(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】アニメ要素を有するコンベヤシステム
(51)【国際特許分類】
A63G 31/00 20060101AFI20241029BHJP
A63G 31/16 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
A63G31/00
A63G31/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529254
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 US2022050593
(87)【国際公開番号】W WO2023091757
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】シュム クリスティーナ
(72)【発明者】
【氏名】アマソン ヘイリー ジェーン
(72)【発明者】
【氏名】コロン エリザベス テレサ
(57)【要約】
遊園地のアトラクションのためのコンベヤシステムが、電力を供給するように構成されたバスバーと、バスバーに対して移動するように構成されたコンベヤと、コンベヤによって輸送されてバスバーに対して移動するように構成されたアニメ要素アセンブリとを含む。アニメ要素アセンブリは、アニメ要素アセンブリがコンベヤによって輸送されている時にバスバーに接触してバスバーに沿って移動するように構成されたバスバーアームと、バスバーアームを介してバスバーから電力を受け取るように構成された動力部品とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊園地のアトラクションのためのコンベヤシステムであって、
電力を供給するように構成されたバスバーと、
前記バスバーに対して移動するように構成されたコンベヤと、
前記コンベヤによって輸送されて前記バスバーに対して移動するように構成されたアニメ要素アセンブリと、
を備え、前記アニメ要素アセンブリは、
前記アニメ要素アセンブリがコンベヤによって輸送されている時に前記バスバーに接触して前記バスバーに沿って移動するように構成されたバスバーアームと、
前記バスバーアームを介して前記バスバーから電力を受け取るように構成された動力部品と、
を含む、
ことを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項2】
前記アニメ要素アセンブリは、動物又はキャラクタの外観を有するハウジングを含む、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項3】
前記バスバーは、前記コンベヤの全体に沿って延びる、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項4】
前記アニメ要素アセンブリは、前記バスバーアームを介して前記バスバーから電力を受け取り、前記動力部品によるその後の使用のために前記電力を貯蔵するように構成された電力貯蔵部品を含む、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項5】
前記動力部品は、アクチュエータ、発光体又はスピーカを含む、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項6】
前記動力部品は、前記アニメ要素アセンブリの一部を前記アニメ要素アセンブリの別の部分に対して移動させるように駆動するよう構成されたアクチュエータを含む、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項7】
前記アニメ要素アセンブリは、ショーを実行するように前記動力部品を制御するプログラム済みシーケンスを実行するように構成された処理回路を含む、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項8】
前記処理回路は、前記バスバーの通信線を介して前記プログラム済みシーケンスの指示を受け取るように構成される、
請求項7に記載のコンベヤシステム。
【請求項9】
前記バスバーを通じた電力の供給を妨げるように構成された中央コントローラを備える、
請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項10】
前記コンベヤによって輸送されて前記バスバーに対して移動するように構成されたさらなるアニメ要素アセンブリを備え、前記さらなるアニメ要素アセンブリは、
前記さらなるアニメ要素アセンブリが前記コンベヤによって搬送されている時に前記バスバーに接触して前記バスバーに沿って移動するように構成されたさらなるバスバーアームと、
前記さらなるバスバーアームを介して前記バスバーから電力を受け取るように構成されたさらなる動力部品と、
を含む、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項11】
遊園地のアトラクションのためのコンベヤシステムであって、
電力を供給するように構成されたバスバーと、
前記バスバーに対して移動するように構成されたコンベヤと、
前記コンベヤによって輸送されるように構成された複数のアニメ要素アセンブリと、
を備え、前記複数のアニメ要素アセンブリの各アニメ要素アセンブリは、
前記アニメ要素アセンブリが前記コンベヤによって輸送されている時に前記バスバーに接触するように構成されたバスバーアームと、
前記バスバーアームを介して前記バスバーから電力を受け取るように構成された動力部品と、
を含み、前記コンベヤシステムは、
前記複数のアニメ要素アセンブリをオン及びオフにするように前記バスバーを通じた前記電力を制御するよう構成されたコントローラをさらに備える、
ことを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項12】
前記複数のアニメ要素アセンブリのうちの少なくとも1つのアニメ要素アセンブリは電力貯蔵部品を含まない、
請求項11に記載のコンベヤシステム。
【請求項13】
前記動力部品は、アクチュエータ、発光体、又はスピーカを含む、
請求項11に記載のコンベヤシステム。
【請求項14】
