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特表2024-541197表示方法、表示デバイス、ハンドルおよび車両
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】表示方法、表示デバイス、ハンドルおよび車両
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20241031BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20241031BHJP
   B60W 50/10 20120101ALI20241031BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20241031BHJP
   B60W 50/16 20200101ALI20241031BHJP
   B60K 35/81 20240101ALI20241031BHJP
   B60K 35/22 20240101ALI20241031BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G06F3/0481
B60R16/02 640K
B60W50/10
B60W50/14
B60W50/16
B60K35/81
B60K35/22
G06F3/01 560
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522272
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2021123967
(87)【国際公開番号】W WO2023060528
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,イー
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ペイジー
(72)【発明者】
【氏名】ジュヨン,ミーンホゥイ
【テーマコード(参考)】
3D241
3D344
5E555
【Fターム(参考)】
3D241BA59
3D241BA60
3D241CC01
3D241CC08
3D241CC11
3D241CC17
3D241CE01
3D241CE02
3D241CE04
3D241CE05
3D241DB01Z
3D241DB02Z
3D241DB05Z
3D241DB13Z
3D241DB15Z
3D241DB16Z
3D241DC33Z
3D241DC35Z
3D241DC51Z
3D241DC57Z
3D241DD12Z
3D241DD14Z
3D344AA19
3D344AB01
3D344AD01
5E555AA26
5E555AA47
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC04
5E555BE10
5E555CA12
5E555CA41
5E555CA47
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB42
5E555CB64
5E555CB81
5E555CC01
5E555CC05
5E555DA05
5E555DA23
5E555DA24
5E555DB11
5E555DB20
5E555DC05
5E555DC54
5E555DC84
5E555DD06
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
本出願の実施形態は、表示方法、表示装置、ハンドル、および車両を提供する。本出願の実施形態において提供される表示方法、表示装置、およびハンドルは、インテリジェント車両、新エネルギー車両などに適用可能である。ハンドルは、ハンドル本体とタッチユニットとを含む。タッチユニットは、取り付け部を使用することによってハンドル本体に取り付けられる。本出願において提供される表示方法、表示装置、ハンドル、および車両は、豊富でパーソナライズされた操作インターフェースをユーザに提供し、適応的な切り替え機能を提供し、いつでもユーザに最も便利な操作インターフェースを提供することができる。これにより、運転安全性および衝突安全性が確保されるだけでなく、ユーザ操作効率が向上し、誤操作リスクが低減され、多様でパーソナライズされた要件およびシナリオ要件が満たされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両操作インターフェースを表示するための方法であって、
状態情報を取得するステップであって、前記状態情報は環境情報を含む、ステップと、
前記状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップと、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップと、
前記第1の操作インターフェースを表示するステップと
を含む方法。
【請求項2】
ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、
前記ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、前記ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、前記シナリオと前記操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップと
をさらに含み、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得する前記ステップは、具体的には、
前記ユーザ設定情報に基づいて、前記第1のシナリオに一致する前記第1の操作インターフェースを取得するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
第1のユーザ命令を取得するステップであって、前記第1のユーザ命令は、前記第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして前記第1の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップと、
前記第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、前記ユーザ設定情報を更新するステップと
をさらに含み、
前記第2の操作インターフェースは、前記ユーザ設定情報内にあり、前記第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記状態情報は、車両情報をさらに含み、前記車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記状態情報に基づいて第1のシナリオを取得する前記ステップの後に、前記方法は、
前記第1のシナリオに基づいて、前記第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するステップ
をさらに含み、
前記フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含み、前記フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含み、前記フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
車両は、ハンドルを使用することによって前記第1の操作インターフェースを表示し、前記方法は、
ハンドル角を取得するステップと、
前記ハンドル角に基づいて前記第1の操作インターフェースの表示角を調整するステップと
をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記車両は、第1の表示装置および第2の表示装置を備え、前記第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを備え、
前記第1の操作インターフェースを表示する前記ステップは、具体的には、
前記第1の表示装置を使用することによって前記第1のサブインターフェースを表示し、前記第2の表示装置を使用することによって前記第2のサブインターフェースを表示するステップ
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
車両操作インターフェースを表示するための装置であって、
状態情報を取得するように構成された取得ユニットであって、前記状態情報は環境情報を含む、取得ユニットと、
前記状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するように構成された処理ユニットであって、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成された、処理ユニットと、
前記第1の操作インターフェースを表示するように構成された表示ユニットと
を備える、装置。
【請求項10】
ユーザアイデンティティ情報を取得するように構成されたアイデンティティ情報取得ユニット
をさらに備え、
前記処理ユニットは、前記ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するようにさらに構成され、前記ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、前記シナリオと前記操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含み、
前記処理ユニットは、前記ユーザ設定情報に基づいて、前記第1のシナリオに一致する前記第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成される、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
第1のユーザ命令を取得するように構成された受信ユニットであって、前記第1のユーザ命令は、前記第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして前記第1の操作インターフェースを選択するように指示する、受信ユニット
をさらに備え、
前記処理ユニットは、前記第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なるとき、前記ユーザ設定情報を更新するようにさらに構成され、
前記第2の操作インターフェースは、前記ユーザ設定情報内にあり、前記第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記状態情報は、車両情報をさらに含み、前記車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記処理ユニットは、前記第1のシナリオに基づいて、前記第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するようにさらに構成され、
前記フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含み、前記フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含み、前記フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
車両は、ハンドルを使用することによって前記第1の操作インターフェースを表示し、前記装置は、
ハンドル角を取得するようにさらに構成された前記取得ユニットと、
前記ハンドル角に基づいて前記第1の操作インターフェースの表示角を調整するようにさらに構成された前記処理ユニットと
をさらに備える、請求項9から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記表示ユニットは、第1の表示サブユニットおよび第2の表示サブユニットを含み、前記第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを備え、
前記第1の表示サブユニットは、前記第1のサブインターフェースを表示するように構成され、前記第2の表示サブユニットは、前記第2のサブインターフェースを表示するように構成される、
請求項9から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
ハンドルであって、
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された第1の操作ユニットであって、前記操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、前記状態情報は環境情報を含む、第1の操作ユニットと、
前記第1の操作ユニットが着脱可能に取り付けられる第1の取り付け部と
を備えるハンドル。
【請求項18】
前記第1の操作ユニットは、前記第1の取り付け部に対して磁気的に固定して取り付けられる、請求項17に記載のハンドル。
【請求項19】
前記第1の操作ユニットは、第1の接続部をさらに備え、前記第1の取り付け部は、第2の接続部をさらに備え、前記第1の操作ユニットは、前記第1の接続部および前記第2の接続部を使用することによって前記第1の接続部に固定される、請求項17または18に記載のハンドル。
【請求項20】
前記第1の操作ユニットは、ワイヤレス充電受信端を備え、前記第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端を備え、前記第1の取り付け部は、前記ワイヤレス充電送信端および前記ワイヤレス充電受信端を介して前記第1の操作ユニットに電力を供給する、請求項17から19のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項21】
前記ハンドルは、第1のインターフェースを備え、前記第1の操作ユニットは、前記第1のインターフェースを介して前記ハンドルとの通信接続を確立する、請求項17から20のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項22】
前記第1の操作ユニットは、ワイヤレス通信ユニットをさらに備え、前記ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される、請求項17から20のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項23】
前記ハンドルは、エアバッグ収容部をさらに備え、前記エアバッグ収容部は、前記ハンドルの回転平面への前記第1の操作ユニットの投影と重ならない、請求項17から22のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項24】
前記ハンドルは、アイデンティティ認識ユニットをさらに備え、前記アイデンティティ認識ユニットは、指紋認識ユニット、音声認識ユニット、および顔認識ユニットのうちの少なくとも1つを備える、請求項17から23のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項25】
前記ハンドルは、第2の操作ユニットをさらに備え、前記ハンドルは、第2の取り付け部をさらに備え、前記第2の操作ユニットは、操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成され、前記第2の操作ユニットは、前記第2の取り付け部に着脱可能に取り付けられる、請求項17から24のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項26】
電子装置であって、
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された操作ユニットであって、前記操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、前記状態情報は環境情報を含む、操作ユニットと、
前記電子装置を着脱可能に固定するように構成された第1の接続部と
を備える、電子装置。
【請求項27】
前記第1の接続部は、磁気吸引ユニットおよびスナップフィットユニットのうちの少なくとも1つを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
ワイヤレス充電受信端をさらに備え、前記ワイヤレス充電受信端は、電気エネルギーを伝送するように構成される、請求項26または27に記載の装置。
【請求項29】
通信インターフェースをさらに備え、前記通信インターフェースは、車載デバイスとの通信接続を確立するように構成される、請求項26または27に記載の装置。
【請求項30】
ワイヤレス通信ユニットをさらに備え、前記ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される、請求項26または27に記載の装置。
【請求項31】
フィードバックユニットをさらに備え、前記フィードバックユニットは、振動フィードバックユニット、音声フィードバックユニット、およびピクチャフィードバックユニットのうちの少なくとも1つを備え、
前記振動フィードバックユニットは、前記ユーザ命令にしたがって振動信号を出力するように構成され、
前記音声フィードバックユニットは、前記ユーザ命令にしたがって音声信号を出力するように構成され、
前記ピクチャフィードバックユニットは、前記ユーザ命令にしたがってピクチャ効果を出力するように構成される、
請求項26から30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコードまたは命令を記憶し、前記コードまたは前記命令が実行されると、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
請求項9から16のいずれか一項に記載の装置を備えるか、または請求項17から25のいずれか一項に記載のハンドルを備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、自動車分野に関し、特に、表示方法、表示デバイス、ハンドルおよび車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドルは、自動車の重要な部品の1つである。ドライバは、ハンドルを制御することによって、自動車の走行方向を制御することができる。自動車技術の発展に伴い、車載デバイスに対する制御要件の多様化が進み、より多くの機能がハンドルに組み込まれる。対応する機能ボタンは、ハンドルリムおよびハンドルスポークに配置され、多機能ハンドルが出現する。多機能ハンドル上の共通ボタンの機能には、Bluetooth(登録商標)通話オン/オフ、マルチメディア制御、クルーズコントロールオン/オフおよび設定、音声アシスタントウェイクアップ、音声制御および調整、計器制御/電子制御ユニット制御、車線維持/車線逸脱アラート制御、カスタマイズされた機能ボタンなどが含まれる。今日、自動車はより多くの機能を有するが、ハンドル上に機能ボタンを配置するためのスペースは限られている。そのため、すべての機能に対して物理ボタンを配置することは困難である。加えて、異なるモデルの車両は、異なる数またはタイプの機能をさらに有することがあり、したがって、ハンドル上の機能ボタンのタイプ、数、および配置レイアウトを柔軟に調整することは困難である。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、ハンドル、電子デバイス、車両、および制御方法を提供する。本出願において提供されるハンドルは、豊富な制御メニューをユーザに提供することができ、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作入力を提供する。
【0004】
本出願の第1の態様は、車両操作インターフェースを表示するための方法を提供する。第1の態様の第1の可能な実装形態において、本方法は、状態情報を取得するステップであって、状態情報は環境情報を含む、ステップと、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップと、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップと、第1の操作インターフェースを表示するステップとを含む。
【0005】
任意選択で、本出願において提供される表示方法によれば、環境、車両状態などが変化したときに操作インターフェースが更新されてもよく、それにより、ユーザによる特定のボタンまたは機能エントリを探す複雑な操作が簡略化され、操作インターフェースの適応的な切り替え機能がユーザに提供される。異なる環境では、操作に対するユーザの要求が変化し得る。多様な操作インターフェースおよび適応インターフェース調整機構が提供され、それにより、ユーザは、ユーザの要求により適した操作インターフェースを取得し得る。
【0006】
任意選択で、現在のシナリオは、環境情報に基づいて取得されてもよい。任意選択で、現在のシナリオは、車両情報に基づいて取得されてもよい。シナリオの導入により、同じサブシナリオタイプの統一された管理および推奨が容易になる。例えば、統一されたシナリオタイプの異なる関連シナリオでは、相関のある異なる操作インターフェースが表示されてもよい。このようにして、ユーザによる操作インターフェースの選択の効率を向上させることができ、操作インターフェースを推奨する成功率を向上させることができ、ユーザが特定の操作インターフェースを探す時間を短縮することができる。加えて、シナリオを導入することによって、入力情報(例えば、車両状態情報および/または環境情報)の変化によって引き起こされる操作インターフェースの高頻度の切り替えの可能性を低減することができ、ユーザへの干渉が低減され、ユーザの運転信頼性を向上させる。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、本方法は、ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップとをさらに含む。第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップは、具体的には、ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップを含む。
【0008】
第1の態様の第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、本方法は、第1のユーザ命令を取得するステップであって、第1のユーザ命令は、第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして第1の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップと、第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、ユーザ設定情報を更新するステップとをさらに含み、第2の操作インターフェースは、ユーザ設定情報内にあり、第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである。
【0009】
任意選択で、本出願の第1の態様において提供される方法では、操作インターフェースは、ユーザの選択に基づいてさらに切り替えられてもよい。これにより、ユーザは、操作インターフェースの切り替えをより柔軟に制御することができる。ユーザが前の操作インターフェースに戻りたい場合、ユーザは、1つのボタンをタップして、前の操作インターフェースに戻ることができる。加えて、これは、操作インターフェースが誤って切り替えられたときに手動補正オプションを導入する可能性も提供する。
【0010】
任意選択で、本出願において提供される表示方法において、操作インターフェースはさらに、ユーザアイデンティティに基づいて表示されてもよい。これは、ユーザが設定をカスタマイズするためのより多くのタイプの選択を提供する。このようにして、ハンドルの制御ボタンの数が限られている、またはレイアウト位置が固定され、変更することができないという問題を、ハンドルが制限された配置空間を有するという前提で、効果的に解決することができる。
【0011】
任意選択で、予め設定されたシナリオは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0012】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0013】
任意選択で、予め設定されたシナリオと操作インターフェースとの間の対応関係は、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。ユーザ設定情報に基づいて、よりパーソナライズされた体験がユーザに提供され得、より柔軟な操作体験がユーザに提供され得る。ユーザは、選好に基づいて特定のシナリオにおける操作インターフェースを設定して、車両または車載デバイスに対してより効率的な制御を実施し得る。ユーザ設定情報が更新される。ユーザによる操作インターフェースの設定が変更されると、ユーザの最新の設定が記録されて、次回、更新された操作インターフェースを提供し得る。これにより、ユーザ体験が向上する。
【0014】
任意選択で、車両がシナリオを誤って認識した場合、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップの後に、本方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第2のユーザ命令は、第1のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えるように指示する場合、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ、または第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えないように指示する場合、第3の命令を取得ステップであって、第3の命令は、第2のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップと、第2の操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。
【0015】
第1の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
任意選択で、環境情報は、複数の次元の情報、例えば、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報を含んでもよい。環境情報が変化すると、より適切な操作インターフェースが提供され得、それにより、ユーザが特定の機能操作ボタンを探す時間が短縮され、ユーザによって適切なアクションを実行する効率が向上する。これにより、運転体験および運転安全性が効果的に向上する。
【0017】
第1の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、状態情報は、車両情報をさらに含み、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
豊富な情報入力により、現在の操作要件により適した操作インターフェースがユーザに提供され得る。任意選択で、情報の入力ソースは、車両状態情報であってもよく、車両の機能および状態を十分に考慮することで、利用可能な操作インターフェースがユーザに提供される。任意選択で、情報の入力ソースは、車外の情報であってもよく、車外の環境情報を十分に考慮することで、異なる環境における最適な操作インターフェースがユーザに提供されてもよい。このようにして、操作インターフェースの表示の多様性および柔軟性を向上させることができ、より良好な操作体験をユーザにもたらすことができる。
【0019】
第1の態様の第1から第5の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップの後に、本方法は、第1のシナリオに基づいて、第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するステップをさらに含む。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、およびピクチャフィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0021】
第1の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、車両は、ハンドルを使用することによって第1の操作インターフェースを表示し、本方法は、ハンドル角を取得するステップと、ハンドル角に基づいて第1の操作インターフェースの表示角を調整するステップとをさらに含む。
【0022】
このようにして、異なるハンドル角に対してより適したピクチャ操作角度がユーザに提供され得る。ハンドル角がゼロでないとき、識別および操作により便利な操作インターフェースがユーザに提供され得る。
【0023】
第1の態様の第1から第7の可能な実装形態によれば、第8の可能な実装形態において、車両は、第1の表示装置および第2の表示装置を含み、第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを含む。第1の操作インターフェースを表示するステップは、具体的には、第1の表示装置を使用することによって第1のサブインターフェースを表示し、第2の表示装置を使用することによって第2のサブインターフェースを表示するステップとを含む。
【0024】
任意選択で、本出願において提供される表示方法は、少なくとも1つの操作ユニットを含むハンドルに適用されてもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の同じまたは異なる操作インターフェースが同時に表示されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0025】
本出願の第2の態様は、車両操作インターフェースを表示するための装置を提供する。第1の可能な実装形態では、本装置は、状態情報を取得するように構成された取得ユニットであって、状態情報は環境情報を含む、取得ユニットと、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するように構成された処理ユニットであって、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成された処理ユニットと、第1の操作インターフェースを表示するように構成された表示ユニットとを含む。
【0026】
任意選択で、本出願において提供される表示装置によれば、環境、車両状態などが変化したときに操作インターフェースが更新されてもよく、それにより、ユーザによる特定のボタンまたは機能エントリを探す複雑な操作が簡略化され、操作インターフェースの適応的な切り替え機能がユーザに提供される。異なる環境では、操作に対するユーザの要求が変化し得る。多様な操作インターフェースおよび適応インターフェース調整機構が提供され、それにより、ユーザは、ユーザの要求により適した操作インターフェースを取得し得る。
