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特表2024-540814オーディオストリームを提示するためのイヤピースの管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】オーディオストリームを提示するためのイヤピースの管理
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72442 20210101AFI20241029BHJP
   H04M 1/72409 20210101ALI20241029BHJP
   H04R 1/10 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
H04M1/72442
H04M1/72409
H04R1/10 101B
H04R1/10 104E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518891
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 CN2021126888
(87)【国際公開番号】W WO2023070413
(87)【国際公開日】2023-05-04
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ナン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ヨンジュン・シュ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイペン・フ
【テーマコード(参考)】
5D005
5K127
【Fターム(参考)】
5D005BB02
5D005BB08
5K127AA08
5K127BA03
5K127BB02
5K127BB33
5K127DA15
5K127GA14
5K127GD09
5K127GD15
5K127HA28
5K127JA06
5K127JA24
(57)【要約】
様々な実施形態は、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するためのシステム及び方法を提供する。様々な実施形態は、第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することと、を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理する方法であって、
前記第1のイヤピースの電池レベル及び前記第2のイヤピースの電池レベルを監視することと、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することと、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ワイヤレスデバイスからの前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することと、
前記ユーザインターフェース上で前記オーバーライド入力を受け付けたことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを前記第1のイヤピース及び前記第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておくことと、
を更に含み、
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記ユーザインターフェース上で前記受け入れ入力を受け付けたことに応じて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することを更に含み、
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記通知を表示した後に、前記ユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したことに応じて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することと、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記閾値差を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する前記第1のイヤピース又は前記第2のイヤピースに近づけるための通知を提示することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することが、前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は差閾値を満たすかどうかを決定することを含み、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが、前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記差閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のイヤピースを低電力モードにすることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ワイヤレスデバイスであって、
データを第1のイヤピース及び第2のイヤピースから受信し、オーディオストリームをそれらへ送信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
前記ワイヤレストランシーバに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、
前記第1のイヤピースの電池レベル及び前記第2のイヤピースの電池レベルを監視し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成する、ように構成されている、プロセッサと、
を備える、ワイヤレスデバイス。
【請求項12】
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスからの前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示するように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサが、
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示し、
前記ユーザインターフェース上で前記オーバーライド入力を受け付けたことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを前記第1のイヤピース及び前記第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておき、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記ユーザインターフェース上で前記受け入れ入力を受け付けたことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成する、ように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項15】
前記プロセッサが、
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記通知を表示した後に、前記ユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することが実行される、ように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項16】
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することと、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記閾値差を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する前記第1のイヤピース又は前記第2のイヤピースに近づけるための通知を提示することと、
を更に含む、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項17】
前記プロセッサが、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は差閾値を満たすかどうかを決定することによって、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記差閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成することによって、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成する、ように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記第1のイヤピースを低電力モードにするように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項19】
前記プロセッサが、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成することによって、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項20】
