(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】安全な施設ナビゲーションと高度な工場管理
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20241029BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G06Q10/20
G05B19/418 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523845
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022076761
(87)【国際公開番号】W WO2023076771
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マッディパティ、ファニンドラ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェグンタ、アナンド
【テーマコード(参考)】
3C100
5L010
【Fターム(参考)】
3C100AA38
3C100AA63
3C100BB13
3C100BB34
3C100CC02
3C100CC14
3C100EE11
5L010AA20
(57)【要約】
産業の動作環境にわたって安全に施設ナビゲーションするためのシステムおよび方法が提供される。本システムは、ネットワークを通じて第2のコンピューティング装置と通信可能に結合される第1のコンピューティング装置を含むことができる。前記第2のコンピューティング装置は、前記第1のコンピューティング装置から第1のデータを受け取るように構成された少なくとも1つのデータプロセッサを含むことができる。第1のデータは、前記第1のコンピューティング装置から、石油及びガスの生産環境に配置された産業設備を特定する。前記少なくとも1つのデータプロセッサは、前記第1のデータに基づいて、前記産業設備の視覚的表現を含む第2のデータを決定すること、および前記第1のコンピューティング装置に、前記第1のコンピューティング装置に表示する前記視覚的表現を提供することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを含む第1のコンピューティング装置、及び
ネットワークを通じて前記第1のコンピューティング装置と通信可能に結合される第2のコンピューティング装置であって、前記第2のコンピューティング装置は、少なくとも1つのデータプロセッサと、非一時的コンピュータ可読命令を記憶するメモリとを含み、前記命令は前記少なくとも1つのデータプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのデータプロセッサに、
前記第1のコンピューティング装置から、石油及びガスの生産環境に配置された産業設備を特定する第1のデータを受け取ること、
前記第1のデータに基づいて、前記産業設備の視覚的表現を含む第2のデータを決定すること、および
前記第1のコンピューティング装置に、前記第1のコンピューティング装置に表示する前記視覚的表現を提供すること
を含む動作を実行させる、第2のコンピューティング装置
を含むシステム。
【請求項2】
前記第1のデータは、前記第1のコンピューティング装置によってスキャンされるQRコード(登録商標)を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2のデータは、更に、前記産業設備の過去の点検に関連する保守データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のデータは、前記産業設備の障害アラームに応答して生成された作業許可に応答して受け取られる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記視覚的表現は、前記産業設備を特定する地図と、安全な目的地までの通行可能な経路とを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記地図は、前記産業設備に対応する少なくとも1つの保護具の要件を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記視覚的表現は、前記第1のデータが前記第1のコンピューティング装置によって受け取られると、準リアルタイムで提供される、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記視覚的表現は、前記産業設備の概略図を示す設備図を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記設備図は、前記産業設備の危険区域と非危険区域を特定する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記視覚的表現は、脱出ルートと緊急集合地点とを示す施設図を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
サーバ装置のデータプロセッサにより、石油及びガスの生産環境に配置された産業設備を特定する第1のデータを受け取ることであって、前記第1のデータは、ネットワークを通じて前記サーバ装置と通信可能に結合されたクライアント装置から受け取るデータである、第1のデータを受け取ること、
前記サーバ装置のデータプロセッサによって、前記第1のデータに基づいて、前記産業設備の視覚的表現を含む第2のデータを決定すること、および
前記サーバ装置のデータプロセッサにより、前記クライアント装置に前記視覚的表現を提供することであって、前記クライアント装置は、前記視覚的表現を前記クライアント装置のディスプレイに表示するように構成される、前記視覚的表現を提供すること
を含む方法。
【請求項12】
