(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】通信チャネルを生成する方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04M 1/27475 20200101AFI20241031BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20241031BHJP
H04N 23/69 20230101ALI20241031BHJP
H04N 23/611 20230101ALI20241031BHJP
H04M 1/2755 20060101ALI20241031BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20241031BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241031BHJP
G06F 3/0481 20220101ALN20241031BHJP
【FI】
H04M1/27475
H04N23/60
H04N23/69
H04N23/611
H04M1/2755
H04W76/10
H04W84/12
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024503655
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 EP2022079097
(87)【国際公開番号】W WO2023078680
(87)【国際公開日】2023-05-11
(32)【優先日】2021-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524023826
【氏名又は名称】キーシッヒ、レネ
【氏名又は名称原語表記】KIESSIG,Rene
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】キーシッヒ、レネ
【テーマコード(参考)】
5C122
5E555
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5C122DA09
5C122EA52
5C122EA68
5C122FH11
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5C122GC19
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5C122HB01
5E555AA01
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5K127JA43
5K127JA57
(57)【要約】
本発明は、通信チャネルの半自動化装置においてユーザの携帯端末を構成する方法に関する。提案された方法により、画面サイズやカメラ解像度などのハードウェアパラメータの関数として、最小限の技術的複雑さで通信相手を事前に選択したり、通信チャネルを生成したり、することが可能にされている。計算容量、記憶容量、記憶性能、の面での技術的複雑さは、提案された発明を例えばスマートフォンで実施することができるように、既知の方法とで比較して低減される。本発明は、対応するように構成された装置にも向けられる。また、開示された方法を実施したり、開示された装置および配置を操作したり、する制御コマンドを有するコンピュータプログラム製品も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信チャネルの半自動セットアップにおいて、ユーザの携帯端末を構成するための方法であって、前記方法は、
潜在的通信相手の数を検出(102)するための、少なくとも1つの画像センサによる連続読出工程(100)であって、前記画像センサのうちの少なくとも1つの画像センサの拡大率は、前記潜在的通信相手の事前設定数(101)の関数として設定(103)される、前記連続読出工程(100)と、
提供済みの登録情報によって、通信相手の選択を有効化(104)する工程と、および
ユーザの携帯端末装置のユーザ入力に応じて、有効化(104)済みの前記通信相手の記憶済みの端末装置識別子に従って、前記事前設定数の前記通信チャネルから前記通信相手の端末装置への前記通信チャネルを設定(105)する工程と、
を備えている、方法。
【請求項2】
いくつかの前記画像センサは読み出されており、
それらの画像は組み合わされて表示装置上に表示される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信相手は、記憶済みの前記登録情報の関数として、記憶済みの画像情報として、読出済み位置センサの関数として、高度計の関数として、および気圧センサの関数として、のうちの少なくとも1つで検出される、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記潜在的通信相手の前記事前設定数は、表示装置の解像度と画面占有率とのうちの少なくとも一方の関数として、相対的に指定される、
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記潜在的通信相手の数は、3から10までの選択で設定される、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
読出済みの前記潜在的通信相手が、前記潜在的通信相手の前記事前設定数に正確に対応するように、前記拡大率は設定される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記登録情報は、少なくとも1つの画像、少なくとも1つのパターン、ナンバープレートからの情報、顔の特徴、バイオメトリックデータ、および少なくとも1つの視覚的ユーザID、のうちの少なくとも1つを備えて構成されている、
