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特表2024-541066非地上系ネットワークに対する競合解決
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】非地上系ネットワークに対する競合解決
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0816 20240101AFI20241029BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W74/0816
H04W84/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526837
(86)(22)【出願日】2021-11-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2021129322
(87)【国際公開番号】W WO2023077511
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ピン
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ ヘイッキ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施形態は、NTNに対する競合解決のデバイス、方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。方法は、イベントが発生したかどうかを判断することであって、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信後に実行されたこと、または前回の送信後、メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたことを含む、イベントが発生したかどうかを判断することと、第2のデバイスと第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断することとを含む。このようにして、競合解決タイマの終了時に競合解決失敗の虚偽宣言の問題を解決することができ、MSG3再送信に対するネットワークブラインドスケジューリングを実現することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備え、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに少なくとも、
イベントが発生したかどうかを判断することであって、前記イベントは、
ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、前記メッセージの前回の送信後に実行されたこと、または
前記前回の送信後に、前記メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたこと
を含む、前記イベントが発生したかどうかを判断することと、
第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、前記イベントに関する前記判断に基づいて、競合解決失敗を判断することと
を行わせるように構成される、前記第1のデバイス。
【請求項2】
前記第1のデバイスが、前記競合解決失敗を
前記イベントが発生したという判断に従って、前記タイマが終了したとき、競合解決失敗が発生しなかったと判断することによって、
判断するようにされる、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項3】
前記第1のデバイスがさらに、
前記タイマの前記終了後も前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けるようにされる、
請求項2に記載の第1のデバイス。
【請求項4】
前記第1のデバイスが、
前記メッセージが再送信されたという判断に従って、前記ダウンリンク制御チャネルを監視する追加のタイマが開始する前に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の往復時間の間、前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けることによって、
前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けるようにされる、請求項3に記載の第1のデバイス。
【請求項5】
前記第1のデバイスはさらに、
前記タイマを終了しながら、前記アップリンク許可の受信または前記メッセージの再送信の一方に関連付けられた追加のタイマを開始することと、
前記追加のタイマの持続時間内で前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けることと
を行うようにされる、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項6】
前記メッセージが、前記ランダムアクセス手順におけるメッセージ3である、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項7】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項8】
方法であって、
イベントが発生したかどうかを判断することであって、前記イベントは、
ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、前記メッセージの前回の送信後に実行されたこと、または
前記前回の送信後に、前記メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたこと
を含む、前記イベントが発生したかどうかを判断することと、
第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、前記イベントに関する前記判断に基づいて、競合解決失敗を判断することと
を含む、前記方法。
【請求項9】
前記競合解決失敗を判断することが、
前記イベントが発生したという判断に従って、前記タイマが終了した時点で、競合解決失敗が発生しなかったと判断すること
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記タイマの前記終了後も前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けること
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けることが、
前記メッセージが再送信されたという判断に従って、前記ダウンリンク制御チャネルを監視する追加のタイマが開始する前に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の往復時間の間、前記ダウンリンク制御チャネルを監視し続けること