【0027】
任意選択で、現在のシナリオ情報は、環境情報および/または車両状態情報に基づいて取得されてもよい。シナリオ情報の導入により、同じサブシナリオタイプの統一された管理および推奨が容易になる。例えば、統一されたシナリオタイプの異なる関連シナリオでは、相関のある異なる操作インターフェースが表示されてもよい。このようにして、ユーザによる操作インターフェースの選択の効率を向上させることができ、操作インターフェースを推奨する成功率を向上させることができ、ユーザが特定の操作インターフェースを探す時間を短縮することができる。加えて、シナリオを導入することによって、入力情報(例えば、車両状態情報および/または環境情報)の変化によって引き起こされる操作インターフェースの高頻度の切り替えの可能性を低減することができ、ユーザへの干渉が低減され、ユーザの運転信頼性を向上させる。
【0028】
第2の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、本装置は、ユーザアイデンティティ情報を取得するように構成されたアイデンティティ情報取得ユニットを含む。処理ユニットは、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するようにさらに構成され、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。処理ユニットは、ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成される。
【0029】
任意選択で、本出願の第2の態様において提供される表示装置はさらに、ユーザの選択に基づいて操作インターフェースを切り替えてもよい。これにより、ユーザは、操作インターフェースの切り替えをより柔軟に制御することができる。ユーザが前の操作インターフェースに戻りたい場合、ユーザは、1つのボタンをタップして、前の操作インターフェースに戻ることができる。加えて、これは、操作インターフェースが誤って切り替えられたときに手動補正オプションを導入する可能性も提供する。
【0030】
任意選択で、本出願において提供される表示装置はさらに、ユーザアイデンティティに基づいて操作インターフェースを表示してもよい。これは、ユーザが設定をカスタマイズするためのより多くのタイプの選択を提供する。このようにして、ハンドルの制御ボタンの数が限られている、またはレイアウト位置が固定され、変更することができないという問題を、ハンドルが制限された配置空間を有するという前提で、効果的に解決することができる。
【0031】
任意選択で、予め設定されたシナリオは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0032】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0033】
任意選択で、予め設定されたシナリオと操作インターフェースとの間の対応関係は、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。ユーザ設定情報に基づいて、よりパーソナライズされた体験がユーザに提供され得、より柔軟な操作体験がユーザに提供され得る。ユーザは、選好に基づいて特定のシナリオにおける操作インターフェースを設定して、車両または車載デバイスに対してより効率的な制御を実施し得る。ユーザ設定情報が更新される。ユーザによる操作インターフェースの設定が変更されると、ユーザの最新の設定が記録されて、次回、更新された操作インターフェースを提供し得る。これにより、ユーザ体験が向上する。
【0034】
任意選択で、車両がシナリオを誤って認識した場合、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得した後、本方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第2のユーザ命令は、第1のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えるように指示する場合、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ、または第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えないように指示する場合、第3の命令を取得ステップであって、第3の命令は、第2のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップと、第2の操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。
【0035】
第2の態様の第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、本装置は、第1のユーザ命令を取得するように構成された受信ユニットであって、第1のユーザ命令は、第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして第1の操作インターフェースを選択するように指示する、受信ユニットを含む。処理ユニットは、第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なるとき、ユーザ設定情報を更新するようにさらに構成される。第2の操作インターフェースは、ユーザ設定情報内にあり、第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである。
【0036】
第2の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
任意選択で、環境情報は、複数の次元の情報、例えば、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報を含んでもよい。環境情報が変化すると、より適切な操作インターフェースが提供され得、それにより、ユーザが特定の機能操作ボタンを探す時間が短縮され、ユーザによって適切なアクションを実行する効率が向上する。これにより、運転体験および運転安全性が効果的に向上する。
【0038】
第2の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、状態情報は、車両情報をさらに含み、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
豊富な情報入力により、現在の操作要件により適した操作インターフェースがユーザに提供され得る。任意選択で、情報の入力ソースは、車両状態情報であってもよく、車両の機能および状態を十分に考慮することで、利用可能な操作インターフェースがユーザに提供される。任意選択で、情報の入力ソースは、車外の情報であってもよく、車外の環境情報を十分に考慮することで、異なる環境における最適な操作インターフェースがユーザに提供されてもよい。このようにして、操作インターフェースの表示の多様性および柔軟性を向上させることができ、より良好な操作体験をユーザにもたらすことができる。
【0040】
第2の態様の第1から第5の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、処理ユニットは、第1のシナリオに基づいて、第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するようにさらに構成される。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、およびピクチャフィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0042】
第2の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、車両は、ハンドルを使用することによって第1の操作インターフェースを表示し、取得ユニットは、ハンドル角を取得するようにさらに構成される。処理ユニットは、ハンドル角に基づいて第1の操作インターフェースの表示角を調整するようにさらに構成される。
【0043】
このようにして、異なるハンドル角に対してより適したピクチャ操作角度がユーザに提供され得る。ハンドル角がゼロでないとき、識別および操作により便利な操作インターフェースがユーザに提供され得る。
【0044】
第2の態様の第1から第7の可能な実装形態によれば、第8の可能な実装形態において、表示ユニットは、第1の表示サブユニットおよび第2の表示サブユニットを含み、第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを含む。第1の表示サブユニットは、第1のサブインターフェースを表示するように構成され、第2の表示サブユニットは、第2のサブインターフェースを表示するように構成される。
【0045】
任意選択で、本出願において提供される表示方法は、少なくとも1つの操作ユニットを含むハンドルに適用されてもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の同じまたは異なる操作インターフェースが同時に表示されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0046】
本出願の第3の態様は、ハンドルを提供する。第3の態様の第1の可能な実装形態では、ハンドルは以下を含む:
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された第1の操作ユニットであって、操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、状態情報は環境情報を含む、第1の操作ユニット;および
第1の操作ユニットが着脱可能に取り付けられる第1の取り付け部。
【0047】
任意選択で、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
任意選択で、操作インターフェースはまた、車両情報に基づいて取得されてもよい。車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
任意選択で、操作インターフェースはまた、ユーザ設定情報に基づいて取得されてもよい。ユーザ設定情報は、ユーザアイデンティティ情報に基づいて取得されてもよく、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースが取得される。
【0050】
任意選択で、本出願の第3の態様において提供されるハンドルにおいて、第1の操作ユニットは、ハンドルに着脱可能に接続されてもよい。これにより、第1の操作ユニットのアップグレードが容易になる。車両の更新速度が絶えず加速されていることを考慮して、ユーザの絶えずアップグレードされる機能要求により良く適合するために、第1の操作ユニットは別個に交換され、車両がハードウェアを簡便に更新できることを保証し得る。
【0051】
任意選択で、可能な実装形態では、第1の操作ユニットは、ハンドルと一体化されてもよい。第1の操作ユニットおよびハンドルは一体化されている。これは、コストの削減、信頼性の向上、衝突時のセキュリティリスクの低減に役立つ。
【0052】
第3の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、第1の取り付け部に対して磁気的に固定して取り付けられる。
【0053】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、磁気吸引を介してハンドル本体に接続されてもよい。磁気吸引接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を向上させることができる。加えて、磁気接続は、分解および位置決めにも便利である。取り付けの間、磁気吸引は、ユーザが第1の操作ユニットをハンドルに取り付けることができるように、取り付けのための案内をさらに提供し得る。第1の操作ユニットが取り付け点に近い位置に配置されるとき、磁気吸引部は、吸引によって第1の操作ユニットをハンドルと位置合わせして、位置合わせおよび取り付けを容易にし得る。
【0054】
第3の態様の第1および第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、第1の接続部をさらに含み、第1の取り付け部は、第2の接続部をさらに含み、第1の操作ユニットは、第1の接続部および第2の接続部を使用することによって第1の接続部に固定される。
【0055】
任意選択で、接続部は、スナップフィット接続部であってもよい。スナップフィット接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を効果的に向上させることができる。第1の操作ユニットがハンドルに取り付けられてロック状態にあるとき、車両衝突時に第1の操作ユニットまたは第1の操作ユニットの一部が脱落または飛散することによって乗員が負傷することを効果的に防止することができ、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0056】
第3の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、ワイヤレス充電受信端を含み、第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端を含み、第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端およびワイヤレス充電受信端を介して第1の操作ユニットに電力を供給する。
【0057】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、ハンドルによってワイヤレスに給電されてもよい。ワイヤレス電力供給は、ハードウェアインターフェースを削減し、第1の操作ユニットの防塵および防水能力を効果的に向上させ得る。加えて、第1の操作ユニットの分解および組立の利便性を向上させることができる。
【0058】
任意選択で、可能な実装形態では、ハンドルは、ワイヤード接続方式で第1の操作ユニットに電力を供給してもよい。ワイヤード接続方式を電力供給に使用する場合、電力供給伝送の安定度を向上させることができる。第1の操作ユニットとハンドルとが一体化されると、システム構成が簡略化され、信頼性が向上する。
【0059】
第3の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、ハンドルは、第1のインターフェースを含み、第1の操作ユニットは、第1のインターフェースを介してハンドルとの通信接続を確立する。
【0060】
第3の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、ワイヤレス通信ユニットをさらに含む。ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される。
【0061】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で第1の操作ユニットとの通信接続を確立してもよい。通信接続の実行にワイヤレス方式が使用されると、ハードウェアインターフェース接続を簡略化することができ、第1の操作ユニットが任意の車載ユニットとのワイヤレス通信接続を確立するのに便利である。通信接続の実行にワイヤード方式が使用されると、通信接続の安定性を向上させることができ、第1の操作ユニットが車両をリアルタイムで制御することを保証することができる。
【0062】
第3の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、ハンドルは、エアバッグ収容部をさらに含み、エアバッグ収容部は、ハンドルの回転平面への第1の操作ユニットの投影と重ならない。
【0063】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、エアバッグ収容部は、ハンドルの回転平面への第1の操作ユニットの投影と重ならない。これにより、エアバッグ点火作業プロセスに対する第1の操作ユニットの干渉が回避され、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0064】
任意選択で、可能な実装形態では、エアバッグは代替的に、ハンドルの外側の別の位置から飛び出してもよい。特に、ハンドルリムが不完全な円形または異常な形状である場合には、ドライバを保護するために、エアバッグは別のハンドルリムから飛び出してもよい。
【0065】
第3の態様の第1から第7の可能な実装形態を参照して、第8の可能な実装形態では、ハンドルは、アイデンティティ認識ユニットをさらに含み、アイデンティティ認識ユニットは、指紋認識ユニット、音声認識ユニット、および顔認識ユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
任意選択で、アイデンティティ認識ユニットは、指紋認識ユニットまたは顔認識ユニットであってもよい。代替的に、アイデンティティ認識ユニットは、別の実装形態をさらに含んでもよく、例えば、掌紋認識ユニット、虹彩認証ユニット、または音声認識ユニットであってもよい。ユーザアイデンティティがアイデンティティ認識ユニットによって認識された後、コンテンツを推奨するためのより適切な機能または操作インターフェースが、ユーザ選好に基づいてユーザに提供され得る。
【0067】
任意選択で、ハンドルは、心拍数検出ユニットをさらに含んでもよい。心拍数検出ユニットは、ユーザの心拍数を検出して、ユーザに健康指導を提供し得る。加えて、心拍数検出ユニットは、ユーザの感情を感知するための情報入力を提供して、ユーザの感情を総合的に評価し得る。加えて、心拍数検出ユニットは、ドライバ監視システムのための情報入力をさらに提供し得る。例えば、ユーザが現実の人であるかどうかが心拍数を監視することによって決定され、ユーザがいつでも運転許可を引き継ぐことができる状態にあることを保証し得る。
【0068】
第3の態様の第1から第8の可能な実装形態によれば、第9の可能な実装形態において、ハンドルは、第2の操作ユニットをさらに含み、ハンドルは、第2の取り付け部をさらに含む。第2の操作ユニットは、操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成され、第2の操作ユニットは、第2の取り付け部に着脱可能に取り付けられる。
【0069】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、少なくとも1つの操作ユニットを含んでもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の操作インターフェースが同時に表示され、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0070】
本出願の第4の態様は、電子装置を提供する。第4の態様の第1の可能な実装形態では、電子装置は、以下を含む:
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された操作ユニットであって、操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、状態情報は環境情報を含む、操作ユニット;および
電子装置を着脱可能に固定するように構成された第1の接続部。
【0071】
任意選択で、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
任意選択で、操作インターフェースはまた、車両情報に基づいて取得されてもよい。車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザ設定情報に基づいて取得されてもよい。ユーザ設定情報は、ユーザアイデンティティ情報に基づいて取得されてもよく、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに適合する第1の操作インターフェースが取得される。
【0074】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、車両状態情報、環境情報、およびユーザ設定情報のような入力情報に基づいて適切な操作インターフェースを表示して、より快適な操作体験をユーザに提供してもよい。
【0075】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、複数のハードウェア構成ソリューションを有してもよい。車両がハードウェア構成をアップグレードする必要があるとき、低いハードウェア構成を有する電子デバイスが取り外され得、アップグレードされた電子デバイスが取り付けられ得る。
【0076】
第4の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、第1の接続部は、磁気吸引ユニットおよびスナップフィットユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0077】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、磁気吸引、スナップフィット、または磁気吸引とスナップフィットとの組合せにより、本出願の第3の態様において提供されるハンドルに接続されてもよい。電子デバイスは、ハンドルへの電子デバイスの取り付けを容易にするために、またはハンドルからの電子デバイスの取り外しを容易にするために、磁気吸引またはスナップフィットによって接続される。
【0078】
任意選択で、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を、スナップフィット接続によって効果的に向上させてもよい。第1の操作ユニットがハンドルに取り付けられてロック状態にあるとき、車両衝突時に第1の操作ユニットまたは第1の操作ユニットの一部が脱落または飛散することによって乗員が負傷することを効果的に防止することができ、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0079】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、磁気吸引を介してハンドル本体に接続されてもよい。磁気吸引接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を向上させることができる。加えて、磁気接続は、分解および位置決めにも便利である。取り付けの間、磁気吸引は、ユーザが第1の操作ユニットをハンドルに取り付けることができるように、取り付けのための案内をさらに提供し得る。第1の操作ユニットが取り付け点に近い位置に配置されるとき、磁気吸引部は、吸引によって第1の操作ユニットをハンドルと位置合わせして、位置合わせおよび取り付けを容易にし得る。
【0080】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態を参照して、第3の可能な実装形態において、装置は、ワイヤレス充電受信端をさらに含み、ワイヤレス充電受信端は、電気エネルギーを伝送するように構成される。
【0081】
任意選択で、本出願において提供される電子デバイスは、ワイヤレス充電受信端を含んでもよい。ワイヤレス方式で充電することで、電子デバイスの外部ハードウェアインターフェースが低減され、接続または取り付け方式が簡略化され、電子デバイスの防塵および防水能力が向上することができる。加えて、第1の操作ユニットの分解および組立の利便性を向上させることができる。
【0082】
可能な実装形態では、ワイヤレス通信接続は、ワイヤレス充電トランシーバコイルを使用することによって実装され得る。充電コイルを使用することによってワイヤレス通信接続が確立される場合、ワイヤレス充電コイルは、周波数分割多重化方式または時分割多重化方式で完全に使用され得る。このようにして、電子デバイスの構造を簡略化することができる。
【0083】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、装置は、通信インターフェースをさらに含み、通信インターフェースは、車載デバイスとの通信接続を確立するように構成される。
【0084】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で第1の操作ユニットとの通信接続を確立してもよい。通信接続の実行にワイヤレス方式が使用されると、ハードウェアインターフェース接続を簡略化することができ、第1の操作ユニットが任意の車載ユニットとのワイヤレス通信接続を確立するのに便利である。通信接続の実行にワイヤード方式が使用されると、通信接続の安定性を向上させることができ、第1の操作ユニットが車両をリアルタイムで制御することを保証することができる。
【0085】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、装置は、ワイヤレス通信ユニットをさらに含み、ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される。
【0086】
第4の態様の第1から第5の可能な実装形態のいずれか1つによれば、第6の可能な実装形態において、装置は、フィードバックユニットをさらに含み、フィードバックユニットは、振動フィードバックユニット、音声フィードバックユニット、およびピクチャフィードバックユニットのうちの少なくとも1つを含む。振動フィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがって振動信号を出力するように構成される。音声フィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがって音声信号を出力するように構成される。ピクチャフィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがってピクチャ効果を出力するように構成される。
【0087】
任意選択で、本出願において提供される電子デバイスは、フィードバックユニットをさらに含んでもよい。フィードバックユニットは、車両状態情報、環境情報などに基づいてユーザの操作をフィードバックし得る。例えば、ユーザが操作ユニット上の操作ボタンを押したとき、電子デバイスは、振動信号をフィードバックして、ユーザに触覚を提供し得る。加えて、音声および画像などの他の方式のフィードバックが提供されてもよい。異なる車両状態および/または環境において、または異なるシナリオにおいて、フィードバックユニットのフィードバック方式およびフィードバック強度の両方が適応的に調整されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。
【0088】
本出願の第5の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コードまたは命令を記憶する。コードまたは命令が実行されると、本出願の第1の態様において提供される任意の方法が実行される。
【0089】
本出願の第6の態様は、車両を提供する。車両は、本出願の第2の態様において提供される任意の装置を含むか、または車両は、本出願の第3の態様において提供される任意のハンドルを含むか、または車両は、本出願の第4の態様において提供される任意の装置を含む。
【0090】
結論として、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、車両、および制御方法は、豊富でパーソナライズされた操作インターフェースをユーザに提供し、操作インターフェースは、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作インターフェースを提供することができる。これにより、運転安全性および衝突安全性が確保されるだけでなく、ユーザ操作効率が向上し、誤操作リスクが低減される。加えて、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、および車両はさらに、ハードウェアアップグレードをより簡便に実施し、アップグレードステップおよび取り付け要件を簡略化し、ユーザのパーソナライズされた構成に対してより多くの可能性をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
図1】本発明の一実施形態による車両機能の概略ブロック図である。
図2】本出願の一実施形態による車両ハンドルのレイアウトの概略図である。
図3-a】本出願の一実施形態によるハンドルシステムのアーキテクチャの概略図である。
図3-b】本出願の一実施形態による別のハンドルシステムのアーキテクチャの概略図である。
図4-a】本出願の一実施形態によるハンドルの概略図である。
図4-b】本出願の一実施形態によるハンドル本体の概略図である。
図4-c】本出願の一実施形態によるタッチ表示ユニットの概略図である。
図4-d】本出願の一実施形態による別のハンドル本体の概略図である。
図4-e】本出願の一実施形態による別のタッチ表示ユニットの概略図である。
図5-a】本出願の一実施形態によるハンドルの操作インターフェースの概略図である。
図5-b】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-c】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-d】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-e】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-f】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図6】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図7】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図8】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図9】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図10】本出願の一実施形態によるデータアウトマイグレーション方法の概略図である。
図11】本出願の一実施形態によるデータインマイグレーション方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0092】
以下では、添付図面を参照して、本出願の実施形態を詳細について説明する。説明される実施形態は、本出願の実施形態のすべてではなく一部にすぎないことは明らかである。当業者は、新しいシナリオの技術開発および出現に伴い、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
【0093】
