(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】改良された光導波管配置
(51)【国際特許分類】
G02B 27/02 20060101AFI20241029BHJP
G02B 6/00 20060101ALI20241029BHJP
G02B 27/01 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B6/00 D
G02B27/01
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024517453
(86)(22)【出願日】2022-10-06
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 FI2022050665
(87)【国際公開番号】W WO2023057689
(87)【国際公開日】2023-04-13
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520184365
【氏名又は名称】ディスペリックス オサケ ユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブロムステット、カシミール
【テーマコード(参考)】
2H038
2H199
【Fターム(参考)】
2H038AA55
2H038BA06
2H199CA29
2H199CA30
2H199CA53
2H199CA67
(57)【要約】
本発明の一実例の態様によれば、光信号を光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に送信するように配置された少なくとも1つの光源及び少なくとも1つの光導波管を含む、光導波管配置が提供され、そこで、少なくとも1つの光導波管は、導波管ベースのディスプレイを生成するために、光信号を少なくとも1つの光源から受信するように及び光信号を伝えるように配置され、少なくとも1つの光導波管はさらに、受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第1の焦点面において第1の画像を生成するように及び受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第2の焦点面において第2の画像を生成するように配置され、そこで、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光導波管配置であって、
- 前記光導波管配置の1つの光導波管に光信号を送信するように配置された少なくとも1つの光源と、
- 前記1つの光導波管とを備え、前記1つの光導波管が、導波管ベースのディスプレイを生成するために、前記光信号を前記少なくとも1つの光源から受信するように及び前記光信号を伝えるように配置され、
- 前記1つの光導波管がさらに、前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第1の焦点面において第1の画像を生成するように及び前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第2の焦点面において第2の画像を生成するように配置され、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、
光導波管配置。
【請求項2】
前記光導波管配置が、前記送信される光信号の前記スペクトル特性が第1のスペクトル特性の前記セットから第2のスペクトル特性の前記セットにシフトされるときに、前記光導波管配置によって製造される画像の認知される焦点面が、前記第1の焦点面から前記第2の焦点面にシフトされるというようなものである、請求項1に記載の光導波管配置。
【請求項3】
第1のスペクトル特性の前記セットが、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第1のセットを含み、第2のスペクトル特性の前記セットが、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第2のセットを含む、請求項1又は請求項2に記載の光導波管配置。
【請求項4】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットの1つのスペクトル特性が、明確なスペクトル特性の前記第2のセットの1つのスペクトル特性と同じである、請求項3に記載の光導波管配置。
【請求項5】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットのすべてのスペクトル特性が、明確なスペクトル特性の前記第2のセットと比較して、異なる、請求項3に記載の光導波管配置。
【請求項6】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットが、明確なスペクトル特性の前記第2のセットと交互に配置される、請求項3から5までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項7】
スペクトル特性の前記第1のセット内の各スペクトル特性及びスペクトル特性の前記第2のセット内の各スペクトル特性が、可視スペクトル内の明確なスペクトル・ピークである、請求項1から6までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項8】
前記導波管配置と共にスペクトル特性の前記第1及び第2のセットに対応する全範囲が、フル・カラー画像を表す対象領域、ROIを含む、請求項1から7までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項9】
明確なスペクトル特性の前記第1のセット及び前記第2のセットが、対象の同じ白色点を含む、請求項1から8までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項10】
前記光導波管配置が、頭部装着型ディスプレイとして前記導波管ベースのディスプレイを提供するように配置される、請求項1から9までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の光導波管配置を備える、頭部装着型ディスプレイ又はヘッドアップ・ディスプレイ。
【請求項12】
- 光導波管配置の1つの光導波管に光信号を、少なくとも1つの光源によって、送信することと、
- 導波管ベースのディスプレイを生成するために、前記少なくとも1つの光源から前記光信号を、前記1つの光導波管によって、受信すること及び前記光信号を人間の目に伝えることと、
- 前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像を、及び前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を、前記1つの光導波管によって、生成することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、生成することと
を含む、光導波管配置のための方法。
【請求項13】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータ・プログラム・コードが、前記少なくとも1つの処理コアと、少なくとも
- 導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び前記送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、前記光信号を前記光導波管配置の1つの光導波管に送信することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、送信すること
を前記装置に行わせるように構成された、装置。
【請求項14】
コンピュータ・プログラムであって、前記プログラムが装置によって実行されるとき、前記装置に少なくとも
