(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】サイドリンク通信方法、装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20241029BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241029BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/23
H04W72/21
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523690
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2021125377
(87)【国際公開番号】W WO2023065235
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
本開示は、サイドリンク通信方法、装置および記憶媒体に関する。サイドリンク通信方法は、第1端末に適用され、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップと、前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するステップと、を含む。本開示により、ネットワークデバイスは、この後、該サイドリンク通信リソースを正確にスケジューリングすることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信方法であって、第1端末に適用され、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信方法。
【請求項2】
前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用しないステップをさらに含み、
前記指示情報は、サイドリンク通信リソースが使用されていないことを指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項3】
前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、
前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項4】
前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、
前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項5】
前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある、
ことを特徴とする請求項3に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項6】
前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、
前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する、
ことを特徴とする請求項5に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項7】
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項8】
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回伝送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項9】
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、前記サイドリンク通信リソースに基づいて再送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答フィードバックを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項10】
ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするサイドリンク通信リソースを受信する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項11】
前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にサイドリンク通信データを送信するステップをさらに含み、
前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項12】
前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、
送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、
前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項13】
ネットワークデバイスが前記リソース情報に基づいて決定した、アクティブ時間内にスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11または12に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項14】
サイドリンク通信方法であって、ネットワークデバイスに適用され、
サイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信方法。
【請求項15】
前記指示情報は、端末によって使用されていないサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項14に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項16】
前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、
前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である、
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項17】
前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、
前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項15または16に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項18】
前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある、
ことを特徴とする請求項16に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項19】
前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、
前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する、
ことを特徴とする請求項18に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項20】
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項21】
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項22】
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ否定応答フィードバックを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項23】
次のアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項24】
前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する、
ことを特徴とする請求項14に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項25】
前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、
送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、
第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項26】
前記リソース情報に基づいてアクティブ時間を決定するステップと、
前記リソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項24または25に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項27】
サイドリンク通信装置であって、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するように構成される受信ユニットと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するように構成される送信ユニットと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信装置。
【請求項28】
サイドリンク通信装置であって、
サイドリンク通信リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングユニットと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信するように構成される受信ユニットと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信装置。
【請求項29】
サイドリンク通信装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、請求項1~13のいずれか一項に記載のサイドリンク通信方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするサイドリンク通信装置。
【請求項30】
サイドリンク通信装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、請求項14~26のいずれか一項に記載のサイドリンク通信方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするサイドリンク通信装置。
【請求項31】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体には命令が記憶され、前記記憶媒体の命令が端末のプロセッサによって実行されると、端末に請求項1~13のいずれか一項に記載のサイドリンク通信方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項32】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体には命令が記憶され、前記記憶媒体の命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行されると、ネットワークデバイスに請求項14~26のいずれか一項に記載のサイドリンク通信方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特に、サイドリンク通信方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)以来、第 3 世代パートナーシップ(Third Generation Partnership、3GPP)は、エンドツーエンドの直接通信の標準としてサイドリンク(sidelink)標準を常に策定してきた。
【0003】
