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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】セルユニット、電池及び車両
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/211 20210101AFI20241031BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/291 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/503 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/51 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/293 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/557 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/516 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/242 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/548 20210101ALI20241031BHJP
【FI】
H01M50/211
H01M50/505
H01M50/291
H01M50/289
H01M50/503
H01M50/51
H01M50/293
H01M50/289 101
H01M50/557
H01M50/249
H01M50/516
H01M50/242
H01M50/548 301
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513109
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2022133706
(87)【国際公開番号】W WO2023093759
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202122922163.3
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】郭永明
(72)【発明者】
【氏名】郎▲暁▼▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼威
(72)【発明者】
【氏名】周燕▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼耀磊
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AA07
5H040AS07
5H040AT04
5H040AT06
5H040AY05
5H040AY10
5H040CC14
5H040CC25
5H040DD03
5H040FF02
5H040JJ03
5H040LL01
5H040NN03
5H043AA02
5H043AA19
5H043CA08
5H043CA21
5H043DA02
5H043FA04
5H043FA22
5H043FA23
5H043GA23
5H043GA26
5H043HA11F
5H043JA02F
5H043JA06F
5H043JA13F
5H043JA15F
5H043KA33F
(57)【要約】
セルユニット(1)、電池(3)、及び車両を開示し、車両又は電池(3)は、セルユニット(1)を含む。セルユニット(1)は、セルモジュール(10)を含み、セルモジュール(10)は、複数であり、かつ直列接続される。セルモジュール(10)は、少なくとも1つのセル群(11)と、少なくとも1つのセル群(11)の両端に設けられたホルダ(12)とを含む。各セル群(11)は、第1方向に沿って積層して設けられた複数のセル(111)を含み、複数のセル(111)は、並列接続される。第1方向は、セル(111)の厚さ方向である。ホルダ(12)は、ホルダ本体(121)と、ホルダ本体(121)に取り付けられた導電性シート(122)とを含む。ホルダ本体(121)には、少なくとも1つのタブ延出孔(1211)が設けられ、セル(111)のタブ(112)は、タブ延出孔(1211)を貫通して導電性シート(122)に接続される。セルモジュール(10)は、支持固定部材(15)をさらに含み、支持固定部材(15)は、少なくとも1つのセル群(11)の両端のホルダ(12)の間に設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された複数のセルモジュール(10)を含み、
前記セルモジュール(10)は、少なくとも1つのセル群(11)と、前記少なくとも1つのセル群(11)の両端に設けられたホルダ(12)とを含み、各セル群(11)は、第1方向に沿って積層して設けられた複数のセル(111)を含み、複数の前記セル(111)は、並列接続され、前記第1方向は、前記セル(111)の厚さ方向であり、
前記ホルダ(12)は、ホルダ本体(121)と、前記ホルダ本体(121)に取り付けられた導電性シート(122)とを含み、前記ホルダ本体(121)には、少なくとも1つのタブ延出孔(1211)が設けられ、前記セル(111)のタブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)を貫通して前記導電性シート(122)に接続され、前記セルモジュール(10)は、支持固定部材(15)をさらに含み、前記支持固定部材(15)は、前記少なくとも1つのセル群(11)の両端のホルダ(12)の間に設けられる、ことを特徴とするセルユニット(1)。
【請求項2】