- 導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び前記送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、前記光信号を前記光導波管配置の1つの光導波管に送信することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、送信すること
を行わせる命令を含む、コンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、概して光導波管配置に関し、より詳細には、複数の焦点面を生成するための光導波管配置に関する。
【背景技術】
【0002】
光導波管は、光周波数光を伝えることができる。光、又は可視、周波数は、約400~700ナノメートルの波長を有する光を指す。光導波管は、少なくともディスプレイにおいて用いることができ、そこで、光照射野からの光は、ユーザの1つ又は複数の目のための放射のための適切な位置に、1つ又は複数の導波管を使用して、伝えられ得る。
【0003】
頭部装着型ディスプレイ、HMD(Head-Mounted Display)、及びヘッドアップ・ディスプレイ、HUD(Head-Up Display)は、光導波管技術、たとえば、拡張現実又は仮想現実タイプのアプリケーションのための、を使用して、実装され得る。拡張現実では、ユーザは、実世界のビューを見、その上に補足指示が重ね合わされる。仮想現実では、ユーザは、実世界への彼のビューを奪われ、代わりにソフトウェアで定義された場面へのビューを提供される。一般に、光導波管技術に関連する改良を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの態様によれば、独立請求項の主題が提供される。いくつかの実施例は、従属請求項において定義される。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、光信号を光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に送信するように配置された少なくとも1つの光源と少なくとも1つの光導波管とを備える、光導波管配置が提供され、そこで、少なくとも1つの光導波管は、導波管ベースのディスプレイを生成するために、光信号を少なくとも1つの光源から受信するように及び光信号を伝えるように配置され、少なくとも1つの光導波管はさらに、受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第1の焦点面において第1の画像を生成するように及び受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第2の焦点面において第2の画像を生成するように配置され、そこで、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。
【0006】
第1の態様の実施例は、以下の中黒記号を付けられたリストからの、少なくとも1つの特徴、又は特徴の任意の組合せを備えることができる:
・そこで、第1のスペクトル特性のセットは、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第1のセットを含み、第2のスペクトル特性のセットは、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第2のセットを含む、
・そこで、明確なスペクトル特性の第1のセットの1つのスペクトル特性は、明確なスペクトル特性の第2のセットの1つのスペクトル特性と同じである、
・そこで、明確なスペクトル特性の第1のセットのすべてのスペクトル特性は、明確なスペクトル特性の第2のセットと比較して、異なる、
・そこで、明確なスペクトル特性の第1のセットは、明確なスペクトル特性の第2のセットと交互に配置される、
・そこで、スペクトル特性の第1のセット内の各スペクトル特性及びスペクトル特性の第2のセット内の各スペクトル特性は、可視スペクトル内の明確なスペクトル・ピークである、
・そこで、導波管配置と共にスペクトル特性の第1及び第2のセットに対応する全範囲は、フル・カラー画像を表す対象領域、ROI(Region of Interest)を含む、
・そこで、明確なスペクトル特性の第1及び第2のセットは、対象の同じ白色点を含む、
・そこで、光導波管配置は、頭部装着型ディスプレイとして導波管ベースのディスプレイを提供するように配置される。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様の光導波管配置を備える頭部装着型ディスプレイ又はヘッドアップ・ディスプレイが提供される。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に光信号を、少なくとも1つの光源によって、送信することと、導波管ベースのディスプレイを生成するために、光源からの光信号を、少なくとも1つの光導波管によって、受信すること及び光信号を人間の目に伝えることと、受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像を及び受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を、少なくとも1つの光導波管によって、生成することとを含み、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる、光導波管配置のための方法が提供される。
【0009】
本発明の第4の態様によれば、少なくとも1つの処理コアと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える、装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータ・プログラム・コードは、導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、少なくとも1つの処理コアと、装置に光信号を光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に少なくとも送信させるように構成され、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。
【0010】
本発明の第5の態様によれば、導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、装置に光信号を光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に少なくとも送信させる、1セットのコンピュータ可読命令が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供され、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。
【0011】
本発明の第6の態様によれば、導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、プログラムが装置によって実行されるとき、装置に光信号を光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に少なくとも送信させる、命令を含むコンピュータ・プログラムが提供され、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の少なくともいくつかの実施例による一実例のシステムを示す。
【
図2】本発明の少なくともいくつかの実施例による1つの焦点面の一実例を示す。
【
図3】本発明の少なくともいくつかの実施例をサポートすることができる一実例の装置を示す。
【
図4】本発明の少なくともいくつかの実施例による複数の焦点面の第1の実例を示す。
【
図5】本発明の少なくともいくつかの実施例による複数の焦点面の第2の実例を示す。
【
図6】本発明の少なくともいくつかの実施例による方法の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