自動車は、電動化、ネットワーキング、インテリジェンス、シェアリングなどの動きの中で発展および革新している。図1は、本出願の一実施形態による車両100の機能の概略図である。車両100は、インフォテインメントシステム110、感知システム120、決定制御システム130、駆動システム140、およびコンピューティングプラットフォーム150などの様々なサブシステムを含み得る。任意選択で、車両100は、より多くのまたはより少ないサブシステムを含んでもよく、各サブシステムは、複数の構成要素を含んでもよい。加えて、車両100の各サブシステムおよび構成要素は、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で相互接続されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、インフォテインメントシステム110は、通信システム111、エンターテインメントシステム112、およびナビゲーションシステム113を含み得る。
【0095】
通信システム111は、ワイヤレス通信システムを含み得る。ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数のデバイスとのワイヤレス通信を直接実行するか、または通信ネットワークを介して1つまたは複数のデバイスとのワイヤレス通信を実行し得る。例えば、ワイヤレス通信システムは、第3世代(3rd generation、3G)セルラ通信技術、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、または第4世代(4th generation、4G)セルラ通信技術、例えば、ロングタームエボリューション(long time evolution、LTE)通信技術、または第5世代(5th generation、5G)セルラ通信技術、例えば、新無線(new radio、NR)通信技術を使用し得る。ワイヤレス通信システムは、Wi-Fiを使用することによってワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システムは、赤外線リンクを通して、またはBluetooth(登録商標)もしくはZigBee(登録商標)を使用することによって、デバイスと直接通信し得る。様々な車両通信システムなどの他のワイヤレスプロトコルでは、例えば、ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の狭域通信(dedicated short range communication、DSRC)デバイスを含み得、これらのデバイスは、車両および/または路側局の間のパブリックおよび/またはプライベートデータ通信を含み得る。
【0096】
エンターテインメントシステム112は、中央制御スクリーン、マイクロフォン、およびサウンダを含み得る。ユーザは、エンターテインメントシステムを介して車両内でラジオを聞いたり音楽を再生したりすることができる。代替的に、携帯電話が車両に接続されて、中央制御スクリーン上への携帯電話のスクリーン投影を実現する。中央制御スクリーンはタッチスクリーンであってもよく、ユーザ、スクリーンにタッチすることによって操作を実行し得る。いくつかのケースでは、ユーザの音声信号は、マイクロフォンを使用することによって取得され得、車両100上でユーザによって実行されるいくつかの制御は、ユーザの音声信号の分析に基づいて実装され、例えば、車両内の温度が調整される。他の場合には、サウンダを通してユーザに音楽が再生されてもよい。
【0097】
ナビゲーションシステム113は、車両100の走行ルートのナビゲーションを提供するために、地図サプライヤによって提供される地図サービスを含み得る。ナビゲーションシステム113は、車両の全地球測位システム121および慣性測定ユニット122とともに使用され得る。地図プロバイダによって提供される地図サービスは、2次元地図または高解像度地図であってもよい。
【0098】
感知システム120は、車両100の周辺環境情報を感知するいくつかのタイプのセンサを含み得る。例えば、感知システム120は、全地球測位システム121(全地球測位システムは、全地球測位衛星(global positioning satellite、GPS)システム、BeiDouシステム、または別の測位システムであってもよい)、慣性測定ユニット(inertial measurement unit、IMU)122、ライダ123、ミリ波レーダ124、超音波レーダ125、およびカメラ装置126を含み得る。感知システム120は、監視される車両100の内部システムのセンサ(例えば、車載空気品質モニタ、燃料計、またはエンジン油温度計)をさらに含み得る。これらのセンサのうちの1つまたは複数からのセンサデータを使用して、物体および物体の対応する特徴(位置、形状、方向、速度など)を検出することができる。そのような検出および認識は、車両100の安全動作の重要な機能である。
【0099】
測位システム121は、車両100の地理的位置を推定するように構成され得る。慣性測定ユニット122は、慣性加速度に基づいて車両100の位置および向きの変化を感知するように構成される。いくつかの実施形態では、慣性測定ユニット122は、加速度計とジャイロスコープとの組合せであり得る。ライダ123は、レーザを使用することによって、車両100が位置する環境内の物体を感知し得る。いくつかの実施形態では、ライダ123は、1つまたは複数のレーザ源、レーザスキャナ、1つまたは複数の検出器、および他のシステム構成要素を含み得る。ミリ波レーダ124は、無線信号を使用することによって車両100の周辺環境の物体を感知し得る。いくつかの実施形態では、物体を感知することに加えて、レーダ126は、物体の速度および/または移動方向を感知するようにさらに構成され得る。超音波レーダ125は、超音波信号を使用することによって車両100周辺の物体を感知し得る。カメラ装置126は、車両100の周辺環境の画像情報を取り込むように構成され得る。カメラ装置126は、単眼カメラ、両眼カメラ、構造化光カメラ、パノラマカメラなどを含み得る。カメラ装置126によって取得された画像情報は、静止画像を含み得るか、またはビデオストリーム情報を含み得る。
【0100】
決定制御システム130は、感知システム120によって取得された情報に基づいて分析および意思決定を実行するコンピューティングシステム131を含む。決定制御システム130は、車両100の電力システムを制御する車両コントローラ132と、車両100を制御するように構成されたステアリングシステム133と、アクセルペダル134(本明細書における例示的な名称である、電気自動車のアクセルペダルまたは燃料車両のスロットルを含む)と、制動システム135とをさらに含む。
【0101】
コンピューティングシステム131は、車両100の周辺環境におけるターゲット、物体、および/または特徴を識別するために、感知システム120によって取得された様々な情報を処理および分析するように動作し得る。ターゲットは、歩行者または動物を含み得、物体および/または特徴は、交通信号、道路境界、および障害物を含み得る。コンピューティングシステム131は、物体認識アルゴリズム、SFM(structure from motion)アルゴリズム、およびビデオトラッキングなどの技術を使用し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム131は、環境をマッピングすること、物体をトラッキングすること、物体の速度を推定することなどを行うように構成され得る。コンピューティングシステム131は、取得した様々な情報を分析し、車両に対する制御ポリシーを取得し得る。
【0102】
車両コントローラ132は、車両100の電力性能を向上させるために、車両の電源バッテリおよびドライバ141に対して協調制御を実行するように構成され得る。
【0103】
ステアリングシステム133は、車両100の移動方向を調節するように動作し得る。例えば、一実施形態では、ステアリングシステム133は、ハンドルシステムであり得る。アクセルペダル134は、ドライバ141の運転速度を制御し、車両100の速度を制御するように構成される。
【0104】
制動システム135は、車両100を制御して減速させるように構成される。制動システム135は、摩擦力を使用することによって車輪144を減速させ得る。いくつかの実施形態では、制動システム135は、車輪144の運動エネルギーを電流に変換し得る。制動システム135は、車両100の速度を制御するために、別の形態を使用することによって車輪144の回転速度を減速させてもよい。
【0105】
駆動システム140は、車両100が移動するための動力を提供する構成要素を含み得る。一実施形態では、駆動システム140は、ドライバ141、エネルギー源142、トランスミッションシステム143、および車輪144を含み得る。ドライバ141は、内燃機関、電気モータ、空気圧縮エンジン、または他のタイプのエンジンの組合せ、例えば、ガソリンエンジンおよび電気モータによって形成されるハイブリッドエンジン、または内燃機関および空気圧縮エンジンによって形成されるハイブリッドエンジンであってもよい。ドライバ141は、エネルギー源142を機械的エネルギーに変換する。
【0106】
エネルギー源142の例には、ガソリン、ディーゼル、他のオイルベースの燃料、プロパン、他の圧縮されたガスベースの燃料、エチルアルコール、太陽電池パネル、バッテリ、および他の電源が含まれる。エネルギー源142はまた、車両100の別のシステムにエネルギーを供給し得る。
【0107】
トランスミッション装置143は、ドライバ141からの機械的な動力を車輪144に伝達する。トランスミッション装置143は、ギアボックス、差動装置、およびドライブシャフトを含み得る。一実施形態では、トランスミッション装置143は、別の構成要素、例えばクラッチをさらに含み得る。ドライブシャフトは、1つまたは複数の車輪121に結合され得る1つまたは複数のシャフトを含み得る。
【0108】
車両100の一部またはすべての機能は、コンピューティングプラットフォーム150によって制御される。コンピューティングプラットフォーム150は、少なくとも1つのプロセッサ151を含み得、プロセッサ151は、メモリ152のような非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令153を実行し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、代替的に、分散方式で車両100の個々の構成要素またはサブシステムを制御する複数のコンピューティングデバイスであってもよい。
【0109】
プロセッサ151は、任意の従来のプロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得る。代替的に、プロセッサ151は、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、システムオンチップ(system on chip、SOC)、特定用途向け集積(application-specific integrated circuit、ASIC)チップ、またはそれらの組合せをさらに含み得る。図1は、コンピュータ110のプロセッサ、メモリ、および他の要素を同じブロック内に機能的に示しているが、当業者は、プロセッサ、コンピュータ、またはメモリが、実際には、同じ物理的筐体内に格納されてもされなくてもよい複数のプロセッサ、コンピュータ、またはメモリを含み得ることを理解すべきである。例えば、メモリは、ハードディスクドライブ、またはコンピュータ110の筐体とは異なる筐体内に位置する別の記憶媒体であってもよい。したがって、プロセッサまたはコンピュータへの言及は、並列に動作してもしなくてもよいプロセッサまたはコンピュータまたはメモリのセットへの言及を含むことが理解される。本明細書で説明されるステップを実行するために単一のプロセッサを使用することとは異なり、ステアリング構成要素および減速構成要素などのいくつかの構成要素は、それぞれのプロセッサを含み得る。プロセッサは、構成要素固有の機能に関連する計算のみを実行する。
【0110】
本明細書で説明される様々な態様では、プロセッサは、車両から遠く離れて位置し、車両とのワイヤレス通信を実行し得る。別の態様では、本明細書で説明されるいくつかのプロセスは、車両内に配置されるプロセッサ上で行われ、他のプロセスは、単一操作のために必要なステップを行うことを含め、遠隔プロセッサによって実行される。
【0111】
いくつかの実施形態では、メモリ152は、命令153(例えば、プログラムロジック)を含み得、命令153は、車両100の様々な機能を実行するためにプロセッサ151によって実行され得る。メモリ152はまた、インフォテインメントシステム110、感知システム120、決定制御システム130、および駆動システム140のうちの1つまたは複数にデータを送信し、そこからデータを受信し、それと相互作用し、および/またはそれを制御するために使用される命令を含む、追加の命令を含み得る。
【0112】
命令153に加えて、メモリ152は、車両の道路地図、ルート情報、位置、方向、速度、および他の車両データ、ならびに他の情報などのデータをさらに記憶し得る。この情報は、自律モード、半自律モード、および/または手動モードでの車両100の動作中に、車両100およびコンピューティングプラットフォーム150によって使用され得る。
【0113】
コンピューティングプラットフォーム150は、様々なサブシステム(例えば、駆動システム140、感知システム120、および決定制御システム130)から受信された入力に基づいて、車両100の機能を制御し得る。例えば、コンピューティングプラットフォーム150は、決定制御システム130からの入力を利用して、ステアリングシステム133を制御し、感知システム120によって検出された障害物を回避し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、車両100および車両100のサブシステムの多くの側面に対する制御を提供するように動作し得る。
【0114】
任意選択で、前述の構成要素のうちの1つまたは複数は、車両100とは別個に取り付けられてもよいし、車両100に関連付けられてもよい。例えば、メモリ152は、部分的にもしくは完全に存在してもよいし、車両100から分離していてもよい。前述の構成要素は、ワイヤード方式および/またはワイヤレス方式で通信可能に結合され得る。
【0115】
任意選択で、前述の構成要素は例にすぎない。実際の適用中に、前述のモジュール内の構成要素は、実際の要件に基づいて追加または取り外され得る。図1は、本出願のこの実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。
【0116】
任意選択で、車両100は、完全または部分的な自律運転モードにあるように構成されてもよい。例えば、車両100は、感知システム120を使用することによって車両100の周辺環境情報を取得し、周辺環境情報の分析に基づいて自律運転ポリシーを取得して、完全自律運転を実装するか、または分析結果をユーザに提示して、部分自律運転を実装する。
【0117】
道路上を走行する自律運転車両、例えば、車両100は、自律運転車両の周囲環境内の物体を識別して、現在の速度を調整することを決定し得る。物体は、別の車両、交通制御デバイス、または別のタイプの物体であってもよい。いくつかの例では、識別された各物体は、独立して考慮されてもよく、各物体の特徴に基づいて、例えば、物体の現在の速度、物体の加速度、および物体と車両との間の間隔が、自動運転車両によって調整されるべき速度を決定するために使用されてもよい。
【0118】
任意選択で、車両100または車両100に関連付けられた感知およびコンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングシステム131またはコンピューティングプラットフォーム150)は、識別された物体の特徴および周囲環境の状態(例えば、交通、雨、および道路上の氷)に基づいて、識別された物体の挙動を予測してもよい。任意選択で、すべての識別された物体は、互いの挙動に依存し、したがって、すべての識別された物体は、単一の識別された物体の挙動を予測するために一緒に考慮されてもよい。車両100は、識別された物体の予測された挙動に基づいて車両100の速度を調整することができる。言い換えると、自律運転車両は、物体の予測された挙動に基づいて、車両を調整すべき状態(例えば、加速、減速、停止)を決定することができる。このプロセスでは、別の要因、例えば、車両が走行する道路上の車両100の水平位置、道路の曲率、および静的物体と動的物体との間の近接性もまた、車両100の速度を決定するために考慮され得る。
【0119】
自律運転車両の速度を調整するための命令を提供することに加えて、コンピューティングデバイスは、車両100の操舵角を修正するための命令を提供し得、それにより、自律運転車両は、所与の軌道を追従すること、および/または自律運転車両の近くの物体(例えば、道路の隣接車線上の車)からの安全な水平距離および安全な垂直距離を維持することができる。
【0120】
車両100は、自動車、トラック、オートバイ、バス、ボート、飛行機、ヘリコプター、芝刈り機、リクリエーション用車両、遊戯用車両、建設装置、手押し車、ゴルフカート、列車などであってもよい。これは、本出願の実施形態では特に限定されない。
【0121】
本出願において提供される表示方法、表示装置およびハンドルは、図1に示される車両に適用され得る。車両100は、図2に示されるコックピットを含む車両であり得る。本出願において提供されるハンドルは、左ハンドル車両に適用されてもよいし、右ハンドル車両に適用されてもよいことに留意されたい。車両のタイプは、本出願の実施形態において限定されない。
【0122】
以下では、本出願の実施形態において提供されるハンドル制御システムのアーキテクチャについて説明する。
【0123】
図3-aは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットと車両との間の通信接続のアーキテクチャの図である。可能な実装形態では、図3-aに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、少なくとも1つのタッチ表示ユニットを含み得、例えば、タッチ表示ユニット1およびタッチ表示ユニット2を含み得る。加えて、タッチ表示ユニット1およびタッチ表示ユニット2は、ハンドル上のハードウェアインターフェースを介してインテリジェントデジタル車両プラットフォーム(intelligent digital vehicle platform、iDVP)に接続されて、インテリジェントデジタル車両プラットフォームiDVPを使用することによって別のシステムを制御する。インテリジェントデジタル車両プラットフォームは、様々な車両機能のソフトウェアインターフェースおよびデータを提供し、開発者により柔軟な機能開発環境を提供し、開発者がより複雑で多様な機能開発を実装するのを助けることができる。例えば、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、インフォテインメントシステム、空調、および電力システムなどの複数のシステムを制御し得る。加えて、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、端末デバイスを使用することによって車両の各システムをさらに制御し得る。図3-aに示される実施形態では、ハードウェアインターフェース接続を介して信号伝送の安定性を確保することができ、外部干渉を低減することができる。
【0124】
図3-bは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットと車両との間の通信接続の別のアーキテクチャの図である。可能な実装形態では、図3-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、タッチ表示ユニット1を含み得る。タッチ表示ユニット1は、ワイヤレス接続を介してインテリジェントデジタル車両プラットフォームiDVPに接続され、インテリジェントデジタル車両プラットフォームは、別のシステムを制御する。別の可能な実装形態では、図3-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、端末デバイスをさらに含み得る。端末デバイスは、ワイヤレス方式で車両の別のシステムへの通信接続を確立し、車両の別のシステムを制御し得る。例えば、端末デバイスは、車両のインフォテインメントシステム、空調、電力システムなどの複数のシステムを制御し得る。別の例として、端末デバイスは、車両の様々なシステムをカスタマイズしてもよい。
【0125】
図3-bに示される実装形態では、タッチ表示ユニットまたは別の端末デバイスの防水レベルを向上させ、タッチ表示ユニットおよびハンドルに対する埃、液体などの影響を低減し、ハードウェアインターフェースを低減するのを助けるために、タッチ表示ユニットまたは端末デバイスは、ワイヤレス方式で車両の別のシステムとの通信接続を確立する。
【0126】
以下では、本出願において提供されるハンドル、表示方法、表示装置、および車両について詳細に説明する。
【0127】
本出願の実施形態は、より良好な制御体験およびより良好な表示効果をもたらすためのハンドルシステムを提供する。図4-aは、本出願によるハンドル400を示し、図4-dは、本出願による別のハンドル410を示す。
【0128】
図4-aは、本出願の一実施形態によるハンドル400の概略図である。図4-aに示すように、ハンドル400は、ハンドル本体401と、タッチ制御機能を有する表示ユニット402とを含む。ユーザは、表示ユニット402を操作することによって車両を制御し得る。タッチ制御機能を有する表示ユニット402は、本出願の明細書において、表示ユニット402またはタッチ表示ユニット402とも呼ばれる。図4-aでは、ハンドル400上に2つのタッチ表示ユニット402があり、これらはそれぞれハンドル本体401の左側および右側に位置している。
【0129】
本出願は、ハンドル本体401上のタッチ表示ユニットの数を限定しないことに留意されたい。可能な実装形態では、ハンドル本体401は、1つのみのタッチ表示ユニット402を含んでもよい。別の可能な実装形態では、ハンドル本体401は、少なくとも2つのタッチ表示ユニットを含んでもよい。
【0130】
本出願において提供されるこの実施形態では、図4-aに示すように、ハンドル本体401は、ハンドルのシャフト部または中央部401(a)、ハンドルリム401(b)、およびハンドルスポーク401(c)をさらに含み得る。
【0131】
ハンドルリム401(b)は、全周をカバーしてもよいし、または円周の一部をカバーしてもよいことに留意されたい。代替的に、別の観点から、ハンドルの回転面上へのハンドルリム401(b)の形状の投影は、標準的な円であってもよいし、楕円もしくは異常な形状の別の変形であってもよい。ハンドルリム401(b)の形状は、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0132】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドル400は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。スナップフィットスイッチ403は、物理ボタンであり得、例えば、スナップフィットスイッチは、機械的構造を介してスナップフィットに接続される。スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。
【0133】
加えて、別の可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403は、仮想ボタンであり得、タッチ表示ユニット402とハンドルとの間のスナップフィットは、電子デバイスによって制御される。仮想ボタンは、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から取り外されるように、スナップフィットのロック状態を解除するように実行ユニットを制御し得る。実行ユニットはマイクロモータであってもよく、または実行ユニットはマイクロアクチュエータであってもよい。具体的な実行ユニットは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0134】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドル400は、指紋認識モジュール404をさらに含み得る。指紋認識モジュール404は、アイデンティティを認識するように構成され得、ユーザアイデンティティの認識が成功した後、ワンタップで車両を始動するような機能を実装するように構成され得る。
【0135】
可能な実装形態では、ハンドル400は、画像認識ユニット(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。例えば、画像認識ユニットは、ハンドルの中央部401(a)のパネル上に配置され得る。画像認識モジュールは、アイデンティティを認識するように構成されてもよいし、乗員の状態を監視するように構成されてもよい。例えば、画像認識ユニットは、ドライバ監視システムにおいて使用され得る。ドライバが集中していないまたは居眠りしている傾向を有することが検出された場合、車両は、音警報、振動警報、または光警報を生成して、ドライバに注意力の向上を促す。これにより、運転安全性が向上する。
【0136】
可能な実装形態では、ハンドル400は、発光ユニット(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。例えば、発光ユニットは、ハンドル本体401の中央部401(a)に配置されてもよいし、発光ユニットは、ハンドルリム部401(b)に配置されたライトストリップであってもよいし、発光モジュールは、ハンドルスポーク401(c)に配置されたライトストリップであってもよい。
【0137】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドルの中央部401(a)は、車両衝突時に乗員の生命の安全を確保するために、エアバッグをさらに含む。別の可能な実装形態では、エアバッグは、ハンドル本体401の外側に配置される。車両衝突が発生し、エアバッグ保護がトリガされる必要があるとき、エアバッグは、ハンドルのハンドルリム401(b)と中央部401(a)との間の間隙から延び、次いで、膨張して、乗員を包み込み保護する。これにより、衝突安全性が向上する。
【0138】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドルの中央部401(a)は、ホーンスイッチ(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。ホーンスイッチが押されると、車両のホーンが音信号を外部に発し、歩行者、車両、または他の交通参加者の注意を引く。
【0139】
図4-bは、本出願の一実施形態によるハンドル400のハンドル本体401の概略図である。図4-bに示すように、ハンドル本体401は、取り付け部405を備えている。図4-aに示されたタッチ表示ユニット402は、取り付け部405を使用することによってハンドル本体401に取り付けられる。
【0140】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を含み得る。ハンドル本体405のインターフェース401(a)は、タッチ表示ユニット402のインターフェース402(a)と協働する。本明細書で説明される協働は、2つのインターフェースが接続され、期待される機能を実装し得るものとして理解され得る。例えば、インターフェース405(a)およびインターフェース402(a)が接続され、信号伝送またはエネルギー伝送の機能を実装し得る。
【0141】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、インターフェース405(a)は、電力供給インターフェースであると同時に、通信インターフェースであり得る。ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を介して図4-aに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。加えて、ハンドル本体401はまた、インターフェース405(a)を介してタッチ表示ユニット402と通信し得る。
【0142】
本出願では、インターフェース405(a)が電力供給サービスと通信サービスの両方を提供することができるとき、インターフェース405(a)は、本出願の明細書で説明されるiDVPインターフェースであり得る。
【0143】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405はインターフェース405(a)を含み得る。インターフェース405(a)は、電力供給インターフェースであってもよく、ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を介して図4-aに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。タッチ表示ユニット402は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0144】
図4-bに示されるインターフェース405(a)は、別の代替解決策を使用してもよいことに留意されたい。例えば、接触電力供給は、ワイヤレス電力供給に置き換えられてもよく、ハードウェア通信インターフェースもワイヤレス通信インターフェースに置き換えられてもよい。加えて、本出願では、インターフェース405(a)の位置は限定されず、インターフェース405(a)のタイプおよび形態は限定されないことに留意されたい。例えば、インターフェース405(a)は、取り付け部405の幾何学的中心に位置し得る。別の例として、インターフェース405(a)は、USB Type-Cインターフェースであってもよい。別の例として、インターフェース405(a)は、代替的に、別のタイプのインターフェースであってもよい。
【0145】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405は、磁気吸引位置決め部405(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部405(b)は、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット402に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット402が取り付け部405と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、タッチ表示ユニット402の表面と取り付け部405の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0146】
