のシールをより確実に形成することができ、プランジャポンプ装置全体の漏れ防止の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明をより完全に理解するために、添付図面を参照して例示的な実施例の以下の説明を考慮することができる。
【0025】
図1図1は、本発明の好適な実施例による口腔洗浄器の外形の概略図である。
図2図2は、本発明の好適な実施例による口腔洗浄器の斜視図であり、その中で、ハウジングの一部が除去されて内部構造を示す。
図3図3は、本発明の第1の好適な実施例による口腔洗浄器内部の流体をポンピングするプランジャポンプ装置の斜視図である。
図4図4は、本発明の第1の好適な実施例による口腔洗浄器内部の流体をポンピングするプランジャポンプ装置の部分断面斜視図である。
図5図5は、本発明の第1の好適な実施例によるピストンとピストンシリンダの部分断面斜視図であり、その中で、ピストンがモータの方向に移動する。
図6図6は、本発明の第1の好適な実施例によるピストン及びピストンシリンダの別の部分断面斜視図であり、その中で、ピストンがモータの第2の端部から遠ざかる方向に移動する。
図7図7は、本発明の第1の好適な実施例によるピストン及びピストンシリンダの別の部分断面斜視図であり、その中で、ピストンシリンダが切断されて貫通孔を示す。
図8図8は、本発明の第1の好適な実施例による口腔洗浄器の内部管路構造の部分斜視図である。
図9図9は、本発明の第2の好適な実施例による口腔洗浄器の内部管路構造の部分斜視図である。
図10図10は、本発明の第2の好適な実施例による口腔洗浄器内部のプランジャポンプ装置の斜視図であり、その中で、ピストンシリンダが切断されて貫通孔を示す。
図11図11は、本発明の第2の好適な実施例による口腔洗浄器内部のプランジャポンプ装置の部分斜視図である。
図12図12は、本発明の好適な実施例による口腔洗浄器内部のプランジャポンプ装置の別の角度の部分斜視図である。
図13図13は、本発明の好適な実施例に適用されるピストンの断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、具体的な実施例及び図面に基づいて本発明を詳しく説明する。以下の記載では、本発明を十分に理解し易くするために、いろいろな詳細を説明するが、本発明が上記の記載と異なる別の形態で実施できることは明らかであり、当業者にとって、本発明の主旨を逸脱しない範囲で実際の応用状況に応じて拡張・推論することができるので、本発明の保護範囲が上記の具体的な実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0027】
図1は、本発明の好適な実施例による口腔洗浄器の外形の概略図を示す。外部形状から見ると、口腔洗浄器は、主に水を溜めるための液貯蔵部1と、人が片手で握るのに適したハンドル部2と、細長い形状のノズル部3とを備える。ノズル部3と液貯蔵部1は、それぞれハンドル部2の対向する両端に接続されることで、これら3つの部分1、2、3が着脱可能に接続される。
【0028】
口腔洗浄器の各機能部品は、基本的にハンドル部2のハウジングで囲まれて形成されたチャンバ内に収容されている。具体的には、ハンドル部2のキャビティ内には、流体を輸送する管路システムと、流体に洗浄力を供給する駆動装置と、駆動装置の流体を洗浄力に変換するプランジャポンプ装置と、駆動装置に電力を供給するバッテリ5と、対応する制御装置とが収容されている。本発明による好ましい実施例では、駆動装置は、モータ7を採用し、使用時、モータ7は、プランジャポンプ装置のピストンをピストンシリンダ内で往復運動させ、液貯蔵部1に収容された液体をランジャポンプ装置の往復作用下で対応する管路を通じてノズル部3に送り、液体をノズル部3から脈動的に吐出させて、口腔、特に歯と歯肉の洗浄を実現する。
【0029】
口腔洗浄器のハンドル部2のキャビティ内の好ましい配置形態を図2に示す。プランジャポンプ装置及びバッテリ5は、ラック6によってハンドル部2のキャビティ内に保持されている。好ましくは、プランジャポンプ装置とバッテリ5は、並列に配置されている。
【0030】