前記動力部品は、前記各アニメ要素アセンブリの一部を前記各アニメ要素アセンブリの別の部分に対して移動させるように駆動するよう構成されたアクチュエータを含む、
請求項11に記載のコンベヤシステム。
【請求項15】
前記複数のアニメ要素アセンブリのうちの少なくとも1つのアニメ要素アセンブリは、ショーを実行するように前記動力部品を制御するプログラム済みシーケンスを実行するように構成された処理回路を含む、
請求項11に記載のコンベヤシステム。
【請求項16】
コンベヤシステムの動作方法であって、
コントローラを使用して、バスバーに対して移動するようにコンベヤを駆動するようコンベヤ駆動システムに命令することと、
前記コントローラを使用して、前記コンベヤの少なくとも一部に沿って延びる前記バスバーを通じて電流を流すように電圧源に命令することと、
前記コンベヤを使用して、アニメ要素アセンブリを輸送して前記バスバーに対して移動させることと、
前記バスバーと前記アニメ要素アセンブリとの間に延びるバスバーアームを介して、前記アニメ要素アセンブリの動力部品に電力を供給するように電流を導くことと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記動力部品は発光体を含み、前記方法は、前記電力を使用して前記アニメ要素アセンブリの前記発光体を点灯させることを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記コントローラを使用して、前記バスバーを通じた電流の流れを停止するように前記電圧源に命令することを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記コンベヤを使用して、さらなるアニメ要素アセンブリを輸送して前記バスバーに対して移動させることと、
前記バスバーと前記さらなるアニメ要素アセンブリとの間に延びるさらなるバスバーアームを介して、前記さらなるアニメ要素アセンブリのさらなる動力部品に電力を供給するように前記電流を導くことと、
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記バスバーと前記アニメ要素アセンブリとの間に延びる前記バスバーアームを介して、前記アニメ要素アセンブリのさらなる動力要素に電力を供給するように前記電流を導くことを含む、
請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2021年11月22日に出願された「アニメ要素を有するコンベヤシステム(CONVEYOR SYSTEMS WITH ANIMATED ELEMENTS)」という名称の米国仮特許出願第63/282,022号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献は全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般にアニメ要素(animated elements)を搬送するコンベヤシステムに関する。具体的には、本開示は、バスバー(bus bar)を介してアニメ要素に電力を供給するコンベヤシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、本開示の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく、上記の観点から読むべきものである。
【0004】
遊園地は、ゲストを楽しませる様々なアトラクションを含む。例えば、遊園地は、ゲストを楽しませる乗り物アトラクション及びショーアトラクションを有することができる。遊園地は、乗り物アトラクション及びショーアトラクションなどに、ゲストを楽しませるように動き、光り、及び/又は音を出力するアニメフィギュアを含めることができる。しかしながら、現在では、アニメフィギュア及び/又はその他のアニメ要素(例えば、ライト)を特定のアトラクション内でより完全にゲストを没入させるように設計して動作させることができると認識されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、本明細書に開示するいくつかの実施形態の概要を示す。なお、これらの態様は、読者にこれらのいくつかの実施形態の要約を示すものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。実際には、本開示は、以下では示していないこともある様々な態様を含むことができる。
【0006】
1つの実施形態では、遊園地のアトラクションのためのコンベヤシステムが、電力を供給するように構成されたバスバーと、バスバーに対して移動するように構成されたコンベヤと、コンベヤによって輸送されてバスバーに対して移動するように構成されたアニメ要素アセンブリとを含む。アニメ要素アセンブリは、アニメ要素アセンブリがコンベヤによって輸送されている時にバスバーに接触してバスバーに沿って移動するように構成されたバスバーアームと、バスバーアームを介してバスバーから電力を受け取るように構成された動力部品とを含む。
【0007】
1つの実施形態では、遊園地のアトラクションのためのコンベヤシステムが、電力を供給するように構成されたバスバーと、バスバーに対して移動するように構成されたコンベヤと、コンベヤによって輸送されるように構成された複数のアニメ要素アセンブリとを含む。複数のアニメ要素アセンブリの各アニメ要素アセンブリは、アニメ要素アセンブリがコンベヤによって輸送されている時にバスバーに接触するように構成されたバスバーアームを含む。複数のアニメ要素アセンブリの各アニメ要素アセンブリは、バスバーアームを介してバスバーから電力を受け取るように構成された動力部品も含む。コンベヤシステムは、複数のアニメ要素アセンブリをオン/オフするようにバスバーを通じた電力を制御するよう構成されたコントローラをさらに含む。
【0008】
1つの実施形態では、コンベヤシステムを動作させる方法が、コントローラを使用して、バスバーに対して移動するようにコンベヤを駆動するようにコンベヤ駆動システムに命令することを含む。方法は、コントローラを使用して、コンベヤの少なくとも一部に沿って延びるバスバーを通じて電流を流すように電圧源に命令することを含む。方法は、コンベヤを使用して、アニメ要素アセンブリを搬送してバスバーに対して移動させることをさらに含む。方法は、バスバーとアニメ要素アセンブリとの間に延びるバスバーアームを介して、アニメ要素アセンブリの動力部品に電力を供給するように電流を導くことをさらに含む。