本出願における「磁気的に固定される」、「磁気吸引位置決め」、および「磁気吸引」は、永久磁石の磁気吸引力を使用することによって固定または位置決めする方式として理解され得ることに留意されたい。本出願における「磁気吸引位置決め部」、「磁気吸引ユニット」などは、永久磁石を有するか、または永久磁石によって吸引することができる部分またはユニットとして理解され得る。
【0147】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405は、スナップフィット部405(c)をさらに含み得る。スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402のスナップフィット部402(c)と協働する。タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402が脱落および飛散することによって乗員が負傷するリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0148】
図4-bに示すように、ハンドル本体401は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。タッチユニット402がハンドル401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)とスナップフィット部402(c)とが自動的にロックされる。加えて、別の可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403は、仮想ボタンであり得、タッチ表示ユニット402とハンドルとの間のスナップフィットは、電子デバイスによって制御される。仮想ボタンは、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から取り外されるように、スナップフィットのロック状態を解除するように実行ユニットを制御し得る。実行ユニットはマイクロモータであってもよく、または実行ユニットはマイクロアクチュエータであってもよい。特定の実行ユニットは、本出願において限定されない。
【0149】
図4-cは、本出願の一実施形態によるタッチ表示ユニット402を示す。タッチ表示ユニットは、図4-bに示されるハンドル本体401に取り付けられ得る。
【0150】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を含み得る。タッチ表示ユニット402のインターフェース402(a)は、ハンドル本体405のインターフェース401(a)と協働する。本明細書における「協働」は、本出願の他の実施形態における説明を指す。
【0151】
本出願におけるインターフェースは、電力供給インターフェースもしくは通信インターフェース、または電力を供給し、通信を実行することができるインターフェースであり得ることに留意されたい。インターフェースは、ワイヤレス方式またはワイヤード方式で実装され得る。
【0152】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、インターフェース402(a)は、電力供給インターフェースであると同時に、通信インターフェースであり得る。タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を介してハンドル本体401によって給電され得る。加えて、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を介してハンドル本体401と通信し得る。
【0153】
本出願では、インターフェース402(a)が電力供給サービスと通信サービスの両方を提供することができるとき、インターフェース402(a)は、iDVPインターフェースであり得る。
【0154】
加えて、インターフェース402(a)の位置は本出願では限定されず、インターフェース402(a)のタイプおよび形態は限定されないことに留意されたい。例えば、インターフェース402(a)は、タッチ表示ユニット402の幾何学的中心に位置し得る。別の例として、インターフェース402(a)は、USB Type-Cインターフェースであってもよい。別の例として、インターフェース402(a)は、代替的に、別のタイプのインターフェースであってもよい。
【0155】
別の可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を含み得る。インターフェース402(a)は、電力供給インターフェースであってもよく、ハンドル本体401は、インターフェース402(a)を介して図4-cに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。タッチ表示ユニット402は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0156】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、磁気吸引位置決め部402(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部402(b)は、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット402に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット402が取り付け部405と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、タッチ表示ユニット402の表面と取り付け部405の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0157】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、スナップフィット部402(c)をさらに含み得る。スナップフィット部402(c)は、ハンドル本体401のスナップフィット部405(c)と協働する。図4-bに示すように、ハンドル本体401は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。タッチユニット402がハンドル401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)とスナップフィット部402(c)とが自動的にロックされる。
【0158】
タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、スナップフィット部402(c)は、タッチ表示ユニット402をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部402(c)は、タッチ表示ユニット402の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0159】
本出願の実施形態は、ハンドル410をさらに提供する。図4-dおよび図4-eには、ハンドル410のハンドル本体411およびタッチ表示ユニット412がそれぞれ示されている。ハンドル410の別の構成は、ハンドル400の構成と同様であってもよい。詳細はここでは再び説明されない。本出願のこの実施形態において提供されるハンドル410と実施形態1において提供されるハンドル400との間の違いは、ハンドル410では、ワイヤレス電力供給およびワイヤレス通信ソリューションがタッチ表示ユニット412とハンドル本体411との間で使用され得るという点にある。
【0160】
図4-dは、本出願の一実施形態によるハンドル本体411を示す。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、ハンドルのシャフト部または中央部411(a)、ハンドルリム411(b)、およびハンドルスポーク411(c)をさらに含み得る。加えて、ハンドル本体411はまた、スナップフィットスイッチ413、指紋認識モジュール414、画像認識モジュール、発光モジュール、エアバッグ、ホーンスイッチなどのうちの1つまたは複数を含み得る。ハンドル本体411の機能または構成は、ハンドル本体401の1つまたは複数の実装形態で説明した機能または構成と同じであってもよい。
【0161】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、ワイヤレス充電送信端415(d)は、破線部分に示すように、ハンドル本体411の取り付け部415に配置される。ハンドル本体411のワイヤレス充電ケーブル送信端415(d)は、タッチ表示ユニット412のワイヤレス充電受信端412(d)と協働する。ハンドル本体411は、タッチ表示ユニット412のワイヤレス充電送信端415(d)およびワイヤレス充電受信端412(d)を介してタッチ表示ユニット412にワイヤレスで電力を供給し得る。
【0162】
可能な実装形態では、タッチ表示ユニット412は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0163】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、ハンドル本体411の取り付け部415は、磁気吸引位置決め部415(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部415(b)は、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット412に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット412が取り付け部415と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、タッチ表示ユニット412の表面と取り付け部415の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0164】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、取り付け部415は、スナップフィット部415(c)をさらに含み得る。スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412のスナップフィット部412(c)と協働する。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、スナップフィットスイッチ413をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ413が押されると、タッチ表示ユニット412は、ハンドル本体411から取り外され得る。タッチユニット412がハンドル411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)とスナップフィット部412(c)とが自動的にロックされる。
【0165】
タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0166】
図4-eは、本出願の一実施形態による別のタッチ表示ユニット412を示す。図4-eの破線部分に示すように、ワイヤレス充電受信端412(d)は、タッチ表示ユニット412内に配置され得る。ワイヤレス充電受信端412(d)は、タッチ表示ユニット412に電力を供給するために、ハンドル本体411内のワイヤレス充電送信端415(d)によって伝達されたエネルギーを受け取り得る。加えて、タッチ表示ユニット412は、車両の別のデバイスとのワイヤレス接続を確立し得る。例えば、タッチ表示ユニット412は、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを介してコックピットドメインコントローラに接続され得る。
【0167】
可能な実装形態では、図4-eに示すように、タッチ表示ユニット402は、磁気吸引位置決め部412(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部412(b)は、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット412に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット412が取り付け部415と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、タッチ表示ユニット412の表面と取り付け部415の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0168】
可能な実装形態では、図4-eに示すように、タッチ表示ユニット412は、スナップフィット部412(c)をさらに含み得る。スナップフィット部412(c)は、ハンドル本体415のスナップフィット部411(c)と協働する。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、スナップフィットスイッチ413をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ413が押されると、タッチ表示ユニット412は、ハンドル本体411から取り外され得る。タッチユニット412がハンドル411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)とスナップフィット部412(c)とが自動的にロックされる。
【0169】
タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、スナップフィット部412(c)は、タッチ表示ユニット412をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部412(c)は、タッチ表示ユニット412の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0170】
タッチ表示ユニット(402、412)は、ワイヤレス電力供給を使用してもよいことに留意されたい。ワイヤレス電力供給方式を使用する利点は、ハンドル本体(401、411)およびタッチ表示ユニット(402、412)の防水能力を向上させるのを助けること、ならびに通信および電力供給に対する埃、液体などの影響を低減することを含む。
【0171】
加えて、ワイヤレス充電を実装するためにコイルが使用されるとき、ワイヤレス充電およびNFCは、時分割方式、周波数分割方式などでコイルを共有し得る。
【0172】
別の可能な実装形態では、吸引によって携帯電話端末がハンドルに直接取り付けられてもよい。
【0173】
可能な実装形態では、本出願において提供されるiDVPインターフェースは、デバイスのホットスワップをサポートし得る。本出願において提供されるiDVPインターフェースによれば、いくつかの実施形態では、タッチ表示ユニット(402、412)は、プラグアンドプレイとすることができ、磁気吸引部を完全に使用することによって吸引によって迅速に取り付けることができる。加えて、タッチ表示ユニット(402、412)は、スナップフィット部を使用することによって、ハンドル本体(401、411)に確実に接続することができる。本出願のこの実施形態において提供されるハンドルにより、ユーザは、ハンドル内のタッチ表示ユニットを簡便に交換し、アップグレードすることができる。ホットスワップの取り付け形態は非常に単純でユーザフレンドリであるので、ユーザは、新しいタッチ表示ユニットを購入し、タッチ表示ユニットを手動で交換することができる。ハードウェアアップグレードは、ユーザによって完了され得る。ユーザは、専門家がタッチ表示ユニットを交換するために、車両を特定のサービスポイントに送る必要がない。ユーザがより高度なタッチ表示ユニットを交換することで、ユーザは、よりパーソナライズされた選択肢を持つことができ、車両のハンドルのハードウェアが継続的に更新され得、ユーザ体験も継続的に最適化され得る。
【0174】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、1つまたは複数のタッチ表示ユニットを含み得る。タッチ表示ユニットは、車両の別のシステムとの通信接続を確立し、別のシステムのデータを取得し、ユーザの操作に基づいて別のシステムを制御し得る。
【0175】
結論として、本出願のこの実施形態において提供される表示ユニットを有するハンドルは、タッチ制御機能を有する1つまたは複数のディスプレイを含む。表示ユニットは、車両機能のショートカット操作インターフェースを提供し得、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされる。加えて、本出願のいくつかの実施形態において提供されるハンドルのインターフェースは、ホットスワップおよびプラグアンドプレイをサポートする。いくつかの実施形態では、タッチ表示ユニットは、取り付けおよび交換を容易にするために、磁気吸引部およびスナップフィット部を使用することによってハンドルに取り付けられ得る。加えて、タッチ表示ユニットは、複数の異なるハードウェア構成を有し得る。例えば、タッチ表示ユニットは、標準構成バージョンおよび高度構成バージョンを含み得、それにより、ユーザは、ハードウェアを容易にアップグレードすることができるか、またはネットワークアップグレードを通じてより多くの機能を取得することができる。
【0176】
加えて、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、操作インターフェースのシナリオメモリ機能および適応切り替え機能をさらに提供し得、車両状態情報、環境情報、シナリオ、およびユーザアイデンティティ情報に基づいて、最も適切な操作インターフェースを自動的に表示し得る。
【0177】
以上、本出願において提供されるいくつかのハンドルについて説明した。以下では、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルの操作インターフェースについて詳細に説明する。
【0178】
可能な実装形態では、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、モジュール設計を使用し、車両モデルの位置決め、ユーザ選好、および製造業者のカスタマイズなどの要件に基づいてハードウェアパラメータおよびソフトウェアバージョンを調整し得る。例えば、自動車製造業者は、標準機能モジュールまたは高度機能モジュールを選択し得る。加えて、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットは、より多くの機能を連続的にロック解除するために、リモートアップグレードをサポートする。これは、共通の新しい運転体験をユーザにもたらす。
【0179】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドル(400、410)は、タッチ表示ユニット(402、412)を使用することによって複数の制御機能を実装することができる。例えば、本出願のこの実施形態において提供されるハンドル(400、410)は、音楽制御、通話応答、ギア制御、シナリオモード切り替え、エアコン制御、および車両設定カスタマイズなどの機能を実装し得る。
【0180】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、複数の表示モードを有する。本出願の明細書は、図5-a~図5-fにそれぞれ示される複数の異なる表示モードの例を提供する。
【0181】
図5-aは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-aに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、車両ギア状態を表示するように構成され得る。図5-aの左側の表示ユニットに示すように、第1のタッチ表示ユニットは、リバースギア(R)、ニュートラルギア(N)、ドライブギア(D)、パーキングギア(P)を含み得る。第2のタッチ表示ユニットは、現在の運転速度およびギアを表示するように構成される。図5-aの右側の表示ユニットに示すように、第2のタッチ表示ユニットは、現在の速度が80km/hであり、現在のギアがギア2であることを示す。任意選択で、第1のタッチ表示ユニットは、自律運転状態切り替えボタンをさらに表示してもよい。ユーザが自律運転ボタンを押し、車両の自律運転システムまたは運転支援システムが、車両が自律運転または支援運転の要件を満たすと決定すると、自律運転モードまたは運転支援モードが有効にされる。
【0182】
このようにして、ユーザは、ギアおよび車両速度をより容易に制御することができ、より迅速に自律運転モードに入る。本出願において提供されるハンドルは、ユーザの操作効率を大幅に向上させ、ユーザがメニューを探すのに要する時間を短縮し、より良好な運転体験をもたらすことができる。
【0183】
図5-bは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、通話情報および連絡先情報を表示するように構成され得る。第2のタッチユニットは、音楽アルバム情報、曲情報、歌手情報、音量情報などを表示し得る。ユーザは、タッチ表示ユニットを使用することによって、通話の応答および切断を制御し得る。加えて、ユーザは、音楽の再生、一時停止、および切り替えを制御し、音楽の音量を制御することができる。
【0184】
図5-cは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-cに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、車両の温度情報およびエアコン風速情報を表示するように構成され得る。第2のタッチ表示ユニットは、エアコン作動モードおよび換気モードを表示するように構成され得る。例えば、エアコン作動モードは、冷房、換気、または暖房であり得、換気モードは、外部循環および内部循環であり得る。ユーザは、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットを使用することによって空調を調整し得る。例えば、ユーザは、「換気」ボタンをタップして、空調の動作モードを「冷房」から「換気」に切り替え得る。加えて、ユーザは、「温度」をタップして、エアコンの設定温度を例えば「23℃」から「26℃」に調整し得る。加えて、ユーザは、「風量」をタップして、エアコンの給気レベルを、例えば、レベル「04」からレベル「03」に調整する。
【0185】
図5-dは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-dに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、前方の道路の工事情報または前方の道路の事故情報を表示し得る。本出願の実施形態において提供されるハンドルおよび表示方法によれば、ハンドルのセンサがInternet of Vehiclesを通じて前方の道路状況に関する情報を感知または取得すると、表示ユニットは、ユーザに通知することができ、ハンドルのタッチ表示ユニットは、ユーザに警報および運転プロンプトを提供して、ユーザが渋滞を効果的に回避するのを助け、ユーザの運転安全性および運転体験を向上させる。
【0186】
図5-eは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-eに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、アイデンティティ確認状態および車両シナリオモードを表示し得る。例えば、図5-eに示すように、第1のタッチ表示ユニットは、ユーザのアイデンティティ確認情報を表示し得、ユーザのアイデンティティ確認が成功した場合、アイデンティティ確認が成功したことを示すプロンプトがユーザに送信される。
【0187】
図5-eに示される第2のタッチ表示ユニットは、シナリオ情報をさらに表示し得、例えば、コンサートホールモードであり得る。コンサートホールモードでは、ユーザは、高品質のオーディオの饗宴を満喫し得る。車両は、アクティブなノイズリダクションを適応的に可能にし、図5-bに示されるマルチメディア制御操作インターフェースをユーザに提供し、ユーザが音量および音質などのパラメータを調整することができるようにし得る。加えて、シナリオ情報は、ユーザアカウント情報またはユーザアイデンティティ情報にさらにバインドされ得る。例えば、ユーザのアイデンティティ確認が成功した場合、予め設定されたコンサートホールシナリオ操作インターフェースが自動的に表示されるか、または車両状態情報および/または環境情報に基づいて現在の使用要求により適した操作インターフェースが表示され得る。例えば、車両状態情報および/または環境情報に基づいて、現在の車両が高速道路シナリオにあることが識別されたとき、車両ギア情報または車両速度情報が表示され、ユーザが車両速度およびギアを制御することを容易にし得る。本明細書における「シナリオ」の説明については、本出願の本明細書における他の部分の説明を参照されたいことに留意されたい。
【0188】
図5-fは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-fに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、ユーザのデータの記憶および同期状態情報を表示し得る。例えば、ユーザが車両データをクラウドに同期させたい場合、ユーザは、データアウトマイグレーションを選択し、データがクラウドに記憶されるモードを選択し得、それにより、第2のタッチ表示ユニットは、図5-fに示されるデータ同期操作インターフェースを表示し得る。別の例として、ユーザは、いくつかのデータ、例えば、ユーザのチャットデータ、マルチメディアデータ、および写真データを同期させることをさらに選択してもよい。可能な実装形態では、ユーザは、アカウントのデータ、例えば、ユーザAのデータ、またはユーザBのデータを同期させることをさらに選択してもよい。
【0189】
本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットは、最適なユーザ体験を常に維持するために、より豊富なカスタマイズされた設定をさらに提供し得ることに留意されたい。例えば、タッチボタンカスタマイゼーション、共通機能カスタマイゼーション、タッチピクチャカスタマイゼーション、タッチウィジェットカスタマイゼーション、およびタッチシナリオカスタマイゼーションなどの機能が実装され得、それにより、ユーザは、様々な異なるシナリオにおいて最適な運転体験を得ることができる。本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、対話インターフェースを効果的に簡略化し、対話効率を向上させ、物理的構成要素を低減し、コストを削減することができる。前述の実施形態において提供された操作インターフェースは、単にいくつかの実施形態であり、すべての実施形態ではなく、本出願に対する限定として解釈されるべきではない。
【0190】
車両が複数のタッチスクリーンを含む場合、異なる操作インターフェースが異なるタッチスクリーン上にそれぞれ表示され得る。図5-aに示すように、ハンドルが第1のタッチスクリーンおよび第2のタッチスクリーンを有するとき、第1のタッチスクリーン上に表示される操作インターフェースは、ギア状態情報、ギア切り替えボタン、自動駐車起動ボタン、および自律運転/支援運転起動ボタンを含み得る。第2のタッチスクリーン上に表示される操作インターフェースは、速度情報、速度制御ボタン、D(ドライブ)ギア情報、およびギア制御ボタンを含み得る。このようにして、ユーザは、2つの異なるタッチ表示ユニットを使用することによって、より多くの車両状態情報を取得し得る。
【0191】
加えて、前述の操作インターフェースまたは関連情報は、ハンドルのタッチ表示ユニット上に表示され得ることに留意されたい。可能な実装形態では、ハンドル上に表示される操作インターフェースは、別の表示に切り替えられてもよいし、別の表示方式で表示されてもよい。可能な実装形態では、ユーザによって表示インターフェースを切り替えるための操作方法は、以下のステップを含み得る:
ユーザ命令を取得するステップであって、この命令は、表示方式を切り替えるように指示する、ステップ;
ユーザ命令にしたがって、ターゲット表示方式および/またはターゲット表示ユニット情報を取得するステップ;ならびに
ターゲット表示ユニットを使用することによって、ターゲット表示方式で関連情報を表示するステップ。
【0192】
ターゲット表示ユニットは、複数の形態を有し得る。例えば、関連情報は、別のディスプレイを使用することによって表示されてもよいし、ヘッドアップディスプレイ(head-up display、HUD)または拡張現実感(augmented reality HUD、AR-HUD)を介して表示されてもよいし、ARメガネを使用することによって表示されてもよい。表示方式は、スクリーン表示、投影表示、ホログラフィック表示などを含み得る。加えて、表示方式は、輝度、ピクチャ位置、ピクチャ回転角度、ピクチャ色、解像度、およびコントラストのような設定情報をさらに含み得、ユーザ設定情報に基づいて調整されてもよいし、シナリオ情報に基づいて調整されてもよい。表示ユニットは、HUD、AR-HUD、ARメガネ、ディスプレイ、ホログラフィック表示装置などを含み得る。
【0193】
加えて、表示ピクチャを切り替えるためのユーザの命令は、音声、エアジェスチャ、スクリーン上でのスライド操作ジェスチャ、またはスクリーン上でのタッチ操作のような方式で実装され得る。例えば、ユーザは、特定の操作を使用することによって操作インターフェースを選択してもよく、または何らかの情報がディスプレイ上に表示されるか、もしくはHUD/AR-HUDを介して表示される。例えば、ユーザは、現在の操作インターフェース上で上向きのスライドジェスチャ操作を実行して、現在のタッチスクリーンの情報がHUD/AR-HUDを介してユーザの前に表示されるようにし得る。代替的に、ユーザは、手を浮かせた状態で「つかむ」ジェスチャ操作を実行し、現在のタッチスクリーンの情報がARグラスを使用することによって表示されるようにしてもよい。
【0194】
以下では、拡大方式でのピクチャ回転角度の調整について説明する。
【0195】
可能な実装形態では、手動運転中にハンドルを回転させるとき、または自律運転/支援運転中にシステムがハンドルを回転させるように制御するとき、ハンドルは、角変位を発生させる。ハンドルが回転し、角変位が発生すると、タッチスクリーン上の操作インターフェースもまた、ハンドルとともに対応する角度だけ回転する。これは、ユーザ操作に不便をもたらす。この場合、ハンドル上の操作インターフェースを任意の角度および時間で簡便に制御することができることを保証するために、ハンドル角度に基づいて操作インターフェースが調整され得る。
【0196】
可能な実装形態では、操作インターフェースは、ハンドル角に基づいて調整され得る。調整方法は、ハンドル角を取得するステップと、ハンドル角に基づいて操作インターフェースを表示するステップとを含み得る。
【0197】
