IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビーワイディー カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-充電制御方法、システム及び車両 図1
  • 特表-充電制御方法、システム及び車両 図2
  • 特表-充電制御方法、システム及び車両 図3
  • 特表-充電制御方法、システム及び車両 図4
  • 特表-充電制御方法、システム及び車両 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】充電制御方法、システム及び車両
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20241029BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241029BHJP
   H02M 7/12 20060101ALI20241029BHJP
   B60L 53/10 20190101ALI20241029BHJP
   B60L 53/20 20190101ALI20241029BHJP
【FI】
H02J7/02 C
H02J7/00 P
H02M7/12 F
H02M7/12 M
H02M7/12 N
H02M7/12 Q
B60L53/10
B60L53/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519563
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-22
(86)【国際出願番号】 CN2022127796
(87)【国際公開番号】W WO2023072169
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111276297.0
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100130443
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 真治
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲偉▼冬
(72)【発明者】
【氏名】王超
(72)【発明者】
【氏名】王▲興▼▲輝▼
【テーマコード(参考)】
5G503
5H006
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA06
5G503GB04
5H006AA02
5H006CA02
5H006CB08
5H006CB09
5H006CC01
5H006CC08
5H006DB01
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC22
5H125BB05
5H125BC21
5H125DD02
5H125DD10
5H125FF16
(57)【要約】
充電制御方法、システム及び車両を開示し、該方法は、スイッチ回路(102)の第1端が外部電源(105)に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、該外部電源(105)の電源モードを決定するステップと、該電源モードに基づいて、該目標電池(106)を充電するように該スイッチ回路(102)及び該充電回路(103)を制御するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電制御方法であって、充電制御システム(100)におけるコントローラ(101)に適用され、前記充電制御システム(100)は、コントローラ(101)と、スイッチ回路(102)と、充電回路(103)とを含み、前記スイッチ回路(102)の第1端は、外部電源(105)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記充電回路(103)の第1端に接続され、前記充電回路(103)の第2端は、充電対象の目標電池(106)に接続され、前記コントローラ(101)は、前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源(105)の活線接続口に接続され、前記方法は、
前記スイッチ回路(102)の第1端が前記外部電源(105)に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御するステップと、を含む、ことを特徴とする充電制御方法。
【請求項2】
前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記外部電源(105)の電源モードは、単相電源モード及び三相電源モードを含み、前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定する前記ステップは、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源(105)の電源モードが単相電源モードであると決定するステップと、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源(105)の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路(102)は、第1スイッチ(S1)、第2スイッチ(S2)、第3スイッチ(S3)、第1プリチャージ抵抗器(Rs1)、第2プリチャージ抵抗器(Rs2)及び第3プリチャージ抵抗器(Rs3)をさらに含み、前記第1スイッチ(S1)は、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチ(S2)は、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチ(S3)は、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器(Rs1)は、前記第1スイッチ(S1)に並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器(Rs2)は、前記第2スイッチ(S2)に並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器(Rs3)は、前記第3スイッチ(S3)に並列接続され、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御する前記ステップは、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路(103)の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第3スイッチ(S3)を制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記スイッチ回路(102)は、第4スイッチ(S4)をさらに含み、前記第4スイッチ(S4)は、前記A相端子と前記B相端子とを接続し、前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御する前記ステップは、
前記電源モードが単相電源モードである場合、前記相電圧と前記充電回路(103)の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
前記第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第4スイッチ(S4)を制御し、オフにするように前記第3スイッチ(S3)を制御し、単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)、前記第3スイッチ(S3)及び前記第4スイッチ(S4)を制御するステップと、
前記A相端子の第3電圧及び前記B’相端子の第4電圧を取得するステップと、
前記第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ前記第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記充電回路(103)は、力率改善回路(1031)及びインバータ回路(1032)を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記力率改善回路(1031)の第1端に接続され、前記力率改善回路(1031)の第2端は、前記インバータ回路(1032)の第1端に接続され、前記インバータ回路(1032)の第2端は、前記目標電池(106)に接続され、前記方法は、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)、前記第3スイッチ(S3)及び前記第4スイッチ(S4)を制御し、かつ給電を停止するように前記外部電源(105)を制御するステップと、
