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特表2024-541035ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0833 20240101AFI20241029BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W84/06
H04W48/10
H04W60/00
H04W64/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525477
(86)(22)【出願日】2022-10-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2022123795
(87)【国際公開番号】W WO2023071721
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111245889.6
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
(57)【要約】
本発明は、地上端末が衛星通信システムにアクセスすることが困難であるという技術的課題を解決するための、ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体を開示する。当該方法は、受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび現在のビームのランダムアクセス手順を取得するステップと、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、地上端末の位置報告モードを取得するステップと、現在のビームのランダムアクセス手順において、位置報告モードで位置情報を報告するステップとを含み、ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、位置報告モードは、地上端末の位置報告経路を示すために使用され、位置情報は、地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星通信システムにおける地上端末に適用されるランダムアクセスの方法であって、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するステップと、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得するステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するステップと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用されることを特徴とするランダムアクセスの方法。
【請求項2】
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とすることを特徴とする請求項1に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項3】
前記地上端末の位置報告モードを取得するステップは、
前記衛星基地局の第1の情報を受信するステップと、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定するステップと、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項4】
前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含むことを特徴とする請求項3に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項5】
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)であることを特徴とする請求項4に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項6】
前記シグナリングは、
マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含むことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項7】
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、前記位置報告モードを決定するステップは、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告するステップと、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告するステップと、を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項8】
前記位置報告モードで前記位置情報を報告するステップは、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告するステップと、を含むことを特徴とする請求項4に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項9】
対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定するステップと、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告するステップとを含むことを特徴とする請求項8に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項10】
前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項11】
前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取ることを特徴とする請求項10に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項12】
前記位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり、ここで前記Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表すことを特徴とする請求項11に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項13】
前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、
事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応することを特徴とする請求項12に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項14】
前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項13に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項15】
前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項16】
対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告することを特徴とする請求項8に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項17】
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項16に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項18】
衛星通信システムにおける衛星基地局に適用するランダムアクセスの方法であって、
地上端末に前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定させるため、システムブロードキャストメッセージを送信するステップと、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末に、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法で前記衛星基地局にランダムアクセスさせるステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するステップと、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御するステップとを含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含むことを特徴とするランダムアクセスの方法。
【請求項19】
地上端末であって、
メモリ、送受信機およびプロセッサを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、前記プロセッサをは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取り、次のことを実行するように構成され、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記位置情報を報告し、前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用されることを特徴とする地上端末。
【請求項20】
前記プロセッサはさらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とすることを特徴とする請求項19に記載の地上端末。
【請求項21】
前記プロセッサはさらに、
前記衛星基地局の第1の情報を受信し、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定し、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定するように構成されることを特徴とする請求項20に記載の地上端末。
【請求項22】
前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含むことを特徴とする請求項21に記載の地上端末。
【請求項23】
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)であることを特徴とする請求項22に記載の地上端末。
【請求項24】
前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含むことを特徴とする請求項21から請求項23のいずれか1項に記載の地上端末。
【請求項25】
前記プロセッサはさらに、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告し、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告するように構成されることを特徴とする請求項22または請求項23に記載の地上端末。
【請求項26】
前記プロセッサはさらに、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告することを特徴とする請求項22に記載の地上端末。
【請求項27】
前記プロセッサはさらに、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告するように構成されることを特徴とする請求項26に記載の地上端末。
【請求項28】
前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つことを特徴とする請求項27に記載の地上端末。
【請求項29】
前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取ることを特徴とする請求項28に記載の地上端末。
【請求項30】
前記位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり;ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表すことを特徴とする請求項29に記載の地上端末。
【請求項31】
前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応することを特徴とする請求項30に記載の地上端末。
【請求項32】
前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項31に記載の地上端末。
【請求項33】
前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送することを特徴とする請求項29から請求項32のいずれか1項に記載の地上端末。
【請求項34】
前記プロセッサはさらに、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告するように構成されされることを特徴とする請求項26に記載の地上端末。
【請求項35】
前記プロセッサはさらに、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項34に記載の地上端末。
【請求項36】
衛星基地局であって、
メモリ、送受信機およびプロセッサを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、前記プロセッサをは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取り、次のことを実行するように構成され、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末に、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法で前記衛星基地局にアクセスさせ、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信し、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御することを特徴とする衛星基地局。
【請求項37】
地上端末であって、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するように構成される、受信ユニットと、
現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するように構成される、送信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記受信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用されることを特徴とする地上端末。
【請求項38】
衛星基地局であって、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信するように構成される送信ユニットと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するように構成される受信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記送信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末に、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法で前記衛星基地局にアクセスさせ、
前記送信ユニットはさらに、前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。ことを特徴とする衛星基地局。
【請求項39】
プロセッサ可読記憶媒体であって、
前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されることを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月26日に中国特許局に提出し、出願番号が202111245889.6であり、発明名称が「ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、衛星通信の分野に関し、特に、ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
衛星通信システム(Non-Terrestrial Networks、NTN)では、ビーム適用の効率を向上させるために、アクセス・ビームのカバレージが広くなることがよくある。実際にサービスを提供するサービス・ビーム(データ・サービス・ビームとも呼ばれる)のカバレッジはこれより小さくなる。
