(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20241029BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241029BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241029BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241029BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W72/0457 110
H04W72/23
H04W88/02 140
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526712
(86)(22)【出願日】2021-11-03
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2021128488
(87)【国際公開番号】W WO2023077315
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067DD28
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信することであって、セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを備え、セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照することと、セルの第1リストに関して第1ビーム障害回復手順を実行すること、又は第1セルに関して第1ビーム障害回復手順を実行し、セルの第2リストに関して第2ビーム障害回復手順を実行することと、を備える。第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順と同じであるか、又はそれと関連している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、ネットワーク装置から、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信することであって、前記セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを備え、前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照することと、
前記セルの第1リストに関して第1ビーム障害回復手順を実行すること、又は
前記第1セルに関して前記第1ビーム障害回復手順を実行し、前記セルの第2リストに関して第2ビーム障害回復手順を実行することと、
を含み、
前記第2ビーム障害回復手順が、前記第1ビーム障害回復手順と同じであるか、又はそれと関連している、
通信方法。
【請求項2】
前記第1ビーム障害回復手順は、
パラメータの第1セット、
ビーム障害検出用参照信号の第1セット、及び
候補ビーム識別用参照信号の第1セット、
のうちの少なくとも1つに基づき、
前記パラメータの第1セットは、カウンタ用の第1パラメータ、タイマ用の第1パラメータ、及び第1閾値のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2ビーム障害回復手順は、
パラメータの第2セット、
ビーム障害検出用参照信号の第2セット、及び
候補ビーム識別用参照信号の第2セット、
のうちの少なくとも1つに基づき、
前記パラメータの第2セットは、カウンタ用の第2パラメータ、タイマ用の第2パラメータ、及び第2閾値のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)の指示を受信することと、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記セルの第1リスト上の前記第1空間受信パラメータに基づいて、チャネル及び/又は参照信号の第1セットを受信することと、
をさらに含み、
前記第1空間受信パラメータは前記第1のTCIに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータの第1セットは、前記第1セルに設定されること、
前記パラメータの第1セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、
前記パラメータの第1セットは、前記セルの第1リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータのセットに基づいて決定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第1セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第1セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第1セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)のセットのTCI状態に基づいて決定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第1セットは、第1のTCIに基づいて決定されること、
前記候補ビーム識別用参照信号の第1セットは、前記第1セルに設定されること、及び
前記候補ビーム識別用参照信号の第1セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記パラメータの第2セットは、前記パラメータの第1セットと同じであること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、ビーム障害検出用参照信号の第1セットと同じであるか、又はそのサブセットであること、
前記候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、前記ビーム障害検出用参照信号の第1セットと同じであるか、又はそのサブセットであること、
前記パラメータの第2セットは、前記第1セルに設定されること、
前記パラメータの第2セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、
前記パラメータの第2セットは、前記セルの第2リストのために設定されて共有されること、
前記パラメータの第2セットは、前記セルの第1リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータのセットに基づいて決定されること、
前記パラメータの第2セットは、前記セルの第2リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータのセットに基づいて決定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、前記セルの第2リストのために設定されて共有されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)のセットのTCI状態に基づいて決定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、前記セルの第2リストの制御リソースセット(CORESET:control resource set)のセットのTCI状態に基づいて決定されること、
前記ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、第1のTCIに基づいて決定されること、
前記候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、前記第1セルに設定されること、
前記候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、前記セルの第1リストのために設定されて共有されること、及び
前記候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、前記セルの第2リストのために設定されて共有されること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
第1のTCIにおける、疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)typeDが設定されたソース参照信号のポート数が、2に等しい場合、及び/又は2より大きい場合、前記第1ビーム障害回復手順及び/又は前記第2ビーム障害回復手順は、停止されるか、中断されるか、又はリセットされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの情報を前記ネットワーク装置に送信することをさらに含み、前記少なくとも1つの情報は、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストについてのビーム障害検出を示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストについてのビーム障害検出を示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルについてのビーム障害検出を示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリスト、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルのための新たな参照信号の存在を示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリスト、及び
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルのための前記新たな参照信号のインデックスを示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリストのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記新たな参照信号は、候補ビーム識別用参照信号の第1セット又は候補ビーム識別用参照信号の第2セットに含まれる、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信すること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHが前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信すること、及び
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信することのうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの設定に基づいて、前記セルの第1リスト内の各セルに関して当該セルの空間受信パラメータのセルインデックス情報のインデックスが存在しない場合、当該各セルに関してそれぞれビーム障害回復手順を実行することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、
前記第1セルについてのビーム障害検出を示す指示、前記第1セルのための新たな参照信号の存在を示す指示、及び前記第1セルのための前記新たな参照信号のインデックスを示す指示のうちの少なくとも1つをネットワーク装置に送信することであって、前記新たな参照信号が候補ビーム識別用参照信号の第1セットに含まれること、
第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、recoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおいてPDCCHをモニタリングすること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHが前記サーチスペースセットの前記PDCCHによってスケジューリングされること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記第1セルにおいてPUCCHを送信すること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信すること、
第2タイミングの後、又は前記第2タイミングから開始して、第1タイミングの後に受信された前記第1セルのPDCCHにおいて示される第2のTCIに基づいて、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリングすること、
前記第2タイミングの後、又は前記第2タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリングすること、
前記第2タイミングの後、又は前記第2タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、又は前記第2のTCIに基づいて、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHが前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、及び
前記第2タイミングの後、又は前記第2タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、又は前記第2のTCIに基づいて、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、
第1のPUSCHにおいて少なくとも1つの情報を前記ネットワーク装置に送信すること、
第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリングすること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHが前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記第1セルにおいてPUCCHを送信すること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つPUSCHを送信すること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1ビーム障害回復手順において前記第1ビーム障害検出が検出されないこと、
前記第1セルの前記PDCCHは、少なくともユーザ端末(UE:user equipment)専用のPDCCHを備えること、
前記第1セルの前記PDCCHは、UE固有サーチスペース(USS:UE specific search space)内にあること、
前記第1セルの前記PDCCHは、共通サーチスペース(CSS:common search space)内にあることであって、前記PDCCHの復調参照信号が、UE専用チャネル用に示された同じTCIを共有するように設定されていること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1タイミングは、
スロットn+4であって、スロットnが前記第1セルの前記第1ビーム障害回復手順のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)送信用のスロットである、スロットn+4、
前記第1セルにおいてrecoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおける第1のPDCCHの受信の最後のシンボルの最後のシンボルからの28シンボル、
第1のPUSCHの送信と同じハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)プロセス番号を有するPUSCH送信をスケジューリングし、トグルされる新規データインジケータ(NDI:new data indicator)フィールド値を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を伴うPDCCH受信の最後のシンボルからの28シンボルであって、前記28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定が前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである、28シンボル、
前記第1のPUSCHの送信と同じHARQプロセス番号を有するPUSCH送信をスケジューリングし、トグルされるNDIフィールド値を有するDCIを伴うPDCCH受信の最後のシンボルからの28シンボル後の第1スロットであって、前記28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定が前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである、第1スロット、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2タイミングは、
前記第1セルにおいてrecoverySearchSpaceIdによって提供される前記サーチスペースセットにおける第1のPDCCHの受信の最後のシンボルからの複数のシンボルの後の第1スロット、
前記第1ビーム障害回復手順が完了した後の、又は前記第1ビーム障害回復手順が完了してから始まる第1スロット、及び
前記第1のPDCCHの受信又は前記第1のPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルからの前記複数のシンボルの後の第1スロット、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
ネットワーク装置において、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を端末装置に受信することであって、前記セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを含み、前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照することと、
第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)の指示を送信することと、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記セルの第1リスト上の前記第1空間受信パラメータに基づいて、チャネル及び/又は参照信号の第1セットを送信することと、
を含み、
前記第1空間受信パラメータは、前記第1のTCIに基づく、
通信方法。
【請求項18】
少なくとも1つの情報を前記端末装置から受信することをさらに含み、
前記少なくとも1つの情報は、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストについてのビーム障害検出を示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す単一の指示、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストについてのビーム障害検出を示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルについてのビーム障害検出を示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリスト、
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルのための新たな参照信号の存在を示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリスト、及び
前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す指示のリストであって、前記リスト内の各指示が、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の1つのセルのための前記新たな参照信号のインデックスを示し、前記リスト内の前記指示の値が同じである、指示のリスト、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記新たな参照信号は、候補ビーム識別用参照信号の第1セット又は候補ビーム識別用参照信号の第2セットに含まれる、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を送信すること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を送信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHが前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を受信すること、及び
前記第1タイミングの後、又は前記第1タイミングから開始して、前記新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を受信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第1タイミングは、
スロットn+4であって、スロットnが前記第1セルの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)受信用のスロットである、スロットn+4、
前記第1セルにおいてrecoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおける第1のPDCCHの送信の最後のシンボルの最後のシンボルからの28シンボル、
第1のPUSCHの受信と同じハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)プロセス番号を有するPUSCH受信をスケジューリングし、トグルされる新規データインジケータ(NDI:new data indicator)フィールド値を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を伴うPDCCH送信の最後のシンボルからの28シンボルであって、前記28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定が前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである、28シンボル、
前記第1のPUSCHの受信と同じHARQプロセス番号を有するPUSCH受信をスケジューリングし、トグルされるNDIフィールド値を有するDCIを伴うPDCCH送信の最後のシンボルからの28シンボル後の第1スロットであって、前記28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定が前記セルの第1リスト又は前記セルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである、第1スロット、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
端末装置において、ネットワーク装置から、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を受信することであって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられることと、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第1セット、及び候補ビーム識別用RSの第1セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第2セット、及び候補ビーム識別用RSの第2セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、
を含む、
通信方法。
【請求項23】
前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定は、第1セルのために設定され、前記第1セルは前記第1物理セルIDに関連付けられている、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられていること、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第1セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されることであって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1のTCI状態に基づいて決定されること、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第2セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されることであって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2のTCI状態に基づいて決定されること、及び
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1セルに設定されること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項26】
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信することをさらに含み、
前記セルの第1リストは、前記第1セルとセルの第2リストとを含み、
前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータは、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照する、
請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいてPUCCHを送信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信すること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、セルの第2リストにおいて、モニタリング又は受信又は送信を実行しないこと、
最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信すること、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信すること、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信することであって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられていること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項30】
適用タイミングは、前記第1のTCI状態又は前記第2のTCI状態を示すPDCCH、又は前記PDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルの後の複数のシンボルである第1スロットである、
請求項22に記載の方法。
【請求項31】
ネットワーク装置において、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を端末装置に送信することであって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられ、前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定が第1セルのために設定され、前記第1セルが前記第1物理セルIDに関連付けられていることと、
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を送信することであって、前記セルの第1リストが前記第1セルとセルの第2リストとを含み、前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照することと、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示されたことに応じて、適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することと、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記セルの第2リストにおいて、送信又は受信を実行しないこと、又は
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することであって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられていることと、
を含む、
通信方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)及び物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つのアップリンクチャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)のうちの少なくとも1つを含む、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記適用タイミングは、前記第1のTCI状態又は前記第2のTCI状態を示すPDCCH、又は前記PDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルの後の複数のシンボルである第1スロットである、
請求項31に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に電気通信の分野に関し、特に、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:third generation partnership project)の会議RAN#86では、主に周波数帯2(FR2:frequency range 2)をターゲットとしながら、周波数帯1(FR1:frequency range 1)にも適用可能なマルチビーム運用の強化をサポートすることが合意された。セル内及びセル間のダウンリンク(DL:downlink)及びアップリンク(UL:uplink)のより効率的なビーム管理(低遅延、低オーバーヘッド)を容易にするための機能を特定し、規定することが合意されている。例えば、DLとULの両方に関して、データ及び制御情報の送受信のために共通のビームをサポートすることが提案されている。また、DLとULのビーム指示について、統一的な送信設定指示(TCI:Transmission Configuration Indication)のフレームワークをサポートすることも提案されている。さらに、MIMO(Multi-input multi-output)が提案されており、MIMOには、サブ6GHzと6GHz超の両方の周波数帯について、基地局における多数のアンテナ素子の活用を容易にする機能が含まれる。したがって、マルチビーム運用を強化することは価値がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、通信方法が提供される。方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信することであって、セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを備え、セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照することと、セルの第1リストに関して第1ビーム障害回復手順を実行すること、又は第1セルに関して第1ビーム障害回復手順を実行し、セルの第2リストに関して第2ビーム障害回復手順を実行することと、を備える。第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順と同じであるか、又はそれと関連している。
【0005】
第2の態様では、通信方法が提供される。方法は、ネットワーク装置において、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を端末装置に送信することであって、セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを備え、セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照することと、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)の指示を送信することと、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、セルの第1リスト上の第1空間受信パラメータに基づいて、チャネル及び/又は参照信号の第1セットを送信することと、を備える。第1空間受信パラメータは第1のTCIに基づく。
【0006】
第3の態様では、通信方法が提供される。方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を受信することであって、TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを備え、第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられることと、第1サブセットの第1のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第1セット、及び候補ビーム識別用RSの第1セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、第2サブセットの第2のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第2セット、及び候補ビーム識別用RSの第2セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、を備える。
【0007】