前記インバータ回路(1032)及び前記力率改善回路(1031)によって、前記目標電池(106)の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を前記A相端子に伝達するステップと、
前記A相端子の第5電圧及び前記B相端子の第6電圧を取得するステップと、
前記第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ前記第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定した場合、前記コントローラ(101)により前記第4スイッチ(S4)の故障状態を記録し、かつ次回の充電時に単相充電モードを使用して前記目標電池(106)を充電するように前記充電制御システム(100)を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
コントローラ(101)と、スイッチ回路(102)と、充電回路(103)とを含み、前記スイッチ回路(102)の第1端は、外部電源(105)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記充電回路(103)の第1端に接続され、前記充電回路(103)の第2端は、充電対象の目標電池(106)に接続され、前記コントローラ(101)は、前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源(105)の活線接続口に接続され、前記コントローラ(101)は、
前記スイッチ回路(102)の第1端が前記外部電源(105)に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御するステップと、を実行する、ことを特徴とする充電制御システム(100)。
【請求項9】
前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記コントローラ(101)は、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源(105)の電源モードが単相電源モードであると決定するステップと、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源(105)の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップと、を実行する、ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路(102)は、第1スイッチ(S1)、第2スイッチ(S2)、第3スイッチ(S3)、第1プリチャージ抵抗器(Rs1)、第2プリチャージ抵抗器(Rs2)及び第3プリチャージ抵抗器(Rs3)をさらに含み、前記第1スイッチ(S1)は、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチ(S2)は、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチ(S3)は、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器(Rs1)は、前記第1スイッチ(S1)に並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器(Rs2)は、前記第2スイッチ(S2)に並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器(Rs3)は、前記第3スイッチ(S3)に並列接続され、
前記コントローラ(101)は、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路(103)の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第3スイッチ(S3)を制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、を実行する、ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
請求項8~10のいずれか1項に記載の充電制御システム(100)を含む、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照出願)
本開示は、2021年10月29日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202111276297.0で、出願名称が「充電制御方法、システム及び車両」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、充電の技術分野に関し、具体的には、充電制御方法、システム及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、新エネルギー技術の継続的な発展に伴い、ますます多くの新エネルギー車両が社会と家庭に普及しており、人々の旅に大きな利便性をもたらしている。車両の充電効率を向上させるために、新エネルギー車両の車載充電制御システムは、三相電源により車両を充電することをサポートすることができ、また、単相電源に対応するために、該車載充電制御システムも単相電源により車両を充電することをサポートする必要がある。このように、三相電源と単相電源に対応するために、充電制御システムは、電源モードを識別する必要があるが、関連技術において、充電制御システムは、電源モードの識別エラーが発生し、車両の充電効率に影響を与え、ひいては充電失敗を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、関連技術に存在する上記問題を解決するために、充電制御方法、システム及び車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本開示の第1態様に係る充電制御方法は、充電制御システムにおけるコントローラに適用され、前記充電制御システムは、コントローラと、スイッチ回路と、充電回路とを含み、前記スイッチ回路の第1端は、外部電源に接続され、前記スイッチ回路の第2端は、前記充電回路の第1端に接続され、前記充電回路の第2端は、充電対象の目標電池に接続され、前記コントローラは、前記スイッチ回路及び前記充電回路に接続され、前記スイッチ回路の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源の活線接続口に接続され、前記方法は、
前記スイッチ回路の第1端が前記外部電源に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池を充電するように前記スイッチ回路及び前記充電回路を制御するステップと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記外部電源の電源モードは、単相電源モード及び三相電源モードを含み、前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源の電源モードを決定する前記ステップは、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源の電源モードが単相電源モードであると決定するステップ、又は、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップ、を含む。
【0007】
好ましくは、前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、第1プリチャージ抵抗器、第2プリチャージ抵抗器及び第3プリチャージ抵抗器をさらに含み、前記第1スイッチは、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチは、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチは、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器は、前記第1スイッチに並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器は、前記第2スイッチに並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器は、前記第3スイッチに並列接続され、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池を充電するように前記スイッチ回路及び前記充電回路を制御する前記ステップは、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記スイッチ回路は、第4スイッチをさらに含み、前記第4スイッチは、前記A相端子と前記B相端子とを接続し、前記電源モードに基づいて、前記目標電池を充電するように前記スイッチ回路及び前記充電回路を制御する前記ステップは、