【0004】
例えば、典型的な衛星通信システムには、アクセス・ビームとサービス・ビームという2種類のビームが含まれている。ここで、アクセス・ビームはサービス・ビームのスケジューリングに使用される。衛星の単一ビームのカバレージが広いため、NTN地上端末の位置が取得できない場合、衛星ネットワークはビーム追跡とスケジューリングを実行することが困難である。初期アクセス・ビームのカバレッジエリアは広いが、サービス・ビームの実際のカバレッジエリアは小さいという条件下で、ネットワークがユーザーにサービスを提供するためにサービス・ビームをスケジュールする必要があり、衛星がNTN地上端末アクセス・ビームの位置情報を取得できない場合、衛星は、後続のアップリンクおよびダウンリンクデータ送信のために、NTN地上端末に適したサービスビームを正確にスケジュールできない。
【0005】
既存の衛星通信システムでは、NTN地上端末の位置情報をどのように通知するかがまだ規定されていない。NTN地上端末の潜在的な位置情報報告モードには、グローバル・ナビゲーション・システム(Global Navigation Satellite System,GNSS)位置情報報告モード、セル識別報告モード、およびビーム識別報告モードが含まれ得る。しかし、アクセス・ビームのカバレージが広く、サービス・ビームのカバレージが狭い場合、上記の潜在的な位置情報報告モードでは、NTN地上端末の位置の正確性と信頼性を保証できず、結果として、NTN地上端末が適切なサービス・ビームに正確にアクセスできなくなり、最終的には衛星通信システムへのアクセスの失敗につながる。
【0006】
このため、NTN地上端末が適切なサービス・ビームにいかに正確にアクセスできるようにするかが緊急の技術課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来技術に存在する上記の技術的課題を解決するためのランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様では、上記の技術的課題を解決するために、本発明の実施例によって提供されるランダムアクセスの方法は、衛星通信システムにおける地上端末に適用され、当該方法の技術的解決手段は次のとおりである。
【0009】
受信した衛星基地局からのシステムブロードキャスト情報から現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するステップと、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得するステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するステップとを含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0010】
可能な実施態様では、前記方法は、さらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得するステップと、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とするステップと、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とするステップとを含み、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なる。
【0011】
可能な実施態様では、前記地上端末の位置報告モードを取得するステップは、
前記衛星基地局の第1の情報を受信受信するステップと、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定するステップと、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定するステップとを含む。
【0012】
可能な実施態様では、前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つで位置を報告することを含む。
【0013】
可能な実施態様では、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)である。
【0014】
可能な実施態様では、前記シグナリングは、マスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)またはシステムメッセージブロック(System Information Block 1,SIB1)を含む。
【0015】
可能な実施態様では、前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、前記位置報告モードを決定するステップは、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告するステップと、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告するステップとを含む。
【0016】
可能な実施態様では、前記位置報告モードで前記位置情報を報告するステップは、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告するステップとを含む。
【0017】
可能な実施態様では、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定するステップと、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告するステップとを含む。
【0018】
可能な実施態様では、前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会(RACH Occasion,RO)リソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
可能な実施態様では、前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0020】
可能な実施態様では、前記位置情報によって占用されるビットの総数がlog2(R)であり、ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0021】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。
【0022】
可能な実施態様では、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0023】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0024】
可能な実施態様では、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号(De Modulation Reference Signal,DMRS)のうちの少なくとも1つ、または2つが共同で前記位置情報を報告する。
【0025】
可能な実施態様では、前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0026】
第2の態様では、本発明の実施例は、衛星通信システムにおける衛星基地局に適用されるランダムアクセスの方法を提供し、当該方法は、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信するようにするステップと、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末は、第1の態様のランダムアクセスの方法を採用して前記衛星基地局にランダムアクセスするステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するステップと、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御するステップとを含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含む。
【0027】
第3の態様では、本発明の実施例は、メモリ、トランシーバ、およびメモリ、送受信機およびプロセッサを含む地上端末も提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、前記プロセッサをは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取り、次のことを実行するように構成され、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告し、前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0028】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とする。
【0029】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記衛星基地局の第1の情報を受信し、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定し、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定する。
【0030】
可能な実施態様では、前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告する。
【0031】
可能な実施態様では、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)である。
【0032】
可能な実施態様では、前記シグナリングは、
マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含む。
【0033】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告し、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告する。
【0034】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告する。
【0035】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告する。
【0036】
可能な実施態様では、前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
可能な実施態様では、前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0038】
可能な実施態様では、前記位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり、ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0039】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。
【0040】
可能な実施態様では、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0041】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0042】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告する。
【0043】
可能な実施態様では、前記プロセッサはさらに、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0044】
第4の態様では、本発明の実施例は、衛星基地局を提供し、前記衛星基地局は、メモリ、送受信機およびプロセッサを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取り、次のことを実行するように構成され、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末は、地上端末側で前記ランダムアクセス方法で前記衛星基地局にアクセスし、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信し、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。
【0045】
第5の態様では、本発明の実施例は地上端末をさらに提供し、前記地上端末は、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するように構成される、受信ユニットと、
現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するように構成される、送信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記受信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0046】
可能な実施態様では、前記受信ユニットはさらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とする。
【0047】
可能な実施態様では、前記受信ユニットはさらに、
前記衛星基地局の第1の情報を受信し、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定し、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定する。
【0048】
可能な実施態様では、前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告する。
【0049】
可能な実施態様では、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)である。
【0050】
可能な実施態様では、前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含む。
【0051】
可能な実施態様では、前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、前記位置報告モードを決定しすることは、具体的に、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告し、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告する。
【0052】
可能な実施態様では、前記送信ユニットはさらに、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告し;
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告する。
【0053】
可能な実施態様では、前記送信ユニットはさらに、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告する。
【0054】
可能な実施態様では、前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
可能な実施態様では、前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0056】
可能な実施態様では、前記位置情報によって占用されるビットの総数がlog2(R)であり、ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0057】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。
【0058】
可能な実施態様では、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0059】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0060】
可能な実施態様では、前記送信ユニットはさらに、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告する。
【0061】
可能な実施態様では、前記送信ユニットはさらに、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0062】