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記通信チャネルの数は、オーディオチャネル、ビデオチャネル、およびテキスト通信チャネル、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記端末装置識別子は、住所、電話番号、ユーザID、連絡先データ、および英数字文字列、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記携帯端末装置の前記ユーザ入力は、接触感知再生ユニットに触れることによって、および音声入力によって、のうちの少なくとも1つで行なわれる、
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ユーザの前記携帯端末装置は、電話機、ユーザインタフェースを備えた電子眼鏡、およびヘッドアップディスプレイ、のうちの少なくとも1つの形態である、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記通信チャネルは、ブルートゥース(登録商標)、WLAN、移動無線ネットワークのエアインタフェース、ポイントツーポイント接続、Wi-Fi(登録商標)直接接続、およびWLAN直接接続、のうちの少なくとも1つを使用することで確立することができる、
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
通信チャネルの半自動セットアップにおいて、ユーザの携帯端末を設定するための装置であって、前記装置は、
潜在的通信相手の数を検出(102)するための少なくとも1つの画像センサの連続読出(100)のために設定済みの読出ユニットであって、前記画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの拡大率は、事前設定(101)済みの数の前記潜在的通信相手の関数として、設定ユニットによって設定(103)される、読出ユニットと、
提供済みの登録情報によって通信相手の選択を有効化(104)するために配置された有効化ユニットと、
ユーザの携帯端末装置のユーザ入力に応じて、有効化(104)された前記通信相手の記憶済みの端末装置識別子に従って、事前設定数の前記通信チャネルから前記通信相手の端末装置への前記通信チャネルを設定(105)するための通信インタフェースと、
を備えている、装置。
【請求項14】
プログラムが少なくとも1つのコンピュータによって実行されるとき、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法の工程を実行するように前記コンピュータに指示する命令を備えている、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
少なくとも1つのコンピュータによって実行されるときに、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法の工程を実行するように前記コンピュータに指示する命令を備えている、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの携帯端末を半自動セットアップで設定することによって、通信チャネルを生成する方法に関する。提案された方法によって、通信相手(コミュニケーションパートナー)を事前に選択するとともに、画面サイズやカメラ解像度などの現在のハードウェアパラメータに応じて、少ない技術的労力で通信チャネルを確立することが可能にされている。計算容量、メモリ容量、およびメモリ性能、の面における技術的努力は、提案された発明をスマートフォンで実施できる程度に、既知の方法とで比較して低減される。また、本発明は、それに応じて構成された装置にも向けられる。さらに、提案された方法を実施するための、または提案された装置および配置を操作するための、制御命令を有しているコンピュータプログラム製品が提案される。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、フロントガラスに隣接して配置されるように構成された投影ユニットで構成された表示ユニットで構成されたヘッドアップディスプレイシステムを開示している。表示ユニットはさらに、表示スクリーンと制御要素で構成されている。
【0003】
特許文献2は、複数のビューを持つインタラクティブなデジタルメディア表現のパフォーマンスを備えている、パノラマビューの異なるレベルに言及している。特許文献3は、時間遅延を設けた画像認識方法を示しており、ここではプレビュー画像が生成される。
【0004】
先行技術には、例えば建物の側面にカメラを向けることで、大規模なイベントを監視できる監視システムが示されている。カメラは、監視されているエリアを見ることができるように、天井に取り付けられている。つまり、先行技術によれば、存在する人数に関係なく、特定のエリアを監視できる。このように人数に制限が無いので、より大量のデータが得られるとともに、十分なコンピューティング能力が利用可能にされていることが前提となる。特に携帯装置(モバイルデバイス)は、必要なコンピューティング能力を持たない傾向がある。
【0005】
