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特表2024-540813ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定すること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定すること
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20241029BHJP
   H04W 36/24 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W48/16 131
H04W36/24
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518710
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 IB2022059889
(87)【国際公開番号】W WO2023067455
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】63/257,262
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】プラティーク・バス・マリック
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
5K067LL11
(57)【要約】
ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための装置、方法、およびシステムが開示される。1つの方法(500)は、ユーザ機器(UE)において、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信するステップ(502)を含む。方法(500)は、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定するステップ(504)を含む。方法(500)は、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定するステップ(506)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を備え、前記プロセッサが、前記装置に、
スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信させ、
第1の周波数および第2の周波数を備える複数の周波数のセル再選択優先順位を決定させ、
スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定させる
ように構成される、装置。
【請求項2】
前記プロセッサがさらに、前記装置に、周波数間測定を実行するかどうかを決定させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサがさらに、前記装置に、周波数間測定を実行すると決定したことに応答して、前記周波数間測定を実行させるように構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の周波数が現在の周波数であり、前記第2の周波数が周波数間隣接セルの周波数である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記装置に前記複数の周波数の前記再選択優先順位を決定させるように構成される前記プロセッサがさらに、前記装置に、前記スライスグループ情報によって示されるスライスグループリストの中の最高の優先順位のネットワークアクセス層(NAS)により提供されるスライスグループを決定させるように構成される前記プロセッサを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記スライスグループリストが、許容されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、サブスクライブされたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、構成されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、他のスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、またはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ある周波数が前記スライスグループリストに含まれる前記スライスグループのいずれもサポートしない場合、前記周波数に最低の優先順位が割り当てられる、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサがさらに、前記装置に、前記複数の周波数のいずれもが前記スライスグループ情報によって示されるいずれのスライスグループもサポートしないことに応答して、前記複数の周波数を、それらのセル再選択優先順位の順序に基づいて優先順位付けさせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
ワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を備え、前記プロセッサが、前記装置に、
ネットワークデバイスから非アクセス層(NAS)通信を介してスライスグループ情報を受信させ、
スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定させる
ように構成される、装置。
【請求項10】
前記プロセッサがさらに、前記装置に、任意のシグナリングされた周波数を含む周波数の最終選抜リストを、前記スライスグループ情報によって示されるスライスリストグループに含まれる少なくとも1つの選択されたスライスグループを前記シグナリングされた周波数がサポートすることに応答して、前記スライスリストグループに含まれるいずれのスライスも有しない周波数と比較してより高い優先順位を有するものとして決定させるように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサがさらに、前記装置に、最終選抜のために使用される対応するスライスに前記NAS通信によって示される優先順位の順序で、周波数の前記最終選抜リストをソートさせるように構成され、同じソートされたレベルにある周波数はさらに、選択されたスライスグループの前記スライスグループ情報において入手可能な周波数優先順位の順序でソートされる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
NASリストから受信される前記スライスグループのいずれもサポートしない周波数が、周波数再選択優先順位を割り当てられる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ある周波数上でサポートされることが示される前記スライスグループ情報に対応するスライスグループが、前記周波数上で少なくとも1つのセルによってサポートされる前記スライスグループである、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記スライスグループ情報に対応するセルのスライスグループが使用され、他のスライスグループが使用されない、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)における方法であって、
ネットワークデバイスから非アクセス層(NAS)通信を介してスライスグループ情報を受信するステップと、
スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月19日に出願された、Prateek Basu Mallick他の「APPARATUSES, METHODS, AND SYSTEMS FOR CELL RESELECTION BASED ON NETWORK SLICING」と題された米国特許出願第63/257,262号の優先権を主張し、この米国特許出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0002】
本明細書において開示される主題は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より具体的には、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、周波数優先順位付けは、非効率であることがあり、および/または消費電力が大きいことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法が開示される。装置およびシステムも、この方法の機能を実行する。方法の一実施形態は、ユーザ機器(UE)において、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定するステップを含む。
【0005】
ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための1つの装置はプロセッサを含む。いくつかの実施形態では、装置はプロセッサに結合されたメモリを含み、プロセッサは、装置に、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信させ、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定させ、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定させるように構成される。
【0006】
ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法の別の実施形態は、UEにおいて、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定するステップを含む。
【0007】
ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための別の装置はプロセッサを含む。いくつかの実施形態では、装置はプロセッサに結合されたメモリを含み、プロセッサは、装置に、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信させ、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定させるように構成される。
【0008】
上記で簡単に説明された実施形態のより具体的な説明は、添付の図面に示される特定の実施形態を参照して行われる。これらの図は、いくつかの実施形態を示すにすぎず、したがって、範囲の限定であると考えられるべきではないことを理解して、実施形態は、添付の図面を使用することにより、さらなる具体性および詳細とともに記述され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図3】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図4】セルおよび周波数展開のためのシステムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図5】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法の一実施形態を示すフローチャート図である。
図6】ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法の別の実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者により理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現化され得る。したがって、実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または、一般に本明細書で「回路」、「モジュール」、もしくは「システム」とすべてが呼ばれ得るソフトウェアの態様とハードウェアの態様を組み合わせた実施形態という形式であってもよい。さらに実施形態は、以後コードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスにおいて具現化されるプログラム製品の形式であってもよい。記憶デバイスは、有形、非一時的、および/または非送信であってもよい。記憶デバイスは信号を具現化しなくてもよい。ある実施形態では、記憶デバイスはコードにアクセスするための信号を利用するだけである。
【0011】
本明細書で説明される機能ユニットのいくつかは、それらの実装の独立性をより具体的に強調するために、モジュールと表記されることがある。たとえば、モジュールは、カスタム超大規模集積(very-large-scale integration:VLSI)回路もしくはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、または他のディスクリート部品などの市販の半導体を備えるハードウェア回路として実装されてもよい。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどの、プログラマブルハードウェアデバイスにおいても実装されてもよい。
【0012】
モジュールはまた、様々なタイプのプロセッサによる実行のために、コードおよび/またはソフトウェアにおいて実装されてもよい。たとえば、コードの特定されるモジュールは、たとえば、オブジェクト、プロシージャ、もしくは関数として編成され得る実行可能コードの1つまたは複数の物理的または論理的なブロックを含んでもよい。それでも、特定されるモジュールの実行ファイルは、物理的に一緒に位置している必要はなく、論理的に一緒に接合されるとモジュールを含みモジュールの述べられた目的を達成する、異なる位置に記憶された別個の命令を含んでもよい。
【0013】
実際に、コードのモジュールは、単一の命令、または多数の命令であってもよく、いくつかのメモリデバイスにわたる、異なるプログラムのうちのいくつかの異なるコードセグメントに分散していることすらあり得る。同様に、運用データは、本明細書ではモジュール内で特定され示されることがあり、任意の適切な形式で具現化されてもよく、任意の適切なタイプのデータ構造内で編成されてもよい。運用データは、単一のデータセットとして収集されてもよく、または異なるコンピュータ可読記憶デバイスにわたるものを含めて、異なる位置に分散していてもよい。モジュールまたはモジュールの部分がソフトウェアにおいて実装される場合、そのソフトウェアの部分は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスに記憶される。
【0014】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体のあらゆる組み合わせが利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶する記憶デバイスであってもよい。記憶デバイスは、たとえば、限定はされないが、電気的な、磁気的な、光学的な、電磁気的な、赤外線の、ホログラフィックの、マイクロメカニカルの、または半導体の、システム、装置、またはデバイス、または上記の任意の適切な組み合わせであってもよい。
【0015】
記憶デバイスのより具体的な例(非網羅的なリスト)には、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory:EPROMまたはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory:CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組み合わせが含まれる。この文書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスにより使用される、またはそれとともに使用されるプログラムを、格納または記憶することができる、任意の有形媒体であってもよい。
【0016】
実施形態のための動作を行うためのコードは、任意の数の行であってもよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語、および/または、アセンブリ言語などの機械言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれていてもよい。コードは、完全にユーザのコンピュータで、部分的にユーザのコンピュータで、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータで、かつ部分的にリモートコンピュータで、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(local area network:LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(wide area network:WAN)を含む、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータへの接続が行われてもよい。
【0017】
本明細書の全体で、「一実施形態」、「ある実施形態」、または同様の表現への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体で、「一実施形態では」、「ある実施形態では」という語句、および同様の表現の出現は、必ずではないが、すべてが同じ実施形態を指すことがあり、別段明確に指定されない限り、「すべてではないが1つまたは複数の実施形態」を意味することがある。「含む」、「備える」、「有する」という用語、およびそれらの変形は、別段明確に指定されない限り、「限定はされないが含む」を意味する。項目の列挙された一覧は、別段明確に指定されない限り、項目のいずれかまたはすべてが相互に排他的であることを示唆しない。「a」、「an」、および「the」という用語は、別段明確に示されない限り、「1つまたは複数」も指す。
【0018】
