(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】MOS/MIS組合せコンデンサアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01G 4/33 20060101AFI20241031BHJP
H01G 4/30 20060101ALI20241031BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
H01G4/33 102
H01G4/30 541
H01G4/30 544
H01G4/30 547
H01L27/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520996
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 US2022047220
(87)【国際公開番号】W WO2023076094
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523271583
【氏名又は名称】キョーセラ・エーブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】コリー・ネルソン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
5F038
【Fターム(参考)】
5E001AB01
5E001AB06
5E001AE00
5E082AA01
5E082AB01
5E082BC40
5E082DD11
5E082EE05
5E082FF05
5E082FG03
5E082FG27
5E082MM40
5F038AC05
5F038AC16
5F038EZ20
(57)【要約】
金属-酸化物-半導体(MOS)と金属-絶縁体-半導体(MIS)との組合せコンデンサアセンブリ(combined metal-oxide-semiconductor (MOS) and metal-insulator-semiconductor (MIS) capacitor assembly)が、提供される。コンデンサアセンブリは、半導体材料を含む基板と、基板の表面上に形成された酸化物層と、酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された絶縁体層とを含む。コンデンサアセンブリは、第1および第2の導電端子と、基板と接続された第3の端子とをさらに含む。酸化物層は、第1の端子と第3の端子との間に第1のコンデンサを形成するために、基板と第1の導電層との間に直列に接続される。絶縁体層は、第2の端子と第3の端子との間に第2のコンデンサを形成するために、基板と第2の導電層との間に直列に接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体材料を含む基板と、
前記基板の表面上に形成された酸化物層と、
前記酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された絶縁体層と、
前記酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された第1の導電層と、
前記絶縁体層の少なくとも一部分の上に形成された第2の導電層と、
前記第1の導電層と接続された第1の端子と、
前記第2の導電層と接続された第2の端子と、
前記基板と接続された第3の端子と
を備え、
前記酸化物層が、前記第1の端子と前記第3の端子との間に第1のコンデンサを形成するために、前記基板と前記第1の導電層との間に直列に接続され、
前記絶縁体層が、前記第2の端子と前記第3の端子との間に第2のコンデンサを形成するために、前記基板と前記第2の導電層との間に直列に接続された、
コンデンサアセンブリ。
【請求項2】
前記絶縁体層が、前記酸化物層とは異なる誘電体材料から形成された、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項3】
前記絶縁体層が、窒化物層を備える、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項4】
前記絶縁体層が、窒化ケイ素または酸窒化ケイ素を含む、請求項3に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の端子および前記第2の端子が各々、X方向において長さを有し、さらに、前記第1の端子の前記長さと前記第2の端子の前記長さとの比が、約1:1である、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の端子および前記第2の端子が各々、前記X方向に対して垂直なY方向において幅を有し、さらに、前記第1の端子の前記幅と前記第2の端子の前記幅との比が、約1:1である、請求項5に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項7】
前記第3の端子が、Z方向において前記基板の前記表面から離間しているロケーションにおいて前記基板と接続された、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の端子が、X方向および/またはY方向において前記第2の端子から離間している、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項9】