sidelink通信に対して、sidelink 端末の消費電力を節約するために、R17でsidelink非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)を導入している。ブロードキャストとマルチキャストについて、受信端末のsidelink DRX設定は、サービスタイプによって決定され、タイマと周期などを含む。ユニキャストについて、受信端末のsidelink DRX設定は、送信端末または送信端末のネットワークデバイスによって設定される。
【0004】
関連技術では、sidelink DRXについて、送信端末のためにsidelink送信リソースを設定することにより、sidelinkデータを送信する。ここで、送信端末は、データの紛失を防止するために、受信端末のアクティブ時間内にsidelinkデータを送信する。受信端末は、省エネの目的を達成するために、アクティブ時間内にPSCCHチャネルをモニタする。送信端末は、アクティブ時間内にある受信端末が存在ないと決定すると、設定された送信リソースを破棄する。
【0005】
しかしながら、ネットワークデバイスによって制御されるsidelink DRX通信について、ネットワークデバイスは、送信端末が設定されたsidelink送信リソースに基づいてデータを送信しているか否かを決定できないため、sidelink端末を誤ってスケジューリングすることになる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示はサイドリンク通信方法、装置および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の第1態様によると、第1端末に適用されるサイドリンク通信方法を提供し、該方法は、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップと、前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するステップと、を含む。
【0008】
一実施形態では、前記方法は、前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用しないステップをさらに含み、前記指示情報は、サイドリンク通信リソースが使用されていないことを指示する。
【0009】
一実施形態では、前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、
前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である。
【0010】
一実施形態では、前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する。
【0011】
一実施形態では、前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0012】
一実施形態では、前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0013】
一実施形態では、前記方法は、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップをさらに含む。
【0014】
一実施形態では、前記方法は、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回伝送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、前記方法は、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて再送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答フィードバックを送信するステップをさらに含む。
【0016】
一実施形態では、前記方法は、ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするサイドリンク通信リソースを受信するステップをさらに含む。
【0017】
一実施形態では、前記方法は、前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にサイドリンク通信データを送信するステップをさらに含み、前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0018】
一実施形態では、前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
一実施形態では、前記方法は、ネットワークデバイスが前記リソース情報に基づいて決定した、アクティブ時間内にスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップをさらに含む。
【0020】
本開示の実施例の第2態様によると、ネットワークデバイスに適用されるサイドリンク通信方法を提供し、該方法は、
サイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップと、前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信するステップを含む。
【0021】
一実施形態では、前記指示情報は、端末によって使用されていないサイドリンク通信リソースを指示する。
【0022】
一実施形態では、前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である。
【0023】
一実施形態では、前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する。
【0024】
一実施形態では、前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0025】
一実施形態では、前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0026】
一実施形態では、前記方法は、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップをさらに含む。
【0027】
一実施形態では、前記方法は、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップをさらに含む。
【0028】
一実施形態では、前記方法は、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ否定応答フィードバックを受信するステップをさらに含む。
【0029】
一実施形態では、前記方法は、次のアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップをさらに含む。
【0030】
一実施形態では、前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0031】
一実施形態では、前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
一実施形態では、前記方法は、
前記リソース情報に基づいてアクティブ時間を決定し、前記リソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップをさらに含む。
【0033】
本開示の実施例の第3態様によると、サイドリンク通信装置を提供し、この装置は、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するように構成される受信ユニットと、前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するように構成される送信ユニットと、を含む。
【0034】
一実施形態では、前記サイドリンク通信装置は、処理ユニットをさらに含み、前記処理ユニットは、前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用しないように構成され、前記指示情報は、サイドリンク通信リソースが使用されていないことを指示する。
【0035】
一実施形態では、前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である。
【0036】
一実施形態では、前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する。
【0037】
一実施形態では、前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0038】
一実施形態では、前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0039】
一実施形態では、前記送信ユニットはさらに、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するように構成される。
【0040】
一実施形態では、前記送信ユニットはさらに、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回伝送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するように構成される。
【0041】
一実施形態では、前記送信ユニットはさらに、ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて再送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答フィードバックを送信するように構成される。
【0042】
一実施形態では、前記受信ユニットはさらに、ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするサイドリンク通信リソースを受信するように構成される。
【0043】
一実施形態では、前記送信ユニットはさらに、前記第1端末とサイドリンク通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にサイドリンク通信データを送信するように構成され、前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0044】
一実施形態では、前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0045】
一実施形態では、前記受信ユニットはさらに、ネットワークデバイスが前記リソース情報に基づいて決定した、アクティブ時間内にスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するように構成される。
【0046】
本開示の実施例の第4態様によると、サイドリンク通信装置を提供し、この方法は、
サイドリンク通信リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングユニットと、前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信するように構成される受信ユニットと、を含む。
【0047】
一実施形態では、前記指示情報は、端末によって使用されていないサイドリンク通信リソースを指示する。
【0048】
一実施形態では、前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である。
【0049】
一実施形態では、前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する。
【0050】
一実施形態では、前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0051】
一実施形態では、前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0052】
一実施形態では、前記受信ユニットは、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するように構成される。
【0053】
一実施形態では、前記受信ユニットはさらに、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するように構成される。
【0054】
一実施形態では、前記受信ユニットはさらに、前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ否定応答フィードバックを受信するように構成される。