さらに、本実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の適切な方式で組み合わせられてもよい。以下の説明では、実施形態の完全な理解をもたらすために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例などの、多数の具体的な詳細が与えられる。しかしながら、実施形態は、具体的な詳細の1つまたは複数なしで、または他の方法、コンポーネント、材料などとともに実践されてもよいことを、当業者は認識するだろう。他の事例では、実施形態の態様を不明瞭にするのを避けるために、よく知られている構造、材料、もしくは動作は示されず、または説明されない。
【0019】
実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図ならびに/または概略ブロック図を参照して、実施形態の態様が以下で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中のブロックの組み合わせは、コードによって実装され得ることが理解されるだろう。コードは、機械を生み出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、それにより、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/行為を実施するための手段を作成する。
【0020】
特定の方式で機能するように、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスに指示することができるコードも、記憶デバイスに記憶されてもよく、それにより、記憶デバイスに記憶された命令は、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/行為を実施する命令を含む製造物品を生み出す。
【0021】
コンピュータで実施されるプロセスを生み出すために、一連の動作ステップがコンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイスで実行されるようにするためのコードも、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードされてもよく、それにより、コンピュータまたは他のプログラム可能装置で実行されるコードは、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
【0022】
図の中の概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関して、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中の各ブロックは、モジュール、セグメント、またはコードの部分を表すことがあり、これは、指定された論理的機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含む。
【0023】
いくつかの代替の実装形態では、ブロックにおいて注記される機能は、図に注記される順序以外で存在してもよいことにも留意されたい。たとえば、関係する機能に応じて、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されることがあり、または、ブロックは時々逆の順序で実行されることがある。示される図の1つまたは複数のブロック、またはその一部と、機能、論理、または効果が等価である、他のステップおよび方法が考案されてもよい。
【0024】
様々な矢印のタイプおよび線のタイプが、フローチャートおよび/またはブロック図において利用されることがあるが、それらは、対応する実施形態の範囲を限定しないものと理解される。実際には、示される実施形態の論理フローだけを示すために、いくつかの矢印または他の接続子が使用されることがある。たとえば、矢印は、示される実施形態の列挙されるステップ間の指定されない時間長の待機期間または監視期間を示すことがある。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図の中のブロックの組み合わせは、指定された機能もしくは行為、または専用ハードウェアとコードの組み合わせを実行する、専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得ることにも留意されたい。
【0025】
各図の中の要素の説明は、先行する図の要素を指すことがある。同様の番号は、同様の要素の代替の実施形態を含む、すべての図において同様の要素を指す。
【0026】
図1は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するためのワイヤレス通信システム100のある実施形態を示す。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、リモートユニット102およびネットワークユニット104を含む。特定の数のリモートユニット102およびネットワークユニット104が図1に示されていても、任意の数のリモートユニット102およびネットワークユニット104がワイヤレス通信システム100に含まれてもよいことを当業者は認識するだろう。
【0027】
一実施形態では、リモートユニット102は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビジョン(たとえば、インターネットに接続されるテレビジョン)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(防犯カメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)、航空機、ドローンなどの、コンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどの、ウェアラブルデバイスを含む。その上、リモートユニット102は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、UE、ユーザ端末、デバイス、または当技術分野において使用される他の用語により言及されることがある。リモートユニット102は、UL通信信号を介してネットワークユニット104の1つまたは複数と直接通信してもよい。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、サイドリンク通信を介して他のリモートユニット102と直接通信してもよい。
【0028】
ネットワークユニット104は、地理的領域にわたって分散していてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークユニット104はまた、アクセスポイント、アクセス端末、ベース、基地局、ロケーションサーバ、コアネットワーク(CN)、無線ネットワークエンティティ、Node-B、evolved node-B(eNB)、5G node-B(gNB)、Home Node-B、中継ノード、デバイス、コアネットワーク、空中サーバ、無線アクセスノード、アクセスポイント(access point:AP)、new radio(NR)、ネットワークエンティティ、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)、統合データ管理(unified data management:UDM)、統合データリポジトリ(unified data repository:UDR)、UDM/UDR、ポリシー制御機能(policy control function:PCF)、無線アクセスネットワーク(radio access network:RAN)、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function:NSSF)、運用、管理および保守(operations, administration, and management:OAM)、セッション管理機能(session management function:SMF)、ユーザプレーン機能(user plane function:UPF)、アプリケーション機能、認証サーバ機能(authentication server function:AUSF)、セキュリティアンカー機能(security anchor function:SEAF)、信用される非3GPP(登録商標)ゲートウェイ機能(trusted non-3GPP gateway function:TNGF)、もしくは当技術分野において使用される任意の他の用語の1つまたは複数により言及されることがあり、および/またはそれらを含むことがある。ネットワークユニット104は一般に、1つまたは複数の対応するネットワークユニット104に通信可能に結合される1つまたは複数のコントローラを含む無線アクセスネットワークの一部である。無線アクセスネットワークは一般に、1つまたは複数のコアネットワークに通信可能に結合され、これは、ネットワークの中でもとりわけ、インターネットおよび公衆交換電話網のような他のネットワークに結合されてもよい。無線アクセスおよびコアネットワークのこれらの要素および他の要素は示されていないが、当業者により一般によく知られている。
【0029】
