(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-07
(54)【発明の名称】三次元認識装置、端末、画像強調方法、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G01B 11/25 20060101AFI20241030BHJP
G01C 3/06 20060101ALI20241030BHJP
【FI】
G01B11/25 H
G01C3/06 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529441
(86)(22)【出願日】2022-10-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2022123743
(87)【国際公開番号】W WO2023103562
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111486807.7
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張永亮
【テーマコード(参考)】
2F065
2F112
【Fターム(参考)】
2F065AA53
2F065FF09
2F065FF31
2F065GG21
2F065HH07
2F065JJ03
2F065JJ05
2F065JJ26
2F065LL22
2F065PP23
2F112AA09
2F112AC06
2F112AD01
2F112BA10
2F112CA12
2F112DA32
2F112FA03
2F112FA21
2F112FA38
2F112FA45
(57)【要約】
本願は、三次元認識装置、端末、画像強調方法、及び記憶媒体を提供する。三次元認識装置は、レンズ(140)と、前記レンズ(140)の内側に設置される光路(200)であって、前記光路(200)内にRGBカメラ(440)、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタ(310)が設置され、前記第1のダイクロイックフィルタ(310)は環境光における可視光を前記RGBカメラ(440)に反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路(200)と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の表示スクリーンの内側に設置される三次元認識装置であって、
レンズと、
前記レンズの内側に設置される光路であって、前記光路内に赤緑青RGBカメラ、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、前記第1のダイクロイックフィルタは環境光における可視光を前記RGBカメラに反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路と、を含む、
三次元認識装置。
【請求項2】
前記第1のダイクロイックフィルタは前記光路を仕切って第1の通路及び第2の通路を形成し、前記三次元認識ユニットは前記第1の通路に設置され、前記RGBカメラは前記第2の通路に設置される、
請求項1に記載の三次元認識装置。
【請求項3】
前記第1の通路内に赤外線遮断壁が設置され、前記赤外線遮断壁は、前記第1のダイクロイックフィルタに接続され、前記第1の通路を仕切って第3の通路及び第4の通路を形成し、
前記三次元認識ユニットは、赤外線送信ユニット及び第1の赤外線カメラを含み、前記赤外線送信ユニットは、前記第3の通路に設置され、前記赤外線送信ユニットによって送信された赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記レンズに到達し、前記第1の赤外線カメラは、前記第4の通路に設置され、前記第1のダイクロイックフィルタを透過した環境光における赤外光を受信する、
請求項2に記載の三次元認識装置。
【請求項4】
前記第3の通路は第1の延伸通路及び第2の延伸通路を含み、前記第1の延伸通路と前記第2の延伸通路との間に第1の反射ミラーが設置され、前記第1の反射ミラーは赤外線全反射レンズ又は時分割反射ミラーであり、
前記赤外線送信ユニットは、第1のエミッタ及び第2のエミッタを含み、前記第1のエミッタは前記第1の延伸通路に設置され、前記第2のエミッタは前記第2の延伸通路に設置され、前記第1のエミッタによって送信された赤外光は、前記第1の反射ミラーによって前記第1のダイクロイックフィルタに反射され、前記第2のエミッタによって送信される赤外光は、前記第1の反射ミラーを透過して前記第1のダイクロイックフィルタに到達し、
前記第1のエミッタは赤外線エミッタ、前記第2のエミッタは赤外線ドットプロジェクタであり、
又は、
前記第1のエミッタは赤外線ドットプロジェクタ、前記第2のエミッタは赤外線エミッタであり、
前記赤外線ドットプロジェクタは、赤外光出射方向に第1の垂直共振器型面発光レーザー器VCSEL、ウエハレベル光学レンズWLO及び回折光学素子DOEを順に含み、前記赤外線エミッタは、赤外光出射方向に第2のVCSEL及び拡散板を順に含む、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項5】
前記第3の通路に第1の赤外線反射ミラーがさらに設置され、前記第1の赤外線反射ミラーは透過又は反射によって前記第1の反射ミラーに到達した赤外光を前記第1のダイクロイックフィルタに反射する、
請求項4に記載の三次元認識装置。
【請求項6】
前記赤外線送信ユニットは赤外線エミッタであり、前記赤外線エミッタは赤外光送信方向に第2のVCSEL及び拡散板を順に含む、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項7】
前記第3の通路に第1の赤外線反射ミラーが設置され、前記第1の赤外線反射ミラーは前記赤外線エミッタによって送信された赤外光を前記第1のダイクロイックフィルタに反射する、
請求項6に記載の三次元認識装置。
【請求項8】
前記第1の赤外線カメラは、前記赤外光入射方向に第1のレンズ群、第1の赤外線ローパスフィルタ及び第1の赤外線感光性基板を順に含む、
請求項3~7のいずれか1項に記載の三次元認識装置。
【請求項9】
前記第4の通路に第2の赤外線反射ミラーが設置され、前記第2の赤外線反射ミラーは前記第1のダイクロイックフィルタを透過した環境光における赤外光を前記第1の赤外線カメラに反射する、
請求項8に記載の三次元認識装置。
【請求項10】
前記RGBカメラは、可視光入射方向に第2のレンズ群、赤外線媒体フィルタ及び可視光感光性基板を順に含む、
請求項3~7のいずれか1項に記載の三次元認識装置。
【請求項11】
前記第2の通路は第3の延伸通路及び第4の延伸通路を含み、前記RGBカメラは前記第3の延伸通路内に設置され、前記第4の延伸通路内に第2の赤外線カメラが設置され、
前記第3の延伸通路と前記第4の延伸通路との間に第2のダイクロイックフィルタが設置され、前記第2のダイクロイックフィルタは、前記第1のダイクロイックフィルタによって反射された可視光を前記RGBカメラに反射し、前記第1のダイクロイックフィルタによって反射された赤外光を透過させて前記第2の赤外線カメラに到達させ、
前記第2の赤外線カメラは、前記赤外光入射方向に第3のレンズ群、第2の赤外線ローパスフィルタ及び第2の赤外線感光性基板を順に含む、
