(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】体験品質測定
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20241029BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523796
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2021125504
(87)【国際公開番号】W WO2023065271
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】トマラ マルゴジャータ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ピン ジン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施形態は、体験品質(QoE)測定に対するダウンリンクサイズを推定することに関する。本開示の実施形態によれば、端末デバイスは、QoE構成を対応するレポートに関連付けるために、アクセス層レイヤとアプリケーションレイヤとの間で調整することができる。このようにして、単一のQoE構成の一意の識別、ならびに端末デバイスにおける対応するQoEレポートが可能になる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1の装置に、
デバイスにおいて、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティと、サービスの体験品質(QoE)構成とをインディケートする前記無線リソース制御(RRC)構成を受信することと、
前記RRC構成においてインディケートされる前記第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、前記QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定することと、
第2の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoE構成を送信することと、
前記第2の装置から、前記第2のアイデンティティとともに前記サービスのQoEレポートを受信することと、
を行わせるように構成されている、前記第1の装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記第1の装置に、
前記第1のアイデンティティを前記第2のアイデンティティであると決定することによって、前記QoE構成に対する前記第2のアイデンティティを決定することを行わせるように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記第1の装置に、
前記第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて前記第2のアイデンティティを決定することによって、前記QoE構成に対する前記第2のアイデンティティを決定することを行わせるように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記第1の装置に、
前記第2のアイデンティティと前記デバイスとの間のマッピングを記憶することを行わせるように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記第1の装置に、
前記第2のアイデンティティに基づいて、前記QoEレポートが転送される前記デバイスを決定することと、
前記第1のアイデンティティとともに前記QoEレポートを前記デバイスに送信することと、
を行わせるように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項6】
前記第1のアイデンティティは、
RRC識別子、
前記RRCレイヤによって関連付けられた測定アプリケーションレイヤ識別子、または
コンテナ識別子、
の1つを含む、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項7】
前記第1の装置は端末デバイスにあり、前記第2の装置は前記端末デバイスにあり、前記デバイスはネットワークデバイスである、請求項1~6のいずれか1項に記載の第1の装置。
【請求項8】
第2の装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第2の装置に、
第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信することと、
前記QoE構成に基づいて、前記サービスのQoEレポートを生成することと、
前記第1の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoEレポートを送信することと、
を行わせるように構成されている、前記第2の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータープログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記第2の装置に、
前記第2のアイデンティティと、前記第2の装置のアイデンティティとを関連付けることと、
前記第2のアイデンティティと、前記第2の装置の前記アイデンティティとの間のマッピングを記憶することと、
を行わせるように構成されている、請求項8に記載の第2の装置。
【請求項10】
前記第2のアイデンティティは、無線リソース制御(RRC)レイヤにおいて生成された第1のアイデンティティであるか、または
前記第2のアイデンティティは、前記第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて決定される、請求項8に記載の第2の装置。
【請求項11】
前記第1の装置は端末デバイスにあり、前記第2の装置は前記端末デバイスにある、請求項8~10のいずれか1項に記載の第2の装置。
【請求項12】
方法であって、
第1の装置において、デバイスから、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティと、サービスの体験品質(QoE)構成とを
インディケートする前記無線リソース制御(RRC)構成を受信することと、
前記RRC構成においてインディケートされる前記第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、前記QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定することと、
第2の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoE構成を送信することと、
前記第2の装置から、前記第2のアイデンティティとともに前記サービスのQoEレポートを受信することと、
を含む、前記方法。
【請求項13】
前記QoE構成に対する前記第2のアイデンティティを決定することは、
前記第1のアイデンティティを前記第2のアイデンティティであると決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記QoE構成に対する前記第2のアイデンティティを決定することは、
前記第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて前記第2のアイデンティティを決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のアイデンティティと前記デバイスとの間のマッピングを記憶することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のアイデンティティに基づいて、前記QoEレポートが転送される前記デバイスを決定することと、
前記第1のアイデンティティとともに前記QoEレポートを前記デバイスに送信することと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のアイデンティティは、
RRC識別子、
前記RRCレイヤによって関連付けられた測定アプリケーションレイヤ識別子、または
コンテナ識別子、
の1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の装置は端末デバイスにあり、前記第2の装置は前記端末デバイスにあり、前記デバイスはネットワークデバイスである、請求項12~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
方法であって、
第2の装置において、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信することと、
前記QoE構成に基づいて、前記サービスのQoEレポートを生成することと、
前記第1の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoEレポートを送信することと、