一実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において標準化されるNRプロトコルに準拠し、ネットワークユニット104は、ダウンリンク(downlink:DL)でOFDM変調方式を使用して送信し、リモートユニット102は、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access:SC-FDMA)方式または直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing:OFDM)方式を使用してアップリンク(uplink:UL)で送信する。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、プロトコルの中でもとりわけ、何らかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信プロトコル、たとえば、WiMAX、米国電気電子学会(institute of electrical and electronics engineers:IEEE)802.11の変種、global system for mobile communications(GSM)、general packet radio service(GPRS)、universal mobile telecommunications system(UMTS)、long term evolution(LTE)の変種、code division multiple access 2000(CDMA2000)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、Sigfoxを実装し得る。本開示は、どのような特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されることは意図されない。
【0030】
ネットワークユニット104は、ワイヤレス通信リンクを介して、サービングエリア、たとえばセルまたはセルセクタ内のいくつかのリモートユニット102にサービスし得る。ネットワークユニット104は、時間領域、周波数領域、および/または空間領域においてリモートユニット102にサービスするために、DL通信信号を送信する。
【0031】
様々な実施形態において、リモートユニット102は、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信し得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定し得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定し得る。したがって、リモートユニット102は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信し得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定し得る。したがって、リモートユニット102は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る。
【0033】
図2は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る装置200の一実施形態を示す。装置200は、リモートユニット102の一実施形態を含む。さらに、リモートユニット102は、プロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212を含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206およびディスプレイ208は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスへと組み合わせられる。いくつかの実施形態では、リモートユニット102は、入力デバイス206および/またはディスプレイ208を含まなくてもよい。様々な実施形態において、リモートユニット102は、プロセッサ202、メモリ204、送信機210、および受信機212の1つまたは複数を含んでもよく、入力デバイス206および/またはディスプレイ208を含まなくてもよい。
【0034】
一実施形態では、プロセッサ202は、コンピュータ可読命令を実行することが可能な、および/または論理演算を実行することが可能な任意の既知のコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ202は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing unit:CPU)、グラフィクス処理装置(graphics processing unit:GPU)、補助処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)、または同様のプログラム可能コントローラであってもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、本明細書において説明される方法とルーチンを実施するために、メモリ204に記憶されている命令を実行する。プロセッサ202は、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212に通信可能に結合される。
【0035】
一実施形態では、メモリ204は、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ204は揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ204は、ダイナミックRAM(dynamic RAM:DRAM)、シンクロナスダイナミックRAM(synchronous dynamic RAM:SDRAM)、および/またはスタティックRAM(static RAM:SRAM)を含む、RAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ204は不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ204は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ204は、揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。いくつかの実施形態では、メモリ204は、リモートユニット102上で動作するオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなどの、プログラムコードおよび関連するデータも記憶する。
【0036】
一実施形態では、入力デバイス206は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイとして、ディスプレイ208と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、タッチスクリーンに表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーンに手書きすることによってテキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0037】
一実施形態では、ディスプレイ208は、任意の既知の電気的に制御可能なディスプレイまたは表示デバイスを含み得る。ディスプレイ208は、視覚的な、可聴の、および/または触覚の信号を出力するように設計され得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、視覚的なデータをユーザに出力することが可能な電子ディスプレイを含む。たとえば、ディスプレイ208は、限定はされないが、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)、発光ダイオード(light emitting diode:LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(organic light emitting diode:OLED)ディスプレイ、プロジェクタ、または、画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な同様の表示デバイスを含み得る。別の限定しない例として、ディスプレイ208は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどのウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、ディスプレイ208は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビジョン、タブレットコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどのコンポーネントであってもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、音を生み出すための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、ディスプレイ208は、可聴の警告または通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生み出し得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生み出すための1つまたは複数のハプティックデバイスを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208のすべてまたは一部が、入力デバイス206と統合されてもよい。たとえば、入力デバイス206およびディスプレイ208は、タッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイを形成してもよい。他の実施形態では、ディスプレイ208は入力デバイス206の近くに位置していてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、装置に、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信させ、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定させ、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定させるように構成される。