プランジャポンプ装置は、主に、ピストンシリンダ23と、ピストン24と、ピストン24とモータ7との間に接続された伝動機構とを備える。ピストンシリンダ23は、囲んで略円柱形のピストンチャンバを形成する側壁を有し、ピストン24は、ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されている。図3に示すように、伝動機構は、モータ7の出力軸に固定された駆動ギア8と、駆動ギア8に噛合する従動クラウンギア27と、従動クラウンギア27に可動的に協働するリンク26とを備える。リンク26は、接続部261を有し、接続部261は、ピストン24内の接続キャビティに可動的に接続され、リンク26は、シール材21をシールした状態で通過し、リンク26の移動は、シール材21とリンク26との接合部の一部を移動させることができる。リンク26は、ピン25とピン孔244(図5を参照)との協働を介してピストン24の接続キャビティに接続されている。具体的には、リンク26の接続部261は、2つの対向する平坦面と、対向する平坦面を接続する部分球面とを有し、1つのピン25は、接続部261を通じてその平坦面の両端から延出し、ピン25は、ピストン24に形成されたピン孔244に挿入され、ピン25は、ピストン接続部261に対して枢動可能であり、それに対応して、接続部261の部分球面は、ピストン24の接続キャビティに対して可動である。この伝動機構により、モータ7の出力軸の回転運動は、ピストンシリンダ23内でのピストン24の直線往復運動に変換される。
【0031】
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施例によるピストンシリンダ23及びピストン24の構成について詳細に説明する。
【0032】
図5に示すように、ピストン24がピストンシリンダ23内に設置されると、ピストン24の外面の少なくとも1つのシール部がピストンシリンダ23の側壁の内面230にシール接触し、ピストンキャビティを少なくとも2つのキャビティに分割し、以下、この2つのキャビティは、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2と呼ぶ。第1のキャビティV1は、ピストン24と、ピストンシリンダ23の側壁の第1の部分と、ピストンシリンダ23に接続されたシール材21(レザーボウルとも呼ばれる)とによって囲まれて形成され、第2のキャビティV2は、ピストン24とピストンシリンダ23の側壁の第2の部分とによって囲まれ、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2は、それぞれピストン24の対向する両端に形成されている。ここで、ピストンシリンダ23の側壁の「第1の部分」とは、ピストンシリンダ23のピストン24に対してシールが発生する内面部分のピストンの第1の端部に最も近い位置から、ピストンシリンダのシール材に近い端部までの一段の側壁を意味する。例えば、ピストン24の第2の端部の外周端部縁のみがピストンシリンダ23の内面230に対してシールされた場合、ここでの「第1の部分」は、第2の端部の外周端部縁がピストン24の第1の端部に最も近い位置から、ピストンシリンダ23のシール材に近い端部までの一段の側壁である。それに対応して、ピストンシリンダ23の側壁の「第2の部分」とは、ピストンシリンダ23のピストン24に対してシールが発生する内面部分のピストンの第2の端部に最も近い位置から、ピストンシリンダの吐出口16に最も近い位置までの一段の側壁を意味する。例えば、ピストン24の第2の端部の外周端部縁のみがピストンシリンダ23の内面230に対してシールされた場合、ここでの「第2の部分」は、ピストン24の第2の端部の縁の位置から、ピストンシリンダ23の吐出口16に最も近い位置までの一段のピストンシリンダ側壁である。理解すべきところは、ピストンシリンダ23の側壁の第1の部分と第2の部分は、ピストンの移動とピストン24のシール部の配置の変化に応じて変化し、第1の部分と第2の部分の変化に応じて、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2の容積が変化する。
【0033】
具体的には、第1のキャビティV1は、ピストン24のシール材21に近い第1の端部に形成され、第2のキャビティV2は、ノズル部3に近い第2の端部に形成されている。第1のキャビティV1と第2のキャビティV2とは、相対的にシール分離され、これらの間のシール分離は、ピストンシリンダ23の内面230に対するピストン24のシール接触によって実現される。
【0034】
さらに図5に示すように、第2のキャビティV2には、進入口15と吐出口16が設けられている。液貯蔵部1は、液貯蔵部1内の液体が吸入口15を通じて第2のキャビティV2に吸入可能になるとともに、ピストン24によって吐出口16を通じて下流のノズル部3へ流通するように、吸入管10(図3を参照)を通じて吸入口15に接続されており、すなわち、第2のキャビティV2は、ピストン24が作用する流体キャビティを構成している。第2のキャビティV2の吐出口16は、ノズル部2に連通しており、第2のキャビティV2に入った流体は、吐出口16から吐出される。第2のキャビティV2の容積は、ピストン24の往復運動に伴って変化し、流体の吸引と吐出を実現する。第2のキャビティV2は、吸水及び噴水を可能にするために、プランジャポンプ装置の主噴射キャビティを構成する。
【0035】
