(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】触覚効果再生方法、装置、記憶媒体およびコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
G06F3/01 560
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023531663
(86)(22)【出願日】2023-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2023071640
(87)【国際公開番号】W WO2024093028
(87)【国際公開日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202211378638.X
(32)【優先日】2022-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523182360
【氏名又は名称】エーエーシー アコースティック テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】曹雪▲ニ▼
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA80
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC04
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
本発明の実施形態は、触覚効果再生方法、装置、記憶媒体およびコンピュータ装置を提供する。本発明の実施形態が提供する解決手段において、前記方法は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、前記触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える。これにより、デバイス性能の違いによる触覚効果再生時間の不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
触覚効果再生方法であって、
前記方法は、
ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、
前記触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、
前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える、
方法。
【請求項2】
前記触覚効果再生指示と遅延時間データに基づいて前記同期遅延時間を取得する前に、前記方法は、
遅延データコレクタにより収集された遅延時間データを受信することをさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記触覚効果再生指示は、視覚効果再生指示、聴覚効果再生指示、触覚効果再生指示のうちの1つ以上を含む、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記触覚効果再生指示は、振動効果再生指示を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記同期遅延時間は、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果が同期を維持するために必要な遅延時間である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも一つの触覚効果を再生することは、
前記同期遅延時間に基づいて、前記触覚効果再生指示を、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果プレイヤーに送信することと、
前記少なくとも1つの触覚効果プレイヤーをよって、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
触覚効果再生装置であって、
前記装置は、
ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成する処理モジュールと、
前記処理モジュールは、前記触覚効果再生指示および遅延時間データに基づいて、同期遅延時間を取得する、
前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する再生モジュールと、を備える、
ことを特徴とする装置。
【請求項8】
遅延データコレクタによって収集された遅延時間データを受信する送受信モジュールを備える、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを記憶し、
前記プログラムは、プログラム指示を含み、
前記プログラム指示がコンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータに請求項1に記載の前記方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータ装置であって、
メモリと、プロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラム指示を含む情報を記憶し、
前記プロセッサは、プログラム指示の実行を制御し、
前記プログラム指示が、前記プロセッサによってローディングされて実行されるとき、請求項1に記載の前記方法におけるステップを実施する、
ことを特徴とするコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル画像処理の分野に関し、特に、触覚効果再生方法、装置、記憶媒体およびコンピュータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
触覚効果は、振動フィードバックによるユーザビリティの向上だけでなく、振動効果による感覚的な体験の充実など、モバイルデバイスのインタラクティブな体験において重要な役割を担う。しかし、異なるデバイス間のシステムの違いや最適化程度の違いなど、さまざまな性能の違いにより、触覚効果再生時間のレベルが異なり、ユーザ体験効果に影響を与えることがある。
【発明の概要】
【0003】
上記事情を鑑み、本発明の実施形態は、デバイスの性能差により触覚効果再生時間が不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる触覚効果再生方法、装置、記憶媒体およびコンピュータ装置を提供することとした。
【0004】
まず、本発明の実施形態は、触覚効果再生方法を提供する。前記方法は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、前記触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える。