また、従来技術では、監視カメラ自身がデータ処理を行なうのではなく、撮影した画像データを、遠隔地のコンピューティングユニットに送信することを想定している。このリモートコンピューティングユニットは、通常、広範なハードウェア能力を持つ。データは少なくとも1つのサーバに送信されており、サーバがデータ処理を引き継ぐ。この点で、監視カメラは通常、自身の視野角に応じて画像データを提供するパッシブ画像センサである。アクティブ制御ユニットは、これらのカメラから離れた場所に設置されているので、監視員は、視野角とズーム倍率(ズーム係数)とをカメラに手動で入力するとともに、監視を遠隔操作で実行しなければならない。先行技術では、1台の携帯装置におけるデータキャプチャ(取り込み)と処理とは、示されていない。人数の制限は無いので、一度に多くの人を記録することができる。カメラの視野内に存在する人や物体(オブジェクト)は、すべて撮影(キャプチャ)される。
【0006】
先行技術はまた、画像内の多数の物体(オブジェクト)から、個々の人物や物体を識別することが可能にされていることを示している。例えば、人物をデータベースに保存しており、その人物の写真を撮影すると、この写真を、記録済みデータとで比較することができる。一致すれば、人物の特定の位置を示す情報を、与えることができる。
【0007】
また、先行技術には、事前にデータベースに保存されていなくても、画像から顔を認識するような顔認識の機能も示されている。これは、一般的なスマートフォンでは、写真上の顔を、矩形でマークすることで示されている。このようにすることで、画像に写っている人数を判定することができる。
【0008】
さらに、先行技術では、カメラを前方の道路に向けることで、自律走行中に物体認識を行なう能力が示されている。これによって、交通標識を読み取るように、例えば制限速度を読み取るように、解釈することが可能になる。通常、車載カメラの視野に入る交通標識の数は、わずかであるので、現行のハードウェアに問題はない。この画像情報は車内で評価されるので、データ量が多すぎるという技術的な問題は生じない。また、このシナリオでは、一般的にパッシブカメラが提案されているとともに、交通標識のみを撮影することで、その後、これらの交通標識は解釈される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】独国特許発明第102015214744号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第112014005165号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2010/173678号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
先行技術は、画像ソース内に、認識されるべき潜在的に多数の人や物体が存在し得る、という問題に直面している。特に携帯装置のハードウェア容量は限られているとともに、多くの場合、帯域幅も限られている。従来技術の欠点は、膨大な画像データを、リモートサーバに送信できないことが多いことである。一方、データが携帯装置自体で処理される場合、携帯装置内には、広範なハードウェア容量が必要になる。ここでいうハードウェア容量とは、プロセッサの性能、メモリのサイズおよび速度、のことである。
【0011】
さらに、この技術の現状における問題点は、バッテリ電力が多量に使用されることである。特に、広範な画像データでは、端末装置内の加熱や、バッテリ寿命の低下、につながる虞がある。
【0012】
前述の問題は、画像処理が一般的にリアルタイム性を要求されること、すなわちユーザの主観的な観点から、処理が即座に行なわれなければならないこと、という事実によって悪化する。特に、カメラを動かすと、大量の画像データが生成されるので、それら画像データを直ちに処理しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、本発明の目的は、ユーザがわずかな技術的努力で、コンタクトできる人物や物体を、リアルタイムでユーザの携帯装置に表示させることができる方法を提案することである。ここにおける目的は、ハードウェア要件が非常に低いことで、携帯装置でさえその能力を有していることにある。さらに、本発明の目的は、対応する装備の装置を提供することにある。さらに、本方法を実施する、あるいは提案された装置を操作する、ための制御コマンドを備えているコンピュータプログラム製品を提供することも、本発明の目的である。
【0014】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有している方法によって解決される。さらなる有利な実施形態は、従属請求項に示されている。
従って、通信チャネルの半自動セットアップ(半自動設定)において、ユーザの携帯端末(モバイルターミナル)を設定(構成、コンフィギャ)する方法が提案される。本方法は、複数の潜在的通信相手(ポテンシャルコミュニケーションパートナー)を検出するべく、少なくとも1つの画像(撮像、イメージング)センサを連続的に読み出す。潜在的通信相手の事前設定数(プリセット人数)に応じて、画像センサのズーム倍率(ズーム係数、ズームファクタ)、拡大率(倍率、マグニフィケーションファクタ)、または複数の画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの焦点値、が設定される。提供済みの登録情報によって、通信相手の選択が可能にされている。事前設定済みの通信相手セットから、通信チャネルを設定する。複数の画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの焦点値が、設定される。提供済みの登録情報によって、通信相手の選択は有効化される。ユーザの携帯端末のユーザ入力の関数(機能)として、有効化された通信相手の記憶済みの端末識別情報またはユーザIDに従って、事前定義済みの通信チャネルセットから通信相手の端末への通信チャネルが設定される。
【0015】
