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特表2024-540957MBSのためのマルチキャストおよびユニキャストデータ送信の管理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】MBSのためのマルチキャストおよびユニキャストデータ送信の管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20241029BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 76/12 20180101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W88/08
H04W76/12
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024523738
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 US2022046953
(87)【国際公開番号】W WO2023069388
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】63/257,794
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チー-シャン・ウ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE10
(57)【要約】
マルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するために、基地局は、コアネットワーク(CN)から、ダウンリンクトンネルを介してマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)ダウンリンクデータパケットを受信する(602)。基地局は、MBSダウンリンクデータパケットを複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定する。次いで、基地局は、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信し(606)、および/または、複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信する(608)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するための基地局の中央ユニット(CU)における方法であって、
前記CUによってコアネットワーク(CN)から、第1のダウンリンクトンネルを介してマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)ダウンリンクデータパケットを受信するステップと、
前記CUによって、マルチキャストデータ送信を介して前記MBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEにマルチキャストするために、第2のダウンリンクトンネルを介して前記MBSダウンリンクデータパケットを前記基地局の分散ユニット(DU)に送信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記CUによって前記CNに、前記第1のダウンリンクトンネルのための第1のトランスポートレイヤ構成を送信するステップと、
前記CUによって前記DUから、前記第2のダウンリンクトンネルのための第1のトランスポートレイヤ構成を受信するステップとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)の送信を管理するための基地局の分散ユニット(DU)における方法であって、
前記DUによって基地局の中央ユニット(CU)から、第1のダウンリンクトンネルを介して第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを受信するステップと、
前記DUによって第1の複数のUEに、前記第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップとを備える、方法。
【請求項4】
前記DUによって前記CUに、前記第1のダウンリンクトンネルのための第1のトランスポートレイヤ構成を送信するステップをさらに備え、任意選択で、
前記DUによって前記CUから、第2のダウンリンクトンネルを介して第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを受信するステップ、
前記DUによって第2の複数のUEに、前記第2のMBSセッションのための前記第2のMBSデータを送信するステップ、および/または、
前記DUによって前記CUに、前記第2のダウンリンクトンネルのための第2のトランスポートレイヤ構成を送信するステップをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルを介して前記第1のMBSデータを送信するための前記第1のトランスポートレイヤを構成するステップと、
前記DUによって、前記第2のダウンリンクトンネルを介して前記第2のMBSデータを送信するための前記第2のトランスポートレイヤを構成するステップとをさらに備え、任意選択で、
前記第1のトランスポートレイヤまたは前記第2のトランスポートレイヤの構成が、
前記第1のMBSセッションもしくは前記第2のMBSセッションのためのサービス品質構成、
前記第1のMBSセッションもしくは前記第2のMBSセッションのためのサービス品質フロー、
トランスポートレイヤアドレス、または
トンネル識別子
の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記DUによって第2のUEから、前記第1のMBSセッション識別子によって識別される前記第1のMBSセッションに参加するための要求を受信するステップと、
前記DUによって前記第2のUEに、前記第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップとをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEにユニキャストを介して送信するか、もしくはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップをさらに備え、任意選択でさらに、
前記第1のダウンリンクトンネルが第1の識別子によって識別されると決定したことに応答して、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて、マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを第2の複数のUEに送信するステップとを備え、および/または、
前記第1のダウンリンクトンネルが第1の事例において前記第1の識別子によって識別され、前記第1のダウンリンクトンネルが第2の事例において第2の識別子によって識別され、前記マルチキャストデータ送信が第1のマルチキャストデータ送信であり、前記複数のユニキャストデータ送信が第1の複数のユニキャストデータ送信であり、前記第2の事例において、
前記第1のダウンリンクトンネルが前記第2の識別子によって識別されると決定したことに応答して、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記第2の識別子に基づいて、第2のマルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを第3の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記第2の識別子に基づいて、第2の複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータパケットを第4の複数のUEに送信するステップとをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記DUによって前記CUから、第3の識別子によって識別されるダウンリンクトンネルを介してダウンリンクデータパケットを受信するステップと、
前記DUによって、第3のユニキャストデータ送信を介して前記ダウンリンクデータパケットを特定のUEに送信するステップとをさらに備え、任意選択で、
前記DUによって、前記特定のUEに対応する論理チャネルIDおよびセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を決定するステップと、
前記DUによって、前記論理チャネルIDおよび前記ダウンリンクデータパケットを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップと、
前記DUによって、前記PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよび前記DCIのCRCを生成するステップと、
前記DUによって、スクランブルされたCRCを取得するために前記C-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップとをさらに備え、
前記第3のユニキャストデータ送信を介して前記ダウンリンクデータパケットを前記特定のUEに送信するステップが、
前記DUによって、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で前記DCIおよび前記スクランブルされたCRCを前記特定のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記DCIに従って前記PDUの前記PDSCH送信を前記特定のUEに送信するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記DUによって、
論理チャネルID、
マルチキャスト無線ベアラ(MRB)、
データ無線ベアラ(DRB)、
C-RNTI、または
グループRNTI(G-RNTI)
の1つまたは複数へのトンネル識別情報のマッピングを記憶するステップをさらに備える、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて論理チャネルIDを決定するステップ、ならびに
前記DUによって、前記論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップ、ならびに
前記DUによって、前記マルチキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第1の複数のUEに送信するステップ、ならびに/または
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップをさらに備え、任意選択で、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数の論理チャネルIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記複数の論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータの1つを各々含む複数のPDUを生成するステップと、
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記複数のPDUを前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記DUによって、G-RNTIを決定するステップと、
前記DUによって、前記PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよび前記DCIのCRCを生成するステップと、
前記DUによって、スクランブルされたCRCを取得するために前記G-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップとをさらに備え、
前記PDUを前記第1の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、PDCCH上で前記DCIおよび前記スクランブルされたCRCを前記第1の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記DCIに従って前記PDUの前記PDSCH送信を前記第1の複数のUEに送信するステップとを含み、任意選択でさらに、
前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数のC-RNTIを決定するステップと、
(1)前記DUによって、それぞれの前記第2の複数のUEに対応する前記PDUの複数のPDSCH送信をスケジュールするために複数のDCIおよび前記DCIの複数のCRCを生成し、前記DUによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの前記複数のC-RNTIを用いて前記複数のCRCをスクランブルするステップであって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、前記DUによって、それぞれ、複数のPDCCH上で前記複数のDCIおよび前記複数のスクランブルされたCRCを前記第2の複数のUEに送信するステップと、前記DUによって、それぞれの前記複数のDCIに従って前記PDUの前記複数のPDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、ステップ、または、
(2)前記DUによって、前記PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよび前記DCIのCRCを生成し、前記DUによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの前記複数のC-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップであって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、前記DUによって、それぞれ、複数のPDCCH上で前記DCIおよび前記複数のスクランブルされたCRCを前記第2の複数のUEに送信するステップと、前記DUによって、前記DCIに従って、前記PDUの前記PDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、ステップ
の少なくとも1つとを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記論理チャネルIDを決定するステップが、前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数の論理チャネルIDを決定するステップを含み、
前記PDUを生成するステップが、前記DUによって、前記複数の論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータの1つを各々含む複数のPDUを生成するステップを含み、
前記PDUの前記複数のPDSCH送信を送信するステップが、前記DUによって、それぞれの前記複数のDCIに従って、前記複数のPDUの複数のPDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DUによって、前記第1のMBSデータに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップをさらに備え、
前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップが、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップ、および/または、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて、前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップを含み、任意選択で、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、または前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、
第1の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが第1のQoSフローIDであることに基づいて、前記マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信すると決定するステップと、
第2の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが第2のQoSフローIDであることに基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信すると決定するステップとを含み、および/または、
前記第1のMBSダウンリンクデータを前記第2の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、
第3の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが前記第1のQoSフローIDであることに基づいて、前記マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信すると決定するステップと、
第4の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが前記第2のQoSフローIDであることに基づいて、前記1つまたは複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信すると決定するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記DUによって、前記第1のMBSデータに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて論理チャネルIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記決定された論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータを含むPDUを生成するステップとをさらに備え、
前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
処理ハードウェアを備え、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その開示の全体が参照によって本明細書に明確に組み込まれる、2021年10月20日に出願された「Managing Multicast and Unicast Data Transmission for MBS」という表題の米国仮特許出願第63/257,794号の優先権およびその出願日の利益を主張する。
【0002】
本開示はワイヤレス通信に関し、より具体的には、マルチキャストおよび/またはブロードキャスト通信のための無線リソースのセットアップおよび/または修正を可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される背景の説明は、本開示の文脈を全体的に提示するためのものである。この背景技術のセクションにおいて説明される範囲内で、本明細書で名前を挙げられる発明者の成果、ならびに、出願の時点において従来技術として場合によっては適格ではない可能性がある説明の態様は、本開示に対する従来技術として明確にも暗黙的にも認められない。
【0004】
遠隔通信システムにおいて、無線プロトコルスタックのパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤは、ユーザプレーンデータの転送、暗号化、完全性保護などのサービスを提供する。たとえば、Evolved Universal Terrestrial Radio Access (EUTRA)無線インターフェース(第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様TS 36.323参照)およびNew Radio (NR)(3GPP仕様TS 38.323参照)のために定義されるPDCPサブレイヤは、ユーザデバイス(ユーザ機器または「UE」としても知られている)から基地局へのアップリンク方向における、ならびに基地局からUEへのダウンリンク方向における、プロトコルデータユニット(PDU)の順序付けを提供する。PDCPサブレイヤはまた、シグナリング無線ベアラ(SRB)のためのサービスを無線リソース制御(RRC)サブレイヤに提供する。PDCPサブレイヤはさらに、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)サブレイヤ、または、インターネットプロトコル(IP)レイヤ、イーサネットプロトコルレイヤ、およびインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)レイヤなどのプロトコルレイヤに、データ無線ベアラ(DRB)のためのサービスを提供する。一般に、UEおよび基地局は、SRBを使用してRRCメッセージならびに非アクセス層(NAS)メッセージを交換することができ、DRBを使用してユーザプレーンでデータを輸送することができる。
【0005】
いくつかのシナリオでは、UEは、バックホールによって相互接続される、無線アクセスネットワーク(RAN)の複数のノード(たとえば、基地局、または分散型基地局もしくは分離型基地局のコンポーネント)のリソースを同時に利用することができる。これらのネットワークノードが異なる無線アクセス技術(RAT)をサポートするとき、このタイプの接続はマルチラジオデュアルコネクティビティ(MR-DC)と呼ばれる。MR-DCで動作するとき、マスターノード(MN)として動作する基地局に関連するセルはマスターセルグループ(MCG)を定義し、セカンダリノード(SN)として動作する基地局に関連するセルはセカンダリセルグループ(SCG)を定義する。MCGは、プライマリセル(PCell)、および0個、1個、またはより多くのセカンダリセル(SCell)をカバーし、SCGは、プライマリセカンダリセル(PSCell)、および0個、1個、またはより多くのSCellをカバーする。UEは、(MCGを介して)MNと通信し、(SCGを介して)SNと通信する。他のシナリオでは、UEは、シングルコネクティビティ(SC)において、一度に1つの基地局のリソースを利用する。SCにおけるUEは、MCGを介して、MNと通信するだけである。基地局および/またはUEは、UEが別の基地局との無線接続をいつ確立すべきかを決定する。たとえば、基地局は、別の基地局にUEをハンドオーバーすることを決定し、ハンドオーバー手順を開始することができる。他のシナリオでは、UEは、バックホールによって相互接続される、別のRANノード(たとえば、基地局、または分散型基地局もしくは分離型基地局のコンポーネント)のリソースを同時に利用することができる。
【0006】
UEは、いくつかのタイプのSRBおよびDRBを使用することができる。いわゆる「SRB1」リソースはRRCメッセージを搬送し、これらは、いくつかの場合、専用制御チャネル(DCCH)上のNASメッセージを含み、「SRB2」リソースは、やはりDCCH上にあるがSRB1リソースより優先順位の低い、記録された測定情報またはNASメッセージを含むRRCメッセージをサポートする。より一般には、SRB1リソースおよびSRB2リソースは、UEおよびMNが、MNに関するRRCメッセージを交換して、SNに関するRRCメッセージを埋め込むことを可能にし、MCG SRBとも呼ばれ得る。「SRB3」リソースは、UEおよびSNがSNに関するRRCメッセージを交換することを可能にし、SCG SRBとも呼ばれ得る。分割SRBは、UEが、MNおよびSNのより低いレイヤのリソースを介してMNと直接RRCメッセージを交換することを可能にする。さらに、MNにおいて終端し、MNだけのより低いレイヤのリソースを使用するDRBを、MCG DRBと呼ぶことができ、SNにおいて終端し、SNだけのより低いレイヤのリソースを使用するDRBを、SCG DRBと呼ぶことができ、MNまたはSNにおいて終端するが、MNとSNの両方のより低いレイヤのリソースを使用するDRBを、分割DRBと呼ぶことができる。MNにおいて終端するが、SNだけのより低いレイヤのリソースを使用するDRBを、MN終端SCG DRBと呼ぶことができる。SNにおいて終端するが、MNだけのより低いレイヤのリソースを使用するDRBを、SN終端MCG DRBと呼ぶことができる。
【0007】
UEは、SC動作でもDC動作でも、あるセルから別のセルに切り替えるためにハンドオーバー手順を実行することができる。これらの手順は、RANノードとUEとの間のメッセージング(たとえば、RRCシグナリングおよび準備)を伴う。シナリオに応じて、UEは、サービング基地局のセルからターゲット基地局のターゲットセルに、またはサービング基地局の第1の分散ユニット(DU)のセルから同じ基地局の第2のDUのターゲットセルにハンドオーバーし得る。DCのシナリオでは、UEは、PSCellを交換するためにPSCell交換手順を実行することができる。これらの手順は、RANノードとUEとの間のメッセージング(たとえば、RRCシグナリングおよび準備)を伴う。シナリオに応じて、UEは、サービングSNのPSCellからターゲットSNのターゲットPSCellへの、または基地局のソースDUのPSCellから同じ基地局のターゲットDUのPSCellへの、PSCell変更を実行し得る。さらに、UEは、同期した再構成のためにセル内でハンドオーバーまたはPSCell変更を実行し得る。
【0008】
第5世代(5G) New Radio (NR)の要件に従って動作する基地局は、第4世代(4G)基地局よりはるかに広い帯域幅をサポートする。したがって、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、Release 15で、ユーザ機器ユニット(UE)が周波数範囲1(FR1)において100MHzの帯域幅を、および周波数範囲2(FR2)において400MHzの帯域幅をサポートすべきであると提案した。5G NRにおける典型的なキャリアの帯域幅は比較的広いので、3GPPは、Release 17で、5G NR基地局がマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)をUEに提供できるべきであると提案した。MBSは、たとえば、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、ワイヤレスのソフトウェア配信、グループ通信、Internet of Things (IoT)用途、V2X用途、および公衆安全に関する緊急メッセージなどの、多くのコンテンツ配信用途において有用であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
5G NRは、無線インターフェースを介したMBSパケットフローの送信のために、ポイントツーポイント(PTP)配信方法とポイントツーマルチポイント(PTM)配信方法の両方を提供する。PTP通信において、RANノードは、無線インターフェースを介して、各MBSデータパケットの異なるコピーを異なるUEに送信する。一方、PTM通信において、RANノードは、無線インターフェースを介して、各MBSデータパケットの単一のコピーを複数のUEに送信する。しかしながら、いくつかのシナリオでは、基地局がコアネットワークからMBSデータパケットをどのように受信するか、および基地局が各MBSデータパケットを1つまたは複数のUEにどのように送信するかが不明確である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の技法を使用すると、コアネットワーク(CN)および基地局は、CNと基地局との間の共有(または「共通」)トンネルを介して複数のUEのためのMBSトラフィックを通信する。基地局は、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよび/またはトンネルエンドポイント識別子(TEID)などの共通トンネルの構成を生成し、CNからの構成に対する要求に応答してCNに提供することができる。より一般には、構成はトランスポートレイヤ情報を含み得る。
【0011】
CNおよび基地局はまた、CNと基地局との間の複数の共通トンネルを介して、複数のMBSセッションからのMBSトラフィックを通信することができる。たとえば、CNおよび基地局は、複数のMBSセッションのために1つのCN対BSトンネルを確立してもよく、または各MBSセッションのために別個のCN対BSトンネルを確立してもよい。
