(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】障害物のロケーションの推定
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20241029BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520784
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 US2022046667
(87)【国際公開番号】W WO2023069311
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 文大
(72)【発明者】
【氏名】シャー、クンジャン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ジャヤ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、トゥオン、ドゥク
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】リー、ムーン-イル
(72)【発明者】
【氏名】ステルン-ベルコヴィッツ、ジャネット、エー.
(72)【発明者】
【氏名】ペルティエ、ブノワ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067HH22
5K067LL11
(57)【要約】
本明細書では、障害物のロケーションの推定に関連付けられたシステム、方法、及び手段が開示される。WTRUは、基準信号(RS)リソースに関する構成情報を受信し、構成されたリソースを使用してRS(例えば、測位用サウンディング基準信号)を送信し得る。WTRUは、RSの送信に基づいて障害物から反射された信号を受信し得、WTRUは、反射信号の測定を実行し得る。WTRUは、ネットワークデバイスが障害物のロケーションを決定するのを支援するために、測定の結果をネットワークデバイスに報告し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
リソースの第1のグループを示す構成情報を受信し、
前記リソースの第1のグループからの第1のリソースを使用して、第1の測位用サウンディング基準信号(SRSp)を送信し、
前記第1のSRSpの第1の反射信号に関連付けられた第1の測定を実行し、かつ
前記第1の測定の結果が第1の条件を満たすという決定に基づいて、前記第1の測定の前記結果の指示をネットワークデバイスに報告するように構成されている、無線送信受信ユニット(WTRU)。
【請求項2】
前記構成情報が、リソースの第2のグループと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とを更に示し、前記第1の測定の前記結果が前記第1の条件を満たすという前記決定に基づいて、前記プロセッサが、
前記第1のリソースと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの前記1つ以上のリソースとの間の前記関係とに基づいて、前記リソースの第2のグループから第2のリソースを選択し、かつ
前記リソースの第2のグループから選択された前記第2のリソースを使用して、第2のSRSpを送信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記プロセッサが、
前記第2のSRSpの第2の反射信号に関連付けられた第2の測定を実行し、かつ
前記第2の測定の結果が第2の条件を満たすという決定に基づいて、前記第2の測定の前記結果の指示を前記ネットワークデバイスに報告するように更に構成されている、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記第2の測定が、前記第2の反射信号に関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第2の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第2の条件を満たすと決定される、請求項3に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記第2のSRSpの送信と前記第2の反射信号の受信との間の時間遅延を決定するように更に構成されており、前記プロセッサが、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告するように更に構成されている、請求項3に記載のWTRU。
【請求項6】
前記リソースの第1のグループが、第1のビーム幅のビームに関連付けられており、前記リソースの第2のグループが、第2のビーム幅のビームに関連付けられており、前記第1のビーム幅が、前記第2のビーム幅よりも広い、請求項2に記載のWTRU。
【請求項7】
前記第1の測定が、基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第1の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第1の条件を満たすと決定される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサが、前記第1のSRSpの送信と前記第1の反射信号の受信との間の時間遅延を決定するように更に構成されており、前記プロセッサが、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記ネットワークデバイスから測位基準信号(PRS)を受信し、
前記リソースの第1のグループからの第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかを決定し、かつ
前記リソースの第1のグループからのどのリソースも前記PRSと空間的に位置合わせされていないという決定に基づいて、前記PRSと空間的に位置合わせされているSRSpリソースを求める要求を前記ネットワークデバイスに送信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項10】
前記第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかが、前記PRSの到来角と前記第2のリソースのボアサイト角とに基づいて決定される、請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記リソースの第1のグループが、SRSp送信に関連付けられている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項12】
無線送信受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法は、
リソースの第1のグループを示す構成情報を受信することと、
前記リソースの第1のグループからの第1のリソースを使用して、第1の測位用サウンディング基準信号(SRSp)を送信することと、
前記第1のSRSpの第1の反射信号に関連付けられた第1の測定を実行することと、
前記第1の測定の結果が第1の条件を満たすという決定に基づいて、前記第1の測定の前記結果の指示をネットワークデバイスに報告することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記構成情報が、リソースの第2のグループと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とを更に示し、前記方法は、前記第1の測定の前記結果が前記第1の条件を満たすという前記決定に基づいて、
前記第1のリソースと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの前記1つ以上のリソースとの間の前記関係とに基づいて、前記リソースの第2のグループから第2のリソースを選択することと、
前記リソースの第2のグループから選択された前記第2のリソースを使用して、第2のSRSpを送信することと、を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法が、
前記第2のSRSpの第2の反射信号に関連付けられた第2の測定を実行することと、
前記第2の測定の結果が第2の条件を満たすという決定に基づいて、前記第2の測定の前記結果の指示を前記ネットワークデバイスに報告することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の測定が、前記第2の反射信号に関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第2の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第2の条件を満たすと決定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のSRSpの送信と前記第2の反射信号の受信との間の時間遅延を決定し、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記リソースの第1のグループが、第1のビーム幅のビームに関連付けられており、前記リソースの第2のグループが、第2のビーム幅のビームに関連付けられており、前記第1のビーム幅が、前記第2のビーム幅よりも広い、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記リソースの第1のグループが、SRSp送信に関連付けられている、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の測定が、基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第1の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第1の条件を満たすと決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のSRSpの送信と前記第1の反射信号の受信との間の時間遅延を決定し、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記ネットワークデバイスから測位基準信号(PRS)を受信することと、
前記リソースの第1のグループからの第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかを決定することと、
前記リソースの第1のグループからのどのリソースも前記PRSと空間的に位置合わせされていないという決定に基づいて、前記PRSと空間的に位置合わせされているSRSpリソースを求める要求を前記ネットワークデバイスに送信することと、を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
ネットワークデバイスであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
無線送信受信ユニット(WTRU)から、測位用サウンディング基準信号(SPSp)の反射信号に関連付けられた測定値を示す情報を受信し、
前記WTRUから受信された前記情報に基づいて、前記ネットワークデバイスと前記WTRUとの間の障害物の存在又は不在を決定し、かつ
前記障害物の前記存在又は不在に基づいて、前記WTRUのためにリソースを割り当てるように構成されている、ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月19日に出願された米国特許仮出願第63/257,420号、2022年4月27日に出願された米国特許仮出願第63/335,310号、及び2022年7月8日に出願された米国特許仮出願第63/359,377号の利益を主張するものであり、これらの開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
無線通信を使用したモバイル通信は、進化し続けている。モバイル通信無線アクセス技術(radio access technology、RAT)の第5世代は、5Gの新たな無線(new radio、NR)と称され得る。以前の(従来の)世代のモバイル通信RATは、例えば、第4世代(fourth generation、4G)ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)であり得る。無線通信デバイスは、例えば、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)などのアクセスネットワークを介して、他のデバイス及びデータネットワークとの通信を確立し得る。
【発明の概要】
【0003】
本明細書では、障害物のロケーションの推定に関連付けられたシステム、方法、及び手段が記載されている。本明細書で説明される無線送信受信ユニット(wireless transmit receive unit、WTRU)は、リソースの第1のグループを示し得る構成情報を受信するように構成されたプロセッサを備え得る。プロセッサは、リソースの第1のグループからの第1のリソースを使用して、第1の測位用サウンディング基準信号(sounding reference signal for positioning、SRSp)を送信し、かつ第1のSRSpの送信に基づいて第1の反射信号を受信したことに応答して、第1の反射信号の第1の測定を実行するように更に構成され得る。第1の測定の結果が第1の条件を満たす場合、プロセッサは、第1の測定の結果をネットワークデバイスに報告するように更に構成され得る。
【0004】
例では、構成情報は、リソースの第2のグループと、第1のリソースとリソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とを更に示し得る。第1の測定の結果が条件を満たすという決定に基づいて、WTRUのプロセッサは、第1のSRSpを送信するために使用される第1のリソースと、第1のリソースとリソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とに基づいて、リソースの第2のグループから第2のリソースを選択し、かつリソースの第2のグループから選択された第2のリソースを使用して、第2のSRSpを送信するように更に構成され得る。第2のSRSpの送信に基づいて第2の反射信号を受信したことに応答して、プロセッサは、第2のSRSpの第2の測定を実行するように更に構成され得る。第2の測定の結果が第2の条件を満たす場合、プロセッサは、第2の測定の結果をネットワークデバイスに報告し得る。第2の測定は、第2の反射信号に関連付けられた基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)測定値を含み得、第2の測定の結果は、RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、第2の条件を満たすと決定され得る。プロセッサは、第2のSRSpの送信と第2の反射信号の受信との間の時間遅延を決定し、かつ時間遅延をネットワークデバイスに報告するように更に構成され得る。
【0005】
例では、リソースの第1のグループは、SRSp送信と第1のビーム幅のビームとに関連付けられ得、リソースの第2のグループは、SRSp送信と第2のビーム幅のビームとに関連付けられ得、第1のビーム幅は、第2のビーム幅よりも広くてもよい。例では、第1の測定は、基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み得、第1の測定の結果は、RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、第1の条件を満たすと決定され得る。例では、プロセッサは、第1のSRSpの送信と第1の反射信号の受信との間の時間遅延を決定し、かつ時間遅延をネットワークデバイスに報告するように更に構成され得る。
【0006】
例では、プロセッサは、ネットワークデバイスから測位基準信号(positioning reference signal、PRS)を受信し、リソースの第1のグループからの第2のリソースがPRSと空間的に位置合わせされているかどうかを決定し、かつリソースの第1のグループからのどのリソースもPRSと空間的に位置合わせされていないという決定に基づいて、PRSと空間的に位置合わせされているSRSpリソースを求める要求をネットワークデバイスに送信するように更に構成され得る。第2のリソースがPRSと空間的に位置合わせされているかどうかは、PRSの到来角と第2のリソースのボアサイト角とに基づいて決定され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解するシステム図である。
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信ユニット/無線受信ユニット(WTRU)を例解するシステム図である。
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(Core Network、CN)を例解するシステム図である。
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解するシステム図である。
【
図2】予想到来角(angle of arrival、AoA)と測定AoAとの間の差に基づいて対象物を検出する一例を示す。
【
図3】障害物及びラウンドトリップ時間(round trip time、RTT)を検出する一例を示す。
【
図5】アップリンク到来角(uplink AoA、UL-AoA)に基づく障害物測位の一例を示す。
【
図6】アクティブWTRUのための時分割複信(Time Division Duplex、TDD)構成の一例を示す。
【
図7】非アクティブWTRUのためのTDD構成の一例を示す。
【
図8】障害物にSRSpを送信し、送信されたSRSpに関連する測定を行うWTRUの一例を示す。
【
図9】異なる方向にSRSpを送信するWTRUの一例を示す。
【
図10】TDD構成に基づく、SRSp送信及び受信のタイムラインの例を示す。
【
図12】障害物検出のためにSRSpビームの異なるグループを使用する一例を示し、第2のセット内のSRSp2-1、SRSp2-2、及びSRSp2-3は、第1のセット内のSRSp2と空間的に位置合わせされ得るか又は関連し得る。
【
図13】2つ以上の障害物の位置を推定する一例を示す。
【
図14】2つ以上のビームのグループに基づく障害物検出の一例を示す。
【
図15】感知持続時間と通信持続時間とを含み得るTDD構成の一例を示す。
【
図17】ハーフスロットとフルスロットとの混合を有するTDDスロットの一例を示す。
【
図18】SRSpリソースに関連付けられたTDD構成における持続時間の一例を示す。
【