「色空間」という用語は、平均的な人間の目のスペクトル応答から生じる認知される色に対応する(2次元の)色度図を指し得る。デバイスの全範囲は、そのデバイスによって再現可能な、色空間の領域でもよい。特に、全範囲は、焦点面に由来すると観測者が認知し得る光照射野のためのシステム内の、
図1の光源140及び導波管110などの、光源及び導波管の組合せによって再生することができる、色空間内の領域に対応し得る。対象領域、ROIは、次に、フル・カラー画像として認知されるものを再生するのに十分な色空間の領域を指し得るが、色空間のより小さな又はより大きな領域にも対応し得る。
【0014】
色空間内の特定の点は、異なる組合せの波長によって到達され得るので、特定のROIは、明確なスペクトル特性、たとえば、可視スペクトル内のピークの異なる組合せを使用して、達することができる。カラー画像は、たとえば、ユーザの色覚認知が標準的な目に対応すると仮定することによって、及び対応する色空間(の一部)を再生することによって、生成され得る。色空間の定義から明らかなように、ユーザは、いくつかの異なる光信号スペクトルの結果として同色を認知し得る。これは、導波管がどのように動作するかの自由度を提供する。加えて、明確なスペクトル特性、たとえば、波長の異なる組合せが、同じ色を生成するために、使用され得る。光が導波管からどのようにカップリングされるかは、出口位置の関数でもよい。すなわち、入力画像における特定の位置(特定の伝搬角度)に対応する光線は、出口位置に応じて異なる角度で導波管から離れ得る。一般に、ユーザは、光信号の複数のスペクトルから同色を認知し得る。これは、導波管110を製造する際の自由度を生じさせる。
【0015】
本発明の実施例は、光導波管配置に関し、より詳細には光導波管配置を使用して異なる焦点面を生成することに関し、そこで、特定の領域、色空間のROIは、すべての異なる焦点面において再生される。特に、すべての対応する全範囲が、ROIを含むように、異なるセットのスペクトル特性が、異なる焦点面において使用され得る。すなわち、ある特定のセットのスペクトル特性が、たとえば、ある特定の焦点面においてフル・カラー画像を生成するために、使用され得、少なくとも部分的に異なるセットのスペクトル特性が、異なる焦点面において別のフル・カラー画像を生成するために、使用され得る。したがって、同色感覚又はROIは、これらの平面において少なくとも部分的に異なる波長を使用することによって、異なる焦点面において実現され得る。たとえば、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号が、第1の焦点面における第1のフル・カラー画像を生成するために、少なくとも1つの光導波管に送信され得、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号が、第2の焦点面における第2のフル・カラー画像を生成するために、少なくとも1つの光導波管に送信され得る。本発明のいくつかの実施例では、1セットの明確なスペクトル特性は、明確な波長のトリプレット、たとえば、赤色、緑色及び青色光を含む光構成要素のセットのような、可視スペクトル内の1セットのピークを指し得る。焦点面の数は、実際には、2つより多いことがある。いくつかの実施例において、色空間の部分的領域、又は単一の色さえも、十分であり得る。
【0016】
図1は、本発明の少なくともいくつかの実施例による実例のシステムを示す。システムは、1セットの光源140を備え得る。光源140は、たとえば、レーザー又は発光ダイオード、LED(Light-Emitting Diode)、光源を含み得、そこで、レーザー源は、それらがLEDよりも厳密に単色である、という利点を有する。他の光構成要素、たとえばMEMS(Microelectromechanical System)鏡130、と共に光源140は、角度空間において光照射野を生成するように構成され得る、光システムを形成し得る。
【0017】
画像は、光照射野においてエンコードされ得る。光照射野は、フィールド100として
図1に概略的に示されている。いくつかの実施例では、物理1次ディスプレイは、光照射野100の画像を表示し得、一方、他の実施例では、システムは、物理1次ディスプレイを含まないことがあり、画像は、角度空間において分散された光照射野において単にエンコードされ得る。光照射野100からの、光信号104は、導波管ベースのディスプレイを生成するために、光導波管110に、直接に、又は、たとえば、鏡及び/又はレンズを含む光ガイド102を使用することによって、伝えられ得る。光ガイド102は、特定の実施例の詳細に依存するという意味で、任意選択であり、それらは、なくてもよい。言い換えれば、光ガイド102は、すべての実施例に存在するわけではない。
【0018】
光源140からの光信号104は、カップリング内構造103、たとえば、部分的に反射する鏡、表面レリーフ格子又は他の回析構造、に向けられ得る。カップリング内構造103は、たとえば、1つ又は複数のカップリング内格子及び/又はプリズムを含み得る。カップリング内構造103は、光線104を光導波管110内に導くように配置され得る。すなわち、カップリング内構造103は、画像を光導波管110内に回析でカップリングし得る。
図1に示すように、いくつかの実施例では、カップリング内構造103は、たとえば光導波管110の表面上に、又は表面の近くにあり得る。しかしながら、いくつかの実施例では、光導波管110は、カップリング内構造103を備え得る。いくつかの実施例では、光104は、導波管の端からインカップリングされ得る。
【0019】
いくつかの実施例では、カップリング内構造103は、ないことがあるが、そのような場合、たとえば、光導波管110の側面を直接に照らすことによって光信号104を光導波管110に入れることが可能である。
【0020】
導波管110において、光信号104は、画像製造光信号114として目120に向けて、光信号104を導波管110から空中にそらさせ得る、要素112とそれが相互作用するまで、要素112aと相互作用して、導波管内部で繰り返し反射されることによって、進み得る。要素112a及び112は、光導波管110のいずれかの側又は両側に位置し得、そこで、光導波管110の側面は、目120に向かう側又は「外界」側の方の側を指す。
【0021】
要素112及び112aは、たとえば、部分的に反射する鏡、表面レリーフ格子又は他の回析構造を含み得る。要素112aは、たとえば、導波管ディスプレイの画像が正確に生成されるように導波管110内部の光照射野100を広げるように配置され得る。光照射野100の異なる角度態様からの光は、目120の網膜上の光照射野100においてエンコードされた画像を光信号114が生じさせることになるように要素112と相互作用し得る。
【0022】
要素112は、光信号104に複数の出口位置において導波管110を離れさせ得る。結果として、ユーザは、彼の目120の前の光照射野100においてエンコードされた画像を認知することになる。導波管110は、少なくとも部分的に、透明でもよいので、ユーザはまた、有利には、たとえば、導波管ベースのディスプレイが頭部装着型である場合に導波管110を通して彼の現実の環境を見ることができる。光は、要素112のアクションの結果として導波管110から放射され、すなわち、要素112は、アウトカップリング要素又は構造と称され得る。
【0023】
図1に示す実例のシステムは、3つの光源140を備え、少なくとも1つのプロセッサ150は、光源140を制御するように構成され得る。これは、それに本開示が制限されない実例であり、むしろ3つ未満の、又は4つ以上の、光源140が存在し得る。光源140は、レーザーでのように、単一のピーク波長を有する光の狭スペクトル帯を光源140が生じさせ得る、又はそれらのスペクトル帯は、LEDでのように、より広くてもよいという意味で、単色と考えることができる。より複雑なスペクトル分布を有する光源もまた、可能である。
【0024】