可能な実装形態では、操作インターフェースは、ユーザの視線方向に基づいて調整され得る。調整方法は、ユーザの視線方向を取得するステップと、ユーザの視線方向およびハンドル角に基づいて操作インターフェースを表示するステップとを含み得る。ユーザの視線方向は、ユーザの目の水平線の方向であってもよく、またはユーザの読取り方向は、画像認識を通して決定されてもよい。ユーザが視線方向を調整するとき、例えば、ユーザがハンドルに向き、頭部を時計回りに90°傾けるとき、タッチスクリーン上の操作インターフェースもユーザと同期され得、ピクチャは時計回りに90°回転される。このようにして、ユーザは、異なる視線方向におけるタッチスクリーンの操作インターフェースを正確に識別することができる。これにより、誤操作の確率が低減し、より良好な操作体験がユーザにもたらされる。
【0198】
以上、本出願の実施形態において提供される操作インターフェースについて説明した。本出願の実施形態において提供されるタッチスクリーン(402、412)は、操作インターフェースを表示し得、ユーザの操作命令を受信し得る。ユーザは、タッチスクリーン(402、412)上で操作を実行することによって、車両および/または車載デバイスを制御することができる。以下では、本出願の実施形態において提供される操作インターフェース表示方法について説明する。
【0199】
可能な実装形態では、図6に示すように、本出願のこの実施形態において提供される表示方法は、以下のステップを含み得る。
【0200】
S110:状態情報を取得する。
【0201】
S120:状態情報に基づいてシナリオを取得する。
【0202】
S130:シナリオに一致する操作インターフェースを取得する。
【0203】
S140:シナリオに一致する操作インターフェースを表示する。
【0204】
本出願のこの実施形態において提供される操作インターフェース表示方法によれば、現在の状態情報に基づいて現在のシナリオを取得することができ、便利な操作インターフェースおよびインテリジェントな運転体験をユーザに提供することができる。以下では、まず、前述のシナリオ、状態情報などについて詳細に説明する。
【0205】
本出願の本明細書で説明される「シナリオ」は、満たされる必要がある特定の制約条件の組合せとして理解され得る。「シナリオ」は、例えば、高速道路、ガソリンスタンド、自宅の駐車場、または充電ステーションにおいて満たされる必要がある特定の空間条件であり得る。「シナリオ」は、高速道路シナリオ、ガソリンスタンドシナリオ、自宅駐車場シナリオ、充電シナリオなどを含み得る。別の例として、「シナリオ」は、例えば、朝のピーク/夜のピーク期間、休日、または記念日において満たされる必要がある特定の時間条件であり得る。「シナリオ」は、通勤ピークシナリオ、休日シナリオ、記念日シナリオなどを含み得る。別の例として、「シナリオ」は、満たされる必要がある別の条件であってもよく、例えば、冬の車両における暖房のシナリオ、車両におけるオーディオおよびビデオエンターテインメントのシナリオ、車両における休憩および仮眠のシナリオ、または車両がトラック競技モードに調整された後にトラックに入るシナリオであってもよい。
【0206】
より多くのシナリオタイプの例を以下の表に示し得る。以下の表におけるシナリオは、説明のための例として使用されるにすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではないことに留意されたい。
【表1】


【0207】
本出願の明細書で説明される状態情報は、インターフェース切り替えに影響を与える可能性のある入力情報であり得る。
【0208】
可能な実装形態では、状態情報は、環境情報を含み得る。本出願のこの実施形態において提供される環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含み得る。道路情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0209】
(1)交通参加者情報:電動車両、非電動車両、歩行者、動物、特殊車両。
【0210】
(2)道路情報:道路標示情報、道路指示情報、道路タイプ情報、勾配情報、道路接着係数情報、障害物情報、出口/入口情報(例えば、高速道路の出口/入口および高架道路の出口/入口)、ならびに道路工事およびメンテナンス情報。
【0211】
(3)交通施設情報、これは交通施設の位置および状態を含み得、例えば、信号灯、スピードバンプ、スピードテスト地点、カメラ、ノイズ検出装置、およびホーン検出装置を含み得る。
【0212】
(4)交通指令情報、例えば、信号灯指示情報および交通管理者指示情報を含み得る。
【0213】
(5)インフラ情報:エネルギー補充地点情報(例えば、ガソリンスタンド、充電ステーション、バッテリ交換ステーション、水素燃料補給ステーション、天然ガスステーションの位置、使用状態、課金率など)、駐車場情報、メンテナンスおよび修理地点情報、緊急救助地点情報。
【0214】
道路情報に加えて、環境情報は、気象情報、事故情報などをさらに含み得る。気象情報は、温度、湿度、明るさ、降雨、大気汚染レベルなどを含み得る。事故情報は、V2X(Vehicle to Everything、V2X)を介して得られた交通事故情報を含んでもよいし、感知システムを使用することによって車両によって認識された交通事故情報を含んでもよい。
【0215】
可能な実装形態では、状態情報は、車両情報を含み得る。
【0216】
本出願のこの実施形態において提供される車両情報は、車両の状態を示すことに留意されたい。例えば、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0217】
運転状態情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0218】
(1)運転モード情報:運転モードは、手動運転または自律運転の関与度合いに基づいて分類され得る。例えば、運転モードは、手動の関与度合いの減少に基づいて、手動運転、自律支援運転、および自律運転に分類され得る。運転モードはまた、車両出力および/またはシャーシ制御パラメータの変化に基づいて分類されてもよいし、操作経験に基づいて分類されてもよいし、運転経済性に基づいて分類されてもよく、例えば、従来運転モード、快適運転モード、経済運転モード、スポーツ運転モード、およびオフロード運転モードに分類されてもよい。
【0219】
(2)ギア情報、例えば、ドライブギア、ニュートラルギア、リバースギア、パーキングギアを含み得る。
【0220】
(3)スポーツ状態情報、例えば、車両の位置、姿勢、速度、加速度、ヨー角速度、ヨー角加速度を含み得る。
【0221】
(4)駆動システム状態情報、例えば、駆動モータ温度および駆動システム電力を含み得る。
【0222】
(5)シャーシシステム状態情報:制動システム状態、ステアリングシステム状態、およびサスペンションシステム状態。
【0223】
(6)エネルギーシステム状態情報、例えば、電力バッテリの出力電力、バッテリ残量、および温度を含み得る。
【0224】
(7)照明システム状態情報、例えば、方向指示器状態、ハザード警告信号状態、クリアランスランプ状態、ヘッドランプ状態、ドライビングライト状態、フォグランプ状態、後退灯状態、およびブレーキライト状態を含み得る。
【0225】
(8)車両故障情報、例えば、駆動システム故障情報、制動システム故障情報、バッテリ系故障情報を含み得る。
【0226】
使用状態情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0227】
(1)インフォテインメントシステムの使用、例えば、時間情報、スケジュール情報、連絡先情報、通話状態情報、スクリーンの明るさ、およびスピーカーの音量を含み得る。
【0228】
(2)コンフォートデバイスの使用、例えば、温度調節モード、空気循環モード、シート姿勢状態、シートベンチレーションおよびヒーティングシステム状態、およびシートマッサージ装置状態を含み得る。
【0229】
(3)ライトおよび雰囲気システム状態:ライト状態、読書灯状態、雰囲気ライト状態、および臭気制御システム状態。
【0230】
(4)他の付属品の使用:例えば、ウィンドウ状態、サンルーフ状態、ドア状態、可動車両ルーフ状態、ワイパー状態、フロントトランク状態、リアトランク状態、および車載冷蔵庫状態。
【0231】
当業者は、上記が環境情報および車両情報を例として使用しているにすぎず、本出願のこの実施形態を限定しないことを理解し得る。
【0232】
以下では、特定のシナリオを参照して、本出願において提供される表示方法について詳細に説明する。
【0233】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は環境情報を含み、操作インターフェースは、環境情報に基づいて表示されてもよい。図5-aに示すように、環境情報に基づいて、車両が駐車場に位置することが検出された場合、例えば、位置情報に基づいて、車両が駐車場に位置することが識別され得るか、または環境感知を介して、車両が駐車場に位置することが識別されるとき、現在のシナリオは駐車場の駐車シナリオであることが分かる。タッチスクリーンは、車両を駐車する際にユーザがドライブギアとリバースギアとを切り替えることができるように、駐車シナリオに対応する操作インターフェース、例えば、ギア切り替えインターフェースを表示し得る。図5-cに示すように、周囲温度または車内温度が過度に高いことが検出された場合、現在のシナリオが冷房シナリオであることが分かり、タッチスクリーンは、ユーザが車内温度を調整するのを容易にするために、空調調整操作インターフェースを表示し得る。図5-dに示すように、前方の道路に交通事故がある場合、タッチスクリーンは、事故報告操作インターフェースを表示し得る。
【0234】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は車両情報を含み、車両情報に基づいて操作インターフェースが表示されてもよい。図5-aに示すように、車両情報に基づいて、車両が運転シナリオにあることが分かると、運転シナリオに対応する操作インターフェースが表示され得る。例えば、車両速度が過度に高い、例えば、60km/hの制限速度を超えることが検出された場合、タッチスクリーンは、ユーザが、クルーズ車両速度、手動運転車両速度、支援運転車両速度、自律運転車両速度などを迅速に設定するのを助けるために、車両速度調整インターフェースを表示し得る。図5-bに示すように、車両情報に基づいて、車両が会議/通話シナリオにあることが分かると、会議/通話シナリオに対応する操作インターフェースが表示され得る。例えば、ユーザが着呼またはビデオ通話招待を受信すると、タッチスクリーンは、ユーザが、ワンタップで音声通話またはビデオ通話を開始したり、音声通話またはビデオ通話を切断したりすることができるように、着呼操作インターフェースまたはビデオ通話操作インターフェースを表示し得る。図5-dに示すように、車両内の制動システムが故障していることが検出された場合、車両が現在故障シナリオにあることが分かり、表示ユニットは、故障シナリオに対応する操作インターフェースを表示する。例えば、タッチスクリーンは、ユーザの安全を確保するために、故障警報情報を表示し、緊急救出インターフェースまたは緊急呼操作インターフェースを表示し得る。
【0235】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は、環境情報および車両情報を含んでもよく、それにより、操作インターフェースは、車両情報および環境情報が総合的に考慮された後に表示される。
【0236】
例えば、可能な実装形態では、ギア情報がドライブギアであり、時間情報が朝のピーク期間、例えば、朝の8時から9時であり、環境情報が市道を含むことが検出された場合、運転シナリオの都市通勤シナリオに入る。都市通勤シナリオでは、車両速度制御インターフェースが表示され得、車間距離調整インターフェースも表示され得る。都市通勤シナリオでは、異なる道路条件に適応するために、車両速度制御インターフェースおよび車間距離調整インターフェースを使用することによって車両速度および距離を調整することができる。
【0237】
別の例として、可能な実装形態では、図5-aに示すように、現在の運転モードが手動運転であり、現在の環境情報が自律運転条件を満たす、例えば、車両が自律運転可能な道路上を走行し、現在の車両の自己検出が正常であり、自律運転モード有効化条件も満たされることが検出された場合、タッチスクリーンは、ユーザがワンタップで自律運転モードを有効化することができるように、運転モード設定インターフェースを表示し、自律運転モードを有効化するボタンをユーザに提供し得る。
【0238】
別の例として、可能な実装形態では、図5-cに示すように、外部周囲温度が高く、大気汚染度が深刻であることが検出された場合、タッチ表示ユニットは、ユーザが温度および空気循環モードを設定するのを容易にするために、エアコン温度調整インターフェースおよび空気循環調整インターフェースを表示し得る。例えば、温度を23℃に設定し得、コックピットの空気循環モードを内部循環とし、外部空気汚染の影響を低減する。
【0239】
別の例として、可能な実装形態では、環境情報において前方の道路が凹凸していることが検出され、車両のサスペンション状態が調整可能であり、シャーシの高さが低いことが検出された場合、シャーシがぶつかって傷つくリスクを低減するためにユーザがシャーシをワンタップで上げることができるように、サスペンション高さ調整操作インターフェースが表示され得る。
【0240】
別の例として、可能な実装形態では、車載デバイスが通話状態にあるとき、通話シナリオに入る。通話シナリオでは、ユーザが乗員コンパートメント内の各エリアの音量を簡便に調整することができるように、音声エリア制御操作インターフェースが表示され得る。これにより、休憩中の乗員への干渉が軽減される。
【0241】
各シナリオについて、シナリオに対応する操作インターフェースは、システムによってデフォルトで提供される操作インターフェースであってもよいし、ユーザによって予め設定されてもよいことに留意されたい。ユーザは、各シナリオにおける操作インターフェースを予め設定し得る。1つのシナリオに複数の表示装置が存在する場合、各表示装置の操作インターフェースがシナリオに設定され得る。シナリオが切り替えられると、すべての表示装置は、予め設定された操作インターフェースに切り替えられ得る。
【0242】
本出願のこの実施形態において提供される制御方法によれば、ユーザには、適応操作インターフェースが提供され得る。状態情報が変化したとき、タッチスクリーンは、異なる操作インターフェースを適応的に表示し得る。例えば、本出願のこの実施形態において提供される操作インターフェース表示方法は、以下のステップを実施し得る:
第1の状態情報を取得するステップ;第1の状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップ;第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ;第1の操作インターフェースを表示するステップ。
【0243】
本出願において提供される表示方法によれば、操作インターフェースは、シナリオの変化に基づいてリアルタイムで切り替えられ得ることに留意されたい。シナリオが変化すると、異なるシナリオにマッチする異なる操作インターフェースが表示されて、よりインテリジェントな運転体験およびより効率的な操作および制御体験をユーザに提供し得る。
【0244】
第1のシナリオが取得された後の、シナリオが第1のシナリオから第2のシナリオに切り替えられた場合、表示方法は、シナリオの変化に適応することができ、第2のシナリオに一致する操作インターフェースが表示される。前述のステップは、繰り返し実行されてもよい。例えば、本方法は以下を含み得る:
第2の状態情報を取得するステップ;第2の状態情報に基づいて第2のシナリオを取得するステップ;第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップ;第2の操作インターフェースを表示するステップ。
【0245】
例えば、可能な実装形態では、ユーザが会社から車で帰宅するプロセスは、複数のシナリオ間の切り替えを含み得る。
【0246】
ユーザが車で地域の駐車場(community parking lot)に入る前、車両ギア情報はドライブギアであり、環境情報は市道を含み、シナリオは「都市通勤」シナリオとして識別される。この場合、タッチスクリーンは、ユーザがギアおよび車両速度情報について知ることができ、ユーザが車両速度およびギアを調整するためのクイック制御ボタンを提供することができるように、車両速度制御操作インターフェースまたはギア制御操作インターフェースを表示し得る。
【0247】
その後、ユーザが車で地域の駐車場に入って、駐車の準備をするとき、ギア情報が「ドライブギア」から「リバースギア」に変化することが検出され、環境情報が地域の駐車場の位置情報を含む場合、シナリオ情報は駐車シナリオとして識別され、操作インターフェースが駐車シナリオに一致する操作インターフェースに切り替えられ、または、環境情報が駐車スペース情報を含むことが検出された場合、シナリオは「駐車シナリオ」として識別され得る。駐車シナリオにおいて、タッチスクリーンは、ユーザがワンタップで自動駐車機能を有効にすることができるように、自動駐車起動操作インターフェースを表示し得る。代替的に、タッチスクリーンは、ユーザが、車両を円滑に駐車するように制御することができるように、車両センサによって感知された周辺環境情報を表示してもよい。これにより、駐車安全性が向上する。
【0248】
続いて、ギア情報がパーキングギアであることが検出され、車両が自宅駐車場に現在位置していることを環境情報が含む場合、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に入り得る。操作インターフェースは、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に一致する操作インターフェースに切り替えられ得る。「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」において、タッチスクリーンは、ユーザが換気のために窓を簡便に開けることができるように、ウィンドウ制御操作インターフェースを表示し得る。これにより、長時間窓を閉めていたことによる乗員コンパートメント内の酸素不足を回避することができる。代替的に、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」では、温度調整操作インターフェース、空気循環制御操作インターフェースなど表示されてもよい。「リラクゼーションおよびレジャーシナリオ」では、ユーザが、最適なシート姿勢、例えば、半分横たわっている、平らに横たわっている、または座っている、に調整することができるように、シート姿勢調整インターフェースも表示され得る。
【0249】
本出願のこの実施形態において提供される表示方法は、上述のハンドルに適用され得る。例えば、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、シナリオ適合機能をサポートし得る。例えば、表示されたマルチレベルメニューは、ユーザの運転シナリオにより良く一致するように、車両が位置するシナリオに基づいてインテリジェントに切り替えられ得る。
【0250】
別の例として、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、運転モード適応機能をサポートし得る。例えば、表示されたマルチレベルメニューは、車両の運転状態により良く一致するように、車両の運転モードに基づいてインテリジェントに切り替えられ得る。
【0251】
別の例として、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるハンドル(400、410)では、1つまたは複数のタッチ表示ユニット(402、412)があってもよい。タッチ表示ユニット(402、412)の数は、本出願では限定されない。加えて、本出願の実施形態において提供されるハンドル(400、410)に取り付けられたタッチ表示ユニットは、特別に設計されてもよいし、携帯電話端末もしくは別のタッチ表示デバイスであってもよい。
【0252】
このようにして、異なるシナリオの間で切り替えるプロセスにおいて、車両は、シナリオに適合するターゲット操作インターフェースを提供することができる。これは、よりインテリジェントな運転体験およびより効率的な操作インターフェースをユーザにもたらす。
【0253】
図7に示すように、可能な実装形態では、第2のシナリオが第1のシナリオと異なるとき、車両は、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを表示し得る。図7において、第1の操作インターフェースは、初期操作インターフェースとも呼ばれ、第2のシナリオは、現在のシナリオとも呼ばれる。任意選択で、要求情報がユーザに送信されてもよく、要求情報は、第2の操作インターフェースに切り替えるかどうかを確認するようにユーザに要求するために使用され、第1のユーザ命令が取得される。第1のユーザ命令は、第2の操作インターフェースに切り替えるかどうかを指示する。
【0254】
(1)第1のユーザ命令が、第2の操作インターフェースに切り替えることを選択するようにユーザに指示する場合、第2の操作インターフェースが表示される。代替的に、ユーザが第1の時間期間内に選択を行わない場合、例えば、ユーザの選択操作が5秒以内に受信されない場合、ユーザは、デフォルトで第2の操作インターフェースに切り替えることを選択し得る。可能な実装形態では、第2の操作インターフェースは、シナリオが変化したときに最初に表示されてもよく、初期操作インターフェースに戻るかどうかを問い合わせるプロンプトがユーザに送信される。プロンプトは、ピクチャプロンプト、音プロンプト、音声プロンプトなどの形態であり得る。ユーザが特定の時間期間内に初期操作インターフェースに戻るように指示しない場合、ユーザは、デフォルトで現在の操作インターフェースの切り替えを受け入れる。
【0255】
(2)第1のユーザ命令が、第1の操作インターフェースに切り替わらないことを選択するようにユーザに指示する場合、可能な実装形態では、ユーザは、第1の操作インターフェースに戻ることを選択することができ、別の可能な実装形態では、ユーザは、別の操作インターフェースに切り替えることを選択し得る。例えば、可能な実装形態では、シナリオが第1のシナリオから第2のシナリオに切り替えられ、ユーザが、第2のシナリオにおける予め設定された操作インターフェースが不適切であることに気付き、操作インターフェースを変更したい場合、表示方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第1のユーザ命令は、第2のシナリオに一致する操作インターフェースとして第3の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップをさらに含む。第3の操作インターフェースは、ユーザによって新たに選択され、第2のシナリオに一致する操作インターフェースである。
【0256】
本出願の明細書におけるユーザ命令は、タッチスクリーン上でタッチ操作を実行することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいし、音声を使用することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいし、物理ボタン、仮想ボタン、ジェスチャ/姿勢操作などを使用することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいことに留意されたい。
【0257】
したがって、本出願のこの実施形態において提供される制御方法によれば、ユーザが車両をより簡便に制御することができるように、異なるシナリオにおいてタッチスクリーンを使用することによってより適切な操作インターフェースが表示され得る。本出願の実施形態において提供されるシナリオは、運転シナリオ、駐車シナリオ、エネルギー補充シナリオ、エンターテインメントシナリオなどを含む。シナリオに基づいてタッチスクリーンの操作インターフェースを調整することは、複数の利点を有する。例えば、車両情報および環境情報などが頻繁に変化することにより、タッチスクリーンの操作インターフェースが頻繁に切り替わるケースを軽減することができる。別の例として、シナリオ切り替え中に、シナリオ切り替えの情報プロンプトがユーザに提供され得、円滑な移行がユーザにもたらされ得る。加えて、より多くのオプションをユーザに提供することができ、ユーザがシナリオを切り替えたくないとき、ユーザは、元のシナリオの操作インターフェースまたはユーザによって選択された別の操作インターフェースを修正し得る。
【0258】
図8に示すように、可能な実装形態では、方法は、ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップとをさらに含む。ステップS130においてシナリオに一致する操作インターフェースを取得するステップは、具体的には、ユーザ設定情報に基づいて、シナリオに一致する操作インターフェースを取得するステップを含む。
【0259】
ユーザのアイデンティティ情報は、アイデンティティ認識ユニットを使用することによって取得され得る。アイデンティティ認識は、指紋認識、顔認識、虹彩認証、掌紋認識、音声認識などにより実装され得る。これは、本出願において限定されない。
【0260】
新しいユーザが車両を使用するとき、ユーザは、ユーザアカウントを作成し、関連するユーザ設定情報を保存することができる。可能な実装形態では、ユーザアカウントを作成するための方法は、ユーザアカウントを作成するステップであって、ユーザアカウントは、ユーザアイデンティティ情報に結び付けられる、ステップと、ユーザ設定情報を保存するステップとを含み得る。ユーザが予め設定された操作インターフェースを変更したい場合、ユーザは、タッチスクリーン上で操作を実行することによって適切な操作インターフェースを選択し得る。
【0261】
本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットによって表示されるインターフェースは、シナリオの変化またはユーザ設定に基づいて適応的に調整され得ることに留意されたい。可能な実装形態では、操作インターフェースはさらに、ユーザアイデンティティ情報に基づいて表示され得る。例えば、ユーザが自分の好む操作インターフェースを設定した場合、車両状態情報または環境情報が変化しても、操作インターフェースは変更されない。代替的に、可能な実装形態では、ユーザが好ましい操作インターフェースを設定した後に、車両状態情報または環境情報が変化したとき、現在の操作インターフェースを更新するかどうかをユーザに促してもよい。
【0262】
可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、ユーザ選好メモリ機能およびユーザアカウント同期機能をサポートし得る。例えば、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットによれば、タッチ表示ユニットの制御インターフェースのスタイル、ボタン配置、および機能メニューシーケンスなどの設定は、ユーザアカウントに関連付けられてもよく、異なるユーザアイデンティティに基づいて、異なるユーザによって好まれる運転設定に切り替えられる。可能な実装形態では、ユーザアイデンティティを識別した後、タッチ表示ユニットは、異なるユーザが、いつでもユーザに馴染みのある設定に切り替えることができるように、ユーザの選好設定を車両側に同期させる。
【0263】
したがって、異なるユーザは、同じ車両上で異なる操作インターフェース設定を有し得るか、または同じユーザは、異なる車両上で同じまたは類似の操作インターフェース設定を享受し得る。本出願において提供される表示方法は、よりパーソナライズされた運転体験をもたらすことができる。
【0264】
加えて、ユーザの他の情報も、操作インターフェースの表示に影響を与え得ることに留意されたい。可能な実装形態では、例えば、ユーザ設定情報は、連絡先情報、ユーザスケジュール、またはメモリマインダ情報を含み得る。ユーザのメモリマインダは、特定の時点に基づいて設定されたリマインダであってもよく、例えば、特定の時点が到来したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。ユーザのメモリマインダは、地理的位置情報に基づいて設定されたリマインダ、例えば、特定の位置に到着したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。加えて、ユーザのメモリマインダは、特定のトリガイベントに基づいて設定されたリマインダ、例えば、車両に乗り、マルチメディア操作インターフェースを開くアクションが発生したときにユーザに送信されるリマインダ、別の例として、ユーザがエアコンをオンにしたとき、音楽を再生したとき、およびシートをある角度に調整するアクションを完了したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。可能な実装形態では、トリガイベントは、以下のように選択され得る:車両および任意の車載デバイスが、アクションを実行するか、またはアクションを完了するか、または状態に到達する。加えて、前述のリマインダが送信されると、ユーザは、リマインダ操作インターフェースにさらに切り替えるか、または別の予め設定された操作インターフェースに切り替えてもよい。本出願では、より豊富な制御効果をユーザに提供するために、多様な設定が提供される。
【0265】
任意選択で、図9に示すように、本出願において提供される表示方法は、現在の操作インターフェースが予め設定された操作インターフェースと同じであるかどうかを検出するステップをさらに含む。例えば、第2のユーザ命令(第1のユーザ命令は、第2のシナリオに一致する操作インターフェースとして第3の操作インターフェースを選択するように指示する)が取得された後、第3の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、ユーザ設定情報が更新される。ユーザ設定情報が更新された後、第2のシナリオが次に別のシナリオから切り替えられるときに第3の操作インターフェースが表示される。本明細書における第2の操作インターフェースは、ユーザが第2のシナリオに一致する操作インターフェースを修正する前の、ユーザ設定情報内の第2のシナリオに一致する操作インターフェースであることに留意されたい。加えて、任意選択で、第1のシナリオでは、ユーザはまた、第1のシナリオに一致する予め設定された操作インターフェースとして別の操作インターフェースを選択してもよい。原理は上記と同様であり、詳細は再び説明されない。
【0266】