前記絶縁体層は、前記絶縁体層がない前記酸化物層の第2の部分とは別個である、前記酸化物層の第1の部分をカバーする、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の端子が、前記酸化物層に直接的に接触する導電性材料を含む、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の端子が、前記絶縁体層に直接的に接触する導電性材料を含む、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項12】
前記基板の前記半導体材料が、シリコンを含む、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項13】
前記酸化物層が、酸化ケイ素を含む、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項14】
第1の端子および前記第2の端子が、同じ形状およびサイズを有し、
前記第1のコンデンサが、第1の容量値を有し、前記第2のコンデンサが、第2の容量値を有し、
前記第1の容量値と前記第2の容量値とが、等しくない、
請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項15】
前記酸化物層または前記絶縁体層の上に形成された追加の端子をさらに備える、請求項1に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項16】
前記追加の端子が、前記第1の端子と前記第2の端子との両方から離間している、請求項15に記載のコンデンサアセンブリ。
【請求項17】
半導体材料を含む基板の表面上に酸化物層を形成するステップと、
前記酸化物層の少なくとも一部分の上に絶縁体層を形成するステップと、
前記酸化物層の少なくとも一部分の上に第1の導電層を堆積させるステップと、
前記絶縁体層の少なくとも一部分の上に第2の導電層を堆積させるステップと、
前記第1の導電層上に第1の端子を堆積させるステップと、
前記第2の導電層上に第2の端子を堆積させるステップと
を含む、コンデンサアセンブリを形成する方法。
【請求項18】
前記絶縁体層を形成するステップが、前記第1の端子を含む前記酸化物層の第2の部分とは別個である、前記酸化物層の表面の第1の部分内に前記絶縁体層を形成するステップを含み、
前記第1の端子を堆積させるステップが、前記酸化物層の前記第2の部分内に前記第1の端子を堆積させるステップを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記絶縁体層を形成するステップが、前記酸化物層の前記第1の部分内の前記絶縁体層をエッチングするステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記絶縁体層を形成するステップが、前記酸化物層の前記第2の部分をマスキングするステップと、前記酸化物層の前記第1の部分の上に前記絶縁体層を形成するステップとを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記酸化物層または前記絶縁体層の少なくとも一部分の上に追加の端子を堆積させるステップをさらに含み、
前記追加の端子が、前記第1の端子および前記第2の端子から離間している、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月1日の出願日を有する米国仮特許出願第63/274,102号の出願利益を主張し、この米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明の主題は、一般に、金属-酸化物-半導体(MOS)と金属-絶縁体-半導体(MIS)との組合せコンデンサ(combined metal-oxide-semiconductor (MOS) and metal-insulator-semiconductor (MIS) capacitor)に関する。
【背景技術】
【0003】
半導体ベースのコンデンサは、温度安定性、概して高い破壊電圧、および低い漏れ電流など、様々な利益を提供することができる。したがって、半導体ベースのコンデンサは、多種多様な用途、特に、かなりの機械的および/または環境的ストレスを受けるときの信頼性が望まれるかまたは必要である用途において、使用するのが望ましいことがある。
【0004】
しかしながら、既存の半導体ベースのコンデンサは、一般に、表面実装され、プリント回路板などの基板に実装されるときに貴重な表面面積を占める。たとえば、いくつかの既存の半導体ベースのコンデンサは、典型的に、「フリップチップ」実装され、チップの単一の表面上に2つの端子を有する。「フリップチップ」実装コンデンサは、端子が概して同一平面上にあり、したがって、両方の端子が、回路板などの構成要素に結合するために長さ方向および幅方向において空間を占めるので、電子構成要素において占める表面面積が増加することがある。この実装構成は、同一平面上の2つの端子との接続がコンデンサを形成するために必要とされることにより、コンデンサが占め得る表面面積が増加するという理由で、望ましくないことがある。そのうえ、既存の半導体ベースのコンデンサは、個々のチップによって提供され得る容量値が限られていることがある。
【0005】
結果として、限られた面積内での動的コンデンサレイの形成を可能にするために、より多くの多様性を提供することができる、半導体ベースのコンデンサに対するニーズがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的および利点は、以下の説明において部分的に記載され、または説明から明らかでとなり得、または本発明の実践を通して学ばれ得る。
【0007】