囲んで第1のキャビティV1を形成するシール材21は、ボウル状であり、そのボウル状の開口は、ピストンシリンダ23の端部に取り付けられ、好ましくは、シール材固定ブロック22を介してピストンシリンダ23の端部表面にシール材21を固着することができる。図5及び図6に示すように、リンク26を有する伝動機構に適合するために、リンク26は、シール材21の底部を通過し、シール材21とリンク26との間は、シール接続の状態にある。シール材21は、通常、ゴムなどの弾性変形可能で防水性を有する材料で形成されており、例えば、被覆成形を介してピストンシリンダ23と一体的に形成することができ、あるいは、シール材21とピストンシリンダ23とを別々に作製し、その後に組み立てることもできる。このシール材21の設置により、ピストンシリンダ23のピストンキャビティは、モータ7などを収容する空間に対してシール離間され、このようにすれば、ピストン24とピストンシリンダ23との間にシール不良の問題が生じて液体がピストン24とピストンシリンダ23から第1のキャビティV1に流入しても、液体がシール材21によって遮断され、それがさらにモータ7やその他の制御回線4に流れ、電気部品の損傷を招くことを回避することができる。
【0036】
シール材21の一部とピストン24は、リンク26の移動に伴って移動することができ、図5図6は、ピストン24のピストンシリンダ23に対する2つの位置をそれぞれ示し、図5に示すように、ピストン24は、吐出口16の方向に移動し、このときのシール材21は、展開状態にあり、このときの第2のキャビティV2は、容積が最大の状態にあり、第1のキャビティV1は、容積が最小の状態にある。図6に示すように、ピストン24は、シール材21の方向に移動し、このときのシール材21は、収縮の状態にあり、第2のキャビティV2は、容積が最小の状態にあり、第2のキャビティV2は、容積が最大の状態にある。同時に、ピストンチャンバ内でのピストン24の往復移動及びシール材21の展開と収縮に伴い、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2のそれぞれの内部圧力も交互に変化する。
【0037】
本発明の第1の好ましい実施例によれば、特に、第1のキャビティV1は、第1の貫通孔30を通じて外部に連通する。図5及び図7に示すように、第1の貫通孔30は、ピストンシリンダ23の第1のキャビティV1を画定する側壁を貫通して形成されている。一般に、第1の貫通孔30の直径は、ピストンシリンダ23の内径よりも明らかに小さい。他の代替的な実施例では、第1の貫通孔30は、ピストンシリンダ23の側壁ではなく、シール材21に設けてもよく、好ましくは、シール材21においてピストン24の移動に伴って変形しない部分に設けられている。別の代替的な実施例では、第1の貫通孔30は、ピストンシリンダ23の側壁とシール材21とを同時に貫通するように設置されてもよい。
【0038】
第1の貫通孔30は、口腔洗浄器内の液体流路が位置する空間、液貯蔵部1又はその中の液体管路に接続されてもよい。第1の実施例では、図8に示すように、第1の貫通孔30は、第1のキャビティV1の外部に位置する連通管9及び連通コネクタ12を介してハンドル部2の外部の液貯蔵部1に連通することができる。好ましくは、口腔洗浄器の液貯蔵部1は、図11に示す液貯蔵部ホルダ11を介してハンドル部2に接続することができ、液貯蔵部ホルダ11には、連通コネクタ12を接続するための液貯蔵部ホルダ連通孔14が設けられている。好ましくは、連通コネクタ12の端部には、連通コネクタ12と連通孔14との防水的シール接続を実現するために、コネクタを接続するシール材13が設けられてもよい。
【0039】
他の代替的な実施例では、第1の貫通孔30は、ハンドル部2の外気に直接的又は間接的に連通する、又は他の防水要求のない位置に連通する。
【0040】
シール材と、ピストン24と、ピストンシリンダ23とが囲んで形成された第1のキャビティV1内に液体が侵入すると(通常は、ピストン24とピストンシリンダ23との間のシール失効によって侵入する。)、第1の貫通孔30の設置によって、この部分の液体は、第1のキャビティV1内の圧力の交互変化によって第1のキャビティV1から排出することができ、それによって液体と電気の分離を確保することができる。シール材21によって形成された第1のキャビティV1中に液溜まりの圧力を受ける必要がないので、シール材21の使用が延長し、これによって口腔洗浄器の全体的な防水レベルが向上する。
【0041】
次に、図9図12を参照して、本発明の第2の好適な実施例による口腔洗浄器を説明する。
【0042】
図10に示すように、第2の好適な実施例におけるピストン24’とピストンシリンダ23’の基本構造は、第1の好適な実施例の基本構造と類似しており、ピストン24’とピストンシリンダ23’は、互いに協働して第1のキャビティV1と第2のキャビティV2を形成し、かつ、いずれもボウル状のシール材21を備えており、ここでは繰り返し述べない。