【0009】
全体を通じて同じ要素を同じ記号で示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態による、遊園地のアトラクションにおいて使用できるコンベヤシステムの斜視図である。
【
図2】本開示の実施形態による、
図1のコンベヤシステムの一部の斜視図である。
【
図3】本開示の実施形態による、
図1のコンベヤシステムの動作方法である。
【
図4】本開示の実施形態による、遊園地のアトラクションにおいて使用できる、充電セクションを含むコンベヤシステムの概略的上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明しているわけではない。なお、あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならない。さらに、このような開発努力は複雑で時間が掛かる場合もあるが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みである。
【0012】
本明細書に開示するコンベヤシステム及び方法は、アニメ要素(例えば、アニメフィギュア又は可動フィギュア、ライト、スピーカ)を輸送してこれらに電力を供給する効率的な方法を提供する。1つの実施形態では、コンベヤシステムが、コンベヤを介してアニメ要素を輸送し、バスバーを介してアニメ要素に電力を供給する。コントローラ(例えば、電子コントローラ)が、コンベヤの動きを調整するようにコンベヤ駆動システムを制御するとともに、バスバーを介したアニメ要素への電力の供給を制御することもできる。例えば、コントローラは、コンベヤ駆動システムに、コンベヤの移動を開始し、停止し、及び/又はコンベヤの移動速度を調整するとともに、電圧源からの電流の流れを制御してバスバーを介したアニメ要素への電力をオン及びオフするように命令することができる。
【0013】
コントローラは、協調されたアニメ要素の動き、アニメ要素からの光、音及び/又はその他の出力をショーにもたらすようにコンベヤシステムを制御し、バスバーを介してアニメ要素に電力を供給するためのショー命令を実行することができる。さらに、コントローラは、アニメ要素からの出力を、乗り物車両、投影又は表示された画像、コンベヤシステムから独立した(例えば、コンベヤによって輸送されない)アニメ要素などの他のアトラクションの特徴と協調させるショーを提供する形でショー命令を実行することができる。コンベヤシステムは、ローカルに記憶されたプログラミングシーケンス、バスバーを介した標的命令(targeted instructions)、又は無線通信(例えば、WiFi、Bluetooth)などを介してアニメ要素の各々を個別に制御するようなさらなるプログラミング機能を可能にすることもできる。
【0014】
上記を踏まえて、
図1は、遊園地又はその他の娯楽会場のアトラクション12において利用できるコンベヤシステム10の実施形態の斜視図である。図示のように、コンベヤシステム10は、コンベヤ14、コンベヤ駆動システム16、バスバー18(例えば、導電体)、及びコントローラ20(例えば、電子コントローラ)を含む。コントローラ20は、プロセッサ22、メモリデバイス24、記憶装置26、(例えば、ネットワークを介して信号/データを送信及び/又は受信する)通信装置28、及び出力装置30(例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ)を含む。コンベヤシステム10は、コンベヤ14に結合されコンベヤ14によって搬送される1又は2以上のアニメ要素32を含むこともできる。例えば、第1のアニメ要素は、アニメフィギュア又は可動フィギュア(例えば、腕を動かすアクチュエータを含むクマ形の本体)であることができ、第2のアニメ要素は、光を出力する発光体(例えば、発光体を収容する星形の本体)であることができ、第3のアニメ要素は、音を出力するスピーカ(例えば、スピーカを収容する球形の本体)であることができる。
【0015】
図1では、アニメ要素32がアーム34(例えば、バー)を介してコンベヤ14から懸架されているが、アニメ要素32はいずれかの好適な技術を介してコンベヤ14に結合し、及び/又はコンベヤ14によって輸送することができると理解されたい。例えば、アニメ要素32は、アーム34を介さずにコンベヤ14に直接付着又は固定された本体(例えば、円盤状の本体)内に収容された発光体又はスピーカを含むこともできる。別の例として、アニメ要素32は、コンベヤ14に結合、付着又は固定せずにコンベヤ14上に支持して搬送することもできる。
【0016】
いずれの場合にも、アニメ要素32は、バスバー18に軽く接触する(brush)(例えば、バスバー18に沿って摺動する又は転がる)ように構成されたバスバーシュー(bus bar shoes)36(例えば、アーム)を介してバスバー18に接触(例えば、電気的に接触)する。アニメ要素32、アーム34及びバスバーシュー36は、アニメ要素アセンブリを形成する(例えば、第1のアニメ要素アセンブリは、第1のアニメ要素の第1の本体、第1のアーム及び第1のバスバーシューを含み、第2のアニメ要素アセンブリは、第2のアニメ要素の第2の本体、第2のアーム及び第2のバスバーシューを含み、他も同様である)と考えることができる。動作時には、アニメアセンブリ(animated assemblies)がコンベヤ14によって搬送され、及び/又はバスバー18、並びにコンベヤ14及びバスバー18を支持する(例えば、コンベヤ14及びバスバー18をアトラクション12の天井から懸架する)フレーム38に対して(例えば、矢印33で示すように)コンベヤ14と共に移動する。図示のように、フレーム38は、コンベヤ14を直接支持してコンベヤ14に接触するメインフレーム部分40(例えば、ループ)と、メインフレーム部分40をアトラクション12内の他の構造物(例えば、アトラクション12の天井、床及び/又は壁)に対して懸架又は支持する支持フレーム部分42(例えば、アーム)とを含む。
【0017】
