(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】クロージャ及びそのオーガナイザアセンブリ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/46 20060101AFI20241029BHJP
【FI】
G02B6/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529378
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 US2022050358
(87)【国際公開番号】W WO2023091635
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513259104
【氏名又は名称】エーエフエル・テレコミュニケーションズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】クールチェイン、 ウィルフレッド
(72)【発明者】
【氏名】リチョウラス、 テッド
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ、 スコット
【テーマコード(参考)】
2H038
【Fターム(参考)】
2H038AA21
2H038CA33
2H038CA37
2H038CA38
(57)【要約】
オーガナイザトレイ及び取り付けプラットフォームを含む光ファイバクロージャが与えられる。オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、トレイ本体はベース壁を含み、ベース壁は、ベース壁を通るように画定された複数のレッグスロット及び一以上の位置決めスロットを含む複数のモジュール取り付け箇所を含む。取り付けプラットフォームは、プラットフォームベースと、当該プラットフォームベースから延びるプラットフォームレッグとを含む。プラットフォームベースは、実質的にベース壁と面一に構成された壁を形成する。プラットフォームレッグは、取り付け箇所にある対応レッグスロットの中に挿入可能である。取り付けプラットフォームは、プラットフォームベースの上面から短手軸に沿うように延びる保持器壁を含む。保持器壁は、テレコミュニケーションモジュールをオーガナイザトレイに取り付け可能とする戻り止めを形成するべく第1方向に沿うように延びる。戻り止めは、第1方向に垂直な第2方向に沿う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバクロージャであって、
クロージャ内部と前記クロージャ内部へのアクセスを与える開口とを形成するカバーと、
前記クロージャ内部の中に挿入可能なオーガナイザアセンブリと
を含み、
前記オーガナイザアセンブリは、
短手軸に沿うように延びるブラケットアセンブリであって、前記ブラケットアセンブリは本体及び複数のヒンジアセンブリを含み、前記複数のヒンジアセンブリは、前記短手軸に沿って直線アレイ状に離間される、ブラケットアセンブリと、
前記ブラケットアセンブリの前記複数のヒンジアセンブリのうちのそれぞれ一つに回転可能に接続可能かつ取り外し可能な一以上のオーガナイザトレイであって、前記オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、前記トレイ本体はベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁と、開端を形成する後端とを含み、前記前壁は閉端を形成し、前記ベース壁は複数のモジュール取り付け箇所を含み、前記モジュール取り付け箇所は、前記ベース壁を通るように画定された複数のレッグスロット及び一以上の位置決めスロットを含み、前記複数のレッグスロットは、前記モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する、一以上のオーガナイザトレイと、
プラットフォームベースと前記プラットフォームベースから延びるプラットフォームレッグとを含む取り付けプラットフォームであって、前記プラットフォームベースは、前記ベース壁と実質的に面一に構成された壁を形成し、前記プラットフォームレッグは、前記取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、前記取り付けプラットフォームは、前記プラットフォームベースの上面から前記短手軸に沿うように延びる保持器壁を含み、前記保持器壁は、前記オーガナイザトレイに取り付け可能なテレコミュニケーションモジュールのための戻り止めを形成するべく第1方向に沿うように延び、前記戻り止めは前記第1方向に垂直な第2方向沿いに存在する、取り付けプラットフォームと
を含む、光ファイバエンクロージャ。
【請求項2】
前記取り付けプラットフォームは、前記プラットフォームレッグにおいて前記オーガナイザトレイに取り外し可能に取り付け可能であり、前記における前記保持器壁が、前記テレコミュニケーションモジュールのための取り外し可能な戻り止めを形成する、請求項1の光ファイバクロージャ。
【請求項3】
前記一以上のオーガナイザトレイは、前記第1側壁、前記第2側壁又は前記前壁から延びる保持器タブを含み、前記保持器タブは、前記オーガナイザトレイに取り付け可能な前記テレコミュニケーションモジュールまで前記短手軸に沿うように延びる戻り止めを形成する、請求項2の光ファイバクロージャ。
【請求項4】
前記取り付けプラットフォームは、前記プラットフォームベースを通るように形成された開口を含み、
前記プラットフォームベースは、前記プラットフォームベースを通るように形成された前記開口の中に延びる片持ちアームを含み、
前記片持ちアームは、前記取り付けプラットフォームを選択的に前記オーガナイザアセンブリに取り付けるべく、前記モジュール取り付け箇所において前記位置決めスロットの中に挿入されるように構成される、請求項1の光ファイバクロージャ。
【請求項5】
前記テレコミュニケーションモジュールは、前記取り付けプラットフォームにおいて前記第1側壁、前記第2側壁、前記前壁及び前記保持器壁の間で前記オーガナイザトレイに取り付け可能である、請求項1の光ファイバクロージャ。
【請求項6】
前記保持器壁は、実質的に前記プラットフォームベースの外周に沿うように延びる、請求項1の光ファイバクロージャ。
【請求項7】
前記保持器壁は、前記テレコミュニケーションモジュールを、実質的に前記プラットフォームベースの外周に沿うように延びる前記保持器壁によって形成されたプラットフォーム内部の中に取り付けるように構成される、請求項6の光ファイバクロージャ。
【請求項8】
前記取り付けプラットフォームは、プラットフォーム側壁を含み、
前記プラットフォーム側壁は、前記テレコミュニケーションモジュールを前記第2方向沿いに取り付けるように構成された側壁セグメントを含む、請求項6の光ファイバクロージャ。
【請求項9】
前記プラットフォーム側壁は、前記テレコミュニケーションモジュールのテレコミュニケーションポートが通って延び得る開口を形成する、請求項8の光ファイバクロージャ。
【請求項10】
前記プラットフォーム側壁における前記開口が側壁セグメント間に形成される、請求項9の光ファイバクロージャ。
【請求項11】
前記取り付けプラットフォームは、
前記外周に沿うように延びて前記第2方向沿いの前記第1境界として構成された前記保持器壁を含む第1取り付けプラットフォームと、
前記外周に沿うように延びて前記第1境界から前記第2方向に沿って分離された第2境界として構成された第2プラットフォームと
を含む、請求項1の光ファイバクロージャ。
【請求項12】
アダプタ取り付け部を含み、
前記アダプタ取り付け部は、取り付けベースと、前記取り付けベースから延びる取り付けレッグとを含み、
前記取り付けベースは、前記ベース壁と実質的に面一な壁を形成し、
前記取り付けレッグは、前記取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、
前記アダプタ取り付け部は、テレコミュニケーションアダプタを受容するべく構成された一以上のアダプタ開口を形成する取り付け壁を含む、請求項11の光ファイバクロージャ。
【請求項13】
前記取り付け壁は前記取り付けベースに一体的に形成される、請求項12の光ファイバクロージャ。
【請求項14】
前記アダプタ取り付け部は、前記取り付け壁の開口において、前記取り付け壁が受容されるチャネルを形成するポストを含む、請求項12の光ファイバクロージャ。
【請求項15】
前記アダプタ取り付け部は、前記ポストにラッチを含み、
前記ラッチは、前記取り付け壁の前記開口において、前記取り付け壁を受容するように構成される、請求項14の光ファイバクロージャ。
【請求項16】
前記取り付けベースは、前記取り付けベースを通るように延びるスロットを形成し、
前記スロットの延びが、前記取り付けベースの外周に平行な、垂直な、又は傾斜した前記取り付け壁の配向に対応する、請求項12の光ファイバクロージャ。
【請求項17】
前記アダプタ取り付け部は、前記取り付けベースから実質的に中心の位置から延びるポストを含み、
前記ポストは、前記取り付け壁に解放可能に結合するように構成されたラッチを含み、
前記取り付け壁は、前記ポストまわりに結合するように構成されたスリーブを含む、請求項12の光ファイバクロージャ。
【請求項18】
前記取り付け壁は、前記プラットフォームベースに沿うように延びるベース部分を含み、
前記ベース部分から、前記プラットフォームベースに形成されたスロットの中に位置決めタブが延びる、請求項17の光ファイバクロージャ。
【請求項19】
前記プラットフォームベースは、前記ポストまわりに円周方向に配列された複数のスロットを形成し、