前記第1のデータは、前記第1のコンピューティング装置によってスキャンされるQRコード(登録商標)を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデータは、更に、前記産業設備の過去の検査に関連する保守データを含む、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータは、前記産業設備の障害アラームに応答して生成された作業許可に応答して受け取られる、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記視覚的表現は、前記産業設備を特定する地図と、安全な目的地までの通行可能な経路とを含む、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記地図は、前記産業設備に対応する少なくとも1つの保護具の要件を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記視覚的表現は、前記第1のデータが前記第1のコンピューティング装置によって受け取られると、準リアルタイムで提供される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記視覚的表現は、前記産業設備の概略図を示す設備図を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記設備図は、産業設備の危険区域と非危険区域を特定する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記視覚的表現は、脱出ルートと緊急集合場所とを示す施設図を含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で記載される対象は、産業環境におけるナビゲーション、位置トラッキング、人員および設備の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
資産管理システムには、産業設備に直接アクセスして管理するための様々な機能が含まれていることが多い。多くの場合、産業設備は、人間のオペレータが設備を評価するために通り抜けたり立ち入るには危険な区域や安全でない区域に設置されている。危険なエリアでは、設備を安全に評価するために、オペレータが特定の保護具(PPE)を着用する必要がある。多くの場合、設備には、1つ又は複数の危険な区域を横切る特定のルートまたはナビゲーション経路に沿ってアクセスしなければならない。オペレータにとって、特定の産業設備に到達するための安全で危険のない経路を決定したり、その設備まで安全にナビゲートするためにどのようなPPEを着用すべきかを決定したりすることは、困難な場合がある。既存の資産管理システムには、安全エリア又は安全ではないエリア、安全ではないエリアを避けて安全エリアを通る適切なルート、特定のナビゲーションルートに沿って産業設備まで移動するために必要なPPEのタイムリーかつ具体的な指示を、オペレータに適切に知らせるために必要な機能が欠けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/216773号明細書
【発明の概要】
【0004】
本明細書の対象は、サーバ、クライアントコンピューティング装置、およびデータベースを含み、産業運転環境(石油・ガス生産環境など)内に安全なナビゲーションを提供するシステムを形成する。本システムは、1つ又は複数の産業設備を監視すること及び管理することに関連する資産管理システムに関連するものとして構成することができる。本システムは、資産管理システムの既存の機能とやり取りすることができ、資産管理システムでは提供されない追加の新しい機能を提供することができる。例えば、本明細書に記載されたシステムは、人員の位置追跡、ルート計画およびルート調整、設備の監視および評価、並びにPPEデータの提供が可能になる。
【0005】
一態様では、システムが提供される。一実施形態では、本システムは、ディスプレイを含む第1のコンピューティング装置を含むことができる。本システムは、ネットワークを通じて前記第1のコンピューティング装置と通信可能に結合される第2のコンピューティング装置を含むこともできる。前記第2のコンピューティング装置は、少なくとも1つのデータプロセッサと、非一時的コンピュータ可読命令を記憶するメモリとを含むことができ、前記命令は前記少なくとも1つのデータプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのデータプロセッサに、前記第1のコンピューティング装置から、石油及びガスの生産環境に配置された産業設備を特定する第1のデータを受け取ることを含む動作を実行させることができる。また、この動作は、前記第1のデータに基づいて、前記産業設備の視覚的表現を含む第2のデータを決定することを含むことができる。この動作は、更に、前記第1のコンピューティング装置に、前記第1のコンピューティング装置に表示する前記視覚的表現を提供することを含むことができる。
【0006】
本システムの1つ又は複数の変形例も提供することができる。例えば、一実施形態では、前記第1のデータは、前記第1のコンピューティング装置によってスキャンされるQRコード(登録商標)を含むことができる。別の実施形態では、前記第2のデータは、更に、前記産業設備の過去の点検に関連する保守データを含むことができる。別の実施形態では、前記第1のデータは、前記産業設備の障害アラームに応答して生成された作業許可に応答して受け取られる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記産業設備を特定する地図と、安全な目的地までの通行可能な経路とを含むことができる。
【0007】