拡大率(倍率、マグニフィケーションファクタ)は、カメラで物理的に設定されるか、プログラムでシミュレートされる。対応するレンズをハードウェア有していない場合、ズームされた、すなわち拡大された、仮想の画面セクションを選択することができる。ズームレンズの無い単純なデジタルカメラや、対応するレンズの無いカメラは、通常の操作で1つの画像セクションしか使用しないように操作することもできる。つまり画面セクションを、仮想的に拡大することもできる。また、ズーム倍率や拡大率(倍率)を、プログラムで調整することもできる。アプリケーションによって拡大率を調整することは、画像セクションを拡大または縮小することを意味する。
【0016】
提案された方法は、カメラまたは画像センサが設定されるように、携帯装置を設定する。携帯端末は、例えば、通信チャネルの設定を支援されたユーザのスマートフォンである。これは半自動化であるので、ユーザは、電話帳のような事前定義済みのリストから選択する必要はない。むしろユーザは、端末装置(エンドデバイス)を使用することで群衆をスキャンするとともに、カメラの位置も合わせる。その後、ユーザには潜在的通信相手が表示されるので、これらの通信相手を個別に選択することができる。例えばユーザは、20人のグループにカメラを向ける。20人すべてのユーザが、基本サービスに登録されている可能性がある。提案されたサービスに15人のユーザのみが登録されている場合、事前設定数(プリセット数、予め設定済みの人数)の潜在的通信相手が個別につまり排他的に表示されるように、拡大率、焦点距離、またはズーム倍率、は設定される。ユーザが、5人の潜在的通信相手を見たいと入力した場合、スマートフォンの画面に5人だけ表示されるようにズーム倍率は設定される。これらの5人は、基礎となるサービスに登録されていてもよいし、登録されていなくてもよい。可能性として、5人全員が登録情報を保存していることもあれば、5人のうち3人だけ登録されていることもある。そして、5人のグループ内の登録済みの人物には、どの通信相手とのコンタクトが取れるかが表示される。そして、ユーザが実際の通信相手を選択すると、潜在的通信相手が実際の通信相手となる。
【0017】
例えば、ユーザには、拡大済みの画像内に3人の潜在的通信相手が表示されるとともに、顔は矩形(長方形)を用いて表示される。画像に5人写っているが3人しか登録されていない場合、ユーザには、各々の潜在的通信相手の顔に合計3つの長方形が表示される。その後、ユーザが長方形をタップすることで、通信チャネルは設定(セットアップ)または確立される。
【0018】
少なくとも1つの画像センサが連続的に読み出されることで、潜在的通信相手の数(人数)を検出することによって、人々を検出できる。携帯端末(モバイルエンドデバイス)のカメラが起動(アクティベート)されることで、連続的に画像をキャプチャする。画像同士を合成する複数のカメラを使用することも可能にされている。その後、画像認識を使用することで、各々の画像にいくつの人やオブジェクト(物体)が写っているか、を判定することができる。ユーザはカメラの位置を合わせることで、異なる数の通信相手を検出する。この段階では、これらはまだ潜在的通信相手でしかない。したがって、カメラ画像は、分析済みの個々の画像の連続したシーケンスである。
【0019】
ユーザは事前に潜在的通信相手の数を記憶していたとともに、表示されるのはまさにこの数(人数)である。この目的のために、提案された方法では、画像センサの拡大率(倍率、マグニフィケーションファクタ)、焦点距離、またはズーム率(ズームファクタ)、は自動的に設定される。
【0020】
具体的には、ユーザは、事前に5人の潜在的通信相手を指定している可能性がある。ユーザはこの数を指定するのみである。ここでユーザが10人のグループにカメラを向けると、5人しか画像に写らないように画像は調整される。スマートフォンの画面の大きさ(寸法)の関係で、通常、潜在的通信相手の数を10人よりも多く設定することはできない。個々の通信相手が選択のために表示されるとともに、これらの顔の周りに矩形が配置されるので、例えば、潜在的通信相手の数は厳しく制限される。
【0021】
本発明によれば、潜在的通信相手の理想的な数は、本方法では3人から10人の間であることが示されている。これら顔は、ユーザが実際に顔を認識できるように、すなわち人物を識別できるように、表示することができる。しかも手動入力によって、人物または通信相手を選択することができる。通常、ユーザは画面をタップすることで通信相手を選択するが、これは10人以上の場合には不可能である。
【0022】
つまり、カメラまたは1つまたは複数のセンサを制御する際に、画面の寸法が考慮される。
潜在的通信相手の数が表示されるとともに、ユーザが携帯端末を移動させた場合、システムは連続読出工程へ分岐しつつ戻る。よって、画像セクションまたはズーム倍率、拡大率、または焦点距離、が再度設定される。例えば、希望する5人の潜在的通信相手の代わりに3人しか表示されない場合、システムは、5人の潜在的通信相手の数が表示されるまでズームアウトする。
【0023】
その後、提供済みの登録情報を使用することで、通信相手の選択が有効(アクティベート)になる。例えば、潜在的通信相手として5人が表示されているが、基礎サービスに3人しか登録されていない場合、この3人だけ有効化(アクティベート)される。ここにおける有効化(アクティベイション)とは、通信チャネルの作成を有効化(アクティブに)することを意味する。そのため、これらのアクティブ化された人物またはオブジェクトに、通信チャネルを確立することができる。有効化(アクティブ化)済みのつまり登録済みの、個人またはオブジェクトだけ表示されるように、潜在的通信相手の数を制限することも可能にされている。例えば、5人の通信相手が表示されているが、3人しか登録されていない場合、ズーム倍率は、処理される画像内に、少なくとも3人のアクティブ化済みの通信相手または登録済みの通信相手が存在するように設定される。
【0024】