【0055】
一実施形態では、前記スケジューリングユニットはさらに、次のアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするように構成される。
【0056】
一実施形態では、前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0057】
一実施形態では、前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
一実施形態では、前記スケジューリングユニットは、前記リソース情報に基づいてアクティブ時間を決定し、前記リソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするように構成される。
【0059】
本開示の実施例の第5態様によると、サイドリンク通信装置を提供し、該装置は、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、第1態様または第1態様のいずれか1つの実施形態に記載のサイドリンク通信方法を実行するように構成される。
【0060】
本開示の実施例の第6態様によると、サイドリンク通信装置を提供し、該装置は、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、第2態様または第2態様のいずれか1つの実施形態に記載のサイドリンク通信方法を実行するように構成される。
【0061】
本開示の実施例の第7態様によると、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体に命令が記憶され、前記記憶媒体の命令が端末のプロセッサによって実行されると、端末に第1態様または第1態様のいずれか1つの実施形態に記載のサイドリンク通信方法を実行させる。
【0062】
本開示の実施例の第8態様によると、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体に命令が記憶され、前記記憶媒体の命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行されると、ネットワークデバイスに第2態様または第2態様のいずれか1つの実施形態に記載のサイドリンク通信方法を実行させる。
【発明の効果】
【0063】
本開示の実施例により提供される技術案は、端末がネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信し且つ指示情報を送信することで、該受信されたサイドリンク通信リソースの使用状況を指示し、これにより、ネットワークデバイスが、この後、該サイドリンク通信リソースを正確にスケジューリングすることができるという有益な効果を奏する。
【0064】
なお、以上の一般的な説明と以下の詳しい説明は、例示的な説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部となり、本開示に一致する実施例を示しており、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
【
図1】例示的な一実施例に係る無線通信システムの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図5】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図6】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図7】例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートである。
【
図8】例示的な一実施例に係るsidelink通信装置のブロック図である。
【
図9】例示的な一実施例に係るsidelink通信装置のブロック図である。
【
図10】例示的な一実施例に係るsidelink通信用の装置のブロック図である。
【
図11】例示的な一実施例に係るsidelink通信用の装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例は図面に示される。以下の説明は、図面に関連する場合、特に明記されていない限り、異なる図面における同じ数字は、同じまたは類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲で詳述された、本開示の一部の態様に一致する装置と方法の例に過ぎない。
【0067】
本開示の実施例によって提供されるサイドリンク通信方法は、
図1に示すサイドリンク通信システムに適用することができる。
図1を参照すると、サイドリンク通信デバイス間でサイドリンク通信を行うシナリオでは、ネットワークデバイスは、サイドリンク通信デバイス1のために、様々なデータ伝送用の伝送パラメータを設定する。サイドリンク通信デバイス1、サイドリンク通信デバイス2はサイドリンク通信デバイス3とサイドリンク通信する。ネットワークデバイスとサイドリンク通信デバイスとの間で通信を行うリンクは、アップリンクとダウンリンクであり、サイドリンク通信デバイスとサイドリンク通信デバイスとの間のリンクはサイドリンク(sidelink)である。
【0068】
本開示では、サイドリンク通信デバイスの間で直接通信する通信シナリオは、車両用無線通信技術(Vehicle to Everything、V2X)のサービスシナリオである。ここで、Vは車載デバイスを表し、Xは、車載デバイスとインタラクションする如何なるオブジェクトを表す。現在のXは、主に、車載デバイス、ハンドヘルドデバイス、交通路側インフラとネットワークを含む。V2Xインタラクションの情報モードは、車載デバイスと車載デバイスとの間(Vehicle to Vehicle、V2V)、車載デバイスと路側デバイスとの間(Vehicle to Infrastructure、V2I)、車載デバイスとハンドヘルドデバイスとの間(Vehicle to Pedestrian、V2P)、車載デバイスとネットワークとの間(Vehicle to Network、V2N)のインタラクションを含む。
【0069】
新世代の5Gモバイル通信技術の発展に伴い、3GPP Rel-16では、5G NR技術を利用して、車両隊列走行管理(Vehicles Platooning)、知覚拡張(Extended Sensors)、先進運転(Advanced Driving)、および遠隔運転(Remote Driving)などの新しいV2x通信サービスとシナリオをサポートする。要するに、5G V2x sidelinkは、より高い通信速度、より短い通信遅延、より信頼的な通信品質を提供することができる。
【0070】
サイドリンク通信デバイス間で直接通信する通信シナリオは、端末と端末との間(Device to Device、D2D)の通信シナリオであってもよい。本開示の実施例では、直接通信を行うサイドリンク通信デバイスは、無線通信機能を備える様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、計算デバイスまたは無線モデムに接続された他の処理デバイス、および様々な形態のユーザイクイップメント(User Equipment、UE)、移動局(Mobile station、MS)、端末(terminal)、端末イクイップメント(Terminal Equipment)などを含んでもよい。本開示の実施例は、以下、サイドリンク通信デバイスが端末である場合を例として説明する。ここで、本開示の以下の実施例に係る端末、sidelink UE、sidelink端末は、いずれもサイドリンク通信デバイスとして理解してもよく、当業者であればその意味の一致性を理解することができる。さらに、sidelink通信における端末は、sidelink通信を行う送信端末と受信端末を含む。
【0071】
sidelink端末の消費電力を節約するために、R17でsidelink DRXを導入している。ブロードキャストとマルチキャストについて、受信端末のsidelink DRX設定は、サービスタイプによって決定され、タイマと周期などを含む。ユニキャストについて、受信端末のsidelink DRX設定は、送信端末または送信端末のネットワークデバイスによって設定される。
【0072】
関連技術では、sidelink DRXについて、送信端末のためにsidelink送信リソースを設定することにより、sidelinkデータを送信する。sidelink通信は2種類のsidelink送信リソース割り当て方式があり、1つは、ネットワークが動的にスケジューリングするという方式であり、もう1つは、送信端末がネットワークによってブロードキャストされたリソースプールから自主的に選択する方式である。ここで、動的にスケジューリングする方式では、ネットワークデバイスは、端末のキャッシュデータ報告に基づいて、端末にsidelink送信リソースを動的に割り当てる。自主的に選択する方式では、端末は自主的に、ネットワークによってブロードキャストされたまたは事前に設定されたリソースプールからsidelink送信リソースをランダムに選択する。
【0073】
ここで、送信端末は、受信端末のアクティブ時間内に、sidelink送信リソースに基づいてsidelinkデータを送信することで、データの紛失を防止する。受信端末は、アクティブ時間内にPSCCHチャネルをモニタすることで、省エネの目的を達成する。送信端末は、アクティブ時間内にある受信端末が存在しないと決定した場合、送信端末は、sidelink送信リソースを使用してsidelinkデータを送信しない。
【0074】
しかし、ネットワークデバイスによって制御されるsidelink DRX通信について、ネットワークデバイスは、送信端末が設定されたsidelink送信リソースに基づいてsidelinkデータを送信しているか否かを決定できないため、sidelink端末を誤ってスケジューリングすることになる可能性がある。例えば、送信端末が基地局によってスケジューリングされたsidelink送信リソースを受信したが、アクティブ時間にある受信端末が存在しない場合、発送端末は基地局によってスケジューリングされたsidelink送信リソースを破棄する。しかし、基地局は、端末がこの送信リソース許可を破棄したことを知らないため、基地局はsidelink送信リソースを引き続きスケジューリングする可能性があるので、この後の送信リソースがすべて破棄される可能性があり、リソースが浪費されてしまう。
【0075】
これに鑑みて、本開示の実施例は、DRXの設定に適用されるsidelink通信方法を提供し、送信端末は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソース、例えばsidelink送信リソースを受信し、該sidelink通信リソースが使用されるか否かという指示情報をネットワークデバイスに送信することで、ネットワークデバイスがこの後に該スケジューリングされたsidelink通信リソースを誤ってスケジューリングすることを回避する。例えば、非アクティブ時間内に未使用のsidelink通信リソースをスケジューリングすることを回避することで、リソースの浪費を回避する。
【0076】
本開示の以下の実施例では、説明を容易にするために、sidelink通信を行う端末を第1端末及び第2端末と呼ぶ。ここで、第1端末はsidelink通信の送信端末として理解してもよい。第2端末は、sidelink通信の受信端末として理解してもよい。
【0077】
なお、本開示の実施例では、ネットワークデバイスが第1端末のためにスケジューリングしたsidelink通信リソースはsidelink送信リソースであってもよい。
【0078】
図2は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図2に示すように、sidelink通信方法は、第1端末に適用され、以下のステップS11~S12を含む。
【0079】
ステップS11では、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信する。
【0080】
ステップS12では、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信する。
【0081】
