(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ゲートウェイ装置、ネットワークサービス装置、通信装置、および方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/80 20180101AFI20241029BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W4/80
H04W4/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524428
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 GB2022052641
(87)【国際公開番号】W WO2023067319
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524149399
【氏名又は名称】ブレコン・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100216839
【氏名又は名称】大石 敏幸
(74)【代理人】
【識別番号】100228980
【氏名又は名称】副島 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】フォード,サイモン・アンドリュー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
ゲートウェイ装置は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、通信装置の識別子および通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で受信し、通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示すBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに応答して、通信装置との無線接続を確立し、確立された無線接続を介して、通信装置の識別子に関連付けられた通信装置からの情報を受信し、受信した情報をウェブサービスに送信するように構成された回路を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイ装置であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で受信し、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに応答して、前記通信装置との無線接続を確立し、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた前記通信装置からの情報を受信し、
前記受信した情報をウェブサービスに送信する
ように構成された回路を備える、ゲートウェイ装置。
【請求項2】
前記ウェブサービスは、前記通信装置の前記識別子に関連付けられている、請求項1に記載のゲートウェイ装置。
【請求項3】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットであり、
前記回路は、第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットのセットのうちの1つまたは複数を受信することに応答して、またはもはや受信しないことに応答して、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを無線で受信するモードに入るように構成される、
請求項1または2に記載のゲートウェイ装置。
【請求項4】
前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの前記セットの一部は、前記第1のタイプの1つまたは複数の以前に受信したBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに基づいて構成される、請求項3に記載のゲートウェイ装置。
【請求項5】
前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの前記セットの一部は、前記第1のタイプの前記1つまたは複数の以前に受信したBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットによって示される通信装置の識別子に基づいて構成される、請求項4に記載のゲートウェイ装置。
【請求項6】
前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、iBeaconパケットである、請求項3~5のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項7】
前記通信装置から受信した前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記確立された無線接続を介して、前記要求に対する応答を前記通信装置に送信するように構成される、
請求項1~6のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項8】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置の特性が導出可能である情報を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項9】
前記回路は、前記受信した情報と共に追加の情報を前記ウェブサービスに送信するように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項10】
前記追加の情報は、前記ゲートウェイ装置の位置を備える、請求項9に記載のゲートウェイ装置。
【請求項11】
前記回路は、前記確立された無線接続を介して前記通信装置から受信した前記情報の認証および/または暗号化を可能にするためにセキュリティプロトコルを完成させるように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項12】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れているかどうかのインジケータを備え、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していない場合、前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れていることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合にのみ、前記通信装置との無線接続を確立するように構成される、
請求項1~11のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項13】
前記ゲートウェイ装置は、スマートフォンである、請求項1~12のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項14】
ネットワークサービス装置であって、
ゲートウェイ装置を介して、通信装置の識別子および前記通信装置からの情報を受信し、前記通信装置の前記識別子は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、前記通信装置からの前記情報は、ゲートウェイ装置との無線接続を示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおけるインジケータが前記通信装置によって要求されたことに応答して、前記ゲートウェイ装置と確立された無線接続を介して前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、
前記通信装置の前記識別子に関連付けられたウェブサービスを識別し、
前記受信した情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成された回路を備える、ネットワークサービス装置。
【請求項15】
前記回路は、前記識別されたウェブサービスの識別子を前記通信装置の前記識別子に関連付けるデータベースにアクセスするように構成される、請求項14に記載のネットワークサービス装置。
【請求項16】
前記通信装置から受信した前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記識別されたウェブサービスから、前記要求に対する応答を受信し、
前記要求に対する前記応答を前記通信装置に送信する
ように構成される、
請求項14または15に記載のネットワークサービス装置。
【請求項17】
前記回路は、
前記ゲートウェイ装置を介して、前記通信装置の特性を示す情報を受信し、前記情報は、前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信された前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに備えられる情報から前記ゲートウェイ装置によって導出される前記通信装置の前記特性を示し、
前記通信装置の前記特性を示す前記情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成される、請求項14~16のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【請求項18】
前記回路は、
前記ゲートウェイ装置から、前記ゲートウェイ装置を介して前記通信装置から受信した前記情報と共に追加の情報を受信し、
前記受信した情報と共に前記追加の情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成される、請求項14~17のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【請求項19】
前記追加の情報は、前記ゲートウェイ装置の位置を備える、請求項18に記載のネットワークサービス装置。
【請求項20】
前記ゲートウェイ装置を介して受信され、前記識別されたウェブサービスに送信される前記情報は、ウェブフックを使用して前記識別されたウェブサービスに送信される、請求項14~19のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【請求項21】
通信装置であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、前記通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で送信し、
ゲートウェイ装置からの無線接続要求の受信に応答して、前記ゲートウェイ装置との無線接続を確立し、前記無線接続要求は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合に前記ゲートウェイ装置から受信され、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた情報を前記ゲートウェイ装置に送信する
ように構成された回路を備える、通信装置。
【請求項22】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットであり、
前記回路は、前記ゲートウェイ装置に、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが受信可能であるモードに入らせるための第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを送信するように構成される、
請求項21に記載の通信装置。
【請求項23】
前記送信された第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記送信された第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに基づいて構成される、請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記送信された第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記送信された第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットによって示される前記通信装置の前記識別子に基づいて構成される、請求項23に記載の通信装置。