第4の態様では、通信方法が提供される。方法は、ネットワーク装置において、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を端末装置に送信することであって、TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを備え、第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられ、TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定が第1セルのために設定され、第1セルが第1物理セルIDに関連付けられていることと、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を送信することであって、セルの第1リストが第1セルとセルの第2リストとを備え、セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照することと、第1サブセットの第1のTCI状態が示されたことに応じて、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することと、第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、セルの第2リストにおいて、送信又は受信を実行しないこと、又は第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、最新又は以前のTCI状態に基づいて、セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することであって、最新又は以前のTCI状態が第1物理セルIDに関連付けられていることと、を備える。
【0008】
第5の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、上述した本開示の第1の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0009】
第6の態様では、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は、上述した本開示の第2の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0010】
第7の態様では、機械可読命令を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。機械可読命令は、実行された場合に、機械に、上述した本開示の第1の態様又は第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0011】
第8の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、少なくとも1つのプロセッサに、上述した本開示の第1の態様又は第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0012】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
【0014】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す。
【0015】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なシグナリングチャートを示す。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0022】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0023】
【
図10】本開示の実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図である。
【0024】
全ての図面にわたって、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書で説明する本開示は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0026】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0027】
本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する開放式の用語として解釈される。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と解釈される。「いくつかの実施形態」及び「一実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と解釈される。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈される。「第1」、「第2」等の用語は、異なる対象又は同じ対象を指してもよい。以下の内容には、明示的及び暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0028】
いくつかの例において、値、プロセス又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解される点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0029】
本明細書で使用される場合、用語「回路」は、ハードウェア回路、及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組合せを意味してもよい。例えば、回路は、アナログハードウェア回路及び/又はデジタルハードウェア回路と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらなる例として、回路は、協働して端末装置やネットワーク装置等の装置に種々の機能を発揮させる、デジタル信号プロセッサ等のソフトウェア付きハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、及びメモリの任意の部分であってもよい。さらに別の例では、回路は、操作のためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするが、操作に必要ないときはソフトウェアが存在しない場合があるマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部のようなハードウェア回路及び/又はプロセッサであってもよい。本明細書で使用される場合、回路という用語は、単なるハードウェア回路若しくはプロセッサ、又はハードウェア回路若しくはプロセッサの一部、並びにその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も網羅する。
【0030】
上述したように、キャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)とセル間のビーム管理について、ビーム管理関連の強化を評価し、必要であれば規定することが提案されている。しかし、CAとセル間のビーム管理についてビーム障害回復をどのように解決するかは、信頼性の高い通信にとって大きな課題である。
【0031】
一般的に、アップリンク(UL:uplink)送信では、1つのTRPは通常1つのSRSリソースセットに対応する。本明細書で使用される場合、「UL用シングルTRP」という用語は、関連する送信(PUSCH送信等)を実行するために単一のSRSリソースセットが使用されることを指し、「UL用マルチTRP」という用語は、関連する送信(PUSCH送信等)を実行するために複数のSRSリソースセットが使用されることを指す。
【0032】
上述のように、主にFR2をターゲットとしながらFR1にも適用可能なマルチビーム運用の強化として、より速いUEスピード、及び/又はより多くの設定されたTCI状態をサポートするためのセル内及びセル間のより効率的な(低遅延、低オーバーヘッド)DL/ULビーム管理を容易にする以下のような機能が特定され、規定される。i.DL及びULのデータ及び制御送受信用、特に帯域内CA用の共通ビーム、ii.DL及びULビーム指示用の統一的なTCIフレームワーク、iii.(RRCとは対照的に)動的制御シグナリングの利用を増やすことで遅延性と効率を改善するための、上記機能のシグナリングメカニズムの強化、iv.セル間ビーム管理について、UEは単一のセルに対してのみ送信又は受信が可能であること(すなわち、ビーム選択が行われる際にサービングセルが変更されない)。これには、L1のみの測定/報告(つまり、L3の影響なし)、及び任意の物理セルIDのセルに関連付けられたビーム指示が含まれる。ビーム指示はRel-17の統一的なTCIフレームワークに基づく。同じビーム測定/報告メカニズムはセル間のm個のTRPに再利用される。この作業では、分散ユニット内(intra-DU)と周波数内(intra-frequency)のケースのみを考慮する。
【0033】
上述のように、主にFR2をターゲットとしながらFR1にも適用可能なマルチビーム運用の強化として、より高いセル内及びL1/L2中心のセル間モビリティ、並びに/又はより多くの設定されたTCI状態をサポートするために、DL/ULのより効率的なビーム管理(低遅延、低オーバーヘッド)を容易にする以下のような機能が特定され、規定される。i.DL及びULのデータ及び制御送受信用、特に帯域内CA用の共通ビーム、ii.DL及びULビーム指示用の統一的なTCIフレームワーク、iii.(RRCとは対照的に)動的制御シグナリングの利用を増やすことで遅延性と効率を改善するための、上記機能のシグナリングメカニズムの強化。
【0034】
アクティブなTCI状態からの結合又は分離のDL/ULビーム指示を示すために、少なくともUE固有の(ユニキャスト)DCIを使用して、L1ベースのビーム指示をサポートすることが提案されている。ビーム指示には既存のDCIフォーマット1_1及び1_2が再利用され、UEがビーム指示の復号成功を確認するメカニズムがサポートされる。ビーム指示を伝送するDCIによってスケジューリングされたPDSCHのACK/NAKは、DCIに対するACKとしても使用できる。
【0035】
また、Release.15/16に類似するメディアアクセス制御(MAC:medium access control)の制御エレメント(CE:control element)を介した1つ又は複数のTCI状態のアクティブ化をサポートすることも提案されている。少なくとも、単一のアクティブ化されたTCI状態の場合、アクティブ化されたTCI状態が適用される。
【0036】
Rel-17の統一的なTCIによるビーム指示では、DL割当なしのDCIフォーマット1_1/1_2がサポートされ、確認応答/否定応答(ACK/NACK:acknowledgement/negative acknowledgement)メカニズムが、type-1及びtype-2 HARQ-ACKコードブックによる半永続的なスケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)のPDSCHリリースの場合と同様に使用される。ビーム指示のDCIの受信に成功すると、UEはACKを報告する。
【0037】
Type-1 HARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACKコードブック内のACK情報の位置は、PDSCH用に設定された時間領域割当リストに基づいて、ビーム指示のDCI内の時間領域リソース割当(TDRA:time domain resource allocation)フィールドで示される仮想PDSCHに基づいて決定される。Type-2 HARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACKコードブック内のACK情報の位置は、SPS解放と同じルールに従って決定される。ACKはPDCCH受信終了後のPUCCHのk個のスロットで報告される。ここで、kは、DCIフォーマットのPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドによって示されるか、又は、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドがDCIに存在しない場合は、dl-DataToUL-ACK又はdl-DataToUL-ACK-ForDCI-Format1-2-r16によって提供される。
【0038】
ビーム指示に使用される場合、設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI:configured scheduling-radio network temporary identifier)が、DCIのCRCをスクランブルするために使用される。以下のDCIフィールドの値は、RV=all‘1’s、MCS=all‘1’s、NDI=0としてセットされ、FDRAタイプ0ではall‘0’sにセットされるか、又はFDRAタイプ1ではall‘1’sにセットされるか、又はdynamicSwitchではall‘0’sにセットされる(TS38.213の表10.2-4と同じ)。
【0039】
TCIフィールドは、1)結合DL/ULのTCI状態、2)DLのみのTCI状態(分離DL/UL TCIの場合)、3)ULのみのTCI状態(分離DL/UL TCIの場合)の信号に使用可能である。
【0040】
さらに、Rel-16では、DCIフォーマットの識別子、キャリアインジケータ、帯域幅部分インジケータ、時間領域リソース割当(TDRA:time domain resource assignment)、ダウンリンク割当インデックス(設定されている場合)、スケジューリングされたPUCCHの送信電力制御(TPC:transmit power control)命令、PUCCHリソースインジケータ、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータ(存在する場合)のDCIフィールドが使用されている。残りの未使用のDCIフィールド及びコードポイントは、リリース17で予約されている。
【0041】
また、DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新をサポートするかどうかを報告するようにUEをサポートすることも提案されている。DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新をサポートするUEの場合、DL割当を伴うDCI 1_1/1_2を使用することによりTCI更新をサポートしなければならず、DL割当を伴わないDCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新のための上記機能のサポートは、UEのオプションである。
【0042】
Rel-17のDCIベースのビーム指示において、ビーム指示の適用時間は、結合又は分離のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルから少なくともXms又はYシンボルである最初のスロット又は最初のサブスロットである。
【0043】
いくつかの実施形態において、1スロットは、14個又は12個の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Divided Multiplexing)シンボルを備える。いくつかの実施形態において、サブスロットは、{2、4、7}のOFDMシンボルうちの少なくとも1つを備える。
【0044】
TS38.212の7.3.1.2.2節のフォーマット1_1によれば、送信設定指示は、上位レイヤのパラメータtci-PresentInDCIが有効でない場合は0ビット、そうでない場合は[6,TS38.214]の5.1.5節に定義されているように3ビットである。TS38.212の7.3.1.2.3節のフォーマット1_2によれば、送信設定指示は、上位レイヤのパラメータtci-PresentDCI-1-2が設定されていない場合は0ビット、そうでない場合は[6,TS38.214]の5.1.5節に定義されているように上位レイヤのパラメータtci-PresentDCI-1-2によって決定される1又は2又は3ビットである。
【0045】
UEは、[10,TS38.321]の6.1.3.14節に記載されているように、1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)/DL帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)又は1セットのCC/DL BWPのDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントにそれぞれ最大8つのTCI状態をマッピングするために使用されるアクティブ化命令を受信する。TCI状態のIDのセットがCC/DL BWPのセットに対してアクティブ化され、アクティブ化命令内の示されたCCによってCCの適用可能なリストが決定されると、TCI状態のIDの同じセットが、示されたCCにおける全てのDL BWPに対して適用される。
【0046】
UEがDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントにおける2つのTCI状態をサポートする場合、UEは[10,TS38.321]の6.1.3.24節に記載されているように、アクティブ化命令を受信してもよく、アクティブ化命令は、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントに1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組合せをマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化命令において8個を超えるTCI状態を受信することは期待されていない。
【0047】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「送信設定指示」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイント数Sが、[10,TS38.321]の6.1.3.14節及び6.1.3.24節に記載されているように、アクティブ化命令によってアクティブ化されるTCIコードポイント数よりも小さい場合、最初のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2に適用される。例えば、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「送信設定指示」のビット数、又は上位レイヤのパラメータtci-PresentDCI-1-2のビット数が1ビットの場合、S=2である。別の例として、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「送信設定指示」のビット数、又は上位レイヤのパラメータtci-PresentDCI-1-2のビット数が2ビットの場合、S=4である。別の例として、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「送信設定指示」のビット数、又は上位レイヤのパラメータtci-PresentDCI-1-2のビット数が3ビットの場合、S=8となる。
【0048】
さらに、DL割当の有無にかかわらず、DCIフォーマット1_1/1_2を動的ビーム指示に使用することができる。ビーム指示がDLスケジューリングを伴うDCIフォーマットで示される場合、ビーム指示のACKを示すためにPDSCHのACK/NACKを使用することができ、適用タイミング後に、示されたビームを適用することができる。
【0049】
本開示の実施形態は、上記の問題点、及び/又は他の1つ以上の潜在的な問題点を解決するための解決手段を提供する。この解決手段によれば、端末装置によってセルグループ内の少なくとも1つのセルでビーム障害が検出されたことに応じて、端末装置は、ビーム障害回復要求(BFRQ:beam failure recovery request)をネットワーク装置に送信してもよい。ここでBFRQは、セルで検出されたビーム障害に関連するTRP及び/又はセルの情報を備える。例えば、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPインデックス、障害のあったTRPで新規の候補ビームが識別されるか否か、障害のあったTRPで新規の候補ビームが識別された場合の当該新規の候補ビームに関する情報等のうちの少なくとも1つを示してもよい。別の例として、BFRQは、検出されたビーム障害に関連するセルグループのセルインデックス又はセルグループの情報、障害のあったセル又はセルグループで新規の候補ビームが識別されるか否か、障害のあったセル又はセルグループで新規の候補ビームが識別された場合の当該新規の候補ビームに関する情報等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110がサービスを提供する端末装置120とを含む。ネットワーク100は、端末装置120にサービスを提供するために、1つ又は複数のサービングセルを提供してもよい。
【0051】
本明細書において、「端末装置」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ端末(UE:user equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、IoE(internet of everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)機器、V2X通信用の車両搭載機器(ここでXは歩行者、車両又はインフラ/ネットワークを意味する)、デジタルカメラ等の撮像装置、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、それらに限定されない。以下では、議論を目的として、端末装置120の一例としてUEを参照しながら、いくつかの実施形態を説明する。
【0052】
本明細書で使用する場合、「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信できるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:radio head)、リモート無線ヘッド(RRH:remote radio head)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
通信ネットワーク100はさらに、ネットワーク装置110を備える。通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110と端末装置120は、データと制御情報を互いに通信することができる。
図1に示す装置の数は、説明のために示したものであり、いかなる限定も示唆するものではない。
【0054】
いくつかのシナリオにおいて、ネットワーク100では、より広い帯域幅をサポートするために2つ以上のCCを集約するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)をサポートすることが可能である。例えば
図1において、ネットワーク装置110は、プライマリCCに対応する1つのプライマリセル(Pcell(:primary cell)又はPscell又はSpcell)101と、少なくとも1つのセカンダリCCに対応する少なくとも1つのセカンダリセル(Scell:secondary cell)102とを含む複数のサービングセルを、端末装置120に提供してもよい。ネットワーク装置、端末装置、及び/又はサービングセルの数は、単に例示のためであり、本開示に対する何らかの限定を示唆するものではないことを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施に適合する任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置、及び/又はサービングセルを含むことができる。
【0055】
他のいくつかのシナリオにおいて、端末装置120は、2つの異なるネットワーク装置(
図1には示されていない)との接続を確立してもよく、したがって、2つのネットワーク装置の無線リソースを利用することができる。2つのネットワーク装置は、それぞれマスターネットワーク装置、セカンダリネットワーク装置と定義されてもよい。マスターネットワーク装置は、「マスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)」とも称されるサービングセルグループを提供してもよい。また、セカンダリネットワーク装置は、「セカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)」とも称されるサービングセルグループを提供してもよい。デュアルコネクティビティ動作の場合、端末装置120がMCG又はSCGにそれぞれ関連付けられているかどうかに応じて、「スペシャルセル(Spcell:Special Cell)」という用語がMCGのPcell又はSCGのプライマリScell(Pscell:primary Scell)を指す場合がある。デュアルコネクティビティ動作以外の場合、用語「SpCell」はPCellを指す場合もある。
【0056】
一実施形態において、端末装置120は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置(
図1には示されていない)と接続されてもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置の一方はマスターノードに、他方はセカンダリーノードに存在してもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT:radio access technology)を使用してもよい。一実施形態では、第1ネットワーク装置は第1RAT装置であってもよく、第2ネットワーク装置は第2RAT装置であってもよい。一実施形態では、第1RAT装置はeNBであってもよく、第2RAT装置はgNBである。異なるRATに関連する情報は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置120に送信されてもよい。一実施形態において、第1情報が第1ネットワーク装置から端末装置120に送信されてもよく、第2情報が第2ネットワーク装置から端末装置120に直接送信されるか、又は第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。一実施形態において、第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の再設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から端末装置に直接送信されるか、又は第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。当該情報は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC:Medium Access Control)制御要素(CE:control element)、又はダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)のうちいずれかを介して送信されてもよい。
【0057】
図1に示す通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は、端末装置120にデータ及び制御情報を通信することができ、端末装置120も、ネットワーク装置110にデータ及び制御情報を通信することができる。ネットワーク装置110から端末装置120へのリンクはダウンリンク(DL:downlink)と称され、端末装置120からネットワーク装置110へのリンクはアップリンク(UL:uplink)と称される。
【0058】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信のために、ネットワーク装置110は端末装置120に対して、PDCCHを介して制御情報を送信し、且つ/又はPDSCHを介してデータを送信してもよい。さらに、ネットワーク装置110は、1つ又は複数の参照信号(RS:reference signal)を端末装置120に送信してもよい。ネットワーク装置110から端末装置120に送信されるRSは、「DL RS」とも称される場合がある。DL RSの例としては、復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、位相トラッキング参照信号(PTRS:Phase Tracking Reference Signal)、微細時間‐周波数トラッキング参照信号(TRS:Tracking Reference Signal)等を挙げてもよいが、これらに限定されない。
【0059】
いくつかの実施形態において、アップリンク送信のために、端末装置120はネットワーク装置110に対して、PUCCHを介して制御情報を送信し、且つ/又はPUSCHを介してデータを送信してもよい。さらに、端末装置120は、1つ又は複数のRSをネットワーク装置110に送信してもよい。端末装置120からネットワーク装置110に送信されるRSは、「UL RS」とも称される場合がある。UL RSの例としては、DMRS、CSI-RS、SRS、PTRS、微細時間‐周波数TRS等を挙げてもよいが、これらに限定されない。
【0060】
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコル、米国電気電子工学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線ローカルネットワーク通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。さらに、通信は、任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。無線通信技術には、符号分割多元接続(CDMA:Code Divided Multiple Access)、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Divided Multiple Access)、時分割多元接続(TDMA:Time Divided Multiple Access)、周波数分割複信(FDD:Frequency Divided Duplexer)、時分割複信(TDD:Time Divided Duplexer)、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Divided Multiple Access)、及び/又は現在知られているか将来開発される他の任意の技術が含まれるが、これらに限定されない。
【0061】
ネットワーク装置110(例えば、gNB)は、1つ又は複数のTRP又はアンテナパネルを備えてもよい。本明細書において、「TRP」という用語は、特定の地理的位置にあるネットワーク装置が利用できるアンテナアレイ(1つ又は複数のアンテナ素子を有する)を指す。例えば、ネットワーク装置は、より適切なカバレッジを実現するために、異なる地理的位置にある複数のTRPと結合されてもよい。1つ又は複数のTRPは、同じサービングセルに含まれてもよいし、異なるサービングセルに含まれてもよい。
【0062】
TRPはパネルでもあり、パネルは(1つ又は複数のアンテナ素子を持つ)アンテナアレイを指すこともできることは理解されるはずである。本開示のいくつかの実施形態は、例えば複数のTRPを参照して説明されているが、これらの実施形態は、単に説明を目的としたもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示唆するものではない。なお、本明細書で説明する本開示は、以下に説明するもの以外にも様々な方法で実施できることを理解されたい。
【0063】
主にFR2をターゲットとしながらFR1にも適用可能なマルチビーム運用の強化として、より高いセル内及びL1/L2中心のセル間モビリティ、並びに/又はより多くの設定されたTCI状態をサポートするために、DL/ULのより効率的なビーム管理(低遅延、低オーバーヘッド)を容易にする以下のような機能が特定され、規定される。i.DL及びULのデータ及び制御送受信用、特に帯域内CA用の共通ビーム、ii.DL及びULビーム指示用の統一的なTCIフレームワーク、iii.(RRCとは対照的に)動的制御シグナリングの利用を増やすことで遅延性と効率を改善するための、上記機能のシグナリングメカニズムの強化。
【0064】
図1に示すように、例えば、ネットワーク装置110は、TRP 130-1、130-2(以下、「TRP 130」と総称するか、又は個別に「TRP 130」と称する)を介して端末装置120と通信してもよい。例えば、TRP 130-1を第1TRPと称し、TRP 130-2を第2TRPと称する場合もある。上述したように、ネットワーク装置110は、端末装置120にサービスを提供するためのセルグループを提供してもよい。いくつかの実施形態において、セルグループは、第1のTRP 130-1に関連付けられたセルの第1サブセットと、第2のTRP 130-2に関連付けられたセルの第2サブセットとに分けられてもよい。例えば、セルの第1サブセットとセルの第2サブセットは、1つ又は複数の重複するセルを含んでもよいし、或いは互いに重複しない場合もある。
【0065】
本開示の実施形態は、任意の好適なシナリオに適用することができる。例えば、本開示の実施形態は、能力が低いNRデバイスで実施することができる。或いは、本開示の実施形態は、以下のいずれかで実施することができる。新無線(NR)MIMO(multiple-input and multiple-output)、NRサイドリンク強化(NR Sidelink Enhancements)、52.6GHz超の周波数でのNRシステム、71GHzまでのNR運用拡張、非地上系ネットワーク(NTN)における狭帯域IoT(NB-IoT:narrow band-Internet of Thing)/拡張マシンタイプ通信(eMTC:enhanced Machine Type Communication)、NTN、UE省電力機能強化、NRカバレッジ拡張、NB-IoTとLTE-MTC、統合アクセスバックホール(IAB:Integrated Access and Backhaul)、NRマルチキャスト・ブロードキャストサービス、又は、マルチ無線デュアルコネクティビティの強化。
【0066】
ネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPの数は、単に例示のためであり、本開示に対するいかなる限定も示唆するものではないことを理解されたい。通信ネットワーク100は、本開示の実装を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPを含んでもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、TRPは、異なる上位レイヤの設定アイデンティティと明示的に関連付けられてもよい。例えば、上位レイヤの設定済みアイデンティティは、制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、CORESETのグループ、参照信号(RS:reference signal)、RSのセット、送信設定指示(TCI)状態、又はTCI状態のグループと関連付けることができ、これらは、異なるTRPと端末装置120との間の送信を区別するために使用される。端末装置120が、異なる上位レイヤの設定アイデンティティに関連付けられた2つのCORESETから2つのDCIを受信した場合、2つのDCIは異なるTRPから送信されるか、又は示されてもよい。さらに、TRPは、物理チャネル又は信号に対する専用設定によって暗黙的に識別されてもよい。例えば、TRPに関連付けられた専用のCORESET、RS、及びTCI状態は、異なるTRPから端末装置120への送信を識別するために使用される。例えば、端末装置120が専用のCORESETからDCIを受信する場合、当該DCIは、そのCORESET専用の関連TRPから示される。いくつかの実施形態において、RSは、CSI-RS、SRS、測位RS、アップリンクDMRS、ダウンリンクDMーRS、アップリンクPTRS、及びダウンリンクPTRSのうちの少なくとも1つであり得る。
