IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マンサン コリア カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2024-541071ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋
<>
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図1
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図2
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図3
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図4
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図5
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図6
  • 特表-ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ドリンクの濃度を一定に保持することができるカップ蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/28 20060101AFI20241029BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20241029BHJP
   B65D 43/08 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B65D51/28 100
A47G19/00 D
B65D43/08 210
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526920
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 KR2021016011
(87)【国際公開番号】W WO2023080282
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524167717
【氏名又は名称】マンサン コリア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
(74)【代理人】
【識別番号】100142077
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 真之
(72)【発明者】
【氏名】ユン,マンサン
【テーマコード(参考)】
3B001
3E084
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB01
3B001CC28
3B001DA02
3B001DB01
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AA34
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB13
3E084DB18
3E084FC05
3E084FC07
3E084GA08
3E084GB12
3E084JA19
3E084KA06
3E084KB03
3E084LD01
(57)【要約】
本発明に係るドリンクを注ぐことができるドリンクカップのカップ蓋は、ドリンクカップの上部を覆うようにカップと結合されることができるボディー部と、ボディー部の下側でボディー部の少なくとも一部面と対面して形成され、末端の少なくとも一部がボディー部と連結され、その内部に液体を収容することができる空間を形成し、上端部には液体を投入することができる注入口、および下端部には液体が重力を利用して漏水されることができる一つ以上の漏水孔を含む収容体部と、を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドリンクを注ぐことができるドリンクカップのカップ蓋において、
前記ドリンクカップの上部を覆うように前記カップと結合することができるボディー部と、
前記ボディー部の下側で前記ボディー部の少なくとも一部面と対面して形成され、末端の少なくとも一部が前記ボディー部と連結されて、その内部にコーヒー濃縮液を収容することができる空間を形成し、上端部にはコーヒー濃縮液を投入することができる注入口、および下端部には前記コーヒー濃縮液が重力によって外部に漏水されることができる一つ以上の漏水孔を含む収容体部と、を含み、
前記収容体部は、前記ボディー部の少なくとも一部面を前記収容体部の上部面として共有し、前記上部面に対面する下部面を含み、前記収容体部の上部面の一領域または前記上部面と前記下部面が接合する領域の少なくとも一領域に前記コーヒー濃縮液を前記収容体部に注入することができる前記注入口が形成されており、
前記漏水孔は、前記コーヒー濃縮液が所定時間間隔で一適ずつ落ちて前記ドリンクカップの中に漏水されることができるようにする漏水孔であり、
前記収容体部は、
前記ボディー部孔から前記ボディー部の中心を中心として回転しながら、前記ボディー部の末端まで渦状に形成され、前記注入口は、前記渦状の中心開始部分に形成され、前記漏水孔は前記渦状の末端部分に形成される、ことを特徴とするカップ蓋。
【請求項2】