【請求項25】
前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、iBeaconパケットである、請求項22~24のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項26】
前記回路は、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの1つまたは複数の反復、および前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの1つまたは複数の反復を交互に送信するように構成される、請求項22~25のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項27】
前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングが示す場合に前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを送信するように構成される、請求項22~26のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項28】
前記ゲートウェイ装置に送信された前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記確立された無線接続を介して、前記ゲートウェイ装置から前記要求に対する応答を受信するように構成される、
請求項21~27のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項29】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置の特性が導出可能である情報を備える、請求項21~28のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項30】
前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れているかどうかのインジケータを備え、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していない場合、前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れていることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合にのみ、ゲートウェイ装置との無線接続を確立するように構成される、
請求項21~29のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項31】
ゲートウェイ装置を制御する方法であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で受信し、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに応答して、前記通信装置との無線接続を確立し、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた前記通信装置からの情報を受信し、
前記受信した情報をウェブサービスに送信する
ように前記ゲートウェイ装置を制御することを含む、方法。
【請求項32】
ネットワークサービス装置を制御する方法であって、
ゲートウェイ装置を介して、通信装置の識別子および前記通信装置からの情報を受信し、前記通信装置の前記識別子は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、前記通信装置からの前記情報は、ゲートウェイ装置との無線接続を示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおけるインジケータが前記通信装置によって要求されたことに応答して、前記ゲートウェイ装置と確立された無線接続を介して前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、
前記通信装置の前記識別子に関連付けられたウェブサービスを識別し、
前記受信した情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように前記ネットワークサービス装置を制御することを含む、方法。
【請求項33】
通信装置を制御する方法であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、前記通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で送信し、
ゲートウェイ装置からの無線接続要求の受信に応答して、前記ゲートウェイ装置との無線接続を確立し、前記無線接続要求は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合に前記ゲートウェイ装置から受信され、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた情報を前記ゲートウェイ装置に送信する
ように前記通信装置を制御することを含む、方法。
【請求項34】
請求項31~33のいずれか一項に記載の方法を実施するようにコンピュータを制御するための、プログラム。
【請求項35】
請求項34に記載のプログラムを記憶する、記憶媒体。
【請求項36】
請求項1に記載のゲートウェイ装置と、
請求項14に記載のネットワークサービス装置と、
請求項21に記載の通信装置と
を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
本開示は、ゲートウェイ装置、ネットワークサービス装置、通信装置、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
提供される「背景技術」の説明は、本開示の内容を一般的に提示する目的のためのものである。背景技術の項に記載されている限りにおいて、本発明者らの研究、ならびに出願時に先行技術として認められない可能性がある説明の態様は、本開示に対する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0003】
多くの場合、センサなどの通信デバイスは、ウェブサービスと無線通信することができることが望ましい。既存の無線技術はこれを達成することができ、各々異なるトレードオフを伴う。考慮事項には、モデムコスト、帯域幅、消費電力、および地域無線要件に加えて、サポート機器、インフラストラクチャ、および設置のコストが挙げられ得る。
【0004】
Bluetooth(RTM)ベースのデバイスの低コスト、低消費電力、および高帯域幅は、展開するのに実用的でありながらアプリケーションのニーズを満たすことができれば、しばしば好ましい解決策である。しかし、現在知られている技法の制限は、それがしばしば適切ではないことを意味する。
【0005】
いくつかの関連するユースケースは、Bluetoothベースのデバイスでサポートされることが知られている。
【0006】
1つは、スマートフォンとペアリングされ、デバイスと電話上のアプリとの間の柔軟で安全な双方向通信を提供する通信デバイスである。特定の追加のハードウェアまたはインフラストラクチャは、必要とされない。しかし、デバイスは、完全な機能を提供するために特定のスマートフォンとペアリングまたは関連付けられる必要があり、潜在的に多数の通信デバイス(例えば、センサ)との対話のためのセットアップを非現実的にする。
【0007】
もう1つは、スマートフォンがスリープ状態にあるときの検出を含む、事前のペアリングまたは関連付けなしにそれらの存在を近傍の他のデバイス(スマートフォンなど)にアドバタイズすることができる市販のビーコンデバイスまたはトラッカデバイスである。これは、事前の関連付けなしに多くの異なるデバイスの存在を検出することを必要とする単純なアプリケーションには優れているが、機能が制限されている。
【0008】
もう1つは、ペアまたは非ペアの双方向通信をサポートするプロトコルを使用して、専用の常時接続ネットワークインフラストラクチャと通信することができる通信デバイスである。これは、使用されるプロトコルは良好に機能するが、例えば、スマートフォンがスリープ状態にあるときでも機能が持続するはずのスマートフォン実装には容易に変換されない。したがって、解決策は、専用のネットワークインフラストラクチャが展開されるものに限定される。
【0009】
したがって、これらの欠点を克服することが望まれている。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、特許請求の範囲によって定義される。
【0011】
本開示の非限定的な実施形態および利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】例示的なゲートウェイ装置、ネットワークサービス装置、および通信装置を説明する図である。
【
図2】例示的なネットワーク(システム)を説明する図である。
【
図3】例示的なBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを説明する図である。
【
図6】例示的なゲートウェイ装置の方法を説明する図である。
【
図7】例示的なネットワークサービス装置の方法を説明する図である。
【
図8】例示的な通信装置の方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
同様の参照番号は、図面全体を通して同一のまたは対応する部分を指定する。
【0014】
図1は、一実施形態による複数のデータ処理装置を示す。これは、通信装置(デバイス)100(例えば、環境内に展開されたセンサ)、ゲートウェイ装置(デバイス)105、およびネットワークサービス装置(デバイス)111を示している。
【0015】
通信装置100は、電子命令を実行するためのプロセッサ101と、実行される電子命令および電子命令に関連付けられた電子入出力情報を記憶するためのメモリ102と、情報を長期的に記憶するための記憶媒体103(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、またはFLASHストレージ)と、Bluetooth Low Energyを使用して1つまたは複数の他の装置との間で電子情報を送受信するためのBluetooth(RTM)通信インターフェース104とを備える。プロセッサ101、メモリ102、記憶媒体103、およびBluetooth通信インターフェース104の各々は、例えば、適切な回路を使用して実装される。プロセッサ101は、メモリ102、記憶媒体103、およびBluetooth通信インターフェース104の各々の動作を制御する。
【0016】
ゲートウェイ装置100は、電子命令を実行するためのプロセッサ106と、実行される電子命令および電子命令に関連付けられた電子入出力情報を記憶するためのメモリ107と、情報を長期的に記憶するための記憶媒体108(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、またはFLASHストレージ)と、Bluetooth Low Energyを使用して1つまたは複数の他の装置との間で電子情報を送受信するためのBluetooth通信インターフェース109と、電気通信ネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはインターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN))を介して1つまたは複数の他の装置との間で電子情報を送受信するためのネットワーク通信インターフェース110とを備える。プロセッサ106、メモリ107、記憶媒体108、Bluetooth通信インターフェース109、およびネットワーク通信インターフェース110の各々は、例えば、適切な回路を使用して実装される。プロセッサ106は、メモリ107、記憶媒体108、Bluetooth通信インターフェース109、およびネットワーク通信インターフェース110の各々の動作を制御する。