【0068】
図2は、本開示の実施形態にかかるシグナリングチャート200を示す。
図2に示すように、ネットワーク装置110は、少なくとも1つの設定を端末装置120に送信してもよい(210)。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、第1セルと、セルの第2リストとを備えるセルの第1リスト、第1セルを参照するセルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータのための参照設定、参照セルに設定されたTCI状態プール、及びTCI状態セットのうちの少なくとも1つを示してもよい。TCI状態セットは、TCI状態の第1サブセットの少なくとも1つを備える。ここで、第1サブセットのTCI状態における少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられている。例えば、設定は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC:Medium Access Control)制御要素(CE:control element)又はダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)のうちの少なくとも1つを介して、ネットワーク装置110から端末装置120に送信されてもよい。端末装置120は、少なくとも1つの設定に基づいてビーム障害検出を実行してもよい(220)。セルグループ内の少なくとも1つのセルでビーム障害が検出されたことに応じて、端末装置120は、少なくとも1つの設定に基づいてBFRQをネットワーク装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、BFRQは、セル又はセルの第1リスト又は第2リストにおいて検出されたビーム障害に関連するセル及び/又はセルの第1リスト又はセルの第2リストの情報を備えてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、セルの帯域幅部分(BWP:bandwidth part)においてM個のTRPが設定されてもよい。ここで、Mは正の整数である。例えば、1≦M≦4である。別の例では、M=2である。いくつかの実施形態において、M個のTRPの各TRPは、制御リソースセット(CORESET:control resource set)プールインデックス、CORESETグループ識別子(ID:identity)、CORESETグループ、CORESETセットID、CORESETセット、SRSリソースセット、SRSリソースセットID、TCI状態、TCI状態のグループ、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)セットのID、新規/候補ビーム識別用RSセットのID、空間関係情報、空間関係情報グループ、QCLパラメータセット、ビーム障害検出用RSグループ、新規/候補ビーム識別用RSグループ等のうちの少なくとも1つによって表されるか、又はそれらのうちの少なくとも1つに関連付けられてもよい。
図1Bに示す例では、M=2である。いくつかの実施形態において、第1のTRP 130-1は、第1のCORESETプールインデックス(例えば、値が0のもの。別の例では、パラメータ「CORESETプールインデックス」の設定がないCORESET)、第1のCORESETグループ/セット/サブセットのID、CORESET(例えば、第1のCORESETプールインデックス又は第1のCORESETグループ/セット/サブセットのIDが設定されたCORESET。別の例では、パラメータ「CORESETプールインデックス」又はパラメータ「CORESETグループ/セット/サブセットID」が設定されていないCORESET)の第1グループ/セット/サブセット、第1のSRSリソースセット、第1のSRSリソースセットのID、第1のTCI状態、TCI状態の第1グループ、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)の第1セットのID、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)の第1セット、新規/候補ビーム識別用RSの第1セットのID、新規/候補ビーム識別用RSの第1セット、第1空間関係情報、空間関係情報の第1グループ、QCLパラメータの第1セット、ビーム障害検出用RSの第1グループ、新規/候補ビーム識別用RSの第1グループ等のうちの少なくとも1つによって表されるか、又はそれらのうちの少なくとも1つに関連付けられてもよい。第2のTRP 130-2は、第2のCORESETプールインデックス(例えば、値が1)、第2のCORESETグループ/セット/サブセットのID、CORESET(例えば、第2のCORESETプールインデックス又は第2のCORESETグループ/セット/サブセットのIDが設定されたCORESET)の第2グループ/セット/サブセット、第2のSRSリソースセット、第2のSRSリソースセットのID、第2のTCI状態、TCI状態の第2グループ、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)の第2セットのID、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)の第2セット、新規/候補ビーム識別用RSの第2セットのID、新規/候補ビーム識別用RSの第2セット、第2空間関係情報、空間関係情報の第2グループ、QCLパラメータの第2セット、ビーム障害検出用RSの第2グループ、新規/候補ビーム識別用RSの第2グループ等のうちの少なくとも1つによって表されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、セルのBWPにおいて第1のTRP(例えば、第1のTRP 130-1)と第2のTRP(例えば、第2のTRP 130-2)が設定されてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、設定又はアクティブ化命令を受信してもよく、設定又はアクティブ化命令は、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組合せをTCIコードポイントセットにマッピングするために使用される。例えば、TCIセットにおけるTCIコードポイントの数は、{1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16}のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、TCIコードポイントセットは、DCIフィールド「送信設定指示」において示される。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態(例えば、第1のTCI状態と第2のTCI状態)を示す場合、端末装置120は2つのTRP(例えば、第1のTRPと第2のTRP)でサービスを受けてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRPに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRPに関連付けられている。
【0072】
以下では、「TRP」、「CORESETプールインデックス」、「CORESETグループ/セット/サブセットID」、「CORESETグループ/セット/サブセット」、「SRSリソースセット」、「SRSリソースセットID」、「TCI状態」、「TCI状態のグループ」、「ビーム障害検出用RSセットのID」、「新規/候補ビーム識別用RSセットのID」、「空間関係情報」、「空間関係情報グループ」、「QCLパラメータセット」、「QCLパラメータ」、「QCL想定」、「QCL設定」、「ビーム障害検出用RSグループ」、「新規/候補ビーム識別用RSグループ」という用語は、互換的に使用することができる。「第1のTRP」、「第1のCORESETプールインデックス」、「第1のCORESETグループ/セット/サブセットのID」、「第1のCORESETグループ/セット/サブセット」、「第1のSRSリソースセット」、「第1のSRSリソースセットのID」、「第1のTCI状態」、「TCIコードポイントに対応する2つのTCI状態のうち第1のTCI状態」、「TCI状態の第1グループ」、「ビーム障害検出用RSの第1セットのID」、「ビーム障害検出用RSの第1セット」、「新規/候補ビーム識別用RSの第1セットのID」、「新規/候補ビーム識別用RSの第1セット」、「第1空間関係情報」、「空間関係情報の第1グループ」、「QCLパラメータの第1セット」、「ビーム障害検出用RSの第1グループ」、「新規/候補ビーム識別用RSの第1グループ」という用語は、互換的に使用することができる。「第2のTRP」、「第2のCORESETプールインデックス」、「第2のCORESETグループ/セット/サブセットのID」、「第2のCORESETグループ/セット/サブセット」、「第2のSRSリソースセット」、「第2のSRSリソースセットのID」、「第2のTCI状態」、「TCIコードポイントに対応する2つのTCI状態のうち第2のTCI状態」、「TCI状態の第2グループ」、「ビーム障害検出用RSの第2セットのID」、「ビーム障害検出用RSの第2セット」、「新規/候補ビーム識別用RSの第2セットのID」、「新規/候補ビーム識別用RSの第2セット」、「第2空間関係情報」、「空間関係情報の第2グループ」、「QCLパラメータの第2セット」、「ビーム障害検出用RSの第2グループ」、「新規/候補ビーム識別用RSの第2グループ」という用語は、互換的に使用することができる。「PUSCH」と「PUSCH MAC CE」という用語は互換的に使用することができる。「QCL-TypeD」、「Spatial Rx parameter」、「空間受信パラメータ(Spatial receiving parameter)」及び「空間受信パラメータ(Spatial reception parameter)」という用語は、互換的に使用することができる。
【0073】
図3A-3Cは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す。
【0074】
図3Aに示すように、端末装置120には、ビーム障害検出用RSセット(RS
0_0、RS
0_1)と、新規/候補ビーム識別用RSセット(RS
1_0、RS
1_1)とが設定されてもよい。RS
0_0とRS
0_1に障害があった場合、端末装置は、RS
1_0とRS
1_1に基づいて新規ビームを探索してもよい。
【0075】
図3Bに示すように、端末装置120にはタイマ(BeamFailureDetectionTimer)が設定されてもよく、端末装置の下位レイヤからビーム障害インスタンス指示が示されるか又は受信された場合、BFI_COUNTERの値が1つ増加し、タイマが開始又は再開されてもよい。例えば、タイマが満了しておらず、端末装置の下位レイヤからビーム障害インスタンス指示が示されるか又は受信された場合、BFI_COUNTERの値が1つ増加してタイマが開始又は再開されてもよい。別の例では、タイマが満了した場合、BFI_COUNTERの値が0にセットされる。
【0076】
図3Cに示すように、BFI_COUNTERの値が最大値(beamFailureInstanceMaxCount)以上である場合、ビーム障害回復手順がトリガされる。例えば、beamFailureDetectionTimerが満了した場合、又はbeamFailureDetectionTimer、beamFailureInstanceMaxCount、又はビーム障害検出に使用される任意のRSが再設定された場合、BFI_COUNTERの値が0にセットされる。
【0077】
3GPP仕様(TS38.214)に規定されているように、UEには、UE及び所定のサービングセルのために意図したDCIを伴う検出されたPDCCHに従ってPDSCHを復号するために、上位レイヤのパラメータPDSCH-Config内に最大M個のTCI-State設定のリストを設定することができる。ここでMは、UEの能力であるmaxNumberConfiguredTCIstatesPerCCに依存する。各TCI-Stateには、1つ又は2つのダウンリンク参照信号と、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:channel state information reference signal)リソースのCSI-RSポートとの間の疑似コロケーション関係を設定するパラメータが含まれる。疑似コロケーション関係は、第1のダウンリンク(DL:downlink)RSの上位レイヤのパラメータqcl-Type1、及び第2のDL RSのqcl-Type2(設定されている場合)によって設定される。DL RSが2つあるケースでは、同じDL RS又は異なるDL RSのどちらを参照しているかに関わらず、 QCLタイプが同じであってはならない。各DL RSに対応する疑似コロケーションタイプは、QCL-Infoの上位レイヤのパラメータqcl-Typeで与えられ、以下の値のいずれかを取り得る。
-「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト,ドップラー拡散,平均遅延,遅延拡散}
-「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト,ドップラー拡散}
-「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト,平均遅延}
-「QCL-TypeD」:{空間Rxパラメータ}
【0078】
UEは、[TS38.321]の「UE固有PDSCH MAC CEのTCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」の節(例えば、6.1.3.14節)、又は[TS38.321]の「UE固有PDSCH MAC CEのTCI状態のアクティブ化/ クティブ化の拡張」の節(例えば、6.1.3節)に記載されているように、アクティブ化命令を受信する。アクティブ化命令は、1つのCC/DL BWP又は1セットのCC/DL BWPのDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントに、それぞれ最大8つのTCI状態をマッピングするために使用される。TCI状態のIDのセットがCC/DL BWPのセットに対してアクティブ化され、アクティブ化命令内の示されたCCによってCCの適用可能なリストが決定されると、TCI状態のIDの同じセットが、示されたCCにおける全てのDL BWPに対して適用される。
【0079】
UEがDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントにおける2つのTCI状態をサポートする場合、UEは[TS38.321]の「UE固有のPDSCH MAC CEのTCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」の節、又は「UE固有のPDSCH MAC CEの拡張TCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」の節(例えば、6.1.3.14節又は6.1.3節の項目)に記載されているように、アクティブ化命令を受信してもよく、アクティブ化命令は、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントに1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組合せをマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化命令において8個を超えるTCI状態を受信することは期待されていない。
【0080】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「送信設定指示」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「送信設定指示」のコードポイント数Sが、[10,TS38.321]の6.1.3.14節及び6.1.3.24節に記載されているように、アクティブ化命令によってアクティブ化されるTCIコードポイント数よりも小さい場合、最初のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2に適用される。
【0081】
UEが、アクティブ化命令を伝送するPDSCHに対応するスロットnで、HARQ-ACK情報を伴うPUCCHを送信する場合、TCI状態と、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、
の後の最初のスロット又は最初のサブスロットから適用されるべきである。ここで、μはPUCCHのSCS設定である。PDSCHをスケジューリングするCORESETに対してtci-PresentInDCIが「有効」にセットされているか又はtci-PresentDCI-1-2が設定され、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、適用される場合にtimeDurationForQCL以上であるならば、UEがTCI状態の初期上位レイヤ設定を受信した後、アクティブ化命令を受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、「typeA」にセットされたqcl-Typeに関して、また、適用される場合は「typeD」にセットされたqcl-Typeに関しても、初期アクセス手順で決定された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH:synchronization signal/physical broadcast channel)ブロックと疑似コロケーションされると仮定してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態において、UEに、PDSCHをスケジューリングするCORESETに対して、「有効」としてセットされた上位レイヤのパラメータtci-PresentInDCI、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2が設定されている場合、UEはCORESETで送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2)にTCIフィールドが存在すると仮定する。PDSCHをスケジューリングするCORESETにtci-PresentInDCI又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2が設定されていない場合、又はPDSCHがDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)によってスケジューリングされている場合、UEは、CORESETで送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2又はDCIフォーマット1_0)にTCIフィールドが存在しないと仮定する。TCIフィールドを持たないDCIフォーマットによってPDSCHがスケジューリングされ、DL DCIの受信と、サービングセルの対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、適用される場合に閾値timeDurationForQCL以上であり、閾値が、報告されたUEの能力に基づくのであれば([13,TS38.306])、PDSCHアンテナポートの疑似コロケーションを決定するために、UEはPDSCHのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内でPDCCH送信に使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0083】
PDSCHをスケジューリングするCORESETに対して、tci-PresentInDCIが「有効」にセットされているか、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2が設定され、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、適用される場合にtimeDurationForQCL以上であるならば、UEがTCI状態の初期上位レイヤ設定を受信した後、アクティブ化命令を受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDMーRSポートが、「QCLーtypeA」に関して、また、適用される場合は「QCLーtypeD」に関しても、初期アクセス手順で決定されたSS/PBCHブロックと疑似コロケーションされると仮定してもよい。timeDurationForQCLの値は、報告されたUEの能力に基づく。
【0084】
UEに、PDSCHをスケジューリングするCORESETに対して「有効」としてセットされた上位レイヤのパラメータtci-PresentInDCIが設定されている場合、UEは、CORESETで送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)にTCIフィールドが存在すると仮定する。UEに、PDSCHをスケジューリングするCORESETに対する上位レイヤのパラメータtci-PresentInDCI-ForFormat1_2が設定されている場合、UEは、CORESETで送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_2)に、tci-PresentInDCI-ForFormat1_2によって示されるDCIフィールドサイズのTCIフィールドが存在すると仮定する。TCIフィールドを持たないDCIフォーマットによってPDSCHがスケジューリングされ、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、適用される場合に閾値timeDurationForQCL以上であり、閾値が、報告されたUEの能力([TS38.306])に基づくのであれば、PDSCHアンテナポートの疑似コロケーションを決定するために、UEは、PDSCHのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内でPDCCH送信に使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0085】
TCIフィールドを持つDCIフォーマットによってPDSCHがスケジューリングされ、スケジューリングコンポーネントキャリアのDCIにおけるTCIフィールドが、スケジューリングされるコンポーネントキャリア又はDL BWPのアクティブ化されたTCI状態を指す場合、UEは、PDSCHアンテナポートの疑似コロケーションを決定するために、DCIを有する検出されたPDCCHにおける「送信設定指示」フィールドの値に従ってTCI-Stateを使用しなければならない。DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値 timeDurationForQCL以上であり、閾値が、報告されたUEの能力([TS38.306])に基づく場合、UEは、示されたTCI状態によって与えられるQCLタイプパラメータに関して、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、TCI状態のRSと擬似コロケーションされると仮定する。UEに単一スロットのPDSCHが設定される場合、示されるTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有するスロットにおけるアクティブ化されたTCI状態に基づくべきである。UEにマルチスロットのPDSCHが設定される場合、示されるTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有する最初のスロット又はサブスロットにおけるアクティブ化されたTCI状態に基づくべきであり、UEは、アクティブ化されたTCI状態が、スケジューリングされたPDSCHを有するスロット全体にわたって同じであると期待すべきである。UEに、クロスキャリアスケジューリング用のサーチスペースセットに関連付けられたCORESETが設定され、スケジューリングDCIを伝送するPDCCH及びそのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが同じキャリアで送信される場合、UEは、CORESETに対して、tci-PresentInDCIが「有効」としてセットされるか、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2が設定されることを期待し、また、サーチスペースセットによってスケジューリングされたサービングセルに対し設定されたTCI状態の1つ又は複数が「QCL-TypeD」を含む場合、UEは、サーチスペースセットで検出されたPDCCHの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値timeDurationForQCL以上であると期待する。
【0086】
RRC接続モードにおけるtci-PresentInDCI及びtci-PresentInDCI-ForFormat1_2の設定から独立して、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCL未満であり、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルに対して設定された少なくとも1つのTCI状態が、「typeD」にセットされたqcl-Typeを含む場合、以下のようになる。
【0087】
-UEは、UEによってサービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETがモニタリングされている最新のスロットにおいて、モニタリングされたサーチスペースと関連付けられた最も低いcontrolResourceSetIdを有するCORESETのPDCCH疑似コロケーション指示に用いられるQCLパラメータに関して、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートがRSと疑似コロケーションされていると仮定してもよい。このケースでは、qcl-TypeがPDSCH DM-RSの「typeD」にセットされ、少なくとも1つのシンボルで重複するPDCCH DM-RSのそれと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、バンド内CAのケース(PDSCHとCORESETが、異なるコンポーネントキャリアにある場合)にも適用される。
【0088】
-UEにenableDefaultTCIStatePerCoresetPoolIndexが設定され、異なるControlResourceSets内のcoresetPoolIndexの2つの異なる値を含む上位レイヤのパラメータPDCCH-ConfigによってUEが設定されている場合は、以下のようになる。
【0089】
-UEは、サービングセルのアクティブBWP内のPDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じ値のcoresetPoolIndexに関連付けられた1つ又は複数のCORESETがUEによってモニタリングされている最新のスロットにおいて、そのPDSCHをスケジューリングしているPDCCHと同じcoresetPoolIndexの値が設定されたCORESETの中で、モニタリングされたサーチスペースと関連付けられた最も低いcontrolResourceSetIdを有するCORESETのPDCCH疑似コロケーション指示に用いられるQCLパラメータに関して、サービングセルのcoresetPoolIndexの値に関連付けられたそのPDSCHのDM/RSポートがRSと疑似コロケーションされていると仮定してもよい。このケースでは、PDSCH DM-RSの「QCL-TypeD」が、少なくとも1つのシンボルで重複するPDCCH DM-RSのそれと異なり、それらが同じcoresetPoolIndexに関連付けられている場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、バンド内CAのケース(PDSCHとCORESETが、異なるコンポーネントキャリアにある場合)にも適用される。
【0090】
-UEにenableTwoDefaultTCI-Statesが設定され、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を示す場合、UEは、サービングセルのPDSCH又はPDSCHの送信機会のDM-RSポートが、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうち最も低いコードポイントに対応するTCI状態に関連付けられたQCLパラメータに関して、RSと疑似コロケーションされると仮定してもよい。UEが、「tdmSchemeA」にセットされた上位レイヤのパラメータrepetitionSchemeによって設定されるか、又はUEに上位レイヤのパラメータrepetitionNumberが設定されている場合、TCI状態のPDSCH送信機会へのマッピングは、5.1.2.1節に従って、第1のPDSCH送信機会を有するスロットにおけるアクティブ化されたTCI状態に基づき、示されたTCI状態を、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうち最も低いコードポイントに対応するTCI状態に置き換えることにより決定される。このケースでは、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうち、最も低いコードポイントに対応する両方のTCI状態の「QCL-TypeD」が、少なくとも1シンボルで重複するPDCCH DM-RSのそれと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、バンド内CAのケース(PDSCHとCORESETが、異なるコンポーネントキャリアにある場合)にも適用される。
【0091】
-上記の全てのケースにおいて、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルに対して設定されたTCI状態のいずれにも、「typeD」にセットされたqcl-Typeが設定されていない場合、UEは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットに関係なく、そのスケジューリングされたPDSCHに対して示されたTCI状態から他のQCL想定を取得しなければならない。
【0092】
スケジューリングDCIを伝送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリアで受信され、そのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリアにあり、UEにenableDefaultBeam-ForCCSが設定されている場合は、以下のようになる。
【0093】
-timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。μ
PDCCH<μ
PDSCHの場合、timeDurationForQCLに追加のタイミング遅延
が追加され、dは5.2.1.5.1a-1節で定義され、そうでない場合、dはゼロである。
【0094】
-いずれのケースでも、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCL未満であり、DL DCIにTCIフィールドが存在しない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいてPDSCHに適用可能な、IDが最も低いアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHに対するQCL想定を取得する。
【0095】
上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおける周期的なCSI-RSリソースについては、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプの1つを示すことを期待すべきである。
【0096】
-SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び、適用される場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
【0097】
-SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び、適用される場合、上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0098】
上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおける非周期的なCSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが、上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおける周期的なCSI-RSリソースを有する「typeA」にセットされたqcl-Typeと、適用される場合、同じ周期的なCSI-RSリソースを有する「typeD」にセットされたqcl-Typeとを示すと期待すべきである。
【0099】
上位レイヤのパラメータtrs-Info及び上位レイヤのパラメータrepetitionなしで設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプの1つを示すことを期待すべきである。
【0100】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0101】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、SS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
【0102】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0103】