本発明は、コンデンサアセンブリを対象とする。コンデンサアセンブリは、半導体材料を含む基板と、基板の表面上に形成された酸化物層と、酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された絶縁体層と、酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された第1の導電層と、絶縁体層の少なくとも一部分の上に形成された第2の導電層と、第1の導電層と接続された第1の端子と、第2の導電層と接続された第2の端子と、基板と接続された第3の端子とを含む。酸化物層は、第1の端子と第3の端子との間に第1のコンデンサを形成するために、基板と第1の導電層との間に直列に接続される。絶縁体層は、第2の端子と第3の端子との間に第2のコンデンサを形成するために、基板と第2の導電層との間に直列に接続される。
【0008】
コンデンサアセンブリの1つの特定の実施形態では、絶縁体層は、酸化物層とは異なる誘電体材料から形成され得る。
【0009】
別の実施形態では、絶縁体層は、窒化物層を含むことができる。さらに、絶縁体層は、窒化ケイ素または酸窒化ケイ素を含むことができる。
【0010】
追加の実施形態では、第1の端子および第2の端子は各々、X方向において長さを有し、さらに、第1の端子の長さと第2の端子の長さとの比は、約1:1であり得る。そのうえ、第1の端子および第2の端子は各々、X方向に対して垂直なY方向において幅を有し、さらに、第1の端子の幅と第2の端子の幅との比は、約1:1であり得る。
【0011】
さらなる実施形態では、第3の端子は、Z方向において基板の表面から離間しているロケーションにおいて基板と接続され得る。
【0012】
また別の実施形態では、第1の端子は、X方向および/またはY方向において第2の端子から離間していてもよい。
【0013】
さらに別の実施形態では、絶縁体層は、絶縁体層がない酸化物層の第2の部分とは別個である、酸化物層の第1の部分をカバーすることができる。
【0014】
追加の実施形態では、第1の端子は、酸化物層に直接的に接触する導電性材料を含むことができる。
【0015】
さらなる実施形態では、第1の端子は、絶縁体層に直接的に接触する導電性材料を含むことができる。
【0016】
別の実施形態では、基板の半導体材料は、シリコンを含むことができる。
【0017】
追加の実施形態では、酸化物層は、酸化ケイ素を含むことができる。
【0018】
また別の実施形態では、第1の端子および第2の端子は、同じ形状およびサイズを有することができ、第1のコンデンサは、第1の容量値を有することができ、第2のコンデンサは、第2の容量値を有することができ、第1の容量値と第2の容量値とは等しくなくてよい。
【0019】
さらなる実施形態では、コンデンサアセンブリは、酸化物層または絶縁体層の上に形成された追加の端子を含むことができる。さらに、追加の端子は、第1の端子と第2の端子との両方から離間していてもよい。
【0020】
本発明は、さらに、コンデンサアセンブリを形成する方法を対象とする。方法は、半導体材料を含む基板の表面上に酸化物層を形成するステップと、酸化物層の少なくとも一部分の上に絶縁体層を形成するステップと、酸化物層の少なくとも一部分の上に第1の導電層を堆積させるステップと、絶縁体層の少なくとも一部分の上に第2の導電層を堆積させるステップと、第1の導電層上に第1の端子を堆積させるステップと、第2の導電層上に第2の端子を堆積させるステップとを含む。
【0021】
1つの特定の実施形態では、絶縁体層を形成するステップは、第1の端子を含む酸化物層の第2の部分とは別個である、酸化物層の表面の第1の部分内に絶縁体層を形成するステップを含むことができ、第1の端子を堆積させるステップは、酸化物層の第2の部分内に第1の端子を堆積させるステップを含むことができる。さらに、絶縁体層を形成するステップは、酸化物層の第1の部分内の絶縁体層をエッチングするステップを含むことができる。そのうえ、絶縁体層を形成するステップは、酸化物層の第2の部分をマスキングするステップと、酸化物層の第1の部分の上に絶縁体層を形成するステップとを含むことができる。
【0022】
別の実施形態では、方法は、酸化物層または絶縁体層の少なくとも一部分の上に追加の端子を堆積させるステップをさらに含むことができ、追加の端子は、第1の端子および第2の端子から離間していてもよい。
【0023】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照するとより良く理解されよう。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を図示し、説明とともに、本発明の原理を解説するのに役立つ。
【0024】
当業者を対象とする、本発明の最良の形態を含む、本発明の完全で実施可能な開示が、本明細書において記載され、添付の図を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の1つの特定の実施形態による、MIS/MOS組合せコンデンサアセンブリ(combined MIS/MOS capacitor assembly)の斜視図である
【
図2】
図1のコンデンサアセンブリの上面図である。
【
図3】
図2に示されている線3-3に沿った、
図1のコンデンサアセンブリの断面図である。
【
図4】
図1のコンデンサアセンブリの回路図である。
【
図5】本発明の別の実施形態によるコンデンサアセンブリの上面図である。
【
図6】
図5のコンデンサアセンブリの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本発明の実施形態への言及が詳細に行われ、それの1つまたは複数の例が図面中に図示されている。各例は、本発明の限定としてではなく、本発明の説明として提供される。実際、様々な変更形態および変形形態が、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく本発明において行われ得ることが当業者には明らかであろう。たとえば、一実施形態の一部として図示または説明される特徴は、別の実施形態とともに使用されて、またさらなる実施形態をもたらすことができる。これにより、本発明は、添付の特許請求およびそれらの均等物の範囲内に入るような変更形態および変形形態をカバーすることが意図される。
