(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】測位デリゲーションのための方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20241029BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W64/00 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522194
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 US2022078306
(87)【国際公開番号】W WO2023069951
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】テイエブ、オウメル
(72)【発明者】
【氏名】フリーダ、マルティーノ
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 文大
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ジャヤ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ54
(57)【要約】
無線送信-受信ユニット(WTRU)は、1つ以上のアクションを実施するように構成され得る。WTRUは、測位構成情報を受信し得る。測位構成情報は、WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを開始又は停止するための1つ以上の条件の指示と、を含み得る。WTRUは、測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、WTRUが、条件を満たしている少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークデバイスに送信し得る。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークデバイスに送信し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信し、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされているとの検出に基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項2】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを有効化するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信し、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を有効化するための前記条件が満たされているとの検出に基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項3】
前記測位構成情報が、測位デリゲーションを無効化するための1つ以上の条件の指示を更に含んでおり、
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを無効化するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという無効化指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサ及び前記メモリが、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項5】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項6】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して前記指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項4に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサ及び前記メモリが、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項8】
前記開始指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ネットワークから測位要求を受信するように構成されており、前記開始指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されており、ロケーション視差報告が、前記WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す、請求項1~9のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項11】
前記プロセッサ及び前記メモリは、前記差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、前記ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項10に記載のWTRU。
【請求項12】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施し、かつ前記WTRUが決定した前記ロケーション情報を、前記測位デリゲートによって提供された前記ロケーション情報と比較するように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項13】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信することと、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示を前記ネットワークに送信することと、を含む、方法。
【請求項14】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、前記測位デリゲーションの使用を有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信することと、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を有効化するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信することと、を含む、方法。
【請求項15】
測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示と、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を無効化するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を無効化するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示を前記ネットワークに送信することと、を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信すること、
を更に含む、請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項13~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して前記指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告すること、
を更に含む、請求項13~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項13~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
ネットワークから測位要求を受信することを更に含み、前記指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信すること、
を更に含む、請求項13~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
測位構成情報を受信し、
前記測位構成情報に基づいて、測位のために測位デリゲーション候補を選択し、
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、かつ
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項24】
前記測位構成情報が、前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを開始又は停止するための1つ以上の条件の指示と、を含み、前記測位構成情報によって示された前記1つ以上の測位デリゲーション候補が、選択された前記測位デリゲーション候補を含み、
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用しているという前記開始指示を前記ネットワークに送信し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用することを停止したという前記停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、請求項23に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2021年10月19日に出願された米国特許仮出願第63/257,413号及び2022年9月16日に出願された米国特許仮出願第63/407,363号の利益を主張するものであり、それらの全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
無線通信を使用するモバイル通信は、進化し続けている。モバイル通信無線アクセス技術(radio access technology、RAT)の第5世代は、5Gの新たな無線(new radio、NR)と称され得る。以前の(従来の)世代のモバイル通信RATは、例えば、第4世代(fourth-generation、4G)ロングタームエボリューション(long-term evolution、LTE)であり得る。無線通信デバイスは、例えば、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)などのアクセスネットワークを介して、他のデバイス及びデータネットワークとの通信を確立し得る。
【発明の概要】
【0003】
位置デリゲーションのためのシステム、方法、及び手段が本明細書で開示される。無線送信-受信ユニット(wireless transmit-receive unit、WTRU)は、自身のロケーションに関する情報を得ることができる位置デリゲートに関する情報を用いて構成され得る。WTRUは、位置デリゲートの使用をいつ開始するかの条件と、位置デリゲートの使用をいつ停止するかの条件とを使用して構成され得る。WTRUは、位置デリゲートの利用可能性を決定し、位置デリゲートの使用を開始するための条件が充足されていることに応答して、自身のロケーションを得るために位置デリゲートの使用を開始し得る。WTRUは、位置デリゲートがもはや利用可能でない、又は位置デリゲートを使用するための条件がもはや充足されていないと決定したことに応答して、自身のロケーションを得るために位置デリゲートを使用することを停止し得る。WTRUは、位置デリゲートのサービスを使用している間、測位関連動作を停止又は最小限に抑え得る。WTRUは、位置デリゲートのサービスの使用を停止したときに、通常の測位関連動作を再開し得る。WTRUは、位置デリゲートのサービスを使用することを開始及び停止するときをネットワークに通知し得る。
【0004】
WTRUは、複数の位置デリゲーション候補があるときに選択メカニズムを適用するように構成され得る。選択メカニズムは、WTRU測位要件、デリゲートの測位能力、現在のWTRU条件、及び/又はWTRUとデリゲートとの間の信号レベル、の任意の組み合わせに基づき得る。いくつかの例では、WTRUは、位置デリゲートセルに関連する測定に1つ以上のオフセットを適用するように構成され得る。
【0005】
WTRUは、測位構成情報を受信し得る。測位構成情報は、WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示、並びに/又は測位デリゲーションを有効化する(例えば、開始する)かつ/若しくは無効化する(例えば、停止する)ための、1つ以上の条件の指示を含み得る。
【0006】
WTRUは、測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化する(例えば、開始する)ための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示(例えば、開始指示)を、ネットワーク(例えば、統合アクセス及びバックホールノード(integrated access and backhaulノード、IABノード)に送信し得る。WTRUは、測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、指示を送信し得る。WTRUは、測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出し得る。
【0007】
WTRUは、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示(例えば、停止指示)を、ネットワークに送信し得る。WTRUは、測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、測位デリゲートを使用することを停止し得る。
【0008】
WTRUは、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージをネットワークに送信するように構成され得る。
【0009】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、測位デリゲーション候補に接続すること、及び/又はWTRUが測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含み得る。
【0010】
測位デリゲーションの使用を有効化するための条件は、測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、WTRUが測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含み得る。
【0011】
WTRUは、1つ以上の測位基準信号(positioning reference signal、PRS)伝送の測定、及び/又はPRS測定値の報告を実施するように構成され得る。構成は、測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づき得る。
【0012】
WTRUによって送信される、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用しているという指示は、測位デリゲーション候補についてのロケーション情報を含み得る。
【0013】
WTRUは、ネットワークから測位要求を受信するように構成され得る。WTRUによって送信される、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示は、測位要求に応答してネットワークに送信され得る。
【0014】
WTRUは、ロケーション視差報告をネットワークに送信するように構成され得、ロケーション視差報告は、WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す。
【0015】
WTRUは、差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告をネットワークに送信するように構成され得る。
【0016】
WTRUは、測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施するように構成され得る。WTRUは、自身が決定したロケーション情報を、測位デリゲートによって提供されたロケーション情報と比較し得る。
【0017】
WTRUによって実施される方法は、測位構成情報を受信することを含み得る。WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報。
【0018】
方法は、測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することを含み得る。方法は、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信することを含み得る。方法は、選択を、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することに基づかせてもよい。方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することを含み得る。方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークに送信することを含み得る。
【0019】
方法は、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージをネットワークに送信することを含み得る。
【0020】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、及び/又はWTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含み得る。
【0021】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、WTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを、検出することを含み得る。
【0022】
方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上のPRS伝送の測定を実施すること、及び/又はPRS測定値を報告することを含み得る。
【0023】
WTRUによって送信される、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む。
【0024】
WTRUは、ネットワークから測位要求を受信するように構成され得る。WTRUによって送信される、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示は、測位要求に応答してネットワークに送信され得る
【0025】
方法は、ネットワークから測位要求を受信することを含み得る。WTRUによって送信される、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示は、測位要求に応答してネットワークに送信され得る。
【0026】
方法は、差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告をネットワークに送信することを含み得る。
【0027】
WTRUは、測位構成情報を受信するように構成され得る。WTRUは、測位構成情報に基づいて、測位のために測位デリゲーション候補を選択し得る。WTRUは、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信し得る。WTRUは、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークに送信し得る。
【0028】