登録情報は、ユーザデータがリモートサーバに保存されるとともに、どの個人またはオブジェクトが連絡を受けたいかを示すように、といった態様で提供することができる。この目的のために連絡先情報を保存することもできる。例えば、ユーザは写真で登録されているとともに、ビデオチャンネルを設定するためのアドレスを保存することができる。処理対象の画像に写っている人物が顔認識で認識された場合、ビデオチャネルを設定できることを示すことができる。
【0025】
したがって、通信相手となる可能性のある人物は、どの通信チャネルを使用したいかを指定することができる。例えば、電話番号を保存したり、代わりにテキストサービス(メールサービス)を使用したり、することもできる。次に、提案された手順を実行するユーザは、潜在的通信相手との電話、またはテキストによる会話、またはチャット、が可能にされていることを示される。潜在的通信相手は、保存済みの端末装置を使用することでアドレス指定された人物である。
【0026】
提案された方法は、一般的に人間のユーザが技術的装置に通信することを指す。例えば、ユーザが車で移動中、カメラは一定数のナンバープレートを検出したとする。提案された方法は、所定数のナンバープレートが見えるように、カメラを調整する。その後、ユーザ(この場合、運転者)には、当該ユーザが通信を希望している(別の)運転者のナンバープレートが画面に表示される。例えば、第1運転者と第2運転者が提案された方法で登録されている場合、第1運転者のヘッドアップディスプレイに他の5人の運転者が表示されるように、運転者同士が高速道路上でコンタクトすることが可能にされている。この比較は、ナンバープレートの画像認識によって行なわれる。その後、最初の運転者は音声入力を行なうことで、表示済みの潜在的通信相手を選択する。この潜在的通信相手が、この運転者との通信チャネルを提供することによって、実際の通信相手となる。
【0027】
登録情報には、潜在的通信相手に関する特徴を含めることもできる。例えば、登録情報は、通信相手に関するデータを入力するべく使用することができる。登録情報の潜在的な要素は、潜在的通信相手の位置識別子である。つまり、誰かは、自分の住んでいる都市に対応するナンバープレートを持つ人にだけ、連絡を取りたいと示すことができる。したがって、登録情報には、運転者が特定の都市の人とだけ通信したいという情報を含めることができる。対応するサービスは、必要に応じて拡張することができる。よって例えば、運転者は、特定の交際ステータスを持つ潜在的通信相手だけ自分に表示されるように、設定することもできる。このようにすることで、限られた量の画面スペースしか利用できなくても、技術的に簡単に他の人に連絡を取ることができる。画像センサを設定することで、一定数までの潜在的通信相手だけを確実に表示させることができる。
【0028】
ここで特に有利なのは、潜在的通信相手が自動的に認識されるとともに、カメラも自動的に設定されることである。つまり、ユーザからの入力無しに、潜在的通信相手が表示される。ユーザが行なうべきことは、自分の携帯端末の位置合わせだけであり、そうすることで、通信相手を伴う適した画像が表示される。ユーザがどの潜在的通信相手にコンタクトしたいかの選択は、最終的にはユーザ次第である。
【0029】
本発明の一態様によれば、複数の画像センサが読み出されるとともに、それらの画像が表示装置に表示される。これには、遠近表現または三次元表現を表示できる、という利点がある。このようにして通信相手を空間的に配置することで、空間画像を作成することができる。さらに、通信相手に関する追加情報や、通信相手の強調表示(ハイライト)、などのさらなる情報を画像に追加することもできる。通常、現在の携帯装置や自動車には、複数のカメラが搭載されているので、それらのカメラを組み合わせることができる。
【0030】
本発明のさらなる態様によれば、通信相手は、記憶済みの登録情報、記憶済みの画像情報、読出済みの位置センサ、高度計、および/または気圧センサ、に応じて検出される。これによって、登録情報を用いて登録済みの通信相手のみに到達できる、という利点がある。画像情報は、顔認識やパターンマッチングによって、カメラからの実際の画像とで比較することができるので、ユーザを識別することができる。また、通信相手の位置を指定することも、可能にされている。ここでは、例えば半径を定義することで、空間的な制限を実装することができる。ユーザの地理的位置は、高度計と気圧センサとによって決定されることもできる。気圧センサは、高度に関する情報を提供する。これによって、例えば、通信相手がいる地理的な地域を、制限することが可能になる。例えば、半径15メートル以内の通信相手のみ、またはそれ以上の範囲の通信相手のみ、が関連することになる。
【0031】
本発明のさらなる態様によれば、潜在的通信相手の事前設定数(プリセット数)は、表示装置の解像度および/または画面占有率の関数(機能)として指定される。これには、携帯端末装置の解像度ごとに、何人の通信相手を表示するか指定できるという利点がある。これによって、ユーザが通信相手を実際に識別および選択できるように、通信相手を表示するのに十分なスペースを確保することが可能になる。このようにして、画面および/またはカメラの異なる潜在的な解像度同士を示すリストを作成するとともに、各解像度に潜在的通信相手の人数を示す値を割り当てることができる。例えば、標準的な画面解像度の場合、5人の通信相手を表示することができる。解像度がより高い場合、7人の通信相手も可能にされている。このようにして、カメラは画面も考慮に入れて設定されるとともに、常に適切な数の通信相手が表示される。画面占有率は、例えば、画面の15%を1人の通信相手用に確保するように定義することもできる。90%を超えると15%は不可能になるので、画面占有率の90%のみが使用されるとともに6人の通信相手が表示される。また、画面占有率を20%に設定することで、画面全体に5人の通信相手だけを表示させることも可能にされている。カメラは、焦点距離またはズーム倍率がちょうどこの数の通信相手を捉える(キャプチャする)ように、設定される。