前記導電性シート(122)は、第1導電性シート(1221)及び第2導電性シート(1222)を含み、前記第1導電性シート(1221)と前記第2導電性シート(1222)とは、互いに接続され、一定の角度をなして設けられ、
前記第1導電性シート(1221)と前記第2導電性シート(1222)との間には、タブ逃げ孔(1223)が設けられ、
前記セル(111)のタブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)、前記タブ逃げ孔(1223)を順に貫通して前記第1導電性シート(1221)に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のセルユニット(1)。
【請求項3】
前記ホルダ本体(121)は、第1側面(1216)、第2側面(1217)及び第3側面(1218)を有し、前記第1側面(1216)は、前記セル(111)に近接する面であり、前記第2側面(1217)は、前記第1側面(1216)とは反対に、前記セル(111)から離れた面であり、前記第3側面(1218)は、前記セル(111)のタブの引き出し方向に平行であり、かつ前記第1方向に垂直な面であり、
前記第1導電性シート(1221)は、前記第2側面(1217)に設けられ、前記第2導電性シート(1222)は、前記第3側面(1218)に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のセルユニット(1)。
【請求項4】
隣接するセルモジュール(10)の前記ホルダ(12)上の前記第2導電性シート(1222)にそれぞれ接続された中間接続シート(13)をさらに含み、隣接するセルモジュール(10)は、前記中間接続シート(13)を介して直列接続される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のセルユニット(1)。
【請求項5】
前記ホルダ本体(121)には、支持用ストッパ溝(1212)が設けられ、前記支持固定部材(15)は、前記支持用ストッパ溝(1212)に挿入される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項6】
前記支持用ストッパ溝(1212)は、V字形溝であり、前記支持固定部材(15)は、アルミニウム板である、ことを特徴とする請求項5に記載のセルユニット(1)。
【請求項7】
前記支持固定部材(15)と前記セル群(11)とは、前記第1方向に沿って積層して配列され、
前記支持固定部材(15)には、接着剤層が設けられ、前記支持固定部材(15)と前記セル群(11)とは、前記接着剤層によって接着される、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項8】
前記ホルダ本体(121)と前記導電性シート(122)とは、係着構造によって接続される、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのセル群(11)は、1つのセル群(11)であり、前記ホルダ(12)は、前記1つのセル群(11)の両端に設けられ、各前記ホルダ(12)には、1つの前記導電性シート(122)が設けられ、
前記セルユニット(1)は、中間接続シート(13)をさらに含み、1のセルモジュール(10)の第1極性の導電性シートと、前記1のセルモジュール(10)に隣接するセルモジュール(10)の第2極性の導電性シート(122)とは、前記中間接続シート(13)を介して接続される、ことを特徴とする請求項1~3又は5~8のいずれか一項に記載のセルユニット(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのセル群(11)は、複数のセル群(11)であり、前記複数のセル群(11)は、前記第1方向に沿って配列して設けられ、前記ホルダ(12)は、前記複数のセル群(11)の両端に設けられ、
各前記ホルダ(12)には、複数の前記導電性シート(122)が設けられ、前記導電性シート(122)の数は、前記複数のセル群(11)の数と同じであり、前記第1方向に沿って配置された隣接する導電性シート(122)の極性は、逆であり、
前記セルユニット(1)は、中間接続シート(13)をさらに含み、前記セルモジュール(10)の導電性シート(122)と、隣接する前記セルモジュール(10)の導電性シート(122)とは、前記中間接続シート(13)を介して接続され、
前記セルユニット(1)は、後端部接続シート(14)をさらに含み、前記後端部接続シート(14)は、前記セルユニット(1)の端部である前記セルモジュール(10)の前記ホルダ(12)に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1~3又は5~8のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項11】
前記後端部接続シート(14)は、前記ホルダ(12)における複数の前記導電性シート(122)と一体成形される、ことを特徴とする請求項10に記載のセルユニット(1)。
【請求項12】
前記ホルダ本体(121)には、絶縁仕切部(1215)が設けられ、前記絶縁仕切部(1215)は、異なるセル群(11)に接続された導電性シート(122)の間に設けられる、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のセルユニット(1)。
【請求項13】
前記タブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)を貫通した後、折り曲げられて折り曲げ部を形成し、前記折り曲げ部は、前記導電性シート(122)に溶接接続される、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項14】