角度空間内の光照射野100においてエンコードされたカラー画像を生じさせるために、光源140は、たとえば、プログラムで制御され得る。鏡130が存在する例では、光源140及び鏡130は、外部ソース、たとえば、仮想現実又は拡張現実コンピュータなどから受信された静止又は動く入力画像を再生するカラー画像の表現をその中で生じさせるために、制御されたやり方で角度空間100の特定の角度領域を光源140からの光が照らすように、互いに同期され得る。外部ソースから受信される静止又は動く画像は、たとえば、デジタル画像又はデジタル・ビデオ・フィードを含み得る。したがって、光照射野100においてエンコードされる画像は、適切に選択された入力画像の提供によって、構成可能である。
【0025】
光照射野100の角度空間における所与の態様において特定の色を生じさせるために、角度空間におけるこの所与の態様は、たとえば、1セットの少なくとも3つの光源140によって照らされ得る。光照射野100の角度空間における所与の態様からの光は、それが角度空間100における所与の態様に対応する角度で存在する場合、或いは要素112aを介して、要素112まで導波管110内を進むので、この特定の色は、次いで、光信号114によって再生され得る。
【0026】
図2は、本発明の少なくともいくつかの実施例による焦点面の一実例を示す。
図2では、目120は、
図1と類似して示されている。目120からの1つの焦点面は、160で示されている。前記焦点面160は、目120の視点から見るとき、光導波管、たとえば、
図1の光導波管110の向こうに生成される。
【0027】
特定の画素又はソース点に対応する光線は、特定の焦点面、たとえば、ある特定の焦点距離におけるフル・カラー画像に由来するものとして光が認知されるために、光導波管110の表面上の異なる位置において特定の角度で光導波管110を出得る。すなわち、光線104の出口角度は、無限焦点距離の目の近くのディスプレイでのように、入射光線角度のみの関数ではなく、出口位置の関数であり得る。そのようなビヘイビアは、
図1に示す要素112及び112aによって実現され得る。
【0028】
光導波管の使用に関して、1つの課題は、異なる焦点面に関する。たとえば、いくつかの適用例では、1つの焦点面から別の焦点面に切り替える、又は、たとえば、フル・カラー画像を異なる焦点面において互いの上に生成することが望ましいことがある。別法として、大きな焦点深度、DOF(Depth of Focus)を有することが望ましいことがある。DOFは、
図2に165で示されており、焦点が受け入れ可能であるエリアを指す。したがって、本発明の実施例は、焦点面と大きなDOFとを切り替えて、異なるセットのスペクトル特性を有する光信号を使用する異なる焦点面の生成を可能にする。
【0029】
たとえば、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号104は、第1の焦点面における第1の画像を生成するために使用され得る。別法として、又は加えて、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号104は、第2の焦点面における第2の画像を生成するために使用され得る。第1及び第2の画像は、フル・カラー画像でもよい。すなわち、フル・カラー画像は、異なる焦点面のために製造され得る。いくつかの実施例では、第1及び第2の画像は、フル・カラー画像の代わりに、1つの色のみ、又は色空間の一部分を含み得る。いくつかの実施例では、第1及び第2の画像は、同じでもよく、すなわち、同色を含み得、画像は、明確なスペクトル特性の第1のセットの使用から明確なスペクトル特性の第2のセットの使用に切り替えることによって、第1の焦点面から第2の焦点面に移動され得る。
【0030】
本発明のいくつかの実施例では、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号104を送信する光源140は、シャットダウンされ得、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号104を送信する光源140は、アクティブにされ得、それによって、たとえば、フル・カラー画像を第1の焦点面から第2の焦点面に移動し得る。明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号104を送信する光源140が、その後の何らかのポイントでシャットダウンされ、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号104を送信する光源140が、再びアクティブにされる場合、フル・カラー画像は、第2の焦点面から第1の焦点面に戻して移動され得る。したがって、フル・カラー画像は、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号104又は明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号104が送信されるかどうかに応じて、第1の焦点面と第2の焦点面との間でジャンプし得る。
【0031】
したがって、フル・カラー画像は、ROIが焦点面全範囲の交点にある限り、異なる焦点面において画像間で認知される色を変えることなく1つの焦点面から別の焦点面に移動され得る。表示される焦点面は、ある特定のセットの明確なスペクトル特性を選択することによって、フル・カラー画像のために選択され得る。たとえば、いくつかの実施例では、この白色点の近くのすべての色が、それによって、対応する第1及び第2の焦点面において再生されるように、明確なスペクトル特性の第1及び第2のセットは、たとえば同じ白色点を含む、同じROI内のフル・カラー画像を表す。
【0032】
さらに、いくつかの実施例では、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号104を送信する光源140及び明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号104を送信する光源140は、同時にアクティブであり得、それによって、互いの上に第1及び第2のフル・カラー画像を生成し得る。また、明確なスペクトル特性の第1及び第2のセットを有する光信号104は、大きなDOFを生成するために、交互に配置され得る。実際には、3つ以上のセット、たとえば10セットの明確なスペクトル特性が存在し得る。同様に、3つ以上の焦点面が存在し得る。
【0033】
図3は、本発明の少なくともいくつかの実施例をサポートすることができる一実例の装置を示す。図示されているのは、たとえば、光導波管配置、
図1に示す光導波管配置などを操作するための制御機構を含み得る、装置300である。装置300に含まれているのは、たとえば、シングル若しくはマルチコア・プロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る、プロセッサ310であり、そこで、シングルコア・プロセッサは、1つの処理コアを含み、マルチコア・プロセッサは、複数の処理コアを含む。プロセッサ310は、一般に、制御デバイスを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ310は、制御デバイスでもよい。処理コアは、たとえば、ARM Holdingsによって製造されたCortex-A8処理コア又はAdvanced Micro Devices Corporationによって設計されたスチームローラ処理コアを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのクアルコム・スナップドラゴン及び/又はインテル・アトム・プロセッサを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つの特定用途向け集積回路、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)を含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含み得る。プロセッサ310は、装置300において方法のステップ、たとえば、送信及びシフトを実施するための手段でもよい。プロセッサ310は、アクションを実施するように、少なくとも部分的にコンピュータ命令によって、構成され得る。プロセッサ310は、
