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特表2024-541160高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材およびその準備方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材およびその準備方法
(51)【国際特許分類】
   B32B 11/10 20060101AFI20241031BHJP
   A01G 20/00 20180101ALI20241031BHJP
【FI】
B32B11/10
A01G20/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576047
(86)(22)【出願日】2023-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2023086822
(87)【国際公開番号】W WO2024087525
(87)【国際公開日】2024-05-02
(31)【優先権主張番号】202211313519.6
(32)【優先日】2022-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523462228
【氏名又は名称】河北宇陽澤麗防水材料有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】田継斌
【テーマコード(参考)】
2B022
4F100
【Fターム(参考)】
2B022AB01
4F100AK02B
4F100AK02D
4F100AK04A
4F100AK04E
4F100AK41C
4F100AK52B
4F100AK52D
4F100AM00B
4F100AM00D
4F100BA05
4F100BA10A
4F100BA10E
4F100CA04B
4F100CA04D
4F100CA12B
4F100CA12D
4F100CA23B
4F100CA23D
4F100DG15C
4F100GB07
(57)【要約】
本発明は、防水コイル材技術分野に関し、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材およびその準備方法を提供する。前記高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材は、上から下に設置されるポリエチレンフィルム層とエラストマー変性歴青層とポリエステルフェルト層とエラストマー変性歴青層とポリエチレンフィルム層とを含む。前記エラストマー変性歴青層の原料は、プリプレグとバタリング料を含む。前記プリプレグは、90#歴青70~80部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサン15~20部と、耐根剤0.5~1部と、抗菌剤0.1~0.2部との重量部とする成分を含む。前記バタリング料は、90#歴青50~70部と、10#歴青5~8部と、200#歴青20~30部と、ポリゼニールピロリドン5~10部と、SBS4~8部と、可塑剤5~6部と、填料40~60部と、耐根剤1~1.5部と、抗菌剤0.4~0.7部との重量部とする成分を含む。上述の技術案は、従来技術においてエラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材の油浸透との問題を解決できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを上から下に設置し、前記エラストマー変性歴青層は、プリプレグとバタリング料との原料を含み、前記プリプレグは、90#歴青70~80部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサン15~20部と、耐根剤0.5~1部と、抗菌剤0.1~0.2部という重量部の成分を含み、前記バタリング料は、90#歴青50~70部と、10#歴青5~8部と、200#歴青20~30部と、ポリゼニールピロリドン5~10部と、SBS4~8部と、可塑剤5~6部と、填料40~60部と、耐根剤1~1.5部と、抗菌剤0.4~0.7部という重量部の成分を含み、
前記プリプレグは、165~170℃に90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンを均等に混合し、その後耐根剤と抗菌剤を加入し均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備され、
前記バタリング料における90#歴青と10#歴青と200#歴青の質量比は10:1:5である、
ことを特徴とする高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【請求項2】
前記填料は、一つ又は複数のタルカムパウダーと、膨潤土と、珪藻土と、フライアッシュであることを特徴とする請求項1に記載の高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【請求項3】
前記可塑剤はアレーン油であることを特徴とする請求項2に記載の高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【請求項4】
前記抗菌剤はナノ銀抗菌剤であることを特徴とする請求項1に記載の高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【請求項5】
前記90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンを混合する際に、攪拌スピードは80~100回転/分,攪拌時間は10~15分であることを特徴とする請求項1に記載の高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【請求項6】
175~185℃にポリエステルフェルト層用プリプレグを浸漬被覆するステップS1と、
175~185℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層用バタリング料を被覆し、ポリエステルフェルト層の上下表面の全部にエラストマー変性歴青層が形成されるステップS2と、
被覆したポリエステルフェルト層の上下表面、即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに覆い、ポリエチレンフィルム層を得て冷却し、定型し、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得るS3と、
を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか請求項に記載の高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材の準備方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水コイル材の技術分野に関し、具体的に、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材およびその準備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植裁屋根用耐根穿刺防水コイル材は、エラストマー変性歴青防水コイル材と、プラストマー変性歴青防水コイル材と、変性歴青ポリエチレンタイヤ防水コイル材及び他のポリマー変性歴青防水コイル材高分子防水シートと、PVC防水コイル材と、TPO防水コイル材などを含む。これら防水コイル材製品において、エラストマー変性歴青防水コイル材は最も高い市場占有率と最も広範囲な応用を有する。