別の実施形態では、前記地図は、前記産業設備に対応する少なくとも1つの保護具の要件を含むことができる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記第1のデータが前記第1のコンピューティング装置によって受け取られると、準リアルタイムで提供される。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記産業設備の概略図を示す設備図を含むことができる。別の実施形態では、前記設備図は、前記産業設備の危険区域と非危険区域を特定することができる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、脱出ルートと緊急集合地点とを示す施設図を含むことができる。
【0008】
別の態様では、一方法が提供される。一実施形態において、本方法は、サーバ装置のデータプロセッサにより、石油及びガスの生産環境に配置された産業設備を特定する第1のデータを受け取ることを含むことができる。前記第1のデータは、ネットワークを通じて前記サーバ装置と通信可能に結合されたクライアント装置から受け取ることができる。また、本方法は、前記サーバ装置のデータプロセッサによって、前記第1のデータに基づいて、前記産業設備の視覚的表現を含むことができる第2のデータを決定することを含むことができる。本方法は、更に、前記サーバ装置のデータプロセッサにより、前記クライアント装置に前記視覚的表現を提供することを含むことができる。前記クライアント装置は、前記視覚的表現を前記クライアント装置のディスプレイに表示するように構成することができる。
【0009】
本方法の1つ又は複数の変形例も提供することができる。例えば、一実施形態では、前記第1のデータは、前記第1のコンピューティング装置によってスキャンされるQRコード(登録商標)を含むことができる。別の実施形態では、前記第2のデータは、更に、前記産業設備の過去の検査に関連する保守データを含むことができる。別の実施形態では、前記第1のデータは、前記産業設備の障害アラームに応答して生成された作業許可に応答して受け取られる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記産業設備を特定する地図と、安全な目的地までの通行可能な経路とを含むことができる。
【0010】
別の実施形態では、前記地図は、前記産業設備に対応する少なくとも1つの保護具の要件を含むことができる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記第1のデータが前記第1のコンピューティング装置によって受け取られると、準リアルタイムで提供することができる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、前記産業設備の概略図を示す設備図を含むことができる。別の実施形態では、前記設備図は、産業設備の危険区域と非危険区域を特定することができる。別の実施形態では、前記視覚的表現は、脱出ルートと緊急集合場所とを示す施設図を含むことができる。
【0011】
命令を記憶する非一時的コンピュータプログラム製品(すなわち、物理的に具現化されたコンピュータプログラム製品)も記載されている。前記命令は1つ又は複数のコンピューティングシステムの1つ又は複数のデータプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのデータプロセッサに、本明細書に記載された動作を実行させる。同様に、1つまたは複数のデータプロセッサと、1つまたは複数のデータプロセッサに結合されたメモリとを含むことができるコンピュータシステムも記載されている。メモリは、少なくとも1つのプロセッサに本明細書に記載された複数の動作のうちの1つ以上の動作を実行させる命令を一時的または永続的に記憶することができる。さらに、単一のコンピューティングシステム内に含まれる又は2つ以上のコンピューティングシステムに分散された1つ以上のデータプロセッサによって、複数の方法を実施することができる。そのような複数のコンピューティングシステムは、1つまたは複数の接続(ネットワーク(例えば、インターネット、無線ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、有線ネットワークなど)の接続)によって、複数のコンピューティングシステムのうちの1つ以上のシステムの間の直接接続によって、又は他の接続によって、接続することができ、データおよび/またはコマンドまたは他の命令などを交換することができる。
【0012】
本明細書に記載された対象の1つ又は複数の変形例の詳細は、図面および以下の発明を実施するための形態に記載されている。本明細書に記載された対象の他の特徴および利点は、発明を実施するための形態および図面並びに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書に記載された対象によるシステムの例示的なアーキテクチャを示す図である。
【
図2】
図1のシステムを使用して実行可能なワークフローを示す図である。
【
図3】
図1のシステムによって生成された、産業設備と安全な目的地までの通行可能な経路とを特定する地図の例示的な実施形態の図である。
【
図4】
図1のシステムによって生成された産業設備の設備図の例示的な実施形態の図である。
【
図5】
図1のシステムによって生成された、産業設備と脱出ルートの施設図の例示的な実施形態の図である。
【
図6】
図1のシステムの例示的実施形態による例示的コンピューティングシステムのブロック図である。
【0014】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
産業環境には、安全で危険ではない場所に設置される様々な産業設備と、安全でない危険な場所に設置される設備がある。設備を評価し、修理し、保守をするオペレータは、危険区域を移動して、設備に関連するタスクを実行することが必要とされる場合がある。緊急時に避難するための安全で危険ではない区域に加え、安全ではない危険区域の位置を把握しておくことは、オペレータにとっては有益である。多くの場合、大規模な産業環境では、現場に少人数の分散したオペレータチームが存在し、オペレータチームは、適切なPPEを使用して設備まで安全に移動し、産業設備に関するタスクを実行するためには、個々の経験と個人的な知識に頼らなければならない。
