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特表2024-540982NeedForGap能力を有するUEのためのCSSF設計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】NeedForGap能力を有するUEのためのCSSF設計
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241029BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523900
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2021125305
(87)【国際公開番号】W WO2023065216
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
3.イーサネット
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ツイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ フアニン
(72)【発明者】
【氏名】ラガヴァン マナサ
(72)【発明者】
【氏名】リー キミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン シャン
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ターゲット周波数キャリアを測定するために測定ギャップ(MG)が必要とされるかどうかをシグナリングすることが可能なUEに関連して測定タイミングを構成するための方法、装置、及びシステムが開示される。例えば、測定期間は、UEが周波数範囲(FR)ごとのMGをサポートすることを示し、ターゲット周波数キャリアのFRが現在のサービングセルを含まないと判定することに基づいて、ターゲット周波数キャリアについて決定され得る。ターゲット周波数キャリアを測定するためにMGが必要とされないことをUEが示す場合、測定期間は、SMTCに基づくことができ、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づくことができる。UEが、MGが必要とされることを示す場合、測定期間は、SMTCに基づくことができ、有効MGRP又はUEごとのMGRPに更に基づくことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、
前記UEが周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートすることをセルラ通信ネットワークに示すことと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定することと、
第1の周波数キャリアの測定のためにMGは必要ではないことを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、前記セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定することと、
前記決定された測定期間に従って、前記第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記測定期間を決定することが、
前記所定の測定タイミング構成及び前記有効MGRPの最小値、又は
前記所定の測定タイミング構成及び前記有効MGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の周波数キャリアのための全ての構成された測定機会が、前記第1の周波数キャリアの前記FRのために構成されたMGと完全に重複し、前記方法が、
前記UEが前記MG内でチャネル測定を実行するための測定時間を調整するために、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を適用することを更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、
前記UEが周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートすることをセルラ通信ネットワークに示すことと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定することと、
第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であることを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、前記セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定することと、
前記決定された測定期間に従って、前記第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行することと、
を含む、方法。
【請求項7】
前記所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記測定期間を決定することが、
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最小値、又は
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
方法であって、
セルラ通信ネットワークによって、
ユーザ機器(UE)が周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートするという指示を前記UEから受信することと、
前記UEがFRごとのMGをサポートするという前記指示に応じて、複数のFR MGを前記UEに提供することと、
第1の周波数キャリアを測定するための割り当てを前記UEに提供することと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが、前記UEに現在サービングしている少なくとも1つのセルを含むかどうかを判定することと、
前記第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であるという指示を前記UEから受信することと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが前記UEに現在サービングしているセルを含まないと決定することに応じて、更に、前記MGが前記第1の周波数キャリアの測定のために必要であるという前記指示を受信することに応じて、所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定することと、
前記決定された測定期間に基づいて測定スケジューリングを実行することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、
前記UEがキャリアアグリゲーションが可能でないことをセルラ通信ネットワークに示すことと、
前記UEのために構成されているアクティブ帯域幅部分(BWP)にターゲット測定対象が含まれているかどうかを判定することと、
前記ターゲット測定対象が前記アクティブBWPに含まれると決定することに応じて、前記測定対象を測定するために測定ギャップ(MG)は必要ではないことを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、
前記ターゲット測定対象が前記アクティブBWPに含まれないと決定することに応じて、前記測定対象を測定するために前記MGが必要であることを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記測定対象が同期信号ブロック(SSB)である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記UEによって、
前記ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であるかどうかを判定することと、
前記ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であると決定することに応じて、前記測定対象を測定するために測定ギャップ(MG)は必要ではないことを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、を更に含み、前記ターゲット測定対象が前記UEのために構成されている前記アクティブBWPに含まれるかどうかを判定することが、前記ターゲット測定対象がイントラ周波数対象ではないと決定することに応じて実行される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であると決定することに応じて、第1の測定時間インスタンスにおいて前記ターゲット測定対象を測定することと、第2の異なる測定時間インスタンスにおいて現在のサービングセルに関連付けられたキャリアの測定対象を測定することと、を更に備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ユーザ機器(UE)デバイスにおいて通信機能を実行するための装置であって、前記装置が、
ソフトウェア命令を記憶するメモリと、
前記ソフトウェア命令を実行して、前記UEデバイスに、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
【請求項19】
ソフトウェア命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記ソフトウェア命令が、ユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されると、前記UEに、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)デバイスのプロセッサであって、前記プロセッサが請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、プロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関し、より具体的には、セルラ通信において測定タイミングを構成するためのシステム、装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータなどの無線デバイスは益々高性能化されてきている。現在、多くのモバイルデバイス(すなわち、ユーザ機器デバイス、又はUE)は、電話をサポートするだけでなく、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(GPS)を用いたナビゲーションへのアクセスを提供し、これらの機能を利用する高性能化されたアプリケーションを動作させることが可能である。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び規格が存在する。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