前記ホルダ本体(121)には、弾性係止ボタン(1213)が設けられ、前記導電性シート(122)には、前記弾性係止ボタン(1213)に対応する係止孔(1224)が設けられ、前記導電性シート(122)は、前記係止孔(1224)及び前記弾性係止ボタン(1213)によって前記ホルダ本体(121)に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項15】
ハウジング(2)を含む電池(3)であって、請求項1~14のいずれか1項に記載のセルユニット(1)をさらに含み、前記セルユニット(1)は、前記ハウジング(2)内に収容される、ことを特徴とする電池(3)。
【請求項16】
請求項1~14のいずれか1項に記載のセルユニット(1)と、前記セルユニット(1)を収容するシャーシ構造と、を含むことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年11月24日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122922163.3で、名称が「セルユニット、電池及び車両」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、電池の技術分野に関し、具体的には、セルユニット、電池及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のパウチ電池は、複数のセルユニットを単一の次元に積層して固定して組み立てるものである。このような単一次元での積層接続方式は、電池容量全体の向上に不利である。また、従来のパウチ電池のセルは、接続シートによって圧着された後、ボルトによって固定接続されることで、セル同士の接続が実現され、組み立てが複雑であり、組み立て効率が低い。また、セルを積層した後に鋼帯で拘束する必要があり、部品が多く、コストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の内容は、少なくとも従来技術における技術的課題の1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本願の一実施例に係るセルユニットは、
直列接続された複数のセルモジュールを含み、
前記セルモジュールは、少なくとも1つのセル群と、前記少なくとも1つのセル群の両端に設けられたホルダとを含み、
各前記セル群は、第1方向に沿って積層して設けられた複数のセルを含み、複数の前記セルは、並列接続され、前記第1方向は、前記セルの厚さ方向であり、
前記ホルダは、ホルダ本体と、前記ホルダ本体に取り付けられた導電性シートとを含み、前記ホルダ本体には、少なくとも1つのタブ延出孔が設けられ、前記セルのタブは、前記タブ延出孔を貫通して前記導電性シートに接続され、前記セルモジュールは、支持固定部材をさらに含み、前記支持固定部材は、前記少なくとも1つのセル群の両端のホルダの間に設けられる、ことを特徴とする。
【0006】
いくつかの実施例では、前記導電性シートは、第1導電性シート及び第2導電性シートを含み、前記第1導電性シートと前記第2導電性シートとは、互いに接続され、一定の角度をなして設けられ、前記第1導電性シートと前記第2導電性シートとの間には、タブ逃げ孔が設けられ、前記セルのタブは、前記タブ延出孔、前記タブ逃げ孔を順に貫通して前記第1導電性シートに接続される。
【0007】
いくつかの実施例では、前記ホルダ本体は、第1側面、第2側面及び第3側面を有し、前記第1側面は、前記セルに近接する面であり、前記第2側面は、前記第1側面とは反対に、前記セルから離れた面であり、前記第3側面は、前記セルのタブの引き出し方向に平行であり、かつ前記第1方向に垂直な面であり、前記第1導電性シートは、前記第2側面に設けられ、前記第2導電性シートは、前記第3側面に設けられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ホルダ本体には、支持用ストッパ溝が設けられ、前記支持固定部材は、前記支持用ストッパ溝に挿入される。
【0009】
いくつかの実施例では、前記支持用ストッパ溝は、V字形溝であり、前記支持固定部材は、アルミニウム板である。
【0010】
いくつかの実施例では、前記セルユニットは、中間接続シートをさらに含み、前記中間接続シートは、隣接する前記セルモジュールの前記ホルダ上の前記第2導電性シートにそれぞれ接続され、隣接する前記セルモジュールは、前記中間接続シートを介して直列接続される。
【0011】
いくつかの実施例では、前記支持固定部材と前記セル群とは、前記第1方向に沿って積層して配列され、前記支持固定部材には、接着剤層が設けられ、前記支持固定部材と前記セル群とは、前記接着剤層によって接着される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ホルダ本体と前記導電性シートとは、係着構造によって接続される。
【0013】
いくつかの実施例では、前記少なくとも1つのセル群は、1つのセル群であり、前記ホルダは、前記1つのセル群の両端に設けられ、各前記ホルダには、1つの前記導電性シートが設けられ、
前記セルモジュールの第1極性の前記導電性シートと、隣接する前記セルモジュールの第2極性の前記導電性シートとは、前記中間接続シートを介して接続される。
【0014】
いくつかの実施例では、前記少なくとも1つのセル群は、複数のセル群であり、前記複数のセル群は、前記第1方向に沿って配列して設けられ、前記ホルダは、前記複数のセル群の両端に設けられ、
各前記ホルダには、複数の前記導電性シートが設けられ、前記導電性シートの数は、前記複数のセル群の数と同じであり、前記第1方向に沿って配置された隣接する前記導電性シートの極性は、逆であり、
前記セルユニットは、中間接続シートをさらに含み、前記セルモジュールの導電性シートと、隣接する前記セルモジュールの導電性シートとは、前記中間接続シートを介して接続され、
前記セルユニットは、後端部接続シートをさらに含み、前記後端部接続シートは、前記セルユニットの端部である前記セルモジュールの前記ホルダに取り付けられる。
【0015】
いくつかの実施例では、前記後端部接続シートは、前記ホルダにおける複数の前記導電性シートと一体成形される。