コンベヤシステム10は、ゲストに娯楽を提供する様々なショー効果及びショー特徴を提供する。本明細書で上述したように、アニメ要素32のうちの少なくとも1つは、動物、キャラクタ及び/又は物体(例えば、車両、ボール、ランプ、植物)の外形を有するアニメフィギュアであると考えることができる。また、アニメ要素32は、アクチュエータ、発光体及び/又はスピーカなどの1又は2以上の動力部品(powered components)を介して動き、光及び/又は音響効果などの1又は2以上の動力効果(powered effects)を提供するように構成することができる。アニメ要素32のうちの少なくとも1つは、給電時及び/又は制御時にアニメ要素32の1つの部分(例えば、腕)をアニメ要素32の別の部分(例えば、胴体)に対して動くように駆動するアクチュエータを含むことができる。これに加えて又は代えて、アニメ要素32のうちの少なくとも1つは、給電時及び/又は制御時にアニメ要素32の本体をアーム34及び/又はフレーム38に対して動かすように駆動するアクチュエータを含むこともできる。これに加えて又は代えて、アニメ要素32のうちの少なくとも1つは、給電時及び/又は制御時にゲストに見えるように発光する発光体を含むこともできる。これに加えて又は代えて、アニメ要素32のうちの少なくとも1つは、給電時及び/又は制御時にゲストに聞こえる音を出力するスピーカを含むこともできる。実際には、アニメ要素32は、以下に限定するわけではないが、アクチュエータ、発光体、スピーカ、ディスプレイ、プロジェクタ、センサ(例えば、位置センサ、イメージセンサ/カメラ)、又は処理回路などを含む様々な動力部品のうちのいずれかを含むことができる。
【0018】
さらに、アニメ要素32は、アクチュエータを含む(そして発光体を含まない)1つのアニメ要素32、及び発光体を含む(そしてアクチュエータを含まない)1つのアニメ要素32などの様々な配置又は構成のうちのいずれかの動力部品を含むことができる。なお、アニメ要素32は同じ(例えば、実質的に同じ)ものであることも、或いは異なるものであることもできると理解されたい。例えば、アニメ要素32は、全てが特定の形状(例えば、動物)の本体を有し、特定の動力部品(例えば、アクチュエータ)を有することができる。しかしながら、コンベヤシステム10は、特定の形状(例えば、動物)のそれぞれの本体と特定の(単複の)動力部品(例えば、アクチュエータ)とを有する1又は2以上のアニメ要素32、及び別の形状(例えば、星)のそれぞれの本体と他の(単複の)動力部品(例えば、センサ)とを有する1又は2以上の他のアニメ要素32を含むこともできる。
【0019】
コントローラ20は、コンベヤ駆動システム16に制御信号を供給してバスバー18及びフレーム38に対するコンベヤ14の移動を開始、停止及び/又は速度制御することなどによってコンベヤシステム10を制御することができる。コンベヤ駆動システム16は、コンベヤ14の移動を開始するためにオンにしてコンベヤ14の移動を停止するためにオフにできるモータ(例えば、電気モータ)を含むことができる。いくつかの事例では、モータが可変速モータであることができ、及び/又はコンベヤ14の移動速度の調整を可能にする歯車システム又は同様のシステムに結合することができる。なお、コンベヤ14は、バスバー18を介して電力が供給されていない時にアニメ要素32を搬送し又は移動させることができ、及び/又はバスバー18は、アニメ要素32がコンベヤ14によって搬送され又は移動していない時にアニメ要素32に電力を供給することができると理解されたい。
【0020】
コントローラ20は、バスバー18を通じて供給される電力を制御することによってコンベヤシステム10を制御することもできる。具体的には、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流(例えば、電流)の流れをもたらしてバスバー18がアニメ要素32に電力を供給できるようにし、及び/又はバスバー18を通じた電流の流れを停止させてバスバー18がアニメ要素32に電力を供給するのを妨げる制御信号を電源又は電圧源44(例えば、電流源)に供給することができる。従って、コントローラ20は、コンベヤ駆動システム16を制御することで、コンベヤ14及びコンベヤ14によって搬送されるアニメ要素アセンブリの全体的な(例えば、アトラクションの部屋全体を通じた)動きを制御するとともに、バスバー18への電流の流れを制御することで、アニメ要素32の動力部品を協調的に制御(例えば、オフ/オン)してゲストを楽しませるショーを生成することができる。
【0021】
1つの実施形態では、アニメ要素32が電力貯蔵部品を含まない(例えば、バッテリ又はコンデンサが存在しない)。従って、バスバー18を通じた電流の流れを遮断すると、バスバー18に沿ったアニメ要素32が給電されなくなって動力効果を提供できなくなる。このように、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流の流れを遮断することにより、バスバー18に沿ったアニメ要素32を効率的にオフにして動力効果を停止させることができる。例えば、バスバー18を通じた電流の流れを遮断することに応答して、バスバー18に沿った全てのアニメ要素32及びバスバー18に沿ったアニメ要素32によって提供される動力効果を同時にリアルタイムで(例えば、実質的に同時にリアルタイムで、数ミリ秒又は数秒以内に)オフにするように制御することができる。なお、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流の流れを、ショーを停止するオペレータ入力又は命令の受信に応答して、メンテナンス(例えば、検査又は修理)動作が必要であることを示すセンサ信号又はエラー信号の受信に応答して、タイミングスケジュール(例えば、毎回の乗り物サイクルの終わり、毎日の終わり)に基づいて、及び/又は他のいずれかの好適な入力に応答して遮断することができると理解されたい。
【0022】