無線通信デバイスに導入される絶えず増えつつある特徴及び機能性はまた、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性を生んでいる。特に、多様なUE能力がより多くの従来のUEデバイスと統合されるにつれて、UE及びネットワークは、ネットワーク内の各UEの能力にシグナリング及び適応するための新しいプロシージャを必要とし得る。したがって、この分野における改善が望まれる。
【0004】
無線通信デバイスに導入される絶えず増えつつある特徴及び機能性はまた、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性を生んでいる。特に、無線通信デバイスが、例えば、複数のRFチェーン及び他の能力を含むことによって、より有能になるにつれて、シグナリング及びリソース管理は、益々複雑になり得る。したがって、この分野における改善が望まれる。
【発明の概要】
【0005】
測定ギャップがターゲット測定対象のために必要であるかどうかをシグナリングすることが可能なUEに関連して測定タイミングを構成するための装置、システム、及び方法の実施形態が本明細書で提示される。
【0006】
例えば、ユーザ機器(UE)によって実行され得る方法が開示される。UEは、UEが周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートすることをセルラ通信ネットワークに示してもよい。UEは、第1の周波数キャリアのFRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定してもよい。UEは、第1の周波数キャリアの測定のためにMGは必要ではないことをセルラ通信ネットワークに示してもよい。第1の周波数キャリアのFRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、UEは、セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて第1の周波数キャリアのための測定期間を決定してもよい。UEは、決定された測定期間に従って、第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行してもよい。
【0007】
いくつかのシナリオでは、所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)であってもよい。
【0008】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づいてもよい。
【0009】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することは、所定の測定タイミング構成及び有効MGRPの最小値、又は、所定の測定タイミング構成及び有効MGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含んでもよい。
【0010】
いくつかのシナリオでは、第1の周波数キャリアのための全ての構成された測定機会が、第1の周波数キャリアのFRのために構成されたMGと完全に重複し、方法が、UEがMG内でチャネル測定を実行するための測定時間を調整するために、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を適用することを更に含んでもよい。
【0011】
ユーザ機器(UE)によって実行され得る方法が開示される。UEは、UEが周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートすることをセルラ通信ネットワークに示してもよい。UEは、第1の周波数キャリアのFRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定してもよい。UEは、第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であることをセルラ通信ネットワークに示してもよい。第1の周波数キャリアのFRが現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、UEは、セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて第1の周波数キャリアのための測定期間を決定してもよい。UEは、決定された測定期間に従って、第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行してもよい。
【0012】
いくつかのシナリオでは、所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)であってもよい。
【0013】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づいてもよい。
【0014】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づいてもよい。
【0015】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することは、所定の測定タイミング構成及びUEごとのMGRPの最小値、所定の測定タイミング構成及びUEごとのMGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含んでもよい。
【0016】
セルラ通信ネットワークによって実行され得る方法が開示される。セルラ通信ネットワークは、ユーザ機器(UE)が周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートするという指示をUEから受信してもよい。セルラ通信ネットワークは、UEがFRごとのMGをサポートするという指示に応じて、複数のFR MGをUEに提供してもよい。セルラ通信ネットワークは、第1の周波数キャリアを測定するための割り当てをUEに提供してもよい。セルラ通信ネットワークは、第1の周波数キャリアのFRが、UEに現在サービングしている少なくとも1つのセルを含むかどうかを判定してもよい。セルラ通信ネットワークは、第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であるという指示をUEから受信してもよい。第1の周波数キャリアのFRがUEに現在サービングしているセルを含まないと決定することに応じて、更に、MGが第1の周波数キャリアの測定のために必要であるという指示を受信することに応じて、セルラ通信ネットワークは、所定の測定タイミング構成に基づいて第1の周波数キャリアのための測定期間を決定してもよい。セルラ通信ネットワークは、決定された測定期間に基づいて測定スケジューリングを実行してもよい。
【0017】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づいてもよい。
【0018】
いくつかのシナリオでは、測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づいてもよい。
【0019】
ユーザ機器(UE)によって実行され得る方法が開示される。UEは、UEがキャリアアグリゲーションが可能でないことをセルラ通信ネットワークに示してもよい。UEは、UEのために構成されているアクティブ帯域幅部分(BWP)にターゲット測定対象が含まれているかどうかを判定してもよい。ターゲット測定対象がアクティブBWPに含まれると決定することに応じて、UEは、測定対象を測定するために測定ギャップ(MG)は必要ではないことをセルラ通信ネットワークに示してもよい。ターゲット測定対象がアクティブBWPに含まれないと決定することに応じて、UEは、測定対象を測定するためにMGが必要であることをセルラ通信ネットワークに示してもよい。
【0020】
いくつかのシナリオでは、測定対象が同期信号ブロック(SSB)であってもよい。
【0021】
いくつかのシナリオでは、ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であるかどうかを判定してもよい。ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であると決定することに応じて、UEは、測定対象を測定するために測定ギャップ(MG)は必要ではないことをセルラ通信ネットワークに示してもよく、ターゲット測定対象がUEのために構成されたアクティブBWPに含まれるかどうかを判定することが、ターゲット測定対象がイントラ周波数対象ではないと決定することに応じて実行される。
【0022】
いくつかのシナリオでは、ターゲット測定対象がイントラ周波数対象であると決定することに応じて、UEは、第1の測定時間インスタンスにおいてターゲット測定対象を測定してもよく、第2の異なる測定時間インスタンスにおいて現在のサービングセルに関連付けられたキャリアの測定対象を測定してもよい。
【0023】
本明細書に記載された技術は、基地局、アクセスポイント、セルラ電話、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、無人航空機、無人航空コントローラ、自動車及び/又は動力車、並びに様々な他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限られない、多数の異なるタイプのデバイスに実装され、かつ/又はそれらと共に使用されてもよいことに留意されたい。
【0024】
この発明の概要は、本文書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は趣旨を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0025】