【0043】
第1の実施例と異なるのは、第1のキャビティV1には、貫通孔32と貫通孔34の2つの貫通孔が設けられている。図10に示すように、貫通孔32と貫通孔34は、いずれもピストンシリンダ23’の側壁を貫通して設けられており、第1のキャビティV1の内部がキャビティ外部に連通するようになっている。好ましくは、2つの貫通孔32及び34は、ピストンシリンダ23’の内径に沿って対向する両端に設けられている。
【0044】
理解すべきところは、他の代替的な実施例では、貫通孔32及び34のうちの一方又は両方は、シール材21を貫通するように設置されてもよく、又はピストンシリンダ23’の側壁及びシール材21を同時に貫通するように設置されてもよい。
【0045】
貫通孔32の一端は、第1のキャビティV1の内部に接続され、他端は、ピストンシリンダ23’の第1のキャビティV1の外部に通じる。貫通孔32は、ピストンシリンダ23’の外気の流入のみを許容し第1のキャビティV1内の流体の外部への流れを許容しない一方向の通路として設けられ、そのために、貫通孔32には、逆止弁が設けられてもよい。図10に示すように、好ましくは、逆止弁33は、貫通孔32の中間位置に設けられている。図10に示すように、貫通孔32は、ピストンシリンダ23’の側壁にある部分と、ピストンシリンダ23’の外側からピストンシリンダ23’の側壁におけるインターフェースまで配置された別部分を備え、2つの部分の貫通孔32は、整列しており、逆止弁33は、2つの部分の貫通孔の間に設置されている。貫通孔32は、ハンドル部2のハウジングの外部に直接的に通じてもよく、ハンドル部内の水のない空間に向かって開放されてもよい。
【0046】
一方、第2の実施例における貫通孔34は、第1のキャビティV1を追加的な噴射キャビティである第3のキャビティV3に連通するように設けられている。好ましくは、第1のキャビティV1の間と第3のキャビティV3の貫通孔34の間の連通は、連通管9’によって達成される。図10に示すように、具体的には、第1のキャビティV1の流体は、貫通孔34、連通管9’及び第3のキャビティV3に位置する吐出孔31を通って第3のキャビティV3に流入する。好ましい実施例では、第3のキャビティV3は、ピストンシリンダ23’の吐出口16が位置する端部からノズル部に向かって延びる一段の円柱形管部から形成され、第3のキャビティV3と貫通孔34とが接続されるポートは、円柱形管部の側壁に設けられる。代替的な実施例では、円柱形管部をノズル部3の一部として形成することができる。ノズル部と第3のキャビティV3との間には、好ましくは、両者の間の防水シールを決定するように、シール材36が設けられている。
【0047】
第3のキャビティV3は、第2のキャビティV2に隣接しており、第2のキャビティV2の吐出口16は、第3のキャビティV3に向かっており、第3のキャビティV3も、ノズル部3と第2のキャビティV2との間と逆止弁29で隔てているので、第2のキャビティV2に送られた液体が一定の圧力で逆止弁29を開いて第3のキャビティV3に入り、さらにノズル部3に流れることができる。逆止弁は、第2のキャビティV2から第3のキャビティV3への液体の流入のみを許容し、第3のキャビティV3から第2のキャビティV2への液体の還流を許容しないように配置されている。一方、第1のキャビティV1と第3のキャビティV3との間の流路にも、第1のキャビティV1内の流体が貫通孔34を通って第3のキャビティV3に入ることを許容し、流体が逆方向にピストンシリンダ23’の第1のキャビティV1に入ることを許容しないように、逆止弁35が設けられている。図10に示すように、逆止弁35は、第3のキャビティV3の側壁近傍、すなわち吐出孔31に設けられている。他の代替的な実施例では、逆止弁35は、貫通孔34又は連通管9’の中間部に設けられてもよい。
【0048】
第2の実施例では、第2のキャビティV2の吸水及び噴水の原理は、第1の実施例と類似している。ピストンがモータ7へ移動すると、第2のキャビティV2の体積が大きくなり、圧力が小さくなり、液貯蔵部1中の水は、大気圧によって逆止弁28を介して第2のキャビティV2に吸い込まれ、このときの逆止弁29が閉じる。ピストンがモータ7から遠ざかると、第2のキャビティV2の体積が小さくなり、圧力が大きくなり、逆止弁28が閉じ、逆止弁29が開き、第2のキャビティV2中の液体が吐出口16(図11に示す)を通ってノズル部3の内腔に流れ、ノズル部を通って口腔に入射し、このように循環往復する。
【0049】