【0012】
基地局はまた、UEとのBS対UEトランスポートを確立し得る。基地局は、MBSセッションに関連する同じMBS無線ベアラ(MRB)を使用して、複数のMBSセッションから同じUEにMBSトラフィックを通信することができる。代替として、基地局は、異なるMRBを使用して、各MBSセッションからUEにMBSトラフィックを通信することができる。より具体的には、基地局は、MRBとして構成され得る無線ベアラに、トンネルの中のトラフィックをマッピングする。MRBの各々は、それぞれのMBSトラフィックチャネル(MTCH)に対応し得る。いくつかのシナリオでは、基地局は、単一のMRBおよび対応するMTCHを介したMBSセッションのためのMBSトラフィックを、MBSセッションに参加したUEのすべてに通信する。他のシナリオでは、基地局は、専用トラフィックチャネル(DTCH)に対応するDRBを介して、MBSセッションのためのMBSトラフィックを通信し、各DTCHは、MBSセッションに参加したUEの特定の1つとMBSトラフィックを通信するために使用される。
【0013】
基地局は、MBSデータパケットをUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定することができる。たとえば、基地局は、マルチキャストを介してUEの第1のセットに、およびユニキャストを介してUEの第2のセットに、MBSデータパケットを送信することができる。いくつかの実装形態では、基地局は、MBSデータパケットがそこから受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットを、ユニキャストを介してUEに送信するか、またはマルチキャストを介してUEに送信するかを決定することができる。基地局は、(たとえば、G-RNTIによって示されるように)マルチキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するための個々のレガシーUE、トンネルに対応する論理チャネルID、トンネルのためのMRB、トンネルのためのDRBなどへの、各トンネルのマッピングを記憶し得る。
【0014】
これらの技法の例示的な実施形態は、マルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するための基地局における方法である。方法は、処理ハードウェアによってコアネットワーク(CN)から、ダウンリンクトンネルを介してマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)ダウンリンクデータパケットを受信するステップと、処理ハードウェアによって、MBSダウンリンクデータパケットを複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップとを含む。方法はさらに、処理ハードウェアによって、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信するステップ、または、処理ハードウェアによって、複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップの少なくとも1つを含む。
【0015】
これらの技法の別の例示的な実施形態は、MBSの送信を管理するための基地局における方法である。方法は、処理ハードウェアによってUEから、第1のMBSセッション識別子によって識別される第1のMBSセッションに参加するための第1の要求を受信するステップと、処理ハードウェアによってUEから、第2のMBSセッション識別子によって識別される第2のMBSセッションに参加するための第2の要求を受信するステップとを含む。加えて、方法は、処理ハードウェアによってUEに、第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップと、処理ハードウェアによってUEに、第1のMBSセッションの間に第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを送信するステップとを含む。
【0016】
これらの技法のさらに別の例示的な実施形態は、処理ハードウェアを含み、上の方法の1つを実施するように構成される、基地局である。
【0017】
これらの技法の別の例示的な実施形態は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)データを複数のMBSセッションから取得するためのUEにおける方法である。方法は、処理ハードウェアによって基地局に、第1のMBSセッション識別子によって識別される第1のMBSセッションに参加するための第1の要求を送信するステップと、処理ハードウェアによって基地局に、第2のMBSセッション識別子によって識別される第2のMBSセッションに参加するための第2の要求を送信するステップとを含む。加えて、方法は、処理ハードウェアによって基地局から、第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを受信するステップと、処理ハードウェアによって基地局から、第1のMBSセッションの間に第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを受信するステップとを含む。
【0018】
これらの技法のさらに別の例示的な実施形態は、処理ハードウェアを含み、上の方法を実施するように構成される、UEである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1A】MBSのためのマルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するための本開示の技法が開示される、例示的なシステムのブロック図である。
図1B図1Aのシステムにおいて集中ユニット(CU)および分散ユニット(DU)が動作することができる、例示的な基地局のブロック図である。
図2図1AのUEが図1Aの基地局とそれに従って通信することができる、例示的なプロトコルスタックのブロック図である。
図3】MBSセッションおよびPDUセッションのための例示的なトンネルアーキテクチャを示すブロック図である。
図4】MRBおよびDRBのための例示的なトンネルアーキテクチャを示すブロック図である。
図5A】CNおよび基地局が、第1のUEのために、CNがそれを介して第1のMBSセッションのMBSデータを送信できる基地局への第1の共通ダウンリンク(DL)トンネルを確立し、第2のUEのために、CNがそれを介して第2のMBSセッションのMBSデータを送信できる基地局への第2の共通DLトンネルを確立する、例示的なシナリオのメッセージング図である。
図5B】UEが第1のおよび第2のMBSセッションに参加し、CNおよび基地局が、UEのために、CNがそれを介して第1および第2のMBSセッションのMBSデータを送信できる基地局への別々の第1および第2の共通DLトンネルを確立する、例示的なシナリオのメッセージング図である。
図6図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、マルチキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別し、および/または、ユニキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別するための、例示的な方法の流れ図である。
図7図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットをUEに送信するためにどの論理チャネルを使用するかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図8図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットをそれぞれのUEに送信するためにどの論理チャネルを使用するかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図9図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットをUEに送信するためのダウンリンク制御情報要素(DCI)の巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするときにどの論理チャネルを使用するか、およびどのG-RNTIを使用するかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図10A図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットを含むプロトコルデータユニット(PDU)をUEに送信するためのN個のDCIのN個のCRCをスクランブルするためにどの論理チャネルを使用するか、およびN個のC-RNTIを使用するかどうかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図10B図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットを含むN個のPDUをUEに送信するためのN個のDCIのN個のCRCをスクランブルするためにどの論理チャネルを使用するか、およびN個のC-RNTIを使用するかどうかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図10C図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットを含むPDUをUEに送信するための同じDCIの同じCRCをスクランブルするためにどの論理チャネルを使用するか、およびN個のC-RNTIを使用するかどうかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図11A図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、図10Aに示される例示的な方法に似た別の例示的な方法の流れ図である。
図11B図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、図10Bに示される例示的な方法に似た別の例示的な方法の流れ図である。
図11C図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、図10Cに示される例示的な方法に似た別の例示的な方法の流れ図である。
図12図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MBSデータパケットを特定のUEに送信するためのDCIのCRCをスクランブルするためにどの論理チャネルを使用するか、およびC-RNTIを使用するかどうかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図13A図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、MBSデータパケットに関連するMBSサービス品質(QoS)フローIDに基づいて、どの論理チャネルを使用するか、および、MBSデータパケットをユニキャストを介して送信するかまたはマルチキャストを介して送信するかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図13B図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、MBSデータパケットに関連するMBSサービス品質(QoS)フローIDに基づいて、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEに送信するためにどの論理チャネルを使用するかを決定するための、例示的な方法の流れ図である。
図14A図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、図13Aに示される方法に似た、MBSデータパケットに関連するMBSサービス品質(QoS)フローIDに基づいて、どの論理チャネルを使用するか、および、MBSデータパケットをユニキャストを介して送信するかまたはマルチキャストを介して送信するかを決定するための、別の例示的な方法の流れ図である。
図14B図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、図13Bに示される方法に似た、MBSデータパケットに関連するMBSサービス品質(QoS)フローIDに基づいて、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEに送信するためにどの論理チャネルを使用するかを決定するための、別の例示的な方法の流れ図である。
図15図1Aの基地局および/または図1BのDUにおいて実施され得る、MBSデータパケットに関連する特定のトランスポートレイヤ情報に基づいて、DLトランスポートレイヤ構成を構成し、マルチキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEを識別し、および/またはユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEを識別するための、例示的な方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
一般に、RANおよび/またはCNは、マルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するために、本開示の技法を実施する。基地局は、MBSデータパケットをUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定することができる。たとえば、基地局は、マルチキャストを介してUEの第1のセットに、およびユニキャストを介してUEの第2のセットに、MBSデータパケットを送信することができる。
【0021】
いくつかの実装形態では、基地局は、MBSデータパケットに関連するMBSサービス品質(QoS)フローに従って、MBSデータパケットをUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定することができる。たとえば、MBSデータパケットに関連するQoSフローIDが第1のQoSフローIDである場合、基地局は、マルチキャストを介してMBSデータパケットをUEに送信し得る。そうではなく、MBSデータパケットに関連するQoSフローIDが第2のQoSフローIDである場合、基地局は、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEに送信し得る。他の実装形態では、基地局は、QoSフローに基づいてMBSデータパケットのための論理チャネルIDを決定することができる。たとえば、基地局は、MBSデータパケットに関連するQoSフローIDが第1のQoSフローIDである場合は第1の論理チャネルIDを、MBSデータパケットに関連するQoSフローIDが第2のQoSフローIDである場合は第2の論理チャネルIDを、識別または選択し得る。
【0022】
また、いくつかの実施形態では、基地局は、CNからMBSデータパケットを受信するための共通DLトンネルに対応するDLトランスポートレイヤ構成を構成し得る。MBSデータパケットが、たとえばCNから基地局において受信されるとき、基地局は、MBSデータパケットを含むDLトンネルパケットに含まれるトランスポートレイヤ情報を識別する。そして、基地局は、トランスポートレイヤ情報に基づいて、MBSデータパケットがそこから受信されたトンネルを識別し得る。たとえば、トランスポートレイヤ情報は、IPアドレスまたはTEIDなどの、トランスポートレイヤアドレスを含み得る。
【0023】
図1Aは、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)情報の送信と受信を管理するための本開示の技法が実施され得る、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク(CN)110に接続された無線アクセスネットワーク(RAN)105のユーザ機器(UE)102A~103Cならびに基地局104、106を含む。他の実装形態またはシナリオでは、ワイヤレス通信システム100は代わりに、図1Aに示されるよりも多数もしくは少数のUE、および/または多数もしくは少数の基地局を含んでもよい。基地局104、106は、たとえば、evolved node B(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、または5G Node B(gNB)などの、任意の適切な1つまたは複数のタイプの基地局であり得る。より具体的な例として、基地局104はeNBまたはgNBであってもよく、基地局106はgNBであってもよい。
【0024】
基地局104はセル124をサポートし、基地局106はセル126をサポートする。セル124はセル126と部分的に重複するので、UE102Aは、基地局104との通信範囲にありながら、同時に、基地局106との通信範囲にある(または基地局106からの信号を検出もしくは測定する範囲にある)ことが可能である。この重複は、たとえばUE102Aが無線リンク障害を受ける前に、UE102Aがセル間で(たとえば、セル124からセル126に)または基地局間で(たとえば、基地局104から基地局106に)ハンドオーバーすることを可能にできる。その上、この重複は、様々なデュアルコネクティビティ(DC)のシナリオを可能にする。たとえば、UE102Aは、基地局104(マスターノード(MN)として動作する)および基地局106(セカンダリノード(SN)として動作する)とDCにおいて通信することができる。UE102Aが基地局104および基地局106とDC状態にあるとき、基地局104は、マスターeNB(MeNB)、マスターng-eNB(Mng-eNB)、またはマスターgNB(MgNB)として動作し、基地局106は、セカンダリgNB(SgNB)またはセカンダリng-eNB(Sng-eNB)として動作する。
【0025】
非MBS(ユニキャスト)動作では、UE102Aは、MN(たとえば、基地局104)またはSN(たとえば、基地局106)において異なる時間に終端する無線ベアラ(たとえば、DRBまたはSRB)を使用することができる。たとえば、基地局106へのハンドオーバーまたはSN変更の後、UE102Aは、基地局106において終端する無線ベアラ(たとえば、DRBまたはSRB)を使用することができる。UE102Aは、無線ベアラで通信するとき、アップリンク(UE102Aから基地局)および/またはダウンリンク(基地局からUE102A)方向で、1つまたは複数のセキュリティキーを適用することができる。非MBS動作において、UE102Aは、セルのアップリンク(UL)帯域幅部分(BWP)の(すなわち、その中の)無線ベアラを介してデータを基地局に送信し、および/または、セルのダウンリンク(DL)BWP上で無線ベアラを介してデータを基地局から受信する。UL BWPは初期UL BWPまたは専用UL BWPであってもよく、DL BWPは初期DL BWPまたは専用DL BWPであってもよい。UE102Aは、DL BWP上で、ページング、システム情報、公衆警告メッセージ、またはランダムアクセス応答を受信することができる。この非MBS動作では、UE102Aは接続状態にあり得る。代替として、UE102Aがアイドル状態または非活動状態において少量のデータ送信をサポートする場合、UE102Aはアイドル状態または非活動状態にあり得る。
【0026】
MBS動作では、UE102Aは、MN(たとえば、基地局104)またはSN(たとえば、基地局106)において異なる時間に終端するMBS無線ベアラ(たとえば、MRB)を使用することができる。たとえば、ハンドオーバーまたはSN変更の後、UE102Aは基地局106において終端するMRBを使用することができ、これはMNまたはSNとして動作していることがある。いくつかのシナリオでは、基地局(たとえば、MNまたはSN)は、ユニキャスト無線リソース(すなわち、UE102Aに専用の無線リソース)上で、MRBを介してMBSデータをUE102Aに送信することができる。他のシナリオでは、基地局(たとえば、MNまたはSN)は、マルチキャスト無線リソース(すなわち、UE102Aと1つまたは複数の他のUEに共通の無線リソース)上で、またはセルのDL BWP上で、MRBを介してMBSデータを基地局からUE102Aに送信することができる。DL BWPは、初期DL BWP、専用DL BWP、またはMBS DL BWP(すなわち、MBSに固有の、またはユニキャストのためのものではないDL BWP)であり得る。
【0027】
基地局104は処理ハードウェア130を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU))、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットを含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア130は、CN110またはエッジサーバから受信されるMBS情報の送信を管理または制御するように構成されるMBSコントローラ132を含む。たとえば、以下で論じられるように、MBSコントローラ132は、無線リソース制御(RRC)構成、MBS手順に関連する手順およびメッセージング、ならびに/または、それらの構成および/もしくは手順に関連する他の動作をサポートするように構成され得る。処理ハードウェア130はまた、基地局104が非MBS動作の間にMNまたはSNとして動作するとき、1つまたは複数のRRC構成および/またはRRC手順を管理もしくは制御するように構成される非MBSコントローラ134を含み得る。
【0028】
基地局106は処理ハードウェア140を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットを含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア140は、MBSコントローラ142および非MBSコントローラ144を含み、これらは、基地局130のコントローラ132および134とそれぞれ似ていてもよい。図1Aには示されていないが、RAN105は、基地局104の処理ハードウェア130および/または基地局106の処理ハードウェア140と似た処理ハードウェアを伴う追加の基地局を含み得る。
【0029】
UE102Aは処理ハードウェア150を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理装置を含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア150は、MBS情報の受信を管理または制御するように構成されるMBSコントローラ152を含む。たとえば、以下で論じられるように、UE MBSコントローラ152は、RRC構成、MBS手順に関連する手順およびメッセージング、ならびに/または、それらの構成および/もしくは手順に関連する他の動作をサポートするように構成され得る。処理ハードウェア150はまた、UE102Aが非MBS動作の間にMNおよび/またはSNと通信するとき、以下で論じられる実装形態のいずれかに従って、1つまたは複数のRRC構成および/またはRRC手順を管理もしくは制御するように構成される非MBSコントローラ154を含み得る。図1Aには示されていないが、UE102B~103Cは、UE102Aの処理ハードウェア150に似た処理ハードウェアを含み得る。
【0030】
CN110は、進化型パケットコア(EPC)111または第5世代コア(5GC)160であってもよく、これらの両方が図1Aに示されている。基地局104は、EPC111と通信するためのS1インターフェースをサポートするeNB、5GC160と通信するためのNGインターフェースをサポートするng-eNB、またはNR無線インターフェースならびに5GC160と通信するためのNGインターフェースをサポートするgNBであり得る。基地局106は、EPC111へのS1インターフェースを伴うEUTRA-NR DC(EN-DC)gNB(en-gNB)、EPC111に接続しないen-gNB、5GC160へのNR無線インターフェースおよびNGインターフェースをサポートするgNB、または5GC160へのEUTRA無線インターフェースおよびNGインターフェースをサポートするng-eNBであり得る。以下で論じられるシナリオの間に互いにメッセージを直接交換するために、基地局104および106はX2インターフェースまたはXnインターフェースをサポートし得る。
【0031】
他のコンポーネントの中でもとりわけ、EPC111は、サービングゲートウェイ(SGW)112、モビリティ管理エンティティ(MME)114、およびパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)116を含み得る。SGW112は一般に、音声通話、ビデオ通話、インターネットトラフィックなどに関するユーザプレーンパケットを転送するように構成され、MME114は、認証、登録、ページング、および他の関連する機能を管理するように構成される。PGW116は、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)から1つまたは複数の外部パケットデータネットワーク、たとえば、インターネットネットワークおよび/またはインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)ネットワークへの接続を提供する。5GC160は、ユーザプレーン機能(UPF)162およびアクセスモビリティ管理(AMF)164、ならびに/またはセッション管理機能(SMF)166を含む。UPF162は一般に、音声通話、ビデオ通話、インターネットトラフィックなどに関するユーザプレーンパケットを転送するように構成され、AMF164は一般に、認証、登録、ページング、および他の関連する機能を管理するように構成され、SMF166は一般に、PDUセッションを管理するように構成される。
【0032】
UPF162、AMF164、および/またはSMF166は、MBSをサポートするように構成され得る。たとえば、SMF166は、MBSトランスポートを管理もしくは制御し、MBSフローのためのUPF162および/もしくはRAN105を構成し、ならびに/または、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)のためのMBSのための1つまたは複数のMBSセッションもしくはPDUセッションを管理もしくは構成するように構成され得る。UPF162は、オーディオ、ビデオ、インターネットトラフィックなどへのMBSデータパケットをRAN105に転送するように構成される。UPF162および/またはSMF166は、非MBSユニキャストサービスとMBSの両方のために、またはMBSだけのために構成され得る。
【0033】
一般に、ワイヤレス通信システム100は、NRセルおよび/またはEUTRAセルをサポートする任意の適切な数の基地局を含み得る。より具体的には、EPC111または5GC160は、NRセルおよび/またはEUTRAセルをサポートする任意の適切な数の基地局に接続され得る。以下の例は特定のCNタイプ(EPC、5GC)およびRATタイプ(5G NRおよびEUTRA)を特に参照するが、一般に、たとえば、本開示の技法は、第6世代(6G)無線アクセスおよび/または6Gコアネットワークもしくは5G NR-6G DCなどの、他の適切な無線アクセスおよび/またはコアネットワーク技術にもあてはまり得る。
【0034】
ワイヤレス通信システム100の異なる構成またはシナリオでは、基地局104は、MeNB、Mng-eNB、またはMgNBとして動作することができ、基地局106は、SgNBまたはSng-eNBとして動作することができる。UE102Aは、EUTRAもしくはNRなどの同じ無線アクセス技術(RAT)を介して、または異なるRATを介して、基地局104および基地局106と通信することができる。
【0035】
基地局104がMeNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、MeNB104およびSgNB106とEN-DC状態にあり得る。基地局104がMng-eNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、Mng-eNB104およびSgNB106と次世代(NG)EUTRA-NR DC(NGEN-DC)状態にあり得る。基地局104がMgNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、MgNB104およびSgNB106とNR-NR DC(NR-DC)状態にあり得る。基地局104がMgNBであり、基地局106がSng-eNBであるとき、UE102Aは、MgNB104およびSng-eNB106とNR-EUTRA DC(NE-DC)状態にあり得る。