図1のプロセッサ150でもよい。
【0034】
装置300は、メモリ320を含み得る。メモリ320は、ランダム・アクセス・メモリ及び/又は不揮発性メモリなどの永久メモリを含み得る。メモリ320は、少なくとも1つのRAMチップを含み得る。メモリ320は、たとえば、ソリッドステート、磁気、光及び/又はホログラフィック・メモリを含み得る。メモリ320は、プロセッサ310に少なくとも部分的にアクセス可能であり得る。メモリ320は、プロセッサ310に少なくとも部分的に含まれ得る。メモリ320は、情報を記憶するための手段であり得る。メモリ320は、プロセッサ310が実行するように構成されたコンピュータ命令を含み得る。プロセッサ310にある特定のアクションを実施させるように構成されたコンピュータ命令が、メモリ320に記憶され、装置300全体が、メモリ320からのコンピュータ命令を使用するプロセッサ310の指示の下で動作するように構成されるとき、プロセッサ310及び/又はそれの少なくとも1つの処理コアは、前記ある特定のアクションを実施するように構成されると考えられ得る。メモリ320は、プロセッサ310に少なくとも部分的に含まれ得る。メモリ320は、少なくとも部分的に装置300の外部にあり得るが、装置300にアクセス可能であり得る。メモリ320は、たとえば、1次ディスプレイ100のセグメントを定義する情報を記憶し得る。
【0035】
装置300は、送信器330を備え得る。装置300は、受信器340を備え得る。送信器330及び受信器340は、少なくとも1つのセルラ又は非セルラ標準に従って、それぞれ、情報を送信及び受信するように構成され得る。送信器330は、複数の送信器を備え得る。受信器340は、複数の受信器を備え得る。受信器340は、入力画像を受信するように構成され得、送信器330は、たとえば、入力画像に従って、有する場合には、鏡130、及び光源140を導くための制御コマンドを出力するように構成され得る。送信器430及び/又は受信器440は、たとえば、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク、WLAN(Wireless Local Area Network)標準に従って動作するように構成され得る。
【0036】
装置300は、ユーザ・インターフェース、UI(User Interface)350を備え得る。UI350は、ディスプレイ、キーボード、タッチ・スクリーン、装置300を振動させることによってユーザに信号を送るように配置された振動器、スピーカ及びマイクロフォンのうちの少なくとも1つを備え得る。ユーザは、たとえば、ディスプレイ・パラメータを構成するために、UI350を介して装置300を操作することができ得る。
【0037】
プロセッサ310は、装置300に備えられた他のデバイスに、装置300の内部の導線を介して、プロセッサ310から情報を出力するように配置された送信器を備え付けられ得る。そのような送信器は、たとえば、そこに記憶するためにメモリ320に少なくとも1つの導線を介して情報を出力するように配置されたシリアル・バス送信器を備え得る。シリアル・バスに対する別法として、送信器は、パラレル・バス送信器を備え得る。同様にプロセッサ310は、装置300に備えられた他のデバイスから、装置300の内部の導線を介して、プロセッサ310において情報を受信するように配置された受信器を備え得る。そのような受信器は、たとえば、プロセッサ310において処理するために受信器340から少なくとも1つの導線を介して情報を受信するように配置されたシリアル・バス受信器を備え得る。シリアル・バスに対する別法として、受信器は、パラレル・バス受信器を備え得る。
【0038】
装置300は、
図3に示されていないさらなるデバイスを備え得る。たとえば、装置300は、近距離無線通信、NFC(Near-Field Communication)送受信器を備え得る。NFC送受信器は、少なくとも1つのNFC技術、たとえば、NFC、ブルートゥース(登録商標)、ワイブリー又は類似の技術をサポートし得る。いくつかの実施例では、装置300は、前述の少なくとも1つのデバイスがないことがある。たとえば、いくつかのデバイス300は、UI350がないことがある。
【0039】
プロセッサ310、メモリ320、送信器330、受信器340及び/又はUI350は、数多くの異なるやり方で装置300の内部の導線によって、相互に接続され得る。たとえば、前述のデバイスのそれぞれは、デバイスが情報を交換することを可能にするために、装置300の内部のマスタ・バスに個別に接続され得る。しかしながら、これは、単に1つの実例であり、実施例によっては、前述のデバイスのうちの少なくとも2つを相互に接続する様々なやり方が、本発明の範囲を逸脱せずに選択され得る、ということが当業者には理解されよう。
【0040】
図4は、本発明の少なくともいくつかの実施例による複数の焦点面の第1の実例を示す。
図4では、目120は、
図2にあるのに類似して示されている。複数の焦点面が、同様に示されている。第1の焦点面は、162で示され、第2の焦点面は、164で示され、第3の焦点面は、166で示されている。
図2の場合と同様に、前記複数の焦点面162、164及び166は、目120の視点から見るとき、光導波管、たとえば、
図1の光導波管110の向こうに生成され得る。
【0041】
図4に示すように、異なるセットのスペクトル特性(λ
1,λ
2,λ
3)、(λ
4,λ
5,λ
6)、(λ
7,λ
8,λ
9)、すなわち、スペクトル・ピークは、たとえば、異なる焦点面におけるフル・カラー画像を、生成するために使用され得る。たとえば、第1のフル・カラー画像は、第1のスペクトル特性、たとえば、明確な波長λ
1、λ
2及びλ
3を使用して、第1の焦点面162において生成され得る。すなわち、前記第1のスペクトル特性は、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第1のセット(λ
1,λ
2,λ
3)を含み得る。
【0042】
類似して、第2のフル・カラー画像は、第2のスペクトル特性、たとえば、明確な波長λ4、λ5及びλ6を使用して、第2の焦点面164において生成され得る。前記第2のスペクトル特性は、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第2のセットを同様に含み得、そこで、第2のセット内の明確な特別な特性のそれぞれは、明確な特別な特性の第1のセットと比べて異なり、すなわち、第1のセット内の明確な特別な特性のいずれも、明確な特別な特性の第2のセットから見つけることはできない。たとえば、λ1は、明確な特別な特性の第2のセット内にはない。
【0043】
いくつかの実施例では、第1のスペクトル特性のそれぞれ及び第2のスペクトル特性のそれぞれは、明確なスペクトル・ピークでもよい。加えて、本発明のいくつかの実施例では、第3のフル・カラー画像は、3つのスペクトル特性、たとえば、明確な波長λ
7、λ
8及びλ
9を使用して、第3の焦点面166において生成され得る。いくつかの実施例では、λ
1λ
4及びλ
7は、スペクトル内で互いに近いことがあり(しかし、差は、所望のROI内で、たとえば、5nm又は10nmより大きい、又はこれと等しいことがある)、それによって、短い回転を可能にする。
図4に示すように、各スペクトル特性は、それ自体の焦点面を有し得、すなわち、各スペクトル特性は、1つのある特定の焦点面のみにおいてフル・カラー画像を生成するために使用され得る。
【0044】
図1を参照すると、少なくとも1つの光導波管110が、たとえば、少なくとも1つの第1のスペクトル特性(λ
1、λ
2及び/又はλ
3、等)を有する光信号104が少なくとも1つの光源140から受信されるときに、第1の焦点面162において第1のフル・カラー画像を生成するように、配置され得る。類似して、少なくとも1つの光導波管110が、少なくとも1つの第2のスペクトル特性(λ
4、λ
5及び/又はλ