【0016】
いくつかの実施例では、前記ホルダ本体には、絶縁仕切部が設けられ、前記絶縁仕切部は、異なるセル群に接続された前記導電性シートの間に設けられる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記タブは、前記タブ延出孔を貫通した後、折り曲げられて折り曲げ部を形成し、前記折り曲げ部は、前記導電性シートに溶接接続される。
【0018】
いくつかの実施例では、前記ホルダ本体には、弾性係止ボタンが設けられ、前記導電性シートには、前記弾性係止ボタンに対応する係止孔が設けられ、前記導電性シートは、前記係止孔及び前記弾性係止ボタンによって前記ホルダ本体に取り付けられる。
【0019】
本願の実施例に係るセルユニットは、セルモジュールを直列接続することにより形成され、セルモジュールは、少なくとも1つのセル群で構成され、ホルダによって組み立てられて固定される。直列接続されたセルモジュールは、実際の必要に応じて設けることができる。セル群がセルモジュールに組み立てられた後、標準化されたセルモジュールとなり、実際の必要に応じてさらに任意に直列接続して様々なサイズのセルユニットを形成し、さらに様々なサイズの電池を形成することができる。本願の実施例に係るセルユニットは、取り付けが簡単で、組み立て効率が高く、かつ電池ハウジング内での空間利用率が非常に高く、98%に達することができる。また、セルユニットを構成するセルモジュールは、再現性が高く、様々な配列及び標準の電池パックを容易に形成する。
【0020】
さらに本願の一実施例に係る電池は、ハウジングを含む電池であって、本願の実施例に記載のセルユニットをさらに含み、前記セルユニットが前記ハウジングに収容されることを特徴とする。
【0021】
さらに本願の一実施例に係る車両は、本願の実施例に記載のセルユニットと、前記セルユニットを収容するシャーシ構造と、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本願の実施例における技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下の記載における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0023】
図1】本願の一実施例に係る電池の概略構成図である。
図2】本願の一実施例に係るセルユニットの概略構成図である。
図3図2におけるA部の部分拡大図である。
図4】本願の一実施例に係るセルモジュールの概略構成図である。
図5】本願の一実施例に係るセルモジュールの分解図である。
図6】本願の一実施例に係る隣接するセルモジュールの接続されていない場合の概略構成図である。
図7】本願の一実施例に係るホルダの概略構成図である。
図8】本願の一実施例に係るホルダの分解図である。
図9】本願の一実施例に係る図4におけるセルモジュールのA-A線に沿う断面図である。
図10】本願の一実施例に係るセルユニットの別の概略構成図である。
図11】本願の一実施例に係るセルユニットの端部であるセルモジュールのホルダの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明する。以下の詳細な説明では、本願への完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が提示される。しかしながら、当業者にとって明らかなように、以下の実施例に対する説明は、例示により本願の理解を助けるためのものに過ぎない。図面及び以下の説明では、少なくとも一部の公知構造及び技術は、本願に対する不要な干渉を回避するために示されていない。関連部品を明瞭に表示するために、関連構造のサイズを拡大する場合がある。また、以下に説明する特徴、構造又は特性は、任意の適切な方式で1つ以上の実施例に組み合わせることができる。
【0025】
図2に示すように、本願のセルユニット1は、直列接続された複数のセルモジュール10を含み、セルモジュール10は、少なくとも1つのセル群11と、セル群11の2つの端部に設けられたホルダ12とを含む。セル群11は、第1方向に沿って積層して設けられた複数のセル111を含み、セル111は、タブ112を有し、第1方向は、セル111の厚さ方向である。セル群11における複数のセル111は、並列接続される。セル群11の端部は、セル群11の第2方向に沿う端部であり、第2方向は、セル111のタブ112の引き出し方向である。図7及び図8に示すように、ホルダ12は、ホルダ本体121と、ホルダ本体121に取り付けられた導電性シート122とを含む。セル群11の複数のセル111が並列接続され、かつホルダ12上の導電性シート122に接続され、隣接する2つのセルモジュール10のホルダ12上の導電性シート122が接続されることにより、隣接する2つのセルモジュール10が直列接続される。
【0026】
図6図8に示すように、ホルダ本体121には、タブ延出孔1211が形成され、タブ延出孔1211は、セル111のタブ112に対応して設けられ、タブ延出孔1211の数は、セル群11のセル111の数と同じである。セル群11における複数のセル111のタブ112は、対応するタブ延出孔1211を貫通して導電性シート122に接続される。タブ112と導電性シート122との接続方式は、溶接又は他の接続方式であってもよい。タブ112と導電性シート122との接続の信頼性を保証するために、タブ112は、対応するタブ延出孔1211を貫通した後、折り曲げられて折り曲げ部を形成し、折り曲げ部が導電性シート122と溶接される。もう1つの実施形態では、タブ延出孔1211の数は、セル群11の数と同じであって、セル群11における複数のセル111のタブがまず一体に溶接されて合流タブを形成し、並列接続を実現した後、タブ延出孔1211を貫通して導電性シート122に接続されてもよい。
【0027】