特に、使用中、ピストンがモータ7の方向に移動すると、第1のキャビティV1に入るピストンの体積は、シール材21が第1のキャビティV1から出る体積よりも大きいため、ピストンの該方向の移動により、第1のキャビティV1の体積が小さくなり、第1のキャビティV1の圧力が大きくなり、逆止弁33が閉じ、ピストンシリンダ23’の外部の空気が貫通孔32を介して第1のキャビティV1に入ることができなくなるとともに、第1のキャビティV1中の流体(通常、流体は、空気であり、ピストンとピストンシリンダ23’との間の可動シールによる漏出がある場合のみ、第1のキャビティV1中に液体の一部が収容される。)が、連通管路9’及び逆止弁35を介して第3のキャビティV3に入る。このように、ノズル部3を介して吐出された本来の液貯蔵部1中の流体には、第1のキャビティV1からの第2の流体がさらに加えられ、ノズル部3から吐出された流体は、ガス又は液体又はガスと液体との混合物となる。第2の流体は、通常、酸素含有ガスであり、酸素含有ガスを歯肉溝に噴射することで嫌気菌を効果的に除去し、歯肉の健康を維持することができる。従来の活性酸素添加方法と比べて、第1のキャビティV1の圧力の交互的な変化により、活性酸素の添加機能が増加し、製造コストが低い。
【0050】
ピストンがモータ7から遠ざかる方向に移動すると、第1のキャビティV1に入るピストンの体積は、シール材21が第1のキャビティV1から出る体積よりも小さいため、ピストンの該方向の移動によって第1のキャビティV1の体積が大きくなり、第1のキャビティV1の圧力がそれに応じて小さくなり、逆止弁33が開き、ピストンシリンダ23’の外部の空気が貫通孔32を介して第1のキャビティV1に入るとともに、逆止弁35が閉じ、第3のキャビティV3内に存在する流体(通常は、液体である。)が第1のキャビティV1に逆流することがなくなり、このようにすれば、第1のキャビティV1内に空気が充填され、第1のキャビティV1中の空気量が補充され、第1のキャビティV1中の空気が次の周期で使用できるようになり、外気は、第1のキャビティV1に入り、再び第3のキャビティV3に空気を吹き込み、このように循環往復する。ピストンシリンダ23’の外部からの空気は、ピストン24’をモータ7から遠ざけるのに寄与する。ピストン24’に対する外気の仕事が増加するため、口腔洗浄器のエネルギー消費量がそれに応じて低下する。
【0051】
図13は、第1のキャビティV1の圧力の交互的な作用によりシール効果を改善できる二重シール構造を備えたピストン24を示している。
【0052】
特に、ピストン24の第1の端部と第2の端部は、それぞれピストンシリンダ23、23’のピストンシリンダの内面に対してシールされた第1のシール部242と第2のシール部240を形成しており、ピストンキャビティ内でのピストン24の往復移動に伴い、第1のシール部242と第2のシール部240が交互に圧力を受けるように、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2の圧力が交互に変化する。
【0053】
図13に示すように、ピストン24は、第1の端部に位置する第1の薄肉部243と、第2の端部に位置する第2の薄肉部241とを有する。第1のシール部242は、第1の薄肉部243の外周端部縁に形成され、第2のシール部240は、第2の薄肉部241の外周端部縁に形成されている。言い換えれば、ピストンが有する2つのシール部240、242は、それぞれ第1のキャビティV1と第2のキャビティV2に隣接している。ピストンシリンダ23’の側壁内面230は、円柱体又は小角度の円錐体の外側面の形状をなしている。好ましくは、円錐体の外側面は、15度未満である。ピストン24の外面は、ほぼ円柱体又は小角度の円錐体の外側面の形状をなしている。ピストン24の第1のシール部242及び第2のシール部240は、いずれもピストンシリンダ23’の側壁内面230と締り嵌め、又は少なくともゼロフィットし、これにより、外周端部縁のシール部240、242と側壁内面230とにシールを形成し、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2との間の流体の流れを阻止する。
【0054】
特に、第1の薄肉部243及び第2の薄肉部241の形状及び寸法と材料の選択は、それが変形可能であることを確保する。ここでの「変形可能」とは、薄肉部が流体圧によりピストンの残りの部分に対して撓んだりまたは撓む傾向があることを意味し、言い換えれば、第1の薄肉部243と第2の薄肉部241は、非剛性に構成されている。薄肉部の変形可能を実現するために、好ましくは、図13に示すように、第1の薄肉部243と第2の薄肉部241のそれぞれの長さLと厚さTの比は、20-40の範囲内である。
【0055】
代替的な実施例では、シール部240、242は、弾性材料自体の変形可能特性により実現してもよい。
【0056】
