(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】無線通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20241029BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241029BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20241029BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/0457 110
H04W8/22
H04W84/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531142
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2021133262
(87)【国際公開番号】W WO2023092411
(87)【国際公開日】2023-06-01
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ルー、リウミン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は無線通信方法を提供する。無線通信方法は、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用される。当該方法は、非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信することを含み、第1フレームは、AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用され、前記無線通信方法は、
非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信することを含み、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記第1フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第2フレームを受信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートすることを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる、受信することと、
前記第1STAに第3フレームを送信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記第2フレームは、前記第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第3フレームは、前記第1AP及び前記第2APの完全なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項7~9のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項7~11のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第2フレームを受信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートしないことを指示し、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられる、受信することと、
前記第1STAに第3フレームを送信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンクのみのセットアップの成功又は前記マルチリンクセットアップの失敗を指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記AP MLDは、非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項7~14のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記第2フレームは、
前記第1STAのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1STAのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項7~16のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1STAの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1STAの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項17に記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記第3フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項7~18のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項20】
前記第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項7~20のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項22】
前記第2フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項7~21のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項23】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記第1AP及び/又は前記第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2STAによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2STAによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1STAによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項22に記載の無線通信方法。
【請求項24】
前記PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項22又は23に記載の無線通信方法。
【請求項25】
前記第3フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項7~24のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項26】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項25又は26に記載の無線通信方法。
【請求項28】
前記第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、前記PLNPLモードでは、前記第1APのみが前記ビーコンフレーム又は前記プローブ応答フレームを送信し、前記AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない、
ことを特徴とする請求項1~27のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項29】
前記PLNPLモードでは、前記第1フレームは、前記AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項1~28のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項30】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記PLNPLモードでは、前記プライマリリンクにおける前記第1APが同じ開始時刻で伝送機会(TXOP)ホルダーとして物理層プロトコルデータユニット(PPDU)伝送を開始する場合のみ、前記AP MLDに所属する第2APは、前記非プライマリリンクにおける前記非AP MLDに所属する第2STAに対して前記PPDU伝送を開始する、
ことを特徴とする請求項1~30のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項1~31のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項32に記載の無線通信方法。
【請求項34】
前記第1フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項1~33のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項35】
前記第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項34に記載の無線通信方法。
【請求項36】
前記無線通信方法は、
前記第1STAに第4フレームを送信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、送信することと、
前記第1STAから第5フレームを受信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~35のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項37】
前記無線通信方法は、
前記第1STAに第4フレームを送信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない、送信することと、
前記第1STAから第5フレームを受信することであって、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~35のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項38】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、受信することと、
前記第1STAに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~35のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項39】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない、受信することと、
前記第1STAに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~35のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項40】
前記第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、前記第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである、
ことを特徴とする請求項36~39のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項41】
無線通信方法であって、非アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1STA(STAtion)に適用され、前記無線通信方法は、
AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信することを含み、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項42】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項41に記載の無線通信方法。
【請求項43】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項42に記載の無線通信方法。
【請求項44】
前記第1フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項41~43のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項45】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項44に記載の無線通信方法。
【請求項46】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項44又は45に記載の無線通信方法。
【請求項47】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第2フレームを送信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードで動作することを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる、送信することと、
前記第1APから第3フレームを受信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~46のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項48】
前記第2フレームは、前記第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項47に記載の無線通信方法。
【請求項49】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項48に記載の無線通信方法。
【請求項50】
前記第3フレームは、前記第1AP及び前記第2APの完全なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項47~49のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項51】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項50に記載の無線通信方法。
【請求項52】
前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項47~51のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項53】
前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項52に記載の無線通信方法。
【請求項54】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第2フレームを送信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートしないことを指示し、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられる、送信することと、
前記第1STAから第3フレームを受信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンクのみのセットアップの成功又は前記マルチリンクセットアップの失敗を指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~46のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項55】
前記AP MLDは、非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項47~54のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項56】
前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項55に記載の無線通信方法。
【請求項57】
前記第2フレームは、
前記第1STAのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1STAのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項47~56に記載の無線通信方法。
【請求項58】
前記第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1STAの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1STAの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項57に記載の無線通信方法。
【請求項59】
前記第3フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項47~58のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項60】
前記第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項59に記載の無線通信方法。
【請求項61】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項47~60のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項62】
前記第2フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項47~61のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項63】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記第1AP及び/又は前記第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2STAによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2STAによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1STAによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項62に記載の無線通信方法。
【請求項64】
前記PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項62又は63に記載の無線通信方法。
【請求項65】
前記第3フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項47~64のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項66】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項65に記載の無線通信方法。
【請求項67】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項65又は66に記載の無線通信方法。
【請求項68】
前記第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、前記PLNPLモードでは、前記第1APのみが前記ビーコンフレーム又は前記プローブ応答フレームを送信し、前記AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない、
ことを特徴とする請求項41~67のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項69】
前記PLNPLモードでは、前記第1フレームは、前記AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項41~68のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項70】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項69に記載の無線通信方法。
【請求項71】
前記PLNPLモードでは、前記プライマリリンクにおける前記第1APが同じ開始時刻で伝送機会(TXOP)ホルダーとして物理層プロトコルデータユニット(PPDU)伝送を開始する場合のみ、前記AP MLDに所属する第2APは、前記非プライマリリンクにおける前記非AP MLDに所属する第2STAに対して前記PPDU伝送を開始する、
ことを特徴とする請求項41~70のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項72】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項41~71のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項73】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項72に記載の無線通信方法。