【0032】
本発明のさらなる態様によれば、潜在的通信相手の人数は、3人から10人までの選択で設定される。これには、スマートフォンの典型的な画面寸法で、ユーザが通信相手を識別できるとともに、タッチスクリーン入力によってユーザが通信相手を適宜選択できる、といった人数の通信相手を表示できる、という利点がある。驚くべきことに、本発明によれば、3人から10人までは、一般的なカメラ構成と画面とで通信相手を選択するのに適した数であることが判明した。経験的に、表示される通信相手の数が10人を超えると、表示が混乱するとともに、タッチスクリーンと指入力とを使用することで通信相手を正確に選択することが技術的に不可能になる、と判断された。
【0033】
本発明のさらなる態様によれば、拡大率またはズーム倍率(ズーム係数)は、読み出された潜在的通信相手が潜在的通信相手の事前設定数(事前設定人数)に正確に対応するように、設定される。これには、事前設定人数の通信相手が画像内に存在するようになるまで、撮影(キャプチャ)済みの画像が縮小または拡大されるように、カメラはズーム倍率に関して設定されるという利点がある。そのため、カメラは自動的に調整される。
【0034】
本発明のさらなる態様によれば、登録情報は、少なくとも1つの画像、少なくとも1つのパターン、ナンバープレートに関する情報、顔の特徴、バイオメトリックデータ、および/または少なくとも1つの視覚的なユーザ識別情報、を備えて構成される。これには、既存の通信相手が、保存済みの画像とで比較されることができるという利点がある。十分な一致があれば、保存済みの画像に写っている人物が、実際に撮影されたリアルタイム画像に写っていると仮定される。通信相手が人物ではない場合、パターンを保存しておくこともできる。パターンは、画像認識を使って簡単にキャプチャされることができる。また、ナンバープレートの一部または全部を光学的に記憶させることで、通信相手として自動車が選択されることもできる。例えば警告を送りたい場合、運転者が登録情報としてナンバープレート情報をテキスト形式で入力すれば、他の運転者は該当車を正確に選択できる。よって、該当車の運転者のディスプレイに、警告を表示させることができる。
【0035】
本発明のさらなる態様によれば、通信チャネルのセットは、オーディオチャネル、ビデオチャネル、および/またはテキスト通信チャネル、を備えて構成される。これは、ユーザが複数の形式から選択することができるとともに、したがって適切な通信チャネルを設定できるという利点を有している。通信チャネルは、テキスト会話すなわちチャット、またはオーディオビジュアルメッセージ交換、とすることができる。
【0036】
本発明のさらなる態様によれば、端末装置識別子またはユーザ識別子は、住所(アドレス)、電話番号、連絡先データ、および/または英数字文字列、を備えて構成されている。これは、端末装置を異なる方法同士でアドレス指定することができ、さらに、異なる端末装置識別子同士を存在させることもできるという利点を有している。電話番号に加えて、ビデオ通信用のアドレスも格納することができる。ユーザは、通信チャネルの確立方法を選択できる。
【0037】
本発明のさらなる態様によれば、携帯端末装置のユーザ入力は、タッチセンサ式ディスプレイユニットに触れることによって、および/または音声入力によって、行なわれる。これによって、ユーザは、ディスプレイ上で通信相手を選択するか、または自動車内で音声入力を行なうか、によってどの通信相手を選択するか指定できるという利点がある。
【0038】
本発明のさらなる態様によれば、ユーザの携帯端末装置は、電話機、ユーザインタフェースを備えた電子眼鏡、および/またはヘッドアップディスプレイ、の形態である。これには、異なるハードウェアを使用できるという利点がある。例えば、ユーザは、眼鏡のレンズに情報を表示できる電子眼鏡を使用することができる。このようにして、ユーザは、自分を取り囲む複数の通信相手に関するさまざまな情報を受け取る。さらに、どの通信相手が登録されているかを示す情報を使用することもできる。さらに、眼鏡の内側のディスプレイにカメラ画像を表示することで、所望の倍率(係数)で通信相手をズームインまたはズームアウトすることもしばしば可能にされている。
【0039】
本発明のさらなる態様によれば、通信チャネルは、ブルートゥース(登録商標)、WLAN、携帯電話ネットワークのエアインタフェース、ポイントツーポイント接続、および/または電話接続、を使用することで確立される。これには、異なる通信技術同士を使用できるだけでなく、第1通信技術に障害が発生した場合には第2通信技術を使用できる、という利点がある。また、これらの技術には優先順位をつけることができる。よって、優先順位の高い技術に障害が発生した場合、優先順位の低い技術で自動的に代替することができる。
【0040】
また、この目的は、通信チャネルの半自動セットアップにおいてユーザの携帯端末を設定するための装置によって解消される。装置は、潜在的通信相手の数を検出するための少なくとも1つの画像センサを連続的に読み出すために設定済みの読出ユニットを備えている。複数の画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの拡大率は、潜在的通信相手の事前設定数(事前設定人数)の関数(機能)として、設定ユニットによって設定される。装置は、提供された登録情報によって通信相手の選択を有効化する(可能にする)べく設定済みの有効化ユニットを備えている。装置は、有効化された通信相手の記憶済みユーザIDまたは端末装置IDに従って、事前設定数の通信チャネルから通信相手の端末装置への通信チャネルを設定するべく設定済みの通信インタフェースを備えている。有効化された通信相手の端末装置識別子は、ユーザの携帯端末装置のユーザ入力に依存する。