前記取り付け壁の前記ベース部分は、前記位置決めタブを前記複数のスロットのうちの一つに配置するように前記スリーブから径方向に延びる、請求項18の光ファイバクロージャ。
【請求項20】
前記位置決めタブを前記複数のスロットのうちの一つに選択的に配置することにより、前記取り付け壁は、長手軸又は横軸に平行な、垂直な、又は傾斜した対応角度位置に配置される、請求項19の光ファイバクロージャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の声明
本願は、2021年11月19日に出願された米国仮特許出願第63/281,589号、及び2022年4月11日に出願された米国仮特許出願第63/329,642号の優先権の利益を主張し、これらの開示はその全体が参照によりここに組み入れられる。
【0002】
本開示は一般に、例えば光ファイバケーブル接続のためのクロージャに関する。
【背景技術】
【0003】
「バット(butt)」又は「ドーム状」クロージャとも称される所定のクロージャが、光ファイバケーブルのような伝送ケーブルの接続を容易にするために屋外環境で利用される。ケーブルは、密閉されたベースを通してクロージャに入り、ケーブル要素の接続は当該クロージャの中で行われる。光ファイバケーブルの場合、接続(スプライス)されて一緒にされた光ファイバがクロージャの中に保持される。
【0004】
テレコミュニケーション技術者及びエンジニアのようなユーザは、単一のクロージャの中への光ファイバ接続及びルーティング要素の密度を高めることが求められている。オーガナイザアセンブリが、ますます多くの接続及びテレコミュニケーションモジュールを受容し得る。しかしながら、接続量が増加すると、ケーブル及び引き回し要素も一般に増加するので、接続及びルーティング要素のオーガナイザアセンブリ内におけるさらなる増加、保守及び作業性が阻害され得る。
【0005】
したがって、バットクロージャとともに使用するための改善されたオーガナイザアセンブリが有利となる。詳しくは、上述した欠点のうちの一以上に対処するオーガナイザアセンブリが有利となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/223494号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2016/238811号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2019/162924号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2015/346449号明細書
【発明の概要】
【0007】
本発明の側面及び利点が、以下の説明において部分的に記載され、又は当該説明から理解され得るか、若しくは本発明の実施を通じて知られ得る。
【0008】
本開示の一側面は、カバーと、オーガナイザアセンブリと、ブラケットアセンブリと、オーガナイザトレイと、取り付けプラットフォームとを含む光ファイバクロージャに関する。カバーは、クロージャ内部と、当該クロージャ内部へのアクセスを与える開口とを形成する。オーガナイザアセンブリは、クロージャ内部の中に挿入可能である。オーガナイザアセンブリは、短手軸に沿うように延びるブラケットアセンブリを含む。ブラケットアセンブリは、本体と、複数のヒンジアセンブリとを含む。複数のヒンジアセンブリは、短手軸に沿って直線アレイ状に離間される。オーガナイザトレイは、ブラケットアセンブリにある複数のヒンジアセンブリのうちそれぞれのヒンジアセンブリに対して回転可能に接続可能かつ取り外し可能である。オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、トレイ本体は、ベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁を含み、後端が開端を形成し、前壁が閉端を形成する。ベース壁は、複数のモジュール取り付け箇所を含む。複数のモジュール取り付け箇所は、複数のレッグスロットと、ベース壁を通るように画定された一以上の位置決めスロットとを含む。複数のレッグスロットは、モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する。取り付けプラットフォームは、プラットフォームベースと、当該プラットフォームベースから延びるプラットフォームレッグとを含む。プラットフォームベースは、実質的にベース壁と面一に構成された壁を形成する。プラットフォームレッグは、取り付け箇所にある対応レッグスロットの中に挿入可能である。取り付けプラットフォームは、プラットフォームベースの上面から短手軸に沿うように延びる保持器壁を含む。保持器壁は、テレコミュニケーションモジュールをオーガナイザトレイに取り付け可能とする戻り止めを形成するべく第1方向に沿うように延びる。戻り止めは、第1方向に垂直な第2方向に沿う。
【0009】
本開示の他側面は、カバーと、オーガナイザアセンブリと、ブラケットアセンブリと、オーガナイザトレイと、アダプタ取り付け部とを含む光ファイバクロージャに関する。カバーは、クロージャ内部と、当該クロージャ内部へのアクセスを与える開口とを形成する。オーガナイザアセンブリは、クロージャ内部の中に挿入可能である。オーガナイザアセンブリは、短手軸に沿うように延びるブラケットアセンブリを含む。ブラケットアセンブリは、本体と、複数のヒンジアセンブリとを含む。複数のヒンジアセンブリは、短手軸に沿って直線アレイ状に離間される。オーガナイザトレイは、ブラケットアセンブリにある複数のヒンジアセンブリのうちそれぞれのヒンジアセンブリに対して回転可能に接続可能かつ取り外し可能である。オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、トレイ本体は、ベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁を含み、後端が開端を形成し、前壁が閉端を形成する。ベース壁は、複数のモジュール取り付け箇所を含む。複数のモジュール取り付け箇所は、複数のレッグスロットと、ベース壁を通るように画定された一以上の位置決めスロットとを含む。複数のレッグスロットは、モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する。アダプタ取り付け部は、取り付けベースと、当該取り付けベースから延びる取り付けレッグとを含む。取り付けベースは、実質的にベース壁と面一に構成された壁を形成する。取り付けレッグは、取り付け箇所にある対応レッグスロットの中に挿入可能である。アダプタ取り付け部は、テレコミュニケーションアダプタを受容するように構成された一以上のアダプタ開口を形成する取り付け壁を含む。
【0010】
本発明のこれら及び他の特徴、側面、並びに利点が、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照して良好に理解される。添付の図面は、この明細書の一部に組み込まれ、これを構成しており、種々の例示の実施形態を図示しており、この説明と併せて開示される本発明の原理を説明する役目を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明のベストモードを含む当業者に向けられた本発明の完全かつ有効な開示が、添付図面を参照する本明細書に記載される。
【0012】
【
図1】本開示の実施形態に係るクロージャの斜視図である。
【
図2】本開示の実施形態に係るオーガナイザアセンブリの斜視図である。
【
図3】本開示の実施形態に係るオーガナイザアセンブリの斜視図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの斜視図である。
【
図5A】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図5B】本開示の実施形態に係る
図5Aの取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図5C】本開示の実施形態に係る
図5Bの取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図6】本開示の実施形態に係るテレコミュニケーションモジュール及び取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの斜視図である。
【
図7】本開示の実施形態に係るテレコミュニケーションモジュール及び取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの斜視図である。
【
図8】本開示の実施形態に係るテレコミュニケーションモジュール及び取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの斜視図である。
【
図9A】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図9B】本開示の実施形態に係る
図9Aの取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図10】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図11A】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図11B】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図11C】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図12A】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図12B】本開示の実施形態に係る