6、等)を有する光信号104が少なくとも1つの光源140から受信されるときに第2の焦点面164において第2のフル・カラー画像を生成するように配置され得る。少なくとも1つの第1のスペクトル特性は、明確なスペクトル特性の第1のセットを形成し得、少なくとも1つの第2のスペクトル特性は、明確なスペクトル特性の第2のセットを形成し得る。
【0045】
いくつかの実施例では、ファジー焦点面が、特定の焦点面に加えて、又はその代わりに、存在し得る。ファジー焦点面は、画像が正確に1つの焦点深度に実際には位置しないが、その周辺の(小さな)領域にある、焦点面を指し得る。したがって、「実際の」焦点面の個別の数によって焦点面の連続的範囲の妥当な近似値を得ることが可能である。プログラムで2つの(又はそれ以上の)そのような焦点面を用いて中間の任意の実際の焦点面(すなわち、大きな被写界深度ではなくて、正確な焦点深度)をシミュレーションすることもまた可能であり得る。
【0046】
いくつかの実施例では、プロセッサ150は、たとえば、それによって第1の焦点面162における第1のフル・カラー画像を生成して、3つの光源を使用することによって明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号を送信するように少なくとも1つの光源140を制御するように構成され得る。その後の何らかのポイントにおいて、プロセッサ150は、それによって第2の焦点面164における第2のフル・カラー画像を生成して、同じ3つの光源又は追加の光源を使用することによって明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号を送信するように少なくとも1つの光源140を制御し得る。いくつかの実施例では、プロセッサ150は、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号の送信をやめるように少なくとも1つの光源140を制御し得る。結果として、フル・カラー画像は、第1及び第2のフル・カラー画像が同じである場合、第1の焦点面から第2の焦点面にシフトされ得る。しかしながら、いくつかの実施例では、第1及び第2の信号は、同じでないことがあり、すなわち、異なるフル・カラー画像が、異なる焦点面において表示され得る。
【0047】
さらに、いくつかの実施例では、プロセッサ150は、次いで、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号の送信をやめるように及び明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号の送信を開始するように少なくとも1つの光源140を制御し得る。それ故に、フル・カラー画像は、明確なスペクトル特性の第1のセット(λ1,λ2,λ3)を有する光信号又は明確なスペクトル特性の第2のセット(λ4,λ5,λ6)を有する光信号が少なくとも1つの光源140によって送信される及び少なくとも1つの光導波管110を介してユーザの目120に伝えられるかどうかに応じて、第1の焦点面162と第2の焦点面164との間でジャンプし得る。
【0048】
第1及び第2のフル・カラー画像が異なる焦点面にあっても、対応する全範囲が同じROIを含むように、第1のセット(λ1,λ2,λ3)及び第2のセット(λ4,λ5,λ6)の明確なスペクトル特性が、選択され得る。すなわち、同じ外観が、提供され得、すべての色が、異なる焦点面において提示され得る。
【0049】
すなわち、光導波管配置の焦点面は、スペクトル特性の第1のセット(λ1,λ2,λ3)を有する光信号の送信をシャットダウンすること及びスペクトル特性の第2のセット(λ4,λ5,λ6)を有する光信号の送信をアクティブにすることによって、第1の焦点面162から第2の焦点面164にシフトされ得る。したがって、少なくとも1つの光導波管110によって受信される光信号のスペクトル特性が、少なくとも1つの第1のスペクトル特性から少なくとも1つの第2のスペクトル特性に及びその逆にシフトされるとき、光導波管配置の焦点面は、第1の焦点面162から第2の焦点面164にシフトされ得る。
【0050】
一実例として、3つの光源140が、3つの明確なスペクトル特性を有する3つの光信号を生成するために使用され得る。同じ3つの光源140が、たとえば、光源140を再構成することによって、3つの明確なスペクトル特性を有する3つの光信号を生成するために使用され得る。
【0051】
追加の光源140(たとえば合計6つ)が使用される場合、プロセッサ150が、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号の送信と共に明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号の送信を継続するように少なくとも1つの光源140を制御し得、それによって、たとえば、同時に第1の焦点面162における第1のフル・カラー画像及び第2の焦点面164における第2のフル・カラー画像を生成し得る、すなわち、互いの上に第1及び第2のフル・カラー画像を生成し得る。言い換えれば、すべての光源をアクティブにすることによって、すなわち、明確なスペクトル特性の第1及び第2のセットを有する光信号を同時に送信することによって、第1のフル・カラー画像が、第1の焦点面162において生成され得、第2のフル・カラー画像が、第2の焦点面164において生成され得る。
【0052】
いくつかの実施例では、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号が、明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号と交互に配置され得る。したがって、大きなDOFが、生成され得る。
【0053】
図5は、本発明の少なくともいくつかの実施例による複数の焦点面の第2の実例を示す。
図5では、目120は、
図2及び4にあるのと類似して示されている。複数の焦点面が、同様に示されている。第1の焦点面は、172で示され、第2の焦点面は、174で示され、第3の焦点面は、176で示されている。
図4の場合と類似して、前記複数の焦点面172、174及び176は、目120の視点から見るとき、光導波管、たとえば、
図1の光導波管110の向こうに生成され得る。
【0054】
図5に示すように、本発明のいくつかの実施例では、たとえば、第1のフル・カラー画像は、第1のスペクトル特性(たとえば、明確な波長λ
1、λ
2及びλ
3)を有する光信号を使用して、第1の焦点面172において生成され得、第2のフル・カラー画像は、第2のスペクトル特性(たとえば、明確な波長λ
1、λ
5及びλ
6)を有する光信号を使用して、第2の焦点面174において生成され得、第3のフル・カラー画像は、第3のスペクトル特性(たとえば、明確な波長λ
1、λ
8及びλ
9)を有する光信号を使用して、第3の焦点面176において生成され得る。
【0055】
したがって、少なくとも1つのスペクトル特性は、スペクトル特性のすべてのセットにおいて同じ、たとえば、
図5に示すようなλ
1でもよく、それにより、第1の、第2の及び第3のスペクトル特性を有する光信号を生成するために異なる光源が使用される場合に、より少ない光源を必要とする。或いは、同じ光源140が、スペクトル特性の複数のセットを生成するために使用される場合、異なる焦点面においてフル・カラー画像を生成するために少なくとも1つの光源を再構成する必要はないので、より速い再構成が可能である。したがって、共通のスペクトル特性の使用は、複数の焦点面を生成するためのより効率的な動作を可能にする。いくつかの実施例では、厳密に1つのスペクトル特性が、スペクトル特性のすべてのセットにおいて同じでもよい。
【0056】
図6は、本発明の少なくともいくつかの実施例による方法のフロー・グラフである。図示された方法のフェーズは、光導波管配置において又は
図3の装置300によって、或いは、そこにインストールされるとき、その機能を制御するように構成された制御機構において、実施され得る。
【0057】