第6の態様では、本発明の実施例によって提供される衛星基地局は、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信するように構成される、送信ユニット2101と、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するように構成される受信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記送信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末は、地上端末側で前記ランダムアクセス方法で前記衛星基地局にアクセスし、
前記送信ユニットはさらに、前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。
【0063】
第7の態様では、本発明の実施例は、プロセッサ可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに第1の態様または第2の態様による方法を実行させるように構成される。
【発明の効果】
【0064】
本発明の実施形態の上記の1つまたは複数の実施形態における技術的解決手段を通じて、本発明の実施形態は、少なくとも以下の技術的効果を有する。
【0065】
本発明の実施形態によれば、地上端末が受信している現在のビームがアクセス・ビームである場合、アクセス・ビームのランダムアクセス手順において、衛星基地局が指定するモードにより、地上端末の位置情報を衛星基地局に報告し、衛星基地局は地上端末の位置情報を迅速かつ正確に取得し、地上端末の位置情報に従って適切なサービス・ビームを地上端末に割り当て、衛星通信システムに正常にアクセスできる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1】5G NRシステムにおける4段階のランダムアクセス手順を示す図である。
図2】5G NRシステムにおける2段階のランダムアクセス手順を示す図である。
図3】衛星のビームカバレージの概略図である。
図4】本発明の実施形態によって提供される地上端末側のランダムアクセス方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施形態によって提供されるアクセス・ビームのカバレージとサービス・ビームのカバレージとの間の関係を示す概略図である。
図6】本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットとROリソースとの間の対応関係を示す概略図である。
図7】本発明の実施形態によって提供される位置情報の値とROリソースとの間の対応関係を示す概略図である。
図8】本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと1レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す概略図である。
図9】本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと2レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す概略図である。
図10】本発明の実施形態によって提供されるROリソースと位置情報を共同で示す1レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す概略図である。
図11】本発明の実施形態によって提供されるROリソース与位置情報を共同で示す2レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す概略図である。
図12】本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットとPUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスとの間の対応関係を示す概略図である。
図13】本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと、PUSCHのデータ部分のビットおよびPUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスとの間の対応関係を示す概略図である。
図14】本発明の実施形態によって提供される衛星基地局側のランダムアクセス方法のフローチャートである。
図15】本発明の実施形態によって提供される4段階のランダムアクセス手順における衛星基地局と地上端末との間のインタラクションの概略図である。
図16】本発明の実施形態によって提供される2段階のランダムアクセス手順における衛星基地局と地上端末との間のインタラクションの概略図である。
図17】本発明の実施形態によって提供される地上端末の概略構造図である。
図18】本発明の実施形態によって提供される衛星基地局の概略構造図である。
図19】本発明の実施形態によって提供される地上端末の別の概略構造図である。
図20】本発明の実施形態によって提供される衛星基地局の別の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
本発明の実施形態における「および/または」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を説明し、たとえば、Aおよび/またはBは、A単独、AとB一緒、およびB単独の3つのタイプのオブジェクトが存在し得ることを示している。記号「/」は通常、関連するオブジェクトが「または」関係にあることを示す。
【0068】
本発明の実施形態における「複数」という用語は、2つ以上を指し、他の数量詞も同様である。
【0069】
以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、そのすべてではないことが明らかである。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0070】
本発明の実施形態によって提供される技術的解決手段は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用することができる。例えば、適用可能なシステムは、グローバル移動体通信システム(global system of mobile communication,GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)汎用パケット無線サービス(general packet radio service,GPRS)システム、ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex,TDD)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution advanced,LTE-A)システム、ユニバーサル移動システム(universal mobile telecommunication system,UMTS)、世界規模のマイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access,WiMAX)システム、5G新無線(New Radio, NR)システムなどである。これらのさまざまなシステムには、端末装置やネットワーク装置が含まれる。このシステムは、進化型パケットシステム(Evloved Packet System,EPS)、5Gシステム(5GS)などのコアネットワーク部分を含むこともできる。
【0071】
本発明の実施形態に含まれる地上端末は、無線送受信機能を備えた装置であり、屋内または屋外、ハンドヘルド、ウェアラブル、または車載を含む陸上に配備することができる。また、地上端末は、船などの水上に配備することもできる。また、航空機、気球、衛星などの空中に配備することもできる。地上端末には、衛星基地局と通信できる携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線機能を備えたコンピュータ、仮想現実(virtual reality,VR)端末装置、拡張現実(Augmented Reality,AR)端末装置、産業制御(industrial control)用無線端末、自動運転(self driving)用無線端末、遠隔医療(remote medical)用無線端末、スマートグリッド(smart grid)用無線端末、交通安全(transportation safety)用無線端末、スマートシティ(smart city)用無線端末、スマートホーム(smart home)用無線端末なでであってもよい。
【0072】
本発明の実施形態に係る衛星基地局は、地上端末に無線アクセスサービスを提供し、アクセスされた地上端末に対して無線リソースをスケジュールし、信頼性の高い無線伝送プロトコルおよびデータ暗号化プロトコルを提供することができる。
【0073】
図1を参照されたい。図1は、5G NRシステムにおける4段階のランダムアクセス手順を示す図である。
【0074】
ステップ101:端末は、メッセージ1(ランダムアクセス・プリアンブル)を基地局に送信する。
【0075】
ステップ101で、端末は物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)時間周波数リソースにおいて、基地局にメッセージ1(Msg1)とも呼ばれるランダムアクセス・プリアンブル(random access preamble)を送信する。ランダムアクセス・プリアンブルの機能は、ランダムアクセス要求を基地局に通知し、基地局が端末との間の送信遅延を推定できるようにすることである。これによって、基地局は、アップリンクタイミング(uplink timing)を校正し、校正情報は、タイミング・アドバンスコマンド(Timing Advance command,TAコマンド)を通じて端末に通知する。
【0076】
ステップ102:基地局は、メッセージ2(ランダムアクセス応答)を端末に送信する。
【0077】
基地局は、ランダムアクセス・プリアンブルを検出した後、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)/物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)において、端末にメッセージ2(Msg2)と呼ぶランダムアクセス応答(Random Access Response,RAR)を送信する。ランダムアクセス応答には、上記ステップ101で受信したランダムアクセス・プリアンブルのシーケンス番号、TAコマンド、アップリンクリソース割り当て情報およびセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier,C-RNTI)などが含まれてもよい。
【0078】
ステップ103:端末は、メッセージ3(RRC接続要求)を基地局に送信する。
【0079】
端末がランダムアクセス応答を受信した後、当該ランダムアクセス応答内のランダムアクセス・プリアンブルのシーケンス番号によって示されるランダムアクセス・プリアンブルが、上記のステップ101で端末によって基地局に送信されたランダムアクセス・プリアンブルと同じである場合、前記端末は、このランダムアクセス応答が端末に対するランダムアクセス応答であるとみなす。その後、端末は、ランダムアクセス応答によって示されたアップリンクリソース上で、メッセージ3(Msg3)とも呼ばれるアップリンクメッセージ(RRC接続要求)を送信する。ここで、Msg3は、一意のユーザー識別子を搬送することができる。
【0080】
ステップ104:基地局は、メッセージ4(競合解決)を端末に送信する。
【0081】
基地局は端末のアップリンクデータを受信し、メッセージ4(Msg4)とも呼ばれる競合解決メッセージを、PDSCH上でアクセスに成功した端末に返送する。基地局は、アクセスに成功した端末を示すために、競合解決メッセージにMsg3に含まれる一意のユーザー識別子を組み入れ、アクセスに成功しなかった他の端末はランダムアクセスを再開する。
【0082】
アクセス遅延とシグナリングオーバーヘッドを削減するために、5G NR システムでは2段階のランダムアクセス手順も提案されている。図2は5G NRシステムにおける2段階のランダムアクセス手順を示す図である。
【0083】
ステップ201:端末は、メッセージA(プリアンブル+データ)を基地局に送信する。
【0084】
メッセージA(MsgA)は、MsgA preamble部分とMsgAデータ部分とを含む。Preambleは、MsgA PRACH物理チャネルで伝送され、データ部分はMsgA PUSCH物理チャネルで伝送され、上記データ部分には、例えば、端末識別子、スケジューリング要求(Scheduling Request,SR)、小さなデータパケットなどが含まれてもよい。
【0085】
ステップ202:基地局は、メッセージB(ランダムアクセス応答)を端末に送信する。
【0086】
基地局は、端末にメッセージB(MsgB)と呼ぶランダムアクセス応答を送信する。上記ランダムアクセス応答には、ランダムアクセス・プリアンブル識別子(Random Access Preamble ID,RAPID)、TAコマンド、C-RNTIなどが含まれる。
【0087】
図3は、衛星のビームカバレージを示す図である。図3において、最大の楕円は衛星基地局の全カバレージであり、点線の楕円は衛星基地局のアクセス・ビームのカバレージである。図3に示すサービス・ビーム(データビームとも呼ばれる)は、地上端末に向けた小さなビームであり、ビーム集束機能を実現し、地上端末とデータ伝送を行う。アクセス・ビームのカバレッジはサービス・ビームのカバレージジよりも大きいため、Msg3などの初期アクセスプロセス中に地上端末が動作するためにサービス・ビームに転送する必要がある場合、ネットワーク側は、ユーザーの位置情報を知らないため、サービス・ビームのスケジューリングおよび設定を実施できず、地上端末が適切なサービス・ビームに正確にアクセスできず、さらに衛星通信システムに正常にアクセスできない。
【0088】
上述の技術的課題を解決するために、本発明の実施形態は、ランダムアクセスの方法、衛星基地局、地上端末および記憶媒体を提供する。
【0089】
図4に示すように、本発明の実施形態は、衛星通信システムにおける地上端末に適用される、ランダムアクセスの方法を提供する。当該方法の処理プロセスは次のとおりである。
【0090】
ステップ401:受信した衛星基地局からのシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび現在のビームのランダムアクセス手順を取得する。ここで、ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含む。
【0091】
上記ランダムアクセス手順は、前述の4段階のランダムアクセス手順であってもよいし、2段階のランダムアクセス手順であってもよい。ネットワーク側によって具体的に決定される。衛星基地局のシステムブロードキャストメッセージに、現在のビームのビームタイプおよび採用されるランダムアクセス手順が含まれる。地上基地局は、取得したシステムブロードキャスト情報を通じて上記情報を取得することができる。
【0092】
地上基地局が現在のビームが属するビームタイプおよび採用されるランダムアクセス手順を取得すると、ステップ402を実行することができる。
【0093】
ステップ402:現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、地上端末の位置報告モードを取得する。ここで、位置報告モードは、地上端末の位置報告経路を示すために使用される。
【0094】
端末の位置報告モードを取得した後または取得する前に、地上端末はその位置情報も取得する必要がある。これは次の手段で実現できる。
【0095】
現在のビームのビーム構成情報を取得し、ここで、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、ビーム構成情報は、現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは、現在のビームのうちの1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なる。
【0096】
図5は、本発明の実施形態によって提供されるアクセス・ビームのカバレージとサービス・ビームのカバレージとの間の関係を示す図である。
【0097】
図5はアクセス・ビームのカバレッジ(太線内)を示しており、アクセス・ビームのカバレッジは20のサブレンジに等分されており、ネットワーク側は各サブレンジを1つのサービス・ビームに対応させることができる。このように、サービス・ビームのカバレージのサイズは、1つのサブレンジのサイズ(図5の左下に示すように)である。サービス・ビームでカバーできる範囲が1つのサブレンジのサイズよりも大きい場合、複数の連続するサブレンジで構成されるエリアを1つのサービス・ビームのカバレージとみなすことができる(図5の右下の点線で囲まれた範囲に示すように)。
【0098】