を含む、前記方法。
【請求項20】
前記第2のアイデンティティと前記第2の装置のアイデンティティとを関連付けることと、
前記第2のアイデンティティと前記第2の装置の前記アイデンティティとの間のマッピングを記憶することと、
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のアイデンティティは、無線リソース制御(RRC)レイヤにおいて生成された第1のアイデンティティであるか、または
前記第2のアイデンティティは、前記第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて決定される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の装置は端末デバイスにあり、前記第2の装置は前記端末デバイスにある、請求項19~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
装置であって、
第1の装置において、デバイスから、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティとサービスの体験品質(QoE)構成とをインディケートする前記無線リソース制御(RRC)構成を受信するための手段と、
前記RRC構成においてインディケートされる前記第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、前記QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定するための手段と、
第2の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoE構成を送信するための手段と、
前記第2の装置から、前記第2のアイデンティティとともに前記サービスのQoEレポートを受信するための手段と、
を含む、前記装置。
【請求項24】
装置であって、
第2の装置において、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信するための手段と、
前記QoE構成に基づいて、前記サービスのQoEレポートを生成するための手段と、
前記第1の装置に、前記第2のアイデンティティとともに前記QoEレポートを送信するための手段と、
を含む、前記装置。
【請求項25】
装置に、請求項12~18のいずれか1項または請求項19~22のいずれか1項に記載の方法を行わせるためのプログラム命令を含むコンピューター可読媒体。
【請求項26】
デバイスであって、
請求項11~16のいずれか1項に記載の方法を行うための手段と、
請求項17~20のいずれか1項に記載の方法を行うための手段と、
を含む、前記デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は全般的に、遠距離通信の分野に関し、詳細には、体験品質(QoE)測定に対する方法、デバイス、装置、及びコンピューター可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展により、通信に対する効率的で信頼性の高い解決策を提供するために、いくつかの解決策が提案されている。通信性能を確保するためには、通信品質を測定することが不可欠である。たとえば、サービスの質(QoS)が提案されている。これは、ネットワーク上のパケット損失、待ち時間、及びジッターを減らすためにデータトラフィックを管理する任意の技術を指す。第5世代(5G)セルラーネットワークは、クラウドコンピューティングを含み、QoSパラメータは、クラウドネットワーク性能に影響を及ぼす場合がある。マルチメディアサービス及びアプリケーションを使用したユーザ知覚の体験品質(QoE)は、QoSパラメータに大きく依拠する。QoE測定をより効率的な方法で行うことを検討する価値がある。
【発明の概要】
【0003】
全般的に、本開示の実施形態例によって、QoE測定に対する解決策が提供される。
【0004】
第1の態様では、第1の装置が提供される。第1の装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータープログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の装置に、デバイスから、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティと、サービスの体験品質(QoE)構成とをインディケートする無線リソース制御(RRC)構成を受信することと、RRC構成においてインディケートされる第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定することと、第2の装置に、第2のアイデンティティとともにQoE構成を送信することと、第2の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスのQoEレポートを受信することと、を行わせるように構成されている。
【0005】
第2の態様では、第2の装置が提供される。第2の装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータープログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2の装置に、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信することと、QoE構成に基づいてサービスのQoEレポートを生成することと、第1の装置に、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを送信することと、を行わせるように構成されている。
【0006】
第3の態様では、方法が提供される。本方法は、第1の装置において、デバイスから、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティと、サービスの体験品質(QoE)構成とをインディケートする無線リソース制御(RRC)構成を受信することと、RRC構成においてインディケートされる第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定することと、第2の装置に、第2のアイデンティティとともにQoE構成を送信することと、第2の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスのQoEレポートを受信することと、を含む。
【0007】
第4の態様では、方法が提供される。本方法は、第2の装置において、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信することと、QoE構成に基づいてサービスのQoEレポートを生成することと、第1の装置に、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを送信することと、を含む。
【0008】
第5の態様では、装置が提供される。本装置は、第1の装置において、デバイスから、無線リソース制御(RRC)構成であって、RRCレイヤにおいて生成される第1のアイデンティティとサービスの体験品質(QoE)構成とをインディケートする無線リソース制御(RRC)構成を受信するための手段と、RRC構成においてインディケートされる第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定するための手段と、第2の装置に、第2のアイデンティティとともにQoE構成を送信するための手段と、第2の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスのQoEレポートを受信するための手段と、を含む。
【0009】
第6の態様では、装置が提供される。本装置は、第2の装置において、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信するための手段と、QoE構成に基づいてサービスのQoEレポートを生成するための手段と、第1の装置に、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを送信するための手段と、を含む。
【0010】
第7の態様では、コンピューター可読媒体が提供される。コンピューター可読媒体は、装置に前述の第3または第4の態様のいずれか1つによる方法を少なくとも行わせるためのプログラム命令を含む。
【0011】
概要セクションは、本開示の実施形態の重要または本質的な特徴を特定することは意図しておらず、また本開示の範囲を限定するために使用されることも意図していないことを、理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解できるようになる。
【0012】