【0027】
本明細書で使用される、「約」、「ほぼ」、または「概して」という用語は、値を修正するために使用されるとき、値が、5%だけ上げられるかまたは下げられても、開示される実施形態内にあり得ることを指し示す。さらに、複数の範囲が提供されたとき、その複数の範囲において説明された最小値と最大値との任意の組合せが、本発明によって企図される。たとえば、「約20%から約80%まで」、および「約30%から約70%まで」の範囲が説明された場合、「約20%から約70%まで」の範囲、または「約30%から約80%まで」の範囲も、本発明によって企図される。
【0028】
概して、本発明は、組み合わせられた金属-酸化物-半導体(MOS)コンデンサおよび金属-絶縁体-半導体(MIS)コンデンサを含むコンデンサアセンブリを対象とする。MOS/MIS組合せコンデンサアセンブリ(combined MOS/MIS capacitor assembly)は、単一のチップが、実現可能なボンドパッドサイズを維持しながら同じチップ上に異なる値のコンデンサを有することを可能にすることができる。
【0029】
MOS/MIS組合せコンデンサアセンブリは、シリコン、ガリウムヒ素、ゲルマニウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム、および/またはそれらの混合物など、半導体材料を含む基板を含むことができる。基板は、ホウ素、ヒ素、リン、ガリウム、アルミニウム、インジウム、およびアンチモンなど、1つまたは複数の好適なドーパントでドープされ得る。
【0030】
基板は、第1の端部と、横方向に対して垂直である長手方向において第1の端部から離間している第2の端部とを有することができ、横方向および長手方向は、各々、垂直Z方向に対して垂直である。基板は、上面と、Z方向において上面の反対側の底面とを有することができる。
【0031】
基板の表面は、概して、滑らかであり得る。たとえば、基板の表面は、孔、トレンチなどがないことがある。酸化物層は、酸化物層の表面上の概して均一な厚さを有することができる。たとえば、酸化物層の厚さは、酸化物層にわたって20%未満、いくつかの実施形態では、10%未満、およびいくつかの実施形態では、5%未満変動し得る。本明細書で使用される、「概して」という用語、たとえば、「概して滑らかな」または「概して等しい」という用語は、特性が、厳密にまたは完全に滑らかであるかまたは等しいことを必ずしも意味するとは限らず、それぞれの層がコンデンサアセンブリ内の隣接する層に一様に接続される場合、および/または回路板などの基板に実装されるとき、小さい違いを許容し得る。
【0032】
本明細書で使用される、第2の層「の上に形成」された第1の層は、モノリシック基板の厚さ方向(すなわち、z方向)に関して第2の層の上に配置されている第1の層を指し得る。第1の層は、第2の層と直接的に接触していてもよい。しかしながら、中間レイヤが、第1の層と第2の層とが互いに直接的に接触しないように、それらの間に形成されることもある。
【0033】
MOS/MIS組合せコンデンサアセンブリは、基板の表面上に、たとえば、基板の上面上に形成された酸化物層を含むことができる。酸化物層は、酸化ケイ素(SiO2)、および/または本明細書で説明される他の例示的な半導体材料の酸化物であるかまたはそれを含むことができる。酸化物層は、基板上にインサイチュで成長され得る。リソグラフィ(たとえば、フォトリソグラフィ)技法が、所望される場合、酸化物層の形状を定義するために使用され得る。たとえば、酸化物層の部分は、酸化物層が必要に応じて整形されるように、エッチングを通して除去され得る。
【0034】
MOS/MIS組合せコンデンサ(combined MOS/MIS capacitor)は、酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された誘電体材料から形成された絶縁体層を少なくとも含むことができる。絶縁体層は、窒化ケイ素、および/または限定はしないが、酸窒化ケイ素(SiON)を含む、本明細書で説明される他の電気絶縁材料であるかまたはそれを含むことができる。絶縁体層は、絶縁体層がない酸化物層の第2の部分とは別個である、酸化物層の第1の部分の上に形成され得る。リソグラフィ(たとえば、フォトリソグラフィ)技法が、所望される場合、絶縁体層の形状を定義するために使用され得る。たとえば、絶縁体層の部分は、絶縁体層が必要に応じて整形されるように、および絶縁体層の下の酸化物層の少なくとも一部分を露出させるために、エッチングを通して除去され得る。
【0035】
酸化物層の上に形成された絶縁体層を提供することによって、コンデンサの信頼性は、改善され得る。詳細には、酸化物層におけるおよび/または絶縁体層における任意の潜在的欠陥、たとえば、孔は、Z方向において整合される可能性が低い。たとえば、絶縁体層は、酸化物層の表面中の任意の欠陥、穴または不完全性をカバーするかまたは充填し得る。その結果、酸化物層の少なくとも一部分の上に絶縁体層を形成することは、コンデンサが短絡する可能性を低減することができる。これにより、上記で説明されたように、コンデンサの容量値は、酸化物層の上に形成された絶縁体層を提供することによって増加され得る。たとえば、容量値は、絶縁体が酸化物層の上に形成されたとき、最高1.5倍だけ増加され得る。
【0036】