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記タイマを終了しながら、前記アップリンク許可の受信または前記メッセージの再送信の一方に関連付けられた追加のタイマを開始することと、
前記追加のタイマの持続時間内で前記ダウンリンク制御チャネルの監視を続けることと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記メッセージが、前記ランダムアクセス手順におけるメッセージ3である、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
イベントが発生したかどうかを判断するための手段であって、前記イベントは、
ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、前記メッセージの前回の送信後に実行されたこと、または
前記前回の送信後に、前記メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたこと
を含む、前記イベントが発生したかどうかを判断するための手段と、
第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、前記イベントに関する前記判断に基づいて、競合解決失敗を判断するための手段と
を備える前記装置。
【請求項16】
装置に、少なくとも請求項9~16のいずれかに記載の方法を実行させるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は一般に、電気通信の分野に関し、詳細には、非地上系ネットワーク(NTN)に対する競合解決のデバイス、方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、リリース17においてNTN WIにて新無線(NR)を開始した。ユーザ機器(UE)の電力消費の無駄を回避するために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視に対するタイマは、往復時間(RTT)がNTNでは非常に長い場合があるので、アップリンク(UL)送信の開始直後に開始されないことがある。
【発明の概要】
【0003】
一般的に、本開示の例示の実施形態は、NTNに対する競合解決のソリューションを提供する。
【0004】
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1のデバイスに、少なくとも、イベントが発生したかどうかを判断することであって、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信の後に、実行されたこと、または前回の送信の後、メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたことを含む、イベントが発生したかどうかを判断することと、第2のデバイスと第1のデバイスの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断することとを少なくとも行わせるように構成される。
【0005】
第2の態様では、方法が提供される。この方法は、イベントが発生したかどうかを判断することであって、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信の後に、実行されたこと、または前回の送信の後、メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたことを含む、イベントが発生したかどうかを判断することと、第2のデバイスと第1のデバイスの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断することとを含む。
【0006】
第3の態様では、イベントが発生したかどうかを判断するための手段であって、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信の後、実行されたこと、または前回の送信の後、メッセージに関連付けられたアップリンク許可が受信されたことを含む、イベントが発生したかどうかを判断するための手段と、第2のデバイスと第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了した時、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断するための手段とを含む装置が提供される。
【0007】
第4の態様では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムは、デバイスの少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、デバイスに、第2の態様による方法を行わせる。
【0008】
本開示の実施形態の他の特徴及び利点は、例として本開示の実施形態の原理を示す添付図面と併せて、特定の実施形態の以下の説明を読めば、また明らかになるであろう。
【0009】
本開示の実施形態は、例示の意味で提示され、それらの利点は、添付の図面を参照して、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の例示の実施形態を実施し得る例示の環境を示す。
図2】本開示のいくつかの例示の実施形態による、NTNに対する競合解決のプロセスを示すタイムダイアグラムを示す。
図3】本開示のいくつかの例示の実施形態によるNTNに対する競合解決の例示の方法のフローチャートを示す。
図4】本開示の例示の実施形態を実施するのに適したデバイスの簡略化されたブロック図を示す。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、例示のコンピュータ可読媒体のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面全体を通して、同一または類似の参照番号は、同一または類似の要素を表す。
【0012】
次に、本開示の原理を、いくつかの例示の実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、説明の目的に対してだけに記載されたものにすぎず、当業者が本開示を理解し実施するのに役立つものであるが、本開示の範囲については、いかなる制限をも示唆するものではないことを理解されたい。本明細書に記載の開示は、以下に記載されているもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0013】
下記の説明及び特許請求の範囲では、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、別段の定義がない限り、本開示が属する技術分野の当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0014】
