(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-06
(54)【発明の名称】肌診断システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20241029BHJP
【FI】
A61B5/00 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547390
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 KR2021014409
(87)【国際公開番号】W WO2023063458
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524145324
【氏名又は名称】チョウィス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHOWIS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】A-1301-2, 184, Jungbu-daero, Giheung-gu Yongin-si Gyeonggi-do 17095 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ウォンソク
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XA02
4C117XA05
4C117XB02
4C117XB09
4C117XB13
4C117XB18
4C117XC26
4C117XD05
4C117XD06
4C117XE03
4C117XE04
4C117XE43
4C117XG06
4C117XH16
4C117XJ03
4C117XK33
4C117XL01
(57)【要約】
本発明の一実施形態は、カメラおよび専用アプリケーションを含むユーザ端末および前記ユーザ端末に着脱可能な肌測定装置を含み、前記肌測定装置は、前記ユーザ端末に着脱可能に形成されたボディ部、前記ボディ部に配置され、1つ以上のレンズを含み前記ボディ部が前記ユーザ端末に装着された状態で対象体から反射される測定光の焦点を前記カメラに合わせる光学部、白色光を発光する白色光源部およびUV光を発光するUV光源部を含み、前記白色光または前記UV光を前記対象体に向けて照射する光源モジュール、前記ユーザ端末と通信可能な通信部および電力を提供する電源部を含み、前記専用アプリケーションは、前記肌測定装置が前記ユーザ端末に装着された状態で通信が接続されると、自動的に活性化され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラおよび専用アプリケーションを含むユーザ端末と、
前記ユーザ端末に着脱可能な肌測定装置を含み、
前記肌測定装置は、
前記ユーザ端末に着脱可能に形成されたボディ部、
前記ボディ部に配置され、1つ以上のレンズを含み前記ボディ部が前記ユーザ端末に装着された状態で対象体から反射される測定光の焦点を前記カメラに合わせる光学部、
白色光を発光する白色光源部およびUV光を発光するUV光源部を含み、前記白色光または前記UV光を前記対象体に向けて照射する光源モジュール、
前記ユーザ端末と通信可能な通信部および
電力を供給する電源部を含み、
前記専用アプリケーションは、前記肌測定装置が前記ユーザ端末に装着された状態で通信が接続されると、自動的に活性化される、
肌診断システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、前記専用アプリケーションが活性化された状態で撮影イベントが検出されると撮影イベント信号を生成し、前記撮影イベント信号が生成されると前記専用アプリケーションを用いて前記カメラおよび前記光源モジュールを制御して前記対象体の肌を診断するための複数の診断イメージを取得する、請求項1に記載の肌診断システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、前記専用アプリケーションが活性化された状態で前記複数の診断イメージから分析対象を抽出し、前記分析対象に対するイメージ情報と前記対象体に関連する基礎情報に基づいて、前記対象体の前記分析対象に対する診断スコアを計算する、請求項2に記載の肌診断システム。
【請求項4】
前記分析対象の診断スコアは、
前記対象体に関連する一つ以上のイメージから抽出した前記分析対象のそれぞれの個別スコア、前記分析対象の数、前記分析対象の分布図、前記対象体に関連する基礎情報のうち、1つ以上を用いて算出される、請求項3に記載の肌診断システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末は、前記カメラを介して対象体の顔イメージを取得し、前記取得された対象体の顔イメージから目に該当する領域を識別して前記目が閉じられた状態を判断し、前記目が閉じられた状態と判断される場合、前記撮影イベント信号を生成する、請求項2に記載の肌診断システム。
【請求項6】
前記複数の診断イメージは、第1モードイメージ、第2モードイメージおよび第3モードイメージを含み、
前記ユーザ端末は、前記撮影イベント信号が生成されると、前記第1モードイメージ、前記第2モードイメージおよび前記第3モードイメージを順次取得する、請求項2に記載の肌診断システム。
【請求項7】
前記第1モードイメージ、前記第2モードイメージおよび前記第3モードイメージは、UVモード、偏光モードおよび白色光モードのうち、それぞれ異なるモードで撮影されたイメージである、請求項6に記載の肌診断システム。