図13に示すように、第1のシール部242と第2のシール部240は、それぞれピストン24の両端に位置している。ピストン24は、第1のシール部242及び第2のシール部240とピストンシリンダ23’とが接触する以外、ピストン24の他の外面とピストンシリンダ23’の側壁内面230との間に運動隙間があり、すなわち隙間嵌めとなっている。このため、全体の外形から見ると、ピストン24の二つの端部のシール部240、242は、ピストン中間部に対して「反る」。ピストン24がモータ7へ移動すると、第1の薄肉部243での第1のシール部242をピストンシリンダの内面に密着させてピストンとピストンシリンダ23’とのシールを強化するように、第1のキャビティV1での上昇した圧力がピストンの第1の薄肉部243を押圧する。ピストン24がモータ7から離れて移動すると、第2のシール部240をピストンシリンダの内面により密着させてピストンとピストンシリンダ23’との間のシールを強化するように、第2のキャビティV2での高圧がピストン24の第2の薄肉部241を押圧する。このため、第1のキャビティV1と第2のキャビティV2の圧力が交互に変化することにより、本発明の技術案は、少なくとも1つのシール部が圧力を受ける状態にあることを保証するので、ピストンが1つのシール部しか備えない技術案よりも、ピストンとピストンシリンダとの間をより確実にシールすることができる。
【0057】
さらに説明すると、図13のように2つのシール部240及び242を有するピストンを用いた場合、第1のキャビティV1は、シール材と、ピストン24の第1の薄肉部243側の端面と、ピストン24の第1の薄肉部243の端面からシール材の一部のピストンシリンダ側壁までの部分(この部分の側壁がピストンシリンダの側壁の第1の部分である。)とで形成され、第2のキャビティV2は、ピストン24の第2の薄肉部241側の端部と、ピストン24の第2の薄肉部241の端部から吐出口16の一部のピストンシリンダ側壁(この部分の側壁がピストンシリンダの側壁の第2の部分である。)までの部分とで形成されている。
【0058】
図13に示すように、ピストンの二つの端部の第1のシール部242と第2のシール部240は、いずれも完全な円形縁で形成されている。しかし、代替的な実施例では、図11に示すように、第1の端部の第1の薄肉部243は、貫通孔に対応するように設置された凹部を有しており、ピストンとピストンシリンダの小型化を図る場合に、二重シールと貫通孔の構造を実現することができる。
【0059】
本発明は、上記のように好ましい実施例で開示されたが、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、可能な変更及び修正を行うことができる。したがって、本発明の技術案を逸脱しない内容と、本発明の技術実質に基づいて上記実施例に対して行ったいかなる修正、同等の変化及び修飾も、本発明の請求項に規定された保護範囲内に入る。
【符号の説明】
【0060】
1 液貯蔵部
2 ハンドル部
3 ノズル部
4 制御回線
5 バッテリ
6 ラック
7 モータ
8 駆動ギア
9 連通管
9’ 連通管
10 吸入管
11 液貯蔵部ホルダ
12 連通コネクタ
13 連通コネクタのシール材
14 液貯蔵部ホルダ連通孔
15 進入口
16 吐出口
21 シール材
22 シール材固定ブロック
23 ピストンシリンダ
23’ ピストンシリンダ
24 ピストン
24’ ピストン
25 ピン
26 リンク
261 接続部
27 従動クラウンギア
28 逆止弁
29 逆止弁
30 第1の貫通孔
31 吐出孔
32 進入孔
33 逆止弁
34 貫通孔
35 逆止弁
36 シール材
230 ピストンシリンダの内面
240 第2のシール部
241 第2の薄肉部
242 第1のシール部
243 第1の薄肉部
244 ピン穴
V1 第1のキャビティ
V2 第2のキャビティ
V3 第3のキャビティ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-07-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器であって、
プランジャポンプ装置は、
側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、
前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、
前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、
を備え、
前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置する、
口腔洗浄器において、
前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第1の貫通孔が設けられ、
前記ピストンチャンバ内での前記ピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティの圧力が交互に変化するにつれて、前記第1のキャビティ内の流体が前記第1の貫通孔を通って前記第1のキャビティから流出することができることを特徴とする、