本方法は、ステップ610において、光導波管配置の少なくとも1つの光導波管に光信号を、少なくとも1つの光源によって、送信することを含み得る。さらに、本方法は、ステップ620において、導波管ベースのディスプレイを生成するために、光源からの光信号を、少なくとも1つの光導波管によって、受信すること及び光信号を人間の目に伝えることを含み得る。最後に、本方法は、ステップ630において、受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像を、及び受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を、少なくとも1つの光導波管によって、生成することを含み得、第1のスペクトル特性のセットの少なくとも1つのスペクトル特性は、第2のスペクトル特性のセットと比較して、異なる。いくつかの実施例では、第1及び第2の画像は、フル・カラー画像の認知を生み出すのに十分な色を含み得、その一方で、いくつかの実施例では、色空間の部分的領域、又は単一の色でさえも、含まれ得る。
【0058】
開示される発明の実施例は、本明細書で開示される特定の構造、プロセス・ステップ、又は材料に制限されないが、当業者によって認識されるようなその均等物に拡張される、ということが理解されよう。本明細書で使用される専門用語は、単に特定の実施例を説明することを目的として使用されており、制限することは意図されていない、ということもまた理解されたい。
【0059】
本明細書を通して1つの実施例又は一実例の参照は、その実施例に関して記述される特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれる、ということを意味する。したがって、本明細書を通した様々な箇所での「1つの実施例において」又は「一実例において」という表現の出現は、同じ実施例を必ずしもすべて参照してはいない。たとえば、約又は実質的になどの用語を使用して数値が参照される場合、正確な数値もまた、開示される。
【0060】
本明細書では、複数の項目、構造的要素、合成的要素、及び/又は材料が、便宜上共通のリストにおいて提示されることがある。しかしながら、これらのリストは、リストの各部材が別個の及び一意の部材として個々に識別されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々の部材は、それと反対の指示なしには共通のグループにおけるそれらの提示のみに基づいて同じリストの任意の他の部材の事実上の均等物として解釈されるべきではない。加えて、本発明の様々な実施例及び実例は、その様々な構成要素の代替形態と共に本明細書で参照され得る。そのような実施例、実例、及び代替形態は、互いの事実上の均等物として解釈されるべきではないが、本発明の別個の及び自立した表現と考えられるべきである、ということが理解される。
【0061】
さらに、記述される特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において任意の適切な方式で結合され得る。前述では、本発明の実施例の完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細、たとえば、長さ、幅、形状などの実例が、提供されている。しかしながら、本発明は、それらの特定の詳細のうちの1つ又は複数なしに、或いは他の方法、構成要素、材料などで、実施され得る、ということが当業者には理解されよう。他の例では、よく知られている構造、材料、又は動作は、本発明の態様を分かりにくくするのを避けるために、詳細に図示又は記述されていない。
【0062】
前述の実例は、1つ又は複数の特定の適用例における本発明の原理を説明しているが、実装形態の形、使用及び詳細における多数の修正が、発明力の行使なしに、及び本発明の原理及びコンセプトを逸脱せずに、行われ得る、ということが当業者には明らかとなろう。したがって、本発明は、後述の特許請求の範囲によるものを除いて、制限されることは意図されていない。
【0063】
動詞「備えること」及び「含むこと」が、述べられていない特徴の存在を排除せず要求しないオープンな制限として本文書で使用されている。従属請求項で述べられる特徴は、別段の明示的な記載のない限り、相互に自由に結合可能である。さらに、「一(「a」又は「an」)」、すなわち単数形の使用は、本明細書を通して、複数形を排除しない、ということを理解されたい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の少なくともいくつかの実施例は、HMD及びHUDにおける産業用途を見つけている。
【0065】
頭字語リスト
ASIC 特定用途向け集積回路
DOF 焦点深度
FPGA フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ
HMD 頭部装着型ディスプレイ
HUD ヘッドアップ・ディスプレイ
LCOS シリコン上液晶
LED 発光ダイオード
NFC 近距離無線通信
MEMS マイクロ微小電気機械システム
ROI 対象領域
UI ユーザ・インターフェース
WLAN ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク
【符号の説明】
【0066】
100 光照射野
102 光ガイド
103 カップリング内構造
104 光
110 導波管
112 要素
114 有向光
120 目
130 鏡
140 光源
150 プロセッサ
160~166、170~176 焦点面
300~350
図3の装置の構造
610~630
図6の方法のフェーズ
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
装置300は、送信器330を備え得る。装置300は、受信器340を備え得る。送信器330及び受信器340は、少なくとも1つのセルラ又は非セルラ標準に従って、それぞれ、情報を送信及び受信するように構成され得る。送信器330は、複数の送信器を備え得る。受信器340は、複数の受信器を備え得る。受信器340は、入力画像を受信するように構成され得、送信器330は、たとえば、入力画像に従って、有する場合には、鏡130、及び光源140を導くための制御コマンドを出力するように構成され得る。送信器330及び/又は受信器340は、たとえば、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク、WLAN(Wireless Local Area Network)標準に従って動作するように構成され得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
装置300は、
図3に示されていないさらなるデバイスを備え得る。たとえば、装置300は、近距離無線通信、NFC(Near-Field Communication)送受信器を備え得る。NFC送受信器は、少なくとも1つのNFC技術、たとえば、NFC、ブルートゥース(登録商標)、ワイブリー又は類似の技術をサポートし得る。いくつかの実施例では、装置300は、前述の少なくとも1つのデバイスがないことがある。たとえば、いくつかの
装置300は、UI350がないことがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光導波管配置であって、
- 前記光導波管配置の1つの光導波管に光信号を送信するように配置された少なくとも1つの光源と、
- 前記1つの光導波管とを備え、前記1つの光導波管が、導波管ベースのディスプレイを生成するために、前記光信号を前記少なくとも1つの光源から受信するように及び前記光信号を伝えるように配置され、
- 前記1つの光導波管がさらに、前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第1の焦点面において第1の画像を生成するように及び前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第2の焦点面において第2の画像を生成するように配置され、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異な
り、