-「typeD」が適用できない場合、上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeB」。
【0104】
上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースについては、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプの1つを示すことを期待すべきである。
【0105】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0106】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0107】
-SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び、適用される場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」。
【0108】
PDCCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプの1つを示すことを期待すべきである。
【0109】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0110】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0111】
-上位レイヤのパラメータtrs-Info及び上位レイヤのパラメータrepetitionなしで設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0112】
PDSCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプの1つを示すことを期待すべきである。
【0113】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0114】
-上位レイヤのパラメータtrs-Infoが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、上位レイヤのパラメータrepetitionが設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0115】
-上位レイヤのパラメータtrs-Info及び上位レイヤのパラメータrepetitionなしで設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び、適用される場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0116】
スケジューリングDCIを伝送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリアで受信され、そのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリアにある場合、timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。μPDCCH<μPDSCHの場合、timeDurationForQCLに追加のタイミング遅延dが追加される。ここで、dは、PDCCHのサブキャリア間隔が15kHzの場合は8シンボル、PDCCHのサブキャリア間隔が30kHzの場合は8シンボル、PDCCHのサブキャリア間隔が60kHzの場合は14シンボルと定義される。例えば、シンボルがPDCCHシンボルであるか、又はシンボルがPDCCHのサブキャリア間隔に基づく場合(例えば、TS38.214の表5.2.1.5.1a-1に定義されている)、tci-PresentInDCIが「有効」にセットされ、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びtci-PresentInDCIが設定されていない場合のいずれにおいても、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWP内のPDSCHに適用可能な、IDが最も低いアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHのQCL想定を取得する。
【0117】
3GPP仕様(TS38.214)に規定されているように、「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」の1つにセットされた上位レイヤのパラメータRepSchemeEnablerによってUEが設定されている場合、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントの2つのTCI状態と、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDM-RSポートとがUEに示される場合である。DCIにおいて2つのTCI状態が示され、UEが「FDMSchemeA」にセットされる場合、UEは、TS38.214の「物理リソースブロック(PRB:Physical resource block)バンドリング)」の節(例えば、5.1.2.3節)に記載されているように、重複しない周波数領域リソース割当に関連付けられたそれぞれのTCI状態で、TBの単一のPDSCH送信機会を受信しなければならない。DCIにおいて2つのTCI状態が示され、UEが「FDMSchemeB」にセットされている場合、UEは、TS38.214の「物理リソースブロック(PRB:Physical resource block)バンドリング」の節(例えば、5.1.2.3節)に記載されているように、他のPDSCH送信機会に関して、重複しない周波数領域リソース割当を有するPDSCH送信機会に関連付けられたそれぞれのTCI状態で、同じTBの2つのPDSCH送信機会を受信しなければならない。DCIにおいて2つのTCI状態が示され、UEが「TDMSchemeA」にセットされている場合、UEは、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に記載されているように、他のPDSCH送信機会に関して、重複しない時間領域リソース割当を有するPDSCH送信機会に関連付けられたそれぞれのTCI状態で、同じTBの2つのPDSCH送信機会を受信しなければならず、また、両方のPDSCH送信機会が、与えられたスロット内で受信されなければならない。
【0118】
UEが、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの少なくとも1つのエントリを示す上位レイヤのパラメータPDSCH-configによって設定されている場合、UEは、DCIフィールド「時間領域リソース割当」と、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDMグループ内のDM-RSポートと共に、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントの1つ又は2つのTCI状態が示されることを期待してもよい。「時間領域リソース割当」は、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNum16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListのエントリを示す。「送信設定指示」フィールドを有するDCIにおいて2つのTCI状態が示される場合、UEは、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)で定義されるように、複数のPDSCH送信機会にわたって使用される2つのTCI状態で、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信機会を受信すると期待してもよい。「送信設定指示」フィールドを有するDCIにおいて1つのTCI状態が示される場合、UEは、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)で定義されるように、複数のPDSCH送信機会にわたって使用される1つのTCI状態で、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信機会を受信すると期待してもよい。
【0119】
PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの1つのエントリを示すDCIフィールド「時間領域リソース割当」がUEに示されない場合、そして、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントの2つのTCI状態と、DCIフィールド「アンテナポート」の2つのCDMグループ内のDM-RSポートとがUEに示される場合、UEは、単一のPDSCHの受信を期待してもよい。ここで、DM-RSポートとTCI状態との関連付けは、TS38.214の「DM-RS受信手順」の節(例えば5.1.6.2節)で定義されているとおりである。
【0120】
PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの1つのエントリを示すDCIフィールド「時間領域リソース割当」がUEに示される場合、そして、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントの1つのTCI状態がUEに示される場合、PDCCHの検出時にPDSCHを受信するためのUEの手順は、TS38.214の「物理ダウンリンク共有チャネルを受信するためのUE手順」の節(例えば、5.1節)に従う。
【0121】
以下では、「FDMSchemeA」と「スキーム2a」という用語を互換的に使用することができる。「FDMSchemeB」と「スキーム2b」という用語を互換的に使用することができる。「TDMSchemeA」と「スキーム3」という用語を互換的に使用することができる。「RepNumR16」と「スキーム4」という用語を互換的に使用することができる。
【0122】
3GPP仕様(TS38.214)に規定されているように、「TDMSchemeA」にセットされた上位レイヤのパラメータRepSchemeEnablerによってUEが設定され、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDMグループ内のDM-RSポートがUEに示される場合、PDSCH送信機会の数は、スケジューリングDCIのDCIフィールド「送信設定指示」によって示されるTCI状態の数によって導き出される。DCIフィールド「送信設定指示」によって2つのTCI状態が示される場合、UEは、2つのPDSCH送信機会を受信することが期待される。ここで、第1のTCI状態が第1のPDSCH送信機会に適用され、第1のPDSCH送信機会の時間領域におけるリソース割当は、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に従う。第2のTCI状態は第2のPDSCH送信機会に適用され、第2のPDSCH送信機会は第1のPDSCH送信機会と同じシンボル数を有しなければならない。上位レイヤによってUEにStartingSymbolOffsetKの値
が設定されている場合、UEは、第1のPDSCH送信機会の最後のシンボルから
シンボルの後に、第2のPDSCH送信機会の最初のシンボルが開始されることを決定しなければならない。上位レイヤのパラメータStartingSymbolOffsetKを介して値
が設定されていない場合、UEは
=0と仮定しなければならない。UEは、各PDSCH送信機会について2つを上回るPDSCH送信レイヤを受信することは期待されていない。2つのPDSCH送信機会について、適用される冗長バージョンはTS38.214の表5.1.2.1-2に従って導き出され、n=0,1が第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。そうでない場合、UEは単一のPDSCH送信機会を受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に従う。
【0123】
3GPP仕様(TS38.214)に規定されているように、UEは、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの少なくとも1つのエントリを示す上位レイヤのパラメータPDSCH-configによって設定されている場合である。2つのTCI状態が、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの1つのエントリを示すDCIフィールド「時間領域リソース割当」と、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDMグループ内のDM-RSポートと共に、DCIフィールド「送信設定指示」によって示される場合、全てのPDSCH送信機会に対して同じSLIV(開始及び長さインジケータ値)が適用され、第1のTCI状態が第1のPDSCH送信機会に適用され、第1のPDSCH送信機会の時間領域におけるリソース割当は、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に従う。PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16で示される値が2に等しい場合、第2のTCI状態が第2のPDSCH送信機会に適用される。PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16で示される値が2より大きい場合、UEはさらに、RepTCIMappingのCycMapping又はSeqMappingを有効にするように設定されてもよい。CycMappingが有効な場合、第1及び第2のTCI状態がそれぞれ第1及び第2のPDSCH送信機会に適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信機会に継続される。SeqMappingが有効な場合、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信に適用され、第2のTCI状態が第3及び第4のPDSCH送信に適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信機会に継続される。UEは、各PDSCH送信機会が2つの送信レイヤに制限されると期待してもよい。第1のTCI状態に関連付けられた全てのPDSCH送信機会について、適用される冗長バージョンは、[TS38.214]の表5.1.2.1-2に従って導き出される。ここで、nは、第1のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信機会のみを考慮してカウントされる。第2のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信機会のための冗長バージョンは、[TS38.214]の表5.1.2.1-3に従って導き出される。ここで、各冗長バージョンrv
sのための追加のシフト操作は、上位レイヤのパラメータRVSeqOffsetによって設定され、nは、第2のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信機会のみを考慮してカウントされる。1つのTCI状態が、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationのRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationListの1つのエントリを示すDCIフィールド「時間領域リソース割当」と、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDMグループ内のDM-RSポートと共に、DCIフィールド「送信設定指示」によって示される場合、全てのPDSCH送信機会に対して同じSLIVが適用され、第1のPDSCH送信機会がTS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に従い、全てのPDSCH送信機会に対して同じTCI状態が適用される。UEは、各PDSCH送信機会が2つの送信レイヤに制限されると期待してもよい。全てのPDSCH送信機会について、適用される冗長バージョンは、[TS38.214]の表5.1.2.1-2に従って導き出される。ここで、nは、PDSCH送信機会を考慮してカウントされる。そうでない場合、UEは単一のPDSCH送信機会を受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS38.214の「時間領域におけるリソース割当」の節(例えば、5.1.2.1節)に従う。
【0124】
3GPP仕様(TS38.214)に規定されているように、「FDMSchemeA」、又は「FDMSchemeB」にセットされた上位レイヤのパラメータRepSchemeEnablerによって設定されたUEの場合、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントの2つのTCI状態と、DCIフィールド「アンテナポート」の1つのCDMグループ内のDMRSポートとがUEに示される場合である。
が「広帯域」として決定された場合、最初の
個のPRBが第1のTCI状態に割り当てられ、残りの
個のPRBが第2のTCI状態に割り当てられる。ここで、n
PRBは、UEに割り当てられたPRBの総数である。
が{2,4}のうちの1つの値として決定された場合、割り当てられた周波数領域リソース内の偶数のPRGが第1のTCI状態に割り当てられ、割り当てられた周波数領域リソース内の奇数のPRGが第2のTCI状態に割り当てられる。UEは、各PDSCH送信機会について2つを上回るPDSCH送信レイヤを受信することは期待されていない。
【0125】
「FDMSchemeB」にセットされた上位レイヤのパラメータRepSchemeEnablerによって設定されたUEの場合、DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントにおける2つのTCI状態と、DCIフィールド「アンテナポート」における1つのCDMグループ内のDM-RSポートとがUEに示されるとき、各PDSCH送信機会は、PDSCH送信機会の対応するTCI状態に割り当てられたPRBによって決定されるリソースエレメントへのマッピングについて、[TS38.211]の「物理ダウンリンク共有チャネル」の節(たとえば、7.3.1節)に従わなければならない。また、UEは、単一の送信レイヤがスケジューリングされている場合、PDSCH送信機会ごとに最大2つのコードブロックのみを期待し、2つの送信レイヤがスケジューリングされている場合、PDSCH送信機会ごとに単一のコードブロックのみを期待すべきである。2つのPDSCH送信機会について、適用される冗長バージョンは、[TS38.214]の表5.1.2.1-2に従って導き出される。ここで、n=0,1は、それぞれ第1及び第2のTCI状態に適用される。
【0126】
3GPP仕様(TS38.213)に規定されているように、インデックス0のCORESET以外のCORESETの場合、
-UEが、CORESETのためにtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによってTCI状態の設定を提供されていない場合、又はtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによってCORESETの複数のTCI状態の初期設定を提供されているが、TCI状態の1つに対するMAC CEアクティブ化命令を受信していない場合、UEは、PDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、初期アクセス手順中にUEが識別したSS/PBCHブロックと疑似コロケーションされると仮定する。
-UEが、同期手順を伴う再設定(Reconfiguration with sync)の一部として、CORESETのためにtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによって複数のTCI状態の設定を提供されたが、TCI状態の1つに対するMAC CEアクティブ化命令を受信していない場合、UEは、PDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、同期手順を伴う再設定によって開始されたランダムアクセス手順中にUEが識別したSS/PBCHブロック又はCSI-RSリソースと疑似コロケーションされると仮定する。
【0127】
いくつかの実施形態において、インデックス0のCORESETについて、UEは、CORESETにおけるPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートが、以下のものと疑似コロケーションされると仮定する。
-TCI状態によって設定される1つ又は複数のDL RS(TCI状態は、あれば、CORESETのためのMAC CEアクティブ化命令によって示される)、又は
-直近のランダムアクセス手順の後に、CORESETのTCI状態を示すMAC CEアクティブ化命令が受信されていない場合、非競合ランダムアクセスをトリガするPDCCH命令によって開始されたものではない直近のランダムアクセス手順の間にUEが識別したSS/PBCHブロック。
【0128】
いくつかの実施形態において、インデックス0のCORESET以外のCORESETについて、CORESETに対して単一のTCI状態がUEに提供された場合、又はCORESETに対して提供されたTCI状態の1つに対するMAC CEアクティブ化コマンドをUEが受信した場合、UEは、CORESETにおけるPDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、TCI状態によって設定された1つ又は複数のDL RSと疑似コロケーションされると仮定する。インデックス0のCORESETについて、UEは、CORESETに対するMAC CEアクティブ化命令によって示されるTCI状態において「typeD」にセットされたqcl-Typeが設定されたCSI-RSが、SS/PBCHブロックによって提供されることを期待する。UEがTCI状態の1つに対するMAC CEアクティブ化命令を受信した場合、UEは
の後の最初のスロットでアクティブ化命令を適用する。ここで、kは、アクティブ化命令を提供するPDSCHに対するHARQ-ACK情報を伴うPUCCHをUEが送信するスロットであり、μは、PUCCHのSCS設定である。アクティブBWPは、アクティブ化命令が適用されたときの当該スロットにおけるアクティブなBWPとして定義される。
【0129】
いくつかの実施形態において、UEがシングルセル動作用に、又は同じ周波数帯域でのキャリアアグリゲーションを伴う動作用に設定され、1つ又は複数のセルのアクティブDL BWPにおいて、「typeD」特性にセットされた同じ又は異なるqcl-Typeが設定された複数のCORESETの重複するPDCCHモニタリング機会においてPDCCH候補をモニタリングする場合、UEは、1つ又は複数のセルからの1つのセルのアクティブなDL BWPにおいて、あるCORESET、そして当該CORESETと同じ「typeD」特性にセットされたqcl-Typeが設定された複数のCORESETからの任意の他のCORESETにおいてのみ、PDCCHをモニタリングする。
-CORESETは、もしあれば、CSSを含む最下位のインデックスを持つセルにおける最下位のインデックスを持つCSSセットに対応し、そうでなければ、最下位のインデックスを持つセルにおける最下位のインデックスを持つUSSセットに対応する。
-最下位のUSSセットのインデックスは、重複するPDCCHモニタリング機会において少なくとも1つのPDCCH候補を持つ全てのUSSセットにわたって決定される。
-CORESETを決定する目的で、SS/PBCHブロックはCSI-RSとは異なるQCLの「typeD」特性を持つとみなされる。
-CORESETを決定する目的で、第1セル内のSS/PBCHブロックに関連付けられた第1のCSI-RSと、同じくSS/PBCHブロックに関連付けられた第2セル内の第2のCSI-RSは、同じQCL「typeD」特性を有すると仮定される。
-重複しないCCE及びPDCCHモニタリング用PDCCH候補の割り当ては、1つ又は複数のセルのアクティブDL BWPにおける複数のCORESETに関連付けられた全てのサーチスペースセットに従う。
-アクティブなTCI状態の数は、複数のCORESETから決定される。
【0130】
いくつかの実施形態において、UEがシングルセル動作用に、又は同じ周波数帯域でのキャリアアグリゲーションを伴う動作用に設定され、「typeD」特性にセットされたqcl-Typeが設定されたTCI状態を有しない複数のCORESETの重複するPDCCHモニタリング機会においてPDCCH候補をモニタリングする場合、UEは、異なるCORESETに関連付けられたサーチスペースセットのための重複するPDCCHモニタリング機会においてPDCCH候補をモニタリングするよう求められる。
【0131】
いくつかの実施形態において、ビーム指示又はTCI状態指示のための適用タイミングが存在する。いくつかの実施形態において、適用タイミングは、結合又は分離のDL/ULビーム指示の確認の最後のシンボルから少なくともXms又はYシンボル後の最初のスロット又は最初のサブスロットであってもよい。例えば、Yは整数であってもよく、1<=Y<=336である。いくつかの実施形態において、スロットは12個又は14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サブスロットはS個のシンボルを含んでもよい。Sは整数で、1<=S<=14である。例えば、Sは、{2,4,7}の少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム指示はPDCCHのDCIで示される。例えば、PDCCHのDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよいし、又はPDSCHをスケジューリングしないこともある。いくつかの実施形態において、DCIの最後のシンボルと、最初のスロット又は最初のサブスロットとの間のギャップは、端末装置の能力に見合うものでなければならない。いくつかの実施形態において、結合又は分離のDL/ULビーム指示の確認は、DCIによってスケジューリングされたPDSCHの確認であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングする場合である。いくつかの実施形態において、結合又は分離のDL/ULビーム指示の確認は、DCIの確認であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングしない場合である。
【0132】
いくつかの実施形態において、端末装置は、PDCCHにおいてDCI(例えば、「DCI_t」と表される)を受信又は検出してもよい。DCIは、結合DL/UL TCI状態、又は分離DL/UL TCI状態、又はDL TCI状態、又はUL TCI状態、又は一対のDL/UL TCI状態を示す。いくつかの実施形態において、第1時間閾値が、PDCCHの最初のシンボル若しくは最後のシンボル、又は指示の確認の最初のシンボル若しくは最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。いくつかの実施形態において、示された結合DL/UL TCI状態又は分離DL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態又は一対のDL/UL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。例えば、DCIにおいて結合DL/UL TCI状態が示される場合、結合DL/UL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例として、DCIにおいてDL TCI状態が示される場合、DL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例として、DCIにおいてUL TCI状態が示される場合、UL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。別の例として、DCIにおいて一対のDL/UL TCI状態が示される場合、DL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよく、UL TCI状態は、適用タイミング又は第1時間閾値の後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータセット)を示す指示を受信してもよく、TCI状態のソース参照信号は、少なくとも、PDSCH及びコンポーネントキャリア(CC:component carrier)の全てのCORESETでの受信のためにQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは専用又はUE固有である。
【0134】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、TCI状態のソース参照信号は、少なくとも、動的グラント又は設定グラントに基づくPUSCH、及びCC内のPUCCHリソースの全てについて、アップリンク送信空間フィルタ(uplink transmission spatial filte)を決定するための基準を提供する。例えば、PUCCHは専用又はUE固有である。
【0135】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、結合TCI状態(又はビーム又はQCLパラメータセット)を示す指示を受信してもよく、TCI状態は、ダウンリンクQCL情報及びアップリンク送信空間フィルタの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも指す。
【0136】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータセット)及びアップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、DL TCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、PDSCH及びコンポーネントキャリア(CC:component carrier)の全てのCORESETでの受信のためにQCL情報を提供する。そしてTCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、動的グラント又は設定グラントに基づくPUSCH、及びCC内のPUCCHリソースの全てについて、アップリンク送信空間フィルタを決定するための基準を提供する。例えば、PUCCHは専用又はUE固有である。別の例として、PDSCHは専用又はUE固有である。
【0137】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、複数(例えば、Mと表され、Mは正の整数であり、例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)のダウンリンクTCI状態が設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの1つ又は示された1つのTCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、PDSCH及び/又はCCのCORESETのサブセットでの受信のためにQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは専用又はUE固有である。
【0138】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、複数(例えば、Nと表され、Nは正の整数であり、例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)のアップリンクTCI状態が設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、N個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよく、N個のTCI状態のうちの1つ又は示された1つのTCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、動的グラント又は設定グラントに基づくPUSCH、及び/又はCC内のPUCCHのサブセットについて、アップリンク送信空間フィルタを決定するための基準を提供する。例えば、PUCCHは専用又はUE固有である。
【0139】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、複数(例えば、Mと表され、Mは正の整数であり、例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)の結合DL/UL TCI状態が設定されてもよく、且つ/又は、端末装置110は、M個の結合TCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちのそれぞれ又は示された1つのTCI状態は、ダウンリンクQCL情報及びアップリンク送信空間フィルタの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも指す。
【0140】
いくつかの実施形態において、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックは、本開示ではSSBとして表してもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、複数(例えば、Mと表され、Mは正の整数であり、例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)のダウンリンクTCI状態が設定されてもよく、また、端末装置120には、複数(例えば、Nと表され、Nは正の整数であり、例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)のアップリンクTCI状態が設定されてよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のダウンリンクTCI状態からの1つと、N個のアップリンクTCI状態からの1つとを示す指示を受信してもよく、M個のDL TCI状態のそれぞれ又は示された1つのDL TCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、PDSCH及び/又はコンポーネントキャリア(CC:component carrier)のCORESETのサブセットでの受信のためにQCL情報を提供し、N個のTCI状態のそれぞれ又は示された1つのUL TCI状態におけるソース参照信号は、少なくとも、動的グラント又は設定グラントに基づくPUSCH、及び/又はCC内のPUCCHのサブセットについて、アップリンク送信空間フィルタを決定するための基準を提供する。例えば、PUCCHは専用又はUE固有である。別の例として、PDSCHは専用又はUE固有である。