【0017】
ネットワークサービス装置111は、電子命令を実行するためのプロセッサ112と、実行される電子命令および電子命令に関連付けられた電子入出力情報を記憶するためのメモリ113と、情報を長期的に記憶するための記憶媒体114(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、またはFLASHストレージ)と、電気通信ネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはインターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN))を介して1つまたは複数の他の装置との間で電子情報を送受信するためのネットワーク通信インターフェース115とを備える。プロセッサ112、メモリ113、記憶媒体114、およびネットワーク通信インターフェース115の各々は、例えば、適切な回路を使用して実装される。プロセッサ112は、メモリ113、記憶媒体114、およびネットワーク通信インターフェース115の動作を制御する。ネットワークサービス装置111は、例えば、クラウドホスト型サービスを提供する1つまたは複数のデータ処理装置のセットで構成することができる。
【0018】
図2は、一実施形態によるネットワーク(システム)を示す。ネットワークは、複数の通信装置100A~D(各々が
図1の通信装置100の構成を有する)が、電気通信ネットワーク200上でホストされるサードパーティサービスと通信することを可能にする。
図2の例では、2つのサードパーティサービスが提供されており、その各々は、ネットワーク200に接続されたそれぞれのサードパーティサーバ201Aおよび201Bでホストされる。実際には、異なる数のサードパーティサービスおよび/またはサードパーティサーバが存在し得る。電子情報が、ゲートウェイ装置105A~Dのいずれか(各々が
図1の通信装置105の構成を有する)およびネットワークサービス装置111(
図1のネットワークサービス装置111の構成を有する)を介して、ネットワーク200の上で各通信装置100A~Dとサードパーティサーバ201Aおよび201Bのいずれかとの間で送信される。サードパーティサーバ201Aおよび201Bは、この例では、従来のウェブサービスを提供することが可能な従来のサーバである。
【0019】
各通信デバイス101A~Dがサードパーティサーバ201Aまたは201Bのうちの1つとの間で電子情報を送受信するために、Bluetooth Low Energy接続がゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つと確立される。具体的には、ゲートウェイ装置は、1つまたは複数の通信デバイスからの特定のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを検出したことに応答して、それらの通信デバイスとのそのような接続を確立する。これは、「タイプAアドバタイジングパケット」として記載され、以下で説明される。
【0020】
この例では、ゲートウェイ装置105Aおよびゲートウェイ装置105Bは各々、通信デバイス100AからBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを受信する(例えば、それらは両方とも通信デバイス100Aの範囲内にあるため)。そして、それらの一方は、通信デバイス100AとのBluetooth Low Energy接続を確立する。ゲートウェイ装置105Aと105Bの両方が通信デバイス100Aとの接続の確立を試みると、通信デバイス100Aは、それらの一方からのみ接続を受け入れる(例えば、最初に接続を確立しようと試みるもの)。ゲートウェイ装置105Cは、通信デバイス100BからBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを受信し、通信装置100BとのBluetooth Low Energy接続を確立する。ゲートウェイ装置105Dは、通信デバイス100Cおよび100DからBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを受信し、それらの各々とのBluetooth Low Energy接続を確立する。
【0021】
各ゲートウェイ装置105A~Dは、電気通信ネットワーク200と通信デバイス100A~Dとの間で電子情報をルーティングするための専用のゲートウェイ装置であってもよい。あるいは、ゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つまたは複数は、ゲートウェイとして作用するように適切なプログラミングにより構成された携帯電話(特に、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどの汎用情報処理装置であってもよい。一例では、ゲートウェイ装置105A~Dは、ダウンロード可能なスマートフォンソフトウェアアプリケーション(アプリ)を介してゲートウェイ装置として動作するように構成されたスマートフォンである。後述するように、通信デバイスがネットワーク200を介して電子情報を送信することを望むたびに、Bluetooth Low Energy接続が通信デバイスとゲートウェイ装置との間に確立される。電子情報の送信が完了すると、Bluetooth Low Energy接続を終了することができる。通信デバイスが次にネットワーク200を介して電子情報を送信することを望むとき、ゲートウェイ装置との新しいBluetooth Low Energy接続が確立される。これは、同じゲートウェイ装置(例えば、ゲートウェイ装置が通信デバイスに対して同じ位置でまだ動作しており、他のゲートウェイ装置が範囲内に入っていない場合)であってもよいし、異なるゲートウェイ装置(例えば、元のゲートウェイ装置がもはや動作していない(例えば、そのバッテリーが消耗しているため)か、または範囲外に移動したが別の動作ゲートウェイ装置が現在範囲内にある場合)であってもよい。したがって、通信デバイスは、ネットワーク200を介して電子情報を送信するために使用するゲートウェイ装置において改善された柔軟性を提供される。さらに、スマートフォンなどの既存のデバイスがゲートウェイ装置として使用される場合、追加のネットワークインフラストラクチャは必要とされない。
【0022】
図3は、通信デバイスとネットワーク200との間の電子情報の送信を可能にするために各通信デバイス100A~Dによって送信される例示的なBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを示す。
【0023】
図3は、一般的なBluetooth Low Energyアドバタイジングパケット300を示す。このようなアドバタイジングパケットは公知であり、例えば、[1]に記載されている。要約すると、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、ヘッダ部分301(2バイト)、アドバタイジングアドレス部分302(6バイト)、フラグ部分303(3バイト)、アドバタイジングデータ部分304(28バイト)、および巡回冗長検査CRC部分305(3バイト)を備える。アドバタイジングパケット300はまた、ヘッダの前にプリアンブルおよびアクセスアドレスを備える(しかし、これらは図示されていない)。
【0024】
図3は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケット300の第1の具体的な構成300Aを示す。これは、タイプAアドバタイジングパケットと呼ばれる。タイプAアドバタイジングパケットのアドバタイジングデータは、標準部分(Bluetooth Low Energyサービスアドバタイジングパケットに存在する)およびカスタム部分(本技法の機能を可能にするカスタマイズされた部分)を備える。標準部分は、サービス部分306(4バイト)、長さ部分307(1バイト)、タイプ部分308(1バイト)、およびサービスID310(2バイト)を含む。カスタム部分は、ステータス部分311(1バイト)、電力部分312(1バイト)、デバイスID313(16バイト)、およびバッテリー部分314(2バイト)を含む。ステータス部分311は、ブランクサブ部分311A(すべて0に設定された5ビットを含む)、障害サブ部分311B(1ビット)、受け入れサブ部分311C(1ビット)、および要求サブ部分311D(1ビット)を含む多数のサブ部分を備える。
【0025】
要求サブ部分は、通信デバイスがゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つからの接続を要求していないときは0を含み、通信デバイスがゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つからの接続を要求しているときは1を含む(またはその逆)。
【0026】
受け入れサブ部分は、通信デバイスがゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つからの接続を受け入れることができないときは0を含み、通信デバイスがゲートウェイ装置105A~Dのうちの1つからの接続を受け入れることができるときは1を含む(またはその逆)。これは、通信デバイスがゲートウェイ装置からの自発的な接続要求(すなわち、通信デバイスが特に要求していない接続要求)を受け入れることを可能にし、したがって、通信デバイスおよびゲートウェイ装置のための改善された機能を可能にする。一例では、ゲートウェイ装置は、通信装置が受け入れサブ部分を使用してこれが許容可能であることを示す場合にのみ、通信装置との自発的な接続を確立する。
【0027】
障害サブ部分は、通信デバイス100A~Dに障害がないときは0を含み、通信デバイスに障害があるときは1を含む(またはその逆)。これにより、ネットワークサービス装置111は、通信デバイスに障害があるかどうかを迅速かつ容易に決定することが可能になる。
【0028】
デバイスIDは、タイプAアドバタイジングパケットを送信した通信デバイスを一意に識別する識別子である。これは、通信デバイスが関連付けられているサードパーティサービスを決定するために、ネットワークサービス装置111によって使用される。一例では、この関連付けは、各サードパーティサービスが1つまたは複数の一意のネットワークIDに関連付けられることによって実装される。次いで、各通信デバイスのデバイスIDは、これらのネットワークIDのうちの1つに関連付けられる。各ネットワークIDに関連付けられたサードパーティサービスおよび各ネットワークIDに関連付けられたデバイスIDを示す情報が、ネットワークサービス装置111がアクセス可能なデータベースに記憶される(例えば、記憶媒体114に記憶される)。これにより、ネットワークサービス装置111は、デバイスIDに基づいて各通信デバイスがどのサードパーティサービスに関連付けられているかを決定することが可能になる。
【0029】
バッテリー部分は、通信デバイスのバッテリーに蓄積されたエネルギー量を示すことにより、ネットワークサービス装置111が通信デバイスのバッテリーステータスを迅速かつ容易に決定することを可能にする。
【0030】
電力部分は、通信デバイスから既知の距離にある通信デバイスからの信号の電力の尺度を示す(例えば、受信信号強度インジケータ、RSSI)。これにより、通信デバイスからの信号の受信機の距離を、測定された信号電力に基づいて推定することが可能になる。
【0031】
図3は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケット300の第2の具体的な構成300Bを示す。これは、タイプBアドバタイジングパケットと呼ばれる。タイプBアドバタイジングパケットのアドバタイジングデータは、長さ部分315(1バイト)、タイプ部分316(1バイト)、企業ID317(2バイト)、ビーコンタイプ部分318(2バイト)、ユニバーサル一意識別子319(UUID-16バイト)、メジャー識別子を備えるメジャー部分320(2バイト)、マイナー識別子を備えるマイナー部分321(2バイト)、および電力部分322(1バイト)を備える。一例では、タイプBアドバタイジングパケットは、iBeacon(RTM)アドバタイジングパケットであり、部分315~322は、標準としてiBeaconアドバタイジングパケットに存在する部分である。タイプBアドバタイジングパケットは、第1の識別子および第2の識別子を備える。この例では、第1の識別子はUUIDであり、第2の識別子はメジャー識別子とマイナー識別子の組み合わせである(したがって、例えば、第2の識別子は、[メジャー識別子、マイナー識別子]の形式をとる)。しかし、第2の識別子は、例えば、メジャー識別子のみであってもよいし、マイナー識別子のみであってもよい。