次に、いくつかの実施形態例について、添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の実施形態例を実施することができる通信環境例を例示する図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態例による、QoE測定に対するシグナリングフローを例示する図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態例による、第1の装置において実施されるQoE測定に対する方法のフローチャートを例示する図である。
【
図4】本開示のいくつかの他の実施形態例による、第2の装置において実施されるQoE測定に対する方法のフローチャートを例示する図である。
【
図5】本開示の実施形態例を実施するのに適した装置の簡略化されたブロック図を例示する図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態例によるコンピューター可読媒体例のブロック図を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面の全体を通して、同一または類似の参照数字は、同一または類似の要素を表す。
【0015】
次に、本開示の原理について、いくつかの実施形態例を参照して説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明しており、当業者が本開示を理解して実施することを助けるものであるが、本開示の範囲に関する何らの限定も示唆するものでないことを理解されたい。本明細書で説明する実施形態は、以下に説明するもの以外の種々の方法で実施することができる。
【0016】
以下の説明及び特許請求の範囲では、別に定義がない限り、本明細書で使用するすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野における当業者によって広く理解されるものと同じ意味を有する。
【0017】
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、「実施形態例」などへの言及は、説明した実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む必要はない。さらに、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すわけでない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているかどうかに関係なく、他の実施形態に関連する特徴、構造、または特性に影響することは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0018】
種々の要素を説明するために、本明細書では用語「第1の」、「第2の」などを使用する場合があるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を他の要素と区別するためだけに使用される。たとえば、実施形態例の範囲から逸脱することなく、第1の要素は第2の要素と言うことができ、同様に、第2の要素は第1の要素と言うことができる。本明細書で使用する場合、用語「及び/または」は、列挙した用語のうちの1つ以上の任意の及びすべての組み合わせを含む。
【0019】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、実施形態例を限定することを意図したものではない。本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに別の意味が示される場合を除き、複数形も含むことを意図している。さらに、用語「備える/含む(comprises)」、「備えている/含んでいる(comprising)」、「有する」、「有している」、「含む(includes)」、及び/または「含んでいる(including)」は、本明細書で使用する場合、記載した特徴、要素、及び/またはコンポーネントなどの存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、要素、コンポーネント及び/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことが理解される。
【0020】
本出願で使用する場合、用語「回路」は、以下のうちの1つ以上またはすべてを参照し得る。
(a)ハードウェア専用の回路実装(アナログ及び/またはデジタル回路のみにおける実装など)。
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、たとえば(該当する場合は)、
(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、
(ii)携帯電話またはサーバなどの装置に種々の機能(複数可)を行わせるように一緒に動作する、ソフトウェアを伴うハードウェアプロセッサ(複数可)(デジタルシグナルプロセッサ(複数可)を含む)の任意の部分、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)。
(c)動作のためにソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とする、マイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのハードウェア回路(複数可)及びまたはプロセッサ(複数可)。ただしソフトウェアは、動作に必要でない場合は存在しない場合がある。
【0021】
回路のこの定義は、任意の請求項を含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用する場合、用語回路は、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路またはプロセッサの一部、及びその(またはそれらの)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアの実施態様も包含する。回路という用語は、たとえば、特定の請求項の構成要素に該当する場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、もしくは他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も包含する。
【0022】
本明細書で使用する場合、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、New Radio-Advanced(NR-A)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)などの、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、任意の好適な世代の通信プロトコルに従って行ってもよい。たとえば、限定することなく、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、及び/または現在知られているかまたは今後開発される任意の他のプロトコルを含む。本開示の実施形態は、種々の通信システムにおいて適用してもよい。通信における急速な発展を考えると、当然のことながら、本開示を具体化し得るさらなる未来型の通信技術及びシステムも存在する。本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと考えるべきではない。
【0023】
本明細書で使用する場合、用語「ネットワークデバイス」は、通信ネットワークにおけるノードを指す。ノードを介して、端末デバイスはネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける。ネットワークデバイスは、適用される専門用語及び技術に応じて、以下を参照してもよい。すなわち、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、たとえば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR NB(gNBとも言う)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、統合アクセスバックホール(IAB)ノード、低電力ノード、たとえば、フェムト、ピコ、非地上系ネットワーク(NTN)または非地上系ネットワークデバイス、たとえば、衛星ネットワークデバイス、低地球軌道(LEO)衛星及び静止地球軌道(GEO)衛星、航空機ネットワークデバイスなど、である。用語「端末デバイス」は、無線通信が可能であり得る任意のエンドデバイスを指す。以下の説明では、用語「端末デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、及び「UE」は、交換可能に使用してもよい。
【0024】
前述したように、通信品質を測定することは重要である。体験品質(QoE)は、サービス(たとえば、ウェブブラウジング、電話呼び出し、TV放送)に対する顧客の体験の喜びまたは不快感の尺度である。QoEはユーザの期待を考慮し、一方で、QoSは技術的な測定に基づいてより合理的である。QoEは、サービス経験全体に焦点を当てている。それは、ユーザ体験の分野と同様に全体論的概念であるが、その起源は遠距離通信にある。