口腔洗浄器。
【請求項2】
前記第2のキャビティには、進入口と吐出口が設けられ、
前記口腔洗浄器は、連通管路を介して前記第2のキャビティの前記進入口に連通する液貯蔵部を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記第1の貫通孔は、前記シール材又は/及び前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分に設けられ、
かつ、連通管を介して、前記第1の貫通孔は、前記口腔洗浄器のハンドル部の外部に連通する、及び/又は、前記第1の貫通孔は、前記液貯蔵部又は前記液貯蔵部を接続する連通管路に連通することを特徴とする、
請求項2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記第2のキャビティには、吐出口が設けられ、
隣接する前記第2のキャビティ(V2)には、第3のキャビティ(V3)が設けられ、前記第3のキャビティと前記第2のキャビティとの間には、第1の逆止弁(29)が設けられ、前記第1の逆止弁は、前記第2のキャビティから前記吐出口を介して前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置され、
前記第1の貫通孔(34)は、連通管を介して前記第3のキャビティに連通し、前記第1の貫通孔と第3のキャビティとの間には、第2の逆止弁(35)が設けられ、前記第2の逆止弁は、前記第1のキャビティから前記第3のキャビティへの流体の流入のみを許容するように配置されていることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記プランジャポンプ装置は、前記第1のキャビティを前記第1のキャビティの外部に連通する第2の貫通孔をさらに備え、前記第2の貫通孔には、第3の逆止弁(33)が設けられ、前記第3の逆止弁は、前記第2の貫通孔を介して第1のキャビティへの外部流体の流入のみを許容するように配置されていることを特徴とする、
請求項4に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記プランジャポンプ装置は、モータの出力軸に固定された駆動ギアと、駆動ギアに噛合する従動クラウンギアと、従動クラウンギアと協働するリンクとを有する伝動機構をさらに備え、
前記リンクは、ピストンの接続キャビティに可動的に接続された接続部を有し、前記リンクは、前記シール材の少なくとも一部を前記リンクとともに移動させるように前記シール材とシール接合され、
前記接続部は、2つの対向する平坦面と、対向する前記平坦面を接続する局所球面とを有し、前記平坦面からピンが延設され、前記ピンは、前記ピストンに形成されたピン穴に挿入されていることを特徴とする、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と、前記第2のキャビティに近い第2の端部とを有し、
前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部は、それぞれ、前記ピストンシリンダの内部キャビティの内面に対してシール当接する第1のシール部と第2のシール部とを形成することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の端部外周面に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の端部外周面に形成されることを特徴とする、
請求項7に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記第1の端部の前記第1の薄肉部は、凹部を有し、前記凹部の位置は、前記第1の貫通孔に対応するように設けられることを特徴とする、
請求項8に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
流体をポンピングするためのプランジャポンプ装置を有する口腔洗浄器であって、
プランジャポンプ装置は、
側壁が囲んでピストンチャンバを形成するピストンシリンダと、
前記ピストンチャンバ内に往復運動するように配置されたピストンと、
前記ピストンシリンダにシール接続されたシール材と、
を備え、
前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第1の部分と、前記シール材とは、囲んで第1のキャビティを形成し、前記ピストンと、前記ピストンシリンダの側壁の第2の部分とは、囲んで第2のキャビティを形成し、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティは、それぞれ前記ピストンの対向する両端に位置し、