図20】プライマリ障害物のロケーションと1つ以上の相対(例えば、差分)位置との間の関連付けの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重アクセス(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(Single-Carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(Zero-Tail Unique-Word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(Unique Word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンク多重キャリア(Filter Bank Multi Carrier、FBMC)等の、1つ以上のチャネルアクセス方法を用いてもよい。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが、理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局(Station)」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局、固定加入者ユニット又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、無線呼出し、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネットデバイス、ウォッチ又は他の着用式の、ヘッドマウントディスプレイ(Head-Mounted Display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術用)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用無線ネットワーク及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイス等を、含んでもよい。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0010】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、ノードB、エンコードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point、AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描画されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0011】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上の搬送波周波数で無線信号を送信、かつ/又は受信するように、構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信、かつ/又は受信してもよい。
【0012】
基地局114a、114bは、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1つ以上と通信し得、この無線インターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0013】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得るが、これは、広帯域CDMA(Wideband CDMA、WCDMA)を使用して、エアインターフェース115/116/117を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含んでもよい。
【0014】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0015】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、この技術は、新しい無線(New Radio、NR)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0016】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用される無線インターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって、特徴付けられ得る。
【0017】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0018】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、HomeノードB、Home eノードB、又はアクセスポイントであり得るが、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0019】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得るが、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し得る、かつ/又は、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが、理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を用いて、別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0020】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たしてもよい。PSTN108は、従来型電話サービス(Plain Old Telephone Service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用される、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT、又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0021】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0022】
図1Bは、一例のWTRU102を例解するシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描画するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0024】
送信/受信要素122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を送信するか、又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0025】
送信/受信要素122は、単一の要素として
図1Bに描画されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0026】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、当該メモリにデータを記憶し得る。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0029】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、無線インターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)からロケーション情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近接基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適なロケーション決定方法によってロケーション情報を取得し得ることが理解されよう。
【0030】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0031】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が、並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含んでもよい。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WRTU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のうちのいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための、半二重無線機を含み得る。
【0032】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0033】
RAN104は、eノード-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のeノード-Bを含み得るということが理解されよう。eノード-B160a、160b、160cは各々、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノード-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノード-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0034】
eノード-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得るが、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Cに示すように、eノード-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0035】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)162、サービングゲートウェイ(Serving Gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(Packet Data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含んでもよい。前述の要素の各々は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが、理解されよう。
【0036】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノード-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0037】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0038】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0039】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0040】
WTRUは、無線端末として
図1A~
図1Dに記載されているが、ある特定の代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0041】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0042】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、及び/又はBSSから出るトラフィックを搬送する、別のタイプの有線ネットワーク/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを、有してもよい。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先へ生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、これらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を使用して送信され得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はこれを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0043】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。ある特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを検知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると検知/検出及び/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信され得る。
【0044】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0045】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信器では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0046】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的実施形態によれば、802.11ahは、マクロ通達範囲エリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の帯域幅及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、これらのためのみのサポート)を含む、限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0047】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、サポートのみする)STA(例えば、MTC型デバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0048】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0049】
図1Dは、一実施形態に係る、RAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を採用して、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0050】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し得る、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネント搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネント搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りのコンポーネント搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0051】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、及び/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又は拡張性のある長さのサブフレーム又は送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。
【0052】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノード-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノード-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノード-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノード-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0053】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータの経路指定、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報の経路指定等を処理するように、構成されてもよい。
図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0054】
図1Dに示すCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の各要素は、CN115の一部として描画されているが、これらの要素のいずれも、CN事業者以外の事業体によって所有及び/又は運用され得ることが、理解されよう。
【0055】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理等の役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス等の異なる使用事例のために、確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)と、の間で交換するための、制御プレーン機能を提供してもよい。
【0056】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシ施行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなどの、他の機能を実行し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0057】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続することができ、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、例えば、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなどの、他の機能を実行し得る。
【0058】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに、接続されてもよい。
【0059】
図1A~
図1D、及び
図1A~
図1Dの対応する説明から見て、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノード-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書で説明される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関する、本明細書で説明される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に記載される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートしてもよい。
【0060】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実施するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行してもよい。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得る、及び/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0061】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実施/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実施するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0062】
本明細書におけるタイマへの言及は、時間、期間、時間を追跡すること、期間を追跡することなどを指し得る。本明細書におけるタイマ満了への言及は、時間が生じたこと、又は期間が満了したことを決定することを指し得る。WTRU測位のために、ダウンリンク(DL)測位動作、アップリンク(UL)測位動作、並びに/又はダウンリンク及びアップリンク測位動作が使用され得る。測位は、測位基準信号(PRS)、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)、及び/又は測位用サウンディング基準信号(SRSp)目的のうちの1つ以上を使用して行われ得る。「リソース」及び「ビーム」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「SRS」及び「SRSp」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「ID」及び「インデックス」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0063】