各種実施形態の以下の詳細な説明が、以下の図面と共に考察されたときに、本主題のより良い理解が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示す。
【0027】
図2】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線ユーザ機器(UE)デバイスと通信する例示的な基地局を示す。
【0028】
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図を示す。
【0029】
図4】いくつかの実施形態に係る、基地局の例示的なブロック図を示す。
【0030】
図5】いくつかの実施形態に係る、測定ギャップ(MG)が必要であるかどうかを判定するための方法を示すフローチャート図である。
【0031】
図6】いくつかの実施形態に係る、MGがイントラ周波数測定又は周波数間測定で必要とされるかどうかを判定するための方法を示すフローチャート図である。
【0032】
図7】いくつかの実施形態に係る、MGは必要ではないターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定するための方法を示すフローチャート図である。
【0033】
図8】いくつかの実施形態に係る、MGが必要であるターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定するための方法を示すフローチャート図である。
【0034】
本明細書に記載の特徴は、様々な変更形態及び代替的形態が可能ではあるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、図面及びその詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図しておらず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されている本主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、等価物、及び代替案を包含することが意図されていることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0035】
頭字語
本開示に全般的に様々な頭字語が使用される。本開示に全般的に出現し得る、最も顕著に使用される頭字語の定義は以下のとおりである。
・ UE:ユーザ機器
・ RF:無線周波数
・ GSM:移動体通信グローバルシステム
・ UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
・ EUTRA:UMTS地上無線アクセス
・ LTE:ロングタームエボリューション
・ NR:新無線
・ TX:送信/送信する
・ RX:受信/受信する
・ RAT:無線アクセス技術
・ MAC:媒体アクセス制御
・ GNSS:全地球航法衛星システム
・ RSRP:基準信号受信電力
・ RSRQ:基準信号受信品質
・ BWP:帯域幅部分
・ MGRP:測定ギャップ反復期間
・ SSB:同期信号ブロック
・ SMTC:SSB測定タイミング構成
・ CSSF:キャリア固有スケーリング係数
【0036】
用語
以下は本開示で出現し得る用語の解説である。
メモリ媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「記憶媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、フラッシュ、例えば、ハードドライブなどの磁気媒体、又は光学ストレージなどの不揮発性メモリ、レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。記憶媒体は、他のタイプの非一時的メモリ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに配置されてもよく、又はインターネットなどのネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムに配置されてもよい。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、第1のコンピュータシステムに、実行するためのプログラム命令を提供することができる。用語「メモリ媒体」は、異なる場所において、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて存在することができる2つ以上のメモリ媒体を含んでもよい。メモリ媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行され得る(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)プログラム命令を記憶してもよい。
【0037】
キャリア媒体-上記のようなメモリ媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝達する他の物理的伝送媒体。
【0038】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネットアプライアンス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、若しくは他のデバイス又はデバイスの組み合わせを含む、様々なタイプのコンピューティングシステム又は処理システムのうちの任意のもの。一般に、用語「コンピュータシステム」は、メモリ媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有するあらゆるデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広く定義されてもよい。
【0039】
ユーザ機器(UE)(又は、「UEデバイス」)-モバイル又はポータブルであり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(商標)、Samsung Galaxy(商標))、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、他のハンドヘルドデバイス、自動車及び/又は動力車、無人飛行機(unmanned aerial vehicle、UAV)(例えば、ドローン)、UAVコントローラ(unmanned aerial controller、UAC)などが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0040】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0041】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のものであり、通信は、有線又は無線であり得る。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であってもよく、又は特定の場所に定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0042】
基地局(BS)-用語「基地局」は、その通常の意味の全てを有し、少なくとも、固定の場所に設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0043】
処理要素(又はプロセッサ)-デバイス内で、例えば、ユーザ機器デバイス内で、又はセルラネットワークデバイス内で機能を実行することが可能な、様々な要素若しくは要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの一部分又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、並びに上記のものの様々な組み合わせのうちのいずれかを含み得る。
【0044】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、少なくとも、無線LAN(WLAN)アクセスポイントのサービス対象であり、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11規格に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0045】
自動的に-ユーザ入力が、アクション又は動作を直接指定若しくは実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路メカニズム、プログラム可能なハードウェア要素、ASICなど)によって、それらのアクション又は動作が実行されることを指す。よって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して動作を直接実行する、ユーザによって手動で実行又は指定される動作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供された入力によって開始され得るが、「自動的に」実行される後続のアクションは、ユーザによって指定されない。すなわち、実行される各アクションをユーザが指定する「手動」で実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を指定する入力を提供することによって(例えば、情報をタイピングすること、チェックボックスを選択すること、ラジオボタン(radio selections)を選択することなどによって)電子フォームを記入することは、コンピュータシステムがユーザアクションに応じてフォームを更新しなければならないが、フォームを手動で記入することと見なされる。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、ここで、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行されるソフトウェア)は、フォームのフィールドを分析し、フィールドへの回答を指定するユーザ入力なしにフォームに記入する。上記のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへ回答を手動で指定するのではなく、むしろ、回答は自動的に完了されている)。本明細書は、ユーザが取ったアクションに応じて自動的に実行される動作の様々な例を提供する。