WTRUは、測位構成情報を含み得、測位構成情報は、WTRUのための指示、及び/又は測位デリゲーションを有効化又は無効化するための条件の指示を含む。測位構成情報によって示される測位デリゲーション候補は、選択された測位デリゲーション候補を含み得る。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出するように構成され得る。WTRUは、WTRUが測位のために選択された測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信し得る。WTRUは、選択を、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することに基づかせてもよい。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために選択された測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークに送信し得る。
【0029】
WTRUは、測位構成情報を受信するように構成され得る。測位構成情報は、WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示と、を含み得る。WTRUは、測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を有効化するための条件が満たされているとの検出に基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信し得る。
【0030】
測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示を含み得る、測位構成情報。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという無効化指示をネットワークに送信し得る。
【0031】
WTRUは、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージをネットワークに送信し得る。
【0032】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、及び/又はWTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含み得る。
【0033】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、WTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含み得る。
【0034】
WTRUは、1つ以上のPRS伝送の測定、及び/又はPRS測定値の報告を実施し得る。構成は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づき得る。
【0035】
有効化指示は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含み得る。WTRUは、ネットワークから測位要求を受信するように構成され得る。有効化指示は、測位要求に応答してネットワークに送信され得る。
【0036】
WTRUは、ロケーション視差報告をネットワークに送信し得る。ロケーション視差報告は、WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示し得る。
【0037】
WTRUは、差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告をネットワークに送信し得る。
【0038】
WTRUは、測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施し得る。WTRUは、自身が決定したロケーション情報を、測位デリゲートによって提供されたロケーション情報と比較し得る。
【0039】
WTRUによって実施される方法は、測位構成情報を受信することを含み得る。測位構成情報は、WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示を含み得る。測位構成は、測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示を含み得る。
【0040】
方法は、測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することを含み得る。方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークに送信することを含み得る。
【0041】
方法は、測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示を含み得る。方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することを含み得る。方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークに送信することを含み得る。
【0042】
方法は、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージをネットワークに送信することを含み得る。
【0043】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、及び/又はWTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む。
【0044】
測位デリゲーションを有効化するための条件は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、WTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含む。
【0045】
方法は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上のPRS伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告することを含み得る。
【0046】
指示は、少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含み得る。
【0047】
方法は、ネットワークから測位要求を受信することを含み得、指示は、測位要求に応答してネットワークに送信される。
【0048】
方法は、差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告をネットワークに送信することを含み得る。
【0049】
WTRUは、測位構成情報を受信し得る。WTRUは、測位構成情報に基づいて、測位のために測位デリゲーション候補を選択し得る。WTRUは、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用しているという有効化指示をネットワークに送信し得る。WTRUは、WTRUが測位のために測位デリゲーション候補を使用することを停止したという無効化指示をネットワークに送信し得る。
【0050】
測位構成情報は、WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示を含み得る。測位情報は、測位デリゲーションを有効化又は無効化するための1つ以上の条件の指示を含み得る。測位構成情報によって示される1つ以上の測位デリゲーション候補は、選択された測位デリゲーション候補を含み得る。
【0051】
WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化するための条件が満たされているとの検出に基づいて、WTRUが測位のために選択された測位デリゲーション候補を使用しているという有効化指示をネットワークに送信し得る。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRUは、選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために選択された測位デリゲーション候補を使用することを停止したという無効化指示をネットワークに送信し得る。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、代表的な通信システムを例解するシステム図である。
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、代表的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を例解するシステム図である。
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、代表的な無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)及び代表的なコアネットワーク(Core Network、CN)を例解するシステム図である。
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる代表的なRAN及び更なる代表的なCNを例解するシステム図である。
【
図2】新たな無線(NR)測位において使用されるプロトコルの一例を例解する。
【
図3A】代表的な統合アクセス及びバックホール(IAB)アーキテクチャのユーザプレーンを例解する。
【
図3B】代表的な統合アクセス及びバックホール(IAB)アーキテクチャの制御プレーンを例解する。
【
図4A】ネットワークデバイスが移動中の列車に接続されている間に、WTRUがそれ自体のロケーション測定及びロケーション決定を実施する一例を例解する。
【
図4B】移動中の列車に位置する選択された測位デリゲートの使用を開始するWTRUの一例を例解する。
【
図4C】ネットワークデバイスが移動中の列車に接続されている間に、WTRUが測位デリゲートの使用を停止し、それ自体のロケーション測定及び決定を再開する一例を例解する。
【
図5】測位デリゲーションに関連する構成を取得するためにWTRUが従う代表的な手順を説明するフローチャートを描画する。
【発明を実施するための形態】
【0053】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重アクセス(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(Single-Carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(Zero-Tail Unique-Word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(Unique Word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンク多重キャリア(Filter Bank Multi Carrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用いてもよい。
【0054】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが、理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、そのいずれもが「局」及び/又は「STA(station)」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局、固定加入者ユニット又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、無線呼出し、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他の着用式の、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術用)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用無線ネットワーク及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0055】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、ノードB、エンコードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point、AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描画されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0056】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなどのような、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信、かつ/又は受信してもよい。
【0057】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0058】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得るが、これは、広帯域CDMA(Wideband CDMA、WCDMA)を使用して、エアインターフェース115/116/117を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含んでもよい。
【0059】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0060】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、この技術は、新たな無線(NR)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0061】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に、かつ/又はここから送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/若しくは伝送によって特徴付けられ得る。
【0062】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0063】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、HomeノードB、Home eノードB、又はアクセスポイントであり得、事業所、自宅、車両、キャンパス、工業施設、空中回廊(例えば、ドローンによる使用のための)、道路などのような、局所的なエリアにおけるワイヤレス接続性を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0064】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得るが、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し得、かつ/又は、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが、理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を用いて、別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0065】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たしてもよい。PSTN108は、従来型電話サービス(Plain Old Telephone Service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT、又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0066】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部又は全部は、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0067】
図1Bは、一例示のWTRU102を例解するシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0068】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描画するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0069】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信する、又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0070】
送信/受信要素122は、単一の要素として
図1Bに描画されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信及び受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0071】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0072】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(liquid crystal display、LCD)ディスプレイユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、メモリにデータを記憶し得る。
【0073】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0074】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、GPSチップセット136は、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介してロケーション情報を受信し得、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、自身のロケーションを決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置決定方法によってロケーション情報を取得し得ることが理解されよう。
【0075】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0076】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)、及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた信号の一部又は全部の送信及び受信が、並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)を介して、又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)若しくはプロセッサ118)を介する信号処理を介して、自己干渉を低減させ、かつ又は実質的に排除するために、干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WRTU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送信及び受信のための、半二重無線機を含み得る。
【0077】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0078】
RAN104は、eノード-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のeノード-Bを含み得るということが理解されよう。eノード-B160a、160b、160cは各々、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノード-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノード-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0079】