障害物(例えば、移動中のトラック)は、WTRUと、基地局などの送信受信ポイント(transmission-reception point、TRP)との間の経路をランダムに遮断する可能性があり、その結果として、WTRUとTRPとの間の見通し線(line of sight、LOS)経路が遮断され、基準信号の基準信号受信電力(RSRP)が低下し、かつ/又は通信の品質及び測位の精度が劣化する可能性がある。ネットワーク(例えば、基地局)及び/又はWTRUは、障害物の位置を知ることから利益を得る可能性がある。ネットワーク及び/又はWTRUは、例えば、障害物の位置に基づいて、かつ/又は障害物を回避するために、リソース割り当てに関与し得る。
【0064】
障害物のロケーションの推定のための手順が、本明細書で説明され得る。WTRUは、ネットワークに能力情報を送信し得、例えば、能力情報は、WTRUの障害物測位能力(例えば、DL/ULベース又はラウンドトリップ時間(RTT)ベースの測位能力)を示し得る。WTRUは、DL-RSリソースに関する構成情報、及び/又は(例えば、基準信号のための)1つ以上の監視構成を受信し得る。WTRUは、例えば、1つ以上のアクティブ化条件が充足されている場合、障害物測位をアクティブ化することを決定し得る。WTRUは、測位動作及び/又は関連付けられた条件に関連する構成情報に基づいて、障害物測位を実行する(例えば、監視されたPRSリソースに関する測定報告などの報告をネットワークに送信し、かつ/又はSRSpを送信する)ことができる。WTRUは、1つ以上の終了条件が充足されている場合、障害物測位を終了し得る。
【0065】
例では、測位動作は、例えば、ダウンリンク及び/又はアップリンクにおいて、WTRU及び/又はネットワークによって実行され得る。以下のうちの1つ以上が適用され得る。DL測位動作は、PRSなどのダウンリンク基準信号を使用する(例えば、任意の)測位動作を含み得る。例えば、WTRUは、1つ以上のトランスポートポイント(transport point、TP)から複数の基準信号を受信し得、基準信号に関連付けられたDL基準信号時間差(reference signal time difference、RSTD)及び/又はRSRPを測定し得る。例では、DL測位動作は、DL出発角(angle of departure、AoD)測位、又はDL到来時間差(time difference of arrival、TDOA)測位を含み得る。UL測位動作は、SRSpなどのアップリンク基準信号を使用する測位動作(例えば、任意の測位動作)を含み得る。WTRUは、複数の受信ポイント(reception point、RP)にSRSpを送信し得、RPは、UL相対到来時間(relative time of arrival、RTOA)及び/又はSRSpに関連付けられたRSRPを測定し得る。例では、UL測位動作は、UL-TDOA又はUL到来角(AoA)測位を含み得る。DL及びUL測位動作は、測位のためにアップリンク基準信号及びダウンリンク基準信号の両方を使用する測位動作(例えば、任意の測位動作)を含み得る。例では、WTRUは、複数のTRPにSRSpを送信し得、ネットワーク(例えば、gNB)は、SRSpに関連付けられたRx-Tx時間差を測定することができる。例えば、ネットワークは、受信されたSRSについてRSRPを測定することができる。WTRUは、TRPから送信されたPRSについてRx-Tx時間差を測定することができる。WTRUは、受信されたPRSについてRSRPを測定することができる。WTRU及び/又はgNBにおいて測定された、Rx-TX差及び/又はRSRPを使用して、ラウンドトリップ時間(RTT)を計算することができる。Rx-Tx差は、TRPによって送信された基準信号の到来時間と、WTRUから送信された基準信号の送信時間との間の差を指すことができる。例では、DL及びUL測位動作は、マルチRTT測位(例えば、WTRUと複数のTRPとの間のそれぞれのRTTに基づく測位)を含み得る。
【0066】
本明細書で使用する場合、ネットワークは、AMF、ロケーション管理機能(location management function、LMF)、又は次世代無線アクセスネットワーク(next generation RAN、NG-RAN)を含み得る。「事前構成」及び「構成」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「非サービングgNB」及び「近隣gNB」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「gNB」及び「TRP」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「PRS」及び「PRSリソース」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。本明細書で使用する場合、測位基準信号及びPRSリソースは、異なるPRSリソースセットに関連付けられ得る。「PRS」、「DL-PRS」、及び「DL PRS」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。「測定ギャップ」及び「測定ギャップパターン」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。測定ギャップパターンは、測定ギャップ持続時間、測定ギャップ反復期間、及び/又は測定ギャップ周期性などのパラメータを含み得る。
【0067】
測位基準ユニット(positioning reference unit、PRU)は、ロケーション(例えば、高度、緯度、地理的座標、及び/又はローカル座標)がネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)によって知られ得る、WTRU又はTRPを含み得る。PRUの能力は、WTRU又はTRPと同じ(例えば、PRSを受信すること、SRS若しくはSRSpを送信すること、測定を実行及び/若しくは報告すること、又はPRSを送信することが可能)であってもよい。PRUとして動作するWTRUは、較正(例えば、未知のタイミングオフセットを補正する、未知の角度オフセットを補正するなど)のためにネットワークによって使用され得る。LMFは、測位のために、又は測位をサポートするために使用され得るノード又はエンティティ(例えば、ネットワークノード又はエンティティ)の一例であり得る。例では、LMFは、別のノード又はエンティティで置き換えられてもよい。
【0068】
障害物(例えば、移動中のトラック)は、WTRUとTRPとの間の経路をランダムに遮断する可能性があり、これによりWTRUとTRPとの間のLOS経路が遮断され、基準信号のRSRPが低下し、かつ/又は通信及び測位の品質が劣化する可能性がある。障害物の位置は、例えば、障害物を回避するためにリソース割り当てが行われ得るように、ネットワーク及び/又はWTRUによって決定することができる。
【0069】
障害物測位動作のための手順が提供され得る。(例えば、(例えば、SRSp若しくはPRSなどの基準信号に対して)測定を実行し、かつ/又は測定報告若しくはUL-RSをTRP(例えば、LMF、gNBなど)に送信することができる)WTRU又はPRUは、アクティブWTRUと称され得る。アクティブWTRUは、WTRUの障害物測位能力(例えば、DL/ULベース又はRTTベースの測位)を示す能力情報をネットワークに送信し得る。アクティブWTRUは、DL-RSリソース及び/又は監視構成に関する構成情報を受信し得る。アクティブWTRUは、例えば、1つ以上のアクティブ化条件が充足されている場合、障害物測位(例えば、障害物位置決定)をアクティブ化することを決定し得る。アクティブWTRUは、構成された測位方法及び関連付けられた条件に基づいて、障害物測位を実行する(例えば、1つ以上の監視されたPRSリソースに関する測定報告をネットワークに送信する、又は測位するためのSRSを送信する)ことができる。アクティブWTRUは、例えば、1つ以上の終了条件が充足されている場合、障害物測位を終了し得る。
【0070】
本明細書で説明される能力情報は、アクティブWTRUがPRUとして機能する能力を含んでもよい。アクティブWTRUは、例えば、ネットワークがロケーション情報を要求した場合、自身のロケーション情報をネットワークに送信し得る。アクティブWTRUは、例えば、ネットワークによって要求された場合、自身のロケーションをネットワークに提供し得る。
【0071】
アクティブWTRUは、他のWTRUに関連付けられたDL/UL RSについての支援情報を受信し得る。これらの他のWTRUは、アクティブWTRUではないPRU又はWTRUを指すことがあり、それらは、非アクティブWTRUと称され得る。例では、これらの非アクティブWTRUのうちの1つ以上は、他のWTRUに向けられたPRSを監視することができるように、それら自体がアクティブWTRUであってもよい。例えば、ネットワーク内に3つのWTRU(例えば、WTRU1、WTRU2、及びWTRU3が存在する場合、WTRU1は、WTRU2及びWTRU3のために構成されたPRSリソースを監視してもよく、WTRU2は、WTRU1及びWTRU3のために構成されたPRSリソースを監視してもよい。アクティブWTRUは、例えば、アクティブWTRUが他のWTRUによって送信されたUL RSを監視することができるように、他のWTRUによって送信されたUL RSに関する構成情報を受信してもよい。
【0072】
共通DL/UL RSパラメータが構成され得る。例えば、アクティブWTRUは、障害物測位動作に共通であり得る、本明細書で説明されるパラメータを受信し得る。パラメータは、DL-RS/UL-RSの対象となる受信者であり得る非アクティブWTRU/TRPのそれぞれのロケーションを含み得る。パラメータは、WTRU ID(例えば、TRP ID、PRUに関連付けられたID、又はDL-RSの対象となる受信者のID)を含む。パラメータは、DL/UL RSリソースに関連付けられたLOS/NLOSインジケータ、又はDL/UL RSの対象となる受信者(例えば、非アクティブWTRU又はTRP)に関するTRP IDを含み得る。例えば、LOSインジケータは、0と1との間の値を有してもよく、TRPと非アクティブWTRUとの間の、又は関連付けられたPRSリソースに沿ったLOSの存在の可能性を示してもよい。例えば、PRSリソースに関連付けられたLOSインジケータが1に設定された場合、それは、PRSリソース上で送信されたPRSがLOS経路を通過する高い可能性を示してもよい。
【0073】
障害物測位のためにアクティブ化条件が提供及び/又は使用され得る。アクティブWTRUは、例えば、以下の条件のうちの1つ以上が充足されている場合、障害物測位を始めることを決定し得る。条件は、示されたDL RS(例えば、PRS、チャネル状態インジケータ基準信号(channel state indicator RS、CSI-RS)、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)、復調基準信号(demodulation RS、DM-RS)、位相トラッキング基準信号(phase tracking RS、PT-RS)など)のRSRPが事前構成された閾値を下回る場合に満たされ得る。例えば、示されたDL RSのRSRPが閾値を下回る場合、アクティブWTRUは、障害物測位が始まると決定し得る。アクティブWTRUは、どのDL RSリソースを監視すべきかの指示をネットワークから受信し得る。条件は、チャネルに関連付けられた複数の経路(例えば、複数の到来時間、複数の到来角など)の測定値(例えば、測定結果)が特定の基準を満たす場合に満たされ得る。条件は、障害物の位置を推定するために明示的な指示がネットワークから受信される場合に満たされ得る。例えば、アクティブWTRUは、WTRU固有のチャネル(例えば、PDSCH若しくはPDCCH)又は(例えば、SIBのための)ブロードキャストチャネルに関するそのような指示を受信し得る。別の例として、アクティブWTRUは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、媒体アクセス制御要素(medium access control element、MAC-CE)、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、LTE測位プロトコル(LTE positioning protocol、LPP)メッセージなどを介して、gNB又はLMFから明示的な指示を受信し得る。更に別の例として、アクティブWTRUは、SRSpなどのUL-RSのRSRPが閾値を下回った場合、ネットワークから明示的な指示を受信し得る。条件は、RSRPの変化が事前構成された閾値を超える場合に満たされ得る。例えば、アクティブWTRUは、最後の測定報告機会中にX dBmのPRSのためのRSRPを報告し、現在の測定報告機会中にY dBmのPRSのためのRSRPを報告し得る。X-Yが事前構成された閾値よりも大きい場合、アクティブWTRUは、障害物測位が始まると決定し得る。条件は、障害物測位のための事前構成された時間が到来する場合に満たされ得る。例えば、アクティブWTRUは、例えば、基準時間に対する相対時間、ネットワークからの指示、信号、又はチャネルの受信からの時間オフセットなどを含む、障害物測位の開始及び/又は終わりに関連するタイミング情報を受信し得る。
【0074】
例では、PRS及び/又はSRSpパラメータが提供され得る。PRSリソース構成は、PRSリソースID、PRSシーケンスID(若しくはPRSシーケンスを生成するために使用される他のID)、PRSリソース要素オフセット、PRSリソーススロットオフセット、PRSシンボルオフセット、PRS擬似コロケーション(Quasi Co Location、QCL)情報、PRSリソースセットID、リソースセット内のPRSリソースのリスト、PRSシンボルの数、反復係数及び/若しくはミューティングオプションなどの、PRS及び/若しくはミューティングパラメータのためのミューティングパターン、PRSリソース電力、PRS送信の周期性、PRS送信の空間方向情報(例えば、ビーム情報及び/若しくは送信角度)、UL RS受信の空間方向情報(例えば、UL RSを受信するために使用されるビームID及び/若しくは到来角)、周波数レイヤID、TRP ID、又はPRS ID、のうちの1つ以上を含み得る。
【0075】
SRSp又はSRSリソース構成は、リソースID、コムオフセット値及び/若しくはサイクリックシフト値、周波数ドメインにおける開始位置、SRSpシンボルの数、SRSpのための周波数ドメインにおけるシフト、周波数ホッピングパターン、SRSpのタイプ(例えば、非周期的、半永続的若しくは周期的)、SRSpを生成するために使用されるシーケンスID若しくはSRSpシーケンスを生成するために使用される他のID、SRSpがどの基準信号(例えば、DL RS、UL RS、CSI-RS、SRS、DM-RSなど)若しくはSSB(例えば、SSB ID及び/若しくはSSBのセルID)に空間的に関連するかを示す空間関係情報、QCL情報(例えば、SRSpと他の基準信号若しくはSSBとの間のQCL関係)、QCLタイプ(例えば、QCLタイプA、QCLタイプB、及び/若しくはQCLタイプD)、リソースセットID、リソースセット内のSRSpリソースのリスト、送信電力関連情報、SSB、CSI-RS若しくはPRSのインデックスを含み得るパスロス基準情報、SRSp送信の周期性、又は空間情報、例えばSRSp送信の空間方向情報(例えば、ビーム情報及び/若しくは送信角度)、DL RS受信の空間方向情報(例えば、DL RSを受信するために使用されるビームID及び/若しくは到来角)など、のうちの1つ以上を含み得る。例では、SRSpのためのコムパターンは、周波数ドメイン内の1つおきのリソース要素又はサブキャリアにSRSpを配置することができ、例えば、コム2パターンとして知られ得る。コムオフセットは、コム値に依存し得る。例えば、コム2パターンの場合、コムオフセット値は、0及び1を含んでもよい。コム4パターンの場合、コムオフセット値は、0、1、2、及び3を含んでもよい。例では(例えば、コム4パターンでは)、SRSpは、4つのリソース要素又はサブキャリアごとに配置され得る。
【0076】
(例えば、基準信号の監視に関連する)監視構成が提供され得る。アクティブWTRUは、ネットワークから、例えば、DL/UL-RSリソースに関する監視構成を受信し得る。例えば、監視機会のための構成パラメータは、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。監視機会のための構成パラメータは、監視するためのRSリソース(例えば、構成されたRSリソースのセット全体又はサブセット)を含み得る。例えば、アクティブWTRUは、PRS/SRSpリソースのサブセットを報告するための明示的な指示をネットワークから受信してもよい。アクティブWTRUは、ネットワークによって構成された支援情報に基づいて、監視すべきPRS/SRSpリソースを選択することを決定し得る。例えば、アクティブWTRUは、PRS/SRSpリソース又はTRPに関連付けられた、LOS又はNLOSインジケータに基づいてPRS/SRSpリソースを選択するための指示を、ネットワークから受信してもよい。アクティブWTRUは、事前構成された閾値を下回る関連付けられたインジケータを有するPRSリソースを監視することを決定することができる。NLOSに対してより高い可能性を有するPRSリソースを選択することにより、アクティブWTRUが障害物を検出する可能性を高めることができる。
【0077】
監視機会のための構成パラメータは、監視時間ウィンドウ(例えば、シンボル番号、フレーム番号、スロット番号、及び/又はPRSリソースの観点で表現される、監視の開始及び終わり時間)を含み得る。例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUが監視するPRSリソースの持続時間に基づいて、時間ウィンドウの持続時間を決定してもよい。アクティブWTRUは、アクティブWTRUが監視するように構成されている複数のRSリソースに対応する複数の時間ウィンドウとともに構成され得る。
【0078】
監視機会のための構成パラメータは、(例えば、シンボル、スロット、サブフレーム、及び/又はフレームの数の観点での)監視周期性を含み得る。例えば、アクティブWTRUは、PRSリソースの周期性と位置合わせされ得る監視ウィンドウの周期性を決定し得る。監視機会のための構成パラメータは、測定ギャップ構成を含み得る。アクティブWTRUがデータ又は制御チャネルを受信することを期待し得ない測定ギャップ中、アクティブWTRUは、監視時間ウィンドウが測定ギャップに関連付けられると仮定し得る。LMFは、監視ウィンドウのための構成をgNBに示し得、gNBは、監視ウィンドウと位置合わせするように測定ギャップをスケジューリングし得る。そのような場合、アクティブWTRUは、測定ギャップを構成するための要求をネットワークに送信しなくてもよい。監視ウィンドウが構成されない場合、アクティブWTRUは、DL-RS(例えば、PRS)を受信するための測定ギャップの構成を求める要求を、ネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)に送信してもよい。測定ギャップ中、アクティブWTRUは、データ又は制御チャネル(例えば、PDCCH、PDSCHなど)を受信し得ない。そのような場合、WTRUは、TRP又は非アクティブWTRUによって送信された信号について測定を行ってもよく、かつ/又はその信号を監視してもよい。例えば、アクティブWTRUは、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)、MAC-CE、RRCシグナリング、又はLPPメッセージを介して要求を送信してもよい。アクティブWTRUは、測定ギャップのための構成情報を受信し得、ここで、ギャップは、アクティブWTRUが監視しているDL-RSリソースの周期性と位置合わせされた周期性で構成され得る。測定ギャップの持続時間(例えば、測定ギャップの各期間)は、周期的に送信されるDL-RSの1つの期間をカバーするのに十分な長さであってもよい。監視ウィンドウが構成されていない場合、アクティブWTRUは、アクティブWTRUがPRSの監視に関連付けられた測定ギャップを必要としないという指示を、ネットワークから受信し得る。
【0079】