【請求項74】
前記第1フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項41~73のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項75】
前記第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項74に記載の無線通信方法。
【請求項76】
前記無線通信方法は、
前記第1APから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、受信することと、
前記第1APに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~75のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項77】
前記無線通信方法は、
前記第1APから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない、受信することと、
前記第1APに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~75のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項78】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第4フレームを送信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、送信することと、
前記第1APから第5フレームを受信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~75のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項79】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第4フレームを送信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない、送信することと、
前記第1APから第5フレームを受信することであって、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項41~75のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項80】
前記第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、前記第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである、
ことを特徴とする請求項76~79のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項81】
無線通信装置であって、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用され、前記無線通信装置は通信ユニットを備え、
前記通信ユニットは、非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信するように構成されており、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【請求項82】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項81に記載の無線通信装置。
【請求項83】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項82に記載の無線通信装置。
【請求項84】
前記第1フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項81~83のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項85】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項84に記載の無線通信装置。
【請求項86】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項84又は85に記載の無線通信装置。
【請求項87】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAから第2フレームを受信するように構成されており、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートすることを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられ、
前記第1STAに第3フレームを送信するように構成されており、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、
ことを特徴とする請求項81~86のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項88】
前記第2フレームは、前記第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項87に記載の無線通信装置。
【請求項89】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項88に記載の無線通信装置。
【請求項90】
前記第3フレームは、前記第1AP及び前記第2APの完全なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項87~89のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項91】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項90に記載の無線通信装置。
【請求項92】
前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項87~91のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項93】
前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項92に記載の無線通信装置。
【請求項94】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAから第2フレームを受信するように構成されており、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートしないことを指示し、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられ、
前記第1STAに第3フレームを送信するように構成されており、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンクのみのセットアップの成功又は前記マルチリンクセットアップの失敗を指示する、
ことを特徴とする請求項81~86のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項95】
前記AP MLDは、非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項87~94のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項96】
前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項95に記載の無線通信装置。
【請求項97】
前記第2フレームは、
前記第1STAのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1STAのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項87~96のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項98】
前記第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1STAの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1STAの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項97に記載の無線通信装置。
【請求項99】
前記第3フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項87~98のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項100】
前記第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項99に記載の無線通信装置。
【請求項101】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項87~100のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項102】
前記第2フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項87~101のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項103】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記第1AP及び/又は前記第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2STAによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2STAによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1STAによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項102に記載の無線通信装置。
【請求項104】
前記PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項102又は103に記載の無線通信装置。
【請求項105】
前記第3フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項87~104のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項106】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項105に記載の無線通信装置。
【請求項107】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項105又は106に記載の無線通信装置。
【請求項108】
前記第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、前記PLNPLモードでは、前記第1APのみが前記ビーコンフレーム又は前記プローブ応答フレームを送信し、前記AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない、
ことを特徴とする請求項81~107のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項109】
前記PLNPLモードでは、前記第1フレームは、前記AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項81~108のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項110】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項109に記載の無線通信装置。
【請求項111】
前記PLNPLモードでは、前記プライマリリンクにおける前記第1APが同じ開始時刻で伝送機会(TXOP)ホルダーとして物理層プロトコルデータユニット(PPDU)伝送を開始する場合のみ、前記AP MLDに所属する第2APは、前記非プライマリリンクにおける前記非AP MLDに所属する第2STAに対して前記PPDU伝送を開始する、
ことを特徴とする請求項81~110のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項112】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項81~111のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項113】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項112に記載の無線通信装置。
【請求項114】
前記第1フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項81~113のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項115】
前記第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項114に記載の無線通信装置。
【請求項116】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAに第4フレームを送信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請され、
前記第1STAから第5フレームを受信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、
ことを特徴とする請求項81~115のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項117】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAに第4フレームを送信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されておらず、
前記第1STAから第5フレームを受信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、
ことを特徴とする請求項81~115のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項118】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAから第4フレームを受信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請され、
前記第1STAに第5フレームを送信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、
ことを特徴とする請求項81~115のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項119】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1STAから第4フレームを受信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されておらず、
前記第1STAに第5フレームを送信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、
ことを特徴とする請求項81~115のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項120】
前記第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、前記第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである、
ことを特徴とする請求項116~119のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項121】
無線通信装置であって、非アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1STA(STAtion)に適用され、前記無線通信装置は通信ユニットを備え、
前記通信ユニットは、AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信するように構成されており、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【請求項122】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項121に記載の無線通信装置。
【請求項123】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項122に記載の無線通信装置。
【請求項124】
前記第1フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項121~123のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項125】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項124に記載の無線通信装置。
【請求項126】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項124又は125に記載の無線通信装置。
【請求項127】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APに第2フレームを送信するように構成されており、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードで動作することを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられ、
前記第1APから第3フレームを受信するように構成されており、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、
ことを特徴とする請求項121~126のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項128】
前記第2フレームは、前記第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項127に記載の無線通信装置。
【請求項129】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項128に記載の無線通信装置。
【請求項130】
前記第3フレームは、前記第1AP及び前記第2APの完全なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項127~129のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項131】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項130に記載の無線通信装置。
【請求項132】
前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項127~131のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項133】
前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項132に記載の無線通信装置。
【請求項134】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APに第2フレームを送信するように構成されており、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートしないことを指示し、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられ、
前記第1STAから第3フレームを受信するように構成されており、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンクのみのセットアップの成功又は前記マルチリンクセットアップの失敗を指示する、
ことを特徴とする請求項121~126のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項135】
前記AP MLDは、非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項127~134のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項136】