本開示において、「一実施形態」、「実施形態」、「例示の実施形態」等への言及は、記載の実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が、その特定の特徴、構造、または特性を含むことは必要ではない。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、例示の実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が記載されているとき、明示的に記載されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関するそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0015】
本明細書では、様々な要素を説明するために、「第1の」及び「第2の」等の用語を使用することがあるが、ことを理解されたい。これらの要素は、これらの用語によって制限されるべきではない。これらの用語は、様々な要素の機能を区別するためにのみ使用される。本明細書で使用される場合、用語「及び/または」は、列挙された用語の1つまたは複数の任意の及びすべての組み合わせを含む。
【0016】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述することのみを目的としたものであり、例示の実施形態に限定することを意図したものではない。本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに複数形を含まない場合を除き、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される場合、用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、及び/または「含む(including)」は、記載された特徴、要素、及び/または構成要素等の存在を指定するものであるが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、及び/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0017】
本出願で使用される場合、用語「回路構成」は、以下の1つまたは複数、またはすべてを指してよい。
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログ及び/またはデジタル回路構成のみで実装など)、
(b)下記(適用可能な場合)等のハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせ、
(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、
(ii)携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように協働する、(デジタルシグナルプロセッサ(複数可)を含む)ソフトウェアを使用するハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分、ソフトウェア、及びメモリ(複数可))、
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするハードウェア回路(複数可)、及びまたはマイクロプロセッサ(複数可)もしくはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)、ただし、ソフトウェアは、動作に不要な場合は存在しなくてよい。
【0018】
回路構成のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本出願書類におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、回路構成という用語は、本出願で使用する場合、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアの実施態様も包含する。回路構成という用語はまた、例えば、特定の請求項要素に該当する場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路もしくはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路も包含する。
【0019】
本明細書で使用される場合、用語「通信ネットワーク」は、第5世代(5G)システム、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域インターネットオブシングス(NB-IoT)など、任意の適切な通信規格に準拠したネットワークを指す。さらに、通信ネットワーク内の端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、次世代の第5世代(5G)新無線(NR)の通信プロトコル、及び/または現在知られているか、または今後開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の好適な世代の通信プロトコルに従って実行されてよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することができる。通信における急速な発展を考えると、もちろん、本開示を具現化することができる未来型の通信技術及びシステムも存在するであろう。本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見なすべきではない。
【0020】
本明細書で使用される場合、用語「ネットワークデバイス」は通信ネットワーク内のノードを指し、ネットワークデバイスを介して、端末デバイスは、ネットワークにアクセスし、ネットワークからサービスを受け取る。ネットワークデバイスは、適用される用語及び技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト及びピコなどの低電力ノードなどを指してよい。RAN分割アーキテクチャは、複数のgNB-DU(分散ユニット、ホスティングRLC、MAC、及びPHY)を制御するgNB-CU(集中ユニット、ホスティングRRC、SDAP、及びPDCP)を備える。リレーノードは、IABノードのDU部分に対応し得る。
【0021】