図12Aの取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図12C】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図12D】本開示の実施形態に係る
図12Cの取り付けプラットフォームの斜視図である。
【
図13A】本開示の実施形態に係る
図12Aから
図12Dの取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図13B】本開示の実施形態に係る取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図13C】本開示の実施形態に係る
図12Aから
図12Dの取り付けプラットフォームを含むオーガナイザトレイの上面図である。
【
図14】本開示の実施形態に係る、取り付けプラットフォームにあるテレコミュニケーションモジュールと、アダプタ取り付け部にあるテレコミュニケーションアダプタとを含むオーガナイザトレイの斜視図である。
【
図15A】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図15C】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図16A】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図17A】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図17B】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係る
図17Aのアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図17C】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係る
図17Bのアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図18A】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の分解図である。
【
図18B】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図18C】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係る
図18Bのアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図18D】本開示の実施形態に係る
図18Cのアダプタ取り付け部の下面斜視図である。
【
図19A】本開示の側面に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図19B】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係る
図19Aのアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図19C】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係る
図19Aのアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図20A】テレコミュニケーションアダプタを含む、本開示の実施形態に係るアダプタ取り付け部の斜視図である。
【
図20B】本開示の実施形態に係るアダプタ取り付けの一部分の斜視図である。
【
図20C】本開示の実施形態に係る
図20Aのアダプタ取り付け部の一部分の斜視図である。
【
図20D】本開示の実施形態に係る
図20Cのアダプタ取り付け部の一部分の斜視図である。
【
図21】本開示の側面に係るアダプタ取り付け部を含むオーガナイザトレイの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、一以上の例が図面に示される本発明の複数の実施形態を詳細に参照する。各例は、本発明の制限ではなく本発明の説明の態様として与えられる。実際のところ、本発明の範囲又は要旨から逸脱することなく本発明において様々な修正及び変形がなされ得ることは当業者にとって明らかである。例えば、一実施形態の一部として図示又は記載される特徴は、他実施形態とともに使用されて、なおもさらなる実施形態を得ることができる。すなわち、本発明は、添付の特許請求の範囲、及びその等価物の範囲内となるような修正例及び変形例をもカバーすることが意図される。
【0014】
テレコミュニケーションクロージャ、オーガナイザアセンブリ、及び当該オーガナイザアセンブリにおける取り付け構造の実施形態が与えられる。ここで与えられる実施形態は、別個に又はまとめて、テレコミュニケーション技術者及びエンジニアのようなユーザに対し、単一のクロージャの中への光ファイバ接続及び引き回し要素の密度を高めながらも、オーガナイザアセンブリ内での接続及び引き回し要素の保守性及び作業性が許容されることを可能にする。例えば、ここに与えられる取り付けプラットフォーム及びアダプタ取り付け部は、ユーザに対し、テレコミュニケーションモジュール及びテレコミュニケーションアダプタ又は隔壁(bulkheads)の様々な所望の組み合わせを、オーガナイザアセンブリに取り付けることを可能にする。さらなる実施形態によれば、例えば、ケーブル及びテレコミュニケーション要素を、オーガナイザアセンブリ又はクロージャの入口から向けられ及び/又は出口へ向かうように引き回し又は望ましく偏らせるべく、モジュール及びテレコミュニケーションアダプタの様々な所望の配向が許容される。ここに与えられる実施形態により、ユーザは、各オーガナイザアセンブリ及びクロージャにおいて、モジュール、アダプタ、コネクタ及びテレコミュニケーション要素を高密度にパックすることができ、さらには、そのようなことが、様々なテレコミュニケーション要素の作業性(例えば引き回し、接合等)を維持又は改善しながらも、許容され得る。
【0015】
ここで図面を参照すると、本開示に係るクロージャ10及びオーガナイザアセンブリの実施形態が与えられる。本開示に係るクロージャ10と、特にそのオーガナイザアセンブリ及びトレイオーガナイザアセンブリとが、有利なことに、キンク及び減衰のリスクを低減する改善された引き回し機能を与え得る。クロージャ10の所定実施形態が、光ファイバケーブル接続を目的とするバットクロージャ又はドーム状クロージャを形成し得る。本開示に係るクロージャ10、オーガナイザバスケット110、又はそのトレイ200のようなレセプタクルが、有利なことに、ケーブル42をオーガナイザトレイ及びバスケットにおいて又はこれらを通るように様々な位置に固定及び位置決めするための改善された特徴を与え得る。ここに与えられる取り付けプラットフォーム及びアダプタ取り付け部のような取り付け構造物が、有利なことに、効率的かつ効果的なファイバ装着、ファイバスプライスを許容し、ケーブル引き回しの一貫性を改善し、クロージャに適合して回転する様々なトレイ幾何学形状の設置、実装及びアクセスを許容し、又は、レセプタクルの中へ及び外に延びるケーブルのキンク、バインディング、干渉を低減するように回転可能なレセプタクルを離れるように位置決めすることができる。
【0016】
ここで
図1を参照すると、本開示に係るクロージャ10が、カバー20を含む。カバー20は一般に、内部22と、内部22へのアクセスを与える開口24を画定するドーム状カバーである。カバー20は、内部22を画定する内面26と、外部環境に露出される対向外面28とを含み得る。
【0017】
オーガナイザアセンブリ30は、クロージャ10の、例えば長手軸に沿って、内部22に挿入可能である(よってその中に配置される)。オーガナイザアセンブリ30は、伝送コンポーネントの接続を容易にするべく、一以上のオーガナイザトレイ200及び/又は他の適切なコンポーネントを含み得る。例えば、光ファイバケーブルとともに使用する場合、その光ファイバ間のスプライス部が、様々なスプライストレイに収容され得る。
【0018】
ベース40が、内部22に少なくとも部分的に挿入可能である(よってその中に少なくとも部分的に配置される)。いくつかの実施形態において、オーガナイザアセンブリ30がベース40に接続される結果、ベース40の挿入によって、トレイアセンブリ30の内部22への挿入が引き起こされる。ケーブル42が、ベース40を通して内部22に挿入されてよく、その伝送要素(例えば光ファイバ)間の接続が、オーガナイザアセンブリ30のオーガナイザトレイ200のような、内部22の中でなされ得る。
【0019】
図2から
図3は、本開示の実施形態に係るオーガナイザアセンブリ30及びそのコンポーネントの様々な実施形態を示す。相互に直交する座標系が、本開示に係るオーガナイザアセンブリ30に対して画定されてよく、相互に直交する長手軸102、横軸104及び短手軸106を含んでよい。
【0020】
図2から
図3を参照すると、本開示に係るオーガナイザアセンブリ30がバスケット110を含み得る。バスケット110は一般に、オーガナイザアセンブリ30のベース外部の少なくとも一部分を形成し、外面112及び内面114を含む。バスケット110は、第1端116と第2端118との間で、長手軸102沿いに延び得る。第1端116は、図示のように開端であってよく、その結果、長手軸102沿いにかつ長手軸102に平行に向けられているケーブル42(
図1)又はその伝送要素が、第1端116を通ってバスケット110の内部120に出入りすることができる。第2端118は、図示のように閉端であってよく、その結果、長手軸102沿いにかつ長手軸102に実質平行に向けられているケーブル42又はその伝送要素が、第2端118を通ってバスケット110の内部120に入ることはできず、その代わりにバスケット110の表面に遭遇する。