前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記NSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項135に記載の無線通信装置。
【請求項137】
前記第2フレームは、
前記第1STAのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1STAのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項127~136のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項138】
前記第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1STAの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1STAの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項137に記載の無線通信装置。
【請求項139】
前記第3フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項127~138のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項140】
前記第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項59に記載の無線通信装置。
【請求項141】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項127~140のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項142】
前記第2フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項127~141のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項143】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記第1AP及び/又は前記第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2STAによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2STAによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1STAによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項142に記載の無線通信装置。
【請求項144】
前記PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項142又は143に記載の無線通信装置。
【請求項145】
前記第3フレームは、前記PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項127~144のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項146】
前記PLNPL能力サブフィールドは、
前記PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
前記AP MLDに所属する前記第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
前記第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、前記第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
前記第2APによって獲得された前記TXOPの終了と、前記第1APによって獲得された前記TXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項145に記載の無線通信装置。
【請求項147】
前記PLNPL能力サブフィールドは、前記第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項145又は146に記載の無線通信装置。
【請求項148】
前記第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、前記PLNPLモードでは、前記第1APのみが前記ビーコンフレーム又は前記プローブ応答フレームを送信し、前記AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない、
ことを特徴とする請求項121~147のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項149】
前記PLNPLモードでは、前記第1フレームは、前記AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する、
ことを特徴とする請求項121~148のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項150】
前記第2STAの前記完全な又は部分的なプロファイルは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される、
ことを特徴とする請求項149に記載の無線通信装置。
【請求項151】
前記PLNPLモードでは、前記プライマリリンクにおける前記第1APが同じ開始時刻で伝送機会(TXOP)ホルダーとして物理層プロトコルデータユニット(PPDU)伝送を開始する場合のみ、前記AP MLDに所属する第2APは、前記非プライマリリンクにおける前記非AP MLDに所属する第2STAに対して前記PPDU伝送を開始する、
ことを特徴とする請求項121~150のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項152】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクのリンク識別子情報及び前記非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む、
ことを特徴とする請求項121~151のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項153】
前記第1フレームは、前記プライマリリンクの前記リンク識別子情報及び前記非プライマリリンクの前記リンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項152に記載の無線通信装置。
【請求項154】
前記第1フレームは、
前記第1APのアップリンク(UL)マルチユーザー(MU)動作をサポートすること、及び
前記第1APのダウンリンク(DL)MU動作をサポートすること、
のうちの少なくとも1つをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項121~153のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項155】
前記第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1APの前記UL MU動作をサポートすること、及び前記第1APの前記DL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、前記PLNPL Infoサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項154に記載の無線通信装置。
【請求項156】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APから第4フレームを受信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請され、
前記第1APに第5フレームを送信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、
ことを特徴とする請求項121~155のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項157】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APから第4フレームを受信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されておらず、
前記第1APに第5フレームを送信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、
ことを特徴とする請求項121~155のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項158】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APに第4フレームを送信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請され、
前記第1APから第5フレームを受信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、
ことを特徴とする請求項121~155のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項159】
前記通信ユニットはさらに、
前記第1APに第4フレームを送信するように構成されており、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されておらず、
前記第1APから第5フレームを受信するように構成されており、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、
ことを特徴とする請求項121~155のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項160】
前記第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、前記第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである、
ことを特徴とする請求項156~159のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項161】
メモリとプロセッサとを備えるアクセスポイント(AP)デバイスであって、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記APデバイスに請求項1~40のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ように構成されている、
ことを特徴とするAPデバイス。
【請求項162】
メモリとプロセッサとを備えるSTA(STAtion)デバイスであって、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記STAデバイスに請求項41~80のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ように構成されている、
ことを特徴とするSTAデバイス。
【請求項163】
プロセッサを備えるチップであって、
前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記チップを備える装置に請求項1~40のいずれか一項に記載の方法又は請求項41~80のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ように構成されている、
ことを特徴とするチップ。
【請求項164】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに請求項1~40のいずれか一項に記載の方法又は請求項41~80のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項165】
コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム命令は、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに請求項1~40のいずれか一項に記載の方法又は請求項41~80のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項166】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに請求項1~40のいずれか一項に記載の方法又は請求項41~80のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術に関し、さらに具体的に、無線通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術によれば、非同期送受信(NonSimultaneous Transmit and Receive、NSTR)モバイルアクセスポイント(Access Point、AP)マルチリンクデバイス(Multi-Link Device、MLD)動作は以下のように規定されている。
1)NSTRモバイルAP MLDは、dot11SoftAPMLDImplementedをtrueに設定し、以下の制限を持つNSTRリンクペアを1つ有するAP MLDである。
-モバイルAP MLDに所属する各APは、超高スループット(Extremely High Throughput、EHT)APの必須機能をすべてサポートする必要がない。
・モバイルAP MLDに所属するAPに対して、マルチユーザー(Multi-User、MU)動作をサポートすることは選択可能である。
・モバイルAP MLDに所属するAPに対して、2つ以上の空間ストリーム(spatial stream)をサポートすることは選択可能である。
-NSTRリンクペアで動作する所属APのうち、1つのAPのみがビーコン(Beacon)フレームとプローブ応答(Probe Response)フレームを送信する。
-モバイルAP MLDは、通常バッテリー駆動のモバイルデバイスにある。
-モバイルAP MLDに所属する各APは、異なる媒体アクセス制御(MAC)アドレスを有する。
2)NSTRモバイルAP MLDは、ビーコンフレームとプローブ応答フレームを送信するために、NSTRリンクペアの1つのリンクをプライマリリンクとして指定すべきである。NSTRリンクペアのもう1つのリンクは非プライマリリンクである。
【0003】
このようなAP MLDのマルチリンクセットアップと関連する操作については、少なくとも以下の問題を解決する必要がある。
-NSTRモバイルAP MLDを発見するメカニズム、
-NSTRモバイルAP MLDと当該AP MLDに関連付けようとする非AP MLDとの間のマルチリンクセットアップ(multi-link setup)のメカニズム、
-STA(STAtion)はどのようにしてもう1つのリンクの全情報を知るのか(もう1つのリンクではビーコンが送信されていないため)、
-プライマリリンクで伝送が行われた場合のみに非プライマリリンクでの伝送が可能であるため、伝送のためのNSTRモバイルAP MLDのトラフィック識別子(Traffic Identifier、TID)ツーリンクマッピングネゴシエーション(TID-to-link mapping negotiation)はどうでるか。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、無線通信方法及び装置を提供する。それによって、NSTRモバイルAP MLDなどのAP MLDのマルチリンクセットアップ及び動作を容易にする。
【0005】
本開示の第一態様によれば、無線通信方法が提供される。当該無線通信方法は、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用され、無線通信方法は、非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信することを含む。第1フレームは、AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0006】
本開示の第二態様によれば、無線通信方法が提供される。当該無線通信方法は、非AP MLDに所属する第1STAに適用され、無線通信方法は、AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信することを含む。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0007】
本開示の第三態様によれば、無線通信装置が提供される。当該無線通信装置は、AP MLDに所属する第1APに適用される。無線通信装置は通信ユニットを備え、通信ユニットは、非AP MLDに所属する第1STAに第1フレームを送信するように構成されている。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0008】
本開示の第四態様によれば、無線通信装置が提供される。当該無線通信装置は、非AP MLDに所属する第1STAに適用される。無線通信装置は通信ユニットを備え、通信ユニットは、AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信するように構成されている。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0009】
本開示の第五態様によれば、APデバイスが提供される。当該APデバイスはメモリとプロセッサとを備え、メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、プロセッサは、コンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、APデバイスに上記第一態様の方法を実行させる、ように構成されている。
【0010】
本開示の第六態様によれば、STAデバイスが提供される。当該STAデバイスはメモリとプロセッサとを備え、メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、プロセッサは、コンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、STAデバイスに上記第二態様の方法を実行させる、ように構成されている。
【0011】
本開示の第七態様によれば、チップが提供される。当該チップはプロセッサを備え、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、チップを備える装置に上記第一態様の方法又は上記第二態様の方法を実行させる、ように構成されている。
【0012】
本開示の第八態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記第一態様の方法又は上記第二態様の方法を実行させる。
【0013】
本開示の第九態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。当該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記第一態様の方法又は上記第二態様の方法を実行させる。
【0014】
本開示の第十態様によれば、コンピュータプログラムが提供される。当該コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記第一態様の方法又は上記第二態様の方法を実行させる。
【0015】
本開示の実施形態により、PLNPLモードにおけるAP MLDのマルチリンクセットアップ及び動作を効率的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図面を参照した以下の実施形態の説明から、上記及びその他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。
【
図1】
図1は、本開示に適用され得る通信システム100を示す図である。
【
図2】
図2は、本開示に適用され得る通信システム200を示す図である。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態に係る基本マルチリンクエレメント(Basic Multi-Link element)のフォーマットを示す図である。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのCommon InfoフィールドにPLNPL能力サブフィールド(PLNPL Capabilities subfield)を追加することを示す図である。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態に係るPLNPL能力サブフィールドの例示的なフォーマットを示す図である。
【
図7】
図7は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにSTA制御フィールドにおけるPLNPL Info Presentサブフィールドを追加することを示す図である。