【0005】
好ましくは、前記触覚効果再生指示と遅延時間データに基づいて前記同期遅延時間を取得する前に、前記方法は、遅延データコレクタにより収集された遅延時間データを受信することをさらに備える。
【0006】
好ましくは、前記触覚効果再生指示は、視覚効果再生指示、聴覚効果再生指示、触覚効果再生指示のうちの1つ以上を含む。
【0007】
好ましくは、前記触覚効果再生指示は、振動効果再生指示を含む。
【0008】
好ましくは、前記同期遅延時間は、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果が同期を維持するために必要な遅延時間である。
【0009】
好ましくは、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも一つの触覚効果を再生することは、前記同期遅延時間に基づいて、前記触覚効果再生指示を、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果プレイヤーに送信することと、前記少なくとも1つの触覚効果プレイヤーをよって、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を含む。
【0010】
また、本発明の実施形態は、触覚効果再生装置を提供する。前記装置は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成する処理モジュールと、前記処理モジュールは、前記触覚効果再生指示および遅延時間データに基づいて、同期遅延時間を取得し、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する再生モジュールと、を備える。
【0011】
好ましくは、前記装置は、遅延データコレクタによって収集された遅延時間データを受信する送受信モジュールを備える。
【0012】
また、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを記憶し、前記プログラムは、プログラム指示を含み、前記プログラム指示がコンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータに前記方法を実行させる。
【0013】
また、本発明の実施形態は、コンピュータ装置を提供する。前記コンピュータ装置は、メモリと、プロセッサとを備え、前記メモリは、プログラム指示を含む情報を記憶し、前記プロセッサは、プログラム指示の実行を制御し、前記プログラム指示が、前記プロセッサによってローディングされて実行されるとき、前記方法のステップを実施する。
【0014】
本発明の実施形態によって提供される触覚効果再生方法、装置、記憶媒体およびコンピュータ装置の技術的な解決手段において、前記方法は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、前記触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える。これにより、デバイス性能の違いによる触覚効果再生時間の不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態に係る技術的な解決手段をより明確に説明するため、以下、実施形態の説明で使用する必要がある添付図面について簡単に説明する。もちろん、以下の説明に関する添付図面は、本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、該当領域の当業者にとって、創作的な作業を行わずにこれらの添付図面から他の図面を得られることが可能である。
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態によって提供される触覚効果再生方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の他の実施形態によって提供される触覚効果再生方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態によって提供されるコンピュータ装置の概略図である。
【
図4】
図2における同期遅延時間および触覚効果再生指示に従って、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する具体的なフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態によって提供される触覚効果再生装置の構成を示す概略図である。
【
図6】本発明の実施形態によって提供されるコンピュータ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の技術的な解決手段をよりよく理解するため、以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について具体的に説明する。
【0018】
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、これには限定されない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な作業を行わずに得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
本発明の実施形態で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の実施形態および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一つ」、「前記」および「この/その」は、文脈が明らかに示さない限り、複数形も含むことを意図している。
【0020】
また、本明細書で使用される用語「および/または」は、単に関連対象の関連付け関係を説明するものに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを示すと理解される。例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在すること、AおよびBが同時に存在すること、またはBが単独で存在することを意味し得ることを理解されたい。また、本明細書における文字「/」は、通常、前後関連対象の間には「または」という関係があることを示す。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態によって提供される効果再生遅延方法のフローチャートである。
図1に示されるように、この方法は、
【0022】
ステップ102において、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成する。
【0023】
ステップ104において、触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得する。