【0021】
バスケット110はさらに、第1側122と第2側124との間で横軸104に沿うように延びてよく、第1側122及び第2側124の双方が(第2端118に関して上述したように)閉じられてよい。例示的な実施形態において、第1端116と第2端118との間の長さは、第1側122と第2側124との間の長さよりも大きい。さらに、例示的な実施形態において、閉じた第2端118の部分とベース部分126との間、閉じた第1側部分122とベース部分126との間、閉じた第2側部分124とベース部分126との間、閉じた第2端118部分と閉じた第1側部分122との間、及び/又は閉じた第2端118部分と閉じた第2側部分124との間の遷移部が湾曲している。
【0022】
バスケット110は一般に、ケーブル42及び/又はその伝送要素がクロージャ10及びそのオーガナイザアセンブリ30を通って引き回されるときに、余分なケーブル42及び/又はその伝送要素を収容するために利用することができる。
【0023】
バスケット110はさらに上側周縁リップ128を含んでよい。上側周縁リップ128は、第1端116と第2端118との間、例えば両側122、124上に延びてよく、さらに、閉じた第2端118に沿うように、両側122、124間に延びてよい。例えば、リップ128は、例えば両側122、124及び第2端118沿いに、バスケット110の上側エッジに沿うように(短手軸106に沿うように)延びてよい。
【0024】
図3を参照すると、いくつかの実施形態において、バスケット110がさらに、複数のバスケット保持器タブ132を含み得る。各バスケット保持器タブ132が、バスケット110から内部120へと延びる。タブ132は、バスケット110の上側エッジにおいて、例えばリップ128に隣接して、バスケット110に接続され得る。さらに、例示的な実施形態において、タブ132は取り外し可能である。いくつかの実施形態において、タブ132は、内部120の中の内面114においてバスケット110に接続され得る。タブ132は一般に、内部120においてケーブル42及び伝送要素を、その組み立て、スプライス等のときに引き回して保持するのを支援してよい。
【0025】
図2から
図3を参照すると、コネクタシャフト138が、コネクタシャフト138の少なくとも一部分がバスケット110の外部となるように、第1端116から長手軸102に沿うように延びてよい。コネクタシャフト138は、ベース40(
図1)に接続されてよく、ひいてはオーガナイザアセンブリ30及びベース40に一緒に接続されてよい。
【0026】
ブラケットアセンブリ140が、例えば第1端116において、バスケット110から短手軸106に沿うように延びてよい。ブラケットアセンブリ140は、本体142及び複数のヒンジアセンブリ144を含んでよい。これらのヒンジアセンブリ144は、短手軸106沿いの直線アレイ状に離間されてよい。例示的な実施形態において、ヒンジアセンブリ144は、短手軸106に沿って階段状にされる。これらの実施形態において、ヒンジアセンブリ144の直線アレイは、短手軸106沿いに又は短手軸106に平行に向けられるのではなく、短手軸106に対して傾斜される。ヒンジアセンブリ144を含む本体142の少なくとも当該一部分も、そのように傾斜されてよい。かかる角度は、図示のように、短手軸106と長手軸102との間としてよい。
【0027】
本開示に係るオーガナイザアセンブリ30はさらに、一以上のオーガナイザトレイ200を含んでよい。各オーガナイザトレイ200は、回転可能かつ取り外し可能に接続可能であり、ひいては、例えば複数のヒンジアセンブリ144のうちの一つのブラケットアセンブリ140に回転可能に接続され得る。各オーガナイザトレイ200は、例えば、オーガナイザトレイ200が長手軸102に沿うように整列される(
図2に示されるような)第1位置と、オーガナイザトレイ200が短手軸106と長手軸102との間の一定角度に沿って整列される(
図3に示されるような)第2位置との間で、回転可能であってよい。
【0028】
オーガナイザトレイ200はトレイ本体202を含み得る。トレイ本体202は、例えば、ベース壁204、第1側壁206、第2側壁208及び前壁210を含み、さらに後端212を画定し得る。第1側壁206と第2側壁208とは、横軸104沿いに離間され得る。前壁210と後端212とは、(例えば、第1位置にあるときは長手軸102沿いに)離間されてよい。後端212は、図示のように開端としてよく、その結果、長手軸102沿いにかつ長手軸102に平行に向けられているケーブル42(
図1)又はその伝送要素は、オーガナイザトレイ200が第1位置にあるときに、後端212を通ってオーガナイザトレイ200の内部214に出入りすることができる。前壁210及び側壁206、208は、閉端及び閉側を画定し得る。トレイカバー203(
図2から
図3)が、例えばトレイ200の内部214にエンクロージャを与えるように、トレイ本体202の上に延びるように取り外し可能に位置決めされ得る。
【0029】
オーガナイザトレイ200は保持器タブ216を含み得る。各保持器タブ216が、側壁206、208又は前壁210のような壁から内部214へ延びる。保持器タブ216は一般に、内部214においてケーブル(例えばケーブル42)及び伝送要素を、例えば組み立て、スプライス等のときに引き回して保持するのを支援してよい。
【0030】
開口218が、ベース壁204を通るように形成されてよく、それぞれの保持器タブ216の箇所に実質的に対応してよい。
図2を参照すると、いくつかの実施形態において、クロージャ10が、互いの上に積層可能な複数のオーガナイザトレイ200を含み得る。第1オーガナイザトレイ200にある開口218により、隣接する第2オーガナイザトレイ200にあるタブ216を、第1オーガナイザトレイ200にある開口218の中に位置決めすることが許容され得る。したがって、第2オーガナイザトレイトレイ200が第1オーガナイザトレイ200の上に積層され得る。さらにいくつかの実施形態において、カバー203は、最上部のオーガナイザトレイ200に装着されてよい。最上部のオーガナイザトレイ200の下にある一以上の隣接するオーガナイザトレイ200が、それぞれの開口218に位置決めされ又はそれぞれの開口218に整列されたタブ216を含み得る。これにより、例えば、隣接するオーガナイザトレイ200が、最上部のオーガナイザトレイ200のカバー203によって与えられるオーガナイザトレイ200の内部214を封入し又は覆い隠すことが許容される。
【0031】
図4を参照すると、オーガナイザトレイ200が、後端212から長手軸102に沿うように延びるヒンジ222を含み得る。オーガナイザトレイ200は後壁211を含み得る。後壁211は、後端212に位置決めされて実質的に横軸104及び短手軸106に沿うように延びる。後壁211は、部分的に側壁206、208間に延びてよい。これにより、例えば、後端212が開端を形成し、ケーブル42及び伝送要素が、その開端を通ってオーガナイザトレイ200の内部214に延び得る。ヒンジ222は、ヒンジアセンブリ144(
図2から
図3)の中へと延びるように構成される部材又は凸部224を含み得る。オーガナイザトレイ200は、ヒンジアセンブリ144に解放可能に装着可能なヒンジ222を介してブラケットアセンブリ140に回転可能に装着され得る。
【0032】
図4及び
図6を参照すると、ベース壁204は、複数のモジュール取り付け箇所240を含み得る。例示的な実施形態において、モジュール取り付け箇所240は、ベース壁204を通るように画定され得る複数のレッグスロット242を含み得る。各モジュール取り付け箇所240は、ベース壁204を通るように画定され得る一以上の位置決めスロット244を含み得る。レッグスロット242は、モジュール取り付け箇所240の周縁の少なくとも一部分を画定し得る。いくつかの実施形態において、レッグスロット242は、モジュール取り付け箇所240の複数のコーナーに配置される。複数の位置決めスロット244は、モジュール取り付け箇所240の周縁内に画定されてよく、例えば、直線アレイ状に延びてよい。位置決め開口246が、取り付け箇所240にあるベース壁204の中へと画定され得る。位置決め開口246は、モジュール取り付け箇所240の周縁から内部エリアへ向かうように延びてよい。いくつかの実施形態において、位置決め開口246が、位置決めスロット244に対して垂直に又は傾斜して延びるスロットを形成し得る。したがって、位置決めスロット244及び位置決め開口246は、互いに垂直な又は傾斜した方向に沿ってベース壁204を通るように延びてよい。レッグスロット242及び位置決めスロット244は一般に、取り付けプラットフォーム400の、モジュール取り付け箇所240におけるオーガナイザトレイへの取り外し可能な接続を容易にし得る。
【0033】
ここで
図4から
図6を参照すると、取り付けプラットフォーム400の実施形態が与えられる。
図5Aから
図5Cは、取り付けプラットフォーム400の実施形態の斜視図を与える。取り付けプラットフォーム400は、ベース402と、ベース402から延びるレッグ404とを含み得る。レッグ404は、ベース402の下から、長手軸102、横軸104、又はこれらの双方に沿うように延びてよい。ベース402は、オーガナイザトレイ200におけるベース壁204と実質的に面一となる表面を形成するように構成された壁又はプラットフォームを形成し得る。レッグ404は、ベース402の周縁から延びて、少なくとも部分的にベース402の周縁を形成してよい。例えば、ベース402の複数のコーナーに配置されてよい。位置決めタブ406が、短手軸106に沿うように延び、オーガナイザトレイ200における位置決め開口246に対応してよい。位置決めタブ406は、一対のレッグ404間でベース402に位置決めされてよい。例えば、位置決めタブ406は、ベース402の周縁からベース402の内部エリアへ向かうように延びてよい。