【請求項8】
前記ボディ部は、互いにヒンジ係合し、対向する第1本体および第2本体を含め、クリップ形式で前記ユーザ端末に着脱可能である、
請求項1に記載膚診断システム。
【請求項9】
前記肌測定装置は、前記対象体の水分を感知するセンサ部をさらに含む、請求項1に記載の肌診断システム。
【請求項10】
前記ユーザ端末は、ユーザ端末のスピーカ、ディスプレイ、振動装置のうち、少なくとも1つを用いて通知を発生させるように構成される、請求項1に記載の肌診断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、肌診断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、期待寿命の増加に伴い、健康状態の診断および管理は、必ず行うべき項目の1つである。
【0003】
肌は、人体が外部環境に面する要素として、様々な新陳代謝の産物と構成成分を含んでおり、時々、健康状態を示す指標になることもある。具体的な一例として、血色が良くない場合、血液循環障害または消化障害を疑うことができる。別の例として、肌にトラブルが発生した場合、精神的ストレスを疑うこともできる。
【0004】
従来の場合、このような肌状態の診断は、概して視覚的または触覚的な方法によって行われた。具体的には、肌の弾力がいいか悪いかを光学顕微鏡を通して視覚的に識別することができ、肌の水和度(skin water content)を触覚的に識別することもできる。しかし、このような識別法は精度が高くなく、識別する主体の経験に依存する場合が多い。
【0005】
一方、健康状態の診断のための肌のモニタリングは継続的に行われる必要がある。これにより、診断対象者に不快感を与えずにより簡単にモニタリングおよび診断を行うことができる肌状態診断装置および方法が求められている。よって、最近は肌に光を照射してそれを撮影した後、その光情報を分析して肌の状態を検診しようとする試みがなされている。しかし、このような診断装置は、ほとんど高価な装置で構成されているため、肌専門のエステティックや皮膚科の病院など、これを専門的に扱うところで主に使用されている。
【0006】
そのため、肌のモニタリングを正確にし、簡単に使えることができる装置が求められているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、持ち運びが可能で、簡単に使えることができ、肌状態を正確にモニタリングすることができる肌診断システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を達成するための手段として、本発明の一実施形態は、カメラおよび専用アプリケーションを含むユーザ端末および前記ユーザ端末に着脱可能な肌測定装置を含み、前記肌測定装置は、前記ユーザ端末に着脱可能に形成されたボディ部、前記ボディ部に配置され、1つ以上のレンズを含み前記ボディ部が前記ユーザ端末に装着された状態で対象体から反射される測定光の焦点を前記カメラに合わせる光学部、白色光を発光する白色光源部およびUV光を発光するUV光源部を含み、前記白色光または前記UV光を前記対象体に向けて照射する光源モジュール、前記ユーザ端末と通信可能な通信部および電力を提供する電源部を含み、前記専用アプリケーションは、前記肌測定装置が前記ユーザ端末に装着された状態で通信が接続されると、自動的に活性化され得る。
【0009】
一実施形態において、前記ユーザ端末は、前記専用アプリケーションが活性化された状態で撮影イベントが検出されると撮影イベント信号を生成し、前記撮影イベント信号が生成されると前記専用アプリケーションを用いて前記カメラおよび前記光源モジュールを制御して前記対象体の肌を診断するための複数の診断イメージを取得することができる。
【0010】
一実施形態では、前記ユーザ端末は、前記専用アプリケーションが活性化された状態で前記複数の診断イメージから分析対象を抽出し、前記分析対象に対するイメージ情報と前記対象体に対する基礎情報に基づいて前記対象体の前記分析対象に対する診断スコアを算出することができる。
【0011】
一実施形態において、前記分析対象の診断スコアは、前記対象体に関連する1つ以上のイメージから抽出した前記分析対象のそれぞれの個別スコア、前記分析対象の数、前記分析対象の分布図、前記対象体に関連する基礎情報のうち、1つ以上を用いて算出することができる。
【0012】
一実施形態において、前記ユーザ端末は、前記カメラを介して対象体の顔イメージを取得し、前記取得された対象体の顔イメージで目に該当する領域を識別して前記目が閉じられた状態を判断し、前記目が閉じられた状態と判断される場合、前記撮影イベント信号を生成することができる。
【0013】
一実施形態において、前記複数の診断イメージは、第1モードイメージ、第2モードイメージおよび第3モードイメージを含み、前記ユーザ端末は、前記撮影イベント信号が生成されると、前記第1モードイメージ、前記第2モードイメージおよび前記第3モードイメージを順次取得することができる。
【0014】
一実施形態において、前記第1モードイメージ、前記第2モードイメージおよび前記第3モードイメージは、UVモード、偏光モードおよび白色光モードのうち、それぞれ異なるモードで撮影されたイメージであってもよい。
【0015】
一実施形態において、前記ボディ部は、互いにヒンジ係合し、対向する第1本体および第2本体を含め、クリップ形式で前記ユーザ端末に着脱することができる。
【0016】
一実施形態において、前記肌測定装置は、前記対象体の水分を感知するセンサ部をさらに含むことができる。
【0017】
