(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】指示方法、データ伝送方法、通信ノードおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20241029BHJP
H04W 92/16 20090101ALI20241029BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20241029BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20241029BHJP
H04W 74/0833 20240101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W92/16
H04W8/22
H04W72/11
H04W74/0833
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526750
(86)(22)【出願日】2022-11-24
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2022134052
(87)【国際公開番号】W WO2023116336
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】202111599622.7
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉壮
(72)【発明者】
【氏名】馬子江
(72)【発明者】
【氏名】高音
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ11
(57)【要約】
本願は、指示方法、データ伝送方法、通信ノードおよび記憶媒体を提供する。該方法は、端末のコンテキストを確定し、第2通信ノードに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるスモールデータ伝送SDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信ノードに適用される指示方法であって、
端末のコンテキストを確定することと、
第2通信ノードに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるスモールデータ伝送SDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられることと、を含む、
指示方法。
【請求項2】
前記第2通信ノードの初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージを受信し、前記初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、前記RRC回復要求メッセージに非アクティブ状態の無線ネットワーク一時的識別子I-RNTIが含まれることと、
前記I-RNTIに基づいて前記端末を識別することと、
前記端末に対してSDT認証を行うことと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示メッセージは、
SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
シグナリングデータが担持された前記第2通信ノードの上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを受信することと、
前記上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに共通制御チャネルCCCHメッセージ指示が担持されている場合、または前記上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が担持されていない場合、前記上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに担持されたシグナリングデータ内のI-RNTIに基づき、前記シグナリングデータの属する端末を確定することと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2通信ノードの、コンフィグアドグラントCGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを受信することと、
前記テキスト更新メッセージに前記CGリソース解放指示が含まれる場合、前記CGリソース解放指示に基づき、第2通信ノード側端末のコンテキストの解放または保持を確定することと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記CGリソース解放指示または前記更新後のCGリソースに基づき、RRC解放メッセージにおけるCGリソース関連情報を設定することと、
CGリソースを解放するまたはCGリソースを更新するように前記端末に通知するための前記RRC解放メッセージを送信することと、を更に含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ランダムアクセスチャネルRACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された前記第2通信ノードの初期上りリンクRRCメッセージを受信することと、
CGリソースが配置されており、且つ前記SDT種別がRACH SDTである場合、前記CGリソースを解放または更新することと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
CGリソース解放指示またはCGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を送信することを更に含み、
前記CGリソース解放指示は、CGリソースを解放して前記端末のコンテキストを保留するように第2通信ノードに指示することに用いられ、
前記CGリソース更新指示は、CGリソースを再割り当てて更新するように前記第2通信ノードに指示することに用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第2通信ノードに適用されるデータ伝送方法であって、
指示メッセージを受信し、前記指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含むことと、
前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することと、
前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてスモールデータ伝送SDTを行うことと、を含む
データ伝送方法。
【請求項10】
初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージを送信し、前記初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、前記RRC回復要求メッセージに非アクティブ状態の無線ネットワーク一時的識別子I-RNTIが含まれることを更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記指示メッセージは、
SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うことは、
前記端末のSDTトラフィックデータを受信した場合、記憶された前記第1通信ノードに対応する端末インタフェースおよび前記第2通信ノードに対応する端末インタフェースに基づき、前記端末に対応するデータ無線ベアラDRBデータ伝送チャネルを介して前記第1通信ノードに前記SDTトラフィックデータを伝送することを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記端末のシグナリングデータを受信した場合、前記シグナリングデータが担持された上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを送信することを更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージには、共通制御チャネルCCCHメッセージ指示または前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が更に担持されている、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンフィグアドグラントCGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを送信することを更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項16】
ランダムアクセスチャネルRACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された初期上りリンクRRCメッセージを送信することを更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項17】
CGリソース解放指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信することと、
前記CGリソース解放指示に基づいてCGリソースを解放して前記端末のコンテキストを保留することと、を更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項18】
CGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信することと、
前記CGリソース更新指示に基づいてCGリソースを再割り当てて更新することと、