【0046】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。このようなコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「構造を有していること」を一般に意味する広範な記述である。したがって、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成されていてもよい(例えば、導電体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「回路を有していること」を一般に意味する構造の広範な記述であってもよい。したがって、構成要素は、構成要素が現在オンでないときでも、タスクを実行するように構成されていてもよい。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含み得る。
【0047】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の説明は、米国特許法112条第6パラグラフのその構成要素についての解釈が適用されないことが明確に意図されている。
【0048】
図1及び図2-例示的な通信システム
図1は、いくつかの実施形態による、本開示の態様が実装されてもよい例示的な(かつ簡易化された)無線通信システムを示す。図1のシステムは、あり得るシステムの単なる一例に過ぎず、実施形態は、要望に応じて、様々なシステムにおいて実施され得ることに留意されたい。
【0049】
図示するように、例示的な無線通信システムは、伝送媒体を介して1つ以上の(例えば、任意の数の)ユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する基地局102を含む。本明細書では、ユーザデバイスの各々は、「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと称され得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0050】
基地局102は、無線基地局(base transceiver station、BTS)又はセルサイトであってよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。基地局102がLTEのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「eNodeB」又は「eNB」と称してもよい。基地局102が5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「gNodeB」又は「gNB」と称してもよい。また、基地局102は、ネットワーク100(例えば、様々な可能性のうち、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するために装備されていてもよい。したがって、基地局102は、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称され得る。また、本明細書に使用するように、UEの視点からは、UEの上りリンク通信及び下りリンク通信に関する限り、基地局はネットワークを表すと見なされてもよい。したがって、ネットワーク内の1つ以上の基地局と通信するUEは、ネットワークと通信するUEと解釈されてもよい。
【0051】
基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、又はGSM、UMTS(WCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LAA/LTE-U、5G NR、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-Fiなどの遠隔通信標準のいずれかを使用して伝送媒体上で通信するように構成されていてもよい。
【0052】
したがって、基地局102と同一の又は異なるセルラ通信標準に従って動作する同様の他の基地局は、1つ以上のセルラ通信標準を介して地理的エリアにわたって連続した又は、ほぼ連続したオーバーラップするサービスをUE106及び同様のデバイスに提供し得る、セルの1つ以上のネットワークとして提供され得る。
【0053】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、3GPPセルラ通信標準又は3GPP2セルラ通信標準のいずれか又は両方を使用して通信するように構成されることもある。いくつかの実施形態では、UE106は、本明細書に記載の様々な方法に従うなどして、測定タイミングを構成するように構成され得る。UE106は、更に又は代替的に、WLAN、BLUETOOTH(商標)、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、1つ及び/又は複数の移動体テレビ放送標準(例えばATSC-M/H)などを使用して通信するように構成されていることもある。無線通信標準の他の組み合わせ(3つ以上の無線通信標準を含む)も可能である。
【0054】
図2は、いくつかの実施形態による、基地局102と通信状態にある例示的なユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、コンピュータ若しくはタブレット、無人飛行機(UAV)、無人飛行コントローラ(UAC)、又は実質的に任意の種類の無線デバイスなどの、無線ネットワーク接続性を有するデバイスであってもよい。UE106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサ(処理要素)を含んでもよい。UE106は、そのような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかを実行することができる。代替として又は加えて、UE 106は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、集積回路、及び/又は本明細書に記載の方法の実施形態のいずれか、若しくは本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を(例えば、個々に又は組み合わせて)実行するように構成されている様々な他の可能なハードウェア構成要素のうちのいずれかなどのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。UE106は、複数の無線通信プロトコルのいずれかを用いて通信するように構成されていてもよい。例えば、UE106は、CDMA2000、LTE、LTE-A、5G NR、WLAN、又はGNSSのうちの2つ以上を使用して通信するように構成されていてもよい。無線通信規格の他の組み合わせも可能である。
【0055】
UE106は、1つ以上のRAT標準に従った無線通信プロトコルの1つ以上を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE106は、複数の無線通信規格間で、受信チェーン及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共有してもよい。共用される無線機は、無線通信を実行するための、単一のアンテナを含んでもよく、(例えば、MIMO用の)複数のアンテナを含んでもよい。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)アナログRF信号処理回路、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組み合わせを含み得る。類似して、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実行してもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、UE106は、UE106がそれで通信するように構成されている無線通信プロトコルのそれぞれについて、(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信及び/又は受信チェーンを含んでもよい。更なる可能性として、UE106は、複数の無線通信プロトコルの間で共有される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE106は、LTE又はCDMA2000 1xRTT(又はLTE若しくはNR若しくはLTE若しくはGSM)のいずれかを用いて通信するための共用無線機と、Wi-Fi及びBLUETOOTH(商標)の各々を使用して通信するための個別の無線機とを含んでもよい。他の構成も可能である。
【0057】
図3-例示的なUEデバイスのブロック図
図3は、いくつかの実施形態による、例示的なUE106のブロック図を示す。図示するように、UE106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。例えば、図に示すように、SOC300は、UE106のためにプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302、及び、グラフィック処理を実行し表示信号をディスプレイ360へ供給し得る表示回路304を含んでもよい。いくつかの実装では、ディスプレイ360は、例えば、タッチイベントとして、ユーザ入力を検出することができるタッチスクリーンを含み得る。SOC300はまた、UE106の様々な可能な特性又はパラメータのうちのいずれかを感知又は測定するための構成要素を含み得るセンサ回路370を含んでもよい。例えば、センサ回路370は、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、UE106の動きを検出するように構成された動き感知回路を含んでもよい。別の可能性として、センサ回路370は、例えば、1つ以上のアンテナパネル及び/又はUE106の他の構成要素の各々の温度を測定するための1つ以上の温度感知構成要素を含み得る。必要に応じて、様々な他の可能なタイプのセンサ回路のいずれも、UE106に追加的又は代替的に含まれ得る。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340に結合されてもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の位置に変換し、かつ/又は表示回路304、無線機330、コネクタインタフェース(I/F)320、及び/若しくはディスプレイ360などの、その他の回路又はデバイスに結合するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれていてもよい。