eノード-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得るが、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Cに示すように、eノード-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0080】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)162、サービングゲートウェイ(Serving Gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(Packet Data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含んでもよい。前述の要素の各々は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが、理解されよう。
【0081】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノード-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0082】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0083】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0084】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含む、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0085】
WTRUは、無線端末として
図1A~
図1Dに記載されているが、ある特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永続的に)使用し得ることが企図されている。
【0086】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0087】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、及び/又はBSSから出るトラフィックを搬送する、別のタイプの有線ネットワーク/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを、有してもよい。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先へ生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を用いて、発信元STAと宛先STAとの間で(例えば、直接的に)送られ得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さない場合があり、IBSS内又はIBSSを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0088】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。ある特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると検知/検出及び/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおける任意の所与の時間に送信し得る。
【0089】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0090】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信器では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0091】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的実施形態によれば、802.11ahは、マクロ通達範囲エリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0092】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0093】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0094】
図1Dは、一実施形態による、RAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を採用して、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0095】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し得る、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数の要素搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらの要素搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りの要素搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0096】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な又は拡張可能な長さのサブフレーム(例えば、変化する数のOFDMシンボルを含み、かつ/又は変化する長さの絶対時間を持続する)又は伝送時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0097】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノード-B160a、160b、160cなど)にもアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノード-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノード-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノード-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0098】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータの経路指定、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報の経路指定などを処理するように、構成されてもよい。
図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0099】
図1Dに示すCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として描画されているが、これらの要素のいずれも、CN事業者以外の事業体によって所有及び/又は運用され得ることが、理解されよう。
【0100】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービスなどの異なる使用事例のために、確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)と、の間で交換するための、制御プレーン機能を提供してもよい。
【0101】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシ施行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなどの、他の機能を実行し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0102】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続することができ、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなどの、他の機能を実行し得る。
【0103】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含む、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに、接続されてもよい。
【0104】
図1A~
図1D、及び
図1A~
図1Dの対応する説明から見て、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノード-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書で説明される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関する、本明細書で説明される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に記載される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートしてもよい。
【0105】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実施するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施してもよい。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得る、及び/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0106】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室、及び/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/又は無線通信ネットワークにおいて、試験シナリオで利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。データを送信及び/又は受信するために、RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信が、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0107】
本明細書におけるgNBへの言及は、代表的な基地局を指し、gNBは、任意の他の好適な基地局と置き換えられ得る。
【0108】
WTRUは、測位に関連する1つ以上の動作を実施し得る。
【0109】
WTRUは、位置デリゲートノード及び/又はセルを決定するために、ネットワークから構成情報を受信し得る。WTRUは、構成情報から、自身のロケーション情報を(例えば、測定関連動作を必ずしも実施することなく)得ることができる。例えば、位置ノード及び/又はセルは、デリゲートサービングノード/セルのリスト、及び/又はデリゲートとして動作し得る近隣セルのリストに含まれ得る。
【0110】
WTRUは、サービングノード及び/又はセル若しくは近隣セルから指示を(例えば、ブロードキャストシグナリング、及び/又は専用RRC/MACメッセージを介して)受信し得る。指示は、サービングノード及び/若しくはセル若しくは近隣セルが位置デリゲートとして動作することが可能であり得ることを示し得る。
【0111】
WTRUは、ネットワークから構成情報を受信し得、構成情報は、位置デリゲートを使用するための条件を含み得る。条件には、位置デリゲートに向かう信号レベルがあるレベル(例えば、特定のレベル)を上回っていること、現在のWTRUバッテリレベルがあるレベル(例えば、特定のレベル)を下回っていること、かつ/又はWTRU自身のロケーション精度があるレベル(例えば、特定の精度レベル)を下回っていることが含まれ得る。
【0112】
位置デリゲートの利用可能性、例えば、位置デリゲーションが可能なノード及び/又はセルがWTRUのサービングセルになるときなどを決定する際に、WTRUは、位置デリゲーションを実施することができる近隣セルを測定することが可能性であり得る(例えば、良好な無線品質で、など)。位置デリゲートを使用するための条件のうちの1つ以上が充足されるとき、WTRUは、1つ以上の動作を実施することができる。例えば、WTRUは、ブロードキャストされたロケーション情報を読み取ること、並びに/又は関係するノード及び/若しくはセルからロケーション情報を明示的に要求することを含めて、デリゲートからロケーション情報を取得し得る。WTRUは、ロケーション関連動作(例えば、測定、UL信号/報告の送信など)を停止又は一時停止し得る。WTRUは、ネットワークに情報を送信し得る。WTRUによって送信されるこの情報は、位置デリゲーションが開始されたことを示し得る。
【0113】
WTRUが位置デリゲートとして動作するノード及び/又はセルから接続解除するときなど、位置デリゲートが利用不可能であると決定する際に、WTRUは、位置デリゲートとして動作する(例えば、良好な無線品質で、など)近隣を測定することができない場合がある。位置デリゲートを使用するための条件のうちの1つ以上が充足される(例えば、それ以上は充足されない)とき、WTRUは、動作のうちの1つ以上を実施してもよい。例えば、WTRUは、ロケーション関連動作(例えば、測定、UL信号/報告の送信、など)を開始又は再開し得る。WTRUは、ネットワークに情報を送信し得る。情報は、位置デリゲーションが停止したことを示し得る。
【0114】
測位動作が実装され得る。測位動作のためのプロトコルが実装され得る。
図2は、WTRU202とネットワークノード例えば、gNB204aとの間で構成された測位動作において使用される例示的なプロトコル200を例解する。
【0115】
測位のために使用されるプロトコルは、gNB204a及び204cと、ロケーション管理機能(location management function、LMF)206との間にあり得る、例えば新たな無線(NR)測位プロトコルA(NR Positioning Protocol A、NRPPa)208a及び208cなどである。測位のために使用されるプロトコルは、WTRU202とLMF206との間にあり得る、例えばLTE測位プロトコル(LTE positioning protoco、LPP)210などである。
【0116】
LMF機能が実装され得る。LMF206は、WTRU202によって送信された測位能力情報に基づいて、WTRU202によってサポートされるべき(例えば、WTRU支援型/WTRUベースの、ダウンリンク(DL)ベース/アップリンク(uplink、UL)ベースの)測位方法を決定し得る。LMF206は、1つ以上の測位基準信号(PRS)構成を(例えば、DLベースの測位のために)WTRUに提供し得、かつ/又は1つ以上のサウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)構成を(例えば、ULベースの測位のために)gNB/送信受信ポイント(transmission reception point、TRP)に提供し得る。WTRU支援型測位の場合、LMF206は、WTRU202によって送信された測定報告に基づいて、WTRU202のロケーション情報の計算を実施し得る。WTRUベースの測位の場合、LMF206は、(例えば、WTRUによって送信され得る)WTRU202のロケーション情報を、外部アプリケーション/ロケーションサービスクライアントに転送し得る。LMF206は、WTRU202によって送信された情報に依存してもよい。
【0117】
NRPPa208a及び208bプロトコルの内容は、gNB/TRPが何を送信及び/又は受信すべきかを知るように、SRS又はPRS構成を含み得る。
【0118】
(例えば、LMF206からの)LPP210プロトコルの内容は、WTRU202に対する(例えば、WTRU202が測定の実施などの測位プロセスを開始するための)ロケーション要求を含み得る。PRS構成は、WTRU202のサービングセル及び近隣セルのgNB/TRPに関連付けられてもよく(例えば、WTRUが何を受信するかを知るように)、かつ/又は測定詳細に関連付けられてもよい(例えば、WTRUがどのように/何を測定するかを知るように)。
【0119】
(例えば、WTRU202からの)プロトコルLPP210の内容は、測位能力情報、WTRU202がPRS構成を有していない場合の支援データ要求、WTRU支援型測位のための測定報告、及び/又はWTRUベースの測位のためのロケーション情報を含み得る。LPP210メッセージは、非アクセス層プロトコルデータユニット(non-access stratum protocol data unit、NAS PDU)中で搬送され得る。
【0120】
例えば、DLベースの測位のためにプロトコルRRC 212を使用すると、WTRU202は、パラメータ(例えば、posSIB)を介して1つ以上のPRS構成にアクセスすることが可能であり得る。WTRUは、例えば、DL-PRSの測定の実施を開始する準備として、測定ギャップを構成するようにgNBに要求することが可能であり得る。
【0121】
例えば、ULベースの測位のためにプロトコルRRC 212を使用すると、WTRU202は、サービングgNBから1つ以上のSRS構成を受信することができる。
【0122】
本明細書に記載されるDL測位方法は、測位PRSなどのダウンリンク基準信号を使用する測位方法を指し得る。WTRU202は、TPから複数の基準信号を受信し得、DL基準信号時間遅延(reference signal time delay、RSTD)及び/又は基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)を測定し得る。DL測位方法の例としては、例えば、ダウンリンク出発角(downlink angle of departure、DL-AoD)測位及び/又はダウンリンク到着時間差(downlink time difference of arrival、DL-TDOA)測位が挙げられ得る。
【0123】
本明細書に記載されるUL測位方法は、測位SRSなどのアップリンク基準信号を使用する測位方法を指し得る。WTRU202は、複数の受信ポイント(reception point、RP)にSRSを送信し得、RPは、アップリンク相対到着時間(uplink relative time of arrival、UL RTOA)及び/又はRSRPを測定し得る。UL測位方法の例としては、例えば、アップリンク到着時間差(uplink time difference of arrival、UL-TDOA)測位及び/又はアップリンク到着角(uplink angle of arrival、UL-AoA)測位が挙げられ得る。
【0124】
本明細書に記載されるDL及びUL測位方法は、測位のためにアップリンク基準信号及びダウンリンク基準信号を使用する測位方法を指し得る。例えば、WTRUは、複数のTRPにSRSを送信し得、gNBは、SRSの受信と送信との間(Rx-Tx)の時間差を測定し得る。例えば、gNBは、受信されたSRSについてのRSRPを測定し得る。WTRUは、複数のTRPから送信されたPRSについてのRx-Tx時間差を測定し得る。例えば、WTRUは、受信されたPRSについてのRSRPを測定し得る。例えば、TRU及びgNBにおいて測定されたRx-TX差、及び場合によってはRSRPを使用して、ラウンドトリップ時間を計算し得る。本明細書では、RxとTxの差は、TRPによって送信された基準信号の到着時間と、WTRUから送信された基準信号の送信時間との間の差を指す。DL及びUL測位方法の一例は、マルチラウンドトリップタイム(multi-Round Trip Time、RTT)測位であり得る。
【0125】