現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、現在のビームのビーム構成情報にアクセス・ビームのカバレージとサービス・ビームのカバレージとの間の関係が含まれる。上記ビーム構成情報を取得した後、地上端末は、その測位情報を組み合わせることによって地上端末の位置情報を決定することができる。位置情報の精度に応じて、地上端末は次のモードで位置情報を決定できる。
【0099】
第1種の測位モード:地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有しない(すなわち、正確な測位情報を取得できない)場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで地上端末の現在位置の測位情報を決定する。ビーム構成情報内の測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスが地上端末の位置情報として採用される。
【0100】
上記他の測位モードは、たとえば、センサ、WiFiなどの助けを借りて位置情報を取得し、上記ビーム構成情報に基づき、上記測位情報に対応するサブレンジを決定する。現在のビームのビーム構成情報内の測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスが、報告のための地上端末の位置情報として採用される。
【0101】
第2種の測位モード:地上端末がGNSS位置特定機能を有する場合、GNSS測位機能に基づき、地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、ビーム構成情報から、GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを地上端末の位置情報として決定する。
【0102】
本発明によって提供される実施形態において、地上端末の測位情報を取得し、測位情報および現在のビームのビーム構成情報に基づき、地上端末の位置に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを決定し、サービス・ビームインデックスを報告するための地上端末の位置情報とし、データ伝送量を削減できるため、アクセス・ビームでの報告に適しており、ネットワーク側は地上端末に適切なサービス・ビームを正確に割り当てることができる。
【0103】
地上端末がその位置情報を決定した後または決定する前に、地上端末は、以下のモードでその位置情報の位置報告モードを取得する。
【0104】
衛星基地局の第1の情報を受信し、第1の情報が位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、シグナリング(明示的なシグナリングに相当する)に基づき、位置報告モードを決定し、第1の情報が現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報(暗示的にシグナリングに相当する)である場合RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するか否かに基づいて、位置報告モードを決定する。
【0105】
上記シグナリングは、マスター情報ブロック(MIB)またはシステムメッセージブロック1(SIB1)を含む。
【0106】
上記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージ、アップリンク物理共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つで位置を報告する。
【0107】
例えば、ネットワーク側は、ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内のアドレス情報をMIBを介して報告するように地上端末に指示し、地上端末は取得したMIBに基づき、位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージによってアドレス情報を報告するモードであることを決定する。
【0108】
別の例として、ネットワーク側は、ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびPUSCHによって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージによってSIBを介してアドレス情報を報告するように地上端末に指示する。そして、地上端末は、取得したSIBに基づき、位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびPUSCHによって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージによってアドレス情報を報告するモードであることを決定する。
【0109】
可能な実施態様では、RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、位置報告モードは次の方法で決定される。
【0110】
RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージによって位置情報を報告する。
【0111】
RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージで位置情報を報告する。
【0112】
上記RACH構成パラメータは、ランダムアクセス物理チャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)フォーマット、ランダムアクセス機会(RO)リソース、プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0113】
上記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含む。ここで、マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0114】
例えば、ネットワーク側は、RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが含まれ、地上端末は、前記RACH構成情報に基づき、位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで位置情報を報告するモードであると暗示的に決定し、地上端末接收到的RACH構成情報にRACH構成パラメータが含まれていない場合、位置報告モードがアップリンク・スケジューリングメッセージで位置情報を報告するモードであると暗示的に/間接的に決定する。
【0115】
現在のビームに対応するランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順または2段階のランダムアクセス手順である場合、上記異なる位置報告モードは、以下のように、ランダムアクセス手順で異なるメッセージを使用する。
【0116】
現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、アップリンク・スケジューリングメッセージは4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3である。
【0117】
例えば、地上端末が現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると判断した場合、使用されるランダムアクセス手順は4段階のランダムアクセス手順であり、ネットワーク側によって指定される位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで報告するモードであり、地上端末は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1でその位置情報を報告する。
【0118】
現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、ランダムアクセス・プリアンブルによって搬送されるメッセージが2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、アップリンク・スケジューリングによって搬送されるメッセージは2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PUSCHである。
【0119】
例えば、地上端末が現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると判断した場合、使用されるランダムアクセス手順は2段階のランダムアクセス手順である。ネットワーク側によって指定される位置報告モードは、PUSCHによって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージで報告するモードであり、地上端末は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PUSCHを通じて位置情報を報告する。
【0120】
地上端末の場合、地上端末の位置報告モードには以下のような場合が考えられる。
【0121】
第1種のモード:位置情報は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1(Msg1)で報告される。
【0122】
第2種のモード:位置情報は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3(Msg3)で報告される。
【0123】
第3種のモード:位置情報は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PRACH(MsgA-PRACH)で報告される。
【0124】
第4種のモード:位置情報は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PUSCH(MsgA-PUSCH)で報告される。
【0125】
第5種のモード:位置情報は、4段階のランダムアクセス手順のMsg1とMsg3でそれぞれ報告される(すなわち、同じ位置情報が報告される)。
【0126】
第6種のモード:位置情報は、2段階のランダムアクセス手順のMsgA-PRACHとMsgA-PUSCHでそれぞれ報告される(すなわち、同じ位置情報が報告される)。
【0127】
位置情報は、同じランダムアクセス手順で2つの異なるメッセージでそれぞれ報告されるため、位置情報の報告の信頼性が向上し、ネットワーク側が地上端末の位置情報を取得できるようになる。
【0128】
第7種のモード:位置情報は、4段階のランダムアクセス手順のMsg1とMsg3共同で報告される(すなわち、位置情報の異なる部分が報告される)。
【0129】
第8種のモード:位置情報は、2段階のランダムアクセス手順のMsgA-PRACHとMsgA-PUSCH共同で報告される(すなわち、位置情報の異なる部分が報告される)。
【0130】
ランダムアクセス手順において、位置情報を2つの情報共同で報告する場合、位置情報のデータを2つの部分に分割し、2つの情報のそれぞれに一方の部分を報告することができる。
【0131】
2つのメッセージを使用して地上端末の位置情報を一括して報知する場合、位置情報は2つの部分に分割され、予め設定された割合で分割されてもよいし、ネットワーク側がブロードキャストチャネルを通じて分割された割合を報知し、地上端末は予め設定された割合または報知された割合で位置情報を2つの部分に分割し、2つのメッセージにそれぞれ報知するようにしてもよい。
【0132】
例えば、地上端末が受信する指示は、上記第7種のモードの場合を利用して位置情報を報告することである。位置情報は合計10ビットを占め、あらかじめ設定された割合は0.6である。そして、位置情報に対応するビットデータは、最初の6ビットのデータと最後の4ビットのデータに分割される。データの最初の6ビットはMsg1を通じて報告され、データの最後の4ビットはMsg3を通じて報告される。
【0133】
同じランダムアクセス手順では、2つのメッセージを使用して位置情報を共同報告するため、各メッセージによって送信されるデータ量を削減でき、ネットワーク側が地上端末の位置情報を迅速に取得できるようになる。また、2つのメッセージで位置情報を共同報告することで、より多くのデータ量で高精度な位置情報を報告することができ、ネットワーク側はより正確な位置情報を取得することができる。
【0134】
地上端末がその位置報告モードおよび位置情報を取得した後、地上端末はステップ403を実行することができる。
【0135】
ステップ403:現在のビームのランダムアクセス手順において、位置報告モードで位置情報を報告し、前記位置情報は、地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0136】
本発明によって提供される実施形態において、地上端末が受信している現在のビームがアクセス・ビームである場合、アクセス・ビームのランダムアクセス手順において、衛星基地局が指定するモードにより、地上端末の位置情報を衛星基地局に報告する。これにより、衛星基地局は地上端末の位置情報を迅速かつ正確に取得し、地上端末の位置情報に従って適切なサービス・ビームを地上端末に割り当て、地上端末が適切なサービス・ビームに正確にアクセスでき、衛星通信システムに正常にアクセスできる。
【0137】
地上端末は衛星基地局から指示された位置報告モードを利用して、以下のように、位置情報を報告する。
【0138】
位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで伝送されるモードであると決定された場合、位置情報は、現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで報告され、
位置報告モードがアップリンク・スケジューリングメッセージで伝送されるモードであると決定された場合、位置情報は、現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージで報告され、
位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ伝送されるモードであると決定された場合、位置情報は、現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれで報告され、
位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージ共同で送信されるモードであると決定された場合、位置情報は2つの部分に分割され、位置情報の各部分は、現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれによって報告される。
【0139】
例えば、衛星基地局によって示す位置報告モードがアップリンク・スケジューリングメッセージで伝送する元である場合、使用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3でアドレス情報でアドレス情報を報告する。使用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PUSCHでアドレス情報を報告する。
【0140】
衛星基地局によって示す位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで伝送されるモードである場合、使用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1でアドレス情報を報告し、使用されるランダムアクセス手順あ2段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PRACHでアドレス情報を報告する。
【0141】
衛星基地局によって示す位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれで伝送されるモードである場合、使用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1とメッセージ3それぞれで完全なアドレス情報を報告し、使用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PRACHとメッセージA-PUSCHそれぞれで完全なアドレス情報を報告する。
【0142】
当衛星基地局によって示す位置報告モードがランダムアクセス・プリアンブルメッセージとアップリンク・スケジューリングメッセージ共同で伝送される場合、地上端末は、位置情報は位置情報を2つの部分(部分Aと部分B)に分割する。使用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順であれば、4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1で位置情報内の部分Aを報告し、メッセージ3でアドレス情報内の部分Bを報告する。使用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順であれば、地上端末は、2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-PRACHで位置情報内の部分Aを報告し、メッセージA-PUSCHでアドレス情報内の部分Bを報告する。