前記光導波管配置が、前記送信される光信号の前記スペクトル特性が第1のスペクトル特性の前記セットから第2のスペクトル特性の前記セットにシフトされるときに、前記光導波管配置によって製造される画像の認知される焦点面が、前記第1の焦点面から前記第2の焦点面にシフトされるというようなものであり、フル・カラー画像が、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号又は明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号が、前記1つの光導波管を介してユーザの目に送信され、ユーザの目に伝えられるかどうかに応じて、前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間でジャンプする、
光導波管配置。
【請求項2】
第1のスペクトル特性の前記セットが、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第1のセットを含み、第2のスペクトル特性の前記セットが、少なくとも3つの明確なスペクトル特性の第2のセットを含む、請求項
1に記載の光導波管配置。
【請求項3】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットの1つのスペクトル特性が、明確なスペクトル特性の前記第2のセットの1つのスペクトル特性と同じである、請求項
2に記載の光導波管配置。
【請求項4】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットのすべてのスペクトル特性が、明確なスペクトル特性の前記第2のセットと比較して、異なる、請求項
2に記載の光導波管配置。
【請求項5】
明確なスペクトル特性の前記第1のセットが、明確なスペクトル特性の前記第2のセットと交互に配置される、請求項
2から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項6】
スペクトル特性の前記第1のセット内の各スペクトル特性及びスペクトル特性の前記第2のセット内の各スペクトル特性が、可視スペクトル内の明確なスペクトル・ピークである、請求項1から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項7】
前記
光導波管配置と共にスペクトル特性の前記第1及び第2のセットに対応する全範囲が、フル・カラー画像を表す対象領域、ROIを含む、請求項1から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項8】
明確なスペクトル特性の前記第1のセット及び前記第2のセットが、対象の同じ白色点を含む、請求項1から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項9】
前記光導波管配置が、頭部装着型ディスプレイとして前記導波管ベースのディスプレイを提供するように配置される、請求項1から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置。
【請求項10】
請求項1から
4までのいずれか一項に記載の光導波管配置を備える、頭部装着型ディスプレイ又はヘッドアップ・ディスプレイ。
【請求項11】
- 光導波管配置の1つの光導波管に光信号を、少なくとも1つの光源によって、送信することと、
- 導波管ベースのディスプレイを生成するために、前記少なくとも1つの光源から前記光信号を、前記1つの光導波管によって、受信すること及び前記光信号を人間の目に伝えることと、
- 前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像を、及び前記受信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときに前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を、前記1つの光導波管によって、生成することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、生成することと
を含
み、
前記光導波管配置が、前記送信される光信号の前記スペクトル特性が第1のスペクトル特性の前記セットから第2のスペクトル特性の前記セットにシフトされるときに、前記光導波管配置によって製造される画像の認知される焦点面が、前記第1の焦点面から前記第2の焦点面にシフトされるというようなものであり、フル・カラー画像が、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号又は明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号が、前記1つの光導波管を介してユーザの目に送信され、ユーザの目に伝えられるかどうかに応じて、前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間でジャンプする、
光導波管配置のための方法。
【請求項12】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータ・プログラム・コードが、前記少なくとも1つの処理コアと、少なくとも
- 導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び前記送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、前記光信号を前記光導波管配置の1つの光導波管に送信することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、送信すること
を前記装置に行わせるように構成さ
れ、
前記光導波管配置が、前記送信される光信号の前記スペクトル特性が第1のスペクトル特性の前記セットから第2のスペクトル特性の前記セットにシフトされるときに、前記光導波管配置によって製造される画像の認知される焦点面が、前記第1の焦点面から前記第2の焦点面にシフトされるというようなものであり、フル・カラー画像が、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号又は明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号が、前記1つの光導波管を介してユーザの目に送信され、ユーザの目に伝えられるかどうかに応じて、前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間でジャンプする、装置。
【請求項13】
コンピュータ・プログラムであって、前記プログラムが装置によって実行されるとき、前記装置に少なくとも
- 導波管ベースのディスプレイ及び送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第1のスペクトル特性を有するときの光導波管配置の第1の焦点面における第1の画像及び前記送信される光信号のうちの少なくともいくつかが1セットの第2のスペクトル特性を有するときの前記光導波管配置の第2の焦点面における第2の画像を生成するために、前記光信号を前記光導波管配置の1つの光導波管に送信することであって、第1のスペクトル特性の前記セットの少なくとも1つのスペクトル特性が、第2のスペクトル特性の前記セットと比較して、異なる、送信すること
を行わせる命令を含
み、
前記光導波管配置が、前記送信される光信号の前記スペクトル特性が第1のスペクトル特性の前記セットから第2のスペクトル特性の前記セットにシフトされるときに、前記光導波管配置によって製造される画像の認知される焦点面が、前記第1の焦点面から前記第2の焦点面にシフトされるというようなものであり、フル・カラー画像が、明確なスペクトル特性の第1のセットを有する光信号又は明確なスペクトル特性の第2のセットを有する光信号が、前記1つの光導波管を介してユーザの目に送信され、ユーザの目に伝えられるかどうかに応じて、前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間でジャンプする、コンピュータ・プログラム。
【国際調査報告】