無線スペクトルの一部がファイバの代わりに基地局のバックホール接続のために使用され得る統合アクセス及びバックホール(IAB)は、高密度ネットワークのより柔軟でより安価な展開を可能にし得る(例えば、基地局への専用ファイバリンクが存在する展開と比較して)。IABソリューションは、NRのために指定され得る、分割アーキテクチャ(例えば、集中ユニット(centralized unit、CU)及び/又は分散ユニット(distributed unit、DU)アーキテクチャ)に基づいてもよい。
【0126】
図3A~
図3Bは、統合アクセス及びバックホール(IAB)アーキテクチャの例を例解する。代表的なアーキテクチャは、IABのためのユーザプレーン(UP)300と制御プレーン(CP)プロトコルアーキテクチャ350とを含み得る。
【0127】
IABノード304aのプロトコルスタックは2つの側、すなわち、親ノードと通信するために使用され得るモバイル終端(mobile termination、MT)308a~b部分と、子ノード又はWTRU302(例えば、通常のWTRU)と通信するために使用され得る、DU306a~b部分とを含み得る。各IABノード304a~bには、IPアドレスが割り当てられ得る。IPアドレスは、ドナー基地局(及び関連付けられたL2アドレス)からルーティング可能であり得る。中間IABノード304a~bは、ルート識別子及び/又は宛先アドレスに基づいて、パケットを(例えば、トランスペアレントに)転送し得る。IABノード304a~bは、DU306c機能を終端し得る。IABドナー304cと称される基地局は、CU310機能を終端し得る。IABノード(304a、204b)及びドナーCU310は、それらを物理的に分離するホップの数にかかわらず、1つの論理基地局ユニットを形成することができる。例えば、IABノード304a~bは、IABノード304a~bがDU306cとみなされ、IABドナー304a~bのCU部分であるCU310がCUとみなされる、CU/DU分割アーキテクチャを採用してもよい。WTRU302にサービス提供するIABノード304aは、アクセスIABノードと称され得る。IABドナー304cのDU306cとアクセスIABノード304aとの間のノードは、中間IABノード304bとして既知であり得る。IABノード304a~bは、アクセスIABノード304aの役割を果たしてもよく(例えば、アクセスIABノード304aに直接接続されているWTRU302に対して)、かつ中間IABノード304bの役割を果たしてもよい(例えば、その子孫IABノードによってサービス提供されるWTRU302に対して)。
【0128】
ホップバイホップ(hop-by-hop、H2H)RLC314a~cは、IABノード304a~cの間で使用されてもよい(例えば、ドナーDU306cとWTRU302との間のエンドツーエンド(end-to-end、E2E)RLCの代わりに)。バックホール適応プロトコル(backhaul adaptation protocol、BAP)と称され得る適応レイヤ316a~bは、効率的なマルチホップ転送を可能にするために使用され得る。IABドナー304cは、IABドナー304cが制御する各IABノード304a~bに一意のL2アドレス(BAPアドレス)を割り当て得る。例では、複数のルートIDが各BAPアドレスに関連付けられ得る。起点ノード(例えば、DLトラフィックのためのIABドナー304cのDU306c、及びULのためのアクセスIABノード306a)のBAPは、それらが送信しているパケットにBAPヘッダを追加することができ、BAPヘッダは、BAPルーティングID(例えば、宛先/ソースIABノード304a~cのBAPアドレス及びパスID)を含むことができる。
【0129】
IABノード304a~bのBAPアドレスに等しいBAPアドレスを含むBAPルーティングIDを有するパケットが到着した場合、IABノード304a~bは、パケットがIABノード304a~bによって受信される予定であることを知ることができる。IABノード304a~bは、処理のためにこのパケットを上位レイヤに渡すことができる(例えば、IABノードのDUに宛てられたF1-C/Uメッセージ、IABノード304aに直接接続されたWTRU302のためのSRBデータを含むF1-Cメッセージ、及び/又はIABノード304aに直接接続されたWTRUのためのDRBデータを含むF1-Uメッセージ)。例では、IABノード304a~cは、データをどこに転送するかを決定するために、ルーティングテーブル及び/又はマッピングテーブルを採用してもよい。各IABノード304a~cは、ルーティングテーブル(例えば、IABドナーCU310によって構成される)を有してもよく、ルーティングテーブルは、各BAPルーティングIDについての次ホップ識別子を含んでもよい。DL及びUL方向は、別個のルーティングテーブルを維持してもよい。DLテーブルは、IABノード304a~cのDU部分306a~cによって使用されてもよく、IABノード304a~bのMT部分308a~bは、ULテーブルを使用してもよい。
【0130】
バックホール(Backhaul、BH)RLCチャネルは、IABノード304a~cの間(又はIABドナーDU306cとIABノード304bとの間)でパケットをトランスポートするために使用されてもよい。BH RLCチャネル構成は、関連付けられたRLC及び/又は論理チャネル構成を含み得る。WTRU302無線ベアラとBH RLCチャネルとの間では、多対1(N:1)又は1対1(1:1)マッピングが実施され得る。N:1マッピングは、特定のパラメータ(例えば、ベアラのQoSプロファイル)に基づいて、いくつかのWTRU302無線ベアラを単一のBH RLCチャネルに多重化し得る。N:1マッピングは、非常に厳密な要件を有しないベアラ(例えば、ベストエフォートベアラ)に好適であり得る。1:1マッピングは、各WTRU302無線ベアラを別個のBH RLCチャネル上にマッピングし得る。1:1マッピングは、WTRU302無線ベアラレベルでより細かいQoS粒度を確保するように設計することができる。1:1マッピングは、厳密なスループット要件又は/及びレイテンシ要件を有するベアラ(例えば、保証ビットレート(guaranteed bit rate、GBR)ベアラ及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)ベアラ)に好適であり得る。
【0131】
IABノード304a~cがBH無線リンク障害(radio link failure、RLF)を検出した場合、IABノード304a~cは、他のノードに(例えば、IABノード304a~cの子孫ノードに)BH RLF指示を送信してもよい。BH RLF指示は、BAP制御PDUであり得る。親ノードからBH RLF指示を受信したことに応答して、IABノード304a~cは、別の親への再確立などの手順を開始し得る。IABノード304a~cは、関係する親との送信及び/又は受信を一時停止してもよい。BH RLF指示の受信に関する挙動は、IAB/ネットワーク実装の一部であってもよい。
【0132】
マルチホップIABネットワークでは、データ輻輳が中間IABノード304b上で発生する可能性があり、これが(例えば、解決されないままでいると)パケットドロップにつながる可能性がある。例では、信頼性を保証するために、上位レイヤプロトコル(例えば、TCP)が使用され得る。TCP輻輳回避機能及び/又はスロースタートメカニズムは、全体的なエンドツーエンド性能(例えばスループット低下)に対して非常にコストがかかる場合がある。したがって、IABネットワークはフロー制御を採用してもよい。例では、DLの場合、E2E及びH2Hフロー制御メカニズムが利用可能であってもよい。
【0133】
DL E2Eフロー制御は、CU/DU分割アーキテクチャのために指定されたDLデータ配信ステータス(DL data delivery status、DDDS)に基づいてもよい(例えば、NRにおいて)。DDDSにおいて、DU(例えば、IABネットワークの文脈では、アクセスIABノードのDU部分)は、CU(例えば、IABネットワークの文脈では、ドナーCU310、具体的にはCU-UP)に、異なる形式の情報(例えば、DRBごとの所望のバッファサイズ、DRBごとの所望のデータレート、配信に成功した最高のPDCP SN、損失パケット(例えば、RLC314a~bレベルでDU306a~cによって肯定応答されなかったパケット)など)を報告することができる。アクセスIABノード304a~c(例えば、アクセスIABノード304a~bのみ)が、DDDSを実施してもよい(例えば、IABは、それらが直接サービス提供するWTRU302のDRBに関する情報のみを報告してもよい)。アクセスIABノード304a~cは、BH RLCチャネルに関する情報を提供しなくてもよい。
【0134】
DL H2Hフロー制御の場合、IABノード304a~cは、(BAP制御PDUであり得る)フロー制御メッセージを(例えば、IABノード304a~cのバッファ負荷が特定のレベルを超えた場合、及び/又はIABノード304a~cがピアBAPエンティティ(例えば、子ノード)からフロー制御ポーリングメッセージを受信した場合に)生成してもよい。H2Hフロー制御情報は、利用可能なバッファサイズを示し得る。例では、示された利用可能なバッファサイズは、BH RLCチャネルの粒度であり得(例えば、利用可能なバッファ=BH RLCチャネル番号1の場合value_1に等しい、利用可能なバッファはvalue_2に等しい又はBH RLCチャネル番号2ごとに等しい、など)、例では、示された利用可能なバッファサイズは、宛先ルーティングIDの粒度であり得る(例えば、宛先ルーティングIDがアドレス1に等しい場合、利用可能バッファはvalue_1に等しく、宛先ルーティングIDequalsaddres2の場合、利用可能バッファはvalue_2に等しい、など)。フロー制御メッセージを受信するIABノード304a~cは、この情報を使用して、送信側に向けたトラフィックフローを制御し得る(例えば、フロー制御メッセージが、関係するトラフィックに対して利用可能なバッファが少ないことを示した場合、特定のBH RLCチャネル又は/及び宛先に関連付けられたトラフィックを抑制又は一時停止する、フロー制御が利用可能なバッファ値が多いことを示した場合、トラフィックフローを増加させる、など)。フロー制御に対してとられるアクション、並びにフロー制御メッセージをトリガするための閾値及び他のパラメータの構成及び/又は値(例えば、バッファ閾値、ポーリング持続時間(例えば、ポーリングタイマ)、など)は、IAB/ネットワーク実装の一部であってもよい。
【0135】
プリエンプティブバッファ状態報告(buffer status reporting、BSR)が実装されてもよい。IABノード304-a~cは、データ(例えば、新たなデータ)がそのULバッファに到着する前に、その親ノードへのBSRをトリガし得る(例えば、IABノード304a~cがその子ノード及び/若しくはWTRU302から受信したBSRに基づいて、並びに/又はIABノード304a~cがそれらに提供したスケジューリンググラント(例えば、予期されるデータの指示)に基づいて))。例では、IABノード304a~cは、その子ノード及び/又はWTRU302からのULデータのフローを、(例えば、それらから受信されたBSRに基づいて)それらへの適切なULスケジューリンググラントのその提供によって制御することができる。IABノード304a~cは、静的ノードであると想定されてもよい。あるドナーから別のドナーへのIABノード304a~cの移行若しくは再配置とも称されるハンドオーバが、負荷分散のために、かつ/又は妨害に起因する(例えば、移動中の物体(例えば、車両)、季節変化(例えば、木の葉)、及び/又はインフラストラクチャ変化(新しい建物)に起因する)RLFを処理するためにサポートされてもよい。例では、ドナーCU310内ハンドオーバ(例えば、ドナーCU内ハンドオーバのみ)がサポートされ得る(例えば、IABノード304a~cのターゲット親DU及びソース親DUが同じドナーCUによって制御され得る)。例では、ドナーCU310間ハンドオーバがサポートされ得る。
【0136】
IAB接続性は、マルチRATデュアル接続性(multi-RAT dual connectivity、MR-DC)を介してサポートされ得る。例えば、IABノード304a~cは、進化型新たな無線デュアルコネクティビティ(evolved new radio dual connectivity、EN-DC)を介してネットワークに接続され得、マスタノードはLTEノードであり得、セカンダリノードはNRノードであり得る。
【0137】
例では、IABノード304a~cは、WTRU302に対して透過的(例えば、完全に透過的)であってもよい(例えば、WTRU302の観点から、IABノード304a~cは通常の基地局のように見えてもよい)。
【0138】
例では、(例えば、1つ以上のWTRU302が移動中である(例えば、バス、列車、飛行機などにある)場合に)モバイルIABを使用して、1つ以上のWTRU302への接続性を提供してもよい。
【0139】
IABノード304a~cは、1つ以上のWTRU302のための接続性の固定無線アクセス(fixed wireless access、FWA)ポイントとして動作し得る。例えば、IABノード304a~cは、例えば、家、建物、ショッピングモールなどの外に設置されてもよく、屋内に位置するWTRU302に接続性を提供してもよい。
【0140】
WTRU302が(例えば、バス、列車、飛行機、同じ建物内などで)互いに近接している可能性がある例では、WTRU302のロケーション及び/又は位置は、実際の目的でほぼ同じであり得る。各WTRU302のための(例えば、独立した)測位(例えば、WTRUベース又はネットワークベース)の実施は、閾値未満(例えば、最適閾値未満)であってもよい。各WTRU302の閾値未満の測位を実施する理由としては、不必要なWTRU302の電力消費(例えば、PRS測定を実施するための、SRSを送信するための、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)測定などを実施するための)が挙げられ得る。別の理由としては、例えば、測位がモバイルネットワークを介して行われ得るときの、不必要なシグナリング及び/又はリソース利用(例えば、PRSの送信、及び/又はSRSの送信など)が挙げられ得る。別の理由としては、(例えば、屋内WTRU302の場合の)GNSSの測位精度が低いことが挙げられ得る。別の理由としては、WTRU302のスループット損失が挙げられ得る。例えば、測位関連測定を実施するためにモバイルネットワークベースの測位(例えば、測定ギャップとして)がWTRU302によって使用され得るときである。
【0141】
本明細書に記載されるIABノードの使用は、例解的な例である。例えば、WTRU302のグループが互いに近接しており、同じノード又は近隣ノードによってサービス提供され得るときである。
【0142】
WTRU302に適用可能な方法は、別のIABノード304a~c(例えば、WTRUのような機能を有するIABノード304a~c)によってサービス提供され得るIABノード304a~cなどのエンティティに適用可能であってもよい。
【0143】
例では、本明細書に記載される方法は、WTRU302に利用可能なセルラネットワークベースの測位の代替としてGNSSを考慮し得る。モバイルネットワークに基づかない複数の測位方法が、本明細書に記載されるように利用可能であり得る。例では、(例えば、デリゲートによって提供されるロケーションを検証するために)GNSSロケーションを利用する方法が適用され得る。
【0144】
位置デリゲート(position delegate)又はロケーションデリゲート(location delegate)という用語は、WTRU302に代わって測位関連動作(例えば、測定、計算、及び/又は報告など)を実施するエンティティ(例えば、IABノード304a~c、及び/又は小さいカバレッジエリアなどを有するgNB)を指すために使用され得る。
【0145】
測位のために、かつ/又は測位を支援するために使用され得るノード若しくはエンティティ(例えば、ネットワークノード若しくはエンティティ)の非限定的な例としては、LMFが挙げられる。任意の他の好適なノード又はエンティティがLMFの代わりに使用されてもよく、本出願に一致し得る。
【0146】
複数のWTRU302のための測位の実施(例えば、測位関連DL測定の実施、ネットワークベース/ネットワーク支援型測位のためのULシグナリングの送信、及び/又は測位計算の実施など)は、ノード(例えば、WTRU302のグループにサービス提供するIABノード306a~c)にデリゲートされてもよい。複数のWTRU302のための測位の実施をノードにデリゲートすることにより、1つ以上の利点(例えば、WTRU302の電力節約)がもたらされ得る。例えば、複数のWTRU302のサブセット(又は、例えば、ネットワークノードがWTRU302に代わって測位をデリゲートすることができる場合にはWTRU302のいずれもがない)が、測位関連の測定、シグナリング、及び/又は計算を実施してもよい。例えば、測位をノードにデリゲートすることにより、(例えば、WTRU302のサブセット及び/又はデリゲートされたノードを介して測定を実施するために、より少ないシグナリングが、ネットワーク及び/又はWTRU302によって使用され得るので)シグナリング最適化及び/又はリソース最適化を向上させることができる。例えば、測位をノードにデリゲートすることにより、(例えば、GNSSを介した、かつ/又はGNSSのみを介した屋内測位と比較して)、屋内WTRU302の測位精度を向上させることができる。例えば、測位をノードにデリゲートすることにより、WTRU302のスループットを向上させることができる(例えば、WTRU302のサブセットとして、又は(ネットワークノードへのデリゲーションの場合)WTRU302のいずれでもない))。WTRU302は、測定ギャップを必要とし得る測位に関連する測定に関与し得る。
【0147】
ノード(例えば、IABノード304a~c、gNBなど)は、このノードがサービス提供するWTRU302に、このノードが測位測定、決定、報告などをデリゲートすることができるという明示的な指示を提供することができる。例えば、デリゲートノード及び/又はデリゲートセルは、サービングセルのシステム情報ブロック(system information block、SIB)において、測位測定、決定、報告などをブロードキャストすることができる。例えば、この情報は、専用の様式(例えば、gNBからのRRC/MACシグナリングなど)で提供されてもよい。
【0148】
WTRU302は、1つ以上のロケーションデリゲートに関する情報を用いてネットワークによって構成されてもよい。例えば、1つ以上のロケーションデリゲートは、セル又はセルのリスト(例えば、IABノード304a~c又はロケーションデリゲーションを提供することができるスモールセルのセルID)であってもよい。(例えば、RRC、MACを介した)専用シグナリング、及び/又は(例えば、SIBを介した)現在のサービングセルにおけるブロードキャストは、セル又はセルのリストの情報をWTRU302に通信してもよい。WTRUは、アプリケーションレイヤ及び/又は手動などによって、セル又はセルのリストの情報を用いて構成されてもよい。
【0149】
WTRU302は、ネットワーク(例えば、gNB、及び/又はLMF)に、可能な位置デリゲートに関連付けられた情報を要求することができる。WTRU302は、現在のロケーション、現在のサービングセル、及び/又は近隣セルの測定値などの情報を要求に含めることができる。それに応じて、ネットワーク(例えば、gNB、及び/又はLMF)は、情報(例えば、セルIDのリスト)をWTRU302に提供することができる。ネットワーク(例えば、gNB、LMF)は、(例えば、現在のサービングセルのカバレッジエリア内又はその近傍の可能なデリゲートのリストを考慮するときに)現在のWTRU302ロケーション(例えば、WTRU302によって提供された現在のロケーション及び/又は現在のサービングセル情報)を考慮することができる。情報は、専用メッセージ(例えば、RRCメッセージ)で提供されてもよく、又は(例えば、現在のサービングセルのSIBを介して)ブロードキャストされてもよい。
【0150】