【0142】
以下では、結合DL/UL TCI状態指示又は分離DL/UL TCI状態指示のためのDCIを記述するために、DCI_tを使用してもよい。以下では、「DCI」、「PDCCH」、「DCI_t」、「結合DL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「分離DL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「DL TCI状態指示のためのDCI」、「UL TCI状態指示のためのDCI」、「結合DL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「分離DL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「DL TCI状態指示のためのPDCCH」、「UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「TCI状態指示のためのDCI」、及び「TCI状態指示のためのPDCCH」という用語を互換的に使用することができる。
【0143】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合DL/UL TCI状態指示又は分離DL/UL TCI状態指示のTCI状態を示すために使用されてもよい。そしてDCIは、PDSCHをスケジューリングしてもよい(例えば、DCIフォーマット1_1とフォーマット1_2)。いくつかの実施形態において、DCIによってスケジューリングされたPDSCHのHARQを、DCIに対するACKとして使用することができる。例えば、DCIはDCI_tであってもよい。
【0144】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合DL/UL TCI状態指示又は分離DL/UL TCI状態指示のTCI状態を示すために使用されてもよい。そしてDCIは、PDSCHをスケジューリングしない場合がある(例えば、DCIフォーマット1_1とフォーマット1_2)。いくつかの実施形態において、DCI又はTCI状態指示が成功したかどうかを示すために、DCIのHARQが導入されてもよい。例えば、DCIはDCI_tであってもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、DCI_tの復号又はDCI_tによってスケジューリングされたPDSCHの復号がACKである場合、示されたTCI状態は、適用タイミング後に、PDSCH及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットに適用されてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態において、DCI(例えば、DCI_t)は、1つ又は複数のTCI状態を示すために使用されてもよい。例えば、1つ又は複数のTCI状態は、結合DL/UL TCI状態指示、又は分離DL/UL TCI状態指示のためのものである。そしてDCIは、PDSCHをスケジューリングしない場合がある(例えば、DCIフォーマット1_1とフォーマット1_2)。いくつかの実施形態において、DCIの受信/復号が成功すると、端末装置120はACKを報告してもよい。いくつかの実施形態において、DCIの受信/復号が失敗すると、端末装置120はNACKを報告してもよい。例えば、ACK及び/又はNACKは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)で報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120にHARQコードブックのタイプが設定されてもよい。例えば、タイプは、タイプ1(例えば、半静的)、タイプ2(例えば、動的)、及びタイプ3(ワンショットフィードバック)のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、タイプはRRC、MAC CE、及びDCIのうちの少なくとも1つを介して設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIはPDCCHで受信/検出される。
【0147】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、PDSCH及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットの受信のための第1のTCI状態が設定/示されてもよい。そして、端末装置120は、第1のTCI状態でPDCCHを受信又は検出してもよく、PDCCHは第1のCORESETにある。いくつかの実施形態において、端末装置120には、第1のPDCCHで受信又は検出されたDCIの第2のTCI状態が示されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCHのDCIは、第1のPDSCH又は第1のPUSCHをスケジューリングしてもよいし、スケジューリングしないこともある。いくつかの実施形態において、端末装置120は、DCI又はPDCCH又は第1のPDSCHの少なくとも1つに対する復号結果又はHARQ-ACK情報を、ネットワーク装置110に報告してもよい。例えば、復号結果又はHARQ-ACK情報は、PUCCH又は第2のPUSCHで送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、適用タイミングの後、又は第1時間閾値の後、端末装置120は、第2のTCI状態でPDSCH及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットを受信してもよい。例えば、端末装置120は、第2のTCI状態で別のPDCCHを受信してもよく、別のPDCCHは第2のCORESETにある。別の例として、端末装置120は第2のTCI状態で別のPDCCHを受信してもよく、別のPDCCHは第1のCORESETにある。
【0148】
いくつかの実施形態において、端末装置120は第1のTCI状態の指示を受信してもよく、第1のTCI状態における1つ又は2つのRSは、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)想定に基づいて、第1のサーチスペースのための、且つ/又は第1のPDCCHによってスケジューリングされた関連するスケジューリング若しくはPDSCHのための第1モニタリング機会において、第1のPDCCHをモニタリング又は受信してもよい。ここで、第2のTCI状態及び/又はQCL想定における1つ又は2つのRSは、第2物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2サーチスペースのための、且つ/又は条件に基づいて第2のPDCCHによってスケジューリングされた関連するスケジューリングのための第2モニタリング機会において、第2のPDCCHをモニタリング又は受信してもよい。
【0149】
いくつかの実施形態において、当該スケジューリングは、PDSCH、PUSCH、PUCCH、HARQフィードバック、CSI-RS、SRS、ダウンリンクDM-RS、アップリンクDM-RS、ダウンリンクPTRS、アップリンクPTRS、及びTRSのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0150】
図4A-4Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す。
【0151】
図4Aに示すように、端末装置120には、TCI状態1が設定され/示されてもよい。例えば、TCI状態1は、PDSCH、及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットの受信に適用される。そして、端末装置120は、TCI状態1でPDCCH411を受信又は検出してもよい。そして、PDCCH411又はPDCCH411で検出されたDCIは、TCI状態2を示してもよい。そして、PDCCH411又はPDCCH411で検出されたDCIは、PDSCH412をスケジューリングしてもよい。そして、端末装置120は、PDSCH412に対するHARQ-ACK413をネットワーク装置110に報告してもよい。そして適用タイミング414の後、端末装置120は、TCI状態2でPDSCH、及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットを受信してもよい。例えば、適用タイミング414は、第1閾値と、PDCCH411の最初又は最後のシンボル、及びHARQ-ACK413を報告するためのPUCCH又はPUSCHの最初又は最後のシンボルのうちの少なくとも1つとに基づいてもよい。例えば、HARQ-ACK情報は確認であってもよい。
【0152】
図4Bに示すように、端末装置120にはTCI状態1が設定され/示されてもよい。例えば、TCI状態1は、PDSCH、及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットの受信に適用される。そして、端末装置120は、TCI状態1でPDCCH421を受信又は検出してもよい。そして、PDCCH421又はPDCCH421で検出されたDCIは、TCI状態2を示してもよい。例えば、PDCCH421又はPDCCH421で検出されたDCIは、PDSCHをスケジューリングしない場合がある。そして、端末装置120は、PDCCH421に対するHARQ-ACK422をネットワーク装置110に報告してもよい。そして適用タイミング423の後、端末装置120は、TCI状態2でPDSCH、及び/又はCORESETの全て若しくはサブセットを受信してもよい。例えば、適用タイミング423は、第1閾値と、PDCCH421の最初又は最後のシンボル、及びHARQ-ACK422を報告するためのPUCCH又はPUSCHの最初又は最後のシンボルのうちの少なくとも1つとに基づいてもよい。例えば、HARQ-ACK情報は確認であってもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、端末装置120にはセルの第1リストが設定されてもよく、セルの第1リストは、第1セルと、セルの第2リストとを備えてもよい。例えば、セルの第2リストにはC個のセルがあってもよく、Cは正の整数である。例えば、1<=C<=32である。
【0154】
いくつかの実施形態において、第2リストの少なくとも1つのセルの少なくとも1つのTCI状態は、第1セルを参照してもよい。いくつかの実施形態において、第1セルは、セルの第2リストの参照セルであってもよい。いくつかの実施形態において、第1セルに設定された少なくとも1つのTCI状態が存在してもよく、第2リストの少なくとも1つのセルのTCI状態は、第1セルに設定された少なくとも1つのTCI状態の1つを参照してもよい。いくつかの実施形態において、第2リストの少なくとも1つのセルに設定されたTCI状態のリストがあってもよく、少なくとも1つのセルのTCI状態(例えば、TCI状態にはID_1のアイデンティティ(ID:identity)の値が設定される)は、第1セルのTCI状態を参照するか、又はそれに対応してもよい(例えば、TCI状態には第1セルのID_1と同じIDの値が設定される)。いくつかの実施形態において、第2リストの少なくとも1つのセルは、本開示では第2セルとして表されてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態において、少なくとも、qcl-Typeがqcl-TypeAに設定されたソースRS及び/又は疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)情報(info:information)について、第2セルに設定されたRSがソースRSに適用される。例えば、第2セルのTCI状態に関連付けられたRSのインデックスは、第1セルのTCI状態に関連付けられたRSのインデックスと同じであるか又は異なっていてもよい。その例は、表1に示すことができる。例えば、第2セルのTCI状態に関連付けられたセルインデックス及び/又はBWP IDが存在しなくてもよい。別の例として、第2セルのTCI状態に関連付けられたセルインデックス及び/又はBWP IDが設定されてもよく、その値は無視されてもよい。
【0156】
いくつかの実施形態において、TCI状態に設定されるIDは、非負の整数であってもよい。例えば、0<=ID<=191である。いくつかの実施形態において、ID_1、ID_2…、ID_nは非負の整数である。例えば、0<=ID_1<=191である。例えば、0<=ID_2<=191である。例えば、0<=ID_n<=191である。
【0157】
いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、ソースRS及び/又はQCL情報が第2セルのTCI状態に関連付けられている場合、セルインデックスが第1セルのインデックスとして設定されているのであれば、第1セルに設定されたRSがソースRSに適用される。表2に例を示すことができる。
【0158】
いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、ソースRS及び/又はQCL情報が第2セルのTCI状態に関連付けられている場合、セルインデックスが第1セルのインデックスとして設定され、BWP-IDに値「bwp_id1」が設定されるか、又は「absent」が設定されているのならば、第1セルのアクティブBWPに設定されたRSがソースRSに適用される。いくつかの実施形態において、bwp_id1は非負の値である。例えば、bwp_id1は、{0,1,2,3,4}の少なくとも1つであってもよい。例えば、BWP-IDに設定された値は無視される。いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、ソースRS及び/又はQCL情報が第2セルのTCI状態に関連付けられている場合、セルインデックスが第1セルのインデックスとして設定され、BWP-IDに値「bwp_id1」が設定されているのであれば、第1セルの同じ値「bwp_id1」が設定されたBWPに設定されたRSが、ソースRSに適用される。いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、ソースRS及び/又はQCL情報が第2セルのTCI状態に関連付けられている場合、セルインデックスが第1セルのインデックスとして設定されているのであれば、BWP-IDに「absent」が設定されることは期待されない。
【0159】
いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、ソースRS及び/又はQCL情報が第2セルのTCI状態に関連付けられている場合、セルインデックスが第1セルのインデックスとして設定されているのであれば、第1セルに設定されたRSがソースRSに適用される。いくつかの実施形態において、第1セルに、TCI状態ID_1が設定されたTCI状態が存在してもよく、第2セルに、TCI状態ID_1が設定されたTCI状態が存在してもよい。いくつかの実施形態において、第1セルには、TCI状態ID_1に設定された第1のRSが存在してもよく、第1のRSにはID1_1が設定されている。いくつかの実施形態において、第2セルには、TCI状態ID_1に設定された第2のRSが存在してもよく、第2のRSにはID2_1が設定されている。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1がセルの第1リスト及び/又は第1セル及び/又は第2セルに対して示され/アクティブ化され/適用された場合、第2セルでは、第1セルの第1のRSがqcl-TypeDのソースRSに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1がセルの第1リスト及び/又は第1セル及び/又は第2セルに対して示され/アクティブ化され/適用された場合、第2セルでは、第1セルの第3のRSがqcl-TypeDのソースRSに適用されてもよい。例えば、第3のRSは、第1セルにおいてID2_1が設定されたRSである。いくつかの実施形態において、ID2_1の値は無視されてもよい。いくつかの実施形態において、ID2_1の値はID1_1と同じであると仮定されてもよい。
【0160】
いくつかの実施形態において、第2セルに設定されたTCI状態のリストがあってもよく、端末装置120は、TCI状態のリストに設定されたセルの存在及び/若しくは値、並びに/又はTCI状態のリストに設定されたBWP-IDの値が同じであると期待又は仮定してもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、第2セルで参照するための共通の設定が設定されてもよい。例えば、共通の設定は、第1セル及び/又は第2セルのために設定され/示され/アクティブ化されるTCI状態のリストに適用されてもよい。例えば、TCI状態のリストは、第1セルに設定されたRel-17のTCI状態のプールであってもよい。いくつかの実施形態において、共通の設定には、セルのインデックス及び/又はBWP-IDが設定されてもよい。
【0162】
いくつかの実施形態において、少なくとも、qcl-Typeがqcl-TypeAに設定されたソースRS及び/又はQCL情報の場合、第2セルに設定されたRSがソースRSに適用される。例えば、第2セルのTCI状態に関連付けられたRSのインデックスの設定が存在しないことがある。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1が設定されたTCI状態が存在してもよい。例えば、第2セルには、TCI状態(TCI状態ID_1が設定された)の設定がないことがある。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1に設定された第1のRSが存在してもよく、第1セルのTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスにはID1_1が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1が示され/アクティブ化され、第1セル及び/又は第2セルに適用される場合、第2セルに設定された、ID1_1と同じ値のRSがソースRSに適用されてもよい。例えば、第2セルについてqcl-TypeAの場合である。
【0163】
いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、第1セルに設定されたRSがソースRSに適用される。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1が設定されたTCI状態が存在してもよい。例えば、第2セルには、TCI状態(TCI状態ID_1が設定された)の設定がないことがある。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1に設定された第1のRSが存在してもよく、第1セルのTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスにはID1_1が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1が示され/アクティブ化され、第1セル及び/又は第2セルに適用される場合、第1セルに設定されたID1_1と同じ値のRSがソースRSに適用されてもよい。例えば、第2セルについてqcl-TypeDの場合である。
【0164】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、第1セルのTCI状態の第1リスト(例えば、Rel-17 TCI状態)及びTCI状態の第2リスト(例えば、Rel-15/16 TCI状態)が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1リストのTCI状態が示され/アクティブ化された場合、当該TCI状態は、適用タイミング後に第1セル及び第2セルに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、第2リストのTCI状態が示され/アクティブ化された場合、当該TCI状態は第1セルに適用されてもよい(例えば、当該TCI状態は、第1セルのUE専用ではないチャネル及び/又はUE専用チャネル及び/又はRSに適用されてもよい)。例えば、適用タイミングの後である。例えば、当該TCI状態は第2セルには適用されないことがある。いくつかの実施形態において、以前に、又は直近で示され/アクティブ化され/適用された、第1リストに含まれるTCI状態が、第2セルに適用されてもよい。
【0165】
図5A-5Eは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す。
【0166】
図5Aに示すように、端末装置120は、第1セル(例えばCC1)を参照する第2セル(例えばCC2)の少なくとも1つのTCI状態が設定されてもよく、CC2に設定された第2のTCI状態は、第2のTCI状態と同じIDの値が設定された第1のTCI状態に対応するか、又はそれを参照してもよく、第1のTCI状態はCC1に設定されてもよい。例えば、第2のTCI状態には、「ID_1」であるIDの値が設定され、第1のTCI状態には、「ID_1」である同じIDの値が設定されている。
図5Aに示すように、CC2のTCI状態ID_1は、CC1のTCI状態ID_1に対応するか、又はそれを参照してもよく、CC2のTCI状態ID_2は、CC2のTCI状態ID_1に対応するか、又はそれを参照してもよく、以下同様である。
【0167】
図5Bに示すように、端末装置120には、第2セル(例えばCC2)の少なくとも1つのTCI状態が設定されてもよく、少なくとも1つのTCI状態は、第1セル(例えばCC1)を参照する。いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeAに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、CC2に設定されたRSがソースRSに適用される。例えば、CC2のTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスにID2_1が設定されてもよく、CC1のTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスにID1_1が設定されてもよい。例えば、ID2_1の値は、ID1_1の値と同じか、又は異なっていてもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、ID1_1及びID2_1は非負の整数であってもよい。例えば、 0<=ID1_1<=511である。例えば、0<=ID2_1<=511である。
【0169】
図5Cに示すように、端末装置120には、第2セル(例えばCC2)の少なくとも1つのTCI状態が設定されてもよく、少なくとも1つのTCI状態は、第1セル(例えばCC1)を参照する。いくつかの実施形態において、qcl-Typeがqcl-TypeDに設定されたソースRS及び/又はQCL情報について、CC1に設定されたRSがCC2のソースRSに適用される。いくつかの実施形態において、CC2に設定されたTCI状態のセルインデックスは、第1セルのインデックス(例えばCC1のID)として設定される。例えば、CC1のTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスにID1_1が設定されてもよく、CC2のTCI状態ID_1に関連付けられたRSのインデックスに、同じ値のID1_1が設定されることが期待される。
【0170】
図5Dに示すように、端末装置120には、第2セル(例えばCC2)の共通の設定が設定されてもよい。例えば、共通の設定にはCCの設定が含まれてもよい。例えば、共通の設定のセルの情報に、第1セルのインデックス(例えばCC1のID)が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1が設定されたTCI状態が存在してもよい。例えば、第2セルには、TCI状態(TCI状態ID_1が設定された)の設定がないことがある。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1に設定された第1のRSが存在してもよく、第1のRSはqcl-TypeAに関連付けられるか、又はqcl-TypeAが設定されてもよく、RSのインデックスにはID1_1が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1セルのTCI状態ID_1に設定された第2のRSが存在してもよく、第2のRSはqcl-TypeDに関連付けられるか、又はqcl-TypeDが設定されてもよく、RSのインデックスにはID1_2が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1が示され/アクティブ化され、第1セル及び/又は第2セルに適用される場合、第2セルに設定された、ID1_1と同じ値のRSが、第2セルのためのqcl-TypeAのソースRSに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態ID_1が示され/アクティブ化され、第1セル及び/又は第2セルに適用される場合、第2のRSが第2セルのためのqcl-TypeDのソースRSに適用されてもよい。
【0171】
図5Cに示すように、端末装置120には、第1セルのTCI状態の第1リスト(例えば、TCI状態ID 1_1、…TCI状態ID 1_n)及びTCI状態の第2リスト(例えば、TCI状態ID 2_1、…TCI状態ID 2_m)が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1リストのTCI状態が示され/アクティブ化された場合、当該TCI状態は、適用タイミング後に第1セル及び第2セルに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、第2リストのTCI状態が示され/アクティブ化された場合、当該TCI状態は第1セルに適用されてもよい(例えば、当該TCI状態は、第1セルのUE専用ではないチャネル及び/又はUE専用チャネル及び/又はRSに適用されてもよい)。例えば、適用タイミングの後である。例えば、当該TCI状態は第2セルには適用されないことがある。いくつかの実施形態において、以前に、又は直近で示され/アクティブ化され/適用された、第1リストに含まれるTCI状態が、第2セルに適用されてもよい。
【0172】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信してもよい。セルの第1リストは、第1セルと、セルの第2リストとを備えてもよく、少なくとも、セルの第2リストのqcl-TypeD用の第1空間受信パラメータ又はソースRSは、少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、セルの第1リストに関して第1ビーム障害回復手順を実行してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルに関して第1ビーム障害回復手順を実行し、セルの第2リストに関して第2ビーム障害回復手順を実行してもよく、第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順と同じであってもよく、又はそれと関連していてもよい。
【0173】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順は、パラメータの第1セット、ビーム障害検出用参照信号の第1セット、及び候補ビーム識別用参照信号の第1セットのうちの少なくとも1つに基づいてもよい。パラメータの第1セットは、カウンタ用の第1パラメータ、タイマ用の第1パラメータ、及び第1閾値のうちの少なくとも1つを備える。
【0174】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順は、パラメータの第2セット、ビーム障害検出用参照信号の第2セット、及び候補ビーム識別用参照信号の第2セットのうちの少なくとも1つに基づいてもよい。パラメータの第2セットは、カウンタ用の第2パラメータ、タイマ用の第2パラメータ、及び第2閾値のうちの少なくとも1つを備える。
【0175】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)の指示を受信し、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、セルの第1リスト上の第1空間受信パラメータに基づいて、チャネル及び/又は参照信号の第1セットを受信してもよい。第1空間受信パラメータは第1のTCIに基づいてもよい。
【0176】
いくつかの実施形態において、パラメータの第1セットは、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有され、セルの第1リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータセットに基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってよい。
【0177】
いくつかの実施形態において、ビーム障害検出用参照信号の第1セットは、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有されること、第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)のセットのTCI状態に基づいて決定され、第1のTCIに基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0178】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用参照信号の第1セットは、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0179】
いくつかの実施形態において、パラメータの第2セットは、パラメータの第1セットと同じであること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0180】
ビーム障害検出用参照信号の第2セットは、ビーム障害検出用参照信号の第1セットと同じであるか、又はそのサブセットであること、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有されること、セルの第2リストのために設定されて共有されること、セルの第1リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータのセットに基づいて決定されること、セルの第2リストの中の最大値又は最小値を有するパラメータのセットに基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0181】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、ビーム障害検出用参照信号の第1セットと同じか又はそのサブセットであること、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有されること、セルの第2リストのために設定されて共有されること、第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)のセットのTCI状態に基づいて決定されること、セルの第2リストの制御リソースセット(CORESET:control resource set)のセットのTCI状態に基づいて決定され、第1のTCIに基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0182】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用参照信号の第2セットは、第1セルに設定されること、セルの第1リストのために設定されて共有されること、セルの第2リストのために設定されて共有されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0183】
いくつかの実施形態において、第1のTCIにおける、疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)typeDが設定されたソース参照信号のポート数が、2に等しい場合、及び/又は2より大きい場合、第1ビーム障害回復手順及び/又は第2ビーム障害回復手順は、停止されるか、中断されるか、又はリセットされてもよい。
【0184】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つの情報をネットワーク装置に送信してもよい。少なくとも1つの情報は、セルの第1リスト又はセルの第2リストについてのビーム障害検出を示す単一の指示、セルの第1リスト又はセルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す単一の指示、セルの第1リスト又はセルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す単一の指示、セルの第1リスト又はセルの第2リストについてのビーム障害検出を示す指示のリスト(リスト内の各指示は、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の1つのセルについてのビーム障害検出を示し、リスト内の指示の値は同じであってもよい)、セルの第1リスト又はセルの第2リストのための新たな参照信号の存在を示す指示のリスト(リスト内の各指示は、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の1つのセルのための新たな参照信号の存在を示し、リスト内の指示の値は同じであってもよい)、セルの第1リスト又はセルの第2リストのための新たな参照信号のインデックスを示す指示のリスト(リスト内の各指示は、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の1つのセルのための新たな参照信号のインデックスを示し、リスト内の指示の値は同じであってもよい)のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0185】
いくつかの実施形態において、新たな参照信号は、候補ビーム識別用参照信号の第1セット又は候補ビーム識別用参照信号の第2セットに含まれてもよい。
【0186】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信してもよい。少なくとも1つのPDSCHは、少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信してもよい。