本開示の実施例では、端末がネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースの使用状況をネットワークデバイスに送信して、ネットワークデバイスがこの後、sidelink通信リソースの使用状況に基づいて正確なスケジューリングを行い、ネットワークデバイスがこの後に該スケジューリングのsidelink通信リソースを誤ってスケジューリングすることを回避する。
【0082】
本開示の実施例では、sidelink通信を行う第1端末と第2端末はDRXに基づいてsidelink通信を行う。第2端末はDRXのアクティブ時間内に物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)をモニタする。第1端末は、アクティブ時間内に、アクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定すると、スケジューリングされたsidelink通信リソースを使用してsidelinkデータを送信する。第1端末は、アクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定すると、スケジューリングされたsidelink通信リソースを使用しない。
【0083】
一実施形態では、第1端末とsidelink通信する第2端末は、1つ又は複数を含んでもよい。第1端末が、それとsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間にある第2端末が存在しないと決定したことに応答して、第1端末は、スケジューリングされたsidelink通信リソースを使用せず、ネットワークデバイスに送信した指示情報は、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する。
【0084】
図3は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図3に示すように、sidelink通信方法は、第1端末に適用され、以下のステップS21~S23を含む。
【0085】
ステップS21では、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信する。
【0086】
ステップS22では、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用しない。
【0087】
本開示の実施例では、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないということは、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースがデータ伝送を行う時間内に、アクティブ時間にある第2端末が1つも存在しないこととして理解してもよい。
【0088】
一例では、第1端末がネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用しないということは、例えば、該スケジューリングされたsidelink通信リソースを破棄することである。例えば、基地局によってスケジューリングされたsidelink送信リソースが所在する時間に、アクティブ時間にある受信UEが1つも存在しない場合、UEはこのsidelink送信リソースを破棄する。
【0089】
ステップS23では、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する指示情報を送信する。
【0090】
本開示の実施例では、第1端末は、スケジューリングされたsidelink通信リソースが所在する時間内に、アクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定した場合、第1端末は、スケジューリングされたsidelink通信リソースを使用せず、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する指示情報をネットワークデバイスに送信する。ネットワークデバイスは、該sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する指示情報を受信した後、第2端末の非アクティブ時間内に該sidelink通信リソースを継続的にスケジューリングすることを回避でき、リソースの浪費を回避する。
【0091】
関連技術では、動的にスケジューリングされた送信リソース割り当て方式では、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)を端末に送信する。DCIには時間周波数位置を指示するハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセス識別子(process ID)とsidelink送信リソースが含まれている。Sidelink端末は、DCIを受信した後、対応するsidelink送信リソースを使用する。ここで、対応するsidelink送信リソースを使用してsidelink通信を行う過程にsidelink HARQを行う。関連技術では、sidelink HARQ process IDと、DCIに含まれているHARQ process IDとをバインドすることにより、ネットワークデバイスは、sidelink HARQ process IDに対応するsidelink通信リソースがネットワークデバイスによってスケジューリングされたHARQ process IDに対応するリソースであると決定する。
【0092】
本開示の実施例の一実施形態では、第1端末によって送信される指示情報にはHARQ process IDが含まれる。指示情報に含まれるHARQ process IDは、第1端末によって使用されていないsidelink通信リソースをスケジューリングするDCIに含まれるHARQプロセス識別子であり、これにより、ネットワークデバイスが非アクティブタイマを停止し、非アクティブタイマの時間長の延長を回避する。
【0093】
本開示の実施例では、HARQ process IDはビットマップの方式で指示してもよい。即ち、指示情報は、HARQ process IDを指示するビットマップを含んでもよく、以下に第1ビットマップと呼ばれる。第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係がある。
【0094】
ここで、第1ビットマップにおける各ビットは、1つのHARQ process IDを指示する。第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のsidelink通信リソースを指示する。一例では、第1ビットマップにおけるビットは0または1にセットされてもよい。一例では、第1ビットマップにおけるビットが0または1にセットされる場合、対応するHARQ process IDを含むDCIによってスケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていないことを表す。
【0095】
なお、本開示の実施例では、端末によって使用されていないsidelink通信リソースの数は、1つまたは複数であってもよい。複数のsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1ビットマップには複数のビットが含まれ、複数のビットを0または1にセットすることで、未使用のsidelink通信リソースを指示してもよい。
【0096】
本開示の実施例では、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示し且つHARQ process IDを含む指示情報は、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)制御要素(Control Element、CE)によって運ばれてもよく、アップリンク制御情報(uplink Control Information、UCI)によって運ばれてもよく、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージによって運ばれてもよい。
【0097】
本開示のもう1つの実施形態では、未使用のsidelink通信リソースを指示する指示情報は、未使用のsidelink通信リソースに対応する繰り返し伝送位置も指示する。ここで、繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。即ち、指示情報によって指示される繰り返し伝送位置は、端末が何回目の繰り返し伝送を行っているかを指示することができる。
【0098】
一実施形態では、繰り返し伝送位置はビットマップで指示することができる。以下、繰り返し伝送位置を指示するビットマップを第2ビットマップと呼ぶ。第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係がある。第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0099】
本開示の実施例では、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示し且つ未使用のsidelink通信リソースに対応する繰り返し伝送位置を含む指示情報は、MAC CEによって運ばれてもよく、UCIによって運ばれてもよく、RRCメッセージによって運ばれてもよい。
【0100】
関連技術では、ネットワークデバイスは、スケジューリングされたsidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を設定することで、sidelinkのHARQフィードバックを行ってもよい。
【0101】
一実施形態では、ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1端末は、該未使用のsidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答(ack)フィードバックをネットワークデバイスに送信することで、ネットワークデバイスがこの後に該sidelink通信リソースによって伝送されるデータを再送することを回避する。
【0102】
一実施形態では、ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1端末は、該未使用のsidelink通信リソースに基づいてデータの初回伝送を行い、第1端末は、該スケジューリングされているが使用されていないsidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ ackフィードバックを送信する。
【0103】
一実施形態では、ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1端末は、該未使用のsidelink通信リソースに基づいてデータ再送を行い、該スケジューリングされているが使用されていないsidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答(nack)フィードバックを送信する。
【0104】
本開示の実施例によって提供されるsidelink通信方法では、第1端末が、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースが所在する時間内に、アクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、第1端末は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用せず、第1端末は、sidelink通信リソースが使用されていない指示情報をネットワークデバイスに送信する。ネットワークデバイスは、第1端末によって送信された指示情報を受信し、次の第2端末のアクティブ時間を待ち、第2端末の次のアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングする。第1端末は、ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするsidelink通信リソースを受信する。
【0105】
本開示の実施例は、上記実施形態により、sidelink TRXでは、第1端末は、ネットワークデバイスがスケジューリングしたsidelink通信リソースを受信し且つネットワークデバイスにsidelink通信リソースが使用されていない指示情報を送信し、これにより、ネットワークデバイスは、sidelink通信端末に対してスケジューリングするsidelink通信リソースの使用状況を正確に決定することができ、この後に正確なスケジューリングを行い、リソースの浪費を回避する。