【0041】
拡大率(倍率、マグニフィケーションファクタ)とズーム倍率(ズーム係数)とは、ここでは同義に使用することができる。
また、目的は、提案された方法を実施するための、または提案された装置を操作するための、制御コマンドを有しているコンピュータプログラム製品によっても解決される。
【0042】
本発明によれば、提案された装置およびユニットを操作するべく、本方法を使用できることが特に有利である。さらに、提案された装置およびユニットは、本発明による方法を実施するのに適している。したがって、各々の場合において、装置は、対応する方法を実施するのに適した構造的特徴を実装している。しかしながら、構造的特徴は、処理工程として設計することもできる。提案された方法は、構造的特徴の機能を実行するための工程も提供する。さらに、物理的構成要素を仮想的に提供したり、仮想化したり、することもできる。
【0043】
本発明のさらなる利点、特徴、および詳細、は図を参照して本発明の態様を詳細に説明する以下の説明から明らかである。特許請求の範囲および明細書に記載された特徴は、各々、個々にまたは互いに組み合わせて、本発明に必須であり得る。同様に、上述した特徴および本明細書でさらに説明する特徴は、個々にまたは互いに組み合わせて、使用することができる。機能的に類似または同一の部分または構成要素には、同一の参照符号が付されることがある。実施形態の説明において使用される用語「左」、「右」、「上」、および「下」、は判読可能な図指定または判読可能な参照符号を有している向きの図を指す。示されており説明された実施形態は、決定的なものではなく、本発明を説明するための例として使用される。詳細な説明は、当業者の参考のためのものであり、したがって、本明細書の理解を妨げないように、公知の回路、構造、および方法、は本明細書には示されておらずまた詳細に説明されていない。図は、以下のように示す。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本発明の一態様による通信チャネルの半自動設定において、ユーザの携帯端末を設定(構成)するための提案方法の概略フローチャート。
【
図2】本発明の一態様による、ユーザを起点とする視野であり、視野が水平方向および垂直方向に分割されていることを示す図。
【
図3】本発明の一態様による、ユーザを起点とする視野。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、通信チャネルの半自動設定(セミオートメーテッドセットアップ)において、ユーザの携帯端末を設定(構成、コンフィギュア)するための方法を示す概略フローチャートである。方法は、潜在的通信相手(ポテンシャルコミュニケーションパートナー)の数を検出(102)するための少なくとも1つの画像センサの連続読出(100)を備えている。複数の画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの拡大率(倍率、マグニフィケーションファクタ)は、事前設定(101)済みの潜在的通信相手の数に応じて設定(103)される。方法はさらに、提供済みの登録情報によって、通信相手の選択(104)を有効化する(可能にする)工程を備えている。方法はさらに、ユーザの携帯端末のユーザ入力に応じて、有効化(104)された通信相手の記憶済みの端末識別情報に従って、事前設定数の通信チャネルから通信相手の端末への通信チャネルを設定(105)する工程と、を備えている。
【0046】
図2は、ユーザを視点および底辺とした視野を示しているとともに、視野が水平方向と垂直方向とに分割されていることを示している。仮想中心線は、方位角(アジマスアングル)に、すなわち北極に対する角度に、対応する。コンパスの方向は、磁力計またはコンパスを用いて決定される。水平方向の中心線は、回転センサおよび/または傾斜センサを使用することで決定される携帯電話の垂直方向によって、決定される。
【0047】
ここで、
W=視野の幅。
W/2=視野の幅の半分。
【0048】
H=視野の高さ。
H/2=視野の高さの半分。
r=カメラまたはホームポジションまでの、距離(視野半径)。
【0049】
a=カメラの垂直絞り角(鉛直開口角)。
a/2=カメラの垂直方向の絞り角の半分。
b=カメラの水平方向の絞り角。
【0050】
b/2=カメラの水平絞り角の半分。
COmin=ジオ座標の最小値。
COmax=ジオ座標の最大値。
【0051】
HP=ホームポジション。
図3は、ユーザを起点とした視野を示している。データ保存を高速化するべく、視野は、閉じた多角形で示されている。GPS信号からの高度情報の精度は、受信信号の品質と、受信衛星の数と、に大きく依存する。利用可能であれば、気圧センサ(バロメーター)からの信号が、高度情報を改善するべく使用される。ターゲットの位置の気圧もわかるので、気圧を使って自分の高度との関係で、ターゲットの高度を計算できるようになる。そのためには、気圧や温度などのセンサデータ、GPS位置と信号品質、などをサーバに送信する必要がある。
【0052】
ここで、
P0=ホームポジション。
P1~P5=P0からの、距離rと角度(COA/4*X)とにおけるジオ座標(WGS84地理参照システムによる計算)。
【0053】
r=視野半径。
X=座標インデックス。
Azimuth=方位角(アジマスアングル)。
【0054】
COA=水平カメラ絞り角(開口角)。
COA/4=水平カメラ絞り角の1/4。
ポリゴン座標の計算:
【0055】
【0056】
関数「at()」は、WGS84地理参照システムに従って、点P0を起点として距離rと方位角(アジマス角)とにおける、座標を計算する。
【0057】
【0058】