【0025】
ユーザの観点からのサービスレベルにおけるエンドツーエンド性能の尺度として、QoEは、システム及びエンジニアリングプロセスのデザインに対する重要なメトリクスである。これは特に、ビデオサービスに関連する。なぜなら、その高いトラフィック需要に起因して、悪いネットワーク性能がユーザの体験に大きく影響し得るからである。したがって、システムをデザインする場合、期待される出力(すなわち、期待されるQoE)は、システム出力メトリクス及び最適化目標としても考慮されることが多い。QoEメトリクスは、エンドデバイスにおいて測定されることが多く、エンドデバイスにおいてデコーダに到達するまで、コンテンツの準備及びネットワークを通した配信の間に導入された歪みの後の残りの品質と、概念的に考えることができる。メディア準備及び配信チェーンにはいくつかの要素が存在し、それらのいくつかは歪みを導入し得る。これはコンテンツの劣化を引き起こし、このチェーン内のいくつかの要素は、提供されるサービスに対する「QoE関連」と考えることができる。劣化の原因は任意のマルチメディアサービスに適用可能であり、すなわち、ビデオまたは音声に限定されない。典型的な劣化は、エンコーディングシステム(圧縮劣化)、転送ネットワーク、アクセスネットワーク(たとえば、パケット損失またはパケット遅延)、ホームネットワーク(たとえば、WiFi性能)、及びエンドデバイス(たとえば、デコード性能)において生じる。
【0026】
さらに、UEからのアプリケーションレイヤ測定値の収集を可能にするQoE測定収集(QMC)メカニズムが標準化されている。さらに、シグナリングベース及び管理ベースのQoE測定収集及び報告の両方に対する構成、活性化、及び非活性化手順が提案されている。
【0027】
NR/LTEQoE測定収集(QMC)メカニズムの場合、必要とされるエアーインターフェースサポート(UEとgNBとの間の調整)、ならびにUEにおける内部調整(UEのアクセス層とアプリケーションレイヤとの間)が存在する。エアーインターフェースの場合、RRCダウンリンクメッセージは、UEを構成するようにデザインされ(たとえば、RRC再構成メッセージ)、RRCアップリンクメッセージ(たとえば、MeasReportAppLayerメッセージ)は、QoE測定報告データコンテナをUE ASからRANノードに送信するようにデザインされる。一般的な理解は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードは、MeasReportAppLayerメッセージに含まれるコンテナをデコードするように要求されるべきではなく、RANノードは、QoE構成を透明なコンテナとして転送するだけであることである。RANにおけるNR QoEサポートに対して、1つのサービスタイプに対する複数のQoE測定が、1つの特定のUEに対して構成することが許可されるので、UEからのQoEレポートをgNBが識別するのを助けるために、MeasReportAppLayerメッセージ内にRRC短いアイデンティティ(ID)を加えることに合意した。しかし、RRCレイヤにおけるUE構成の関連付け(UEとgNBとの間)は、UEアプリケーションレイヤにおける構成を識別することを可能にせず、どの構成がレポートに元々関係付けられていたのか分からない。
【0028】
現在、QoE参照IDを使用して、トラフィックノード及び測定収集センターにおけるQoE測定収集ジョブを識別し得る。したがって、管理システム(たとえば、ネットワークマネージャ(NM))からのQMC要求/構成を、gNB、UEアクセス層(AS)、及びUEアプリケーションにリンクし、UEアプリケーションからのQMCレポートを、UE AS、gNB、及びマルチブロードキャストマルチサービス(MBMS)調整エンティティ(MCE)にリンクすることが想定される。ASシグナリングにおいてQMC参照IDをRRC IDと置き換えることは、QMC要求及びレポートチェーン、ならびにリクエストとレポートとの間のリンクを遮断してもよい。
【0029】
さらに、レポートは、アプリケーションレイヤによってアクセス層レイヤに提供され得るが、透明性及び無線でのQoE参照IDの回避に起因して、これは、どの個々の構成がレポートをトリガしたかが未知である。そのため、アプリケーションレイヤにおけるいくつかの進行中のセッションには、追跡されたアイデンティティ及び未規定の参照がない。特に、セル再選択/ハンドオーバの間、または他の可能な1つのUEから複数のgNBのシナリオにおいて、潜在的な重複されるRRC IDが、同じまたは異なるPLMNの異なるgNBによって単一のUE上で構成される場合があり、これは、UEが、QMC構成をUEに送信したgNBにQoEリポートを転送して戻す問題を引き起こす。
【0030】
QoE測定に対する新しい解決策が必要である。本開示の実施形態によれば、端末デバイスは、QoE構成を対応するレポートに関連付けるために、アクセス層レイヤとアプリケーションレイヤとの間で調整することができ、このようにして、単一のQoE構成の一意の識別、ならびに端末デバイスにおける対応するQoEレポートが可能になる。
【0031】
図1に、本開示の実施形態を実施することができる通信環境100の概略図を例示する。通信環境100は、通信ネットワークの一部であり、デバイス110-1、デバイス110-2、....、デバイス110-Nをさらに含む。これらは一括して、「第1のデバイス(複数可)110」と言うことができる。通信環境100は、第2のデバイス120を含む。数Nは、任意の好適な整数とすることができる。
【0032】
通信環境100は、任意の好適な数のデバイス及びセルを含んでいてもよい。通信環境100において、第1のデバイス110及び第2のデバイス120は、互いにデータ及び制御情報を伝達することができる。第1のデバイス110が端末デバイスであり、第2のデバイス120がネットワークデバイスである場合、第2のデバイス120から第1のデバイス110へのリンクはダウンリンク(DL)と言い、一方で、第1のデバイス110から第2のデバイス120へのリンクはアップリンク(UL)と言う。第1のデバイス110は、2つ以上のセルによって構成することができる。
【0033】
図1に示す第1のデバイス及びセルならびにそれらの接続の数は、何らの限定も示唆することなく、説明を目的として与えられていることを理解されたい。通信環境100は、本開示の実施形態を実施することに適応された任意の好適な数のデバイス及びネットワークを含んでいてもよい。
【0034】
通信環境100における通信は、任意の適切な通信プロトコル(複数可)に従って実施してもよい。たとえば、このプロトコルには、限定することなく、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、無線ローカルネットワーク通信プロトコル、たとえば、Institute for Electrical and Electronics Engineers(IEEE)802.11など、及び/または現在知られているかまたは今後開発される任意の他のプロトコル、が含まれる。さらに、通信は、任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。たとえば、この無線通信技術には、限定することなく、符号分割多重アクセス(CDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、多入力多出力(MIMO)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)、及び/または現在知られているかまたは今後開発される任意の他の技術、が含まれる。
【0035】
本開示の実施形態例について、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。次に
図2を参照する。
図2は、本開示の実施形態例による、QoE測定に対するシグナリングフロー200を例示する。説明を目的として、シグナリングフロー200について、
図1を参照して説明する。説明のみを目的として、シグナリングフロー200は、第1のデバイス110-1及び第2のデバイス120を含んでいてもよい。第1のデバイス110-1は、ASレイヤまたはRRCレイヤにおいて実装される第1の装置210を含む。第1のデバイス110-1は、アプリケーションレイヤにおいて実装される第2の装置220も含む。シグナリングフロー200は、
図1に示していない他のコアネットワークエンティティ(たとえば、MCE240及びNM230)も含むことができる。
【0036】