【0036】
図1Bは、基地局104および106の任意の1つまたは複数の例示的な分散型の実装形態を示す。この実装形態では、基地局104、106は、中央ユニット(CU)172および1つまたは複数の分散ユニット(DU)174を含む。CU172は、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットなどの、処理ハードウェアを含む。たとえば、CU172は、図1Aの処理ハードウェア130もしくは140の一部またはすべてを含み得る。
【0037】
DU174の各々はまた、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、ならびに/または専用処理ユニットを含み得る、処理ハードウェアを含む。たとえば、処理ハードウェアは、1つまたは複数の媒体アクセス制御(MAC)動作または手順(たとえば、ランダムアクセス手順)を管理もしくは制御するように構成されるMACコントローラと、基地局(たとえば、基地局104)がMNまたはSNとして動作するときに、1つまたは複数のRLC動作または手順を管理もしくは制御するように構成される無線リンク制御(RLC)コントローラとを含み得る。処理ハードウェアはまた、1つまたは複数の物理(PHY)レイヤ動作または手順を管理もしくは制御するように構成される、PHYレイヤコントローラを含み得る。
【0038】
いくつかの実装形態では、CU172は、CU172のパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルおよび/またはCU172の無線リソース制御(RRC)プロトコルの制御プレーン部分をホストする、1つまたは複数の論理ノード(CU-CP172A)を含み得る。CU172はまた、CU172のPDCPプロトコルおよび/またはサービスデータ適応プロトコル(SDAP)プロトコルのユーザプレーン部分をホストする、1つまたは複数の論理ノード(CU-UP172B)を含み得る。本明細書で説明されるように、CU-CP172Aは、非MBS制御情報およびMBS制御情報を送信することができ、CU-UP172Bは、非MBSデータパケットおよびMBSデータパケットを送信することができる。
【0039】
CU-CP172Aは、E1インターフェースを通じて複数のCU-UP172Bに接続され得る。CU-CP172Aは、UE102Aのための要求されたサービスに対する適切なCU-UP172Bを選択する。いくつかの実装形態では、単一のCU-UP172Bは、E1インターフェースを通じて複数のCU-CP172Aに接続され得る。CU-CP172Aは、F1-Cインターフェースを通じて1つまたは複数のDU174に接続され得る。CU-UP172Bは、同じCU-CP172Aの制御下でF1-Uインターフェースを通じて1つまたは複数のDU174に接続され得る。いくつかの実施形態では、1つのDU174は、同じCU-CP172Aの制御下で複数のCU-UP172Bに接続され得る。そのような実装形態では、CU-UP172BとDU174との間の接続は、ベアラコンテキスト管理機能を使用してCU-CP172Aによって確立される。
【0040】
図2は、簡略化された方式で、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)がそれに従ってeNB/ng-eNBまたはgNB(たとえば、基地局104、106の1つまたは複数)と通信できる、例示的なプロトコルスタック200を示す。例示的なプロトコルスタック200において、EUTRAのPHYサブレイヤ202Aは、トランスポートチャネルをEUTRA MACサブレイヤ204Aに提供し、これは次いで、論理チャネルをEUTRA RLCサブレイヤ206Aに提供する。EUTRA RLCサブレイヤ206Aは次いで、RLCチャネルをEUTRA PDCPサブレイヤ208に提供し、いくつかの場合、NR PDCPサブレイヤ210に提供する。同様に、NR PHY 202Bは、トランスポートチャネルをNR MACサブレイヤ204Bに提供し、これは次いで、論理チャネルをNR RLCサブレイヤ206Bに提供する。NR RLCサブレイヤ206Bは次いで、RLCチャネルをNR PDCPサブレイヤ210に提供する。いくつかの実装形態では、UE102Aは、EUTRAとNR基地局との間のハンドオーバーをサポートするために、および/または、EUTRAおよびNRインターフェース上でDCをサポートするために、図2に示されるようにEUTRAとNRスタックの両方をサポートする。さらに、図2に示されるように、UE102Aは、EUTRA RLC 206A上でのNR PDCP 210のレイヤリング、およびNR PDCPサブレイヤ210上でのSDAPサブレイヤ212をサポートすることができる。本明細書では、サブレイヤは単に「レイヤ」とも呼ばれる。
【0041】
EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、サービスデータユニット(SDU)と呼ばれ得るパケットを(たとえば、PDCPレイヤ208または210上で直接もしくは間接的にレイヤリングされたIPレイヤから)受信し、プロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれ得るパケットを(たとえば、RLCレイヤ206Aまたは206Bに)出力する。SDUとPDUとの違いが重要である場合を除き、本開示では、簡潔にするためにSDUとPDUの両方を「パケット」と呼ぶ。パケットは、MBSパケットまたは非MBSパケットであり得る。MBSパケットは、たとえば、MBSサービスのためのアプリケーションコンテンツ(たとえば、IPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、ワイヤレスのソフトウェア配信、グループ通信、IoT用途、V2X用途、および/または公衆安全に関する緊急メッセージ)を含み得る。別の例として、MBSパケットは、MBSサービスのためのアプリケーション制御情報を含み得る。
【0042】
制御プレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、たとえば、RRCメッセージまたは非アクセス層(NAS)メッセージを交換するためにSRBを提供することができる。ユーザプレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、データ交換をサポートするためにDRBを提供することができる。NR PDCPサブレイヤ210上で交換されるデータは、たとえば、SDAP PDU、IPパケット、またはイーサネットパケットであり得る。
【0043】
UE102Aまたは102BがMeNBとして動作する基地局104とEN-DCにおいて動作し、基地局106がSgNBとして動作するシナリオでは、ワイヤレス通信システム100は、EUTRA PDCPサブレイヤ208を使用するMN終端ベアラまたはNR PDCPサブレイヤ210を使用するMN終端ベアラを、UE102Aまたは102Bに提供することができる。様々なシナリオにおいて、ワイヤレス通信システム100はまた、NR PDCPサブレイヤ210だけを使用するSN終端ベアラを、UE102Aまたは102Bに提供することができる。MN終端ベアラは、MCGベアラ、分割ベアラ、またはMN終端SCGベアラであり得る。SN終端ベアラは、SCGベアラ、分割ベアラ、またはSN終端MCGベアラであり得る。MN終端ベアラは、SRB(たとえば、SRB1またはSRB2)またはDRBであり得る。SN終端ベアラは、SRBまたはDRBであり得る。
【0044】
いくつかの実装形態では、基地局(たとえば、基地局104、106)は、1つまたは複数のMBS無線ベアラ(MRB)を介してMRBデータパケットをブロードキャストし、そして、UE102AはMRBを介してMBSデータパケットを受信する。基地局は、以下で説明されるマルチキャスト構成パラメータ(MBS構成パラメータとも呼ばれ得る)にMRBの構成を含めることができる。いくつかの実装形態では、基地局は、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットをブロードキャストし、それに対応して、UE102Aは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、およびRLCサブレイヤ206を使用する。そのような実装形態では、基地局およびUE102Aは、MBSデータパケットを通信するためにPDCPサブレイヤ208およびSDAPサブレイヤ212を使用しなくてもよい。他の実装形態では、基地局は、PDCPサブレイヤ208、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットを送信し、それに対応して、UE102Aは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、RLCサブレイヤ206、およびPDCPサブレイヤ208を使用する。そのような実装形態では、基地局およびUE102Aは、MBSデータパケットを通信するためにおよびSDAPサブレイヤ212を使用しなくてもよい。さらに他の実装形態では、基地局は、SDAPサブレイヤ212、PDCPサブレイヤ208、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットを送信し、それに対応して、UE102Aは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、RLCサブレイヤ206、PDCOサブレイヤ208、およびSDAPサブレイヤ212を使用する。
【0045】
図3を参照すると、MBSセッション302Aは、CN110および基地局104/106にエンドポイントがあるトンネル312Aを含み得る。MBSセッション302Aは、たとえば、Temporary Mobile Group Identity (TMGI)などのあるセッションIDに対応し得る。MBSデータは、たとえば、IPパケット、TCP/IPパケット、UDP/IPパケット、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)/UDP/IPパケット、またはRTP/TCP/IPパケットを含み得る。
【0046】
いくつかの場合、CN110および/または基地局104/106は、CN110から基地局104/106に向けられるMBSトラフィックだけのためにトンネル312Aを構成し、トンネル312Aはダウンリンク(DL)トンネルと呼ばれ得る。しかしながら、他の場合には、CN110および基地局104/106は、たとえば、UEからのコマンドまたはサービス要求をサポートするために、ダウンリンクならびにアップリンク(UL)MBSトラフィックのためのトンネル312Aを使用する。さらに、基地局104/106はトンネル312Aを介して到着したMBSトラフィックを複数のUEに向けることができるので、トンネル312Aは共通トンネルまたは共通DLトンネルと呼ばれ得る。
【0047】
トンネル312Aは、たとえば、インターネットプロトコル(IP)上でレイヤリングされるユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルで、トランスポートレイヤまたはサブレイヤにおいて動作することができる。より具体的な例として、トンネル312Aは、汎用パケット無線システム(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)と関連付けられ得る。トンネル312Aは、たとえば、あるIPアドレス(たとえば、基地局104/106のIPアドレス)およびあるトンネルエンドポイント識別子(TEID)(たとえば、基地局104/106によって割り当てられる)に対応し得る。より一般には、トンネル312Aは、任意の適切なトランスポートレイヤ構成を有し得る。CN110は、MBSデータパケットを含むトンネルパケットのヘッダにおいてIPアドレスおよびTEIDアドレスを指定し、トンネル312Aを介してトンネルパケットを下流へと基地局104/106に送信することができる。ヘッダは、IPアドレスおよび/またはTEIDを含み得る。たとえば、ヘッダは、IPアドレスおよびTEIDをそれぞれ含む、IPヘッダおよびGTPヘッダを含む。したがって、基地局104/106は、IPアドレスおよび/またはTEIDを使用して、トンネル312Aを介して移動するデータパケットを識別することができる。
【0048】
図3に示されるように、基地局104/106は、トンネル312Aの中のトラフィックをN個の無線ベアラ314A-1、314A-2、...、314A-Nにマッピングし、これらはMBS無線ベアラまたはMRBとして構成されてもよく、N≧1である。各MRBは、それぞれの論理チャネルに対応し得る。上で論じられたように、PDCPサブレイヤは、SRB、DRB、およびMRBなどの無線ベアラをサポートし、EUTRAまたはNR MACサブレイヤは、EUTRAまたはNR RLCサブレイヤに論理チャネルを提供する。たとえば、MRB314Aの各々は、それぞれのMBSトラフィックチャネル(MTCH)に対応し得る。基地局104/106およびCN110は別のMBSセッション302Bも維持することができ、これらは同様に、MRB314B-1、314B-2、...、314B-Nに対応するトンネル312Bを含んでもよく、N≧1である。MRB314Bの各々は、それぞれの論理チャネルに対応し得る。
【0049】
MBSトラフィックは、トンネル312A、312Bなどの各々のための、1つまたは複数のサービス品質(QoS)フローを含み得る。たとえば、トンネル312B上のMBSトラフィックは、QoSフロー316A、316B、...316Lを含むフロー316のセットを含み得る。さらに、MRBの論理チャネルは、単一のQoSフローまたは複数のQoSフローをサポートすることができる。図3の例示的な構成では、基地局104/106は、QoSフロー316Aおよび316BをMRB314B-1のMTCHに、QoSフロー316LをMRB314B-NのMTCHにマッピングする。
【0050】
様々なシナリオにおいて、CN110は、異なるタイプのMBSトラフィックを異なるQoSフローに割り当てることができる。たとえば、比較的QoS値の高いフローはオーディオパケットに対応することがあり、比較的QoS値の低いフローはビデオパケットに対応することがある。別の例として、比較的QoS値の高いフローはビデオ圧縮において使用されるIフレームまたは完全な画像に対応することがあり、比較的QoS値の低いフローはIフレームへの変更のみを含むPフレームまたは予測ピクチャに対応することがある。
【0051】
図3の参照を続けると、基地局104/106およびCN110は、CN110と特定のUEとの間のユニキャストトラフィックをサポートするために、1つまたは複数のPDUセッションを維持することができる。PDUセッション304Aは、DRB324A-1、324A-2、...324-Nなどの1つまたは複数のDRB324Aに対応する、UE固有DLトンネルおよび/またはUE固有ULトンネル322Aを含み得る。DRB324Aの各々は、専用トラフィックチャネル(DTCH)などのそれぞれの論理チャネルに対応し得る。
【0052】
ここで図4を参照すると、基地局104/106が分散して実装されるとき、CU172およびDU174A/174Bは、MRBもしくはDRBに関連するダウンリンクデータおよび/またはアップリンクデータのためのトンネルを確立することができる。上で論じられたMRB314A-1は、たとえば、UE102AおよびUE102Bなどの複数のUEにCU172を接続するMRB402Aとして実装され得る。MRB402Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するDLトンネル412Aと、DLトンネル412Aに対応するDL論理チャネル422Aとを含み得る。特に、DU174A/174Bは、DLトンネル412Aを介して受信されるダウンリンクトラフィックをDL論理チャネル422Aにマッピングすることができ、DL論理チャネル422Aは、たとえばMTCHまたはDTCHであり得る。DLトンネル412Aは、CU172がそれを介してMBSデータパケットを複数のUEに送信する共通DLトンネルであり得る。代替として、DLトンネル412Aは、CU172がそれを介してMBSデータパケットを特定のUEに送信するUE固有DLトンネルであり得る。
【0053】
任意選択で、MRB402Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するULトンネル413Aと、ULトンネル413Aに対応するUL論理チャネル423Aとを含む。たとえば、UL論理チャネル423AはDTCHであり得る。DU174A/174Bは、UL論理チャネル423Aを介して受信されるアップリンクトラフィックをULトンネル413Aにマッピングすることができる。
【0054】
トンネル412Aおよび413Aは、F1-Uインターフェースのトランスポートレイヤまたはサブレイヤにおいて動作することができる。より具体的な例として、CU172およびDU174A/174Bは、ユーザプレーントラフィックのためにF1-Uを利用することができ、トンネル412Aおよび413Aは、UDP/IP上でレイヤリングされるGTP-Uプロトコルと関連付けられてもよく、このとき、IPは適切なデータリンクおよび物理(PHY)レイヤ上でレイヤリングされる。さらに、MRB402および/またはDRB404は、少なくとも事例の一部において、制御プレーントラフィックを追加でサポートする。より具体的には、CU172およびDU174A/174Bは、IP上でレイヤリングされるストリーム制御送信プロトコル(SCTP)に依存するF1-Cインターフェース上でF1-APメッセージを交換することができ、IPはF1-Uと同様に適切なデータリンクおよびPHYレイヤ上でレイヤリングされる。
【0055】
同様に、MRB402Bは、DLトンネル412B、および任意選択で、ULトンネル413Bを含み得る。DLトンネル412BはDL論理チャネル422Bに対応することがあり、ULトンネル413BはUL論理チャネル423Bに対応することがある。
【0056】
いくつかの場合、CU172は、DRB404Aを使用して、PDUセッションに関連するMBSデータパケットまたはユニキャストデータパケットを特定のUE(たとえば、UE102AまたはUE102B)に送信する。DRB404Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するUE固有DLトンネル432Aと、DLトンネル432Aに対応するDL論理チャネル442Aとを含み得る。特に、DU174A/174Bは、DLトンネル432Aを介して受信されるダウンリンクトラフィックをDL論理チャネル442Aにマッピングすることができ、DL論理チャネル442Aは、たとえばDTCHであり得る。DRB404Aはさらに、CU172とDU174A/174Bを接続するUE固有ULトンネル433Aと、ULトンネル433Aに対応するUL論理チャネル443Aとを含む。たとえば、UL論理チャネル443AはPUSCHであり得る。DU174A/174Bは、UL論理チャネル443Aを介して受信されるアップリンクトラフィックをULトンネル433Aにマッピングすることができる。
【0057】
同様に、DRB404Bは、DL論理チャネル442Bに対応するUE固有DLトンネル432Bと、UL論理チャネル443Bに対応するUE固有ULトンネル433Bとを含み得る。
【0058】
次に、図5Aは、基地局104が、第1のMBSセッションのためのリソースをCNが要求することに応答してMBSデータのための第1の共通トンネルを構成し、第2のMBSセッションのためのリソースをCNが要求することに応答してMBSデータのための第2の共通トンネルを構成するような、例示的なシナリオ500Aを示す。
【0059】
UE102は最初に、第1のMBSセッションに参加するために、基地局104を介してCN110とのMBSセッション参加手順を実行する(502)。いくつかのシナリオでは、UE102は続いて、1つまたは複数の追加のMBS参加手順を実行し、それにより、イベント502が複数のMBS参加手順の最初の手順になる。基地局104はUE固有のトンネルではなくMBSトラフィックのための共通DLトンネルを構成するので、以下で論じられるように、手順502と590はどちらの順序でも起こり得る。言い換えると、基地局104は、第1のMBSセッションに参加するUEがまだ1つもなくても、共通DLトンネルを構成することができる。
【0060】
MBSセッション参加手順を実行するために、いくつかの実装形態では、UE102は、基地局104を介してMBSセッション参加要求メッセージをCN110に送信する。それに応答して、CN110は、第1のMBSセッションへのアクセス権をUE102に与えるために、基地局104を介してMBSセッション参加応答メッセージをUE102に送信することができる。いくつかの実装形態では、UE102は、MBSセッション参加要求メッセージに、第1のMBSセッションのための第1のMBSセッションIDを含めることができる。いくつかの場合、CN110は、MBSセッション参加応答メッセージに第1のMBSセッションIDを含める。いくつかの実装形態では、UE102は、MBSセッション参加応答メッセージに応答して、基地局104を介してMBSセッション参加完了メッセージをCN110に送信することができる。
【0061】
いくつかの場合、UE102は、追加のMBSセッションに参加するために、RAN105(たとえば、基地局104または基地局106)を介してCN110との追加のMBSセッション参加手順を実行する。たとえば、UE102は、第2のMBSセッションに参加するために、RAN105を介してCN110との第2のMBSセッション参加手順を実行することができる。イベント502と同様に、いくつかの実装形態では、UE102は、基地局104を介して第2のMBSセッション参加要求メッセージをCN110に送信することができ、CN110は、第2のMBSセッションへのアクセス権をUE102に与えるために、第2のMBSセッション参加応答メッセージで応答することができる。いくつかの実装形態では、UE102は、第2のMBSセッション参加応答メッセージに応答して、基地局104を介して第2のMBSセッション参加完了メッセージをCN110に送信することができる。いくつかの実装形態では、UE102は、第2のMBSセッション参加要求メッセージに、第2のMBSセッションの第2のMBSセッションIDを含めることができる。任意選択で、CN110は、第2のMBSセッション参加応答メッセージに第2のMBSセッションIDを含める。いくつかの実装形態では、UE102は、第1のMBSセッションおよび第2のMBSセッションに同時に参加するために、MBSセッション参加要求メッセージ(たとえば、第1のMBSセッション参加要求メッセージ)に第1のMBSセッションIDおよび第2のMBSセッションIDを含めることができる。そのような場合、CN110は、第1のMBSセッションもしくは第2のMBSセッションのいずれか、または第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方を認めるために、MBSセッション応答メッセージを送信することができる。
【0062】
いくつかの実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、およびMBSセッション参加完了メッセージは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージであり得る。他の実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、およびMBSセッション参加完了メッセージは、5Gモビリティ管理(5GMM)メッセージまたは5Gセッション管理メッセージ(5GSM)などのNASメッセージであり得る。5GSMメッセージの場合、UE102は、MBSセッション参加要求メッセージを含む(第1の)ULコンテナメッセージを、基地局104を介してCN110に送信することができ、CN110は、MBSセッション参加応答メッセージを含むDLコンテナメッセージを、基地局104を介してUE102に送信することができ、UE102は、MBSセッション参加完了メッセージを含む(第2の)ULコンテナメッセージを、基地局104を介してCN110に送信することができる。これらのコンテナメッセージは、5GMMメッセージであり得る。いくつかの実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答、およびMBSセッション参加完了メッセージは、それぞれ、PDU Session Modification Requestメッセージ、PDU Session Modification Commandメッセージ、およびPDU Session Modification Completeメッセージであり得る。以下の説明を簡単にするために、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、および/またはMBSセッション参加完了メッセージは、コンテナメッセージを表すことができる。
【0063】
いくつかの実装形態では、UE102は、(第1の)MBSセッション参加手順を実行するために、基地局104を介してCN110とのPDUセッション確立手順を実行し、PDUセッションを確立することができる。PDUセッション確立手順の間、UE102は、基地局104を介してCN110とPDUセッションのPDUセッションIDを通信することができる。
【0064】
第1のMBSセッション参加手順(イベント502)の前、間、または後に、CN110は、第1のMBSセッションのためのリソースを構成するようにCU172に要求するために、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含む(第1の)CN対BSメッセージをCU172に送信することができる(504)。CN110は、第1のCN対BSメッセージに、第1のMBSセッションのためのサービス品質(QoS)構成を追加で含めることができる。第1のCN対BSメッセージを受信した(504)ことに応答して、CU172は、MBSコンテキストのためのセットアップおよび/または第1のMBSセッションのための共通DLトンネルを要求するために、CU対DUメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ要求メッセージ)をDU174に送信する(506)。MBSコンテキストセットアップ要求メッセージは、第1のMBSセッションID、MRB ID、および第1のMBSセッションのためのQoS構成を含み得る。
【0065】
CU対DUメッセージを受信した(506)ことに応答して、DU174は、第1のMBSセッションのための(たとえば、MRB IDの1つによって識別されるMRBのための)共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、第1のDLトランスポートレイヤ構成を含むDU対CUメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)をCUに送信する(508)。DU174は、MRB IDの追加のMRB IDによって識別される追加のMRBのための追加の共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、DU対CUメッセージに、追加のDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。いくつかの実装形態では、DU174は、DU対CUメッセージに、第1のDLトランスポートレイヤ構成および/または追加のDLトランスポートレイヤ構成に関連するMRB IDを含めることができる。いくつかの実装形態では、CU対DUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこのタイプの要求を運ぶために特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ要求メッセージ)である。いくつかの実装形態では、イベント508のDU対CUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこの目的で特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)である。CN110は、第1のMBSセッションのためのサービス品質(QoS)構成を追加で含めることができる。そのような場合、CU172は、CU対DUメッセージにQoS構成を含めることができる(イベント506)。
【0066】