現在の操作インターフェースが予め設定された操作インターフェースと同じであるかどうかを検出することは、現在のピクチャの各ピクセルが予め設定されたピクチャの各ピクセルと一致することを意味しないことに留意されたい。これは、同じ操作インターフェースが異なる状態を有し得るためである。例えば、仮想ボタンがオンになっている場合とオフになっている場合がある。この場合、ピクチャは異なるが、ピクチャは依然として同じ操作インターフェースに属する。2つの操作インターフェースの機能が異なる場合、例えば、車両速度を制御するための機能ページが、エアコンの温度を制御するための機能ページに切り替えられる場合、この場合は、2つの操作インターフェースが異なると理解され得る。もちろん、ユーザは、操作インターフェースをカスタマイズしてもよく、車両速度を制御するためのボタンおよびエアコンの温度を制御するためのボタンは、同じ操作インターフェースに表示されてもよい。この場合、カスタマイズされた操作インターフェースは、単に車両速度を制御するための操作インターフェースと同じ操作インターフェースではないことを理解されたい。
【0267】
本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第1のシナリオは、車両の初期シナリオであり得、例えば、車両が始動された後のシナリオであり得ることに留意されたい。第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースは、車両が始動された後の操作インターフェースであり得る。別の例として、第1のシナリオは、車両が走行しているシナリオであってもよい。本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第2のシナリオは、車両が走行しているシナリオであり得る。本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第2のシナリオは、第1のシナリオの後に現れることに留意されたい。この順序(sequence)は、時系列的であってもよいし、例えば、最初は駐車場で、次に高速道路で、というように空間的位置における順序の違いであってもよい。あるいは、このシーケンスは、例えば、最初は休憩および睡眠シナリオで、次に映画シナリオで、というように他の設定における違いであってもよい。シナリオ切り替えは、通常、車両位置の移動、車両設定の変更、時間の変更などを伴う。可能なシナリオ切り替えプロセスにおいて、車両の初期シナリオは、第1のシナリオ、例えば、車両が自宅駐車場で充電される電力補充シナリオである。10分後、シナリオが変化する。例えば、車両が高速道路に入り、都市通勤シナリオに入る場合、第2のシナリオは、都市通勤シナリオであり得る。別の例として、第1のシナリオが都市通勤シナリオである場合、車両が会社の駐車場に入った後に自動駐車の準備をするとき、第2のシナリオは自動駐車シナリオであり得る。例えば、車両が高速道路を自動運転するとき、第1の操作インターフェースは、車両の運転速度範囲を制御するために使用される操作インターフェースであり得る。その後、車両が高速道路から離れ、休憩のためにサービスエリアに入るとき、第2の操作インターフェースは、視聴覚エンターテインメント操作インターフェースであり得、表示される視聴覚エンターテインメント操作インターフェースは図5-bに示され得る。
【0268】
第1のシナリオまたは第2のシナリオの具体的な内容は、本出願において限定されない。新しいシナリオの継続的な出現により、車両はまた、シナリオの変化に基づいて、表示されるべき操作インターフェースを適応的に調整して、操作効率を改善し、より良好な運転体験をユーザにもたらし得る。
【0269】
任意選択で、車両によるシナリオの認識においてエラーが発生したとき、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第2のシナリオを取得した後、方法は、第3のユーザ命令を取得するステップであって、第3のユーザ命令は、第2のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第3のユーザ命令が第2のシナリオに切り替えるように指示する場合、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップ、または第3のユーザ命令が第2のシナリオに切り替えないように指示する場合、任意選択で、第1のシナリオを維持し続け、第1のシナリオに一致する操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。任意選択で、方法は、第4のユーザ命令を取得するステップであって、第4のユーザ命令は、第3のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第3のシナリオに一致する第4の操作インターフェースを取得するステップと、第4の操作インターフェースを表示するステップとを含む。
【0270】
本出願の実施形態において提供される表示方法によれば、シナリオ切り替えを実施することができる。シナリオ切り替えは、タッチスクリーン上でユーザによって実行される操作、ユーザの音声命令、ジェスチャ命令などを使用することによって実施され得る。例えば、可能な実装形態では、ユーザは、タッチスクリーン上でスライド操作を実行することによって、シナリオ切り替えを実施し得る。
【0271】
ユーザは、あるシナリオタイプから別のシナリオタイプに切り替えること、またはあるシナリオタイプのサブシナリオから異なるシナリオタイプのサブシナリオに切り替えることができる。2つのケースの違いは、シナリオレイヤの分類にある。本出願のこの実施形態では、シナリオ分割レイヤは限定されず、シナリオは、1つのレイヤ、2つのレイヤ、またはより多くのレイヤに分割され得る。あるシナリオタイプから別のシナリオタイプに切り替える場合、例えば、ユーザが、「運転シナリオ」から「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に切り替わるとき、またはユーザが、「運転シナリオ」内の「都市通勤シナリオ」から「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」内の「休憩および睡眠」シナリオに切り替わるとき、タッチスクリーンは、図6-aに示される操作インターフェースから図6-bに示されるマルチメディア制御操作インターフェースに切り替わり得る。
【0272】
加えて、ユーザは、同じシナリオタイプ内の異なるサブシナリオ間で切り替わることができる。別の例として、ユーザは、「運転シナリオ」内の「都市通勤シナリオ」から「運転シナリオ」内の「ビジネスコンフォートシナリオ」に切り替わり得る。
【0273】
本出願の実施形態において提供される制御方法は、高い柔軟性を有することに留意されたい。同じシナリオタイプにおいてタッチスクリーンによって表示される操作インターフェースを統一したままにすることまたは互いに関連付けられたままにすることができ、または異なる操作インターフェースを同じシナリオタイプにおける異なるサブシナリオにおいてタッチスクリーンによって表示することができる。
【0274】
可能な実装形態では、例えば、ユーザが「都市通勤シナリオ」から「ビジネスコンフォートシナリオ」に切り替わるとき、タッチスクリーンは、前述の2つのシナリオの両方において同じ操作インターフェースを表示し得、例えば、操作インターフェースは、車両速度情報操作インターフェースであってもよいし、関連付けられたギア情報操作インターフェースであってもよい。複数のタッチ表示装置が存在する場合、複数の関連付けられた操作インターフェースも同時に表示され得る。例えば、図6-aに示すように、ギア制御操作インターフェースおよび車両速度制御操作インターフェースは、2つのタッチスクリーン上に同時に表示され得る。
【0275】
本出願のいくつかの実施形態において提供される「シナリオタイプ」は、「全体的なシナリオ」としても理解され得ることに留意されたい。例えば、「運転シナリオ」または「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」は、それぞれあるタイプのシナリオとして表現されてもよいし、全体的なシナリオとして用いられてもよい。例えば、「運転シナリオ」には、より具体的なサブシナリオがあり、例えば、「運転シナリオ」は、「都市通勤」シナリオであってもよいし、「長距離移動」シナリオであってもよいし、「トラック競技」シナリオであってもよい。別の例として、「レジャーおよびリラクゼーション」シナリオタイプは、「休憩および睡眠」ならびに「マッサージおよびリラクゼーション」などのサブシナリオをさらに含む。具体的なシナリオ分割は、本出願では限定されず、単に説明のための例として使用される。
【0276】
加えて、本出願において提供される表示方法は、シナリオに基づいて、シナリオに一致するフィードバックモードを取得するステップをさらに含む。本方法は、本出願において提供される表示装置およびハンドルに適用され得る。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0277】
シナリオ切り替え時、例えば、都市通勤シナリオに入ると、フィードバック強度が強くなり得、フィードバック方式が振動フィードバックになり得、フィードバック音量および振動振幅は大きくなり得る。しかしながら、休憩および睡眠シナリオに入ると、フィードバック強度が弱くなり得、フィードバック方式が音声フィードバックまたは輝度フィードバックになり得、輝度は低くなり得、音量は小さくなり得る。シナリオ切り替え時、シナリオに一致するフィードバックモードも切り替えられ得る。
【0278】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、ピクチャ、または輝度フィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0279】
本出願は、表示装置を提供し、表示装置は、表示ユニットおよび記憶ユニットを含み得る。表示装置は、前述の表示方法を実行し得る。表示装置に基づいて、本出願の実施形態は、データインマイグレーションおよびアウトマイグレーション方法をさらに提供する。
【0280】
可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、記憶ユニットをさらに含む。記憶ユニットは、ユーザが車両を使用するときに発生する車両データおよびユーザプライバシーデータのようなデータを記憶するように構成される。ユーザが車両から降りると、ユーザは、車両盗難時のユーザデータの損失を回避するために、車両からタッチ表示ユニットを取り出すことができる。加えて、タッチ表示ユニットに含まれる記憶ユニットは、ユーザの車両設定を記憶するようにさらに構成され得る。ユーザは、元の車両のすべての個人データおよびユーザが好む車両設定のような情報を、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットに記憶し得る。ユーザが車両を変更するとき、ユーザは、元の車両のタッチ表示ユニットを新しい車両のタッチ表示ユニットに取り付けて、ユーザ選好の同期および個人データの移行を実施してもよい。
【0281】
可能な実装形態では、図10に示すように、ユーザがデータを外部に移行する必要があるとき、ユーザは、タッチスクリーン上で操作を実行することによってアウトマイグレーション機能をアクティブ化し得る。ユーザのデータアウトマイグレーション命令を取得した後に、デバイスは、まず、自己検出を実行し得、例えば、デバイスの現在の取り付け状態を検出し得る。現在のデバイスが正しく取り付けられていない場合、アウトマイグレーション対象のデータ(to-be-migrated-out data)を記憶するように構成されたデバイス、例えば、本出願において提供されるタッチスクリーンを含むデバイス、を取り付け直すようにユーザに促すために、ユーザに警告が送信され得る。
【0282】
任意選択で、車両識別情報がさらに検出されてもよい。認識情報は、ユーザ許可および車両許可を保証し、ユーザのプライバシーを保護するために、車両のアイデンティティ認識情報を含み得る。また、認識情報は、車両に記憶することができるデータのタイプおよび車両に記憶することができる設定パラメータのタイプを決定するために、車両タイプまたは機能情報を含み得る。このようにして、現在の車両を次に使用するときに、関連する設定情報またはデータがロードされ得る。
【0283】
任意選択で、データアウトマイグレーションプロセスは、ユーザ情報を取得することをさらに含んでもよい。このようにして、ユーザ許可は、ユーザアカウント情報に基づいて決定され得、車両内のユーザのデータまたは設定情報は、ユーザアカウントに関連付けられ得、クラウドに簡便にアップロードされるか、または各端末に同期される。
【0284】
任意選択で、少なくとも1つのユーザアカウントが車両に記憶されている場合、同期対象データが関連付けられているユーザアカウントは、ユーザの選択に基づいて決定されてもよい。例えば、1つのみのユーザアカウントのデータが移行されてもよく、または許可制御を有するすべてのユーザアカウントのデータが移行されてもよい。
【0285】
任意選択で、ユーザは、アウトマイグレーションモードをさらに選択してもよい。車両内のデータを電子デバイスに移行するプロセスにおいて、ユーザによるデータアウトマイグレーション方式およびデータ記憶方式の選択は、アウトマイグレーションモード情報に基づいて決定され得る。例えば、アウトマイグレーションモードは、データが電子デバイスに移行された後に車両のローカルデータが削除されることであってもよい。別の例として、アウトマイグレーションモードは、アウトマイグレーションデータが電子デバイスに記憶された後に車両のローカルアウトマイグレーションデータが保持されることであってもよい。別の例として、アウトマイグレーションモードは、車両内にローカルに記憶されたデータが削除され、データがクラウドに一元的にアップロードされることであってもよい。別の例として、データが移行された後、車両の工場設定が復元されてもよく、または車両内の現在のユーザアカウントのすべてのデータがクリアされてもよい。自動車共有シナリオでは、個人のプライバシー情報の漏洩を効果的に回避することができる。ここで、アウトマイグレーションモードは、別のタイプであってもよい。これは単なる例であり、本出願のこの実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。
【0286】
同様に、本出願の一実施形態は、データインマイグレーション方法をさらに提供する。図11に示すように、方法は、デバイスの取り付け状態を検出するステップ、車両識別情報を検出するステップ、ユーザアカウント情報を取得するステップ、インマイグレーションモードを選択するステップ、車両を工場設定に復元するステップ、ユーザの選択されたデータを車両に書き込むステップ、ユーザ設定を初期化するステップなどを含み得る。これらのステップは、データアウトマイグレーション方法と同様であり、アウトマイグレーションモードの説明が参照され得る。データインマイグレーション方法に関して、インマイグレーションモードは、電子デバイス内のデータが保持され、ユーザの設定情報およびデータが車両にインポートされることであってもよく、またはインマイグレーションモードは、電子デバイス内のデータが削除され、車両内のインマイグレーション対象のデータのみが記憶されることであってもよく、またはインマイグレーションデータは、クラウドに記憶されてもよく、携帯電話、コンピュータ、車両などによっていつでもアクセスおよび更新されてもよい。
【0287】
クラウドを使用することによってユーザのデータを同期させるための方法と比較して、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットを使用する方法が使用され、それにより、ユーザは、単純な取り付けステップを実行するだけで、データマイグレーションおよび選好設定のステップを完了することができることに留意されたい。この解決策は、単純な操作および短い時間消費という利点を有するだけでなく、ユーザの大量のネットワークトラフィック料金を節約することができ、ユーザデータセキュリティを保証し、個人のプライバシーデータの漏洩のリスクを低減することができる。
【0288】
本出願は、車両をさらに提供する。車両は、前述の表示装置またはハンドルを含むか、または車両は、本出願の実施形態において提供される表示方法、フィードバック方法、またはデータインマイグレーション/アウトマイグレーション方法を実行することができる。
【0289】
結論として、本出願において提供される表示方法、表示装置、ハンドル、および車両は、豊富でパーソナライズされた操作インターフェースをユーザに提供することができ、操作インターフェースは、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作入力を提供する。これにより、運転安全性および衝突安全性が確保されるだけでなく、ユーザ操作効率が向上し、誤操作リスクが低減される。加えて、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、および車両はさらに、ハードウェアアップグレードをより簡便に実施し、アップグレードステップおよび取り付け要件を簡略化し、ユーザのパーソナライズされた構成に対してより多くの可能性をもたらすことができる。
【0290】
加えて、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、本出願の実施形態において提供される前述の方法を実行することが可能になる。
【0291】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、本出願の実施形態において提供される前述の方法を実行することが可能になる。
【0292】
実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了され得る。本出願の実施形態を参照して開示された通信の方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ内に位置し得る。記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。繰り返しを避けるために、詳細はここでは再び説明されない。
【0293】
本出願のこの実施形態では、メモリは、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサに提供し得ることを理解されたい。
【0294】
本出願の実施形態では、「第1の」、「第2の」、および様々な数値は、説明を容易にするために区別するために使用されているにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するために、例えば、異なるシナリオおよび操作インターフェースを区別するために使用されないことに留意されたい。
【0295】
本明細書における「および/または」という用語は、関連するオブジェクト間の相関関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、という3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般に、関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。
【0296】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0297】
当業者は、本明細書で開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を使用して、特定の用途ごとに説明された機能を実装し得るが、その実装形態が本出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0298】
簡便かつ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解され得る。詳細はここでは再び説明されない。
【0299】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムへと組み合わされてもよいし統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてもよいし、実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通して実装され得る。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または別の形態で実装され得る。
【0300】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもなくてもよいし、1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択され得る。
【0301】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0302】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。この理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)に、本出願の実施形態において説明される方法のステップのすべてまたはいくつかを実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディクス、または光ディスクを含む。
【0303】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に想到される任意の変形または置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3-a】
図3-b】
図4-a】
図4-b】
図4-c】
図4-d】
図4-e】
図5-a】
図5-b】
図5-c】
図5-d】
図5-e】
図5-f】
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両操作インターフェースを表示するための方法であって、
状態情報を取得するステップであって、前記状態情報は環境情報を含む、ステップと、
前記状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップと、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップと、
前記第1の操作インターフェースを表示するステップと
を含む方法。
【請求項2】
ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、
前記ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、前記ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、前記シナリオと前記操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップと
をさらに含み、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得する前記ステップは、具体的には、
前記ユーザ設定情報に基づいて、前記第1のシナリオに一致する前記第1の操作インターフェースを取得するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
第1のユーザ命令を取得するステップであって、前記第1のユーザ命令は、前記第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして前記第1の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップと、
前記第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、前記ユーザ設定情報を更新するステップと
をさらに含み、
前記第2の操作インターフェースは、前記ユーザ設定情報内にあり、前記第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、または事故情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記状態情報は、車両情報をさらに含み、前記車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
車両操作インターフェースを表示するための装置であって、
状態情報を取得するように構成された取得ユニットであって、前記状態情報は環境情報を含む、取得ユニットと、
前記状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するように構成された処理ユニットであって、
前記第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成された、処理ユニットと、
前記第1の操作インターフェースを表示するように構成された表示ユニットと
を備える、装置。
【請求項7】
ユーザアイデンティティ情報を取得するように構成されたアイデンティティ情報取得ユニット
をさらに備え、
前記処理ユニットは、前記ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するようにさらに構成され、前記ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、前記シナリオと前記操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含み、
前記処理ユニットは、前記ユーザ設定情報に基づいて、前記第1のシナリオに一致する前記第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成される、
請求項に記載の装置。
【請求項8】
第1のユーザ命令を取得するように構成された受信ユニットであって、前記第1のユーザ命令は、前記第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして前記第1の操作インターフェースを選択するように指示する、受信ユニット
をさらに備え、
前記処理ユニットは、前記第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なるとき、前記ユーザ設定情報を更新するようにさらに構成され、
前記第2の操作インターフェースは、前記ユーザ設定情報内にあり、前記第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである、
請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の装置。
【請求項10】
前記状態情報は、車両情報をさらに含み、前記車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む、
請求項に記載の装置。
【請求項11】
ハンドルであって、
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された第1の操作ユニットであって、前記操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、前記状態情報は環境情報を含む、第1の操作ユニットと、
前記第1の操作ユニットが着脱可能に取り付けられる第1の取り付け部と
を備えるハンドル。
【請求項12】
前記第1の操作ユニットは、前記第1の取り付け部に対して磁気的に固定して取り付けられる、請求項11に記載のハンドル。
【請求項13】
前記第1の操作ユニットは、第1の接続部をさらに備え、前記第1の取り付け部は、第2の接続部をさらに備え、前記第1の操作ユニットは、前記第1の接続部および前記第2の接続部を使用することによって前記第1の取り付け部に固定される、請求項11に記載のハンドル。
【請求項14】
前記第1の操作ユニットは、ワイヤレス充電受信端を備え、前記第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端を備え、前記第1の取り付け部は、前記ワイヤレス充電送信端および前記ワイヤレス充電受信端を介して前記第1の操作ユニットに電力を供給する、請求項11に記載のハンドル。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコードまたは命令を記憶し、前記コードまたは前記命令が実行されると、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、自動車分野に関し、特に、表示方法、表示デバイス、ハンドルおよび車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドルは、自動車の重要な部品の1つである。ドライバは、ハンドルを制御することによって、自動車の走行方向を制御することができる。自動車技術の発展に伴い、車載デバイスに対する制御要件の多様化が進み、より多くの機能がハンドルに組み込まれる。対応する機能ボタンは、ハンドルリムおよびハンドルスポークに配置され、多機能ハンドルが出現する。多機能ハンドル上の共通ボタンの機能には、Bluetooth(登録商標)通話オン/オフ、マルチメディア制御、クルーズコントロールオン/オフおよび設定、音声アシスタントウェイクアップ、音声制御および調整、計器制御/電子制御ユニット制御、車線維持/車線逸脱アラート制御、カスタマイズされた機能ボタンなどが含まれる。今日、自動車はより多くの機能を有するが、ハンドル上に機能ボタンを配置するためのスペースは限られている。そのため、すべての機能に対して物理ボタンを配置することは困難である。加えて、異なるモデルの車両は、異なる数またはタイプの機能をさらに有することがあり、したがって、ハンドル上の機能ボタンのタイプ、数、および配置レイアウトを柔軟に調整することは困難である。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、ハンドル、電子デバイス、車両、および制御方法を提供する。本出願において提供されるハンドルは、豊富な制御メニューをユーザに提供することができ、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作入力を提供する。
【0004】
本出願の第1の態様は、車両操作インターフェースを表示するための方法を提供する。第1の態様の第1の可能な実装形態において、本方法は、状態情報を取得するステップであって、状態情報は環境情報を含む、ステップと、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップと、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップと、第1の操作インターフェースを表示するステップとを含む。
【0005】
任意選択で、本出願において提供される表示方法によれば、環境、車両状態などが変化したときに操作インターフェースが更新されてもよく、それにより、ユーザによる特定のボタンまたは機能エントリを探す複雑な操作が簡略化され、操作インターフェースの適応的な切り替え機能がユーザに提供される。異なる環境では、操作に対するユーザの要求が変化し得る。多様な操作インターフェースおよび適応インターフェース調整機構が提供され、それにより、ユーザは、ユーザの要求により適した操作インターフェースを取得し得る。