請求項10に記載の三次元認識装置。
【請求項12】
端末であって、
請求項1~11のいずれか1項に記載の三次元認識装置と、
表示スクリーンと、を含み、
前記三次元認識装置は前記表示スクリーンの内側に設置され、前記表示スクリーンの前記三次元認識装置のレンズに対応する領域は光透過性強化領域である、
端末。
【請求項13】
三次元認識装置に適用される画像強調方法であって、
前記三次元認識装置はレンズ及び光路を含み、前記光路は前記レンズの内側に設置され、前記光路内にRGBカメラ、赤外線エミッタ、赤外線ドットプロジェクタ、第1の赤外線カメラ及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、環境光における可視光は前記第1のダイクロイックフィルタによって前記RGBカメラに反射され、環境光における赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記第1の赤外線カメラに到達し、前記赤外線エミッタ及び赤外線ドットプロジェクタによって送信される赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記レンズに到達し、
前記画像強調方法は、
三次元点群画像及び二次元画像を取得するステップであって、前記三次元点群画像は前記第1の赤外線カメラによって目標反射光から取得され、前記二次元画像は前記RGBカメラによって前記目標反射光から取得され、前記目標反射光は前記赤外線ドットプロジェクタによって送信されるレーザースペックルが目標物体によって反射された光であるステップと、
前記三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得し、前記三次元構造化光点群と前記二次元画像とを同期させて構造化光差分値を得るステップと、
前記二次元画像に応じてRGB基準データを決定し、前記RGB基準データ及び前記構造化光差分値に応じて基準面に補間処理を行って、前記基準面の密度を増加させるステップと、
前記三次元点群画像の三次元点群レイヤー面を取得し、前記三次元点群レイヤー面と前記基準面を校正するステップと、
前記三次元点群レイヤー面と前記基準面に対してステレオマッチングを行い、赤緑青深度RGBD情報を得るステップと、を含む、
画像強調方法。
【請求項14】
前記三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得する前記ステップの前に、
赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップを取得し、前記赤外線基準ヒートマップ及び前記可視光基準マップに応じてキャリブレーションパラメータを決定するステップであって、前記赤外線基準ヒートマップは前記第1の赤外線カメラによって収集され、前記可視光基準マップは前記RGBカメラによって収集されるステップと、
前記キャリブレーションパラメータに応じて前記三次元点群画像及び前記二次元画像を校正するステップと、をさらに含む、
請求項13に記載の画像強調方法。
【請求項15】
端末であって、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項13~14のいずれか1項に記載の画像強調方法を実現する、
端末。
【請求項16】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、請求項13~14のいずれか1項に記載の画像強調方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されている、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が202111486807.7、出願日が2021年12月07日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願のすべての内容は、引用により参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、スマート端末の分野に関するが、これに限定されず、特に、三次元認識装置、端末、画像強調方法、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、移動端末の前方三次元認識には、主に構造化光と飛行時間(TOF:Time Of Flight)の2つのスキームがあり、上記2つのスキームを実現するために、例えば赤外線カメラや投光イルミネーターなどの三次元認識素子を移動端末に配置する必要がある。また、前方赤緑青(RGB:Red Green Blue)カメラは、通常、三次元認識素子の間に並置されており、一方、これらの素子のレンズ領域は比較的大きく、通常、表示スクリーンの上部に配置され、「ノッチ」領域を形成し、その結果、スクリーンの有効表示領域が小さくなる。
【0004】
この問題を解決するために、ますます多くのスマート端末はアンダーディスプレイ撮影技術を採用し始めており、フロントRGBカメラと三次元認識素子を表示スクリーンの内側に配置する。各素子の光要件を満たすために、対応するスクリーン表示領域に光透過性を高めるための特殊処理を行う必要があり、例えば、RGB画素を低減させるか、又はRGB画素を小さくすることで光の透過量を増やす。特殊処理後の表示領域は、ほかの表示領域との表示効果に一定の違いがあり、各素子が現在の並置レイアウトを採用すると、特殊処理領域の面積が大きくなり、全体的な表示効果及びユーザエクスペリエンスを損なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下は、本明細書で詳細に説明されている主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0006】
本願の実施例は、三次元認識装置、端末、画像強調方法、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、本願の実施例は、端末の表示スクリーンの内側に設置される三次元認識装置であって、レンズと、前記レンズの内側に設置される光路であって、前記光路内にRGBカメラ、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、前記第1のダイクロイックフィルタは環境光における可視光を前記RGBカメラに反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路と、を含む、三次元認識装置を提供する。
【0008】
第2の態様では、本願の実施例は、第1の態様に記載の三次元認識装置と、表示スクリーンと、を含み、前記三次元認識装置は前記表示スクリーンの内側に設置され、前記表示スクリーンの前記三次元認識装置のレンズに対応する領域は光透過性強化領域である、端末を提供する。
【0009】