用語「端末デバイス」は、無線通信が可能であり得る任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例示として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)と呼ばれることもある。端末デバイスは、移動電話、携帯電話、スマートフォン、ボイスオーバIP(VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ及び再生装置、車載ワイヤレス端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、インターネットオブシングス(IoT)デバイス、時計もしくは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療機器及びアプリケーション(例えば、リモート手術)、産業用デバイス及びアプリケーション(例えば、産業及び/または自動処理チェーンの背景で動作するロボット及び/または他のワイヤレスデバイス)、家庭用電子機器、商用及び/または産業用ワイヤレスネットワーク上で動作するデバイス等を含み得るが、これらに限定されない。端末デバイスはまた、統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード(別名リレーノード)の移動体終端(MT)部分に対応する場合もある。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」という用語は、交換可能に用いられてよい。
【0022】
本明細書に記載の機能は、様々な例示の実施形態では、固定及び/またはワイヤレスネットワークノードにおいて実行することができるが、他の例示の実施形態では、機能はユーザ機器装置(セル電話またはタブレットコンピュータまたはラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータまたはモバイルIoTデバイスまたは固定IoTデバイスなど)で実施されてよい。このユーザ機器装置は、例えば、必要に応じて、固定及び/またはワイヤレスネットワークノード(複数可)に関連して記載した対応する機能を備えることができる。ユーザ機器装置は、ユーザ機器、及び/または、または、ユーザ機器に設置されたときにユーザ機器を制御するように構成されたチップセットもしくはプロセッサなどの制御デバイスであってよい。このような機能の例は、ブートストラッピングサーバ機能及び/またはホーム加入者サーバを含み、これらは、これらの機能/ノードの観点からユーザ機器装置に実行させるように構成されたソフトウェアをユーザ機器装置に提供することによって、ユーザ機器装置で実施されてよい。
【0023】
図1は、本開示の実施形態を実施することができる例示的な通信ネットワーク100を示す。図1に示すように、通信ネットワーク100は、端末デバイス110(以下、UE110または第1のデバイス110と称する場合もある)を備えてよい。通信ネットワーク100は、ネットワークデバイス120(以下、gNB120または第2のデバイス120とも称する場合もある)をさらに備えてよい。通信ネットワーク100がNTNを指す場合、ネットワークデバイス120またはネットワークデバイス120のセグメントは衛星に位置すると考えることができる。ネットワークデバイス120はセル102を管理することができる。端末デバイス110及びネットワークデバイス120は、セル102の受信地域内で相互に通信することができる。
【0024】
図1に示されるネットワークデバイス及び端末デバイスの数は、いかなる限定をも示唆することなく、例示の目的のために与えられていると理解されたい。通信ネットワーク100は、任意の好適な数のネットワークデバイス及び端末デバイスを備えてよい。
【0025】
現在、UEとgNB間のRTT(UE-gNB RTT)がNTNに対するいくつかのタイマの開始に導入され、そのため、UEがRTT後にPDCCHの監視を開始するだけで済むことが合意されている。
【0026】
さらに、NTN上で送信されるメッセージ3(MSG3)で、RA競合解決タイマが開始され、MSG3送信の終わりとUEによって推定されたUE-gNB RTTの後、最初のシンボルでハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信のたびにRA競合解決タイマが再開されることが合意されている。
【0027】
UE-gNB RTTが導入されているため、MSG3再送信後、以前のMSG3(再)送信によって開始された競合解決タイマが、RTT後に再開される前に終了する可能性があり、これにより競合解決失敗の意図しない宣言につながる可能性がある。その場合、UEはプリアンブル送信で再試行を実行するか、最大試行回数に達した場合はRA失敗を宣言する場合がある。この状況では、競合解決タイマの終了後にUEがPDCCHの監視を停止する場合があるため、追加の競合解決タイマが開始する前にgNBから送信された情報が失われる可能性がある。
【0028】
本開示のソリューションは、競合解決失敗を判断するメカニズムを提案する。このソリューションでは、UEは、イベントが発生したかどうかを判断することができ、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信後に実行されたか、またはメッセージに関連付けられたアップリンク許可が前回の送信後に受信されたかを含む。次に、UEは、第2のデバイスと第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了した時点で、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断することができる。このようにして、競合解決タイマの終了時の競合解決失敗の虚偽宣言の問題を解決することができ、MSG3再送信のネットワークブラインドスケジューリングを実現することができる。
【0029】
本開示の原理及び実施態様は、図2を参照して以下に詳細に説明しており、図2は、本開示のいくつかの例示の実施形態によるNTNに対する競合解決のプロセス200を示すタイムダイアグラムを示す。説明目的で、プロセス200は、図1を参照して説明される。プロセス200は、UE110及びgNB120を含み得る。
【0030】
ここで図2を参照する。時点T1において、UE110は、ランダムアクセス手順でMSG3を送信してよい。T1でのMSG3の送信は、MSG3の初回送信または再送信であってよい。上述のように、UE-gNB RTT210が導入されるため、UE-gNB RTT210の後、すなわち時点T2で競合解決タイマが開始されてよい。競合解決タイマの持続時間220内に、UE110は、gNB120からのUL許可に対してPDCCHを監視してよい。UL許可は、MSG3再送信に関連付けられてよい。
【0031】
競合解決タイマは、時点T5で終了する。競合解決タイマの終了前に、UE110は、MSG3の送信後、すなわち時点T1以降にアップリンク許可が受信されたかどうか、またはMSG3のさらなる送信が実行されたかどうかを判断することができる。いくつかの例示の実施形態では、MSG3のさらなる送信は、MSG3の再送信と呼ばれてよい。
【0032】
アップリンク許可が、MSG3の送信後、例えば、時点T3で受信される場合、またはMSG3のさらなる送信が、例えば、時点T4で実行される場合、UE110は、タイマが終了した時点、すなわち、時点T5で、競合解決失敗が発生しなかったと判断することができ、したがって、UE110は、競合解決タイマの終了後、PDCCHを監視し続けてよい。
【0033】