CU172は次いで、共通DLトンネルを構成するために、DLトランスポートレイヤ構成を含む第1のBS対CNメッセージ(たとえば、MBSセッションリソースセットアップ応答メッセージ)を送信することができる(510)。CU172は、第1のBS対CNメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。第1のBS対CNメッセージは、MBSデータをCU172に送信するようにCN110のための共通DLトンネルを構成するために、DLトランスポートレイヤ構成を含み得る。DLトランスポートレイヤ構成は、共通DLトンネルを識別するためのトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。
【0067】
いくつかの実装形態では、イベント504のCN対BSメッセージは、汎用的なNGAPメッセージ、またはMBSセッションのためのリソースを要求するために特別に定義される専用のNGAPメッセージ(たとえば、MBSセッションリソースセットアップ要求メッセージ)であり得る。いくつかの実装形態では、イベント510のBS対CNメッセージは、汎用的なNGAPメッセージ、またはMBSセッションのためのリソースを運ぶために特別に定義される専用のNGAPメッセージ(たとえばMBSセッションリソースセットアップ応答メッセージ)である。そのような場合、イベント504のCN対BSメッセージおよびイベント510のBS対CNメッセージは、非UE固有メッセージであり得る。
【0068】
いくつかの実装形態では、QoS構成は第1のMBSセッションのためのQoSパラメータを含む。いくつかの実装形態では、QoS構成は、MBSセッションのための1つまたは複数のQoSフローを構成するための構成パラメータを含む(図3参照)。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、QoSフローを識別する1つまたは複数のQoSフローIDを含む。QoSフローIDの各々は、QoSフローの特定のQoSフローを識別する。いくつかの実装形態では、構成パラメータは各QoSフローのためのQoSパラメータを含む。QoSパラメータは、5G QoS識別子(5QI)、優先レベル、パケット遅延バジェット、パケットエラーレート、平均区間、および/または最大データバースト量を含み得る。CN110は、QoSフローのためのQoSパラメータの異なる値を指定することができる。
【0069】
イベント504、506、508、および510は、図5Aおよび図5Bにおいて、MBSセッションリソースセットアップ手順586と集合的に呼ばれる。
【0070】
CN110が追加のMBSセッション参加手順においてUE102のための追加のMBSセッションを認める場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージ、第2のCN対BSメッセージ、または第1もしくは第2のCN対BSメッセージに似た追加のCN対BSメッセージに、追加のMBSセッションIDおよび/または追加のMBSセッションIDのためのQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、第1のBS対CNメッセージ、第2のBS対CNメッセージ、または第1もしくは第2のBS対CNメッセージに似た追加のBS対CNメッセージに、追加の共通DLトンネルを構成するための、追加のMBSセッションのための追加のトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通DLトンネルの特定のDLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。代替として、CN110は、シングルセッションMBSセッションリソースセットアップ手順586と同様に、CU172との追加のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行して、CU172から追加のトランスポートレイヤ構成を取得することができる。異なる共通DLトンネルを区別するために、トランスポートレイヤ構成は異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0071】
いくつかの実装形態では、CN110は、イベント504のCN対BSメッセージに、第1のMBSセッションに参加するUEのリストを示すことができる。他の実装形態では、CN110は、第1のMBSセッションに参加するUEのリストを示す別の第2のCN対BSメッセージをCU172に送信することができる(512)。CN110は、第2のCN対BSメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。CU172は、第2のCN対BSメッセージ512に応答して、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信することができる(519)。そのような場合、第2のCN対BSメッセージは、非UE固有メッセージ、すなわち、UE102AまたはUE102Bに対して固有ではないメッセージであり得る。CU172は、第2のBS対CNメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。たとえば、UEのリストはUE102を含む。UEのリストを示すために、CN110は、各々がUEの特定のUEを識別する、(CN UEインターフェースID, RAN UEインターフェースID)ペアのリストを含み得る。CN110はCN UEインターフェースIDを割り当て、CU172はRAN UEインターフェースIDを割り当てる。CN110が(CN UEインターフェースID, RAN UEインターフェースID)ペアのリストを送信する前、CU172は、RAN UEインターフェースIDを含むBS対CNメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL UEメッセージ、またはPATH SWITCH REQUESTメッセージ)を、UEの各々のためにCN110に送信し、CN110は、CN UEインターフェースIDを含むCN対BSメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージ、またはPATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)を、UEの各々のためにCU172に送信する。一例では、ペアのリストは、UE102を識別する第1のペア(第1のCN UEインターフェースIDおよび第1のRAN UEインターフェースID)を含む。いくつかの実装形態では、「CN UEインターフェースID」は「AMF UE NGAP ID」であってもよく、「RAN UEインターフェースID」は「RAN UE NGAP ID」であってもよい。他の実装形態では、CN110は、UEのセットの中の特定のUEを各々識別する、UE IDのリストを含めることができる。いくつかの実装形態では、CN110は、UE IDを割り当て、CN110が特定のUEと実行するNAS手順(たとえば、登録手順)において、UE IDの各々をUEの特定のUEに送信することができる。たとえば、UE IDのリストは、UE102Aの第1のUE IDおよびUE102Bの第2のUE IDを含み得る。いくつかの実装形態では、UE IDは、S-Temporary Mobile Subscriber Identities (S-TMSIs)(たとえば、5G-S-TMSI)である。CN110がUE IDのリストを送信する前に、CU172は、UEの各々のためにUE102またはCN110からUE IDを受信することができる。たとえば、CU172は、RRC接続確立手順の間に、UE IDを含むRRCメッセージ(たとえば、RRCSetupCompleteメッセージ)をUE102から受信することができる。別の例では、CU172は、UE IDを含むCN対BSメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージ、またはUE INFORMATION TRANSFERメッセージ)をCN110から受信することができる。
【0072】
他の実装形態では、CN110は、UE102(だけ)が第1のMBSセッションに参加することを示す第2のCN対BSメッセージをCU172に送信することができる(512)。第2のCN対BSメッセージは、UE102のためのUE関連メッセージであり得る。すなわち、第2のCN対BSメッセージはUE102に固有である。第2のCN対BSメッセージを受信したことに応答して、CU172は、UE102のためのUEコンテキスト要求メッセージをDU174に送信することができる(514)。いくつかの実装形態では、CU172は、UEコンテキスト要求メッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/または第1のMBSセッション(ID)に関連するMRBのMRB IDを含めることができる。UEコンテキスト要求メッセージに応答して、DU174は、UE102Aが第1のMBSセッションのMBSデータを受信するための構成パラメータを含むUEコンテキスト応答メッセージをCU172に送信する(516)。いくつかの実装形態では、CU172は、UEコンテキスト要求メッセージにQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、CU対DUメッセージにQoS構成を含めてもよく、または含めなくてもよい。構成パラメータ(の一部)は、MRB/MRB IDに関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、DU174は、構成パラメータを含むようにDU構成を生成し、UEコンテキスト応答メッセージにDU構成を含める。いくつかの実装形態では、DU構成はCellGroupConfig IEであり得る。他の実装形態では、DU構成はMBS固有IEであり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは1つまたは複数の論理チャネル(LC)を構成する。たとえば、構成パラメータは、1つまたは複数の論理チャネルを構成するための1つまたは複数の論理チャネルID(LCID)を含む。LCIDの各々は、1つまたは複数の論理チャネルの特定の論理チャネルを識別する。
【0073】
いくつかの実装形態では、第2のCN対BSメッセージおよび第2のBS対CNメッセージは、それぞれ、PDUセッションリソース修正要求メッセージおよびPDUセッションリソース修正応答メッセージであり得る。いくつかの実装形態では、第2のCN対BSメッセージおよび第2のBS対CNメッセージはUE関連メッセージであってもよく、すなわち、メッセージは特定のUE(たとえば、UE102A、102B、または102C)に関連付けられる。
【0074】
CN110が、共通のCN対BS DLトンネルを構成するようにCU172に要求するために、第1のCN対BSメッセージを送信する(504)代わりに、いくつかの実装形態では、CU172は、第2のCN対BSメッセージを受信した(512)ことに応答して、第1のBS対CNメッセージを送信することができる(510)。次いで、CN110は、第1のBS対CNメッセージに応答して、CN対BS応答メッセージをCU172に送信することができる。そのような場合、CU172は、第2のCN対BSメッセージを受信したことに応答して、CU対DUメッセージをDU174に送信することができる(506)。そのような場合、第1のBS対CNメッセージおよびCN対BS応答メッセージは非UE関連メッセージであってもよく、すなわち、メッセージは特定のUEに関連付けられる。
【0075】
CU172が、共通のCU対DU DLトンネルを構成するように要求するために、CU対DUメッセージを送信する(506)代わりに、いくつかの実装形態では、DU174は、UEコンテキスト応答メッセージを送信する(516)ことに加えて、UEコンテキスト要求メッセージを受信した(514)ことに応答して、DU対CUメッセージを送信することができる(508)。次いで、CU172は、DU対CUメッセージに応答して、CU対DU応答メッセージをDU174に送信することができる。そのような場合、DU対CUメッセージおよびCU対DU応答メッセージは非UE関連メッセージであってもよく、すなわち、メッセージは特定のUEに関連付けられる。
【0076】
CN110が追加のMBSセッション参加手順においてUE102のための追加のMBSセッションを認める場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージまたは第2のCN対BSメッセージに、追加のMBSセッションIDのための追加のMBSセッションIDおよび/またはQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、CU対DUメッセージに追加のMBSセッションIDおよび追加のMRB IDを含めることができ、DU174は、DU対CUメッセージに、追加のMBSセッションのための追加のCU対DU DLトンネルを構成するための追加のDUトランスポートレイヤ構成を含める。代替として、CU172は、イベント506および508と同様に、追加のDU DLトランスポートレイヤ構成を取得するために、DU174との追加のMBSコンテキストセットアップ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、CU172は、第1のBS対CNメッセージに、追加のCN対BS共通DLトンネルを構成するための、追加のMBSセッションのための追加のCU DLトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通CN対BS DLトンネルの特定のDLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。代替として、CN110は、MBSセッションリソースセットアップ手順586と同様に、CU172との追加のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行して、CU172から追加のCU DLトランスポートレイヤ構成を取得することができる。トランスポートレイヤ構成は、異なる共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0077】
いくつかの実装形態では、CN110は、第2のCN対BSメッセージにQoS構成を含める。そのような場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージにQoS構成を含めてもよく、またはQoS構成を省略してもよい。いくつかの実装形態では、DU174は、CU対DUメッセージまたはUEコンテキスト要求メッセージを受信したことに応答して、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するためのUE102のための構成パラメータを生成する。いくつかの実装形態では、CU172は、UEコンテキスト要求メッセージおよび/またはCU対DUメッセージにQoS構成を含める。DU174は、QoS構成に従って構成パラメータの内容を決定することができる。CU172がCU対DUメッセージにもUEコンテキスト要求メッセージにもQoS構成を含めないとき、DU174は、所定のQoS構成に従って構成パラメータの値を決定することができる。
【0078】
いくつかの実装形態では、UEコンテキスト要求メッセージおよびUEコンテキスト応答メッセージは、それぞれ、UE Context Setup RequestメッセージおよびUE Context Setup Responseメッセージである。他の実装形態では、UEコンテキスト要求メッセージおよびUEコンテキスト応答メッセージは、それぞれ、UE Context Modification RequestメッセージおよびUE Context Modification Responseメッセージである。
【0079】
UEコンテキスト応答メッセージを受信した(516)後、CU172は、構成パラメータおよび1つまたは複数のMRB構成を含むRRC再構成メッセージを生成し、RRC再構成メッセージをDU174に送信する(518)。そして、DU174は、RRC再構成メッセージをUE102に送信する(520)。UE102は次いで、RRC再構成完了メッセージをDU174に送信し(522)、そしてDU174は、RRC再構成完了メッセージをCU172に送信する(523)。イベント512、514、516、518、519、520、522、および523は、図5Aおよび図5Bにおいて、UE固有のMBSセッション構成手順590と集合的に呼ばれる。
【0080】
いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成メッセージを含むPDCP PDUを生成し、PDCP PDUを含むCU対DUメッセージをDU174に送信し(518)、DU174は、PDCP PDUをCU対DUメッセージから取り出し、RLCレイヤ206B、MACレイヤ204B、およびPHYレイヤ202Bを介して、PDCP PDUをUE102に送信する(520)。UE102は、PHYレイヤ202B、MACレイヤ204B、およびRLCレイヤ206Bを介して、PDCP PDUをDU174から受信する(520)。いくつかの実装形態では、UE102は、RRC再構成完了メッセージを含むPDCP PDUを生成し、RLCレイヤ206B、MACレイヤ204B、およびPHYレイヤ202Bを介して、PDCP PDUをDU174に送信する(522)。DU174は、PHYレイヤ202B、MACレイヤ204B、およびRLCレイヤ206Bを介して、PDCP PDUをUE102から受信し(522)、PDCP PDUを含むDU対CUメッセージをCU172に送信する(523)。CU172は、PDCP PDUをDU対CUメッセージから取り出し、RRC再構成完了メッセージをPDCP PDUから取り出す。
【0081】
UEコンテキスト応答メッセージを受信する(516)前または後に、CU172は、第2のCN対BSメッセージ512に応答して、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信することができる(519)。いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成完了メッセージを受信する(523)前に、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信する(519)。他の実装形態では、CN110は、RRC再構成完了メッセージを受信した(523)後に、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信する(519)。CU172は、第2のBS対CNメッセージに、第1のCN UEインターフェースIDおよび第1のRAN UEインターフェースIDを含めることができる。代替として、CU172は、第2のBS対CNメッセージに第1のUE IDを含めることができる。
【0082】
いくつかの実装形態では、CU172は、第2のBS対CNメッセージおよび/または追加のBS対CNメッセージにCU DLトランスポートレイヤ構成を含める。言い換えると、CU172は、UEが同じMBSセッションに参加することをCN対BSメッセージが示すことに応答して、BS対CNメッセージにおいて同じCU DLトランスポートレイヤ構成を送信することができる。そのような実装形態では、CN110は、MBSリソースセットアップ手順586および第2のCN対BSメッセージおよびBS対CNメッセージを単一の手順へと混ぜ合わせることができる。
【0083】
CU172が第1のMBSセッションのための共通のCN対BS DLトンネルを確立するためにCN110とのMBSリソースセットアップ手順586(たとえば、イベント504、510)を実行する場合、CU172は、第2のBS対CNメッセージに第1のMBSセッションのためのDLトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。そのような場合、CN110は、第2のCN対BSメッセージに第1のMBSセッションのためのULトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。DU174が第1のMBSセッションのための共通のCU対DU DLトンネルを確立するためにCU172とのMBSリソースセットアップ手順(たとえば、イベント506、508)を実行する場合、DU174は、UEコンテキスト応答メッセージに第1のMBSセッションのためのDLトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。そのような場合、CU172は、UEコンテキスト要求メッセージに第1のMBSセッションのためのULトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。
【0084】
第1のBS対CNメッセージを受信した(510)後、または第2のBS対CNメッセージを受信した(519)後、CN110は、共通のCN対BS DLトンネルを介して第1のMBSセッションのためのMBSデータ(たとえば、1つまたは複数のMBSデータパケット)をCU172に送信することができ(524)、そしてCU172は、共通のCU対DUトンネルを介してMBSデータをDU174に送信する(526)。DU174は、1つまたは複数の論理チャネルを介してMBSデータをUE102に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(528)。UE102は、1つまたは複数の論理チャネルを介してMBSデータを受信する(528)。たとえば、CU172は、MBSデータパケットを受信し(524)、MBSデータパケットを含むPDCP PDUを生成し、PDCP PDUをDU174に送信する(528)。そして、DU174は、論理チャネルIDおよびPDCP PDUを含むMAC PDUを生成し、マルチキャストまたはユニキャストを介してMAC PDUをUE102に送信する(528)。UE102は、マルチキャストまたはユニキャストを介してMAC PDUを受信し(528)、PDCP PDUおよび論理チャネルIDをMAC PDUから取り出し、論理チャネルIDに従ってMRBに関連するPDCP PDUを識別し、MRB構成内のPDCP構成に従ってMBSデータパケットをPDCP PDUから取り出す。
【0085】
いくつかの実装形態では、構成パラメータは、第1のMBSセッションに関連する1つまたは複数のMRBを構成する1つまたは複数のMRB構成を含み得る。構成パラメータはまた、各々が特定のMRBと関連付けられる、1つまたは複数のRLCベアラ構成を含み得る。MRB構成の各々は、MRB ID、PDCP構成、第1のMBSセッションID、PDCP再確立指示(たとえば、reestablishPDCP)、および/またはPDCP回復指示(たとえば、recoveryPDCP)を含み得る。いくつかの実装形態では、PDCP構成はDRBのためのPDCP-Config IEであり得る。他の実装形態では、RLCベアラ構成はRLC-BearerConfig IEであり得る。いくつかの実装形態では、RLCベアラ構成は、論理チャネルを構成する論理チャネル(LC)IDを含み得る。いくつかの実装形態では、論理チャネルはマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)であり得る。他の実装形態では、論理チャネルは専用トラフィックチャネル(DTCH)であり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、論理チャネルを構成する論理チャネル構成(たとえば、LogicaChannelConfig IE)を含み得る。いくつかの実装形態では、RLCベアラ構成はMRB IDを含み得る。
【0086】
いくつかの実装形態では、CU172は、MRB構成においてDLのみのRBとしてMRBを構成することができる。たとえば、CU172は、DLのみのRBとしてMRBを構成するために、MRB構成内のPDCP構成にUL構成パラメータを含めるのを控えることができる。CU172は、たとえば上で説明されたように、MRB構成にDL構成パラメータのみを含めることができる。そのような場合、CU172は、MRB構成の中のPDCP構成にMRBのためのUL構成パラメータを含めないことによって、MRBを介してUL PDCPデータPDUをDU174および/またはCU172に送信しないようにUE102を構成する。別の例では、DU174は、RLCベアラ構成にUL構成パラメータを含めるのを控える。そのような場合、DU174は、RLCベアラ構成にUL構成パラメータを含めないことによって、論理チャネルを介して制御PDUを基地局104に送信しないようにUE102を構成する。
【0087】
DU174がRLCベアラ構成にUL構成パラメータを含める場合、UE102は、UL構成パラメータを使用して、論理チャネルを介して制御PDU(たとえば、PDCP制御PDUおよび/またはRLC制御PDU)をDU174に送信し得る。制御PDUがPDCP制御PDUである場合、DU174はPDCP制御PDUをCU172に送信することができる。たとえば、CU172は、圧縮(解凍)プロトコル(たとえば、ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコル)を用いてMBSデータを受信するようにUEを構成し得る。この場合、CU172がMBSデータパケットをCN110から受信する(524)とき、CU172は、圧縮プロトコルを用いてMBSデータパケットを圧縮して圧縮されたMBSデータパケットを取得し、共通のCU対DU DLトンネルを介して、圧縮されたMBSデータパケットを含むPDCP PDUをDU174に送信する(526)。そして、DU174は、論理チャネルを介してPDCP PDUをUE102に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(528)。UE102が論理チャネルを介してPDCP PDUを受信するとき、UE102は圧縮されたMBSデータパケットをPDCP PDUから取り出す。UE102は、圧縮(解凍)プロトコルを用いて圧縮されたMBSデータパケットを解凍して、元のMBSデータパケットを取得する。そのような場合、UE102は、ヘッダ圧縮(解凍)プロトコルの動作のためのヘッダ圧縮プロトコルフィードバック(たとえば、散在したROHCフィードバック)を含むPDCP制御PDUを、論理チャネルを介してDU174に送信し得る。そして、DU174は、UE固有ULトンネルを介してPDCP制御PDUをCU172に送信し、すなわち、ULトンネルはUE102(たとえば、UE102A)に固有である。いくつかの実装形態では、CU172は、UEコンテキスト要求メッセージに、UE固有ULトンネルを構成するCU ULトランスポートレイヤ構成を含めることができる。CU ULトランスポートレイヤ構成は、UE固有ULトンネルを識別するためのCUトランスポートレイヤアドレス(たとえば、インターネットプロトコル(IP)アドレス)およびCU UL TEIDを含む。
【0088】
いくつかの実装形態では、MRB構成は、MRB IDを含むMRB-ToAddMod IE(たとえば、mrb-IdentityまたはMRB-Identity)であり得る。MRB IDは、MRBの特定のMRBを識別する。基地局104は、MRB IDを異なる値に設定する。CU172がユニキャストデータ通信のためにUE102に対してDRBを構成している場合、いくつかの実装形態では、CU172は、DRBのDRB IDとは異なる値にMRB IDの1つまたは複数を設定することができる。そのような場合、UE102およびCU172は、RBのRB IDに従って、RBがMRBであるかDRBであるかを区別することができる。他の実装形態では、CU172は、DRB IDと同じであり得る値にMRB IDの1つまたは複数を設定することができる。そのような場合、UE102およびCU172は、RBのRB IDおよびRBを構成するRRC IEに従って、RBがMRBであるかDRBであるかを区別することができる。たとえば、DRBを構成するDRB構成は、DRB識別情報(たとえば、drb-IdentityまたはDRB-Identity)およびPDCP構成を含むDRB-ToAddMod IEである。したがって、UE102は、RBを構成するDRB-ToAddMod IEを受信する場合は、RBがDRBであると決定し、RBを構成するMRB-ToAddMod IEを受信する場合は、RBがMRBであると決定することができる。同様に、CU172は、RBを構成するDRB-ToAddMod IEをUE102に送信する場合は、RBがDRBであると決定し、RBを構成するMRB-ToAddMod IEをUE102に送信する場合は、RBがMRBであると決定することができる。
【0089】