前記電源モードが単相電源モードである場合、前記相電圧と前記充電回路の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
前記第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを制御し、オフにするように前記第3スイッチを制御し、単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御するステップと、をさらに含む。
【0009】
好ましくは、前記方法は、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを制御するステップと、
前記A相端子の第3電圧及び前記B’相端子の第4電圧を取得するステップと、
前記第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ前記第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチに短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む。
【0010】
好ましくは、前記充電回路は、力率改善回路及びインバータ回路を含み、前記スイッチ回路の第2端は、前記力率改善回路の第1端に接続され、前記力率改善回路の第2端は、前記インバータ回路の第1端に接続され、前記インバータ回路の第2端は、前記目標電池に接続され、前記方法は、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを制御し、かつ給電を停止するように前記外部電源を制御するステップと、
前記インバータ回路及び前記力率改善回路によって、前記目標電池の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を前記A相端子に伝達するステップと、
前記A相端子の第5電圧及び前記B相端子の第6電圧を取得するステップと、
前記第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ前記第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチに短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む。
【0011】
第2態様では、本開示に係る充電制御システムは、コントローラと、スイッチ回路と、充電回路とを含み、前記スイッチ回路の第1端は、外部電源に接続され、前記スイッチ回路の第2端は、前記充電回路の第1端に接続され、前記充電回路の第2端は、充電対象の目標電池に接続され、前記コントローラは、前記スイッチ回路及び前記充電回路に接続され、前記スイッチ回路の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源の活線接続口に接続され、前記コントローラは、
前記スイッチ回路の第1端が前記外部電源に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池を充電するように前記スイッチ回路及び前記充電回路を制御するステップと、を実行する。
【0012】
好ましくは、前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記コントローラは、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源の電源モードが単相電源モードであると決定するステップ、又は、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップ、を実行する。
【0013】
好ましくは、前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、第1プリチャージ抵抗器、第2プリチャージ抵抗器及び第3プリチャージ抵抗器をさらに含み、前記第1スイッチは、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチは、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチは、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器は、前記第1スイッチに並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器は、前記第2スイッチに並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器は、前記第3スイッチに並列接続され、
前記コントローラは、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御するステップと、を実行する。
【0014】
好ましくは、前記スイッチ回路は、第4スイッチをさらに含み、前記第4スイッチは、前記A相端子と前記B相端子とを接続し、前記コントローラは、
前記電源モードが単相電源モードである場合、前記相電圧と前記充電回路の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
前記第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを制御し、オフにするように前記第3スイッチを制御し、単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御するステップと、を実行する。
【0015】
好ましくは、前記コントローラは、さらに、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを制御するステップと、
前記A相端子の第3電圧及び前記B’相端子の第4電圧を取得するステップと、
前記第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ前記第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチに短絡故障が存在すると決定するステップと、を実行する。
【0016】
好ましくは、前記充電回路は、力率改善回路及びインバータ回路を含み、前記スイッチ回路の第2端は、前記力率改善回路の第1端に接続され、前記力率改善回路の第2端は、前記インバータ回路の第1端に接続され、前記インバータ回路の第2端は、前記目標電池に接続され、前記コントローラは、さらに、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池を充電するように前記充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを制御し、かつ給電を停止するように前記外部電源を制御するステップと、
前記インバータ回路及び前記力率改善回路によって、前記目標電池の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を前記A相端子に伝達するステップと、
前記A相端子の第5電圧及び前記B相端子の第6電圧を取得するステップと、
前記第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ前記第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチに短絡故障が存在すると決定するステップと、を実行する。
【0017】
第3態様では、本開示に係る車両は、本開示の第2態様に記載の充電制御システムを含む。
【0018】
上記技術手段を用い、スイッチ回路の第1端が外部電源に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得し、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、該外部電源の電源モードを決定し、該電源モードに基づいて、該目標電池を充電するように該スイッチ回路及び該充電回路を制御する。このように、相電圧と線間電圧の組み合わせ判断により、外部電源の電源モードを識別することにより、電源モード識別の正確性を向上させ、電源モードの識別エラーの問題を回避することで、電源モードの識別エラーによる充電効率の低下又は充電不能の問題を回避することもできる。