【0016】
既存の資産管理システムでは、特定の設備を評価する又は特定の設備に対処するために配置された又は割り当てられた個々のオペレータの位置をライブで表示する又は追跡することができない場合がある。ライブトラッキングがないため、危険な環境にいるオペレータの位置又は安全な環境にいるオペレータの状況を知ることができない。また、従来の資産管理システムには、新しいオペレータ又は経験の浅いオペレータが設備の位置を特定する又は産業環境内の危険な場所と危険ではない場所を区別するのに役立つナビゲーション機能が含まれていないことがよくある。既存の資産管理システムには欠けているこれらの機能を、オペレータが危険区域と非危険区域を移動して産業設備を評価する及び監視する際に携帯できるハンドヘルドコンピューティング装置で利用できるようにすることは有益である。
【0017】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、既存の資産管理システムの欠点に対処して、産業環境における安全なナビゲーションルートおよび危険な場所を迂回するルートを提供することができる。一部の実施形態では、システムおよび方法は、オペレータのリアルタイムの位置、PPEの状態または要件、ルートまたはナビゲーション計画などに関する通知または警報を提供することができる。本明細書に記載されるシステムおよび方法は、産業環境のオペレータが、オペレータの専門知識のレベル又は設備が配置されている施設の近くの危険な状況又は設備の危険な状況に関する個人的な知識に関係なく、安全に、適切な保護具を使用して、設備に関連するタスクを実行することを支援することができる。
【0018】
本明細書で説明するシステムおよび方法は、システムの様々なユーザに、産業環境におけるオペレータの位置および状態に関するより好適なリアルタイム情報を提供することができる。これは、設備にアクセスする、及び危険区域を横断して設備にアクセスするためだけでなく、緊急避難の際にも有利となる。本明細書のシステムおよび方法は、安全で正確な避難ルートおよび危険ではない集合地点への地図を提供することができる。他のデータシステム(企業資源計画(ERP)アプリケーションまたは作業許可(PTW)システムなど)との統合も、本明細書に記載のシステムで構成することができ、設備の場所での経験がほとんどないか全くないオペレータまたは保守要員であっても、設備の保守活動を安全かつ効率的に実行することができる。一部の実施形態では、本明細書に記載のシステムは、石油およびガスの生産環境で構成することができるが、本システムは、他の環境でも制限なく配備することができる。
【0019】
図1は、本明細書に記載された対象によるシステムの例示的なアーキテクチャを示す図である。
図1に示すように、アーキテクチャ100は、ネットワーク120を通じて結合されたクライアント装置105、サーバ110、およびデータベース115を含むことができる。一部の実施形態では、クライアント装置105、サーバ110、およびデータベース115の間でデータを交換することができる。
【0020】
クライアント装置105は、様々なフォームファクタ(モバイルコンピューティング装置、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピューティング装置など)を含むことができる。一部の実施形態では、クライアント装置105は、産業設備を検査するために使用される検査装置(ビデオボアスコープなど)とすることができる。一部の実施形態では、クライアント装置105は、本明細書に記載のシステム内に構成された1つまたは複数のアプリケーションを含むことができる。例えば、クライアント105は、コンピューティング装置と、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能な実行可能命令を記憶するメモリとを含むことができ、実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、アプリケーションによって方法を実行させることができる。一部の実施形態では、アプリケーションは、ERPアプリケーション、PTWアプリケーション、全地球測位システム(GPS)アプリケーション、ルート誘導・ナビゲーションアプリケーション、設備特定アプリケーションなどである。
【0021】
サーバ110は、同様に、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能な実行可能命令を記憶するメモリとを含むことができ、これらの命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、サーバ110に記憶されたアプリケーション又はメモリの命令によって構成されたアプリケーションによって方法を実行させる。サーバ110は、クライアント装置105からデータを受け取り、ルート誘導またはナビゲーション、産業設備、PPE、警報、通知などに関連するデータを生成するように構成することができる。例えば、サーバ110は、産業設備又は産業設備が配置されている産業環境を識別する特徴、地図、方向の形態で、ルートデータまたはナビゲーションデータを決定し、提供することができる。サーバ110は、クライアント装置105からGPSデータを受け取り、オペレータ用のルートデータおよびナビゲーションデータを生成することができる。一部の実施形態では、サーバ110は、別のルートまたは動的に生成されたルートまたはナビゲーション経路を決定し、オペレータに提供することができる。サーバ110は、産業環境にいるオペレータ用の最新かつライブの追跡データを提供することができる。サーバ110は、産業環境の特定の設備または領域に要求されるPPE又は産業環境の特定の設備または領域に特有のPPEに関連する警報または通知を決定し、生成することができる。一部の実施形態では、サーバ110は、データベース(