【0143】
地上端末がメッセージA-PUSCHでアドレス情報またはその一部の情報を報告する場合、メッセージA-PUSCHのデータ部分でアドレス情報を直接報告してもよいし、メッセージA-PUSCHのPUSCH DMRSでアドレス情報を間接報的に報告してもよい。たとえば、位置情報に対応するビットのうち、異なるビットは、PUSCH DMRSのさまざまなスクランブリングシーケンスに対応する。
【0144】
上記報告モードにおいて、地上端末がメッセージ3とメッセージA-PUSCHのデータ部分を使用して報告する場合、その報告モードは明示的報告(すなわち、地上端末の位置情報が直接報告される)に属する。他のモードは暗示的な報告(すなわち、地上端末の位置情報が他の情報を通じて間接的に報告される)に属する。暗示的な報告が使用されると、実際の位置情報のビットデータを送信せずに、他の情報を利用して間接的に地上端末の位置情報を報告するため、データ送信量を効果的に節約することができる。
【0145】
可能な実施態様では、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して以下のように前記位置情報を報告する。
【0146】
位置情報によって占用される各ビットまたは値とRACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージで現在値を報告する。
【0147】
例えば、RACHパラメータをROリソースとし、位置情報によって占用されるビットの総数を10ビットとする場合、ネットワーク側は、位置情報によって占用される10ビットとROリソースとの対応関係を図6に示すように予め定義する。図6は、本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットとROリソースとの間の対応関係を示す図である。図6のROリソースは、位置情報に対応する10ビットと1対1に対応するROインデックスRO#0~RO#9を含む。位置情報のバイナリデータが0000100100である場合、上記の対応関係を通じて、ROインデックス:RO#4およびRO#7(ROリソースに対応する現在値として記録される)が必要であることが判断できる。そして、RO#4とRO#7は、現在のビームの4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1で使用されるため、ネットワーク側は、地上端末の位置情報が0000100100であると判断することができる。
【0148】
また、位置情報の取り得る値は0~7を含み、RACHパラメータはROリソース(RO#0~RO#7)である。図7は、本発明の実施形態によって提供される位置情報の値とROリソースとの間の対応関係を示す図である。図7のROリソースは、ROインデックス:RO#0~RO#7を含み、RO#0~RO#7は、位置情報に対応する8つの取り得る値(0~7、これらの値はサービス・ビームインデックスである)と1対1に対応している。地上端末が位置情報が5であると判断した場合、RO#5は、現在のビームの4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1で使用され、衛星基地局は、地上基地局の位置情報が5であると判断できる。
【0149】
可能な実施態様では、位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり、ここで、RはRACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0150】
本発明の実施形態では、地上端末が位置情報を報告するときに使用されるサービス・ビームインデックスと、1つのアクセス・ビームに含まれるサービス・ビームの総数は通常固定されているため、位置情報によって占用されるビット総数は、アクセス・ビームに含まれるサービス・ビームの総数に基づいて決定される。1つのアクセス・ビームに含まれるサービス・ビームの総数をRとすると、位置情報によって占用されるビット総数(Mと表記)は次の式で求められる:
M=log2(R)。
【0151】
例えば、衛星基地局の1つのアクセス・ビームに8つのサービス・ビームがあると仮定すると、上記の式に従って、位置情報によって占有されるビット総数がM=log2(8)=3であるとと求められる。
【0152】
RACH構成パラメータが1レベルのプリアンブルインデックスであると仮定すると、ネットワーク側は、3ビットの位置情報と3つの1レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を事前に定義することができる。図8は、本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと1レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す図である。プリアンブルインデックス0~プリアンブルインデックス2は、位置情報のbit0~bit2と1対1に対応する。衛星基地局は、システムブロードキャストまたはシグナリングを通じて上記対応関係を地上基地局に通知し、地上端末が位置情報を報告するとき上記対応関係に従ってMsg1内の1レベルのプリアンブルインデックスを利用して位置情報を報告することができる。
【0153】
可能な実施態様では、位置情報がマルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいてビットの総数に対応するビットまたは位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、複数の集合は、マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各サブ集合内のビットまたは位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。ここで、事前に設定された順序は、位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序または位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0154】
例えば、位置情報によって占用されるビットの総数が12ビットであり、マルチレベルのプリアンブルインデックスが2レベルのプリアンブルインデックスであり、事前に設定された順序が下位ビットから上位ビットへの順である場合、上記12ビットを下位ビットから上位ビットへの順で順番に2つの集合に分割し、各集合は6ビットを含む。上記2つの集合は、2レベルのプリアンブルインデックス内の2つの1レベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。各1レベルのプリアンブルインデックスに6つのプリアンブルが含まれるため、各集合内の6ビットは、対応する1レベルのプリアンブル内の6つのプリアンブルと1対1に対応する。
【0155】
別の例として、位置情報の取り得る値は1~8であり、1~4を集合Aとし、5~8を集合Bとする。2レベルのプリアンブルインデックスのうちの1レベルのプリアンブルインデックスに含まれる4つのプリアンブルインデックスは、集合Aの4つの値と1対1に対応し、他の1レベルのプリアンブルに含まれる4つのプリアンブルインデックスは、集合Bは集合Aの4つの値と1対1に対応する。
【0156】
図9は、本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと2レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す図である。図9の位置情報によって占用される12ビットを2つの集合(集合1と集合2)に分割し、集合1はbit0~bit5を含み、集合2はbit6~bit11を含み、集合1および集合2はそれぞれ2レベルのプリアンブルインデックス内の2つの1レベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、集合1内の6ビット(bit0~bit5)は、1レベルのプリアンブルインデックス1内の6つのプリアンブルインデックス(プリアンブルインデックス0~プリアンブルインデックス5)と1対1に対応し、集合2内の6つのbit(bit6~bit11)は、1レベルのプリアンブルインデックス2内の6つのプリアンブルインデックス(プリアンブルインデックス0~プリアンブルインデックス5)と1対1に対応する。
【0157】
本発明によって提供される実施形態において、マルチレベルのプリアンブルインデックス内の異なる1レベルのプリアンブルインデックスに属するプリアンブルインデックスは、同一であっても異なっていてもよく、その詳細は限定されない。
【0158】
本発明によって提供される実施形態において、単一のRACH構成パラメータを介した間接的な指示に加えて、複数のRACH構成パラメータを介して位置情報を共同で指示することもできる。位置情報がROリソースとプリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0159】
ROリソースとプリアンブルインデックスリソースによって位置情報を共同で示してもよいし、ROリソースと1レベルのプリアンブルインデックスによって位置情報を共同で示してもよいし、ROリソースとマルチレベルのプリアンブルインデックスによって位置情報を共同で示してもよい。
【0160】
図10は、本発明の実施形態によって提供されるROリソースと位置情報を共同で示す1レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す図である。
【0161】
図10は、2つのRO(RO#0、RO#1)を示し、各ROは6つのプリアンブルインデックスを搬送し、RO#0によって搬送される6つのプリアンブルインデックスは、位置情報のbit0~bit5と1対1に対応し、RO#1によって搬送される6つのプリアンブルインデックスは、位置情報のbit6~bit11と1対1に対応する。
【0162】
図10に示す対応関係を利用すると、地上端末は、RO#0、RO#1(ROリソース)と1レベルのプリアンブルインデックスで、位置情報を共同で示すことができる。
【0163】
図11は、本発明の実施形態によって提供されるROリソースと位置情報を共同で示す2レベルのプリアンブルインデックスとの間の対応関係を示す図である。
【0164】
図11は、2つのRO(RO#0、RO#1)を示し、各ROは2レベルのプリアンブルインデックスを搬送し、RO#0によって搬送される2レベルのプリアンブルインデックス内のプリアンブルインデックスの各レベルにおける2つのプリアンブルインデックス(index0、index1)は、位置情報の2ビットと1対1に対応する。ネットワーク側は、図11に形成された対応関係を地上端末に通知することができる地上端末が位置情報を報告する場合、上記対応関係は、ROと2レベルのプリアンブルインデックスで共同で報告される。
【0165】
可能な実施態様では、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して、以下のように前記位置情報を報告する。
【0166】
アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分およびPUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告するか、または、両方で前記位置情報を共同で報告する。
【0167】
位置情報がアップリンクスケジューリングメッセージを通じて地上に報告される場合、現在のビームによって使用されるランダムアクセス手順は、4段階のランダムアクセス手順であってもよいし、2段階のランダムアクセス手順であってもよい。よって、上記報告モードは以下の通りである。
【0168】
モード1:4段階のランダムアクセス手順では、Msg3のPUSCHのデータ部分を使用して上記位置情報(明示的な報告モード)を搬送する。
【0169】
モード2:4段階のランダムアクセス手順では、Msg3のPUSCH DMRSを使用して上記位置情報(暗示的な報告モード)を搬送する。
【0170】
モード3:4段階のランダムアクセス手順では、Msg3のPUSCHのデータ部分とPUSCH DMRSで上記位置情報を共同で報告する。すなわち、PUSCHのデータ部分を使用して、位置情報の一部のビットに対応するデータを明示的に報告し、PUSCH DMRSを使用して、位置情報の残りのビットに対応するデータを暗示的に報告する。
【0171】
モード4:2段階のランダムアクセス手順では、MsgBのPUSCHのデータ部分を使用して上記位置情報(明示的な報告モード)を搬送する。
【0172】
モード5:2段階のランダムアクセス手順ではMsgBのPUSCH DMRSを使用して上記位置情報(暗示的な報告モード)を搬送する。
【0173】
モード6:2段階のランダムアクセス手順では、MsgBのPUSCHのデータ部分とPUSCH DMRSを使用して上記位置情報を共同で報告する。PUSCHのデータ部分を使用して位置情報の一部のビットに対応するデータを明示的に報告し、PUSCH DMRSを使用して位置情報の残りのビットに対応するデータを暗示的に報告する。
【0174】
例えば、現在のビームによって採用される4段階のランダムアクセス手順を例にとると、上記の位置情報はデータとして使用できる。4段階のランダムアクセス手順では、Msg3のPUSCHのデータ部分で報告される場合と、Msg3のPUSCH DMRSで暗示的に報告れる場合がある。
【0175】
図12は、本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットとPUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスとの間の対応関係を示す図である。
【0176】
図12では、位置情報の総ビット数が8である場合を例に挙げ、8つのビット(bit0~bit7)は、PUSCH DMRSの8つのスクランブリングシーケンス(S0~S7)と1対1に対応する。地上端末は、位置情報を報告する場合、上記対応関係に基づいて、対応のスクランブリングシーケンスを用いてスクランブルすることにより、位置情報の間接的な報告が完了することができる。
【0177】
PUSCH DMRSとデータ部分で位置情報を共同で報告する場合、位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、PUSCH DMRSとデータ部分はそれぞれ2つの部分の一方に対応し、PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、ここで、事前に設定された順序は、位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または、位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0178】
図13は、本発明の実施形態によって提供される位置情報のビットと、PUSCHのデータ部分のビットおよびPUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスとの間の対応関係を示す図である。
【0179】
位置情報の総ビット数が8である場合を例に挙げ、地上端末は、前記8ビットを2つの集合に分割し、具体的な分割方法は、前述の分割方法を参照することができる。2つの集合(集合1:bit0~bit1、集合2:bit2~bit7)が得られる。そのうちの集合1の2ビットは、PUSCHのデータ部分の2ビットに1対1に対応し、集合2の6ビットは、PUSCH DMRSの6つのスクランブリングシーケンス(S0~S5)に1対1に対応し、位置情報を報告する場合、地上端末は、上記対応関係に基づき、PUSCHのデータ部分の2ビットと、PUSCH DMRSの対応するスクランブリングシーケンスを使用してスクランブルを行い、位置情報を共同報告することができる。
【0180】
本発明によって提供される実施形態において、PUSCHのデータ部分における位置情報のビットに対応するビットは連続的であっても不連続であってもよいことを理解されたい。PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスにおける位置情報のビットに対応するスクランブリングシーケンスは連続的であっても不連続であってもよいが、ここでは限定されない。
【0181】
現在のアクセス・ビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、モード4~モード6の対応するモードはモード1~モード3と同様であるため、詳細は繰り返さない。
【0182】