【0024】
ステップ106において、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する。
【0025】
本発明の実施形態によって提供される触覚効果再生方法の技術的な解決手段において、前記方法は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える。これにより、デバイス性能の違いによる触覚効果再生時間の不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0026】
図2は、本発明の他の実施形態によって提供される触覚効果再生方法のフローチャートである。
図2に示されるように、この方法は、
ステップ202において、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成する。
【0027】
本発明の実施形態において、各ステップは、コンピュータ装置によって実行されてもよい。
図3に示されるように、コンピュータ装置は、ターゲットアプリケーションと、制御処理モジュールと、遅延データコレクタと、触覚効果再生プレイヤーとを含む。ターゲットアプリケーションは、システムアプリケーションまたはサードパーティアプリケーションを含む。
【0028】
このステップでは、ユーザがコンピュータ装置のターゲットアプリケーションを使用するとき、いくつかの特殊なインタラクティブ操作が、視覚、聴覚および触覚における1つまたは複数の触覚効果再生をトリガすることがある。本発明の実施形態は、通常再生触覚効果に基づいて、ユーザが特定のインタラクティブな操作を行った後、
図3に示されるように、コンピュータ装置のターゲットアプリケーションが制御処理モジュールに触覚効果再生指示を通常に送信する。触覚効果は、視覚効果、聴覚効果、または触覚効果を含む。
【0029】
触覚効果再生指示は、視覚効果再生指示、聴覚効果再生指示、および触覚効果再生指示のうちの1つ以上を含む。視覚効果再生指示は、コンピュータ装置に視覚効果を再生させるために使用される。聴覚効果再生指示は、コンピュータ装置に聴覚効果を再生させるために使用される。触覚効果再生指示は、コンピュータ装置に触覚効果を再生させるために使用される。
【0030】
触覚効果再生指示は、振動効果再生指示を含む。振動効果再生指示は、コンピュータ装置に振動効果を再生させるために使用される。
【0031】
ステップ204において、遅延データコレクタによって収集された遅延時間データを受信する。
【0032】
図3に示されるように、遅延データコレクタは、コンピュータ装置による過去の触覚効果再生の遅延時間データを収集し、制御処理モジュールに遅延時間データを送信する。
【0033】
ステップ206において、触覚効果再生指示および遅延時間データに基づいて、同期遅延時間を取得する。
【0034】
図3に示されるように、制御処理モジュールは、取得された遅延時間データを統合処理し、アルゴリズムによって視覚、聴覚、触覚の複数の効果素材が同期を維持するために必要な同期遅延時間を取得する。
【0035】
このステップにおいて、同期遅延時間は、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果が同期を維持するために必要な遅延時間である。
【0036】
ステップ208において、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する。
【0037】
本発明の一実施形態では、
図4に示されるように、ステップ208は、具体的に以下のように構成される。
【0038】
ステップ2082において、同期遅延時間に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果プレイヤーに触覚効果再生指示を送信する。
【0039】
ステップ2084において、少なくとも1つの触覚効果プレイヤーによって、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する。
【0040】
触覚効果プレイヤーは、制御遅延後の触覚効果再生指示を受信して再生し、複数の素材の再生時間の完全な一致化を完成することで、所望の再生効果を達成する。
【0041】
本発明の実施形態によって提供される触覚効果再生方法は、異なるプロセッサ、異なるプレイヤー、異なるコンピュータ装置の間の差異によって生じる再生遅延を処理することができ、性能差によって生じる触覚効果(例えば、振動効果)の再生遅延問題を有効に解決し、触覚効果再生と音声や画面などの他の素材間の不一致状況を最小限にし、異なるコンピュータ装置のユーザに一貫した触覚体験をもたらすことができる。また、オーイーエム(Original Equipment Manufacturer:OEM)は、高低端の異なる性能のコンピュータ装置、さらには異なるタイプの端末装置間の違いによる振動再生効果の違いを効果的に解決し、ブランド内の体験の一貫性を実現し、また、ゲーム、音楽、動画などのコンテンツメーカーは、プレイヤーがどのコンピュータ機器を使用しても同じ体験効果を得られることが保証できる。
【0042】
本発明の実施形態によって提供される触覚効果再生方法の技術的な解決手段において、前記方法は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成することと、触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得することと、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生することと、を備える。これにより、デバイス性能の違いによる触覚効果再生時間の不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0043】
図5は、本発明の一実施形態によって提供される触覚効果再生装置の構成を示す概略図である。
図5に示されるように、前記装置は、処理モジュール31と再生モジュール32とを備える。
【0044】
処理モジュール31は、ユーザによる操作に応答して、触覚効果再生指示を生成する。
【0045】
処理モジュール31は、触覚効果再生指示および遅延時間データに基づいて、同期遅延時間を取得する。
【0046】
再生モジュール32は、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する。
【0047】
また、本発明の実施形態は、触覚効果再生装置を提供する。前記装置は、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成する処理モジュールと、前記処理モジュールは、前記触覚効果再生指示および遅延時間データに基づいて、同期遅延時間を取得し、前記同期遅延時間および前記触覚効果再生指示に基づいて、前記触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する再生モジュールと、を備える。