【0106】
本開示の実施例では、第1端末が、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定したことに応答して、第1端末は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にsidelink通信データを送信する。第1デバイスがネットワークデバイスに送信する指示情報は、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0107】
図4は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図4に示すように、sidelink通信方法は第1端末に適用され、以下のステップS31~S33を含む。
【0108】
ステップS31では、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信する。
【0109】
ステップS32では、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定されたことに応答して、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用する。
【0110】
本開示の実施例では、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在するということは、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースがデータ伝送を行う時間内に、少なくとも1つの第2端末がアクティブ時間にあることとして理解してもよい。
【0111】
ステップS33では、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する指示情報を送信する。
【0112】
本開示の実施例では、第1端末は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースがデータ伝送を行う時間内に、アクティブ時間にある第2端末が存在すると決定し、sidelink通信リソースを使用するリソース情報をネットワークデバイスに送信し、これにより、ネットワークデバイスが該リソース情報に基づいて、スケジューリングされたsidelink通信リソースに対して合理的なスケジューリングを行う。
【0113】
一実施形態では、第1端末がネットワークデバイスに送信した指示情報により指示されるリソース情報は、以下の少なくとも1つを含む。
【0114】
A:第2端末のレイヤ2識別子。
第1端末がネットワークデバイスに送信した指示情報によって指示されるリソース情報は、第2端末のレイヤ2識別子を含み、これにより、ネットワークデバイスは、第1端末がスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用して通信するターゲット端末を正確に決定することができる。
【0115】
B:送信されたsidelink通信データに対応する論理チャネル。
第1端末がネットワークデバイスに送信した指示情報によって指示されるリソース情報は、sidelink通信データに対応する論理チャネルを含み、これにより、ネットワークデバイスは、合理的な時間内にリソースをスケジューリングすることができる。
【0116】
C:第1端末はsidelink HARQフィードバックを開始し、または第1端末はsidelink HARQフィードバックを開始しなかった。
第1端末がネットワークデバイスに送信した指示情報によって指示されるリソース情報は、第1端末がsidelink HARQフィードバックを開始したこと又は開始しなかったことの関連情報を含み、これにより、ネットワークデバイスは、sidelinkの伝送状況を明確にし、且つ再送を合理的に開始することができる。
【0117】
本開示の一実施形態では、ネットワークデバイスが、端末によって送信された、使用されるsidelink通信リソースを指示する指示情報を受信した場合、ネットワークデバイスは、リソース情報に基づいて第2デバイスのアクティブ時間を決定し、決定されたアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングすることができる。第1端末は、ネットワークデバイスがリソース情報に基づいて決定したアクティブ時間内にスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信する。
【0118】
本開示の実施例では、第1端末が、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にsidelink通信データを送信する場合、第1デバイスは、sidelink通信リソースを使用する対応するリソース情報を指示する指示情報をネットワークデバイスに送信し、これにより、ネットワークデバイスは、該指示情報に基づいて合理的にスケジューリングすることができる。
【0119】
本開示の実施例によって提供されるsidelink通信方法では、第1端末は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信し、sidelink通信リソースを使用したか使用しなかったかを指示する指示情報をネットワークデバイスに送信し、これにより、ネットワークデバイスがこの後に該スケジューリングされたsidelink通信リソースを誤ってスケジューリングすることを回避する。例えば、非アクティブ時間内に未使用のsidelink通信リソースをスケジューリングすることを回避することで、リソースの浪費を回避する。
【0120】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例は、ネットワークデバイスに適用されるsidelink通信方法を提供する。
【0121】
図5は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図5に示すように、sidelink通信方法はネットワークデバイスに適用され、以下のステップS41~S42を含む。
【0122】
ステップS41では、sidelink通信リソースをスケジューリングする。
【0123】
ステップS42では、sidelink通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信する。
【0124】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスはsidelink通信リソースをスケジューリングし、端末によって送信される、該スケジューリングされたsidelink通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信し、該指示情報に基づいて、この後にネットワークデバイスはsidelink通信リソースの使用状況に基づいて正確なスケジューリングを行い、ネットワークデバイスがこの後に該スケジューリングされたsidelink通信リソースを誤ってスケジューリングすることを回避する。
【0125】
ここで、sidelink通信リソースの使用状況は、端末がスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用したこと、またはスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用しなかったことを含む。
【0126】
一実施形態では、指示情報は、端末によって使用されていないsidelink通信リソースを指示する。
【0127】
図6は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図6に示すように、sidelink通信方法は、ネットワークデバイスに適用され、以下のステップS51~S52を含む。
【0128】
ステップS51では、sidelink通信リソースをスケジューリングする。
【0129】
ステップS52では、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する指示情報を受信する。
【0130】
本開示の実施例では、指示情報が、端末がsidelink通信リソースを使用しなかったことを指示する場合、指示情報にHARQ process IDが含まれる。HARQ process IDは、第1端末によって使用されていないsidelink通信リソースをスケジューリングするDCIに含まれるHARQ process IDである。ここで、指示情報にHARQ process IDが含まれることにより、ネットワークデバイスは非アクティブタイマを停止し、非アクティブタイマの時間長の延長を回避する。
【0131】
一実施形態では、本開示の実施例では、HARQ process IDは、ビットマップの形態により指示することができる。即ち、指示情報は、HARQ process IDを指示する第1ビットマップを含んでもよい。第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係がある。
【0132】
第1ビットマップにおける各ビットは1つのHARQ process IDを指示する。第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のsidelink通信リソースを指示する。一例では、第1ビットマップにおけるビットは0または1にセットされてもよい。一例では、第1ビットマップにおけるビットが0または1にセットされることは、対応するHARQ process IDを含むDCIによってスケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていないことを示す。
【0133】
なお、本開示の実施例では、端末によって使用されていないsidelink通信リソースの数は1つまたは複数であってもよい。複数のsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1ビットマップは複数のビットを含み、複数のビットを0または1にセットすることで、未使用のsidelink通信リソースを指示してもよい。
【0134】
本開示の一実施形態では、指示情報はさらに未使用のsidelink通信リソースに対応する繰り返し伝送位置を指示し、繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。即ち、指示情報によって指示される繰り返し伝送位置は、端末が何回目の繰り返し伝送を行うかを指示することができる。
【0135】
一実施形態では、指示情報は第2ビットマップを含み、繰り返し伝送位置は第2ビットマップで指示される。第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する。
【0136】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは、スケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定することができる。ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定することに応答して、ネットワークデバイスは、端末がスケジューリングされたsidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ ackフィードバックを受信することで、この後にネットワークデバイスが該sidelink通信リソースをスケジューリングして伝送するデータが再送されることを防止する。
【0137】
一実施形態では、ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1端末は該未使用のsidelink通信リソースに基づいてデータの初回伝送を行い、ネットワークデバイスは、端末がsidelink通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ ackフィードバックを受信することができる。
【0138】
一実施形態では、ネットワークデバイスがスケジューリングされたsidelink通信リソースのためにPUCCHを設定したことに応答して、該スケジューリングされたsidelink通信リソースが使用されていない場合、第1端末は、該未使用のsidelink通信リソースに基づいてデータ再送を行い、ネットワークデバイスは、端末がsidelink通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ nackフィードバックを受信する。