【
図8】
図8は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにおけるSTA InfoフィールドにPLNPL Infoサブフィールドを追加することを示す図である。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第1フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット1)を示す図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第2フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット2)を示す図である。
【
図11】
図11は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第3フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット3)を示す図である。
【
図12】
図12は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのCommon InfoフィールドにおけるMLD能力サブフィールドにNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを追加することを示す図である。
【
図13】
図13は、本開示の実施形態に係る、NSTRモバイルAP MLDと非AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャー(mapping negotiation procedure)を示す図である。
【
図15】
図15は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400の別のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーを示す図である。
【
図16】
図16は、本開示の実施形態に係るNSTRモバイルAP MLDの2つの例示的なTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーを示す図である。
【
図17】
図17は、本開示の実施形態に係る無線通信方法1700を示すフローチャートである。
【
図18】
図18は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーを示す図である。
【
図19】
図19は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400の別のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーを示す図である。
【
図20】
図20は、本開示の実施形態に係る無線通信装置2000のブロック図である。
【
図21】
図21は、本開示の実施形態に係る無線通信装置2100のブロック図である。
【
図22】
図22は、本開示の実施形態に係る通信デバイス2200のブロック図である。
【
図23】
図23は、本開示の実施形態に係る装置2300のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に示す実施形態を参照しながら本開示を説明する。しかしながら、これらの説明は、本開示を限定するものではなく、単に例示の目的で提供されるものであることを理解されたい。さらに、以下では、本開示の概念を不必要に不明瞭にしないように、公知の構造及び技術の説明を省略する。
【0018】
本開示の様々な実施形態は、IEEE 802.11ax規格及びIEEE 802.11be規格を含むIEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)規格、及び/又は、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)、ブルートゥースサービス(Bluetooth)及び/又はZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格、及び/又は、現在知られている又は将来開発される任意の他のプロトコルに適用されることができる。WLANは複数の基本サービスセット(Basic Service Sets、BSS)を含むことができ、BSS内のネットワークノードはSTA(STAtions)である。STAは、アクセスポイントSTA(AP STA)及び非AP STAを含み、各BSSは、1つのAP STA及びAPに関連付けられた複数の非AP STAを含み得る。別のバージョンでは、STAは、STAと、STAとピアツーピア通信(peer to peer communication)を行うピアSTA(peer STA)とを含む。この場合、ピアSTAはAP STAであってもよく、非AP STAであってもよい。
【0019】
802.11通信システムは、AP STAと非AP STAの間で通信を行うことができ、また、非AP STA間で通信を行うこともできる。
【0020】
AP STA(簡略化のため、APとも呼ばれる)は、無線アクセスポイント、ホットスポットなどとも呼ばれる。APは、モバイルユーザーが有線ネットワークにアクセスするためのアクセスポイントであり、主に自宅、又は建物やキャンパス内にデプロイされ、通常、数十メートルから数百メートルのカバー半径を有する。もちろん、選択的に、APはアウトドアにデプロイされてもよい。APは、有線ネットワークと無線ネットワークを接続するブリッジに相当する。APの主な機能は、無線ネットワーククライアントを共に接続し、無線ネットワークをイーサネットに接続することである。APデバイスは、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)チップを備える端末デバイス(携帯電話など)又はネットワークデバイス(ルーターなど)であることができる。
【0021】
非AP STA(簡略化のため、STAとも呼ばれる)は、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業制御における無線デバイス、セットトップボックス(Set Top Box、STB)、自動運転における無線装置、車載通信デバイス、遠隔医療における無線デバイス、スマートグリッドにおける無線デバイス、交通安全における無線デバイス、スマートシティにおける無線デバイス、スマートホームにおける無線デバイスなどであることができる。
【0022】
図1は、本開示に適用され得る通信システム100を示す図である。図に示されているように、通信システム100は、1つのAPと、APを介してネットワークにアクセスする2つのSTAとを含む。通信システム100は、異なる数の複数のAPとSTAを含み得ることが理解されるべきである。
【0023】
本開示の実施形態に係るネットワーク/システムにおける通信機能を有するデバイスは、通信デバイスとも呼ばれ得ることに留意されたい。例えば、
図1に示された通信システム100は、通信機能を有するAP110及びSTA120を含み得、AP110及びSTA120は、上述した特定のデバイスであり得る。通信デバイスは、通信システム100における他のデバイスをさらに含み得、例えば、ネットワークコントローラ、ネットワークゲートウェイ、及び他のネットワークエンティティなどが挙げられ、本開示ではそれらに限定されない。
【0024】
1つのSTAの役割が絶対的でない可能性がある。例えば、STAがルータに接続された携帯電話である場合、当該STAは非AP STAとして機能することができる。しかし、携帯電話が他の携帯電話にホットスポットを提供する場合、当該STAは実際にAPとして機能する。
【0025】
AP及び非AP STAは、IOV(Internet of Vehicles)に適用されるデバイス、IoT(Internet of Things)におけるIoTノード、センサーなど、スマートホームにおけるスマートカメラ、スマートリモコン、スマート水道メーターや電力メーター、又は、スマートシティにおけるセンサーなどであることができる。
【0026】
本開示の実施形態は、無線通信チップ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system-on-chip、SOC)などに適用されることができる。
【0027】
本明細書に用いられるように、ダウンリンク伝送とはAPデバイスからSTAデバイスへの伝送を指し、アップリンク伝送とは逆方向の伝送を指す。
【0028】
本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などは、記載される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、各実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含む必要がない。また、このような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態と結びつけて記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、そのような特徴、構造、又は特性を他の実施形態と結びつけることは当業者の知識の範囲内である。
【0029】
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1」及び「第2」などの用語を使用することができるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するために用いられるに過ぎない。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1要素を第2要素と称することができ、同様に、第2要素を第1要素と称することができる。本明細書に用いられるように、用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する列挙された用語の任意の組み合わせ及びすべての組み合わせを含む。
【0030】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書に用いられるように、単数形「1つ」、及び「当該」は、文脈上特に明示的な指示がない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「有する」、及び/又は「備える」は、記載された特徴、要素、及び/又はコンポーネントなどの存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、コンポーネント、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除しない。
【0031】
以下の説明及び特許請求の範囲において、特に定義されない限り、本明細書に使用されるすべての技術的及び科学的用語は、本開示が属する技術分野における当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。
【0032】
ネットワーク遅延を減らすと同時に、ネットワーク容量を増やすために、マルチリンクアグリゲーション(Multi-Link Aggregation、MLA)技術が導入された。MLAをサポートするシステムでは、いくつかのサービスは少なくとも2つのリンクで伝送されることができる。MLAをサポートするデバイスは、マルチリンクデバイス(Multi-Link Device、MLD)である。
【0033】
MLDデバイスは、AP MLDと非AP MLDを含むことができ、非AP MLDはSTA MLDとも呼ばれる。
【0034】
本開示の実施形態では、AP MLDは複数のAPを含み(又は、複数のAPがAP MLDに所属し)、非AP MLDは複数のSTAを含み(又は、複数のSTAが非AP MLDに所属し)、AP MLD内のAPと非AP MLD内のSTAとの間に複数のリンクが形成されることができる。データ通信は、AP MLD内のAPと非AP MLD内の対応するSTAとの間のリンクを介して実現されることができる。
【0035】
図2は、本開示に適用され得る通信システム200を示す図である。
図2に示されたように、AP MLD210は、AP1、AP2、...、APnを含むことができ、非AP MLD220は、STA1、STA2、...、STAnを含むことができ、nは1より大きい整数である。AP1とSTA1との間にリンク1が形成され、AP2とSTA2との間にリンク2が形成され、以下は類推されることができる。リンク1を介してAP1とSTA1との間でデータ通信が実現され、リンク2を介してAP2とSTA2との間でデータ通信が実現されることができ、以下は類推されることができる。
【0036】
図3は、本開示の実施形態に係る基本マルチリンクエレメントのフォーマットを示す図である。基本マルチリンクエレメントは、マルチリンクディスカバリ(multi-link discovery)及びマルチリンクセットアップ中に、MLD及びMLD所属のSTAの情報を携帯するために用いられる。
【0037】
マルチリンクエレメントにおけるマルチリンク情報の通知(advertisement)は、IEEE P802.11beTM/D1.2で次のように規定されている。
-AP MLDに所属するAPは、35.3.4.4(ディスカバリのコンテキストにおけるマルチリンクエレメント使用ルール)に定義されたルールに従うべきであり、APによって伝送されるビーコンフレーム又はAPによって伝送されるプローブ応答フレームに基本マルチリンクエレメントを含めるようにし、当該プローブ応答フレームはMLプローブ応答ではない。
-AP MLDに所属するAPは、35.3.4.2(MLプローブ要請及び応答の使用)におけるルールに従うべきであり、APによって伝送されるプローブ応答フレームに基本マルチリンクエレメントを含めるようにし、当該プローブ応答フレームはMLプローブ応答である。
-35.3.10(マルチリンク通常プロシージャー)における条件を満たさない限り、AP MLDに所属するAPは、9.4.2.295b(マルチリンクエレメント)に定義された基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドのみを、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームに含めるべきであり、当該プローブ応答フレームはMLプローブ応答ではない。ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドは、
-APが所属するAP MLDのMLD MACアドレスサブフィールドを含むべきである。
-基本マルチリンクエレメントのマルチリンク制御フィールドのLink ID Info Presentサブフィールドを1に設定することで、APのLink ID Infoサブフィールドを含むべきである。
-BSSパラメータ変更カウント(BSS Parameters Change Count)を設定することで、APのBSSパラメータ変更カウントサブフィールドを含むべきである。
【0038】
AP MLDのディスカバリは、IEEE P802.11beTM/D1.2で次のように規定されている。
-MLプローブ要請は、APをディスカバリするために用いられるアクティブスキャン(active scanning)のコンテキスト外で送信されるプローブ要請フレームである。
-Address 1フィールドがブロードキャストアドレスに設定され且つAddress 3フィールドがAPのBSSIDに設定され、又は、Address 1フィールドがAPのBSSのBSSIDに設定される。
-MLD IDサブフィールド(存在する場合)が、被要請側APが所属するターゲットAP MLDを識別するMLD IDに設定される。
-9.4.2.295b.3(プローブ要請マルチリンクエレメント)に定義されたプローブ要請マルチリンクエレメントが含まれる。
-MLプローブ応答は以下のプローブ応答フレームである。
-MLプローブ要請を受信することに応答して伝送される。
-ソリシト要請(soliciting request)に基づいて、ターゲットAP MLDの被要請側APのそれぞれに対して完全な又は部分的な各STAプロファイルを携帯することができる基本マルチリンクエレメントを含む。
【0039】
マルチリンク(再)セットアップは、IEEE P802.11beTM/D1.2で次のように規定されている。
-AP MLDとマルチリンク(再)セットアップを行う非AP MLDに対して、非AP MLDとAP MLDは、(再)アソシエーション要請/応答フレーム((Re)Association Request/Response frame)を交換すべきであり、11.3(STA認証及びアソシエーション)に記載されたMLD(再)アソシエーションプロシージャー((re)association procedure)に従うべきである。両方のフレームが基本マルチリンクエレメントを携帯している場合、アソシエーションに成功した(再)アソシエーション要請/応答フレームの交換は、マルチリンクセットアップのためのものとなる。そうではない場合、当該アソシエーションはマルチリンクセットアップのためのものではない。
-(再)アソシエーション要請フレームでは、非AP MLDは、(再)セットアップが要請されるリンクと、35.3.5.4(マルチリンク(再)セットアップのコンテキストにおける基本マルチリンクエレメントの使用とルール)に記載された、要請されたリンクの能力と動作パラメータを指示する。非AP MLDは、AP MLDに所属するAPのサブセットとリンクを(再)セットアップすることを要請することができる。
ノート--再セットアップが要請されるリンク、及び再セットアップが要請される各リンクの能力と動作パラメータは、関連付けられたAP MLDとの既存のセットアップリンク、及び関連付けられたAP MLDとの各セットアップリンクの能力と動作パラメータから独立している。
(再)アソシエーション応答フレームでは、AP MLDは、(再)セットアップが受け入れられるリンクと、35.3.5.4(マルチリンク(再)セットアップのコンテキストにおける基本マルチリンクエレメントの使用とルール)に記載された、受け入れられたリンクの能力と動作パラメータを指示する。AP MLDは、(再)セットアップが要請されるすべてのリンクを受け入れない可能性がある。(再)アソシエーション応答フレームは、(再)アソシエーション要請フレームを送信した非AP MLDに所属する非AP STAに送信されるべきである。
【0040】
上記を鑑みて、本開示は、プライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードを規定する。PLNPLモードは、NSTRモバイルAP MLDなどのAP MLDの現在のマルチリンクセットアップ及び動作に存在する問題を解決するために用いられる。
【0041】
具体的に、説明の便宜上、
図2に示されたシナリオを例として、非AP MLD220がPLNPLモードで動作し、且つ非AP MLD220に関連付けられたAP MLD210がPLNPLモードをサポートする場合、以下のいずれかが適用される。
(1)非AP MLD220の少なくとも1つのリンクペアに対して、当該リンクペアに属するリンク1及びリンク2(例えば、同期送受信(Simultaneous Transmit and Receive、STR)又はNSTRリンクペアであることができる)は、非AP MLD220とAP MLD210との間で成功にセットアップされ、マルチリンクセットアップ中に、リンク1がプライマリリンクとして指定され、リンク2が非プライマリリンクとして指定される。
(2)非プライマリリンク(例えば、リンク2)における、非AP MLD220に所属するSTA2とAP2との間のリンクのセットアップは、プライマリリンクにおける、非AP MLD220に所属するSTA1とAP MLD210に所属するAP1との間の管理フレーム(management frame)の交換によって行われる。
(3)非プライマリリンクにおけるSTA2は、プライマリリンクにおけるAP1によって伝送された特定管理フレーム(specific management frame)からAP2の完全な又は部分的なプロファイル(complete or partial profile)の情報を獲得する。STA1はAP1から特定管理フレームを受信し、それをSTA2に提供する。
(4)以下の付加的な制約を有する非プライマリリンクで伝送しようとする場合、AP MLD210に関連付けられた非AP MLD220に所属するSTA1及びSTA2は、開始時刻同期物理層プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit、PPDU)媒体アクセス(start time sync PPDUs medium access)のプロシージャーに従う。
-プライマリリンクにおけるSTA1が同じ開始時刻で伝送機会(transmission opportunity、TXOP)ホルダーとしてPPDUを開始する場合のみ、STA2は、非プライマリリンクにおけるAP2に対してPPDU伝送を開始することができる。
【0042】
同様に、説明の便宜上、
図2に示されたシナリオを例として、AP MLD210がPLNPLモードで動作し、且つAP MLD210に関連付けられた非AP MLD220がPLNPLモードをサポートする場合、以下が適用される。
(1)AP MLD210の少なくとも1つのリンクペアに対して、当該リンクペアに属するリンク1及びリンク2がAP MLD210と非AP MLD220との間で成功にセットアップされ、マルチリンクセットアップ中に、リンク1がプライマリリンクとして指定され、リンク2が非プライマリリンクとして指定される。