一実施形態において、前記ユーザ端末は、ユーザ端末のスピーカ、ディスプレイおよび振動装置のうち、少なくとも1つを用いて通知を発生させるように構成されてもよい。
【0018】
前述の物以外の他の側面、特徴、利点が以下の図面、特許請求の範囲および発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態に係る肌診断システムによれば、持ち運びが可能で、簡単に使えることができ、肌状態を正確にモニタリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係る肌診断システムを概略的に示す図である。
【
図2A】本発明の一実施形態に係る肌測定装置の斜視図である。
【
図2B】本発明の一実施形態に係る肌測定装置の斜視図である。
【
図5A】本発明の一実施形態に係る肌測定装置がユーザ端末に装着される状態を示す図である。
【
図5B】本発明の一実施形態に係る肌測定装置がユーザ端末に装着される状態を示す図である。
【
図5C】本発明の一実施形態に係る肌測定装置がユーザ端末に装着される状態を示す図である。
【
図6】
図1のユーザ端末を概略的に示すブロック図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る肌診断システムの動作に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して以下の実施形態を詳細に説明するが、図面を参照して説明するにあたり、同一または対応する構成要素には同一の図面符号を付し、それについての重複する説明は省略する。
【0022】
本発明の実施形態は、様々な変換を加えることができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明する。本発明の実施形態の効果および特徴、並びにそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述する内容を参照することによって明らかになるであろう。しかし、本発明の実施形態は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実現することができる。
【0023】
以下の実施形態において、第1、第2などの用語は限定的な意味ではなく、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用された。
【0024】
以下の実施形態において、単数の表現には、文脈上明らかに他の意味を表さない限り、複数の表現を含む。
【0025】
以下の実施形態において、「含む」や「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、または構成要素が存在することを意味するものであり、1つ以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。
【0026】
以下の実施形態において、ユニット、領域、構成要素などの部分が他の部分の上または上方にあるとする場合、他の部分の直上にある場合だけでなく、その中間に他のユニット、領域、構成要素などが介在している場合も含む。
【0027】
以下の実施形態において「連結する」や「結合する」などの用語は、文脈上明らかに他の意味を表さない限り、必ずしも2つの部材の直接的および/または固定的な連結または結合を意味するものではなく、2つの部材の間に他の部材が介在されたものを排除するものではない。
【0028】
明細書上に記載された特徴、または構成要素が存在することを意味するものであり、1つ以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。
【0029】
図面では、説明の便宜上、構成要素の大きさが誇張または縮小され得る。例えば、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示しているので、以下の実施形態は、必ずしも図示のものに限定されるものではない。
【0030】
以下の添付図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係る肌測定システムを概略的に示す図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る肌測定システム1は、肌測定装置10およびユーザ端末20を含むことができる。また、図示していないが、肌測定システム1は、複数のユーザ端末20および前記複数のユーザ端末20とネットワークを介して接続されるサーバ(図示せず)をさらに含むことができる。
【0033】
ここで、サーバ(図示せず)は、それぞれのユーザ端末20を介して取得した分析対象のイメージ情報、対象体に関連する基礎情報およびこれに基づき対象体の分析対象に対して診断した診断情報などを収集し、収集された情報を加工してユーザ端末20に提供するサーバであってもよい。サーバ(図示せず)は、接続量またはデータ量に応じて複数のサーバが存在し得るのは勿論である。
【0034】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置10は、カメラを含むユーザ端末20に装着可能な形態で形成され、装着された状態でユーザ端末20と通信接続して動作することにより、肌状態を測定することができる。肌測定装置10については後述する。
【0035】