前記ピストンは、前記第1のキャビティに近い第1の端部と前記第1のキャビティから遠い第2の端部とを有する、
口腔洗浄器において、
前記ピストンの第1の端部と前記第2の端部とは、それぞれ前記ピストンシリンダの内部キャビティの表面に対してシールされた第1のシール部と第2のシール部とを形成し、
前記ピストンチャンバ内での前記ピストンの往復移動に伴い、前記第1のキャビティと前記第2のキャビティの圧力が交互に変化し、前記第1のシール部と前記第2のシール部が交互に圧力を受けることを特徴とする、
口腔洗浄器。
【請求項11】
前記第1のシール部及び前記第2のシール部は、前記ピストンシリンダの内面と締り嵌め、又はゼロフィットし、前記第1のシール部と第2のシール部との間の残りの外面は、前記ピストンシリンダの内面と隙間嵌めることを特徴とする、
請求項10に記載の口腔洗浄器。
【請求項12】
前記ピストンは、前記第1の端部に位置する変形可能な第1の薄肉部と、前記第2の端部に位置する変形可能な第2の薄肉部とを有し、前記第1のシール部は、前記第1の薄肉部の外周端部縁に形成され、前記第2のシール部は、前記第2の薄肉部の外周端部縁に形成されることを特徴とする、
請求項10に記載の口腔洗浄器。
【請求項13】
前記第1の薄肉部及び前記第2の薄肉部の長さと厚さとの比は、20~40倍の範囲内であることを特徴とする、
請求項12に記載の口腔洗浄器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
さらに図5に示すように、第2のキャビティV2には、進入口15と吐出口16が設けられている。液貯蔵部1は、液貯蔵部1内の液体が進入口15を通じて第2のキャビティV2に吸入可能になるとともに、ピストン24によって吐出口16を通じて下流のノズル部3へ流通するように、吸入管10(図3を参照)を通じて進入口15に接続されており、すなわち、第2のキャビティV2は、ピストン24が作用する流体キャビティを構成している。第2のキャビティV2の吐出口16は、ノズル部に連通しており、第2のキャビティV2に入った流体は、吐出口16から吐出される。第2のキャビティV2の容積は、ピストン24の往復運動に伴って変化し、流体の吸引と吐出を実現する。第2のキャビティV2は、吸水及び噴水を可能にするために、プランジャポンプ装置の主噴射キャビティを構成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
特に、使用中、ピストンがモータ7の方向に移動すると、第1のキャビティV1に入るピストンの体積は、シール材21が第1のキャビティV1から出る体積よりも大きいため、ピストンの該方向の移動により、第1のキャビティV1の体積が小さくなり、第1のキャビティV1の圧力が大きくなり、逆止弁33が閉じ、ピストンシリンダ23’の外部の空気が貫通孔32を介して第1のキャビティV1に入ることができなくなるとともに、第1のキャビティV1中の流体(通常、流体は、空気であり、ピストンとピストンシリンダ23’との間の可動シールによる漏出がある場合のみ、第1のキャビティV1中に液体の一部が収容される。)が、連通管9’及び逆止弁35を介して第3のキャビティV3に入る。このように、ノズル部3を介して吐出された本来の液貯蔵部1中の流体には、第1のキャビティV1からの第2の流体がさらに加えられ、ノズル部3から吐出された流体は、ガス又は液体又はガスと液体との混合物となる。第2の流体は、通常、酸素含有ガスであり、酸素含有ガスを歯肉溝に噴射することで嫌気菌を効果的に除去し、歯肉の健康を維持することができる。従来の活性酸素添加方法と比べて、第1のキャビティV1の圧力の交互的な変化により、活性酸素の添加機能が増加し、製造コストが低い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
1 液貯蔵部
2 ハンドル部
3 ノズル部
4 制御回線
5 バッテリ
6 ラック
7 モータ
8 駆動ギア
9 連通管
9’ 連通管
10 吸入管
11 液貯蔵部ホルダ
12 連通コネクタ
13 連通コネクタのシール材
14 液貯蔵部ホルダ連通孔
15 進入口
16 吐出口
21 シール材
22 シール材固定ブロック
23 ピストンシリンダ
23’ ピストンシリンダ
24 ピストン
24’ ピストン
25 ピン
26 リンク
261 接続部
27 従動クラウンギア
28 逆止弁
29 逆止弁
30 第1の貫通孔
31 吐出孔
32 貫通
33 逆止弁
34 貫通孔
35 逆止弁
36 シール材
230 ピストンシリンダの内面
240 第2のシール部
241 第2の薄肉部
242 第1のシール部
243 第1の薄肉部
244 ピン
V1 第1のキャビティ
V2 第2のキャビティ
V3 第3のキャビティ
【国際調査報告】