いくつかの実装形態では、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するための構成パラメータは、1つまたは複数の論理チャネルを構成するための1つまたは複数の論理チャネル(LC)IDを含む。いくつかの実装形態では、論理チャネルは専用トラフィックチャネル(DTCH)であり得る。他の実装形態では、論理チャネルはマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)であり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、グループ無線ネットワーク一時識別子(G-RNTI)を含んでも含まなくてもよい。第1のMBSセッションに参加するUEのためのRRC再構成メッセージは、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するためのものと同じ構成パラメータを含む。いくつかの実装形態では、UEのためのRRC再構成メッセージは、非MBSデータを受信するためのものと同じまたは異なる構成パラメータを含み得る。
【0090】
いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成メッセージにMBSセッション参加応答メッセージを含めることができる。UE102は、RRC再構成完了メッセージにMBSセッション参加完了メッセージを含めることができる。代替として、UE102は、MBSセッション参加完了メッセージを含むUL RRCメッセージを、DU174を介してCU172に送信することができる。UL RRCメッセージは、ULInformationTransferメッセージまたはUL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。CU172は、第2のBS対CNメッセージにMBSセッション参加完了メッセージを含めることができる。代替として、CU172は、MBSセッション参加完了メッセージを含むBS対CNメッセージ(たとえば、UPLINK NAS TRANSPORTメッセージ)をCN110に送信することができる。
【0091】
他の実装形態では、CU172は、MBSセッション参加応答メッセージを含むDL RRCメッセージをUE102に送信する。DL RRCメッセージは、DLInformationTransferメッセージ、別のRRC再構成メッセージ、またはDL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。UE102は、MBSセッション参加完了メッセージを含むUL RRCメッセージを、DU174を介してCU172に送信することができる。UL RRCメッセージは、ULInformationTransferメッセージ、別のRRC再構成完了メッセージ、またはUL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。
【0092】
図5Aを続いて参照すると、UE103は、上で論じられた手順502と同様のMBSセッション参加手順を実行することができる(530)。UE103は、上で説明されたように、基地局104を介してCN110とのPDUセッション確立手順を実行することができる。UE103は、PDUセッション確立手順においてCN110とPDUセッションIDを通信することができる。UE103は、MBSセッション参加要求を送信し、異なるMBSセッションID(たとえば、第2のMBSセッションID)を指定することによって、UE102からの異なるMBSセッションに参加することができる。
【0093】
CU172は、第1のBS対CNメッセージまたは第2のBS対CNメッセージと同様に、MBSリソースセットアップおよびUE固有MBSセッション構成手順において、BS対CNメッセージに、追加の共通DLトンネルを構成するための追加のMBSセッションの追加のトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通DLトンネルの特定の共通DLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。トランスポートレイヤ構成は、異なる共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0094】
CU172およびCN110は次いで、上で論じられた第1のMBSセッションのためのMBSセッションリソースセットアップ手順586と同様に、第2の共通のCN対BS DLトンネルおよび第2の共通のCU対DU DLトンネルを確立するために、第2のMBSセッションのためのMBSセッションリソースセットアップ手順を実行する(587)。UE103、CU172、およびCN110は、上で論じられた第1のMBSセッションのためのUE固有のMBSセッション構成手順590と同様に、第2のMBSセッションのためのUE固有のMBSセッション構成手順を実行する(589)。
【0095】
第2のMBSセッションのためのUE固有のMBSセッション構成手順590において、RRC再構成メッセージは、異なるLCID(値)、MRB構成、およびRLCベアラ構成をイベント520として含み得る。RRC再構成メッセージは、たとえば、異なるG-RNTI、LCID、および/またはRLCベアラ構成を有し得る。
【0096】
CN110は次いで、それぞれの共通のCN対BS DLトンネルを介して、第1のMBSセッションのためのMBSデータをCU172に送信し(532)、第2のMBSセッションのためのMBSデータをCU172に送信する(538)ことができる。次いで、CU172は、それぞれの共通のCU対DU DLトンネルを介して、第1のMBSセッションのためのMBSデータをDU174に送信し(534)、第2のMBSセッションのためのMBSデータをDU174に送信する(540)。DU174は、1つまたは複数の論理チャネルおよび/またはMRBを介して第2のMBSセッションのためのMBSデータをUE103に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)し(536)、1つまたは複数の論理チャネルおよび/またはMRBを介して第1のMBSセッションのためのMBSデータをUE102に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(542)。UE102は、1つまたは複数の論理チャネルを介して第1のMBSセッションのためのMBSデータを受信し(542)、UE103は、第1のMBSセッションのための論理チャネルとは異なり得る1つまたは複数の論理チャネルを介して第2のMBSセッションのためのMBSデータを受信する(536)。
【0097】
図5Bは、図5Aに示されるシナリオに似た例示的なシナリオ500Bを示す。例示的なシナリオ500Bにおいて、UE103は、同じ期間の間に、第2のMBSセッション(例示的なシナリオ500Aにおけるような)と第1のMBSセッションの両方に参加する。より具体的には、UE103は、第2のMBSセッションのためのMBSセッション参加手順を実行することができ(530)、第1のMBSセッションのためのMBSセッション参加手順を実行することができる(531)。基地局104およびCN110は次いで、第2のMBSセッションのためのMBSセッションリソースセットアップ手順を実行する(587)。UE103、基地局104、およびCN110は、第2のMBSセッションのためのUE固有のMBSセッション構成手順を実行する(589)。さらに、UE103、基地局104、およびCNは、第1のMBSセッションのためのUE固有のMBSセッション構成手順を実行する。
【0098】
UE103は、MBSセッション参加要求において同じMBSセッションID(たとえば、第1のMBSセッションID)を指定することによって、UE102と同じMBSセッションに参加することができる。この例示的なシナリオでは、UE103は、基地局104が第1のMBSセッションのためのMBSデータパケットをUE102に送信し始めた(528)後、第1のMBSセッションに参加する。CN110は、第1のMBSセッションIDに対応する第1のMBSセッションのためのMBSデータの受信をUE103が開始すべきであることを示すために、CU172に、MBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含むCN対BSメッセージを送信する。
【0099】
CU172またはCN110は、第1のMBSセッションのためのDLトンネルがすでに存在することと、手順586を実行する必要がないこととを決定する。しかしながら、任意選択で、CU172は、MBSコンテキストのためのセットアップおよび/または第1のMBSセッションのための共通DLトンネルを要求するために、CU対DUメッセージをDU174に送信し、DU174はDU構成で応答する。CU172は、第1のMBSセッションのためのMBSトラフィックを受信するようにUE103を構成するために、RRC再構成メッセージをUE103に送信する。RRC再構成メッセージは、UE102および103が同じセルで動作するとき、UE102に対するものと同じLCID(値)、MRB構成、およびRLCベアラ構成を含み得る。UE102Aおよび102Bが異なるセルで動作するとき、RRC再構成メッセージは、たとえば、異なるG-RNTI、LCID、および/またはRLCベアラ構成を有し得る。RRC再構成メッセージは、UE102および103が異なるセルで動作するとき、UE102に対するものと同じMRB構成を含み得る。図3に示されるように、CU172は、共通のCN対BS DLトンネルを介して到着するデータパケットを、各々が共通のCU対DU DLトンネルおよび/またはそれぞれの論理チャネルに対応する1つまたは複数のMRBにマッピングすることができる。さらに、RRC再構成メッセージは、UE103のための第2のMBSセッションのためのLCID(値)、MRB構成、およびRLCベアラ構成と同じ、UE103のための第1のMBSセッションのためのLCID(値)、MRB構成、およびRLCベアラ構成を含み得る。したがって、UE103は、同じ論理チャネルおよび/またはMRBを介して、第1のMBSセッションおよび第2のMBSセッションのためのMBSデータを受信し得る。
【0100】
いずれにしても、CN110は次いで、第1のMBSセッションのためのMBSデータをCU172に送信し(532)、第2のMBSセッションのためのMBSデータをCU172に送信する(538)ことができる。次いで、CU172は、第1のMBSセッションのためのMBSデータをDU174に送信し(534)、第2のMBSセッションのためのMBSデータをDU174に送信する(540)。DU174は、1つまたは複数の論理チャネルおよび/またはMRBを介して第2のMBSセッションのためのMBSデータをUE103に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)し(536)、1つまたは複数の論理チャネルおよび/またはMRBを介して第1のMBSセッションのためのMBSデータをUE103に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(546)。UE103が一度に異なるMBSセッションのためのMBSデータの2つのセットを受信できるように、UE103は、同じ期間に、第1のMBSセッションのためのMBSデータを受信し(536)、第2のMBSセッションのためのMBSデータを受信する(546)。加えて、DU174は、1つまたは複数の論理チャネルおよび/またはMRBを介して第1のMBSセッションのためのMBSデータをUE102に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(542)。いくつかの実装形態では、DU174は、マルチキャストを介して、第1のMBSセッションのためのMBSデータをUE102に送信し(542)、UE103に送信する(546)。他の実装形態では、DU174は、ユニキャストを介して別々に、第1のMBSセッションのためのMBSデータをUE102に送信し(542)、UE103に送信する(546)。
【0101】
いくつかの実装形態では、CU172は、第1のMBSセッションのためのMBSデータの2つの実体をDU174に送信する(544)。DUは次いで、第1のMBSセッションのためのMBSデータの第1の実体をUE102に送信し(542)、第1のMBSセッションのためのMBSデータの第2の実体をUE103に送信する(546)。他の実装形態では、DU174は、第1のMBSセッションのためのMBSデータの単一の実体をCU172から受信し、第1のMBSセッションに参加したUEの各々に第1のMBSセッションのためのMBSデータを送信する。
【0102】
次に、図1Aおよび図1Bに示されるデバイスが実装できるいくつかの例示的なシナリオが、図6から図15を参照して論じられる。これらの方法の各々は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令のセットとして実施され、かつ/または、処理ハードウェアによって実施され得る。
【0103】
まず図6を参照すると、基地局104または基地局104内のDUなどの基地局は、マルチキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別し、および/またはユニキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別するために、方法600を実施することができる。方法600はブロック602において開始し、基地局またはDUは、あるDLトンネルを介してデータパケットをアップストリームネットワークノード(たとえば、CU、CU-UP、(MB-)UPFなど)から受信する(たとえば、イベント524、526、532、534、538、540、544参照)。基地局またはDUは、IPアドレスおよびTEIDまたはパケットのヘッダに含まれる他の適切なトランスポートレイヤ情報に基づいて、データパケットがどのトンネルに対応するかを決定することができる。データパケットは、IPパケット、イーサネットパケット、またはUPパケットであり得る。そのような場合、基地局またはDUは、データパケットをUPF(たとえば、UPF162またはMB-UPF162)から受信する。いくつかの実装形態では、データパケットはMBSセッションと関連付けられる。またいくつかの実装形態では、パケットはPDCP PDUであってもよく、DUはPDCP PDUをCUから受信することができる。PDCP PDUがIPパケット、イーサネットパケット、MBSデータパケット、またはUPパケットを含む場合、DUは、PDCP PDUをCU-UP(たとえば、CU-UP172B)から受信することができる。
【0104】
ブロック604において、基地局またはDUは、データパケットがそこから受信されたDLトンネルを識別する。たとえば、基地局またはDUは、第1のDLトンネル、第2のDLトンネル、または第3のDLトンネルとしてDLトンネルを識別する。次いで、基地局またはDUは、データパケットがそれを介して受信されたDLトンネルに基づいて、マルチキャストを介してデータパケットを送信するためのUE、および/またはユニキャストを介してデータパケットを送信するためのUEを識別する。たとえば、基地局またはDUは、各アクティブDLトンネル、(たとえば、G-RNTIによって示されるように)マルチキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するための個々のレガシーUE、DLトンネルに対応する論理チャネルID、DLトンネルのためのMRB、DLトンネルのためのDRBなどを示す、テーブルまたはマッピングを維持することができる。
【0105】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、MBSマルチキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第1のセットに送信し(ブロック606)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)、MBSユニキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第2のセットに送信する(ブロック608)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。
【0106】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、MBSマルチキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第3のセットに送信し(ブロック610)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)、MBSユニキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第4のセットに送信する(ブロック612)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。いくつかの実装形態では、UEの第1のセットおよびUEの第3のセットは、同一のUEおよび/または異なるUEを含み得る。またいくつかの実装形態では、UEの第2のセットおよびUEの第4のセットは、同一のUEおよび/または異なるUEを含み得る。
【0107】
DLトンネルが第3のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、非MBSユニキャストデータ送信を介して、データパケットを特定のレガシーUEに送信する(ブロック614)。
【0108】
図7は、基地局またはDUが、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいて、MPSデータパケットをUEに送信するために使用すべき論理チャネルを識別することを除き、方法600に似た例示的な方法700を示す。
【0109】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック706)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック708)。次いで、基地局またはDUは、MBSマルチキャストデータ送信を介してPDUをUEの第1のセットに送信し(ブロック710)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)、MBSユニキャストデータ送信を介してPDUをUEの第2のセットに送信する(ブロック712)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。
【0110】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック714)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック716)。次いで、基地局またはDUは、MBSマルチキャストデータ送信を介してPDUをUEの第3のセットに送信し(ブロック718)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)、MBSユニキャストデータ送信を介してPDUをUEの第4のセットに送信する(ブロック720)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。ブロック714、716、718、および720は、ブロック760と図7では総称される。
【0111】
DLトンネルが第3のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第3の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック722)。基地局またはDUは次いで、第3の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック724)。次いで、基地局またはDUは、非MBSユニキャストデータ送信を介して、データパケットを特定のレガシーUEに送信する(ブロック726)。ブロック722、724、および726は、ブロック770と図7では総称される。
【0112】
図8は、基地局またはDUが、ユニキャストを介してMBSデータパケットをそれぞれのUEに送信するために使用すべき論理チャネルのセットを識別することを除き、方法700に似た例示的な方法800を示す。
【0113】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストを介してMBSデータパケットをUEの第1のセットに送信するために、方法700と同じステップのいくつか(ブロック706、708、710)を実行する。ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEの第2のセットを送信するために、基地局またはDUは、M個のUEの第2のセットに対応するM個の論理チャネルIDのセットを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック808)。基地局またはDUは次いで、M個のUEのそれぞれの第2のセットための、M個の論理チャネルIDおよびデータパケットの1つを各々含むM個のPDUを生成する(ブロック810)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、M個のMBSユニキャストデータ送信を介して、M個のPDUをM個のUEのそれぞれの第2のセットに送信する(ブロック812)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。
【0114】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストを介してMBSデータパケットをUEの第3のセットに送信するために、方法700と同じステップのいくつか(ブロック714、716、718)を実行する。ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEの第4のセットに送信するために、基地局またはDUは、N個のUEの第4のセットに対応するN個の論理チャネルIDのセットを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック816)。基地局またはDUは次いで、N個のUEのそれぞれの第4のセットための、N個の論理チャネルIDおよびデータパケットの1つを各々含むN個のPDUを生成する(ブロック818)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、N個のMBSユニキャストデータ送信を介して、N個のPDUをN個のUEのそれぞれの第4のセットに送信する(ブロック820)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。ブロック814、816、818、および820は、ブロック860と図8では総称される。
【0115】
図9は、基地局またはDUが、マルチキャストを介してG-RNTIに対応するUEにMBSデータパケットを送信するためのG-RNTIを識別し、データパケットがそれを介して受信されたトンネルに基づいてG-RNTIおよび対応するUEが識別されることを除き、方法700に似た例示的な方法900を示す。
【0116】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法700からのUEの第1のセットに対応する第1の論理チャネルIDおよび第1のG-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック906)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック908)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、PDUの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信をスケジュールするために、DCIおよびDCIのCRCを生成する(ブロック910)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、スクランブルされたCRCを取得するために、第1のG-RNTIを用いてCRCをスクランブルする(ブロック912)。基地局またはDUは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でDCIおよびスクランブルされたCRCを送信し(ブロック922)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)、DCIに従ってマルチキャストを介してPDUのPDSCH送信を送信する(ブロック924)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、第1のG-RNTIに対応するUEの第1のセットは、MBSデータパケットを受信する。
【0117】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法700からのUEの第3のセットに対応する第2の論理チャネルIDおよび第2のG-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック914)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック916)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、PDUのPDSCH送信をスケジュールするために、DCIおよびDCIのCRCを生成する(ブロック917)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、スクランブルされたCRCを取得するために、第2のG-RNTIを用いてCRCをスクランブルする(ブロック920)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、PDCCHでDCIおよびスクランブルされたCRCを送信し(ブロック922)、DCIに従ってマルチキャストを介してPDUのPDSCH送信を送信する(ブロック924)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、第2のG-RNTIに対応するUEの第3のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック914、916、916、917、920、922、および924は、ブロック960と図9では総称される。
【0118】
図10Aから図10Cは、データパケットがそれを介して受信されたトンネルが第2のDLトンネルであるとき、基地局またはDUがユニキャストを介してMBSデータパケットを送信することを除き、方法900と似た例示的な方法1000A、1000B、1000Cを示す。
【0119】
方法1000Aにおいて、DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストを介してMBSデータパケットをUEの第1のセットに送信するために、方法900と同じステップのいくつか(ブロック906、908、910、912、922、および924)を実行する。
【0120】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1008)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1010)。基地局またはDUはまた、それぞれ、N個のUEの第2のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第2のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第4のセット)を識別するためのN個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1012)。基地局またはDUは次いで、PDUのN個のPDSCH送信をスケジュールするために、N個のDCIおよびN個のDCIのN個のCRCを生成する(ブロック1014)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、N個のスクランブルされたCRCを取得するために、それぞれのC-RNTIを用いてN個のCRCの各々をスクランブルする(ブロック1016)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、N個のDCIおよびN個のスクランブルされたCRCをN個のPDCCHで送信する(ブロック1018)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、それぞれ、N個のDCIに従ってユニキャストを介してPDUのN個のPDSCH送信を送信する(ブロック1020)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、N個のC-RNTIに対応するN個のUEの第2のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1012、1014、1016、1018、および1020は、ブロック1080と図10Aでは総称される。ブロック1008、1010、および1080は、ブロック1090と図10Aでは総称される。