【0040】
いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、装置に、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信させ、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定させるように構成される。
【0041】
1つの送信機210および1つの受信機212だけが示されているが、リモートユニット102は、任意の適切な数の送信機210および受信機212を有してもよい。送信機210および受信機212は、任意の適切なタイプの送信機および受信機であってもよい。一実施形態では、送信機210および受信機212はトランシーバの一部であってもよい。
【0042】
図3は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するために使用され得る装置300の一実施形態を示す。装置300は、ネットワークユニット104の一実施形態を含む。さらに、ネットワークユニット104は、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308、送信機310、および受信機312を含み得る。理解され得るように、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308、送信機310、および受信機312はそれぞれ、リモートユニット102のプロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212と実質的に同様であり得る。
【0043】
本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、単一の実施形態へと組み合わせられてもよいことに留意されたい。
【0044】
いくつかの実施形態では、第5世代(5G)ネットワークスライシングは、同じ物理ネットワークインフラストラクチャ上での仮想化された独立した論理ネットワークの多重化を可能にするネットワークアーキテクチャである。各ネットワークスライスは、特定の用途により要求される多様な要件を満たすように適合された、隔離されたエンドツーエンドネットワークである。そのような実施形態では、この技術は、サービスレベル要件(SLR)が大きく異なる大量のサービスを効率的に受け入れるように設計される5Gモバイルネットワークをサポートするための中心的な役割を果たす。ネットワークのこのサービス指向の目的の実現において、共通のネットワークインフラストラクチャの上での柔軟かつ拡張性のあるネットワークスライスの実装を可能にする、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)およびネットワーク機能仮想化(NFV)という概念を活用する。
【0045】
いくつかの実施形態では、コネクティビティとモビリティは、製造、交通、エネルギーおよび市民サービス、健康管理などの産業において、変革と革新の力になるので、バーティカル市場においてワイヤレス通信に強い需要がある。これらの多様なバーティカルサービスは、スループット、容量、レイテンシ、モビリティ、信頼性、位置の正確さなどにおいて、広範な性能要件をもたらし得る。New radio(NR)技術は、現在想起され得るようなものだけではなく、まだ想像できないようなものに対する、現在および未来の使用事例とサービスの課題に立ち向かうために、一般的な無線アクセスネットワーク(RAN)プラットフォームを使用し得る。ネットワークスライシングは、ネットワークアーキテクチャを、要件の異なる多数のサービスに対してより柔軟かつより拡張可能になるように進化させ得る。
【0046】
様々な実施形態において、顧客の契約から得られるもの以外の新しい売上の源を開拓するという課題に立ち向かうためにネットワーク事業者が適用できるツールを作るために、RANがネットワークスライシングをサポートすることがある。より具体的には、アプリケーション提供者のビジネスをより支援することを目的にRANの設計、展開、および動作をカスタマイズすることにアプリケーション提供者を関わらせるための、ネットワーク事業者向けの技術的ツールがRANにあることがある。
【0047】
いくつかの実施形態では、スライスベースのセル再選択がサポートされることがあり、1)セル再選択を援助し、現在のセルおよび隣接セルのサポートされるスライス情報と、スライスごとのセル再選択優先順位とをシステム情報メッセージにおいてブロードキャストすること、ならびに/または、2)セル再選択を援助し、スライス情報(たとえば、システム情報(SI)メッセージにおけるのと同様の情報を伴う)をメッセージ(たとえば、無線リソース制御(RRC)解放メッセージ)に含めることなどのための、機構およびシグナリングが指定され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、スライス(たとえば、シングル(S)ネットワークスライス選択援助情報(NSSAI))(S-NSSAI)ベースのセル再選択があることがあり、次のことがあてはまり得る。すなわち、ブロードキャストと専用シグナリングの両方を使用してUEに提供されるべき「スライス情報」(たとえば、単一のスライスまたはスライスグループのための)が、サービングセルならびに隣接する周波数のために提供される。次のステップが、アクセス層(AS)プロトコルにおけるスライスベースのセル選択および/または再選択のために使用される。1)ステップ0:UEにおける非アクセス層(NAS)層が、スライス優先順位を含むUEにおいてスライス情報をAS層に提供する。2)ステップ1:ASが最高の優先順位のスライスから優先順位の順序でスライスをソートする。3)ステップ2:優先順位が最高のスライスから優先順位の順序でスライスを選択する。4)ステップ3:選択されたスライスに対して、ネットワークから受信される周波数に優先順位を割り当てる。5)ステップ4:優先順位が最高の周波数から測定を実行する。6)ステップ5:最高の順位のセルが最適であり、ステップ2において選択されたスライスをサポートする場合、そのセルにキャンプオンしてこの一連の動作を終える(たとえば、順位が最高のセルが選択されたスライスをサポートするかどうかをUEがどのように決定するかが決定され得る)。7)ステップ6:残っている周波数がある場合、ステップ4に戻る。8)ステップ7:スライスリストの最後に達していない場合、ステップ2に戻る。および/または9)ステップ8:レガシーのセル再選択を実行する。
【0049】
様々な実施形態において、スライスベースのセル再選択手順は、以下の方法で行われる。1)UEが、最高の優先順位のスライスを伴うスライスグループを選択する。2)UEが、RRCReleaseまたはシステム情報メッセージにおいて受信されるNR周波数のための選択されたスライスグループに対応するスライス周波数優先順位を割り当てる。3)UEが測定を実行し、スライスグループ固有のNR周波数優先順位を使用して、最高の順位の適したセルをキャンピングの候補として選択する。4)最高の順位の適したセルが選択されたスライスをサポートする場合、UEはそのセルにキャンプオンする。最高の順位の適したセルが選択されたスライスをサポートしない場合、UEは、選択されたスライスグループの周波数優先順位を用いたセル再選択からそのセルの周波数を除外し、他の周波数があればそこで、割り当てられたスライスグループ固有の周波数優先順位を用いて適したセルの探索を続ける。および5)スライスグループ固有の周波数優先順位を使用して適したセルが見つからない場合、UEはスライスグループ固有の周波数優先順位を考慮せずにセル再選択を実行し続ける。
【0050】