いくつかの例示の実施形態において、MSG3の送信またはMSG3の再送信が実行された後にアップリンク許可が受信された場合、UE110は、競合解決タイマの終了後もPDCCHを監視し続けてよい。いくつかの例示の実施形態では、UE110は、たとえ競合解決タイマがまだ動作していなくても、推定UE-gNB RTT230の間もPDCCHを監視することができる。いくつかの他の例示の実施形態では、UE110は、競合解決タイマが開始または再開されるとき、UE-gNB RTTの後にのみPDCCHを監視することができる。
【0034】
いくつかの例示の実施形態では、MSG3再送信のためのPDCCHの受信時またはMSG3再送信後に開始される潜在的なブラインドスケジューリングのために新しいタイマを導入することができる。UE110は、新しいタイマの持続時間中もPDCCHを監視することができる。競合解決タイマとは異なり、この新しいタイマの終了は、競合解決失敗の宣言につながらない場合がある。UE110は、この新しいタイマの終了時、PDCCHの監視を停止することができる。新しいタイマを用いて、競合解決タイマを、gNB120のブラインドスケジューリングに影響を与えることなく、MSG3再送信またはMSG3送信のためのPDCCH受信時に停止することができる。
【0035】
新しいタイマは、MSG3再送信のための、またはMSG3再送信後のPDCCHの受信以外の、UE110におけるPDCCH監視のための他の振る舞いにも関連付けられてよいと理解されたい。
【0036】
いくつかの例示の実施形態では、仕様において提案されたメカニズムの起こり得る影響(impaction)を表す例を以下に示し得る。
【表1】
【0037】
いくつかの例示の実施形態では、仕様において提案されたメカニズムの起こり得る影響を表す別の例を以下に示し得る。
【表2】
【0038】
いくつかの例示の実施形態では、仕様において提案されたメカニズムの起こり得る影響を表すさらなる例を以下に示し得る。
【表3】
【0039】
本開示のソリューションを用いると、競合解決タイマ終了時の競合解決失敗の虚偽宣言の問題を解決することができ、MSG3再送信のネットワークブラインドスケジューリングを実現することができる。
【0040】
図3は、本開示のいくつかの例示の実施形態によるNTNに対する競合解決の例示の方法300のフローチャートを示す。方法300は、図1に示す第1のデバイス110で実施することができる。説明目的で、方法300は、図1を参照して記載される。
【0041】
310において、第1のデバイスは、イベントが発生したかどうかを判断し、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信後に実行されたか、またはメッセージに関連付けられたアップリンク許可が前回の送信後に受信されたかを含む。
【0042】
320において、第1のデバイスは、第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断する。
【0043】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスが、イベントが発生したと判断した場合、第1のデバイスは、タイマが終了した時点で競合解決失敗が発生していないと判断することができる。
【0044】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスは、タイマの終了後もダウンリンク制御チャネルを監視し続けることができる。
【0045】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスが、メッセージが再送信されたと判断した場合、第1のデバイスは、ダウンリンク制御チャネルを監視する追加のタイマが開始する前に、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の往復時間の間、ダウンリンク制御チャネルを監視し続けることができる。
【0046】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスは、追加のタイマに基づいて、ダウンリンク制御チャネルを監視し続けることができ、追加のタイマは、アップリンク許可の受信またはメッセージの再送信の一方に関連付けられる。
【0047】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスは、タイマを終了しながら、アップリンク許可の受信またはメッセージの再送信の一方に関連付けられた追加のタイマを開始し、追加のタイマの持続時間内にダウンリンク制御チャネルを監視し続けることができる。
【0048】
いくつかの例示の実施形態では、メッセージは、ランダムアクセス手順におけるメッセージ3である。
【0049】
いくつかの例示の実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはネットワークデバイスを含む。
【0050】
いくつかの例示の実施形態では、(例えばUE110で実施される)方法300を実行することができる装置は、方法300のそれぞれのステップを実行するための手段を備えてよい。この手段は、任意の好適な形で実施され得る。例えば、この手段は、回路構成またはソフトウェアモジュールで実施されてよい。
【0051】
いくつかの例示の実施形態では、装置は、イベントが発生したかどうかを判断するための手段であって、イベントは、ランダムアクセス手順に関連付けられたメッセージの送信が、メッセージの前回の送信後に実行されたか、またはメッセージに関連付けられたアップリンク許可が前回の送信後に受信されたかを含む、イベントが発生したかどうかを判断するための手段と、第2のデバイスと第1のデバイスとの間のダウンリンク制御チャネルを監視するためのタイマが終了したとき、イベントにおける判断に基づいて、競合解決失敗を判断するための手段とを備える。
【0052】
図4は、本開示の実施形態を実施するのに適しているデバイス400の簡略化されたブロック図である。デバイス400は、通信デバイス、例えば、図1に示すUE110を実施するために提供されてよい。図に示すように、デバイス400は、1つまたは複数のプロセッサ410、プロセッサ410に結合された1つまたは複数のメモリ440、ならびにプロセッサ410に結合された通信モジュール440を含む。
【0053】
通信モジュール440は、双方向通信に対するものである。通信モジュール440は、1つまたは複数の他のモジュールまたはデバイスとの通信を容易にするために、1つまたは複数の通信インタフェースを有する。通信インタフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインタフェースを表してよい。いくつかの例示の実施形態では、通信モジュール440は、少なくとも1つのアンテナを含み得る。
【0054】
プロセッサ410は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルリファレンスシグナルプロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つまたは複数を含み得る。デバイス400は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的にスレーブされた特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有し得る。