ユーザ端末20はカメラを含み、肌診断のための専用アプリケーションがインストールされてもよい。ユーザ端末は、有無線通信環境でウェブサービスを利用することができる通信端末を意味する。ここで、ユーザ端末20は、スマートフォン、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、タブレットPC(tablet PC)、キオスク(kiosk)などを含むことができる。
【0036】
ユーザ端末20のカメラはレンズとイメージセンサを含むことができ、イメージセンサは、例えば、CMOS(complementary metal-oxide semiconductor)モジュールまたはCCD(charge coupled device)モジュールなどを用いて撮影領域内のオブジェクトを撮影することができる。
【0037】
入力されるイメージフレームは、カメラのレンズを介してCMOSモジュールまたはCCDモジュールに提供され、COMSモジュールまたはCCDモジュールは、レンズを通過したオブジェクトの光信号を電気的信号に変換して出力することができる。
【0038】
ユーザ端末20は、イメージセンサで変換されたデータを記憶することができる記憶媒体を含むことができる。ここで、記憶媒体は磁気記憶媒体(magnetic storage media)またはフラッシュ記憶媒体(flash storage media)を含むことができるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。 このような記憶媒体は、内部メモリおよび/または外部メモリを含むことができ、DRAM、SRAM、またはSDRAMなどの揮発性メモリ、OTPROM(one time programmable ROM)、PROM、EPROM、EEPROM、mask ROM、flash ROM、NANDフラッシュメモリ、またはNORフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、SSD、 CF(compact flash)カード、SDカード、Micro-SDカード、Mini-SDカード、Xdカード、またはメモリースティック(memory stick)などのフラッシュドライブ、またはHDDなどの記憶装置を含むことができる。
【0039】
ネットワークは、肌測定装置10とユーザ端末20との間で情報交換が可能な接続構造であり、近距離通信網(LAN:Local Area Network)、広域通信網(WAN:Wide Area Network)、インターネット(WWW:World Wide Web)、有無線データ通信網、電話網、有無線テレビ通信網などを含む。
【0040】
無線データ通信網の一例には、3G、4G、5G、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)、WIMAX(World Interoperability for Microwave Access)、ワイファイ(Wi-Fi)、ブルトゥス通信、赤外線通信、超音波通信、可視光通信(VLC:Visible Light Communication)、ライファイ(LiFi)などを含むことができる。
【0041】
以下では、図面を参照して本発明の一実施形態に係る肌測定装置をより詳細に説明する。
【0042】
図2aは、本発明の一実施形態に係る肌測定装置10の斜視図であり、
図2bは、
図2aの肌測定装置10において蓋103が分離された状態を示す図である。
図3は、
図2の肌測定装置10の平面図であり、
図4は、
図2の肌測定装置10の正面図である。そして、
図5a~
図5cは、本発明の一実施形態に係る肌測定装置10がユーザ端末20に装着されるステップを示す図である。
【0043】
図2~
図5を参照すると、肌測定装置10は、図示のように、ボディ部100と、ボディ部100に設置される光学部110、光源モジュール120、スイッチ部130、センサ部140および照度センサ150を含むことができる。
【0044】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置10のボディ部100は、肌測定装置10のハウジングとして外観を形成し、肌測定装置10がユーザ端末に装着可能に構成されることができる。
【0045】
ボディ部100は、2つの本体101、102に区分することができ、2つの本体101、102が結合される連結部100aが形成されてもよい。
【0046】
肌測定装置10をユーザ端末に装着できるように、ボディ部100には、ユーザが把持することができる部分である把持部100cと、ユーザ端末が挿入される装着部100bが設けられてもよい。
【0047】
把持部100cは、例えば、ボディ部100の上側において前面および後面にそれぞれ設けられてもよく、2つの本体101、102にそれぞれ設けられてもよい。
【0048】
装着部100bには、緩衝部1010、1020が提供されてもよい。
【0049】
緩衝部1010、1020はシリコンなどの材質で形成され、肌測定装置と装着部100bに挿入されたユーザ端末との密着力を向上させることができる。また、装着時にユーザ端末の表面に傷が発生するのを防止することができる。
【0050】
例えば、2つの本体101、102で形成されるボディ部100は、2つの本体101、102の間に装着部100bが設けられてもよいが、各本体101、102にはシリコン材質の緩衝部1010、1020がそれぞれ提供され得る。
【0051】
ボディ部100は、内部に収容空間を形成してPCBおよび電源部を収容することができる。
【0052】
そして、ボディ部100は、光学部110、光源モジュール120、スイッチ部130およびセンサ部140が設置できる空間を提供することができる。
【0053】