前記ボディー部のうち前記収容体部と共有する前記上部面領域は他の領域よりも突出されるように形成され、前記ボディー部の一領域にストローが挿入されることができるボディー部孔が形成される、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項3】
前記ボディー部は半球状に形成され、中央にストローが挿入されることができるボディー部孔が形成され、
前記収容体部は、前記ボディー部の少なくとも一部面を前記収容体部の上部面として共有し、前記上部面に対面する下部面を含み、前記ボディー部と前記収容体部の下部面は、前記ボディー部孔周辺の少なくとも一部領域で前記上部面と離れて前記コーヒー濃縮液を前記収容体部に注入することができる前記注入口を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項4】
前記カップ蓋は、プラスチック材質で形成される、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項5】
前記各漏水孔は、
前記漏水孔を塞ぐために、前記下部面と少なくとも一部と結合され、前記漏水孔に対応する大きさで形成された漏水孔膜と、
前記下部面と前記漏水孔膜との間に形成され、前記下部面および前記漏水孔膜よりも薄い厚さで形成された漏水孔境界部と、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項6】
前記各漏水孔は、
前記下部面と前記漏水孔膜との間に形成され、前記下部面と前記漏水孔膜を少なくとも一部領域で結合させる連結部をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載のカップ蓋。
【請求項7】
前記各漏水孔は、互いに異なる大きさの直径を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項8】
前記収容体部は、
前記上部面の少なくとも一部が特定ロゴを示すことができるように凹凸状に構成された柄を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。
【請求項9】
前記収容体部は、
コーヒー濃縮液が前記漏水孔を介して全部流れ出るまでの概略的な残存時間表示または残存量表示を示す表示部をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のカップ蓋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性使い捨てカップ蓋に関する。より詳しくは、アイスコーヒーなどのドリンクの濃度を一定に保持させることができるカップ蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、アイスコーヒーなどを使い捨てカップに注ぐ時には、図1に示されたような一般的なカップ蓋100が使用されている。
【0003】
図1に示された従来の使い捨てカップ蓋100には、一般的に透明な色や白色、黒色などのプラスチック使い捨てカップ蓋が利用され、下側にカップの固定突起を介して固定され、半球状や平らな形状を有する。
【0004】
一般的に、アイスコーヒーのような冷たいドリンクが注がれる場合には、半球状の透明なカップ蓋が使用され、熱いドリンクが注がれる場合には、平たい白色や黒色の使い捨てカップ蓋が使用される。そして、図1におけるカップ蓋のように中央にストローを差し込むことができる孔が形成されることが一般的である。
【0005】
また、アイスコーヒーの場合、氷と少量の水、そして濃度の濃いエスプレッソコーヒーをカップに投入して提供されることも一般的である。このような場合、最初は水の量が少なくてコーヒーが非常に濃いが、時間が経つにつれて、氷が溶けて水になり、コーヒーの濃度が徐々に薄くなる。この場合、始めにコーヒーを飲む時は、非常に濃いコーヒーを飲むことになるが、徐々に薄いコーヒーを飲むことになる。そして、コーヒーをゆっくり飲むと、最後には、ほとんど水味のコーヒーのみを飲むことになるという問題点が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を全て解決することを目的とする。
【0007】
本発明は、アイスドリンクの濃度を一定に提供することができるカップ蓋を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、カップ蓋にドリンク濃縮液を含ませて、独特の模様を演出したり、特定のロゴを示すことができるカップ蓋を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、ドリンクを飲む時間を考慮して、ドリンク濃縮液を漏水させる量を調節することができ、濃度を維持させて飲むことができるドリンクの残量および残った時間を示すことができるようにするカップ蓋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、ドリンクを注ぐことができるドリンクカップのカップ蓋は、前記ドリンクカップの上部を覆うように、前記カップと結合することができるボディー部と、前記ボディー部の下側で前記ボディー部の少なくとも一部面と対面して形成され、末端の少なくとも一部が前記ボディー部と連結されて、その内部に液体を収容することができる空間を形成し、上端部には液体を投入することができる注入口、および下端部には前記液体が重力を利用して漏水されることができる一つ以上の漏水孔を含む収容体部と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るカップ蓋を用いると、カップに盛られた第1次高濃度濃縮液とカップ蓋に盛られた第2次高濃度濃縮液を別途に盛り、第2次高濃度濃縮液はカップの中にゆっくり流れるようにして、カップ内部の氷が溶けてもゆっくり追加される高濃度濃縮液によって所定濃度のドリンクを飲むことができるようになる。