【0055】
メモリ420は、1つまたは複数の不揮発性メモリと1つまたは複数の揮発性メモリとを含み得る。不揮発性メモリの例は、リードオンリメモリ(ROM)424、電気的にプログラム可能なリードオンリメモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、及び他の磁気記憶装置及び/または光学記憶装置を含むが、これらに限定されない。揮発性メモリの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)422、及び電源を落としている間は持続しない他の揮発性メモリを含むが、これらに限定されない。
【0056】
コンピュータプログラム430は、関連するプロセッサ410によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム430は、ROM420に記憶されてよい。プロセッサ410は、プログラム430をRAM420にロードすることにより、任意の適切なアクション及び処理を行うことができる。
【0057】
本開示の実施形態は、図2図3を参照して説明した本開示の任意のプロセスをデバイス400が実行できるように、プログラム430によって実施されてよい。本開示の実施形態はまた、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、プログラム430は、デバイス400に含まれ得るコンピュータ可読媒体(メモリ420など)に、またはデバイス400によってアクセス可能な他の記憶装置に、有形に含まれてよい。デバイス400は、実行のために、プログラム430をコンピュータ可読媒体からRAM422にロードしてよい。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなど、任意のタイプの有形の不揮発性記憶装置を含み得る。図5は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体500の例を示す。コンピュータ可読媒体には、プログラム430が記憶されている。
【0059】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実施されてよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実施されてよく、一方で他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施されてよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつか他の図的表現を使用して図示及び説明されているが、本明細書に記載のブロック、デバイス、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用のハードウェアもしくはコントローラ、または他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組み合わせで実施されてよいことを理解されたい。
【0060】
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品は、図3を参照して上記で説明した方法300を実行するために、プログラムモジュールに含まれ、対象の実プロセッサもしくは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるものなどのコンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において、望ましいように、プログラムモジュール間で組み合わされ、または分割されてよい。プログラムモジュールに対するマシン実行可能命令は、ローカルデバイス内または分散型デバイス内で実行されてよい。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートの両方の記憶媒体に配置されてよい。
【0061】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてよく、その結果、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャート及び/またはブロック図で規定された機能/動作が実施されるようになる。プログラムコードは、完全にマシン上で実行する場合もあれば、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして一部マシン上で実行する場合もあり、一部がマシン上で実行し、一部がリモートマシン上で実行する場合もあれば、完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行する場合もある。
【0062】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、デバイス、またはプロセッサが前述の様々なプロセス及び動作を実行することを可能にするために、任意の好適なキャリアにより運ばれてよい。キャリアの例は、基準信号、コンピュータ可読媒体等を含む。
【0063】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読基準信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、デバイス、またはデバイス、あるいはそれらの任意の好適な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。
【0064】
さらに、動作は特定の順序で示されているが、これは望ましい結果を得るために、そのような動作が、示された特定の順序で実行されること、または順次に実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを要求するものと理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並列処理が有利な場合もある。同様に、いくつかの具体的な実施態様の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限と解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で記載された特定の特徴は、組み合わせて単一の実施形態で実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で記載された様々な特徴はまた、複数の実施形態で別々に、または任意の好適なサブコンビネーションで実施してもよい。
【0065】