MOS/MIS組合せコンデンサは、酸化物層の少なくとも一部分の上に形成された第1の導電層を含むことができる。第1の導電層は、酸化物層の外周内に包含され得る。第1の導電層は、基板との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよく、絶縁体層との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。導電層は、アルミニウム、銅、金、銀、ニッケル、またはそれらの混合物など、金属であるかまたはそれを含むことができる。
【0037】
MOS/MIS組合せコンデンサは、絶縁体層の少なくとも一部分の上に形成された第2の導電層を含むことができる。第2の導電層は、絶縁体層の外周内に包含され得る。第2の導電層は、基板との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよく、酸化物層との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。導電層は、アルミニウム、銅、金、銀、ニッケル、またはそれらの混合物など、金属であるかまたはそれを含むことができる。
【0038】
1つまたは複数の保護層が、基板の表面の上に形成され得る。コンデンサを表面実装するとき、端子が、電気的接続のために保護層を通して露出され得る。保護層のための例示的な材料は、ベンゾシクロブテン(BCB)、ポリイミド、酸窒化ケイ素、Al2O3、SiO2、Si3N4、エポキシ、ガラス、または別の好適な材料を含む。
【0039】
本発明のコンデンサアセンブリは、薄膜コンデンサアセンブリとして、換言すれば、1つまたは複数の薄膜層を有するものとして形成され得る。たとえば、導電層、酸化物層、および絶縁体層は、各々、それぞれ薄膜層として形成され得る。薄膜構成要素は、様々な好適な材料から形成され得る。薄膜コンデンサは、1つまたは複数の導電層を含み得る。導電層は、様々な好適な導電材料を含み得る。例示的な導電材料は、銅、ニッケル、金、スズ、鉛、パラジウム、銀、およびそれらの合金を含む。しかしながら、薄膜作製に好適である任意の導電金属または非金属材料が使用され得る。
【0040】
様々な薄膜技法が、導電層、絶縁体層、端子など、薄膜層を形成するために使用され得る。採用され得るそのような技法の例は、化学堆積(たとえば、化学気相堆積)、物理堆積(たとえば、スパッタリング)、または薄膜要素を形成するための任意の他の好適な堆積技法を含む。追加の例は、任意の好適なパターニング技法(たとえば、フォトリソグラフィ)、エッチング、および薄膜要素を形成するための任意の他の好適なサブトラクティブ(subtractive)技法を含む。
【0041】
薄膜層は、ある範囲の厚さを有することができる。たとえば、薄膜層は、約0.0375マイクロメートル(ミクロン)から約40ミクロンまで、いくつかの実施形態では、約0.1ミクロンから約30ミクロンまで、いくつかの実施形態では、約0.2ミクロンから約20ミクロンまで、いくつかの実施形態では、約0.4ミクロンから約10ミクロンまでの範囲であり得る厚さを有することができる。
【0042】
薄膜構成要素は、様々な好適なサブトラクティブ、セミアディティブ(semi-additive)、またはフルアディティブ(fully additive)プロセスを使用して正確に形成され得る。たとえば、物理気相堆積および/または化学堆積が使用され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、薄膜構成要素は、スパッタリング、あるタイプの物理気相堆積を使用して形成され得る。しかしながら、たとえば、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)、無電解めっき、および電気めっきを含む、様々な他の好適なプロセスが使用され得る。リソグラフィマスクおよびエッチングが、薄膜構成要素の所望の形状を生じるために使用され得る。反応性または非反応性ガス(たとえば、アルゴン、窒素、酸素、塩素、三塩化ホウ素)のプラズマを使用するドライエッチング、および/またはウェットエッチングを含む、様々な好適なエッチング技法が使用され得る。
【0043】
MOS/MIS組合せコンデンサは、第1の導電層と接続された第1の端子を含むことができる。第2の端子が、第2の導電層と接続され得る。本明細書で使用される、「と接続された」は、直接的に物理的に接触している構成要素を指し得る。「と接続された」はまた、アイテムが(たとえば、それらの間の抵抗層または誘電体層なしに)直接的な電気的接続にあるように1つまたは複数の中間導電層によって物理的に接続された、アイテムを指し得る。第1の端子は、第1の導電層の上に形成され得る。第2の端子は、第2の導電層の上に形成され得る。たとえば、第1および第2の端子は、それぞれの第1および第2の導電層に結合され、たとえば、それぞれの第1および第2の導電層と直接的に接触していてもよい。第1および第2の端子は、それぞれの第1および第2の導電層の外周内に包含され得る。
【0044】
第1の端子および第2の端子の各々は、基板の表面に沿って露出され得る。第1の端子および第2の端子の各々は、ワイヤボンド端子を提供するように構成され得る。
【0045】
MIS/MOS組合せコンデンサアセンブリは、基板の表面、たとえば、酸化物層がその上に形成された基板の表面の、Z方向において反対側の基板の表面と接続された第3の端子を有することができる。第3の端子は、接地に接続するか、または基板の裏面上で接地の働きをすることができる。第1の端子と第2の端子との両方は、Z方向において基板の第3の端子から離間していてもよい。第3の端子は、基板のベア表面によって形成され得る。追加または代替として、第3の端子は、酸化物層がその上に形成された基板の表面の、Z方向において反対側の基板の表面の上に形成された第3の導電層を含むことができる。
【0046】