そのような実施形態では、UEのためのセル再選択は、周波数に対するスライスのサポートが均一である(たとえば、周波数上のすべてのセルがスライスの同じセットをサポートする)とむやみに想定できない。したがって、隣接する周波数だけに対してサービングセルがスライスのサポートをブロードキャストするだけでは十分ではないことがあり、最高の順位のセルが選択されたスライス(たとえば、ステップ2からのスライス)をサポートするかどうかをUEが決定する必要があり得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、セル再選択のための測定ルールがあり得る。以下のルールが、必要とされる測定を制限するためにUEによって使用される。1)サービングセルがSrxlev>SintraSearchPかつSqual>SintraSearchQを満たす場合、UEは周波数内測定を実行することを選ばなくてもよい。2)それ以外の場合、UEは周波数内測定を実行してもよい。3)UEは、NRインター周波数(NR inter-frequency)およびインター無線アクセス技術(inter-radio access technology(RAT))周波数について以下のルールを適用し得、それらのルールはシステム情報において示され、UEは次のようにそれらのルールに対する優先順位を有する。a)再選択優先順位が現在のNR周波数の再選択優先順位より高いNRインター周波数またはインターRAT周波数に対して、UEはより優先順位の高いNRインター周波数またはインターRAT周波数の測定を実行し得る。b)再選択優先順位が現在のNR周波数の再選択優先順位以下であるNRインター周波数に対して、および、再選択優先順位が現在のNR周波数の再選択優先順位より低いインターRAT周波数に対して、a1)サービングセルがSrxlev>SnonIntraSearchPかつSqual>SnonIntraSearchQを満たす場合、UEは、等しいもしくはより低い優先順位のNRインター周波数またはインターRAT周波数セルの測定を実行することを選ばなくてもよく、a2)それ以外の場合、UEは、等しいもしくはより低い優先順位のNRインター周波数またはインターRAT周波数セルの測定を実行してもよい。
【0052】
図4は、セルおよび周波数展開のためのシステム400の一実施形態を示す概略ブロック図である。システム400は、現在の周波数f0上のサービングセル402、隣接周波数f1上のN-cell-B1 404、隣接周波数f1上のN-cell-B2 406、隣接周波数f2上のN-cell-B3 408、隣接周波数f2上のN-cell-B4 410、隣接周波数f3上のN-cell-B5 412、および隣接周波数f3上のN-cell-B6 414を含む。
【0053】
ある再選択機構では、優先順位がより高い周波数に対して、または優先順位がより低いおよび/もしくは等しい周波数に対して、周波数間および/またはRAT間の測定が開始される必要があるかどうかの決定が行われる。ここで、インター周波数および/またはインターRAT周波数の候補(たとえば、隣接周波数)のセル再選択優先順位と現在のNR周波数のセル再選択優先順位との比較に基づいて、より高い、またはより低いおよび/もしくは等しい周波数優先順位が決定される。優先順位がより低いおよび/または等しい周波数とは異なる性能要件が、優先順位がより高い周波数の測定とそこでのセル再選択に適用される。優先順位がより低いおよび/または等しい周波数の測定とそこでのセル再選択は、サービングセルがSrxlev>SnonIntraSearchPかつSqual>SnonIntraSearchQをもはや満たさないときにだけ開始される。逆に、現在のNR周波数の再選択優先順位より再選択優先順位が高いNRインター周波数またはインターRAT周波数では、継続的に行われる。UEは、所定の手順に従って、より優先順位の高いNRインター周波数またはインターRAT周波数の測定を実行し得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、何が現在のNR周波数および隣接周波数の再選択優先順位であると考えられるかが決定され得る。スライス優先順位および対応する周波数優先順位に基づくネットワークスライシングのための周波数優先順位が考えられてもよく、および/または、現在のNR周波数上でサポートされるスライスに依存してもよい。これ(たとえば、現在のNR周波数および隣接周波数の優先順位)がない場合、他の隣接する周波数がサービング周波数の優先順位より高い優先順位を有すると考えられるか、または低い優先順位(または同じ優先順位)を有すると考えられるかの決定を行うことができない。
【0055】
様々な実施形態において、関係する周波数のレガシーのセル再選択優先順位(たとえば、現在のNR周波数および隣接周波数のセル再選択優先順位)が、どの隣接周波数が現在の周波数より高い優先順位を有すると考えられるか、ならびにどの隣接周波数が現在の周波数より低い優先順位および/またはそれと同じ優先順位を有すると考えられるかを決定するために使用され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、これは最適ではないことがあり、UEがこのUEの最高の優先順位のスライスの最高の優先順位の周波数上のセルにキャンプオンしている場合、隣接する周波数を測定することでUEの電池を不必要に消費する一方で、一部の隣接周波数の優先順位が現在の周波数より高いと考えられるようなシナリオへとセルにおける構成されたレガシーのCellReselectionPrioritiesが導くので、隣接周波数測定を依然として実行しなければならないことがあるという、奇妙な挙動につながることがある。最高の優先順位のスライスはUE固有であるので、ネットワークは、そのセルにキャンプオンしているすべてのUEに対してそのような望まれない状況を避ける可能性はほとんどない。
【0057】
理解され得るように、以下の用語が次のような定義で本明細書で使用される。1)スライス情報(たとえば、情報):各スライスのための周波数優先順位マッピング(たとえば、スライス→周波数→周波数の各々の絶対的な優先順位)-スライス情報は3つの要素(たとえば、スライス、周波数、および絶対的な周波数優先順位)を含む-スライス情報(スライスまたはスライスグループのための)はブロードキャストと専用シグナリングの両方を使用してUEに提供され得る-スライス情報はサービング周波数ならびに隣接する周波数のために提供される。2)スライスサポート:特定のセルまたは周波数においてサポートされるスライスおよび/もしくはスライスグループ。
【0058】
スライスという用語が本明細書で使用され得るが、対応する方法および/または実施形態はスライスグループに等しく適用可能であり得ることに留意されたい。スライスグループは1つまたは複数のスライスを含み、1つのスライスは1つだけのスライスグループに属し、各スライスグループはスライスグループ識別子によって一意に識別される。これは、システム情報(SI)においてスライス識別情報(たとえば、S-NSSAI)を公開するのを避け得る(たとえば、それによりセキュリティの問題およびSIサイズの問題を減らすのを容易にする)。様々な実施形態において、スライスグルーピングおよびスライスグループ識別情報のシグナリングは、NASシグナリングにおいてUEに示され得る。
【0059】
第1の実施形態では、UEは、問題の周波数でサポートされるスライスのうちの任意のスライスに対応する最高の周波数優先順位として、周波数(たとえば、現在のNR周波数または隣接周波数)のセル再選択優先順位を決定する。Table 1(表1)は、UEだけのためにブロードキャストまたは提供されるスライス情報の一例を示す。
【0060】
【表1】
【0061】
いくつかの実施形態では、UEはTable 1(表1)をTable 2(表2)へと並べ替える。
【0062】
【表2】
【0063】
次のステップにおいて、UEは、Table 3(表3)に示されるように、ある周波数の優先順位を、特定の周波数によってサポートされるものとして示されるスライスのいずれかに対応するその周波数に割り当てられる優先順位のうちの最大値として決定する。
【0064】
【表3】
【0065】
Table 3(表3)において、p1<p2<p3<p4である。
【0066】
Table 1(表1)からTable 3(表3)に示される例では、周波数f2上のセルにキャンプオンしているUEは、f3およびf4がより高い優先順位を有しf3およびf4の周波数間測定を実行すると決定する。しかし、周波数f3上のセルにキャンプオンしているUEは、どのような周波数間測定も実行しなくてもよい(たとえば、サービングセルがSrxlev>SnonIntraSearchPかつSqual>SnonIntraSearchQをもはや満たさないのでなければ、そして満たさない場合、UEはこの例ではすべての隣接周波数f1、f2、およびf4を測定するものとし、それは、これらが等しいもしくはより低い優先順位のインター周波数またはインターRAT周波数セルであると考えられるからである)。
【0067】
第1の実施形態の1つの部分実施形態では、UEは、UE-NASによってUEのスライスリストの一部として示されているスライスに関する情報だけを考慮するものとする(たとえば、スライスはNAS登録手順の間に許容されたスライスリストに載っている、またはNASはサブスクライブされたもしくは許容されたスライスリストをASに示す)。
【0068】