【0187】
いくつかの実施形態において、PDCCHのDCIにおけるTCIフィールドは、0ビットであってもよく、又は省略されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のTCIを伴うコードポイントのインデックスと同じである、PDCCHのDCIにおけるTCIフィールドのコードポイントのインデックスを受信することを想定又は期待してもよい。
【0188】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つの設定に基づいて、セルの第1リスト内の各セルに関して当該セルの空間受信パラメータのセルインデックス情報のインデックスが存在しない場合、各セルに関してそれぞれビーム障害回復手順を実行してもよい。
【0189】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1セルについてのビーム障害検出を示す指示、第1セルのための新たな参照信号の存在を示す指示、及び第1セルのための新たな参照信号のインデックスを示す指示のうちの少なくとも1つをネットワーク装置に送信してもよい。ここで、新たな参照信号は、候補ビーム識別用参照信号の第1セットに含まれる。
【0190】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、recoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。
【0191】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。例えば、少なくとも1つのPDSCHは、サーチスペースセット内のPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0192】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、第1セルにおいてPUCCHをネットワーク装置に送信してもよい。
【0193】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信してもよい。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、第1セルのPDCCHにおいて示される第2のTCIに基づいて、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1セルのPDCCHは、第1タイミングの後に受信されてもよい。
【0195】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリングしてもよい。
【0196】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、又は第2のTCIに基づいて、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。例えば、少なくとも1つのPDSCHは、少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0197】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順において第1ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、又は第2のTCIに基づいて、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信してもよい。
【0198】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1のPUSCHにおいて少なくとも1つの情報をネットワーク装置に送信してもよい。
【0199】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信してもよい。
【0200】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に関連付けられたものと同じアンテナポートのQCLパラメータを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。例えば、少なくとも1つのPDSCHは、少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0201】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、第1セルにおいてPUCCHを送信してもよい。
【0202】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順において第2ビーム障害検出が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、新たな参照信号に対応するものと同じ空間領域フィルタを使用して、セルの第1リスト又はセルの第2リスト内の少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信してもよい。
【0203】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害検出は第2ビーム障害回復手順で検出されてもよく、第1ビーム障害検出は第1ビーム障害回復手順では検出されないことがある。
【0204】
いくつかの実施形態において、第1セルのPDCCHは、少なくともユーザ端末(UE:user equipment)専用のPDCCHを備えてもよい。いくつかの実施形態において、第1セルのPDCCHは、USS(UE specific search space)内にあってもよい。いくつかの実施形態において、第1セルのPDCCHは共通サーチスペース(CSS:common search space)内にあってもよい。PDCCHの復調参照信号は、UE専用チャネル用に示された同じTCIを共有するように設定されてもよい。
【0205】
いくつかの実施形態において、第1タイミングは、スロットn+4(スロットnは、第1セルの第1ビーム障害回復手順のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)送信用のスロットである)、第1セルにおいてrecoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおける第1のPDCCH受信の最後のシンボルの最後のシンボルから28シンボル、第1のPUSCHの送信と同じハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)プロセス番号を有するPUSCH送信をスケジューリングし、トグルされる新規データインジケータ(NDI:new data indicator)フィールド値を有するダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を伴うPDCCH受信の最後のシンボルから28シンボル(28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定は、セルの第1リスト又はセルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである)、第1のPUSCHの送信と同じHARQプロセス番号を有するPUSCH送信をスケジューリングし、トグルされるNDIフィールド値を有するDCIを伴うPDCCH受信の最後のシンボルから28シンボル後の第1スロット(28シンボルのためのサブキャリアスペーシング(SCS:subcarrier spacing)設定は、セルの第1リスト又はセルの第2リストのためのSCS設定のうち最小のものである)のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0206】
いくつかの実施形態において、第2タイミングは、第1セルにおいてrecoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおける第1のPDCCH受信の最後のシンボルからの複数のシンボルの後の第1スロット、第1ビーム障害回復手順が完了した後の、又は第1ビーム障害回復手順が完了してから始まる第1スロット、及び第1のPDCCH受信又は第1のPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルからの複数のシンボル後の後の第1スロット、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0207】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ネットワーク装置から、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を受信してもよい。TCI状態のセットは、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つであってもよい。第1サブセットのTCI状態における少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられてもよい。第2サブセットのTCI状態における少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0208】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1サブセットの第1のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第1セット、及び候補ビーム識別用RSの第1セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2サブセットの第2のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第2セット、及び候補ビーム識別用RSの第2セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行してもよい。
【0209】
いくつかの実施形態において、TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定は、第1セルのために設定されてもよく、第1セルは第1物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0210】
いくつかの実施形態において、ビーム障害検出用RSの第1セットは、第1物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSの第1セットは、第1物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出用RSの第2セットは、第2物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSの第2セットは、第1物理セルID及び/又は第2物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0211】
いくつかの実施形態において、ビーム障害検出用RSの第1セットは、第1セルに設定されること、第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第1セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されること、第1のTCI状態に基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。少なくとも1つのTCI状態は、第1物理セルID及び/又は第2物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0212】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSの第1セットは、第1セルに設定される。
【0213】
いくつかの実施形態において、ビーム障害検出用RSの第2セットは、第1セルに設定されること、第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第2セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されること、第2のTCI状態に基づいて決定されること、のうちの少なくとも1つであってもよい。少なくとも1つのTCI状態は、第1物理セルID及び/又は第2物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0214】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSの第2セットは、第1セルに設定されてもよい。
【0215】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信してもよい。セルの第1リストは、第1セルと、セルの第2リストとを備えてもよく、セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータは、セルの第1リストについての少なくとも1つの設定に基づいて第1セルを参照してもよい。
【0216】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信してもよい。
【0217】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信してもよい。少なくとも1つのPDSCHは、少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされる。
【0218】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第1のTCI状態に基づいて、第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信してもよい。
【0219】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信してもよい。
【0220】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第2のTCI状態に基づいて、第1セルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信してもよい。
【0221】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第2のTCI状態に基づいて、第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。例えば、少なくとも1つのPDSCHは、少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0222】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第2のTCI状態に基づいて、第1セルにおいてPUCCHを送信してもよい。
【0223】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、第2のTCI状態に基づいて、第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信してもよい。
【0224】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、適用タイミングの後、又は適用タイミングから開始して、セルの第2リストにおいて、モニタリング又は受信又は送信を実行しないことがある。
【0225】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、最新又は以前のTCI状態に基づいて、セルの第2リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信してもよい。
【0226】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、最新又は以前のTCI状態に基づいて、セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。
【0227】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態が示されたことに応じて、端末装置120は、最新又は以前のTCI状態に基づいて、セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのPUSCHを送信してもよい。最新又は以前のTCI状態は、第1物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0228】
いくつかの実施形態において、適用タイミングは、第1のTCI状態又は第2のTCI状態を示し得るPDCCH又はPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルの後の複数のシンボルである第1スロットであってもよい。
【0229】
いくつかの実施形態において、第1物理セルIDはサービングセルのセルIDであってもよい。いくつかの実施形態において、第2物理セルIDは第1物理セルIDとは異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第2物理セルIDは、サービングセルとは異なるIDであってもよい。例えば、第2物理セルIDは隣接セルのIDであってもよい。
【0230】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示される/アクティブ化される場合である。例えば、第1のTCI状態は、TCI状態の第1リストの中にあってもよい。例えば、第1のTCI状態は、適用タイミングの後、第1セル及び第2セル、又はセルの第1リストに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルの設定/パラメータに基づいて、第2セルに対して第1ビーム障害回復手順を実行してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルと第2セルに関して、共通/統一/第1ビーム障害回復手順を実行してもよい。
【0231】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セルの少なくとも1つの設定に基づくか、又は第1セルの設定と第2セルの設定との間の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0232】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セルの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、第1セルにおけるそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セルに設定されたBFD RSセットに基づく。
【0233】
いくつかの実施形態において、ビーム障害が宣言された場合、第1セルと第2セルに対して、MAC CEのビーム障害指示フィールドの値が同じであってもよい。
【0234】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方に対する、又はセルの第1リストに対する、又はセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セルに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0235】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSは、本開示ではqnewと表されてもよい。
【0236】
いくつかの実施形態では、第1のqnewと第2のqnewが、第1セルと第2セルにそれぞれ設定された候補ビームRSリストから識別される。例えば、第1ビーム障害回復が成功した後、新たなTCI状態がアクティブ化され/示され、第1セルと第2セルに適用されるまで、ビームは、第1セルと第2セルに対して統一されないことがある。
【0237】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミング後に第1セル及び第2セルにおいてPDCCHをモニタリングしてもよく、PDCCHは、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいてもよい。
【0238】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順が成功した後に、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えてもよく、又は、qnewは、対応するTCIコードポイントにおける第1のTCI状態を置き換えてもよく、又は、qnewは、第1のTCI状態に設定されたqcl-TypeDのソースRSを置き換えてもよい。例えば、第1セルと第2セルに対して新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、qnewは周期的なCSI-RSであってもよい。例えば、qnewのポート数は1つ又は2つのポートであってもよい。いくつかの実施形態において、qnewが同期信号(SS:synchronization signal)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)である場合、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えないことがある。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態に設定されたqcl-TypeAのソースRSが、依然として適用されてもよい。
【0239】
いくつかの実施形態において、端末装置120は第2のTCI状態の指示/アクティブ化を受信してもよい。第2セルの第2のTCI状態のソースRS及びQCL情報におけるセル情報のフィールドは存在しなくてもよい。端末装置120は、第2セルに関して第2ビーム障害回復手順を実行してもよい。例えば、第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順とは別のものであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは第2セルに設定されるか、又は第2セルのRSに基づいて決定されてもよい。例えば、RSは第2のTCI状態に設定され、qcl-TypeDが設定されたソースRS及びQCL情報のために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのパラメータが、第2セルに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットが、第2セルに設定されてもよく、又は第1セルに設定されてもよく、又はセルの第1/第2リストのために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2セルに複数のTCI状態が設定されてもよく、少なくとも、異なるTCI状態のqcl-TypeDのソースRS又は空間受信パラメータが、異なるセルを参照してもよく、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットは、異なるセルの中でIDが最も低いセルに設定されたRSセットであってもよい。
【0240】
図6A-6Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す。
【0241】
図6Aに示すように、端末装置120は、TCI状態のリストでアクティブ化されてもよい。例えば、MAC CEを介する。いくつかの実施形態において、端末装置120には第1のTCI状態が示されてもよい。例えば、第1のTCI状態は、適用タイミング後に、第1セルと第2セルに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、第1セル及び/又は第2セルでビーム障害が検出される場合である。ビーム障害回復が成功した後、第1のTCI状態、又は第1のTCI状態に対応するTCIコードポイント、又は第1のTCI状態のqcl-TypeAのソースRS及び/又はqcl-TypeDのソースRSは、qnewに置き換えられてもよい。例えば、qnewは、第1セル及び/又は第2セルのための候補ビーム識別用RSセットから識別されてもよい。
【0242】
図6Bに示すように、端末装置120には、第2セル(例えばCC2)の少なくとも1つのTCI状態が設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態(例えば、TCI状態ID1)について、qcl-Typeがqcl-TypeAに設定されたソースRS及び/又はQCL情報のセル情報が、第1セルのセルインデックス(例えば、CC1 ID)として設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態(例えば、TCI状態ID2)について、qcl-Typeがqcl-TypeAに設定されたソースRS及び/又はQCL情報のセル情報が、存在しないものとして設定されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120に第1のTCI状態ID1が示される場合、第2セルのビーム障害回復は、第1セルに基づいて実行されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120に第2のTCI状態ID2が示される場合、第2セルのビーム障害回復は、第2セルに基づいて実行されてもよい。
【0243】
いくつかの実施形態において、第1セルはプライマリセルであってもよい。例えば、第1セルはPcell又はSpcell又はPscellである。例えば、第1ビーム障害回復手順は、ランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)に基づいてもよい。
【0244】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルにおいて、第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、recoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1セル及び/又は第2セルでビーム障害が検出/宣言された場合である。別の例として、ビーム障害回復要求がネットワーク装置に送信された後である。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、対応するCORESETにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は第2セルにおいてPDCCHをモニタリングしないことがある。例えば、第1セル及び/又は第2セルに対して新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、適用タイミングの後である。
【0245】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示される/アクティブ化される場合である。例えば、第1のTCI状態は、TCI状態の第1リストの中にあってもよい。例えば、第1のTCI状態は、適用タイミングの後、第1セル及び第2セル、又はセルの第1リストに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、第1セルは、Pcell、プライマリセル、Pscell、Spcellのうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルに対して第1ビーム障害回復手順(例えばRACHベース)を実行してもよい。
【0246】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セルの少なくとも1つの設定に基づくか、又は第1セルの設定と第2セルの設定との間の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0247】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セルの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、第1セルにおけるそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セルに設定されたBFD RSセットに基づく。
【0248】
いくつかの実施形態において、ビーム障害が宣言された場合、第1セルと第2セルに対して、MAC CEのビーム障害指示フィールドの値が同じであってもよい。
【0249】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方に対する、又はセルの第1リストに対する、又はセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セルに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0250】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSは、本開示ではqnewと表されてもよい。
【0251】
いくつかの実施形態では、第1のqnewと第2のqnewが、第1セルと第2セルにそれぞれ設定された候補ビームRSリストから識別される。例えば、第1ビーム障害回復が成功した後、新たなTCI状態がアクティブ化され/示され、第1セルと第2セルに適用されるまで、ビームは、第1セルと第2セルに対して統一されないことがある。
【0252】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミング後に第1セル及び第2セルにおいてPDCCHをモニタリングしてもよく、PDCCHは、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいてもよい。
【0253】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順が成功した後に、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えてもよく、又は、qnewは、対応するTCIコードポイントにおける第1のTCI状態を置き換えてもよい。例えば、第1セルと第2セルに対して新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、qnewは周期的なCSI-RSであってもよい。例えば、qnewのポート数は1つ又は2つのポートであってもよい。いくつかの実施形態において、qnewが同期信号(SS:synchronization signal)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)である場合、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えないことがある。
【0254】
いくつかの実施形態において、端末装置120は第2のTCI状態の指示/アクティブ化を受信してもよい。第2セルの第2のTCI状態のソースRS及びQCL情報におけるセル情報のフィールドは存在しなくてもよい。端末装置120は、第2セルに関して第2ビーム障害回復手順を実行してもよい。例えば、第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順とは別のものであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは第2セルに設定されるか、又は第2セルのRSに基づいて決定されてもよい。例えば、RSは第2のTCI状態に設定され、qcl-TypeDが設定されたソースRS及びQCL情報のために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのパラメータが、第2セルに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットが、第2セルに設定されてもよく、又は第1セルに設定されてもよく、又はセルの第1/第2リストのために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2セルに複数のTCI状態が設定されてもよく、少なくとも、異なるTCI状態のqcl-TypeDのソースRS又は空間受信パラメータが、異なるセルを参照してもよく、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットは、異なるセルの中でIDが最も低いセルに設定されたRSセットであってもよい。
【0255】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2セル又はセルの第2リストに対し、第2ビーム障害回復手順(例えばPUCCHベース、別の例としてScell BFR)を実行してもよい。
【0256】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セルの少なくとも1つの設定に基づくか、又は第1セルの設定と第2セルの設定との間の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0257】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1ビーム障害回復手順のためのBFD RSセットとは異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セルの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、第2セル又はセルの第2リストにおけるそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セルに設定されたBFD RSセットに基づく。
【0258】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方に対する、又はセルの第1リストに対する、又はセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セルに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0259】
いくつかの実施形態では、第1のqnewと第2のqnewが、第1セルと第2セルにそれぞれ設定された候補ビームRSリストから識別される。例えば、第1ビーム障害回復が成功した後、新たなTCI状態がアクティブ化され/示され、第1セルと第2セルに適用されるまで、ビームは、第1セルと第2セルに対して統一されないことがある。