地上端末が上記のモードのいずれかによって位置情報の報告を完了した後、衛星基地局は、対応するランダムアクセス手順の対応するメッセージで上記の位置情報を受信し、次に、受信した地上端末の位置情報に基づき、地上端末に対応するサービス・ビームを適応させる。サービス・ビームの関連構成情報をMsg2またはMsg4またはMsgAで地上端末に送信し、地上端末は、サービス・ビームの関連構成情報に基づいてサービス・ビームのランダムアクセス手順を完了する。
【0183】
上記図8図13に示す位置情報のビットと各RACH構成パラメータとの間の対応関係は、以下のように、図7と類似する、位置情報の値と各RACH構成パラメータとの間の対応関係に変更することができ、詳細は繰り返さない。
【0184】
本発明によって提供される実施形態において、位置情報の値とRACH構成パラメータの値との間の対応関係に加え、地上端末の測位情報を使用して、地上端末の位置情報を決定し、報告時に最小限のリソースを使用して位置情報を暗示的に報告する。
【0185】
以上は地上端末側の衛星通信システムへのランダムアクセス方法を主に説明したが、次に衛星基地局側について説明する。
【0186】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態は、衛星通信システムの衛星基地局に適用される、ランダムアクセスの方法を提供する。図14に示すように、この方法には以下のステップが含まれる。
【0187】
ステップ1401:地上端末がシステムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび現在のビームのランダムアクセス手順を決定するように、システムブロードキャストメッセージを送信する。ここで、ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含む。
【0188】
ステップ1402:現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、現在位置の位置報告モードを報告するように地上端末に通知する。ここで、地上端末は、地上端末側で上記のランダムアクセス方法を採用して衛星基地局にアクセスする。
【0189】
ステップ1403:現在のビームのランダムアクセス手順において、位置報告モードで地上端末の現在位置の位置情報を受信する。
【0190】
ステップ1404:位置情報に基づいて地上端末に対して対応のサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信して、サービス・ビームにおけるランダムアクセス手順を完了するように地上端末を制御する。
【0191】
現在のビームでは、衛星基地局によって送信されるブロードキャスト情報には、現在のビームのビームタイプおよび採用されるランダムアクセス手順が含まれる。当該ランダムアクセス手順は、4段階のランダムアクセス手順または2段階のランダムアクセス手順であってもよい。
【0192】
上記ビームタイプは、アクセス・ビームまたはサービス・ビームにすることができる。現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、衛星基地局は、地上端末の現在位置の位置情報を報告するために使用されるべき位置報告モードを地上端末にさらに通知する。通知は、未知の報告モードを直接示すシグナリングを通じて直接的に行われてもよいし、暗示的なシグナリング(例えば、RACH構成情報に位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうか)を通じて間接的に行われてもよい。上記位置報告モードの具体的な解決手段は、前述した地上端末の関連する説明を参照することができ、ここでは繰り返しない。
【0193】
地上端末は、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると決定し、また、採用されるランダムアクセス手順、位置報告モードを決定して、上記地上基地局側のランダムアクセス方法を使用して、位置情報報告を完了する。衛星基地局は、現在のビームのランダムアクセス手順において、位置報告モードで地上端末の現在位置の位置情報を受信し、位置情報に基づいて地上端末に対して対応のサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信して、サービス・ビームにおけるランダムアクセス手順を完了するように地上端末を制御する。
【0194】
当業者が解決手段を完全に理解できるようにするために、以下の例を示す。
【0195】
衛星基地局によって送信される現在のビームAアクセス・ビームであると仮定し、採用されるランダムアクセス手順GA4段階のランダムアクセス手順であり、指定された位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ報告するモードである。図15は、本発明の実施形態によって提供される4段階のランダムアクセス手順における衛星基地局と地上端末との間のインタラクションの概略図である。
【0196】
ステップ1501:システムブロードキャストメッセージを送信する。
【0197】
衛星基地局は、地上端末にアクセス・ビームである現在のビームのビームタイプと、4段階のランダムアクセス手順である採用されるランダムアクセス手順が含まれるシステムブロードキャスト情報を送信し、前記システムブロードキャスト情報に地上端末の位置情報の位置報告モード(Msg1で報告)がさらに含まれる。
【0198】
ステップ1502:システムブロードキャスト情報に基づき、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると決定し、4段階のランダムアクセス手順を使用し、Msg1で位置情報を報告し、位置情報を取得する。
【0199】
地上端末は、上記システムブロードキャスト情報を受信した後、システムブロードキャスト情報に基づき、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると決定し、4段階のランダムアクセス手順を使用し、Msg1で位置情報を報告することを確認する。
【0200】
また、現在のビームのビーム構成情報が地上端末に格納されている場合には、再度取得する必要はない。現在のビームのビーム構成情報が格納されていない場合は、それを取得する必要がある。衛星基地局が位置報告モードを直接示すシグナリングを介して地上端末に通知する場合、地上端末は、前記シグナリングを介して位置報告モードを直接取得する。衛星基地局が位置報告モードを間接的に示す暗示的なシグナリングを介して地上端末に通知する場合、地上端末は、暗示的なシグナリングを介して位置報告モードを取得する。上記ビーム構成情報は、現在のビームのカバレージに含まれるすべてのサブレンジを含む。現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは、現在のビームのうちの1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なる。
【0201】
地上端末がGNSS測位機能を有すると仮定すると、地上端末は、その現在位置のGNSS位置情報を取得し、上記ビーム構成情報に基づいてGNSS位置情報に対応するサービス・ビームインデックスを決定し、決定されたサービス・ビームインデックスを地上端末の位置情報として使用する。
【0202】
位置情報とプリアンブルインデックスリソースとの間の対応関係に従って、位置情報に対応するプリアンブルインデックスを決定する。
【0203】
ステップ1503:Msg1で位置情報に対応するプリアンブルインデックスを送信する。
【0204】
地上端末は、決定したプリアンブルインデックスをMsg1で衛星基地局に送信する。
【0205】
ステップ1504:受信したプリアンブルインデックスに対応する位置情報を決定し、地上端末に位置情報に対応するサービス・ビームを割り当て、対応するサービス・ビーム構成情報を生成する。
【0206】
上記プリアンブルインデックスを受信した後、衛星基地局は、位置情報とプリアンブルインデックスリソースとの間の対応関係に基づき、対応する位置情報を決定し、前記位置情報に基づいて地上端末に対応するサービス・ビームを割り当て、対応するサービス・ビーム構成情報を生成する。
【0207】
ステップ1505:Msg2でサービス・ビーム構成情報を送信する。
【0208】
衛星基地局は、上記サービス・ビーム構成情報をMsg2(またはMsg4)で地上端末に送信する。
【0209】
また、地上端末は、アクセス・ビームの4段階のランダムアクセス手順(Msg3、Msg4)を完了する必要もある。
【0210】
ステップ1506:サービス・ビーム構成情報に基づき、サービス・ビームのダウンリンクSSB信号を受信する。
【0211】
地上端末がアクセス・ビームの4段階のランダムアクセス手順を完了し、サービス・ビーム構成情報を取得した後、地上端末はサービス・ビーム構成情報に基づきサービス・ビームのダウンリンク同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)信号を受信することができサービス・ビームの4段階のランダムアクセス手順(Msg1~Msg4)を完了する。
【0212】
衛星基地局によって送信される現在のビームがアクセス・ビームであり、採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順であり、指定された位置報告モードがPUSCHによって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージで報告するモードであり、使用されるRACH構成パラメータがROリソースであると、仮定する。図16は、本発明の実施形態によって提供される2段階のランダムアクセス手順における衛星基地局と地上端末との間のインタラクションの概略図である。
【0213】
ステップ1601:システムブロードキャストメッセージを送信する。
【0214】
衛星基地局は、地上端末にアクセス・ビームである現在のビームのビームタイプおよび2段階のランダムアクセス手順である採用されるランダムアクセス手順が含まれるシステムブロードキャスト情報を送信する。前記システムブロードキャスト情報は、地上端末の位置情報の位置報告モード(MsgA PUSCHで報告する)をさらに含む。
【0215】
ステップ1602:システムブロードキャスト情報に基づき、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると決定し、4段階のランダムアクセス手順を使用し、MsgA PUSCHで位置情報を報告し、位置情報を取得する。
【0216】
地上端末は、上記システムブロードキャスト情報を受信した後、システムブロードキャスト情報に基づき、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであり、2段階のランダムアクセス手順を採用し、MsgA PUSCHに対応するアップリンクスケジューリングメッセージで位置情報を報告することを、決定する。
【0217】
2段階のランダムアクセス手順において、地上端末がその位置情報を取得する方法は、2段階のランダムアクセス手順の場合と類似しているため、ここでは繰り返さない。
【0218】
地上端末は、位置情報とROリソースとの間の対応関係に基づき、位置情報に対応するROを決定する。
【0219】
ステップ1603:Msg1で位置情報に対応するROを送信する。
【0220】
地上端末は、決定したプリアンブルインデックスをMsg1で衛星基地局に送信する。
【0221】
ステップ1604:受信したプリアンブルインデックスに対応する位置情報を決定し、地上端末に位置情報に対応するサービス・ビームを割り当て、対応するサービス・ビーム構成情報を生成する。
【0222】
衛星基地局は、上記プリアンブルインデックスを受信した後、位置情報とプリアンブルインデックスリソースとの間の対応関係に基づき、対応する位置情報を決定し、前記位置情報に基づき、地上端末に対応するサービス・ビームを割り当て、対応するサービス・ビーム構成情報を生成する。
【0223】
ステップ1605:Msg2でサービス・ビーム構成情報を送信する。
【0224】
衛星基地局は、上記サービス・ビーム構成情報をMsgBで地上端末に送信する。
【0225】
地上端末は、アクセス・ビームの2段階のランダムアクセス手順を完了する。
【0226】
ステップ1606:サービス・ビーム構成情報に基づき、サービス・ビームのダウンリンクSSB信号を受信する。
【0227】
アクセス・ビームの2段階ランダムアクセス手順を完了し、サービス・ビーム構成情報を取得した後、地上端末はサービス・ビーム構成情報に基づいてサービス・ビームのSSB信号を受信し、サービス・ビームの2段階ランダムアクセス手順を完了することができる。
【0228】
図17に示すように、本発明の実施形態によって提供される地上端末は、メモリ1701と、送受信機1702とプロセッサ1703とを含む。
【0229】
前記メモリ1701は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。前記送受信機1702は、前記プロセッサ1703の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0230】
前記プロセッサ1703は、前記メモリ1701内のコンピュータプログラムを読み取り、以下を実行するように構成され:
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告し、前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0231】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とする。
【0232】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記衛星基地局の第1の情報を受信し、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定し、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定する。
【0233】
可能な実施態様では、前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含む。
【0234】
可能な実施態様では、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)である。
【0235】
可能な実施態様では、前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含む。
【0236】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告し、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告する。
【0237】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告する。
【0238】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告する。
【0239】
可能な実施態様では、前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0240】
可能な実施態様では、前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0241】
可能な実施態様では、前記位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり、ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0242】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。
【0243】
可能な実施態様では、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0244】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0245】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告する。
【0246】
可能な実施態様では、前記プロセッサ1703はさらに、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0247】
前記送受信機1702は、プロセッサ1703の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0248】