【0058】
図に示すように、SOC300は、UE106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、UE106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ360、及び(例えば、LTE、LTE-A、NR、CDMA2000、BLUETOOTH(商標)、Wi-Fi、GPSなどのための)無線通信回路330を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスと無線通信を実行するための、少なくとも1つのアンテナ(例えば、335a)、及び場合によって、(例えば、アンテナ335a及び335bによって例示される)複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ335a及び335bは一例として示されており、UEデバイス106はより少ない又はより多くのアンテナを含んでもよい。全般的には、それら1つ以上のアンテナは、アンテナ335と総称される。例えば、UEデバイス106は、アンテナ335を使用し、無線機回路330を使用して無線通信を実行してもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、UEは複数の無線通信規格を使用して無線で通信するように構成されていてもよい。
【0059】
UE106は、本明細書で後に更に説明するようになど、UE 106が測定タイミングを構成するための方法を実施するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。UEデバイス106のプロセッサ(単数又は複数)302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することにより、本明細書に記載の方法の一部分又は全部を実行するように構成されていてもよい。他の実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)302は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能なハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成されていてもよい。更に、プロセッサ(単数又は複数)302は、図3に示すように、本明細書に開示する様々な実施形態に従って測定タイミングを構成するように、他の構成要素に結合されるか、又はそれらの他の構成要素と相互動作してもよい。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、UE106上で動作する様々な他のアプリケーション及び/又はエンドユーザアプリケーションを実装してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、無線機330は様々なそれぞれのRAT標準のための通信制御に専用の別個のコントローラを含んでもよい。例えば、図3に示すように、無線機330は、Wi-Fiコントローラ352、セルラコントローラ(例えばLTE、LTE-A及び/又はNRコントローラ)354、並びにBLUETOOTH(商標)コントローラ356を含んでもよく、少なくともいくつかの実施形態では、これらのコントローラの1つ以上又は全部は、互いに、かつSOC300と(より具体的にはプロセッサ(単数又は複数)302と)通信する、それぞれの集積回路(略してIC又はチップ)として実装されてもよい。例えば、Wi-Fiコントローラ352はセル-ISMリンク又はWCIインタフェースを介してセルラコントローラ354と通信してもよく、及び/又はBLUETOOTH(商標)コントローラ356はセル-ISMリンクなどを介してセルラコントローラ354と通信してもよい。無線機330内には3つの別個のコントローラが示されているが、他の実施形態は、UEデバイス106において実装され得る様々な異なるRATのための、より少ない又はより多くの同様のコントローラを有する。
【0061】
更に、コントローラが複数の無線アクセス技術に関連する機能を実行することができる実施形態も想定される。例えば、いくつかの実施形態によれば、セルラコントローラ354は、セルラ通信を実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素に加えて、Wi-Fiプリアンブル検出、及び/又はWi-Fi物理層プリアンブル信号の生成及び伝送などの、Wi-Fiに関連する1つ以上のアクティビティを実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含むことができる。
【0062】
図4-例示的な基地局のブロック図
図4は、いくつかの実施形態による、例示的な基地局102のブロック図を示す。図4の基地局は、可能な基地局の単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図示するように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)404を含む。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、メモリ管理ユニット(MMU)440に結合されていてもよく、このユニットは、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)内の位置、又は他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されていてもよい。
【0063】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話網に結合し、UEデバイス106などの複数のデバイスに、上記図1及び図2に説明するような電話網へのアクセスを提供するように構成されていてもよい。ネットワークポート470(若しくは追加のネットワークポート)はまた、又は代替として、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワークのセルラネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供し得る。いくつかの事例では、ネットワークポート470はコアネットワークを介して電話網に結合してもよく、かつ/又は、コアネットワークが電話網を提供してもよい(例えば、セルラサービスプロバイダのサービス対象である他のUEデバイス間に)。
【0064】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されていてもよく、無線機430によって、UEデバイス106と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、NR、LTE、LTE-A、WCDMA、CDMA2000などを含むがこれに限定されない、様々な無線電気通信標準を介して通信するように設計されてもよい。基地局102のプロセッサ404は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書で説明される方法のうちの一部又は全てを実装する及び/又は実装をサポートするように構成されていてもよい。あるいは、プロセッサ404は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素として、又はASIC(特定用途向け集積回路)として、又はそれらの組み合わせとして構成されていてもよい。所定のRAT、例えばWi-Fiの場合、基地局102はアクセスポイント(AP)として設計されてもよく、この場合ネットワークポート470は、ワイドエリアネットワーク及び/又はローカルエリアネットワーク(単数又は複数)へのアクセスを提供するように実装されてもよく、例えば、少なくとも1つのイーサネットポートを含んでもよく、無線機430は、Wi-Fi規格に従って通信するように設計されてもよい。
【0065】
測定タイミングの調整
様々な無線通信システムでは、セルハンドオーバ、新しいコンポーネントキャリアの追加などのプロシージャは、現在のサービングセル及び/又は1つ以上の近隣セルの特性を周期的に測定する、UE 106などのUEによってサポートされ得る。そのような特性は、セル信号強度及び/又は信号品質を含み得る。例えば、5G NRでは、UEは、基準信号受信電力(RSRP)及び/又は基準信号受信品質(RSRQ)を測定し得る。
【0066】
そのような特性を測定するために、UEは、基地局102などの基地局によって周期的に送信され得る同期信号ブロック(SSB)などの1つ以上の測定対象(MO)を受信し、測定し得る。いくつかの事例では、UEは、送信されたMOの全てよりも少ないMOを測定し得る。例えば、ネットワークは、周期的SSB測定タイミング構成(SMTC)ウィンドウを定義することができ、その間に、UEは、SSBを受信及び測定することができる。UEは、SMTCウィンドウの外側で送信されるSSBを測定しなくてもよい。ネットワークは、基地局を介して、例えば、RRCシグナリングを介して、SMTCウィンドウをUEに通信し得る。
【0067】
ネットワークはまた、UEのための1つ以上の測定ギャップ(MG)を定義し得る。MGは、UEが近隣セル上で測定を実行するために現在のサービングセル(単数又は複数)からチューンアウェイし得る周期的時間ウィンドウを表し得る。ネットワークは、MGと一致しないように、UEとサービングセル(単数又は複数)との間の通信をスケジュールすることができ、例えば、サービングセル(単数又は複数)との通信は、MG中に中断され得る。MGは、MGを必要とする測定のために、SMTCウィンドウがMG内で生じ得るように、SMTCウィンドウよりも長く、SMTCウィンドウと完全に重複するように構成され得る測定ギャップ長(MGL)を有し得る。MGは、測定ギャップ反復期間(MGRP)パラメータによって定義される期間で周期的であり得る。ネットワークは、基地局を介して、例えば、RRCシグナリング内で、MGに関する情報をUEに通信し得る。