【0034】
図4から
図6を参照すると、取り付けプラットフォーム400は、モジュール取り付け箇所240においてオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。各レッグ404は、取り付け箇所240における対応レッグスロット244の中に挿入可能である。取り付けプラットフォーム400は、ベース402を通る一以上の開口408を形成し得る。片持ちアーム410が、ベース402から開口408の中に延びる。各片持ちアーム410が、片持ちアーム410の遠位端にタブ412を含み得る。取り付け箇所240において、オーガナイザトレイ200にある取り付けプラットフォーム400を選択的に接続又は接続解除するべく、片持ちアーム410が、例えばそのタブ412が、モジュール取り付け箇所240にある位置決めスロット244の中に挿入されてよい。
【0035】
例示的な実施形態では、取り付けプラットフォーム400は、モジュール取り付け箇所240において複数の異なる配向でオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。例えば、複数の位置決めスロット244は、片持ちアーム410が、例えばそのタブ412が、取り付けプラットフォーム400の配向に応じて複数の位置決めスロット244のうちの異なる一つに挿入され得るように配向されてよい。
【0036】
取り付けプラットフォーム400は、ベース402の上面から短手軸106に沿うように延びる保持器壁420を含み得る。保持器壁420は、例えば、例えば
図6に描かれるようにテレコミュニケーションモジュール300がオーガナイザトレイに取り付け可能となる戻り止め又は外周を形成するべく、横軸104に沿うように延びてよい。取り付けプラットフォーム400にある保持器壁420は、取り外し可能な壁を形成してよく、オーガナイザトレイ200にある前壁210とともに一緒になってオーガナイザトレイ200の内部214内の外周を形成してよい。その外周にモジュール300が位置決めされ、少なくとも長手軸102に沿って固定可能となる。一以上のタブ216が、例えば短手軸106に沿うようにモジュール300を保持するべく、モジュール300の上に延びてよい。側壁206、208が、又は側壁206、208に対する前壁210の湾曲部が、横軸104に沿ってモジュール300を保持し得る。
【0037】
いくつかの実施形態において、取り付けプラットフォーム400はさらに、長手軸102沿いに、横軸104沿いに、又はこれらの間の傾斜方向に延びるプラットフォーム保持器タブ430を含む。保持器タブ430は、ベース402から短手軸106に沿うように延びる壁428から延びてよい。保持器タブ430は、例えば、一般に、内部214においてケーブル(例えばケーブル42)及び伝送要素を、例えば組み立て、スプライス等のときに引き回して保持するのをするべく、オーガナイザトレイ200にある保持器タブ216と同様に形成され得る。
【0038】
ここで
図7から
図10を参照すると、取り付けプラットフォーム700の実施形態が与えられる。
図7から
図8は、様々な配向でモジュール取り付け箇所240に位置決めされた取り付けプラットフォーム700の斜視図を与え、
図9Aから
図9B及び
図10は、取り付けプラットフォーム700の実施形態の斜視図を与える。
【0039】
取り付けプラットフォーム700は、ベース702と、ベース702から延びるレッグ704とを含み得る。レッグ704は、ベース702の下から、長手軸102、横軸104、又はこれらの双方に沿うように延びてよい。ベース702は、オーガナイザトレイ200におけるベース壁204と実質的に面一となる表面を形成するように構成された壁又はプラットフォームを形成し得る。レッグ704は、ベース702の周縁から延びて、少なくとも部分的にベース702の周縁を形成してよい。例えば、ベース702の複数のコーナーに配置されてよい。位置決めタブ706が、短手軸106に沿うように延び、オーガナイザトレイ200における位置決め開口246に対応してよい。位置決めタブ706は、一対のレッグ704間でベース702に位置決めされてよい。例えば、位置決めタブ706は、ベース702の周縁からベース702の内部エリアへ向かうように延びてよい。
【0040】
取り付けプラットフォーム700は、モジュール取り付け箇所240においてオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。各レッグ704は、取り付け箇所240における対応レッグスロット244の中に挿入可能である。取り付けプラットフォーム700は、ベース702を通る一以上の開口708を形成し得る。片持ちアーム710が、ベース702から開口708の中に延びる。各片持ちアーム710が、片持ちアーム710の遠位端にタブ712を含み得る。取り付け箇所240において、オーガナイザトレイ200にある取り付けプラットフォーム700を選択的に接続又は接続解除するべく、片持ちアーム710が、例えばそのタブ712が、モジュール取り付け箇所240にある位置決めスロット244の中に挿入されてよい。
【0041】
図9Aから
図9B及び
図10を参照すると、取り付けプラットフォーム700が保持器壁720を含む。保持器壁720は、少なくとも部分的に、取り付けプラットフォーム700における内部714を形成し得る。例えば、保持器壁720は、実質的にベース702の外周に沿うように延びてよい。保持器壁720は、第1方向に沿って、例えば横軸104に沿って、モジュール300を固定する又は取り付けるように構成されてよい。取り付けプラットフォーム700は、一対の保持器壁720間に延びる側壁724を含み得る。例えば、側壁724は、保持器壁720から実質的に垂直に延びてよい。側壁724は、保持器壁720とともに、ベース702まわりの周縁壁又は外周の少なくとも一部分を形成し得る。側壁724は開口722を形成し得る。側壁724は、第2方向に沿って、例えば長手軸102に沿って、モジュール300を固定する又は取り付けるように構成された側壁セグメント726を含み得る。開口722は、側壁セグメント726間にギャップを形成し得る。このギャップを通るようにモジュール300のポート310(
図6から
図8)が延びる。例えば、
図9Aから
図9Bを参照すると、取り付けプラットフォーム700から形成される開口722が、側壁セグメント726よりも低い側壁724の一部分を(例えばベース702の近くに又はベース702と面一に)形成する。他例において、
図10を参照すると、保持器壁720が、内部714の一部分がベース702によって境界決めされないように、ベース702を超えるように延びてよい。開口722は、側壁セグメント726間に開口を形成し得る。様々な実施形態において、ポート310、又はこれに結合されたファイバ若しくは他の伝送要素が、保持器壁720の延長部への実質的に共通の方向に(例えば
図6から
図8に描かれる長手軸102に沿って)開口722を通るように延びてよい。
【0042】
取り付けプラットフォーム700は、保持器壁720において短手軸106に沿うように延びる通路718を形成し得る。通路718はさらに、短手軸106沿いにレッグ704にアクセス可能なように、ベース702を通るように延びてよい。通路718は、例えば、保持器壁720が短手軸106に沿ってレッグ704を覆い隠すのを除去するように、保持器壁720に切り欠き、開口又は凸部を形成してよい。
【0043】
例示的な実施形態では、取り付けプラットフォーム700は、モジュール取り付け箇所240において複数の異なる配向でオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。例えば、複数の位置決めスロット244は、片持ちアーム710が、例えばそのタブ712が、取り付けプラットフォーム700の配向に応じて複数の位置決めスロット244のうちの異なる一つに挿入され得るように配向されてよい。
【0044】
図7は、モジュール300が位置決めスロット244に直接隣接して位置決めされるように位置決めされた取り付けプラットフォーム700を描く。第1モジュール300の複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って前壁210に向かうように延び、第2モジュール300の複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って後端212に向かうように延びる。
【0045】
図8は、複数のモジュール300が互いから離間されるように、すなわち、占有されていない位置決めスロット244がモジュール300間に位置決めされ得るように、位置決めされた取り付けプラットフォーム700を描く。各モジュール300における複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って開端に向かうように(例えば後端212に向かうように)延びてよい。
【0046】
図11Aから
図11Cは、オーガナイザトレイ200における取り付けプラットフォーム1100A、1100Bの実施形態を与える。
図11Aから
図11Cは、様々な配向でモジュール取り付け箇所240に位置決めされた取り付けプラットフォーム1100の斜視図を与え、
図12Aから
図12Dは、取り付けプラットフォーム1100A、1100Bの実施形態の斜視図を与える。
図13Aから
図13Cは、オーガナイザトレイ200の実施形態を与える。これらは、取り付けプラットフォーム及びテレコミュニケーションモジュール300の実施形態を含む。