【0032】
第1の識別子(例えば、UUID)は、ゲートウェイ装置によってタイプBアドバタイジングパケットにおける第1の識別子を検出すると、ゲートウェイ装置がタイプAアドバタイジングパケットを検出するモードに入るように、ネットワークサービス装置111のプロバイダに関連付けられた所定の識別子である。ネットワークサービス装置111のプロバイダに関連付けられた複数の所定の第1の識別子が、存在してもよい。これにより、ゲートウェイ装置は、タイプBアドバタイジングパケットのみが検出可能である第1のモード(例えば、低電力モード)で最初に動作することが可能になる。通信デバイスは、タイプAアドバタイジングパケットが検出されることを望む(したがって、ゲートウェイ装置との接続が確立されることを望む)とき、したがって、第1の識別子を備えるタイプBアドバタイジングパケットをまず送信する。ゲートウェイ装置によってこれが検出されると、ゲートウェイ装置は、続いて検出されたタイプAアドバタイジングパケットが検出可能である第2のモード(例えば、高電力モード)に切り替わる。第1のモードが低電力モードであり、第2のモードが高電力モードである場合、これはゲートウェイの消費電力を低減するのに役立つ。
【0033】
第1のモードから第2のモードへのゲートウェイ装置の切り替えは、一時的であってもよい。これは、例えば、ゲートウェイの消費電力をさらに低減するのに役立つためである。例えば、タイプBアドバタイジングパケットにおける第1の識別子を検出すると、ゲートウェイ装置は、(受信したタイプAアドバタイジングパケットが無視される)第1のモードに戻る前に、第1の所定の期間(例えば10、20、または30秒)にわたって第2のモード(受信したタイプAアドバタイジングパケットに応答して接続を確立することを可能にする)に遷移し、第2のモードに留まることができる。さらに、第1のモードから第2のモードへの切り替え(およびその後の第1のモードへの復帰)後、ゲートウェイ装置は、第1の識別子を備えるさらなるタイプBアドバタイジングパケットが第2の所定の期間(例えば10、20、または30秒)にわたってゲートウェイ装置によって検出されないまで、さらなる第1から第2のモード遷移を実施しない場合がある。
【0034】
これはゲートウェイ装置の消費電力を低減するのに役立つが、これのさらなる結果は、ゲートウェイ装置が、第1のモードから第2のモードへの初期遷移後に第1の識別子を備えるさらなるタイプBアドバタイジングパケットを送信する通信デバイスの範囲内に継続的に留まる場合、第1の所定の期間後に第1のモードに戻り、第1のモードから第2のモードに再び遷移することができないことである。したがって、接続が確立されることを望む通信デバイスは、無視される(ゲートウェイ装置は第1のモードでタイプAアドバタイジングパケットを検出しないため)。
【0035】
これに対処するために、通信装置によって送信されるタイプBアドバタイジングパケットの第2の識別子(例えば、メジャーおよび/またはマイナー識別子)は、その通信装置のタイプAアドバタイジングパケットによって示される。これは、ゲートウェイ装置が、第1の識別子を有するタイプBアドバタイジングパケットを検出したことに応答してのみ第1のモードから第2のモードに遷移したとしても(したがって、第2の識別子を記録しない)、続いて受信したタイプAアドバタイジングパケットから第2の識別子を決定することができることを意味する。次いで、第1のモードから第2のモードへのさらなる遷移を可能にするために、第1の識別子を備えるタイプBアドバタイジングパケットが第2の所定の期間にわたって受信されないことを検出する代わりに、ゲートウェイ装置は、第2の所定の期間にわたって第2の識別子を備えるタイプBアドバタイジングパケットを検出しない場合、第1のモードから第2のモードに遷移するように構成される。異なる第2の識別子は、(すべての通信デバイスに共通であり得る第1の識別子とは異なり)所与の地理的領域内の各通信デバイスに割り当てられ得る。したがって、ゲートウェイ装置は、第1のモードから第2のモードに再び遷移することができ、したがってタイプAアドバタイジングパケットを再び検出することができるように、第2の所定の期間の間、(第1の識別子を割り当てられたすべての通信デバイスではなく)通信デバイスのうちのただ1つによって送信されたタイプBアドバタイジングパケットを検出する必要がない。
【0036】
このようにタイプBアドバタイジングパケットの第1および第2の識別子の使用は、ゲートウェイ装置に第1のモードから第2のモードに最初に遷移させるために、第1の識別子を備えるタイプBアドバタイジングパケットを送信する複数の通信デバイスのいずれかを可能にする。これにより、ゲートウェイ装置は、受信したタイプAアドバタイジングパケットに作用し、したがって通信デバイスのうちの1つとの接続を確立することが可能になる。さらに、タイプAアドバタイジングパケットを受信した通信デバイスがタイプBアドバタイジングパケットの送信を停止すると(例えば、通信デバイスとの接続が確立され、したがって通信デバイスがサービスされていることを知ったときに起こり得るように)、ゲートウェイ装置は、これらの特定のタイプBアドバタイジングパケットがもはや送信されなくなるときを決定することができる(第2の所定の期間の間、いずれも検出されないため)。ゲートウェイ装置は、これらの特定のタイプBアドバタイジングパケットに備えられる第2の識別子が受信したタイプAアドバタイジングパケットのうちの1つから導出可能であるため、これを知っている。次いで、ゲートウェイ装置は、第1のモードから第2のモードに再び遷移し、したがってさらなるタイプAアドバタイジングパケットを受信し、さらなる接続を確立することができる。これは、ゲートウェイ装置の可用性、したがってネットワークの堅牢性を改善するのに役立つ。
【0037】
図3の例では、所与の通信デバイスによってブロードキャストされたタイプAアドバタイジングパケットのデバイスIDのそれぞれの部分は、その通信デバイスによってブロードキャストされたタイプBアドバタイジングパケットのメジャーおよびマイナー識別子と一致する。例えば、
図3では、タイプAアドバタイジングパケットのデバイスIDのバイト[3:2]は、タイプBアドバタイジングパケットのメジャー識別子に対応し、タイプAアドバタイジングパケットのデバイスIDのバイト[1:0]は、タイプBアドバタイジングパケットのマイナー識別子に対応する。
【0038】
タイプBアドバタイジングパケットがiBeaconアドバタイジングパケットである場合、ゲートウェイ装置105~Dのうちの1つまたは複数は、Apple(RTM)iOSデバイスとすることができる。ネットワークサービス装置111のプロバイダに関連付けられているUUIDを備えるiBeaconパケットを検出したことに応答して、かつ以前に受信したタイプAアドバタイジングパケットによって示されるメジャーおよび/またはマイナー識別子を備えるiBeaconパケットをもはや検出しないことに応答して、タイプAアドバタイジングパケットをスキャンすることをiOSデバイスに行わせるアプリがiOSデバイスにインストールされる。
【0039】
上記の説明では、ゲートウェイ装置105は、以前に受信したタイプAアドバタイジングパケットによって示される特定の第1の識別子(例えば、特定のUUID)および/または特定の第2の識別子(例えば、特定のメジャーおよび/またはマイナー識別子)を有するタイプBアドバタイジングパケットを検出したことに応答して、第1のモード(タイプAアドバタイジングパケットが検出されない)から第2のモード(タイプAアドバタイジングパケットが検出される)に遷移するが、これは一例に過ぎない。より一般的には、ゲートウェイ装置は、タイプBアドバタイジングパケットのセットのうちの1つまたは複数を受信することに応答して、またはもはや受信しないことに応答して、第1のモードから第2のモードに遷移するように構成される。
【0040】
タイプBアドバタイジングパケットのセットは、ゲートウェイ装置のメモリ107および/または記憶媒体108にリストとして記憶され、1つまたは複数の所定のタイプBアドバタイジングパケット(例えば、所定のUUIDなどの所定の第1の識別子を有するもの)および/または1つまたは複数の以前に受信したタイプAアドバタイジングパケットに基づいて構成された1つまたは複数のタイプBアドバタイジングパケット(例えば、以前に受信したタイプAアドバタイジングパケットのデバイスIDによって示されるメジャーおよび/またはマイナー識別子などの第2の識別子を有するタイプBアドバタイジングパケット)を備える。言い換えれば、ゲートウェイ装置は、特定の特性を有するタイプBアドバタイジングパケット(例えば、以前に受信したタイプAアドバタイジングパケットのデバイスIDによって示される所定のUUIDまたはメジャーおよび/もしくはマイナー識別子を有するもの)のリストを維持し、リスト内の少なくとも1つのタイプBアドバタイジングパケットの検出または非検出は、ゲートウェイ装置を第1のモードから第2のモードに遷移させる。非検出は、例えば、所定の期間(例えば、上述の第2の所定の期間)の間、リスト内のタイプBアドバタイジングパケットが検出されないことを含む。
【0041】
タイプBアドバタイジングパケットは、任意の他の方法でゲートウェイ装置リストに定義されたセットに追加されてもよい。例えば、特定の第1および/または第2の識別子(または任意の他の特性)を有するタイプBアドバタイジングパケットは、ゲートウェイ装置105のユーザインターフェース(図示せず)を介して(例えば、ゲートウェイ装置がスマートフォンである場合、アプリの適切なユーザインターフェースを介して)関連詳細を入力することによってリストに手動で追加され得る。一例では、各通信装置100は、接続を要求しているかどうかにかかわらず、タイプAアドバタイジングパケットを定期的に送信する。送信されたタイプAアドバタイジングパケットは、通信装置100に関する情報(例えば、バッテリー部分314を介してバッテリー状態を示し、障害サブ部分311Bを介して障害があるかどうかを示すなど)を備え、接続が要求されていない場合(例えば、要求サブ部分311Dによって示される)、自発的な接続が通信装置によって受け入れられるかどうか(例えば、受け入れサブ部分311Cによって示される)に関する情報を備える。
【0042】
これにより、タイプAアドバタイジングパケットが検出可能である(例えば、ゲートウェイ装置がタイプBアドバタイジングパケットのセットにおいてタイプBアドバタイジングパケットを以前に受信したかまたは受信を停止したために)第2のモードに既にある任意のゲートウェイ装置105が、通信装置に関する最新情報を受信し、通信装置との接続を確立することを可能にする(通信装置が自発的な接続を受け入れていることを示しているので、通信装置による要求またはそれ自体の動きのいずれかで)。通信装置100は、タイプAアドバタイジングパケットを使用して接続を要求しようとするときにのみ、タイプAアドバタイジングパケットを伴うタイプBアドバタイジングパケットの送信を開始する(例えば、タイプAおよびタイプBアドバタイジングパケットを交互に送信する)。
【0043】
これにより、通信装置がそのような接続を要求したとき、範囲内の任意のゲートウェイ装置との接続を確立することができることが保証される(ゲートウェイ装置が既に第2のモードにない場合、タイプBアドバタイジングパケットはゲートウェイ装置を第1のモードから第2のモードに遷移させるため)。同時に、接続が特に要求されていないときにタイプAアドバタイジングパケットのみを送信する必要があるため、通信装置の消費電力を低減することができる。したがって、これは、ネットワークの柔軟性と電力効率とのバランスをとるのに役立つ。
【0044】
図4は、一実施形態による、通信装置100、ゲートウェイ装置105、ネットワークサービス装置111、およびサードパーティサーバ201Aまたは201Bの間の例示的な電子情報送信の流れを示す。