同様に、アニメ要素32が電力貯蔵部品を含まない場合、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流の流れをもたらすことによってバスバー18に沿ったアニメ要素32を効率的にオンにして動力効果を可能にすることができる。例えば、バスバー18に沿った全てのアニメ要素32、及びバスバー18に沿ったアニメ要素32によって提供される動力効果は、バスバー18を通じた電流の流れをもたらすことに応答して同時にリアルタイムで(例えば、実質的に同時にリアルタイムで、数ミリ秒又は数秒以内に)オンになるように制御することができる。なお、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流の流れを、ショーを開始するオペレータ入力又は命令の受信に応答して、メンテナンス(例えば、検査又は修理)動作が完了したことを示すセンサ信号の受信に応答して、タイミングスケジュール(例えば、毎回の乗り物サイクルの開始、毎日の開始)に基づいて、及び/又は他のいずれかの好適な入力に応答してもたらすことができると理解されたい。
【0023】
1つの実施形態では、アニメ要素32が、光のみのためのものであって動き又は音のためのものではない動力効果などの、動力効果の一部のみのための電力貯蔵部品を含むことができる。従って、バスバー18を通じた電流の流れを遮断することに応答して、動力効果の一部には給電が行われず(例えば、オフになり)、動力効果の一部は一定期間にわたって(例えば、電力貯蔵部品が消耗するまで)電力貯蔵部品を介して給電されたまま(例えば、オン)になる。さらに、いくつかの事例では、アニメ要素32が、全ての動力効果をサポートする電力貯蔵部品を含むこともできる。従って、バスバー18を通じた電流の流れを遮断することに応答して、全ての動力効果が一定期間にわたって(例えば、電力貯蔵部品が排出されるまで)電力貯蔵部品を介して給電を受ける。このように、たとえバスバー18を通じた電力の喪失時であっても、少なくとも一部の動力効果は一定期間にわたって動作し続けて、少なくとも限定されたショーの態様をゲストに提供したり、又はメンテナンス作業を容易にしたりすること(例えば、メンテナンス作業中にオペレータがアニメ要素32を可視化できるようにする照明)などができる。
【0024】
さらに、このような事例では、バスバー18に沿った全てのアニメ要素32、及びバスバー18に沿ったアニメ要素32によって提供される動力効果を、バスバー18を通じた電流の流れをもたらすことに応答してオンになるように(或いは、電力貯蔵部品を介して現在給電されている場合にはオンのままであるように)制御することができる。なお、バスバー18は、電流の流れがバスバー18を通過している間、及びバスバーシュー36がバスバー18に接触するようにアニメ要素32がコンベヤ14によって支持されている(又は搬送されている)間に、アニメ要素32の動力効果に給電を行ってアニメ要素32の電力貯蔵部品を充電することもできると理解されたい。また、コントローラ20は、バスバー18を通じた電流の流れを、オペレータ入力又は命令の受信に応答して、センサ信号の受信に応答して、タイミングスケジュールに基づいて、及び/又は他のいずれかの好適な入力に応答して遮断し又は可能にすることができると理解されたい。
【0025】
1つの実施形態では、アニメ要素32のうちの少なくとも1つが、バスバー18及びバスバーシュー36を通じた電流の流れが存在する時に(単複の)動力部品に電流の流れを供給して(単複の)動力効果(例えば、発光体の発光)を生じさせる単純な導電回路(例えば、ワイヤ)を含むことができる。しかしながら、1つの実施形態では、アニメ要素32のうちの少なくとも1つが処理回路(例えば、ローカル電子コントローラ又はマイクロプロセッサ、アニメ要素32の各々はそれぞれのオンボード処理回路を有することができる)を含むことができる。このようないくつかの事例では、バスバー18を通じた電流の流れによって処理回路に給電することができ、この結果、処理回路は、動力部品の一部又は全部を、動力効果をもたらすように(例えば、電流の流れを受け取ったことに応答してオンになるように、オンボードで記憶できるプログラム済みシーケンス(programmed sequence)に従って)制御(例えば、これらに命令)することができる。
【0026】
1つの実施形態では、アニメ要素32が、様々なショーオプションを可能にする処理回路及び電力貯蔵部品を含むことができる。例えば、処理回路は、バスバー18を通じた電流の流れの喪失時に、電力を節約するために電力貯蔵部品からの電力を動力部品のサブセットのみに向けることができる。さらに、処理回路は、電力貯蔵部品からの電力を利用してショーに動力効果をもたらすことができる。例えば、処理回路は、バスバー18を通じた電流の流れが存在しない場合でも、オンボードで記憶されたプログラム済みシーケンスに従って一定期間にわたって(例えば、電力貯蔵部品が消耗するまで)動力部品を制御することができる。
【0027】
実際には、コンベヤシステム10は、アニメ要素32に対する電力供給及びオン/オフ制御のための様々な技術に加えて、より高度で複雑なショーを提供することもできる。1つの実施形態では、アニメ要素32のうちの1つ又は2つ以上が、1又は2以上のプログラム済みシーケンス(例えば、ショーシーケンス)を記憶するローカルメモリデバイスと、ショーを提供するための1又は2以上のプログラム済みシーケンスを実行するローカルプロセッサとを含む処理回路を含むことができる。例えば、プログラム済みシーケンスのうちの1つは、発光体を特定の速度及び/又は特定の色で点滅させたり、アクチュエータに一連の動き(例えば、アームを前後に振る動き)を通じてアニメ要素32の一部を動かさせたり、スピーカが特定の楽曲を出力している間に発光体を特定の色で点灯させたりすることなどができる。プログラム済みシーケンスは、1つ又は2つの動力効果(例えば、アームを前後に振ることのみ)を繰り返すことも、或いは、例えばアニメ要素32がコンベヤ14によって輸送されている時及び/又はバスバー18によって給電が行われている時に実行される複数の(例えば、10個、20個、50個、100個又はそれよりも多くの)動力効果を連続して実行することもできる。いずれの場合にも、アニメ要素32の処理回路は、給電が行われるとプログラム済みシーケンスを選択し、これを実行してショーを提供することができる。
【0028】