【0121】
図10Bは、基地局またはDUが、N個の論理チャネルのセットを識別し、ユニキャストを介してMBSデータパケットをN個のUEのそれぞれの第2のセットに送信するために使用すべきN個のPDUのセットを生成する、方法1000Aに似た例示的な方法1000Bを示す。
【0122】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、N個のUEの第2のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第2のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第4のセット)に対応するN個の論理チャネルIDのセットを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1009)。基地局またはDUは次いで、N個のUEのそれぞれの第2のセットための、N個の論理チャネルIDおよびデータパケットの1つを各々含むN個のPDUを生成する(ブロック1011)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、それぞれ、N個のUEの第2のセットを識別するためのN個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1012)。基地局またはDUは次いで、それぞれ、N個のPDUのN個のPDSCH送信をスケジュールするために、N個のDCIおよびN個のDCIのN個のCRCを生成する(ブロック1015)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、N個のスクランブルされたCRCを取得するために、それぞれのC-RNTIを用いてN個のCRCの各々をスクランブルする(ブロック1016)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、N個のDCIおよびN個のスクランブルされたCRCをN個のPDCCHで送信する(ブロック1018)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、それぞれ、N個のDCIに従ってユニキャストを介してN個のPDUのN個のPDSCH送信を送信する(ブロック1021)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、N個のC-RNTIに対応するN個のUEの第2のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1009、1011、1012、1015、1016、1018、および1021は、ブロック1091と図10Bでは総称される。
【0123】
図10Cは、基地局またはDUが、同じDCIを生成し、N個のPDCCH送信の各々のためのN個のUEの第2のセットを識別するためのN個のC-RNTIを用いて同じCRCをスクランブルすることを除き、方法1000Aと似た例示的な方法1000Cを示す。
【0124】
DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1008)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1010)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、それぞれ、N個のUEの第2のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第2のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第4のセット)を識別するためのN個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1012)。基地局またはDUは次いで、PDUのPDSCH送信をスケジュールするために、単一のDCIおよびDCIの単一のCRCを生成する(ブロック1013)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、N個のスクランブルされたCRCを取得するために、N個のC-RNTIの各々を用いてCRCをスクランブルする(ブロック1017)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、DCIおよびN個のスクランブルされたCRCをN個のPDCCHで送信する(ブロック1019)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、DCIに従ってユニキャストを介してPDUのPDSCH送信を送信する(ブロック1022)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、N個のC-RNTIに対応するN個のUEの第2のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1012、1013、1017、1019、および1022は、ブロック1081と図10Cでは総称される。ブロック1008、1010、および1081は、ブロック1092と図10Cでは総称される。
【0125】
図11Aから図11Cは、データパケットがそれを介して受信されたトンネルが第1のDLトンネルであるとき、基地局またはDUがユニキャストも介してMBSデータパケットを送信することを除き、それぞれ、方法1000A、1000B、1000Cと似た例示的な方法1100A、1100B、1100Cを示す。例示的な方法1100A、1100B、1100Cでは、MBSデータパケットは、第1のDLトンネルと第2のDLトンネルの両方のためのユニキャストを介して送信される。
【0126】
図11Aは、データパケットが第2のDLトンネルを介して受信されたときに、方法1000Aのように第1のDLトンネルを介して受信されるデータパケットを送信するための似たステップを含む、例示的な方法1100Aを示す。より具体的には、DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1106)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1108)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、それぞれ、M個のUEの第1のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第1のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第2のセット)を識別するためのM個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1110)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは次いで、それぞれ、PDUのM個のPDSCH送信をスケジュールするために、M個のDCIおよびM個のDCIのM個のCRCを生成する(ブロック1112)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、M個のスクランブルされたCRCを取得するために、それぞれのC-RNTIを用いてM個のCRCの各々をスクランブルする(ブロック1114)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、M個のDCIおよびM個のスクランブルされたCRCをM個のPDCCHで送信する(ブロック1116)。次いで、基地局またはDUは、それぞれ、M個のDCIに従ってユニキャストを介してPDUのM個のPDSCH送信を送信する(ブロック1118)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、M個のC-RNTIに対応するM個のUEの第1のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1110、1112、1114、1116、および1118は、ブロック1180と図11Aでは総称される。ブロック1106、1108、および1180は、ブロック1190と図11Aでは総称される。
【0127】
図11Bは、データパケットが第2のDLトンネルを介して受信されたときに、方法1000Bのように第1のDLトンネルを介して受信されるデータパケットを送信するための似たステップを含む、例示的な方法1100Bを示す。より具体的には、DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、M個のUEの第1のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第1のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第2のセット)に対応するM個の論理チャネルIDのセットを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1107)。基地局またはDUは次いで、M個のUEのそれぞれの第1のセットための、M個の論理チャネルIDおよびデータパケットの1つを各々含むM個のPDUを生成する(ブロック1109)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、それぞれ、M個のUEの第1のセットを識別するためのM個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1110)。基地局またはDUは次いで、それぞれ、M個のPDUのM個のPDSCH送信をスケジュールするために、M個のDCIおよびM個のDCIのM個のCRCを生成する(ブロック1113)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、M個のスクランブルされたCRCを取得するために、それぞれのC-RNTIを用いてM個のCRCの各々をスクランブルする(ブロック1114)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、M個のDCIおよびM個のスクランブルされたCRCをM個のPDCCHで送信する(ブロック1116)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、それぞれ、M個のDCIに従ってユニキャストを介してM個のPDUのM個のPDSCH送信を送信する(ブロック1119)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、M個のC-RNTIに対応するM個のUEの第1のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1107、1109、1110、1113、1114、1116、および1119は、ブロック1191と図11Bでは総称される。
【0128】
図11Cは、データパケットが第2のDLトンネルを介して受信されたときに、方法1000Cのように第1のDLトンネルを介して受信されるデータパケットを送信するための似たステップを含む、例示的な方法1100Cを示す。より具体的には、DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1106)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1108)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、それぞれ、M個のUEの第1のセット(たとえば、ユニキャストを介してPDUを第1のDLトンネルから受信するための方法700におけるUEの第2のセット)を識別するためのM個のC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1110)。基地局またはDUは次いで、PDUのPDSCH送信をスケジュールするために、単一のDCIおよびDCIの単一のCRCを生成する(ブロック1111)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、M個のスクランブルされたCRCを取得するために、M個のC-RNTIの各々を用いてCRCをスクランブルする(ブロック1115)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、それぞれ、DCIおよびM個のスクランブルされたCRCをM個のPDCCHで送信する(ブロック1117)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、DCIに従ってユニキャストを介してPDUのPDSCH送信を送信する(ブロック1122)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、M個のC-RNTIに対応するM個のUEの第1のセットは、MBSデータパケットを受信する。ブロック1106、1108、1110、1111、1115、1117、および1122は、ブロック1192と図11Cでは総称される。
【0129】
図12は、データパケットがそれを介した受信されたトンネルが第3のDLトンネルであるとき、基地局またはDUは、非MBSユニキャストを介してC-RNTIに対応する特定のレガシーUEにデータパケットを送信するためのC-RNTIを識別することを除き、方法700に似た例示的な方法1200を示す。
【0130】
DLトンネルが第3のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法700からの特定のUEに対応する第3の論理チャネルIDおよびC-RNTIを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1214)。基地局またはDUは次いで、第3の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1216)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUはまた、PDUのPDSCH送信をスケジュールするために、DCIおよびDCIのCRCを生成する(ブロック1210)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、スクランブルされたCRCを取得するために、C-RNTIを用いてCRCをスクランブルする(ブロック1212)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。基地局またはDUは、PDCCHでDCIおよびスクランブルされたCRCを送信し(ブロック1214)、DCIに従ってユニキャストを介してPDUのPDSCH送信を送信する(ブロック1216)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、C-RNTIに対応する特定のレガシーUEは、データパケットを受信する。ブロック1214、1216、1218、1220、1222、および1224は、ブロック1270と図12では総称される。
【0131】
いくつかの実装形態では、データパケットがそれから受信されたトンネルを決定することに加えて、またはその代わりに、基地局104またはDU174は、データパケットに関連するQoSフローを決定する。図13Aは、MBSデータパケットに関連するMBS QoSフローIDに基づいて、どの論理チャネルを使用するか、および、MBSデータパケットをユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するための、例示的な方法1300Aを示す。
【0132】
ブロック1302において、基地局またはDUは、QoSフローに関連するアップストリームネットワークノード(たとえば、CU、CU-UP、(MB-)UPFなど)からデータパケットを受信する(たとえば、イベント524、526、532、534、538、540、544参照)。いくつかの実装形態では、基地局またはDUは、ブロック1302の前に、アップストリームネットワークノード、AMF、またはCU-CPから、第1のQoSフローに関連する第1のQoS情報(たとえば、第1のQoSフローID)および第2のQoSフローに関連する第2のQoS情報(たとえば、第2のQoSフローID)を受信することができる(たとえば、イベント504、506、512、514、586、587、589参照)。いくつかの実装形態では、基地局またはCUは、少なくとも1つのCN対BSメッセージにおいて、第1のQoS情報および/または第2のQoS情報をAMFから受信する。たとえば、少なくとも1つのCN対BSメッセージは、MBSセッションリソースセットアップ要求メッセージ(たとえば、イベント504)、UE関連CN対BSメッセージ(たとえば、イベント512、532)、および/または非UE関連CN対BSメッセージ(たとえば、イベント512)を含む。
【0133】
またいくつかの実装形態では、DUは、第1のQoS情報および/または第2のQoS情報をCUから少なくとも1つのCU対DUメッセージにおいて受信する。たとえば、少なくとも1つのCU対DUメッセージは、MBSコンテキスト要求メッセージ(たとえば、イベント506)および/またはUE関連CU対DUメッセージ(たとえば、イベント514、534)を含む。
【0134】
次いで、基地局またはDUは、QoS情報(たとえば、QoSフローID)およびデータパケットを含むコンテナパケット(たとえば、トンネルパケットまたはGTP-Uパケット)をCNから受信する。QoS情報が第1のQoSフローIDを有する第1のQoS情報である場合、基地局またはDUは、データパケットが第1のQoSフローと関連付けられると決定する(ブロック1304)。QoS情報が第2のQoSフローIDを有する第2のQoS情報である場合、基地局またはDUは、データパケットが第2のQoSフローと関連付けられると決定する(ブロック1304)。
【0135】
次いで、基地局またはDUは、データパケットに関連するQoSフローに基づいて、マルチキャストを介してデータパケットを送信するためのUE、および/またはユニキャストを介してデータパケットを送信するためのUEを識別する。たとえば、基地局またはDUは、各QoSフロー、データパケットをUEにマルチキャストを介して送信するかまたはユニキャストを介して送信するか、QoSフローに対応する論理チャネルID、マルチキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット(たとえば、G-RNTIによって示されるような)、ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット(たとえば、C-RNTIによって示されるような)などを示す、CUから受信されるQoS情報からのテーブルまたはマッピングを維持することができる。
【0136】
QoS情報が第1のQoSフローのための第1のQoSフローIDを有すると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1306)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1308)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、MBSマルチキャストデータ送信を介して、PDUをUEのセットに送信する(ブロック1310)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。パケットがPDUのペイロードに含まれるのに大きすぎる場合、基地局またはDUはPDUにパケットの一部分を含めることができる。次いで、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDおよびパケットの別の部分を含む別のPDU(すなわち、第2のPDU、たとえばMAC PDU)を生成し、他のPDUをUEのセットに送信することができる(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。
【0137】
QoS情報が第2のQoSフローのための第2のQoSフローIDを有すると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1312)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1314)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、MBSユニキャストデータ送信を介して、PDUをUEの同じセットに送信する(ブロック1316)(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。パケットがPDUのペイロードに含まれるのに大きすぎる場合、基地局またはDUはPDUにパケットの一部分を含めることができる(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。次いで、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDおよびパケットの別の部分を含む別のPDU(すなわち、第2のPDU、たとえばMAC PDU)を生成し、他のPDUをUEのセットに送信することができる(たとえば、イベント528、536、542、546参照)。このようにして、QoSフローIDは、データパケットをUEにマルチキャストを介して送信するか、またはユニキャストを介して送信するかを、基地局またはDUに示し得る。ブロック1304、1306、1308、1310、1312、1314、および1316は、ブロック1350と図13Aでは総称される。
【0138】
例示的な方法1300Aは、例示的な方法600におけるUEの第1のセットに適用され得る。たとえば、第1の事例では、QoSフローIDは第1のQoSフローIDであり得る。QoS情報が第1のQoS IDを含むと決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第1のセットに送信する。第2の事例では、QoSフローIDは第2のQoSフローIDであり得る。QoS情報が第2のQoS IDを含むと決定したことに応答して、基地局またはDUは、ユニキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第1のセットに送信する。例示的な方法1300Aは、例示的な方法600におけるUEの第2のセットにも適用され得る。たとえば、第3の事例では、QoSフローIDは第1のQoSフローIDであり得る。QoS情報が第1のQoS IDを含むと決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第2のセットに送信する。第4の事例では、QoSフローIDは第2のQoSフローIDであり得る。QoS情報が第2のQoS IDを含むと決定したことに応答して、基地局またはDUは、ユニキャストデータ送信を介してデータパケットをUEの第2のセットに送信する。より一般には、例示的な方法1300Aは、例示的な方法600におけるUEの第3および/または第4のセットを含む、UEの任意の適切なセットに適用され得る。
【0139】
図13Bは、基地局またはDUが、データパケットが第1のQoSフローまたは第2のQoSフローのいずれかと関連付けられるときにユニキャストを介してMBSデータパケットを送信することを除き、方法1300Bに似た例示的な方法1300Bを示す。
【0140】
QoS情報が第1のQoSフローのための第1のQoSフローIDを有すると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第1の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1306)。基地局またはDUは次いで、第1の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1308)。次いで、基地局またはDUは、MBSユニキャストデータ送信を介して、PDUをUEのセットに送信する(ブロック1316)。
【0141】
QoS情報が第2のQoSフローのための第2のQoSフローIDを有すると決定したことに応答して、基地局またはDUは、第2の論理チャネルIDを決定(たとえば、識別または選択)する(ブロック1312)。基地局またはDUは次いで、第2の論理チャネルIDおよびデータパケットを含むPDU(たとえば、MAC PDU)を生成する(ブロック1314)。次いで、基地局またはDUは、MBSユニキャストデータ送信を介して、PDUをUEの同じセットに送信する(ブロック1316)。ブロック1304、1306、1308、1312、1314、および1316は、ブロック1351と図13Bでは総称される。
【0142】
例示的な方法1300Bは、たとえば、例示的な方法600におけるUEの第2のセットまたは第4のセットに適用され得る。
【0143】
図14Aは、基地局またはDUが、マルチキャストを介してG-RNTIに対応するUEにMBSデータパケットを送信するためのG-RNTIを識別し、ユニキャストを介してC-RNTIに対応するUEにMBSデータパケットを送信するためのC-RNTIを識別することを除き、方法1300Aに似た例示的な方法1400Aを示す。
【0144】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、マルチキャストを介してMBSデータパケットをUEのセットに送信するために、方法900と同じステップのいくつか(ブロック906、908、910、912、922、および924)を実行する。DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEのセットに送信するために、方法1000A、1000B、1000Cの1つと同じステップのいくつか(ブロック1090、1091、または1092)を実行する。
【0145】
例示的な方法1400Aは、例示的な方法600におけるUEの第1のセットに適用され得る。より一般には、例示的な方法1400Aは、例示的な方法600におけるUEの第2のセット、第3のセット、および/または第4のセットを含む、UEの任意の適切なセットに適用され得る。
【0146】
図14Bは、基地局またはDUが、ユニキャストを介してC-RNTIに対応するUEにMBSデータパケットを送信するためのC-RNTIを識別することを除き、方法1300Bに似た例示的な方法1400Bを示す。
【0147】
DLトンネルが第1のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEのセットに送信するために、方法1100A、1100B、1100Cの1つと同じステップのいくつか(ブロック1190、1191、または1192)を実行する。DLトンネルが第2のDLトンネルであると決定したことに応答して、基地局またはDUは、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEのセットに送信するために、方法1000A、1000B、1000Cの1つと同じステップのいくつか(ブロック1090、1091、または1092)を実行する。
【0148】
例示的な方法1400Bは、たとえば、例示的な方法600におけるUEの第2のセットまたは第4のセットに適用され得る。
【0149】
いくつかの実装形態では、上で言及されたように、基地局は、MBSデータパケットをCNから受信するための共通DLトンネルに対応するDLトランスポートレイヤ構成を構成し得る。図15は、MBSデータパケットに関連する特定のトランスポートレイヤ情報に基づいて、DLトランスポートレイヤ構成を構成し、マルチキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別し、および/またはユニキャストを介してMBSデータパケットを送信するためのUEを識別するための、例示的な方法1500を示す。
【0150】