端末コンテキスト更新要求フィードバックメッセージを送信することと、を更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項19】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む通信ノードであって、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項1から8のいずれか1項に記載の指示方法または請求項9から18のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、
通信ノード。
【請求項20】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の指示方法または請求項9から18のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信ネットワークの技術分野に関し、例えば、指示方法、データ伝送方法、通信ノードおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、基地局(例えば、gNB)は、集中型ユニット(Centralized Unit、CU)と分散型ユニット(Distributed Unit、DU)に分離することができ、1つの基地局は、1つのCUと複数のDUを含んでもよく、CUとDUとの間はインタフェースを介して接続される。また、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)非アクティブ状態(RRC_INACTIVE)にある端末(User Equipment、UE)にスモールデータ(Small Data Transmission、SDT)伝送用の特定にスケジュールされた(Configured Grant、CG)リソースを割り当てるが、UEがランダムアクセスチャネル(Random Access Channel、RACH)リソースを使用してSDT伝送を行う場合、DUは、CG設定リソースを生成する時に記憶されたUEのコンテキストを用いてスモールデータ伝送を行うことができず、基地局側のリソースを浪費してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、指示方法、データ伝送方法、通信ノードおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例は、
第1通信ノードに適用される指示方法であって、端末のコンテキストを確定することと、第2通信ノードに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるSDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられることと、を含む、
指示方法を提供する。
【0005】
本願の実施例は、
第2通信ノードに適用されるデータ伝送方法であって、指示メッセージを受信し、前記指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含むことと、前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することと、前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うことと、を含み、
データ伝送方法を更に提供する。
【0006】
本願の実施例は、
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む通信ノードであって、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上記指示方法またはデータ伝送方法を実現する、
通信ノードを更に提供する。
【0007】
本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記指示方法またはデータ伝送方法を実現する、
コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施例に係る指示方法のフローチャートである。
【
図2】一実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図3】一実施例に係るスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
【
図4】一実施例に係る別のスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
【
図5】一実施例に係る更なるスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
【
図6】一実施例に係る更なるスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
【
図7】一実施例に係る指示装置の構造模式図である。
【
図8】一実施例に係るデータ伝送装置の構造模式図である。
【
図9】一実施例に係る通信ノードのハードウェアの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面および実施例を参照しながら本願について説明する。ここで説明する具体的には、的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解できる。なお、説明の便宜上、図面には、全ての構造ではなく、本願に関連する部分のみが示されている。
【0010】
スマート端末およびIoT端末の発展に伴い、いくつかのインスタント通信トラフィックアプリケーションのユーザ数はますます多くなり、このようなトラフィックは、通常、常にオンラインであり、且つ、ユーザによって使用される時、主に、文字系のメッセージのようなスモールデータ量の伝送を行う。スモールデータ量のトラフィックは、UEが無線ネットワーク(Radio Network、RAN)とシグナリングリンクの再構築を頻繁に行う必要があるため、RANのシグナリング負荷が増大する等の問題を引き起こす可能性がある。
【0011】
第4世代移動体通信信(Fourth Generation、4G)の場合、頻繁でないスモールデータパケット伝送に対するサポートを最適化するために、4Gネットワークは、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel、RACH)のアクセス時に、UEが対応するスモールデータをRACHアクセス要求メッセージまたは無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続確立要求メッセージに担持してRANに伝送できることをサポートする。この場合、UEは、ネットワークとシグナリングリンクの再構築を頻繁に行わなくても、偶発的なスモールデータ量のデータを伝送することができる。
【0012】
4Gロングタームイボリューション(Long Term Evolution、LTE)のRRC状態は、RRC_IDLE(即ち、RRCアイドル状態)およびRRC_CONNECTED(即ち、RRC接続状態)という2種を含んでもよく、5GにRRC_INACTIVE(即ち、RRC非アクティブ状態)が導入される。RRC INACTIVE状態で、UEは省電のスリープ状態にあるが、UEは依然としてRANのコンテキストを保留し、RAN側もUEのコンテキスト(即ち、UE Context)を保留し、これにより、UEは、データ伝送がある場合、RRC INACTIVE状態からRRC CONNECTED状態に迅速に移行してデータ伝送を行うことができる。すると、シグナリングオーバーヘッドを減少することができ、迅速にアクセスし、遅延を低減することができ、より省電することもできる。
【0013】
しかし、スモールデータ伝送の場合、5Gは、UEがRRC_CONNECTED状態に入ることなくRRC_INACTIVE状態に保持したままにRANとデータ伝送を行うこともサポートする。5Gのスモールデータ伝送(即ち、SDT)は、RACHに基づくSDTおよびCGリソースに基づくSDTを含む。UEにRRC_INACTIVE状態のCGリソースを配置した場合、UEはRRC_INACTIVEでCGリソースを用いてスモールデータ伝送を行うことができるが、該UEのCGリソースの信号品質が良くない可能性があり、この場合、UEは、CGリソースが配置された場合にも、RRC_INACTIVE状態でRACHアクセスプロセスを用いてスモールデータの伝送を行う可能性がある。
【0014】
5G基地局(例えば、gNB)は、CUとDUに分離することができ、1つのgNBは1つのCUおよび複数のDUを含んでもよく、CUとDUとの間はインタフェースを介して接続させる。gNBがRRC_INACTIVEのUEにスモールデータの伝送用のCGリソースを割り当てたが、UEがRACHリソースを用いてスモールデータの伝送を行う場合、DUは、CG配置リソースを生成する時に記憶されたUEのコンテキストを用いてスモールデータ伝送を行うことができず、基地局側のリソースを浪費してしまう。
【0015】
図1は、一実施例に係る指示方法のフローチャートであり、
図1に示すように、該方法は、第1通信ノードに適用でき、第1通信ノードはCUであってもよく、本実施例に係る方法は、ステップ110およびステップ120を含む。
【0016】
ステップ110において、端末のコンテキストを確定する。
【0017】
ステップ120において、第2通信ノードに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるSDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられる。
【0018】
本実施例において、第1通信ノードは、端末のコンテキストを確定し、その後、第2通信ノードに指示メッセージを送信する。ここで、第2通信ノードはDUであってもよく、指示メッセージにコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれてもよく、インタフェース接続情報は、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含んでもよく、インタフェース接続情報は、記憶されたインタフェースによるSDTを第2通信ノードに指示させることに使用できる。記憶されたインタフェースは、端末のコンテキストに基づいて記憶されたインタフェースを含んでもよく、具体的には、CU側のUE F1インタフェースおよびDU側のUE F1インタフェースを含んでもよい。