【0019】
本開示の他の特徴及び利点については、その後の具体的な実施形態において詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図面は、本開示の更なる理解を提供し、かつ明細書の一部を構成するものであり、以下の具体的な実施形態とともに本開示を説明するものであるが、本開示を限定するものではない。
【0021】
図1】本開示の実施例に係る充電制御システムのブロック図である。
図2】本開示の実施例に係る別の充電制御システムのブロック図である。
図3】本開示の実施例に係る別の充電制御システムのブロック図である。
図4】本開示の実施例に係る充電制御方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例に係る車両のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本開示の具体的な実施形態を詳細に説明する。ここで記述した具体的な実施形態は、本開示を説明し解釈するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
なお、本開示において、「第1」、「第2」などの語彙は、説明の目的を区別するためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆するものとして理解することができず、順番を示すか又は示唆するものとして理解することもできない。用語「S101」、「S102」、「S201」、「S202」などは、ステップを区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は前後の順序に従って方法ステップを実行するものとして理解しておらず、以下の説明が図面に関する場合、他に説明しない限り、異なる図面における同一の数字は、同一又は類似する要素を示す。
【0024】
まず、本開示の応用シーンを説明する。本開示は、充電シーン、特に新エネルギー車両が交流電力により動力電池を充電するシーンに適用できる。車両の充電効率を向上させるために、新エネルギー車両の車載充電制御システムは、外部電源の電源モードを識別することにより、三相電源又は単相電源によって動力電池を充電することができる。
【0025】
図1は、本開示の実施例に係る充電制御システムのブロック図であり、図1に示すように、該充電制御システムは、コントローラ101と、スイッチ回路102と、充電回路103とを含んでもよく、該スイッチ回路102の第1端は、外部電源105に接続され、該スイッチ回路102の第2端は、該充電回路103の第1端に接続され、該充電回路103の第2端は、充電対象の目標電池106に接続され、該コントローラ101は、該スイッチ回路102及び充電回路103に接続され、該スイッチ回路103の第1端は、M相第1端子を含み、該M相第1端子は、外部電源の活線接続口に接続される。
【0026】
関連技術において、充電制御システムは、M相第1端子で検出された相電圧に基づいて電源モードを識別することができ、例えば、Mが3である場合、該三相第1端子で検出された相電圧がいずれもある電圧閾値より大きいと、外部電源の電源モードが三相電源モードであると決定することができるが、充電回路103に電圧安定化又はフィルタリングのためのコンデンサが存在してもよいため、該コンデンサの作用により、検出された相電圧が外部電源の入力と一致しない。例えば、外部電源が単相電源であれば、そのうちのA相のみに電圧が入力されるが、該コンデンサの作用により、他の2相でも非ゼロの電圧が検出されるため、電源モードの識別エラーを招く。
【0027】
上記問題を解決するために、本開示に係る充電制御方法、システム及び車両では、相電圧及び線間電圧を取得し、かつ相電圧と線間電圧の組み合わせ判断により、外部電源の電源モードを識別することにより、電源モード識別の正確性を向上させ、電源モードの識別エラーの問題を回避することで、電源モードの識別エラーによる充電効率の低下又は充電不能の問題を回避することもできる。
【0028】
以下、図面を参照しながら、本開示の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0029】
図1に示すように、本開示の実施例に係る充電制御システムにおけるコントローラ101は、
スイッチ回路の第1端が外部電源に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、外部電源の電源モードを決定するステップと、該電源モードに基づいて、目標電池を充電するようにスイッチ回路及び充電回路を制御するステップと、を実行してもよい。
【0030】
例示的に、コントローラは、図1に示すスイッチ回路のM相第1端子の任意相第1端子とゼロ線との間の電圧値を取得し、該電圧値を該第1端子に対応する相電圧とすることができ、例えば、該M相第1端子が少なくとも第1相第1端子及び第2相第1端子を含んでもよく、第1相第1端子の第1相電圧及び第2相第1端子の第2相電圧を取得し、そして、該第1相電圧と第2相電圧との差分値を線間電圧とすることができる。
【0031】
なお、上記M相第1端子の相電圧がいずれも予め設定された最小電圧値以下であり、例えば、いずれも0である場合、該スイッチ回路の第1端が外部電源に連通しないと決定することができ、M相第1端子の任意の一相第1端子の相電圧が該予め設定された最小電圧値より大きい場合、該スイッチ回路の第1端が外部電源に連通すると決定することができる。該予め設定された最小電圧値は、予め設定された任意の電圧値であってもよく、例えば、10V又は220Vであってもよい。
【0032】
本開示の別の実施例では、該M相第1端子は、三相第1端子を含み、該外部電源の電源モードは、単相電源モード及び三相電源モードを含み、該コントローラは、
該相電圧が該線間電圧以上である場合、該外部電源の電源モードが単相電源モードであると決定するステップと、該電源モードが単相電源モードである場合、単相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、を実行してもよい。該単相充電モードは、単相交互充電モード又は単相非交互充電モードを含んでもよい。
【0033】
或いは、該相電圧が該線間電圧より小さい場合、該外部電源の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップと、該電源モードが三相電源モードである場合、三相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、を実行してもよい。
【0034】
なお、外部電源の電源モードが三相電源モードである場合、理論上、三相第1端子における相電圧瞬時値は、振幅が同じで位相が120度異なるベクトルとなるため、三相第1端子における相電圧実効値は、ほぼ等しく、二相第1端子間毎の線間電圧実効値もほぼ等しく、線間電圧は、相電圧の約1.414倍となる。
【0035】
外部電源の電源モードが単相電源モードである場合、理論上、一相第1端子における相電圧のみが0より大きく(例えば、第1相第1端子)、他の二相第1端子における相電圧がいずれもゼロである(例えば、第1相第1端子の第1相電圧が0より大きく、第2相第1端子の第2相電圧及び第3相第1端子の第3相電圧の理論値がいずれも0である)が、実際の充電制御システムにおいて、充電回路に電圧安定化又はフィルタリングのためのコンデンサXが存在するため、単相電源モードであっても、上記他の第2相電圧及び第3相電圧も0より大きくなるため、3つの相電圧が0であるかどうかのみによって外部電源の電源モードを決定すると、誤判断が発生しやすい。発明者は、単相電源モードで、コンデンサXに起因する第2相電圧及び第3相電圧と第1相電圧との位相が同じであり、即ち、上記三相電源モードでの120度の位相差が存在しないため、単相電源モードで得られた相電圧が線間電圧以上であり、上記分析によれば、三相電源モードでの相電圧が線間電圧より小さいことを見出した。したがって、上記方式を用い、相電圧及び線間電圧に基づいて、外部電源の電源モードを正確に取得することができる。
【0036】
このように、上記システムを用い、スイッチ回路の第1端が外部電源に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得し、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、該外部電源の電源モードを決定し、該電源モードに基づいて、該目標電池を充電するように該スイッチ回路及び該充電回路を制御する。このように、相電圧と線間電圧の組み合わせ判断により、外部電源の電源モードを識別することにより、電源モード識別の正確性を向上させ、電源モードの識別エラーの問題を回避することで、電源モードの識別エラーによる充電効率の低下又は充電不能の問題を回避することもできる。