図4図5に示すように、セルモジュール10は、支持固定部材15をさらに含み、支持固定部材15は、セル群11の両端のホルダ12の間に設けられて、ホルダ12の支持及び固定を実現する。図9に示すように、ホルダ12に支持用ストッパ溝1212が設けられ、支持固定部材15が支持用ストッパ溝1212に挿入されることにより、セル群11の両端のホルダ12の支持及び固定を実現し、さらにセル群11とホルダ12に、構造が安定したセルモジュール10を形成させる。具体的には、支持固定部材15は、アルミニウム板であり、支持用ストッパ溝1212は、V字形溝である。理解できるように、支持固定部材としては、他の金属板を用いてもよい。V字形溝のような設計は、支持固定部材15の締め付け及び固定により有利である。より高い固定支持効果及び放熱効果を実現するために、支持固定部材15とセル111との積層面は、形状及びサイズが同じである。セル111の積層面は、第1方向に垂直である。また、支持固定部材15は、セル111のタブ112のその引き出し方向における衝撃及び振動を回避することもできる。支持固定部材15は、セル群11の両端のホルダ12の位置を制限することにより、ホルダ12が動くことによるタブ112への損傷を回避する。支持固定部材15には、接着剤層が設けられ、支持固定部材15は、接着剤層によってセル群11に接着される。セルモジュール10が複数のセル群11を含む場合、隣接する2つのセル群11の間には、いずれも支持固定部材15が設けられてもよく、支持固定部材15の両面には、いずれも接着剤層が設けられてもよく、支持固定部材15は、接着剤層によってその隣接するセル群11に接着される。接着剤層は、好ましくは、ホットメルト接着剤であり、理解できるように、接着剤層の材料の選択は、これに限定されない。接着剤層は、実際の必要に応じて設けられすればよく、例えば、支持固定部材15の一面のみ、支持固定部材15の一面の一部領域若しくは全部領域、又は支持固定部材15の両面の一部領域若しくは全部領域に設けられる。支持固定部材15は、支持及び固定の役割を果たすだけでなく、それに接着されたセル群11の作動時の熱を外部のアルミニウムハウジングに伝達することもでき、アルミニウムハウジングは、さらに熱を冷却装置に伝達して電池の温度を適切な範囲内に保持する。
【0028】
図8に示すように、導電性シート122は、第1導電性シート1221と、第1導電性シート1221に接続された第2導電性シート1222とを含む。第1導電性シート1221と第2導電性シート1222とは、互いに接続され、一定の角度をなして設けられる。理解できるように、第1導電性シート1221と第2導電性シート1222とは、溶接などの従来の方式で接続されてもよく、一体成形されてもよい。第1導電性シート1221と第2導電性シート1222との間には、タブ逃げ孔1223が設けられる。タブ逃げ孔1223は、タブ延出孔1211に対応して設けられる。第1導電性シート1221と第2導電性シート1222との接続箇所には、タブ逃げ孔1223が設けられる。第1導電性シート1221と第2導電性シート1222とが一体成形された場合、タブ逃げ孔1223は、第1導電性シート1221と第2導電性シート1222との折り曲げ箇所に設けられる。好ましくは、第1導電性シート1221は、第2導電性シート1222に垂直に設けられる。他の実施例では、第1導電性シート1221と第2導電性シート1222とは、非直角に設けられてもよい。セル111のタブ112は、タブ延出孔1211、タブ逃げ孔1223を順に貫通した後、第1導電性シート1221に接続される。
【0029】
図5及び図7に示すように、ホルダ本体121は、第1側面1216、第2側面1217及び第3側面1218を有し、ホルダ本体121の第1側面1216は、セル111に近接する面であり、ホルダ本体121の第2側面1217は、第1側面1216とは反対に、セル111から離れた面であり、ホルダ本体121の第3側面1218は、セルのタブ112の引き出し方向に平行であり、かつ第1方向に垂直な面である。第1導電性シート1221は、ホルダ本体121の第2側面1217に設けられ、第2導電性シート1222は、ホルダ本体121の第3側面1218に設けられる。支持用ストッパ溝1212は、ホルダ本体121の第1側面1216に設けられる。セル群11のセル111のタブ112は、タブ延出孔1211、タブ逃げ孔1223を貫通した後、第1導電性シート1221に溶接される。
【0030】
図2及び図3に示すように、セルユニット1は、中間接続シート13をさらに含み、隣接する2つのセルモジュール10は、中間接続シート13を介して接続される。中間接続シート13が隣接する2つのセルモジュール10の第2導電性シート1222に接続されることにより、セルモジュール10同士が直列接続される。
【0031】
図8に示すように、導電性シート122とホルダ本体121とは、係着機構により接続される。具体的には、ホルダ本体121に弾性係止ボタン1213が設けられ、導電性シート122に弾性係止ボタン1213に対応する係止孔1224が設けられ、導電性シート122の係止孔1224を強く押圧して弾性係止ボタン1213の外側に係止することにより、導電性シート122をホルダ本体121に取り付ける。具体的には、係止孔1224は、第2導電性シート1222に設けられる。導電性シート122とホルダ本体121との安定的な取付効果をさらに保証するために、第1導電性シート1221には、係着凹部1225がさらに設けられ、ホルダ本体121には、係着凹部1225に対応する係着凸状キー1214が設けられる。第1導電性シート1221の係着凹部1225は、ホルダ本体121の係着凸状キー1214に係着して嵌合し、導電性シート122とホルダ本体121との接続安定性をさらに保証する。
【0032】