前記プロセッサが、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成することによって、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するように更に構成されている、請求項11に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項21】
ワイヤレスデバイスであって、
オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信するための手段と、
前記第1のイヤピースの電池レベル及び前記第2のイヤピースの電池レベルを監視するための手段と、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定するための手段と、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段と、
を備える、ワイヤレスデバイス。
【請求項22】
前記ワイヤレスデバイスからの前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するための手段を更に備える、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項23】
前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示するための手段を更に備える、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項24】
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示するための手段と、
前記ユーザインターフェース上で前記オーバーライド入力を受け付けたことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを前記第1のイヤピース及び前記第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておくための手段と、
を更に備え、
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段が、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記ユーザインターフェース上で前記受け入れ入力を受け付けたことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段を含む、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項25】
受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記ワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示するための手段を更に備え、
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段が、前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したこと、及び前記通知を表示した後に、前記ユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段を含む、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項26】
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定するための手段と、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記閾値差を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する前記第1のイヤピース又は前記第2のイヤピースに近づけるための通知を提示するための手段と、
を更に備える、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項27】
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定するための手段が、前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの差は差閾値を満たすかどうかを決定するための手段を含み、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段が、前記第1のイヤピースの前記電池レベルと前記第2のイヤピースの前記電池レベルとの前記差は前記差閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段を含む、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項28】
前記ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信するように構成するための手段が、
第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成するための手段、又は
第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、前記モノラルオーディオストリームを形成するための手段、
のうちの一方を含む、請求項21に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項29】
第1のイヤピースであって、
第2のイヤピースと通信し、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを受信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
スピーカと、
前記ワイヤレストランシーバ及び前記スピーカに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、
前記第1のイヤピースの電池レベル及び前記第2のイヤピースの電池レベルを監視し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベル又は前記第2のイヤピースの前記電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定し、
前記第1のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスと通信し、前記ワイヤレスデバイスに、モノラルオーディオストリームを前記第2のイヤピースへ送信させ、
前記第2のイヤピースの前記電池レベルは前記閾値を満たすと決定したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスと通信し、前記ワイヤレスデバイスに、モノラルオーディオストリームを前記第1のイヤピースへ送信させる、ように構成されている、プロセッサと、
を備える、第1のイヤピース。
【請求項30】
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスは前記モノラルオーディオストリームを前記第1のイヤピース又は前記第2のイヤピースのうちの一方へ送信することになるとのオーディオ通知を提示するように更に構成されている、請求項29に記載のワイヤレスデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、イヤバッド、及び同様のものなどのワイヤレスデバイスは、メディアプレーヤ、セルラ電話、コンピュータ、及び他の電子デバイスなどのオーディオソースとともに使用されることが多い。このようなワイヤレスデバイスはますます小型で高性能になってきている。一部のワイヤレスデバイスは、小型の再充電可能電池及びプロセッサを各々含む2つのイヤピースを含み得る。このようなワイヤレスデバイスの管理は課題をもたらし得る。しばしば、一方のイヤピースの電池レベルは他方のイヤピースの電池レベルとは異なる。例えば、ユーザは一方のイヤピースを他方のイヤピースよりも頻繁に使用することがある。別の例として、製造、回路機構、信号処理、音響再生、及び同様のものにおけるわずかな差のゆえに、一方のイヤピースの電池が他方のイヤピースの電池よりも急速に消耗されることがある。多くの場合、ワイヤレスデバイスの残留電池寿命は、2つのイヤピースのうちのより低い残留電池レベルに基づいて決定され得る。その結果、ワイヤレスデバイスの使用可能持続期間は、より消耗の速い、又はより低い電池レベルを有するイヤピースによって制限され得る。
【発明の概要】
【0002】
様々な実施形態は、オーディオソースから、第1のイヤピース及び第2のイヤピースを含むワイヤレスデバイスへのオーディオストリームの伝送を管理するように構成されたシステム、方法、及びデバイスを含む。
【0003】
様々な態様は、第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することと、を含み得る。様々な態様は、プロセッサが第1のイヤピース又は第2のイヤピースのうちの一方の内部にある態様において、第2のイヤピースによってモノラルオーディオストリームを受信することを更に含み得る。様々な態様は、ワイヤレスデバイスからのモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することを更に含み得る。いくつかの態様は、第1のイヤピースを低電力モードにすることを更に含み得る。
【0004】