【0045】
通信デバイス100は、電子情報をサードパーティサーバに送信するためにネットワーク200に接続することを望む。したがって、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの送信を開始する。この特定の例では、タイプBアドバタイジングパケット(ステップ400B、400B’)およびタイプAアドバタイジングパケット(ステップ400A、400A’)を交互に送信し始める。タイプBおよびタイプAアドバタイジングパケット(ステップ400B、400A)の第1の送信は、ゲートウェイ装置100によってピックアップされない(例えば、ゲートウェイ装置が遠すぎるために)。しかし、タイプBおよびタイプAアドバタイジングパケット(400B’、400A’)の第2の送信は、ゲートウェイ装置によってピックアップされる(例えば、通信デバイスおよび/またはゲートウェイ装置が互いにより近くに移動したために)。各タイプAおよびタイプBアドバタイジングパケットの送信の1つまたは複数の反復は、タイプAおよびタイプBアドバタイジングパケットが交互に送信される(例えば、1つのタイプAとそれに続く1つのタイプB、2つのタイプAとそれに続く2つのタイプB、1つのタイプAとそれに続く2つのタイプB、2つのタイプAとそれに続く1つのタイプbなど)ときに行われてもよい。
【0046】
ステップ401において、ゲートウェイ装置がステップ400B’でタイプBアドバタイジングパケット(ネットワークサービス装置111のプロバイダに関連付けられたUUIDを備える)を検出したことに応答して、ゲートウェイ装置は、タイプAアドバタイジングパケットをスキャンするモードに入る。これは、例えば、ゲートウェイ装置が低電力モードから高電力モードにウェイクアップすることを伴い得る。したがって、ステップ402において、ステップ400A’で送信されたタイプAアドバタイジングパケットを検出する。
【0047】
ステップ403において、ステップ402でタイプAアドバタイジングパケットを検出したことに応答して、タイプAアドバタイジングパケットに備えられる情報の少なくとも一部は、ネットワーク200を介してネットワークサービス装置111に送信される。この情報は、例えば、デバイスID、通信デバイス100のバッテリーレベル(タイプAアドバタイジングパケットのバッテリー部分から決定)、および通信デバイス100に障害があるかどうか(タイプAアドバタイジングパケットの障害部分から決定)を含む。通信デバイス100の(少なくともほぼ)位置を示す情報などのさらなる情報もまた、ステップ403でネットワークサービス装置111に送信することができる。一例では、ゲートウェイ装置105が位置決定機能(例えば、プロセッサ106によって制御される全地球航法衛星システム(GNSS)回路(図示せず))を備える場合、ゲートウェイ装置105の位置はネットワークサービス装置111に送信され、これは通信デバイス100の位置であると見なされる。これにより、通信デバイス100自体が位置決定機能を備えていなくても、通信デバイス100の位置を(少なくともほぼ)決定することが可能になる。したがって、タイプAアドバタイジングパケットを受信すると導出可能な情報は、情報を送信する通信デバイス100のより多くの特性のうちの1つを示し得る。この情報は、タイプAアドバタイジングパケットによって直接示されてもよく(例えば、バッテリーレベル、または通信デバイスに障害があるかどうか)、または間接的に導出可能であってもよい(例えば、通信装置のデバイスIDおよびゲートウェイ装置の決定された位置に基づく通信装置のおおよその位置)。
【0048】
ステップ403で送信された情報は、ステップ404において、ネットワークサービス装置111による検出イベントとして記録される(例えば、記憶媒体114において)。
【0049】
また、ステップ402でのタイプAアドバタイジングパケットの検出に応答して、ゲートウェイ装置105は、通信デバイス100が接続を要求しているかどうかを決定する。これは、タイプAアドバタイジングパケットの要求部分に基づいて決定される。この例では、ステップ400A’で受信されたタイプAアドバタイジングパケットの要求部分は、通信デバイスが接続を要求していることを示す。これは、ステップ415で検出される。
【0050】
ステップ405において、ゲートウェイ装置105は、通信装置100とのBluetooth Low Energy接続を確立する。データセキュリティを改善するために、ステップ406において、Bluetooth Low Energy接続の確立後、ゲートウェイ装置105は、通信装置100と(1つまたは複数の)適切なセキュリティプロトコルを完了することができる。例えば、デジタル署名されたデータは、ゲートウェイ装置と通信装置との間で交換されてもよく(したがって、ゲートウェイ装置および通信装置は互いに認証することができる)、および/または暗号化された接続が、ゲートウェイ装置と通信装置との間で確立されてもよい。(1つまたは複数の)任意の適切なセキュリティプロトコルは、当技術分野で知られている技法、および、例えば、通信装置100から情報を受信しようとするサードパーティサービスのセキュリティ要件に基づいて完成され得る。(1つまたは複数の)セキュリティプロトコルは、例えば、アプリケーション層で行うことができる。
【0051】
Bluetooth Low Energy接続が確立されると、通信装置100は、ステップ407において、電子情報をゲートウェイ装置105に送信する。これは、ステップ406で完了した(1つまたは複数の)セキュリティプロトコルの完了の少なくとも一部と同時に行われてもよい(例えば、デジタル署名が通信装置の認証に使用される場合、これはステップ407で送信された情報のデジタル署名であってもよい)。次いで、電子情報はステップ408でネットワークサービス装置111にルーティングされる。電子情報は、通信装置100によって生成または受信される任意の情報とすることができる。例えば、通信装置は、1つまたは複数のセンサ(図示せず)を備えてもよく、または1つまたは複数のセンサに接続されてもよく、電子情報は、1つまたは複数のセンサの測定値を示してもよい。
【0052】
ステップ407および408で送信される電子情報は、デバイスIDを備える。これにより、ネットワークサービス装置111は、ステップ409で(デバイスIDに関連付けられたネットワークIDおよびネットワークIDに関連付けられたサードパーティサービスに基づいて)サードパーティサービスを決定することが可能になる。次いで、ステップ410において、電子情報が関連するサードパーティサーバ201Aまたは201Bに転送される。
【0053】
この例では、ステップ407、408、および410で送信される電子情報は、要求を示す。例えば、電子情報が1つまたは複数のセンサ測定値を示す場合、この情報は、サードパーティサーバ201Aおよび201Bが1つまたは複数のセンサ測定値の受信および記憶に成功したことを示す応答を要求する情報と共に、要求の一部として送信され得る。応答は、ステップ411でサードパーティサーバからネットワークサーバ装置111に送信され、ステップ412でゲートウェイ装置105に戻り、ステップ413で通信装置100に戻る。応答が通信装置によって正常に受信されると、通信装置は、ステップ414において、確立されたBluetooth Low Energy接続を閉じる。
【0054】
ステップ400Bおよび400B’でのタイプBアドバタイジングパケットの受信は、任意選択である。例えば、ゲートウェイ装置105は、代わりに、(例えば、タイプBアドバタイジングパケットを無視するか、または通信装置100がタイプAアドバタイジングパケットのみを送信するため)タイプAアドバタイジングパケットのみを検出することができ、したがって、ゲートウェイ装置105は、タイプAアドバタイジングパケットを常にスキャンするように構成され得る。これは、ゲートウェイ装置105が最初にタイプBアドバタイジングパケットおよび切り替えモードを検出してからタイプAアドバタイジングパケットを検出することができることに関連付けられた任意の待ち時間を低減するのに役立つ。一方、タイプBアドバタイジングパケットの使用を含めることによって、ゲートウェイ装置105は、タイプBアドバタイジングパケットが受信される(ゲートウェイ装置をウェイクアップさせる)まで低電力モードで動作することができるため、ゲートウェイ装置における消費電力を低減することができる。これは、ゲートウェイ装置がバッテリーで給電されるスマートフォンなどの携帯型装置である場合に特に有利である。タイプBアドバタイジングパケットの使用は、システムの要件(例えば、より低い待ち時間またはより低いゲートウェイ装置の消費電力が優先されるべきかどうか)に基づいて構成されてもされなくてもよいことが理解されよう。
【0055】
図5は、ネットワークサービス装置111の例示的な構成画面507を示す。構成画面507は、例えば、ネットワーク200を介してネットワークサービス装置111に接続された情報処理装置500(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、またはスマートフォン)の電子ディスプレイ508に表示される。一例では、ネットワークサービス装置111はサーバであり、構成画面507は、サードパーティサーバ201Aまたは201Bのうちの一方でホストされるサードパーティサービスのオーナーが、ネットワークサービス装置111によってホストされるウェブサービスにログオンすることによってアクセスされる。サードパーティサービスの各オーナーは、このようにして、事前にネットワークサービス装置111に登録し、かつそれらのログイン情報として一意の識別子(例えば、ユーザ名)および認証情報(例えば、パスワード、または指紋や顔のプロフィールなどの生体情報)を選択することによって、ネットワークサービス装置111にログオンすることができる。ログオンすると、サードパーティサービスオーナーは、(各々が、1つまたは複数の通信デバイスの一意のデバイスIDを関連付けることができるそれぞれの一意のネットワークIDを有する)1つまたは複数のネットワークを作成することができる。
【0056】
構成画面507は、ログインしている現在のサードパーティサービスオーナーに関連付けられた1つのネットワークの例示的な構成情報を示す。各サードパーティサービスオーナーは、このようにして複数のネットワークを作成および維持することができる(例えば、選択可能なメニューなどを使用して、構成したいネットワークを選択したことに応答してネットワークごとの構成画面が表示される)。この例示的な構成情報は、ネットワーク名、ネットワークID、要求ウェブフック、イベントウェブフック、ランディングページ、および関連付けられたデバイスの数を含む。ネットワークに登録されているデバイスを示すテーブル506もまた、表示される。
【0057】
ネットワーク名は、ユーザによってテキストフィールド501に入力される(例えば、物理または仮想キーボード、音声テキストインターフェースなどを使用する)。この例では、ネットワーク名は、「テストネットワーク」として設定される。維持している各ネットワークに対して一意のネットワーク名を選択することによって、各サードパーティサービスオーナーは、互いにネットワークの各々を容易に区別することができる。
【0058】
ネットワークIDは、ネットワークサービス装置111によって管理されるネットワークごとに一意である。ネットワークIDは、ネットワークが作成され、テキストフィールド502に表示されるとき、ネットワークのためにネットワークサービス装置111によって自動的に生成される。この例では、ネットワークIDは、128ビットのユニバーサル一意識別子UUIDの形式をとる。ネットワークIDは、サードパーティサービスオーナーがネットワークサービス装置111によってホストされるウェブサービスにログオンするために使用する一意のIDに関連付けられている。
【0059】
要求ウェブフックは、ユーザによってテキストフィールド503に入力される。これは、ネットワークに関連付けられた通信デバイス100から受信した要求が送信される(例えば、ステップ410参照)サードパーティサーバ201Aまたは201Bのアドレスとして作用するユニフォームリソースロケータ(URL)である。
【0060】