【0019】
本実施例において、基地局側のリソースを効果的に用いるために、第1通信ノードは、端末のコンテキストを確定し、指示メッセージを第2通信ノードに送信し、これにより、第2通信ノードは、指示メッセージに含まれるコンテキストに関連するインタフェース接続情報および端末コンテキストに基づいてSDTを行うことができる。
【0020】
一実施例において、該方法は、第2通信ノードの初期上りリンクRRCメッセージを受信し、初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、RRC回復要求メッセージに非アクティブ状態の無線ネットワーク一時的識別子(Inactive Radio Network Tempory Identity、I-RNTI)が含まれることと、I-RNTIに基づいて端末を識別することと、端末に対してSDT認証を行うこととを更に含む。
【0021】
一実施例において、指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0022】
一実施例において、該方法は、シグナリングデータが担持された第2通信ノードの上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを受信することと、上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに共通制御チャネル(Common Control Channel、CCCH)メッセージ指示が担持されている場合、または上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージにコンテキストに関連するインタフェース接続情報が担持されていない場合、上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに担持されたシグナリングデータ内のI-RNTIに基づき、シグナリングデータの属する端末を確定することとを更に含む。
【0023】
一実施例において、該方法は、第2通信ノードの、コンフィグアドグラント(Configured Grant、CG)リソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを受信することと、テキスト更新メッセージにCGリソース解放指示が含まれる場合、CGリソース解放指示に基づき、第2通信ノード側端末のコンテキストの解放または保持を確定することとを更に含む。
【0024】
一実施例において、該方法は、CGリソース解放指示または更新後のCGリソースに基づき、RRC解放メッセージにおけるCGリソース関連情報を設定することと、CGリソースを解放するまたはCGリソースを更新するように端末に通知するためのRRC解放メッセージを送信することとを更に含む。
【0025】
一実施例において、該方法は、RACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された第2通信ノードの初期上りリンクRRCメッセージを受信することと、CGリソースが配置されており、且つSDT種別がRACH SDTである場合、CGリソースを解放または更新することとを更に含む。
【0026】
一実施例において、該方法は、CGリソース解放指示またはCGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を送信することを更に含み、ここで、CGリソース解放指示は、CGリソースを解放してUEのコンテキストを保留するように第2通信ノードに指示することに用いられ、CGリソース更新指示は、CGリソースを再割り当てて更新するようにDUに指示することに用いられる。
【0027】
本願の実施例は、データ伝送方法を更に提供する。
図2は、一実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートであり、
図2に示すように、該方法は第2通信ノードに適用でき、第2通信ノードはDUであってもよく、本実施例に係る方法は、ステップ210、ステップ220およびステップ230を含む。
【0028】
ステップ210において、指示メッセージを受信し、前記指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含む。
【0029】
ステップ220において、前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定する。
【0030】
ステップ230において、前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行う。
【0031】
本実施例において、まず、第2通信ノードは、第1通信ノードによって送信された指示メッセージを受信し、ここで、指示メッセージは、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報を含んでもよく、インタフェース接続情報は、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含んでもよい。その後、第2通信ノードは、指示メッセージにおける端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報に基づき、端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することができ、ここで、記憶されたインタフェースは、端末のコンテキストに基づいて記憶されたインタフェースを含んでもよく、具体的には、CU側のUE F1インタフェースおよびDU側のUE F1インタフェースを含んでもよい。最後に、第2通信ノードは、端末のコンテキストおよび記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うことができる。
【0032】
本実施例において、基地局側のリソースを効果的に用いるために、第2通信ノードは、第1通信ノードの指示情報を受信することにより、指示情報内のインタフェース接続情報に基づき、端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することができ、その上で、端末のコンテキストおよび記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行う。
【0033】
一実施例において、該方法は、初期上りリンクRRCメッセージを送信し、初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、RRC回復要求メッセージにI-RNTIが含まれることを更に含む。
【0034】
一実施例において、指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0035】
一実施例において、端末のコンテキストおよび記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うことは、端末のSDTトラフィックデータを受信した場合、記憶された第1通信ノードに対応する端末インタフェースおよび第2通信ノードに対応する端末インタフェースに基づき、端末に対応するデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)データ伝送チャネルを介して第1通信ノードにSDTトラフィックデータを伝送することを含む。
【0036】
一実施例において、該方法は、端末のシグナリングデータを受信した場合、シグナリングデータが担持された上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを送信することを更に含む。
【0037】
一実施例において、上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージには、CCCHメッセージ指示またはコンテキストに関連するインタフェース接続情報が更に担持されている。
【0038】
一実施例において、該方法は、CGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを送信することを更に含む。
【0039】
一実施例において、該方法は、RACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された初期上りリンクRRCメッセージを送信することを更に含む。
【0040】
一実施例において、該方法は、CGリソース解放指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信することと、CG解放指示に基づいてCGリソースを解放してUEのコンテキストを保留することとを更に含む。
【0041】
一実施例において、該方法は、CGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信することと、CG更新指示に基づいてCGリソースを再割り当てて更新することと、端末コンテキスト更新要求フィードバックメッセージを送信することとを更に含む。
【0042】
以下、異なる実施例により、スモールデータの伝送方法について例示的に説明する。以下の実施例において、第1通信ノードはCUで、第2通信ノードはDUである。
【実施例1】
【0043】
図3は、一実施例に係るスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
図3に示すように、該方法の具体的なプロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0044】