いくつかの態様は、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示することを更に含み得る。いくつかの態様は、受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームをワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することと、ユーザインターフェース上でオーバーライド入力を受け付けたことに応じて、ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておくことと、を更に含み得、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及びユーザインターフェース上で受け入れ入力を受け付けたことに応じて実行される。いくつかの態様は、受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームをワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することを更に含み得、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及び通知を表示した後に、ユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したことに応じて実行される。
【0005】
いくつかの態様は、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することと、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する第1のイヤピース又は第2のイヤピースに近づけるための通知を提示することと、を更に含み得る。
【0006】
いくつかの態様では、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することは、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することを含み得、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することを含み得る。
【0007】
いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成することを含み得る。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成することを含み得る。
【0008】
更なる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成されたプロセッサを含むコンピューティングデバイスを含む。さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの動作をプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した、非一時的プロセッサ可読記憶媒体を含む。更なる態様は、コンピューティングデバイスにおいて使用され、かつ上記で要約した方法のうちのいずれかの動作を実行するように構成された、処理デバイスを含む。
【0009】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の一般的な説明及び以下の発明を実施するための形態とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的な複合電子デバイスを示す構成要素ブロック図である。
図2】様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するためのイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る方法を示すプロセスフロー図である。
図3A】様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための方法の部分としてイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る動作を示すプロセスフロー図である。
図3B】様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための方法の部分としてイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る動作を示すプロセスフロー図である。
図3C】様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための方法の部分としてイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る動作を示すプロセスフロー図である。
図3D】様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための方法の部分としてイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る動作を示すプロセスフロー図である。
図4】様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスイヤピースを示す構成要素ブロック図である。
図5】様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスデバイスを示す構成要素ブロック図である。
図6】様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスデバイスを示す構成要素ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面を参照しながら、様々な実施形態について詳細に説明する。可能な場合はどこでも、同じか又は同様の部分を指すために、図面全体にわたって同じ参照番号が使用される。具体的な例及び実装形態に対して行われる言及は説明を目的とし、本発明の範囲又は特許請求の範囲を限定するものではない。
【0012】
様々な実施形態は、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示する(再生する)ためのイヤピースの対を管理するための電子デバイスのプロセッサによって実行される方法を提供する。様々な実施形態は、イヤピース又はワイヤレスデバイスのプロセッサが第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視し、イヤピースのうちの一方の電池レベルは閾値電池レベルを満たすかどうかを決定することを含み得る。イヤピースのうちの一方の電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、プロセッサはオーディオソースを、モノラルオーディオストリームを他方のイヤピースへ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、閾値を満たす電池レベルを有するイヤピースを低電力状態にし得る。
【0013】
用語「ワイヤレスデバイス」は、本明細書において、ワイヤレスポータブルコンピューティングデバイス、スマートフォン、セルラ電話、パーソナル若しくはモバイルマルチメディアプレーヤ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートブック、ウルトラブック、パームトップコンピュータ、ワイヤレス電子メール受信機、マルチメディアインターネット対応セルラ電話、医療デバイス及び機器、生体センサ/デバイス、スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(例えば、スマートリング及びスマートブレスレット)を含むウェアラブルデバイス、エンターテインメントデバイス(例えば、ワイヤレスゲームコントローラ、音楽及びビデオプレーヤ、衛星ラジオ等)、ワイヤレスルータデバイス、家庭若しくは企業使用のための電化製品、車両内のワイヤレス通信要素、並びにメモリ、ワイヤレス通信構成要素、及びプログラマブルプロセッサを含む同様の電子デバイスのうちの任意の1つ又は全てを指すために使用される。
【0014】
「システムオンチップ」(SOC)という用語は、単一の基板上に統合された複数のリソース及び/又はプロセッサを含んでいる、単一の集積回路(IC)チップを指すために、本明細書で使用される。単一のSOCは、デジタル、アナログ、混合信号、及び無線周波数機能のための回路を含んでもよい。単一のSOCはまた、任意の数の汎用及び/又は専用プロセッサ(デジタル信号プロセッサ、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサなど)、メモリブロック(例えば、ROM、RAM、フラッシュなど)、並びにリソース(例えば、タイマ、電圧調整器、発振器など)を含んでもよい。SOCはまた、統合されたリソース及びプロセッサを制御するためだけでなく、周辺デバイスを制御するためのソフトウェアを含んでもよい。
【0015】
「システムインパッケージ」(SIP)という用語は、2つ以上のICチップ、基板、又はSOC上で複数のリソース、計算ユニット、コア、及び/又はプロセッサを含んでいる、単一のモジュール又はパッケージを指すために、本明細書で使用されてもよい。例えば、SIPは、その上で複数のICチップ又は半導体ダイが垂直構成で積層される、単一の基板を含み得る。同様に、SIPは、その上で複数のIC又は半導体ダイが、単一化基板にパッケージングされる、1つ又は複数のマルチチップモジュール(multi-chip module、MCM)を含み得る。SIPはまた、単一のマザーボード上、又は単一のワイヤレスデバイス内などで、高速通信回路を介して互いに結合され、極めて近接してパッケージングされた、複数の独立したSOCを含んでもよい。SOCの近接性によって、高速通信、並びにメモリ及びリソースの共有が容易になる。
【0016】