【0012】
また、本発明に係るカップ蓋を用いると、ドリンク濃縮液が盛られている時、カップ蓋の外部に特定商標のロゴや美しい柄を示すことができるようにして、広告効果や審美感を増大させることができる。
【0013】
また、本発明に係るカップ蓋を用いると、ドリンクを飲み始めて残った濃縮液を全部漏水させる時までの残った時間や残存量が分かるように示すことができ、どの時間まで一定濃度のドリンクを飲むことができるのかを使用者が計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】従来の一般的なカップ蓋を示す。
【0015】
図2】本発明の一実施形態に係るカップ蓋の断面図を示す。
【0016】
図3】本発明の一実施形態に係る漏水孔の形態を示す。
【0017】
図4】本発明の他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0018】
図5】本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0019】
図6】本発明の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0020】
図7】本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上述したような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特徴的な効果を実現するための、本発明の特徴的な構成は下記の通りである。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、ドリンクを注ぐことができるドリンクカップのカップ蓋は、前記ドリンクカップの上部を覆うように、前記カップと結合することができるボディー部と、前記ボディー部の下側で前記ボディー部の少なくとも一部面と対面して形成され、末端の少なくとも一部が前記ボディー部と連結されて、その内部に液体を収容することができる空間を形成し、上端部には液体を投入することができる注入口、および下端部には前記液体が重力を利用して漏水されることができる一つ以上の漏水孔を含む収容体部と、を含む。
【0023】
一実施形態において、前記収容体部は、前記ボディー部の一部面を前記収容体部の上部面として共有し、前記ボディー部の一部面に対面する下部面を含み、前記収容体部の上部面の一領域に前記液体を前記収容体部に注入することができる前記注入口が形成されている。
【0024】
好ましくは、前記ボディー部のうち前記収容体部と共有する前記上部面領域は他の領域よりも突出されるように形成され、前記ボディー部の一領域にストローが挿入されることができるボディー部孔が形成される。
【0025】
他の実施形態において、前記ボディー部は半球状に形成され、中央にストローが挿入されることができるボディー部孔が形成され、前記収容体部は、前記ボディー部の一部面を前記収容体部の上部面として共有して、前記ボディー部の一部面に対面する下部面を含み、前記ボディー部と前記収容体部の下部面は、前記ボディー部孔周辺の少なくとも一部領域で前記上部面と離れて、前記液体を前記収容体部に注入することができる前記注入口を形成する。
【0026】
好ましくは、前記カップ蓋は、プラスチック材質で形成される。
【0027】
好ましくは、前記各漏水孔は、前記漏水孔を塞ぐために、前記下部面と少なくとも一部と結合され、前記漏水孔に対応する大きさに形成された漏水孔膜と、前記下部面と前記漏水孔膜との間に形成され、前記下部面および前記漏水孔膜よりも薄い厚さで形成された漏水孔境界部と、を含む。
【0028】
好ましくは、前記各漏水孔は、前記下部面と前記漏水孔膜との間に形成され、前記下部面と前記漏水孔膜を少なくとも一部領域で結合させる連結部をさらに含む。
【0029】
さらに好ましくは、前記各漏水孔は互いに異なる大きさの直径を有する。
【0030】
一実施形態において、前記収容体部は、前記ボディー部孔から始めて前記ボディー部孔を中心に回転しながら前記ボディー部の末端まで渦状に形成され、前記投入口は、前記渦状の中心開始部分に形成され、前記漏水孔は前記渦状の末端部分に形成される。
【0031】
一実施形態において、前記上部面の少なくとも一部が特定ロゴを示すことができるように凹凸状に構成された柄を有する。
【0032】
他の一実施形態において、前記収容体部は、液体が前記漏水孔を通じて全部流れ出るまでの概略的な残存時間表示または残存量表示を示す表示部をさらに含む。
【0033】
<実施形態>
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態の例として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することができる程度に十分に詳しく説明するものである。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互排他的である必要はないと理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定形状、構造および特性は、一実施形態に関して本発明の思想および範囲を逸脱しない限りにおいて他の実施形態に具現されてもよい。また、それぞれの開示された実施形態内の個別構成要素の位置または配置は、本発明の思想および範囲を逸脱しないながら変更され得るものと理解されるべきである。従って、後述する詳細な説明は、限定的な意味で用いられたのではなく、本発明の範囲は、適切に説明されていれば、その請求項が主張するのと均等な全ての範囲とともに添付された請求項のみによって限定される。図面で同様の参照符号は様々な側面で同一または類似する機能を指称する。