【0068】
MGは、現在のサービングセルからチューンアウェイせずに測定され得ない近隣セルの測定のために利用され得る。これは、例えば、周波数間測定、並びにUEのアクティブ帯域幅部分(BWP)の外側のイントラ周波数測定を含み得る。いくつかの実装形態では、UEは、(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)3GPP TS 38.101 v.17.3.0、セクション5によって定義されたものなど、複数の周波数範囲(FR)の各々に専用の1つ以上のRFチェーンなど、複数のRFチェーンを含み得る。例えば、UEは、FR1内で通信を実行することに専用の第1のRFチェーンと、FR2内で通信を実行することに専用の第2のRFチェーンとを含み得る。このシナリオでは、UEは、FR1における通信が第1のRFチェーンを介して継続し得るので、FR1におけるサービングセルからチューンアウェイせずに、第2のRFチェーンを使用して、FR2における近隣セルについての測定を実行することが可能であり得る。したがって、いくつかの状況では、UEは、MGなしでそのような測定を実行することが可能であり得る。したがって、UEは、異なるFRにおいていくらか独立してMGを扱うことができる。
【0069】
この理由で、いくつかの実装形態では、ネットワークは、所与のUEのための複数のFRの各々について異なるMG構成を定義し得る。これらは、FRごとのMGと呼ばれ得る。他の実装形態では、ネットワークは、全てのFR及び/又は全てのキャリアにおいてUEによる使用のために単一のMGのみを定義し得る。これは、UEごとのMGと呼ばれ得る。いくつかの実装形態では、UEは、それがFRごとのMGをサポートすることが可能であるかどうかをネットワークにシグナリングし得る。UEが、FRごとのMGをサポートすることができないことをシグナリングする場合、ネットワークは、そのUEのためにUEごとのMGのみを利用し得る。
【0070】
いくつかの実装形態では、UEは、特定の測定構成のためにMGを必要とするかどうかを(例えば、基地局106を介して)ネットワークにシグナリングし得る。例えば、UEは、イントラ周波数測定を実行するためにMGを必要とするかどうかの指示を提供し得、周波数間測定を実行するためにMGを必要とするかどうかの別個の指示を提供し得る。いくつかのシナリオでは、UEは、それが特定の周波数キャリア上で測定を実行するためにMGを必要とするかどうかの指示を与え得る。例えば、UEは、測定するためにUEがネットワークによって割り当てられた各キャリアについて、MGが必要とされるかどうかの指示を与えるように構成され得る。いくつかの実装形態では、これらの指示は、1つ以上のNeedForGapパラメータとしてUEによってネットワークに通信され得る。いくつかの実装形態では、UEは、例えば、制御信号又はデータ信号の情報要素又は他のフィールド内で、この情報をネットワークに通信し得る。UEが特定の測定を実行するためにMGを必要とするかどうかは、UEのRFチェーンリソース並びにキャリア条件に依存し得る。
【0071】
測定を実行するとき、UEは、例えば、測定されるキャリアからの制御信号及び/又はデータをバッファリングするために、メモリ又はバッファなどの測定リソースを利用し得る。いくつかのシナリオでは、UEは、複数の測定(例えば、複数のセル/キャリア上での測定)を実行するように割り当てられ得る。そのようなシナリオでは、UEは、複数の測定にわたって測定リソースを共有し得る。これは、したがって、測定を実行するために使用される測定時間を増加させ得る。例えば、UEが、時間インスタンスごとに1つのキャリアを測定することに適応するように構成された測定リソースを用いて構成される場合(1つの「サーチャ」を有するUEとも呼ばれる)、UEが2つのキャリアを測定するように課される場合、測定時間は2倍になり得る。代替的に、複数のRFチェーン又は他の高度な能力を用いて構成されたUEは、時間インスタンスごとに複数のキャリアを測定することに適応するように構成された測定リソースを含み得る(すなわち、UEは複数のサーチャを有し得る)。いくつかの実装形態では、UEは、それがサポートするサーチャの数をネットワークに示し得る。
【0072】
測定リソースが共有されるシナリオでは、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)が使用され得る。CSSFは、例えば、(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)3GPP TS 38.133によって規定されるように、測定遅延要件をスケーリングするために、ネットワークによって計算され得る。いくつかの実装形態では、ネットワークは、MG内部で使用するための第1のCSSFと、MG外部で使用するための第2の異なるCSSFとを計算し得る。
【0073】
UEが能力において進歩するにつれて、UE挙動は、それらの能力に基づいて定義され得る。例えば、UEのCSSF構成及び/又は測定期間は、UEのMG能力、UEによってサポートされるサーチャの数などによって影響を受け得る。特に、UEのCSSF構成及び/又は測定期間は、UEが、特定の周波数キャリアのためにMGを必要としないことをシグナリングする場合、影響を受け得る。
【0074】
第1の例として、UEがキャリアアグリゲーション(CA)が可能でない場合、UEは、SSBがUEのアクティブBWP中に完全に含まれ得ない任意のキャリアのためのギャップの必要性をシグナリングし得る。具体的には、UEがCA可能でない場合、適用可能なRFチェーンを1つだけ有すると仮定することができ、したがって、UEは、UEのアクティブBWPの外側のSSB(又は他のMO)を測定するために、現在のサービングセルからチューンアウェイしなければならない。SSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれ得るキャリアの場合、UEはギャップの必要がないことを示し得る。具体的には、UEは、現在のサービングセルに接続されたままで、BWP全体を受信することができ、したがって、チューンアウェイすることなく、BWP内のSSBを受信及び測定することができる。したがって、測定のためにMGは必要ない。いくつかのシナリオでは、このUE挙動は、測定キャリアが周波数間キャリアであるかイントラ周波数キャリアであるかにかかわらず、適用され得る。
【0075】
図5は、いくつかの実施形態に係る、MGが必要であるかどうかを判定するための方法を示すフローチャート図である。図5の方法は、UE106などのUEによって、又は無線330及び/又はセルラコントローラ354などの、そのいくつかの構成要素によって実行され得る。図示するように、図5の方法は、以下のように動作し得る。
【0076】
502において、UE106は、UE106がCAが可能でないことをネットワークに示し得る。
【0077】
504において、UEは、ターゲットSSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれているかどうかを判定し得る。含まれていない場合、UEは、506において、ギャップの必要性を示し得る。しかしながら、UEが、504において、ターゲットSSPがアクティブBWPに完全に含まれていると判定した場合、UEは、508において、ギャップの必要がないことを示し得る。
【0078】
いくつかの実装形態では、図5に示す方法は、イントラ周波数測定と周波数間測定の両方に適用することができる。
【0079】
しかしながら、いくつかの実装形態では、UEは、測定キャリアがイントラ周波数キャリアである場合、異なって挙動し得る。例えば、UEは、SSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれることができない場合であっても、イントラ周波数キャリアのためのギャップの必要性をシグナリングしなくてもよい。具体的には、UEは、そのRFチェーンが、現在のサービングセルからチューンアウェイすることなく、指定されたイントラ周波数測定キャリアを受信及び測定することを可能にするために、BWPを超えてそのRFフィルタを拡張することが可能であり得る。しかしながら、そのようなシナリオでは、CA可能でないUEが1つのサーチャのみを有し得ることが仮定され得るので、UEは、時間インスタンスごとにMGなしで1つの周波数MOのみを測定することに限定され得る。したがって、UEは、現在のサービングセル及びイントラ周波数ターゲット近隣セルを異なる時間インスタンスにおいて、例えば、時分割多重(TDM)方式で測定するように制約され得る。
【0080】
図6は、いくつかの実施形態に係る、MGがイントラ周波数測定又は周波数間測定で必要とされるかどうかを判定するための方法を示すフローチャート図である。図6の方法は、UE106などのUEによって、又は無線330及び/又はセルラコントローラ354などの、そのいくつかの構成要素によって実行され得る。図示するように、図6の方法は、以下のように動作し得る。
【0081】
602において、UE106は、UE106がCAが可能でないことをネットワークに示し得る。
【0082】
604において、UEは、ターゲットSSBがイントラ周波数SSBであるかどうかを判定し得る。そうでない場合、ターゲットSSBは周波数間SSBであり、図5の方法と同様に扱うことができる。具体的には、UEは、606において、ターゲットSSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれているかどうかを判定し得る。含まれていない場合、UEは、608において、ギャップの必要性を示し得る。しかしながら、UEが、606において、ターゲットSSPがアクティブBWPに完全に含まれていると判定した場合、UEは、610において、ギャップの必要がないことを示し得る。
【0083】
604において、UEが、ターゲットSSBがイントラ周波数SSBであると判定した場合、UEは、610において、ターゲットSSBがアクティブBWPに含まれるかどうかにかかわらず、ギャップの必要がないことを示し得る。
【0084】
これらの挙動によれば、MGウィンドウ内で2つ以上の測定を同時に実行するようにUEが割り当てられることはない。具体的には、UEがギャップの必要性を示す場合、MGウィンドウ中に、UEは、特定のキャリアを測定するためにチューンアウェイする。UEはCA可能でないので、MG内で同調するために単一の周波数キャリアのみを割り当てられ得る。したがって、これらの挙動によれば、CAが可能でないUEのためのMG内のCSSFに対する調整は必要とされない。同様に、少なくとも、SSBがUEアクティブBWPに完全に含まれ得ない場合、UEは、上記で説明されたように、時間インスタンスごとにMGなしで1つのMOのみを測定するように制約され得るため、CAが可能でないUEのためのMGの外側のCSSFに対する調整は必要とされない。