【0037】
図2は、本開示の実施例に係る別の充電制御システムのブロック図であり、図2に示すように、該M相第1端子は、三相第1端子を含み、該外部電源の電源モードは、単相電源モード及び三相電源モードを含み、該三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含んでもよく、該スイッチ回路の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、該スイッチ回路は、第1スイッチS1、第2スイッチS2及び第3スイッチS3をさらに含んでもよく、該第1スイッチは、該A相端子と該A’相端子とを接続し、該第2スイッチは、該B相端子と該B’相端子とを接続し、該第3スイッチは、該C相端子と該C’相端子とを接続し、該スイッチ回路は、第1プリチャージ抵抗器Rx1、第2プリチャージ抵抗器Rx2及び第3プリチャージ抵抗器Rx3をさらに含んでもよい。第1プリチャージ抵抗器Rx1は、第1スイッチS1に並列接続され、第2プリチャージ抵抗器Rx2は、第2スイッチS2に並列接続され、第3プリチャージ抵抗器Rx3は、第3スイッチS3に並列接続され、該充電回路103の第1端子は、外部電源のゼロ線接続口LNに接続されてもよい。
【0038】
該コントローラは、
該電源モードが三相電源モードである場合、該線間電圧と該充電回路の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、該第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ及び該第3スイッチを制御し、三相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、を実行してもよい。
【0039】
該第1電圧閾値は、0又はより小さい電圧値(例えば、2V又は10V)であってもよい。
【0040】
なお、該充電制御システムの第1スイッチ、第2スイッチ及び第3スイッチは、デフォルトでオフ状態にあり、このように、充電開始時に、上記スイッチがいずれもオフ状態であり、上記第1プリチャージ抵抗器、第2プリチャージ抵抗器及び第3プリチャージ抵抗器によって該目標電池をプリチャージし、初期充電電圧が大きすぎることによる充電制御システムの内部部品の損傷を回避し、充電制御システムの信頼性を向上させることができる。
【0041】
さらに、図2に示すように、該スイッチ回路は、第4スイッチS4をさらに含んでもよく、該第4スイッチは、A相端子とB相端子とを接続し、該コントローラは、さらに、
該電源モードが単相電源モードである場合、該相電圧と該充電回路の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
該第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ及び該第4スイッチを制御し、オフにするように該第3スイッチを制御し、単相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、を実行してもよい。
【0042】
図3は、本開示の実施例に係る別の充電制御システムのブロック図であり、図3に示すように、該充電回路103は、力率改善回路1031及びインバータ回路1032を含んでもよく、該力率改善回路は、三相第1ブリッジアーム及び一相第2ブリッジアームを含んでもよく、第1相第1ブリッジアームは、スイッチトランジスタQ1及びスイッチトランジスタQ2を直列接続して形成されてもよく、該第2相第1ブリッジアームは、スイッチトランジスタQ3及びスイッチトランジスタQ4を直列接続して形成されてもよく、該第3相第1ブリッジアームは、スイッチトランジスタQ5及びスイッチトランジスタQ6を直列接続して形成されてもよく、該第2ブリッジアームは、スイッチトランジスタQ7及びスイッチトランジスタQ8を直列接続して形成されてもよい。上記スイッチトランジスタQ1~Q8は、IGBT又はMOSトランジスタであってもよい。
【0043】
該力率改善回路1031は、外部電源から入力された交流電力を直流電力に変換して直流電力をインバータ回路1032に伝達することにより、目標電池を充電することができる。
【0044】
例えば、上記三相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップは、外部の三相電源の位相に基づいて、スイッチトランジスタQ1とスイッチトランジスタQ2とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ3とスイッチトランジスタQ4とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ5とスイッチトランジスタQ6とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ7をオン状態にし、スイッチトランジスタQ8をオフ状態にするように制御することにより、外部電源から入力された三相交流電力を直流電力に変換して該直流電力を該インバータ回路に伝達するステップを含んでもよい。
【0045】
さらに、例えば、単相交互充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップは、いずれもオフ状態にあるようにスイッチトランジスタQ5/Q6を制御し、外部電源の位相に基づいて、スイッチトランジスタQ1とスイッチトランジスタQ2とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ3とスイッチトランジスタQ4とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ7とスイッチトランジスタQ8とを相補的に導通させるように制御することにより、外部電源から入力された交流電力を直流電力に変換して該直流電力を該インバータ回路に伝達するステップを含んでもよい。
【0046】
さらに、例えば、単相非交互充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップは、いずれもオフ状態にあるようにスイッチトランジスタQ3/Q4/Q5/Q6を制御し、外部電源の位相に基づいて、スイッチトランジスタQ1とスイッチトランジスタQ2とを相補的に導通させ、スイッチトランジスタQ7とスイッチトランジスタQ8とを相補的に導通させるように制御することにより、外部電源から入力された単相交流電力を直流電力に変換して該直流電力を該インバータ回路に伝達するステップを含んでもよい。
【0047】
このように、該三相第1ブリッジアームにおける正常ブリッジアームと該第2ブリッジアームにより、異なるモードに従って、外部電源から入力された交流電力を直流電力に変換して該直流電力を該インバータ回路に伝達し、該インバータ回路により目標電池を充電することができる。
【0048】
さらに、図3に示すように、該充電回路103は、第1インダクタL11と、第2インダクタL12と、第3インダクタL13と、第4インダクタL14とをさらに含んでもよく、該第1相第1ブリッジアームの中間点は、該第1インダクタL11を介して該スイッチ回路の第2端のA’相端子に接続されてもよく、該第2相第1ブリッジアームの中間点は、該第2インダクタL12を介して該スイッチ回路の第2端のB’相端子に接続されてもよく、該第3相第1ブリッジアームの中間点は、該第3インダクタL13を介して該スイッチ回路の第2端のC’相端子に接続されてもよく、該第2ブリッジアームの中間点は、該第4インダクタL14を介して該外部電源のゼロ線接続口LNに接続されてもよい。
【0049】
好ましくは、該充電制御システムは、第1電圧安定化コンデンサCx1、第2電圧安定化コンデンサCx2、及び第3電圧安定化コンデンサCx3をさらに含んでもよく、第1電圧安定化コンデンサCx1は、A相端子とN相端子とを接続し、第2電圧安定化コンデンサCx2は、B相端子とN相端子とを接続し、第3電圧安定化コンデンサCx3は、C相端子とN相端子とを接続し、このように、上記3つの電圧安定化コンデンサによって、外部電源から入力された電圧をフィルタリングし、電圧変動による該充電制御システムのデバイスの損傷を回避し、該充電制御システムの信頼性を向上させることができる。
【0050】
本開示の別の実施例では、図3に示すように、上記インバータ回路1032は、変圧器を含んでもよく、該変圧器の低圧側は、第1フルブリッジスイッチ回路に接続され、該変圧器の高圧側は、第2フルブリッジスイッチ回路に接続され、該第1フルブリッジスイッチ回路は、スイッチトランジスタQ9~Q12で形成された2つのブリッジアームで構成され、該第2フルブリッジスイッチ回路は、スイッチトランジスタQ13~Q16で形成された2つのブリッジアームで構成され、該スイッチトランジスタQ9~Q12は、同期整流管であってもよく、該スイッチトランジスタQ13~Q16のうち、該スイッチトランジスタQ13とスイッチトランジスタQ14は、可変周波数で相補的に導通し、該スイッチトランジスタQ15とスイッチトランジスタQ16は、可変周波数で相補的に導通する。該インバータ回路は、車両が充電モードにある場合、該力率改善回路によって提供される直流電力に対して高電圧変換を行って、車両内の動力電池を充電することができる。