【0139】
一実施形態では、ネットワークデバイスが、第1端末によって送信された、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示するための指示情報を受信した場合、ネットワークデバイスは、次の第2端末のアクティブ時間を待ち、第2端末の次のアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングする。
【0140】
一実施形態では、ネットワークデバイスが受信した指示情報は、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0141】
図7は、例示的な一実施例に係るsidelink通信方法のフローチャートであり、
図7に示すように、sidelink通信方法はネットワークデバイスに適用され、以下のステップS61~S62を含む。
【0142】
ステップS61では、sidelink通信リソースをスケジューリングする。
【0143】
ステップS62では、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する指示情報を受信する。
【0144】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースがデータ伝送を行う時間内に、アクティブ時間にある第2端末が存在し、ネットワークデバイスは、sidelink通信リソースを使用する関連するリソース情報を指示する指示情報を受信し、これにより、ネットワークデバイスは、該リソース情報に基づいて、スケジューリングされるsidelink通信リソースを合理的にスケジューリングする。
【0145】
一実施形態では、ネットワークデバイスが受信した指示情報によって指示されたリソース情報は以下の少なくとも1つを含む。
【0146】
A:第2端末のレイヤ2識別子。
ネットワークデバイスが受信した指示情報によって指示されたリソース情報は第2端末のレイヤ2識別子を含み、これにより、ネットワークデバイスは、第1端末がスケジューリングされたsidelink通信リソースを使用して通信するターゲット端末を正確に決定することができる。
【0147】
B:送信されたsidelink通信データに対応する論理チャネル。
ネットワークデバイスが受信した指示情報によって指示されたリソース情報は、sidelink通信データに対応する論理チャネルを含み、これにより、ネットワークデバイスは、合理的な時間内にリソースをスケジューリングすることができる。
【0148】
C:第1端末はsidelink HARQフィードバックを開始し、または第1端末はsidelink HARQフィードバックを開始しなかった。
ネットワークデバイスが受信した指示情報によって指示されたリソース情報は、第1端末がsidelink HARQフィードバックを開始したことまたは開始しなかったことの関連情報であり、これにより、ネットワークデバイスは、sidelinkの伝送状況を明確にし、且つ再送を合理的に開始することができる。
【0149】
本開示の一実施形態では、ネットワークデバイスが、端末によって送信された、使用されるsidelink通信リソースを指示する指示情報を受信した場合、ネットワークデバイスは、リソース情報に基づいて、第2デバイスのアクティブ時間を決定し、且つ決定されたアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングすることができる。
【0150】
本開示の一実施形態では、ネットワークデバイスが、端末によって送信された、使用されるsidelink通信リソースを指示する指示情報を受信した場合、ネットワークデバイスは、リソース情報に基づいて、第2デバイスのアクティブ時間を決定し、且つリソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングすることで、より合理的にリソーススケジューリングを行うことができる。
【0151】
なお、本開示の実施例により提供されるsidelink通信方法は、第1端末と第2端末とのインタラクション、第1端末とネットワークデバイスとのインタラクション、または第1端末、第2端末およびネットワークデバイスの間のインタラクションでsidelink通信を実現する方法に適用され、具体的な実施の過程では、第1端末、第2端末および/またはネットワークデバイスは、上記実施形態を実現する機能を備え、具体的には、上記実施例に係る説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0152】
なお、当業者であれば理解できるように、本開示の実施例の上記の関連する様々な実施形態/実施例では、前述した実施例と組み合わせて使用してもよく、単独で使用してもよい。単独で使用しても前述した実施例と組み合わせて使用しても、その実現原理は同様である。本開示の実施では、一部の実施例は、同時に使用される実施形態で説明される。無論、当業者であれば理解できるように、このような列挙は本開示の実施例を限定するものではない。
【0153】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例はsidelink通信装置をさらに提供する。
【0154】
なお、本開示の実施例により提供されるsidelink通信装置は、上記機能を実現するために、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含む。本開示の実施例で開示された各例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本開示の実施例は、ハードウェア、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形態で実現可能である。ある機能が果たしてハードウェアで実行されるか、それともコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する形態で実行するかは、技術案の特定の応用と設計制約条件によるものである。当業者であれば、特定の応用のそれぞれに対して、異なる方法を使用して、説明される機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えたものとして理解してはならない。
【0155】
図8は、例示的な一実施例に係るsidelink通信装置のブロック図である。
図8を参照すると、該sidelink通信装置100は、第1端末に適用され、受信ユニット101と送信ユニット102とを含む。
【0156】
受信ユニット101は、ネットワークデバイスによってスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信するように構成される。送信ユニット102は、sidelink通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するように構成される。
【0157】
一実施形態では、sidelink通信装置100は処理ユニット103をさらに含み、処理ユニット103は、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、sidelink通信リソースを使用しないように構成され、指示情報は、sidelink通信リソースが使用されていないことを指示する。
【0158】
一実施形態では、指示情報はHARQ PROCESS IDを含み、該HARQ PROCESS IDは、未使用のsidelink通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQ PROCESS IDである。
【0159】
一実施形態では、指示情報は第1ビットマップを含み、第1ビットマップにおけるビットとHARQ PROCESS IDとの間に対応関係があり、第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のsidelink通信リソースを指示する。
【0160】
一実施形態では、指示情報はさらに未使用のsidelink通信リソースに対応する繰り返し伝送位置を指示し、繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0161】
一実施形態では、指示情報は第2ビットマップを含み、第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は繰り返し伝送位置を指示する。
【0162】
一実施形態では、送信ユニット102はさらに、ネットワークデバイスがsidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、sidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するように構成される。
【0163】
一実施形態では、送信ユニット102はさらに、ネットワークデバイスがsidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、sidelink通信リソースに基づいて初回伝送を行い、sidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するように構成される。
【0164】
一実施形態では、送信ユニット102はさらに、ネットワークデバイスがsidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、sidelink通信リソースに基づいて再送を行い、sidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答フィードバックを送信するように構成される。
【0165】
一実施形態では、受信ユニット101はさらに、ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするsidelink通信リソースを受信するように構成される。
【0166】
一実施形態では、送信ユニット102はさらに、第1端末とsidelink通信する第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定されたことに応答して、sidelink通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にsidelink通信データを送信するように構成され、指示情報は、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0167】
一実施形態では、リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるsidelink通信データに対応する論理チャネル、第1端末がsidelink通信HARQフィードバックを開始したこと、または第1端末がsidelink通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0168】
一実施形態では、受信ユニット101はさらに、ネットワークデバイスによってリソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にスケジューリングされたsidelink通信リソースを受信する。
【0169】
図9は例示的な一実施例に係るsidelink通信装置のブロック図である。
図9を参照すると、該sidelink通信装置200はネットワークデバイスに適用され、スケジューリングユニット201と受信ユニット202とを含む。
【0170】
スケジューリングユニット201は、sidelink通信リソースをスケジューリングするように構成される。受信ユニット202は、指示情報を受信するように構成され、指示情報は、sidelink通信リソースの使用状況を指示する。
【0171】
一実施形態では、指示情報は、端末によって使用されていないsidelink通信リソースを指示する。
【0172】
一実施形態では、指示情報はHARQ PROCESS IDを含み、該HARQ PROCESS IDは、未使用のsidelink通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQ PROCESS IDである。