【0003】
エラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材は、ポリエステル繊維マットをパディングとし,化学耐根剤が添加されたエラストマー変性歴青をアスファルト塗布材料をとし、ポリエチレンフィルム絶縁材料で生産した変性歴青防水コイル材であって、優れた防水性能を備え、又持防水効果を長く維持でき、植裁屋根の応用の際、耐植物根系穿孔ができる上、植物の生長に影響なく、地下と屋根など工事部位に広範囲な応用を有する。
【0004】
JGJ155~2013「植裁屋根工事技術規程」には、植裁屋根防水層が一級防水等級の防備要求を満たすべきであることと、又植裁屋根防水層が二つ防水防備を下らないはずであることと、上部の防水層が耐根穿刺防水材料はずであって、即ち耐根穿刺防水材料が普通の防水層の上面に設置されることと、が規定される。しかし、実際的な応用において、使用時間の増加に伴うエラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材における油分が移るにより影響防水品質に影響を与える。従って、エラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材の油浸透性能に改善が緊急に必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材およびその準備方法を提供し、従来技術においてエラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材のオイル漏れとの問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術案は以下の通りである。
ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを上から下に設置し、前記エラストマー変性歴青層は、プリプレグとバタリング料との原料を含み、前記プリプレグは、90#歴青70~80部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサン15~20部と、耐根剤0.5~1部と、抗菌剤0.1~0.2部という重量部の成分を含み、前記バタリング料は、90#歴青50~70部と、10#歴青5~8部と、200#歴青20~30部と、ポリゼニールピロリドン5~10部と、SBS4~8部と、可塑剤5~6部と、填料40~60部と、耐根剤1~1.5部と、抗菌剤0.4~0.7部という重量部の成分を含むことを特徴とする高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材。
【0007】
更なる技術案として、前記バタリング料における90#歴青と10#歴青と200#歴青の質量比は10:1:5である。
【0008】
更なる技術案として、前記填料は、一つ又は複数のタルカムパウダーと、膨潤土と、珪藻土と、フライアッシュである。
【0009】
更なる技術案として、前記可塑剤はアレーン油である。
【0010】
更なる技術案として、前記抗菌剤はナノ銀抗菌剤である。
【0011】
更なる技術案として、前記プリプレグは、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165~170℃に均等に混合し、耐根剤と抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0012】
更なる技術案として、前記90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンを混合する際に、攪拌スピードは80~100回転/分,攪拌時間は10~15分である。
【0013】
更なる技術案として、前記バタリング料は、90#歴青と10#歴青と200#歴青とが130~140℃に均等に攪拌し、可塑剤とSBSを添加し、155~175℃に均等に攪拌した後、全部膨張までに研磨し、填料と耐根剤と抗菌剤とを添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0014】
本発明は、
175~185℃にポリエステルフェルト層用プリプレグを浸漬被覆するステップS1と、
175~185℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層用バタリング料を被覆し、ポリエステルフェルト層の上下表面の全部にエラストマー変性歴青層が形成されるステップS2と、
被覆したポリエステルフェルト層の上下表面、即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに覆い、ポリエチレンフィルム層を得り冷却し、定型し、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得るS3と、
を含むことを特徴とする高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材の準備方法をさらに提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の動作原理及び有益効果は以下の通りである。
【0016】
1.本発明は、エラストマー変性歴青層の浸漬被覆料にジヒドロキシポリジメチルシロキサンを添加し,バタリング料ポリゼニールピロリドンを添加し、これらがシナジー効果があるので、エラストマー変性歴青層における油分の移転を阻止でき、それで防水塗料の耐油浸透性能を増強でき、生産した防水コイル材に対して油浸透性能の需要は≦1枚であることを果たし、GB/T35468~2017「植裁屋根用耐根穿刺防水コイル材」の要求を遵守する。
【0017】
2.本発明は、エラストマー変性歴青層の浸漬被覆料にジヒドロキシポリジメチルシロキサンを添加し、バタリング料にポリゼニールピロリドンを添加し、これらがシナジー効果があるので、さらに防水コイル材の耐老化性を顕著に増加する。
【0018】
3.本発明は、エラストマー変性歴青層のバタリング料に10#歴青と200#歴青を添加し、部分のアレーン油可塑剤が10#歴青と200#歴青で代わられて、更にエラストマー変性歴青層における油分の移転を軽減する一方で、特定の質量比とする10#歴青や200#歴青が90#歴青とシナジーがあるので、防水コイル材の耐老化性能を高める。
【発明を実施するための最良な形態】
【0019】
本発明は、実施例と結合することで実施例の技術案に明晰な完全な説明をする。明らかに、説明した実施例は、本発明の一部分の実施例のみであって、全部の実施例ではない。本発明において実施例に基づいて、本分野の技術者がクリエイティブな仕事を払わないことを前提とした上で得る全部の他の実施例は、本発明が保護とする範囲に関する。
【実施例
【0020】
実施例1
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0021】
S0.原料の準備。
【0022】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサン15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0023】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青5部と、200#歴青20部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン油5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0024】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0025】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0026】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0027】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0028】