【0051】
さらに、該力率改善回路1031と該インバータ回路1032との間には、第1コンデンサC1及び第1抵抗器R1が接続されてもよく、該第1コンデンサC1及び第1抵抗R1により、力率改善回路から出力された直流電力をフィルタリングして安定化してもよい。同様に、該インバータ回路1032と目標電池との間にも第2コンデンサC2が接続されてもよく、該第2コンデンサC2により、インバータ回路から出力された電圧をフィルタリングして安定化してもよい。
【0052】
なお、該充電制御システムが単相充電を終了した後、上記第4スイッチS4をオフにする必要があるが、上記第4スイッチS4は、ある場合で故障が発生し、例えば、電流が大きすぎて焼結され(即ち、短絡状態にある)、第4スイッチに短絡故障が発生した場合、再度充電時、三相電源モードに従って充電すると、外部電源の2つの活線接続口(例えば、図3におけるL1とL2の2つの活線接続口)が該第4スイッチによって短絡されて、外部電源に故障が発生する。したがって、本開示の別の実施例では、該コントローラは、以下の方式1又は方式2で第4スイッチを検出し、該第4スイッチに短絡故障が存在するかどうかを決定することもできる。
【0053】
方式1では、単相充電モードに従って、目標電池を充電するように該充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ、該第3スイッチ及び該第4スイッチを制御し、該A相端子の第3電圧及び該B’相端子の第4電圧を取得し、該第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ該第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、該第4スイッチに短絡故障が存在すると決定する。
【0054】
該方式において、単相充電が終了した後、外部電源は、依然として導通に保持されてもよく、即ち、外部電源には、依然として電流が入力され、このように、A相端子に依然として電気状態が保持されるため、該A相端子の第3電圧は、第3電圧閾値以上であってもよく、第4スイッチが正常にオフになる場合、B相端子とB’相端子における電流も消失し、第4スイッチに短絡故障が発生した場合、即ち、コントローラがオフにするように該第4スイッチを制御しても、該第4スイッチが依然として短絡状態にある場合、上記充電回路の存在により、電流の流れ方向は、外部電源の第1活線接続口L1->スイッチ回路のA相ポート->短絡した第4スイッチ->スイッチ回路の第2プリチャージ抵抗器Rs2->スイッチ回路のB’相端子であるため、B’相端子に一定の電圧(例えば、第4電圧閾値以上)が存在する。上記第3電圧閾値及び第4電圧閾値は、外部電源の電圧に基づいて予め設定されてもよく、該第4電圧閾値は、該第3電圧閾値より小さくてもよく、例えば、該第3電圧閾値は、220V又は380Vであってもよく、該第4電圧閾値は、200V又は360Vであってもよい。
【0055】
方式2では、単相充電モードに従って、目標電池を充電するように該充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ、該第3スイッチ及び該第4スイッチを制御し、かつ給電を停止するように該外部電源を制御し、インバータ回路及び力率改善回路によって、該目標電池の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を該A相端子に伝達し、該A相端子の第5電圧及び該B相端子の第6電圧を取得し、該第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ該第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、該第4スイッチに短絡故障が存在すると決定する。
【0056】
例示的に、該外部電源は、充電パイルであってもよく、該充電回路は、充電パイルプロトコルによりメッセージを送信して、給電を停止するように該充電パイルを制御してもよく、即ち、外部電源のL1/L2/L3は、いずれも電流を出力しない。このとき、第4スイッチに短絡故障が発生したか否かを検出するために、インバータ回路及び力率改善回路によって、該目標電池の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を該A相端子に伝達してもよい。同様に、このとき、第4スイッチが正常にオフになる場合、B相端子に電流及び電圧が存在せず、第4スイッチに短絡故障が発生した場合、即ち、コントローラがオフにするように該第4スイッチを制御しても、該第4スイッチが依然として短絡状態にある場合、電流の流れ方向は、スイッチ回路のA’相端子->スイッチ回路の第1プリチャージ抵抗器Rs1->スイッチ回路のA相ポート->短絡した第4スイッチ->スイッチ回路のB相端子->コンデンサCx2であるため、B相端子に一定の電圧(例えば、第6電圧閾値以上)が存在する。上記第5電圧閾値及び第6電圧閾値は、動力電池の電圧に基づいて予め設定されてもよく、該第6電圧閾値は、該第5電圧閾値より小さくてもよく、例えば、該第5電圧閾値は、220V又は380Vであってもよく、該第6電圧閾値は、200V又は360Vであってもよい。
【0057】
なお、該インバータ回路は、双方向インバータ回路であってもよく、力率改善回路から出力された直流電力を変圧してから目標電池を充電してもよく、目標電池の直流電力を変圧してから力率改善回路に出力してもよい。
【0058】
上記方式1又は方式2を用い、単相充電モードに従って目標電池を充電することが終了した後、第4スイッチに短絡故障が存在するかどうかを検出することができる。
【0059】
さらに、第4スイッチに短絡故障が存在する場合、該コントローラは、該短絡故障を含む警報情報を生成し、かつ表示装置によって該警報情報を表示し、例えば、車載ディスプレイによって該警報情報を表示するか、又は音声又は指示灯などの方式によって該警報情報を表示し、該充電回路に故障処理を行うようにユーザに提示する。また、該コントローラは、さらに、該第4スイッチの故障状態を記録し、次回の充電時に、三相充電モードにより目標電池を充電することを禁止し、単相充電モードを使用して目標電池を充電してもよい。
【0060】
このように、該充電制御システムの信頼性をより向上させることができる。
【0061】
図4は、本開示の実施例に係る充電制御方法であり、図4に示すように、該方法の実行主体は、充電制御システムにおけるコントローラであってもよく、該充電制御システムは、コントローラと、スイッチ回路と、充電回路とを含んでもよく、該スイッチ回路の第1端は、外部電源に接続され、該スイッチ回路の第2端は、該充電回路の第1端に接続され、該充電回路の第2端は、充電対象の目標電池に接続され、該コントローラは、該スイッチ回路及び該充電回路に接続され、該スイッチ回路の第1端は、M相第1端子を含み、該M相第1端子は、該外部電源の活線接続口に接続され、該方法は、S401~S403を含んでもよい。
【0062】
S401では、スイッチ回路の第1端が外部電源に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得する。
【0063】
例示的に、図1に示すスイッチ回路のM相第1端子の任意相第1端子とゼロ線との間の電圧値を取得し、該電圧値を該第1端子に対応する相電圧とすることができ、例えば、該M相第1端子が少なくとも第1相第1端子及び第2相第1端子を含んでもよく、第1相第1端子の第1相電圧及び第2相第1端子の第2相電圧を取得し、そして、該第1相電圧と第2相電圧との差分値を線間電圧とすることができる。
【0064】
なお、上記M相第1端子の相電圧がいずれも予め設定された最小電圧値以下であり、例えば、いずれも0である場合、該スイッチ回路の第1端が外部電源に連通しないと決定することができ、M相第1端子の任意の一相第1端子の相電圧が該予め設定された最小電圧値より大きい場合、該スイッチ回路の第1端が外部電源に連通すると決定することができる。該予め設定された最小電圧値は、予め設定された任意の電圧値であってもよく、例えば、10V又は220Vであってもよい。
【0065】
S402では、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、外部電源の電源モードを決定する。
【0066】
S403では、該電源モードに基づいて、該目標電池を充電するように該スイッチ回路及び該充電回路を制御する。
【0067】