【0173】
一実施形態では、指示情報は第1ビットマップを含み、第1ビットマップにおけるビットとHARQ PROCESS IDとの間に対応関係があり、第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のsidelink通信リソースを指示する。
【0174】
一実施形態では、指示情報はさらに未使用のsidelink通信リソースに対応する繰り返し伝送位置を指示し、繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係がある。
【0175】
一実施形態では、指示情報は第2ビットマップを含み、第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は繰り返し伝送位置を指示する。
【0176】
一実施形態では、受信ユニット202はさらに、sidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、端末がsidelink通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するように構成される。
【0177】
一実施形態では、受信ユニット202はさらに、sidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、端末がsidelink通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するように構成される。
【0178】
一実施形態では、受信ユニット202はさらに、sidelink通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、端末がsidelink通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ否定応答フィードバックを受信するように構成される。
【0179】
一実施形態では、スケジューリングユニット201はさらに、次のアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングするように構成される。
【0180】
一実施形態では、指示情報は、sidelink通信リソースを使用するリソース情報を指示する。
【0181】
一実施形態では、リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、送信されるsidelink通信データに対応する論理チャネル、第1端末がsidelink通信HARQフィードバックを開始したこと、または第1端末がsidelink通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0182】
一実施形態では、スケジューリングユニット201はさらに、リソース情報に基づいてアクティブ時間を決定し、リソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にsidelink通信リソースをスケジューリングするように構成される。
【0183】
上記実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な形態は、該方法に関連する実施例で詳しく説明されており、ここで詳しい説明を省略する。
【0184】
図10は、例示的な一実施例に係るsidelink通信用の装置300のブロック図である。装置300は、上記実施例に係る第1端末として提供され得る。例えば、装置300は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0185】
図10を参照すると、装置300は、処理コンポーネント302、メモリ304、電力コンポーネント306、マルチメディアコンポーネント308、オーディオコンポーネント310、入力/出力(I/O)のインターフェース312、センサコンポーネント314、及び通信コンポーネント316、のうちの1つ又は複数のコンポーネントを含むことができる。
【0186】
処理コンポーネント302は通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような装置300の全般の操作を制御する。処理コンポーネント302は、上記の方法の全部又は一部のステップを完成させるように、1つまたは複数のプロセッサ320を含むことで命令を実行することができる。また、処理コンポーネント302は、処理コンポーネント302とその他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント302は、マルチメディアコンポーネント308と処理コンポーネント302とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0187】
メモリ304は、様々なタイプのデータを記憶することにより、装置300での操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、装置300において操作される如何なるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオ等を含む。メモリ304は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどの、如何なるタイプの揮発性または非揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合せで実現することができる。
【0188】
電力コンポーネント306は装置300の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント306は電源管理システム、1つまたは複数の電源、装置300のために電力を生成、管理および配分することに関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0189】
マルチメディアコンポーネント308は、前記装置300とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンはユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライドとタッチパネルにおけるジェスチャを検出するように、1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチまたはスライド動作の境界だけではなく、前記タッチまたはスライド操作に関連する継続時間と圧力を検出する。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント308は1つのフロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。装置300が撮影モードまたはビデオモードなどの操作モードにある時、フロントカメラおよび/またはリアカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは1つの固定した光学レンズシステムまたは焦点距離や光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0190】
オーディオコンポーネント310はオーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント310は1つのマイクロフォン(MIC)を含み、装置300が呼び出しモード、記録モードや音声認識モードなどの操作モードにある場合、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されるオーディオ信号はさらにメモリ304に記憶することができ、または通信コンポーネント316を介して送信されることができる。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント310はオーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0191】
I/Oインターフェース312は処理コンポーネント302と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームページボタン、音量ボタン、開始ボタンおよびロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0192】
センサコンポーネント314は、装置300のために各態様の状態評価を提供するために1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント314は装置300のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出することができ、例えば前記コンポーネントは装置300のディスプレイとキーパッドであり、センサコンポーネント314は装置300または装置300の1つのコンポーネントの位置の変化、ユーザと装置300との接触が存在するか否か、装置300の方位または加速/減速、および装置300の温度の変化をさらに検出することができる。センサコンポーネント314は如何なる物理的接触がない時に付近に物体が存在するか否かを検出するように構成される近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント314は、CMOSまたはCCD画像センサのような、結像アプリケーションにおいて使用する光センサをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント314は加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含んでも良い。
【0193】
通信コンポーネント316は、装置300と他の機器との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置300は、通信基準に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合せにアクセスすることができる。1つの例示的な実施例では、通信コンポーネント316はブロードキャストチャネルを介して、外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信コンポーネント316は短距離通信を促進するために、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術および他の技術に基づいて実現することができる。
【0194】
例示的な実施例では、装置300は上記方法を実行するために、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはその他の電子素子によって実現されることができる。
【0195】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、例えば、命令を含むメモリ304を提供し、上記命令は、上記方法を完成させるように、装置300のプロセッサ320によって実行され得る。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク及び光データストレージデバイスなどであってもよい。
【0196】
図11は、例示的な一実施例に係るsidelink通信用の装置400のブロック図である。例えば、装置400は、ネットワークデバイスとして提供され得る。
図11を参照すると、装置400は処理コンポーネント422を備え、処理コンポーネント422は1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリ432を始めとするメモリリソースをさらに備え、処理コンポーネント422により実行可能な命令、例えばアプリケーションを実行するために使用される。メモリ432に記憶されているアプリケーションは、それぞれ1組の命令に対応する1つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント422は、上記方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0197】