【0260】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言された場合、且つ/又は第1ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言されない場合、端末装置120は、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいて、第1セルの少なくともUE専用PDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1又は第2タイミングの後である。そして端末装置120は、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいて、第2セル又はセルの第2リストの対応するCORESETにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1又は第2タイミングの後である。
【0261】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言された場合(例えば、第2ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言されたか否かに関係なく)、端末装置120は、第1セルにおいて第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、recoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1セル及び/又は第2セルでビーム障害が検出/宣言された場合である。別の例として、ビーム障害回復要求がネットワーク装置に送信された後である。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、第2セル又はセルの第2リストの対応するCORESETにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は第2セルにおいてPDCCHをモニタリングしないことがある。例えば、第1セル及び/又は第2セルに対して新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、適用タイミングの後である。
【0262】
いくつかの実施形態において、第1セルはScellであってもよく、セルの第2リストには、Pcell又はPscell又はプライマリセル又はSpcell(例えばSpcellと表される)があってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が示される/アクティブ化される場合である。例えば、第1のTCI状態は、TCI状態の第1リストの中にあってもよい。例えば、第1のTCI状態は、適用タイミングの後、第1セル及び第2セル、又はセルの第1リストに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、Spcellに対して第1ビーム障害回復手順(例えばRACHベース)を実行してもよい。
【0263】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セル又はSpcellの少なくとも1つの設定に基づくか、又は第1セルの設定と第2セルの設定との間の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0264】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セル又はSpcellの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、SpcellのそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セル又はSpcellに設定されたBFD RSセットに基づいている。
【0265】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方に対する、又はセルの第1リストに対する、又はセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セル若しくはSpcellに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0266】
いくつかの実施形態では、第1のqnewと第2のqnewが、第1セルと第2セルにそれぞれ設定された候補ビームRSリストから識別される。例えば、第1ビーム障害回復が成功した後、新たなTCI状態がアクティブ化され/示され、第1セルと第2セルに適用されるまで、ビームは、第1セルと第2セルに対して統一されないことがある。
【0267】
いくつかの実施形態において、端末装置120は第1セル、及び/又はSpcellを除くセルの第2リスト、又はSpcellを除くセルの第1リストに対し、第2ビーム障害回復手順(例えばPUCCHベース、別の例としてScell BFR)を実行してもよい。
【0268】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セルの少なくとも1つの設定に基づくか、又はSpcellを除くセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はSpcellを除くセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0269】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1ビーム障害回復手順のためのBFD RSセットとは異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セルの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、Spcellを除くセルの第1/第2リストにおけるそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セルに設定されたBFD RSセットに基づく。
【0270】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方、又は、Spcellを除くセルの第1リスト、又はSpcellを除くセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セルに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0271】
いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言された場合、且つ/又は第1ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言されない場合、端末装置120は、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいて、Spcellの少なくともUE専用PDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1又は第2タイミングの後である。そして端末装置120は、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいて、第1セル、及び/又はSpcellを除くセルの第2リストの対応するCORESETにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、第1又は第2タイミングの後である。
【0272】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言された場合(例えば、第2ビーム障害回復手順においてビーム障害が検出/宣言されたか否かに関係なく)、端末装置120は、Spcellセルにおいて第1タイミングの後、又は第1タイミングから開始して、recoverySearchSpaceIdによって提供されるサーチスペースセットにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。例えば、Spcellでビーム障害が検出/宣言された場合である。別の例として、ビーム障害回復要求がネットワーク装置に送信された後である。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2タイミングの後、又は第2タイミングから開始して、Spcellを除くセルの第1リストの対応するCORESETにおいてPDCCHをモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、Spcellを除くセルの第1リストにおいてPDCCHをモニタリングしないことがある。例えば、第1セル及び/若しくは第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、適用タイミングの後である。
【0273】
いくつかの実施形態において、Spcellがセルの第1リストに含まれる場合、Spcellは、セルの第1リストのための参照セルとして設定されていると仮定又は期待されてもよい。
【0274】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、Spcellにおける結合TCIのモード又は分離ダウンリンク(DL:downlink)/アップリンク(UL:uplink)TCIのモードが設定されてもよい。いくつかの実施形態において、Spcelにおける分離DL/UL TCIのモードが端末装置120に設定され、示され/アクティブ化され/適用されたDL TCIと、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIとが、ビームアライメントのケースでないのならば、端末装置120は、Spcellにおいてビーム障害が検出/宣言された場合にPUCCHベースのBFRを実行してもよい。例えば、そうでなければ、端末装置120は、Spcellにおいてビーム障害が検出/宣言された場合に、RACHベースのBFRを実行してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120に、Spcellにおける結合TCIモードが設定されている場合、又は、端末装置120に、Spcellにおける分離DL/UL TCIが設定されている場合であって、示され/アクティブ化され/適用されたDL TCIと、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIとが、ビームアライメントのケースである場合、端末装置120は、Spcellにおいてビーム障害が検出/宣言された場合に、PUCCHベースのBFRを実行してもよい。いくつかの実施形態において、ビームアライメントのケースとは、結合TCIのモード、示され/アクティブ化され/適用されたDL TCIにおけるqcl-TypeDのソースRSが、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIにおける空間関係のソースRSと同じであること、示され/アクティブ化され/適用されたDL TCIにおけるqcl-TypeDのソースRSが、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIにおける空間関係のソースRSと疑似コロケーションされること、のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、qcl-typeDと疑似コロケーションされることである。
【0275】
いくつかの実施形態において、Spcelにおける分離DL/UL TCIのモードが端末装置120に設定され、示され/アクティブ化され/適用されたDL TCIと、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIとが、ビームアライメントのケースでないのならば、端末装置120は、以前の又は最新の、示され/アクティブ化され/適用されたUL TCIに対応する空間関係情報に基づいて、PUCCHを送信してもよい。
【0276】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、アクティブ化されるTCI状態に設定されたRSを少なくとも含んでもよい。
【0277】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、第1セルにおけるTCI状態のセットが設定されてもよい。いくつかの実施形態において、当該セットには少なくとも1つのTCI状態(例えば、TCI_Nとして表される)があってもよく、TCI状態に設定されたソースRSは、第2物理セルIDに関連付けられるか、又は第2物理セルIDを有するSSBに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、当該セットには少なくとも1つのTCI状態(例えば、TCI_Sとして表される)があってもよく、TCI状態に設定されたソースRSは、第1物理セルIDに関連付けられるか、又は第1物理セルIDを有するSSBに関連付けられてもよい。
【0278】
いくつかの実施形態において、TCI_Nが示され/アクティブ化された場合、TCI_Nは、第1セルの少なくともUE専用チャネル/RSに適用されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI_Nが示され/アクティブ化された場合、TCI_Nは第2セル又はセルの第2リストに適用されないことがある。例えば、第2セル又はセルの第2リストは中断されてもよい。例えば、第2セル又はセルの第2リストにおいて、チャネル/RSのモニタリング又は受信をしないことがある。例えば、第1物理セルIDに関連付けられた新たなTCI状態が示されるまでである。いくつかの実施形態において、TCI_Nが示され/アクティブ化された場合、第1物理セルIDに関連付けられた以前又は最新の、示され/アクティブ化され/適用されたTCI状態が、第2セル又はセルの第2リストの少なくともUE専用チャネル/RSに適用されてもよい。
【0279】
いくつかの実施形態において、qnewがSSBである場合、端末装置120は、セルの第2リストのチャネル/RSをモニタリング又は受信しないことがある。例えば、第2セル又はセルの第2リストは中断されてもよい。例えば、新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまで、及び/又は適用タイミングの後である。
【0280】
いくつかの実施形態において、第2物理セルIDに関連付けられたRS(TCI_NのRSと同じインデックスを有する)がセルの第2リストの第3セルに存在する場合、TCI_Nは第3セルに適用されてもよい。例えば、そうでなければ、TCI_Nは第3セルに適用されないことがある。
【0281】
図7A-7Cは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す。
【0282】
図7Aに示すように、端末装置120には、分離DL/UL TCIが設定され、ビームアライメントではないケース(non beam alignment case)が設定されてもよい。
【0283】
図7Bに示すように、端末装置120には、第1セル(例えばCC1)のTCI状態の第1リスト及びTCI状態の第2リストが設定されてもよい。例えば、TCI状態の第1リストは、第1物理セルIDに関連付けられるか、又はサービングセルに関連付けられてもよい。例えば、TCI状態の第2リストは、第2物理セルIDに関連付けられるか、又は物理セルID(PCI)が異なるセルに関連付けられてもよい。そして、端末装置120にはセルの第2リスト(例えば、CC_list)が設定されてもよく、CC_listは、CC1を参照するように設定されてもよい。
【0284】
図7Cに示すように、第1リストのTCI状態は、第1セルとセルの第2リストに適用可能であってもよい。そして、第2リストのTCI状態は、第1セルに適用可能であってもよい。例えば、セルの第2リストには適用可能ではない。
【0285】
いくつかの実施形態において、端末装置120にはTCI_Nが示され/アクティブ化されてもよい。例えば、適用タイミングの後である。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1セルにおいてビーム障害回復手順を実行しないことがある。いくつかの実施形態において、端末装置120は、本開示のいくつかの実施形態に従って、第1セル及び/又は第2セル及び/又はセルの第2リストに対して、第1ビーム障害回復手順を実行してもよい。
【0286】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のパラメータは、第1セルの少なくとも1つの設定に基づくか、又は第1セルの設定と第2セルの設定との間の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第1リストの設定の最大値/最小値に基づくか、又はセルの第2リストの設定の最大値/最小値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータは、beamFailureInstanceMaxCount、beamFailureDetectionTimer、rsrp-Threshold、candidateBeamRSListのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0287】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順のためのビーム障害検出(BFD:beam failure detection)RSセットは、第1セルの第1のTCI状態におけるqcl-typeDが設定されたRSに基づいて決定されてもよく、又は、BFD RSセットは、第1セルにおけるそれぞれのCORESETのためのTCI状態のRSに基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRS(例えば、ソースRSとしてのチャネル状態情報(CSI:channel state information)のCSI-RS)が、1つのポート及び/又は2つのポートでないことを予期しないことがある。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、第1ビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)は中断又は停止されてもよい。例えば、第1のTCI状態のqcl-typeDのソースRSが1つのポート及び/又は2つのポートでない場合、端末装置120は、1つのポート及び/又は2つポートを有するCSI-RSを、BFD RSとして決定してもよい。そして当該CSI-RSは、第1のTCI状態における、ソースRSのためのqcl-typeDのソースRSとしてもよく、BFD RSに適用される。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1セルに設定されたBFD RSセットに基づく。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは、第1物理セルIDに関連付けられたRSに基づいて決定されてもよい。
【0288】
いくつかの実施形態において、ビーム障害が宣言された場合、第1セルと第2セルに対して、MAC CEのビーム障害指示フィールドの値が同じであってもよい。
【0289】
いくつかの実施形態において、新たなビーム又はRSが、候補ビームRSリストから識別されてもよい。例えば、新たなビーム又はRSは、第1セルと第2セルの両方に対する、又はセルの第1リストに対する、又はセルの第2リストに対するものであってもよい。いくつかの実施形態において、候補ビームRSリストは、第1セルに設定されてもよく、又は、第1セル及び第2セル、若しくはセルの第1リスト、若しくはセルの第2リストのために設定された共通の候補ビームRSリストであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEでは、新たなビーム又はRSの存在と、新たなビーム又はRSのインデックスが、第1セル及び第2セルに対して、又はセルの第1リストに対して、又はセルの第2リストに対して、同じであってもよい。
【0290】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、第1物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、第1物理セルIDに関連付けられたCSI-RS、及び第1物理セルIDに関連付けられたSSBのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1物理セルIDを有するセル及び/又は第2物理セルIDを有するセルにビーム障害回復要求を送信してもよい。
【0291】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、第1物理セルIDに関連付けられたCSI-RS、第1物理セルIDに関連付けられたSSB、第2物理セルIDに関連付けられたCSI-RS、及び第2物理セルIDに関連付けられたSSBのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0292】
いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、少なくとも1つのCSI-RSのみを含んでもよい。例えば、候補ビーム識別用RSセットは、SSBを含まないことがある。いくつかの実施形態において、候補ビーム識別用RSセットは、第1物理セルIDに関連付けられたCSI-RS、及び第2物理セルIDに関連付けられたCSI-RSのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0293】
いくつかの実施形態において、qnewが第2物理セルIDに関連付けられる場合、qnewはセルの第2リストに適用されないことがある。
【0294】
いくつかの実施形態において、第1セルには、候補ビーム識別用RSセットが2つあってもよい。例えば、RSの第1セットとRSの第2セットである。いくつかの実施形態において、端末装置120にTCI_Nが示される場合、ビーム障害回復手順は、RSの第2セットに基づいて実行されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120にTCI_Sが示される場合、ビーム障害回復手順は、RSの第1セットに基づいて実行されてもよい。いくつかの実施形態において、RSの第1セットのRSは、第1物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、RSの第2セットのRSは、第2物理セルID及び/又は第1物理セルIDに関連付けられてもよい。
【0295】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1タイミング後に第1セル及び第2セルにおいてPDCCHをモニタリングしてもよく、PDCCHは、qnewに関連付けられたQCLパラメータに基づいてもよい。
【0296】
いくつかの実施形態において、第1ビーム障害回復手順が成功した後に、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えてもよく、又は、qnewは、対応するTCIコードポイントにおける第1のTCI状態を置き換えてもよい。例えば、第1セルと第2セルに対して新たなTCI状態が示され/アクティブ化されるまでである。例えば、qnewは周期的なCSI-RSであってもよい。例えば、qnewのポート数は1つ又は2つのポートであってもよい。いくつかの実施形態において、qnewが同期信号(SS:synchronization signal)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)である場合、qnewは、第1のTCI状態に設定されたソースRSを置き換えないことがある。
【0297】
いくつかの実施形態において、端末装置120は第2のTCI状態の指示/アクティブ化を受信してもよい。第2セルの第2のTCI状態のソースRS及びQCL情報におけるセル情報のフィールドは存在しなくてもよい。端末装置120は、第2セルに関して第2ビーム障害回復手順を実行してもよい。例えば、第2ビーム障害回復手順は、第1ビーム障害回復手順とは別のものであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム障害検出RSは第2セルに設定されるか、又は第2セルのRSに基づいて決定されてもよい。例えば、RSは第2のTCI状態に設定され、qcl-TypeDが設定されたソースRS及びQCL情報のために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のためのパラメータが、第2セルに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットが、第2セルに設定されてもよく、又は第1セルに設定されてもよく、又はセルの第1/第2リストのために設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2セルに複数のTCI状態が設定されてもよく、少なくとも、異なるTCI状態のqcl-TypeDのソースRS又は空間受信パラメータが、異なるセルを参照してもよく、第2ビーム障害回復手順のための候補ビーム識別用RSセットは、異なるセルの中でIDが最も低いセルに設定されたRSセットであってもよい。
【0298】
いくつかの実施形態において、端末装置120にはTCI_Nが示され/アクティブ化されてもよい。例えば、適用タイミングの後である。いくつかの実施形態において、端末装置120は、TCI_Nに対応するQCLパラメータに基づいてページングとショートメッセージをモニタリングする必要がない場合がある。いくつかの実施形態において、端末装置120は、TCI_Nに対応するQCLパラメータに基づいて、CSS(例えばTypeD CSS)又はUSSにおいてページングとショートメッセージをモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120が情報ブロードキャストチャネル(BCCH)の修正を受信する場合、端末装置120は、TCI_Nに対応するQCLパラメータに基づいて、SI-RNTIでスクランブルされたPDCCHをモニタリングする必要がない場合があり、又は、端末装置120は当該情報を無視してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、TCI_Nに関連付けられたSSBのインデックスに基づいて、モニタリング機会においてPDCCHをモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1物理セルIDに関連付けられた以前又は最新のTCIに関連付けられたSSBのインデックスに基づいて、モニタリング機会においてモニタリングしてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCHのためのDMRSシーケンスは、第2物理セルIDの値に基づいてスクランブルされてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCHのためのDMRSシーケンスは、第1物理セルIDの値に基づいてスクランブルされてもよい。
【0299】
いくつかの実施形態において、端末装置120に、コードブックベースではない(non codebook based)アップリンク送信のモードが設定されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120には、コードブックベースではないアップリンク送信のために、2つのCSI-RS(例えば、第1のCSI-RSと第2のCSI-RS)と、2つのSRSリソースセット(例えば、第1のSRSリソースセットと第2のSRSリソースセット)とが設定されてもよい。例えば、第1のCSI-RSは、第1のSRSリソースセットに関連付けられてもよい。例えば、第2のCSI-RSは、第2のSRSリソースセットに関連付けられてもよい。
【0300】
いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットと第2のSRSリソースセットの両方が、時間領域において重複する方式でトリガされる。例えば、重複する方式は、2つのSRSリソースセットに対応する、関連するNZP-CSI-RS及びSRSの2つのペアの間の最小ギャップの重複を指してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のCSI-RSリソースの受信の最後のシンボルと、第1のSRSリソースセットに対応するSRS送信の最初のシンボルとのギャップが、42個のOFDMシンボル未満である場合、SRSプリコーディング情報を更新するよう期待されないことがある。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のCSI-RSリソースの受信の最後のシンボルと、第2のSRSリソースセットに対応するSRS送信の最初のシンボルとのギャップが、42+d個のOFDMシンボル未満である場合、SRSプリコーディング情報を更新するよう期待されないことがある。例えば、dは非負の整数であってもよい。例えば、0<=d<=42である。例えば、dは、CSI-RS及びSRSの2つのペアの重複シンボルの数であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のCSI-RSリソースの第1シンボルは、時間領域において第2のCSI-RSリソースよりも早くてもよく、又は遅くなくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のCSI-RSリソースのインデックスは、第2のCSI-RSリソースのインデックスよりも低くてもよく、又は大きくなくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットにおけるSRSの最初のシンボルは、時間領域において第2のSRSリソースセットにおけるSRSよりも早くてもよく、又は遅くなくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットのインデックスは、第2のSRSリソースセットのインデックスよりも低くてもよく、又は大きくなくてもよい。
【0301】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートを示す。例えば、方法800は、
図1に示すような端末装置120で実施することができる。
【0302】
ブロック810において、端末装置120は、ネットワーク装置(例えば、
図1に示すようなネットワーク装置110)から設定を受信する。ここで設定は、端末装置にサービスを提供するセルグループ内の各々が、ネットワーク装置に結合された複数のTRP(例えば、
図1に示すようなTRP130-1、130-2)のうちの少なくとも1つに関連付けられていることを示す。
【0303】
ブロック820において、セルグループ内のセルでビーム障害が検出されたことに応じて、端末装置120は、ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信する。ここでビーム障害回復要求は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRP情報を備える。
【0304】
いくつかの実施形態において、複数のTRPの各々は、CORESETプールインデックス、CORESETグループ識別子、ビーム障害検出用RSセットの識別子、新規/候補ビーム識別用RSセットの識別子、空間関係情報、SRSリソースセット、TCI状態、及びQCLパラメータセットのうちの少なくとも1つによって表されてもよい。
【0305】
いくつかの実施形態において、複数のTRPは、第1のTRPと第2のTRPを備えてもよく、セルグループは、第1のTRPに関連付けられたセルの第1サブセットと、第2のTRPに関連付けられたセルの第2サブセットとを備えてもよく、セルの第1サブセットには、ビーム障害検出用RSの第1セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第1セットとが設定されてもよく、セルの第2サブセットには、ビーム障害検出用RSの第2セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第2セットとが設定されてもよい。
【0306】
いくつかの実施形態において、RSの第1セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、端末装置120は、第1ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信してもよく、ここで、第1ビーム障害回復要求は、第1のTRP又はセルの第1サブセットの指示を少なくとも備える。ビーム障害検出用RSの第2セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、端末装置120は、第2ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信してもよく、ここで、第2ビーム障害回復要求は、第2のTRP又はセルの第2サブセットの指示を少なくとも備える。
【0307】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つを示してもよい。
【0308】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示された全てのセルに共通するTRPインデックスの指示を備えてもよい。
【0309】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示されたそれぞれのセルのそれぞれのTRPインデックスの指示を備えてもよい。
【0310】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つのインデックスを示す第2情報、及び複数のTRPのうちのどのTRPで新規ビームが識別されたかを示す第3情報のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0311】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報と、複数のTRPのうち1つのTRPで識別された新規ビームのためのRSインデックスを示す第2情報とを備えてもよい。ここで、RSインデックスは、当該1つのTRPのインデックスを示す。
【0312】
図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートを示す。例えば、方法900は、
図1に示すようなネットワーク装置110で実施することができる。
【0313】