測位デリゲーションの指示は、暗黙的な指示であり得る。例えば、セルは、ロケーション情報をブロードキャストし得る。WTRU302は、セルからロケーション情報のブロードキャストを受信し得る。ロケーション情報は、関連付けられたLPPセッションIDを有し得る。LPPセッションIDは、ノード及び/又はセルがWTRU302に代わってLMFとのLPPセッションを確立したことを示し得る、WTRU302のための、又はWTRU302のグループのための、一意のID(例えば、無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RTNI)に関連付けられ得る。
【0151】
測位デリゲーションの暗黙的な指示の利益の例は、WTRU302が測位のために支援情報を求める要求をLMFに送信する必要がないことであり得る。測位のためにLMFではなく支援情報を求める要求を送信する必要がないことにより、測位に関連付けられたレイテンシを低減し得る。
【0152】
例では、ロケーションデリゲートは、WTRU302にサービス提供するノード及び/又はセル(例えば、IABノード306a~c、及び/又はgNBなど)であってもよい。ロケーションデリゲートは、プライマリセル(Pcell及び/又はPSCell)であってもよい。ロケーションデリゲートは、セカンダリセル(Scell)であってもよい。
【0153】
例では、WTRU302は、ロケーションデリゲートであるノード及び/又はセルに接続してもよい(例えば、WTRU302がロケーションデリゲーションを提供するセルにハンドオーバされる場合、ロケーションデリゲーションを提供するセルがキャリアアグリゲーションにおけるScellとして追加される場合、ロケーションデリゲーションを提供するセルがデュアル接続性におけるPSCell及び/又はSCG Scellとして追加される場合、など)。WTRU302がロケーションデリゲートされたノード及び/又はセルに接続するとき、WTRU302は、特定の情報をネットワーク(例えば、LMF)に送信してもよい。情報は、ノード及び/又はセルのロケーションがWTRU302のロケーションであると想定され得ることを示すことができる。WTRU302は、特定の情報を(例えば、WTRU302の識別情報、マスタセルグループ(master cell group、MCG)若しくはセカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)に関連付けられたセル-RNTI(C-RNTI)、ロケーションデリゲートのセルID、及び/又はロケーションデリゲートがIABノード306a~cである場合はロケーションデリゲートのMT識別情報、などを含んで)ネットワークに送信してもよい。gNBは、情報を送信(例えば、WTRU302に代わって送信、かつ/又はWTRU302によって提供された情報を転送)し得る。
【0154】
例では、ロケーションデリゲートであるノード及び/又はセルにWTRU302が接続するとき、WTRU302は、ロケーション測定及び/又は決定を実施し続けることができ、ロケーション測定及び/又は決定をデリゲートによって提供されたロケーションと比較することができる。WTRU302は、WTRU302が測定したロケーションとデリゲートが提供したロケーションとの間のロケーション差が、ある持続時間にわたって一貫しているかどうか(例えば、所与の持続時間及び/若しくは構成された持続時間ほぼ同じである、かつ/又は異なるが所与の持続時間及び/若しくは構成された持続時間の間の差は同じである、など)を決定し得る。測定値が一貫しているとWTRU302が決定した場合、WTRU302は、ロケーションデリゲーションは開始されたという指示(例えば、開始指示)をネットワークに送信し得る。測定値が一貫していないとWTRU302が決定した場合、WTRU302は、ロケーションデリゲーションが受け入れられない可能性があるという指示をネットワークに送信し得る。
【0155】
例では、ロケーションデリゲートであるセルからWTRU302が接続解除されたとき(例えば、WTRU302が別のセルにハンドオーバされた場合、ロケーションデリゲーションを提供していたセルがSCellでありセルが解放された場合、及び/又はロケーションデリゲーションを提供していたセルがPSCellでありSCGが解放された場合、など)に、セルのロケーションがWTRU302のロケーションであると想定され得ない(例えば、もはや想定され得ない)ことを示し得る情報が、ネットワーク(例えばLMF)に送信され得る。
【0156】
ロケーションデリゲートは、WTRU302に現在サービス提供していないノード及び/又はセル(例えば、近隣ノード及び/又はセルなど)であってもよい。例では、WTRU302は、セルから、そのセルをロケーションデリゲートとして考慮すべきときを示す条件を受信し得る。例えば、RSRP、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、及び/又は受信信号対雑音インジケータ(received signal-to-noise indicator、RSNI)の閾値が構成されてもよく、WTRU302は、例えば、信号レベルが構成された閾値を満たす近隣セルを(例えば、満たす場合にのみ)、WTRU302のロケーションデリゲートであるとみなしてもよい。例えば、WTRU302は、ロケーション測定及び/又は決定を実施し続けてもよく、ロケーション測定及び/又は決定を、近隣セルによってブロードキャストされたロケーションと比較してもよい。WTRU302は、WTRU302が測定したロケーションと近隣セルがブロードキャストしているロケーションとの間のロケーション差が、ある持続時間にわたって一貫している(例えば、所与の持続時間及び/若しくは構成された持続時間ほぼ同じである、異なるが所与の持続時間及び/若しくは構成された持続時間の間の差は同じである、などの)場合、近隣セルをWTRU302のロケーションデリゲートとみなしてもよい(例えば、受け入れてもよい)。
【0157】
例では、近隣セルのロケーションを示す情報はまた、WTRU302のロケーションであると想定されてもよい。例えば、WTRU302が、近隣セルがロケーションデリゲートとして動作するための条件を充足すると決定した場合、WTRU302のロケーションを想定する近隣セルのロケーションを示すこの情報は、ネットワーク(例えば、LMF)に送信されてもよい。情報は、(例えば、WTRU302の識別情報、MCG若しくはSCGに関連付けられたC-RNTI、ロケーションデリゲートのセルID、及び/又はロケーションデリゲートがIABノードである場合はロケーションデリゲートのMT識別情報、などを含んで)WTRU302によってネットワークに送信されてもよい。
【0158】
例では、近隣セルのロケーションを示す情報はまた、WTRU302のロケーションであると想定されてもよい。この情報は、近隣セルがもはやWTRU302のロケーションであると想定され得ないことを更に示してもよい。例えば、WTRU302が、近隣セルがロケーションデリゲートとして動作するための条件をもはや充足しないと決定した場合、近隣セルのロケーションをもはやWTRU302のロケーションであると想定することができないことを示すこの情報は、ネットワーク(例えば、LMF)に送信されてもよい。情報は、(例えば、WTRU302の識別情報、MCG若しくはSCGに関連付けられたC-RNTI、ロケーションデリゲートのセルID、及び/又はロケーションデリゲートがIABノードである場合はロケーションデリゲートのMT識別情報、などを含んで)WTRU302によってネットワークに送信されてもよい。
【0159】
WTRU302は、サービングセル又は近隣セルが、ロケーションデリゲートとして動作するための条件を充足すると決定し得る。WTRU302は、WTRU302によって決定されたロケーションと、デリゲートによって提供されたロケーションとの間に何らかの一貫したロケーション差があると決定し得る。WTRU302は、この決定に基づいて、ロケーション差情報をネットワークに送信し得る。例えば、ロケーション差情報は、WTRU302がネットワークに送信する、ロケーションデリゲーションを示す同じメッセージに含まれてもよい。WTRU302は、WTRU302がロケーションデリゲーションを提供するサービングセルに接続する場合、及び/又は近隣セルがデリゲーションを充足するとWTRU302が決定した場合、ロケーション差情報を送信してもよい。
【0160】
WTRU302は、サービングセルが位置デリゲートとして動作することが可能であり得ることを決定し得る。サービングセルが位置デリゲートとして動作することが可能であり得ると決定すると、WTRU302は、ネットワーク(例えば、サービングノード及び/又はサービングセル、DCの場合はマスタノード、IABノード306a~cなど)にロケーション情報を求める要求を送信し得る。要求は、WTRU302が測位することができないこと、サービングセルからの同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)のRSRPが閾値を下回っていること、WTRU302がネットワーク(例えば、LMFなど)からのロケーション情報に対する保留中の要求を有すること、などの条件に基づき得る。
【0161】
WTRU302は、(例えば、要求を送信したこと、及び/又は周期的なロケーション更新のための予想時間に従ってロケーション情報を取得しないこと、などに応じて)デリゲートからロケーション情報を受信しなくてもよい。それに応じて、WTRU302は、WTRUがロケーション情報を受信しなくてもよいことを示すメッセージをネットワークに送信してもよい。WTRU302はまた、支援情報(例えば、PRS構成)を求める要求を示してもよく、単独で測位を実施してもよい。
【0162】
WTRU302は、サービングセル又は近隣セルのロケーションデリゲーション能力を決定することができる。WTRU302は、ロケーション関連測定、及び/若しくは計算の実施、並びに/又は測定に関連するULシグナリングの送信(例えば、UL SRS測定値の送信、及び/又はPRS測定報告の送信、など)を停止することができる。
【0163】
WTRU302は、待機するための持続時間を用いて構成され得る。例では、WTRUは、この持続時間の満了に応答してもよく、かつ/又は(例えば、サービングセル及び/又は近隣セルのロケーションデリゲーション能力についての決定に応じて)測位関連アクティビティを停止してもよい。WTRU302は、(例えば、持続時間の代わりに、又は持続時間に加えて)距離及び/若しくはロケーションの値、並びに/又は範囲を指定してもよい。例において、WTRU302は、この指定を、WTRU302が移動していない場合、及び/又は特定の距離を超えて移動していない場合などに行うことができる。
【0164】
WTRU302は、(例えば、ロケーションデリゲートであるサービングセルから接続解除することに応じて、かつ/又はロケーションデリゲートである近隣セルの信号レベルが特定の閾値を下回った場合に)ロケーションデリゲートが利用不可能であると決定してもよい。それに応じて、WTRU302は、ロケーション関連測定、計算の実施、及び/又は測定に関連するULシグナリングの送信(例えば、UL SRS測定値の送信、PRS測定報告の送信など)を開始することができる。WTRU302は、支援情報(例えば、PRS構成)を求める要求を示すメッセージをネットワークに送信してもよく、単独で測位を実施してもよい。
【0165】
WTRU302には、測位をデリゲートするという(例えば、WTRU302のサービングセルのうちの1つに、近隣セルに、など)、ネットワークからの明示的なメッセージが送信されてもよい。WTRU302は、測位関連動作の実施を(例えば、メッセージの受信後の、直ちに、所与の時間後に、所与の持続時間の間に、静止している間に、など)単独で停止してもよい。
【0166】
WTRU302には、進行中の位置デリゲーションを停止するために、ネットワークから明示的なメッセージが送信されてもよい。WTRU302は、測位関連動作の実施を(例えば、メッセージの受信後の、直ちに、所与の時間後に、所与の持続時間の間に、静止している間に、など)単独で開始及び/又は再開してもよい。
【0167】
ロケーション情報は、位置デリゲート、WTRU302、及び/又はネットワークの間で通信され得る。例えば、デリゲートは、位置デリゲートからのロケーション情報をブロードキャスト方式で(例えば、SIBブロードキャストを介して)WTRU302に提供してもよい。例えば、デリゲートは、専用シグナリング(例えば、RRC、及び/又はMACなど)を介してロケーション情報をWTRU302に提供してもよい。例えば、WTRUは、専用メッセージ(例えば、RRC、及び/又はMACなど)を送信することによって、ロケーション情報を位置デリゲートに要求してもよい。例えば、デリゲートからWTRU302に提供されるロケーション情報は、2つ以上のロケーションを含んでもよい。例えば、ロケーション情報は、デリゲートからの履歴ロケーション値を含む、時間及び/又はロケーション値のセット(例えば、過去10分間のロケーション、及び/又は1分ごとのロケーション)であってもよい。例えば、ロケーション情報は、時間及び/又はロケーション値のセットを含んでもよく、この場合、値のうちのいくつかは、(例えば、デリゲートが、列車及び/又は路面電車など、所定の経路を有する移動中のIABノード306a~cである場合などに)将来の予想されるロケーションを参照してもよい。
【0168】
WTRU302は、(例えば、xミリ秒(millisecond、ms)ごとに周期的に、ロケーションがyメートルだけ変化するごとに、などの)位置デリゲートからのロケーション情報更新を受信するようにサブスクライブしてもよい。WTRU302は、ロケーションデリゲート、WTRU302に直接若しくは間接的にサービス提供するgNB(例えば、IABネットワークの場合)、及び/又はLMFに要求を送信してもよい。ロケーション情報のためのWTRU302のサブスクリプションは、持続時間(例えば、次の30分間などの特定の持続時間)及び/又はロケーション持続時間(例えば、ロケーションが400msを超えて変化しなくなるまで、など)にわたって有効であってもよい。
【0169】
WTRU302は、ロケーション情報を要求してもよい(例えば、1回限り、周期的なサブスクリプション、など)。WTRU302は、ロケーションについての持続時間情報(例えば、最後の10分における1分ごとのロケーション情報、最後の5分及び次の5分についての1分ごとのロケーション情報、など)を含んでもよい。
【0170】
デリゲートは、ロケーション情報の一部として、ロケーション情報の有効期間についての指示(例えば、提供されたロケーションが1分間有効である)を受信してもよい。WTRU302には、(例えば、位置デリゲートの構成及び/又は決定の間、)デリゲートから受信されたロケーション情報がどのくらいの間、有効なままであるかの長さが通知されてもよい。
【0171】
WTRU302は、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)から測位要求を受信し得る。応答として、利用可能な場合、WTRU302は、ロケーションデリゲートから取得されたロケーション情報を返すことができる。ロケーション情報は、位置デリゲートに関する情報(例えば、位置デリゲートであるgNB/IABノードのセルID)を含むことができる。WTRU302は、ロケーション情報をLPPメッセージに(例えば、支援情報を求める要求に)含めることができ、それをLMFに送信することができる(例えば、LPPセッションがアクティブである場合)。LPPセッションがアクティブでない場合、WTRU302は、ロケーション情報を(例えば、UCL、MAC-CE、及び/又はRRCを介して)サービングgNBに送信することができる。サービングgNBは、ロケーション情報を(例えば、NRPPaを介して)LMFに転送することができる。
【0172】
ロケーションデリゲートは、それ自体のロケーション情報を、ネットワークからの要求に応答して(例えば、明示的な要求に応答して、周期的に報告するように構成されている、など)、ネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)に送信することができる。ネットワークは、そのロケーション情報を、(例えば、WTRU302からの要求に応答して、周期的に、明示的なWTRU要求及び/又は更新サブスクリプションなしにプッシュ様式で、など)WTRU302に(例えば、RRCシグナリングを介して)配信することができる。
【0173】
デリゲートは、提供するロケーション情報に時間情報を含めることができる。ロケーション情報に含まれる時間情報は、そのロケーションがいつ決定されたかを示すことができる。
【0174】
デリゲートは、ロケーション情報(例えば、正確なロケーション情報)を、周期的に(例えば、SIB上でxミリ秒ごとに)提供することができる。
【0175】
デリゲートは、例えば、ロケーションが特定の量だけ(例えば、相対マージンだけ、かつ/又は絶対マージンだけ)変化した場合(例えば、その場合のみ)に、ロケーション情報(例えば、正確なロケーション情報)を提供することができる。
【0176】
デリゲートは、ロケーション情報(例えば、正確なロケーション情報)を、より低い頻度で提供してもよく、以前に提供された正確なロケーション情報からの差分を、より高い頻度で提供してもよい(例えば、正確な位置が5秒ごとに提供され、以前の正確な位置からの差分が1秒ごとに提供される)。
【0177】
IABノード306a~cのMTが測位を実施してもよく(例えば、NR測位、GNSS測位などを使用して、など)、この情報を、IABノード304a~cがサービス提供するWTRU302に通信してもよい。
【0178】
例えば、ロケーション情報は、ブロードキャスト方式で(例えば、SIBブロードキャストを介して)WTRU302及び/又は子IABノード304a~cに提供することができる。例えば、ロケーション情報は、専用シグナリング(例えば、MAC及び/又はBAPなど)を介してWTRU302及び/又は子IABノード3064-cに提供することができる。例えば、WTRU302又は子IABノード304a~cは、例えば、専用メッセージ(例えば、MAC及び/又はBAPなど)を送信することによってIABノードにロケーション情報を要求することができる。
【0179】
例えば、WTRU302又は子IABノード304a~cは、gNBを介してIABノードにロケーション情報を要求してもよい(例えば、RRCメッセージを介してドナーgNBに送信され、ドナーgNBがその後、要求をIABノードに転送し得る)。IABノード304a~cは、ロケーション情報を、(例えば、MAC及び/又はBAPを介して)WTRU302及び/又は子IABノード304a~cに(例えば、直接)送信することができる。IABノード304a~cは、ロケーション情報を、SIBシグナリングを介して送信することができる。IABノード304a~cは、ロケーション情報を送信してもよく、又はIABノード304a~cは情報をgNBに送信することができる。gNBは、情報を(例えば、RRCを介して)WTRU302に転送することができる。WTRU302は、要求をLMFに送信することができ、LMFは、サービングIABノード304a~cのロケーション情報をWTRU302に転送することができる。
【0180】
WTRU302及び/又は子IABノード304a~cは、(例えば、セルがモバイルIABノードに属すると決定したことに応じて)サービングIABノード及び/又はセルをロケーションデリゲートであるとみなすことができる。例えば、WTRU302及び/又は子IABノード304a~cは、IABノードがモバイルであること、及び/又はWTRU302がモバイルIABノード304a~cなどのセルに関連付けられたPCI値で構成されていることを、IABノードがブロードキャストすることに基づいて、ロケーションデリゲートを決定することができる。
【0181】
IABノード304a~c(例えば、IAB-MT)は、それ自体のロケーション情報を、ネットワークからの要求に応答して(例えば、明示的な要求に応答して、かつ/又は周期的に報告するように構成されている、など)、ネットワーク(例えばgNB及び/又はLMFなど)に送信することができる。ネットワークは、IABノード304a~cのロケーション情報を、(例えば、WTRU302又は子ノードからの要求に応答して、周期的に、明示的なWTRU302要求又は更新サブスクリプションなしにプッシュ様式で、など)WTRU302及び/又はIABノード304a~cの子ノードに(例えば、RRCシグナリングを介して)配信することができる。