セル群11における複数のセル111は、接着剤層によって一体に接着され、セル群11全体の剛性及び強度を増加させる。セル群11におけるセル111の同一極性のタブは、同一方向から引き出され、セル群11におけるセル111の同一極性のタブは、同一方向から引き出された後、導電性シート122に接続されて並列接続関係を形成する。セル111は、第1極性及び第2極性を有する。第1極性は、負極であり、第2極性は、正極であるか、又は第1極性は、正極であり、第2極性は、負極である。したがって、セル111のタブ112が引き出された後に導電性シート122に接続されると、導電性シート122もセル111のタブ112と同じ極性、すなわち第1極性又は第2極性を有する。したがって、セル111で構成されたセル群11及びセルモジュール10も、第1極性及び第2極性を有する。1つのセルモジュール10の第1極性の導電性シート122が隣接するもう1つのセルモジュール10の第2極性の導電性シート122に接続されることにより、隣接する2つのセルモジュール10が直列接続される。1つのセルモジュール10の第1極性の導電性シート122と、隣接するもう1つのセルモジュール10の第2極性の導電性シート122とは、中間接続シート13を介して接続される。
【0033】
図4及び図5に示すように、セルモジュール10が複数のセル群11を含む場合、複数のセル群11は、第1方向に沿って配列される。隣接するセル群11の極性は、反対に設定される。反対設定とは、例えば、そのうちの1つのセル群11の第1端が第1極性であり、第2端が第2極性であると、隣接するセル群11の第1端が第2極性であり、第2端が第1極性であるという意味である。セルモジュール10が複数のセル群11を含む場合、各セル群11の間には、いずれも支持固定部材15が設けられる。また、セルモジュール10が複数のセル群11を含む場合、各セル群11の両端は、それぞれ導電性シート122に接続される。隣接するセル群11の極性の反対設定による短絡を回避するために、ホルダ本体121には、絶縁仕切部1215がさらに設けられ、絶縁仕切部1215は、異なるセル群11に接続された導電性シート122の間に設けられる。
【0034】
本願の一実施例では、セルユニット1は、直列接続された複数のセルモジュール10を含み、セルモジュール10は、1つのセル群11と、セル群11の両端に設けられたホルダ12とを含み、ホルダ12には、1つの導電性シート122が設けられる。セル群11における複数のセル111の同一極性のタブ112は、ホルダ12のタブ延出孔1211、導電性シート122のタブ逃げ孔1223を貫通した後、折り曲げられて導電性シート122に接続される。中間接続シート13は、セル群11のある極性の導電性シート122に接続されるとともに、隣接するセル群11の別の極性の導電性シート122に接続される。隣接するセルモジュール10は、中間接続シート13を介して接続されて直列接続を実現する。
【0035】
本願の一実施例では、セルユニット1は、直列接続された複数のセルモジュール10を含み、セルモジュール10は、複数のセル群11と、セル群11の両端に設けられたホルダ12とを含む。複数のセル群11は、第1方向に沿って配列して設けられる。ホルダ12上には、複数の導電性シート122が設けられ、導電性シート122の数は、セル群11の数と同じであり、第1方向に沿って配置された隣接する導電性シート122の極性は、反対である。1つのセルモジュール10の導電性シート122と、隣接するもう1つのセルモジュール10の導電性シート122とは、中間接続シート13を介して接続される。セルユニット1は、後端部接続シート14をさらに含み、後端部接続シート14は、セルユニット1の端部であるセルモジュール10のホルダ12に取り付けられる。後端部接続シート14は、セルユニット1の端部であるセルモジュール10の異なる極性を接続することにより、セルユニット全体の直列接続を実現することができる。後端部接続シート14は、横方向接続シート又は一字状接続シートであってもよい。後端部接続シート14は、ホルダ12上の複数の導電性シートに接続される。さらに、図10及び図11に示すように、後端部接続シート14は、ホルダ12上の複数の導電性シート122と一体成形されてもよい。図11に示すように、後端部接続シート14は、2つである。具体的には、後端部接続シート14の数は、これに限定されない。
【0036】
図4に示すように、具体的には、セルモジュール10は、2組のセル群11と、セル群11の両端に設けられたホルダ12とを含む。セル群11の組数は、これに限定されず、必要に応じて増加してもよい。図4及び図5に示すように、セルモジュール10が2組のセル群11を含むことを例として説明し、セルモジュール10は、第1セル群113及び第2セル群114を含み、第1セル群113及び第2セル群114は、いずれも複数のセル111を含む。セルモジュール10は、第1セル群113及び第2セル群114の両端に同時に設けられたホルダ12、即ち、第1ホルダ123及び第2ホルダ124を含み、第1ホルダ123及び第2ホルダ124は、構造が同じであり、かつ対向して設けられる。第1ホルダ123及び第2ホルダ124には、いずれも2つの導電性シート122が設けられる。第1セル群113における複数のセル111の第1極性のタブ112は、第1ホルダ123のタブ延出孔1211、1つの導電性シート122のタブ逃げ孔1223を貫通した後、折り曲げられて導電性シート122に接続される。第2セル群114における複数のセル111の第2極性のタブ112は、第1ホルダ123のタブ延出孔1211、もう1つの導電性シート122のタブ逃げ孔1223を貫通した後、折り曲げられてもう1つの導電性シート122に接続される。セル111のタブ112が引き出された後の導電性シート122との具体的な接続方式は、溶接、又は電気的接続を実現できる他の接続方式であってもよい。それとともに、第1セル群113における複数のセル111の第2極性のタブ112は、第2ホルダ124のタブ延出孔1211、1つの導電性シート122のタブ逃げ孔1223を貫通した後、折り曲げられて導電性シート122に接続され、第2セル群114における複数のセル111の第1極性のタブ112は、第2ホルダ124のタブ延出孔1211、もう1つの導電性シート122のタブ逃げ孔1223を貫通した後、折り曲げられてもう1つの導電性シート122に接続される。