WTRU挙動は、省電力モードに関連付けられ得る。アクティブWTRUは、例えば、障害物が存在しないとWTRUが決定した場合、省電力モードに入ることができる。WTRUが省電力モードに入ることを決定し得るのに基づき得る条件は、本明細書で説明されるように測位動作固有であってもよい。省電力モードにある間、アクティブWTRUは、DL-RS及び/又はUL-RSの監視を始めるためのネットワークからの指示を監視し得る。アクティブWTRUは、例えば、チャネル又は信号に対して割り振られた時間及び/又は周波数ロケーションにおいて、ネットワークから構成情報を受信し得、構成情報は、WTRUがDL-RS及び/又はUL-RSの監視を開始するためのインジケータ(例えば、トリガ)を含み得る。インジケータは、周期的に送信される(例えば、TRPによって送信される)信号又はチャネルに含まれてもよく、WTRUは、ネットワークから、信号又はチャネルの時間及び/若しくは周波数ロケーション、周期性、並びに/又は持続時間に関する情報を受信してもよい。インジケータは、ブロードキャストシグナリング又はWTRU固有シグナリングを介して送信され得る。ブロードキャストシグナリングの場合、アクティブWTRUは、基準信号(例えば、PRS)監視の開始を示すことに専用であり得る探索空間(例えば、時間及び周波数リソース)とともに構成され得る。省電力モード中、アクティブWTRUは、WTRUのために構成されたタイマ又はカウンタをリセットし得る。
【0080】
障害物測位のために終了条件が提供及び/又は使用され得る。アクティブWTRUは、例えば、以下の条件のうちの1つ以上が充足されている場合、障害物測位を終了することを決定し得る。障害物測位を終了するための条件は、タイマ満了に基づいて充足されているとみなされてもよい。例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUが障害物測位を実行することができる持続時間に関連する構成情報を受信することができる。アクティブWTRUは、アクティブWTRUが障害物測位を始めると、タイマを開始し得る。タイマの満了に基づいて、アクティブWTRUは、アクティブWTRUが障害物測位を終了したという指示をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)に返し得る。障害物測位を終了するための条件は、事前構成された持続時間にわたって障害物が検出されない場合に、充足されているとみなされてもよい。障害物測位を終了するための条件は、事前構成された機会の数にわたって(例えば、連続して)1つ以上の報告条件が充足されていない場合に(例えば、報告条件のいずれも充足されていない場合に)、充足されているとみなされてもよい。障害物測位を終了するための条件は、アクティブWTRUが、障害物測位を終了するための明示的な指示をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)から受信した場合に、充足されているとみなされてもよい。障害物測位を終了するための条件は、送信された測定報告の数に基づいて、充足されているとみなされてもよい。例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUが事前構成された数の測定報告をネットワークに送信すると、障害物測位を終了することを決定し得る。
【0081】
障害物のロケーションのPRU支援型推定を行ってもよい。例では、アクティブWTRU又はPRUは、他のWTRU又はPRUに向けられたPRSを監視し得、例えば、測定値が1つ以上の条件を充足する場合、PRSに関する測定値をネットワーク(例えば、LMF)に報告し得る。ネットワークが障害物のサイズ又は寸法を決定するのを支援するために、複数のPRSの測定値がネットワーク(例えば、LMF)に報告され得る。本明細書で提供される例のうちの1つ以上において、WTRUは、アクティブWTRUであると仮定され得る。
【0082】
非アクティブWTRUは、PRSに関する構成情報(例えば、PRSシンボルの数、反復係数、周波数割り当て、帯域幅、PRSのコム係数、PRSリソースID、PRS ID、周期性、半永続的DL RS送信の開始及び終わり、TRP IDなど)を受信し得る。非アクティブWTRUは、監視ウィンドウであって、その間に非アクティブWTRUが、TRPから送信されたPRSを受信し得る、監視ウィンドウとともに構成され得る。非アクティブWTRUは、構成されたPRSリソースの測定を行い、測定値をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)に報告するための、指示を受信し得る。非アクティブWTRUは、監視ウィンドウ持続時間が満了すると、又は非アクティブWTRUがネットワークから監視を終了するための明示的な指示を受信した場合、構成されたPRSリソースの監視を終了し得る。
【0083】
アクティブWTRUは、例えばLPP又はRRCメッセージを介して、1つ以上の非アクティブWTRUに関連付けられたPRS又は他のDL RSのための支援情報を受信し得る。例えば、アクティブWTRUは、非アクティブWTRUに関連する以下の支援情報:DL RSリソースに関連する情報(例えば、PRSシンボルの数、反復係数、周波数割り当て、帯域幅、PRSのコム係数、PRSリソースID、PRS ID、周期性、半永続的DL-RS送信の開始及び終わりなど)、RSリソースセットID(例えば、PRSリソースセットID)、RSのための送信パラメータ(例えば、PRS送信の周期性、PRSのためのミューティングパターン、又はPRSのコムパターン)、送信された基準信号(例えば、PRSes)のボアサイト角、TRPにおけるDL RS(例えば、PRS)の予想AoD、AoDの範囲(例えば、AoDの最小値及び最大値、並びに/又はAoDの下限及び上限)、意図されたPRU/WTRU(例えば、AoAの最小値及び最大値、並びに/又はAoAの下限及び上限)におけるDL RS(例えば、PRS)の予想AoA、PRSが送信され得るTRPのロケーション、及び/又は特定の閾値(例えば、測定値を報告に含めるかどうか、障害物測位を終了するかどうか、又は報告をネットワークに送信するかどうかを決定するためにアクティブWTRUによって使用される閾値)、のうちの1つ以上に関する構成情報を受信し得る。支援情報は、LPP、RRC、又はブロードキャストシグナリングを介して、ネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)によって提供され得る。
【0084】
アクティブWTRUは、ネットワークに報告を送信し得、報告は、以下の測定値のうちの1つ以上を含み得、PRSは、DL-RSの一例として使用され得る。報告は、構成されたPRSリソースを介して受信されたPRSのRSRPを含み得る。アクティブWTRUは、測定機会ごとに(例えば、1つの測定持続時間の周期的PRS送信中の各PRSリソースについての)RSRP測定値を記憶し得、記憶されたRSRP測定値を報告し得る。例では、アクティブWTRUは、1つの測定持続時間中に1つ以上のRSRP測定値を処理し得(例えば、複数のRSRP測定値の平均を計算し得)、処理されたRSRP測定値をネットワークに送信し得る。報告は、測定PRSに関連付けられたPRS IDを含み得る。報告は、WTRU IDを含み得、WTRU IDは、測定値がアクティブWTRUによって報告されるPRSの対象となる受信者であり得る。報告は、測定PRSのためのPRSリソースIDを含み得る。報告は、測定PRSが送信され得る送信元ID(例えば、TRP ID又はセルID)を含み得る。報告は、構成された基準PRS(例えば、又は基準TRP)に対するPRS RSTDの到来時間を含み得る。報告は、AoAを含み得る。報告は、TRPにおける推定されたAoDを含み得る(例えば、推定されたAoDは、到来角に基づいてアクティブWTRUによって決定され得る)。報告は、PRSを受信するために使用される1つ以上のパネルのPRSパネルIDを受信するために使用される、1つ以上のRxビームインデックスを含み得る。WTRUは、LPPメッセージ、RRCシグナリング、又はPUSCH送信を介してネットワークに報告を送信し得る。
【0085】
アクティブWTRUは、ネットワークから報告に関する構成情報を受信し得る。例えば、WTRUは、以下のパラメータ:報告周期性(例えば、スロット、シンボル、フレーム、サブフレーム、又は5ms若しくは10msなどの時間などの観点で構成された間隔でスケジューリングされた報告機会)、報告の開始時間、報告すべきPRSリソースの最大数、1つ以上のPRSリソースのID(例えば、アクティブWTRUは、ネットワークによって示される特定のPRSリソースの測定値を報告するように構成され得る)、PRSを受信する対象となり得る1つ以上のWTRUのID(例えば、アクティブWTRUは、1つ以上の特定のWTRUに向けられたPRSの測定を報告するように構成され得る)、又はRSRP、RSTD、ToA、AoA、AoD、推定されたAoD、及び/若しくは変換されたAoA(例えば、変換されたAoAは、TRPのロケーション、対象となる非アクティブWTRUのロケーション、及び/若しくはTRPから対象となる非アクティブWTRUに送信されるPRSのボアサイト角に基づいて決定され得る)を報告するかどうか、のうちの1つ以上を受信し得る。
【0086】
報告のための1つ以上の条件が提供され得る。アクティブWTRUは、例えば、以下の報告条件:非アクティブWTRUに関連付けられたPRSのRSRPが閾値を上回ること、非アクティブWTRUに関連付けられたPRSの到来角と対象となるWTRUにおける予想AoAとの間の差が閾値を上回ること、又はPRSの到来角とPRSのボアサイト方向に基づいて変換された到来角との間の差が閾値を上回る(例えば、変換された到来角は、PRSのボアサイト方向、TRPなどの送信元のロケーション、及び/若しくは対象となる非アクティブWTRUなどの受信者のロケーションに基づいて決定され得る)こと、のうちの1つ以上が充足されている場合に、本明細書で説明される測定値を有する報告を送信することを決定し得る。
【0087】
上記の条件のうちの1つ以上が充足されていない場合(例えば、上記の条件のうちのいずれも充足されていない場合)、アクティブWTRUは、以下のうちの1つ以上を実行してもよい。アクティブWTRUは、測定報告の機会に測定報告をネットワークに送信しなくてもよい。アクティブWTRUは、異なる非アクティブWTRUを対象とする異なるTRPからPRSを送信するようにネットワークに要求してもよい。アクティブWTRUは、例えば、条件のいずれもが、事前構成された機会の数にわたって(例えば、連続して)充足されていない場合、要求を送信することを決定してもよい。アクティブWTRUは、省電力モードに入ってもよく(例えば、アクティブWTRUは、基準信号測定を実行しない場合がある)、省電力モード中、アクティブWTRUは、ネットワークからの指示を受信することに応答して、障害物測位を始めてもよい。例えば、アクティブWTRUは、ネットワークから閾値を受信してもよく、報告条件のいずれもが充足されていない機会(例えば、連続する機会)の数が閾値を上回る場合、省電力モードに入ることを決定してもよい。
【0088】
アクティブWTRUは、本明細書で説明される条件のうちの1つ以上に対する優先度とともに構成され得る。例えば、WTRUは、2つの閾値(例えば、それぞれ、角度差及びRSRPのための第1の閾値及び第2の閾値)とともに構成され得る。WTRUは、第1の閾値の優先度レベルが第2の閾値の優先度レベルよりも高いという指示を、ネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)から受信してもよい。アクティブWTRUは、受信されたPRSのRSRPが第2の閾値を上回る場合であっても、検出された角度差が第1の閾値を下回る場合は、測定報告を送信しない(例えば、報告の送信をキャンセルする)ことを決定してもよい。
【0089】
アクティブWTRUは、ネットワークからPRSに関する構成情報を受信し得る。アクティブWTRUは、例えば、構成されたPRSのRSRPが閾値を下回る場合、障害物測位を始めることを決定し得る。アクティブWTRUは、ネットワークに支援情報を要求し得る。アクティブWTRUは、1つ以上の対象となる受信者(例えば、非アクティブWTRU)に関連付けられたPRSのための支援情報を、ネットワーク(例えば、LMF)から受信し得、支援情報は、角度情報(例えば、予想AoD又はボアサイト)を含み得る。アクティブWTRUは、PRSに関連付けられたLOSインジケータ、時間オフセットT、及び/又は監視持続時間を受信し得る。アクティブWTRUは、LOSインジケータに基づいてPRSリソースのサブセットを選択するために、ネットワークから指示及び/又は閾値を受信してもよい。アクティブWTRUは、LOSインジケータに基づいて、監視すべきPRSリソースのサブセットを決定してもよい(例えば、WTRUは、閾値を下回るLOSインジケータ値を有するPRSリソースを監視してもよい)。アクティブWTRUが支援情報を受信したT時間単位(例えば、秒)後に、アクティブWTRUは、障害物測位を始めてもよい。
【0090】
アクティブWTRUは、1つ以上の非アクティブWTRUに向けられたPRSを受信し得る。アクティブWTRUが非アクティブWTRUに向けられたPRSを受信することに基づいて、以下のうちの1つ以上が適用され得る。アクティブWTRUは、例えば、アクティブWTRUが、PRSの受信された角度と特定の角度値(例えば、支援情報に基づいて決定された変換されたAoA)との間の差が事前構成された角度閾値を上回ること、又は受信されたPRSのRSRPが事前構成されたRSRP閾値を上回ることのうちの1つ以上を検出した場合、PRSについての測定報告をネットワーク(例えば、LMF)に送信してもよい。PRSについての角度差が角度閾値を下回るか、又は受信されたPRSのRSRPがRSRP閾値を下回る場合、アクティブWTRUは、PRSに対応する測定報告を送信しなくてもよい。アクティブWTRUが、閾値よりも長い持続時間にわたって測定報告を送信しない場合、アクティブWTRUは、監視のためにPRSリソースの1つ以上の異なるセットを構成するための要求をネットワークに送信し得、構成されると、WTRUは、PRSリソースのそれらのセットを監視し得る。アクティブWTRUは、本明細書で説明されるように、1つ以上の非アクティブWTRUに向けられたPRSを受信してもよい。監視持続時間の後、アクティブWTRUは、障害物測位を終了してもよい。
【0091】
図2は、予想AoAと実際のAoAとの間の差に基づく対象物(例えば、障害物)の検出の一例を示す。
図2の左側は、障害物のない環境を示す。そのような環境では、アクティブWTRUであり得るWTRU_Bは、WTRU_A(例えば、PRSの対象となる受信者)を対象とするPRSを検出し得ない。障害物が存在する場合、
図2の右側に示されるように、WTRU_Bは、WTRU_Aを対象とするPRSを(例えば、反射により)受信し得る。そのような場合、WTRU_Aにおける予想AoA(例えば、
図2の左側に例解されるAoA)と、WTRU_Bにおける測定AoA(例えば、
図2の右側に例解されるAoA)との間に差が存在し得る。障害物が存在する可能性により、WTRU_Bは、PRSに関連付けられた1つ以上の測定値をネットワーク(例えば、LMF)に報告してもよい。
【0092】
アクティブWTRUは、複数のPRSリソースについて本明細書で説明される測定値を報告してもよく、測定値を同じIDに関連付け、ネットワークに対する報告にそのIDを含めてもよい。複数のPRSリソースに対応する測定値をグループ化することは、測定値が同じ障害物に関連付けられていることをネットワークに示し得、これによりネットワークが障害物の寸法を決定することを可能にし得る。IDは、障害物の識別子とみなされ得る。
【0093】
アクティブWTRUが複数の測定値を同じグループIDに関連付けることができる条件が提供されてもよい。例えば、アクティブWTRUは、以下の条件のうちの少なくとも1つが充足されている場合、測定値をグループ化し、それらをグループIDに関連付けることを決定してもよい。アクティブWTRUは、グループ内の各PRSリソースについてのAoA又は変換されたAoAが事前構成された範囲内にある場合、複数の測定値をグループ化してもよい。アクティブWTRUは、相対到来時間(例えば、2つの受信されたPRS間の到来時間の差)が事前構成された閾値を下回る場合、複数の測定値をグループ化してもよい。例えば、アクティブWTRUは、1番目に到来したPRSを決定し、その到来時間を測定してもよい。第1のPRSに基づいて、アクティブWTRUは、第1のPRSよりも遅く到来する1つ以上のPRSの相対到来時間を決定してもよい。アクティブWTRUは、関連付けられた相対時間が事前構成された閾値を下回るPRS(例えば、PRSリソース又はPRSリソースID)をグループ化してもよい。
【0094】
オンデマンドの障害物測位が実行されてもよい。アクティブWTRUは、例えば、障害物推定の精度を改善するために、監視のためにPRSビーム(例えば、PRSリソース)を変更するための要求を、ネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)に送信してもよい。アクティブWTRUは、以下の条件のうちの1つ以上に基づいて要求を送信してもよい。アクティブWTRUは、アクティブWTRUが監視するように構成されたPRSについて、2つ以上のAoA又は2つ以上の到来時間を取得してもよい(例えば、アクティブWTRUは、マルチパスチャネルを観測するように構成されてもよい)。アクティブWTRUは、例えば、観察されたAoAの数又はPRSの到来時間が事前構成された閾値を超えている場合、受信されたPRSのRSRPが事前構成された閾値を下回る場合、などに、(例えば、異なるPRSを送信するための)要求をネットワークに送信してもよい。要求の内容は、PRS若しくはPRSリソースの数(例えば、アクティブWTRUは、より多くの測定値を収集するように、障害物から反射するためにより多くのPRSを要求し得る)、ボアサイト角(例えば、アクティブWTRUは、特定の角度で送信されるPRSを要求し得る)、対象となるWTRU若しくはPRUのID(例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUの要求時にネットワークによって構成された他の非アクティブWTRUの知識を有し得、アクティブWTRUは、アクティブWTRUが要求した対象となるWTRUに向けてPRSが送信され得るようにPRSを構成するように、ネットワークに要求し得る)、又はQCL情報(例えば、アクティブWTRUは、QCL-Dソースが別のPRSとコロケートされ得、かつQCL-DソースがCSI-RS若しくはSSBであり得るQCL-Dソースを示してもよい)、のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0095】
アクティブWTRUは、例えば、アクティブWTRUがネットワークに要求を送信することに基づいて、ネットワークから以下の構成情報:リソースの数が、アクティブWTRUが要求したPRSの数に一致し得るPRSリソースID若しくはPRSリソースIDに関する情報、アクティブWTRUが要求したボアサイト角を有するPRSリソースに関する情報、又はアクティブWTRUが要求したIDを有する非アクティブWTRUに向けて送信されたPRSリソースに関する情報、のうちの1つ以上を受信してもよい。
【0096】
障害物の位置は、RTTに基づいて推定され得る。例では、アクティブWTRUはPRSを受信し得、障害物をロケートするためにアップリンク基準信号(UL-RS)を送信し得る。UL-RSは、SRSpであると仮定されてもよいが、当業者は、UL-RSがSRSpに限定されなくてもよく、SRS、DM-RS、PT-RSなど、ULで使用される任意の基準信号であってもよいことを理解するであろう。
【0097】
ネットワーク(例えば、LMF)は、障害物測位のための支援情報を提供し得る。アクティブWTRUは、(例えば、RTTベースの測位などの障害物測位を実行するための指示を受信することに基づいて)ネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)から以下の構成情報のうちの1つ以上を受信し得る。構成情報は、PRSシンボルの数、反復係数、周波数割り当て、帯域幅、PRSのコム係数、PRSリソースID、PRS ID、周期性、PRS送信の開始時間及び又は終わり時間などのDL-RSリソースに関連する情報を含んでもよい。構成情報は、gNB Tx-Rx時間(例えば、SRSpの受信時間とPRSの送信時間との間の差であり、SRSpは、gNBによって送信されるPRSの受信者であり得る1つ以上の非アクティブWTRUのために構成されたSRSpリソースIDに関連付けられ得る)を含んでもよい。PRSリソースIDは、アクティブWTRUが監視するように構成され得るPRSリソースIDのうちの1つであってもよい。