【0182】
WTRU302は、例えば、ある条件に基づいて(例えば、サービングセルからのSSBのRSRPが閾値を下回った場合に)、サービングセル内のIABノード304a~cのロケーションを求める要求をネットワークに送信することができる。WTRU302は、ネットワーク(例えば、LMF及び/又はgNB)から、サービングセル内の(又はサービングセルの近傍の)IABノード304a~cのリスト(例えば、セルID)を受信することができる。WTRU302は、サービングgNBから、かつ/又は専用メッセージを介してSIB内でこのリストを受信することができる。
【0183】
WTRU302が、ロケーションデリゲーションを提供するIABノード304a~cに接続している場合、情報はLMFに送信されてもよい。情報は、IABノード304a~cのロケーションがWTRU302のロケーションであると想定され得ることを示すことができる。WTRU302は、情報をLMFに(例えば、直接)送信してもよい。ドナーgNBは、情報を送信してもよい。
【0184】
WTRU302が、位置デリゲーションを提供するIABノード304a~cから位置デリゲーションを提供しない別のノード(例えば、IABノード304a~c及び/又はgNB)にハンドオーバされる場合、IAB304a~cノードのロケーションがもはや(例えば、それ以上であり得ない)WTRU302のロケーションに関連付けられ得ないことを示す情報がLMFに送信されてもよい。情報は、WTRU302によってLMFに(例えば、直接に)送信され得る。ドナーgNBは、情報を送信してもよい。
【0185】
IABノード304a~c(例えば、IABノードMT)、ドナーgNB、AMF及び/又は別のネットワークユニットは、IABノード304a~c(例えば、IABノードのDU304c)によってサービス提供されるセル(例えば、PCI、CGIなど)に関する情報を含む情報をLMFに送信してもよい。位置情報をデリゲートするIABノード304a~cに接続する、かつ/又はそこから接続解除するWTRU302は、例えば、それらにサービス提供するIABノード304a~cのセルを示すことによって、接続及び/又は接続解除に関する情報をIABノード304a~cに送信することができる。gNB(例えば、ドナーgNB)は、例えばWTRU302がIABノード304a~cに接続/接続解除されたことに応答して、情報をLMFに送信することができる。
【0186】
IABノード304a~cは、IABノード304a~cがサービス提供するWTRU302又はIAB子ノードに、IABノード304a~cのMTの識別情報について(例えば、SIBブロードキャスト、MAC、BAPなどを介して)通知することができる。位置デリゲートとして指定されたWTRU302及び/又は子IABノード304a~c及び/又は親IABノード304a~cの間のLMFにおける関連付けは、このIAB識別情報を介して確立及び/又は実装されてもよい。例えば、WTRU302及び/又はgNBは、WTRU/gNBがIABノード304a~cに接続する/それから接続解除される場合に、MTの識別情報をLMFに送信することができる。LMFは、MTのロケーションと、関係するWTRU302とを関連付ける/関連付け解除することができる(例えば、そこから先の)。
【0187】
IABノード304a~cが、WTRU302(例えば、特定のWTRU302)のための位置デリゲートとしての動作を開始及び/又は停止する場合、IABノード304a~cは、LMFに情報を(例えば、WTRU302識別情報及び/又はIABノード304a~cの識別情報、例えば、MT識別情報、IABセル識別情報などを含んで)通信することができる。
【0188】
デリゲートIABノード304a~cは、例えば、デリゲートIABノード304a~cがサービス提供する複数のWTRU302と子IABノード306a~cとに依存する測位のために、測定ギャップを要求してもよい。例えば、より正確な測位測定値を得るために、デリゲートIABノード304a~cが多くのWTRU302にサービス提供する場合、より長い測定ギャップが要求されてもよい。
【0189】
デリゲートIABノード304a~cは、例えば、IABノード304a~cが経験している負荷に依存する測位のための測定ギャップを要求してもよい。例えば、負荷は、IABノード304a~cにおける伝送保留中のUL/DLデータである可能性があり、測位のためのより長い測定ギャップがIABノード304a~cにおける輻輳を悪化させる可能性がある。
【0190】
WTRU302は、測位関連の測定及び/又はシグナリングを条件付きで実施するように構成され得る。例えば、WTRU302は、ロケーション決定(例えば、それ自身のロケーション決定)を実施するように構成され得る。例えば、WTRU302は、例えば、WTRU302のバッテリレベルに関連する閾値に基づいて、ネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。例えば、WTRU302は、WTRU302のバッテリレベルが構成された閾値を下回ったときに、測定(例えば、PRS及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。例えば、WTRU302は、WTRU302のバッテリレベルが構成された閾値を超えて上昇したときに、測定又はULシグナリングを開始するように構成され得る。ロケーション決定又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なる電力レベル閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関連する閾値_1、DL PRS測定の実施に関連する閾値_2、及び/又はUL SRSシグナリングの実施に関連する閾値_3など)。
【0191】
WTRU302は、例えば、WTRU302の過熱レベルに基づいて、ロケーション決定(例えば、それ自身の位置決定)を実施するように構成され得、かつ/又はネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、かつ/又は測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。例えば、WTRU302は、WTRU302の過熱レベルが構成された閾値を超えて上昇したときに、測定(例えば、PRS、及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。WTRU302は、WTRUの過熱レベルが構成された閾値を下回ったときに、測定及び/又はULシグナリングを開始するように構成され得る。ロケーション決定及び/又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なる過熱レベル閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関連する閾値_1、DL PRS測定の実施に関連する閾値_2、及び/又はUL SRSシグナリングの実施に関連する閾値_3など)。
【0192】
WTRU302は、ロケーション決定(例えば、それ自身のロケーション決定)を実施するように構成され得る。WTRU302は、ネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。WTRU302の構成は、例えば、WTRUのUL/DLデータスループットに関連する閾値に基づき得る。例えば、WTRU302は、UL/DLスループットが構成された閾値を超えて上昇したときに、測定(例えば、PRS、及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。WTRU302は、UL/DLスループットが構成された閾値を下回ったときに、測定及び/又はULシグナリングを開始するように構成され得る。異なる閾値が、UL及びDLスループットレベルに対して提供されてもよい。ロケーション決定又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なる閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関するULスループット閾値_1、DL PRS測定の実施に関するDLスループット閾値_2、DL PRS測定の実施に関するDLスループット閾値_3、及び/又はUL SRSシグナリングに関するULスループット閾値_4など)。
【0193】
WTRU302は、ロケーション決定(例えば、それ自身のロケーション決定)を実施するように構成され得る。WTRU302は、ネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。WTRU302の構成は、例えば、WTRU302のUL/DLバッファレベル(例えば、利用可能な絶対レベル又はパーセンテージレベル、使用される絶対レベル又はパーセンテージレベルなど)に関連する閾値に基づき得る。例えば、WTRU302は、利用可能なUL/DLバッファが構成された閾値を超えて上昇したときに、測定(例えば、PRS、及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。WTRU302は、利用可能なUL/DLバッファが構成された閾値を下回ったときに、測定又はULシグナリングを開始するように構成され得る。異なる閾値が、UL及びDLバッファレベルに対して提供されてもよい。ロケーション決定又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なる閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関する利用可能なULバッファ閾値_1、DL PRS測定の実施に関するDL閾値_2、DL PRS測定の実施に関するDLバッファ閾値_3、及び/又はUL SRSシグナリングに関するULバッファ閾値_4など)。
【0194】
WTRU302は、ロケーション決定(例えば、それ自身のロケーション決定)を実施するように構成され得る。WTRU302は、ネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。WTRU302の構成は、例えば、サービングセルのDL信号レベルに関連する閾値に基づき得る。例えば、WTRU302は、サービングセルのDL信号レベル(例えば、RSRP)が特定のレベルを上回って上昇した場合、及び/又は特定の範囲内にある場合に、測定(例えば、PRS、及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。WTRU302は、サービングセルの信号が特定のレベルを下回った場合に、測定又はULシグナリングを開始するように構成され得る。ロケーション決定又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なるDL信号レベル閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関連する閾値_1、DL PRS測定の実施に関連する閾値_2、及び/又はUL SRSシグナリングの実施に関連する閾値_3など)。
【0195】
WTRU302は、ロケーション決定(例えば、それ自身のロケーション決定)を実施するように構成され得る。WTRU302は、ネットワークに支援を与える(例えば、GNSS測定を実施する、DL PRS測定を実施する、測位SRSをネットワークに送信するなど)ように構成され得る。WTRU302の構成は、現在のUL電力レベルに関連する閾値に基づき得る。例えば、WTRU302は、WTRU302が、特定のレベルを上回るか又は特定の範囲内にあるUL電力レベル(例えば、絶対電力レベル又は最大WTRU302電力レベルのパーセンテージ)を使用するときに、測定(例えば、PRS、及び/若しくはGNSS)並びに/又はULシグナリング関連の測位を停止するように構成され得る。WTRU302は、電力レベルが特定のレベルを下回ったときに、測定又はULシグナリングを開始するように構成され得る。ロケーション決定又は支援情報提供の、異なる態様のために、異なる電力レベル閾値が構成されてもよい(例えば、GNSS測定の実施に関連する閾値_1、DL PRS測定の実施に関連する閾値_2、及び/又はUL SRSシグナリングの実施に関連する閾値_3など)。
【0196】
本明細書に記載される方法を実装することに関して、WTRU302は、例えば、異なる条件に基づいて、ロケーション決定を停止及び/又は開始すること以外の様式でロケーション決定を実施するように構成されてもよい。例えば、WTRU302のバッテリレベル、WTRU302の過熱レベル、WTRU302のスループットレベル、WTRU302のバッファレベル、WTRU302のDL信号レベル、及び/又はUL電力使用レベルに関連する条件のうちの1つ以上が充足される場合、WTRU302は、緩和された様式でロケーション測定を実施してもよい。条件が充足されない場合(例えば、それ以上充足されない場合)、WTRU302は、ロケーション測定を通常通りに実施してもよい。
【0197】
WTRU302は、測位情報を条件付きでネットワークに報告するように構成され得る。例えば、WTRU302は、WTRU302が決定したロケーションと、測位デリゲート(例えば、IABノード304a~c)がWTRU302に提供するロケーションとの間の差に依存して、自身のロケーション情報(例えば、GNSS及び/又はDL PRS測定を介して収集されたロケーション)を条件付きで報告するように構成され得る。この差は、ロケーション視差と称され得る。例えば、閾値(例えば、メートル単位)が指定されてもよく、例えば、WTRU302は、ロケーション視差が閾値を上回ったままである場合に(例えば、その場合にのみ)、ロケーション報告をネットワークに送ってもよい。
【0198】
例えば、WTRU302は、ロケーション視差が特定の持続時間(例えば、xミリ秒)の間持続した場合(例えば、その場合にのみ)、自身のロケーションを報告するように構成され得る。
【0199】
例えば、WTRU302は、ロケーション視差と、検出されたロケーション視差の持続時間とについての値のセットを用いて構成され得る。例では、WTRU302は、0.5メートルの視差が5秒超にわたって検出された場合、又は1メートルの視差が3秒超にわたって検出された場合、及び/又は4メートルの視差が2秒超にわたって検出された場合に、ロケーションを報告するように構成され得る。
【0200】
例えば、WTRU302は、ロケーション視差がある回数(例えば、3回)を超えて検出された場合に(例えば、その場合にのみ)、自身のロケーションを報告するように構成され得る。例えば、WTRU302は、ロケーション視差と、検出されたロケーション視差の回数とについての値のセットを用いて構成され得る。例えば、WTRU302は、0.5メートルの視差が6回以上検出された場合、又は1メートルの視差が4回以上検出された場合、及び/又は4メートルの視差が2回以上検出された場合に、ロケーションを報告するように構成され得る。
【0201】
例えば、WTRU302は、(例えば、ロケーション視差の代わりに、及び/又はそれに加えて)タイミング情報に依存して、自身のロケーション情報を報告するように構成され得る。例では、WTRU302は、他のトリガ(例えば、ロケーション視差)に起因して送信された任意のロケーション報告にかかわらず、xミリ秒ごとにロケーションを報告するように構成されてもよい。ロケーション視差がロケーション報告をトリガした場合、周期的報告に関連付けられた持続時間(例えば、タイマ)が再開されてもよい。
【0202】
例えば、WTRU302は、例えば、ロケーション(例えば、絶対ロケーション又は相対ロケーション)の変化に依存して、自身のロケーション情報を報告するように構成されてもよい。例では、WTRU302は、例えば、他のトリガ(例えば、ロケーション視差及び/又はタイミング関連ロケーション報告)に起因して送信された任意のロケーション報告にかかわらず、自身のロケーションが、ロケーション変化に起因してトリガされた前回のロケーション報告からxメートルだけ変化したときはいつでも、ロケーションを報告するように構成されてもよい。WTRU302は、ロケーション変化に起因して送信された以前のロケーション報告に含まれるロケーションを維持するように構成されてもよい。WTRU302は、このロケーションを、ロケーション変化を判断するためのベースラインロケーションとして使用することができる。ロケーション視差又はタイミング情報がロケーション報告をトリガした場合、最後に報告されたWTRU302のロケーションは、最後のロケーション報告に含まれる位置に更新され得る。
【0203】
例えば、WTRU302は、例えば、WTRU302の電力に関連する閾値に基づいて、それ自体のロケーション情報を報告するように構成され得る。例において、WTRU302は、WTRU302のバッテリレベルが構成された閾値を下回ったときに、ロケーション情報の報告を停止するように構成され得る。WTRU302は、WTRU302のバッテリレベルが構成された閾値を超えて上昇したときに、報告を開始するように構成され得る。
【0204】
例えば、WTRU302は、例えば、WTRU302の過熱レベルに関連する閾値に基づいて、それ自体のロケーション情報を報告するように構成され得る。例において、WTRU302は、WTRU302の過熱レベルが構成された閾値を超えて上昇したときに、ロケーション情報の報告を停止するように構成され得る。WTRU302は、WTRU302の過熱レベルが構成された閾値を下回ったときに、報告を開始するように構成され得る。
【0205】
例えば、WTRU302は、例えば、WTRU302のアクティビティに関連する閾値に基づいて、それ自体のロケーション情報を報告するように構成され得る。例では、WTRU302は、WTRU302が送信すべきデータを有するときに、ロケーション情報の報告を停止及び/又はスキップするように構成され得る。WTRU302は、送信すべき他のデータを有するまで、ロケーション報告の送信を延期するように構成され得る。
【0206】
例えば、WTRU302は、例えば、サービングセルのDL信号レベル(例えば、SSB、CSI-RS、及び/又はPRSの信号レベル)に関連する閾値に基づいて、それ自体のロケーションを報告するように構成され得る。例では、WTRU302は、サービングセルのDL信号レベル(例えば、RSRP)が特定のレベルを上回って上昇したとき、かつ/又は特定の範囲内にあるときに、自身のロケーションの報告を停止するように構成され得る。WTRU302は、サービングセルが特定のレベルを下回ったときに報告を開始するように構成され得る。
【0207】
例えば、WTRU302は、例えば、近隣セルのDL信号レベル(例えばSSB、及び/又はPRSの信号レベル)に関連する閾値に基づいて、それ自体のロケーションを報告するように構成され得る。例では、WTRU302は、近隣セルのDL信号レベル(例えば、RSRP)が特定のレベルを上回って上昇したとき、又は特定の範囲内にあるときに、自身のロケーションの報告を停止するように構成され得る。WTRU302は、サービングセルが特定のレベルを下回ったときに報告を開始するように構成され得る。
【0208】
本明細書に記載される方法を実装することに関して、WTRU302は、例えば、異なる条件に基づいて、自身のロケーションの報告を停止及び/又は開始すること以外の様式でロケーション決定を実施するように構成されてもよい。例えば、WTRU302は、本明細書に記載される条件のうちの1つ以上が充足される場合(例えば、ロケーション視差が小さい、かつ/又はWTRU302バッテリレベルが閾値を下回る、など)、ロケーション報告をより少ない頻度で実施してもよい。WTRU302は、例えば、ロケーション視差が大きいとき、より頻繁なロケーション報告を送信してもよい。
【0209】
WTRUは、測位をデリゲート/停止することを要求し得る。例えば、WTRU302は、ネットワーク(例えば、IABノード304a~c、gNB、LMFなど)に要求を送信し得、要求は、WTRU302がその測位をデリゲートすることを好むことを示し得る。例えば、WTRU302は、要求をネットワークに送信し得、この要求は、デリゲーションの理由(例えば、低バッテリレベル、及び/又はWTRU過熱など)を示し得る。ネットワークは、確認によってWTRU302に応答し得る。確認は、測位測定及び/又は決定の実施を停止するようにWTRU302に示し得る。確認は、測定及び/又は決定を(例えば、本明細書に記載されるように)条件付きで実施するようにWTRU302に示してもよい。