NM230は、QMC活性化メッセージを生成してもよい。QMC活性化メッセージは、サービスを示すことができる。QMC活性化メッセージは、サービスに対するQoE構成のコンテナも含むことができる。いくつかの実施形態では、QMC活性化メッセージは、QoE構成に対するQoE参照アイデンティティを示すことができる。NM230は、QMC活性化メッセージを第2のデバイス120に送信することができる2005。QMC活性化メッセージは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。QoE参照アイデンティティは、QMCメッセージ内にあってもよいが、QoE構成のコンテナの外に配置してもよい。QoE構成は、ユーザ体験に対するデバイスの影響の評価に必要な任意のメトリクスを含むことができる。たとえば、QoE構成は、サービスの遅延に対する閾値を含んでもよい。代替的に、QoE構成は、サービスの適用範囲に対する閾値を含むことができる。他の実施形態では、QoE構成は、サービスの品質閾値を含んでもよい。QoE構成は、任意の適切なパラメータも含むことができることに留意されたい。
【0037】
第2のデバイス120は、受信したQMC活性化メッセージに基づいてRRC構成を生成してもよい(2010)。第2のデバイス120は、RRCレイヤにおいてID(以下、「第1のアイデンティティ」と言う)を生成してもよく、QoE参照アイデンティティを第1のアイデンティティにマッピングしてもよい。いくつかの実施形態では、第1のアイデンティティはRRC識別子とすることができる。代替的に、第1のアイデンティティは、RRCレイヤによって割り当てられた測定アプリケーションレイヤ識別子とすることができる。他の実施形態では、第1のアイデンティティはコンテナ識別子とすることができる。
【0038】
第2のデバイス120は、RRC構成を第1の装置210に送信する(2015)。RRC構成は、サービスのQoE構成と第1のアイデンティティとを含む。RRC構成は、サービスのサービスタイプを示してもよい。いくつかの実施形態では、RRC構成は、2つ以上のQoE構成を含んでもよい。
【0039】
各顧客の要求に応じて区別された処置を可能にするために、5Gは、ネットワークスライシングの概念もサポートする。スライスシングを用いて、モバイルネットワークオペレータ(MNO)は、それぞれが異なるサービス要件を有する顧客を考慮することができる。サービス要件は、サービスレベル合意(SLA)及びサブスクリプションに基づいて、各顧客はどのスライスタイプを使用するのに適格であるかを規定する。ネットワークスライシングのサポートは、異なるスライスに対するトラフィックが異なるPDUセッションによって取り扱われるという原理に依拠する。ネットワークは、スケジューリングによって、また異なる構成を提供することによって、異なるネットワークスライスを実現することができる。スライスシングを目的として識別されたサービスタイプは、スライス識別子:S-NSSAI(単一ネットワークスライス選択支援情報)によって特徴付けられる。これは、スライス/サービスタイプ(SST)及び任意選択でスライス微分器(SD)からなる。スライスシングに対するグローバルな相互運用を確立する目的のために規定されたいくつかの典型的な標準化されたSST値(PLMNが、最も一般的に使用されるスライス/サービスタイプに対して、より効率的にローミング使用ケースをサポートできるように)は、以下のように規定される。
【表1】
【0040】
本開示の実施形態は、スライスに適用することができる。たとえば、RRC構成は、スライスのQoE構成を含むことができる。実施形態例では、RRC構成は、スライスのタイプを示してもよい。スライスタイプは、スライス識別子、スライス支援情報、またはスライスグループ識別子のうちの1つによって表すことができる。
【0041】
第1の装置210は、第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する関連付けられたアイデンティティ(以下、「第2のアイデンティティ」と言う)を決定する(2020)。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティを第2のアイデンティティであると決定してもよい。他の実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて、第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、第2のアイデンティティは、第2のデバイス120の第1のアイデンティティ及びセルアイデンティティに基づいて、生成することができる。このようにして、QoE構成は、第1のデバイス110-1において一意に識別することができる。さらに、それはアイデンティティの長さを減らしてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の装置210は、さらなるネットワークデバイスから、サービスに対するさらなるQoE構成を受信してもよい。この場合、第1の装置210は、さらなるQoE構成に対するさらなる関連付けられたアイデンティティを生成してもよい。
【0043】
加えて、第1の装置210は、第2のアイデンティティと第2のデバイス120との間のマッピングを記憶してもよい。たとえば、第1の装置210は、マッピングテーブルにおいて、第2のアイデンティティを第2のデバイス120にマッピングするための記録を作成してもよい。前述したように、第1の装置210は、さらなるQoE構成に対するさらなる関連付けられたアイデンティティを生成してもよい。この状況では、第1の装置210は、さらなる関連付けられたアイデンティティとさらなるネットワークデバイスとの間のマッピングを記憶してもよい。
【0044】
第1の装置210は、第2のアイデンティティとともにQoE構成を、第2の装置220に送信する(2025)。たとえば、QoE構成及び第2のアイデンティティは、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。このようにして、QoE構成は、サービスに関連付けられた他のQoE構成から区別することができる。
【0045】
第2の装置220は、QoE構成に基づいてサービスを測定してもよい。たとえば、第2の装置220は、QoE構成におけるメトリクスに従ってサービスを測定してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、第2の装置220は、第1の装置210におけるQoE構成を第2の装置220におけるQoE構成に関連付けてもよい。たとえば、第2の装置220は、第2のアイデンティティと第2の装置220のアイデンティティ(アプリケーションレイヤアイデンティティなど)との間のマッピングを記憶してもよい。
【0047】
第2の装置220は、QoE構成に基づいてQoEレポートを生成する(2030)。いくつかの実施形態では、QoEレポートは周期的に生成してもよい。代替的に、QoEレポートは、任意の適切なトリガ条件に基づいて生成することができる。第2の装置220は、第2のアイデンティティをQoEレポートに関連付けてもよい。加えて、QoEレポートは、アプリケーションレイヤアイデンティティへの関連付けを伴って生成してもよい。このようにして、アプリケーションレイヤは、同じサービスに対する異なるQoE構成を区別することができる。
【0048】
第2の装置220は、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを第1の装置210に送信する(2035)。たとえば、QoEレポート及び第2のアイデンティティは、ATコマンド+CAPPLEVMRにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、QoEレポートのコンテナを含んでもよい。QoEレポートのコンテナは、QoE測定結果を含んでもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第2のアイデンティティに基づいてQoEレポートが転送されるデバイスを決定してもよい(2040)。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、前述したマッピングテーブルに基づいてデバイスを決定することができる。たとえば、QoEレポートが第2のアイデンティティとともにあり、第2のアイデンティティが第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEが第1のアイデンティティに基づいて第2のデバイス120に送信されると決定することができる。代替的に、QoEレポートがさらなる関連付けられたアイデンティティとともにあり、さらなる関連付けられたアイデンティティがさらなる第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEがさらなる第1のアイデンティティに基づいてさらなるネットワークデバイスに送信されると決定することができる。
【0050】
第1の装置210は、第1のアイデンティティとともにQoEレポートを第2のデバイス120に送信してもよい(2045)。前述したように、QoEレポートが第2のアイデンティティを有し、第2のアイデンティティが第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEレポートを第2のデバイス120に送信することができる。この場合、QoEレポートは、第2のデバイス120から受信した第1のアイデンティティを含むことができる。