ここに示されていないのは、提案された方法を実施するか、または提案されたシステム配置を動作させるか、のための制御命令を備えているコンピュータプログラム製品を備えた、データメモリまたはコンピュータ可読媒体である。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信チャネルの半自動セットアップにおいて、ユーザの携帯端末を構成するための方法であって、前記方法は、
潜在的通信相手の数を検出(102)するための、少なくとも1つの画像センサによる連続読出工程(100)であって、前記画像センサのうちの少なくとも1つの画像センサの拡大率は、前記潜在的通信相手の事前設定数(101)の関数として設定(103)され
ており、
前記潜在的通信相手の前記事前設定数は、表示装置の解像度と前記表示装置の画面占有率とに応じて指定される、前記連続読出工程(100)と、
提供済みの登録情報によって、通信相手の選択を有効化(104)する工程と、および
ユーザの携帯端末装置のユーザ入力に応じて、有効化(104)済みの前記通信相手の記憶済みの端末装置識別子に従って、前記事前設定数の前記通信チャネルから前記通信相手の端末装置への前記通信チャネルを設定(105)する工程と、
を備えている、方法。
【請求項2】
いくつかの前記画像センサは読み出されており、
それらの画像は組み合わされて表示装置上に表示される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信相手は、記憶済みの前記登録情報の関数として、記憶済みの画像情報として、読出済み位置センサの関数として、高度計の関数として、および気圧センサの関数として、のうちの少なくとも1つで検出される、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記潜在的通信相手の数は、3から10までの選択で設定される、
請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
読出済みの前記潜在的通信相手が、前記潜在的通信相手の前記事前設定数に正確に対応するように、前記拡大率は設定される、
請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記登録情報は、少なくとも1つの画像、少なくとも1つのパターン、ナンバープレートからの情報、顔の特徴、バイオメトリックデータ、および少なくとも1つの視覚的ユーザID、のうちの少なくとも1つを備えて構成されている、
請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記通信チャネルの数は、オーディオチャネル、ビデオチャネル、およびテキスト通信チャネル、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項1~
6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記端末装置識別子は、住所、電話番号、ユーザID、連絡先データ、および英数字文字列、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記携帯端末装置の前記ユーザ入力は、接触感知再生ユニットに触れることによって、および音声入力によって、のうちの少なくとも1つで行なわれる、
請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ユーザの前記携帯端末装置は、電話機、ユーザインタフェースを備えた電子眼鏡、およびヘッドアップディスプレイ、のうちの少なくとも1つの形態である、
請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記通信チャネルは、ブルートゥース(登録商標)、WLAN、移動無線ネットワークのエアインタフェース、ポイントツーポイント接続、Wi-Fi(登録商標)直接接続、およびWLAN直接接続、のうちの少なくとも1つを使用することで確立することができる、
請求項1~
10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
通信チャネルの半自動セットアップにおいて、ユーザの携帯端末を設定するための装置であって、前記装置は、
潜在的通信相手の数を検出(102)するための少なくとも1つの画像センサの連続読出(100)のために設定済みの読出ユニットであって、前記画像センサのうちの少なくとも1つのセンサの拡大率は、事前設定(101)済みの数の前記潜在的通信相手の関数として、設定ユニットによって設定(103)される、読出ユニットと、
提供済みの登録情報によって通信相手の選択を有効化(104)するために配置された有効化ユニットと、
ユーザの携帯端末装置のユーザ入力に応じて、有効化(104)された前記通信相手の記憶済みの端末装置識別子に従って、事前設定数の前記通信チャネルから前記通信相手の端末装置への前記通信チャネルを設定(105)するための通信インタフェース
であって、前記潜在的通信相手の前記事前設定数は、表示装置の解像度と前記表示装置の画面占有率とに応じて指定される、前記通信インタフェースと、
を備えている、装置。
【請求項13】
プログラムが少なくとも1つのコンピュータによって実行されるとき、請求項1~
11のいずれか1項に記載の方法の工程を実行するように前記コンピュータに指示する命令を備えている、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
少なくとも1つのコンピュータによって実行されるときに、請求項1~
11のいずれか1項に記載の方法の工程を実行するように前記コンピュータに指示する命令を備えている、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【国際調査報告】