図11Aから
図11C、
図12Aから
図12B、及び
図13Aから
図13Cを参照すると、取り付けプラットフォームが、長手軸102沿いの第1境界として構成された第1取り付けプラットフォーム1100Aを含み得る。
図11Aから
図11C、
図12Cから
図12D、及び
図13Aから
図13Cを参照すると、取り付けプラットフォームが、第1境界とは別個の長手軸102沿いの第2境界として構成された第2取り付けプラットフォーム1100Bを含み得る。
【0047】
取り付けプラットフォーム1100A、1100Bは、ベース1102と、ベース1102から延びるレッグ1104とを含み得る。レッグ1104は、ベース1102の下から、長手軸102、横軸104、又はこれらの双方に沿うように延びてよい。ベース1102は、オーガナイザトレイ200におけるベース壁204と実質的に面一となる表面を形成するように構成された壁又はプラットフォームを形成し得る。レッグ1104は、ベース1102の周縁から延びて、少なくとも部分的にベース1102の周縁を形成してよい。例えば、ベース1102の複数のコーナーに配置されてよい。位置決めタブ1106が、短手軸106に沿うように延び、オーガナイザトレイ200における位置決め開口246に対応してよい。位置決めタブ1106は、一対のレッグ1104間でベース1102に位置決めされてよい。例えば、位置決めタブ1106は、ベース1102の周縁からベース1102の内部エリアへ向かうように延びてよい。
【0048】
取り付けプラットフォーム1100A、1100Bは、モジュール取り付け箇所240においてオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。各レッグ1104は、取り付け箇所240における対応レッグスロット244の中に挿入可能である。取り付けプラットフォーム1100A、1100Bは、ベース1102を通る一以上の開口1108を形成し得る。片持ちアーム1110が、ベース1102から開口1108の中に延びる。各片持ちアーム1110が、片持ちアーム1110の遠位端に、例えば取り付けプラットフォーム400、700に描かれるように、タブを含み得る。取り付けプラットフォーム1100A、1100Bは、取り付けプラットフォーム400、700に関して記載されたように、オーガナイザトレイ200において取り付け箇所240に選択的に接続され又は接続解除されてよい。
【0049】
図12Aから
図12Dを参照すると、取り付けプラットフォーム1100A、1100Bが保持器壁1120を含む。保持器壁720は、部分的にベース1102の外周に沿うように延びてよい。保持器壁1120は、第1方向に沿って、例えば長手軸102に沿って、モジュール300(
図13Aから
図13C)を固定する又は取り付けるように構成されてよい。保持器壁1120は、第2方向に沿って、例えば横軸104に沿って、モジュール300を固定する又は取り付けるように構成された側壁セグメント1126を含み得る。
【0050】
様々な実施形態において、取り付けプラットフォーム1100A、1100Bは、例えば、長手軸102に沿った戻り止め又は境界を形成するべく、実質的に横軸104沿いに延びる保持器壁1120を含む。側壁セグメント1126が、少なくとも部分的に長手軸102に沿うように取り付けプラットフォーム1100A、1100Bの他方に向かって延びる。取り付けプラットフォーム1100A、1100B間の保持器壁1120が、モジュール300が位置決めされる内部1114を形成し得る。
図11Aを参照すると、内部1114は、長手軸102に沿うように取り付けプラットフォーム1100A、1100Bの隣接ペア間に広がってよい。
図11Bから
図11Cを参照すると、内部1114は、長手軸102沿いに互いから離間する一ペアの取り付けプラットフォーム1100A、1100B間で長手軸102に沿うように広がってよい。例えば、一以上の取り付け箇所240が、例えば占有されていない取り付け箇所が、当該一ペアの取り付けプラットフォーム1100A、1100B間に位置決めされてよい。
図13Aから
図13Cを参照すると、対応するサイズ又は幾何学的形状のモジュール300が内部1114に位置決めされてよい。
【0051】
例示的な実施形態では、取り付けプラットフォーム700は、モジュール取り付け箇所240において複数の異なる配向でオーガナイザトレイ200に取り外し可能に接続可能としてよい。例えば、複数の位置決めスロット244は、片持ちアーム710が、例えばそのタブ712が、取り付けプラットフォーム700の配向に応じて複数の位置決めスロット244のうちの異なる一つに挿入され得るように配向されてよい。
【0052】
図7は、モジュール300が位置決めスロット244に直接隣接して位置決めされるように位置決めされた取り付けプラットフォーム700を描く。第1モジュール300の複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って前壁210に向かうように延び、第2モジュール300の複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って後端212に向かうように延びる。
【0053】
図8は、複数のモジュール300が互いから離間されるように、すなわち、占有されていない位置決めスロット244がモジュール300間に位置決めされ得るように、位置決めされた取り付けプラットフォーム700を描く。各モジュール300における複数のポート310が、長手軸102に沿って開口722を通って開端に向かうように(例えば後端212に向かうように)延びてよい。
【0054】
ここで
図14を参照すると、アダプタ取り付け部1500の実施形態を含むオーガナイザトレイ200の実施形態の斜視図が与えられる。アダプタ取り付け部1500の様々な実施形態が、取り付けプラットフォーム400、700、1100に関して記載されたように、ベース1502及びレッグ1504を含む。アダプタ取り付け部1500はさらに、取り付けプラットフォーム400、700、1100に関して記載されたように、位置決めタブ1506、片持ちアーム1510が通るように延びる開口1508、又はその双方のうちの一以上を含み得る。アダプタ取り付け部1500の実施形態は、光ファイバアダプタ又は結合器のようなアダプタ350を、アダプタ壁1520において受容及び固定するように構成される。
【0055】
図15Aから
図15D及び
図16Aから
図16Bを参照すると、アダプタ取り付け部1500の実施形態が与えられる。様々な実施形態において、アダプタ取り付け部1500は壁1520を含み得る。壁1520は、壁1520を通る一以上のアダプタ開口1522を形成する。壁1520は、開口1522を通してアダプタ350を受容するように構成される。様々な実施形態において、壁1520は、ベース1502に一体的に形成される。いくつかの実施形態において、例えば
図15Aから
図15Dに描かれるように、壁1520は、ベース1502に沿って一定角度で若しくは斜めに、又は長手軸102及び短手軸104に対して傾斜するように、延びる。なおもいくつかの実施形態において、例えば
図16Aから
図16Bに描かれるように、壁1520は、ベース1502の外周に平行若しくは垂直に、又は長手軸102及び横軸104に平行若しくは垂直に、延びる。
【0056】
図17Aから
図17C、
図18Aから
図18D、及び
図19Aから
図19Cを参照すると、アダプタ取り付け部1500の実施形態が与えられる。アダプタ取り付け部1500は、壁1520を受容するように構成されたポスト1516を含み得る。壁1520は、ベース1502から取り外し可能としてよい。壁1520は、ポスト1516を受容するように構成されたノッチ又は開口1524を含み得る。壁1520は、短手軸106に対して上下に回転可能であってよく、又は短手軸106に沿って並進可能であってよい。
【0057】
例えば、
図17Aから
図17Cを参照すると、壁1520は、ポスト1516において回転可能である。アダプタ取り付け部1500は、長手軸102又は横軸104に沿って互いから分離された2以上のポスト1516を含み得る。単数又は複数のポスト1516がチャネル1517を形成し得る。チャネル1517において、壁1520が開口1524に受容される。
【0058】
図18Aから
図18Dを参照すると、壁1520は、短手軸106に沿って上下に並進可能であってよい。アダプタ取り付け部1500はポスト1516を含み、さらには、ポスト1516におけるラッチ1518を含み得る。ラッチ1518は、壁1520を開口1524において受容するように構成される。開口1524は、ラッチ1518が壁1520に装着され得る貫通孔を形成し得る。
【0059】
図17Aから
図17C及び
図18Aから
図18Dを参照すると、ベース1502は、壁1520のベース部分1521を受容するように構成されたスロット1514を形成し得る。スロット1514は、壁1520に関して記載されたように、ベース1502を通って平行に、垂直に、又は傾斜して、延びるように構成されてよい。例えば、ベース1502を通るスロット1514の延びが、ベース1502に対する壁1520の延びに対応し得る。スロット1514の両端にポスト1516が位置決めされ得る。ポスト1516は、例えば、壁1520を受容してベース部分1521をスロット1514の中に位置決めする。
【0060】
図19Aから
図19Cを参照すると、アダプタ取り付け部1500の実施形態が与えられる。
図19Aから
図19Cに描かれるアダプタ取り付け部1500が、
図17Aから
図17C及び
図18Aから
図18Dに記載されるように構成され得る。
図19Aから