本明細書で使用する「構成要素」、「システム」、「ユニット」、「モジュール」などの用語は、限定はしないが、特定の動作又は機能を実行するように構成される、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアなどの、コンピュータ関連エンティティを含む。例えば、構成要素は、限定はしないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよい。例として、通信デバイス上で実行中のアプリケーションと通信デバイスの両方が、構成要素と呼ばれることがある。1つ又は複数の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在してもよく、構成要素は、1つのプロセッサ若しくはコア上で局所化されてもよく、かつ/又は2つ以上のプロセッサ若しくはコアの間で分散されてもよい。加えて、これらの構成要素は、様々な命令及び/又はデータ構造を記憶した様々な非一時的コンピュータ可読媒体から実行してもよい。構成要素は、ローカルプロセス及び/又はリモートプロセス、関数又はプロシージャ呼出し、電子信号、データパケット、メモリ読み取り/書き込み、並びに知られている他のコンピュータ、プロセッサ、及び/又はプロセス関連の通信方法によって、通信してもよい。
【0017】
「ヘッドホン」、「イヤホン」、「イヤバッド」、及び同様のものと称されるワイヤレスデバイスは、小型の再充電可能電池、プロセッサ、トランシーバ(例えば、Bluetoothトランシーバ)、及び少なくとも1つの小型スピーカを各々含む2つのワイヤレスイヤピースを含み得る。いくつかの実装形態では、イヤピースは、ワイヤレス通信によって、互いに、及び別のワイヤレスデバイス(オーディオソースなど)と通信し得る物理的に独立したデバイスである。このようなワイヤレス通信は、Bluetooth又は別の好適なプロトコルなどのワイヤレス通信プロトコルに従う信号を利用し得る。時間が経つにつれて、一方のイヤピースの電池レベルは他方のイヤピースの電池レベルと異なってくることがある。例えば、ユーザは一方のイヤピースを他方のイヤピースよりも頻繁に使用することがある。別の例として、製造、回路機構、信号処理、音響再生、及び同様のものにおけるわずかな差のゆえに、一方のイヤピースの電池が他方のイヤピースの電池よりも急速に消費されることがある。従来、2つのイヤピースを合わせた残留使用可能時間は、2つのイヤピースのうちのより低い残留電池レベルに基づいて決定され得る。例えば、左側イヤピースが82%の電池レベルを有し、右側イヤピースが60%の電池レベルを有する場合には、左側及び右側イヤピースの両方の残留電池レベルは60%であると決定され得る。その結果、両イヤピースの使用可能持続期間は、より消耗の速い、又はより低い電池レベルを有するイヤピースによって制限され得る。
【0018】
様々な実施形態は、ワイヤレスデバイスによってイヤピースへ伝送されるオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための電子デバイス及び/又はイヤピースのプロセッサによって実行される方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、第1のイヤピースの、又は第2のイヤピースのプロセッサなどの、イヤピースのプロセッサによって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法は、オーディオソースデバイスとして機能するワイヤレスデバイス(例えば、スマートフォン)のプロセッサによって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法はこのようなプロセッサの任意の組み合わせによって実行され得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、(例えば、イヤピースの、ワイヤレスデバイス等の)プロセッサが第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態では、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、プロセッサはワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。プロセッサがイヤピース(第1のイヤピース又は第2のイヤピースのどちらか)の内部にある実施形態では、プロセッサはワイヤレスデバイスと通信し、ワイヤレスデバイスに、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信させ得る。その後、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは第1のイヤピースを低電力モード(例えば、スリープモード、アイドルモード、及び同様のもの)にし得る。
【0020】
様々な実施形態では、プロセッサは、ワイヤレスデバイスがオーディオストリームを第1及び/又は第2のイヤピースへ送信しているかどうかにかかわらず、第1のイヤピース及び/又は第2のイヤピースの電池レベルを監視し得る。このような実施形態では、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、メモリ内の指示(フラグ又は別の好適なインジケータなど)を、ワイヤレスデバイスが次回オーディオストリームを送信する際に、モノラルオーディオストリームを送信するように設定することを含み得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することは、ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信することから、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することに変更するように構成することを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知が提示され得る。様々な実施形態では、このような通知は、視覚的、聴覚的、触覚的、及び/又は任意の他の好適な通知であり得る。いくつかの実施形態では、通知は第1のイヤピース及び/又は第2のイヤピースのうちの一方又はそれより多くによって聴覚的通知を介して提示され得る。いくつかの実施形態では、通知はワイヤレスデバイスによってタッチ感知ディスプレイなどのディスプレイ上に提示され得る。いくつかの実施形態では、通知に応じて、ワイヤレスデバイスは、ボタン、スイッチ、タッチスクリーンディスプレイ、及び/又は同様のものなどの、ユーザインターフェースデバイスを介してユーザオーバーライド入力を受け付け得る。ユーザオーバーライド入力を受け付けたことに応じて、プロセッサはワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておき得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及びユーザインターフェース上でユーザ受け入れ入力のどちらかを受け付けたことに応じて、オーディオソースを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示すると、ワイヤレスデバイスはタイマ(様々な実施形態では、カウントアップ又はカウントダウンし得る)を初期化し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及び通知を表示した後に、ワイヤレスデバイスのユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したこと(例えば、タイマの満了又は完了)に応じて、オーディオソースを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値(例えば、電池レベル差分又は電池レベル差閾値)を満たすと決定し得る。いくつかの実施形態では、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値を満たすと決定したことに応じて、プロセッサはワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たし、かつ、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差も差閾値を満たすと両方を決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は差閾値を満たすと決定したことに応じて、プロセッサは、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する第1のイヤピース又は第2のイヤピースに近づけるための通知又は提案を提示し得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。例えば、プロセッサはステレオオーディオストリームからの左チャネル及び右チャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは左チャネル及び右チャネルの1つ又は複数の特徴を等量未満で混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。例えば、プロセッサは第1のアプリケーションからの第1のオーディオ信号及び第2のアプリケーションからの第2のオーディオ信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。
【0025】