【0034】
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の好ましい実施形態について添付された図面を参照して詳しく説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態に係るカップ蓋の断面図を示す。
【0036】
図2に参照されるように、本発明の一実施形態に係るカップ蓋200は、ドリンクカップの上部を覆うように、前記カップと結合されることができるボディー部201と、ボディー部201の下側にボディー部201の少なくとも一部面(上部面;211)と対面して形成され、末端の一部が前記ボディー部201と連結され、その内部に液体を収容することができる空間を形成し、上端部には液体を投入することができる注入口213、および下端部には液体が重力によって外部に漏水されることができる一つ以上の漏水孔214を含む収容体部202と、を含む。このカップ蓋200は、透明なプラスチック材質で作られていてもよく、他の色のプラスチック材質で作られてもよい。カップ蓋が使い捨てでなければ、金属材質やセラミックス材質で作られていてもよい。
【0037】
一方、収容体部202は、ボディー部201の表面の少なくとも一部面を前記収容体部202の上部面211として共有し、前記上部面211に対面する下部面212を含んで、一つの液体収容空間を形成する。
【0038】
また、収容体部202の注入口213は、上部面の一領域や上部面と下部面が接合する領域の一領域にコーヒー濃縮液などの液体を収容体部に注入することができるように形成される。
【0039】
そして、ボディー部201には、ドリンクを飲むことができるようにしたり、ストローが挿入されることができるボディー部孔215、カップ蓋200の下端部の下で外部に突出して形成された辺縁部216、および辺縁部216の下でカップの上端辺縁に結合されることができる固定部217をさらに含んでもよい。
【0040】
さらに図2に参照されるように、本発明の一実施形態に係るカップ蓋200は、ボディー部201の下側にコーヒー濃縮液を注ぐことができる収容体部202を形成することを特徴とする。この収容体部202は、ボディー部201の下側全体に形成されてもよく、ボディー部201の下側の一部領域に形成されてもよい。収容体部202がボディー部201の下側全体に形成された場合、ボディー部孔215を中心にドーナツ状に形成されてもよく、ボディー部201の下側で一部領域のみに形成される場合、矩形、卵円形、または製作者所望の多様な形態の柄に形成されてもよい。
【0041】
この収容体部202は、ボディー部201の少なくとも一部面と共有する上部面211と、その下に上部面211と対面する下部面212がその末端で連結されて形成される。そして、上部面211と下部面212がすべての領域で連結されてもよく、一部領域では連結されず離れて形成されて、注入口213や漏水構成214を形成してもよい。上部面211と下部面212がすべての領域で連結されていれば、注入口213および漏水孔214は、それぞれ上部面211と下部面212に形成されることが好ましい。
【0042】
一方、収容体部202の上端には前述したように、液体を注入することができる注入口213が形成される。注入口213はボディー部孔215の下側に形成されてもよく、それとも、ボディー部孔215とは独立して、上部面211の一領域に独立した孔で形成されてもよい。
【0043】
注入口213がボディー部孔215の下側に形成されている場合、上部面211と下部面212は、ボディー部孔215の下側では互いに連結されず、開放された形態を有してもよい。この注入口213を介してエスプレッソコーヒー濃縮液などを注入することができる。
【0044】
また、漏水孔214は、収容体部202に盛られているコーヒー濃縮液などの液体が互いに異なる速度で流れることができるように互いに異なる大きさの孔を有することが好ましい。この時、収容体部202にコーヒー濃縮液を注ぐ前には、漏水孔214が全部塞がれており、コーヒー濃縮液を盛った後には漏水孔214のうち所望の大きさの孔を形成して用いることができるようにするために、各漏水孔214は、漏水孔を塞ぐために、前記下部面と少なくとも一部と結合され、前記漏水孔に対応する大きさで形成された漏水孔膜および前記下部面と前記漏水孔膜との間に形成され、前記下部面および前記漏水孔膜よりも薄い厚さで形成された漏水孔境界部を含む。
【0045】
図3は、本発明の一実施形態に係る漏水孔の形態を示す。
【0046】
図3に参照されるように、漏水孔214は、互いに異なる大きさの漏水孔214_a、214_b、214_cを含む。各漏水孔は、製品製作および販売時には塞がれていることが好ましいので、漏水孔膜311および漏水孔境界部312で構成される。漏水孔膜311は、それぞれの漏水孔の大きさに合う大きさおよび形態に製作され、下部面212と同じ材質と厚さに製作されることが一般的である。しかしながら、漏水孔境界部312は、鉄針などで容易に漏水孔膜311を穿つことができるように、薄い厚さで形成されることが好ましい。そして、漏水孔膜311は、下部面212と連結部313を介して連結されて、漏水孔膜311が分離される時、カップの中に落ちてドリンクと混ざることを防止することが好ましい。
【0047】
図2および図3を参照して本発明に係るカップ蓋200の使用方法を説明すれば、次の通りである。
【0048】