1つの実施形態では、処理回路が、処理回路が無線通信技術(例えば、WiFi、Bluetooth)を介してプログラム済みシーケンスを受け取ることを可能にする通信コンポーネントを含むことができる。1つの実施形態では、処理回路を、バスバー18を介してプログラム済みシーケンスを受け取るように構成することができる。例えば、コントローラ20は、バスバー18の通信線を介してアニメ要素32のそれぞれの処理回路にプログラム済みシーケンスを伝えることができる。このようないくつかの事例では、アニメ要素32の各々についてプログラム済みシーケンスが同じものであることができる。一方で、他のこのような事例では、アニメ要素32の少なくとも一部についてプログラム済みシーケンスが異なるものである(例えば、1つは赤色で照明し、1つは青色で照明する)ことができる。従って、コントローラ20は、アニメ要素32の各々の処理回路がプログラム済みシーケンスのうちの適切なもの又は対象のものを識別できるような形でプログラム済みシーケンスにラベル付けすることができる。例えば、第1のプログラム済みシーケンスには、1又は2以上のアニメ要素32の処理回路が1又は2以上のアニメ要素32に第1のプログラム済みシーケンスを割り当てるように解釈できる第1のコード(例えば、識別子)をタグ付けすることができ、第2のプログラム済みシーケンスには、1又は2以上の他のアニメ要素32の処理回路が1又は2以上の他のアニメ要素32に第2のプログラム済みシーケンスを割り当てるように解釈できる第2のコード(例えば、識別子)をタグ付けすることができる。このように、コンベヤシステム10は、各アニメ要素32及び/又は一群のアニメ要素32の動力効果を、様々な複雑なショーを効率的に提供してゲストを楽しませるように個別に制御することができる。
【0029】
1つの実施形態では、コントローラ20を、オペレータがショーをリアルタイム(例えば、実質的にリアルタイム)で生成及び/又は設定することを可能にするように構成することができる。例えば、オペレータは、出力装置30を介してプログラム済みシーケンス及び/又はショーのライブラリ(例えば、一群のプログラム済みシーケンス)を閲覧し、出力装置30(例えば、タッチ画面入力)を介して特定のプログラム済みシーケンス及び/又はショーを選択することができる。オペレータがプログラム済みシーケンス及び/又はショーを配置又は配列する(例えば、待ち行列に入れる)と、コントローラ20は、コンベヤ駆動システム16、バスバー18及び/又はアニメ要素32にプログラム済みシーケンス及び/又はショーを実行するための命令を与えることができる。
【0030】
なお、コントローラ20は(例えば、ゲストによって携行される携帯電話機などの、ゲストがアクセス可能な及び/又は携行する)遠隔装置に通信可能に結合することができ、従って遠隔装置がプログラム済みシーケンスを表示してプログラム済みシーケンスの選択を可能にすることができると理解されたい。その後、選択されたプログラム済みシーケンスがコントローラ20に伝えられると、コントローラ20は、コンベヤ駆動システム16、バスバー18及び/又はアニメ要素32にプログラム済みシーケンス及び/又はショーを実行するように命令を与えることができる。このように、オペレータ、(単複の)ゲスト及び/又は他のいずれかのユーザは、アトラクション12への訪問前及び/又は訪問中(例えば、アトラクション12に入るために列に並んでいる間、アトラクション12内のテーブルに座っている間、乗り物車両に乗ってアトラクション12を移動している間)などにコンベヤシステム10を制御することができる。
【0031】
さらに、コントローラ20は、コンベヤシステム10によって提供されるショー効果をアトラクション12内の他のショー効果と協調させるように構成することができると理解されたい。例えば、コントローラ20は、コンベヤ14の動き(例えば、オン、オフ、速度)を、矢印52で示すような経路などに沿ってアトラクション12内を移動する乗り物車両50の動き(例えば、オン、オフ、速度)と協調させることができる。別の例として、コントローラ20は、コンベヤ14の動き(例えば、オン、オフ、速度)及び/又はアニメ要素32の動力効果を、乗り物車両50及び/又はアトラクション12内のさらなるアニメ要素54(例えば、コンベヤ14によって輸送されないアニメフィギュア、ライト、スピーカ、投影又は表示画像)の動き(例えば、オン、オフ、速度)と協調させることもできる。
【0032】
1つの実施形態では、乗り物車両50がコンベヤ14に近付き及び/又はコンベヤ14のそばを移動すると(例えば、乗り物車両50によって搬送されるゲストの視野範囲内にアニメ要素32が存在している間に)、コントローラ20がコンベヤ14をオンにし、及び/又はコンベヤ14の速度を変更する(例えば、速度を上げる又は下げる)ことができる。1つの実施形態では、乗り物車両50がコンベヤ14から離れて移動すると(例えば、アニメ要素32が乗り物車両50によって運ばれるゲストの視野範囲から外れている間に)、コントローラ20がコンベヤ14をオフにし、及び/又はコンベヤ14の速度を変更する(例えば、速度を上げる又は下げる)ことができる。1つの実施形態では、コントローラ20が、アニメ要素32の動きをさらなるアニメ要素54の動きと協調させる(例えば、同じウェーブ又はダンスを実行する)ことができ、或いはアニメ要素32がさらなるアニメ要素54と言葉で会話しているように見えるようオーディオ出力を協調させることができる。なお、様々な協調するショー効果のいずれかは、コンベヤシステム10とアトラクション12内の他の特徴とを協調的に動作させることによって生じることができると理解されたい。
【0033】
図1に示すように、コンベヤ14はループ(例えば、連続ループ)を形成し、このループ内でアニメ要素32を輸送する。しかしながら、コンベヤ14は、アニメ要素32をコンベヤ14に沿って(例えば、コンベヤ14の両端間で)前後に輸送する線形などの他の様々な形状又は構成のいずれかを有することもできると理解されたい。
【0034】
図2は、コンベヤシステム10の一部の実施形態の斜視図であり、アニメ要素32内で支持することができるいくつかのコンポーネントを示す。具体的には、
図2には、コンベヤ14、バスバー18、メインフレーム部分40及び支持フレーム部分42を含むフレーム38を示す。