【0006】
任意選択で、現在のシナリオは、環境情報に基づいて取得されてもよい。任意選択で、現在のシナリオは、車両情報に基づいて取得されてもよい。シナリオの導入により、同じサブシナリオタイプの統一された管理および推奨が容易になる。例えば、統一されたシナリオタイプの異なる関連シナリオでは、相関のある異なる操作インターフェースが表示されてもよい。このようにして、ユーザによる操作インターフェースの選択の効率を向上させることができ、操作インターフェースを推奨する成功率を向上させることができ、ユーザが特定の操作インターフェースを探す時間を短縮することができる。加えて、シナリオを導入することによって、入力情報(例えば、車両状態情報および/または環境情報)の変化によって引き起こされる操作インターフェースの高頻度の切り替えの可能性を低減することができ、ユーザへの干渉が低減され、ユーザの運転信頼性を向上させる。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、本方法は、ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップとをさらに含む。第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップは、具体的には、ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップを含む。
【0008】
第1の態様の第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、本方法は、第1のユーザ命令を取得するステップであって、第1のユーザ命令は、第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして第1の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップと、第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、ユーザ設定情報を更新するステップとをさらに含み、第2の操作インターフェースは、ユーザ設定情報内にあり、第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである。
【0009】
任意選択で、本出願の第1の態様において提供される方法では、操作インターフェースは、ユーザの選択に基づいてさらに切り替えられてもよい。これにより、ユーザは、操作インターフェースの切り替えをより柔軟に制御することができる。ユーザが前の操作インターフェースに戻りたい場合、ユーザは、1つのボタンをタップして、前の操作インターフェースに戻ることができる。加えて、これは、操作インターフェースが誤って切り替えられたときに手動補正オプションを導入する可能性も提供する。
【0010】
任意選択で、本出願において提供される表示方法において、操作インターフェースはさらに、ユーザアイデンティティに基づいて表示されてもよい。これは、ユーザが設定をカスタマイズするためのより多くのタイプの選択を提供する。このようにして、ハンドルの制御ボタンの数が限られている、またはレイアウト位置が固定され、変更することができないという問題を、ハンドルが制限された配置空間を有するという前提で、効果的に解決することができる。
【0011】
任意選択で、予め設定されたシナリオは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0012】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0013】
任意選択で、予め設定されたシナリオと操作インターフェースとの間の対応関係は、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。ユーザ設定情報に基づいて、よりパーソナライズされた体験がユーザに提供され得、より柔軟な操作体験がユーザに提供され得る。ユーザは、選好に基づいて特定のシナリオにおける操作インターフェースを設定して、車両または車載デバイスに対してより効率的な制御を実施し得る。ユーザ設定情報が更新される。ユーザによる操作インターフェースの設定が変更されると、ユーザの最新の設定が記録されて、次回、更新された操作インターフェースを提供し得る。これにより、ユーザ体験が向上する。
【0014】
任意選択で、車両がシナリオを誤って認識した場合、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップの後に、本方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第2のユーザ命令は、第1のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えるように指示する場合、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ、または第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えないように指示する場合、第3の命令を取得ステップであって、第3の命令は、第2のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップと、第2の操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。
【0015】
第1の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
任意選択で、環境情報は、複数の次元の情報、例えば、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報を含んでもよい。環境情報が変化すると、より適切な操作インターフェースが提供され得、それにより、ユーザが特定の機能操作ボタンを探す時間が短縮され、ユーザによって適切なアクションを実行する効率が向上する。これにより、運転体験および運転安全性が効果的に向上する。
【0017】
第1の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、状態情報は、車両情報をさらに含み、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
豊富な情報入力により、現在の操作要件により適した操作インターフェースがユーザに提供され得る。任意選択で、情報の入力ソースは、車両状態情報であってもよく、車両の機能および状態を十分に考慮することで、利用可能な操作インターフェースがユーザに提供される。任意選択で、情報の入力ソースは、車外の情報であってもよく、車外の環境情報を十分に考慮することで、異なる環境における最適な操作インターフェースがユーザに提供されてもよい。このようにして、操作インターフェースの表示の多様性および柔軟性を向上させることができ、より良好な操作体験をユーザにもたらすことができる。
【0019】
第1の態様の第1から第5の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップの後に、本方法は、第1のシナリオに基づいて、第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するステップをさらに含む。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、およびピクチャフィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0021】
第1の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、車両は、ハンドルを使用することによって第1の操作インターフェースを表示し、本方法は、ハンドル角を取得するステップと、ハンドル角に基づいて第1の操作インターフェースの表示角を調整するステップとをさらに含む。
【0022】
このようにして、異なるハンドル角に対してより適したピクチャ操作角度がユーザに提供され得る。ハンドル角がゼロでないとき、識別および操作により便利な操作インターフェースがユーザに提供され得る。
【0023】
第1の態様の第1から第7の可能な実装形態によれば、第8の可能な実装形態において、車両は、第1の表示装置および第2の表示装置を含み、第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを含む。第1の操作インターフェースを表示するステップは、具体的には、第1の表示装置を使用することによって第1のサブインターフェースを表示し、第2の表示装置を使用することによって第2のサブインターフェースを表示するステップとを含む。
【0024】
任意選択で、本出願において提供される表示方法は、少なくとも1つの操作ユニットを含むハンドルに適用されてもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の同じまたは異なる操作インターフェースが同時に表示されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0025】
本出願の第2の態様は、車両操作インターフェースを表示するための装置を提供する。第1の可能な実装形態では、本装置は、状態情報を取得するように構成された取得ユニットであって、状態情報は環境情報を含む、取得ユニットと、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するように構成された処理ユニットであって、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成された処理ユニットと、第1の操作インターフェースを表示するように構成された表示ユニットとを含む。
【0026】
任意選択で、本出願において提供される表示装置によれば、環境、車両状態などが変化したときに操作インターフェースが更新されてもよく、それにより、ユーザによる特定のボタンまたは機能エントリを探す複雑な操作が簡略化され、操作インターフェースの適応的な切り替え機能がユーザに提供される。異なる環境では、操作に対するユーザの要求が変化し得る。多様な操作インターフェースおよび適応インターフェース調整機構が提供され、それにより、ユーザは、ユーザの要求により適した操作インターフェースを取得し得る。
【0027】
任意選択で、現在のシナリオ情報は、環境情報および/または車両状態情報に基づいて取得されてもよい。シナリオ情報の導入により、同じサブシナリオタイプの統一された管理および推奨が容易になる。例えば、統一されたシナリオタイプの異なる関連シナリオでは、相関のある異なる操作インターフェースが表示されてもよい。このようにして、ユーザによる操作インターフェースの選択の効率を向上させることができ、操作インターフェースを推奨する成功率を向上させることができ、ユーザが特定の操作インターフェースを探す時間を短縮することができる。加えて、シナリオを導入することによって、入力情報(例えば、車両状態情報および/または環境情報)の変化によって引き起こされる操作インターフェースの高頻度の切り替えの可能性を低減することができ、ユーザへの干渉が低減され、ユーザの運転信頼性を向上させる。
【0028】
第2の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、本装置は、ユーザアイデンティティ情報を取得するように構成されたアイデンティティ情報取得ユニットを含む。処理ユニットは、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するようにさらに構成され、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。処理ユニットは、ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するようにさらに構成される。
【0029】
任意選択で、本出願の第2の態様において提供される表示装置はさらに、ユーザの選択に基づいて操作インターフェースを切り替えてもよい。これにより、ユーザは、操作インターフェースの切り替えをより柔軟に制御することができる。ユーザが前の操作インターフェースに戻りたい場合、ユーザは、1つのボタンをタップして、前の操作インターフェースに戻ることができる。加えて、これは、操作インターフェースが誤って切り替えられたときに手動補正オプションを導入する可能性も提供する。
【0030】
任意選択で、本出願において提供される表示装置はさらに、ユーザアイデンティティに基づいて操作インターフェースを表示してもよい。これは、ユーザが設定をカスタマイズするためのより多くのタイプの選択を提供する。このようにして、ハンドルの制御ボタンの数が限られている、またはレイアウト位置が固定され、変更することができないという問題を、ハンドルが制限された配置空間を有するという前提で、効果的に解決することができる。
【0031】
任意選択で、予め設定されたシナリオは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0032】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。
【0033】
任意選択で、予め設定されたシナリオと操作インターフェースとの間の対応関係は、ユーザによってカスタマイズされてもよいし、システムによって予め設定されてもよい。ユーザ設定情報に基づいて、よりパーソナライズされた体験がユーザに提供され得、より柔軟な操作体験がユーザに提供され得る。ユーザは、選好に基づいて特定のシナリオにおける操作インターフェースを設定して、車両または車載デバイスに対してより効率的な制御を実施し得る。ユーザ設定情報が更新される。ユーザによる操作インターフェースの設定が変更されると、ユーザの最新の設定が記録されて、次回、更新された操作インターフェースを提供し得る。これにより、ユーザ体験が向上する。
【0034】
任意選択で、車両がシナリオを誤って認識した場合、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第1のシナリオを取得した後、本方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第2のユーザ命令は、第1のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えるように指示する場合、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ、または第2のユーザ命令が第1のシナリオに切り替えないように指示する場合、第3の命令を取得ステップであって、第3の命令は、第2のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップと、第2の操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。
【0035】
第2の態様の第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、本装置は、第1のユーザ命令を取得するように構成された受信ユニットであって、第1のユーザ命令は、第1のシナリオに一致する操作インターフェースとして第1の操作インターフェースを選択するように指示する、受信ユニットを含む。処理ユニットは、第1の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なるとき、ユーザ設定情報を更新するようにさらに構成される。第2の操作インターフェースは、ユーザ設定情報内にあり、第1のシナリオに現在一致する操作インターフェースである。
【0036】
第2の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
任意選択で、環境情報は、複数の次元の情報、例えば、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報を含んでもよい。環境情報が変化すると、より適切な操作インターフェースが提供され得、それにより、ユーザが特定の機能操作ボタンを探す時間が短縮され、ユーザによって適切なアクションを実行する効率が向上する。これにより、運転体験および運転安全性が効果的に向上する。
【0038】
第2の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、状態情報は、車両情報をさらに含み、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
豊富な情報入力により、現在の操作要件により適した操作インターフェースがユーザに提供され得る。任意選択で、情報の入力ソースは、車両状態情報であってもよく、車両の機能および状態を十分に考慮することで、利用可能な操作インターフェースがユーザに提供される。任意選択で、情報の入力ソースは、車外の情報であってもよく、車外の環境情報を十分に考慮することで、異なる環境における最適な操作インターフェースがユーザに提供されてもよい。このようにして、操作インターフェースの表示の多様性および柔軟性を向上させることができ、より良好な操作体験をユーザにもたらすことができる。
【0040】
第2の態様の第1から第5の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、処理ユニットは、第1のシナリオに基づいて、第1のシナリオに一致するフィードバックモードを取得するようにさらに構成される。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、およびピクチャフィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0042】
第2の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、車両は、ハンドルを使用することによって第1の操作インターフェースを表示し、取得ユニットは、ハンドル角を取得するようにさらに構成される。処理ユニットは、ハンドル角に基づいて第1の操作インターフェースの表示角を調整するようにさらに構成される。
【0043】
このようにして、異なるハンドル角に対してより適したピクチャ操作角度がユーザに提供され得る。ハンドル角がゼロでないとき、識別および操作により便利な操作インターフェースがユーザに提供され得る。
【0044】
第2の態様の第1から第7の可能な実装形態によれば、第8の可能な実装形態において、表示ユニットは、第1の表示サブユニットおよび第2の表示サブユニットを含み、第1の操作インターフェースは、第1のサブインターフェースおよび第2のサブインターフェースを含む。第1の表示サブユニットは、第1のサブインターフェースを表示するように構成され、第2の表示サブユニットは、第2のサブインターフェースを表示するように構成される。
【0045】
任意選択で、本出願において提供される表示方法は、少なくとも1つの操作ユニットを含むハンドルに適用されてもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の同じまたは異なる操作インターフェースが同時に表示されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0046】
本出願の第3の態様は、ハンドルを提供する。第3の態様の第1の可能な実装形態では、ハンドルは以下を含む:
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された第1の操作ユニットであって、操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、状態情報は環境情報を含む、第1の操作ユニット;および
第1の操作ユニットが着脱可能に取り付けられる第1の取り付け部。
【0047】
任意選択で、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
任意選択で、操作インターフェースはまた、車両情報に基づいて取得されてもよい。車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
任意選択で、操作インターフェースはまた、ユーザ設定情報に基づいて取得されてもよい。ユーザ設定情報は、ユーザアイデンティティ情報に基づいて取得されてもよく、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースが取得される。
【0050】
任意選択で、本出願の第3の態様において提供されるハンドルにおいて、第1の操作ユニットは、ハンドルに着脱可能に接続されてもよい。これにより、第1の操作ユニットのアップグレードが容易になる。車両の更新速度が絶えず加速されていることを考慮して、ユーザの絶えずアップグレードされる機能要求により良く適合するために、第1の操作ユニットは別個に交換され、車両がハードウェアを簡便に更新できることを保証し得る。
【0051】
任意選択で、可能な実装形態では、第1の操作ユニットは、ハンドルと一体化されてもよい。第1の操作ユニットおよびハンドルは一体化されている。これは、コストの削減、信頼性の向上、衝突時のセキュリティリスクの低減に役立つ。
【0052】
第3の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、第1の取り付け部に対して磁気的に固定して取り付けられる。
【0053】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、磁気吸引を介してハンドル本体に接続されてもよい。磁気吸引接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を向上させることができる。加えて、磁気接続は、分解および位置決めにも便利である。取り付けの間、磁気吸引は、ユーザが第1の操作ユニットをハンドルに取り付けることができるように、取り付けのための案内をさらに提供し得る。第1の操作ユニットが取り付け点に近い位置に配置されるとき、磁気吸引部は、吸引によって第1の操作ユニットをハンドルと位置合わせして、位置合わせおよび取り付けを容易にし得る。
【0054】
第3の態様の第1および第2の可能な実装形態によれば、第3の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、第1の接続部をさらに含み、第1の取り付け部は、第2の接続部をさらに含み、第1の操作ユニットは、第1の接続部および第2の接続部を使用することによって第1の取り付け部に固定される。
【0055】
任意選択で、接続部は、スナップフィット接続部であってもよい。スナップフィット接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を効果的に向上させることができる。第1の操作ユニットがハンドルに取り付けられてロック状態にあるとき、車両衝突時に第1の操作ユニットまたは第1の操作ユニットの一部が脱落または飛散することによって乗員が負傷することを効果的に防止することができ、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0056】
第3の態様の第1から第3の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、ワイヤレス充電受信端を含み、第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端を含み、第1の取り付け部は、ワイヤレス充電送信端およびワイヤレス充電受信端を介して第1の操作ユニットに電力を供給する。
【0057】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、ハンドルによってワイヤレスに給電されてもよい。ワイヤレス電力供給は、ハードウェアインターフェースを削減し、第1の操作ユニットの防塵および防水能力を効果的に向上させ得る。加えて、第1の操作ユニットの分解および組立の利便性を向上させることができる。
【0058】
任意選択で、可能な実装形態では、ハンドルは、ワイヤード接続方式で第1の操作ユニットに電力を供給してもよい。ワイヤード接続方式を電力供給に使用する場合、電力供給伝送の安定度を向上させることができる。第1の操作ユニットとハンドルとが一体化されると、システム構成が簡略化され、信頼性が向上する。
【0059】
第3の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、ハンドルは、第1のインターフェースを含み、第1の操作ユニットは、第1のインターフェースを介してハンドルとの通信接続を確立する。
【0060】
第3の態様の第1から第4の可能な実装形態によれば、第6の可能な実装形態において、第1の操作ユニットは、ワイヤレス通信ユニットをさらに含む。ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される。
【0061】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で第1の操作ユニットとの通信接続を確立してもよい。通信接続の実行にワイヤレス方式が使用されると、ハードウェアインターフェース接続を簡略化することができ、第1の操作ユニットが任意の車載ユニットとのワイヤレス通信接続を確立するのに便利である。通信接続の実行にワイヤード方式が使用されると、通信接続の安定性を向上させることができ、第1の操作ユニットが車両をリアルタイムで制御することを保証することができる。
【0062】
第3の態様の第1から第6の可能な実装形態によれば、第7の可能な実装形態において、ハンドルは、エアバッグ収容部をさらに含み、エアバッグ収容部は、ハンドルの回転平面への第1の操作ユニットの投影と重ならない。
【0063】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、エアバッグ収容部は、ハンドルの回転平面への第1の操作ユニットの投影と重ならない。これにより、エアバッグ点火作業プロセスに対する第1の操作ユニットの干渉が回避され、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0064】
任意選択で、可能な実装形態では、エアバッグは代替的に、ハンドルの外側の別の位置から飛び出してもよい。特に、ハンドルリムが不完全な円形または異常な形状である場合には、ドライバを保護するために、エアバッグは別のハンドルリムから飛び出してもよい。
【0065】
第3の態様の第1から第7の可能な実装形態を参照して、第8の可能な実装形態では、ハンドルは、アイデンティティ認識ユニットをさらに含み、アイデンティティ認識ユニットは、指紋認識ユニット、音声認識ユニット、および顔認識ユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
任意選択で、アイデンティティ認識ユニットは、指紋認識ユニットまたは顔認識ユニットであってもよい。代替的に、アイデンティティ認識ユニットは、別の実装形態をさらに含んでもよく、例えば、掌紋認識ユニット、虹彩認証ユニット、または音声認識ユニットであってもよい。ユーザアイデンティティがアイデンティティ認識ユニットによって認識された後、コンテンツを推奨するためのより適切な機能または操作インターフェースが、ユーザ選好に基づいてユーザに提供され得る。
【0067】
任意選択で、ハンドルは、心拍数検出ユニットをさらに含んでもよい。心拍数検出ユニットは、ユーザの心拍数を検出して、ユーザに健康指導を提供し得る。加えて、心拍数検出ユニットは、ユーザの感情を感知するための情報入力を提供して、ユーザの感情を総合的に評価し得る。加えて、心拍数検出ユニットは、ドライバ監視システムのための情報入力をさらに提供し得る。例えば、ユーザが現実の人であるかどうかが心拍数を監視することによって決定され、ユーザがいつでも運転許可を引き継ぐことができる状態にあることを保証し得る。
【0068】
第3の態様の第1から第8の可能な実装形態によれば、第9の可能な実装形態において、ハンドルは、第2の操作ユニットをさらに含み、ハンドルは、第2の取り付け部をさらに含む。第2の操作ユニットは、操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成され、第2の操作ユニットは、第2の取り付け部に着脱可能に取り付けられる。
【0069】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、少なくとも1つの操作ユニットを含んでもよい。例えば、ハンドルは、第1の操作ユニットと第2の操作ユニットとを含み得る。複数の操作ユニットが存在する場合、複数の操作インターフェースが同時に表示され、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。操作ユニットの配置方式において、車両の衝突安全要件が考慮される必要があることに留意されたい。
【0070】
本出願の第4の態様は、電子装置を提供する。第4の態様の第1の可能な実装形態では、電子装置は、以下を含む:
操作インターフェースを表示し、ユーザ命令を受信するように構成された操作ユニットであって、操作インターフェースは、状態情報に基づいて取得され、状態情報は環境情報を含む、操作ユニット;および
電子装置を着脱可能に固定するように構成された第1の接続部。
【0071】
任意選択で、環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
任意選択で、操作インターフェースはまた、車両情報に基づいて取得されてもよい。車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含む。運転状態情報は、運転モード情報、ギア情報、運動状態情報、駆動システム状態情報、エネルギーシステム状態情報、照明システム状態情報、および車両故障情報のうちの少なくとも1つを含む。使用状態情報は、通話状態情報、スクリーンの明るさ、スピーカーの音量、温度調節モード、空気循環モード、シート状態、ウィンドウ状態、および雰囲気ライト状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
任意選択で、操作インターフェースは、ユーザ設定情報に基づいて取得されてもよい。ユーザ設定情報は、ユーザアイデンティティ情報に基づいて取得されてもよく、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む。ユーザ設定情報に基づいて、第1のシナリオに適合する第1の操作インターフェースが取得される。
【0074】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、車両状態情報、環境情報、およびユーザ設定情報のような入力情報に基づいて適切な操作インターフェースを表示して、より快適な操作体験をユーザに提供してもよい。