例えば、該相電圧が該線間電圧以上である場合、該外部電源の電源モードが単相電源モードであると決定することができ、該電源モードが単相電源モードである場合、単相交互充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御することができる。
【0068】
さらに、例えば、該相電圧が該線間電圧より小さい場合、該外部電源の電圧モードが三相電源モードであると決定することができ、該電源モードが三相電源モードである場合、三相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御することができる。
【0069】
上記方法を用い、スイッチ回路の第1端が外部電源に連通する場合、M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得し、該相電圧及び該線間電圧に基づいて、該外部電源の電源モードを決定し、該電源モードに基づいて、該目標電池を充電するように該スイッチ回路及び該充電回路を制御する。このように、相電圧と線間電圧の組み合わせ判断により、外部電源の電源モードを識別することにより、電源モード識別の正確性を向上させ、電源モードの識別エラーの問題を回避することで、電源モードの識別エラーによる充電効率の低下又は充電不能の問題を回避することもできる。
【0070】
本開示の別の実施例では、該三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、該スイッチ回路の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、該スイッチ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、第1プリチャージ抵抗器、第2プリチャージ抵抗器及び第3プリチャージ抵抗器をさらに含み、該第1スイッチは、該A相端子と該A’相端子とを接続し、該第2スイッチは、該B相端子と該B’相端子とを接続し、該第3スイッチは、該C相端子と該C’相端子とを接続し、該第1プリチャージ抵抗器は、該第1スイッチに並列接続され、該第2プリチャージ抵抗器は、該第2スイッチに並列接続され、該第3プリチャージ抵抗器は、該第3スイッチに並列接続され、
このように、上記ステップS403は、
まず、該電源モードが三相電源モードである場合、該線間電圧と該充電回路の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
次に、該第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ及び該第3スイッチを制御し、三相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、を含んでもよい。
【0071】
さらに、該スイッチ回路は、第4スイッチをさらに含み、該第4スイッチは、該A相端子と該B相端子とを接続し、このように、上記ステップS403は、
まず、該電源モードが単相電源モードである場合、該相電圧と該充電回路の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
次に、該第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ及び該第4スイッチを制御し、オフにするように該第3スイッチを制御し、単相充電モードに従って、該目標電池を充電するように該充電回路を制御するステップと、をさらに含んでもよい。
【0072】
該充電制御システムが単相充電を終了した後、上記第4スイッチS4をオフにする必要があるが、上記第4スイッチS4は、ある場合で故障が発生し、例えば、電流が大きすぎて焼結され(即ち、短絡状態にある)、第4スイッチは、短絡故障が発生した場合、再度充電時、三相電源モードに従って充電すると、外部電源の2つの活線接続口(例えば、図3におけるL1とL2の2つの活線接続口)が該第4スイッチによって短絡されて、外部電源に故障が発生する。したがって、本開示の別の実施例では、該充電制御方法は、以下の方式1又は方式2で第4スイッチを検出し、該第4スイッチに短絡故障が存在するかどうかを決定することもできる。
【0073】
方式1では、単相充電モードに従って、目標電池を充電するように該充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ、該第3スイッチ及び該第4スイッチを制御し、該A相端子の第3電圧及び該B’相端子の第4電圧を取得し、該第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ該第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、該第4スイッチに短絡故障が存在すると決定する。
【0074】
方式2では、単相充電モードに従って、目標電池を充電するように該充電回路を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように該第1スイッチ、該第2スイッチ、該第3スイッチ及び該第4スイッチを制御し、かつ給電を停止するように該外部電源を制御し、インバータ回路及び力率改善回路によって、該目標電池の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を該A相端子に伝達し、該A相端子の第5電圧及び該B相端子の第6電圧を取得し、該第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ該第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、該第4スイッチに短絡故障が存在すると決定する。
【0075】
さらに、第4スイッチに短絡故障が存在する場合、該コントローラは、該短絡故障を含む警報情報を生成し、かつ表示装置によって該警報情報を表示し、例えば、車載ディスプレイによって該警報情報を表示するか、又は音声又は指示灯などの方式によって該警報情報を表示し、該充電回路に故障処理を行うようにユーザに提示する。また、該コントローラは、さらに、該第4スイッチの故障状態を記録し、次回の充電時に、三相充電モードにより目標電池を充電することを禁止し、単相充電モードを使用して目標電池を充電してもよい。
【0076】
このように、該充電制御システムの信頼性をより向上させることができる。
【0077】
なお、上記方法の実施例における各ステップの具体的な実現方式については、上記充電制御システムの実施例における詳細な説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0078】
図5は、本開示の実施例に係る車両のブロック図であり、図5に示すように、該車両は、上記充電制御システム100を含む。
【0079】
以上、図面を参照しながら、本開示の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記実施形態における具体的な内容に限定されるものではなく、本開示の技術的思想の範囲内に、本開示の技術手段に対して複数の簡単な変更を行うことができ、これらの簡単な変更は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0080】
なお、上記具体的な実施形態に説明された各具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合に、任意の適切な方式で組み合わせることができる。不要な重複を回避するために、本開示は、可能なあらゆる組み合わせ方式を別途に説明しない。
【0081】
また、本開示の様々な実施形態は、任意に組み合わせることができ、本開示の思想から逸脱しない限り、本開示に開示されている内容と見なすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電制御方法であって、充電制御システム(100)におけるコントローラ(101)に適用され、前記充電制御システム(100)は、コントローラ(101)と、スイッチ回路(102)と、充電回路(103)とを含み、前記スイッチ回路(102)の第1端は、外部電源(105)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記充電回路(103)の第1端に接続され、前記充電回路(103)の第2端は、充電対象の目標電池(106)に接続され、前記コントローラ(101)は、前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源(105)の活線接続口に接続され、前記方法は、
前記スイッチ回路(102)の第1端が前記外部電源(105)に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御するステップと、を含む、ことを特徴とする充電制御方法。