【0085】
第2の例として、UEは、それがFRごとのMGをサポートすることができることを示してもよく、したがって、ネットワークは、UEのための各FRのためのMGを構成してもよい。しかしながら、この例では、UEは、現在のサービングセル(単数又は複数)とは異なるFR上にある特定のターゲット周波数キャリアを測定するためにMGを必要としないことを更に示し得る。ターゲット周波数キャリアのFRは現在のサービングセルを含まないので、UEは、いずれのサービングセルからもチューンアウェイせずにターゲット周波数キャリアを測定するために、そのFR専用のRFチェーンを利用することができ、これは、UEが、そのFRのためにネットワークによって構成されたMGによって制約される必要がないことを意味する。したがって、UE及び/又はネットワークは、ネットワークによって構成されたMGRPとは異なる(例えば、より短い)ターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定し得る。
【0086】
3GPP TS 38.133 v.17.3.0セクション9.1.2は、ターゲット周波数キャリアのFRにサービングセルが存在しないシナリオにおいて使用される「有効MGRP」値を定義する。有効MGRPは、FR2について20msとして定義され、他の場合には40msとして定義される。しかしながら、その文献は、UEがターゲット周波数キャリアのためのギャップを必要としないことをシグナリングするシナリオを説明していない。UEがターゲット周波数キャリアのためのギャップを必要としないことをシグナリングする本例では、UE挙動は、UE及び/又はネットワークが代わりに、ターゲット周波数キャリアのために定義されたSMTCの周期に基づいて測定期間を決定し得るように調整され得る。例えば、SMTCの周期が測定期間として用いられてもよい。代替として、UE及び/又はネットワークは、ターゲット周波数キャリアのために定義されたSMTCの周期と、FRの有効MGRPとの両方に基づいて、測定期間を決定し得る。例えば、測定期間は、SMTC及び有効MGRPの期間の最小、最大、平均、又は何らかの他の関数であるように決定され得る。
【0087】
図7は、いくつかの実施形態に係る、MGは必要ではないターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定するための方法を示すフローチャート図である。図7の方法は、UE106などのUEによって、又は無線330及び/又はセルラコントローラ354などの、そのいくつかの構成要素によって実行され得る。図示するように、図7の方法は、以下のように動作し得る。
【0088】
702において、UE106は、UEがFRごとのMGをサポートすることをネットワークに示し得る。
【0089】
704において、UE106は、ターゲット周波数キャリアのFRが、現在のサービングセル(単数又は複数)を含んでいないと判定してもよい。
【0090】
706において、UE106は、UEがターゲット周波数キャリアを測定するためのMGを必要としないことを示し得る。UE106は、図示された方法の動作に影響を与えることなく、704及び706を同時に、又は反対の順序で実行し得ることを理解されたい。
【0091】
ターゲット周波数キャリアのFRが現在のサービングセル(単数又は複数)を含んでおらず、ターゲット周波数キャリアのためにMGが必要とされないと判定したことに応じて、UE106は、708において、ターゲット周波数キャリアに割り当てられたSMTCの期間に少なくとも部分的に基づいて、ターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定し得る。いくつかのシナリオでは、上記で説明したように、測定期間は、有効MGRPに更に基づき得る。
【0092】
710において、UE106は、708において決定された測定期間に従ってターゲット周波数キャリアの1つ以上の測定を実行し得る。
【0093】
ネットワークは、UE106及びネットワーク内の他のUEのための測定スケジューリングを実行するために、同じ基準に基づいて、周波数キャリアのための測定期間を同様に決定し得る。例えば、UEは、モビリティ制御を実行するために、決定された測定期間を利用し得る。特定の例として、UEは、例えば、モビリティ性能のための測定を高速化するために、決定された測定期間以上の時間まで、UE106のための基準信号を送信するための期間を短縮し得る。
【0094】
第3の例として、UEは、それがFRごとのMGをサポートすることができることを示してもよく、したがって、ネットワークは、UEのための各FRのためのMGを構成してもよい。更に、この例では、UEは、ターゲット周波数キャリアが現在のサービングセル(単数又は複数)とは異なるFR上にあるにもかかわらず、特定のターゲット周波数キャリアを測定するためにMGを必要とすることを更に示すことができる。MGの必要性の指示にもかかわらず、ターゲット周波数キャリアのFRは現在のサービングセルを含まないので、UEは、いずれのサービングセルからもチューンアウェイせずにターゲット周波数キャリアを測定するために、そのFR専用のRFチェーンを利用することができ、これは、UEが、そのFRのためにネットワークによって構成されたMGによって制約される必要がないことを意味する。したがって、UE及び/又はネットワークは、ネットワークによって構成されたMGRPより短いターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定し得る。例えば、測定期間は、第2の例に関連して説明したオプションのいずれかに従って決定され得る。
【0095】
代替的に、この第3の例では、UE及び/又はネットワークは、ターゲット周波数キャリアについて定義されたUEごとのMGRP及びSMTCに基づいて、ターゲット周波数キャリアについての測定期間を決定し得る。具体的には、UEがFRごとのMGをサポートするという指示にもかかわらず、UEはまた、現在のサービングセルを有さないFR内のターゲット周波数キャリアをMGが測定する必要性を示した。したがって、UEは、UEごとのMGに一致する形で挙動しており、したがって、測定期間は、UE MGRPごとに基づいて決定され得る。
【0096】
図8は、いくつかの実施形態に係る、MGが必要であるターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定するための方法を示すフローチャート図である。図8の方法は、UE106などのUEによって、又は無線330及び/又はセルラコントローラ354などの、そのいくつかの構成要素によって実行され得る。図示するように、図8の方法は、以下のように動作し得る。
【0097】
802において、UE106は、UEがFRごとのMGをサポートすることをネットワークに示し得る。
【0098】
804において、UE106は、ターゲット周波数キャリアのFRが、現在のサービングセル(単数又は複数)を含んでいないと判定してもよい。
【0099】
806において、UE106は、UEがターゲット周波数キャリアを測定するためにMGを必要とすることを示し得る。UE106は、図示された方法の動作に影響を与えることなく、804及び806を同時に、又は反対の順序で実行し得ることを理解されたい。
【0100】
ターゲット周波数キャリアのFRが現在のサービングセル(単数又は複数)を含んでいないと判定したことに応じて、UE106は、808において、ターゲット周波数キャリアに割り当てられたSMTCの期間に少なくとも部分的に基づいて、ターゲット周波数キャリアのための測定期間を決定し得る。いくつかのシナリオでは、上記で説明したように、測定期間は、有効MGRP又はUEごとのMGRPに更に基づき得る。
【0101】
810において、UE106は、808において決定された測定期間に従ってターゲット周波数キャリアの1つ以上の測定を実行し得る。
【0102】
ネットワークは、UE106及びネットワーク内の他のUEのための測定スケジューリングを実行するために、同じ基準に基づいて、周波数キャリアのための測定期間を同様に決定し得る。例えば、UEは、モビリティ制御を実行するために、決定された測定期間を利用し得る。特定の例として、UEは、例えば、モビリティ性能のための測定を高速化するために、決定された測定期間以上の時間まで、UE106のための基準信号を送信するための期間を短縮し得る。
【0103】
第4の例として、UEが、FRごとのMGをサポートすることができることを示しているとき、UEは、現在のサービングセルとは異なるFR上の任意のターゲット周波数キャリアを測定するためにMGを必要としないことを常に示すように制約され得る。そのようなシナリオでは、UE及び/又はネットワークは、ターゲット周波数キャリアのために定義されたSMTCの周期に基づいて測定期間を決定し得る。
【0104】
これらのUE挙動はまた、特にMG内で、CSSFに影響を及ぼし得る。例えば、いくつかのシナリオでは、UEは、それが特定のターゲット周波数キャリアのためのMGを必要としないが、そのターゲット周波数キャリアのためのSMTC機会の全てが適用可能なMGウィンドウと完全に重複し得ることを示し得る。そのようなシナリオでは、特定のターゲット周波数キャリアは、UEが測定を実行するためにMGを必要としないにもかかわらず、MGウィンドウ内で測定されなければならない。いくつかのシナリオでは、例えば、他の周波数キャリアを測定するためにMGが必要であることをUEが示したので、1つ以上の他の周波数キャリアもまたMGウィンドウ内で測定され得る。したがって、MG内部のために構成されたCSSFは、イントラ周波数及び/又は周波数間測定のために、そのような条件において適用され得る。UE及び/又はネットワークは、MGウィンドウ内の特定のターゲット周波数キャリア、並びに1つ以上の他の周波数キャリアの測定に適応するようにCSSFを構成し得る。これは、総測定時間を増加させ得る。
【0105】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0106】