ブロック910において、ネットワーク装置110は、端末装置(例えば、
図1に示すような端末装置120)に設定を送信する。ここで設定は、端末装置にサービスを提供するセルグループ内の各々が、ネットワーク装置110に結合された複数のTRP(例えば、
図1に示すようなTRP130-1、130-2)のうちの少なくとも1つに関連付けられていることを示す。
【0314】
ブロック920において、セルグループ内のセルでビーム障害が検出されたことに応じて、ネットワーク装置110は、ビーム障害回復要求を端末装置から受信する。ここでビーム障害回復要求は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRP情報を備える。
【0315】
いくつかの実施形態において、複数のTRPの各々は、CORESETプールインデックス、CORESETグループ識別子、ビーム障害検出用RSセットの識別子、新規/候補ビーム識別用RSセットの識別子、空間関係情報、SRSリソースセット、TCI状態、及びQCLパラメータセットのうちの少なくとも1つによって表されてもよい。
【0316】
いくつかの実施形態において、複数のTRPは、第1のTRPと第2のTRPを備えてもよく、セルグループは、第1のTRPに関連付けられたセルの第1サブセットと、第2のTRPに関連付けられたセルの第2サブセットとを備えてもよく、セルの第1サブセットには、ビーム障害検出用RSの第1セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第1セットとが設定されてもよく、セルの第2サブセットには、ビーム障害検出用RSの第2セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第2セットとが設定されてもよい。
【0317】
いくつかの実施形態において、RSの第1セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、ネットワーク装置110は、第1ビーム障害回復要求を端末装置から受信してもよく、ここで、第1ビーム障害回復要求は、第1のTRP又はセルの第1サブセットの指示を少なくとも備える。ビーム障害検出用RSの第2セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、ネットワーク装置110は、第2ビーム障害回復要求を端末装置から受信してもよく、ここで、第2ビーム障害回復要求は、第2のTRP又はセルの第2サブセットの指示を少なくとも備える。
【0318】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つを示してもよい。
【0319】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示された全てのセルに共通するTRPインデックスの指示を備えてもよい。
【0320】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示されたそれぞれのセルのそれぞれのTRPインデックスの指示を備えてもよい。
【0321】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つのインデックスを示す第2情報、及び複数のTRPのうちのどのTRPで新規ビームが識別されたかを示す第3情報のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0322】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられてもよく、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報と、複数のTRPのうち1つのTRPで識別された新規ビームのためのRSインデックスを示す第2情報とを備えてもよい。ここで、RSインデックスは、当該1つのTRPのインデックスを示す。
【0323】
いくつかの実施形態において、端末装置は、ネットワーク装置から設定を受信し、セルグループ内のセルでビーム障害が検出されたことに応じて、ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信するように設定された回路を備える。ここで、設定は、端末装置にサービスを提供するセルグループ内の各々が、ネットワーク装置に結合された複数の送受信点(TRP:transmission and reception point)の少なくとも1つに関連付けられていることを示し、ビーム障害回復要求は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRP情報を備える。
【0324】
いくつかの実施形態において、複数のTRPの各々は、制御リソースセット(CORESET:control resource set)プールインデックス、CORESETグループ識別子、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)セットの識別子、新規/候補ビーム識別用RSセットの識別子、空間関係情報、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)リソースセット、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態、及び疑似コロケーションパラメータセットのうちの少なくとも1つによって表される。
【0325】
いくつかの実施形態において、複数のTRPは、第1のTRPと第2のTRPを備え、セルグループは、第1のTRPに関連付けられたセルの第1サブセットと、第2のTRPに関連付けられたセルの第2サブセットとを備え、セルの第1サブセットには、ビーム障害検出用RSの第1セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第1セットとが設定され、セルの第2サブセットには、ビーム障害検出用RSの第2セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第2セットとが設定されている。
【0326】
いくつかの実施形態において、端末装置は、RSの第1セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、第1ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信し、ビーム障害検出用RSの第2セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、第2ビーム障害回復要求をネットワーク装置に送信するように設定された回路を備える。ここで、第1ビーム障害回復要求は、第1のTRP又はセルの第1サブセットの指示を少なくとも備え、第2ビーム障害回復要求は、第2のTRP又はセルの第2サブセットの指示を少なくとも備える。
【0327】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つを示す。
【0328】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示された全てのセルに共通するTRPインデックスの指示を備える。
【0329】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示されたそれぞれのセルのそれぞれのTRPインデックスの指示を備える。
【0330】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つのインデックスを示す第2情報、及び複数のTRPのうちのどのTRPで新規ビームが識別されたかを示す第3情報のうちの少なくとも1つを備える。
【0331】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報と、複数のTRPのうち1つのTRPで識別された新規ビームのためのRSインデックスを示す第2情報とを備える。ここで、RSインデックスは、当該1つのTRPのインデックスを示す。
【0332】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は、設定を端末装置に送信し、セルグループ内のセルでビーム障害が検出されたことに応じて、ビーム障害回復要求を端末装置から受信するように設定された回路を備える。ここで、設定は、端末装置にサービスを提供するセルグループ内の各々が、ネットワーク装置に結合された複数の送受信点(TRP:transmission and reception point)の少なくとも1つに関連付けられていることを示し、ビーム障害回復要求は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRP情報を備える。
【0333】
いくつかの実施形態において、複数のTRPの各々は、制御リソースセット(CORESET:control resource set)プールインデックス、CORESETグループ識別子、ビーム障害検出用参照信号(RS:reference signal)セットの識別子、新規/候補ビーム識別用RSセットの識別子、空間関係情報、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)リソースセット、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態、及び疑似コロケーションパラメータセットのうちの少なくとも1つによって表される。
【0334】
いくつかの実施形態において、複数のTRPは、第1のTRPと第2のTRPを備え、セルグループは、第1のTRPに関連付けられたセルの第1サブセットと、第2のTRPに関連付けられたセルの第2サブセットとを備え、セルの第1サブセットには、ビーム障害検出用RSの第1セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第1セットとが設定され、セルの第2サブセットには、ビーム障害検出用RSの第2セットと、新規/候補ビーム識別用RSの第2セットとが設定されている。
【0335】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は、RSの第1セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、第1ビーム障害回復要求を端末装置から受信し、ビーム障害検出用RSの第2セットに基づいてビーム障害が検出されたことに応じて、第2ビーム障害回復要求を端末装置から受信するように設定された回路を備える。ここで、第1ビーム障害回復要求は、第1のTRP又はセルの第1サブセットの指示を少なくとも備え、第2ビーム障害回復要求は、第2のTRP又はセルの第2サブセットの指示を少なくとも備える。
【0336】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つを示す。
【0337】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示された全てのセルに共通するTRPインデックスの指示を備える。
【0338】
いくつかの実施形態において、TRP情報は、ビーム障害回復要求で示されたそれぞれのセルのそれぞれのTRPインデックスの指示を備える。
【0339】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報、セルで検出されたビーム障害に関連する複数のTRPのうちの1つのインデックスを示す第2情報、及び複数のTRPのうちのどのTRPで新規ビームが識別されたかを示す第3情報のうちの少なくとも1つを備える。
【0340】
いくつかの実施形態において、セルは複数のTRPに関連付けられ、TRP情報は、セルで検出されたビーム障害に関連するTRPの数を示す第1情報と、複数のTRPのうち1つのTRPで識別された新規ビームのためのRSインデックスを示す第2情報とを備える。ここで、RSインデックスは、当該1つのTRPのインデックスを示す。
【0341】
図10は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、
図1に示すネットワーク装置110、TRP 130、及び/又は端末装置120の別の例示的な実施であるとみなすことができる。したがって、装置1000は、
図1に示すネットワーク装置110、TRP 130、及び/又は端末装置120において、又は少なくともその一部として実施することができる。
【0342】
図に示すように、装置1000は、プロセッサ1010、プロセッサ1010に結合されるメモリ1020、プロセッサ1010に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040、並びにTX/RX1040に結合された通信インタフェースを含む。メモリ1010は、プログラム1030の少なくとも一部を格納する。TX/RX 1040は、双方向通信用である。TX/RX 1040は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べるアクセスノードは、複数のアンテナを有してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、eNB間の双方向通信用のX2インタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)とeNBとの間の通信用のS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信用のUnインタフェース、又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表してもよい。
【0343】
プログラム1030はプログラム命令を含むとみなされ、プログラムは、関連付けられたプロセッサ1010によって実行されると、本明細書で
図1~
図9を参照して論じたように、本開示の実施形態に従って装置1000が操作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施してもよい。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。また、プロセッサ1010及びメモリ1020の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段1050を構成してもよい。
【0344】
メモリ1020は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプとしてもよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)により実装してもよい。装置1000には1つのメモリ1020しか示されていないが、装置1000には複数の物理上異なるメモリモジュールを設置してもよい。プロセッサ1010は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置1000は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0345】
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様はハードウェアによって実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されており、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組合せによって実施されてもよいが、これらに限定されないことが理解されるであろう。
【0346】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行され、例えば
図10と
図11を参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールの機械可読命令は、ローカル又は分散型のデバイス内で実行してもよい。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体のどちらに置いてもよい。
【0347】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0348】
上述のプログラムコードは、機械可読媒体上で具現化されてもよく、当該機械可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスにより使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、リードオンリーメモリ(ROM:read-only memory)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM(erasable programmable read-only memory)又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0349】
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行する、又は、示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明されるいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明される各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにおいて実施されてもよい。
【0350】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、ネットワーク装置から、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を受信することであって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられることと、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第1セット、及び候補ビーム識別用RSの第1セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第2セット、及び候補ビーム識別用RSの第2セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行することと、
を含む、
通信方法。
【請求項2】
前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定は、第1セルのために設定され、前記第1セルは前記第1物理セルIDに関連付けられている、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項3】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられていること、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項4】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、
第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第1セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されることであって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1のTCI状態に基づいて決定されること、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルに設定されること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第2セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定されることであって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられていること、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2のTCI状態に基づいて決定されること、及び
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1セルに設定されること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項5】
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信することをさらに含み、
前記セルの第1リストは、
第1セルとセルの第2リストとを含み、
前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータは、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照する、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項6】
前記第1のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、
第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項7】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、
第1セルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信することであって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいてPUCCHを送信すること、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信すること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項8】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、セルの第2リストにおいて、モニタリング又は受信又は送信を実行しないこと、
最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信すること、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信すること、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信することであって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられていること
のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項9】
適用タイミングは、前記第1のTCI状態又は前記第2のTCI状態を示すPDCCH、又は前記PDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルの後の複数のシンボルである第1スロットである、
請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項10】
ネットワーク装置において、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を端末装置に送信することであって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられ、前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定が第1セルのために設定され、前記第1セルが前記第1物理セルIDに関連付けられていることと、
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を送信することであって、前記セルの第1リストが前記第1セルとセルの第2リストとを含み、前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照することと、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示されたことに応じて、適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することと、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記セルの第2リストにおいて、送信又は受信を実行しないこと、又は
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信することであって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられていることと、
を含む、
通信方法。
【請求項11】
ネットワーク装置から、送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を受信する手段であって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられる手段と、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第1セット、及び候補ビーム識別用RSの第1セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行する手段と、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示された場合に、ビーム障害検出用RSの第2セット、及び候補ビーム識別用RSの第2セットのうちの少なくとも1つに基づいて、ビーム障害回復手順を実行する手段と、
を備える、
端末装置。
【請求項12】
前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定は、第1セルのために設定され、前記第1セルは前記第1物理セルIDに関連付けられている、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられている手段、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1物理セルIDに関連付けられている手段、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2物理セルIDに関連付けられている手段、
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられている手段、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項14】
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、第1セルに設定される手段、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第1セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定される手段であって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられている手段、
前記ビーム障害検出用RSの第1セットは、前記第1のTCI状態に基づいて決定される手段、
前記候補ビーム識別用RSの第1セットは、前記第1セルに設定される手段、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルに設定される手段、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第1セルの制御リソースセット(CORESET:control resource set)の第2セットの少なくとも1つのTCI状態に基づいて決定される手段であって、前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1物理セルID及び/又は前記第2物理セルIDに関連付けられている手段、
前記ビーム障害検出用RSの第2セットは、前記第2のTCI状態に基づいて決定される手段、及び
前記候補ビーム識別用RSの第2セットは、前記第1セルに設定される手段、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項15】
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を受信する手段をさらに備え、
前記セルの第1リストは、第1セルとセルの第2リストとを含み、
前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータは、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照する、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項16】
前記第1のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、セルの第1リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタリング又は受信する手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信する手段であって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされる手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、第1セルにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信する手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を送信する手段、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項17】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、第1セルの対応するCORESETにおいて少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信する手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信する手段であって、前記少なくとも1つのPDSCHは、前記少なくとも1つのPDCCHによってスケジューリングされる手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいてPUCCHを送信する手段、
前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第2のTCI状態に基づいて、前記第1セルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信する手段
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項18】
前記第2のTCI状態が示されたことに応じて、
適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、セルの第2リストにおいて、モニタリング又は受信又は送信を実行しない手段、
最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルの対応するCORESETにおいて、少なくとも1つのPDCCHをモニタリング又は受信する手段、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPDSCHを受信する手段、
前記最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPUSCHを送信する手段であって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられている手段
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項19】
適用タイミングは、前記第1のTCI状態又は前記第2のTCI状態を示すPDCCH、又は前記PDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対応する確認応答の最後のシンボルの後の複数のシンボルである第1スロットである、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項20】
送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態のセットについての少なくとも1つの設定を端末装置に送信する手段であって、前記TCI状態のセットが、TCI状態の第1サブセット及びTCI状態の第2サブセットのうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブセットのTCI状態の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が、第1物理セルアイデンティティ(ID:identity)に関連付けられ、前記第2サブセットのTCI状態の少なくとも1つのRSが、第2物理セルIDに関連付けられ、前記TCI状態のセットについての少なくとも1つの設定が第1セルのために設定され、前記第1セルが前記第1物理セルIDに関連付けられている手段と、
セルの第1リストについての少なくとも1つの設定を送信する手段であって、前記セルの第1リストが前記第1セルとセルの第2リストとを含み、前記セルの第2リストの少なくとも第1空間受信パラメータが、前記セルの第1リストについての前記少なくとも1つの設定に基づいて前記第1セルを参照する手段と、
前記第1サブセットの第1のTCI状態が示されたことに応じて、適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記第1のTCI状態に基づいて、前記セルの第1リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信する手段と、
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、前記適用タイミングの後、又は前記適用タイミングから開始して、前記セルの第2リストにおいて、送信又は受信を実行しない手段、又は
前記第2サブセットの第2のTCI状態が示されたことに応じて、最新又は以前のTCI状態に基づいて、前記セルの第2リストの少なくとも1つのセルにおいて、少なくとも1つのダウンリンクチャネルを送信し、且つ/又は少なくとも1つのアップリンクチャネルを受信する手段であって、前記最新又は以前のTCI状態が前記第1物理セルIDに関連付けられている手段と、
を備える、
ネットワーク装置。
【国際調査報告】