【請求項2】
前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記外部電源(105)の電源モードは、単相電源モード及び三相電源モードを含み、前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定する前記ステップは、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源(105)の電源モードが単相電源モードであると決定するステップと、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源(105)の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路(102)は、第1スイッチ(S1)、第2スイッチ(S2)、第3スイッチ(S3)、第1プリチャージ抵抗器(Rs1)、第2プリチャージ抵抗器(Rs2)及び第3プリチャージ抵抗器(Rs3)をさらに含み、前記第1スイッチ(S1)は、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチ(S2)は、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチ(S3)は、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器(Rs1)は、前記第1スイッチ(S1)に並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器(Rs2)は、前記第2スイッチ(S2)に並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器(Rs3)は、前記第3スイッチ(S3)に並列接続され、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御する前記ステップは、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路(103)の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第3スイッチ(S3)を制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記スイッチ回路(102)は、第4スイッチ(S4)をさらに含み、前記第4スイッチ(S4)は、前記A相端子と前記B相端子とを接続し、前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御する前記ステップは、
前記電源モードが単相電源モードである場合、前記相電圧と前記充電回路(103)の第2バス電圧との第2差分値を取得するステップと、
前記第2差分値が第2電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第4スイッチ(S4)を制御し、オフにするように前記第3スイッチ(S3)を制御し、単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)、前記第3スイッチ(S3)及び前記第4スイッチ(S4)を制御するステップと、
前記A相端子の第3電圧及び前記B’相端子の第4電圧を取得するステップと、
前記第3電圧が第3電圧閾値以上であり、かつ前記第4電圧が第4電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記充電回路(103)は、力率改善回路(1031)及びインバータ回路(1032)を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記力率改善回路(1031)の第1端に接続され、前記力率改善回路(1031)の第2端は、前記インバータ回路(1032)の第1端に接続され、前記インバータ回路(1032)の第2端は、前記目標電池(106)に接続され、前記方法は、
前記単相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御することが終了した場合、いずれもオフにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)、前記第3スイッチ(S3)及び前記第4スイッチ(S4)を制御し、かつ給電を停止するように前記外部電源(105)を制御するステップと、
前記インバータ回路(1032)及び前記力率改善回路(1031)によって、前記目標電池(106)の直流電圧を単相電圧に逆変換して該単相電圧を前記A相端子に伝達するステップと、
前記A相端子の第5電圧及び前記B相端子の第6電圧を取得するステップと、
前記第5電圧が第5電圧閾値以上であり、かつ前記第6電圧が第6電圧閾値以上である場合、前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記第4スイッチ(S4)に短絡故障が存在すると決定した場合、前記コントローラ(101)により前記第4スイッチ(S4)の故障状態を記録し、かつ次回の充電時に単相充電モードを使用して前記目標電池(106)を充電するように前記充電制御システム(100)を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項8】
コントローラ(101)と、スイッチ回路(102)と、充電回路(103)とを含み、前記スイッチ回路(102)の第1端は、外部電源(105)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第2端は、前記充電回路(103)の第1端に接続され、前記充電回路(103)の第2端は、充電対象の目標電池(106)に接続され、前記コントローラ(101)は、前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)に接続され、前記スイッチ回路(102)の第1端は、M相第1端子を含み、前記M相第1端子は、前記外部電源(105)の活線接続口に接続され、前記コントローラ(101)は、
前記スイッチ回路(102)の第1端が前記外部電源(105)に連通する場合、前記M相第1端子のうちの任意の二相第1端子の相電圧及び線間電圧を取得するステップと、
前記相電圧及び前記線間電圧に基づいて、前記外部電源(105)の電源モードを決定するステップと、
前記電源モードに基づいて、前記目標電池(106)を充電するように前記スイッチ回路(102)及び前記充電回路(103)を制御するステップと、を実行する、ことを特徴とする充電制御システム(100)。
【請求項9】
前記M相第1端子は、三相第1端子を含み、前記コントローラ(101)は、
前記相電圧が前記線間電圧以上である場合、前記外部電源(105)の電源モードが単相電源モードであると決定するステップと、
前記相電圧が前記線間電圧より小さい場合、前記外部電源(105)の電圧モードが三相電源モードであると決定するステップと、を実行する、ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記三相第1端子は、A相端子、B相端子及びC相端子を含み、前記スイッチ回路(102)の第2端は、A’相端子、B’相端子及びC’相端子を含み、前記スイッチ回路(102)は、第1スイッチ(S1)、第2スイッチ(S2)、第3スイッチ(S3)、第1プリチャージ抵抗器(Rs1)、第2プリチャージ抵抗器(Rs2)及び第3プリチャージ抵抗器(Rs3)をさらに含み、前記第1スイッチ(S1)は、前記A相端子と前記A’相端子とを接続し、前記第2スイッチ(S2)は、前記B相端子と前記B’相端子とを接続し、前記第3スイッチ(S3)は、前記C相端子と前記C’相端子とを接続し、前記第1プリチャージ抵抗器(Rs1)は、前記第1スイッチ(S1)に並列接続され、前記第2プリチャージ抵抗器(Rs2)は、前記第2スイッチ(S2)に並列接続され、前記第3プリチャージ抵抗器(Rs3)は、前記第3スイッチ(S3)に並列接続され、
前記コントローラ(101)は、
前記電源モードが三相電源モードである場合、前記線間電圧と前記充電回路(103)の第1バス電圧との第1差分値を取得するステップと、
前記第1差分値が第1電圧閾値以下である場合、いずれもオンにするように前記第1スイッチ(S1)、前記第2スイッチ(S2)及び前記第3スイッチ(S3)を制御し、三相充電モードに従って、前記目標電池(106)を充電するように前記充電回路(103)を制御するステップと、を実行する、ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
請求項8~10のいずれか1項に記載の充電制御システム(100)を含む、ことを特徴とする車両。
【国際調査報告】