上述されたように、いくつかの実施形態では、プロセッサは第1のイヤピースを低電力モードにし得る。このような実施形態では、第2のイヤピースを使用することは、その電池レベルを、第1のイヤピースの電池レベルに近づけるよう低下させ得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第2のイヤピースの電池レベルは第1のイヤピースの電池レベルと実質的に一致するかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第2のイヤピースの電池レベル及び第1のイヤピースの電池レベルは閾値電池レベル差を満たすかどうか(又はそれ以内であるかどうか)を決定し得る。いくつかの実施形態では、第2のイヤピースの電池レベル及び第1のイヤピースの電池レベルは閾値電池レベル差を満たす(又は第2のイヤピースの電池レベルは第1のイヤピースの電池レベルと実質的に一致する)と決定したことに応じて、プロセッサはワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、第2のイヤピースの電池レベル及び第1のイヤピースの電池レベルは閾値電池レベル差を満たす(又は第2のイヤピースの電池レベルは第1のイヤピースの電池レベルと実質的に一致する)と決定したことに応じて、プロセッサは第1のイヤピース及び第2のイヤピースの両方のための低電池レベル警告を提示し得る。
【0026】
様々な実施形態は、本明細書において、互いに比較的短い距離(例えば、100メートル)以内に配置された電子デバイスをワイヤレス接続するための通信技術の好都合な例として、Bluetooth及びBluetooth関連専門用語を用いて説明される。しかし、Bluetoothへの言及を用いた例は例示のみを目的としており、説明又は請求の範囲をその特定の規格に限定することは意図されない。例えば、様々な実施形態は、Wi-Fi、Zigbee、Thread、Z-Wave、又は別の同様のワイヤレス通信プロトコルなどの他のワイヤレス通信プロトコルを用いて実施され得る。
【0027】
図1は、様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的な複合電子デバイス100を示す構成要素ブロック図である。複合電子デバイス100は、左側イヤピース102、右側イヤピース104、及びワイヤレスデバイス106などのオーディオソースを含み得る。各構成要素102、104、106はワイヤレス通信リンク112、114、116を介して他の構成要素の各々に個々にペアリングされ得る。
【0028】
各イヤピース102、104は、ワイヤレスデバイス106又は(例えば、ワイヤレスデバイス106からの信号を中継する)他方のイヤピース102、104から受信されたオーディオ信号に基づいて音声を生成するためのスピーカ102a、104aを含み得る。各イヤピース102、104は、Bluetoothプロトコル信号などの、RF信号を受信及び/又は伝送するための回路機構及びアンテナを含み得る、無線周波数(radio frequency、RF)構成要素102b、104bを含み得る。各イヤピース102、104はまた、ボタン、スイッチ、容量型スイッチ、及び/又は入力を受け付けるように構成された別の好適なデバイスなどの、イヤピース(単数又は複数)102、104の1つ又は複数の動作を制御し得る入力を受け付けるように構成された1つ又は複数のユーザインターフェース(user interface、UI)要素102c、104dを含み得る。各イヤピース102、104はまた、イヤピース102、104の動作を制御するためのプロセッサ102d、104d、及び各イヤピース102、104の動作のための電力を貯蔵し、提供するための電池102e、104eであり得る。更に、各イヤピース102、104は、スピーカ102a、102b、RF構成要素102b、104b、UI要素102c、104c、プロセッサ102d、104d、及び電池102e、104eを支持するためのハウジング102f、104fを含み得る。
【0029】
ワイヤレスデバイス106はプロセッサ106aを含み得る。プロセッサ106aは、イヤピース102、104とのワイヤレス通信を可能にするRF構成要素106cに結合され、RF構成要素106cの動作を制御し得る。プロセッサ106aは、ボタン、スイッチ、タッチスクリーンデバイス、及び/又は同様のものなどの、UI要素106dを介して入力を受け付け得る。プロセッサ106aはまた、ワイヤレスオーディオ及び/又は制御ストリームをイヤピース102、104へ伝送するメディアプレーヤ106bの動作を制御し得る。様々な実施形態では、メディアプレーヤ106は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの何らかの組み合わせの形で実施され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス106は、オーディオデータストリーム及び制御ストリームをイヤピース102、104の各々へ伝送するように構成され得る。このような実施形態では、制御ストリームは別個の帯域外チャネルを介して伝送され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス106はオーディオ及び/又は制御ストリームを第1のイヤピース(例えば、102又は104のうちのどちらか)へ伝送し得、第1のイヤピースはワイヤレス伝送を受信し、オーディオ及び/又は制御ストリームを第2のイヤピース104、102へ伝送し得る。このような実施形態では、第1のイヤピース102、104は、それが情報の送信も受信も両方行うため、第2のイヤピース102、104のためのマスタデバイスとして動作し得る。いくつかの実施形態では、構成要素102、104、106のうちの2つ以上は高度オーディオ配信プロファイル(advanced audio distribution profile、A2DP)構成で互いに結合され得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の構成要素102、104、106は、Bluetooth通信に加えて、又はそれと独立して通信を可能にする独自プロトコルを用いて互いに結合され得る。
【0030】
図2は、様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するためのイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る方法200を示すプロセスフロー図である。図1及び図2を参照すると、方法200はイヤピース(例えば、102、104)又はワイヤレスデバイス(例えば、106)のプロセッサ(例えば、102d、104d、106a)によって実施され得る。
【0031】
ブロック202において、プロセッサは第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、ポーリングメッセージ、第1のイヤピース及び/若しくは第2のイヤピースからの制御信号、又は他の好適な情報に従って第1のイヤピース及び第2のイヤピースの電池レベルを決定し得る。ブロック202の動作を実行するための手段は、プロセッサ102d、104d、106a及びRF構成要素102b、104b、106cを含み得る。
【0032】
ブロック204において、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定し得る。例えば、プロセッサは、イヤピース102の電池レベルは閾値電池レベルを満たすかどうかを決定し得る。ブロック204の動作を実行するための手段はプロセッサ102d、104d、106aを含み得る。
【0033】
ブロック206において、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。プロセッサがワイヤレスデバイス内にある実施形態では、プロセッサはワイヤレスデバイス106を、モノラルオーディオストリームをイヤピース104へ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサはワイヤレスデバイスのメディアプレーヤ(例えば、106)を、(例えば、RF構成要素106cを介して)モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。プロセッサがイヤピース(例えば、102又は104)内にある実施形態では、プロセッサはワイヤレスデバイス(例えば、160)と通信し(例えば、それに信号を送信し)、ワイヤレスデバイスのプロセッサに、ワイヤレスデバイス(例えば、メディアプレーヤ)を、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成せよと指示又は命令し得る。ブロック206の動作を実行するための手段は、プロセッサ102d、104d、106a、メディアプレーヤ106b、及びRF構成要素102b、104b、106cを含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。例えば、プロセッサはステレオオーディオストリームからの左チャネル及び右チャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは左チャネル及び右チャネルの1つ又は複数の特徴を等量未満で混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。例えば、プロセッサは第1のアプリケーションからの第1のオーディオ信号及び第2のアプリケーションからの第2のオーディオ信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、プロセッサはオーディオを両イヤピースへ(例えば、左チャネルを左側イヤピースへ、及び右チャネルを右側イヤピースへ)ストリーミングし得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは全ストリームを両イヤピースへ伝送してもよく、その後、両イヤピースはしかるべき音声を再生することができる)。いくつかの実施形態では、プロセッサは全ストリームを単一のイヤピースへ送信し得、単一のイヤピースは全ストリームを他方のイヤピースへ中継するか、又はしかるべき部分だけ他方のイヤピースへ(例えば、左側ストリームのみ左側イヤピースへ)中継する。いくつかの実施形態では、イヤピースはどちらもマスタ用に構成されているため、どちらかのイヤピースがマスタの役割を果たすことができる。いくつかの実施形態では、一方のイヤピースのみがマスタになり得る(例えば、一方のイヤピースのみがマスタ用の機能を備えている)。このような実施形態では、マスタイヤピースの作業負荷は電池使用量がより多くなり、これにより、マスタイヤピースの電池はより速く消耗することになる。それゆえ、いくつかの実施形態では、マスタイヤピースの電池が閾値に達すると、ワイヤレスデバイスはモノラルストリームを他方のイヤピースへ直接送信し得る。