ステップ1:端末(即ち、UE)のトラフィックが終了した時、基地局(例えば、gNB)は、UEの接続を完全に解放するのではなく、UEをRRC非アクティブ状態(即ち、RRC_INACTIVE)に解放する。gNBはUEにスモールデータ伝送(即ち、SDT)用のCGリソースを配置し、且つ、gNBのDU側は、UEのコンテキスト(例えば、無線リンク制御層プロトコル(Radio Link Control、RLC)配置等)を記憶し、gNBのCU側も、UEのコンテキスト(例えば、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)配置等)を記憶し、CUおよびDUは、DRBのデータ伝送チャネル(即ち、F1-U DRB tunnel)を記憶する。
【0045】
ステップ2:UEがRRC非アクティブ状態にあり、SDTを行う準備ができるが、CGリソースが満たしておらず、例えば、CGリソースに対応する受信信号品質が閾値要求を満たしていない場合、またはCGリソースによって送信されたRRC回復要求メッセージのgNBへの伝送に成功できていない場合、UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージをgNBに送信することを準備することができる。
【0046】
ステップ3:UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージ(即ち、RRC RESUME REQUEST)をgNBに送信し、gNBのDUは、RRC回復要求メッセージを受信した後、UEがスモールデータ伝送を行う必要があることを識別し、DUは、受信したRRC回復要求メッセージを初期上りリンクRRCメッセージ(即ち、Initial UL RRC Message)にパッケージし、初期上りリンクRRCメッセージをCUに送信し、ここで、初期上りリンクRRCメッセージには、該初期上りリンクRRCメッセージがスモールデータ伝送用のものであることをCUに指示するためのSDT指示情報が担持されている。
【0047】
ステップ4:CUは、初期上りリンクRRCメッセージに含まれるDUのRRC回復要求メッセージを受信し、RRC回復要求メッセージに含まれるI-RNTIによりUEを識別し、UEに対してスモールデータ伝送の認証(即ち、SDT認証)を行い、対応するCU側のUEのコンテキスト(即ち、UE Context)および該UEのコンテキストに関連するF1インタフェースの接続情報を見つけ、該接続情報は、CUに対応する端末F1インタフェース識別子(Identification、ID)およびDUに対応する端末F1インタフェースIDを含んでもよく(即ち、該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1インタフェースIDおよびDU側のUE F1インタフェースIDを確定する)、ここで、CU側のUE F1インタフェースIDはCU UE F1AP IDと表すことができ、DU側のUE F1インタフェースIDはDU UE F1AP IDと表すことができ、F1APはF1インタフェースを意味することができる。
【0048】
ステップ5:CUは、SDT認証成功メッセージ(即ち、SDT Authentication Message)のような指示メッセージをDUに送信し、その中に該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1インタフェースIDおよびDU側のUE F1インタフェースIDが含まれる。DUは、該メッセージを受信した後、(CU UE F1AP ID、DU UE F1AP ID)によりDU側での該UEのコンテキストを確定し、且つ、該UEのコンテキストに関連するF1インタフェースの接続を確定する。なお、ここで、CUからDUに送信される指示メッセージはSDT認証成功メッセージに限定されず、CUは、UEコンテキスト確立要求メッセージ/修正メッセージ(即ち、UE CONTEXT SETUP/MODIFICATION REQUEST)に、UEのコンテキストを確定するようにDUに通知するための(CU UE F1AP ID、DU UE F1AP ID)を担持することもでき、即ち、CUからDUに送信される指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0049】
ステップ6:UEは、後続のスモールデータ伝送プロセスで、RACHによってスケジュールされたリソースまたはCGによってスケジュールされたリソースによりDRBデータ(即ち、端末のSDTトラフィックデータ)をDUに送信し、DUは、DRBデータを受信した後、該UEのコンテキストに関連するF1インタフェースの接続(即ち、記憶されたCUに対応する端末インタフェースおよびDUに対応する端末インタフェース)に基づき、F1インタフェースにおける該UEに対応するDRBデータ伝送チャネルでDRBデータをCUに伝送する。CUは、DRBデータを受信した後、DRBデータを5Gコアネットワーク(即ち、5GC)に送信する。
【実施例2】
【0050】
図4は、一実施例に係る別のスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
図4に示すように、該方法の具体的なプロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0051】
ステップ1:端末(即ち、UE)のトラフィックが終了した時、基地局(例えば、gNB)は、UEの接続を完全に解放するのではなく、UEをRRC非アクティブ状態(即ち、RRC_INACTIVE)に解放する。gNBはUEにスモールデータ伝送(即ち、SDT)用のCGリソースを配置し、且つ、gNBのDU側は、UEのコンテキスト(例えば、RLC配置等)を記憶し、gNBのCU側も、UEのコンテキスト(PDCP配置等)を記憶し、CUおよびDUは、DRBのデータ伝送チャネル(即ち、F1-U DRB tunnel)を記憶する。
【0052】
ステップ2:UEがRRC非アクティブ状態にあり、SDTを行う準備ができるが、CGリソースが満たしておらず、例えば、CGリソースに対応する受信信号品質が閾値要求を満たしていない場合、またはCGリソースによって送信されたRRC回復要求メッセージのgNBへの伝送に成功できていない場合、UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージをgNBに送信することを準備することができる。
【0053】
ステップ3:UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージ(即ち、RRC RESUME REQUEST)をgNBに送信し、gNBのDUは、RRC回復要求メッセージを受信した後、UEがスモールデータ伝送を行う必要があることを識別し、DUは、受信したRRC回復要求メッセージを初期上りリンクRRCメッセージ(即ち、Initial UL RRC Message)にパッケージし、初期上りリンクRRCメッセージをCUに送信し、ここで、初期上りリンクRRCメッセージには、該初期上りリンクRRCメッセージがスモールデータ伝送用のものであることをCUに指示するためのSDT指示情報が担持されている。
【0054】
ステップ4:CUは、初期上りリンクRRCメッセージに含まれるDUのRRC回復要求メッセージを受信し、RRC回復要求メッセージに含まれるI-RNTIによりUEを識別し、UEに対してスモールデータ伝送の認証(即ち、SDT認証)を行い、対応するCU側のUEのコンテキスト(即ち、UE context)および該UEのコンテキストに関連するF1インタフェースの接続情報を見つけ、該接続情報は、CUに対応する端末F1インタフェース識別子(Identification、ID)およびDUに対応する端末F1インタフェースIDを含んでもよく(即ち、該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1インタフェースIDおよびDU側のUE F1インタフェースIDを確定する)、ここで、CU側のUE F1インタフェースIDはCU UE F1AP IDと表すことができ、DU側のUE F1インタフェースIDはDU UE F1AP IDと表すことができ、F1APはF1インタフェースを意味することができる。
【0055】
ステップ5:CUは、SDT認証成功メッセージ(即ち、SDT Authentication Message)のような指示メッセージをDUに送信し、その中に該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1インタフェースIDおよびDU側のUE F1インタフェースIDが含まれる。DUは、該メッセージを受信した後、(CU UE F1AP ID、DU UE F1AP ID)によりDU側での該UEのコンテキストを確定し、且つ、該UEのコンテキストに関連するF1インタフェースの接続を確定する。なお、ここで、CUからDUに送信される指示メッセージはSDT認証成功メッセージに限定されず、CUは、UEコンテキスト確立要求メッセージ/修正メッセージ(即ち、UE CONTEXT SETUP/MODIFICATION REQUEST)に、UEのコンテキストを確定するようにDUに通知するための(CU UE F1AP ID、DU UE F1AP ID)を担持することもでき、即ち、CUからDUに送信される指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0056】
ステップ6:UEは、RACHによってスケジュールまたはCGによってスケジュールされた対応する個別制御チャネル(Dedicated Control Channel、DCCH)リソースにより、後続のシグナリングデータを送信し、例えば、シグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearers、SRB)プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)または非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)PDUをDUに送信し、DUは、異なるUEのためにスケジュールされたリソースに基づき、シグナリングデータがどのUEのためのものであるかを識別することができる。DUは、上りリンクRRC情報伝送(即ち、UL RRC Message Transfer)メッセージによりシグナリングデータ(即ち、SRB PDUまたはNAS PDU)を担持してCUに送信し、ここで、UL RRC Message Transferメッセージは、該シグナリングデータがどのUEに属するかをCUに指示するための該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1AP IDおよびDU側のUE F1AP IDを担持している。