第3の態様では、本願の実施例は、三次元認識装置に適用される画像強調方法を提供する。前記三次元認識装置はレンズ及び光路を含み、前記光路は前記レンズの内側に設置され、前記光路内にRGBカメラ、赤外線エミッタ、赤外線ドットプロジェクタ、第1の赤外線カメラ及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、環境光における可視光は前記第1のダイクロイックフィルタによって前記RGBカメラに反射され、環境光における赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記第1の赤外線カメラに到達し、前記赤外線エミッタ及び赤外線ドットプロジェクタによって送信される赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記レンズに到達する。前記画像強調方法は、三次元点群画像及び二次元画像を取得するステップであって、前記三次元点群画像は前記第1の赤外線カメラによって目標反射光から取得され、前記二次元画像は前記RGBカメラによって前記目標反射光から取得され、前記目標反射光は前記赤外線ドットプロジェクタによって送信されるレーザースペックルが目標物体によって反射された光であるステップと、前記三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得し、前記三次元構造化光点群と前記二次元画像とを同期させて構造化光差分値を得るステップと、前記二次元画像に応じてRGB基準データを決定し、前記RGB基準データ及び前記構造化光差分値に応じて基準面に補間処理を行って、前記基準面の密度を増加させるステップと、前記三次元点群画像の三次元点群レイヤー面を取得し、前記三次元点群レイヤー面と前記基準面を校正するステップと、前記三次元点群レイヤー面と前記基準面に対してステレオマッチングを行い、RGBD深度情報を得るステップと、を含む。
【0010】
第4の態様では、本願の実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、第3の態様に記載の画像強調方法を実現する、端末を提供する。
【0011】
第5の態様では、本願の実施例は、第3の態様に記載の画像強調方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0012】
本願の他の特徴及び利点は、後の明細書で説明され、明細書から部分的に明らかになるか、本願を実施することによって理解される。本願の目的及びその他の利点は、明細書、特許請求の範囲及び図面において特に指摘されている構成によって達成され、かつ、取得され得る。図面は、本願の技術案の更なる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本願の技術案を解釈するために使用され、本願の技術案を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本願の実施例1に係る三次元認識装置の構造図である。
【
図2】本願の実施例2に係る三次元認識装置の構造図である。
【
図3】本願の実施例3に係る三次元認識装置の構造図である。
【
図4】本願の実施例4に係る三次元認識装置の構造図である。
【
図5】本願の別の実施例に係る端末の構造図である。
【
図6】本願の別の実施例に係る画像強調方法のフローチャートである。
【
図7】本願の別の実施例に係る画像校正のフローチャートである。
【
図8】本願の別の実施例に係る端末の装置図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本願についてさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施例は、本願を解釈するためにのみ使用され、本願を限定することに用いられるものではない。
【0015】
なお、装置の模式図では機能モジュール分割が行われ、フローチャートでは論理順序が示されているが、場合によっては、装置内のモジュール分割とは異なってもよく、又は図示もしくは説明されたステップは、フローチャートの順序とは異なるもので実行されてもよい。明細書、特許請求の範囲又は上記の図面における用語「第1」、「第2」等は、類似の対象を区別するためのものであり、特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。
【0016】
本願は、三次元認識装置、端末、画像強調方法、及び記憶媒体を提供する。三次元認識装置は、レンズと、前記レンズの内側に設置される光路であって、前記光路内にRGBカメラ、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、前記第1のダイクロイックフィルタは環境光における可視光を前記RGBカメラに反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路と、を含む。本実施例の技術的解決手段によれば、レンズの光路内にRGBレンズと三次元認識ユニットを同時に設置することができ、前方カメラと三次元認識ユニットのレンズ共有化を実現し、光透過性を高めるために特殊処理された領域をシングルレンズのサイズに縮小し、スクリーンの表示効果を効果的に高め、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0017】
以下、本願の実施例について、図面を参照してさらに説明する。
【0018】
本願は、端末の表示スクリーンの内側に設置される三次元認識装置を提供し、該三次元認識装置は、
レンズ140と、
レンズ140の内側に設置される光路200であって、光路200内にRGBカメラ440、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタ310が設置され、第1のダイクロイックフィルタ310は環境光における可視光をRGBカメラ440に反射し、さらに三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路200と、を含む。
【0019】
なお、レンズ140は端末の表示スクリーン120の内側に設置され、表示スクリーン120の光透過性強化領域130に近接している。ここで、レンズ140の具体的なパラメータやタイプについて、アンダーディスプレイ撮影に適用できればよく、特に限定しない。
【0020】
なお、撮影と三次元認識に同一のレンズ140を共有化することを実現するために、レンズ140の内部の光路200内にRGBカメラ440と三次元認識ユニットを同時に設置する必要があり、RGBカメラ440は、撮影を実現し、その光源は可視光であって、一方、三次元認識ユニットは主に構造化光又はTOFユニットであり、受信又は送信された光は赤外光である。従って、表示スクリーン130が水平に置かれる場合、レンズ140内部の垂直な光路200内に第1のダイクロイックフィルタ310を設置することができ、それによって赤外光の透過と可視光の反射を実現し、可視光と赤外光の伝搬経路を区別することによって、同一の光路200内のRGBカメラ440と三次元認識ユニットの光伝搬経路の要件を満たすことができる。
【0021】
なお、第1のダイクロイックフィルタ310は可視/赤外光フィルタフィルムを使用してもよい。光が45°の角度で入射すると、可視/赤外光フィルタフィルムは、0.3ミクロン~0.6ミクロンの可視光波長帯の反射率が90%を超え、0.75ミクロン~2.5ミクロンの近赤外光の透過率が90%を超えるため、赤外光は可視/赤外光フィルタフィルムを透過できるが、可視光は可視/赤外光フィルタフィルムによって鏡面反射され、それによって赤外光と可視光の伝搬方向を区分する。第1のダイクロイックフィルタ310の具体的な設置角度は、光路200の実際のレイアウト方式に応じて調整でき、本実施例ではこれを特に限定しない。