【0210】
WTRU302は、ネットワーク(例えば、IABノード304a~c、gNB、LMFなど)に要求を送信し得、要求は、WTRU302がロケーションを送信することを好むことを示し得る。例えば、WTRU302は、要求をネットワークに送信し得、この要求は、デリゲーションの報告を送信するのを好まない理由(例えば、低バッテリレベル、及び/又はWTRU過熱など)を示し得る。ネットワークは、確認によってWTRU302に応答し得る。確認は、WTRU302に、WTRU302の位置の報告を停止し、かつ/又はそれらを(例えば、本明細書に記載されるように)条件付きで報告するように示してもよい。例では、その位置の報告を停止すること、及び/又はそれらを条件付きで報告することを求める要求は、メッセージ(例えば、新しいメッセージ、及び/又は既存のメッセージに関連付けられていないメッセージ)であってもよい。例では、その位置の報告を停止すること、及び/又はそれらを条件付きで報告することを求める要求は、WTRU302支援情報など、メッセージ(例えば、既存のメッセージ)の変形であってもよい。
【0211】
WTRU302は、非モバイルベースの実装を介して(例えば、GNSSを介して)測定を実施し続けることができる。WTRU302は、決定されたロケーションがあまり正確でなくなった場合(例えば、WTRU302が屋内に入り、ロケーション情報が利用不可能かつ/又はあまり信頼できなくなった場合)、測位をデリゲートするための指示をネットワークに送信するように構成されてもよい。
【0212】
位置デリゲートによって提供されたロケーション情報の精度及び/又はデルタが決定されてもよい。例えば、WTRU302は、タイミング情報(例えば、指定された持続時間)を用いて構成され得る。WTRU302は、測定を実施することに関連し得るロケーションマージン情報(例えば、絶対オフセット及び/又は相対オフセット)を用いて構成され得る。WTRU302は、位置デリゲートであり得るノードに接続されている間、ロケーションマージン情報を用いて構成され得る。例えば、WTRU302は、(例えば、位置デリゲートに接続することに応答して)指定された持続時間にわたって測位測定を実施し続けるように構成され得る。例えば、WTRU302は、(例えば、位置測定に基づいて)WTRU302が決定したロケーション情報を、デリゲートによって提供されたロケーション情報と比較するように構成され得る。
【0213】
例えば、指定された持続時間中に、WTRU302は、指定された絶対的及び/又は相対的な位置マージン内で、位置デリゲートによって提供されたロケーションと同じであるロケーションを決定し得る。WTRU302は、デリゲートによって提供されたロケーション決定が十分に正確であるとみなすことができ、ロケーション決定を実施すること(例えば、GNSS又はPRS測定の実施)を停止することができる。WTRU302は、例えば、WTRU302がデリゲートによって提供されたロケーション精度をチェックし、測定の実施を停止したことを示す指示(例えば、停止指示)をネットワーク(例えば、LMF)に送信することができる。
【0214】
WTRU302は、それが決定したロケーション情報と位置デリゲートによって提供された指示との間のロケーション視差を、特定の指定された持続時間にわたって比較することができる。WTRU302は、(例えば、特定のマージンを上回る)2つの間の差を決定することができる。WTRU302は、差が一貫している(例えば、xメートルの別の指定されたマージン内にある)かどうかを決定することができる。WTRU302は、デリゲートによって提供されたロケーション情報が正確であるとみなすことができ、ロケーション決定(例えば、GNSS又はPRS測定の実施)を停止することができる。WTRU302は、例えば、WTRU302がデリゲートによって提供されたロケーション精度をチェックしたこと、及び/又は2つの間に一貫性のある差(例えば、xメートルの一貫した差)を検出したこと、及び測定の実施を停止したことを示す指示をネットワーク(例えば、LMF)に送信することができる。それに応答して、LMFは、例えば、WTRU302のより正確なロケーションを決定するために、デリゲートによって提供されたロケーションに加えて差を適用し得る。
【0215】
WTRU302は、デリゲートによって提供されたロケーションが正確なままであるかどうか、かつ/又は差が一貫したままであるかどうかをチェックするために、ロケーション測定及び/又は決定を(例えば、散発的に又は周期的に)開始するように構成され得る。例えば、WTRU302は、1分ごとにロケーション決定/比較を実施するように構成され得る。WTRU302は、ロケーション情報が正確及び/又は一貫したままである場合、ネットワークに指示を送信し得る。
【0216】
ロケーションを実施及び/又は決定するための本明細書に記載される方法は、ネットワークが(例えば、WTRU302によって送信されたPRS測定報告及び/又はSRSを送信するWTRU302に基づいて)ロケーション決定を実施するときに適用可能であり得る。例えば、WTRU302は、それがロケーションデリゲートに接続されている時間の間に周期的にPRS測定値を送信し得る。ネットワークは、報告に基づいてWTRU302のロケーションを決定し得る。ネットワークは、決定されたWTRU302のロケーションを、デリゲートによって報告されたロケーションと比較し得る。ネットワークは、WTRU302によって(例えば、以前に)報告された一貫したデルタ値を考慮し得る。ネットワーク(例えば、LMF)が、ロケーションが有効でない(例えば、もはや有効でない)と判断した場合、ネットワークは、WTRU302に指示を送信し得る。この指示は、WTRU302が、例えば、ロケーション測定及び/若しくは決定の実施を開始し得ること、ロケーション報告の送信を開始し得ること、かつ/又はネットワークによるロケーション決定のためのUL SRS信号の送信を開始し得ることを示し得る。例では、WTRU302は、何らかの構成に基づいて(例えば、周期的に)、別の手段を介して(例えば、GNSSを介して)決定されたロケーションをネットワークに送信し得る。ネットワークは、この情報を使用して、WTRU302のためのデリゲートのロケーション精度を比較及び/又は決定し得る。
【0217】
WTRU302は、複数の位置デリゲートのうちの1つ以上を選択するように構成され得る。例えば、複数のデリゲートが所与のWTRU302に利用可能であり得る。複数の位置デリゲートのうちの1つ以上は、(例えば、位置デリゲートとWTRU302との間の信号レベルが、必要とされる閾値を超えて上昇する場合、)WTRU302の位置デリゲーション要件及び/又は条件を充足し得る。WTRU302のロケーションデリゲーション要件を充足する、複数の位置デリゲートのうちの1つ以上は、候補位置デリゲートと称され得る。
【0218】
WTRU302は、位置デリゲートの測位能力の詳細を決定するように構成され得る。例えば、WTRU302は、デリゲートによって採用される測位方法(例えば、UE支援型、UEベースの、DLベースの、及び/又はULベースの、など)を決定するように構成され得る。例えば、WTRU302は、位置デリゲートによって実施される測位の精度レベル及び/又は推定値(例えば、パーセンテージ若しくは絶対値での信頼区間、及び/又は信頼度及び/又は精度レベル及び/又はパーセンテージなど)を決定するように構成され得る。例えば、WTRU302は、位置デリゲーションがどのように提供されるかを決定するように構成され得る。WTRU302が決定することのできる位置デリゲートを提供する方法は、例えば、ブロードキャストなどのプッシュメカニズム(例えば、ロケーションブロードキャスト周期性に関する情報を含み得る)、WTRU302要求によるなどのプルメカニズム、並びに/又はWTRU302がロケーションデリゲーションを要求及び/若しくはサブスクライブすることができ、かつ位置デリゲートが合意された周期性(例えば、サポートされた周期性)でWTRU302にロケーションを提供することができる組み合わせを含む。
【0219】
WTRU302は、位置デリゲート自体から位置デリゲートの能力に関する情報を(例えば、直接又は間接的に)受信し得る。例えば、WTRU302は、その測位能力及び/又は現在の測位メカニズムを送信するための要求を位置デリゲートに送信し得る。例えば、WTRU302には、位置デリゲート能力及び/又は使用されている現在の測位メカニズムに関する情報が、位置デリゲートからのブロードキャストシグナリングを介して提供され得る。
【0220】
代替的又は追加的に、WTRU302は、ネットワーク(例えば、現在のサービングgNB、及び/又はLMFなど)から、1つ以上の位置デリゲートの能力に関する情報を受信してもよい。例では、1つ以上の位置デリゲートの能力に関する(例えば、ネットワークから受信された)情報は、位置デリゲートの識別情報(例えば、モバイルセルID)と対応する能力とのペアのリストを含んでもよい。例えば、WTRU302は、ネットワーク(例えば、現在のサービングgNB、LMFなど)に、特定の位置デリゲートによって使用されている位置デリゲート能力及び/又は現在の測位メカニズムに関する要求を送信し得る。いくつかの例では、WTRU302は、ネットワーク(例えば、現在のサービングgNB、及び/又はLMFなど)に、特定の測位能力を有する位置デリゲートのリストを求める要求を送信し得る。
【0221】
WTRU302は、例えば、最良の信号レベル(例えば、RSRP、RSRQ、など)を充足し、最も正確であり、プッシュメカニズムを介してロケーションを提供することができ、かつ/又はより頻繁な更新が行われる、などの位置デリゲートを、(例えば、WTRU302のロケーションデリゲーション要件/条件を充足する1つ以上の位置デリゲートの中から)選択するように構成され得る。
【0222】
WTRU302は、位置デリゲーションを決定するときに、1つ以上のサービングセルのハンドオーバ、セル再選択、及び/又は測定能力を考慮し得る。
【0223】
例では、WTRU302は、位置デリゲーションを提供することができるセル(例えば、現在のサービングセル、及び/又は近隣セルなど)の測定値の上に正のオフセットを適用するように構成され得る。代替的又は追加的に、WTRU302は、位置デリゲーションを提供しないセル(例えば、現在のサービングセル、及び/又は近隣セルなど)の測定値の上に負のオフセットを適用するように構成され得る。例では、位置デリゲーションをサポートするセルへのハンドオーバ及び/又はセル再選択は、位置デリゲーションをサポートしないセルと比較して優先されてもよい。例えば、WTRU302は、第2のセルが位置デリゲーションをサポートし、第1のセルが位置デリゲーションをサポートしない場合、第1の近隣セルよりわずかに悪い信号レベルを有する第2の近隣セルへのハンドオーバ及び/又はセル再選択を実施してもよい。
【0224】
WTRU302は、異なるオフセット値/範囲を用いて構成されてもよい。例えば、デリゲートの位置能力(例えば、異なる精度レベル、測位技法、位置更新の周期性などに対する異なる値又は値の範囲の任意の組み合わせ)に依存して。
【0225】
WTRU302は、現在のWTRU302の状態に依存してオフセットを適用する(例えば、異なるオフセットを適用する)ように構成され得る。例えば、WTRU302は、WTRU302のバッテリレベルが特定のレベルを下回った場合、及び/又はWTRU302が、それ自体の測位決定がもはや正確ではないと判断した場合(例えば、WTRU302が屋内などで精度閾値を下回った場合など)、位置デリゲートセルに対してオフセットを適用し、かつ/又はより高いオフセットを使用するように構成され得る。
【0226】
WTRU302は、ロケーションデリゲーション要求/インタレストを(例えば、MAC CEを介して)モバイルIABノード304a~cに送信することができる。モバイルIAB(例えば、モバイルIABのMT)は、測位構成(例えば、PRS構成及び/又はSRS構成)を求める要求をネットワーク(例えば、ドナーCU310及び/又はLMFなど)に送信することができる。例えば、モバイルIABは、異なるWTRU302から特定の数のデリゲーション要求を受信すると、かつ/又はモバイルIABが特定のパーセンテージを超えるWTRUにサービス提供する場合に、デリゲーション要求を送信することができる。要求は、要求された測位構成の理由を示すことができる(例えば、デリゲーションを要求したWTRU302の数若しくはパーセンテージ、及び/又はWTRU302がどの種類の測位精度/メカニズムに関心があるかに関する情報、などを含む)。ネットワークは、この要求に基づいて、所望の測位測定及び/又はシグナリング構成を用いてモバイルIABを構成し得る。モバイルIABは、モバイルIABが測位デリゲーション(例えば、ブロードキャストシグナリング、及び/又は個々のMAC CE、など)を提供する準備ができているときに、測位デリゲーションを要求したWTRU302に通知し得る。
【0227】
図4A~
図4Cは、デリゲーション候補の使用を要求し、それに関与し、最終的にそれを停止するWTRU402を例解する。
図4Aにおいて、システム400は移動中の列車を含み得る。移動中の列車は、ネットワークに接続されたネットワークデバイス404(例えば、IABノード)と複数のWTRU406とを含み得る。システム400において、WTRU402は、ネットワークデバイス404のカバレッジエリア408の外側(例えば、列車の外側)に位置し得、そのため、それ自体のロケーション決定及び/又は測定を実施し得る。
【0228】
システム420において(例えば、
図4Bを参照すると)、WTRU402は、ネットワークデバイス404のカバレッジエリア408に入ることができる。WTRU402は、ネットワークデバイス404に接続することができる。WTRU402は、ネットワークデバイス404を測位デリゲートとして選択することができる。例えば、WTRU402は、ネットワークデバイス404のロケーション情報及び/若しくは測定値の使用を開始することができ、かつ/又はそれ自体のロケーション決定及び/若しくは測定値の実施を停止することができる。いくつかの例では、WTRU402は、ネットワークデバイス404から受信されたブロードキャスト情報を介して、かつ/又はWTRU402によって送信された要求に応答してネットワークデバイス404から送信された1つ以上のメッセージ内で、ネットワークデバイス404のロケーション決定及び/又は測定値を受信することができる。いくつかの例では、WTRU402は、測位構成情報を、(例えば、カバレッジエリア408に入ると、ネットワークデバイス404から)受信することができる。測位構成情報は、WTRU402のための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示を含み得る。
【0229】
測位構成情報は、測位デリゲーションを開始又は停止するための1つ以上の条件の指示を含み得る。WTRU402は、測位デリゲーションを開始するための条件が満たされているとの検出に基づいて、ネットワークデバイス404を測位デリゲートとして使用することを決定し得る。WTRU402は、WTRUがネットワークデバイス404を測位デリゲートとして使用することを開始したことを示す指示(例えば、開始指示)を、ネットワーク(例えば、ネットワークデバイス404)に送信し得る。更に、いくつかの例では、WTRU402は、ロケーション視差報告をネットワークデバイスに送信し得、ロケーション視差報告は、WTRU402のロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す。
【0230】
システム440において(例えば、
図4Cを参照すると)、WTRU402は、ネットワークデバイス404のカバレッジエリア408から出ることができ、それに応じて、ネットワークデバイス404を測位デリゲートとして使用することを停止することができる。例えば、WTRU402は、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し得る。WTRU402は、WTRUがネットワークデバイス404を測位デリゲートとして使用することを停止したことを示す指示(例えば、停止指示)を、ネットワーク(例えば、ネットワークデバイス404)に送信し得る。次いで、WTRU402は、それ自体のロケーション決定及び/又は測定の実施を再開することができる。
【0231】
図5は、WTRU(例えば、WTRU302及び/又はWTRU402)によって実施される代表的な手順500のフローチャートを描画する。WTRUは、測位デリゲーションに関連する構成を取得するために、手順500、例えば、ロケーションデリゲーション要求を送信すること、測位デリゲートを使用するための条件を監視すること、並びに/又はWTRUが測位測定及び決定の実施を開始及び/若しくは停止したという指示をネットワークに送信すること、を実施し得る。
【0232】
502において、WTRUは、ロケーションデリゲーション要求をネットワークデバイス(例えば、IABノード)に送信し得る。WTRUは、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージをネットワークデバイス(例えば、IABノード)に送信することができ、ロケーションデリゲーション要求は、要求の理由を含み得る。504において、WTRUは、位置デリゲーションに関する構成を受信し得る。構成は、デリゲート測位候補情報、及び/又は測位候補を使用することを決定するためのトリガ条件などを含み得る。506において、WTRUは、ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件を監視し得る。
【0233】
508において、WTRUは、ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件が満たされているかどうかを決定する。ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件が満たされていないとWTRUが決定した場合、WTRUは、510において、ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件を監視し続け得る。ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件が満たされているとWTRUが決定した場合、WTRUは、512において、ロケーション測定及び/又は決定の実施を停止し得る。ロケーションデリゲートの使用を開始するための条件が満たされているとWTRUが決定した場合、WTRUは、512において、測位デリゲート候補からのロケーション情報の取得を開始し得る。
【0234】
WTRUは、測位基準信号(PRS)伝送に関連する測定を実施し得る。WTRUは、デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、PRS測定値を報告し得る。WTRUは、測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施し、かつWTRUが決定したロケーション情報を、測位デリゲートによって提供されたロケーション情報と比較し得る。
【0235】
514において、WTRUは、ロケーションデリゲートを選択しており、ロケーションデリゲーションが開始された、かつ/又は進行中のままであるという指示(例えば、開始指示)をネットワークデバイス(例えば、IABノード)に送信し得る。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを有効化する(例えば、測位デリゲーションを開始する)ための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという指示をネットワークデバイス(例えば、IABノード)に送信し得る。指示は、測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含み得る。例では、WTRUは、ネットワークデバイス(例えば、IABノード)から測位要求を受信し得、次いで、WTRUは、測位要求に応答して、ネットワークデバイス(例えば、IABノード)に対する指示を送信し得る。