【0051】
第2のデバイス120は、第1のアイデンティティに基づいてQoE参照アイデンティティを識別してもよい(2050)。たとえば、第2のデバイス120は、第1のアイデンティティをQoE参照アイデンティティにマッピングしてもよい。第2のデバイス120は、QoE参照アイデンティティとともにQoEレポートをMCE240に送信してもよい(2055)。たとえば、QoE測定結果を含むQoEレポートのコンテナを、MCE240に送信することができる。
【0052】
第2のデバイス120は、QoE測定に対するUEコンテキストを解放してもよい(2060)。第2のデバイス120は、QoE構成を解放するために、他のRRCメッセージを第1の装置210に送信してもよい(2065)。いくつかの実施形態では、第2のデバイス120は、1つRRCメッセージ内の複数のアプリケーションレイヤ測定構成を、任意の時点において解放することができる。他のRRCメッセージは、解放インディケーションを含んでもよい。他の実施形態では、他のRRCメッセージは、サービスタイプを示してもよい。他のRRCメッセージは、第1のアイデンティティを含んでもよい。その代わりにまたはそれに加えて、他のRRCメッセージは、QoE構成のコンテナを含むことができる。
【0053】
第1の装置210は、他のRRCメッセージに示された第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、第1の装置210が、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとの間のマッピングを記憶した場合、第1の装置210は、第1のアイデンティティと記憶されたマッピングとに基づいて、第2のアイデンティティを見つけるかまたは導き出してもよい。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第2のアイデンティティは第1のアイデンティティであると決定してもよい。他の実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて、第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、他のアイデンティティ情報は、第2のデバイス120のセルアイデンティティとすることができる。このようにして、QoE構成は、第1のデバイス110-1において一意に識別することができる。
【0054】
第1の装置210は、第2のアイデンティティとともにQoE構成と解放インディケーションとを、第2の装置220に送信してもよい(2070)。たとえば、QoE構成、第2のアイデンティティ、及び解放インディケーションは、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。第2の装置220は、第2のアイデンティティによってQoE測定を終了してもよい(2075)。
【0055】
前述の実施形態によれば、QoE測定構成の一意の追跡及び識別と、UEの異なるレイヤまたはネットワークエンティティにわたるレポーティングとが可能になり、異なる目的及び使用事例(たとえば、異なる分析要件)を有する同じサービスタイプの複数のQoE構成を取り扱う可能性がある。この実施態様では、グローバルな一意のQoE参照IDによって、ネットワーク側においてQMC構成及びレポートをリンクすることができ、一方で、グローバルな一意の関連付けられたIDを使用して、UE側においてQMC構成及びレポートを調整し、最終的に、ミスマッチなしにエンドツーエンドのQMC手順を完了する。
【0056】
図3に、本開示のいくつかの実施形態例による、方法例300のフローチャートを示す。説明を目的として、本方法300を、第1のデバイスの観点から説明する。単に説明を目的として、本方法300について、第1のデバイス110-1において実装される第1の装置210を参照して説明する。
【0057】
ブロック310において、第1の装置210は、第2のデバイス120からRRC構成を受信する。RRC構成は、サービスのQoE構成と第1のアイデンティティとを含む。RRC構成は、サービスタイプを示してもよい。いくつかの実施形態では、RRC構成は、2つ以上のQoE構成を含んでもよい。
【0058】
ブロック320において、第1の装置210は、第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定する。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティを第2のアイデンティティであると決定してもよい。他の実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて、第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、第2のアイデンティティは、第2のデバイス120の第1のアイデンティティ及びセルアイデンティティに基づいて、生成することができる。このようにして、QoE構成は、第1のデバイス110-1において一意に識別することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1の装置210は、さらなるネットワークデバイスから、サービスに対するさらなるQoE構成を受信してもよい。この場合、第1の装置210は、さらなるQoE構成に対するさらなる関連付けられたアイデンティティを生成してもよい。
【0060】
加えて、第1の装置210は、第2のアイデンティティと第2のデバイス120との間のマッピングを記憶してもよい。たとえば、第1の装置210は、マッピングテーブルにおいて、第2のアイデンティティを第2のデバイス120にマッピングするための記録を作成してもよい。前述したように、第1の装置210は、さらなるQoE構成に対するさらなる関連付けられたアイデンティティを生成してもよい。この状況では、第1の装置210は、さらなる関連付けられたアイデンティティとさらなるネットワークデバイスとの間のマッピングを記憶してもよい。
【0061】
ブロック330において、第1の装置210は、第2のアイデンティティとともにQoE構成を第2の装置220に送信する。たとえば、QoE構成及び第2のアイデンティティは、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。
【0062】
ブロック340において、第1の装置210は、第2の装置220から第2のアイデンティティとともにQoEレポートを受信する。たとえば、QoEレポート及び第2のアイデンティティは、ATコマンド+CAPPLEVMRにおいて受信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、QoEレポートのコンテナを含んでもよい。QoEレポートのコンテナは、QoE測定結果を含んでもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第2のアイデンティティに基づいてQoEレポートが転送されるデバイスを決定してもよい。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、前述したマッピングテーブルに基づいてデバイスを決定することができる。たとえば、QoEレポートが第2のアイデンティティを有し、第2のアイデンティティが第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEが第1のアイデンティティに基づいて第2のデバイス120に送信されると決定することができる。代替的に、QoEレポートがさらなる関連付けられたアイデンティティを有し、さらなる関連付けられたアイデンティティがさらなる第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEがさらなる第1のアイデンティティに基づいてさらなるネットワークデバイスに送信されると決定することができる。
【0064】
第1の装置210は、第1のアイデンティティとともにQoEレポートを第2のデバイス120に送信してもよい。前述したように、QoEレポートが第2のアイデンティティを有し、第2のアイデンティティが第1のアイデンティティにマッピングされる場合、第1の装置210は、QoEレポートを第2のデバイス120に送信することができる。この場合、QoEレポートは、第2のデバイス120から受信した第1のアイデンティティを含むことができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1の装置210は、QoE構成を解放するために、第2のデバイス120から他のRRCメッセージを受信してもよい。他のRRCメッセージは、解放インディケーションを含んでもよい。他の実施形態では、他のRRCメッセージは、サービスタイプを示してもよい。他のRRC構成は、第1のアイデンティティをメッセージしてもよい。その代わりにまたはそれに加えて、他のRRCメッセージは、QoE構成のコンテナを含むことができる。
【0066】