ブロック1502において、基地局またはDUは、CU、CU-UP、CU-CP、MB-UPF、またはAMFなどのアップストリームネットワークノードからパケットを受信するための第1のトランスポートレイヤ情報を含む第1のDLトランスポートレイヤ構成を構成する(たとえば、イベント502、518、524、526、530、531、532、534、538、540、544、590参照)。たとえば、MBSコンテキストセットアップ要求を含むCU対DUメッセージを受信したことに応答して、DUは、第1のMBSセッションのための共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、第1のDLトランスポートレイヤ構成を含むDU対CUメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)をCUに送信する(たとえば、イベント508)。いくつかの実装形態では、DU対CUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこの目的で特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)である。
【0151】
CU172は次いで、第1の共通DLトンネルを構成するために、第1のDLトランスポートレイヤ構成を含む第1のBS対CNメッセージ(たとえば、MBSセッションリソースセットアップ応答メッセージ)を送信することができる(たとえば、イベント510)。CU172は、第1のBS対CNメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/または第1のPDUセッションIDを含めることができる。第1のBS対CNメッセージは、MBSデータをCU172に送信するようにCN110のための第1の共通DLトンネルを構成するために、第1のDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。第1のDLトランスポートレイヤ構成は、第1の共通DLトンネルを識別するための第1のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。
【0152】
ブロック1504において、基地局またはDUは、CU、CU-UP、CU-CP、MB-UPF、またはAMFなどのアップストリームネットワークノードからパケットを受信するための第2のトランスポートレイヤ情報を含む第2のDLトランスポートレイヤ構成を構成する。たとえば、MBSコンテキストセットアップ要求を含むCU対DUメッセージを受信したことに応答して、DUは、第2のMBSセッションのための共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、第2のDLトランスポートレイヤ構成を含むDU対CUメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)をCUに送信する(たとえば、イベント508)。DLトランスポートレイヤ構成の各々は、異なるMBSセッションと関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、DU対CUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこの目的で特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)である。
【0153】
CU172は次いで、第2の共通DLトンネルを構成するために、第2のDLトランスポートレイヤ構成を含む第1のBS対CNメッセージ(たとえば、MBSセッションリソースセットアップ応答メッセージ)を送信することができる(たとえば、イベント510)。CU172は、第1のBS対CNメッセージに、第2のMBSセッションIDおよび/または第2のPDUセッションIDを含めることができる。第1のBS対CNメッセージは、MBSデータをCU172に送信するようにCN110のための第2の共通DLトンネルを構成するために、第2のDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。第2のDLトランスポートレイヤ構成は、第2の共通DLトンネルを識別するための第2のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。第1のトランスポートレイヤ構成と第2のトランスポートレイヤ構成は、第1の共通DLトンネルと第2の共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、第1のトランスポートレイヤ構成と第2のトランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0154】
ブロック1506において、基地局またはDUは、CU、CU-UP、CU-CP、MB-UPF、またはAMFなどのアップストリームネットワークノードからパケットを受信するための第3のトランスポートレイヤ情報を含む第3のDLトランスポートレイヤ構成を構成する。たとえば、MBSコンテキストセットアップ要求を含むCU対DUメッセージを受信したことに応答して、DUは、第3のMBSセッションのための共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、第3のDLトランスポートレイヤ構成を含むDU対CUメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)をCUに送信する(たとえば、イベント508)。DLトランスポートレイヤ構成の各々は、異なるMBSセッションと関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、DU対CUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこの目的で特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージ)である。
【0155】
CU172は次いで、第3の共通DLトンネルを構成するために、第3のDLトランスポートレイヤ構成を含む第1のBS対CNメッセージ(たとえば、MBSセッションリソースセットアップ応答メッセージ)を送信することができる(たとえば、イベント510)。CU172は、第1のBS対CNメッセージに、第3のMBSセッションIDおよび/または第3のPDUセッションIDを含めることができる。第1のBS対CNメッセージは、MBSデータをCU172に送信するようにCN110のための第3の共通DLトンネルを構成するために、第3のDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。第3のDLトランスポートレイヤ構成は、第3の共通DLトンネルを識別するための第3のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。第1のトランスポートレイヤ構成、第2のトランスポートレイヤ構成、および第3のトランスポートレイヤ構成は、第1の共通DLトンネル、第2の共通DLトンネル、および第3の共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、第1のトランスポートレイヤ構成、第2のトランスポートレイヤ構成、および第3のトランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0156】
ブロック1508において、基地局またはDUは、あるDLトンネルを介してDLトンネルパケットをアップストリームネットワークノード(たとえば、CU、CU-UP、(MB-)UPFなど)から受信する。DLトンネルパケットは、特定のトランスポートレイヤ構成のためのトランスポートレイヤ情報およびMBSデータパケットを含む。基地局またはDUは、IPアドレスおよびTEIDまたはDLトンネルパケットのヘッダに含まれる他の適切なトランスポートレイヤ情報に基づいて、データパケットがどのトランスポートレイヤ構成およびDLトンネルに対応するかを決定することができる。いくつかの実装形態では、第1のトランスポートレイヤ情報は、第1のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレス)および/または第1のDLトンネルID(たとえば、GTP-UトンネルID)を含む。いくつかの実装形態では、第2のトランスポートレイヤ情報は、第2のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレス)および/または第2のDLトンネルID(たとえば、GTP-UトンネルID)を含む。いくつかの実装形態では、第3のトランスポートレイヤ情報は、第3のトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレス)および/または第3のDLトンネルID(たとえば、GTP-UトンネルID)を含む。
【0157】
いくつかの実装形態では、第1のトランスポートレイヤ情報、第2のトランスポートレイヤ情報、および第3のトランスポートレイヤ情報は異なる。たとえば、第1のトランスポートレイヤアドレスおよび/または第1のトンネルIDは、第2のトランスポートレイヤアドレスおよび/または第2のトンネルIDと異なり得る。第1のトランスポートレイヤアドレスと第2のトランスポートレイヤアドレスが同じである場合、第1のトンネルIDと第2のトンネルIDは異なる。第1のトンネルIDと第2のトンネルIDが同じである場合、第1のトランスポートレイヤアドレスと第2のトランスポートレイヤアドレスは異なる。
【0158】
ブロック1510において、基地局またはDUは、DLトンネルパケットのヘッダに含まれるトランスポートレイヤ情報を識別し、トランスポートレイヤ情報に基づいて、データパケットがそこから受信されたDLトンネルを決定する。たとえば、基地局またはDUは、第1のトランスポートレイヤ情報、第2のトランスポートレイヤ情報、または第3のトランスポートレイヤ情報としてトランスポートレイヤ情報を識別する。トランスポートレイヤ情報が第1のトランスポートレイヤ情報である場合、基地局またはDUは、データパケットが第1のDLトンネルを介して受信されたと決定する。トランスポートレイヤ情報が第2のトランスポートレイヤ情報である場合、基地局またはDUは、データパケットが第2のDLトンネルを介して受信されたと決定する。トランスポートレイヤ情報が第3のトランスポートレイヤ情報である場合、基地局またはDUは、データパケットが第3のDLトンネルを介して受信されたと決定し、以下同様である。
【0159】
次いで、基地局またはDUは、データパケットがそれを介して受信されたDLトンネルに基づいて、マルチキャストを介してデータパケットを送信するためのUE、および/またはユニキャストを介してデータパケットを送信するためのUEを識別する。たとえば、基地局またはDUは、各アクティブDLトンネル、(たとえば、G-RNTIによって示されるように)マルチキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するためのUEのセット、(たとえば、C-RNTIによって示されるように)ユニキャストを介してMBSデータパケットを受信するための個々のレガシーUE、DLトンネルに対応する論理チャネルID、DLトンネルのためのMRB、DLトンネルのためのDRBなどを示す、テーブルまたはマッピングを維持することができる。
【0160】
トランスポートレイヤ情報が第1のトランスポートレイヤ情報であると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法1300A、1300B、1400A、1400Bの1つにおけるものと同じステップのいくつか(ブロック1350、1351、1450、または1451)を実行して、MBSデータパケットをUEにセットに送信する。方法1300A、1300B、1400A、1400Bにおけるように、基地局またはDUは、MBSデータパケットに関連するQoSフローに応じて、マルチキャストもしくはユニキャストを介してMBSデータパケットをUEの第1のセットおよび/もしくは第2のセットを送信し、または、MBSデータパケットに関連するQoSフローにかかわらず、ユニキャストを介してMBSデータパケットをUEの第1のセットおよび/もしくは第2のセットに送信し得る。
【0161】
トランスポートレイヤ情報が第2のトランスポートレイヤ情報であると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法800、900、1000A、1000B、1000Cの1つにおけるものと同じステップのいくつか(ブロック860、960、1090、1091、または1092)を実行して、マルチキャストを介してUEの第3のセットに、および/またはユニキャストを介してUEの第4のセットに、MBSデータパケットを送信する。
【0162】
トランスポートレイヤ情報が第3のトランスポートレイヤ情報であると決定したことに応答して、基地局またはDUは、方法700、1200の1つにおけるものと同じステップのいくつか(ブロック770または1270)を実行して、ユニキャストを介してデータパケットを特定のレガシーUEに送信する。
【0163】
例の以下のリストは、本開示により明確に企図される追加の実施形態を反映する。
【0164】
例1. マルチキャストおよびユニキャストデータ送信を管理するための基地局における方法であって、処理ハードウェアによってコアネットワーク(CN)から、ダウンリンクトンネルを介してマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)ダウンリンクデータパケットを受信するステップと、処理ハードウェアによって、MBSダウンリンクデータパケットを複数のUEにユニキャストを介して送信するか、マルチキャストを介して送信するかを決定するステップと、処理ハードウェアによって、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信するステップ、または、処理ハードウェアによって、複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップの少なくとも1つとを備える、方法。
【0165】
例2. MBSダウンリンクデータパケットをユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップが、処理ハードウェアによって、ダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、MBSダウンリンクデータパケットを複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップを含む、例1による方法。
【0166】
例3. ダウンリンクトンネルが第1のダウンリンクトンネルであり、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信するステップ、またはMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップが、ダウンリンクトンネルが第1のダウンリンクトンネルであると決定したことに応答して、処理ハードウェアによって、第1のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、第1のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0167】
例4. ダウンリンクトンネルが第1の事例において第1のダウンリンクトンネルであり、ダウンリンクトンネルが第2の事例において第2のダウンリンクトンネルであり、マルチキャストデータ送信が第1のマルチキャストデータ送信であり、複数のユニキャストデータ送信が第1の複数のユニキャストデータ送信であり、第2の事例において、ダウンリンクトンネルが第2のダウンリンクトンネルであると決定したことに応答して、処理ハードウェアによって、第2のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、第2のマルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第3のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、第2のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、第2の複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第4のUEに送信するステップとをさらに備える、先行する例のいずれかによる方法。
【0168】
例5. 処理ハードウェアによってCNから、第3のダウンリンクトンネルを介してダウンリンクデータパケットを受信するステップと、処理ハードウェアによって、ダウンリンクデータパケットを特定のUEに送信すると決定するステップと、処理ハードウェアによって、第3のユニキャストデータ送信を介してダウンリンクデータパケットを特定のUEに送信するステップとをさらに備える、先行する例のいずれかによる方法。
【0169】
例6. 処理ハードウェアによって、特定のUEに対応する論理チャネルIDおよびセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を決定するステップと、処理ハードウェアによって、論理チャネルIDおよびダウンリンクデータパケットを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップと、処理ハードウェアによって、PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよびDCIのCRCを生成するステップと、処理ハードウェアによって、スクランブルされたCRCを取得するためにC-RNTIを用いてCRCをスクランブルするステップとをさらに備え、第3のユニキャストデータ送信を介してダウンリンクデータパケットを特定のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、PDCCH上でDCIおよびスクランブルされたCRCを特定のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、DCIに従ってPDUのPDSCH送信を特定のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0170】
例7. 処理ハードウェアによって、論理チャネルID、マルチキャスト無線ベアラ(MRB)、データ無線ベアラ(DRB)、C-RNTI、またはグループRNTI(G-RNTI)の1つまたは複数へのトンネル識別情報のマッピングを記憶するステップをさらに備える、先行する例のいずれかによる方法。
【0171】
例8. 処理ハードウェアによって、ダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて論理チャネルIDを決定するステップと、処理ハードウェアによって、論理チャネルIDおよびMBSダウンリンクデータパケットを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップとをさらに備え、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信するステップ、またはMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、マルチキャストデータ送信を介してPDUを複数の第1のUEに送信するステップ、または、処理ハードウェアによって、複数のユニキャストデータ送信を介してPDUを複数の第2のUEに送信するステップを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0172】
例9. 複数のユニキャストデータ送信を介してPDUを複数の第2のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、それぞれ、複数の第2のUEのための複数の論理チャネルIDを決定するステップと、処理ハードウェアによって、複数の論理チャネルIDの1つおよびMBSダウンリンクデータパケットを各々含む複数のPDUを生成するステップと、処理ハードウェアによって、複数のユニキャストデータ送信を介して複数のPDUを複数の第2のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0173】
例10. 処理ハードウェアによって、G-RNTIを決定するステップと、処理ハードウェアによって、PDUの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信をスケジュールするためにダウンリンク制御情報要素(DCI)およびDCIの巡回冗長検査(CRC)を生成するステップと、処理ハードウェアによって、スクランブルされたCRCを取得するためにG-RNTIを用いてCRCをスクランブルするステップとをさらに備え、PDUを複数の第1のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でDCIおよびスクランブルされたCRCを複数の第1のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、DCIに従ってPDUのPDSCH送信を複数の第1のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0174】
例11. 処理ハードウェアによって、それぞれ、複数の第2のUEのための複数のC-RNTIを決定するステップと、処理ハードウェアによって、それぞれの複数の第2のUEに対応するPDUの複数のPDSCH送信をスケジュールするために複数のDCIおよびDCIの複数のCRCを生成するステップと、処理ハードウェアによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの複数のC-RNTIを用いて複数のCRCをスクランブルするステップとをさらに備え、複数のユニキャストデータ送信を介してPDUを複数の第2のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、それぞれ、複数のPDCCH上で複数のDCIおよび複数のスクランブルされたCRCを複数の第2のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、それぞれの複数のDCIに従って、PDUの複数のPDSCH送信を複数の第2のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0175】
例12. 論理チャネルIDを決定するステップが、処理ハードウェアによって、それぞれ、複数の第2のUEのための複数の論理チャネルIDを決定するステップを含み、PDUを生成するステップが、処理ハードウェアによって、複数の論理チャネルIDの1つおよびMBSダウンリンクデータパケットを各々含む複数のPDUを生成するステップを含み、PDUの複数のPDSCH送信を送信するステップが、処理ハードウェアによって、それぞれの複数のDCIに従って、複数のPDUの複数のPDSCH送信を複数の第2のUEに送信するステップを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0176】
例13. 処理ハードウェアによって、それぞれ、複数の第2のUEのための複数のC-RNTIを決定するステップと、処理ハードウェアによって、PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよびDCIのCRCを生成するステップと、処理ハードウェアによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの複数のC-RNTIを用いてCRCをスクランブルするステップとをさらに備え、複数のユニキャストデータ送信を介してPDUを複数の第2のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、それぞれ、複数のPDCCH上でDCIおよび複数のスクランブルされたCRCを複数の第2のUEに送信するステップと、処理ハードウェアによって、DCIに従って、PDUのPDSCH送信を複数の第2のUEに送信するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0177】
例14. 処理ハードウェアによって、MBSダウンリンクデータパケットに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップをさらに備え、MBSダウンリンクデータパケットを複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップが、処理ハードウェアによって、QoSフローIDに基づいて、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEにマルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップ、および/または、処理ハードウェアによって、QoSフローIDに基づいて、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEにマルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0178】
例15. MBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEにマルチキャストデータ送信を介して送信するか、または複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、第1の事例において、処理ハードウェアによって、QoSフローIDが第1のQoSフローIDであることに基づいて、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信すると決定するステップと、第2の事例において、処理ハードウェアによって、QoSフローIDが第2のQoSフローIDであることに基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第1のUEに送信すると決定するステップとを含み、および/または、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEにマルチキャストデータ送信を介して送信するか、または複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、第3の事例において、処理ハードウェアによって、QoSフローIDが第1のQoSフローIDであることに基づいて、マルチキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信すると決定するステップと、第4の事例において、処理ハードウェアによって、QoSフローIDが第2のQoSフローIDであることに基づいて、1つまたは複数のユニキャストデータ送信を介してMBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信すると決定するステップとを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0179】
例16. 処理ハードウェアによって、MBSダウンリンクデータパケットに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップと、1つまたは複数のプロセッサによって、QoSフローIDに基づいて論理チャネルIDを決定するステップと、1つまたは複数のプロセッサによって、決定された論理チャネルIDおよびMBSダウンリンクデータパケットを含むPDUを生成するステップとをさらに備え、MBSダウンリンクデータパケットを複数の第2のUEに送信するステップが、処理ハードウェアによって、複数のユニキャストデータ送信を介してPDUを複数の第2のUEに送信するステップを含む、先行する例のいずれかによる方法。
【0180】
例17. 処理ハードウェアによって、特定のダウンリンクトンネルに対応するMBSダウンリンクデータパケットを受信するためのトランスポートレイヤ情報を各々含む1つまたは複数のダウンリンクトランスポートレイヤ構成を構成するステップであって、MBSダウンリンクデータパケットをCNから受信するステップが、処理ハードウェアによってCNから、MBSダウンリンクデータパケットおよび特定のトランスポートレイヤ情報を含むダウンリンクトンネルパケットを受信するステップを含む、ステップと、ダウンリンクトンネルを介してMBSダウンリンクデータパケットを受信したことに応答して、処理ハードウェアによって、特定のトランスポートレイヤ情報および1つまたは複数のダウンリンクトランスポートレイヤ構成に基づいてダウンリンクトンネルを識別するステップとをさらに備える、先行する例のいずれかによる方法。
【0181】