図4及び図9に示すように、第1ホルダ123と第2ホルダ124は、対向して配置され、第1ホルダ123と第2ホルダ124には、支持用ストッパ溝1212が設けられ、1つの支持固定部材15は、第1ホルダ123の支持用ストッパ溝1212及び第2ホルダ124の支持用ストッパ溝1212に挿入されて、セルモジュール10の支持及び固定を実現する。支持固定部材15は、セルモジュール10の中間位置、即ち、第1セル群113と第2セル群114との間に設けられる。支持固定部材15は、アルミニウム板であり、アルミニウム板の両面には、いずれも接着剤層が設けられ、アルミニウム板は、接着剤層によって第1セル群113及び第2セル群114に接着される。接着剤層は、実際の必要に応じて設けられすればよく、例えば、アルミニウム板の一面のみ、アルミニウム板の一面の一部領域若しくは全部領域、又はアルミニウム板の両面の一部領域若しくは全部領域に設けられる。セルモジュール10が組み立てられた後、複数の隣接するセルモジュール10は、中間接続シート13を介して接続される。隣接するセルモジュール10の極性が反対の端部は、中間接続シート13を介して接続される。例えば、中間接続シート13は、あるセルモジュール10の第1極性の導電性シート122に接続されるとともに、隣接するセルモジュール10の第2極性の導電性シート122に接続されて、それにより、隣接するセルモジュール10におけるセル群11の直列接続を実現する。セルモジュール10が複数のセル群11を含む場合、セルユニット1は、後端部接続シート14をさらに含み、後端部接続シート14は、セルユニット1の後端部であるセルモジュール10のホルダ12の第2側面1217上に設けられ、セルユニット1の端部であるセルモジュール10のセル群11の異なる極性のタブに接続されることにより、複数のセルモジュール10全体の直列接続を実現する。
【0037】
本願の直列接続されたセルモジュール10は、実際の必要に応じて設けることができる。セル群11がセルモジュール10に組み立てられた後、標準化されたセルモジュール10となり、実際の必要に応じてさらに任意に直列接続して様々なサイズのセルユニットを形成し、さらに様々なサイズの電池を形成することができる。本願の電池ユニットは、取り付けが簡単で、組み立て効率が高く、かつ電池ハウジング内での空間利用率が非常に高く、98%に達することができる。また、セルユニットを構成するセルモジュールは、再現性が高く、様々な配列及び標準の電池パックを容易に形成する。
【0038】
図1に示すように、さらに本願に係る電池3は、上記いずれかの実施例のセルユニット1と、セルユニット1を収容するハウジング2とを含む。さらに本願に係る車両は、上記いずれかの実施例のセルユニット1と、セルユニット1を収容するシャーシ構造とを含む。
【0039】
本願の説明に現れた方位語は、いずれも図に示された方向であり、本願の具体的な構造を限定するものではない。また、別に明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定的に接続されてもよく、取り外し可能に接続されてもよく、一体的に接続されてもよく、直接的に接続されてもよく、間接的に接続されてもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0040】
上述した実施例は、本願のいくつかの実施形態を示すものに過ぎず、その説明は具体的かつ詳細であるが、本願の特許請求の範囲を限定するものと理解してはならない。なお、当業者であれば、本願の構想から逸脱することなく、さらにいくつかの変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本願の保護範囲に属する。したがって、本願の保護範囲は、添付された特許請求の範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0041】
1 セルユニット
2 ハウジング
3 電池
10 セルモジュール
11 セル群
12 ホルダ
13 中間接続シート
14 後端部接続シート
15 支持固定部材
111 セル
112 タブ
113 第1セル群
114 第2セル群
121 ホルダ本体
122 導電性シート
123 第1ホルダ
124 第2ホルダ
1211 タブ延出孔
1212 支持用ストッパ溝
1213 弾性係止ボタン
1214 係着凸状キー
1215 絶縁仕切部
1216 第1側面
1217 第2側面
1218 第3側面
1221 第1導電性シート
1222 第2導電性シート
1223 タブ逃げ孔
1224 係止孔
1225 係着凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された複数のセルモジュール(10)を含み、
前記セルモジュール(10)は、少なくとも1つのセル群(11)と、前記少なくとも1つのセル群(11)の両端に設けられたホルダ(12)とを含み、各セル群(11)は、第1方向に沿って積層して設けられた複数のセル(111)を含み、複数の前記セル(111)は、並列接続され、前記第1方向は、前記セル(111)の厚さ方向であり、
前記ホルダ(12)は、ホルダ本体(121)と、前記ホルダ本体(121)に取り付けられた導電性シート(122)とを含み、前記ホルダ本体(121)には、少なくとも1つのタブ延出孔(1211)が設けられ、前記セル(111)のタブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)を貫通して前記導電性シート(122)に接続され、前記セルモジュール(10)は、支持固定部材(15)をさらに含み、前記支持固定部材(15)は、前記少なくとも1つのセル群(11)の両端のホルダ(12)の間に設けられる、ことを特徴とするセルユニット(1)。
【請求項2】
前記導電性シート(122)は、第1導電性シート(1221)及び第2導電性シート(1222)を含み、前記第1導電性シート(1221)と前記第2導電性シート(1222)とは、互いに接続され、一定の角度をなして設けられ、
前記第1導電性シート(1221)と前記第2導電性シート(1222)との間には、タブ逃げ孔(1223)が設けられ、