【0022】
なお、第1のダイクロイックフィルタ310によって赤外光と可視光の異なる伝搬経路を実現し、光路200内に設置されたRGBカメラ440と三次元認識ユニットを正常に動作させることができ、それによって三次元認識ユニットとRGBカメラ440が1つのレンズ140を共有化することを実現する。三次元認識ユニットとRGBカメラが表示スクリーンの前端に並置されているスキームに比べて、光透過性強化領域130は1つのレンズ140のみに対して設置されればよく、面積が大幅に低減し、ユーザエクスペリエンスを効果的に高める。
【0023】
以下、いくつかの実施例によって三次元認識装置の様々な実施例を説明する。
【0024】
なお、
図1~
図4は本願に係る三次元認識装置の4つの実施例の構造図であり、上記4つの図は、いずれも、端末を水平に置いて且つフロントカメラを上向きにした場合、垂直方向に切断したものであり、後で繰り返し説明しない。
【0025】
実施例1
図1に示すように、光路200内に第1のダイクロイックフィルタ310が設置される場合、第1のダイクロイックフィルタ310は光路200を仕切って第1の通路210及び第2の通路220を形成する。上記説明に基づいて、第1のダイクロイックフィルタ310が45°で傾斜して設置されると、可視光が第1のダイクロイックフィルタ310に鏡面反射されるため、第2の通路220は光路200の本体に垂直であり、90°で反射された可視光は第2の通路220に入射でき、最終的に第2の通路220内に設置されたRGBカメラ440に入射する。勿論、第2の通路220の角度は第1のダイクロイックフィルタ310の設置角度に応じて調整でき、可視光がRGBカメラ440に入射できることを確保できればよく、ここで特に限定しない。
【0026】
本実施例では、RGBカメラ440は第2のレンズ群443、赤外線カットフィルター442及び可視光感光性基板441を含む。第1のダイクロイックフィルタ310は赤外光を透過させることができるが、100%の透過率を実現することは困難であるため、反射された光には依然として一部の赤外光が含まれており、従って、第1のダイクロイックフィルタ310によって反射された光は第2のレンズ群443を通過した後、赤外線カットフィルター442によって赤外光を除去する必要があり、可視光のみを可視光感光性基板441に入射させ、可視光感光性基板441内に設置されたコンタクトイメージセンサ(CIS:Contact image sensor)チップによって光電画像信号を生成し、光電画像信号を端末の主制御チップに送信して後続のイメージング処理を行い、ここで詳しく説明しない。
【0027】
また、三次元認識のプロセスは赤外光送信及び赤外光受信を含むため、第1の通路210内に赤外線遮断壁320を設置してもよく、それによって第1の通路210を仕切って第3の通路230及び第4の通路240を形成し、赤外線送信ユニットと赤外線カメラはそれぞれ第3の通路230と第4の通路240内に設置されてもよい。本実施例では、赤外線送信ユニットが第3の通路230に設置され、第1の赤外線カメラ430が第4の通路240に設置されることを例として説明する。なお、第1のダイクロイックフィルタ310は赤外光を透過させることが可能であるため、赤外線遮断壁320は、
図1に示すように、表示スクリーン120に垂直な方向に設置されてもよく、送受信された赤外光の相互干渉を回避するために、赤外線遮断壁320は一端が第1のダイクロイックフィルタ310に密着して接続され、他端が光路200の底側に密着して接続される。そして、第1の通路210における赤外線遮断壁320の具体的な位置は、赤外線送信ユニット及び第1の赤外線カメラ430のサイズに応じて調整してもよく、第1の通路210においてコンパクトなレイアウトを実現できればよい。
【0028】
また、本実施例では、構造化光の三次元認識とTOFの三次元認識を同時に実現するために、本実施例は、第1のエミッタが赤外線ドットプロジェクタ410、第2のエミッタが赤外線エミッタ420であることを例とする。赤外線ドットプロジェクタ410は、赤外光の出射方向に順に設置される第1の垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)411、ウエハレベル光学レンズ(WLO:Wafer Level Optical lens)412及び回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Elements)413を含む。第1のVCSEL411は高電力VCSELを使用してもよく、放出された赤外線レーザーはWLO412によって校正された後、DOE413によって変調され、散乱されてスペックルパターンを形成する。赤外線エミッタ420は第2のVCSEL421及び拡散板422を含み、第2のVCSEL421は低電力VCSELを使用してもよく、第2のVCSEL421から赤外光を送信し、第1の拡散板422によって拡張し、低電力の投光イルミネーターの効果を発揮する。赤外線ドットプロジェクタ410及び赤外線エミッタ420の具体的な素子パラメータや仕様は、実際のニーズに応じて選択してもよい。
【0029】
赤外線ドットプロジェクタ410と赤外線エミッタ420の赤外光の相互干渉を回避するために、第3の通路230に第1の反射ミラー330を設置して、第3の通路320を仕切って
図1に示す第1の延伸通路231及び第2の延伸通路232を形成してもよい。本実施例では、赤外線ドットプロジェクタ410は第1の延伸通路231に設置され、赤外線エミッタ420は第2の延伸通路232に設置される。勿論、赤外線ドットプロジェクタ410は第2の延伸通路232に設置され、赤外線エミッタ420は第1の延伸通路231に設置されてもよく、ここで詳しく説明しない。本実施例では、第1の延伸通路231と第2の延伸通路232は互いに垂直であり、
図1に示す方法を採用して、第1の通路210の一方側から垂直に延伸して第1の延伸通路231を得てもよい。勿論、第1の延伸通路231と第2の延伸通路232はほかの角度であってもよく、第1の反射ミラー330の反射作用下で赤外光の出射を実現できればよい。
【0030】
第1の反射ミラー330は、赤外線全反射レンズ又は時分割反射ミラーを使用してもよい。第1の反射ミラー330が赤外線全反射レンズである場合、赤外線ドットプロジェクタ410と赤外線エミッタ420は同時動作を実現することができる。第1の反射ミラー330と第1の延伸通路231との間の角度は第1の反射ミラー330の臨界角よりも大きいことで、赤外線ドットプロジェクタ410から射出する赤外光は、鏡面との夾角が臨界角よりも大きく、それによってすべてが第1のダイクロイックフィルタ310に反射される。逆に、赤外線エミッタ420によって放出された赤外光と鏡面との夾角は臨界角よりも小さく、赤外光は第1のダイクロイックフィルタ310に透過され、それによって異なる延伸通路に設置された2つの素子によって送信される赤外光は第1のダイクロイックフィルタ310に伝搬することができる。また、レンズを透過する過程で、出入り時の2回のわずかな屈折によって、赤外光は平行のままであり、全体的な透過効果に影響を与えない。第1の反射ミラー330が時分割反射ミラーである場合、第1の反射ミラー330の展開状況を機械的に制御することで、赤外線ドットプロジェクタ410と赤外線エミッタ420の時分割動作を実現することができる。赤外線ドットプロジェクタ410の動作を必要とする場合、反射ミラーを機械的に制御して下ろすことで、赤外線エミッタ420によって送信された赤外光を遮断し、赤外線ドットプロジェクタ410によって送信された赤外光を第1のダイクロイックフィルタ310に反射する。赤外線エミッタ420の動作を必要とする場合、反射ミラーを機械的に制御して持ち上げることで、赤外線ドットプロジェクタ410によって送信された赤外光を遮断し、それによって赤外線エミッタ420によって送信された赤外光が第1の反射ミラー330を透過して第1のダイクロイックフィルタ310に伝搬できる。赤外光の相互干渉を回避するために、赤外線ドットプロジェクタ410と赤外線エミッタ420は異なる赤外線周波数帯域を採用する必要があり、この場合、赤外線全反射レンズのかわりに、異なる赤外線スペクトルの透過及び遮断を高精度で制御する赤外線フィルタを使用してもよく、実際のニーズに応じて選択すればよい。