肌測定装置10は、前面に配置される円形の蓋103を含むことができる。蓋103は、ボディ部100に着脱可能に、ボディ部100の前面に配置されて光源部121~123と光学部110を保護することができる。そして、光源部121~123から照射される光や対象体から反射されて光学部110に流入される光が透過できるように、蓋103は透明な材質で構成されてもよい。また、光学部110や光源部121~123に対する光が蓋103を透過せずに対象体に直接到達できるように、蓋103の光学部および光源部121~123のうち、少なくとも1つに対応する部分には、蓋103を貫通する少なくとも1つの貫通孔103aが形成されてもよい。
【0054】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置10の光学部110は、ボディ部100に配置されて1つ以上のレンズを含むことができる。
【0055】
例えば、光学部110は、広角レンズおよび接写レンズを含み、これらのレンズを固定させることができる固定部材を含むことができる。
【0056】
光学部110は、広角レンズおよび接写レンズを用いて対象体の表面イメージを拡大させることができ、一定の焦点距離を維持するようにボディ部100に固定されることができる。対象体は、ユーザの顔または腕などの身体の一部であってもよく、望ましくはユーザの肌であってもよい。
【0057】
肌測定装置10がユーザ端末に装着された状態で、光学部110はカメラに対応するように位置することができる。望ましくは、ボディ部100がユーザ端末に装着された状態で対象体から反射される測定光の焦点をユーザ端末のカメラに合わせることができる。これにより、対象体から反射される測定光が光学部110のレンズを介してユーザ端末のカメラに透過されることにより対象体のイメージ取得が可能となる。
【0058】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置の光源モジュール120は、光を照射することができ、光学部110に隣接して配置されることができる。
【0059】
光源モジュール120は、一定の間隔で離隔されて光学部110を囲むように配置される複数の光源部を含むことができ、一実施形態として、第1光源部121、第2光源部122および第3光源部123を含むことができる。
【0060】
第1光源部121~第3光源部123は、それぞれ一般光、UV光および偏光を照射するための光源を含むことができる。例えば、第1光源部121~第3光源部123は、白色光を照射する白色光源、UV光を照射するUV光源および偏光を照射するための特定波長帯域のLED光源を含むことができる。白色光は、可視光線の全域にわたって連続するスペクトルによって実現される光であり、UV光は約10~400nmの範囲の波長に該当する光であり得る。一方、偏光を照射するための第3光源部123は、LED光源と共に偏光フィルタを備えることができる。
【0061】
一実施形態として、第1光源部121は、光学部110を中心に予め設定された距離を有して互いに離隔して配置されてもよい。また、第2光源部122および第3光源部133は、1つのユニットで構成され配置されてもよい。例えば、
図4に示すように、一ユニットは、1つの第2光源部122と、第2光源部122を中心に両側に配置される2つの第3光源部123で構成されてもよい。
【0062】
光源モジュール120は、肌状態診断のために、各光源部121~123の動作を制御するか、各光源の強度などを制御することができる。
【0063】
例えば、ニキビ(acne vulgaris)の原因誘発細菌(Propionibacterium acne;P.acne)が肌内で生成するポルフィリンの一つであるコプロポリピリン3の場合、407nmピークとする吸収スペクトルを有する。 青色光帯域(400~440nm)の光を肌に当てると、ポルフィリンは青色波長帯の光のエネルギーを強く吸収し、吸収した波長とは異なる固有の波長帯の光を蛍光するようになる。このような吸収スペクトルを分析することで対象体の肌状態を診断することができる。
【0064】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置のセンサ部140は、より多くの肌診断情報を取得できるように所定のセンサ141を含むことができる。
【0065】
例えば、センサ部140は、対象体の水分程度を感知する水分センサ141を含むことができる。水分センサ141は、肌表面と接触して水分分布に応じて変わる静
【0066】
電容量の変化を、精密コンデンサを介して測定できるように構成され得る。そして、センサ部140は、対象体の油分の程度を感知する油分センサ(図示せず)およびPH程度を測定するPHセンサ(図示せず)を含むことができる。センサ部140は、対象体の肌状態、水分の程度、油分の程度およびPHの程度のうち、少なくとも1つを感知し、測定信号を生成することができる。
【0067】
肌測定装置をユーザ端末に装着するために肌測定装置を把持するとき、センサ部140が破損することを防止するために、センサ部140は、肌測定装置が把持される部分と独立しているボディ部100の一側に形成されることができる。例えば、センサ部140は、ボディ部100の上側に形成されてもよい。
【0068】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置の電源部は、センサ部140および光源部121に電力を供給することができ、スイッチ部130は電源部との接続を繋いだり切ったりすることで肌測定装置のオン/オフ(on/off)状態を選択するように構成されてもよい。電源部は、リチウムイオン電池などの二次電池を含むことができる。