(2)非プライマリリンクにおけるSTA2とAP2との間のリンクのセットアップは、プライマリリンクにおけるSTA1とAP1との間の管理フレームの交換によって行われる。
(3)AP1のみがビーコンフレームとプローブ応答フレームを送信し、AP2はビーコンフレームとプローブ応答フレームを送信しない。
(4)AP2の完全な又は部分的なプロファイルの情報は特定管理フレームに携帯され、特定管理フレームはAP1によってプライマリリンクで伝送される。STA1はAP1から特定管理フレームを受信し、それをSTA2に提供する。
(5)以下の付加的な制約を有する非プライマリリンクで伝送しようとする場合、AP MLD210に所属するAP(AP1とAP2)は、開始時刻同期PPDU媒体アクセスのプロシージャーに従う。
-AP1が同じ開始時刻でTXOPホルダとしてPPDUを開始する場合のみ、AP2は非プライマリリンクにおけるSTA2に対してPPDU伝送を開始する。
【0043】
図4は、本開示の実施形態に係る無線通信方法400を示すフローチャートである。無線通信方法400は、PLNPLモードをサポートするAP MLDに所属する第1APで実行され得る。例えば、無線通信方法400は、
図2に示されたシナリオにおいて適用され得る。そして、第1APはAP1であってもよく、AP MLDはAP MLD210であってもよい。
【0044】
ブロック410において、第1APは、非AP MLDに所属する第1STAに第1フレームを送信する。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0045】
一実施形態において、第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、PLNPLモードでは、第1APのみがビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信し、AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない。
【0046】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第1フレームは、第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【0047】
一実施形態において、PLNPLモードでは、プライマリリンクにおける第1APが同じ開始時刻でTXOPホルダーとしてPPDU伝送を開始する場合のみ、AP MLDに所属する第2AP(例えば、
図2に示されたAP2)は、非プライマリリンクにおける非AP MLDに所属する第2STA(例えば、
図2に示されたSTA2)に対してPPDU伝送を開始する。
【0048】
一実施形態において、第1フレームは、PLNPLモードの動作(PLNPL動作とも呼ばれる)のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。第1のPLNPL能力サブフィールドは、PLNPL動作の能力を通知するために用いられるいくつかのサブフィールドを含む。例えば、
図5に示されるように、第1のPLNPL能力サブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれることができる。
図5は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのCommon InfoフィールドにPLNPL能力サブフィールドを追加することを示す図である。
【0049】
一実施形態において、第1のPLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモード(power save mode)をサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド(TXOP duration offset subfield)、
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0050】
図6は、本開示の実施形態に係るPLNPL能力サブフィールドの例示的なフォーマットを示す図である。図に示されているように、PLNPL能力サブフィールドは、PLNPLサポートサブフィールド、TXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、TXOP継続時間オフセットサブフィールド、及びパワーセーブモードサブフィールドを含む。
【0051】
PLNPLサポートサブフィールドは、MLD(即ちAP MLD又は非AP MLD)のPLNPL動作をサポートすることを指示する。MLDがPLNPL動作をサポートする場合、PLNPLサポートサブフィールドは1に設定される。そうではない場合、PLNPLサポートサブフィールドは0に設定される。
【0052】
TXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールドの例示的なエンコーディングは、表1に定義されている(TXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINK)。
【0053】
【0054】
AP MLD(例えば、NSTRモバイルAP MLD)に所属するAPの開始時刻同期PPDUの媒体アクセスに対して、TXOP継続時間オフセットサブフィールドは、非プライマリリンクにおける第2APによって獲得されたTXOPの終了と、プライマリリンクにおける第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示することができる。
【0055】
パワーセーブモードサブフィールドは、PLNPLモードにおいて第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示する。表2はパワーセーブモードサブフィールドの例示的なエンコーディングを示す。
【0056】
【0057】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含むことができる。
【0058】
例えば、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含むことができ、PLNPL Info Presentサブフィールドは、PLNPL Infoサブフィールドの存在を指示する。
【0059】
一実施形態において、第1フレームは、例えばPLNPL Infoサブフィールドによって、第1APのアップリンク(UpLink、UL)MU動作をサポートすること、及び、第1APのダウンリンク(DownLink、DL)MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示することができる。
【0060】
図7に示されるように、PLNPL Info Presentサブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにおけるSTA制御フィールドに含まれることができる。
図7は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにおけるSTA制御フィールドにPLNPL Info Presentサブフィールドを追加することを示す図である。
【0061】
図8に示されるように、PLNPL Infoサブフィールドは、
図3の基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにおけるSTA Infoフィールドに含まれることができる。
図8は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのLink InfoフィールドにおけるSTA InfoフィールドにPLNPL Infoサブフィールドを追加することを示す図である。
【0062】
PLNPL Info Presentサブフィールドは、STA InfoフィールドにおけるPLNPL Infoサブフィールドの存在を指示する。PLNPL InfoサブフィールドがSTA Infoフィールドに存在する場合、PLNPL Info Presentサブフィールドは1に設定され、そうではない場合、PLNPL Info Presentサブフィールドは0に設定される。STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクがプライマリリンクでもなく非プライマリリンクでもない場合、PLNPL Info Presentサブフィールドは0に設定される。
【0063】
PLNPL Infoサブフィールドは、非プライマリリンク及び/又はプライマリリンクの情報、及びPLNPLモードにおけるリンクでサポートされる動作を指示することができる。例えば、PLNPL Infoサブフィールドは、
図9~
図11にそれぞれ示されるように、3つのフォーマットを有することがある。
【0064】
図9は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第1フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット1)を示す図である。
【0065】
図9に示されたように、PLNPL Infoサブフィールドは、プライマリリンクインジケータ(Primary Link Indicator)、プライマリリンク・インジケイション・ビットマップ(PrimaryLink Indication Bitmap)、非プライマリリンク・インジケイション・ビットマップ(NonPrimaryLink Indication Bitmap)、DL MU動作サポートサブフィールド(DL MU Operation Support subfield)、UL MU動作サポートサブフィールド(UL MU Operation Support subfield)、Rx NSSサブフィールド、Tx NSSサブフィールド、及び保留サブフィールドを含むことができる。
【0066】
プライマリリンクインジケータサブフィールドは、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが、1つ又は複数のリンクペアのプライマリリンク又は非プライマリリンクであることを指示する。リンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが1つ又は複数のリンクペアのプライマリリンクである場合、プライマリリンクインジケータサブフィールドは1に設定され、そうではない場合、リンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが1つ又は複数のリンクペアの非プライマリリンクである場合、プライマリリンクインジケータサブフィールドは0に設定される。
【0067】
プライマリリンクインジケータサブフィールドが1に等しい場合、PLNPL Infoサブフィールドは、非プライマリリンク・インジケイション・ビットマップ・サブフィールドを含み、且つプライマリリンク・インジケイション・ビットマップ・サブフィールドを含まない。プライマリリンクインジケータサブフィールドが0に等しい場合、PLNPL Infoサブフィールドは、プライマリリンク・インジケイション・ビットマップ・サブフィールドを含み、且つ非プライマリリンク・インジケイション・ビットマップ・サブフィールドを含まない。
【0068】
【0069】
【0070】
図10は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第2フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット2)を示す図である。
【0071】
図10に示されたように、PLNPL Infoサブフィールドは、プライマリリンクインジケータ、ピアリンクID(Peer Link ID)、DL MU動作サポートサブフィールド、UL MU動作サポートサブフィールド、Rx NSSサブフィールド、Tx NSSサブフィールド、及び保留サブフィールドを含むことができる。
【0072】
プライマリリンクインジケータサブフィールドは、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが、1つのリンクペアのプライマリリンク又は非プライマリリンクであることを指示する。STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが1つのリンクペアのプライマリリンクである場合、プライマリリンクインジケータサブフィールドは1に設定され、そうではない場合、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクが1つのリンクペアの非プライマリリンクである場合、プライマリリンクインジケータサブフィールドは0に設定される。
【0073】
プライマリリンクインジケータサブフィールドが1に等しい場合、PLNPL Infoサブフィールドは、非プライマリリンクIDサブフィールドを含み、且つプライマリリンクIDサブフィールドを含まない。プライマリリンクインジケータサブフィールドが0に等しい場合、PLNPL Infoサブフィールドは、プライマリリンクIDサブフィールドを含み、且つ非プライマリリンクIDサブフィールドを含まない。
【0074】
プライマリリンクインジケータサブフィールドが、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクがプライマリリンクであることを指示する場合、ピアリンクIDサブフィールドは、リンクペアの非プライマリリンクのリンク識別子を指示する。当該リンクペアは、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクと、ピアリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクとを含む。
【0075】
PLNPL Infoサブフィールドフォーマット2の残りのサブフィールドは、PLNPL Infoサブフィールドフォーマット1のサブフィールドフォーマットと同じである。
【0076】
図11は、本開示の実施形態に係るPLNPL Infoサブフィールドの第3フォーマット(PLNPL Infoサブフィールドフォーマット3)を示す図である。
【0077】
図11に示されたように、PLNPL Infoサブフィールドは、プライマリリンクインジケータ、プライマリリンクID、非プライマリリンクID、DL MU動作サポートサブフィールド、UL MU動作サポートサブフィールド、Rx NSSサブフィールド、Tx NSSサブフィールド、及び保留サブフィールドを含むことができる。
【0078】
PLNPL Infoサブフィールドフォーマット3とPLNPL Infoサブフィールドフォーマット2とは、プライマリリンクIDと非プライマリリンクIDのみが異なり、同じサブフィールドの説明が省略される。
【0079】
プライマリリンクIDサブフィールドは、リンクペアのプライマリリンクのリンク識別子を含み、当該リンクペアは、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクと、プライマリリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクとを含む。
【0080】
非プライマリリンクIDサブフィールドは、リンクペアの非プライマリリンクのリンク識別子を含み、当該リンクペアは、STA制御フィールドのリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクと、非プライマリリンクIDサブフィールドによって識別されるリンクとを含む。
【0081】
図4を再び参照すると、別の実施形態として、無線通信方法400は、ブロック420及び430によって示されたステップをさらに含み得る。具体的に、ブロック420において、第1APは非AP MLDに所属する第1STAから第2フレームを受信し、ブロック430において、第1APは第1STAに第3フレームを送信する。例えば、第2フレームはアソシエーション要請フレームであってもよく、第3フレームはアソシエーション応答フレームであってもよい。
【0082】
一例として、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。この例では、第2フレームは、第2STAの完全又は部分的なプロファイルを携帯することができる。
【0083】
一実施形態において、非AP MLDがPLNPLモードをサポートする場合、第2フレームは、第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【0084】
一実施形態において、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含むことができる。例えば、第2フレーム及び/又は第3フレームは、
図8~
図11に示されたPLNPL Infoサブフィールドと、
図7に示されたPLNPL Info Presentサブフィールドとを含むことができる。
【0085】
一実施形態において、第3フレームは、第1AP及び第2APの完全なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0086】
別の例として、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。
【0087】
一実施形態において、第2フレームは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つをさらに指示する。例えば、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれるPLNPL Infoサブフィールドも、そのような情報を指示することができる。
【0088】
一実施形態において、第3フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つをさらに指示する。例えば、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれるPLNPL Infoサブフィールドも、そのような情報を指示することができる。
【0089】
一実施形態において、第2フレームは、PLNPL動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。
図5に示されたように、当該PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0090】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、例えば、
図6に示されたもの、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、例えば、表2に定義されたもの、
第2STAによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、例えば、表1に定義されたもの、及び
第2STAによって獲得されたTXOPの終了と、第1STAによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
一実施形態において、第3フレームは、PLNPL動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。
図5に示されたように、PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0092】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、例えば、
図6に示されたもの、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、例えば、表2に定義されたもの、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、例えば、表1に定義されたもの、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0093】
一実施形態において、AP MLDはNSTRモバイルAP MLDであることができ、第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示することができる。
【0094】
例えば、第1フレームは、NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含むことができる。
図12に示されるように、当該サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれることができる。
図12は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのCommon InfoフィールドにおけるMLD能力サブフィールドにNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを追加することを示す図である。NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは1に設定されることができ、それによって、AP MLDがNSTRモバイルAP MLDとして動作することをサポートすることを指示する。さもなければ、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは0に設定される。