図4は、gNB Tx-Rx時間(例えば、t4-t1)の一例を例解する。構成情報は、TRPにおけるRxビームについての(例えば、各Rxビームについての)1つ以上のRxビームインデックス及び/又はボアサイト方向を含み得る。例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUによって送信されたSRSpを受信するためにどのRxビームインデックスを使用すべきかをネットワークに示し得る。アクティブWTRUは、アクティブWTRUからUL RSを受信するためにTRPによって使用される空間フィルタについての情報を受信し得る。空間フィルタは、例えば、1つ以上のDL-RSリソースID(例えば、CSI-RSリソースID又はPRSリソースID)によって示され得る。構成情報は、予想RTT及びgNB ID、WTRU ID、PRSリソースID(例えば、gNBによって送信される)、並びに/又はSRSpリソースID(例えば、非アクティブWTRUによって送信され、gNBを対象とする)などを含み得る。構成情報は、SRSpリソース、コム値、反復係数、シンボルの数、送信周期性、及び/又はシンボル/スロットオフセットなどのSRSp構成情報を含み得る。構成情報は、PRSリソースセットIDなどのDL-RSリソースセットIDを含み得る。構成情報は、PRS送信の周期性、PRSのためのミューティングパターン、及び/又はPRSのコムパターンなど、PRSのための送信パラメータを含み得る。構成情報は、PRSなどの送信された基準信号のボアサイト角を含み得る。構成情報は、TRPにおけるPRSなどの基準信号の予想AoD、AoDの範囲(例えば、AoDの最小値及び最大値並びに/又はAoDの下限及び上限)を含み得る。構成情報は、対象となるPRU/WTRUにおけるPRSなどの基準信号の予想AoA(例えば、AoAの最小値及び最大値並びに/又はAoAの下限及び上限)を含み得る。構成情報は、PRSが送信され得るTRPのロケーションを含み得る。構成情報は、1つ以上の閾値(例えば、特定の測定値を報告に含めるかどうか、障害物測位を終了するかどうか、及び/又は報告をネットワークに送信するかどうかを決定するために、アクティブWTRUによって使用される閾値)を含み得る。
【0098】
アクティブWTRUは、条件に基づいてSRS又はSRSpなどのUL-RSを送信するように構成され得る。アクティブWTRUは、UL-RSに関連付けられたUL-RSリソースを使用して、かつ/又は以下の条件のうちの1つ以上に基づいて、(例えば、WTRUのために事前構成され得る)UL-RSを送信し得る。例えば、アクティブWTRUは、非アクティブWTRUに関連付けられたPRSのRSRPが閾値を上回る場合、UL-RSを送信してもよい。アクティブWTRUは、非アクティブWTRUを対象とするPRSのアクティブWTRUにおける到来角と、対象となる非アクティブWTRUにおける予想AoAとの間の差が閾値を上回る場合、UL-RSを送信してもよい。アクティブWTRUにおける到来角は、非アクティブWTRUによって受信されることを対象とするPRSの測定到来角であり得る。予想到来角は、対象となる非アクティブWTRUにおけるPRSの到来角であり得る。アクティブWTRUによって報告された実際の到来角と、対象となる非アクティブWTRUにおける予想到来角との間の差は、PRSが障害物から反射されており、意図せずにアクティブWTRUに到達している可能性があることを示し得る。アクティブWTRUは、PRSの到来角とPRSのボアサイト方向に基づいて変換された到来角との間の差が閾値を上回る場合、UL-RSを送信し得、変換された到来角は、PRSのボアサイト方向、送信源(例えば、TRP)のロケーション、及び/又はPRSの対象となる受信者(例えば、非アクティブWTRU)のロケーションに基づいて決定され得る。アクティブWTRUは、測定PRSに関連付けられた予想RTTと、導出RTT(例えば、測定PRSに関連付けられたgNB Tx-Rx時間に基づいて導出された)との間の差が閾値よりも大きい場合、UL-RSを送信し得る。そのような差は、RTTを計算するためにWTRUによって使用されるSRSpとPRSとの間に不一致がある場合に発生する可能性がある。
【0099】
例では、上述の条件のうちの1つ以上が充足されていない場合(例えば、上記の条件のいずれも充足されていない場合)、アクティブWTRUは、以下のうちの1つ以上を実行してもよい。アクティブWTRUは、測定報告の機会に測定報告をネットワークに送信しなくてもよい。アクティブWTRUは、SRSp又はRx-Tx時間に対応する報告をネットワークに送信しなくてもよい。アクティブWTRUは、異なる非アクティブWTRUを対象とする異なるTRPからのPRSを送信するようにネットワークに要求してもよい。アクティブWTRUは、条件のいずれもが、事前構成された機会の数にわたって(例えば、連続して)充足されなかった後に、要求を送信することを決定してもよい。アクティブWTRUは、省電力モードに入ってもよく(例えば、アクティブWTRUは基準信号の測定を実行し得ない)、ネットワークからの指示を受信することに基づいて、障害物測位を始めてもよい。例えば、アクティブWTRUは、ネットワークから閾値を受信してもよく、アクティブWTRUは、条件のいずれもが充足されていない機会(例えば、連続する機会)の数が閾値を上回った後に、省電力モードに入ることを決定してもよい。
【0100】
アクティブWTRUは、上述の条件のうちの1つ以上の優先度とともに構成され得る。例えば、アクティブWTRUは、角度関連条件の優先度レベルがRSRP関連条件の優先度レベルよりも高いという指示をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)から受信する可能性があり、アクティブWTRUは、受信されたPRSのRSRPが閾値を上回る場合であっても(例えば、RSRP関連条件が充足されている場合であっても)、本明細書で説明される角度関連条件のいずれも充足されていない場合は、測定報告を送信しない(例えば、報告の送信を取り消す)ことを決定してもよい。
【0101】
アクティブWTRUは、以下の情報(例えば、LMF、gNBなど)のうちの1つ以上をネットワークに報告し得る。報告される情報は、PRSリソースIDを含み得る。例えば、アクティブWTRUは、アクティブWTRUによって受信されたPRSのリソースIDを報告してもよく、このリソースIDは、WTRU Tx-Rx時間を計算するために、かつ/又は送信のためのSRSpを決定するために使用されてもよい。報告される情報は、例えば、ネットワークによって構成された複数のSRSpリソースのうち、WTRUによって送信されたSRSpに関連付けられたSRSpリソースIDを含み得る。
図3は、アクティブWTRUによって受信されたPRSの方向に沿ってSRSpを送信する一例を例解する(例えば、SRSp及びPRSは、この場合、空間的に位置合わせされているとみなされ得る)。一例では、ネットワークは、PRSビーム及びSRSpビームが位置合わせされていることを示す指示をWTRUに送信し得る。そのような指示は、空間的QCLタイプDの観点で、PRSリソースIDをSRSpリソースIDと関連付けることによって、かつ/又はPRSソース及びSRSpリソースが関連するか若しくは空間的に位置合わせされていることを示すことなどによって表現され得る。そのような場合、gNBは、PRSが送信されるのと同じ方向に向けてビームフォーミングされ得るRxビームを使用して、アクティブWTRUによって送信されたSRSpを受信することを予想し得る。報告される情報は、アクティブWTRUによって送信されたSRSpを受信することが予想されるTRPのTRP IDを含み得る。報告情報は、SRSp送信のボアサイト角を含み得る。例えば、WTRUは、ネットワークが、送信されたSRSpを受信するために空間フィルタを準備することができるように、SRSp送信のボアサイト角をネットワークに通知することができる。報告される情報は、TRPにおける予想AoAを含み得る。例えば、アクティブWTRUは、TRPが送信されたSRSpを受信することを予想することができる、予想AoA及び/又はAoAの範囲をネットワークに通知してもよい。アクティブWTRUは、予想AoA及び/又はAoAの範囲をSRSpリソースIDに関連付け得る。WTRUは、PRSの到来角、PRSの対象となる受信者のロケーション、及び/又はPRSが送信され得るTRPのロケーションに基づいて、予想AoA及び/又はAoAの範囲を決定し得る。報告される情報は、TRPにおける1つ以上の予想Rxビームインデックスを含み得る。例えば、アクティブWTRUは、Rxビームインデックス及び/又はDL RSリソースID(例えば、PRSリソースID)をネットワークに報告し得、TRPは、このRxビームインデックス及び/又はDL RSリソースIDを用いて、アクティブWTRUによって送信されたSRSpを受信するために空間フィルタを位置合わせし得る。
【0102】
報告される情報は、WTRU Tx-Rx時間を含み得る。例えば、アクティブWTRUは、PRSの受信時間とSRSpの送信時間との間の差を報告してもよい。
図4は、WTRU Tx-Rx時間(例えば、t3-t2)の一例を例解する。報告される情報は、WTRU IDを含み得、WTRU IDは、測定値がアクティブWTRUによって報告されるPRSの対象となる受信者であり得る。報告される情報は、構成されたPRSリソースを介して受信されたPRSのRSRPを含み得る。アクティブWTRUは、測定機会ごとに(例えば、測定持続時間中の周期的PRS送信に使用された各PRSリソースについての)RSRP測定値を記憶し得、記憶されたRSRP測定値を報告し得る。例では、アクティブWTRUは、測定持続時間中に実行されたRSRP測定値を処理し得(例えば、RSRP測定値平均を計算し得)、処理されたRSRP測定値をネットワークに送信し得る。報告される情報は、測定PRSに関連付けられたPRS IDを含み得る。PRS IDは、1つ以上のPRSシンボル中のリソース要素にマッピングされ得る、複素数のシーケンスを生成するために使用され得る。報告される情報は、測定PRSが送信され得る送信元ID(例えば、TRP ID又はセルID)を含み得る。報告される情報は、PRSの到来時間を含み得る。報告される情報は、PRSの到来角を含み得る。報告される情報は、TRPにおける推定されたAoDを含み得る(例えば、推定されたAoDは、到来角に基づいてアクティブWTRUによって決定され得る)。報告される情報は、PRSを受信するために使用されるRxビームインデックスを含み得る。報告される情報は、PRSを受信するために使用されるパネルのパネルIDを含み得る。
【0103】
アクティブWTRUは、ネットワークから報告構成情報を受信し得る。例えば、アクティブWTRUは、以下のパラメータ:報告周期性(例えば、スロット、シンボル、フレーム、サブフレーム、及び/又は5ms若しくは10msなどの時間の観点などで構成された間隔でスケジュールされた報告機会)、報告の開始時間、報告すべきPRSリソース及び/若しくはWTRU Tx-Rx測定の最大数、PRSリソースID(例えば、アクティブWTRUは、ネットワークによって示されたPRSリソースについての測定値及び対応するWTRU Rx-Tx測定値を報告するように構成され得る)、WTRU ID(例えば、アクティブWTRUは、リストされたWTRU IDを対象とするPRSについての測定値及び対応するWTRU Rx-Tx測定値を報告するように構成され得る)、又はRSRP、RSTD、ToA、AoA、AoD、推定されたAoD、及び/若しくは変換されたAoAを報告するかどうか、のうちの1つ以上を受信し得る。
【0104】
アクティブWTRUは、ネットワークからPRS構成情報を受信し得る。アクティブWTRUは、例えば、構成されたPRSのRSRPが閾値を下回る場合、障害物測位を始めることを決定し得る。WTRUは、ネットワークに支援情報を要求し得る。アクティブWTRUは、ネットワーク(例えば、LMF)から支援情報を受信し得、支援情報は、PRSリソースID、TRP ID、及び/又はWTRU IDに関連付けられた予想RTT、TRP ID、PRSリソースID、SRSpリソースID、及び/又はWTRU IDに関連付けられたgNB Tx-Rx時間、時間オフセットT、監視持続時間、アクティブWTRUのために構成されたSRSpリソースであって、SRSpリソース(例えば、各SRSpリソース)がそれぞれのボアサイト角、PRS監視のためのPRSリソースID、及び/又は例えばWTRU IDによって表され得るPRSの受信者に関連付けられ得るSRSpリソース、のうちの1つ以上を含み得る。アクティブWTRUは、ネットワークからの指示に基づいて、どのPRSリソースを監視すべきかを決定し得る。例えば、アクティブWTRUが支援情報を受信したT時間単位(例えば、秒)後に、アクティブWTRUは、障害物測位を始めてもよい。アクティブWTRUは、非アクティブWTRUを対象とするPRSを受信し、PRSリソースのAoA及び/又はRSRPを測定し、測定AoAとSRSpリソースのボアサイト角との間の差が閾値を下回り得るような、PRSの測定AoA及び/又はボアサイト角に基づいて、送信すべきSRSpを決定し得る。アクティブWTRUが好適なSRSpを見つけることができない場合、アクティブWTRUは、SRSpリソースを求める要求をネットワークに送信してもよい。以下の条件のうちの1つ以上が充足されている場合、アクティブWTRUは、測定報告をネットワーク(例えば、LMF)に送信し得る。アクティブWTRUは、測定PRSリソースIDに関連付けられた予想RTTと、導出RTT(例えば、測定PRSリソースIDに関連付けられたgNB Tx-Rx時間に基づいて導出された)との間の差が事前構成された閾値よりも大きい場合、又は測定PRSリソースのRSRPが事前構成された閾値を上回る場合、測定報告を送信し得る。測定報告は、PRSのRSRP、RTT、及び/又はSRSpに対応するSRSpリソースIDを含み得る。測定PRSリソースのRSRPが閾値以下である場合、WTRUは、測定報告を送信しなくてもよい。アクティブWTRUは、(例えば、本明細書で説明されるように)ネットワークからの指示に基づいてどのPRSリソースを監視すべきかを決定した後に、構成されたPRSリソースを監視し続けてもよい。監視持続時間が終わった後、アクティブWTRUは、障害物測位を終了してもよい。
【0105】
アクティブ化WTRUは、障害物の位置を推定するように構成され得る。例では、アクティブWTRUは、非アクティブWTRUから送信されたSRSpを監視、受信、及び/又は測定するように構成され得る。測定値に基づいて、アクティブWTRUは、障害物の位置を決定し得る。アクティブWTRUはまた、測定値をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)に報告してもよい。
【0106】
アクティブWTRUは、例えば、アクティブWTRUが障害物のULベースの推定を実行するための指示を受信した後に、ネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)から以下の構成情報のうちの1つ以上を受信してもよい。構成情報は、例えば、SRSpシンボルの数、反復係数、周波数割り当て、帯域幅、SRSpに関連付けられたコム係数、SRSpリソースID、SRSp ID、送信のボアサイト角など、アクティブWTRUのために構成されたUL-RSリソースに関連する情報を含み得る。構成情報は、SRSpシンボルの数、反復係数、周波数割り当て、帯域幅、SRSpに関連付けられたコム係数、SRSpリソースID、SRSp ID、送信のボアサイト角など、非アクティブWTRUのために構成されたUL-RSリソースに関連する情報を含み得る。構成情報は、非アクティブWTRUによって送信されるUL-RSの対象となる受信者(例えば、TRP ID及び/又はセルIDによって示される)を含み得る。構成情報は、対象となる受信者(例えば、TRP)における、非アクティブWTRUによって送信されるUL-RSの予想到来角を含み得る。構成情報は、非アクティブWTRU ID、SRSpを送信し得る非アクティブWTRUのロケーション、及び/又は閾値(例えば、特定の測定値を報告に含めるかどうか、障害物測位を終了するかどうか、及び/若しくは報告をネットワークに送信するかどうかを決定するために、アクティブWTRUによって使用され得る)を含み得る。構成情報は、SRSpリソース又はWTRU IDに関連付けられたLOS/NLOSインジケータを含み得る。
【0107】
例えば、WTRUベースの障害物測位が使用される場合、ボアサイト情報などの、本明細書で説明される支援情報がアクティブWTRUに提供(例えば、構成)されてもよい。アクティブWTRU及び非アクティブWTRUは、ブロードキャストメッセージ(例えば、SIB及び/又はposSIBにおいて)又はWTRU専用メッセージ(例えば、RRCメッセージ、LPPメッセージ、DCI、及び/若しくはMAC-CE)を介して、本明細書で説明される構成情報を受信してもよい。アクティブWTRUは、本明細書で説明されるリソース構成に基づいて、SRSpを監視することを決定してもよい。
【0108】
図5は、UL-AoAに基づく障害物測位の一例を示す。
図5に示されるようなULベースの障害物のロケーション推定は、それぞれ、複数のWTRU(例えば、WTRU1、WTRU2、及びWTRU3)によって送信されたSRSp(例えば、SRSp1、SRSp2、及びSRSp3)を監視するアクティブWTRUを含み得る。アクティブWTRUは、障害物から反射され得る、SRSp1及びSRSp2の測定を行い得る。アクティブWTRUは、対象となる受信者、例えばgNBに到達し得るSRSp3の測定を行い得ない。
【0109】
アクティブWTRUは、監視ウィンドウであって、その間にアクティブWTRUが、非アクティブWTRUによって送信されたSRSpを監視し得る、監視ウィンドウとともに構成され得る。SRSpを受信することに応答して、WTRUは、1つ以上の測定値に基づいて障害物の位置を決定し得る。例では、アクティブWTRUには、他のWTRU(例えば、非アクティブWTRU)から送信されたSRSpを監視するためのTDD構成が提供され得る。TDD構成は、SRSpを監視するためのダウンリンクスロットを含み得る。測定報告をネットワーク(例えば、gNB又はLMF)に送信するために、TDD構成におけるアップリンクスロットが使用されてもよい。
【0110】
図6は、アクティブWTRUのためのTDD構成の一例を示す。
図6に示されるように、「D」、「S」及び「U」は、それぞれ、ダウンリンクスロット、スペシャルスロット及びアップリンクスロットを示し得る。スペシャルスロットは、1つ以上のダウンリンクシンボル、フレキシブルシンボル、又はアップリンクシンボルを含み得る。例では、WTRUは、ダウンリンクスロット#4において非アクティブWTRUからSRSpを受信し得、受信されたSRSpに対してWTRUが実行した測定値を含む測定報告を、アップリンクスロットにおいて送信し得る。ダウンリンクスロット中、WTRUは、例えば、WTRUが測定ギャップ中にネットワークから基準信号又はダウンリンクチャネルを受信し得ないように、ネットワーク(例えば、gNB又はLMF)によって測定ギャップとともに構成され得る。
【0111】
アクティブWTRUは、半静的構成に基づいてSRSpを監視してもよい。例えば、WTRUは、時間ウィンドウにおけるSRSpのための、周期性及び/又は監視パターンを示すRRC構成情報を受信してもよい。WTRUは、時間ウィンドウの持続時間並びに/又は開始時間及び終わり時間(例えば、シンボル、スロット、フレーム、又はサブフレームの数の観点で表現される)を受信し得る。
【0112】
非アクティブWTRUは、SRSpを送信するように構成され得る。非アクティブWTRUには、TDD構成が提供され得、この構成は、アップリンクスロット及びダウンリンクスロットの組み合わせが含まれ得る。非アクティブWTRUは、1つ以上のアップリンクスロットにおいてSRSpを送信し得、1つ以上のダウンリンクスロットにおいて次の送信のためのコマンドを受信し得る。非アクティブWTRUは、SRSの複数のセットとともに構成され得、セット(例えば、各セット)は、異なるビーム幅又は周波数範囲(例えば、FR1、FR2、FR2-1、及び/若しくはFR2-2)に関連付けられ得る。
【0113】
図7は、非アクティブWTRUのためのTDD構成の一例を示す。非アクティブWTRUは、第1のダウンリンクスロットにおいて、SRSpリソース#1のためのアクティブ化コマンドをネットワークから受信し得る。コマンドに基づいて、非アクティブWTRUは、1つ以上のアップリンクスロット(例えば、