【0031】
第4の通路240において、第1の赤外線カメラ430は、第1の赤外線感光性基板441、第1の赤外線ローパスフィルタ442及び第1のレンズ群443を含む。第1のレンズ群443の仕様パラメータは、実際のニーズに応じて選択してもよい。第1の赤外線ローパスフィルタ442は、赤外線ローパスフィルタ又は赤外線狭帯域干渉カラーフィルタを使用してもよく、特定の波長帯の近赤外光のみを通過させるものであればよい。第1の赤外線感光性基板441は、CIS光感光性基板であってもよい。第1の赤外線カメラ430は、赤外線エミッタ420と赤外線ドットプロジェクタ410から送信されて目標物によって反射された赤外光を受信し、該赤外光は、第1の赤外線感光性基板441において、主制御チップによってさらに処理され得る光電信号に変換され、具体的な感光の原理について、ここで詳しく説明しない。本実施例では、第2のVCSELは低電力VCSELであり、送信された低電力の非構造型赤外光信号は主に、目標物の予測精度に用いられ、例えば、人工知能アルゴリズムによって二次元赤外線情報を分析して目標認識を行うことができ、予測が成功した後、赤外線ドットプロジェクタ410によって赤外線スペックルパターンを放出し、目標物体によって反射して第1の赤外線カメラ430で受信し、それによって目標物体の深度情報を取得する。第1の赤外線カメラ420によって得られた深度情報とRGBカメラ440によって取得された目標物体の二次元情報とを組み合わせて赤緑青深度(RGBD:Red Green Blue Depth)情報を得ることができ、RGBD情報を備えた以上、三次元画像認識と三次元画像再構成を効果的に行うことができ、本実施例は具体的な画像認識方法を詳しく説明しない。
【0032】
実施例2
図2に示すように、本実施例では、各部材の構造及び原理は実施例1とほぼ同様であり、ここで繰り返し説明しない。主な相違点は、第1の通路210のレイアウトであり、実施例1では、
図1に示すように、第1の通路210は垂直通路であり、赤外線遮断壁320によって仕切られて、垂直方向に第2の延伸通路232及び第4の通路240を形成することができ、赤外線エミッタ420と第1の赤外線カメラ430をレンズ140の方向に向けて設置することができ、赤外線エミッタ420から射出する赤外光は第1のダイクロイックフィルタ310を透過してレンズ140に直接出射することができ、第1の赤外線カメラ430はレンズ140に直接入射する赤外光を受信することができる。一方、本実施例では、第1の通路210のレイアウトは以下の通りである。
【0033】
第3の通路230は断面がF字状であり、コーナー部に第1の赤外線反射ミラー340が設置され、第1の延伸通路231と第2の延伸通路232との相対的な垂直関係は変わらず、赤外線エミッタ420によって送信された赤外光は第1の反射ミラー330を透過して第1の赤外線反射ミラー340に入射し、赤外線ドットプロジェクタ410によって送信された赤外光は第1の反射ミラー330に鏡面反射されて第1の赤外線反射ミラー340に入射し、第1の赤外線反射ミラー340に入射する赤外光は鏡面反射され、それによって第1のダイクロイックフィルタ310に入射する。それ以外の原理は実施例1と同様であり、ここで重複説明を省略する。
【0034】
第4の通路240は断面がL字状であり、コーナー部に第2の赤外線反射ミラー350が設置され、レンズ140から入射して第1のダイクロイックフィルタ310を透過した赤外光は第2の赤外線反射ミラー350によって第1の赤外線カメラ430に反射される。それ以外の原理は実施例1と同様であり、ここで重複説明を省略する。
なお、本実施例の技術的原理は実施例1と類似し、上記相違点によって、実施例1に比べて、光路200の奥行き方向が効果的に小さくなり、それによって光路200の構造レイアウトがよりコンパクトになり、端末に適用されると、占有厚さが少なくなり、端末の厚さ低減に有利である。
【0035】
実施例3
図3に示すように、本実施例では、三次元認識装置の構造及び原理は実施例2とほぼ同様であり、端末の厚さを効果的に低減させることができる。本実施例と実施例2との主な相違点として、本実施例では、第1の反光鏡330と赤外線ドットプロジェクタ410を省略し、これにより、本実施例の第3の通路230は第1の延伸通路231を別途設置する必要がなく、第3の通路230の断面はL字状であり、赤外線エミッタ420から送信された赤外光を、第1の赤外線反光鏡340によって第1のダイクロイックフィルタ310に直接反射する。
【0036】
なお、赤外線ドットプロジェクタ410が省略されるため、TOFスキームでのシングルレンズの適用を実現するように、本実施例の赤外線エミッタ420の第2のVCSEL421は高電力VCSELを使用し、それによって高電力の投光イルミネーターを形成し、高電力VCSELからの赤外光は拡散板422によって拡張されてTOF面発光光を送信し、三次元画像を1回でイメージングすることを実現でき、具体的なイメージング方法について、ここで詳しく説明しない。また、赤外線エミッタ420から射出する赤外光は実施例2とは異なるため、第1の赤外線カメラ430の内部構造も相応に調整してもよく、目標物から反射された赤外光を受信する場合に三次元画像を得ることができればよい。
【0037】
上記相違点を除き、本実施例のほかの構造は実施例2と同様であり、説明の簡便さのため、ここで繰り返し説明しない。
【0038】
実施例4
本実施例では、三次元認識装置の構造及び原理は実施例1とほぼ同様であり、主な相違点は以下の通りである。
【0039】
図4に示すように、第2の通路220は断面がT字状であり、第2のダイクロイックフィルタ360によって仕切られて第3の延伸通路221及び第4の延伸通路222を形成し、第4の延伸通路222内に第2の赤外線カメラ450が設置され、第3の延伸通路221内にRGBカメラ440が設置される。第2のダイクロイックフィルタ360は第1のダイクロイックフィルタ310と同じ材料及び構造を採用してもよく、ここで繰り返し説明しない。光がレンズ140に入った後、第1のダイクロイックフィルタ310によって反射される光の大部分は可視光であるが、依然として少量の赤外光があり、第2のダイクロイックフィルタ360に入射した後、赤外光は透過して第2の赤外線カメラ450に入り、可視光はRGBカメラ440に反射される。第2の赤外線カメラ450を導入することによって、第1の赤外線カメラ430とともに構造化光用の両眼カメラを形成することができ、赤外線ドットプロジェクタ410の複雑なキャリブレーションを省略することができるとともに、第2の赤外線カメラ450によって構造化光を取得することで物体表面の集合的な特徴情報を増加させることができ、両眼立体視において弱いテクスチャや繰り返しテクスチャ領域のマッチングが困難であるという問題を回避することができる。また、単眼カメラのシーンでは、赤外線ドットプロジェクタ410から放出された符号化されたスポットは太陽光に埋もれやすく、構造化光を用いた両眼カメラは屋内環境において構造化光を使用して深度情報を測定することができ、屋外光が構造化光の故障を引き起こす場合に純粋な両眼モードに切り替わり、物体表面の集合的な特徴を増加させ、さらに信頼性及び耐干渉性を向上させる。