イベントウェブフックは、ユーザによってテキストフィールド504に入力されていてもよい。これは、ネットワークに関連付けられた通信デバイス100から受信したタイプAアドバタイジングパケットに含まれる情報(例えば、バッテリーステータス、障害が検出されたかどうかなど)が送信され得るサードパーティサーバ201Aまたは201Bのアドレスとして作用するユニフォームリソースロケータ(URL)である。これにより、Bluetooth Low Energy接続が要求および確立されていなくても、通信デバイスに関する情報を関連するサードパーティサービスによって確認することが可能になる。これは、例えば、サードパーティサービスが、電力およびネットワーク効率の良い方法で、(1つまたは複数の)その関連付けられた通信デバイスの1つまたは複数の特性(例えば、バッテリーステータス、障害が検出されたかどうかなど)を監視することを可能にするために有用である。この例では、要求ウェブフックおよびイベントウェブフックは、同じである。しかし、これらは異なっていてもよい。
【0061】
ランディングページは、ユーザによってテキストフィールド505に入力されていてもよい。これにより、通信デバイス100に関連付けられた追加の機能を実装することが可能になる。例えば、通信デバイス100は、別のNFC対応データ処理装置(例えば、スマートフォン)とNFC信号を交換するために、通信デバイス100上にあるクイックレスポンス(QR)コード(図示せず)またはNFC回路(図示せず)を有することができる。QRコードまたはNFC信号は、ネットワークサービス装置111(例えば、ネットワークサービス装置111によってホストされるウェブサービスのURLを介して)と通信デバイス100のデバイスIDの両方を示す。QRコードまたはNFC信号を検出したデータ処理装置(例えば、スマートフォン)からデバイスIDを備えるURLでの要求の受信に応答して、ネットワークサービス装置111は、テキストフィールド505に示されるURLへのリダイレクトを実施する。このURLは、例えば、サードパーティサービスに関連付けられ得、それによってネットワークおよび/または通信デバイスに関する情報(再び、デバイスIDに基づく)が、QRコードまたはNFC信号のスキャンに応答してユーザに迅速かつ効率的に提供されることが可能になる。
【0062】
関連付けられたデバイスの数は、この特定のネットワークに登録されている通信デバイスの総数を示す。この場合、デバイスは2つ存在する(したがって、テキストフィールド506には数「2」が現れる)。テーブル506には、各登録されているデバイスを示す情報も表示される。ここで、各デバイスは、列506Aにおいてその一意のデバイスID(この例では128ビットUUIDでもある)で識別される。追加の情報もまた、提供される。この例では、追加の情報は、各通信デバイスによって送信されたタイプAアドバタイジングパケットから取得された情報を備える。具体的には、列506Bは、バッテリーレベルを示し(mVで、タイプBアドバタイジングパケットのバッテリー部分に基づいて)、列506Cは、障害が検出されたかどうかを示す(「F」は偽(すなわち、障害がない)を示し、「T」は真(すなわち、タイプAアドバタイジングパケットの障害サブ部分に基づいて、障害がある)を示す。この例では、追加の情報はまた、連絡が各通信デバイスから最後に受信された日時を(列506Dに)備える。これは、例えば、最新のタイプAアドバタイジングパケットが検出された時間であってもよい。
【0063】
実際には、はるかに多数の通信デバイスがネットワークに関連付けられ、テーブル506で識別されてもよく、はるかに多数の情報タイプがテーブル506に存在してもよいことが理解されよう。テーブルに提示される情報タイプは、サードパーティサービスオーナー(例えば、電子ディスプレイ508に表示されるさらなる構成画面(図示せず)を介して)によってネットワークサービス装置111において構成可能であり得、関係する通信デバイス100の機能に依存し得る。
【0064】
デバイスIDは、デバイスIDに基づいてネットワーク(次いで、一意のネットワークIDによって示される)を明確に識別することができるように、各デバイスIDが一意である限り、任意の適切な方法で各それぞれの通信デバイス100に割り当てることができる。一例では、各デバイスIDおよびネットワークIDは128ビットのユニバーサル一意識別子(UUID)であり、それによって各デバイスIDおよびネットワークIDがグローバルに一意であることが保証される。
【0065】
任意の適切な技法を使用して、センサなどの通信デバイス100をネットワークに追加することができる。追加された通信デバイスは、構成画面507のテーブル506に追加のデバイスとして現れる。一例では、通信デバイスのデバイスIDは、ユーザによって手動で追加される(例えば、構成画面507に設けられたテキストフィールド(図示せず)にデバイスIDを入力することによって)。別の例では、通信デバイス100は、別のNFC対応データ処理装置(例えば、スマートフォン)とNFC信号を交換するために、通信デバイス100上にあるQRコード(図示せず)またはNFC回路(図示せず)を有することができる。QRコードまたはNFC信号は、通信デバイス100のデバイスIDを示す。次いで、ネットワークサービス装置111のウェブサービスは、QRコードまたはNFC信号をスキャンすることが可能であるデバイス上(例えば、スマートフォンのブラウザ上)で実行することができ、QRコードまたはNFC信号を介してデバイスIDを受信したことに応答して、ウェブサービスは、通信デバイスをテーブル506に追加する(それによってデバイスIDをネットワークIDに関連付ける)。次いで、その特定の通信デバイスから受信した電子情報は、例えば、要求および/またはイベントウェブフックを介して、サードパーティサービスをホストするサードパーティサーバにルーティングされる。このようにQRコードまたはNFC信号を使用することにより、通信デバイス(各々一意のデバイスIDを有する)を特定のネットワーク(一意のネットワークIDを有する)およびサードパーティサービス(ネットワークIDに関連付けられた要求および/またはイベントウェブフックに基づく)に迅速かつ効率的に関連付けることが可能である。通信デバイス100はまた、例えば、Bluetoothスキャンを使用してネットワークIDに関連付けられてもよい。この場合、例えば、ネットワークサービス装置111のウェブサービスが実行されるデータ処理装置(例えば、スマートフォンまたはパーソナルコンピュータ)は、Bluetoothスキャンを行い、通信デバイスは各々、それらのデバイスIDを示すBluetooth信号を出力する。一例では、Bluetooth信号は、タイプBアドバタイジングパケットである。そして、データ処理装置は、各検出したデバイスIDを構成中のネットワークのネットワークIDに関連付ける。これにより、複数の通信デバイスを迅速かつ容易に特定のネットワークIDに関連付けることが可能になる。
【0066】
したがって、本技法は、ウェブサーバ(例えば、サードパーティサーバ201Aまたは201B)上でウェブサービスをホストする任意のパーティが、ウェブサービスと通信するように構成された通信デバイス100のネットワークを確立することを可能にする。通信デバイス100自体、およびゲートウェイ装置105として作用するように構成された1つまたは複数のデータ処理装置(例えば、適切なアプリがインストールされたスマートフォン)以外のインフラストラクチャは不要である。これは、例えば、通信デバイス100の近傍にこのようなゲートウェイ装置105が多く存在する環境(例えば、工場機械の性能を監視するための多くの通信デバイスを備え、ほとんどの工場労働者がスマートフォンを携行する工場、足下を監視するための多くの通信デバイスを備え、ほとんどの買い物客がスマートフォンを携行するショッピングセンター、または群衆の安全を監視するための多くの通信デバイスを備え、群衆におけるほとんどの人々がスマートフォンを携行するスタジアム)において、特に有益である。これにより、信頼性が高く効率的な通信デバイスネットワークを任意のパーティが安価かつ迅速にセットアップすることが可能になる。
【0067】
上記の例では、要求および/またはイベントは、サードパーティサーバに報告される(例えば、ウェブフックを介して)。別の例では、ネットワークサービス装置111自体が要求および/またはイベントを受信し、要求の場合、応答を発行することができる。例えば、ネットワークサービス装置111自体は、記載された方法で、1つまたは複数の通信デバイス100と情報を交換するウェブサービスを動作させることができる。ここで、ネットワークサービス装置111とサードパーティサーバ201Aまたは201Bの両方の説明された機能は、単一のデータ処理装置によって実行される。
【0068】
上記の例では、ネットワークサービス装置111は、デバイスIDを検索して通信デバイス100が関連付けられているサードパーティサービスを決定し、情報を関連するサードパーティサービスにルーティングする。別の例では、ゲートウェイ装置自体がデバイスIDを検索し、情報を関連するサードパーティサービスにルーティングする。この場合、ゲートウェイ装置105の記憶媒体108(ネットワークサービス装置111の記憶媒体114ではなく)は、例えば、デバイスIDを関連するネットワークIDに関連付けているデータベース、およびネットワークIDを関連するサードパーティサービスに関連付けているデータベースを記憶する。データベースはまた、例えば、ネットワーク200上の別の位置(図示せず)に記憶されてもよい。ここで、ゲートウェイ装置105とネットワークサービス装置111の両方の説明された機能は、単一のデータ処理装置によって実行される。
【0069】
例えば、互いに物理的に近接した複数の通信装置100が存在し、タイプBアドバタイジングパケットが使用される場合、一部の通信装置のみがタイプBアドバタイジングパケットを送信してもよい。これにより、近傍のゲートウェイ装置105は、タイプAアドバタイジングパケットをスキャンするためのモードに切り替わる。そして、すべての通信装置がタイプAアドバタイジングパケットを送信してもよい(次に近傍のゲートウェイ装置105によって検出される)。これは、タイプAアドバタイジングパケットを使用する利点を可能にするが、通信装置100の一部(すなわち、タイプAアドバタイジングパケットのみを送信するもの)の複雑さを低減することを可能にする。例えば、それらの低コストおよび低消費電力のために、より複雑度の低い通信装置が望ましい。
【0070】
本明細書における「Bluetooth(RTM)Low Energy」という言及は、記載された実施形態によるBluetooth Low EnergyアドバタイジングパケットおよびBluetooth Low Energy接続確立を可能にする任意のバージョンを指す。これには、本特許/特許出願の有効出願日におけるBluetooth Low Energyの現在のバージョン、これらの特徴が含まれていたBluetooth Low Energyの以前のバージョン、およびこれらの特徴が保持されているBluetooth Low Energyの将来のバージョンが含まれる。本技法で使用可能なBluetooth Low Energyの非限定的な例は、[1]に記載のものである。
【0071】
本明細書における「iBeacon」という言及は、UUID、メジャー識別子、およびマイナー識別子を備えるiBeaconアドバタイジングパケットを可能にし、ゲートウェイ装置(特に、Apple iOS装置)が記載された実施形態に従ってタイプBアドバタイジングパケットを検出するモードに入ることを可能にする任意のバージョンを指す。これには、本特許/特許出願の有効出願日におけるiBeaconの現在のバージョン、これらの特徴が含まれていたiBeaconの以前のバージョン、およびこれらの特徴が保持されているiBeaconの将来のバージョンが含まれる。本技法で使用可能なiBeaconの非限定的な例は、[2]に記載のものである。
【0072】
図6は、一実施形態による第1の方法を示す。方法は、ゲートウェイ装置105によって実装される。
【0073】
方法は、ステップ600で開始する。
【0074】
ステップ601において、プロセッサ106は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケット(例えば、タイプAアドバタイジングパケット300A)において、通信装置100の識別子(例えば、デバイスID313)および通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータ(例えば、要求サブ部分311D)を無線で受信するようにBluetooth通信インターフェース109を制御する。これは、例えば、