【0057】
ステップ7:UEは、RACHによってスケジュールされた対応するCCCH共通制御チャネルリソースにより、後続のシグナリングデータ(即ち、SRB PDUまたはNAS PDU)をDUに送信し、且つ、シグナリングデータにUEのI-RNTIを担持する。CCCH共通チャネルであるため、DUは、この時、シグナリングデータがどのUEのためのものであるかを識別することができず、DUは、上りリンクCCCH RRC情報伝送(即ち、UL CCCH RRC Message Transfer)メッセージによりシグナリングデータ(即ち、SRB PDUまたはNAS PDU)を担持してCUに送信し、ここで、メッセージには、オプションとして、該メッセージに担持されたシグナリングデータがCCCHチャネルシグナリングであることをCUに指示するためのCCCH メッセージ指示が担持されている。CUは、UL CCCH RRC Message Transferメッセージを受信した後、該メッセージにCCCHメッセージ指示が担持され、またはメッセージに該UEのコンテキストに関連するCU側のUE F1AP IDおよびDU側のUE F1AP ID(即ち、CU&DU UE F1AP ID)が担持されていない場合、CUは、該メッセージに担持されたシグナリングデータ内のUEのI-RNTIに基づき、該シグナリングデータがどのUEに属するかを識別する。
【実施例3】
【0058】
図5は、一実施例に係る更なるスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
図5に示すように、該方法の具体的なプロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0059】
ステップ1:基地局とUEとの間にCGリソースを配置し、UEは、RRC非アクティブ状態でCGリソースおよび基地局によりスモールデータ伝送を行う。
【0060】
ステップ2:DUは、DU側に配置されたCGリソースの有効なタイマがタイムアウトしたり、DU側の負荷が大きすぎたりするような何らかの理由で、CGリソースを解放または再配置(即ち、更新)すると決定する。
【0061】
ステップ3:DUは、UEテキスト更新(即ち、UE Context Modification Required)をCUに送信し、ここで、UEテキスト更新メッセージは、CGリソース解放指示または更新後のCGリソース(ただし、このUEテキスト更新メッセージに限定されない)を含む。
【0062】
ステップ4:CUは、UE Context Modification Requiredメッセージを受信し、その中にCGリソース解放指示が含まれる場合、CUは、DU側のUEテキスト(即ち、UEのコンテキスト)(ただし、UEテキスト更新メッセージに限定されない)を解放するか、またはそのまま保持するかを決定することができる。
【0063】
ステップ5:CUがDU側のコンテキストを解放すると決定した場合、CUはUEテキスト解放(即ち、UE Context Release Request)メッセージをDUに送信し、DUは、該UEテキスト解放メッセージを受信した後、対応するDU側のコンテキスト(例えば、RLCのエンティティと配置、物理層とMAC層のエンティティと配置、およびCUとの間のF1インタフェースチャネル)を解放する。
【0064】
ステップ6:CUは、DUによりUEにRRC解放メッセージを送信し、非アクティブ状態に解放するようにUEに指示する。ここで、CUがDU側から受信したUE Context Modification Required等のメッセージに含まれるCGリソース解放指示またはDUの更新後のCGリソースに基づき、CUは、RRC解放メッセージにおけるCGリソース関連情報を設定し、例えば、CGリソース解放指示または更新後のCGリソースを設定し、CUは、RRC解放メッセージをUEに送信することにより、CGリソースを送信するまたはCGリソースを更新するようにUEに通知する。
【0065】
ステップ7:UEは、RRC解放メッセージを受信し、該メッセージにCGリソース解放指示が含まれる場合、UEは、対応するCGリソース配置を解放し、該メッセージに更新後のCGリソースが含まれる場合、UEは、対応するCGリソース配置を保存して更新する。
【実施例4】
【0066】
図6は、一実施例に係る更なるスモールデータ伝送方法の実現模式図である。
図6に示すように、該方法の具体的なプロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0067】
ステップ1:UEのトラフィックが終了した時、基地局(例えば、gNB)は、UEの接続を完全に解放するのではなく、UEをRRC非アクティブ状態(即ち、RRC_INACTIVE)に解放する。gNBはUEにスモールデータ伝送(即ち、SDT)用のCGリソースを配置し、且つ、gNBのDU側は、UEのコンテキスト(例えば、RLC配置等)を記憶し、gNBのCU側も、UEのコンテキスト(例えば、PDCP配置等)を記憶し、CUおよびDUは、DRBのデータ伝送チャネル(即ち、F1-U DRB tunnel)を記憶する。
【0068】
ステップ2:UEはRRC非アクティブ状態にあり、SDTを行う準備ができるが、CGリソースが満たしておらず、例えば、CGリソースに対応する受信信号品質が閾値要求を満たしていない場合、またはCGリソースによって送信されたRRC回復要求メッセージのgNBへの伝送に成功できていない場合、UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージをgNBに送信することを準備する。
【0069】
ステップ3:UEは、RACHチャネルを介してRRC回復要求メッセージ(即ち、RRC RESUME REQUEST)をgNBに送信し、gNBのDUは、RRC回復要求メッセージを受信した後、UEがSDTを行う必要があることを識別し、SDTのタイプがRACH SDTであることを識別する。DUは、受信したRRC回復要求メッセージを初期上りリンクRRCメッセージ(即ち、Initial UL RRC Message)にパッケージし、初期上りリンクRRCメッセージをCUに送信し、ここで、初期上りリンクRRCメッセージには、該RRC回復メッセージがスモールデータ伝送用のものであることをCUに指示するためのSDT指示情報が担持され、ここで、初期上りリンクRRCメッセージには、該SDTがRACH SDTであるかCG SDTであるかをCUに指示するためのSDT種別情報が担持されている。
【0070】
ステップ4:CUは、初期上りリンクRRCメッセージを受信し、その中に担持されたSDT種別情報に基づき、該SDTがRACH SDTであるかCG SDTであるかを識別し、基地局側にCGリソースが配置されてSDT種別がRACH SDTである場合、CUは、基地局のCGリソースを解放するか、または基地局のCGリソースの更新を要求すると決定することができる。
【0071】
ステップ5:CUがDU側のコンテキストを同時に解放すると決定した場合、CUは、UE Context Release Requestメッセージ(即ち、UEコンテキスト解放要求メッセージまたはUEテキスト解放メッセージと呼ばれてもよい)をDUに送信し、そうでなければ、CUは、UE Context Modification Requestメッセージ(即ち、UEコンテキスト更新要求メッセージまたはUEテキスト更新メッセージと呼ばれてもよい)をDUに送信し、ここで、メッセージには、CGリソースを解放するがUEのコンテキストを保留するようにDUに指示するためのCGリソース解放指示、または、CGリソースを再割り当てて更新するようにDUに指示するためのCGリソース更新指示が含まれる。
【0072】
ステップ6:DUがUE Context Release Requestメッセージ(即ち、UEコンテキスト解放要求)を受信した場合、DUは、対応するDU側のコンテキスト(例えば、RLCのエンティティと配置、物理層とMAC層のエンティティと配置、およびCUとの間のF1インタフェースチャネル)を解放する。
【0073】
DUがCUから送信されたUE Context Modification Requestメッセージ(即ち、UEコンテキスト更新要求)を受信し、メッセージにCGリソース解放指示が含まれる場合、DUはDU側のコンテキストを解放しない(即ち、RLCのエンティティと配置、物理層とMAC層のエンティティと配置、およびCUとの間のF1インタフェースチャネルのようなDU側のUEのコンテキストを保留する)が、DUはDU側のCGリソースを解放する。且つ、DUは、DU側の既存のCGリソースを解放した後、DUは、オプションとして、新しいCGリソースを再割り当て、新しいCGリソースをUEコンテキスト更新要求フィードバックメッセージでCUに送信することができる。
【0074】
DUがCUから送信されたUE Context Modification Requestメッセージ(即ち、UEコンテキスト更新要求)を受信し、メッセージにCGリソース更新指示が含まれる場合、DUはCGリソースを再割り当てて更新し、更新したCGリソースをUEコンテキスト更新要求フィードバックメッセージ(即ち、UEテキスト更新フィードバックメッセージとも呼ばれる)でCUに送信する。
【0075】
ステップ7:CUは、DUによりUEにRRC解放メッセージを送信し、非アクティブ状態に解放するようにUEに指示する。ここで、該RRC解放メッセージに、CGリソース解放指示またはDUの更新後のCGリソースが含まれる。
【0076】
ステップ8:UEは、RRC解放メッセージを受信し、該RRC解放メッセージにCGリソース解放指示が含まれる場合、UEは、対応するCGリソース配置を解放し、該RRC解放メッセージに更新後のCGリソースが含まれる場合、UEは、対応するCGリソース配置を記憶して更新する。