【0040】
第2の赤外線カメラ450は、第2の赤外線感光性基板451、第2の赤外線ローパスフィルタ452及び第3のレンズ群453を含み、構造は第1の赤外線カメラ430と類似であり、説明の簡便さのため、ここで繰り返し説明しない。
【0041】
上記相違点を除き、本実施例の三次元認識装置のほかの構造及び原理は実施例1と同様であり、説明の簡便さのため、ここで繰り返し説明しない。
【0042】
なお、実施例1~実施例4では、三次元認識装置は、表示スクリーン120の内側に設置され、それによって光透過性強化領域130の面積を低減させ、ユーザエクスペリエンスを向上させ、これは、アンダーディスプレイフロントカメラを使用するシーンに適用される。勿論、アンダーディスプレイフロントカメラを使用しない端末の場合、実施例1~実施例4の三次元認識装置を表示スクリーン120の「ノッチ」領域に設置してもよく、それによって「ノッチ」領域の面積低減の効果を実現し、撮影ユニットによる表示スクリーン領域の占有を低減させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0043】
また、本願は、端末をさらに提供し、
図5に示すように、該端末10は、上記実施例に記載の三次元認識装置と、表示スクリーン120と、を含み、三次元認識装置は表示スクリーン120の内側に設置され、表示スクリーン120の三次元認識装置のレンズ140に対応する領域は光透過性強化領域130である。
【0044】
なお、
図1に示すように、表示スクリーン120の表面にTPカバープレート110がさらに設置されてもよく、それによって、外から内にそれぞれTPカバープレート110、表示スクリーン120、光透過性強化領域130及びレンズ140であり、レンズ140に対応する光路200内には上記実施例のいずれか一項に記載の三次元認識装置を設置する。
【0045】
なお、三次元認識素子とRGBカメラが並置される従来のスキームでは、RGBカメラと三次元認識素子にレンズがそれぞれ配置されるため、光透過性強化領域130の面積が大きく、「ノッチ」状であり、ユーザエクスペリエンスを損なう。本実施例の三次元認識装置によれば、三次元認識ユニットとRGBレンズ440は同一の光路200内に設置され、赤外光と可視光の伝搬経路の制御によって1つのレンズ140の共有化を実現し、端末10の前端に1つのみのレンズ140を配置し、対応する領域に光透過性の特殊処理を行うだけで、光透過性強化領域130の面積を大幅に低減させ、それによって光透過性強化領域130の影響を受ける表示領域を低減させ、端末の全画面表示効果を向上させ、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0046】
また、
図6に示すように、本願の実施例は、三次元認識装置に適用される画像強調方法をさらに提供し、三次元認識装置は、
図1又は
図2に示すように、レンズ140と、光路200とを含み、光路200はレンズ140の内側に設置され、光路200内にRGBカメラ440、赤外線エミッタ420、赤外線ドットプロジェクタ410、第1の赤外線カメラ430及び第1のダイクロイックフィルタ310が設置され、環境光における可視光は第1のダイクロイックフィルタ310によってRGBカメラ440に反射され、環境光における赤外光は第1のダイクロイックフィルタ310を透過して第1の赤外線カメラ430に到達し、赤外線エミッタ420及び赤外線ドットプロジェクタ410によって送信される赤外光は第1のダイクロイックフィルタ310を透過してレンズ140に到達する。
【0047】
画像強調方法は、以下のステップを含むがこれらに限定されない。
【0048】
ステップS610:三次元点群画像及び二次元画像を取得し、三次元点群画像は第1の赤外線カメラによって目標反射光から取得され、二次元画像はRGBカメラによって目標反射光から取得され、目標反射光は赤外線ドットプロジェクタによって送信されるレーザースペックルが目標物体によって反射された光である。
【0049】
ステップS620:三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得し、三次元構造化光点群と二次元画像とを同期させて構造化光差分値を得る。
【0050】
ステップS630:二次元画像に応じてRGB基準データを決定し、RGB基準データ及び構造化光差分値に応じて基準面に補間処理を行って、基準面の密度を増加させる。
【0051】
ステップS640:三次元点群画像の三次元点群レイヤー面を取得し、三次元点群レイヤー面と基準面を校正する。
【0052】
ステップS650:三次元点群レイヤー面と基準面に対してステレオマッチングを行い、RGBD深度情報を得る。
【0053】
なお、三次元認識装置が
図1及び
図2に示す実施例の構造を採用する場合、シングルレンズでは、第3の通路230と第4の通路240は近接しており、基線はほぼゼロであり、この場合、赤外線ドットプロジェクタ410によって放出されたレーザースペックルの入射角が小さく、その結果、キャリブレーション基準面の密度誤差が大きくなり、深度計算プロセスにおけるノイズが増加し、測定された深度情報の精度がある程度影響を受ける。三次元認識を実現するために、RGBカメラ440によって取得された二次元画像を第1の赤外線カメラ430によって取得された三次元点群画像と同期させて強調計算を行う必要があり、それによって基準面の密度を高め、ステレオマッチングの精度向上を確保する。
【0054】
なお、RGBカメラは構造化光レンズよりもサイズが大きいため、入光量とイメージング半径も相応に大きく、パラメータキャリブレーション後に三次元構造化光点群と二次元画像との同期を行うことで、基線がゼロに近い場合に構造化光の送受信の差分を大きくすることができ、それによって構造化光差分値を得る。
【0055】
なお、レーザースペックルは、ランダム散乱体にコヒーレント光を照射することによって発生し、ランダムプロセスであり、確率統計方法を使用してスペックルの強度分布、コントラストやスペックル運動の法則などを計算する必要があり、従って、レーザースペックルはランダム性が高く、異なる距離によって異なるパターンが発生し、すなわち、同一の空間における任意の2つの場所でのスペックルパターンは異なる。本実施例では、赤外線ドットプロジェクタ410を透過したレーザースペックルは目標物体によって反射された後、第1の赤外線カメラ430によって三次元点群画像を取得し、三次元点群画像の三次元構造化光点群と二次元画像との同期に応じて、構造化光差分値を得て、さらに構造化光差分値に応じて基準面に補間処理を行い、それによって二次元平面上で基準面の密度増加を実現し、さらに後続でマッチングしてRGBD情報を得る。三次元点群画像から三次元構造化光点群と三次元点群レイヤー面を取得することは本分野の周知技術であり、ここで詳しく説明しない。