装置400は、装置400の電源管理を実行するように構成される1つの電源コンポーネント426と、装置400をネットワークに接続するように構成される1つの有線又は無線ネットワークインターフェース450と、1つの入力出力(I/O)インターフェース458と、をさらに含んでもよい。装置400は、メモリ432に記憶されているオペレーティングシステム、例えばWindows Server TM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTM又は類似するものを操作することができる。
【0198】
例示的な実施例では、装置400は上記方法を実行するために、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはその他の電子素子によって実現されることができる。
【0199】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、例えば、命令を含むメモリ432を提供し、上記命令は、上記方法を完成させるように、装置400の処理コンポーネント422によって実行され得る。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク及び光データストレージデバイスなどであってもよい。
【0200】
なお、本開示の「複数」は2つ以上のことを指し、他の量詞は同様なものである。「及び/又は」は、関連する対象の関連関係を表し、3種類の関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という符号は、通常、前後の関連対象が「または」という関係にあることを表す。文脈では他の意味がはっきりと示されていない限り、単数型の「1種」、「前記」と「該」は、複数型を含む。
【0201】
なお、「第1」、「第2」など用語は、様々な情報を説明するために使用され、しかし、これらの情報はこれらの用語に限るべきではない。これらの用語は、同じタイプの情報を互いに区別するために使用され、特定の順序または重要性を表すものではない。実際に、「第1」、「第2」などの説明は完全に交換可能である。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ばれてもよく、同様に、第2情報は第1情報と呼ばれてもよい。
【0202】
さらに、本開示の実施例の図面では特定の順序で操作を説明したが、示される特定の順序または順番にこれらの操作を実行するもの、或いは望ましい結果を得るために示されるすべての操作を実行するものとして理解してはならない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である場合がある。
【0203】
当業者は明細書を考慮し且つここで開示された発明を実践した後、本発明の他の実施形態を容易に想像し得る。本開示は本発明の如何なる変形、用途又は適応的な変化をカバーしようとしており、これらの変形、用途又は適応的変化は、本発明の一般的な原理を含み、かつ本開示の開示されていない当分野の技術常識又は慣用されている技術的手段を含む。
【0204】
なお、本開示は以上に説明され且つ図面に示される正確な構造に限定され、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信方法であって、第1端末に
よって実行され、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信方法。
【請求項2】
前記第1端末とサイドリンク通信する
少なくとも一つの第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在しないと決定されたことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用しないステップをさらに含み、
前記指示情報は、サイドリンク通信リソースが使用されていないことを指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項3】
前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、
前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項4】
前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、
前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項
3に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項5】
前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係があ
り、
前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、
前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する、
ことを特徴とする請求項3に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップ
、または、
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、かつ前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回伝送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを送信するステップ、または、
ネットワークデバイスが前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルを設定し、前記サイドリンク通信リソースに基づいて再送を行ったことに応答して、前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ否定応答フィードバックを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項7】
ネットワークデバイスが次のアクティブ時間内にスケジューリングするサイドリンク通信リソースを受信する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項8】
前記第1端末とサイドリンク通信する
少なくとも一つの第2端末の中にアクティブ時間内にある第2端末が存在すると決定したことに応答して、前記サイドリンク通信リソースを使用して、アクティブ時間内にある第2端末にサイドリンク通信データを送信するステップをさらに含み、
前記指示情報は、前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項9】
前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、
送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、
前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含
み、
前記方法は、
ネットワークデバイスが前記リソース情報に基づいて決定した、アクティブ時間内にスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項10】
サイドリンク通信方法であって、ネットワークデバイスに
よって実行され、
サイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク通信方法。
【請求項11】
前記指示情報は、
第1端末によって使用さ
れないサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項
10に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項12】
前記指示情報は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を含み、
前記HARQプロセス識別子は、未使用の前記サイドリンク通信リソースをスケジューリングするダウンリンク制御情報に含まれるHARQプロセス識別子である、
ことを特徴とする請求項
11に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項13】
前記指示情報は第1ビットマップを含み、前記第1ビットマップにおけるビットとHARQプロセス識別子との間に対応関係があり、
前記第1ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、未使用のサイドリンク通信リソースを指示する、
ことを特徴とする請求項
12に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項14】
前記指示情報は、未使用の前記サイドリンク通信リソースに対応する繰り返し伝送位置をさらに指示し、前記繰り返し伝送位置は繰り返し伝送回数と対応関係があ
り、
前記指示情報は第2ビットマップを含み、前記第2ビットマップにおけるビットと繰り返し伝送位置との間に対応関係があり、
前記第2ビットマップにおけるビットのセットされた後のビット値は、繰り返し伝送位置を指示する、
ことを特徴とする請求項
12に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項15】
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、
第1端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップ
、または、
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、第1端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいて初回データ伝送を行うHARQ確認応答フィードバックを受信するステップ、または、
前記サイドリンク通信リソースのために物理アップリンク制御チャネルが設定されたことに応答して、第1端末が前記サイドリンク通信リソースに基づいてデータ再送を行うHARQ否定応答フィードバックを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
11に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項16】
次のアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
11に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項17】
前記指示情報は、
第1端末が前記サイドリンク通信リソースを使用するリソース情報を指示する、
ことを特徴とする請求項
10に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項18】
前記リソース情報は、
第2端末のレイヤ2識別子、
送信されるサイドリンク通信データに対応する論理チャネル、
前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始したこと、または
前記第1端末がサイドリンク通信HARQフィードバックを開始しなかったこと、のうちの少なくとも1つを含
み、
前記方法は、
前記リソース情報に基づいてアクティブ時間を決定するステップと、
前記リソース情報に基づいて決定されたアクティブ時間内にサイドリンク通信リソースをスケジューリングするステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
17に記載のサイドリンク通信方法。
【請求項19】
第1端末であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
ネットワークデバイスによってスケジューリングされたサイドリンク通信リソースを受信するステップと、
前記サイドリンク通信リソースの使用状況を指示する指示情報を送信するステップと、を実行するように構成される、
ことを特徴とする
第1端末。
【請求項20】
基地局であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、請求項
10に記載のサイドリンク通信方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする
基地局。
【国際調査報告】