【0095】
別の実施形態では、AP MLDは、NSTRモバイルAP MLDであることができ、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する。
【0096】
例えば、
図12に示されたように、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドをさらに含むことができる。NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは1に設定されることができ、それによって、非AP MLDが非AP MLDに関連付けられているNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示し、上記動作は、プライマリリンクと非プライマリリンクにおいてNSTRモバイルAP MLDとフレームを交換することを含む。さもなければ、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは0に設定される。
【0097】
図13は、本開示の実施形態に係る、NSTRモバイルAP MLDと非AP MLDとの間のマルチリンクセットアップを示すフローチャートである。本実施形態では、AP1及びAP2はNSTRモバイルAP MLDに所属し、STA1及びSTA2は非AP MLDに所属する。異なる数を有するAP及び異なる数を有するSTAも適用可能であることが理解されるべきである。
【0098】
S1310において、AP1は、基本マルチリンクエレメントを携帯するビーコンフレームを伝送することによって、NSTRモバイルAP MLDに属するリンクの完全な又は部分的な各リンクの情報を通知する。上記基本マルチリンクエレメントは、1に等しいNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドと、各リンクに対応する各STAプロファイルのSTA InfoフィールドにおけるPLNPL Infoサブフィールドとを有する。選択的に、AP1は、基本マルチリンクエレメントとPLNPL Infoサブフィールドとを携帯するプローブ応答フレームをSTA1に伝送することもできる。
【0099】
S1320において、非AP MLDはマルチリンクセットアッププロシージャーを開始し、STA1はAP1にアソシエーション要請フレームを伝送する。アソシエーション要請フレームは、STA1及びSTA2の完全なプロファイルと、基本マルチリンクエレメントとを含む。上記プロファイルは、2つのリンクをセットアップすることを要請するために用いられ(AP1とSTA1との間の1つのリンクはプライマリリンクとされ、AP2と非AP STA2との間のもう1つのリンクは非プライマリリンクとされ)、上記基本マルチリンクエレメントは、1に等しいNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールド、及び/又は、各要請されたリンクに対応する各STAプロファイルのSTA InfoフィールドにおけるPLNPL Infoサブフィールドを携帯する。
【0100】
S1330において、AP1はSTA1にアソシエーション応答フレームを送信して、マルチリンクセットアップの成功を指示する。アソシエーション応答フレームは、AP1、AP2の完全なプロファイルと、AP MLDのMLD MACアドレスを指示する基本マルチリンクエレメントとを含む。非AP MLDとAP MLDとの間のマルチリンクセットアップの成功後、2つのリンクがセットアップされる(AP1と非AP STA1との間のリンク1がプライマリリンクとされ、AP2と非AP STA2との間のリンク2が非プライマリリンクとされる)。
【0101】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する。
【0102】
例えば、マルチリンクセットアッププロシージャーの間に、第1STAによって伝送されるアソシエーション要請フレームは、TID-To-Linkマッピングエレメントを携帯することができ、当該TID-To-Linkマッピングエレメントは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることを指示するために用いられる。同様に、第1APによって送信されるアソシエーション応答フレームは、TID-To-Linkマッピングエレメントを携帯することができ、当該TID-To-Linkマッピングエレメントは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることを指示するために用いられる。これは、マルチリンクセットアッププロシージャーの間のTID-To-Linkマッピングネゴシエーションである。
【0103】
一実施形態において、マルチリンクセットアップの成功後、
図14に示されるように、無線通信方法400は、TID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーをさらに含み得る。
【0104】
図14に示されるように、ブロック1410において、第1APは第1STAに第4フレームを送信し、ブロック1420において、第1APは第1STAから第5フレームを受信する。例えば、第4フレームはTID-To-Linkマッピング要請フレームであることができ、第5フレームはTID-To-Linkマッピング応答フレームであることができる。
【0105】
一例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。第5フレームは当該要請が受け入れられたことを指示する。
【0106】
別の例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。第5フレームは当該要請が拒否されたことを指示する。
【0107】
一実施形態において、マルチリンクセットアップの成功後、
図15に示されるように、無線通信方法400は、別のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーをさらに含み得る。
【0108】
図15に示されるように、ブロック1510において、第1APは第1STAから第4フレームを受信し、ブロック1520において、第1APは第1STAに第5フレームを送信する。例えば、第4フレームはTID-To-Linkマッピング要請フレームであることができ、第5フレームはTID-To-Linkマッピング応答フレームであることができる。
【0109】
一例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。第5フレームは当該要請が受け入れられたことを指示する。
【0110】
別の例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。第5フレームは当該要請が拒否されたことを指示する。
【0111】
本開示によれば、PLNPLモードで動作するとき、NSTRモバイルAP MLDに関連付けられる非AP MLDとNSTRモバイルAP MLDとは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることを確保すべきである。
【0112】
図16は、本開示の実施形態に係るNSTRモバイルAP MLDの2つの例示的なTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーを示す図である。本実施形態では、NSTRモバイルAP MLDと非AP MLDとの間で2つのリンクがセットアップされ、AP1と非AP STA1との間のリンク1はプライマリリンクとして指定され、AP2と非AP STA2との間のリンク2は非プライマリリンクとして指定される。このプロシージャーは、
図13に示されたものと同じであり、ここでの詳細な説明は省略される。
【0113】
図16に示されたように、2つのTID-to-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーのうちの1つは、マルチリンクセットアップ中に発生し、もう1つはマルチリンクセットアップの成功後に発生する。説明の便宜上、マルチリンクセットアップ後に、すべてのTIDがDL及びULにおけるリンク1及びリンク2にマッピングされると仮定する。
【0114】
マルチリンク(再)セットアップでは、アソシエーション応答フレームによって携帯されるTID-To-Linkマッピングエレメントにおいて、プライマリリンクにおけるAP1は、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることを指示すべきである。
【0115】
同様に、マルチリンク(再)セットアップでは、アソシエーション要請フレームによって携帯されるTID-To-Linkマッピングエレメントにおいて、STA1は、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることを指示すべきである。
【0116】
言い換えれば、マルチリンクセットアップにおけるTID-to-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーは、非AP MLDとNSTRモバイルAP MLDとの間でアソシエーション要請フレームとアソシエーション応答フレームを交換することによって実行される。
【0117】
マルチリンク(再)セットアップの成功後、TID-To-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーでは、非AP MLD及びNSTRモバイルAP MLDのうちの一方である要請側MLD(requesting MLD)は、TID-To-Linkマッピング要請フレームによって携帯されるTID-To-Linkマッピングエレメントにおいて、TIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されることを指示することができ、上記TIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。言い換えれば、要請側MLDは、TID-To-Linkマッピング要請フレームを被要請側MLD(requested MLD)に送信して、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請し、上記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。この場合、非AP MLD及びNSTRモバイルAP MLDのうちの他方である被要請側MLDは、TID-To-Linkマッピング応答フレームを要請側MLDに送信することができ、それによって、当該要請を受け入れる。
【0118】
同様に、マルチリンク(再)セットアップの成功後、TID-To-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーでは、要請側MLDは、TID-To-Linkマッピング要請フレームを被要請側MLDに送信することができ、それによって、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請し、上記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。この場合、被要請側MLDは、TID-To-Link マッピング応答フレームを要請側MLDに送信することができ、それによって、要請を拒否する。
【0119】
例えば、
図16に示されたように、非AP MLDは、TID-To-Linkマッピング要請フレームによって携帯されるTID-To-Linkマッピングエレメントにおいて、TID1及びTID2(例えば、プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない任意の2つのTID)以外のTIDがDL及びULにおけるリンク2にマッピングされるよう要請することを指示し、その後、NSTR AP MLDは、TID-To-Linkマッピング応答フレームを送信して、TID-To-Linkマッピング要請を受け入れる。
【0120】
図17は、本開示の実施形態に係る無線通信方法1700を示すフローチャートである。無線通信方法1700は、非AP MLDに所属する第1STAで実行され得る。例えば、無線通信方法1700は、
図2に示されたシナリオにおいて適用され得る。そして、第1STAはSTA1であってもよく、非AP MLDは非AP MLD220であってもよい。
【0121】
ブロック1710において、第1STAはAP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信する。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0122】
一実施形態において、第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、PLNPLモードでは、第1APのみがビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信し、AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない。
【0123】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第1フレームは、第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【0124】
一実施形態において、PLNPLモードでは、プライマリリンクにおける第1APが同じ開始時刻でTXOPホルダーとしてPPDU伝送を開始する場合のみ、AP MLDに所属する第2AP(例えば、
図2に示されたAP2)は、非プライマリリンクにおける非AP MLDに所属する第2STA(例えば、
図2に示されたSTA2)に対してPPDU伝送を開始する。
【0125】
一実施形態において、第1フレームは、例えば、
図5に示されるように、PLNPL動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。
【0126】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、例えば、
図6に示されたもの、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、例えば、表2に定義されたもの、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、例えば、表1に定義されたもの、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0127】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含むことができる。例えば、第1フレームは、
図8~
図11に示されたPLNPL Infoサブフィールドと、
図7に示されたPLNPL Info Presentサブフィールドとを含むことができる。
【0128】
一実施形態において、第1フレームは、例えばPLNPL Infoサブフィールドによって、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び、第1APのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示することができる。
【0129】
一実施形態において、AP MLDはNSTRモバイルAP MLDであることができ、第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示することができる。例えば、第1フレームは、
図12に示されたNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含むことができる。
【0130】
別の実施形態では、AP MLDは、NSTRモバイルAP MLDであることができ、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する。例えば、第2フレームは、
図12に示されたNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含むことができる。
【0131】
図17を再び参照すると、別の実施形態として、無線通信方法1700は、ブロック1720及び1730によって示されたステップをさらに含み得る。具体的に、ブロック1720において、第1STAは第1APに第2フレームを送信し、ブロック1730において、第1STAは第1STAから第3フレームを受信する。例えば、第2フレームはアソシエーション要請フレームであってもよく、第3フレームはアソシエーション応答フレームであってもよい。
【0132】
一例として、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。この例では、第2フレームは、第2STAの完全又は部分的なプロファイルを携帯することができる。
【0133】
一実施形態において、非AP MLDがPLNPLモードをサポートする場合、第2フレームは、第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【0134】
一実施形態において、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含むことができる。例えば、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、
図8~
図11に示されたPLNPL Infoサブフィールドと、
図7に示されたPLNPL Info Presentサブフィールドとを含むことができる。
【0135】
一実施形態において、第3フレームは、第1AP及び第2APの完全なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0136】
別の例として、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。
【0137】
一実施形態において、第2フレームは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つをさらに指示する。例えば、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれるPLNPL Infoサブフィールドも、そのような情報を指示することができる。
【0138】
一実施形態において、第3フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つをさらに指示する。例えば、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれるPLNPL Infoサブフィールドも、そのような情報を指示することができる。
【0139】
一実施形態において、第2フレームは、PLNPL動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。
図5に示されたように、当該PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0140】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、例えば、
図6に示されたもの、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、例えば、表2に定義されたもの、
第2STAによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、例えば、表1に定義されたもの、及び
第2STAによって獲得されたTXOPの終了と、第1STAによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
一実施形態において、第3フレームは、PLNPL動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含むことができる。
図5に示されたように、PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0142】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、例えば、
図6に示されたもの、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、例えば、表2に定義されたもの、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、例えば、表1に定義されたもの、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0143】
一実施形態において、AP MLDはNSTRモバイルAP MLDであることができ、第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示することができる。
【0144】
例えば、第1フレームは、NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含むことができる。
図12に示されるように、当該サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれることができる。
図12は、本開示の実施形態に係る、