【0236】
測位デリゲーションを有効化する(例えば、測位デリゲーションを開始する)ための条件は、例えば、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、WTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、及び/又はWTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることをWTRUが検出することを含み得る。測位デリゲーションを有効化するための条件は、WTRUが、測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、WTRUが少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含み得る。
【0237】
WTRUは、ロケーション視差報告をネットワークデバイスに送信し得、ロケーション視差報告は、WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す。
【0238】
516において、WTRUは、ロケーションデリゲートの使用を停止するための条件が満たされているかどうかを決定する。ロケーションデリゲートの使用を停止するための条件が満たされていないとWTRUが決定した場合、WTRUは、ロケーションデリゲートの使用を停止するための条件を監視し続け得、ロケーションデリゲートの使用を停止するための条件が満たされるかどうかを決定し得る516。いくつかの例では、WTRUは、ロケーションデリゲーションの使用を停止するための条件が満たされていないと決定されると、ロケーションデリゲーションが進行中のままであることを示す2つ以上の指示(例えば、停止指示)を送信し得る。ロケーションデリゲートの使用を停止するための条件が満たされるとWTRUが決定した場合、WTRUは、518において、ロケーションデリゲーションの使用を停止して(例えば、ロケーションデリゲーションを無効化して)、WTRU自体のロケーション測定及び/又は決定の実施を開始し得る。
【0239】
520において、WTRUは、ロケーションデリゲーションが停止した(例えば、無効化されている)こと、並びに/又はWTRUがそれ自体のロケーション測定及び/若しくは決定を実施しているとの指示(例えば、停止表示)を、ネットワークデバイス(例えば、IABノード)に送信し得る。WTRUは、少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを無効化するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、WTRUが測位のために少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという指示をネットワークデバイスに送信し得る。
【0240】
いくつかの例では、WTRUは、502~514(例えば、502~514のみ)を実施し、516~522を実施しなくてもよい。例えば、WTRUは、例えば、WTRUがネットワークから接続解除されている場合、502~514のみを実施してもよい。
【0241】
上述の特徴及び要素は、特定の組み合わせで説明されているが、各特徴又は要素は、好ましい実施形態の他の特徴及び要素なしで単独で使用されてもよく、又は他の特徴及び要素を用いて若しくはそれらを用いずに、様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0242】
本明細書で説明される実装形態は、3GPP特有プロトコルを考慮し得るが、本明細書で説明される実装形態は、このシナリオに限定されず、他の無線システムに適用可能であり得ることが、理解されよう。例えば、本明細書で説明される解決策は、LTE、LTE-A、新たな無線(NR)、又は5G特有プロトコルを考慮するが、本明細書で説明される解決策は、このシナリオに限定されず、他の無線システムにも更に適用可能であることが、理解されよう。例えば、システムを、3GPP、5G、及び/又はNRネットワーク層を参照して説明してきたが、想定される実施形態は、特定のネットワーク層技術を使用する実装形態以外にも広がっている。同様に、潜在的な実装形態は、全てのタイプのサービス層アーキテクチャ、システム、及び実施形態に及ぶ。本明細書に記載の技術は、独立して適用することができ、及び/又は他のリソース構成技術と組み合わせて使用することができる。
【0243】
本明細書で説明されるプロセスは、コンピュータ及び/又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、及び/又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、(有線接続及び/又は無線接続を介して送信される)電子信号及び/又はコンピュータ可読記憶媒体が挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどであるがこれらに限定されない磁気媒体、磁気光学媒体、並びに/又はコンパクトディスク(Compact Disc、CD)-ROMディスク、及び/若しくはデジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、端末、基地局、RNC(Radio Network Controller、無線ネットワークコントローラ)、及び/又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0244】
本明細書に記載のプロセスを実施するエンティティは、モバイルデバイス、ネットワークノード、又はコンピュータシステムのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(例えば、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることが理解される。すなわち、プロセスは、モバイルデバイス、及び/又はノード若しくはコンピュータシステムなどのネットワークノードのメモリに記憶されたソフトウェア(例えば、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装されてもよく、このコンピュータ実行可能命令は、ノードのプロセッサによって実行されたときに、議論されたプロセスを実施する。また、図面に例解される任意の送信及び受信プロセスは、ノードのプロセッサ及びそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下でノードの通信回路によって実施され得ることが理解される。
【0245】
本明細書に記載の様々な技術は、ハードウェア若しくはソフトウェア、又は必要に応じて両方の組み合わせに関連して実装され得る。したがって、本明細書に記載された主題の実装形態及び装置、又はその特定の態様若しくは部分は、任意の他の機械可読記憶媒体を含む有形媒体で具体化されたプログラムコード(例えば、命令)の形態をとることができ、プログラムコードは、コンピュータなどの機械にロードされて実行されたときに、その機械は、本明細書に記載された主題を実施するための装置となる。プログラムコードが媒体に記憶されている場合、プログラムコードは、アクションを集合的に実行する1つ以上の媒体に記憶されている場合があり、すなわち、1つ以上の媒体は一緒に、アクションを実行するためのコードを含み、ただし、2つ以上の単一媒体が存在する場合、コードのいずれの特定の部分も任意の特定の媒体に記憶する必要はない。プログラマブルデバイス上でのプログラムコード実行の場合、コンピューティングデバイスは、一般に、プロセッサ、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性メモリと不揮発性メモリ及び/又は記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含む。例えば、API、再利用可能なコントロールなどの使用を通じて、本明細書に記載の主題に関連して記載されたプロセスを実装又は利用することができる1つ以上のプログラム。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高レベルの手続き型又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装されることが好ましい。ただし、プログラムは、必要に応じて、アセンブリ言語又は機械語で実装することができる。いずれの場合も、言語はコンパイル型言語又はインタプリタ型言語であってもよく、またハードウェア実装と組み合わされてもよい。
【0246】
例示的な実施形態は、1つ以上のスタンドアロンコンピューティングシステムの環境で本明細書に記載の主題の態様を利用することを言及する場合があるが、本明細書に記載の主題は、そのように限定されるものではなく、むしろ、ネットワーク又は分散コンピューティング環境などの任意のコンピューティング環境に関連して実装されてもよい。なお更に、本明細書に記載の主題の態様は、複数の処理チップ若しくはデバイス内又はそれらにわたって実装することができ、ストレージは、複数のデバイスにわたって同様に影響を受ける場合がある。このようなデバイスには、パーソナルコンピュータ、ネットワークサーバ、ハンドヘルドデバイス、スーパーコンピュータ、又は自動車及び飛行機などの他のシステムに統合されたコンピュータが挙げられ得る。
【0247】
本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際には、図に例解されるように、分かりやすくするために特定の用語が用いられる。しかしながら、特許請求された主題は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素は、同様の目的を達成するために同様の様式で動作する全ての技術的均等物を含むことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信し、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされているとの検出に基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項2】
前記プロセッサ及び前記メモリが、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサ及び前記メモリが、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記開始指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ネットワークから測位要求を受信するように構成されており、前記開始指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されており、ロケーション視差報告が、前記WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す、請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサ及び前記メモリは、前記差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、前記ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施し、かつ前記WTRUが決定した前記ロケーション情報を、前記測位デリゲートによって提供された前記ロケーション情報と比較するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項11】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信することと、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信することと、を含む、方法。
【請求項12】
測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して前記指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークから測位要求を受信することを更に含み、前記指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
測位構成情報を受信し、
前記測位構成情報に基づいて、測位のために測位デリゲーション候補を選択し、
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、かつ
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項20】
前記測位構成情報が、前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを開始又は停止するための1つ以上の条件の指示と、を含み、前記測位構成情報によって示された前記1つ以上の測位デリゲーション候補が、選択された前記測位デリゲーション候補を含み、
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用しているという前記開始指示を前記ネットワークに送信し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用することを停止したという前記停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、請求項19に記載のWTRU。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信し、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされているとの検出に基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項2】
前記プロセッサ及び前記メモリが、測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサ及び前記メモリが、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記開始指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ネットワークから測位要求を受信するように構成されており、前記開始指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されており、ロケーション視差報告が、前記WTRUのロケーションと測位デリゲートのロケーションとの間の差を示す、請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサ及び前記メモリは、前記差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、前記ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサ及び前記メモリが、
測位デリゲートに接続した後、指定された持続時間にわたって測位測定を実施し、かつ前記WTRUが決定し
たロケーション情報を、前記測位デリゲートによって提供された前記ロケーション情報と比較するように構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項11】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションの使用を開始又は停止するための1つ以上の条件の指示とを含む測位構成情報を受信することと、
前記測位デリゲーション候補のうちの少なくとも1つについて、前記測位デリゲーションの使用を開始するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための条件が満たされていることを検出することと、
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信することと、を含む、方法。
【請求項12】
測位デリゲーションを実施することを要求するメッセージを前記ネットワークに送信することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、WTRUバッテリレベルが閾値を下回ること、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に接続すること、又は前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して指定された近接性内にあることを検出すること、のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記測位デリゲーションの使用を開始するための前記条件は、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補から受信された信号強度測定値に基づいて、前記WTRUが前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補に対して前記指定された近接性内にあることを検出することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、1つ以上の測位基準信号(PRS)伝送の測定を実施し、PRS測定値を報告すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記指示が、前記少なくとも1つの測位デリゲーション候補の位置を示すロケーション情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークから測位要求を受信することを更に含み、前記指示が、前記測位要求に応答して前記ネットワークに送信される、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
差が所定の時間期間にわたって視差閾値を超えていることに基づいて、ロケーション視差報告を前記ネットワークに送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
プロセッサとメモリとを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
測位構成情報を受信し、
前記測位構成情報に基づいて、測位のために測位デリゲーション候補を選択し、
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用しているという開始指示をネットワークに送信し、かつ
前記WTRUが測位のために前記測位デリゲーション候補を使用することを停止したという停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、WTRU。
【請求項20】
前記測位構成情報が、前記WTRUのための1つ以上の測位デリゲーション候補の指示と、測位デリゲーションを開始又は停止するための1つ以上の条件の指示と、を含み、前記測位構成情報によって示された前記1つ以上の測位デリゲーション候補が、選択された前記測位デリゲーション候補を含み、
前記プロセッサ及び前記メモリが、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションを開始するための条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用しているという前記開始指示を前記ネットワークに送信し、
前記選択された測位デリゲーション候補について、測位デリゲーションを停止するための条件が満たされていることを検出し、かつ
前記選択された測位デリゲーション候補について、前記測位デリゲーションの使用を停止するための前記条件が満たされていることを検出することに基づいて、前記WTRUが測位のために前記選択された測位デリゲーション候補を使用することを停止したという前記停止指示を前記ネットワークに送信する、ように構成されている、請求項19に記載のWTRU。
【国際調査報告】