実施例2
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0029】
S0.原料の予備。
【0030】
プリプレグは、90#歴青80部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ20部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.2部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが170℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが100回転/分であって、攪拌時間が10分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0031】
バタリング料は、90#歴青70部と、10#歴青8部と、200#歴青30部と、ポリゼニールピロリドン10部と、SBS8部と、10#アレーン油6部と、膨潤土60部と、耐根剤1.5部と、ナノ銀抗菌剤0.7部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、膨潤土と耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0032】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0033】
S1.185℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0034】
S2.185℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0035】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0036】
実施例3
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0037】
S0.原料の準備。
【0038】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサン15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0039】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青5部と、200#歴青25部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン油5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0040】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0041】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0042】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0043】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0044】
実施例4
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0045】
S0.原料の準備。
【0046】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0047】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青5部と、200#歴青30部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、130℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0048】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0049】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0050】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0051】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0052】
実施例5
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0053】
S0.原料の予備。
【0054】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0055】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青6部と、200#歴青25部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130~140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155~175℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0056】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0057】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0058】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0059】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0060】
実施例6
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0061】
S0.原料の予備。
【0062】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0063】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青7部と、200#歴青25部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130~140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155―175℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0064】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0065】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0066】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0067】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0068】
実施例7
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0069】
S0.原料の準備。
【0070】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0071】
バタリング料は、90#歴青50部と、10#歴青8部と、200#歴青25部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130~140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155~175℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0072】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0073】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0074】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0075】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得て、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【実施例
【0076】
実施例8
上から下に設置されたポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層と、ポリエチレンフィルム層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエステルフェルト層と、エラストマー変性歴青層と、ポリエチレンフィルム層とを含む高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材であって、その準備方法は以下の通るステップを含む。
【0077】
S0.原料の準備。
【0078】
プリプレグは、90#歴青70部と、ジヒドロキシポリジメチルシロキサ15部と、耐根剤0.5部と、ナノ銀抗菌剤0.1部とを含み、90#歴青とジヒドロキシポリジメチルシロキサンが165℃に攪拌して均等に混合し、攪拌スピードが80回転/分であって、攪拌時間が15分であって、耐根剤とナノ銀抗菌剤をさらに添加し、均等に混合し、プリプレグを得る方法で準備される。
【0079】
バタリング料は、90#歴青60部と、10#歴青5部と、200#歴青25部と、ポリゼニールピロリドン5部と、SBS4部と、10#アレーン5部と、タルカムパウダー40部と、耐根剤1部と、ナノ銀抗菌剤0.4部とを含み、90#歴青と10#歴青と200#歴青と130~140℃に均等に混合し、10#アレーン油とSBSを添加し、155~175℃に均等に攪拌して全部膨張までに研磨し、タルカムパウダーと耐根剤とナノ銀抗菌剤を添加し、均等に攪拌し、バタリング料を得る方法で準備される。
【0080】
ポリエステル長繊維をポリエステルパディングに編まさせることでポリエステルフェルト層を得る。
【0081】
S1.175℃にポリエステルフェルト層はプリプレグにより浸漬被覆を行う。
【0082】
S2.175℃に浸漬被覆したポリエステルフェルト層はバタリングにより被覆を行い、ポリエステルフェルト層の上下表面には全部エラストマー変性歴青層が形成される。
【0083】
S3.被覆したポリエステルフェルト層の上下表面即ちエラストマー変性歴青層の表面にポリエチレンフィルムをさらに被覆し、ポリエチレンフィルム層を得り、冷却し定型した後、高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材を得る。
【0084】
対比例1
実施例1との区別は、プリプレグにおけるジヒドロキシポリジメチルシロキサンがジメチルシリコーンポリマーに取り替られることのみである。
【0085】
対比例2
実施例1との区別は、プリプレグにジヒドロキシポリジメチルシロキサンが加入されないことのみである。
【0086】
対比例3
実施例1との区別は、バタリング料にポリゼニールピロリドンが加入されないことのみである。
【0087】
実施例1~8及び対比例1~3得た高耐久性耐穿孔高分子防水コイル材に以下の通る性能測試を行う。
【0088】
(1)油浸透性能は、GB/T18242~2008「エラストマー変性歴青防水コイル材」に規定した方法に基づいて測試を行う。
【0089】
(2)人工气候加速老化は、GB/T18244~2000「建築防水材料老化試験方法」に規定した方法に基づいて測試を行う。
【0090】
測試結果は以下の表を参考にする。
【0091】
表1 実施例1~8及び対比例1~3の防水コイル材測試結果
【0092】
以上の表のデータから、実施例1~8において防水コイル材の油浸透性能の需要は全部≦1枚であることと、又人工的な空調が老化を加速した後引張保持率(横方向和縦方向)は全部≧91%であることと、GB/T35468~2017「植裁屋根用耐根穿刺防水コイル材」の要求を遵守することと知っている。
【0093】
実施例1は、実施例3~8と対比すると、実施例3における防水コイル材の耐老化性能がもっと良くなることと、特定特定の質量比とする10#歴青や200#歴青が90#歴青とシナジー効果があるので、防水コイル材の耐老化性能を増強できることを説明する。
【0094】
実施例1は、対比例1~3と対比すると、油浸透性能の張数がより少なくなって、又人工的な空調が老化を加速した後引張保持率がより高くなって、本発明におけるエラストマー変性歴青層の浸漬被覆料にジヒドロキシポリジメチルシロキサンを添加することとバタリング料にポリゼニールピロリドンを添加することで、エラストマー変性歴青層における油分の移転を有効に阻止することと、それで防水塗料の耐油浸透性能を増強できることと、さらに防水コイル材の耐老化性を顕著に増加することを説明する。
【0095】
実施例1の防水コイル材は、北京市園林科学研究所に送って耐根穿刺性能検出を行う。
【0096】
検出結果は、全体の試験期間において試験箱における植物生長量が対照箱における植物生長量の80%(高さや樹幹直径)に達し、又各試験箱にはなんの根穿刺現象もないである。
【0097】
検出結論は、検出されたエラストマー変性歴青耐根穿刺防水コイル材(サンプル番号:2019B013)の耐根穿刺性能が「植裁屋根用耐根穿刺防水コイル材」(GB/T35468~2017)の規定を遵守する。
【0098】
実施例1の防水コイル材は、国家建築材料工業建築エンクロージャー材料及び導管製品質量監督検出測試中心に送られた。検出項目は、厚さと、耐カビ厚さと、耐カビ腐蝕性と、縫い目剥離強度と、面積と、単位面積質量と、厚さと、外観と、可溶物含量と、熱耐性と、低温柔軟性と、水密性と、最大ピーク張力と、最大ピーク伸びと、浸水後質量増加と、熱老化と、油浸透性能と、縫い目剥離強度と、コイル材下表面歴青塗装層厚さと、人工的な空調が加速する老化である。検出結論は、当該サンプルが検出された後、検出した項目がGB/T35468~2017「植裁屋根用耐根穿刺防水コイル材」の指標要求を遵守することである。
【0099】
以上は、本発明のより良い実施例のみであって、本発明の制限を目ざさない。本発明の精神と原則内の一切変更と等同置換と改良等は、全部本発明の保護範囲内に落ちる。
【国際調査報告】