【0048】
好ましくは、前記装置は、遅延データコレクタによって収集された遅延時間データを受信する送受信モジュール33を備える。
【0049】
好ましくは、触覚効果再生指示は、視覚効果再生指示、聴覚効果再生指示、および触覚効果再生指示のうちの1つまたは複数を含む。
【0050】
好ましくは、触覚効果再生指示は、振動効果再生指示を含む。
【0051】
好ましくは、同期遅延時間は、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果が同期を維持するのに必要な遅延時間である。
【0052】
好ましくは、送受信モジュール33は、さらに、同期遅延時間に基づいて、触覚効果再生指示を、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果プレイヤーに送信するために使用される。
【0053】
再生モジュール32は、具体的には少なくとも1つの触覚効果プレイヤーによって、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生するために使用される。
【0054】
本発明の実施形態によって提供される効果再生遅延装置の技術的な解決手段において、ユーザによる操作に応じて、触覚効果再生指示を生成し、触覚効果再生指示と遅延時間データとに基づいて、同期遅延時間を取得し、同期遅延時間および触覚効果再生指示に基づいて、触覚効果再生指示に対応する少なくとも1つの触覚効果を再生する。これにより、デバイス性能の違いによる触覚効果再生時間の不一致という問題を解決し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0055】
図6は、本発明の実施形態によって提供されるコンピュータ装置の概略図である。
図6に示されるように、本実施形態に係るコンピュータ装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、メモリ22に格納されてプロセッサ21によって実行可能なプログラム23とを備える。このプログラム23は、プロセッサ21によって実行されると、実施形態で適用される効果再生遅延方法を実現するが、ここでは繰り返しを避けるために説明は省略する。また、このプログラムは、プロセッサ21によって実行されると、実施形態で適用される効果再生遅延装置における各モデル/ユニットの機能を実現するが、ここでは繰り返しを避けるために説明は省略する。
【0056】
コンピュータ装置20は、プロセッサ21と、メモリ22とを備えるが、これに限定されない。なお、ことは当業者に理解されたいのは、
図6はコンピュータ装置20の一例であり、コンピュータ装置20に限定されるものではなく、図示よりも多いまたは少ない構成要素を含んでもよいし、一部の構成要素を組み合わせてもよく、または異なる構成要素を含んでもよい。例えば、コンピュータ装置は、入出力装置、ネットワークアクセス装置、通信バスなどを含んでいてもよい。
【0057】
プロセッサ21は、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部品などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の通常プロセッサなどであってもよい。
【0058】
メモリ22は、コンピュータ装置20内部記憶部、例えば、コンピュータ装置20のハードディスクやメモリであってもよい。メモリ22は、コンピュータ装置20の外部記憶装置であってもよく、例えば、コンピュータ装置20に備えられたプラグインハードディスク、スマートメモリカード(Smart Media Card:SMC)、セキュアデジタルカード(Secure Digital:SD)、フラッシュカード(Flash Card)などであってもよい。また、メモリ22は、コンピュータ装置20の内部記憶部と外部記憶装置と両方を含んでもよい。メモリ22は、プログラムおよびコンピュータ装置に必要なその他のプログラムやデータを記憶するために用いられる。また、メモリ22は、出力されたデータまたは出力されるデータを一時的に記憶するために使用されてもよい。
【0059】
なお、当業者に明確に理解されるのは、上記装置およびユニットの具体的な動作手順は、説明の便宜および簡略化のため、前述した方法の実施形態における対応手順を参照することができる。
【0060】
本発明によって提供されるいくつかの実施形態において、開示された装置および方法は、他の方法によって実現され得ることが理解されたい。例えば、上記装置の実施形態は、単に概略的なものであり、例えば、前記ユニットの分割は、論理的な機能分割に過ぎなく、実際には他の方法で実施することができる。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせることができ、または別のシステムに統合することができ、またはいくつかの特徴を無視するまたは実施しないこともできる。また、図示または議論されている相互結合、直接結合、または通信接続は、電気的、機械的またはその他の方法であり得る何らかのインタフェース、デバイスまたはユニットを介した間接結合または通信接続であってもよい。
【0061】
分離部品として説明したユニットは、物理的に分離であってもなくてもよく、ユニットとして表示されるユニットは、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。本発明の実施形態の目的は、実際の必要に応じて、ユニットの一部または全部を選択して達成することができる。
【0062】
また、本発明のさまざまな実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に別々に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加えた形態で実現されてもよい。
【0063】
上記ソフトウェア機能ユニットの形態で実現される統合ユニットは、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、1つの記憶媒体に記憶され、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)、サーバ、またはネットワーク装置など)またはプロセッサ(Processor)が、本発明の各実施形態で説明された方法の一部のステップを実行するためのいくつかの指示を含む。前述した記憶媒体には、USBメモリ、モバイルハードドライブ、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、ディスクまたはCD-ROM、およびプログラムコードを格納できる他の様々な媒体が含まれる。
【0064】
なお、上記の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神および原則の範囲内でなされたあらゆる修正、同等の置換、改良なども、本発明の保護の範囲内に含まれるものとする。
【国際調査報告】