図7に示される第3及び第4のスロット)において、SRS#1を送信し得る。非アクティブWTRUは、第2のダウンリンクスロットにおいて、SRSpリソース#2のためのアクティブ化コマンドとSRSp#1のための非アクティブ化コマンドとを受信し得る。コマンドに基づいて、非アクティブWTRUは、1つ以上のアップリンクスロット(例えば、
図7に示される第8及び第9のスロット)において、SRSp#2を送信し得る。WTRUは、半静的構成に基づいてSRSpを送信してもよい。例えば、非アクティブWTRUは、時間ウィンドウにおけるSRSpの周期性及び/又は送信パターンを示すRRC構成を受信してもよい。非アクティブWTRUは、時間ウィンドウの持続時間並びに/又は開始時間及び終わり時間(例えば、シンボル、スロット、フレーム、又はサブフレームの数の観点で表現される)を受信し得る。
【0114】
例では、非アクティブWTRUは、アクティブWTRUによって実行されるビーム掃引を監視するように構成され得る。例えば、ビーム掃引パターンは、SRSpリソース(例えば、各SRSpリソース)の反復係数、SRSpリソースの数、SRSpリソースインデックス、SRSpリソースセットインデックス、及び/又はビーム掃引の持続時間を含んでもよい。非アクティブWTRUは、ブロードキャストメッセージ(例えば、SIB及び/若しくはposSIBにおいて)又は専用メッセージ(例えば、LPPメッセージ、RRCメッセージ、DCI、及び/若しくはMAC-CE)を介して、ビーム掃引構成を受信することができる。
【0115】
WTRU支援型障害物測位は、特定の条件に基づいてアクティブ化され得る。アクティブWTRUは、アクティブWTRUが測定するSRSpに関連する測定値を報告するように構成され得る。アクティブWTRUは、監視されるSRSpリソースに対して行われる測定に関連する以下の条件:SRSpのRSRP(例えば、非アクティブWTRUに関連付けられ得る)が閾値を上回ること、対象となるTRPにおけるSRSpの予想到来角と、アクティブWTRUにおける測定AoAとの間の差が閾値を上回る場合、SRSpの変換された到来角と、アクティブWTRUにおける測定AoAとの間の差が閾値を上回る場合、のうちの1つ以上が充足されている場合、測定報告をネットワーク(例えば、LMF、gNBなど)に送信し得る。変換された角度又は到来は、非アクティブWTRUのロケーション、対象となるTRPのロケーション、及び/又はSRSp送信のボアサイト角に基づいて計算され得る。
【0116】
例では、上記の条件のうちの1つ以上が充足されていない場合(例えば、上記の条件のうちのいずれも充足されていない場合)、アクティブWTRUは、以下のうちの1つ以上を実行してもよい。アクティブWTRUは、測定報告の機会に測定報告をネットワークに送信しなくてもよい。アクティブWTRUは、異なる非アクティブWTRUからの、かつ/又は異なるTRPを対象とするSRSpを送信するようにネットワークに要求してもよい。アクティブWTRUは、1つ以上の条件が、事前構成された機会の数にわたって(例えば、連続して)充足されていないことに基づいて、要求を送信することを決定してもよい。アクティブWTRUは、省電力モードに入ってもよく(例えば、アクティブWTRUは、基準信号の測定を実行し得ない)、ネットワークからの指示を受信することに応答して、障害物測位を始めてもよい。例えば、アクティブWTRUは、ネットワークから閾値を受信してもよく、アクティブWTRUは、1つ以上の条件が充足されていない機会(例えば、連続する機会)の数が閾値を超えていることに基づいて、省電力モードに入ることを決定してもよい。
【0117】
アクティブWTRUは、条件に対する優先度とともに構成され得る。例では、アクティブWTRUは、受信されたPRSのRSRPが閾値を上回る場合であっても、本明細書で説明される角度関連条件のいずれも充足されていない場合(例えば、角度関連条件にRSRP関連条件よりも高い優先度を与えられる場合)は、測定報告を送信しない(例えば、報告の送信をキャンセルする)ことを決定してもよい。
【0118】
アクティブWTRUは、以下の測定値:受信されたSRSpのRSRP、受信されたSRSpのAoA、受信されたSRSpの変換された到来角、受信されたSRSpのためのSRSpリソースID、受信されたSRSpに関連付けられたSRSpリソースセットID、SRSpを受信するために使用されるビームインデックス、SRSpを受信するために使用されるパネルのパネルID、又はSRSpに関連付けられたID若しくはインデックス番号、のうちの1つ以上を報告に含めることができる。例では、WTRUは、(例えば、アクティブWTRUが、構成されたSRSpリソース上で複数のSRSpを受信する場合、)本明細書で説明されるパラメータを測定に関連付け得る。
【0119】
例では、WTRU(例えば、本明細書で説明されるアクティブWTRU)は、ネットワークからPRS構成情報を受信し得る。アクティブWTRUは、例えば、構成されたPRSのRSRPが閾値を下回る場合、障害物測位を始めることを決定し得る。WTRUは、ネットワークに支援情報を要求し得る。アクティブWTRUは、ネットワーク(例えば、LMF)から支援情報を受信してもよく、支援情報は、1つ以上のSRSpリソースID、非アクティブWTRUのために構成されたSRSp詳細(例えば、周期性)、及び/又は各SRSpに関連付けられた対象となるTRPにおける予想AoA角度を含んでもよい。アクティブWTRUは、SRSpを受信してもよく、SRSpのRSRP及び/又はAoAを測定してもよい。予想AoAと測定AoAとの間の差が閾値より大きい場合、WTRUは、測定報告をネットワーク(例えば、LMF)に送信してもよく、測定報告は、受信されたSRSpのためのSRSpリソースID、受信されたSRSpのAoA、及び/又はRSRPを含んでもよい。アクティブWTRUは、非アクティブWTRUから送信される構成されたSRSpリソースを監視し続けてもよい。アクティブWTRUは、別の構成されたPRSのRSRPが閾値を下回る場合、障害物測位を始めてもよい。障害物測位の開始に基づいて、WTRUは、ネットワークに支援情報を要求し、上述の動作を繰り返してもよい。例では、アクティブWTRUがネットワーク(例えば、LMF)から明示的な終了指示を受信する場合、アクティブWTRUは、障害物測位を終了してもよい。
【0120】
本明細書で説明されるように、WTRU支援型障害物測位は、ネットワーク又はWTRUが障害物の存在を検出することができるように、基準信号を送信し、基準信号に関連付けられた測定を行い、かつ/又は測定値をネットワークに報告するようにWTRUを構成することによって、実行することができる。
【0121】
図8は、障害物に向けてSRSpを送信し、送信されたSRSpに関連する測定を行うWTRUの一例を示す(例えば、WTRUは、障害物から反射されたSRSpを測定し得る)。WTRUは、測定値をネットワーク(例えば、LMF又はgNB)に報告し得る。WTRUは、WTRUが異なるリソース(例えば、ビーム)上で1つ以上のSRSpを送信するためのSRSp構成情報を、ネットワークから受信し得る。SRSp構成情報は、SRSpに関連付けられた送信周期性、SRSpに関連付けられた反復係数、SRSpに関連付けられた空間情報などを示し得る。
【0122】
図9は、例えば、それぞれのSRSpリソースを使用して、異なる方向にSRSpを送信するWTRUの一例を示す。
図10は、SRSp送信及び受信のためのタイムライン、並びに時分割複信(TDD)構成の例を示す。
図10に示されるように、WTRUは、WTRUが1つ以上のアップリンクスロット中にSRSpを送信し、1つ以上のダウンリンクスロット中で反射SRSpを受信し得るように、TDD構成とともに構成され得る。WTRUは、WTRUが送信するSRSp及び/又は反射SRSpを測定するように構成され得る。
【0123】
WTRUは、以下の測定:SRSpリソースID、SRSpリソースセットID、SRSpの送信時間と受信時間との間の時間差(例えば、時間差は、
図10に示されるt1-t0であってもよい)、SRSpリソースID及び/又はSRSpリソースセットIDに関連付けられた、受信されたSRSpに対応するRSRP、SRSpの(例えば、パスごとの)RSRP(例えば、WTRUがSRSpの複数のコピーを受信する場合)、最も高いRSRPに関して計算され得る、SRSpの相対(例えば、パスごとの)RSRP(例えば、WTRUがSRSpの複数のコピーを受信する場合)、第1のSRSpの到来時間に関して計算され得る、SRSpの相対時間遅延(例えば、WTRUがSRSpの複数のコピーを受信する場合)、SRSpを受信するために使用されるRxビームインデックス、WTRUが回転したか否かについての指示、受信されたSRSpの到来角、又は、以前の測定報告及び/若しくは測定機会と比較して同じRxビームが使用されたかどうか、のうちの1つ以上を測定報告に含めるように(例えば、ネットワークによって)構成され得る。
【0124】
SRSpに対応する測定値(例えば、測定報告中に含まれるRSRPなどのSRSp測定値)は、SRSpのためのSRSpリソースID若しくはリソースインデックスによって識別され得る、かつ/又はそれに関連付けられ得る。上述の測定値は、WTRUを構成する障害物測位技法(例えば、タイミングベースの測位、角度及び/又は電力ベースの測位など)に依存し得る。WTRUは、測定報告をネットワーク(例えば、LMF又はgNB)に送信し得る。
【0125】
WTRUは、ネットワークから(例えば、障害物測位に関する)以下の支援情報:SRSpリソースに関連付けられた予想時間差(例えば、
図10に示されるt1-t0)、SRSpリソースIDに関連付けられた予想到来角、測定ギャップ構成、ネットワークがアップリンク及びダウンリンクスロット構成を示し得るTDD構成(例えば、
図10に示されるように、「U」はアップリンクスロットを示し得、「D」はダウンリンクスロットを示し得る)、全二重構成及び/又は指示であって、その間にWTRUが、受信又は送信するために、Tx及び/又はRxアンテナを(例えば、自由に)オン又はオフにすることができる、全二重構成及び/又は指示、時間ウィンドウであって、その間にWTRUが、SRSpを送信すること、及び/又は送信されたSRSpの測定を行うことが予想され得る、時間ウィンドウに関連する構成情報、のうちの1つ以上を受信し得る。時間ウィンドウに関連する構成情報は、(例えば、シンボル、スロット、及び/若しくはフレームの観点で表現される)ウィンドウ持続時間、周期性、並びに/又はウィンドウの開始時間及び終わり時間を示し得る。構成された時間ウィンドウ中に、WTRUは、SRSpを送信し、送信されたSRSpに関連する測定を行い得る。WTRUが時間ウィンドウの終わりに達すると、WTRUは、SRSp送信を停止し、実行された測定値のうちの1つ以上をネットワークに送信し得る。
【0126】
図11は、測定ギャップの一例を示す。測定ギャップの持続時間は、
図11に示される測定ギャップ長によって示され得、その間、WTRUは測定を行い得るが、データを送信及び/又は受信することは期待され得ない。測定ギャップ外では、WTRUは、データを送信及び/又は受信することが期待され得る。測定ギャップは、測定ギャップオフセット及び/又は測定ギャップ周期性とともに構成され得る。
【0127】
WTRUには、感知に関連付けられた構成情報が提供され得る。WTRUは、ネットワーク(例えば、gNB又はLMF)によって、感知を実行する(例えば、SRSpを送信する、反射SRSpを含むSRSpを受信する、測定を行うなど)ように構成され得る。WTRUは、ネットワークからSRSp構成情報を受信し得る。WTRUは、RRC_CONNECTED又はRRC_INACTIVEモード中に感知を実行するように構成され得る。WTRUは、初期アクセス中に感知を実行するように構成されてもよい。例えば、WTRUは、ランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)機会に、WTRUの感知能力に関連付けられ得る物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)プリアンブルを送信してもよい。WTRUは、例えば、1つ以上のRACH機会においてPRACHプリアンブルを送信することによって、自身の感知能力を示してもよい。RACH関連メッセージ(例えば、RACH応答又はmsg2など)において、WTRUは、WTRUが感知のために使用し得るSRSpに関連する構成情報を受信し得る。WTRUは、WTRUがネットワークからSRSp構成情報を受信した後に感知を実行することができる。例では、WTRUは、(例えば、感知のための)SRSp構成情報を、ブロードキャストメッセージにおいて(例えば、システム情報ブロック(system information block、SIB)及び/若しくは測位SIBにおいて)又はWTRU専用メッセージにおいて、ネットワークから受信し得る。
【0128】
例では、WTRUは、ネットワークによって、感知に関連付けられた(例えば、SRSpを送信するため、SRSpを受信するため、かつ/又は反射SRSpを含むSRSpの測定を行うための)タイミングオフセットを用いて構成され得る。例えば、WTRUは、(例えば、WTRUが指示を受信した後)T秒の時間オフセットで感知を実行するための指示をネットワークから受信してもよく、WTRUは、WTRUが指示を受信した瞬間からT秒で感知を始めてもよい。時間オフセットTは、秒、シンボル、スロット、フレームの数などの観点で表現され得る。WTRUは、WTRUが感知を実行することができる絶対時間をネットワークから受信してもよい。WTRUがネットワークから受信し得る他の構成(例えば、動的グラント又は構成グラントのアクティブ化)に、開始時間が関連付けられてもよい。例えば、WTRUは、動的グラント又は構成グラントがアクティブ化される次の機会に感知を開始するための指示を受信してもよい。WTRUは、構成グラント又は動的グラントにおいて、次のアップリンクスロットにおいて感知を開始するための指示を受信してもよい。
【0129】
WTRUは、異なるビーム幅(例えば、広ビーム及び狭ビーム)のSRSp及び/又はこれらのSRSp間の関係に関する構成情報を受信し得る(例えば、広ビームSRSpのグループは、狭ビームSRSpのグループに関連付けられ得る)。WTRUは、ネットワークからブロードキャストメッセージ又はWTRU専用メッセージにおいて構成情報を受信し得る。WTRUは、ネットワークからID(例えば、WTRU固有ID、一時的IDなど)を受信し得、それを用いて、WTRUは、SRSpシーケンスをスクランブリングし得る(例えば、SRSp送信が他のWTRUに引き起こす可能性がある干渉を最小限に抑えるために)。
【0130】
WTRUは、WTRUのロケーションがネットワーク又はWTRUによって知られている場合に感知を実行することを決定し得る。WTRUは、WTRUベースの測位を実行することによって、自身のロケーションを決定し得る。WTRUは、例えば、WTRUのロケーションがネットワークによって知られている場合、感知を実行するために、ネットワークから指示及び/又はSRSp構成情報を受信し得る。感知のための指示は、暗黙的であってもよい。例えば、WTRUは、SRSpリソースに関連する空間情報又はQCL情報とともに構成され得、ターゲットSRSpリソース及び基準SRSpリソースは同じであってもよい。そのような場合、WTRUは、感知のためにSRSpを使用することを決定することができる(例えば、WTRUは、SRSpを送信し、かつ/又はSRSpの測定を行うことができる)。別の例として、2つのリソースがQCLによって(例えば、QCLタイプD又はQCLタイプBによって)関連している場合、それは、2つのリソースが、同様の空間特性(例えば、QCLタイプDについては同様のRSRP減衰、又はQCLタイプBについては同様のドップラー拡散及び/若しくはドップラーシフト)などの、同様のチャネル特性を共有し得ることを示し得る。
【0131】
例では、WTRUは、SRSpリソースの2つ以上のグループとともに構成され得、グループは、異なるビーム幅(例えば、広ビーム又は狭ビーム)、異なる周波数範囲(例えば、FR1、FR2、FR2-1、FR2-2、kHz、GHz、及び/若しくはTHz)、基準角度若しくは基準点に対する異なる相対角度、並びに/又は異なる絶対角度に対応し得る。SRSpリソースのグループ(例えば、各グループ)は、2つ以上のSRSpリソースを含んでもよく、ビームのグループは、2つ以上のビームを含んでもよい。
【0132】
図12は、SRSpリソースグループ又はSRSpビームグループの例を示し、第2のグループ(又はセット)内の(例えば、狭ビームに関連付けられた)SRSp2-1、SRSp2-2、及びSRSp2-3は、第1のグループ(又はセット)内の(例えば、広ビームに関連付けられた)SRSp2と空間的に位置合わせされ得る。
【0133】
WTRUは、SRSpリソースの(例えば、1つの)構成されたグループ(例えば、SRSpリソース又はSRSpビームの第1のグループ)内のSRSpリソースを使用してビーム掃引を実行するように構成され得る。そのような第1のグループは、例えば、最も広いビーム幅を有するビームのグループに対応し得る。WTRUは、最大のRSRPを有するSRSpを第1のグループから決定し得、これはプライマリSRSpと称され得る。SRSpリソースの第1のグループの測定値(例えば、RSRP測定値)に基づいて、WTRUは、プライマリSRSpと空間的に位置合わせされ得るSRSpビームの第2のグループ(例えば、
図12に示されるように、第2のグループ内のSRSp#2-1、SRSp#2-2、及びSRSp#2-3が、第1のグループ内のSRSp#2と空間的に位置合わせされ得る)を送信することを決定し得る。本明細書で提供される例では、第2のグループ内のSRSpリソース(例えば、ビーム)は、第2のリソースに関連付けられた送信空間フィルタが、第1のリソースに関連付けられた送信空間フィルタの事前構成された角度内及び/若しくは角度範囲内にある場合、第1のグループ内のSRSpリソース(例えば、ビーム)に空間的に位置合わせされているか又は空間的に関連しているとみなされ得る。WTRUは、第2のグループ内の1つ以上のSRSpリソースが第1のグループ内のSRSPリソースに空間的に関連しているという指示を、ネットワークから受信し得る。第2のグループ内のビームは、SRSpビームの第1のグループ内のビームよりも狭いビーム幅を有し得る。WTRUは、WTRUが選択するように(例えば、ネットワークによって)構成することができるリソースの数Nに基づいて、第2のグループからSRSpリソースのサブグループ(例えば、サブセット)を選択することを決定することができる。
【0134】
WTRUは、第1のグループ(又はセット)内の最大のRSRPを有するSRSpリソースID、SRSpの送信時間と受信時間との間の最短の時間差を有するSRSPリソースID、SRSpリソースの空間関係情報、などのうちの1つ以上に基づいて、第2のグループ内のビームの数を決定し得る。空間情報に関して、ターゲット信号及びソース信号(例えば、基準信号)が示されてもよく、その場合、ターゲット信号及びソース信号は空間的に位置合わせされていてもよい。ターゲット信号及びソース信号は、DL信号(例えば、DL RS)及び/又はUL信号(例えば、UL RS)であってもよい。例えば、
図12におけるSRSp#2及びSRSp#2-1の空間関係情報が、ソース信号としてSSB#2を示す場合、WTRUは、SRSp#2及びSRSp#2-1が空間的に関係し得ると決定してもよい。SRSp#2のビーム幅がSRSp#2-1のビーム幅よりも大きい場合、WTRUは、SRSP2-1がSRSp#2に空間的に含まれ得ると決定してもよい。
【0135】
例では、WTRUは、SRSpを送信し、送信されたSRSp(例えば、SRSpから反射された信号を含む)の測定を行い、かつ/又は狭ビームに関連付けられたSRSリソースのグループ内のSRSpリソースの数を示し得るパラメータNを受信するように構成され得る。WTRUは、SRSpの複数のグループ(例えば、2つのグループ)に関する構成情報(例えば、グループのビーム幅及び/又は空間情報)を受信し得、第1のグループは、第2のグループ内のビームよりも広いビーム幅を有するビームを含み得る。WTRUは、TDD構成(例えば、アップリンク及びダウンリンクスロット構成)とともに構成され得る。WTRUは、1つ以上のアップリンクスロットにおいてSRSpの第1のグループ内のSRSpを送信し得、1つ以上のダウンリンクスロットにおいて対応するRSRPを測定し得る。WTRUは、最大のRSRPを有するSRSpリソース(例えば、プライマリSRSp)を決定し得る。WTRUは、SRSpリソースの第2のグループから、N個(例えば、N≧1)のSRSpリソースを決定し得、N個のSRSpは、(例えば、構成された空間情報に基づいて決定された)プライマリSRSpと空間的に位置合わせされ得る。WTRUは、N個のSRSpを送信し、N個のSRSpの測定を行い(例えば、N個のSRSpの反射を含む)、測定値(例えば、RSRP測定値)をネットワークに報告し得る。例では、WTRUは、第1のグループからのSRSpのRSRPを報告し、ネットワークがSRSpリソースの第2のグループを構成することを要求し得る。WTRUは、少なくとも第1のグループからの最大のRSRPを有するSRSpと空間的に位置合わせされている可能性のある、SRSpリソースの第2のグループを受信し得る。