【0056】
なお、密度増加後の基準面を得た後、ドット投影された実物反射レイヤー面の各層の三次元点群レイヤー面と基準面にマッチング計算を行い、それによってステレオマッチングを実現して視差を得るようにしてもよく、三次元点群レイヤー面とRBG画像を融合した後、基準面とマッチング計算を行って視差を得るようにしてもよく、それによってさらにRGBD深度情報を算出する。マッチングプロセスは、従来のマッチングコスト、コスト集計、視差計算及び視差精緻化によって実現でき、ここで特に限定しない。
【0057】
また、
図7に示すように、一実施例では、
図6に示す実施例のステップS620を実行する前に、以下のステップをさらに含むがこれらに限定されない。
【0058】
ステップS710:赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップを取得し、赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップに応じてキャリブレーションパラメータを決定し、赤外線基準ヒートマップは第1の赤外線カメラによって収集され、可視光基準マップはRGBカメラによって収集される。
【0059】
ステップS720:キャリブレーションパラメータに応じて三次元点群画像及び二次元画像を校正する。
【0060】
なお、赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップを取得する際に、白黒のチェスボードパターンやドットパターンなど視認しやすい形状を標準板として使用し、赤外光と可視光を同時に照射し、第1の赤外線カメラとRGBカメラで画像を同時に収集し、赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップを得ることができ、さらに一般的なキャリブレーション方法を採用して第1の赤外線カメラとRGBカメラのキャリブレーションを実現し、キャリブレーションパラメータを得る。例えば、張正友キャリブレーション法によって外部パラメータ、内部パラメータ及び歪み係数を出力し、外部パラメータは、例えば、ワールド座標系に対する回転行列及び平行移動ベクトルなど2つのカメラの以前の位置関係を含んでもよく、内部パラメータは、例えば、焦距及び主点など第1の赤外線カメラ及びRGBカメラに関連付けられたパラメータであってもよい。
【0061】
なお、三次元点群画像と二次元画像に校正を行うプロセスは、各座標点に対して平行移動及び回転操作を行うことを含み、このプロセスでは、三次元座標にXYZの3つの座標軸が含まれるが、二次元画像の座標にXYの2つの座標軸しかないため、Z軸座標の損失を回避するように、変換プロセスに同次座標を導入してもよく、それによって線形変化を実現し、具体的なキャリブレーションプロセスについて、ここで詳しく説明しない。
【0062】
また、
図8に示すように、本願の一実施例は、端末をさらに提供し、該端末800は、メモリ810と、プロセッサ820と、メモリ810に記憶されており、プロセッサ820上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含む。
【0063】
プロセッサ820とメモリ810はバス又はほかの方式を介して接続されてもよい。
【0064】
上記実施例の画像強調方法を実現するための非一時的ソフトウェアプログラム及び命令はメモリ810に記憶されており、プロセッサ820により実行されると、上記実施例における画像強調方法を実行し、例えば、以上説明された
図6における方法のステップS610~ステップS650、
図7における方法のステップS710~ステップS720を実行する。
【0065】
上記の装置の実施例は単なる概略であり、別個の構成要素として示されたユニットは物理的に分離されていてもよいし、物理的に分離されていなくてもよい。すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに別々に配置されていてもよい。これらのモジュールの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の形態の目的を達成するために選択されてもよい。
【0066】
また、本願の一実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶されており、該コンピュータ実行可能命令が1つのプロセッサ又はコントローラにより実行され、例えば、上記端末の実施例における1つのプロセッサにより実行されると、上記実施例における画像強調方法を上記プロセッサに実行させ、例えば、以上説明された
図6における方法のステップS610~ステップS650、
図7における方法のステップS710~ステップS720を実行する。
【0067】
上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又はすべては、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布してもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得ることが、当業者には周知である。
【0068】
本願の実施例は、レンズと、前記レンズの内側に設置される光路であって、前記光路内にRGBカメラ、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、前記第1のダイクロイックフィルタは環境光における可視光を前記RGBカメラに反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路と、を含む。本実施例の技術的解決手段によれば、レンズの光路内にRGBレンズと三次元認識ユニットを同時に設置することができ、前方カメラと三次元認識ユニットのレンズ共有化を実現し、光透過性を高めるために特殊処理された領域をシングルレンズのサイズに縮小し、スクリーンの表示効果を効果的に高め、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0069】
以上、本願のいくつかの実施について具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本願の主旨に反することなく様々な均等な変形又は置換を行ってもよく、これらの均等な変形又は置換はいずれも本願の特許請求の範囲によって定められる範囲内に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の表示スクリーンの内側に設置される三次元認識装置であって、
レンズと、
前記レンズの内側に設置される光路であって、前記光路内
にRGBカメラ、三次元認識ユニット及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、前記第1のダイクロイックフィルタは環境光における可視光を前記RGBカメラに反射し、さらに前記三次元認識ユニットによって送受信された赤外光を透過させる光路と、を含む、
三次元認識装置。
【請求項2】