【0077】
本願の実施例は、指示装置を更に提供する。
図7は、一実施例に係る指示装置の構造模式図である。
図7に示すように、前記指示装置は、
端末のコンテキストを確定するように構成されるコンテキスト確定モジュール310と、
第2通信ノードに指示メッセージを送信するように構成される指示メッセージ送信モジュール320であって、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるSDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられる指示メッセージ送信モジュール320と、を備える。
【0078】
本実施例の指示装置において、基地局側のリソースを効果的に用いるために、第1通信ノードは、端末のコンテキストを確定し、指示メッセージを第2通信ノードに送信し、これにより、第2通信ノードは、指示メッセージに含まれるコンテキストに関連するインタフェース接続情報および端末コンテキストに基づいてSDTを行うことができる。
【0079】
一実施例において、該装置は、
第2通信ノードの初期上りリンクRRCメッセージを受信するように構成される第1RRCメッセージ受信モジュールであって、初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、RRC回復要求メッセージにI-RNTIが含まれる第1RRCメッセージ受信モジュールと、
I-RNTIに基づいて前記端末を識別するように構成される端末識別モジュールと、
端末に対してSDT認証を行うように構成される認証モジュールと、を更に備える。
【0080】
一実施例において、指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0081】
一実施例において、該装置は、
シグナリングデータが担持された第2通信ノードの上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを受信するように構成される第2RRCメッセージ受信モジュールと、
上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージにCCCHメッセージ指示が担持されている場合、または上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージにコンテキストに関連するインタフェース接続情報が担持されていない場合、上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージに担持されたシグナリングデータ内のI-RNTIに基づき、シグナリングデータの属する端末を確定するように構成される端末確定モジュールと、を更に備える。
【0082】
一実施例において、該装置は、
第2通信ノードの、CGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを受信するように構成される更新メッセージ受信モジュールと、
テキスト更新メッセージにCGリソース解放指示が含まれる場合、CGリソース解放指示に基づき、第2通信ノード側端末のコンテキストの解放または保持を確定するように構成されるコンテキスト制御モジュールと、を更に備える。
【0083】
一実施例において、該装置は、
CGリソース解放指示または更新後のCGリソースに基づき、RRC解放メッセージにおけるCGリソース関連情報を設定するように構成される情報設定モジュールと、
CGリソースを解放するまたはCGリソースを更新するように端末に通知するためのRRC解放メッセージを送信するように構成される解放メッセージ送信モジュールと、を更に備える。
【0084】
一実施例において、該装置は、
RACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された第2通信ノードの初期上りリンクRRCメッセージを受信するように構成される第3RRCメッセージ受信モジュールと、
CGリソースが配置されており、且つSDT種別がRACH SDTである場合、CGリソースを解放または更新するように構成されるCGリソース制御モジュールと、を更に備える。
【0085】
一実施例において、該装置は、
CGリソース解放指示またはCGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を送信するように構成される更新要求送信モジュールを更に備え、ここで、CGリソース解放指示は、CGリソースを解放してUEのコンテキストを保留するように第2通信ノードに指示することに用いられ、CG更新指示は、CGリソースを再割り当てて更新するようにDUに指示することに用いられる。
【0086】
本実施例で提出される指示装置は、上記実施例で提出される指示方法と同じ発明思想に属し、本実施例で詳しく説明されていない技術詳細は、上記いずれかの実施例を参照することができ、且つ、本実施例は、指示方法の実行と同じ有益な効果を備える。
【0087】
本願の実施例は、データ伝送装置を更に提供する。
図8は、一実施例に係るデータ伝送装置の構造模式図である。
図8に示すように、前記データ伝送装置は、
指示メッセージを受信するように構成される指示メッセージ受信モジュール410であって、前記指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含む指示メッセージ受信モジュール410と
前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定するように構成されるコンテキストとインタフェース確定モジュール420と、
前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うように構成されるSDT実行モジュール430と、を備える。
【0088】
本実施例のデータ伝送装置において、基地局側のリソースを効果的に用いるために、第2通信ノードは、第1通信ノードの指示情報を受信することにより、指示情報内のインタフェース接続情報に基づき、端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することができ、その上で、端末のコンテキストおよび記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行う。
【0089】
一実施例において、該装置は、
初期上りリンクRRCメッセージを送信するように構成される第1RRCメッセージ送信モジュールを更に備え、初期上りリンクRRCメッセージにRRC回復要求メッセージが含まれ、RRC回復要求メッセージにI-RNTIが含まれる。
【0090】
一実施例において、指示メッセージは、SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む。
【0091】
一実施例において、SDT実行モジュールは、具体的に、
端末のSDTトラフィックデータを受信した場合、記憶された第1通信ノードに対応する端末インタフェースおよび第2通信ノードに対応する端末インタフェースに基づき、端末に対応するDRBデータ伝送チャネルを介して第1通信ノードにSDTトラフィックデータを伝送するように構成される伝送ユニットを備える。
【0092】
一実施例において、該装置は、
端末のシグナリングデータを受信した場合、シグナリングデータが担持された上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを送信するように構成される第2RRCメッセージ送信モジュールを更に備える。
【0093】
一実施例において、上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージには、CCCHメッセージ指示またはコンテキストに関連するインタフェース接続情報が更に担持されている。
【0094】
一実施例において、該装置は、
CGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを送信するように構成される更新メッセージ送信モジュールを更に備える。
【0095】
一実施例において、該装置は、
RACH SDTまたはCG SDTを含むSDT種別情報が担持された初期上りリンクRRCメッセージを送信するように構成される第3RRCメッセージ送信モジュールを更に備える。
【0096】
一実施例において、該装置は、
CGリソース解放指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信するように構成される第1更新要求受信モジュールと、
CGリソース解放指示に基づいてCGリソースを解放してUEのコンテキストを保留するように構成される解放モジュールと、を更に備える。
【0097】
一実施例において、該装置は、
CGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信するように構成される第2更新要求受信モジュールと、
CGリソース更新指示に基づいてCGリソースを再割り当てて更新するように構成されるCGリソース更新モジュールと、
端末コンテキスト更新要求フィードバックメッセージを送信するように構成されるフィードバックメッセージ送信モジュールと、を更に備える。
【0098】
本実施例で提出されるデータ伝送装置は、上記実施例で提出されるデータ伝送方法と同じ発明思想に属し、本実施例で詳しく説明されていない技術詳細は、上記いずれかの実施例を参照することができ、且つ、本実施例は、データ伝送方法の実行と同じ有益な効果を備える。
【0099】
本願の実施例は、通信ノードを更に提供し、該通信ノードは、第1通信ノードまたは第2通信ノードであってもよく、
図9は、一実施例に係る通信ノードのハードウェアの構造模式図であり、
図9に示すように、本願に係る通信ノードは、メモリ520と、プロセッサ510と、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、プロセッサ510が前記プログラムを実行すると、上記指示方法またはデータ伝送方法を実現する。
【0100】