【0136】
WTRUは、(例えば、反射SRSpの)送信の時間と受信の時間との間の最短の時間差を有する、SRSpリソースの第1のグループからのSRSpビームを、プライマリSRSpとして決定してもよい(例えば、プライマリSRSpは、RSRP測定、時間差などに基づいて決定されてもよい)。SRSpの送信時間とSRSpの受信時間との間の時間差は、
図10によって例解されるとおりであり得る。WTRUは、SRSpリソースの第2のグループから、それらのSRSpとプライマリSRSpとの間の空間的位置合わせに基づいて、SRSpのサブグループを決定してもよい。
【0137】
WTRUは、複数の障害物を検出するためにビーム掃引を実行し得る。例えば、WTRUは、WTRUの近傍に複数の障害物が存在し得ることを決定することができ、障害物(例えば、各障害物)をプライマリSRSpに関連付けることができ、ここで、プライマリSRSpは、(例えば、反射SRSpの)送信時間と受信時間との間の最大又は最短の時間差を有するSRSpに対応し得る。
図13は、(例えば、左側に示されているSRSpビームの第1のグループからは)障害物#1に対するプライマリSRSpがSRSp#2であり得、障害物#2に対するプライマリSRSpがSRSp#5であり得る一例を例解する。そのような場合、WTRUは、障害物#1に対するSRSp#2-1、SRSp#2-2、又はSRSp#2-3、及び障害物#2に対するSRSp#5-1、SRSp#5-2、又はSRSp#5-3、のうちの1つ以上であり得る、より狭いビームを有するビームを送信することを決定し得る。
【0138】
WTRUがRxビーム掃引を実行し得る例では、WTRUは、送信ビームを固定し、構成された周期性でSRSpを送信し、異なる方向からSRSpを受信するために、構成された周期性でRxビームを変更し得る。例において、WTRUは、SRSp送信のシーケンスに続いて、構成されたビーム掃引を実行し得る。例えば、WTRUは、ネットワークによって、構成された反復数を有する2つ以上のSRSpリソースを使用して送信を実行するように構成されてもよく、リソースを掃引してもよい。例えば、WTRUは、各々2回の反復を有する3つのSRSpリソースとともに構成され得、WTRUは、2つのアップリンクスロット上でSRSpリソース#1を送信することができる。そのような場合、WTRUは、2つのアップリンクスロット上でSRSpリソース#2を送信し、かつ/又は2つのアップリンクスロット上でSRSpリソース#3を送信することができる。WTRUは、ネットワークによるビーム掃引パターンとともに構成され得る。例えば、ビーム掃引パターンは、SRSpリソース(例えば、各SRSpリソース)の反復係数、SRSpリソースの数、SRSpリソースインデックス、SRSpリソースセットインデックス、及び/又はビーム掃引の持続時間を含んでもよい。
【0139】
WTRUは、SRSp測定及び/又はビーム掃引に関連する測定報告を送信するように構成され得る。測定報告において、WTRUは、RSRP、及び/又は(例えば、SRSpリソースIDによって示される)プライマリSRSpリソースに関連付けられた送信時間と到来時間との間の時間差を報告し得る。測定報告は、RSRP、及び/又は(例えば、プライマリSRSpと空間的に位置合わせされ得る)SRSpリソースの第2のグループに関連付けられた送信時間と到来時間との間の時間差を含み得る。WTRUは、RSRP、及び/又はSRSpリソース(例えば、特定のSRSpリソース)に関連付けられた送信時間と到来時間との間の時間差を報告するように構成され得る。
【0140】
WTRUが、受信されたSRSpの測定において複数のパスを検出した場合、WTRUは、測定報告にマルチパス測定値を含めてもよく、測定報告は、以下の測定:最も高いRSRPを有するパス若しくは第1のパスのRSRPに対するパスについての(例えば、各パスについての)相対RSRP、又は第1のパスの到来時間に対するパスについての(例えば、各パスについての)相対時間遅延、のうちの1つ以上を含んでもよい。WTRUは、WTRUがネットワークに報告し得るパスの最大数とともに構成され得る。
【0141】
例では、WTRUは、WTRUに対する障害物の相対位置を決定するように構成され得る。WTRUは、(例えば、WTRUからの)障害物の角度及び/又は距離情報をネットワークに報告し得る。WTRUは、1つ以上の受信されたSRSpから行われた測定に基づいて、障害物の相対位置を決定し得る。
【0142】
WTRUは、以下の条件:受信されたSRSpのRSRPが、事前構成された閾値を上回ること、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値以下であること、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値より大きいこと、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値よりも大きくかつ事前構成された閾値以下であること、SRSpを受信するために使用されるRxビームが、SRSpの送信ビームと空間的に位置合わせされていること、のうちの1つ以上が充足されている場合、障害物が存在すると決定し得る。
【0143】
障害物が存在するとWTRUが決定した場合、WTRUは、プライマリSRSpビームを決定してもよく、プライマリSRSpビームと空間的に位置合わせされ得るSRSpビームの第2のグループを送信してもよい。WTRUは、例えば、(例えば、空間関係情報又はQCL関係において)ターゲットリソース及び参照リソースを同じSRSpリソースに設定することによって、障害物が存在するという指示をネットワークに(例えば、報告において)送信し得る。
【0144】
例では、WTRUは、SRSpを送信し、送信されたSRSp(例えば、送信されたSRSpの反射を含む)の測定を行い、狭ビームに関連付けられたSRSpリソースのグループ内のSRSpリソースの数を示し得るパラメータNを受信するように構成され得る。WTRUは、SRSpの複数のグループ(例えば、2つのグループ)に関する構成情報(例えば、ビーム幅及び/又は空間情報)を受信し得、第1のグループは、第2のグループ内のビームよりも広いビーム幅を有するビームを含み得る。WTRUは、SRSpの第1のグループ内の1つ以上のSRSpを送信し得、SRSpの送信時間と受信時間(例えば、反射SRSpの受信時間)との間の時間差を測定し得る。時間差が閾値以下である場合、WTRUは、SRSpがプライマリSRSp(例えば、最短の時間差に関連付けられたSRSpリソース)であると決定し得る。WTRUは、SRSpリソースの第2のグループ又はセットからN個のSRSpリソースを決定し得、N個のSRSpリソースは、(例えば、構成された空間情報に基づいて決定された)プライマリSRSpと空間的に位置合わせされ得る。WTRUは、N個のSRSpリソースを使用してSRSpを送信し、N個のSRSpリソースに関連付けられた測定を行い、測定の結果(例えば、時間差測定値)をネットワークに報告し得る。
【0145】
図13は、2つ以上の障害物に対する障害物測位の一例を示し、
図14は、2つ以上のビームのグループを用いた障害物測位の一例を示す。
【0146】
周波数範囲間及び/又はビームのグループ間の関係が提供され得る。例では、WTRUは、2つ以上のビームのグループとともに構成され得る。ビームのグループは、例えば、
図14に示されるように、異なる周波数範囲(例えば、FR1、FR2、FR2-1、FR2-3、及びFR3)並びに/又は相対角度/絶対角度に関連付けられてもよく、ビームの第3及び第4のグループは、対象物の表面の異なるエリアを検出するために使用されてもよい。異なるプライマリSRSpリソース/ビームは、異なる障害物又は障害物の異なる部分に対応し得る。WTRUは、例えば、プライマリSRSpリソースIDを障害物のIDに関連付けることによって、1つ以上のプライマリSRSpリソースが同じ障害物又は異なる障害物に関連付けられている可能性があることをネットワークに示し得る。
【0147】
ビーム間に階層関係が存在してもよい。WTRUは、測定されたSRSpリソース間の空間的関係をネットワーク(例えば、LMF又はgNB)に報告し得る。例えば、
図14に示されるように、SRSpリソース#2は、障害物から反射される可能性があり、WTRUは、SRSpリソース#1又はSRSpリソース#3と比較して、SRSsリソース#2に関連付けられたより高いRSRPを測定する可能性がある。WTRUはまた、SRSp#2-3と比較して、SRSp#2-1及びSRSp#2-2に対してより高いRSRPを測定し、SRSp#3-1及びSRSp#3-3と比較して、SRSp#3-2に対してより高いRSRPを測定する可能性がある。そのような場合、WTRUは、SRSpリソース間の関係又は関連付けをネットワークに報告することができる。
図14に示されるように、WTRUは、報告において、SRSp#2-1及びSRSp#2-2をSRSpリソース#2に関連付け、SRSp#3-2をSRSp#2-1に関連付け、SRSp#3-5をSRSp#2-3に関連付けることができる。WTRUは、例えば、WTRUがSRSpを送信するときに応じて、同じ報告又は異なる報告において関係又は関連付けを提供してもよい。
【0148】
障害物に関連付けられた階層が存在してもよい。例えば、WTRUが2つ以上の障害物を検出した場合、WTRUは、検出された障害物について階層を作成することができ、同じ障害物の(例えば、形状、サイズ、寸法、及び/又は材料に関する)異なるレベルの詳細に対応することができる複数のレベルが階層内に存在することができる。
【0149】
WTRUは、以下の条件:受信されたSRSpのRSRPが、事前構成された閾値を上回ること、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値以下であること、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値より大きいこと、受信されたSRSpに関連付けられた時間差が、事前構成された閾値よりも大きくかつ事前構成された閾値以下であること、又はSRSpを受信するために使用されるRxビームが、SRSpの送信ビームと空間的に位置合わせされていること、のうちの1つ以上に基づいて、本明細書で説明されるプライマリSRSpを決定し得る。
【0150】
障害物測位に関連付けられた終了条件及びフォールバック挙動が提供されてもよい。WTRUは、感知パラメータ(例えば、WTRUが感知を実行することができる反復の数)とともに構成され得る。例えば、WTRUは、WTRUがN個のプライマリSRSpリソースを見つけるまで、ビーム掃引手順を繰り返してもよい。WTRUは、タイマとともに構成され得、タイマが満了した場合にビーム掃引手順を終了し得る。WTRUがプライマリSRSpリソース(例えば、任意のプライマリSRSpリソース)を見つけることができない場合、WTRUは、WTRUが、測位するための他のSRSpリソースとともに構成され得るように、ネットワークに要求を送信することができる。WTRUは、タイマとともに構成され得、例えば、タイマが満了するまで、構成されたSRSpを送信し続けてもよい。WTRUは、例えば、WTRUがいくつかの構成されたSRSp(例えば、構成されたSRSpの全て)を送信した後に、感知を終了してもよい。
【0151】
図15は、感知持続時間及び通信持続時間の両方を含み得るTDD構成の一例を示す。
図15に示されるように、TDD構成は、3つの持続時間を含み、持続時間1及び3は、感知のために構成され得、持続時間2は、通信のために構成され得る。通信の持続時間中に、WTRUは、ネットワークからPDSCH/PDCCHの指示を受信し得、1つ以上のアップリンクスロットにおいて基準信号、PUCCH送信、又はPUSCH送信を送信し得る。図において、「U」は、アップリンクスロットを示し得、「D」は、ダウンリンクスロットを示し得、「S」は、ダウンリンクシンボルとアップリンクシンボルの両方を含み得るスロットを示し得る。スロットのうちの1つ以上はまた、ガードシンボル又はフレキシブルシンボルを含み得る。WTRUは、RRC又はLPPメッセージを介してTDD構成を受信し得る。
【0152】
図16は、アップリンク送信又は受信のためにスロットの一部分を使用し得るTDD構成の一例を示す。
図16に示されるように、WTRUは、スペシャルスロット「S」とともに構成され得、スロット内の最初のN個のシンボルは、アップリンク送信専用であり得、スロットの残り(例えば、14-N個のシンボル)は、ダウンリンク信号(例えば、反射SRSpを含む)の受信専用であり得る。
【0153】
図17は、送信又は受信のためにハーフスロットとフルスロットとの混合を使用し得るTDD構成の一例を示す。例では、ハーフスロットは、フルスロットのOFDMシンボルの数の半分を含み得る。WTRUは、アップリンク送信のために構成され得る第1のハーフスロット中にSRSpを送信するように構成され得る。TDD及び周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0154】
図18は、SRSpリソースに関連付けられ得るTDD構成における持続時間の例を示す。TDD構成における持続時間(例えば、各持続時間)は、持続時間(例えば、各持続時間)が構成されたSRSpリソースを感知するために使用され得るように、1つ以上のSRSpリソースに関連付けられ得る。例えば、
図18に示される持続時間1は、アップリンクスロット(例えば、「U」と示される)においてSRSpリソース#1を使用する送信のために使用することができ、WTRUは、1つ以上のダウンリンクシンボル及び/又はスロット(例えば、「D」と示される)においてSRSpリソース#1に関連付けられた送信(例えば、反射SRSp)を受信する準備をすることができる。持続時間2は、アップリンクスロットにおいてSRSpリソース#2を使用する送信のために使用することができ、WTRUは、1つ以上のダウンリンクシンボル及び/又はスロットにおいてSRSpリソース#2に関連付けられた送信を受信する準備をすることができる。SRSpリソースのために2つ以上の持続時間が使用されてもよい。例えば、
図18に示される持続時間1及び持続時間2は両方とも、それぞれの持続時間の1つ以上のアップリンクスロット/シンボルにおいてSRSpリソース#1を使用して送信を実行し、それぞれの持続時間の1つ以上のダウンリンクスロット/シンボルにおいてSRSpリソース#1に関連付けられた送信を受信するために使用されてもよい。
【0155】
図19は、障害物の存在を検出する一例を示す。
図19に示されるように、障害物検出に関連付けられたアクションは、以下の動作のうちの1つ以上を含み得る。WTRUは(例えば、LMFから)、リソースの第1のグループ(例えば、SRSpリソース)及びリソースの第2のグループを示す構成情報、空間関連付け若しくは位置合わせ情報、1つ以上の閾値、及び/又はリソースの数(例えば、N)を受信し得る。WTRUは、リソースの第1のグループのリソース(例えば、SRSp#2)を使用して、第1のSRSpを送信し得る。WTRUが、第1のSRSpに対応する第2のSRSp(例えば、第2のSRSpは、障害物による第1のSRSpの反射信号であり得る)を受信し(例えば、それに関連付けられた測定を実行し)、WTRUが、第2のSRSpの第1の測定値(例えば、RSRP)が構成された閾値を上回ると決定した場合、WTRUは、(例えば、第2のグループ内のN個の構成されたリソースのサブセットからの)リソースの第2のグループのリソースを使用して、少なくとも第3のSRSpを送信し得る。第3のSRSp及び/又は第3のSRSpを送信するために使用されるリソースは、例えば、WTRUによって受信された空間関連付け情報(例えば、SRSpリソースの第1のグループからの1つ以上のリソースと、SRSpリソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係又は対応を示し得る)に基づいて決定され得る。WTRUは、第3のSRSpに対応する少なくとも第4のSRSp(例えば、第4のSRSpは、障害物による第3のSPSpの反射信号であり得る)を受信し得る(例えば、それに関連付けられた測定を実行し得る)。WTRUは、例えば、少なくとも第2及び/又は第4のSRSpを測定することによって(例えば、RSRP、時間差などに関して)測定を実行し得、第2のSRSpに関連付けられた測定値(例えば、RSRP及び/若しくは時間測定値)、又は第4のSRSpに関連付けられた測定値(例えば、RSRP及び/又は時間測定値)、のうちの1つ以上を含む報告を送信し得る。
【0156】
本明細書で説明されるように、WTRUによって受信される構成情報は、SRSpリソースの複数の(例えば、2つの)グループ、グループ内のSRSpリソースの空間関連付け情報、1つ以上の閾値(例えば、RSRP及び/若しくは時間関連閾値)、並びに/又は本明細書で説明されるリソースの第2のグループからWTRUが選択することができるリソースの数Nを示し得る。
図19に示されるように、第1のグループ内のSRSpリソースのうちの1つ以上(例えば、6つのSRSpリソース)は、第2のグループ内のSRSpリソースのうちの1つ以上(例えば、3つのSRSpリソース)に関連し得、その関係は、WTRUによって受信される空間情報によって示され得る。例えば、
図19に示されるように、SRSpリソース#2-1、SRSpリソース#2-2、及びSRSpリソース#2-3は、SRSpリソース#2に空間的に関連し得る(例えば、SRSpリソース#2-1のための送信空間フィルタは、SRSpリソース#2のための送信空間フィルタに対して事前構成された角度内にあり得る)。
【0157】
WTRUが、第1のSRSpに対応する第2のSRSpを受信した場合(例えば、第2のSRSpは、障害物からの第1のSRSpの反射であり得る)、本明細書で説明されるように、WTRUは、時間及び/又は周波数ドメインにおいて、受信信号とSRSpシーケンス(例えば、反射信号を受信する前に送信され得る)との間の相関分析及び/又はピーク検出を実行し得る。一例では、SRSpシーケンスは、周波数ドメインにおいてリソース要素にわたって配置され得る複素値(例えば、N個の複素数)のシーケンスを含んでもよい。別の例では、SRSpシーケンスは、時間ドメインのOFDM又はDFTsOFDMシンボル/サンプルにわたって配置され得る複素値のシーケンスを含んでもよい。相関分析(例えば、WTRUの相関器コンポーネントを使用して実行される)は、第2の(例えば、反射された)SRSpが、第1のSRSpと同じ又は実質的に同様の時間及び/若しくは周波数信号特性(例えば、コムパターン、時間ドメインにわたる信号パターン、周期性、持続時間、帯域幅、中心周波数などに関して)を有する(例えば、前述の特性のうちの1つ以上に基づいて計算された相関値が事前構成された閾値を上回る)ことを示し得、WTRUは、その指示に基づいて、第1のSRSp及び第2のSRSpが同じであること(例えば、又は、第2のSRSpが障害物から反射された第1のSRSpであること)を決定し得る。WTRUは、第1のグループ内のSRSpリソースのうちの1つ以上(例えば、全て)に対して、本明細書で説明される技法(例えば、SRSpリソースを送信し、相関分析を実行することによって、送信されたSRSpの反射を検出/分析する)を繰り返してもよい。
【0158】