前記第1のダイクロイックフィルタは前記光路を仕切って第1の通路及び第2の通路を形成し、前記三次元認識ユニットは前記第1の通路に設置され、前記RGBカメラは前記第2の通路に設置される、
請求項1に記載の三次元認識装置。
【請求項3】
前記第1の通路内に赤外線遮断壁が設置され、前記赤外線遮断壁は、前記第1のダイクロイックフィルタに接続され、前記第1の通路を仕切って第3の通路及び第4の通路を形成し、
前記三次元認識ユニットは、赤外線送信ユニット及び第1の赤外線カメラを含み、前記赤外線送信ユニットは、前記第3の通路に設置され、前記赤外線送信ユニットによって送信された赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記レンズに到達し、前記第1の赤外線カメラは、前記第4の通路に設置され、前記第1のダイクロイックフィルタを透過した環境光における赤外光を受信する、
請求項2に記載の三次元認識装置。
【請求項4】
前記第3の通路は第1の延伸通路及び第2の延伸通路を含み、前記第1の延伸通路と前記第2の延伸通路との間に第1の反射ミラーが設置され、前記第1の反射ミラーは赤外線全反射レンズ又は時分割反射ミラーであり、
前記赤外線送信ユニットは、第1のエミッタ及び第2のエミッタを含み、前記第1のエミッタは前記第1の延伸通路に設置され、前記第2のエミッタは前記第2の延伸通路に設置され、前記第1のエミッタによって送信された赤外光は、前記第1の反射ミラーによって前記第1のダイクロイックフィルタに反射され、前記第2のエミッタによって送信される赤外光は、前記第1の反射ミラーを透過して前記第1のダイクロイックフィルタに到達し、
前記第1のエミッタは赤外線エミッタ、前記第2のエミッタは赤外線ドットプロジェクタであり、
又は、
前記第1のエミッタは赤外線ドットプロジェクタ、前記第2のエミッタは赤外線エミッタであり、
前記赤外線ドットプロジェクタは、赤外光出射方向に第1の垂直共振器型面発光レーザ
ー、ウエハレベル光学レン
ズ及び回折光学素
子を順に含み、前記赤外線エミッタは、赤外光出射方向に第2の
垂直共振器型面発光レーザー及び拡散板を順に含む、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項5】
前記第3の通路に第1の赤外線反射ミラーがさらに設置され、前記第1の赤外線反射ミラーは透過又は反射によって前記第1の反射ミラーに到達した赤外光を前記第1のダイクロイックフィルタに反射する、
請求項4に記載の三次元認識装置。
【請求項6】
前記赤外線送信ユニットは赤外線エミッタであり、前記赤外線エミッタは赤外光送信方向に第2の
垂直共振器型面発光レーザー及び拡散板を順に含
み、
前記第3の通路に第1の赤外線反射ミラーが設置され、前記第1の赤外線反射ミラーは前記赤外線エミッタによって送信された赤外光を前記第1のダイクロイックフィルタに反射する、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項7】
前記第1の赤外線カメラは
、赤外光入射方向に第1のレンズ群、第1の赤外線ローパスフィルタ及び第1の赤外線感光性基板を順に含
み、
前記第4の通路に第2の赤外線反射ミラーが設置され、前記第2の赤外線反射ミラーは前記第1のダイクロイックフィルタを透過した環境光における赤外光を前記第1の赤外線カメラに反射する、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項8】
前記RGBカメラは、可視光入射方向に第2のレンズ群、赤外線媒体フィルタ及び可視光感光性基板を順に含
み、
前記第2の通路は第3の延伸通路及び第4の延伸通路を含み、前記RGBカメラは前記第3の延伸通路内に設置され、前記第4の延伸通路内に第2の赤外線カメラが設置され、
前記第3の延伸通路と前記第4の延伸通路との間に第2のダイクロイックフィルタが設置され、前記第2のダイクロイックフィルタは、前記第1のダイクロイックフィルタによって反射された可視光を前記RGBカメラに反射し、前記第1のダイクロイックフィルタによって反射された赤外光を透過させて前記第2の赤外線カメラに到達させ、
前記第2の赤外線カメラは、赤外光入射方向に第3のレンズ群、第2の赤外線ローパスフィルタ及び第2の赤外線感光性基板を順に含む、
請求項3に記載の三次元認識装置。
【請求項9】
端末であって、
請求項1~
8のいずれか1項に記載の三次元認識装置と、
表示スクリーンと、を含み、
前記三次元認識装置は前記表示スクリーンの内側に設置され、前記表示スクリーンの前記三次元認識装置のレンズに対応する領域は光透過性強化領域である、
端末。
【請求項10】
三次元認識装置に適用される画像強調方法であって、
前記三次元認識装置はレンズ及び光路を含み、前記光路は前記レンズの内側に設置され、前記光路内にRGBカメラ、赤外線エミッタ、赤外線ドットプロジェクタ、第1の赤外線カメラ及び第1のダイクロイックフィルタが設置され、環境光における可視光は前記第1のダイクロイックフィルタによって前記RGBカメラに反射され、環境光における赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記第1の赤外線カメラに到達し、前記赤外線エミッタ及び赤外線ドットプロジェクタによって送信される赤外光は前記第1のダイクロイックフィルタを透過して前記レンズに到達し、
前記画像強調方法は、
三次元点群画像及び二次元画像を取得するステップであって、前記三次元点群画像は前記第1の赤外線カメラによって目標反射光から取得され、前記二次元画像は前記RGBカメラによって前記目標反射光から取得され、前記目標反射光は前記赤外線ドットプロジェクタによって送信されるレーザースペックルが目標物体によって反射された光であるステップと、
前記三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得し、前記三次元構造化光点群と前記二次元画像とを同期させて構造化光差分値を得るステップと、
前記二次元画像に応じてRGB基準データを決定し、前記RGB基準データ及び前記構造化光差分値に応じて基準面に補間処理を行って、前記基準面の密度を増加させるステップと、
前記三次元点群画像の三次元点群レイヤー面を取得し、前記三次元点群レイヤー面と前記基準面を校正するステップと、
前記三次元点群レイヤー面と前記基準面に対してステレオマッチングを行い、赤緑青深度RGBD情報を得るステップと、を含む、
画像強調方法。
【請求項11】
前記三次元点群画像から三次元構造化光点群を取得する前記ステップの前に、
赤外線基準ヒートマップ及び可視光基準マップを取得し、前記赤外線基準ヒートマップ及び前記可視光基準マップに応じてキャリブレーションパラメータを決定するステップであって、前記赤外線基準ヒートマップは前記第1の赤外線カメラによって収集され、前記可視光基準マップは前記RGBカメラによって収集されるステップと、
前記キャリブレーションパラメータに応じて前記三次元点群画像及び前記二次元画像を校正するステップと、をさらに含む、
請求項
10に記載の画像強調方法。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、プロセッサにより実行された場合、請求項
10又は11に記載の画像強調方法を
実現す
る、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】