第2の実施形態において、UEは、UE-NASによってASに示されるスライスリストの中の最高の優先順位のスライス(たとえば、許容されたスライスリストに載っている最高の優先順位のスライス)を採用することにより開始し、次いで、周波数のセル再選択優先順位が、この最高の優先順位のスライスをサポートする周波数の周波数優先順位(たとえば、セル再選択優先順位)として決定される。ある周波数に対して、スライスがその周波数上でサポートされないことがあり、この場合、周波数のセル再選択優先順位は最低の優先順位(たとえば、ネットワークにより構成される値のいずれよりも低い)として決定される。Table 1(表1)からの例を用いると、スライス1だけをそのリストの中に有するUEに対する適用可能なセル再選択優先順位は、Table 4(表4)に示されるようなものである。
【0069】
【表4】
【0070】
第2の実施形態の変形として、特定のUEの最高の優先順位のスライスをサポートしない周波数に最低の優先順位を割り当てる代わりに、UEは、そのスライスの周波数優先順位を導出するために次に優先順位の低いスライスを使用する。UEのスライスのいずれもがその周波数でサポートされない場合にのみ、その周波数のセル再選択優先順位は最低である(たとえば、ネットワークにより構成された値のいずれよりも低い)ものとして決定される。
【0071】
第2の実施形態の別の変形として、UEの最高の優先順位のスライスの代わりに、最も多い周波数(たとえば、現在の周波数および隣接周波数)上でサポートされるスライスが考慮される。
【0072】
第3の実施形態において、UEは、サービングセルを測定するだけであり、周波数間測定および/またはRAT間測定が実行される必要があるかどうかを決定するために、レガシーの無線閾値のみを使用する。UEは、NRインター周波数またはインターRAT周波数が、現在のNR周波数の再選択優先順位より高い再選択優先順位を有するか、それに等しい再選択優先順位を有するか、および/またはそれより低い再選択優先順位を有するかを評価しない。サービングセルがSrxlev>SnonIntraSearchPかつSqual>SnonIntraSearchQをもはや満たさない場合、および/または満たさないとき、隣接周波数が測定される。
【0073】
第4の実施形態において、ブロードキャストされるスライスがサービングセル上でサポートされるようなセル再選択のための新しい測定ルールが、サービング周波数上でサポートされるスライスの代わりに考慮される。周波数上でのスライスのサポートは、この周波数上の任意のセル(たとえば、隣接セル)上でサポートされるスライスとして定義される。ある周波数上のセルは異なる追跡エリア(TA)に属し得るので、同じ周波数上の異なるセル上でサポートされるスライスも異なることがあり得る。したがって、サービングセルが、サービング周波数によってサポートされるスライスのサブセットのみをサポートすることがある。第4の実施形態は、UEのサービングセルにおいてサポートされるスライス次第である。
【0074】
いくつかの実施形態では、隣接する周波数に対して、スライスサポートが(たとえば、隣接する周波数の特定のセルに関してではなく)周波数レベルで考慮される。
【0075】
いくつかの実施形態では、NRインター周波数もしくはインターRAT周波数が、現在のNR周波数の再選択優先順位より高い再選択優先順位を有するか、それに等しい再選択優先順位を有するか、および/またはそれより低い再選択優先順位を有するかの残りの決定は、本明細書で説明される任意の実施形態において説明されるように行われる。
【0076】
サービングセルまたは周波数上でサポートされる一般的なスライスの代わりに、UEのスライスとしてNASによってASに示されるスライス(たとえば、UEの許容されたスライスリストの中のスライス)だけが考慮されるということを除き、第5の実施形態は第4の実施形態を模倣する。
【0077】
図5は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法500の一実施形態を示すフローチャート図である。いくつかの実施形態では、方法500は、リモートユニット102などの装置によって実行される。いくつかの実施形態では、方法500は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0078】
様々な実施形態において、方法500は、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信するステップ(502)を含む。いくつかの実施形態では、方法500は、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定するステップ(504)を含む。いくつかの実施形態では、方法500は、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定するステップ(506)を含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、方法500はさらに、周波数間測定を実行するかどうかを決定するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法500はさらに、周波数間測定を実行すると決定したことに応答して、周波数間測定を実行するステップを含む。様々な実施形態において、第1の周波数は現在の周波数である。
【0080】
一実施形態では、第2の周波数は周波数間隣接セルの周波数である。いくつかの実施形態では、複数の周波数の再選択優先順位を決定することは、スライスグループ情報によって示されるスライスグループリストの中の最高の優先順位のNASにより提供されるスライスグループを決定することを含む。いくつかの実施形態では、スライスグループリストは、許容されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、サブスクライブされたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、構成されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、他のスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、またはこれらの組み合わせを含む。
【0081】
様々な実施形態において、ある周波数がスライスグループリストに含まれるスライスグループのいずれもサポートしない場合、その周波数に最低の優先順位が割り当てられる。一実施形態では、方法500はさらに、複数の周波数のいずれもがスライスグループ情報によって示されるいずれのスライスグループもサポートしないことに応答して、複数の周波数を、それらのセル再選択優先順位の順序に基づいて優先順位付けるステップを含む。
【0082】
図6は、ワイヤレス通信において周波数優先順位付けを決定するための方法600の別の実施形態を示すフローチャート図である。いくつかの実施形態では、方法600は、リモートユニット102などの装置によって実行される。いくつかの実施形態では、方法600は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0083】
様々な実施形態において、方法600は、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信するステップ(602)を含む。いくつかの実施形態では、方法600は、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定するステップ(604)を含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、方法600はさらに、任意のシグナリングされた周波数を含む周波数の最終選抜リストを、スライスグループ情報によって示されるスライスリストグループに含まれる少なくとも1つの選択されたスライスグループをそのシグナリングされた周波数がサポートすることに応答して、スライスリストグループに含まれるいずれのスライスも有しない周波数と比較してより高い優先順位を有するものとして決定するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法600はさらに、最終選抜のために使用される対応するスライスにNAS通信によって示される優先順位の順序で、周波数の最終選抜リストをソートするステップを含み、同じソートされたレベルにある周波数はさらに、選択されたスライスグループのスライスグループ情報において入手可能な周波数優先順位の順序でソートされる。様々な実施形態において、NASリストから受信されるスライスグループのいずれもサポートしない周波数は、周波数再選択優先順位を割り当てられる。
【0085】
一実施形態では、ある周波数上でサポートされることが示されるスライスグループ情報に対応するスライスグループは、その周波数上で少なくとも1つのセルによってサポートされるスライスグループである。いくつかの実施形態では、スライスグループ情報に対応するセルのスライスグループが使用され、他のスライスグループは使用されない。
【0086】
一実施形態では、ワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備え、プロセッサは、装置に、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信させ、第1の周波数および第2の周波数を備える複数の周波数のセル再選択優先順位を決定させ、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定させるように構成される。