図2には2つのアニメ要素32も示しており、アニメ要素32の各々は、バスバー18からアニメ要素32に電力及び/又は通信信号を伝えるためにバスバー18接触してバスバー18に沿って摺動するそれぞれのバスバーシュー36に関連する。また、アニメ要素32の各々はそれぞれのアーム34によってコンベヤ14から懸架されているが、本明細書で上述したように、アニメ要素32はいずれかの好適な形でコンベヤ14に結合し、及び/又はコンベヤ14によって支持することもできる。
【0035】
説明を容易にするために、図示のように、第1のアニメ要素32は第1のハウジング60を含み、第2のアニメ要素32は第2のハウジング62を含む。なお、ハウジング60、62はいずれかの好適な形状を有することができると理解されたい。また、図示のように、第1のアニメ要素32は発光体64を含み、第2のアニメ要素32はスピーカ66及び複数のアクチュエータ68を含む。また、第1及び第2のアニメ要素32の各々はそれぞれの処理回路70も含み、それぞれの処理回路70に含めることができるコンポーネントの詳細を、プロセッサ72、メモリデバイス74、記憶装置76、通信装置78及び電力貯蔵部品80として示す。従って、バスバー18からの電流の流れは、バスバーシュー36を通じ、導体82を通じて動力効果を直接作動させ、及び/又は処理回路70に到達して処理回路70に動力効果を作動させることができる。このようにして、コンベヤシステム10は、ゲストに対して変化に富んだ楽しい娯楽を提供することができる。
【0036】
本明細書で上述したように、第1及び第2のアニメ要素32は、動力部品のうちの1つ又は2つ以上である1又は2以上のセンサを含むこともできる。例えば、1又は2以上のセンサは、それぞれのアニメ要素32の動きを検出するモーションセンサ、及び/又はそれぞれのアニメ要素32の(例えば、グローバル座標又はローカル座標に関する)位置を検出する位置センサを含むことができる。これに加えて又は代えて、1又は2以上のセンサ65は、コンベヤ14沿い及び/又はコンベヤ14の近傍などの、アニメ要素32の回路基板外に配置することもできる。いずれにせよ、アニメ要素32上及び/又はアニメ要素32の回路基板外の1又は2以上のセンサは、プロセッサ22、72にデータ(例えば、フィードバック)を提供することができる。このデータは、特定の位置において特定の動力効果を命令するため、又はコンベヤシステム10を点検するためにメンテナンス作業を実行すべきかどうかを判定するためなどに利用することができる。
【0037】
図1及び
図2を参照すると、プロセッサ22、72は、コンピュータ実行可能コードを実行できるいずれかのタイプのコンピュータプロセッサ又はマイクロプロセッサであることができる。メモリデバイス24、74及び記憶装置26、76は、プロセッサ実行可能コード又はデータなどを記憶する媒体として機能できるいずれかの好適な製造の物品であることができる。これらの製造の物品は、本明細書に開示する様々な技術を実行するためにプロセッサ22、72によって使用されるプロセッサ実行可能コードを記憶することができるコンピュータ可読媒体(例えば、いずれかの好適な形態のメモリ又はストレージ)を表すことができる。メモリデバイス24、74及び記憶装置26、76は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、いずれかの好適な形態のメモリ又はストレージ)を表すことができる。なお、非一時的とは、媒体が有形であって信号ではないことを示すものにすぎない。プログラム済みシーケンスは、コントローラ70及び処理回路70がアクセスできる(例えば、記憶装置26、76の一方又は両方に記憶された)1又は2以上のデータベースに記憶することができる。
【0038】
出力装置30は、プロセッサ22によって処理されるソフトウェア又は実行可能コードに関連する可視化を表現するヒューマンマシンインターフェイス(HMI)として動作することができる。1つの実施形態では、出力装置30が、コントローラ20のユーザからの入力を受け取ることができるタッチディスプレイなどのディスプレイであることができる。出力装置30は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどのいずれかの好適なタイプのディスプレイであることができる。なお、コントローラ20及び処理回路70に関して上述したコンポーネントは一例にすぎず、コントローラ20及び処理回路70はさらに多くの又は少ないコンポーネントを含むこともできる。コントローラ20は、建物内に配置され及び/又はユーザが携行できるパーソナルコンピュータ又はモバイルコンピュータなどを含むことができる。いくつかの実施形態では、コントローラ20が、複数のプロセッサを含む(例えば、複数のプロセッサ22を有する1又は2以上のクラウドコンピュータシステムを含む)分散コンピュータシステムであることができる。実際には、本明細書で使用する「コントローラ」という用語は、以下に限定するわけではないが、単一のコンピュータ、仮想マシン、仮想コンテナ、ホスト、サーバ、ラップトップ及び/又はモバイル装置などの電子コントローラ又はコンピュータ装置、或いは説明する機能をコントローラ上で又はコントローラによって実行されるものとして実行するように協働する複数の電子コンピュータ装置を意味する。
【0039】
図3は、コンベヤシステム10の動作方法100の1つの実施形態のフロー図である。以下の方法100の説明については、コントローラ(例えば、コントローラ20)によって実行されるものとして説明するが、いずれかの好適なプロセッサベースの装置を、本明細書で説明する方法のいずれかを実行するように特別にプログラムすることもできる。さらに、以下の方法100の説明については、特定の順序で実行される特定のステップを含むものとして説明するが、方法100のステップをいずれかの好適な順序で実行することも、特定のステップを省略することも、及び/又は特定のステップを追加することもできると理解されたい。
【0040】
ステップ102において、方法100は、コントローラを使用してコンベヤ駆動システムにコンベヤを駆動するように命令することによって開始することができる。具体的には、コントローラ20は、コンベヤを支持するバスバー及び/又はフレームに対するコンベヤの移動を開始し、停止し、及び/又は速度制御する制御信号をコンベヤ駆動システムに供給することができる。本明細書で説明したように、コンベヤ駆動システムは、コンベヤの移動を開始するためにオンにしてコンベヤの移動を停止するためにオフにできるモータ(例えば、電気モータ)を含むことができる。