本開示は、構造的特徴及び/または方法論的行為に特有の文言で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも前述の具体的な特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の具体的な特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備え、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに少なくとも、
第2のデバイスと前記第1のデバイスの間の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するためのランダムアクセス競合解決タイマの開始後に、メッセージの再送信のためのアップリンクグラントをインディケートする、一時的セル無線ネットワーク一時的識別子宛の前記PDCCHが受信されたかどうかを判断することであって、前記メッセージはランダムアクセス手順のメッセージ3である、前記判断することと、
前記ランダムアクセス競合解決タイマが終了すると、前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記開始後に、前記メッセージ3の前記再送信のための前記アップリンクグラントが受信されなかったという判断に従って、前記一時的セル無線ネットワーク一時的識別子を破棄し、競合解決は成功しなかったとみなすことと
を行わせるように構成される、前記第1のデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに、
前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記開始後に前記メッセージ3の前記再送信のための前記アップリンクグラントが受信されたとの判断に従って、前記ランダムアクセス競合解決タイマが終了したときに競合解決失敗が発生していないと判断させる
ように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに、
前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記終了後も前記PDCCHを監視し続けさせる
ように構成される、請求項2に記載の第1のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに、
前記ランダムアクセス競合解決タイマを終了しながら、前記アップリンクグラントの受信に関連付けられたさらなるタイマを開始することと、
前記さらなるタイマの期間内、前記PDCCHを監視し続けることと
を行わせるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項5】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項6】
前記ランダムアクセス競合解決タイマが、前記メッセージ3送信の最後に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の往復時間(RTT)を加算した後、第1のシンボルで開始される、請求項1~5のいずれかに記載の第1のデバイス。
【請求項7】
前記メッセージ3が、非地上ネットワーク(NTN)で送信される、請求項1~6のいずれかに記載の第1のデバイス。
【請求項8】
方法であって、
第2のデバイスと第1のデバイスの間の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するためのランダムアクセス競合解決タイマの開始後に、メッセージの再送信のためのアップリンクグラントをインディケートする一時的セル無線ネットワーク一時的識別子宛の前記PDCCHが受信されたかどうかを、前記第1のデバイスによって判断することであって、前記メッセージはランダムアクセス手順のメッセージ3である、前記判断することと、
前記ランダムアクセス競合解決タイマが終了すると、前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記開始後に、前記メッセージ3の前記再送信のための前記アップリンクグラントが受信されなかったという判断に従って、前記一時的セル無線ネットワーク一時的識別子を破棄することと、競合解決は成功しなかったとみなすことと
を含む、前記方法。
【請求項9】
前記方法が、
前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記開始後に前記メッセージ3の前記再送信のための前記アップリンクグラントが受信されたとの判断に従って、前記ランダムアクセス競合解決タイマが終了したときに競合解決失敗が発生していないと判断すること
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、
前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記終了後も前記PDCCHを監視し続けること
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法が、
前記ランダムアクセス競合解決タイマを終了しながら、前記アップリンクグラントの受信に関連付けられたさらなるタイマを開始することと、
前記さらなるタイマの期間内、前記PDCCHを監視し続けることと
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ランダムアクセス競合解決タイマが、前記メッセージ3送信の最後に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の往復時間(RTT)を加算した後、第1のシンボルで開始される、請求項8~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記メッセージ3が、非地上ネットワーク(NTN)で送信される、請求項8~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
第2のデバイスと第1のデバイスの間の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するためのランダムアクセス競合解決タイマの開始後に、メッセージの再送信のためのアップリンクグラントをインディケートする一時的セル無線ネットワーク一時的識別子宛の前記PDCCHが受信されたかどうかを、前記第1のデバイスによって判断する手段であって、前記メッセージはランダムアクセス手順のメッセージ3である、前記判断する手段と、
前記ランダムアクセス競合解決タイマが終了すると、前記ランダムアクセス競合解決タイマの前記開始後に、前記メッセージ3の前記再送信のための前記アップリンクグラントが受信されなかったという判断に従って、前記一時的セル無線ネットワーク一時的識別子を破棄することと、競合解決は成功しなかったとみなすことと
を含む、前記装置。
【請求項16】
少なくとも請求項8~14のいずれかに記載の方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】