コンデンサアセンブリは、絶縁体層が酸化物層の表面のすべて未満をカバーするように、接続または配置され得る。たとえば、絶縁体層および第1の端子は、X方向において第2の端子から離間していてもよい。絶縁体層の縁部は、X方向に対して垂直であるY方向と整合され得る。随意に、酸化物層の縁部は、X方向および/またはY方向において基板の端部から離間していてもよく、絶縁体層の縁部は、X方向および/またはY方向において基板の端部から離間していてもよい。
【0047】
第1の端子は、基板の表面に沿って絶縁体層から離間しているロケーションにおいて酸化物層と接続され得る。たとえば、第1の端子は、絶縁体層の縁部と、基板の端部との間に位置決めされ得る。絶縁体層の縁部は、約2ミクロンよりも長い、いくつかの実施形態では、約5ミクロンよりも長い、いくつかの実施形態では、約10ミクロンよりも長い、およびいくつかの実施形態では、約15ミクロンよりも長い距離だけ、第1の端子から離間していてもよい。
【0048】
絶縁体層は、絶縁体層がない酸化物層の第2の部分とは別個である、酸化物層の第1の部分をカバーすることができる。第1の端子は、酸化物層の第2の部分内で酸化物層と接続され得る。第1の端子は、酸化物層に直接的に接触する導電性材料を含むことができる。
【0049】
基板は、モノリシック基板の表面に対して垂直である端面のペアを有することができる。端面のペアは、端子を含む、終端がなくてもよい。さらなる例として、第1の端子、第2の端子、または両方は、それぞれの距離だけモノリシック基板の表面の対向する端縁部のペアから離間していてもよい。距離は、10ミクロンまたはそれ以上、いくつかの実施形態では、15ミクロンまたはそれ以上、いくつかの実施形態では、20ミクロンまたはそれ以上、いくつかの実施形態では、40ミクロンまたはそれ以上、およびいくつかの実施形態では、50ミクロンまたはそれ以上であり得る。
【0050】
第1のコンデンサC1が、第1の端子と第3の端子との間に形成され得る。第2のコンデンサC2が、第2の端子と第3の端子との間に形成され得る。第2の端子の下側の絶縁体層の存在により、第1のコンデンサC1および第2のコンデンサC2は、異なる容量値を有することができる。一方、上記で説明されたコンデンサチップの面積、ならびに各コンデンサを形成するために使用される材料の誘電率および性質を含む追加の要因に応じて、各コンデンサは、約1pFから約1500pFまで、たとえば、約10pFから約1000pFまでなど、約0.1pFと約1800pFとの間の範囲内に容量値を維持することができる。
【0051】
上記で説明されたコンデンサアセンブリの実施形態は、酸化物層の上に形成された第1の端子と、絶縁体層の上に形成された第2の端子とのみを含むが、本発明は、任意の数n個のコンデンサを形成するために、任意の数n個の端子を企図し、ここで、nは2よりも大きいかまたはそれに等しいことを理解されたい。たとえば、コンデンサアセンブリについて所望のコンデンサンス量を達成するために、2つまたはそれ以上の端子が、酸化物層の上に形成され得、2つまたはそれ以上の端子が、絶縁体層の上に形成され得る。
【0052】
コンデンサアセンブリを形成する方法は、半導体材料を含む基板の表面上に酸化物層を形成するステップと、酸化物層の少なくとも一部分の上に絶縁体層を形成するステップと、酸化物層の少なくとも一部分の上に第1の導電層を堆積させるステップと、絶縁体層の少なくとも一部分の上に第2の導電層を堆積させるステップと、第1の導電層上に第1の端子を堆積させるステップと、第2の導電層上に第2の端子を堆積させるステップとを含むことができる。
【0053】
本発明のコンデンサアセンブリの特定の特徴は、
図1~
図6を参照するとより良く理解され得る。
【0054】
図1は、本開示の態様による、コンデンサアセンブリ100の斜視図である。コンデンサアセンブリ100は、シリコンなど、半導体材料を含む基板102を含むことができる。コンデンサアセンブリ100は、基板102の表面106上に形成された酸化物層104を含むことができる。コンデンサアセンブリ100は、酸化物層104の少なくとも一部分の上に形成された第1の導電層108を含むことができる。第1の導電層108は、酸化物層104の外周110内に包含され得る。第1の導電層108は、基板102との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。
【0055】
コンデンサアセンブリは、酸化物層104の少なくとも一部分の上に形成された、窒化ケイ素または酸窒化ケイ素など、絶縁体層112をさらに含むことができる。コンデンサアセンブリ100は、絶縁体層112の少なくとも一部分の上に形成された第2の導電層114を含むことができる。第2の導電層114は、絶縁体層112の外周116内に包含され得る。第2の導電層114は、基板102との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよく、酸化物層104との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。
【0056】
第1の端子116が、第1の導電層108と接続され得る。第2の端子118が、第2の導電層114と接続され得る。第1の端子116および第2の端子118の各々は、基板102の表面106に沿って露出され得る。第1の端子116は、絶縁体層112と共面であり得る。たとえば、第1の端子116および絶縁体層112の各々は、もっぱら酸化物層104上に形成され得る。
【0057】
第1の端子116は、X方向10および/またはY方向20において第2の端子118から離間していてもよい。絶縁体層112の縁部156は、X方向10に対して垂直であるY方向20と整合され得る。追加として、絶縁体層112の縁部160は、Y方向20に対して垂直であるX方向10と整合され得る。
【0058】