【0069】
本発明の一実施形態に係る肌測定装置10の照度センサ150は、ボディ部100の一側、望ましくはボディ部100の上側に形成されてもよい。肌測定装置10は、様々な環境で使用され得るので、照度センサ150は、環境によって分析の一貫性が低下することを防止するために、周囲の環境に応じた照度変化に対応できるように各光源部121~123の動作を制御するか、各光源の強度などを制御することができる。例えば、肌測定装置10が使用される環境の照度が比較的に高い場合、各光源部121~123を介して光源の強度を下げたり、肌測定装置10が使用される環境の照度が比較的低い場合、各光源部121~123を介して光源の強度を上げたりすることができる。
【0070】
また、照度センサ150を介して測定される照度の情報は、ネットワークを介してユーザ端末に転送されることができ、転送される照度の情報に基づいてユーザ端末に備えられた照明装置を利用することによって肌測定装置が使用される環境の照度を調整することができる。
【0071】
図5a~
図5cは、本発明の一実施形態に係る肌測定装置10がユーザ端末20に装着される状態を示す図であり、これを参照すると、本発明の一実施形態に係る肌測定装置10は、ユーザ端末20に着脱可能に装着され得る。
【0072】
例えば、肌測定装置10は、クリップ形式でユーザ端末20に着脱され得る。
【0073】
このとき、ボディ部100は、第1本体101および第2本体102を含むことができる。第1本体101と第2本体102は互いに対向し、一側において互いにヒンジ結合されることができる。第1本体101と第2本体102は、ヒンジ結合される部分を軸として相対的に回転することができる。
【0074】
図5aを参照すると、第1本体101と第2本体102は、連結部100aにおいて互いにヒンジ結合されることができる。連結部100aには弾性体が設けられ、肌測定装置が
図5aと同じ状態を維持することができる。
【0075】
連結部100aを基準にして一側には把持部100cが形成され、他側には装着部100bが形成され得る。把持部100cは、ユーザによって把持されて力が加わる部分である。そして、装着部100bは、ユーザ端末が挿入されて装着される部分である。
【0076】
図5bを参照すると、把持部100cで弾性体の弾性力より大きな力がF方向に加わるとき、連結部100aを支点にして、てこの原理により装着部100bで第1本体101と第2本体102との間隔は広がることができる。広がった隙間により第1本体101と第2本体102との間に形成された装着部100bにユーザ端末の一部を容易に挿入することができる。
【0077】
図5cを参照すると、把持部100cから加わる力が除去されると、連結部100aに設けられる弾性体によって、第1本体101と第2本体102との間隔は
図5aと同様の状態に戻ろうとするため、装着部100bにユーザ端末が装着固定されることができる。
【0078】
このとき、第1本体101の第1緩衝部1010はユーザ端末20の一側面に、そして第2本体102の第2緩衝部1020はユーザ端末20の他側面にそれぞれ接した状態で支持することができる。
【0079】
スイッチ部はボディ部100に別途設けられてもよいが、第1緩衝部1010および第2緩衝部1020のうち、少なくとも一方に設けられてもよい。
【0080】
緩衝部1010、1020に設けられるスイッチ部は、ユーザ端末によって加えられる荷重変化により動作することができる。
【0081】
例えば、緩衝部1010、1020に設けられるスイッチ部は、
図5cのような状態でユーザ端末によって緩衝部1010、1020に加わる荷重増加を認識し、肌測定装置10がon状態になるように動作することができる。一方、
図5aと同様の状態で緩衝部1010、1020に加わる荷重がないとき、肌測定装置10がoff状態になるように動作することができる。
【0082】
図6は、
図1のユーザ端末20を概略的に示すブロック図である。
【0083】
図6を参照すると、ユーザ端末20は、肌測定装置10と連動可能な専用アプリケーションを含むことができる。
【0084】
専用アプリケーションは、肌測定装置10がユーザ端末に装着された状態でネットワーク接続されると自動的に活性化されるように構成されることができる。
【0085】
肌測定装置10は、通信部を介してユーザ端末20とデータを送受信することができる。
【0086】
図示のように、ユーザ端末20は、専用アプリケーション21、送受信部22および通知部23を含むことができる。
【0087】
専用アプリケーション21は、ユーザ端末20のカメラから受信した対象体を含むイメージを取得してイメージから分析対象を抽出する作業、分析対象に対するイメージ情報と対象体に関連する基礎情報に基づいて、対象体の分析対象に対する診断スコアを算出する作業などを行うことができる。
【0088】
ここで、分析対象とは、対象体の肌状態を示す診断項目として、例えば、毛穴、しわ、色素沈着、肌紅潮、皮脂、角質、肌の敏感度、ブラックヘッドなどを含むことができる。
【0089】
また、対象体に関連する基礎情報とは、対象体の年齢、対象体の性別、対象体の人種情報、対象体の以前の状態情報および/または診断情報、対象体と類似した他の対象体集団の状態情報および/または診断情報、対象体のイメージなどを含むことができる。専用アプリケーション21は、前記対象体に関連する基礎情報を、問診を通じて取得してもよいし、図示していないがサーバに格納されたデータベースを介して取得してもよい。
【0090】
送受信部22は、ユーザ端末20が肌測定装置10とネットワーク接続を可能にし、ユーザ端末20と肌測定装置との送受信信号をパケットデータの形態で提供するために必要な通信インターフェースを提供することができる。