【0087】
いくつかの実施形態では、プロセッサはさらに、装置に、周波数間測定を実行するかどうかを決定させるように構成される。
【0088】
いくつかの実施形態では、プロセッサはさらに、装置に、周波数間測定を実行すると決定したことに応答して、周波数間測定を実行させるように構成される。
【0089】
様々な実施形態において、第1の周波数は現在の周波数である。
【0090】
一実施形態では、第2の周波数は周波数間隣接セルの周波数である。
【0091】
いくつかの実施形態では、装置に複数の周波数の再選択優先順位を決定させるように構成されるプロセッサはさらに、装置に、スライスグループ情報によって示されるスライスグループリストの中の最高の優先順位のNASにより提供されるスライスグループを決定させるように構成されるプロセッサを備える。
【0092】
いくつかの実施形態では、スライスグループリストは、許容されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、サブスクライブされたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、構成されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、他のスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、またはこれらの組み合わせを含む。
【0093】
様々な実施形態において、ある周波数がスライスグループリストに含まれるスライスグループのいずれもサポートしない場合、その周波数に最低の優先順位が割り当てられる。
【0094】
一実施形態では、プロセッサはさらに、装置に、複数の周波数のいずれもがスライスグループ情報によって示されるいずれのスライスグループもサポートしないことに応答して、複数の周波数をそれらのセル再選択優先順位の順序に基づいて優先順位付けさせるように構成される。
【0095】
一実施形態では、UEにおける方法は、スライスグループ情報をネットワークデバイスから受信するステップと、第1の周波数および第2の周波数を含む複数の周波数のセル再選択優先順位を決定するステップと、スライスグループベースのセル再選択を実行するための複数の周波数の再選択優先順位を決定するステップとを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、周波数間測定を実行するかどうかを決定するステップを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、周波数間測定を実行すると決定したことに応答して、周波数間測定を実行するステップを含む。
【0098】
様々な実施形態において、第1の周波数は現在の周波数である。
【0099】
一実施形態では、第2の周波数は周波数間隣接セルの周波数である。
【0100】
いくつかの実施形態では、複数の周波数の再選択優先順位を決定することは、スライスグループ情報によって示されるスライスグループリストの中の最高の優先順位のNASにより提供されるスライスグループを決定することを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、スライスグループリストは、許容されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、サブスクライブされたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、構成されたスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、他のスライスグループおよびそれらの対応する優先順位、またはこれらの組み合わせを含む。
【0102】
様々な実施形態において、ある周波数がスライスグループリストに含まれるスライスグループのいずれもサポートしない場合、その周波数に最低の優先順位が割り当てられる。
【0103】
一実施形態では、方法はさらに、複数の周波数のいずれもがスライスグループ情報によって示されるいずれのスライスグループもサポートしないことに応答して、複数の周波数をそれらのセル再選択優先順位の順序に基づいて優先順位付けるステップを含む。
【0104】
一実施形態では、ワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備え、プロセッサは、装置に、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信させ、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定させるように構成される。
【0105】
いくつかの実施形態では、プロセッサはさらに、装置に、任意のシグナリングされた周波数を含む周波数の最終選抜リストを、スライスグループ情報によって示されるスライスリストグループに含まれる少なくとも1つの選択されたスライスグループをそのシグナリングされた周波数がサポートすることに応答して、スライスリストグループに含まれるいずれのスライスも有しない周波数と比較してより高い優先順位を有するものとして決定させるように構成される。
【0106】
いくつかの実施形態では、プロセッサはさらに、装置に、最終選抜のために使用される対応するスライスにNAS通信によって示される優先順位の順序で、周波数の最終選抜リストをソートさせるように構成され、同じソートされたレベルにある周波数はさらに、選択されたスライスグループのスライスグループ情報において入手可能な周波数優先順位の順序でソートされる。
【0107】
様々な実施形態において、NASリストから受信されるスライスグループのいずれもサポートしない周波数は、周波数再選択優先順位を割り当てられる。
【0108】
一実施形態では、ある周波数上でサポートされることが示されるスライスグループ情報に対応するスライスグループは、その周波数上で少なくとも1つのセルによってサポートされるスライスグループである。
【0109】
いくつかの実施形態では、スライスグループ情報に対応するセルのスライスグループが使用され、他のスライスグループは使用されない。
【0110】
一実施形態では、UEにおける方法は、ネットワークデバイスからNAS通信を介してスライスグループ情報を受信するステップと、スライスベースのセル再選択を実行するための周波数の優先順位付けられたリストを決定するステップとを含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、任意のシグナリングされた周波数を含む周波数の最終選抜リストを、スライスグループ情報によって示されるスライスリストグループに含まれる少なくとも1つの選択されたスライスグループをそのシグナリングされた周波数がサポートすることに応答して、スライスリストグループに含まれるいずれのスライスも有しない周波数と比較してより高い優先順位を有するものとして決定するステップを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、最終選抜のために使用される対応するスライスにNAS通信によって示される優先順位の順序で、周波数の最終選抜リストをソートするステップを含み、同じソートされたレベルにある周波数はさらに、選択されたスライスグループのスライスグループ情報において入手可能な周波数優先順位の順序でソートされる。
【0113】
様々な実施形態において、NASリストから受信されるスライスグループのいずれもサポートしない周波数は、周波数再選択優先順位を割り当てられる。
【0114】
一実施形態では、ある周波数上でサポートされることが示されるスライスグループ情報に対応するスライスグループは、その周波数上で少なくとも1つのセルによってサポートされるスライスグループである。
【0115】
いくつかの実施形態では、スライスグループ情報に対応するセルのスライスグループが使用され、他のスライスグループは使用されない。
【0116】
実施形態は他の特定の形式で実践されてもよい。説明された実施形態は、あらゆる面で限定的ではなく例示的なものにすぎないと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および均等性の範囲内に収まるあらゆる変更が、特許請求の範囲の範囲内に包含されるものとする。
【符号の説明】
【0117】
102 リモートユニット
104 ネットワークユニット
200 装置
202 プロセッサ
204 メモリ
206 入力デバイス
208 ディスプレイ
210 送信機
212 受信機
302 プロセッサ
304 メモリ
306 入力デバイス
308 ディスプレイ
310 送信機
312 受信機
402 サービングセル
404 N-cell-B1
406 N-cell-B2
408 N-cell-B3
410 N-cell-B4
412 N-cell-B5
414 N-cell-B6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】