図1に破線で示すデータベース115など)を含むことができる。
【0022】
データベース115は、産業設備、地図またはルートデータおよびナビゲーションデータ、PPEなどに関連するデータおよびアプリケーションを記憶するために使用されるメモリまたは同様のデータ格納形式を含むことができる。例えば、データベース115は、工場または産業環境のモデルを含むことができる。モデルは、産業環境の危険区域および非危険区域を特定する3Dモデルおよび地図データを含むことができる。また、データベース115は、設備データ(産業設備の構成部品の予備部品および在庫の保管場所又は記録など)を含むことができる。設備データは、設備を識別するQRコード(登録商標)または同様のデータを含むことができる。データベース115は、設備に関連する欠陥または保守問題に関連する履歴データまたはトラブルシューティングデータを含むことができる。データベース115は、設備の予備部品の位置および利用できるかどうかを記述する在庫データを含むことができる。また、データベース115は、装置または機器のデータベース、較正レポート、設備のデータシート、および産業設備の安全な操作方法を記述した操作手順を含むことができる。一部の実施形態では、データベース115は、PTWデータおよびシフトログデータを含むことができる。
【0023】
ネットワーク120は、例えば、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、キャンパスエリアネットワーク(CAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ブロードバンドネットワーク(BBN)、インターネットなどのうちのいずれか1つ以上を含むことができる。さらに、ネットワーク120は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリー及び階層ネットワークなどのネットワークトポロジのいずれか1つ以上を含むことができるが、これらに限定されることはない。
【0024】
図2は、
図1のシステムを使用して動作することができるワークフロー200を示す図である。
図2に示されるように、ワークフロー200は、クライアント装置105、サーバ110、およびデータベース115を使用して実行することができ、クライアント装置105、サーバ110、およびデータベース115は、全て、ネットワーク120を通じて通信することができる。本明細書に記載されたシステムのクライアント装置105は、産業設備の状態または状況に関してオペレータを監視する及び警報を出すように構成されたメンテナンスアプリケーションまたはPTWアプリケーションを含むことができる。
【0025】
205では、設定されているクライアント装置105を使用して産業設備210の検査を行うオペレータは、保守チームのメンバーのために、特定の場所における障害アラームの警報または表示を生成することができる。産業設備210は、石油およびガスの生産環境内に位置する機械またはその部品とすることができる。例えば、設備210は、バルブ、圧縮機、エンジン、タービン、貯蔵容器、パイプ、パイプラインなどを含むことができる。215で、保守チームは、障害アラームに関して、設備を検査し、設備に対して必要な保守をするために、作業許可を開く(open)か、または作成することができる。220において、保守チームは、データベース115から、設備210に関連するデバイス固有タグ225を検索することにより、設備210を特定することができる。例えば、クライアント装置105は、QRコード(登録商標)225をスキャンして設備210を識別するために使用されるQRコード(登録商標)スキャナを備えたハンドヘルド検査装置とすることができる。設備の特定に応答して、クライアント装置105は、サーバ110を通じて、データベース115から、設備210の過去の保守データ、および障害アラームに対処するために必要な検査または保守手順を受け取ることができる。また、クライアント装置105は、サーバ110を通じて、データベース115から、オペレータが保守を実施するために必要となるPPEの要件の詳細を受け取ることができる。
【0026】
図2にさらに示されるように、ワークフロー200は、ナビゲーションデータおよび/または設備若しくは産業施設の視覚的表現の1つまたは複数の表示を提供することを含むことができる。ナビゲーションデータおよび/または設備若しくは産業施設の視覚的表現は、データベース115に記憶され、サーバ装置110を通じてクライアント装置105に提供することができる。例えば、クライアント装置105は、オペレータ/クライアント装置105の現在の位置、安全な目的地位置、および安全な目的地位置に到達するためのルートまたはナビゲーション経路を含む地
図230を受け取り、提供することができる。地
図230は、緊急事態による脱出時だけでなく、評価される設備に関しても提供することができる。例えば、地
図230は、危険区域を回避する安全なルートを経由して設備に接近する又は機器から離れるためのナビゲーションルートを含むことができる。また、地
図230は、設備に接近する、設備から離れる、または危険区域を通行するためのPPEの要件を表示するように構成することもできる。地
図230は、オペレータをリアルタイムで追跡する、および緊急時の最寄りの集合場所への案内を提供するように構成することができる。
【0027】
図2にさらに示すように、ワークフロー200は、クライアント装置105が設備
図235を受け取って提示することを含むことができる。設備
図235は、設備の概略図を含み、設備の危険区域および非危険区域を特定することができる。また、クライアント装置105は、施設
図240を受け取って提供することができる。施設