【0091】
ユーザ端末20は、送受信部22を介して肌測定装置10のon/off状態信号を受信することができる。
【0092】
例えば、スイッチ部により電源部の接続が形成されて肌測定装置がon状態になるか、スイッチ部により電源部の接続が切れて肌測定装置がoff状態になるとき、ユーザ端末20は送受信部22を介して肌測定装置のon/off状態に関する信号を受信することができる。
【0093】
送受信部22で受信される信号に関連して、専用アプリケーション21は、所定の条件でユーザ端末20において自動的に活性化されるように構成されてもよい。例えば、肌測定装置が動作しているとき、送受信部22を介して肌測定装置のon状態に対する信号を受信することによって、専用アプリケーション21は自動的に活性化されることができる。
【0094】
また、ユーザがユーザ端末20に提供されるUIを用いて直接専用アプリケーション21を活性化させることもできる。
【0095】
ユーザ端末20は、専用アプリケーション21が活性化された状態で撮影イベントが検出されると、撮影イベントに対する信号を生成することができる。撮影イベントは、例えば、ユーザの目が閉じられた状態、ユーザの音声またはユーザ端末に形成されたボタンの押下などを認識することによって検出され得る。
【0096】
ユーザ端末20は、撮影イベント信号が生成されると、専用アプリケーション21を用いてカメラを制御し、対象体の肌を診断するための複数の診断イメージを自動的に取得するように構成され得る。
【0097】
このとき、ユーザ端末20は、通信部を介して肌測定装置10に光源モジュールを制御するための信号を送信することができる。
【0098】
ユーザ端末20から送信される信号により、肌測定装置10の光源モジュール120は、第1光源部121、第2光源部122および第3光源部123を順次制御し、白色光、UV光および偏光を順次照射することができる。しかしながら、これは一例に過ぎず、光源モジュール120が照射する順序は変更されてもよいことは言うまでもない。
【0099】
本発明の一実施形態に従い、専用アプリケーション21は、取得部211、識別部212およびスコアリング部213を含むことができる。
【0100】
専用アプリケーション21の取得部211は、ユーザ端末20によって生成される撮影イベント信号によって、カメラを介して対象体に関連する1つ以上の診断イメージを取得することができる。
【0101】
ここで、対象体に関連する診断イメージは、対象体の全体イメージ、対象体内の撮影位置に応じた対象体の部分イメージ、撮影時間順に応じた対象体の部分イメージであってもよい。例えば、ユーザの顔の全体イメージ、ユーザが撮影装置を用いて顔の一部を撮影した部分イメージなどであってもよい。
【0102】
あるいは、診断イメージは、カメラによって順次撮影される第1モードイメージ、第2モードイメージおよび第3モードイメージを含むことができる。このとき、第1モードイメージ、第2モードイメージおよび第3モードイメージは、それぞれUVモード、偏光モード、白色光モードのうち、互いに異なるモードで撮影したイメージであってもよい。
【0103】
偏光モードイメージは、光学部上に配置される偏光フィルムを用いて撮影されることができ、偏光フィルムはモータによって光学部上に自動的に配置されるように構成され得る。
【0104】
専用アプリケーション21の識別部212は、カメラを介して認識される対象体のイメージからユーザの目に該当する領域を識別することができる。そして、識別されたイメージを介して、ユーザの目が閉じられた状態であるか、閉じられていない状態であるかを判断することができる。
【0105】
ユーザ端末20は、専用アプリケーション21を用いて、識別部212でユーザの目が閉じられた状態であると判断されると、撮影イベント信号を生成し、取得部211を介して対象体の肌を診断するための複数の診断イメージを取得することができる。
【0106】
一実施形態として、ユーザ端末20は、専用アプリケーション21を用いて撮影イベント信号が生成されると、肌測定装置10の光源モジュール120を制御するための制御信号を転送することができる。光源モジュール120は、白色光、偏光およびUV光が予め設定された時間間隔に従って順次照射されるように第1光源部121~第3光源部123を制御することができる。
【0107】
専用アプリケーション21のスコアリング部213は、取得された診断イメージから分析対象を抽出することができる。ここで、分析対象は、毛穴、しわ、色素沈着、ニキビなど、ユーザの肌状態を示す診断項目であり得る。
【0108】
例えば、分析対象が毛穴である場合、スコアリング部213は、複数の診断イメージを用いて毛穴領域を含む毛穴のイメージ情報を生成することができる。
【0109】
分析対象のイメージ情報は、分析対象のサイズ情報、分析対象の色情報、分析対象の深さ情報などを含むことができ、例えば、分析対象が毛穴の場合、毛穴のサイズ、毛穴の色、毛穴の深さなどを示す情報を意味することができる。分析対象に対するイメージ情報は、単位面積当たりの分析対象数情報、対象体全体における分析対象の分布情報などを含むことができる。
【0110】