まず、アイスアメリカーノなどの氷と混ざったドリンクを提供する時、カップには氷と少量の水そしてエスプレッソコーヒーを入れる。このように、アイスコーヒーを提供した場合、初めはとても濃いコーヒーになるが、時間が経つにつれて薄すぎるコーヒーになってしまう。そこで、本発明では、カップ蓋200の収容体部202にエスプレッソコーヒーをさらに注入する。すなわち、本発明に係るカップ蓋200を利用する場合、始めにカップに入れるエスプレッソコーヒーを分けて一分量はカップに入れ、残り分量は収容体部202に入れる。その後、コーヒーを飲む時間に応じて多数の漏水孔214の膜のいずれか一つに孔を開けて収容体部202に入るエスプレッソコーヒーがコーヒーの中に落ちるようにする。それで、コーヒーを飲む時間が経つにつれて、氷が溶けても追加されるエスプレッソコーヒーによって飲むコーヒーの濃度が一定に保持されることができる。
【0049】
図4は、本発明の他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0050】
図4に参照されるように、本発明の他の実施形態に係るカップ蓋400は、図2のカップ蓋200と実質的に同一であり、上部面201の形態のみ相異する。図4のカップ蓋400は、上部面が半球状ではない実質的に平らに形成され、辺縁部分のみ凸出するように形成されている。この場合、収容体部202は、カップ蓋400の辺縁面を上部面211にし、その下側に下部面212が形成される。そして、収容体部202は、カップ蓋400の辺縁に沿ってドーナツ状に形成される。収容体部202の注入口213は、カップ蓋400の辺縁上端の一部に形成され、ボディー部孔215は、収容体部202が形成される領域である上部面212を避けて形成される。この時、ボディー部201のうち前記収容体部202と共有する上部面211領域は他の領域よりも突出されるように形成されることが好ましい。
【0051】
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0052】
図5に参照されるように、本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋500は、収容体部202がボディー部孔215からボディー部の中心を中心として回転しながら、ボディー部の末端まで渦状に形成される。この時、投入口213は、前記渦形成の中心開始部分に形成されるか、前記ボディー部孔215に隣接して形成され、漏水孔214は渦状の末端部分に形成される。
【0053】
このようになると、コーヒー濃縮液など収容体部202に盛られた液体の残量を視覚的に容易に把握することができるだけでなく、収容体部に盛られた液体によって視覚的に美しい模様を演出することができる。
【0054】
図6は、本発明の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0055】
図6に参照されるように、本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋600の収容体部202の上部面211の少なくとも一部は、特定ロゴを示すことができるように凹凸状に構成された柄601を含む。
【0056】
このような場合、収容体部202に盛られた液体、例えば、エスプレッソコーヒーは透明でないので、エスプレッソコーヒーが収容体部202に盛られる時、コーヒー商標などのロゴが明らかに現われることができて、広告効果を極大化することができる。
【0057】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋を示す。
【0058】
図7に参照されるように、本発明のさらに他の実施形態に係るカップ蓋700は、収容体部の上部面211に液体が前記漏水孔を介して全部流れ出るまでの概略的な残存時間表示または残存量表示を示す表示部701をさらに含む。
【0059】
例えば、表示部701は、漏水孔214の大きさに対応して互いに異なるように表示されてもよく、残った収容体202の液体が何分後に全部漏水されるか、大体の残り時間を表示することができる。また、表示部701は、残存パーセントで表示されて、液体量がどれぐらい残っているのかを大体示すこともできる。
【0060】
これによって、アイスコーヒーを飲む人は、約何分で一定濃度のコーヒーを飲むことができるのか、何分後に収容体202内部のコーヒーが全部コーヒーカップの中に落ちるのかを把握することができて、気楽に一定濃度のコーヒーを飲むことができる。
【0061】
以上、本発明について、具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施形態および図面に従って説明したが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものであり、本発明が上記実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形を図ることができる。
【0062】
したがって、本発明の思想は、上記説明された実施形態に限って定められてはならなく、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲と均等にまたは等価的に変形された全てのものは本発明の思想の範疇に属するとすべきである。
【産業上の利用可能性】
【0063】
ドリンクの濃度を一定に保持するようにすることができるカップ蓋は、コーヒー、お茶などを盛って飲むことができる多様なカップに適用されることができる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】