図240は、設備が配置されている産業施設の危険区域および非危険区域、脱出ルート又は避難ルート、および集合地点を強調することができる。設備
図235および施設
図240は、特定のPPEが必要とされる場所を示すこともできる。
【0028】
図3は、産業設備210と、安全な目的地310までの通行可能な経路305とを特定する地
図300の例示的な実施形態のイメージである。地図は、
図1のシステムによって生成することができる。一部の実施形態では、地
図300は、クライアント装置105のディスプレイ上に提供することができる。地
図300は、産業設備210の近くにいるときに着用または利用が要求される1つまたは複数のPPEの要件315を含むことができる。経路305は、危険区域320を回避するように決定することができ、したがって、非危険区域325のみを通過するようにユーザのルートを定めることができる。
【0029】
図4は、産業設備210の設備
図400の例示的な実施形態のイメージである。設備
図400は、
図1のシステムによって生成することができ、産業設備210の概略図を含むことができる。一部の実施形態では、設備
図400は、産業設備210の危険区域405および非危険区域410を特定することができる。このようにして、ユーザは、非危険区域410を安全に横断して産業設備210にアクセスし、危険区域405を回避することができる。
【0030】
図5は、
図1のシステムによって生成することができる産業設備210の施設
図500の例示的な実施形態のイメージである。施設
図500は、緊急集合地点510への脱出ルート505を含むことができる。
【0031】
図6は、本明細書で説明するコンピュータ化されたコンポーネントを実装する際に使用するのに適したコンピューティングシステム610のブロック
図600である。大まかには、コンピューティングシステム610は、命令に従って動作を実行するための少なくとも1つのプロセッサ650と、命令およびデータを記憶する1つまたは複数のメモリ装置660および/または670とを含んでいる。図示された例示的なコンピューティングシステム610は、1つまたは複数のプロセッサ650を含んでおり、1つまたは複数のプロセッサ650は、バス615を通じて、メモリ670と、少なくとも1つのネットワークインターフェースコントローラ620と通信する。コントローラ620は、外部デバイス630、例えば、コンピューティング装置(クライアント装置105またはサーバ110など)に接続するためのネットワークインターフェース625を有している。また、1つまたは複数のプロセッサ650は、バス615を通じて、互いに通信し、1つまたは複数のI/Oインターフェース630において任意のI/Oデバイスと通信し、任意の他のデバイス680と通信する。図示されたプロセッサ650は、キャッシュメモリ660を内蔵するか、またはキャッシュメモリ660に直接接続されている。一般に、プロセッサは、メモリから受け取った命令を実行する。一部の実施形態にでは、コンピューティングシステム610は、クラウドコンピューティング環境、仮想コンピューティング環境若しくはコンテナ化されたコンピューティング環境、および/またはウェブベースのマイクロサービス環境内に構成することができる。
【0032】
より詳細には、プロセッサ650は、命令(例えば、メモリ670またはキャッシュ660からフェッチされた命令)を処理する任意の論理回路とすることができる。多くの実施形態では、プロセッサ650は、組み込みプロセッサ、マイクロプロセッサユニット、または特定用途プロセッサである。コンピューティングシステム610は、本明細書に記載されたように動作することができる任意のプロセッサ(例えば、適切なデジタル信号プロセッサ(DSP)、またはプロセッサのセット)に基づいている。一部の実施形態では、プロセッサ650は、シングルコアまたはマルチコアのプロセッサとすることができる。一部の実施形態では、プロセッサ650は、複数のプロセッサで構成することができる。
【0033】
メモリ670は、コンピュータ可読データを記憶するのに適した任意の装置とすることができる。メモリ670は、固定記憶装置を有する装置または取り外し可能な記憶媒体を読み取るための装置とすることができる。例としては、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイス、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、SDRAM、フラッシュメモリデバイス、およびあらゆるタイプのソリッドステートメモリ)、磁気ディスク、および光磁気ディスクがある。コンピューティング装置610は、任意の数のメモリデバイス670を有することができる。
【0034】
キャッシュメモリ660は、一般に、読み出し時間/書き込み時間を高速にするためにプロセッサ650の近くに配置された高速コンピュータメモリの一形態である。一部の実装形態では、キャッシュメモリ660は、プロセッサ650の一部である又はプロセッサ650と同じチップ上にある。
【0035】
ネットワークインターフェースコントローラ620は、ネットワークインターフェース625を通じたデータ交換を管理する。ネットワークインターフェースコントローラ620は、ネットワーク通信のためのオープンシステム相互接続モデル(OSIモデル)の物理層、メディアアクセス制御層、およびデータリンク層を取り扱う。一部の実装形態では、ネットワークインターフェースコントローラのタスクの一部は、プロセッサ650によって取り扱われる。一部の実装形態では、ネットワークインターフェースコントローラ620は、プロセッサ650の一部である。一部の実装形態では、コンピューティング装置610は、複数のネットワークインターフェースコントローラ620を有する。一部の実装形態では、ネットワークインターフェース625は、物理ネットワークリンクの接続ポイントであり、例えば、RJ45コネクタである。一部の実装形態では、ネットワークインターフェースコントローラ620は、ネットワークインターフェースポート625によって無線ネットワーク接続をサポートする。一般に、コンピューティング装置610は、ネットワークインターフェース625への物理リンクまたは無線リンクを通じて、他のネットワーク装置630(コンピューティング装置630など)とデータを交換する。一部の実装形態では、ネットワークインターフェースコントローラ620は、ネットワークプロトコル(LTE、TCP/IPイーサネット、IEEE802.11、IEEE802.16など)を実装する。