ここで、図17において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ1703によって表される1つ以上のプロセッサ1703およびメモリ1701によって表されるメモリをリンクし得る。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。送受信機1702は、複数の要素であり得る、すなわち、送信機および受信機を含み得、伝送媒体を介して他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ファイバケーブルなどが含まれる。ユーザデバイスと同様に、ユーザインターフェース1704は、必要なデバイスに外部および内部で接続できるインターフェースであってもよく、接続されたデバイスには、キーパッド、モニタ、スピーカ、マイク、ジョイスティックなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0249】
プロセッサ1703は、バスアーキテクチャおよび一般的な処理の管理を担当し、メモリ1701は、プロセッサ1703が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0250】
選択的に、プロセッサ1703は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)であってもよい。また、プロセッサ1703は、マルチコアアーキテクチャを採用することもできる。また、前記プロセッサ1703は、マルチコアアーキテクチャを採用することもできる。
【0251】
プロセッサ1703は、メモリに格納されているコンピュータプログラムを呼び出すことによって、取得された実行可能命令に基づいて本発明の実施形態によって提供される任意の方法を実行するように構成される。プロセッサ1703とメモリは物理的に別個に配置されてもよい。
【0252】
図18に示すように、本発明の実施形態によって提供される衛星基地局は、メモリ1801と、送受信機1802と、プロセッサ1803とを含む。
【0253】
前記メモリ1801は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。前記送受信機1802は、前記プロセッサ1803の制御下でデータを送受信するように構成される。前記プロセッサ1803は、前記メモリ1801内のコンピュータプログラムを読み取り、以下を実行するように構成される:
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信し、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末は、地上端末側で前記ランダムアクセス方法で前記衛星基地局にアクセスし、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信し、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。
【0254】
前記送受信機1802は、プロセッサ1803の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0255】
ここで、図18において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ1803によって表される1つ以上のプロセッサおよびメモリ1801によって表されるメモリをリンクし得る。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。送受信機1802は、複数の要素であり得る、すなわち、送信機および受信機を含み得、伝送媒体を介して他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ファイバケーブルなどが含まれる。前記プロセッサ1803は、バスアーキテクチャおよび一般的な処理の管理を担当し、前記メモリ1801は、プロセッサ1803が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0256】
プロセッサ1803は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)であってもよい。また、プロセッサ1703は、マルチコアアーキテクチャを採用することもできる。また、前記プロセッサ1803は、マルチコアアーキテクチャを採用することもできる。
【0257】
ここで、本発明の実施形態によって提供される上記の装置は、上記の方法の実施形態によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、実施形態の一部は方法の実施形態と同じであることに留意されたい。有益な効果については詳しく説明しない。
【0258】
同じ発明概念に基づいて、本発明の実施形態は地上端末を提供する。衛星通信システムにおける地上端末のランダムアクセス方法の具体的な実施は、地上端末側の方法の実施形態の説明を参照することができ、説明は繰り返さない。図19に示すように、地上端末は、受信ユニット1901と、送信ユニット1902とを含む。
【0259】
前記受信ユニット1901は、受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するように構成され、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含む。
【0260】
前記受信ユニット1901はさらに、前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用される。
【0261】
前記送信ユニット1902は、前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するように構成され、前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用される。
【0262】
可能な実施態様では、前記受信ユニット1901はさらに、
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とする。
【0263】
可能な実施態様では、前記受信ユニット1901はさらに、
前記衛星基地局の第1の情報を受信し、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定し、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定する。
【0264】
可能な実施態様では、前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含む。
【0265】
可能な実施態様では、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)である。
【0266】
可能な実施態様では、前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含む。
【0267】
可能な実施態様では、前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、前記位置報告モードを決定することは、具体的に、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告する;
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告する。
【0268】
可能な実施態様では、前記送信ユニット1902はさらに、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告し、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告する。
【0269】
可能な実施態様では、前記送信ユニット1902はさらに、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定し、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告する。
【0270】
可能な実施態様では、前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0271】
可能な実施態様では、前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取る。
【0272】
可能な実施態様では、前記位置情報によって占用されるビットの総数がlog2(R)であり、ここで、Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表す。
【0273】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応する。
【0274】
可能な実施態様では、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0275】
可能な実施態様では、前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送する。
【0276】
可能な実施態様では、前記送信ユニット1902はさらに、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告する。
【0277】
可能な実施態様では、前記送信ユニット1902はさらに、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含む。
【0278】
同じ発明概念に基づいて、本発明の実施形態は衛星基地局を提供する。前記衛星基地局のランダムアクセス方法の具体的な実施については、衛星基地局側方法の実施形態の説明を参照することができ、説明は繰り返さない。図20に示すように、衛星基地局は、送信ユニット2001と、受信ユニット2002とを含む。
【0279】
前記送信ユニット2001は、地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信するように構成され、前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含む。
【0280】
前記送信ユニット2001はさらに、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末は、地上端末側で前記ランダムアクセス方法で前記衛星基地局にアクセスする。
【0281】
前記受信ユニット2002は、前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するように構成される。
【0282】
前記送信ユニット2001はさらに、前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。
【0283】
本発明の実施形態におけるユニットの分割は概略的なものであり、論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実施では別の分割方法がある可能性がある。また、本発明の各実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合ユニットは、ハードウェアの形態またはソフトウェア機能ユニットの形態で実施することができる。
【0284】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットはプロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。この理解に基づいて、本発明における技術的解決手段は、本質的に、または従来技術への貢献として、あるいは技術的解決手段の全部または一部をソフトウェア製品の形で具体化することができる。前記コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワークデバイスなど)またはプロセッサが本発明の様々な実施形態の方法のステップのすべてまたは一部を実行できるようにするためのいくつかの命令を含む記憶媒体に格納される。前述の記憶媒体には、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、光ディスク、およびプログラムコードを格納できるその他のメディアが含まれる。
【0285】
本発明の実施形態によって提供される上記装置は、上記方法の実施形態によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができることに留意されたい、方法の実施形態と同一である本実施形態の部分および有益な効果については詳しく説明しない。
【0286】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態は、プロセッサ可読記憶媒体にも言及しており、前記プロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶しており、コンピュータプログラムは、上述したように、地上端末側または衛星基地局側のランダムアクセス方法をプロセッサに実行させるために使用される。
【0287】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の使用可能な媒体またはデータ記憶デバイスであってよく、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVD等)、半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM)、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD))などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0288】
当業者は、本発明の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本発明は、ハードウェア実施形態全体、ソフトウェア実施形態全体、またはソフトウェアおよびハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが組み込まれた1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクストレージ、光学式ストレージなどを含むが、これらに限定されない)上に組み込まれたコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。
【0289】
本発明は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図で説明された。フローチャートおよび/またはブロック図のそれぞれのフローおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの結合は、コンピュータプログラム命令で実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピューター、特定用途コンピューター、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにロードして、コンピューターまたは他のプロセッサで実行される命令が実行されるようにマシンを生成できる。プログラム可能なデータ処理装置は、フローチャートのフローおよび/またはブロック図のブロックで指定された機能を実行するための手段を作成する。
【0290】
これらのプロセッサ実行可能命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定のモードで動作させることができるプロセッサ読み取り可能なメモリに格納することもでき、プロセッサ読み取り可能なメモリに格納された命令は、コマンダー装置を含む製品を生成する。前記コマンダー装置は、フローチャートの1つ以上のフローおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実行する。
【0291】
これらのプロセッサ実行可能命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもでき、その結果、一連の動作ステップがコンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行されて、コンピュータ実施処理が生成される。コンピュータまたはその他のプログラム可能な装置で実行されるコマンダーは、フローチャートの1つ以上のフローおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実行する。
【0292】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改良し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改良と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改良と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0293】