通信ノードは、メモリ520を更に含んでもよく、該通信ノードにおけるプロセッサ510は1つまたは複数であってもよく、
図9において、1つのプロセッサ510を例とし、メモリ520は、1つまたは複数のプログラムを記憶することに用いられ、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサ510によって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサ510は、本願の実施例に記載の指示方法またはデータ伝送方法を実現する。
【0101】
通信ノードは、通信装置530、入力装置540および出力装置550を更に含む。
【0102】
通信ノードにおけるプロセッサ510、メモリ520、通信装置530、入力装置540および出力装置550は、バスまたは他の方式で接続することができ、
図9において、バスを介して接続することを例とする。
【0103】
入力装置540は、入力された数字または文字情報を受信し、通信ノードのユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成することに使用できる。出力装置550は、ディスプレイ等の表示デバイスを含んでもよい。
【0104】
通信装置530は、受信機および送信機を含んでもよい。通信装置530は、プロセッサ510の制御に応じて情報の送受信通信を行うように構成される。
【0105】
メモリ520は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラムおよびモジュール、例えば、本願の実施例に係る指示方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、指示装置におけるコンテキスト確定モジュール310および指示メッセージ送信モジュール320)、または、本願の実施例に係るデータ伝送方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、データ伝送装置における指示メッセージ受信モジュール410、コンテキストとインタフェース確定モジュール420、およびSDT実行モジュール430)を記憶するために使用できる。メモリ520は、プログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを備えてもよく、ここで、プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶エリアは、通信ノードの使用に基づいて作成されたデータ等を記憶することができる。また、メモリ520は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、または他の不揮発性固体記憶デバイスのような不揮発性メモリを更に含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ520は、プロセッサ510に対してリモートに設けられたメモリを含むことができ、これらのリモートメモリは、ネットワークを介して機器に接続することができる。上記ネットワークの実例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワークおよびその組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0106】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本願の実施例のいずれかの指示方法またはデータ伝送方法を実現する。該指示方法は、端末のコンテキストを確定することと、第2通信ノードに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるSDTを前記第2通信ノードに指示させることに用いられることと、を含む。該データ伝送方法は、指示メッセージを受信し、前記指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、第1通信ノードに対応する端末インタフェース識別子および前記第2通信ノードに対応する端末インタフェース識別子を含むことと、前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することと、前記端末のコンテキストおよび前記記憶されたインタフェースに基づいてSDTを行うことと、を含む。
【0107】
本願の実施例のコンピュータ記憶媒体は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを採用することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体であってもよいし、コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気の、磁気の、光の、電磁気の、赤外線の、または半導体のシステム、装置またはデバイス、あるいは以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の更なる具体的な例(網羅的でないリスト)は、1つまたは複数のリード線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用され得る、または命令実行システム、装置またはデバイスと合わせて使用され得るプログラムを含有または記憶する任意の有形的な媒体であってもよい。
【0108】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドでまたは搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。このような伝搬されるデータ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用される、または命令実行システム、装置またはデバイスと合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬または伝送することができる。
【0109】
コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当な媒体で伝送でき、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)等、または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0110】
1種または複数種のプログラミング言語またはその組み合わせで本願の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、「C」言語のような通常の手続型プログラミング言語または類似するプログラミング言語を更に含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータで実行されてもよいし、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータで部分的にリモートコンピュータで実行されてもよいし、完全にリモートコンピュータまたはサーバで実行されてもよい。リモートコンピュータに関する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)またはワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、または、外部コンピュータ(例えば、インターネットトラフィックプロバイダを利用してインターネットを介して接続する)に接続することができる。
【0111】
上述は、本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するためのものではない。
【0112】
当業者であれば、ユーザ端末という用語は、任意の適当なタイプの無線ユーザ機器を含み、例えば、携帯電話機、携帯型データ処理装置、携帯型ネットワークブラウザまたは車載移動局を含むことが理解されるべきである。
【0113】
一般的には、本願の様々な実施例は、ハードウェアまたは特定用途向け回路、ソフトウェア、論理またはその任意の組み合わせで実現できる。例えば、一部の態様はハードウェアで実現でき、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他の計算装置により実行可能なファームウェアまたはソフトウェアで実現でき、本願はこれらに限定されない。
【0114】
本願の実施例は、移動装置のデータプロセッサによりコンピュータプログラム命令を実行することで実現でき、例えば、プロセッサのエンティティにおいて、ハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現できる。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、または1種または複数種のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはターゲットコードであってもよい。
【0115】
本願の図における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表してもよいし、互いに接続された論理回路、モジュールおよび機能を表してもよいし、プログラムステップと論理回路、モジュールおよび機能との組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムはメモリに記憶されてもよい。メモリは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプを有することができ、且つ、任意の適当なデータ記憶技術で実現でき、例えば、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、光記憶デバイスおよびシステム(デジタル多機能ディスク(Digital Video Disc、DVD)または光ディスク(Compact Disc、CD))等であるが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、非一時的な記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプであってもよく、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブル論理デバイス(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサであるが、これらに限定されない。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局の集中型ユニットCUに適用される指示方法であって、