第1の装置210は、他のRRCメッセージに示された第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、第1の装置210が、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとの間のマッピングを記憶した場合、第1の装置210は、第1のアイデンティティと記憶されたマッピングとに基づいて、第2のアイデンティティを見つけるかまたは導き出してもよい。いくつかの実施形態では、第1の装置210は、第2のアイデンティティは第1のアイデンティティであると決定してもよい。他の実施形態では、第1の装置210は、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて、第2のアイデンティティを決定してもよい。たとえば、他のアイデンティティ情報は、第2のデバイス120のセルアイデンティティとすることができる。このようにして、QoE構成は、第1のデバイス110-1において一意に識別することができる。
【0067】
その代わりにまたはそれに加えて、第1の装置210は、第2のアイデンティティとともにQoE構成と解放インディケーションとを、第2の装置220に送信してもよい。たとえば、QoE構成、第2のアイデンティティ、及び解放インディケーションは、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。
【0068】
図4に、本開示のいくつかの実施形態例による、方法例400のフローチャートを示す。説明を目的として、本方法400を、第1のデバイスの観点から説明する。単に説明を目的として、本方法400について、第1のデバイス110-1において実装される第2の装置220を参照して説明する。
【0069】
ブロック410において、第2の装置220は、第1の装置210から第2のアイデンティティとともにQoE構成を受信する。たとえば、QoE構成及び第2のアイデンティティを、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて受信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。
【0070】
第2の装置220は、QoE構成に基づいてサービスを測定してもよい。たとえば、第2の装置220は、QoE構成におけるメトリクスに従ってサービスを測定してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、第2の装置220は、第1の装置210におけるQoE構成を第2の装置220におけるQoE構成に関連付けてもよい。たとえば、第2の装置220は、第2のアイデンティティと第2の装置220のアイデンティティ(アプリケーションレイヤアイデンティティなど)との間のマッピングを記憶してもよい。
【0072】
ブロック420において、第2の装置220は、QoE構成に基づいてQoEレポートを生成する。いくつかの実施形態では、QoEレポートは周期的に生成してもよい。代替的に、QoEレポートは、任意の適切なトリガ条件に基づいて生成することができる。第2の装置220は、第2のアイデンティティをQoEレポートに関連付けてもよい。加えて、QoEレポートは、アプリケーションレイヤアイデンティティへの関連付けを伴って生成してもよい。このようにして、アプリケーションレイヤは、同じサービスに対する異なるQoE構成を区別することができる。
【0073】
ブロック430において、第2の装置220は、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを第1の装置210に送信する。たとえば、QoEレポート及び第2のアイデンティティは、ATコマンド+CAPPLEVMRにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMRは、QoEレポートのコンテナを含んでもよい。QoEレポートのコンテナは、QoE測定結果を含んでもよい。
【0074】
第2の装置220は、第1の装置210から、第2のアイデンティティとともにQoE構成と解放インディケーションとを受信してもよい。たとえば、QoE構成、第2のアイデンティティ、及び解放インディケーションは、ATコマンド+CAPPLEVMCにおいて送信してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、サービスタイプを示してもよい。ATコマンド+CAPPLEVMCは、QoE構成のコンテナを含んでもよい。第2の装置220は、第2のアイデンティティによってQoE測定を終了してもよい。
【0075】
いくつかの実施形態例では、本方法300を行うことができる装置(たとえば、第1のデバイス110)は、本方法300の各動作を行うための手段を含んでいてもよい。手段は、任意の好適な形態で実施してもよい。たとえば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールにおいて実装されてもよい。装置は、第1のデバイス110として実施してもよいし、またはそこに含まれてもよい。いくつかの実施形態例では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含んでもよい。少なくとも1つのメモリとコンピュータープログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置の実行を引き起こすように構成されている。
【0076】
いくつかの実施形態例では、装置は、デバイスから、第1のアイデンティティとサービスの体験品質(QoE)構成とを示す無線リソース制御(RRC)構成を受信するための手段と、第1のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定するための手段と、第2の装置に、第2のアイデンティティとともにQoE構成を送信するための手段と、第2の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスのQoEレポートを受信するための手段と、を含む。
【0077】
いくつかの実施形態例では、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定するための手段は、第1のアイデンティティを第2のアイデンティティであると決定するための手段を含む。
【0078】
いくつかの実施形態例では、QoE構成に対する第2のアイデンティティを決定するための手段は、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて、第2のアイデンティティを決定するための手段を含む。
【0079】
いくつかの実施形態例では、装置は、第2のアイデンティティとデバイスとの間のマッピングを記憶するための手段を含む。
【0080】
いくつかの実施形態例では、装置は、第2のアイデンティティに基づいてQoEレポートが転送されるデバイスを決定するための手段と、第1のアイデンティティとともにQoEレポートをデバイスに送信するための手段とを含む。
【0081】
いくつかの実施形態例では、本方法400を行うことができる装置(たとえば、第1のデバイス110)は、本方法400の各動作を行うための手段を含んでいてもよい。手段は、任意の好適な形態で実施してもよい。たとえば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールにおいて実装されてもよい。装置は、第1のデバイス110として実施してもよいし、またはそこに含まれてもよい。いくつかの実施形態例では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータープログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含んでもよい。少なくとも1つのメモリとコンピュータープログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置の実行を引き起こすように構成されている。
【0082】
いくつかの実施形態例では、装置は、第1の装置から、第2のアイデンティティとともにサービスの体験品質(QoE)構成を受信するための手段と、QoE構成に基づいてサービスのQoEレポートを生成するための手段と、第1の装置に、第2のアイデンティティとともにQoEレポートを送信するための手段と、を含む。
【0083】
いくつかの実施形態例では、装置は、第2のアイデンティティと第2の装置のアイデンティティとを関連付けるための手段と、第2のアイデンティティと第2の装置のアイデンティティとの間のマッピングを記憶するための手段とを含む。
【0084】
いくつかの実施形態例では、第2のアイデンティティは、無線リソース制御(RRC)アイデンティティであるか、または第2のアイデンティティは、第1のアイデンティティ及び他のアイデンティティ情報に基づいて生成される。
【0085】
図5は、本開示の実施形態例を実施するのに適したデバイス500の簡略化されたブロック図である。デバイス500は、通信デバイス、たとえば、