【0041】
ステップ104において、方法100は、コントローラを使用して、コンベヤの少なくとも一部に沿って延びるバスバーを通じて電流(例えば、電気の流れ)を流すように電圧源に命令することを含むことができる。具体的には、コントローラは、バスバーがアニメ要素に給電するのを可能にするようにバスバー18を通じた電流の流れをもたらし、及び/又はバスバーがアニメ要素に給電するのを妨げるようにバスバーを通じた電流の流れを停止させる制御信号を電圧源に供給することができる。
【0042】
ステップ106において、方法100は、コンベヤを使用してアニメ要素を輸送することを含むことができる。具体的には、コンベヤは、アーム、締結具、接着剤又は表面などを介してアニメ要素に結合し、又は別様にアニメ要素を搬送することができる。この結果、アニメ要素は、コンベヤと共に(例えば、連続ループで)バスバー及び/又はフレームに対して移動することができる。
【0043】
ステップ108において、方法100は、バスバーとアニメ要素との間に延びるバスバーシューを介して、アニメ要素の動力部品に給電する電流の流れを導くことを含むことができる。動力部品は、発光体、スピーカ、アクチュエータ、ディスプレイ、プロジェクタ、センサ、又は処理回路などを含むことができる。
【0044】
ステップ110において、方法100は、アニメ要素の動力部品を動作させてショーを提供するためのプログラム済みシーケンスを実行することを含むことができる。例えば、バスバー及びバスバーシューを介して給電が行われると、アニメ要素の処理回路がアニメ要素のローカルメモリ又は記憶装置に記憶されたプログラム済みシーケンスにアクセスし、プログラム済みシーケンスを実行してアニメ要素の動力部品に特定の(例えば、特定の色で点灯し、特定の方法で部分を動かし、特定の単語を発話する)動力効果を出力させることができる。本明細書で上述したように、コンベヤシステムのコンポーネントは、無線通信(例えば、WiFi)及び/又はバスバーの通信線を介してプログラム済みシーケンスのための命令を受け取ることにより、他の方法で動力効果を提供するようにアニメ要素を制御するよう協調することができる。
【0045】
また、本明細書で説明したように、コントローラは、バスバーを通じた電流の流れを妨げることによってアニメ要素の動力効果をオフにすることもできる。さらに、コンベヤは複数のアニメ要素を支持することができ、コントローラは、ゲストを楽しませるショーを生成するために数多くのアニメ要素をグループとして効率的に制御する(例えば、オン/オフし、及び/又はプログラム済みシーケンスを実行する)ことができる。
【0046】
図1では、バスバー18がコンベヤ14の全体に沿って(例えば、ループの全体に沿って、さらなるループを形成して)延びている。しかしながら、バスバー18はコンベヤ14の一部のみに沿って延びることもできる。いくつかの事例では、コンベヤ14に沿って複数のバスバー18を配置して、アニメ要素32の複数のセクションが共に制御されるようにする(例えば、コンベヤ14の一部に沿った一群のアニメ要素32をオフのままにしておく一方で、コンベヤ14の別の部分に沿った別の一群のアニメ要素32をオンにする)こともできる。さらに、コンベヤ14の限られた部分のみに沿って(単複の)バスバー18を設けることによってコンベヤ14の充電セクションを形成することが望ましい場合もある。
【0047】
図4は、遊園地のアトラクション122において使用できる、充電セクション124を含むコンベヤシステム120の実施形態の概略的上面図である。コンベヤ128は、電力貯蔵部品を含む1又は2以上のアニメ要素126を輸送することができる。充電セクション124に沿ってバスバー130が存在することができ、アニメ要素126が充電セクション124を移動すると、バスバーシュー132(例えば、アーム)がバスバー130から電力を伝送して電力貯蔵部品に貯蔵されるようにすることができる。その後、1又は2以上のアニメ要素126がコンベヤシステム120の残り部分134(例えば、非充電セクション)を移動している時に、電力貯蔵部品に貯蔵された電力を使用して動力効果(例えば、動き、ライト、オーディオ)を提供することができる。コンベヤシステム120は、電力貯蔵部品に供給される電荷が、1又は2以上のアニメ要素126がコンベヤシステム120の残り部分134を移動している時に動力効果を提供するのに十分であるように設計することができる。
【0048】
本明細書で上述したように、コンベヤ128の周囲に複数の充電セクション124(例えば、複数のバスバー130)を設けることで、アニメ要素32のセクションが共に制御されるのを可能にし、及び/又はコンベヤ128の周囲の複数の位置で電力貯蔵部品を再充電することができる。例えば、コンベヤ128によって形成されるループの直径方向に向かい合った両側に、及び/又はコンベヤ128に沿って一定間隔で2つのバスバー130を設けることができる。また、(単複の)充電セクション124は、コンベヤ128に沿って及び/又はアトラクション122の他の特徴に対していずれかの好適な位置に(例えば、アニメ要素126がゲストに最も良く見えている時に電力貯蔵部品が消耗してアニメ要素126に電力を供給できなくなる可能性を抑えるために、乗り物経路及び/又はゲストに最も近いコンベヤ128の部分に沿って)配置することができる。
【0049】
本明細書では、本発明のいくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の実際の趣旨に含まれる全てのこのような修正及び変更も対象とすることが意図されていると理解されたい。
【0050】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0051】
10 コンベヤシステム
12 アトラクション
14 コンベヤ
16 コンベヤ駆動システム
18 バスバー
20 コントローラ
22 プロセッサ
24 メモリデバイス
26 記憶装置
28 通信装置
30 出力装置
32 アニメ要素
33 移動方向
34 アーム
36 バスバーシュー
38 フレーム
40 メインフレーム部分
42 支持フレーム部分
44 電圧源
50 乗り物車両
52 移動経路
54 さらなるアニメ要素
【国際調査報告】