1701 メモリ
1702 送受信機
1703 プロセッサ
1704 ユーザインターフェース
1801 メモリ
1802 送受信機
1803 プロセッサ
1901 受信ユニット
1902 送信ユニット
2001 送信ユニット
2002 受信ユニット
2101 送信ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0215
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0215】
ステップ1602:システムブロードキャスト情報に基づき、現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームであると決定し、段階のランダムアクセス手順を使用し、MsgA PUSCHで位置情報を報告し、位置情報を取得する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0219
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0219】
ステップ1603:MsgA PUSCHで位置情報に対応するROを送信する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0221
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0221】
ステップ1604:受信したROに対応する位置情報を決定し、地上端末に位置情報に対応するサービス・ビームを割り当て、対応するサービス・ビーム構成情報を生成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0223
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0223】
ステップ1605:Msgでサービス・ビーム構成情報を送信する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星通信システムにおける地上端末に適用されるランダムアクセスの方法であって、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するステップと、
前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得するステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するステップと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用されることを特徴とするランダムアクセスの方法。
【請求項2】
前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とすることを特徴とする請求項1に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項3】
前記地上端末の位置報告モードを取得するステップは、
前記衛星基地局の第1の情報を受信するステップと、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定するステップと、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定するステップと、を含み、
前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含むことを特徴とする請求項2に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項4】
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)であり、
前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含むことを特徴とする請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項5】
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在するかどうかに基づき、前記位置報告モードを決定するステップは、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在する場合、前記現在のビームに対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージ内で前記位置情報を報告するステップと、
前記RACH構成情報に前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが存在しない場合、前記現在のビームに対応するアップリンク・スケジューリングメッセージ内で前記位置情報を報告するステップと、を含むことを特徴とする請求項または請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項6】
前記位置報告モードで前記位置情報を報告するステップは、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記アップリンク・スケジューリングメッセージでの送信であると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージでそれぞれ送信されるモードであると判断した場合、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージそれぞれを介して前記位置情報を報告するステップと、
前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよび前記アップリンク・スケジューリングメッセージで共同送信されるモードであると判断した場合、前記位置情報を2つの部分に分割し、前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージおよびアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報の各部分をそれぞれ報告するステップと、を含むことを特徴とする請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項7】
対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記位置情報によって占用される各ビットまたは値と前記RACH構成パラメータの値との間の対応関係に基づき、前記位置情報に対応するRACH構成パラメータの現在値を決定するステップと、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順において、対応するランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージを介して前記現在値を報告するステップとを含み、
前記RACH構成パラメータは、PRACHフォーマット、ランダムアクセス機会ROリソースおよび前記プリアンブルのプリアンブルインデックスリソースのうちの少なくとも1つを含み、
前記プリアンブルインデックスリソースは、1レベルのプリアンブルインデックスと、マルチレベルのプリアンブルインデックスとを含み、
前記マルチレベルのプリアンブルインデックスは複数の1レベルのプリアンブルを含み、プリアンブルインデックスの各レベルは、1つのプリアンブルインデックス範囲に対応し、隣接する2つのレベルのプリアンブルインデックスのプリアンブルインデックス範囲は同じであるか異なり、互いに独立した値を取り、
前記位置情報によって占用されるビットの前記位置報告モードが前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信される総数がlog2(R)であり、ここで前記Rは前記RACH構成パラメータの値の範囲のサイズであり、log2()は2を底とする対数を表し、
前記位置情報が前記マルチレベルのプリアンブルインデックスによって示される場合、事前に設定された順序に基づいて前記ビットの総数に対応するビットまたは前記位置情報のすべての値を複数の集合に分割し、前記複数の集合は前記マルチレベルのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、各集合内のビットまたは前記位置情報の値は、対応するレベルのプリアンブルインデックスのうちのプリアンブルインデックスと1対1に対応し、
前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項8】
前記位置情報が前記ROリソースと前記プリアンブルインデックスリソースによって共同で示される場合、1つのROは1レベルのプリアンブルインデックスを搬送することを特徴とする請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項9】
対応するアップリンク・スケジューリングメッセージを介して前記位置情報を報告するステップは、
前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するPUSCHのデータ部分および前記PUSCH復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1つで前記位置情報を報告し、
前記PUSCH DMRSで前記位置情報を報告する場合、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは前記位置情報によって占用されるすべてのビットと1対1に対応し、
前記PUSCH DMRSと前記データ部分とが共同で前記位置情報を報告する場合、前記位置情報によって占有されるすべてのビットを事前に設定された順序に基づいて2つの部分に分割し、前記PUSCH DMRSと前記データ部分はそれぞれ前記2つの部分の一方に対応し、前記PUSCH DMRSのスクランブリングシーケンスは対応する部分が占有するビットと1対1に対応し、前記事前に設定された順序は、前記位置情報の上位ビットから下位ビットへの順序、または前記位置情報の下位ビットから上位ビットへの順序を含むことを特徴とする請求項に記載のランダムアクセスの方法。
【請求項10】
衛星通信システムにおける衛星基地局に適用するランダムアクセスの方法であって、
地上端末に前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定させるため、システムブロードキャストメッセージを送信するステップと、
前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末に、請求項1からのいずれか一項に記載の方法で前記衛星基地局にランダムアクセスさせるステップと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するステップと、
前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御するステップとを含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含むことを特徴とするランダムアクセスの方法。
【請求項11】
地上端末であって、
受信した衛星基地局のシステムブロードキャスト情報から、現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を取得するように構成される、受信ユニットと、
現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで位置情報を報告するように構成される、送信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記受信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプがアクセス・ビームである場合、前記地上端末の位置報告モードを取得し、前記位置報告モードは、前記地上端末の位置報告経路を示すために使用され、
前記位置情報は、前記地上端末に対応するサービス・ビームを決定するために使用されることを特徴とする地上端末。
【請求項12】
前記受信ユニットはさらに、前記現在のビームのビーム構成情報を取得し、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記ビーム構成情報は前記現在のビームのカバレージに含まれるサブレンジを含み、前記現在のビーム内の1つまたは複数のサブレンジは前記現在のビーム内の1つのサービス・ビームに対応し、異なるサービス・ビームに対応するサブレンジが異なり、
前記地上端末がグローバル・ナビゲーション・システム(GNSS)測位機能を有していない場合、前記GNSS測位機能以外の他の測位モードで前記地上端末の現在位置の測位情報を決定し、前記ビーム構成情報における前記測位情報が属するサブレンジのインデックス値に対応するサービス・ビームのサービス・ビームインデックスを、前記地上端末の位置情報とし、
前記地上端末が前記GNSS測位機能を有する場合、前記GNSS測位機能に基づいて前記地上端末の現在位置のGNSS測位情報を取得し、前記ビーム構成情報における前記GNSS測位情報に対応するサービス・ビームインデックスを前記地上端末の位置情報とすることを特徴とする請求項11に記載の地上端末。
【請求項13】
前記地上端末の位置報告モードを取得することは、
前記衛星基地局の第1の情報を受信することと、
前記第1の情報が前記位置報告モードを直接示すシグナリングを含む場合、前記シグナリングに基づいて前記位置報告モードを決定することと、
前記第1の情報が前記現在のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報である場合、前記位置情報に関連付けられたRACH構成パラメータが前記RACH構成情報内に存在するかどうかに基づいて、前記位置報告モードを決定することと、を含み、
前記位置報告モードは、ランダムアクセス・プリアンブルによって伝送されるメッセージおよびアップリンク物理共有チャネル(PUSCH)によって搬送されるアップリンク・スケジューリングメッセージのうちの少なくとも1つを介して位置を報告するモードを含むことを特徴とする請求項12に記載の地上端末。
【請求項14】
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が4段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルによって送信されるメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ1であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージは前記4段階のランダムアクセス手順のメッセージ3であり、
前記現在のビームによって採用されるランダムアクセス手順が2段階のランダムアクセス手順である場合、前記ランダムアクセス・プリアンブルを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージA-物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)であり、前記アップリンク・スケジューリングメッセージを搬送するメッセージは前記2段階のランダムアクセス手順のメッセージ(A-PUSCH)であり、
前記シグナリングは、マスター情報ブロックMIBまたはシステムメッセージブロックSIB1を含むことを特徴とする請求項13に記載の地上端末。
【請求項15】
衛星基地局であって、
地上端末が前記システムブロードキャストメッセージに基づいて現在のビームのビームタイプおよび前記現在のビームのランダムアクセス手順を決定できるようにするために、システムブロードキャストメッセージを送信するように構成される送信ユニットと、
前記現在のビームのランダムアクセス手順において、前記位置報告モードで前記地上端末の現在位置の位置情報を受信するように構成される受信ユニットと、を含み、
前記ビームタイプは、アクセス・ビームおよびサービス・ビームを含み、
前記送信ユニットはさらに、前記現在のビームのビームタイプが前記アクセス・ビームである場合、前記地上端末に現在位置を報告するための位置報告モードを通知し、前記地上端末に、請求項1からのいずれか一項に記載の方法で前記衛星基地局にアクセスさせ、
前記送信ユニットはさらに、前記位置情報に基づいて前記地上端末の対応するサービス・ビームをスケジューリングし、対応するサービス・ビーム構成情報を生成して送信し、前記地上端末が前記サービス・ビーム内でランダムアクセス手順を完了するように制御する。ことを特徴とする衛星基地局。
【国際調査報告】