【0036】
任意選択的なブロック208において、プロセッサは第1のイヤピースを低電力モードにし得る。例えば、プロセッサは、第1のイヤピースを低電力モード、スリープモード、及びアイドルモード、並びに/又は同様のものにするための(あるいは第1のイヤピースにそれらのモードに入るように命令するための)信号又はメッセージを送信し得る。第1のイヤピースが低電力モードになっている時、第1のイヤピースはオーディオストリームを受信し得ず、及び/又はオーディオ出力を提示し得ない。
【0037】
図3A図3Dは、様々な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理するための方法200の部分としてイヤピースのプロセッサ又はプロセッサワイヤレスデバイスによって実行され得る動作300a~300cを示すプロセスフロー図である。図1図3Dを参照すると、動作300a~300dはイヤピース(例えば、102、104)又はワイヤレスデバイス(例えば、106)のプロセッサ(例えば、102d、104d、106a)によって実施され得る。
【0038】
図3Aを参照すると、ブロック206において、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成した後に、(例えば、ワイヤレスデバイス106の)プロセッサは、ブロック302において、ワイヤレスデバイスからのモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信し得る。ブロック302の動作を実行するための手段はプロセッサ106a及びRF構成要素106cを含み得る。
【0039】
ブロック304において、(例えば、第2のイヤピースの)プロセッサはワイヤレスデバイスからのモノラルオーディオストリームを受信し、イヤピースのスピーカを介してオーディオストリームを再生し得る。ブロック304の動作を実行するための手段はプロセッサ104d及びRF構成要素104bを含み得る。
【0040】
図3Bを参照すると、ブロック206において、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成した後に、(例えば、ワイヤレスデバイス106の)プロセッサは、ブロック310において、ワイヤレスデバイスがモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになるとの通知を提示し得る。プロセッサがイヤピース(第1のイヤピース又は第2のイヤピースのどちらか)の内部にある実施形態では、プロセッサは、ブロック310において、ワイヤレスデバイスがモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとのオーディオ通知をレンダリングし得る。ブロック310の動作を実行するための手段はプロセッサ104d及びUI要素106dを含み得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、ブロック312において、プロセッサは、グラフィカルユーザインターフェースがレンダリングされるタッチ感知ディスプレイなどの、受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームをワイヤレスデバイスへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示し得る。例えば、プロセッサはタッチスクリーンデバイス(例えば、106d)を介して通知を提示し得る。ブロック312の動作を実行するための手段はプロセッサ104d及びUI要素106dを含み得る。
【0042】
ブロック314において、プロセッサは、通知を提示した際に、又はその後に、タイマを初期化し得る。いくつかの実施形態では、タイマは、所定の期間が経過した時に満了することになるカウントダウンタイマであってもよい。いくつかの実施形態では、タイマは、経過時間が所定の時間と等しくなった時にそれを決定するように構成された比較器と組み合わせられたカウントアップタイマであってもよい。このタイマは、通知が提示されてから所定の持続期間が経過した時を決定するためにプロセッサによって用いられ得る。ブロック314の動作を実行するための手段はプロセッサ104dを含み得る。
【0043】
決定ブロック316において、プロセッサは、ユーザ入力が受け付けられたかどうかを決定し得る。具体的には、プロセッサは、ボタンの押下、又はグラフィカルユーザインターフェース上のタッチスクリーンのタッチは、オーディオストリームをモノラルオーディオストリームに変更することを受け入れるためのユーザ入力を伝えているのか、それともその変更をオーバーライドする(及びそれゆえ、現在のオーディオ設定を継続する)ためのユーザ入力を伝えているのかを決定し得る。プロセッサがイヤピース(第1のイヤピース又は第2のイヤピースのどちらか)の内部にある実施形態では、プロセッサは、イヤピース上のボタンが押下されたかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、ユーザの発話を監視し、ユーザ入力をオーディオコマンド(例えば、「オーバーライド」又は「受け入れ」)として認識するように構成され得る。決定ブロック316の動作を実行するための手段はプロセッサ104d及びUI要素106dを含み得る。
【0044】
オーバーライドユーザ入力が受け付けられたと決定したことに応じて(すなわち、決定ブロック316=「オーバーライド」)、プロセッサは、ブロック318において、ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信する現在の構成のままにしておき得る。ブロック318の動作を実行するための手段は、プロセッサ104d、メディアプレーヤ106b、及びRF構成要素106cを含み得る。
【0045】
受け入れ入力が受け付けられたと決定したことに応じて(すなわち、決定ブロック316=「受け入れ」)、プロセッサは、ブロック320において、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。ブロック320の動作を実行するための手段は、プロセッサ106a、メディアプレーヤ106b、及びRF構成要素106cを含み得る。
【0046】
入力が受け付けられなかったと決定したことに応じて(すなわち、決定ブロック316=「入力なし」)、プロセッサは、決定ブロック322において、所定の時間が経過したかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、タイマは満了し、(例えば、フラグを設定するか、又は割り込みを発行することによって)プロセッサに通知し得る。決定ブロック322の動作を実行するための手段はプロセッサ106aを含み得る。
【0047】
所定の時間が経過していないと決定したことに応じて(すなわち、決定ブロック322=「いいえ」)、プロセッサは、上述されたように決定ブロック316において、入力が受け付けられたかどうかを決定し得る。
【0048】
所定の時間が経過したと決定したこと、又はタイマの満了に応じて(すなわち、決定ブロック322=「はい」)、プロセッサは、上述されたようにブロック320において、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。
【0049】
図3Cを参照すると、ブロック204において、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することに加えて、又はその代替として、プロセッサは、ブロック330において、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定し得る。決定ブロック330の動作を実行するための手段はプロセッサ102d、104d、106aを含み得る。
【0050】
ブロック332において、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たし、かつ、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は差閾値を満たすと両方を決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成し得る。ブロック332の動作を実行するための手段は、プロセッサ102d、104d、106a、メディアプレーヤ106b、及びRF構成要素102b、104b、106cを含み得る。
【0051】