図19Cにおいて、ポスト1516と壁1520とは一緒になってチャネルを形成する。このチャネルは、当該チャネルを通して締結具1519を受容するように延びる。締結具1519は、リベット、クリップ、リベットクリップ、ピン、スナップロック、ねじ、タイロッド、ワッシャー、ナットプレート、若しくは他の適切なタイプの締結具、又はそれらの組み合わせを含んでよい。締結具1519は、ベース1502から延びるポスト1516を通って、壁1520をベース1502に取り付け得る。ポスト1516と壁1520とは互いに対して面一に延びてよい。
【0061】
ここで
図20Aから
図20Dを参照すると、アダプタ取り付け部2000の実施形態が与えられる。アダプタ取り付け部2000の様々な実施形態が、アダプタ取り付け部1500に関して記載されてように、ベース2002及びレッグ2004を含む。アダプタ取り付け部2000はさらに、アダプタ取り付け部1500に関して記載されたように、位置決めタブ2006、片持ちアームが通るように延びる開口、又はその双方のうちの一以上を含み得る。アダプタ取り付け部2000の実施形態は、アダプタ350を、例えば一以上のアダプタ開口2022を通して、アダプタ壁2020において受容及び固定するように構成される。
【0062】
アダプタ取り付け部2000は、壁2020を受容するように構成されたポスト2016を含み得る。壁2020は、ベース2002から取り外し可能であり、ポスト2016まわりに回転可能である。例えば、ポスト2016は、ベース2002から、実質的に中心の位置から延びてよい。ポスト2016は、壁2020に解放可能に引っかかるロック又はラッチ2018を含み得る。例えば、壁2020は、ポスト2016まわりに結合するように構成されたスリーブ2023を含み得る。スリーブ2023は、ポスト2016が通って短手軸106沿いに延び得るチャネル2024を形成し得る。スリーブ2023は、壁2020において中心箇所に沿って位置決めされ得る。例えば、スリーブ2023は、壁2020に形成された一ペアのアダプタ開口2022間に位置決めされてよい。この開口を通してアダプタ350が受容される。
【0063】
様々な実施形態において、壁2020はベース部分2021を含む。ベース部分2021は、ベース2002に沿うように延びて位置決めタブ2019を含み得る。位置決めタブ2019は、短手軸106に沿うように延び、ベース2002に形成されたスロット2014の中に入ってよい。壁2020における位置決めタブ2019は、壁2020、壁開口2022及びアダプタ350を所望の角度方向に沿うように配向させるべく、一以上のスロット2014に選択的に配置されてよい。例えば、
図20Bを参照すると、ポスト2016まわりに円周方向に配列されてベース2002を通るように複数のスロット2014が形成され得る。ベース部分2021はスリーブ2023から径方向に延び、位置決めタブ2019は、ベース部分2021の径方向遠位端に(すなわちスリーブ2023よりも遠位に)位置決めされる。位置決めタブ2019を所望のスロット2014に選択的に配置することにより、壁2020を、ひいては開口2022及びそれを通って延びるアダプタ350を、長手軸102及び横軸104に平行な、垂直な又は傾斜した一以上の角度位置に配置することができる。
【0064】
図21を参照すると、複数のアダプタ取り付け部2000を含むオーガナイザアセンブリ200の上面図が与えられる。複数のアダプタ取り付け部2000はそれぞれが、異なる角度位置に位置決めされる。ここで、位置決めタブ2019が、壁2020を各角度位置に配置するように異なるスロット2014に配置される。アダプタ取り付け部2000を異なる角度位置に固定することにより、ユーザは、ケーブル及び伝送要素を、異なる方向に沿うように選択的に引き回すことができる。これにより、例えば、絡み合いが回避されて効率的な引き回しが許容される。
【0065】
ここに与えられるクロージャ10、オーガナイザアセンブリ30、オーガナイザバスケット110、オーガナイザトレイ200、取り付けプラットフォーム400、700、1100A、1100B、及びアダプタ取り付け部1500、2000は、別個に又はまとめて、ユーザに対し、単一のクロージャの中へのモジュール300、アダプタ350、ケーブル42、並びに送信及び引き回し要素の密度を高めながらも、クロージャ10、オーガナイザアセンブリ30又はオーガナイザトレイ200の中での接続及び引き回し要素の保守性及び作業性が許容されることを可能にし得る。例えば、ここに与えられる取り付けプラットフォーム400、700、1100A、1100B及びアダプタ取り付け部1500、2000は、ユーザに対し、テレコミュニケーションモジュール300及びテレコミュニケーションアダプタ350の様々な所望の組み合わせを、オーガナイザトレイ200に取り付けることを可能にする。さらなる実施形態により、例えば、ケーブル及びテレコミュニケーション要素を、入口から向けられ及び/又は出口(例えば後端212)へ向かうように引き回し又は望ましく偏らせるべく、モジュール300及びアダプタ350の様々な所望の配向が許容される。ここに与えられる実施形態により、ユーザは、各オーガナイザトレイ200において、モジュール300、アダプタ350及びテレコミュニケーション要素を高密度にパックすることができ、さらには、そのようなことが、様々なテレコミュニケーション要素の作業性(例えば引き回し、接合等)を維持又は改善しながらも許容され得る。
【0066】
本発明のさらなる側面が、以下の実施形態の一つ以上によって与えられる。
【0067】
[条項1]光ファイバクロージャであって、クロージャ内部、及び当該クロージャ内部へのアクセスを与える開口を形成するカバーと、当該クロージャ内部に挿入可能なオーガナイザアセンブリであって、当該オーガナイザアセンブリは、短手軸に沿うように延びるブラケットアセンブリを含み、当該ブラケットアセンブリは本体及び複数のヒンジアセンブリを含み、当該複数のヒンジアセンブリは、当該短手軸に沿って直線アレイ状に離間される、オーガナイザアセンブリと、当該ブラケットアセンブリの当該複数のヒンジアセンブリのうちのそれぞれ一つに回転可能に接続可能かつ取り外し可能な一以上のオーガナイザトレイであって、当該オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、当該トレイ本体はベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁と、開端を形成する後端とを含み、当該前壁は閉端を形成し、当該ベース壁は複数のモジュール取り付け箇所を含み、当該モジュール取り付け箇所は、当該ベース壁を通るように画定された複数のレッグスロット及び一以上の位置決めスロットを含み、当該複数のレッグスロットは、当該モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する、一以上のオーガナイザトレイと、プラットフォームベースと当該プラットフォームベースから延びるプラットフォームレッグとを含む取り付けプラットフォームとを含み、当該プラットフォームベースは、当該ベース壁と実質的に面一に構成された壁を形成し、当該プラットフォームレッグは、当該取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、当該取り付けプラットフォームは、当該プラットフォームベースの上面から当該短手軸に沿うように延びる保持器壁を含み、当該保持器壁は、当該オーガナイザトレイに取り付け可能なテレコミュニケーションモジュールのための戻り止めを形成するべく第1方向に沿うように延び、当該戻り止めは当該第1方向に垂直な第2方向沿いに存在する、光ファイバクロージャ。
【0068】
[条項2]当該取り付けプラットフォームは、当該プラットフォームレッグにおいて当該オーガナイザトレイに取り外し可能に取り付け可能であり、当該取り付けプラットフォームにおける当該保持器壁が、当該テレコミュニケーションモジュールのための取り外し可能な戻り止めを形成する、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0069】
[条項3]当該一以上のオーガナイザトレイは、当該第1側壁、当該第2側壁又は当該前壁から延びる保持器タブを含み、当該保持器タブは、当該オーガナイザトレイに取り付け可能な当該テレコミュニケーションモジュールまで当該短手軸に沿うように延びる戻り止めを形成する、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0070】
[条項4]当該取り付けプラットフォームは、当該プラットフォームベースを通るように形成された開口を含み、当該プラットフォームベースは、当該プラットフォームベースを通るように形成された当該開口の中へ延びる片持ちアームを含み、当該片持ちアームは、当該取り付けプラットフォームを選択的に当該オーガナイザアセンブリに取り付けるべく、当該モジュール取り付け箇所において当該位置決めスロットの中に挿入されるように構成される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0071】
[条項5]当該テレコミュニケーションモジュールは、当該取り付けプラットフォームにおいて当該第1側壁、当該第2側壁、当該前壁及び当該保持器壁の間で当該オーガナイザトレイに取り付け可能である、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0072】
[条項6]当該保持器壁は、実質的に当該プラットフォームベースの外周に沿うように延びる、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0073】