また、スコアリング部213は、水分を含む対象体の状態情報を生成するために水分センサを肌表面に接触させ、水分分布に応じて変化する静電容量の変化を、精密コンデンサを介して測定して肌表面の水分量を計算することができる。そして、生成された対象体の状態情報を対象体に関する基礎情報と比較することにより、新たな対象体の状態情報を生成することができる。このとき、対象体に関連する基礎情報は、対象体の以前の状態情報および/または対象体と類似した他の対象体集団の状態情報などを含むことができる。 したがって、スコアリング部213は、現在の対象体の状態情報と以前の対象体の状態情報とを比較した結果としての対象体の状態情報の変化を生成することができ、対象体の状態情報および対象体と類似した他の対象体集団の状態情報を比較した結果としての対象体の状態情報の変化を生成することができる。 ここで、新たな対象体の状態情報、対象体の状態情報の変化は、全て対象体の状態情報に含まれることができる。
【0111】
スコアリング部213は、分析対象に対するイメージ情報と対象体に関連する状態情報および基礎情報に基づいて、対象体の分析対象に対する診断スコアを算出することができる。スコアリング部213は、予め設定された分析基準に、分析対象に対するイメージ情報に関連する基礎情報を適用して分析対象に対する診断スコアを算出することができる。ここで、分析基準は、分析対象に応じて異なる計算式またはアルゴリズムからなってもよい。
【0112】
分析対象の診断スコアは、診断イメージから抽出した分析対象それぞれの個別スコア、分析対象の数、分析対象の分布図、対象体に関連する基礎情報のうち、1つ以上を用いて算出され得る。
【0113】
一実施形態として、分析対象が毛穴である場合、分析基準は、一定サイズ以上のサイズを有する第1毛穴P1のスコア、一定サイズ未満のサイズを有する第2毛穴P2のスコア、第1毛穴P1に対する第1の重み、第2毛穴P2に対する第2の重み、全体の毛穴の数に対する第3の重みおよび毛穴分布に対する第4の重みを用いて診断スコアを算出することができる。ここで、分析基準は、第1の重み~第4の重みに加えて、対象体に関連する基礎情報に対する第5の重みをさらに含むことができる。
【0114】
スコアリング部213は、分析対象に対するイメージ情報から、予め設定された大きさ以上の第1毛穴P1と予め設定された大きさ未満の第2毛穴P2とを分類し、分類された第1毛穴P1の深さ情報、第1毛穴P1の平均サイズ、第1毛穴P1の色情報などを用いて、第1毛穴P1に対するスコアを算出することができる。同様に、スコアリング部213は、分類された第2毛穴P2の深さ情報、第2毛穴P2の平均サイズ、第2毛穴P2の色情報などを用いて、第2毛穴P2に対するスコアを算出することができる。前記の説明は、分析対象のうち毛穴の一例に過ぎず、分析対象がしわの場合、または分析対象が色素沈着やニキビである場合、他の分析基準に従って診断スコアを算出することができる。
【0115】
診断スコアは、1~99までの数字または5段階のレベルで表すことができる。
【0116】
一方、ユーザ端末20の通知部23は、ユーザ端末20のスピーカ、ディスプレイおよび振動装置のうち、少なくとも1つを用いて通知を発生させるように構成されてもよい。
【0117】
例えば、ユーザ端末20は、識別部212を介してユーザの目が閉じられていない状態であると判断されると、ユーザ端末20に設けられた装置を用いて聴覚、触覚および視覚のうち、少なくとも1つの信号を発生させることができる。
【0118】
図7は、本発明の一実施形態に係る肌診断システムの動作に関するフローチャートである。
【0119】
図示のように、ステップS710において、専用アプリケーションを活性化されることができる。専用アプリケーションは、肌測定装置が動作するとき、送受信部を介して肌測定装置のon状態に関する信号を受信することで活性化されるか、ユーザがユーザ端末に提供されるUIを用いて直接専用アプリケーションを活性化することができる。
【0120】
ステップS720において、専用アプリケーションが活性化されると、撮影イベント信号が生成され得る。ユーザ端末による撮影イベント信号は、ユーザの目が閉じられた状態が認識されるか、ユーザの音声が検出されるか、ユーザ端末に形成されたボタンが押されるなどの方法で生成され得る。
【0121】
ステップS730において、撮影イベント信号が生成されると、診断イメージを取得することができる。診断イメージは、対象体の肌を診断するためのUVモードイメージ、偏光モードイメージおよび白色光モードイメージのうち、少なくとも1つであり得る。
【0122】
ステップS740において、診断イメージが取得されると、診断イメージから分析対象を抽出することができる。ここで、分析対象は、毛穴、しわ、色素沈着、ニキビなど、ユーザの肌状態を示す診断項目であってもよい。
【0123】
ステップS750において、分析対象が抽出されると、分析対象に対する診断スコアを算出することができる。分析対象の診断スコアは、診断イメージから抽出した分析対象それぞれの個別スコア、分析対象の数、分析対象の分布図、対象体に関連する基礎情報のうち、1つ以上を用いて算出され得る。算出された診断スコアは、ユーザ端末のディスプレイを介して1~99までの数字または5段階のレベルで表示され得る。
【0124】
上述の説明では、ステップS710~S750は、本発明の一実施形態に従って追加的なステップにさらに分割されるか、より少ないステップに組み合わせられてもよい。あるいは、一部ステップは、必要に応じて省略されてもよく、ステップ間の順序が変更されてもよい。
【0125】
このように、本発明は、図面に示された一実施形態を参照して説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該分野で通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形および実施形態の変形が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【国際調査報告】