図1に示したような第1のデバイスを実装するように提供してもよい。図示したように、デバイス500は、1つ以上のプロセッサ510、プロセッサ510に結合された1つ以上のメモリ520、及びプロセッサ510に結合された1つ以上の通信モジュール540を含む。
【0086】
通信モジュール540は、双方向通信用である。通信モジュール540は、1つ以上の他のモジュールまたはデバイスとの通信を容易にするために1つ以上の通信インターフェースを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。いくつかの実施形態例では、通信モジュール540は、少なくとも1つのアンテナを含んでいてもよい。
【0087】
プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピューター、専用コンピューター、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでいてもよい。デバイス500は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなど、複数のプロセッサを有していてもよい。
【0088】
メモリ520は、1つ以上の不揮発性メモリと1つ以上の揮発性メモリとを含んでいてもよい。不揮発性メモリの例としては、読み出し専用メモリ(ROM)524、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、光ディスク、レーザディスク、ならびに他の磁気記憶装置及び/または光記憶装置が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)522、及び電源を落としている間は持続しないであろう他の揮発性メモリが挙げられるが、これらに限定されない。
【0089】
コンピュータープログラム530は、関連するプロセッサ510によって実行されるコンピューター実行可能命令を含む。プログラム530は、メモリ、たとえばROM524に記憶してもよい。プロセッサ510は、プログラム530をRAM522内にロードすることによって、任意の好適な動作及び処理を行ってもよい。
【0090】
本開示の実施形態例は、デバイス500が、
図2~4を参照して述べたような本開示の任意のプロセスを行い得るように、プログラム530によって実施してもよい。本開示の実施形態例はまた、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態例では、プログラム530は、デバイス500内(メモリ520内など)に含まれ得るコンピューター可読媒体、またはデバイス500によってアクセス可能な他の記憶デバイス内に有形に収容してもよい。デバイス500は、実行のために、プログラム530をコンピューター可読媒体からRAM522にロードしてもよい。コンピューター可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD、ならびに他の磁気記憶装置及び/または光記憶装置など、任意のタイプの有形の不揮発性記憶装置を含んでいてもよい。
図6に、光記憶ディスクの形態のコンピューター可読媒体600の例を示す。コンピューター可読媒体には、プログラム530が記憶されている。
【0092】
一般的に、本開示の種々の実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実施してもよい。いくつかの態様をハードウェアにおいて実施してもよく、一方で、他の態様を、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施してもよい。本開示の実施形態の種々の態様を、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の図的表現を使用して例示及び説明しているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技法、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、または他のコンピューティングデバイス、またはそれらのいくつかの組み合わせにおいて実施してもよいことを理解されたい。
【0093】
また本開示によって、非一時的なコンピューター可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータープログラム製品が提供される。コンピュータープログラム製品には、プログラムモジュール内に含まれるものなどのコンピューター実行可能命令が含まれ、ターゲットの物理または仮想プロセッサ上のデバイス内で実行されて、
図2~4を参照して前述した方法のいずれかを行う。一般的に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、種々の実施形態において必要に応じて、プログラムモジュール間で組み合わせてもよいし、分割してもよい。プログラムモジュールに対する機械実行可能命令は、ローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行してもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体の両方に配置してもよい。
【0094】
本開示の方法を行うためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述してもよい。これらのプログラムコードを、汎用コンピューター、専用コンピューター、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供してもよく、プログラムコードが、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャート及び/またはブロック図において規定された機能/動作が実施される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行してもよいし、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして部分的にマシン上で実行してもよいし、部分的にマシン上で、かつ部分的にリモートマシン上で実行してもよいし、または完全にリモートマシンもしくはサーバ上で実行してもよい。
【0095】
本開示の文脈において、コンピュータープログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが前述の種々のプロセス及び動作を実行できるように、任意の好適なキャリアによって運んでもよい。キャリアの例としては、信号、コンピューター可読媒体などが挙げられる。
【0096】
コンピューター可読媒体は、コンピューター可読信号媒体またはコンピューター可読記憶媒体であってもよい。コンピューター可読媒体としては、限定することなく、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、または前述の任意の好適な組み合わせを挙げてもよい。コンピューター可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピューターディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または前述の任意の好適な組み合わせが挙げられる。
【0097】
さらに、動作が特定の順番で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、このような動作を示した特定の順番でもしくは順次に行うこと、またはすべての例示した動作を行うことを要求するものと理解してはならない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であり得る。同様に、いくつかの具体的な実施態様の詳細が前述の説明に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定と解釈してはならず、むしろ特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈すべきである。別個の実施形態の文脈において説明した特定の特徴を、単一の実施形態において組み合わせて実施してもよい。逆に、単一の実施形態の文脈において説明した種々の特徴を、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な部分組み合わせで実施してもよい。
【0098】
本開示を、構造的特徴及び/または方法行為に固有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲に規定した本開示は、必ずしも前述した具体的な特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、前述した具体的な特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【国際調査報告】