例18. マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)の送信を管理するための基地局における方法であって、UEから処理ハードウェアによって、第1のMBSセッション識別子によって識別される第1のMBSセッションに参加するための第1の要求を受信するステップと、UEから処理ハードウェアによって、第2のMBSセッション識別子によって識別される第2のMBSセッションに参加するために第2の要求を受信するステップと、処理ハードウェアによってUEに、第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップと、処理ハードウェアによってUEに、第1のMBSセッションの間に第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを送信するステップとを備える、方法。
【0182】
例19. 処理ハードウェアによって、第1のトンネルを介して第1のMBSデータを送信するための第1のMBSセッションを構成するステップと、処理ハードウェアによって、第2のトンネルを介して第2のMBSデータを送信するための第2のMBSセッションを構成するステップとをさらに備える、例18による方法。
【0183】
例20. 第1のMBSセッションまたは第2のMBSセッションの構成が、第1のMBSセッションもしくは第2のMBSセッションのためのサービス品質構成、または第1のMBSセッションもしくは第2のMBSセッションのためのサービス品質フローの少なくとも1つを含む、例18または例19のいずれか1つによる方法。
【0184】
例21. 第1のトンネルの構成または第2のトンネルの構成が、トランスポートレイヤアドレスまたはトンネル識別子の少なくとも1つを含む、例18から20のいずれか1つによる方法。
【0185】
例22. 第1のMBSセッションを構成するステップが、処理ハードウェアによってCNとの、第1のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行するステップを含む、例18から21のいずれか1つによる方法。
【0186】
例23. 処理ハードウェアによってUEとの、UE固有のMBSセッション構成手順を実行するステップをさらに備える、例18から22のいずれか1つによる方法。
【0187】
例24. 第1のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行するステップが、処理ハードウェアによって、第1のMBSセッション識別子を含むMBSセッションリソースセットアップ要求メッセージをコアネットワーク(CN)から受信するステップと、処理ハードウェアによって、第1のMBSセッションのためのトランスポートレイヤ構成を含むMBSセッションリソースセットアップ応答メッセージを送信するステップとを含む、例18から23のいずれか1つによる方法。
【0188】
例25. UE固有のMBSセッション構成手順を実行するステップが、処理ハードウェアによってUEに、マルチキャスト無線ベアラ(MRB)構成を含む無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを送信するステップと、処理ハードウェアによってUEから、RRC再構成完了メッセージを受信するステップとを含む、例18から24のいずれか1つによる方法。
【0189】
例26. UEが第1のUEであり、処理ハードウェアによって第2のUEから、第1のMBSセッション識別子によって識別される第1のMBSセッションに参加するための第3の要求を受信するステップと、処理ハードウェアによって第2のUEに、第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップとをさらに備える、例18から25のいずれか1つによる方法。
【0190】
例27. 処理ハードウェアを備え、先行する例のいずれかによる方法を実行するように構成される、基地局。
【0191】
例28. マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)データを複数のMBSセッションから取得するためのUEにおける方法であって、処理ハードウェアによって基地局に、第1のMBSセッション識別子によって識別される第1のMBSセッションに参加するための第1の要求を送信するステップと、処理ハードウェアによって基地局に、第2のMBSセッション識別子によって識別される第2のMBSセッションに参加するために第2の要求を送信するステップと、処理ハードウェアによって基地局から、第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを受信するステップと、処理ハードウェアによって基地局から、第1のMBSセッションの間に第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを受信するステップとを備える、方法。
【0192】
例29. 処理ハードウェアによって、第1のトンネルを介して第1のMBSデータを受信するための第1のMBSセッションのための第1のMBSセッション参加手順を実行するステップと、処理ハードウェアによって、第2のトンネルを介して第2のMBSデータを受信するための第2のMBSセッションのための第2のMBSセッション参加手順を実行するステップとをさらに備える、例28による方法。
【0193】
例30. 第1のトンネルの構成または第2のトンネルの構成が、トランスポートレイヤアドレスまたはトンネル識別子の少なくとも1つを含む、例28または例29による方法。
【0194】
例31. 第1のMBSセッションおよび第2のMBSセッションの各々のために、処理ハードウェアによって基地局との、UE固有のMBSセッション構成手順を実行するステップをさらに備える、例28から30のいずれかによる方法。
【0195】
例32. UE固有のMBSセッション構成手順を実行するステップが、処理ハードウェアによって基地局から、マルチキャスト無線ベアラ(MRB)構成を含む無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信するステップと、処理ハードウェアによって基地局に、RRC再構成完了メッセージを送信するステップとを含む、例28から31のいずれかによる方法。
【0196】
例33. 処理ハードウェアを備え、例28から32のいずれかによる方法を実行するように構成される、UE。
【0197】
以下の追加の考慮事項が、上記の議論に適用される。
【0198】
いくつかの実装形態では、「メッセージ」が使用され、「情報要素(IE)」によって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「IE」が使用され、「フィールド」によって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「構成(configuration)」は、「構成(configurations)」または構成パラメータによって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「MBS」は、「マルチキャスト」または「ブロードキャスト」によって置き換えられ得る。
【0199】
本開示の技法が実施され得るユーザデバイス(たとえば、UE102Aまたは102B)は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルゲームコンソール、point-of-sale (POS)端末、健康管理デバイス、ドローン、カメラ、メディアストリーミングドングルもしくは別のパーソナルメディアデバイス、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、ワイヤレスホットスポット、フェムトセル、またはブロードバンドルータなどの、ワイヤレス通信が可能な任意の適切なデバイスであり得る。さらに、ユーザデバイスはいくつかの場合、車両のヘッドユニットまたは高度運転支援システム(ADAS)などの電子システムに組み込まれ得る。またさらに、ユーザデバイスは、internet-of-things (IoT)デバイスまたはモバイルインターネットデバイス(MID)として動作することができる。タイプに応じて、ユーザデバイスは、1つまたは複数の汎用プロセッサ、コンピュータ可読メモリ、ユーザインターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、1つまたは複数のセンサなどを含み得る。
【0200】
いくつかの実施形態が、論理、またはいくつかのコンポーネントもしくはモジュールを含むものとして、本開示で説明されている。モジュールは、ソフトウェアモジュール(たとえば、非一時的機械可読媒体に記憶されたコード)、またはハードウェアモジュールであり得る。ハードウェアモジュールは、いくつかの動作を実行することが可能な有形のユニットであり、ある方式で構成または配置され得る。ハードウェアモジュールは、いくつかの動作を実行するように(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用プロセッサとして)永続的に構成される、専用回路または論理を備え得る。ハードウェアモジュールはまた、いくつかの動作を実行するようにソフトウェアによって一時的に構成される、(たとえば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサに包含されるような)プログラマブル論理または回路を備え得る。ハードウェアモジュールを、専用の永続的に構成された回路において、または(たとえば、ソフトウェアによって構成された)一時的に構成された回路において実装するための判断は、コストおよび時間の考慮事項次第であり得る。
【0201】
ソフトウェアで実装されるとき、技法は、オペレーティングシステムの一部、複数のアプリケーションにより使用されるライブラリ、特定のソフトウェアアプリケーションなどとして提供され得る。ソフトウェアは、1つまたは複数の汎用プロセッサまたは1つまたは複数の専用プロセッサによって実行され得る。
【0202】
本開示を読めば、本明細書で開示される原理を通じて、MBS情報を通信するためのさらに追加の代替の構造的および機能的な設計を、当業者は理解するだろう。したがって、特定の実施形態および適用例が示され説明されたが、開示される実施形態は、本明細書で開示される厳密な構造およびコンポーネントに限定されないことを理解されたい。当業者に明らかになる、様々な変更、変化、および変形が、添付の特許請求の範囲において定義された趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で開示される方法および装置の配置、動作、および詳細において行われ得る。
【符号の説明】
【0203】
102 UE
103 UE
104 基地局
105 RAN
110 コアネットワーク
111 EPC
112 SGW
114 MME
116 PGW
124 セル
126 セル
130 処理ハードウェア
132 MBSコントローラ
134 非MBSコントローラ
140 処理ハードウェア
142 MBSコントローラ
144 非MBSコントローラ
150 処理ハードウェア
152 MBSコントローラ
154 非MBSコントローラ
160 5GC
162 (MB-)UPF
164 AMF
166 (MB-)SMF
172 CU
174 DU
202 PHY
204 MAC
206 RLC
208 EUTRA PDCP
210 NR PDCP
212 SDAP
302 MBSセッション
304 PDUセッション
312 DLトンネル
314 MRB
316 QoSフロー
322 UE固有DLトンネルおよび/またはULトンネル
324 DRB
402 MRB
404 DRB
412 DLトンネル
413 ULトンネル
422 DL論理チャネル
423 UL論理チャネル
432 UE固有DLトンネル
433 UE固有ULトンネル
442 DRB/DL論理チャネル
443 DRB/UL論理チャネル
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストおよび/またはユニキャスト(MBS)の送信を管理するための基地局の中央ユニット(CU)における方法であって、
前記CUによって、MBSコンテキストのためのセットアップを要求するために、MBSコンテキストセットアップ要求メッセージを前記基地局の分散ユニット(DU)に送信するステップであって、前記MBSコンテキストセットアップ要求メッセージが、MBSセッション識別子、および1つまたは複数のマルチキャスト無線ベアラ(MRB)IDを含む、ステップと、
前記MBSコンテキストセットアップ要求メッセージに応答して前記DUからMBSコンテキストセットアップ応答メッセージを前記CUにおいて受信するステップと、
前記CUによってコアネットワーク(CN)からMBSダウンリンクデータパケットを受信するステップと、
前記CUによって、マルチキャストデータ送信を介して前記MBSダウンリンクデータパケットを第1の数のUEにマルチキャストするために、ダウンリンクトンネルを介して前記MBSダウンリンクデータパケットを前記DUに送信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
記CUによって前記DUから、第2のダウンリンクトンネルのための第1のトランスポートレイヤ構成を受信するステップとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)の送信を管理するための基地局の分散ユニット(DU)における方法であって、
前記DUによって、MBSコンテキストのためのセットアップを要求するために、MBSコンテキストセットアップ要求メッセージを基地局の中央ユニット(CU)からに受信するステップであって、前記MBSコンテキストセットアップ要求メッセージが、第1のMBSセッション識別子、および1つまたは複数のマルチキャスト無線ベアラ(MRB)IDを含む、ステップと、
前記MBSコンテキストセットアップ要求メッセージに応答して、前記DUによって、MBSコンテキストセットアップ応答メッセージを前記CUに送信するステップと、
前記DUによって基地局の前記CUから、第1のダウンリンクトンネルを介して第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを受信するステップと、
前記DUによって第1の複数のUEに、前記第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップとを備える、方法。
【請求項4】
前記DUによって前記CUに、前記第1のダウンリンクトンネルのための第1のトランスポートレイヤ構成を送信するステップをさらに備え、任意選択で、
前記DUによって前記CUから、第2のダウンリンクトンネルを介して第2のMBSセッションのための第2のMBSデータを受信するステップ、
前記DUによって第2の複数のUEに、前記第2のMBSセッションのための前記第2のMBSデータを送信するステップ、および/または、
前記DUによって前記CUに、前記第2のダウンリンクトンネルのための第2のトランスポートレイヤ構成を送信するステップをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルを介して前記第1のMBSデータを送信するための第1のトランスポートレイヤを構成するステップと、
前記DUによって、前記第2のダウンリンクトンネルを介して前記第2のMBSデータを送信するための第2のトランスポートレイヤを構成するステップとをさらに備え、任意選択で、
前記第1のトランスポートレイヤまたは前記第2のトランスポートレイヤの構成が、
前記第1のMBSセッションもしくは前記第2のMBSセッションのためのサービス品質構成、
前記第1のMBSセッションもしくは前記第2のMBSセッションのためのサービス品質フロー、
トランスポートレイヤアドレス、または
トンネル識別子
の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記DUによって第2のUEから、前記第1のMBSセッション識別子によって識別される前記第1のMBSセッションに参加するための要求を受信するステップと、
前記DUによって前記第2のUEに、前記第1のMBSセッションのための第1のMBSデータを送信するステップとをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの識別情報に基づいて、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEにユニキャストを介して送信するか、もしくはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップをさらに備え、任意選択でさらに、
前記第1のダウンリンクトンネルが第1の識別子によって識別されると決定したことに応答して、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて、マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを第2の複数のUEに送信するステップとを備え、および/または、
前記第1のダウンリンクトンネルが第1の事例において前記第1の識別子によって識別され、前記第1のダウンリンクトンネルが第2の事例において第2の識別子によって識別され、前記マルチキャストデータ送信が第1のマルチキャストデータ送信であり、前記複数のユニキャストデータ送信が第1の複数のユニキャストデータ送信であり、前記第2の事例において、
前記第1のダウンリンクトンネルが前記第2の識別子によって識別されると決定したことに応答して、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記第2の識別子に基づいて、第2のマルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを第3の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記第2の識別子に基づいて、第2の複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを第4の複数のUEに送信するステップとをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記DUによって前記CUから、第3の識別子によって識別されるダウンリンクトンネルを介してダウンリンクデータパケットを受信するステップと、
前記DUによって、第3のユニキャストデータ送信を介して前記ダウンリンクデータパケットを特定のUEに送信するステップとをさらに備え、任意選択で、
前記DUによって、前記特定のUEに対応する論理チャネルIDおよびセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を決定するステップと、
前記DUによって、前記論理チャネルIDおよび前記ダウンリンクデータパケットを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップと、
前記DUによって、前記PDUの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信をスケジュールするためにダウンリンク制御情報要素(DCI)および前記DCIの巡回冗長検査(CRC)を生成するステップと、
前記DUによって、スクランブルされたCRCを取得するために前記C-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップとをさらに備え、
前記第3のユニキャストデータ送信を介して前記ダウンリンクデータパケットを前記特定のUEに送信するステップが、
前記DUによって、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で前記DCIおよび前記スクランブルされたCRCを前記特定のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記DCIに従って前記PDUの前記PDSCH送信を前記特定のUEに送信するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記DUによって、
論理チャネルID、
マルチキャスト無線ベアラ(MRB)、
データ無線ベアラ(DRB)、
C-RNTI、または
グループRNTI(G-RNTI)
の1つまたは複数へのトンネル識別情報のマッピングを記憶するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記DUによって、前記第1のダウンリンクトンネルの前記識別情報に基づいて論理チャネルIDを決定するステップ、ならびに
前記DUによって、前記論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータを含むプロトコルデータユニット(PDU)を生成するステップ、ならびに
前記DUによって、前記マルチキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第1の複数のUEに送信するステップ、ならびに/または
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップをさらに備え、任意選択で、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数の論理チャネルIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記複数の論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータの1つを各々含む複数のPDUを生成するステップと、
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記複数のPDUを前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記DUによって、G-RNTIを決定するステップと、
前記DUによって、前記PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよび前記DCIのCRCを生成するステップと、
前記DUによって、スクランブルされたCRCを取得するために前記G-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップとをさらに備え、
前記PDUを前記第1の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、PDCCH上で前記DCIおよび前記スクランブルされたCRCを前記第1の複数のUEに送信するステップと、
前記DUによって、前記DCIに従って前記PDUの前記PDSCH送信を前記第1の複数のUEに送信するステップとを含み、任意選択でさらに、
前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数のC-RNTIを決定するステップと、
(1)前記DUによって、それぞれの前記第2の複数のUEに対応する前記PDUの複数のPDSCH送信をスケジュールするために複数のDCIおよび前記DCIの複数のCRCを生成し、前記DUによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの前記複数のC-RNTIを用いて前記複数のCRCをスクランブルするステップであって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、前記DUによって、それぞれ、複数のPDCCH上で前記複数のDCIおよび前記複数のスクランブルされたCRCを前記第2の複数のUEに送信するステップと、前記DUによって、それぞれの前記複数のDCIに従って前記PDUの前記複数のPDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、ステップ、または、
(2)前記DUによって、前記PDUのPDSCH送信をスケジュールするためにDCIおよび前記DCIのCRCを生成し、前記DUによって、複数のスクランブルされたCRCを取得するためにそれぞれの前記複数のC-RNTIを用いて前記CRCをスクランブルするステップであって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップが、前記DUによって、それぞれ、複数のPDCCH上で前記DCIおよび前記複数のスクランブルされたCRCを前記第2の複数のUEに送信するステップと、前記DUによって、前記DCIに従って、前記PDUの前記PDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップとを含む、ステップ
の少なくとも1つとを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記論理チャネルIDを決定するステップが、前記DUによって、それぞれ、前記第2の複数のUEの複数の論理チャネルIDを決定するステップを含み、
前記PDUを生成するステップが、前記DUによって、前記複数の論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータの1つを各々含む複数のPDUを生成するステップを含み、
前記PDUの前記複数のPDSCH送信を送信するステップが、前記DUによって、それぞれの前記複数のDCIに従って、前記複数のPDUの複数のPDSCH送信を前記第2の複数のUEに送信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DUによって、前記第1のMBSデータに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップをさらに備え、
前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEにユニキャストを介して送信するか、またはマルチキャストを介して送信するかを決定するステップが、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップ、および/または、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて、前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップを含み、任意選択で、前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、または前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、
第1の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが第1のQoSフローIDであることに基づいて、前記マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信すると決定するステップと、
第2の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが第2のQoSフローIDであることに基づいて、複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第1の複数のUEに送信すると決定するステップとを含み、および/または、
前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに前記マルチキャストデータ送信を介して送信するか、もしくは前記複数のユニキャストデータ送信を介して送信するかを決定するステップが、
第3の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが前記第1のQoSフローIDであることに基づいて、前記マルチキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信すると決定するステップと、
第4の事例において、前記DUによって、前記QoSフローIDが前記第2のQoSフローIDであることに基づいて、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信すると決定するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記DUによって、前記第1のMBSデータに関連するサービス品質(QoS)フローIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記QoSフローIDに基づいて論理チャネルIDを決定するステップと、
前記DUによって、前記決定された論理チャネルIDおよび前記第1のMBSデータを含むPDUを生成するステップとをさらに備え、
前記第1のMBSデータを前記第2の複数のUEに送信するステップが、
前記DUによって、前記複数のユニキャストデータ送信を介して前記PDUを前記第2の複数のUEに送信するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
処理ハードウェアを備え、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、基地局。
【国際調査報告】