図3の基本マルチリンクエレメントのCommon InfoフィールドにおけるMLD能力サブフィールドにNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを追加することを示す図である。NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは1に設定されることができ、それによって、AP MLDがNSTRモバイルAP MLDとして動作することをサポートすることを指示する。さもなければ、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは0に設定される。
【0145】
別の実施形態では、AP MLDは、NSTRモバイルAP MLDであることができ、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する。
【0146】
例えば、
図12に示されたように、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドをさらに含むことができる。NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは1に設定されることができ、それによって、非AP MLDが非AP MLDに関連付けられているNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示し、上記動作は、プライマリリンクと非プライマリリンクにおいてNSTRモバイルAP MLDとフレームを交換することを含む。さもなければ、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは0に設定される。
【0147】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する。
【0148】
一実施形態において、マルチリンクセットアップの成功後、
図18に示されるように、無線通信方法1700は、TID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーをさらに含み得る。
【0149】
図18に示されるように、ブロック1810において、第1STAは第1APから第4フレームを受信し、ブロック1820において、第1STAは第1APに第5フレームを送信する。例えば、第4フレームはTID-To-Linkマッピング要請フレームであることができ、第5フレームはTID-To-Linkマッピング応答フレームであることができる。
【0150】
一例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。第5フレームは当該要請が受け入れられたことを指示する。
【0151】
別の例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。第5フレームは当該要請が拒否されたことを指示する。
【0152】
一実施形態において、マルチリンクセットアップの成功後、
図19に示されるように、無線通信方法1700は、別のTID-TO-Linkマッピングネゴシエーションプロシージャーをさらに含み得る。
【0153】
図19に示されるように、ブロック1910において、第1STAは第1APに第4フレームを送信し、ブロック1920において、第1STAは第1APから第5フレームを受信する。例えば、第4フレームはTID-To-Linkマッピング要請フレームであることができ、第5フレームはTID-To-Linkマッピング応答フレームであることができる。
【0154】
一例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。第5フレームは当該要請が受け入れられたことを指示する。
【0155】
別の例では、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含むことができ、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。第5フレームは当該要請が拒否されたことを指示する。
【0156】
上述した無線通信方法400に対応して、無線通信装置が提供される。
図20は、本開示の実施形態に係る無線通信装置2000のブロック図である。無線通信装置2000は、例えば、IEEE P802.11be
TM/D1.2に規定されたNSTRモバイルAP MLDなどのAP MLDに所属するAPであり得る。
図2に示されたシナリオを例として、APはAP1であってもよく、AP MLDはAP2をさらに含む。
【0157】
図20に示されたように、無線通信装置2000は通信ユニット2010を備え、通信ユニット2010は、非AP MLDに所属する第1STAに第1フレームを送信するように構成されている。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0158】
一実施形態において、AP MLDはNSTRモバイルAP MLDであり、第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する。
【0159】
一実施形態において、第1フレームは、NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0160】
一実施形態において、第1フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0161】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2APによって獲得された伝送機会(TXOP)の継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0162】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0163】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAから第2フレームを受信するように構成されており、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。通信ユニット2010はさらに、第1STAに第3フレームを送信するように構成されており、第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。
【0164】
一実施形態において、第2フレームは、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。
【0165】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0166】
一実施形態において、第3フレームは、第1AP及び第2APの完全なプロファイルを携帯する。
【0167】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0168】
一実施形態において、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む。
【0169】
一実施形態において、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、PLNPL Infoサブフィールドは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる。
【0170】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAから第2フレームを受信するように構成されており、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートしないことを指示し、非AP MLDとAP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられる。通信ユニット2010はさらに、第1STAに第3フレームを送信するように構成されており、第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンクのみのセットアップの成功又はマルチリンクセットアップの失敗を指示する。
【0171】
一実施形態において、AP MLDは、NSTRモバイルAP MLDであり、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する。
【0172】
一実施形態において、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0173】
一実施形態において、第2フレームは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0174】
一実施形態において、第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0175】
一実施形態において、第3フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0176】
一実施形態において、第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0177】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する。
【0178】
一実施形態において、第2フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0179】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2STAによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2STAによって獲得されたTXOPの終了と、第1STAによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0180】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0181】
一実施形態において、第3フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0182】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0184】
一実施形態において、第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、PLNPLモードでは、第1APのみがビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信し、AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない。
【0185】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第1フレームは、AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。
【0186】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0187】
一実施形態において、PLNPLモードでは、プライマリリンクにおける第1APが同じ開始時刻でTXOPホルダーとしてPPDU伝送を開始する場合のみ、AP MLDに所属する第2APは、非プライマリリンクにおける非AP MLDに所属する第2STAに対してPPDU伝送を開始する。
【0188】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む。
【0189】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0190】
一実施形態において、第1フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0191】
一実施形態において、第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0192】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAに第4フレームを送信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。通信ユニット2010はさらに、第1STAから第5フレームを受信するように構成されており、第5フレームは要請が受け入れられたことを指示する。
【0193】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAに第4フレームを送信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。通信ユニット2010はさらに、第1STAから第5フレームを受信するように構成されており、第5フレームは要請が拒否されたことを指示する。
【0194】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAから第4フレームを受信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。通信ユニット2010はさらに、第1STAに第5フレームを送信するように構成されており、第5フレームは要請が受け入れられたことを指示する。
【0195】
一実施形態において、通信ユニット2010はさらに、第1STAから第4フレームを受信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。通信ユニット2010はさらに、第1STAに第5フレームを送信するように構成されており、第5フレームは要請が拒否されたことを指示する。
【0196】
一実施形態において、第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである。
【0197】
上述した無線通信方法1700に対応して、無線通信装置が提供される。
図21は、本開示の実施形態に係る無線通信装置2100のブロック図である。無線通信装置2100は、例えば、非AP MLDに所属するSTAであってもよい。
図2に示されたシナリオを例として、STAはSTA 1であってもよく、非AP MLDはSTA 2をさらに含む。
【0198】
図21に示されたように、無線通信装置2100は通信ユニット2110を備え、通信ユニット2110は、AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信するように構成されている。第1フレームは、AP MLDがPLNPLモードをサポートすることを指示し、AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含む。第1フレームは、少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれプライマリリンクと非プライマリリンクとすることをさらに指示する。
【0199】
一実施形態において、AP MLDはNSTRモバイルAP MLDであり、第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する。
【0200】
一実施形態において、第1フレームは、NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0201】
一実施形態において、第1フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0202】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0203】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0204】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APに第2フレームを送信するように構成されており、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードで動作することを指示し、第1リンクが第1APと第1STAとの間でプライマリリンクとしてセットアップされるよう、第2リンクがAP MLDに所属する第2APと非AP MLDに所属する第2STAとの間で非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる。通信ユニット2110はさらに、第1APから第3フレームを受信するように構成されており、第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンク及び/又は第2リンクのセットアップの成功を指示する。
【0205】
一実施形態において、第2フレームは、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。
【0206】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0207】
一実施形態において、第3フレームは、第1AP及び第2APの完全なプロファイルを携帯する。
【0208】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0209】
一実施形態において、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む。
【0210】
一実施形態において、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報は、PLNPL Infoサブフィールドによって指示され、PLNPL Infoサブフィールドは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールドに含まれる。
【0211】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APに第2フレームを送信するように構成されており、第2フレームは、非AP MLDがPLNPLモードをサポートしないことを指示し、非AP MLDとAP MLDとの間のマルチリンクセットアップを開始するために用いられる。通信ユニット2110はさらに、第1STAから第3フレームを受信するように構成されており、第3フレームは、非AP MLDとAP MLDとの間の第1リンクのみのセットアップの成功又はマルチリンクセットアップの失敗を指示する。
【0212】
一実施形態において、AP MLDは、NSTRモバイルAP MLDであり、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることをさらに指示する。
【0213】
一実施形態において、第2フレームは、非AP MLDがNSTRモバイルAP MLDと共に動作可能であることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0214】
一実施形態において、第2フレームは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0215】
一実施形態において、第2フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1STAのUL MU動作をサポートすること、及び第1STAのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0216】
一実施形態において、第3フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0217】
一実施形態において、第3フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0218】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第2フレーム及び第3フレームのうちの少なくとも1つは、DL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされたTIDが、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する。
【0219】
一実施形態において、第2フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0220】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2STAによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1STAによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2STAによって獲得されたTXOPの終了と、第1STAによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0221】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0222】
一実施形態において、第3フレームは、PLNPLモードの動作のための能力を指示するPLNPL能力サブフィールドを含む。
【0223】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、
PLNPLモードをサポートすることを指示するPLNPLサポートサブフィールド、