図4のステップ400A’に例示される。
【0075】
ステップ602において、プロセッサ106は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが、通信装置100がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示すかどうか(例えば、要求サブ部分311Dが0または1を含むかどうか)を決定する。
【0076】
無線接続が要求されない場合、方法は、ステップ606で終了する。
【0077】
無線接続が要求された場合、方法は、ステップ603に進む。ステップ603において、プロセッサ106は、(Bluetooth通信インターフェース104を介して)通信装置100との無線接続を確立するようにBluetooth通信インターフェース109を制御する。これは、例えば、
図4のステップ415、405、および406に例示される。
【0078】
ステップ604において、プロセッサ106は、確立された無線接続を介して、通信装置の識別子に関連付けられた通信装置100からの情報(例えば、通信装置のセンサ測定値を示す情報)を受信するようにBluetooth通信インターフェース109を制御する。これは、例えば、
図4のステップ407に例示される。
【0079】
ステップ605において、プロセッサ106は、ステップ604で受信した情報をウェブサービスに(例えば、ウェブサービスをホストするサードパーティサーバ201Aまたは201Bに)送信するようにネットワーク通信インターフェース110を制御する。これは、例えば、
図4のステップ408および410に例示される。この特定の例では、情報は、ネットワークサービス装置111を介してウェブサービスに送信される。
【0080】
方法は、ステップ606で終了する。
【0081】
図7は、一実施形態による第2の方法を示す。方法は、ネットワークサービス装置111によって実装される。
【0082】
方法は、ステップ700で開始する。
【0083】
ステップ701において、プロセッサ112は、ゲートウェイ装置105を介して、通信装置100の識別子(例えば、デバイスID313)および通信装置からの情報(例えば、通信装置のセンサ測定値を示す情報)を受信するようにネットワーク通信インターフェース115を制御する。これは、例えば、
図4のステップ408に例示される。通信装置の識別子は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケット(例えば、タイプAアドバタイジングパケット300A)において通信装置によってゲートウェイ装置に送信され、通信装置からの情報は、ゲートウェイ装置との無線接続を示すBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおけるインジケータ(要求サブ部分311D)が通信装置によって要求されたことに応答して、ゲートウェイ装置と確立された無線接続を介して通信装置によってゲートウェイ装置に送信される。
【0084】
ステップ702において、プロセッサ112は、通信装置の識別子に関連付けられたウェブサービスを識別する。これは、例えば、記憶媒体114に記憶されたデータベースから通信装置識別子を検索し、通信装置識別子をネットワーク識別子に関連付け、ネットワーク識別子をウェブサービスに関連付けることによって達成される。これは、例えば、
図4のステップ409に例示される。
【0085】
ステップ703において、プロセッサ112は、受信した情報を識別されたウェブサービスに(例えば、ウェブサービスをホストするサードパーティサーバ201Aまたは201Bに)送信するようにネットワーク通信インターフェース115を制御する。これは、例えば、
図4のステップ410に例示される。
【0086】
方法は、ステップ704で終了する。
【0087】
図8は、一実施形態による第3の方法を示す。方法は、通信装置100によって実装される。
【0088】
方法は、ステップ800で開始する。
【0089】
ステップ801において、プロセッサ101は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケット(例えば、タイプAアドバタイジングパケット300A)において、通信装置の識別子(例えば、デバイスID313)および通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータ(例えば、要求サブ部分311D)を無線で送信するようにBluetooth通信インターフェース104を制御する。これは、例えば、
図4のステップ400A’に例示される。
【0090】
ステップ802において、プロセッサ101は、ゲートウェイ装置105からの無線接続要求の受信に応答して、(Bluetooth通信インターフェース109を介して)ゲートウェイ装置との無線接続を確立するようにBluetooth通信インターフェース104を制御し、無線接続要求は、通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることをBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合にゲートウェイ装置から受信される。これは、例えば、
図4のステップ415、405、および406に例示される。
【0091】
ステップ803において、プロセッサ101は、確立された無線接続を介して、通信装置の識別子に関連付けられた情報(例えば、通信装置100のセンサ測定値を示す情報)をゲートウェイ装置105に送信するようにBluetooth通信インターフェース104を制御する。
【0092】
方法は、ステップ804で終了する。
【0093】
本開示の(1つまたは複数の)実施形態は、以下の番号が付けられた条項によって定義される。
【0094】
1.ゲートウェイ装置であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で受信し、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに応答して、前記通信装置との無線接続を確立し、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた前記通信装置からの情報を受信し、
前記受信した情報をウェブサービスに送信する
ように構成された回路を備える、ゲートウェイ装置。
【0095】
2.前記ウェブサービスは、前記通信装置の前記識別子に関連付けられている、条項1に記載のゲートウェイ装置。
【0096】
3.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットであり、
前記回路は、第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットのセットのうちの1つまたは複数を受信することに応答して、またはもはや受信しないことに応答して、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを無線で受信するモードに入るように構成される、
条項1または2に記載のゲートウェイ装置。
【0097】
4.前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの前記セットの一部は、前記第1のタイプの1つまたは複数の以前に受信したBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに基づいて構成される、条項3に記載のゲートウェイ装置。
【0098】
5.前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの前記セットの一部は、前記第1のタイプの前記1つまたは複数の以前に受信したBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットによって示される通信装置の識別子に基づいて構成される、条項4に記載のゲートウェイ装置。
【0099】
6.前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、iBeaconパケットである、条項3~5のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0100】
7.前記通信装置から受信した前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記確立された無線接続を介して、前記要求に対する応答を前記通信装置に送信するように構成される、
条項1~6のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0101】
8.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置の特性が導出可能である情報を備える、条項1~7のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0102】
9.前記回路は、前記受信した情報と共に追加の情報を前記ウェブサービスに送信するように構成される、条項1~8のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0103】
10.前記追加の情報は、前記ゲートウェイ装置の位置を備える、条項9に記載のゲートウェイ装置。
【0104】
11.前記回路は、前記確立された無線接続を介して前記通信装置から受信した前記情報の認証および/または暗号化を可能にするためにセキュリティプロトコルを完成させるように構成される、条項1~10のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0105】
12.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れているかどうかのインジケータを備え、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していない場合、前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れていることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合にのみ、前記通信装置との無線接続を確立するように構成される、
条項1~11のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0106】
13.前記ゲートウェイ装置は、スマートフォンである、条項1~12のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
【0107】
14.ネットワークサービス装置であって、
ゲートウェイ装置を介して、通信装置の識別子および前記通信装置からの情報を受信し、前記通信装置の前記識別子は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、前記通信装置からの前記情報は、ゲートウェイ装置との無線接続を示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおけるインジケータが前記通信装置によって要求されたことに応答して、前記ゲートウェイ装置と確立された無線接続を介して前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、
前記通信装置の前記識別子に関連付けられたウェブサービスを識別し、
前記受信した情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成された回路を備える、ネットワークサービス装置。
【0108】
15.前記回路は、前記識別されたウェブサービスの識別子を前記通信装置の前記識別子に関連付けるデータベースにアクセスするように構成される、条項14に記載のネットワークサービス装置。
【0109】
16.前記通信装置から受信した前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記識別されたウェブサービスから、前記要求に対する応答を受信し、