前記基地局の分散型ユニットDUから、端末と関連する初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージを受信し、前記初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージに、スモールデータSDTを指示するためのSDT指示情報と、前記端末からランダムアクセスチャネルRACHを介して送信されるRRC回復要求メッセージとが含まれることと、
前記端末のコンテキストを確定することと、
前記DUに指示メッセージを送信し、前記指示メッセージに、前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、前記
CUに対応する端末インタフェース識別子および前記
DUに対応する端末インタフェース識別子を含み、前記インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるスモールデータ伝送SDTを前記
DUに指示させることに用いられ
、前記記憶されたインタフェースが前記端末と関連するデータ無線ベアラDRBデータ伝送チャネルであることと、を含む、
指示方法。
請求項1に記載の方法。
【請求項2】
前記指示メッセージは、
SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記
DUの、コンフィグアドグラントCGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを受信することと、
前記テキスト更新メッセージに前記CGリソース解放指示が含まれる場合、前記CGリソース解放指示に基づき、
DU側端末のコンテキストの解放または保持を確定することと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CGリソース解放指示または前記更新後のCGリソースに基づき、RRC解放メッセージにおけるCGリソース関連情報を設定することと、
CGリソースを解放するまたはCGリソースを更新するように前記端末に通知するための前記RRC解放メッセージを送信することと、を更に含む、
請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
CGリソース解放指示またはCGリソース更新指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を送信することを更に含み、
前記CGリソース解放指示は、CGリソースを解放して前記端末のコンテキストを保留するように
DUに指示することに用いられ、
前記CGリソース更新指示は、CGリソースを再割り当てて更新するように前記
DUに指示することに用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記記憶されたインタフェースを介して前記DUから、端末からRACHを介して前記DUに送信されるSDT伝送データを受信することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
基地局の分散型ユニットDUに適用されるデータ伝送方法であって、
ランダムアクセスチャネルRACHを介して、端末から無線リソース制御RRC回復要求メッセージを受信することと、
端末と関連する初期上りRRCメッセージを前記基地局の集中型ユニットCUに送信し、前記初期上りRRCメッセージに、スモールデータSDTを指示するためのSDT指示情報と、受信したRRC回復要求メッセージとが含まれることと、
前記CUから指示メッセージを受信し、前記指示メッセージに、
前記端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、前記インタフェース接続情報が、
前記CUに対応する端末インタフェース識別子および前記
DUに対応する端末インタフェース識別子を含むことと、
前記インタフェース接続情報に基づき、前記端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することと、
前記端末のコンテキスト
に基づき、前記記憶されたインタフェースを
介して前記CUに前記端末のスモールデータ伝送SDT
トラフィックデータを
伝送し、前記記憶されたインタフェースが前記端末と関連するデータ無線ベアラDRBデータ伝送チャネルであることと、を含む、
データ伝送方法。
【請求項8】
前記指示メッセージは、
SDT認証成功メッセージ、端末コンテキスト確立要求メッセージ、端末コンテキスト修正メッセージの少なくとも1つを含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末のコンテキスト
に基づき、前記記憶されたインタフェース
を介して前記CUに前記端末のSDT
トラフィックデータを
伝送することは、
前記RACHを介して前記端末のSDTトラフィックデータを受信した場合、
前記記憶され
たインタフェース
を介して前記CUに前記SDTトラフィックデータを伝送することを含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記端末のシグナリングデータを受信した場合、前記シグナリングデータが担持された上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージを送信することを更に含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記上りリンク共通制御チャネルRRCメッセージには、共通制御チャネルCCCHメッセージ指示または前記コンテキストに関連するインタフェース接続情報が更に担持されている、
請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
コンフィグアドグラントCGリソース解放指示または更新後のCGリソースが含まれるテキスト更新メッセージを送信することを更に含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項13】
CGリソース解放指示が含まれる端末コンテキスト更新要求を受信することと、
前記CGリソース解放指示に基づいてCGリソースを解放して前記端末のコンテキストを保留することと、を更に含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む通信ノードであって、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項1から
6のいずれか1項に記載の指示方法または請求項
7から
13のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、
基地局。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から
6のいずれか1項に記載の指示方法または請求項
7から
13のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本願の実施例は、
基地局の集中型ユニットCUに適用される指示方法であって、基地局の分散型ユニットDUから、端末と関連する初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージを受信し、初期上りリンク無線リソース制御RRCメッセージに、スモールデータSDTを指示するためのSDT指示情報と、端末からランダムアクセスチャネルRACHを介して送信されるRRC回復要求メッセージとが含まれることと、端末のコンテキストを確定することと、DUに指示メッセージを送信し、指示メッセージに、コンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、インタフェース接続情報が、CUに対応する端末インタフェース識別子およびDUに対応する端末インタフェース識別子を含み、インタフェース接続情報が、記憶されたインタフェースによるスモールデータ伝送SDTをDUに指示させることに用いられ、記憶されたインタフェースが端末と関連するデータ無線ベアラDRBデータ伝送チャネルであることと、を含む、
指示方法を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本願の実施例は、
基地局の分散型ユニットDUに適用されるデータ伝送方法であって、ランダムアクセスチャネルRACHを介して、端末から無線リソース制御RRC回復要求メッセージを受信することと、端末と関連する初期上りRRCメッセージを基地局の集中型ユニットCUに送信し、初期上りRRCメッセージに、スモールデータSDTを指示するためのSDT指示情報と、受信したRRC回復要求メッセージとが含まれることと、CUから指示メッセージを受信し、指示メッセージに、端末のコンテキストに関連するインタフェース接続情報が含まれ、インタフェース接続情報が、CUに対応する端末インタフェース識別子およびDUに対応する端末インタフェース識別子を含むことと、インタフェース接続情報に基づき、端末のコンテキストおよび関連する記憶されたインタフェースを確定することと、端末のコンテキストに基づき、記憶されたインタフェースを介してCUに端末のスモールデータ伝送SDTトラフィックデータを伝送し、記憶されたインタフェースが端末と関連するデータ無線ベアラDRBデータ伝送チャネルであることと、を含む、
データ伝送方法を更に提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】