第1の端子116は、基板102の表面106に沿って絶縁体層112から離間しているロケーションにおいて酸化物層104と接続され得る。たとえば、第1の端子116は、絶縁体層112の縁部156と、基板102の端部122との間に位置決めされ得る。絶縁体層112の縁部156は、距離158だけ第1の端子116から離間していてもよい。いくつかの実施形態では、距離158は、約2ミクロンよりも長くてもよい。
【0059】
基板102は、上記で説明された表面106を含むモノリシック基板であり得る。表面106は、基板102の上面であり得る。基板102は、各々がX方向10に平行に延びる、第1の側面120および第2の側面122を含むことができる。基板102は、各々がY方向20に平行に延びる、第1の縁部124および第2の縁部126を含むことができる。上面106は、X方向10において第1の側面120と第2の側面122との間に、およびY方向20において第1の縁部124と第2の縁部126との間に延びることができる。基板102は、垂直Z方向において上面106に平行に延びる底面128、換言すれば、裏面をさらに含むことができる。底面128は、X方向10において第1の側面120と第2の側面122との間に、およびY方向20において第1の縁部124と第2の縁部126との間に延びることができる。
【0060】
コンデンサアセンブリ100は、基板102の底面130上に第3の端子130を含むことができる。第3の端子130は、半導体基板102の底面130のベア材によって形成され得る。追加または代替として、第3の端子130は、Z方向において上面106の反対側の基板102の底面128の上に形成された導電材料の層132から形成され得る。第3の端子130は、接地に接続するか、または基板の裏面上で接地の働きをすることができる。
【0061】
酸化物層104は、もっぱら基板102の上面106上に形成され得る。たとえば、酸化物層104は、表面106の部分134内に形成され得る。部分134は、上面106全体、換言すれば、第1の側面120から第2の側面122に、第1の縁部124から第2の縁部126に、またはそれの任意の部分にわたって延びることができる。酸化物層104は、X方向10において長さ140を、およびY方向20において幅142を有することができる。
【0062】
絶縁体層112は、酸化物層104の第1の部分136の上に形成され得る。第1の部分136は、絶縁体層112がない酸化物層104の第2の部分138とは別個であり得る。絶縁体層112は、X方向10において長さ144を、およびY方向20において幅146を有することができる。絶縁体層112の長さ144および/または幅146は、酸化物層104のそれぞれの長さ140および/または幅142未満であり得る。言い方を変えれば、絶縁体層112の長さ144または幅146のうちの1つのみは、酸化物層104のそれぞれの長さ140または幅142と等しくてもよい。
図1および
図2に示されているコンデンサアセンブリ100の例示では、X方向10における絶縁体層112の長さ144は、酸化物層104の長さ未満であり、絶縁体層112の幅146は、酸化物層104の幅142未満であるか、または概してそれに等しい。しかしながら、本発明の他の態様では、長さ144および長さ140は、Y方向における絶縁体層112の幅146が、Y方向における酸化物層104の幅142未満であるとき、概して等しくてもよいことを理解されたい。本発明のさらなる態様では、絶縁体層112の長さ144と幅146との両方は、酸化物層104の長さ140および幅142未満であり得る。酸化物層104に対する絶縁体層112の長さ140および幅142の寸法は、酸化物層104の第2の部分138がその上に第1の端子116を含むことを可能にするのに十分であり得る。
【0063】
図1および
図2に示されているように、第1の導電層108および第1の端子116は、酸化物層104の第2の部分138内に形成され得る。第1の端子116および第2の端子118は、X方向10および/またはY方向20において互いから離れていてもよい。第1の端子116は、X方向において長さ148を、およびY方向において幅150を有することができる。第2の導電層114および第2の端子118は、絶縁体層112の上に形成され得る。第2の端子118は、X方向において長さ152を、およびY方向において幅154を有することができる。
【0064】
本発明のいくつかの態様では、第1の端子116および第2の端子118は、同じ形状およびサイズを有することができる。言い換えれば、長さ148は、長さ152に実質的に等しくてもよく、幅150は、幅154に実質的に等しくてもよい。言い方を変えれば、長さ148と長さ152との比は、約1:1であり得、幅150と幅154との比は、約1:1であり得る。そのような構成では、コンデンサアセンブリ100は、第1の端子116と第3の端子130との間に形成された第1のコンデンサと、第2の端子118と第3の端子130との間に形成された第2のコンデンサとを含むことができ、ここで、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサは、異なる容量値を有する。第1のコンデンサおよび第2のコンデンサは、第2のコンデンサにおける絶縁体層112の存在により、異なる容量値を有する。
【0065】
そのうえ、第1の端子116および第2の端子118は、異なる寸法を随意に有することができる。言い換えれば、長さ148は長さ152とは異なってもよく、および/または幅150は幅154とは異なってもよい。そのような構成は、第1の端子116と第3の端子130との間に形成された第1のコンデンサと、第2の端子118と第3の端子130との間に形成された第2のコンデンサとが、コンデンサアセンブリ100の所望の容量値に基づいてより正確に選択されることを可能にするために企図され得る。
【0066】
図4は、
図1~