AP MLDに所属する第1AP及び/又は第2APのパワーセーブモードをサポートするか否かを指示するパワーセーブモードサブフィールド、
第2APによって獲得されたTXOPの継続時間が、第1APによって獲得されたTXOPの継続時間以下であることのみが許容されるか否かを指示するTXOP_DURATION_LIMITATION_FOR_NONPRIMARY_LINKサブフィールド、及び
第2APによって獲得されたTXOPの終了と、第1APによって獲得されたTXOPの終了との間の許容される最大オフセットを指示するTXOP継続時間オフセットサブフィールド、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0224】
一実施形態において、PLNPL能力サブフィールドは、第3フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる。
【0225】
一実施形態において、第1フレームは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームであり、PLNPLモードでは、第1APのみがビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信し、AP MLDに所属する第2APは、いかなるビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを送信しない。
【0226】
一実施形態において、PLNPLモードでは、第1フレームは、AP MLDに所属する第2APの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。
【0227】
一実施形態において、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯される。
【0228】
一実施形態において、PLNPLモードでは、プライマリリンクにおける第1APが同じ開始時刻でTXOPホルダーとしてPPDU伝送を開始する場合のみ、AP MLDに所属する第2APは、非プライマリリンクにおける非AP MLDに所属する第2STAに対してPPDU伝送を開始する。
【0229】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を含む。
【0230】
一実施形態において、第1フレームは、プライマリリンクのリンク識別子情報及び非プライマリリンクのリンク識別子情報を指示するためのPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0231】
一実施形態において、第1フレームは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすること、のうちの少なくとも1つをさらに指示する。
【0232】
一実施形態において、第1フレームはPLNPL Infoサブフィールドを含み、PLNPL Infoサブフィールドは、第1APのUL MU動作をサポートすること、及び第1APのDL MU動作をサポートすることのうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、PLNPL Infoサブフィールドは、第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのLink Infoフィールド内のSTA Infoフィールドに含まれる。
【0233】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APから第4フレームを受信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。通信ユニット2110はさらに、第1APに第5フレームを送信するように構成されており、第5フレームは要請が受け入れられたことを指示する。
【0234】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APから第4フレームを受信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。通信ユニット2110はさらに、第1APに第5フレームを送信するように構成されており、第5フレームは要請が拒否されたことを指示する。
【0235】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APに第4フレームを送信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請される。通信ユニット2110はさらに、第1APから第5フレームを受信するように構成されており、第5フレームは要請が受け入れられたことを指示する。
【0236】
一実施形態において、通信ユニット2110はさらに、第1APに第4フレームを送信するように構成されており、第4フレームは、1つ又は複数のTIDがDL及び/又はULにおける非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおけるプライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない。通信ユニット2110はさらに、第1APから第5フレームを受信するように構成されており、第5フレームは要請が拒否されたことを指示する。
【0237】
一実施形態において、第4フレームはTID-TO-Linkマッピング要請フレームであり、第5フレームはTID-TO-Linkマッピング応答フレームである。
【0238】
図22は、本開示の実施形態に係る通信デバイス2200のブロック図である。
図22に示された通信デバイス2200はプロセッサ2210を含み、プロセッサ2210は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができ、それによって、本開示の実施形態に係る無線通信方法400又は1700を実現する。
【0239】
一実施形態において、
図22に示されたように、通信デバイス2200はメモリ2220をさらに含むことができる。プロセッサ2210は、メモリ2220からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができ、それによって、本開示の実施形態に係る無線通信方法400又は1700を実現する。
【0240】
メモリ2220は、プロセッサ2210から独立した単独なデバイスであってもよく、又は、プロセッサ2210に集積されてもよい。
【0241】
一実施形態において、
図22に示されたように、通信デバイス2200はトランシーバ2230をさらに含むことができる。プロセッサ2210は、トランシーバ2230が他のデバイスと通信するように制御することができる。例えば、トランシーバ2230は、他のデバイスに情報又はデータを送信し、又は他のデバイスから情報又はデータを受信する。
【0242】
トランシーバ2230は送信機及び受信機を含むことができる。トランシーバ2230は1つ又は複数のアンテナをさらに含むことができる。
【0243】
一実施形態において、通信デバイス2200は、AP MLDに所属するAPであってもよく、又は、非AP MLDに所属するSTAであってもよく、通信デバイス2200は、本開示の実施形態に係る方法における、AP又はSTAにおいて実現される対応のプロセスを実現することができる。
【0244】
図23は、本開示の実施形態に係る装置2300のブロック図である。装置2300はプロセッサ2310を含み、プロセッサ2310は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本開示の実施形態に係る無線通信方法400又は1700を実現するように構成されている。
【0245】
一実施形態において、
図23に示されたように、装置2300はメモリ2320をさらに含むことができる。プロセッサ2310は、メモリ2320からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができ、それによって、本開示の実施形態に係る無線通信方法400又は1700を実現する。
【0246】
メモリ2320は、プロセッサ2310から独立した単独なデバイスであってもよく、又は、プロセッサ2310に集積されてもよい。
【0247】
一実施形態において、装置2300は、入力インターフェース2330をさらに含むことができる。プロセッサ2310は、入力インタフェース2330が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。例えば、入力インタフェース2330は、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを獲得する。
【0248】
一実施形態において、装置2300は、出力インタフェース2340をさらに含むことができる。プロセッサ2310は、出力インタフェース2340が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。例えば、出力インタフェース2340は、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力する。
【0249】
一実施形態において、装置2300は、本開示の実施形態に係るAP MLDに所属するAPに適用されてもよく、又は、非AP MLDに所属するSTAに適用されてもよく、当該装置は、本開示の実施形態に係る方法における、AP又はSTAにおいて実現される対応のプロセスを実現することができる。
【0250】
一実施形態において、当該装置はチップであることもできる。例えば、当該装置はシステムレベルチップ(system-level chip)、又はシステムオンチップ(system-on-chip、SOC)であってもよい。
【0251】
本開示の実施形態に係るプロセッサは、単一の中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよいが、2つ以上の処理ユニットを含んでもよいことを理解すべきである。例えば、プロセッサは汎用マイクロプロセッサを含むことができ、命令セットプロセッサ及び/又は関連するチップセット及び/又は専用マイクロプロセッサ、例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)を含むことができる。プロセッサは、キャッシュのためのボードメモリ(board memory)をさらに含むことができる。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品によって携帯されることができる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。例えば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)、又は電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable ROM、EEPROM)であってもよい。選択可能な実施形態では、上記コンピュータプログラムモジュールは、メモリの形態で異なるコンピュータプログラム製品に分布されることができる。
【0252】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0253】
一実施形態において、本開示の実施形態によれば、コンピュータ可読記憶媒体は、第1/第2APに適用されることができ、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本開示の実施形態に係る各方法における、第1/第2APによって実現される対応のプロセスを実行させる。
【0254】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0255】
一実施形態において、本開示の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、第1AP/STAに適用されることができ、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本開示の実施形態に係る各方法における、第1/第2APによって実現される対応のプロセスを実行させる。
【0256】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0257】
一実施形態において、本開示の実施形態によれば、コンピュータプログラムは、第1AP/STAに適用されることができる。コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行される場合、コンピュータに本開示の実施形態に係る各方法における、第1/第2APによって実現される対応のプロセスを実行させる。
【0258】
以上、本開示の実施形態を参照しながら本開示を説明した。当業者は、本開示の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な修正、置換、及び追加を行うことができることを理解されたい。従って、本開示の範囲は上記特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求項のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
一実施形態において、非AP MLDがPLNPLモードをサポートする場合、第2フレームは、第2
STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0131】
図17を再び参照すると、別の実施形態として、無線通信方法1700は、ブロック1720及び1730によって示されたステップをさらに含み得る。具体的に、ブロック1720において、第1STAは第1APに第2フレームを送信し、ブロック1730において、第1STAは第1
APから第3フレームを受信する。例えば、第2フレームはアソシエーション要請フレームであってもよく、第3フレームはアソシエーション応答フレームであってもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0133】
一実施形態において、非AP MLDがPLNPLモードをサポートする場合、第2フレームは、第2
STAの完全な又は部分的なプロファイルを携帯する。例えば、
図3に示されたように、第2STAの完全な又は部分的なプロファイルは、第2フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントに携帯されることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用され、前記無線通信方法は、
非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信することを含み、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第2フレームを受信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードをサポートすることを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる、受信することと、
前記第1STAに第3フレームを送信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項
4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、受信することと、
前記第1STAに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記無線通信方法は、
前記第1STAから第4フレームを受信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされておらず、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請されていない、受信することと、
前記第1STAに第5フレームを送信することであって、前記第5フレームは前記要請が拒否されたことを指示する、送信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項8】
無線通信方法であって、非アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1STA(STAtion)に適用され、前記無線通信方法は、
AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信することを含み、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項9】
前記AP MLDは非同期送受信(NSTR)モバイルAP MLDであり、前記第1フレームはNSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項
8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第1フレームは、前記NSTRモバイルAP MLD動作をサポートすることを指示するためのNSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドを含み、前記NSTRモバイルAP MLD動作サポートサブフィールドは、前記第1フレームに携帯される基本マルチリンクエレメントのCommon Infoフィールドに含まれる、
ことを特徴とする請求項
9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第2フレームを送信することであって、前記第2フレームは、前記非AP MLDが前記PLNPLモードで動作することを指示し、前記第1リンクが前記第1APと前記第1STAとの間で前記プライマリリンクとしてセットアップされるよう、前記第2リンクが前記AP MLDに所属する第2APと前記非AP MLDに所属する第2STAとの間で前記非プライマリリンクとしてセットアップされるよう、要請するために用いられる、送信することと、
前記第1APから第3フレームを受信することであって、前記第3フレームは、前記非AP MLDと前記AP MLDとの間の前記第1リンク及び/又は前記第2リンクのセットアップの成功を指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
8~10のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記PLNPLモードでは、前記第2フレーム及び前記第3フレームのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされたトラフィック識別子(TID)が、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにもマッピングされることをさらに指示する、
ことを特徴とする請求項
11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記無線通信方法は、
前記第1APに第4フレームを送信することであって、前記第4フレームは、1つ又は複数のトラフィック識別子(TID)がダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)における前記非プライマリリンクにマッピングされるよう要請されるための要請を含み、前記1つ又は複数のTIDは、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクに既にマッピングされており、又は、DL及び/又はULにおける前記プライマリリンクにマッピングされるよう要請される、送信することと、
前記第1APから第5フレームを受信することであって、前記第5フレームは前記要請が受け入れられたことを指示する、受信することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
8~12のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項14】
無線通信装置であって、アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1APに適用され、前記無線通信装置は通信ユニットを備え、
前記通信ユニットは、非AP MLDに所属する第1STA(STAtion)に第1フレームを送信するように構成されており、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【請求項15】
無線通信装置であって、非アクセスポイント(AP)マルチリンクデバイス(MLD)に所属する第1STA(STAtion)に適用され、前記無線通信装置は通信ユニットを備え、
前記通信ユニットは、AP MLDに所属する第1APから第1フレームを受信するように構成されており、前記第1フレームは、前記AP MLDがプライマリリンクと非プライマリリンク(PLNPL)モードをサポートすることを指示し、前記AP MLDに属する少なくとも2つのリンクはプライマリリンクと非プライマリリンクを含み、前記第1フレームは、前記少なくとも2つのリンクのうちの第1リンクと第2リンクをそれぞれ前記プライマリリンクと前記非プライマリリンクとすることをさらに指示する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【国際調査報告】