【0036】
他のコンピューティング装置630は、ネットワークインターフェースポート625を通じてコンピューティング装置610に接続される。他のコンピューティング装置630は、ピアコンピューティング装置、ネットワーク装置、またはネットワーク機能を有する任意の他のコンピューティング装置とすることができる。例えば、コンピューティング装置630は、追加のクライアント装置105(例えば、ERP、PTW、またはGPSアプリケーションで構成されたクライアント装置105)とすることができる。一部の実施形態では、コンピューティング装置630は、追加のサービス装置110を含むことができる。一部の実施形態では、コンピューティング装置630は、コンピューティング装置610をデータネットワーク(インターネットなど)に接続するネットワークデバイス(ハブ、ブリッジ、スイッチ、またはルータなど)とすることができる。
【0037】
一部の用途では、I/Oインターフェース630は、入力装置および/または出力装置(図示せず)をサポートする。一部の用途では、入力装置と出力装置は、同じハードウェアに(例えば、タッチスクリーンのように)統合される。サーバコンテキストなどの一部の用途では、I/Oインターフェース630がない又はI/Oインターフェース630が使用されない。一部の用途では、他の追加の構成要素680がコンピュータシステム610と通信する(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)を通じて接続された外部デバイス)。
【0038】
他のデバイス680は、I/Oインターフェース640、外部シリアルデバイスポート、および追加のコプロセッサを含むことができる。例えば、コンピューティングシステム610は、入力装置(例えば、キーボード、マイクロフォン、マウス、または他のポインティングデバイス)、出力装置(例えば、ビデオディスプレイ、スピーカ、リフレッシュ可能な点字端末、またはプリンタ)、または追加のメモリデバイス(例えば、ポータブルフラッシュドライブまたは外部メディアドライブ)を接続するためのインターフェース(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースなど)を含むことができる。一部の実装態様では、コンピューティングシステム610にはI/Oデバイスが組み込まれ、これは、例えば、タブレットデバイスのタッチスクリーンである。一部の実装形態では、コンピューティング装置610は、コプロセッサ(例えば、高精度または複雑な計算でプロセッサ650を支援することができる数値演算コプロセッサ)などの追加のデバイス680を含む。
【0039】
本明細書に記載の主題は、多くの技術的利点を提供する。例えば、本明細書に記載されたシステムおよび方法の一部の実施態様は、設備を検査するまたは保守するオペレータのために、設備への安全なルートナビゲーションおよび設備からの安全なルートナビゲーションを提供することができる。ルートナビゲーションは、動的に更新されるリアルタイムの状態および人員の追跡、ならびに危険区域を回避するためのルート再計画またはルート調整を含むことができる。また、本明細書に記載されたシステムおよび方法は、特定の産業設備に関する又は緊急時にオペレータが設備に到達するため若しくは設備から脱出するために通らなければならない場所に関するオペレータ用のPPEの要件についての警報または通知を提供することもできる。
【0040】
本明細書に記載された主題の1つまたは複数の態様または特徴は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計された特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な態様または特徴は、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行可能な及び/又は解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムに実装することができ、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサは、特殊用途でもよく、汎用用途でもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置からデータおよび命令を受け取り、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置にデータおよび命令を送るように結合されている。プログラマブルシステムまたはコンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは一般的には互いに離れており、通常、通信ネットワークを通じてやり取りをする。クライアントおよびサーバの関係は、コンピュータプログラムが、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアントとサーバの関係を有することによって生じる。
【0041】
これらのコンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、コンポーネント、またはコードとも呼ぶことができ、プログラマブルプロセッサ用の機械命令を含み、高レベル手続き型言語、オブジェクト指向プログラミング言語、関数型プログラミング言語、論理プログラミング言語、および/またはアセンブリ/機械言語で実装することができる。本明細書において、「機械可読媒体」という用語は、機械命令を機械可読信号として受け取る機械可読媒体を含め、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、装置、および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)など)を表す。「機械可読信号」という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される信号を表す。機械可読媒体は、例えば、非一時的ソリッドステートメモリ、磁気ハードドライブ、または同等の記憶媒体のように、非一時的な方法で機械命令を記憶することができる。機械可読媒体は、代替的にまたは追加的に、例えば、1つまたは複数の物理的プロセッサコアに関連するプロセッサキャッシュまたは他のランダムアクセスメモリのように、一時的な方法で機械命令を記憶することができる。
【0042】
ユーザと対話するために、本明細書に記載された主題の1つまたは複数の態様または特徴は、ディスプレイ装置(例えば、ユーザに情報を表示するための例えば陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)または発光ダイオード(LED)モニタなど)と、ユーザがコンピュータに入力をするためのキーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボールなど)とを有するコンピュータに実装することができる。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとやり取りすることもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚的フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚的フィードバックなど)とすることができ、ユーザからの入力は任意の形式(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)で受け取ることができる。他に考えられる入力装置としては、タッチスクリーン又は他のタッチセンス装置(シングルポイント又はマルチポイントの抵抗膜式又は静電容量式のトラックパッドなど)、音声認識ハードウェアおよびソフトウェア、光学スキャナ、光学ポインタ、デジタル画像キャプチャデバイスおよび関連する解釈ソフトウェアなどがある。
【0043】
上記の説明及び特許請求の範囲において、「少なくとも1つの」又は「1つ又は複数の」などの語句の後に、結合される要素又は特徴の文言が続くことがある。また、「及び/又は」という用語は、2つ以上の要素又は特徴の文言の中に現れることもある。このような語句は、それが使用される文脈によって暗示的または明示的に矛盾しない限り、列挙された要素または特徴の個々の要素又は特徴、または列挙された要素または特徴のいずれかの要素又は特徴を他の列挙された要素または特徴のいずれかの要素または特徴と組み合わせたものを意味することが意図されている。例えば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」、「AおよびBのうちの1つ以上」、および「Aおよび/またはB」という語句は、いずれも、「Aだけ、Bだけ、またはAおよびBの両方」を意味することが意図されている。3つ以上の項目を含むものについても同様の解釈が意図される。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つ以上」、「A、B、および/またはC」という語句は、いずれも、「Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCの全て」を意味することが意図されている。加えて、上記の及び特許請求の範囲の「に基づいて」という用語の使用は、「少なくとも一部に基づいて」という意味を意図しており、したがって、列挙されていない特徴または要素も許容されている。
【0044】
本明細書に記載の主題は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および/または物品に具体化することができる。前述の説明で記載された実装態様は、本明細書に記載された主題と一致する全ての実装態様を表すものではない。前述の説明で記載された実装態様は、記載された主題に関連する態様と一致する一部の例に過ぎない。いくつかの変形例を詳細に説明したが、他の修正または追加が可能である。特に、本明細書で記載したものに加えて、他の特徴および/または変形を提供することができる。例えば、上述した実装形態は、開示された特徴の様々な組み合わせ及び部分的な組み合わせ、並びに/又は、上記の開示された幾つかの更なる特徴の組み合わせ及び部分的な組み合わせに適用することができる。加えて、添付図に示された及び/又は本明細書に記載された論理フローは、望ましい結果を達成するために、必ずしも示された特定の順序、または連続的な順序を必要としない。他の実装態様は、特許請求の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
100 アーキテクチャ
105 クライアント装置
110 サーバ
115 データベース
120 ネットワーク
200 ワークフロー
210 産業設備
225 デバイスタグ
225 QRコード(登録商標)
230 地図
300 地図
305 経路
310 目的地
315 PPE要件
320 危険区域
325 危険区域
405 危険区域
410 危険区域
505 脱出ルート
510 緊急集合地点
615 バス
620 ネットワークインターフェースコントローラ
625 ネットワークインターフェース
650 プロセッサ
【国際調査報告】