図3のコンデンサアセンブリ100の回路図を図示する。回路図は、第1の端子116に結合された第1のコンデンサC1と、第2の端子118に結合された第2のコンデンサC2とを図示している。第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2との両方は、第3の端子130、換言すれば、同じ接地ポートに結合される。
【0067】
図5は、本発明の別の実施形態のコンデンサアセンブリ200を図示する。コンデンサアセンブリ200は、シリコンなど、半導体材料を含む基板202を含むことができる。コンデンサアセンブリ200は、基板202の表面上に形成された酸化物層204を含むことができる。コンデンサアセンブリ200は、酸化物層204の少なくとも一部分の上に形成された導電層(図示せず)を含むことができる。導電層は、酸化物層204の外周内に包含され得る。導電層は、基板202との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。1つまたは複数の端子が、導電層と接続され得る。たとえば、示されているように、第1の端子206、第2の端子208、第3の端子210、および第4の端子212が、導電層(図示せず)に接続された酸化物層204の上に形成され得る。
図5に図示されているように、端子206、208、210、212は、X方向10および/またはY方向20においていろいろな寸法を有することができる。
【0068】
コンデンサアセンブリ200は、酸化物層204の少なくとも一部分の上に形成された、窒化ケイ素または酸窒化ケイ素など、絶縁体層214をさらに含むことができる。コンデンサアセンブリ200は、絶縁体層214の少なくとも一部分の上に形成され、絶縁体層214の外周内に包含された、導電層(図示せず)を含むことができる。絶縁体層214の上に形成された導電層は、基板202との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよく、酸化物層204との直接的な接触および/または直接的な電気的接続がなくてもよい。1つまたは複数の端子が、絶縁体層214の上に形成された導電層と接続され得る。たとえば、第5の端子216が、絶縁体層214の上に形成された導電層と接続され得る。
【0069】
端子206、208、210、212および216の各々は、基板202の表面に沿って露出され得る。端子206、208、210、212は、絶縁体層214と共面であり得る。たとえば、端子206、208、210、212および絶縁体層214の各々は、もっぱら酸化物層204上に形成され得る。
【0070】
第1の端子116は、X方向10および/またはY方向20において第2の端子118から離間していてもよい。絶縁体層112の縁部156は、X方向10に対して垂直であるY方向20と整合され得る。追加として、絶縁体層112の縁部160は、Y方向20に対して垂直であるX方向10と整合され得る。
【0071】
図6は、
図5のコンデンサアセンブリ200の回路図を図示する。
図6に示されているように、第1のコンデンサC1が、絶縁体層214の上に形成された第5の端子216に結合される。第2のコンデンサC2が、第1の端子206に結合され、第3のコンデンサC3が、第2の端子208に結合され、第4のコンデンサC4が、第3の端子210に結合され、第5のコンデンサC5が、第4の端子212に結合される。コンデンサC1、C2、C3、C4、およびC5の各々は、たとえば、基板202によって形成された共通の接地端子に結合される。
図6に示されているように、コンデンサC1、C2、C3、C4、およびC5の各々は、たとえば、それぞれ、コンデンサの面積および誘電体材料によって決定された異なる容量値を有することができる。
図5に図示されているように、端子206、208、210および212の多様な寸法、したがって、面積は、各それぞれのコンデンサの異なる容量値をもたらすことができる。
図6に示されている容量値は、本発明のコンデンサアセンブリによって企図されるいろいろな容量値の1つの例であり、本発明の非限定的な実施形態を示すにすぎない。
【0072】
本明細書は、最良の形態を含めて、本発明を開示するために、ならびに、当業者が、任意のデバイスまたはシステムを製作および使用すること、および任意の組み込まれた方法を実施することを含めて、本発明を実践することを可能にするために、例を使用する。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想起する他の例を含み得る。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、またはそれらが特許請求の範囲の文言からのわずかな違いを持つ均等な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図される。
【符号の説明】
【0073】
3 線
10 X方向
20 Y方向
100 コンデンサアセンブリ
102 基板
104 酸化物層
106 表面/上面
108 第1の導電層
110 外周
112 絶縁体層
114 導電層
116 第1の端子
118 第2の端子
120 第1の側面
122 第2の側面
124 第1の縁部
126 第2の縁部
128 底面
130 第3の端子
132 層
134 部分
136 第1の部分
138 第2の部分
140 長さ
142 幅
144 長さ
146 幅
148 長さ
150 幅
152 長さ
154 幅
156 縁部
158 距離
160 縁部
200 コンデンサアセンブリ
202 基板
204 酸化物層
206 第1の端子
208 第2の端子
210 第3の端子
212 第4の端子
214 絶縁体層
216 第5の端子
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
C3 第3のコンデンサ
C4 第4のコンデンサ
C5 第5のコンデンサ
【国際調査報告】