前記セル(111)のタブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)、前記タブ逃げ孔(1223)を順に貫通して前記第1導電性シート(1221)に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のセルユニット(1)。
【請求項3】
前記ホルダ本体(121)は、第1側面(1216)、第2側面(1217)及び第3側面(1218)を有し、前記第1側面(1216)は、前記セル(111)に近接する面であり、前記第2側面(1217)は、前記第1側面(1216)とは反対に、前記セル(111)から離れた面であり、前記第3側面(1218)は、前記セル(111)のタブの引き出し方向に平行であり、かつ前記第1方向に垂直な面であり、
前記第1導電性シート(1221)は、前記第2側面(1217)に設けられ、前記第2導電性シート(1222)は、前記第3側面(1218)に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のセルユニット(1)。
【請求項4】
隣接するセルモジュール(10)の前記ホルダ(12)上の前記第2導電性シート(1222)にそれぞれ接続された中間接続シート(13)をさらに含み、隣接するセルモジュール(10)は、前記中間接続シート(13)を介して直列接続される、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項5】
前記ホルダ本体(121)には、支持用ストッパ溝(1212)が設けられ、前記支持固定部材(15)は、前記支持用ストッパ溝(1212)に挿入される、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項6】
前記支持用ストッパ溝(1212)は、V字形溝であり、前記支持固定部材(15)は、アルミニウム板である、ことを特徴とする請求項5に記載のセルユニット(1)。
【請求項7】
前記支持固定部材(15)と前記セル群(11)とは、前記第1方向に沿って積層して配列され、
前記支持固定部材(15)には、接着剤層が設けられ、前記支持固定部材(15)と前記セル群(11)とは、前記接着剤層によって接着される、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項8】
前記ホルダ本体(121)と前記導電性シート(122)とは、係着構造によって接続される、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのセル群(11)は、1つのセル群(11)であり、前記ホルダ(12)は、前記1つのセル群(11)の両端に設けられ、各前記ホルダ(12)には、1つの前記導電性シート(122)が設けられ、
前記セルユニット(1)は、中間接続シート(13)をさらに含み、1のセルモジュール(10)の第1極性の導電性シートと、前記1のセルモジュール(10)に隣接するセルモジュール(10)の第2極性の導電性シート(122)とは、前記中間接続シート(13)を介して接続される、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのセル群(11)は、複数のセル群(11)であり、前記複数のセル群(11)は、前記第1方向に沿って配列して設けられ、前記ホルダ(12)は、前記複数のセル群(11)の両端に設けられ、
各前記ホルダ(12)には、複数の前記導電性シート(122)が設けられ、前記導電性シート(122)の数は、前記複数のセル群(11)の数と同じであり、前記第1方向に沿って配置された隣接する導電性シート(122)の極性は、逆であり、
前記セルユニット(1)は、中間接続シート(13)をさらに含み、前記セルモジュール(10)の導電性シート(122)と、隣接する前記セルモジュール(10)の導電性シート(122)とは、前記中間接続シート(13)を介して接続され、
前記セルユニット(1)は、後端部接続シート(14)をさらに含み、前記後端部接続シート(14)は、前記セルユニット(1)の端部である前記セルモジュール(10)の前記ホルダ(12)に取り付けられる、ことを特徴とする請求項に記載のセルユニット(1)。
【請求項11】
前記後端部接続シート(14)は、前記ホルダ(12)における複数の前記導電性シート(122)と一体成形される、ことを特徴とする請求項10に記載のセルユニット(1)。
【請求項12】
前記ホルダ本体(121)には、絶縁仕切部(1215)が設けられ、前記絶縁仕切部(1215)は、異なるセル群(11)に接続された導電性シート(122)の間に設けられる、ことを特徴とする請求項10に記載のセルユニット(1)。
【請求項13】
前記タブ(112)は、前記タブ延出孔(1211)を貫通した後、折り曲げられて折り曲げ部を形成し、前記折り曲げ部は、前記導電性シート(122)に溶接接続される、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項14】
前記ホルダ本体(121)には、弾性係止ボタン(1213)が設けられ、前記導電性シート(122)には、前記弾性係止ボタン(1213)に対応する係止孔(1224)が設けられ、前記導電性シート(122)は、前記係止孔(1224)及び前記弾性係止ボタン(1213)によって前記ホルダ本体(121)に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載のセルユニット(1)。
【請求項15】
ハウジング(2)を含む電池(3)であって、請求項1~12のいずれか1項に記載のセルユニット(1)をさらに含み、前記セルユニット(1)は、前記ハウジング(2)内に収容される、ことを特徴とする電池(3)。
【請求項16】
請求項1~12のいずれか1項に記載のセルユニット(1)と、前記セルユニット(1)を収容するシャーシ構造と、を含むことを特徴とする車両。
【国際調査報告】