図3Dを参照すると、オーディオストリームを、2つのイヤピースのうちの一方へ向けられるモノラルオーディオストリームに変更する前に、プロセッサは、イヤピースがステレオオーディオストリームを受信し、レンダリングし続け得る持続期間を延ばすために、ワイヤレスデバイスの位置は、より低い電池レベルを有するイヤピースに近づけられるべきであると提案するプロンプト又は情報をユーザに提示し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスからイヤピースへのワイヤレスリンク(例えば、Bluetooth信号)が大幅に異なるとき、2つのイヤピースは不均一な電力需要を呈することがあり、イヤピースの電池レベルが発散する結果をもたらす。これが発生したとき、オーディオソースへのより弱い通信リンクを経験するイヤピースは、プロセッサが補償を行うので、例えば、脱落したパケットの再伝送及び再処理を必要とする、かつ/又はより高い電力レベルで肯定応答メッセージを伝送するので、より多くの電池電力を消費し得る。例えば、ユーザがワイヤレスデバイスをズボンのポケットに入れている場合には、そのポケットと反対の体の側にあるイヤピースは、より長い経路長、及びユーザの体による信号吸収のゆえに、他方のイヤピースよりも受信電力でオーディオストリームを受信し得る。これが発生したとき、ワイヤレスデバイスを異なるポケットへ移動させるなど、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有するイヤピースにより近い位置へ移すことは、2つのイヤピースの間の相対的な電力消耗を変化させ、それゆえ、イヤピースのうちの一方の電池レベルが、モノラルオーディオに移るための閾値を下回る前に、イヤピースがステレオオーディオを受信し、再生し続けることを可能にし得る。
【0052】
本実施形態では、上述されたように方法200のブロック202において第1のイヤピース及び第2のイヤピースの電池レベルが決定された後に、プロセッサは、ブロック330において、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は差閾値を満たすかどうかを決定し得る。決定ブロック330の動作を実行するための手段はプロセッサ102d、104d、106aを含み得る。
【0053】
ブロック334において、プロセッサは、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する第1のイヤピース又は第2のイヤピースに近づけるための通知をユーザのために提示し得る。例えば、ワイヤレスデバイスは、イヤピースの電池レベルが発散しつつあることを説明し、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有するイヤピースに近づけることを提案するメッセージをディスプレイ上に(いくつかの場合には、触知信号と組み合わせて)提示し得る。プロセッサがイヤピースの一方(又は両方)内にある実施形態では、プロセッサは、ユーザがワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有するイヤピースに近づけることを提案するオーディオメッセージを再生し得る。ブロック206の動作を実行するための手段はプロセッサ102d、104d、106aを含み得る。
【0054】
ブロック334において通知を提示した後に、プロセッサは、上述されたように方法200のブロック204において、第1のイヤピース又は第2のイヤピースのどちらかの電池レベルは、モノラルオーディオストリームに切り替わるための閾値を満たすかどうかを決定し得る。それゆえ、プロセッサは、いつイヤピースのうちの一方が閾値を満たすかについてイヤピースの電池レベルを監視し続け得る。
【0055】
図4は、様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスイヤピース400を示す構成要素ブロック図である。図1図4を参照すると、ワイヤレスイヤピース400は、揮発性又は不揮発性内部メモリ404及び406に結合されたプロセッサ402を含み得る。ワイヤレスイヤピース400は、ワイヤレスデータリンクに接続され、プロセッサ402に結合され得る電磁放射を送信及び受信するための1つ又は複数の無線機/アンテナ408を含み得る。無線機/アンテナ408は、Bluetoothプロトコルスタック/インターフェースなどの、通信プロトコルを実施するための上述の回路機構とともに用いられ得る。
【0056】
ワイヤレスイヤピース400はまた、ユーザ入力を受け付けるための1つ又は複数の物理ボタン、スイッチ、容量型スイッチ等などのユーザインターフェース410、オーディオ出力を生成するように構成されたスピーカ412、及びオーディオ入力を受け付けるためのマイクロホン414を含んでもよく、それらは全てプロセッサ402に結合され得る。ワイヤレスイヤピース400は、誘導充電回路に結合された電池416、及び電池416の誘導充電を可能にするために適合された誘導コイルであり得るコイルアンテナ418を更に含み得る。
【0057】
図5は、様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスデバイス500を示す構成要素ブロック図である。図1図5を参照すると、ワイヤレスデバイス500は、内部メモリ504、並びに抵抗感知タッチスクリーン、容量感知タッチスクリーン、赤外線感知タッチスクリーン、音響/圧電感知タッチスクリーン、若しくは同様のものなどの、タッチ面入力デバイス/ディスプレイ512に結合されたSOC501並びに/又はプロセッサ502を含み得る。ワイヤレスデバイス500は、プロセッサ502、及び/又はSOC501内の1つ又は複数のプロセッサに結合されたワイヤレスデータリンク及び/又はセルラ電話トランシーバ508に接続され得る電磁放射を送信及び受信するためのアンテナ510を有し得る。ワイヤレスデバイス500はまた、音声及び/又はビデオ符号化/復号(CODEC)回路510を含み得る。音声及び/又はビデオCODEC回路510は、例えば、ワイヤレスイヤピース(例えば、102、104、400)への伝送のためのオーディオ情報を符号化し得、受信された音声データパケットを復号し、音声を生成するためのスピーカ514に提供されるアナログ信号を発生し得、及び/又は受信されたビデオデータパケットを復号し、画像を出力するためのディスプレイ512に提供されるビデオ信号を生成し得る。ワイヤレスデバイス500はまた、ワイヤレスデバイス500の様々な構成要素に電力を提供するための電池522を含み得る。ワイヤレスデバイス500はまた、ユーザ入力を受け付けるための物理ボタン524を含み得る。ワイヤレスデバイスは、様々な構成要素を支持するためのハウジング520を含み得る。
【0058】
図6は、様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレスデバイス600を示す構成要素ブロック図である。図1図6を参照すると、ワイヤレスデバイス600(種々のパーソナルコンピュータ及びラップトップコンピュータを含み得る)は、揮発性メモリ601、及びディスクドライブ603などの、大容量不揮発性メモリに結合されたプロセッサ602を含み得る。ワイヤレスデバイス600はまた、プロセッサ602に結合されたコンパクトディスク(compact disc、CD)及び/又はDVDドライブ604を含み得る。ワイヤレスデバイス600はまた、プロセッサ602をネットワークに結合するためのネットワーク接続回路などの、データ接続を確立するか、又は外部メモリデバイスを受け入れるためのプロセッサ602に結合された多数のコネクタポートを含み得る。ワイヤレスデバイス600は、プロセッサ602に結合されたワイヤレスデータリンクに接続された電磁放射を送信及び受信するための無線機/アンテナ605を有し得る。プロセッサ602は、キーボード608、トラックパッド610などのポインティングデバイス、及び表示デバイス609に更に結合され得る。
【0059】
プロセッサ402、502、602は、本明細書において説明する様々な実施形態の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)で構成され得る任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又は1つ若しくは複数の多重プロセッサチップであり得る。ワイヤレス通信機能に専用の1つのプロセッサ、及び他のアプリケーションを実行させるのに専用の1つのプロセッサのような、複数のプロセッサが設けられてもよい。典型的には、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサ402、502、602内にロードされる前に、内部メモリに記憶されてもよい。いくつかのデバイスでは、プロセッサ402、502、602は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。いくつかのモバイルデバイスでは、プロセッサ402、502、602に結合された個別のメモリチップの中にセキュアメモリがあり得る。内部メモリは、揮発性メモリ、若しくはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、又は両方の混合であり得る。本説明の目的のために、メモリへの一般的な言及は、内部メモリ、デバイスに差し込まれた着脱式メモリ、及びプロセッサ402、502、602内のメモリを含む、プロセッサによってアクセス可能な全てのメモリを指す。
【0060】
図示及び説明する様々な実施形態は、特許請求の範囲の様々な特徴を示すための例として提供されるにすぎない。しかしながら、任意の所与の実施形態に関して図示及び説明される特徴は、必ずしも関連する実施形態に限定されるとは限らず、図示及び説明される他の実施形態とともに使用されてよく、又はそれらと組み合わせられてもよい。更に、特許請求の範囲は、いかなる例示的な一実施形態によっても限定されるものでない。例えば、方法200の動作、並びに動作300a、300b、及び300cのうちの1つ又は複数は、方法200、並びに動作300a、300b、及び300cのうちの1つ又は複数の動作に置き換えられるか、又はそれらと組み合わせられ得る。
【0061】