例では、反射SRSpのRSRPが構成された閾値を上回る場合、WTRUは、送信されたSRSpをプライマリSRSpとみなし得る。そのようなプライマリSRSpについて(例えば、各プライマリSRSpについて)、WTRUは、例えば、構成された空間情報(例えば、プライマリSRSpリソースが空間的に位置合わせされるSRSpリソースID、SRSpリソースの相対角度などを示し得る)に基づいて、プライマリSRSpに空間的に関連し得るSRSpリソースの第2のグループからN個のSRSpリソースのサブセットを決定し得る。例では、SRSpリソースの第2のグループが、プライマリSRSpと同じ空間関係を有し得るN個を超えるSRSpリソースを含む場合、WTRUは、以下のうちの1つ以上に基づいて、N個のSRSpリソースを選択し得る。最高又は最低のSRSpリソースIDから開始する、SRSpリソースIDの昇順又は降順に基づいて、ネットワークによって示された1つ以上の優先度(例えば、WTRUは、第2のグループからSRSpリソースを選択するときにWTRUが使用し得る優先度に基づいて順序付けられた、SRSpリソースインデックス又はIDのリストを受信し得る)に基づいてなど。
【0159】
本明細書で説明される測定は、RSRP測定及び/又はSRSpに関連付けられた時間測定(例えば、第1のSRSpの送信と第2のSRSpの受信との間の時間差)を含み得る。WTRUは、N個のSRSpリソースのグループを使用して第3のSRSpを送信し得、WTRUが第3のSRSpに対応する反射SRSp(例えば、第4のSRSp)を受信した場合、WTRUは、例えば、本明細書で説明される相関分析を実行することによって、受信されたSRSpが第3のSRSpの反射されたバージョンであるかどうかを決定し得る。反射SRSpのRSRPが閾値を上回る場合、WTRUは、受信されたSRSp(又は対応する送信されたSRSp)がプライマリSRSpであると決定し得る。
【0160】
WTRUは、複数の閾値とともに構成され得、閾値(例えば、各閾値)は、SRSpリソースのグループに対応し得る。例えば、SRSpリソースのグループは、異なるビーム幅及び/又は周波数範囲に関連付けられ得る。そのような場合、異なるビーム幅に対応するRSRP値は異なり得る。WTRUは、異なるビーム幅を有するSRSpリソースのグループに対して、ネットワークからRSRP閾値の異なる値を受信してもよい。本明細書で説明される第1及び/又は第2のグループ内のプライマリSRSpについて(例えば、各プライマリSRSpについて)、WTRUは、RSRP測定値及び/又は時間差測定値を報告し得る(例えば、時間差の一例は、
図19及び
図9に示され得る)。測定値は、第4のSRSpのRSRP測定値、第3のSRSpの送信と第4のSRSpの受信との間の時間差などを含み得る。
【0161】
WTRUは、時間ウィンドウであって、その間にWTRUが反射SRSpを監視し得る、時間ウィンドウとともに構成され得る。時間ウィンドウは、例えば、WTRUがSRSpの送信を完了した後に開始することができ、WTRUは、送信されたSRSpの反射されたバージョンをWTRUが時間ウィンドウ中に受信するかどうかを監視することができる。時間ウィンドウは、開始時間及び終わり時間、並びに/又は持続時間によって示され得る(例えば、シンボル、スロット、フレーム、又は秒の数で表現される)。時間ウィンドウは、TDDフォーマットにおけるダウンリンク及び/又はフレキシブルスロット若しくはシンボルによって示され得る。時間ウィンドウ中にWTRUが反射SRSpを受信しない場合、WTRUは、監視を停止し得、SRSpリソースの同じグループ内の次のSRSpを送信し得る。
【0162】
本明細書で説明される例において(例えば、感知のために)使用され得る基準信号は、SRSpに限定されなくてもよいことに留意されたい。SRSpという用語は、例えば、CSI-RS、PRS、SRS、サイドリンクPRSなどを含む他のタイプの基準信号と互換的に使用され得る。
【0163】
障害物と1つ以上のプライマリSRSpとの間の関連付けが確立されてもよい。本明細書で説明されるように、WTRUは、SRSpリソースの複数のグループを使用してSRSpを送信することができ、反射SRSpを測定して、障害物のロケーションを推定することができる。リソースのグループについて(例えば、リソースのグループの各々について)、WTRUは、1つ以上のプライマリSRSpを決定してもよい。SRSpリソースのグループは、異なるビーム幅、中心周波数、帯域幅、及び/又は周波数範囲に関連付けられ得る。WTRUは、1つ以上の測定値(例えば、RSRP及び/又は時間差)が(例えば、各プライマリSRSpに対して)プライマリSRSpを実行したことに基づいて、障害物のロケーションを決定し得る。WTRUは、同じ障害物に関連するロケーション情報を互いに関連付けることによって、障害物についての詳細な情報(例えば、障害物の寸法、障害物の形状など)をネットワークに報告してもよい。例えば、WTRUは、プライマリSRSpの空間的関係に基づいて、(例えば、プライマリロケーション情報に相対する)相対ロケーション情報を決定及び/又は報告してもよい。障害物のプライマリロケーションは、絶対位置として表現され得(例えば、グローバル/ローカル座標の観点で表現される)、障害物の相対ロケーションは、WTRUのロケーションに相対するロケーションとして表現され得る(例えば、2つのエンティティの座標の差に基づいて決定される)。WTRUは、ネットワークから受信された指示に従って、プライマリロケーション又は相対ロケーションを決定及び/又は報告し得る。例では、WTRUは、SRSpリソースの第1のグループ内の第1のプライマリSRSpに対応する測定値(例えば、RSRP、AoD、AoA、及び/又は時間差)に基づいて、障害物のプライマリロケーションを決定し得る。WTRUが、第1のプライマリSRSpに空間的に関連付けられ得るSRSpリソースの第2のグループ内の第2のプライマリSRSpを決定する場合、WTRUは、第2のプライマリSRSpに対応する測定値に基づいて、障害物の第2のロケーションを決定してもよい。第2のロケーションは、プライマリロケーションに対する相対ロケーションとして表現されてもよい。WTRUが、リソースの第2のグループ内の第3のプライマリSRSpを決定する場合、WTRUは、そのプライマリSRSpの測定値に基づいて、プライマリロケーションに対する相対ロケーションを決定してもよい。WTRUは、第3のグループ内のプライマリSRSpに対して、本明細書で説明される技法を繰り返してもよく、プライマリSRSpに関連付けられたロケーション情報は、プライマリロケーションに対する相対ロケーションとして表現されてもよい。例では、WTRUは、WTRUが2つ以上のプライマリSRSpを決定する場合、相対(例えば、差分)ロケーション及び/又はプライマリロケーションをネットワークに報告するための指示を、ネットワークから受信し得る。例では、WTRUが2つ以上のプライマリSRSpを決定する場合、WTRUは、ネットワークから指示を受信することなく、相対(例えば、差分)ロケーション及び/又はプライマリロケーションをネットワークに報告することを決定してもよい。
【0164】
図20は、プライマリ障害物のロケーションと1つ以上の相対(例えば、差分)ロケーションとの関連付けの一例を示す。示されるように、WTRUは、第1のプライマリSRSpであり得るSRSp#2-2に対応する測定値に基づいて、障害物のプライマリロケーション(x,y)を決定し得る。WTRUは、SRSp#2-2に空間的に関連し得るSRSpリソースの第2のグループを使用して障害物測位を実行し得、WTRUは、第2及び第3のプライマリSRSp、それぞれSRSp#3-2及びSRSp#3-5、を決定し得る。WTRUは、障害物測位を通じてSRSpに関連付けられたロケーション情報を取得してもよい。障害物測位は、角度ベース又はRTTベースであってもよい。角度ベースの測位が使用される場合、WTRUは、受信されたSRSpのRSRP、SRSpリソースID、受信された(例えば、反射された)SRSpの到来角、及び/又はSRSpの出発角に基づいて、障害物のロケーションを決定し得る。RTTベースの測位が使用される場合、WTRUは、例えば、
図19に示されるように、時間差に基づいて障害物のロケーションを決定し得る。例では、WTRUは、測定値及び/又はWTRUの絶対ロケーションに基づいて、障害物の絶対ロケーション(例えば、本明細書で説明されるプライマリロケーション)及び/又はSRSpに関連付けられたロケーションを決定してもよい。例えば、RTTベースの測位技法は、障害物とWTRUとの間の距離を推測することができる。SRSpの出発角、反射SRSpの到来角、距離情報、及び/又はWTRUの絶対ロケーションに基づいて、WTRUは、障害物の絶対ロケーションを決定することができる。WTRUは、例えば、WTRUがWTRUの絶対ロケーションに関する情報を有していないか、又はWTRUの絶対ロケーションを決定することができない場合、WTRUに対する障害物の相対ロケーションを決定してもよい。WTRUの絶対ロケーションは、ネットワークによって提供されてもよく、又はRAT依存測位方法(例えば、DL-TDOA、DL-AoD)若しくはRAT非依存測位方法(例えば、GNSSベース測位)を使用して、WTRUによって決定されてもよい。SRSp#3-2及びSRSp#3-5に対して行われた測定に基づいて、WTRUは、プライマリロケーション(x,y)に関して対応する相対ロケーション情報を決定し得る。
図20に示されるように、SRSp#3-2及びSRSp#3-5に対応する相対ロケーション情報は、それぞれ(dx2,dy2)及び(dx1,dy1)と表現され得、SRSp#3-2及びSRSp#3-5に関連付けられた絶対ロケーションは、それぞれ(x+dx2,y+dy2)及び(x+dx1,y+dy1)と表現され得る。WTRUが感知を終了する場合、WTRUは、プライマリ(例えば、絶対)ロケーション並びに/又はプライマリロケーションに対する相対ロケーションを、ネットワーク(例えば、LMF及び/若しくはgNB)に報告し得る。複数の障害物(例えば、複数のプライマリロケーション)が存在するとWTRUが決定した場合、WTRUは、複数のプライマリロケーション、及びプライマリロケーションに関連付けられた(例えば、プライマリロケーションの各々に関連付けられた)相対ロケーションを報告し得る。
【0165】
上述の特徴及び要素は、特定の組み合わせで説明されているが、各特徴又は要素は、好ましい実施形態の他の特徴及び要素なしで単独で使用されてもよい、又は他の特徴及び要素を用いて若しくはそれらを用いずに、様々な組み合わせで使用されてもよい。本明細書で説明される実装形態は、3GPP特有プロトコルを考慮し得るが、本明細書で説明される実装形態は、このシナリオに限定されず、他の無線システムに適用可能であり得ることが、理解されよう。例えば、本明細書で説明される解決策は、LTE、LTE-A、新たな無線(New Radio、NR)、又は5G特有プロトコルを考慮するが、本明細書で説明される解決策は、このシナリオに限定されず、他の無線システムにも更に適用可能であることが、理解されよう。上述のプロセスは、コンピュータ及び/若しくはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、並びに/又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、(有線接続及び/又は無線接続を介して送信される)電子信号及び/又はコンピュータ可読記憶媒体が挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどであるがこれらに限定されない磁気媒体、磁気光学媒体、並びに/又はコンパクトディスク(Compact Disc、CD)-ROMディスク、及び/若しくはデジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、端末、基地局、RNC、無線ネットワークコントローラ)、及び/又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
リソースの第1のグループを示す構成情報を受信し、
前記リソースの第1のグループからの第1のリソースを使用して、第1の測位用サウンディング基準信号(SRSp)を送信し、
前記第1のSRSpの第1の反射信号に関連付けられた第1の測定を実行し、かつ
前記第1の測定の結果が第1の条件を満たすという決定に基づいて、前記第1の測定の前記結果の指示をネットワークデバイスに送信するように構成されている、無線送信受信ユニット(WTRU)。
【請求項2】
前記構成情報が、リソースの第2のグループと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とを更に示し、前記第1の測定の前記結果が前記第1の条件を満たすという前記決定に基づいて、前記プロセッサが、
前記第1のリソースと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの前記1つ以上のリソースとの間の前記関係とに基づいて、前記リソースの第2のグループから第2のリソースを選択し、かつ
前記リソースの第2のグループから選択された前記第2のリソースを使用して、第2のSRSpを送信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記プロセッサが、
前記第2のSRSpの第2の反射信号に関連付けられた第2の測定を実行し、かつ
前記第2の測定の結果が第2の条件を満たすという決定に基づいて、前記第2の測定の前記結果の指示を前記ネットワークデバイスに送信するように更に構成されている、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記第2の測定が、前記第2の反射信号に関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第2の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第2の条件を満たすと決定される、請求項3に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記第2のSRSpの送信と前記第2の反射信号の受信との間の時間遅延を決定するように更に構成されており、前記プロセッサが、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告するように更に構成されている、請求項3に記載のWTRU。
【請求項6】
前記リソースの第1のグループが、第1のビーム幅のビームに関連付けられており、前記リソースの第2のグループが、第2のビーム幅のビームに関連付けられており、前記第1のビーム幅が、前記第2のビーム幅よりも広い、請求項2に記載のWTRU。
【請求項7】
前記第1の測定が、基準信号受信電力(RSRP)測定値を含み、前記第1の測定の前記結果は、前記RSRP測定値が閾値を超えるという決定に基づいて、前記第1の条件を満たすと決定される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサが、前記第1のSRSpの送信と前記第1の反射信号の受信との間の時間遅延を決定するように更に構成されており、前記プロセッサが、前記時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記ネットワークデバイスから測位基準信号(PRS)を受信し、
前記リソースの第1のグループからの第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかを決定し、かつ
前記リソースの第1のグループからのどのリソースも前記PRSと空間的に位置合わせされていないという決定に基づいて、前記PRSと空間的に位置合わせされているSRSpリソースを求める要求を前記ネットワークデバイスに送信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項10】
前記第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかが、前記PRSの到来角と前記第2のリソースのボアサイト角とに基づいて決定される、請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記リソースの第1のグループが、SRSp送信に関連付けられている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項12】
無線送信受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法は、
リソースの第1のグループを示す構成情報を受信することと、
前記リソースの第1のグループからの第1のリソースを使用して、第1の測位用サウンディング基準信号(SRSp)を送信することと、
前記第1のSRSpの第1の反射信号に関連付けられた第1の測定を実行することと、
前記第1の測定の結果が第1の条件を満たすという決定に基づいて、前記第1の測定の前記結果の指示をネットワークデバイスに送信することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記構成情報が、リソースの第2のグループと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの1つ以上のリソースとの間の関係とを更に示し、前記方法は、前記第1の測定の前記結果が前記第1の条件を満たすという前記決定に基づいて、
前記第1のリソースと、前記第1のリソースと前記リソースの第2のグループからの前記1つ以上のリソースとの間の前記関係とに基づいて、前記リソースの第2のグループから第2のリソースを選択することと、
前記リソースの第2のグループから選択された前記第2のリソースを使用して、第2のSRSpを送信することと、を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法が、
前記第2のSRSpの第2の反射信号に関連付けられた第2の測定を実行することと、
前記第2の測定の結果が第2の条件を満たすという決定に基づいて、前記第2の測定の前記結果の指示を前記ネットワークデバイスに送信することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の測定及び前記第2の測定が、それぞれ、第1の基準信号受信電力(RSRP)測定値及び第2のRSRP測定値を含み、前記第1の測定の前記結果は、前記第1のRSRP測定値が第1の閾値を超えるという決定に基づいて、前記第1の条件を満たすと決定され、前記第2の測定の前記結果は、前記第2のRSRP測定値が第2の閾値を超えるという決定に基づいて、前記第2の条件を満たすと決定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のSRSpの送信と前記第1の反射信号の受信との間の第1の時間遅延を決定することと、
前記第2のSRSpの送信と前記第2の反射信号の受信との間の第2の時間遅延を決定することと、
前記第1の時間遅延及び前記第2の時間遅延を前記ネットワークデバイスに報告することと、を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記リソースの第1のグループが、第1のビーム幅のビームに関連付けられており、前記リソースの第2のグループが、第2のビーム幅のビームに関連付けられており、前記第1のビーム幅が、前記第2のビーム幅よりも広い、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスから測位基準信号(PRS)を受信することと、
前記リソースの第1のグループからの第2のリソースが前記PRSと空間的に位置合わせされているかどうかを決定することと、
前記リソースの第1のグループからのどのリソースも前記PRSと空間的に位置合わせされていないという決定に基づいて、前記PRSと空間的に位置合わせされているSRSpリソースを求める要求を前記ネットワークデバイスに送信することと、を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
ネットワークデバイスであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
無線送信受信ユニット(WTRU)から、測位用サウンディング基準信号(SPSp)の反射信号に関連付けられた測定値を示す情報を受信し、
前記WTRUから受信された前記情報に基づいて、前記ネットワークデバイスと前記WTRUとの間の障害物の存在又は不在を決定し、かつ
前記障害物の前記存在又は不在に基づいて、前記WTRUのためにリソースを割り当てるように構成されている、ネットワークデバイス。
【請求項20】
前記WTRUから受信された前記情報が、前記SPSpの前記反射信号に関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)を示す、請求項19に記載のネットワークデバイス。
【国際調査報告】