前記要求に対する前記応答を前記通信装置に送信する
ように構成される、
条項14または15に記載のネットワークサービス装置。
【0110】
17.前記回路は、
前記ゲートウェイ装置を介して、前記通信装置の特性を示す情報を受信し、前記情報は、前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信された前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに備えられる情報から前記ゲートウェイ装置によって導出される前記通信装置の前記特性を示し、
前記通信装置の前記特性を示す前記情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成される、条項14~16のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【0111】
18.前記回路は、
前記ゲートウェイ装置から、前記ゲートウェイ装置を介して前記通信装置から受信した前記情報と共に追加の情報を受信し、
前記受信した情報と共に前記追加の情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように構成される、条項14~17のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【0112】
19.前記追加の情報は、前記ゲートウェイ装置の位置を備える、条項18に記載のネットワークサービス装置。
【0113】
20.前記ゲートウェイ装置を介して受信され、前記識別されたウェブサービスに送信される前記情報は、ウェブフックを使用して前記識別されたウェブサービスに送信される、条項14~19のいずれか一項に記載のネットワークサービス装置。
【0114】
21.通信装置であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、前記通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で送信し、
ゲートウェイ装置からの無線接続要求の受信に応答して、前記ゲートウェイ装置との無線接続を確立し、前記無線接続要求は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合に前記ゲートウェイ装置から受信され、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた情報を前記ゲートウェイ装置に送信する
ように構成された回路を備える、通信装置。
【0115】
22.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットであり、
前記回路は、前記ゲートウェイ装置に、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが受信可能であるモードに入らせるための第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを送信するように構成される、
条項21に記載の通信装置。
【0116】
23.前記送信された第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記送信された第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに基づいて構成される、条項22に記載の通信装置。
【0117】
24.前記送信された第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記送信された第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットによって示される前記通信装置の前記識別子に基づいて構成される、条項23に記載の通信装置。
【0118】
25.前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、iBeaconパケットである、条項22~24のいずれか一項に記載の通信装置。
【0119】
26.前記回路は、前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの1つまたは複数の反復、および前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットの1つまたは複数の反復を交互に送信するように構成される、条項22~25のいずれか一項に記載の通信装置。
【0120】
27.前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記第1のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングが示す場合に前記第2のタイプのBluetooth Low Energyアドバタイジングパケットを送信するように構成される、条項22~26のいずれか一項に記載の通信装置。
【0121】
28.前記ゲートウェイ装置に送信された前記情報は、要求であり、
前記回路は、前記確立された無線接続を介して、前記ゲートウェイ装置から前記要求に対する応答を受信するように構成される、
条項21~27のいずれか一項に記載の通信装置。
【0122】
29.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置の特性が導出可能である情報を備える、条項21~28のいずれか一項に記載の通信装置。
【0123】
30.前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットは、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れているかどうかのインジケータを備え、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していない場合、前記回路は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を受け入れていることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合にのみ、ゲートウェイ装置との無線接続を確立するように構成される、
条項21~29のいずれか一項に記載の通信装置。
【0124】
31.ゲートウェイ装置を制御する方法であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で受信し、
前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットに応答して、前記通信装置との無線接続を確立し、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた前記通信装置からの情報を受信し、
前記受信した情報をウェブサービスに送信する
ように前記ゲートウェイ装置を制御することを含む、方法。
【0125】
32.ネットワークサービス装置を制御する方法であって、
ゲートウェイ装置を介して、通信装置の識別子および前記通信装置からの情報を受信し、前記通信装置の前記識別子は、Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、前記通信装置からの前記情報は、ゲートウェイ装置との無線接続を示す前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおけるインジケータが前記通信装置によって要求されたことに応答して、前記ゲートウェイ装置と確立された無線接続を介して前記通信装置によって前記ゲートウェイ装置に送信され、
前記通信装置の前記識別子に関連付けられたウェブサービスを識別し、
前記受信した情報を前記識別されたウェブサービスに送信する
ように前記ネットワークサービス装置を制御することを含む、方法。
【0126】
33.通信装置を制御する方法であって、
Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットにおいて、前記通信装置の識別子および前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求しているかどうかのインジケータを無線で送信し、
ゲートウェイ装置からの無線接続要求の受信に応答して、前記ゲートウェイ装置との無線接続を確立し、前記無線接続要求は、前記通信装置がゲートウェイ装置との無線接続を要求していることを前記Bluetooth Low Energyアドバタイジングパケットが示す場合に前記ゲートウェイ装置から受信され、
前記確立された無線接続を介して、前記通信装置の前記識別子に関連付けられた情報を前記ゲートウェイ装置に送信する
ように前記通信装置を制御することを含む、方法。
【0127】
34.条項31~33のいずれか一項に記載の方法を実施するようにコンピュータを制御するための、プログラム。
【0128】
35.条項34に記載のプログラムを記憶する、記憶媒体。
【0129】
36.条項1に記載のゲートウェイ装置と、
条項14に記載のネットワークサービス装置と、
条項21に記載の通信装置と
を備える、システム。
【0130】
上記の教示に照らして、本開示の多くの修正および変形が可能である。したがって、特許請求の範囲内で、本開示は、本明細書に具体的に記載されている以外の方法で実践されてもよいことを理解されたい。
【0131】
本開示の実施形態が、少なくとも部分的に、1つまたは複数のソフトウェア制御情報処理装置によって実装されるものとして説明されている限り、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどのようなソフトウェアを搬送する機械可読媒体(特に、非一時的機械可読媒体)もまた、本開示の一実施形態を表すと見なされることが理解されよう。特に、本開示は、コンピュータに(1つまたは複数の)開示された方法のいずれかを実施させるコード構成要素を備える非一時的記憶媒体を含むと理解されるべきである。
【0132】
明確にするための上記の説明は、異なる機能ユニット、回路、および/またはプロセッサを参照して実施形態を説明していることが理解されよう。しかし、実施形態を損なうことなく、異なる機能ユニット、回路、および/またはプロセッサ間の機能の任意の適切な分散を使用することができることは明らかであろう。
【0133】
記載された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形態で実装され得る。記載された実施形態は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のコンピュータプロセッサ(例えば、データプロセッサおよび/またはデジタル信号プロセッサ)上で実行されるコンピュータソフトウェアとして実装されていてもよい。任意の実施形態の要素および構成要素は、任意の適切な方法で物理的、機能的、および論理的に実装されてもよい。実際、機能は、単一のユニット、複数のユニット、または他の機能ユニットの一部として実装されてもよい。したがって、開示された実施形態は、単一のユニットに実装されてもよく、または異なるユニット、回路、および/またはプロセッサ間で物理的および機能的に分散されてもよい。
【0134】
本開示は、いくつかの実施形態に関連して説明されてきたが、これらの実施形態に限定されることを意図するものではない。加えて、特定の実施形態に関連して特徴が記載されているように見えるかもしれないが、当業者は、記載された実施形態の様々な特徴を、本開示を実装するのに適した任意の方式で組み合わせることができることを認識するであろう。
【0135】
参考文献
[1]LINDH,Joakim Bluetooth low energy Beacons Texas Instruments Application Report SWRA274A-January 2015-Revised October 2015 https://www.ti.com/lit/an/swra475a/swra475a.pdf
[2]iBeacon-Apple Developer https://developer.apple.com/ibeacon/
【国際調査報告】