実装例について、以下の段落において説明する。以下の実装例のうちの一部は例示的な方法に関して説明されるが、更なる例示的な実装形態は、以下の段落において説明される例示的な方法が、以下の実装例の方法の動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令を用いて構成されたプロセッサを含む基地局によって実施されること、以下の段落において説明される例示的な方法が、以下の実装例の方法の機能を実行するための手段を含む基地局によって実施されること、及び以下の段落において説明される例示的な方法が、基地局のプロセッサに以下の実装例の方法の動作を実行させるように構成されたプロセッサ実行可能命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体として実施され得ることを含み得る。
【0062】
実施例1.ワイヤレスデバイスからのオーディオストリームを提示するための第1のイヤピース及び第2のイヤピースを管理する方法であって、第1のイヤピースの電池レベル及び第2のイヤピースの電池レベルを監視することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することと、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することと、を含む、方法。
【0063】
実施例2.第2のイヤピースによってモノラルオーディオストリームを受信することを更に含む、実施例1の方法。
【0064】
実施例3.ワイヤレスデバイスからのモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することを更に含む、実施例1又は2に記載の方法。
【0065】
実施例4.ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信することになる、又は送信しているとの通知を提示することを更に含む、実施例1から3のいずれかに記載の方法。
【0066】
実施例5.受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームをワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することと、ユーザインターフェース上でオーバーライド入力を受け付けたことに応じて、ワイヤレスデバイスを、オーディオストリームを第1のイヤピース及び第2のイヤピースへ送信するための構成のままにしておくことと、を更に含み、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及びユーザインターフェース上で受け入れ入力を受け付けたことに応じて実行される、実施例1から3のいずれかに記載の方法。
【0067】
実施例6.受け入れ入力又はオーバーライド入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスはモノラルオーディオストリームをワイヤレスデバイスへ送信することになるとの通知を提示することを更に含み、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したこと、及び通知を表示した後に、ユーザインターフェース上でユーザ入力を受け付けることなく所定量の時間が経過したことに応じて実行される、実施例1から3のいずれかに記載の方法。
【0068】
実施例7.第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することと、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、より低い電池レベルを有する第1のイヤピース又は第2のイヤピースに近づけるための通知を提示することと、を更に含む、実施例1から6のいずれかに記載の方法。
【0069】
実施例8.第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすかどうかを決定することが、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすかどうかを決定することを含み、第1のイヤピースの電池レベルは閾値を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1のイヤピースの電池レベルと第2のイヤピースの電池レベルとの差は閾値差を満たすと決定したことに応じて、ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することを含む、実施例1から7のいずれかに記載の方法。
【0070】
実施例9.第1のイヤピースを低電力モードにすることを更に含む、実施例1から8のいずれかに記載の方法。
【0071】
実施例10.ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1のオーディオストリームチャネル及び第2のオーディオストリームチャネルを混合し、モノラルオーディオストリームを形成することを含む、実施例1から9のいずれかに記載の方法。
【0072】
実施例11.ワイヤレスデバイスを、モノラルオーディオストリームを第2のイヤピースへ送信するように構成することが、第1の信号ソースからの第1の信号及び第2の信号ソースからの第2の信号を混合し、モノラルオーディオストリームを形成することを含む、実施例1から9のいずれかに記載の方法。
【0073】
上記の方法の説明及びプロセスフロー図は、例示的な例として提供されるにすぎず、様々な実施形態のブロックが、提示された順序で実行されなければならないことを必要とするか又は暗示することを意図されてはいない。当業者によって理解されるように、上記の実施形態におけるブロックの順序は、任意の順序で実行されてよい。更に、「その後(thereafter)」、「次いで(then)」、「次に(next)」などの語は、ステップの順序を限定するものではない。これらの語は、方法の説明を通じて単に読者を導くために使用される。更に、例えば、冠詞「a」、「an」、又は「the」を使用する、単数形での請求項要素へのいかなる言及も、その要素を単数形に限定するものとして解釈されるべきではない。
【0074】
本明細書で開示する実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムブロックは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせとして実装されてよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、具体的な適用例及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を様々な方法で特定の適用例ごとに実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0075】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、及び回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明する機能を実施するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実施されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装されてよい。代替的に、いくつかのステップ又は方法は、所与の機能に特有の回路によって実施されてもよい。
【0076】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実装され得る。ソフトウェアにおいて実施される場合には、機能は、非一時的コンピュータ可読又はプロセッサ可読記憶媒体上の1つ又は複数の命令又はコードをとして記憶又は伝送され得る。本明細書で開示する方法又はアルゴリズムのステップは、非一時的プロセッサ可読又はコンピュータ可読記憶媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて具現化され得る。非一時的プロセッサ可読及びコンピュータ可読媒体は、コンピュータ、又はコンピューティングデバイスのプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な記憶媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的プロセッサ可読又はコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令又はデータ構造の形式で所望のプログラムコードを搬送又は記憶するために使用され得るとともに、コンピュータ、又はコンピューティングデバイスのプロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)及びblu-rayディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組み合わせも、非一時的コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。更に、方法又はアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、非一時的プロセッサ可読媒体及び/又は非一時的コンピュータ可読媒体上のコード及び/又は命令の1つ又は任意の組み合わせ、あるいはそのセットとして存在し得る。
【0077】
開示される実施形態の前述の説明は、あらゆる当業者が本発明を作成したり使用したりすることができるように提供される。これらの実施形態の様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲、並びに本明細書で開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
【国際調査報告】