ユーザ機器(UE)を動作させるための本明細書に記載の方法のいずれかは、下りリンクでUEによって受信された各メッセージ/信号Xを、基地局によって送信されたメッセージ/信号Xとして解釈し、上りリンクでUEによって送信された各メッセージ/信号Yを、基地局によって受信されたメッセージ/信号Yとして解釈することによって、基地局を動作させるための対応する方法の基礎とすることができる。
【0107】
本開示の実施形態は、任意の様々な形態のいずれかで実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本主題はコンピュータに実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、本主題は、ASICなどの、1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現することができる。他の実施形態では、本主題は、FPGAなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現することができる。
【0108】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体(例えば、非一時的メモリ要素)は、プログラム命令及び/又はデータを記憶し、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されるときに、そのコンピュータシステムに方法を、例えば、本明細書に記載の方法実施形態のいずれか、又は本明細書に記載の方法実施形態の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のサブセット、又はそのようなサブセットの組み合わせ、を実行させるように構成されていてもよい。
【0109】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及びメモリ媒体(又はメモリ要素)を含むように構成されていてもよく、メモリ媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、メモリ媒体からプログラム命令を読み出して実行するように構成されており、プログラム命令は本明細書に記載する様々な方法実施形態(又は本明細書に記載の方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ)のいずれかを実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0110】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を実行するための方法であって、前記方法が、
ユーザ機器(UE)が周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートすることをセルラ通信ネットワークに示すことと、
第1の周波数キャリアの前記FRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定することと、
前記第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であることを前記セルラ通信ネットワークに示すことと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、前記セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定することと、
前記決定された測定期間に従って、前記第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定期間を決定することが、
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最小値、又は
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記セルラ通信ネットワークから複数のFRごとのMGを受信すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の周波数キャリアを含む複数の周波数キャリアを測定するための割り当てを、前記セルラ通信ネットワークから受信すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の周波数キャリアの各それぞれの周波数キャリアの測定のためにMGが必要とされるかどうかを前記セルラ通信ネットワークに示すこと、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線通信を実行するための方法であって、前記方法が、
ユーザ機器(UE)が周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートするという指示を前記UEから受信することと、
前記UEがFRごとのMGをサポートするという前記指示に応じて、複数のFR MGを前記UEに提供することと、
第1の周波数キャリアを測定するための割り当てを前記UEに提供することと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが、前記UEに現在サービングしている少なくとも1つのセルを含むかどうかを判定することと、
前記第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であるという指示を前記UEから受信することと、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが前記UEに現在サービングしているセルを含まないと決定することに応じて、更に、前記MGが前記第1の周波数キャリアの測定のために必要であるという前記指示を受信することに応じて、所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定することと、
前記決定された測定期間に基づいて測定スケジューリングを実行することと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記測定期間を決定することが、
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最小値、又は
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
通信機能を実行するための装置であって、前記装置が、
ソフトウェア命令を記憶するメモリと、
前記ソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記ソフトウェア命令が、前記装置に、
ユーザ機器(UE)が周波数範囲(FR)ごとの測定ギャップ(MG)をサポートするという、セルラ通信ネットワークへの送信のための指示を提供させ、
第1の周波数キャリアの前記FRが少なくとも1つの現在のサービングセルを含むかどうかを判定させ、
前記第1の周波数キャリアの測定のためにMGが必要であるという、前記セルラ通信ネットワークへの送信のための指示を提供させ、
前記第1の周波数キャリアの前記FRが現在のサービングセルを含まないと決定したことに応じて、前記セルラ通信ネットワークによって構成された所定の測定タイミング構成に基づいて前記第1の周波数キャリアのための測定期間を決定させ、
前記決定された測定期間に従って、前記第1の周波数キャリアの少なくとも1つの測定を実行させる、装置。
【請求項15】
前記所定の測定タイミング構成が、同期信号ブロック測定タイミング構成(SMTC)である、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記測定期間を決定することが、事前定義された有効測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記測定期間を決定することが、UEごとの測定ギャップ反復期間(MGRP)に更に基づく、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記測定期間を決定することが、
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最小値、又は
前記所定の測定タイミング構成及び前記UEごとのMGRPの最大値、のうちの少なくとも1つを決定することを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ソフトウェア命令を実行するように構成されており、前記ソフトウェア命令が、前記装置に、
前記第1の周波数キャリアを含む複数の周波数キャリアを測定するための割り当てを、前記セルラ通信ネットワークから受信させる、請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ソフトウェア命令を実行するように構成されており、前記ソフトウェア命令が、前記装置に、
前記複数の周波数キャリアの各それぞれの周波数キャリアの測定のためにMGが必要とされるかどうかという、前記セルラ通信ネットワークへの送信のための指示を提供させる、請求項19に記載の装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
504において、UEは、ターゲットSSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれているかどうかを判定し得る。含まれていない場合、UEは、506において、ギャップの必要性を示し得る。しかしながら、UEが、504において、ターゲットSSがアクティブBWPに完全に含まれていると判定した場合、UEは、508において、ギャップの必要がないことを示し得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
604において、UEは、ターゲットSSBがイントラ周波数SSBであるかどうかを判定し得る。そうでない場合、ターゲットSSBは周波数間SSBであり、図5の方法と同様に扱うことができる。具体的には、UEは、606において、ターゲットSSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれているかどうかを判定し得る。含まれていない場合、UEは、608において、ギャップの必要性を示し得る。しかしながら、UEが、606において、ターゲットSSがアクティブBWPに完全に含まれていると判定した場合、UEは、610において、ギャップの必要がないことを示し得る。
【国際調査報告】