[条項7]当該保持器壁は、当該テレコミュニケーションモジュールを、実質的に当該プラットフォームベースの当該外周に沿うように延びる当該保持器壁によって形成されたプラットフォーム内部の中に取り付けるように構成される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0074】
[条項8]当該取り付けプラットフォームはプラットフォーム側壁を含み、当該プラットフォーム側壁は、当該テレコミュニケーションモジュールを当該第2方向沿いに取り付けるように構成された側壁セグメントを含む、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0075】
[条項9]当該プラットフォーム側壁は、当該テレコミュニケーションモジュールのテレコミュニケーションポートが通って延び得る開口を形成する、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0076】
[条項10]当該プラットフォーム側壁における当該開口が側壁セグメント間に形成される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0077】
[条項11]当該取り付けプラットフォームは、当該外周に沿うように延びて当該第2方向沿いの第1境界として構成された当該保持器壁を含む第1取り付けプラットフォームと、当該外周に沿うように延びて当該第1境界から当該第2方向沿いに分離された第2境界として構成された当該保持器壁を含む第2プラットフォームとを含む、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0078】
[条項12]アダプタ取り付け部を含み、当該アダプタ取り付け部は、取り付けベースと、当該取り付けベースから延びる取り付けレッグとを含み、当該取り付けベースは、当該ベース壁と実質的に面一な壁を形成し、当該取り付けレッグは、当該取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、当該アダプタ取り付け部は、テレコミュニケーションアダプタを受容するべく構成された一以上のアダプタ開口を形成する取り付け壁を含む、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0079】
[条項13]当該取り付け壁は当該取り付けベースに一体的に形成される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0080】
[条項14]当該アダプタ取り付け部は、当該取り付け壁の開口において、当該取り付け壁が受容されるチャネルを形成するポストを含む、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0081】
[条項15]当該アダプタ取り付け部は、当該ポストにラッチを含み、当該ラッチは、当該取り付け壁の当該開口において、当該取り付け壁を受容するように構成される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0082】
[条項16]当該取り付けベースは、当該取り付けベースを通るように延びるスロットを形成し、当該スロットの延びが、当該取り付けベースの外周に平行な、垂直な、又は傾斜した前記取り付け壁の配向に対応する、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0083】
[条項17]当該アダプタ取り付け部は、当該取り付けベースから実質的に中心の位置から延びるポストを含み、当該ポストは、当該取り付け壁に解放可能に結合するように構成されたラッチを含み、当該取り付け壁は、当該ポストまわりに結合するように構成されたスリーブを含む、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0084】
[条項18]当該取り付け壁は、当該プラットフォームベースに沿うように延びるベース部分を含み、当該ベース部分から、当該プラットフォームベースに形成されたスロットの中に位置決めタブが延びる、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0085】
[条項19]当該プラットフォームベースは、当該ポストまわりに円周方向に配列された複数のスロットを形成し、当該取り付け壁の当該ベース部分は、当該位置決めタブを当該複数のスロットのうちの一つに配置するように当該スリーブから径方向に延びる、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0086】
[条項20]当該位置決めタブを当該複数のスロットのうちの一つに選択的に配置することにより、当該取り付け壁は、長手軸又は横軸に平行な、垂直な、又は傾斜した対応角度位置に配置される、ここでのいずれか一以上の条項の光ファイバクロージャ。
【0087】
[条項21]カバーと、オーガナイザアセンブリと、ブラケットアセンブリと、オーガナイザトレイと、アダプタ取り付け部とを含む光ファイバクロージャ。当該カバーは、クロージャ内部と、当該クロージャ内部へのアクセスを与える開口とを形成する。当該オーガナイザアセンブリは、当該クロージャ内部の中に挿入可能である。当該オーガナイザアセンブリは、短手軸に沿うように延びる当該ブラケットアセンブリを含む。当該ブラケットアセンブリは、本体と、複数のヒンジアセンブリとを含む。当該複数のヒンジアセンブリは、当該短手軸に沿って直線アレイ状に離間される。当該オーガナイザトレイは、当該ブラケットアセンブリにある複数のヒンジアセンブリのうちそれぞれの一つのヒンジアセンブリに対して回転可能に接続可能かつ取り外し可能である。当該オーガナイザトレイはトレイ本体を含み、当該トレイ本体は、ベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁と、開端を形成する後端とを含み、当該前壁が閉端を形成する。当該ベース壁は、複数のモジュール取り付け箇所を含む。当該複数のモジュール取り付け箇所は、複数のレッグスロットと、当該ベース壁を通るように画定された一以上の位置決めスロットとを含む。当該複数のレッグスロットは、当該モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する。当該アダプタ取り付け部は、取り付けベースと、当該取り付けベースから延びる取り付けレッグとを含む。取り付けベースは、実質的にベース壁と面一に構成された壁を形成する。当該取り付けレッグは、当該取り付け箇所にある対応レッグスロットの中に挿入可能である。当該アダプタ取り付け部は、テレコミュニケーションアダプタを受容するように構成された一以上のアダプタ開口を形成する取り付け壁を含む。
【0088】
[条項22]オーガナイザトレイであって、ベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁と、開端を形成する後端とを含むトレイ本体であって、当該前壁は閉端を形成し、当該ベース壁は複数のモジュール取り付け箇所を含み、当該モジュール取り付け箇所は、複数のレッグスロットと、当該ベース壁を通るように画定された一以上の位置決めスロットとを含み、当該複数のレッグスロットは、当該モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する、トレイ本体と、プラットフォームベースと当該プラットフォームベースから延びるプラットフォームレッグとを含む取り付けプラットフォームとを含み、当該プラットフォームベースは、当該ベース壁と実質的に面一に構成された壁を形成し、当該プラットフォームレッグは、当該取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、当該取り付けプラットフォームは、当該プラットフォームベースの上面から当該短手軸に沿うように延びる保持器壁を含み、当該保持器壁は、当該オーガナイザトレイに取り付け可能なテレコミュニケーションモジュールのための戻り止めを形成するべく第1方向に沿うように延び、当該戻り止めは当該第1方向に垂直な第2方向沿いに存在する、オーガナイザトレイ。
【0089】
[条項23]オーガナイザトレイであって、ベース壁、第1側壁、第2側壁及び前壁と、開端を形成する後端とを含むトレイ本体であって、当該前壁は閉端を形成し、当該ベース壁は複数のモジュール取り付け箇所を含み、当該モジュール取り付け箇所は、複数のレッグスロットと、当該ベース壁を通るように画定された一以上の位置決めスロットとを含み、当該複数のレッグスロットは、当該モジュール取り付け箇所の周縁の少なくとも一部分を形成する、トレイ本体と、取り付けベースと、当該取り付けベースから延びる取り付けレッグとを含むアダプタ取り付け部とを含み、当該取り付けベースは、当該ベース壁と実質的に面一に構成された壁を形成し、当該取り付けレッグは、当該取り付け箇所における対応レッグスロットの中に挿入可能であり、当該アダプタ取り付け部は、テレコミュニケーションアダプタを受容するべく構成された一以上のアダプタ開口を形成する取り付け壁を含む、オーガナイザトレイ。
【0090】
[条項24]ここでのいずれか一以上の条項の取り付けプラットフォーム及びアダプタ取り付け部を含む、ここでのいずれか一以上の条項のオーガナイザトレイ。
【0091】
この書面による説明は、ベストモードを含む複数の例を使用して、本発明を開示するとともに、当業者が本発明を、任意の装置又はシステムを作成及び使用して任意の組み込まれた方法を行うことを含めて実施することを可能にする。発明の特許可能な範囲が、請求項によって画定され、当業者に想起される他例も含み得る。かかる他例は、請求項の文言どおりの言葉と異なることのない構造要素を含む場合、又は請求項の文言どおりの言葉と実質的な違いのない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【国際調査報告】