【0075】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、複数のハードウェア構成ソリューションを有してもよい。車両がハードウェア構成をアップグレードする必要があるとき、低いハードウェア構成を有する電子デバイスが取り外され得、アップグレードされた電子デバイスが取り付けられ得る。
【0076】
第4の態様の第1の可能な実装形態によれば、第2の可能な実装形態において、第1の接続部は、磁気吸引ユニットおよびスナップフィットユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0077】
任意選択で、本出願の第4の態様において提供される電子装置は、磁気吸引、スナップフィット、または磁気吸引とスナップフィットとの組合せにより、本出願の第3の態様において提供されるハンドルに接続されてもよい。電子デバイスは、ハンドルへの電子デバイスの取り付けを容易にするために、またはハンドルからの電子デバイスの取り外しを容易にするために、磁気吸引またはスナップフィットによって接続される。
【0078】
任意選択で、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を、スナップフィット接続によって効果的に向上させてもよい。第1の操作ユニットがハンドルに取り付けられてロック状態にあるとき、車両衝突時に第1の操作ユニットまたは第1の操作ユニットの一部が脱落または飛散することによって乗員が負傷することを効果的に防止することができ、車両衝突時の乗員の安全性を向上させることができる。
【0079】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルでは、第1の操作ユニットは、磁気吸引を介してハンドル本体に接続されてもよい。磁気吸引接続は、第1の操作ユニットとハンドルとの間の接続の信頼性を向上させることができる。加えて、磁気接続は、分解および位置決めにも便利である。取り付けの間、磁気吸引は、ユーザが第1の操作ユニットをハンドルに取り付けることができるように、取り付けのための案内をさらに提供し得る。第1の操作ユニットが取り付け点に近い位置に配置されるとき、磁気吸引部は、吸引によって第1の操作ユニットをハンドルと位置合わせして、位置合わせおよび取り付けを容易にし得る。
【0080】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態を参照して、第3の可能な実装形態において、装置は、ワイヤレス充電受信端をさらに含み、ワイヤレス充電受信端は、電気エネルギーを伝送するように構成される。
【0081】
任意選択で、本出願において提供される電子デバイスは、ワイヤレス充電受信端を含んでもよい。ワイヤレス方式で充電することで、電子デバイスの外部ハードウェアインターフェースが低減され、接続または取り付け方式が簡略化され、電子デバイスの防塵および防水能力が向上することができる。加えて、第1の操作ユニットの分解および組立の利便性を向上させることができる。
【0082】
可能な実装形態では、ワイヤレス通信接続は、ワイヤレス充電トランシーバコイルを使用することによって実装され得る。充電コイルを使用することによってワイヤレス通信接続が確立される場合、ワイヤレス充電コイルは、周波数分割多重化方式または時分割多重化方式で完全に使用され得る。このようにして、電子デバイスの構造を簡略化することができる。
【0083】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態によれば、第4の可能な実装形態において、装置は、通信インターフェースをさらに含み、通信インターフェースは、車載デバイスとの通信接続を確立するように構成される。
【0084】
任意選択で、本出願において提供されるハンドルは、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で第1の操作ユニットとの通信接続を確立してもよい。通信接続の実行にワイヤレス方式が使用されると、ハードウェアインターフェース接続を簡略化することができ、第1の操作ユニットが任意の車載ユニットとのワイヤレス通信接続を確立するのに便利である。通信接続の実行にワイヤード方式が使用されると、通信接続の安定性を向上させることができ、第1の操作ユニットが車両をリアルタイムで制御することを保証することができる。
【0085】
第4の態様の第1または第2の可能な実装形態によれば、第5の可能な実装形態において、装置は、ワイヤレス通信ユニットをさらに含み、ワイヤレス通信ユニットは、車両の車載デバイスとのワイヤレス通信接続を確立するように構成される。
【0086】
第4の態様の第1から第5の可能な実装形態のいずれか1つによれば、第6の可能な実装形態において、装置は、フィードバックユニットをさらに含み、フィードバックユニットは、振動フィードバックユニット、音声フィードバックユニット、およびピクチャフィードバックユニットのうちの少なくとも1つを含む。振動フィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがって振動信号を出力するように構成される。音声フィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがって音声信号を出力するように構成される。ピクチャフィードバックユニットは、ユーザ命令にしたがってピクチャ効果を出力するように構成される。
【0087】
任意選択で、本出願において提供される電子デバイスは、フィードバックユニットをさらに含んでもよい。フィードバックユニットは、車両状態情報、環境情報などに基づいてユーザの操作をフィードバックし得る。例えば、ユーザが操作ユニット上の操作ボタンを押したとき、電子デバイスは、振動信号をフィードバックして、ユーザに触覚を提供し得る。加えて、音声および画像などの他の方式のフィードバックが提供されてもよい。異なる車両状態および/または環境において、または異なるシナリオにおいて、フィードバックユニットのフィードバック方式およびフィードバック強度の両方が適応的に調整されて、ユーザにより良い操作体験を提供し得る。
【0088】
本出願の第5の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コードまたは命令を記憶する。コードまたは命令が実行されると、本出願の第1の態様において提供される任意の方法が実行される。
【0089】
本出願の第6の態様は、車両を提供する。車両は、本出願の第2の態様において提供される任意の装置を含むか、または車両は、本出願の第3の態様において提供される任意のハンドルを含むか、または車両は、本出願の第4の態様において提供される任意の装置を含む。
【0090】
結論として、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、車両、および制御方法は、豊富でパーソナライズされた操作インターフェースをユーザに提供し、操作インターフェースは、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作インターフェースを提供することができる。これにより、運転安全性および衝突安全性が確保されるだけでなく、ユーザ操作効率が向上し、誤操作リスクが低減される。加えて、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、および車両はさらに、ハードウェアアップグレードをより簡便に実施し、アップグレードステップおよび取り付け要件を簡略化し、ユーザのパーソナライズされた構成に対してより多くの可能性をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
図1】本発明の一実施形態による車両機能の概略ブロック図である。
図2】本出願の一実施形態による車両ハンドルのレイアウトの概略図である。
図3-a】本出願の一実施形態によるハンドルシステムのアーキテクチャの概略図である。
図3-b】本出願の一実施形態による別のハンドルシステムのアーキテクチャの概略図である。
図4-a】本出願の一実施形態によるハンドルの概略図である。
図4-b】本出願の一実施形態によるハンドル本体の概略図である。
図4-c】本出願の一実施形態によるタッチ表示ユニットの概略図である。
図4-d】本出願の一実施形態による別のハンドル本体の概略図である。
図4-e】本出願の一実施形態による別のタッチ表示ユニットの概略図である。
図5-a】本出願の一実施形態によるハンドルの操作インターフェースの概略図である。
図5-b】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-c】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-d】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-e】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図5-f】本出願の一実施形態によるハンドルの別の操作インターフェースの概略図である。
図6】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図7】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図8】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図9】本出願の一実施形態による操作インターフェース表示方法の概略図である。
図10】本出願の一実施形態によるデータアウトマイグレーション方法の概略図である。
図11】本出願の一実施形態によるデータインマイグレーション方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0092】
以下では、添付図面を参照して、本出願の実施形態を詳細について説明する。説明される実施形態は、本出願の実施形態のすべてではなく一部にすぎないことは明らかである。当業者は、新しいシナリオの技術開発および出現に伴い、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
【0093】
自動車は、電動化、ネットワーキング、インテリジェンス、シェアリングなどの動きの中で発展および革新している。図1は、本出願の一実施形態による車両100の機能の概略図である。車両100は、インフォテインメントシステム110、感知システム120、決定制御システム130、駆動システム140、およびコンピューティングプラットフォーム150などの様々なサブシステムを含み得る。任意選択で、車両100は、より多くのまたはより少ないサブシステムを含んでもよく、各サブシステムは、複数の構成要素を含んでもよい。加えて、車両100の各サブシステムおよび構成要素は、ワイヤード方式またはワイヤレス方式で相互接続されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、インフォテインメントシステム110は、通信システム111、エンターテインメントシステム112、およびナビゲーションシステム113を含み得る。
【0095】
通信システム111は、ワイヤレス通信システムを含み得る。ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数のデバイスとのワイヤレス通信を直接実行するか、または通信ネットワークを介して1つまたは複数のデバイスとのワイヤレス通信を実行し得る。例えば、ワイヤレス通信システムは、第3世代(3rd generation、3G)セルラ通信技術、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、または第4世代(4th generation、4G)セルラ通信技術、例えば、ロングタームエボリューション(long time evolution、LTE)通信技術、または第5世代(5th generation、5G)セルラ通信技術、例えば、新無線(new radio、NR)通信技術を使用し得る。ワイヤレス通信システムは、Wi-Fiを使用することによってワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システムは、赤外線リンクを通して、またはBluetooth(登録商標)もしくはZigBee(登録商標)を使用することによって、デバイスと直接通信し得る。様々な車両通信システムなどの他のワイヤレスプロトコルでは、例えば、ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の狭域通信(dedicated short range communication、DSRC)デバイスを含み得、これらのデバイスは、車両および/または路側局の間のパブリックおよび/またはプライベートデータ通信を含み得る。
【0096】
エンターテインメントシステム112は、中央制御スクリーン、マイクロフォン、およびサウンダを含み得る。ユーザは、エンターテインメントシステムを介して車両内でラジオを聞いたり音楽を再生したりすることができる。代替的に、携帯電話が車両に接続されて、中央制御スクリーン上への携帯電話のスクリーン投影を実現する。中央制御スクリーンはタッチスクリーンであってもよく、ユーザ、スクリーンにタッチすることによって操作を実行し得る。いくつかのケースでは、ユーザの音声信号は、マイクロフォンを使用することによって取得され得、車両100上でユーザによって実行されるいくつかの制御は、ユーザの音声信号の分析に基づいて実装され、例えば、車両内の温度が調整される。他の場合には、サウンダを通してユーザに音楽が再生されてもよい。
【0097】
ナビゲーションシステム113は、車両100の走行ルートのナビゲーションを提供するために、地図サプライヤによって提供される地図サービスを含み得る。ナビゲーションシステム113は、車両の全地球測位システム121および慣性測定ユニット122とともに使用され得る。地図プロバイダによって提供される地図サービスは、2次元地図または高解像度地図であってもよい。
【0098】
感知システム120は、車両100の周辺環境情報を感知するいくつかのタイプのセンサを含み得る。例えば、感知システム120は、全地球測位システム121(全地球測位システムは、全地球測位衛星(global positioning satellite、GPS)システム、BeiDouシステム、または別の測位システムであってもよい)、慣性測定ユニット(inertial measurement unit、IMU)122、ライダ123、ミリ波レーダ124、超音波レーダ125、およびカメラ装置126を含み得る。感知システム120は、監視される車両100の内部システムのセンサ(例えば、車載空気品質モニタ、燃料計、またはエンジン油温度計)をさらに含み得る。これらのセンサのうちの1つまたは複数からのセンサデータを使用して、物体および物体の対応する特徴(位置、形状、方向、速度など)を検出することができる。そのような検出および認識は、車両100の安全動作の重要な機能である。
【0099】
測位システム121は、車両100の地理的位置を推定するように構成され得る。慣性測定ユニット122は、慣性加速度に基づいて車両100の位置および向きの変化を感知するように構成される。いくつかの実施形態では、慣性測定ユニット122は、加速度計とジャイロスコープとの組合せであり得る。ライダ123は、レーザを使用することによって、車両100が位置する環境内の物体を感知し得る。いくつかの実施形態では、ライダ123は、1つまたは複数のレーザ源、レーザスキャナ、1つまたは複数の検出器、および他のシステム構成要素を含み得る。ミリ波レーダ124は、無線信号を使用することによって車両100の周辺環境の物体を感知し得る。いくつかの実施形態では、物体を感知することに加えて、レーダ124は、物体の速度および/または移動方向を感知するようにさらに構成され得る。超音波レーダ125は、超音波信号を使用することによって車両100周辺の物体を感知し得る。カメラ装置126は、車両100の周辺環境の画像情報を取り込むように構成され得る。カメラ装置126は、単眼カメラ、両眼カメラ、構造化光カメラ、パノラマカメラなどを含み得る。カメラ装置126によって取得された画像情報は、静止画像を含み得るか、またはビデオストリーム情報を含み得る。
【0100】
決定制御システム130は、感知システム120によって取得された情報に基づいて分析および意思決定を実行するコンピューティングシステム131を含む。決定制御システム130は、車両100の電力システムを制御する車両コントローラ132と、車両100を制御するように構成されたステアリングシステム133と、アクセルペダル134(本明細書における例示的な名称である、電気自動車のアクセルペダルまたは燃料車両のスロットルを含む)と、制動システム135とをさらに含む。
【0101】
コンピューティングシステム131は、車両100の周辺環境におけるターゲット、物体、および/または特徴を識別するために、感知システム120によって取得された様々な情報を処理および分析するように動作し得る。ターゲットは、歩行者または動物を含み得、物体および/または特徴は、交通信号、道路境界、および障害物を含み得る。コンピューティングシステム131は、物体認識アルゴリズム、SFM(structure from motion)アルゴリズム、およびビデオトラッキングなどの技術を使用し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム131は、環境をマッピングすること、物体をトラッキングすること、物体の速度を推定することなどを行うように構成され得る。コンピューティングシステム131は、取得した様々な情報を分析し、車両に対する制御ポリシーを取得し得る。
【0102】
車両コントローラ132は、車両100の電力性能を向上させるために、車両の電源バッテリおよびドライバ141に対して協調制御を実行するように構成され得る。
【0103】
ステアリングシステム133は、車両100の移動方向を調節するように動作し得る。例えば、一実施形態では、ステアリングシステム133は、ハンドルシステムであり得る。アクセルペダル134は、ドライバ141の運転速度を制御し、車両100の速度を制御するように構成される。
【0104】
制動システム135は、車両100を制御して減速させるように構成される。制動システム135は、摩擦力を使用することによって車輪144を減速させ得る。いくつかの実施形態では、制動システム135は、車輪144の運動エネルギーを電流に変換し得る。制動システム135は、車両100の速度を制御するために、別の形態を使用することによって車輪144の回転速度を減速させてもよい。
【0105】
駆動システム140は、車両100が移動するための動力を提供する構成要素を含み得る。一実施形態では、駆動システム140は、ドライバ141、エネルギー源142、トランスミッションシステム143、および車輪144を含み得る。ドライバ141は、内燃機関、電気モータ、空気圧縮エンジン、または他のタイプのエンジンの組合せ、例えば、ガソリンエンジンおよび電気モータによって形成されるハイブリッドエンジン、または内燃機関および空気圧縮エンジンによって形成されるハイブリッドエンジンであってもよい。ドライバ141は、エネルギー源142を機械的エネルギーに変換する。
【0106】
エネルギー源142の例には、ガソリン、ディーゼル、他のオイルベースの燃料、プロパン、他の圧縮されたガスベースの燃料、エチルアルコール、太陽電池パネル、バッテリ、および他の電源が含まれる。エネルギー源142はまた、車両100の別のシステムにエネルギーを供給し得る。
【0107】
トランスミッション装置143は、ドライバ141からの機械的な動力を車輪144に伝達する。トランスミッション装置143は、ギアボックス、差動装置、およびドライブシャフトを含み得る。一実施形態では、トランスミッション装置143は、別の構成要素、例えばクラッチをさらに含み得る。ドライブシャフトは、1つまたは複数の車輪144に結合され得る1つまたは複数のシャフトを含み得る。
【0108】
車両100の一部またはすべての機能は、コンピューティングプラットフォーム150によって制御される。コンピューティングプラットフォーム150は、少なくとも1つのプロセッサ151を含み得、プロセッサ151は、メモリ152のような非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令153を実行し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、代替的に、分散方式で車両100の個々の構成要素またはサブシステムを制御する複数のコンピューティングデバイスであってもよい。
【0109】
プロセッサ151は、任意の従来のプロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得る。代替的に、プロセッサ151は、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、システムオンチップ(system on chip、SOC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)チップ、またはそれらの組合せをさらに含み得る。図1は、コンピュータのプロセッサ、メモリ、および他の要素を同じブロック内に機能的に示しているが、当業者は、プロセッサ、コンピュータ、またはメモリが、実際には、同じ物理的筐体内に格納されてもされなくてもよい複数のプロセッサ、コンピュータ、またはメモリを含み得ることを理解すべきである。例えば、メモリは、ハードディスクドライブ、またはコンピュータの筐体とは異なる筐体内に位置する別の記憶媒体であってもよい。したがって、プロセッサまたはコンピュータへの言及は、並列に動作してもしなくてもよいプロセッサまたはコンピュータまたはメモリのセットへの言及を含むことが理解される。本明細書で説明されるステップを実行するために単一のプロセッサを使用することとは異なり、ステアリング構成要素および減速構成要素などのいくつかの構成要素は、それぞれのプロセッサを含み得る。プロセッサは、構成要素固有の機能に関連する計算のみを実行する。
【0110】
本明細書で説明される様々な態様では、プロセッサは、車両から遠く離れて位置し、車両とのワイヤレス通信を実行し得る。別の態様では、本明細書で説明されるいくつかのプロセスは、車両内に配置されるプロセッサ上で行われ、他のプロセスは、単一操作のために必要なステップを行うことを含め、遠隔プロセッサによって実行される。
【0111】
いくつかの実施形態では、メモリ152は、命令153(例えば、プログラムロジック)を含み得、命令153は、車両100の様々な機能を実行するためにプロセッサ151によって実行され得る。メモリ152はまた、インフォテインメントシステム110、感知システム120、決定制御システム130、および駆動システム140のうちの1つまたは複数にデータを送信し、そこからデータを受信し、それと相互作用し、および/またはそれを制御するために使用される命令を含む、追加の命令を含み得る。
【0112】
命令153に加えて、メモリ152は、車両の道路地図、ルート情報、位置、方向、速度、および他の車両データ、ならびに他の情報などのデータをさらに記憶し得る。この情報は、自律モード、半自律モード、および/または手動モードでの車両100の動作中に、車両100およびコンピューティングプラットフォーム150によって使用され得る。
【0113】
コンピューティングプラットフォーム150は、様々なサブシステム(例えば、駆動システム140、感知システム120、および決定制御システム130)から受信された入力に基づいて、車両100の機能を制御し得る。例えば、コンピューティングプラットフォーム150は、決定制御システム130からの入力を利用して、ステアリングシステム133を制御し、感知システム120によって検出された障害物を回避し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、車両100および車両100のサブシステムの多くの側面に対する制御を提供するように動作し得る。
【0114】
任意選択で、前述の構成要素のうちの1つまたは複数は、車両100とは別個に取り付けられてもよいし、車両100に関連付けられてもよい。例えば、メモリ152は、部分的にもしくは完全に存在してもよいし、車両100から分離していてもよい。前述の構成要素は、ワイヤード方式および/またはワイヤレス方式で通信可能に結合され得る。
【0115】
任意選択で、前述の構成要素は例にすぎない。実際の適用中に、前述のモジュール内の構成要素は、実際の要件に基づいて追加または取り外され得る。図1は、本出願のこの実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。
【0116】
任意選択で、車両100は、完全または部分的な自律運転モードにあるように構成されてもよい。例えば、車両100は、感知システム120を使用することによって車両100の周辺環境情報を取得し、周辺環境情報の分析に基づいて自律運転ポリシーを取得して、完全自律運転を実装するか、または分析結果をユーザに提示して、部分自律運転を実装する。
【0117】
道路上を走行する自律運転車両、例えば、車両100は、自律運転車両の周囲環境内の物体を識別して、現在の速度を調整することを決定し得る。物体は、別の車両、交通制御デバイス、または別のタイプの物体であってもよい。いくつかの例では、識別された各物体は、独立して考慮されてもよく、各物体の特徴に基づいて、例えば、物体の現在の速度、物体の加速度、および物体と車両との間の間隔が、自動運転車両によって調整されるべき速度を決定するために使用されてもよい。
【0118】
任意選択で、車両100または車両100に関連付けられた感知およびコンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングシステム131またはコンピューティングプラットフォーム150)は、識別された物体の特徴および周囲環境の状態(例えば、交通、雨、および道路上の氷)に基づいて、識別された物体の挙動を予測してもよい。任意選択で、すべての識別された物体は、互いの挙動に依存し、したがって、すべての識別された物体は、単一の識別された物体の挙動を予測するために一緒に考慮されてもよい。車両100は、識別された物体の予測された挙動に基づいて車両100の速度を調整することができる。言い換えると、自律運転車両は、物体の予測された挙動に基づいて、車両を調整すべき状態(例えば、加速、減速、停止)を決定することができる。このプロセスでは、別の要因、例えば、車両が走行する道路上の車両100の水平位置、道路の曲率、および静的物体と動的物体との間の近接性もまた、車両100の速度を決定するために考慮され得る。
【0119】
自律運転車両の速度を調整するための命令を提供することに加えて、コンピューティングデバイスは、車両100の操舵角を修正するための命令を提供し得、それにより、自律運転車両は、所与の軌道を追従すること、および/または自律運転車両の近くの物体(例えば、道路の隣接車線上の車)からの安全な水平距離および安全な垂直距離を維持することができる。
【0120】
車両100は、自動車、トラック、オートバイ、バス、ボート、飛行機、ヘリコプター、芝刈り機、リクリエーション用車両、遊戯用車両、建設装置、手押し車、ゴルフカート、列車などであってもよい。これは、本出願の実施形態では特に限定されない。
【0121】
本出願において提供される表示方法、表示装置およびハンドルは、図1に示される車両に適用され得る。車両100は、図2に示されるコックピットを含む車両であり得る。本出願において提供されるハンドルは、左ハンドル車両に適用されてもよいし、右ハンドル車両に適用されてもよいことに留意されたい。車両のタイプは、本出願の実施形態において限定されない。
【0122】
以下では、本出願の実施形態において提供されるハンドル制御システムのアーキテクチャについて説明する。
【0123】
図3-aは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットと車両との間の通信接続のアーキテクチャの図である。可能な実装形態では、図3-aに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、少なくとも1つのタッチ表示ユニットを含み得、例えば、タッチ表示ユニット1およびタッチ表示ユニット2を含み得る。加えて、タッチ表示ユニット1およびタッチ表示ユニット2は、ハンドル上のハードウェアインターフェースを介してインテリジェントデジタル車両プラットフォーム(intelligent digital vehicle platform、iDVP)に接続されて、インテリジェントデジタル車両プラットフォームiDVPを使用することによって別のシステムを制御する。インテリジェントデジタル車両プラットフォームは、様々な車両機能のソフトウェアインターフェースおよびデータを提供し、開発者により柔軟な機能開発環境を提供し、開発者がより複雑で多様な機能開発を実装するのを助けることができる。例えば、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、インフォテインメントシステム、空調、および電力システムなどの複数のシステムを制御し得る。加えて、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、端末デバイスを使用することによって車両の各システムをさらに制御し得る。図3-aに示される実施形態では、ハードウェアインターフェース接続を介して信号伝送の安定性を確保することができ、外部干渉を低減することができる。
【0124】
図3-bは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットと車両との間の通信接続の別のアーキテクチャの図である。可能な実装形態では、図3-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、タッチ表示ユニット1を含み得る。タッチ表示ユニット1は、ワイヤレス接続を介してインテリジェントデジタル車両プラットフォームiDVPに接続され、インテリジェントデジタル車両プラットフォームは、別のシステムを制御する。別の可能な実装形態では、図3-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、端末デバイスをさらに含み得る。端末デバイスは、ワイヤレス方式で車両の別のシステムへの通信接続を確立し、車両の別のシステムを制御し得る。例えば、端末デバイスは、車両のインフォテインメントシステム、空調、電力システムなどの複数のシステムを制御し得る。別の例として、端末デバイスは、車両の様々なシステムをカスタマイズしてもよい。
【0125】
図3-bに示される実装形態では、タッチ表示ユニットまたは別の端末デバイスの防水レベルを向上させ、タッチ表示ユニットおよびハンドルに対する埃、液体などの影響を低減し、ハードウェアインターフェースを低減するのを助けるために、タッチ表示ユニットまたは端末デバイスは、ワイヤレス方式で車両の別のシステムとの通信接続を確立する。
【0126】
以下では、本出願において提供されるハンドル、表示方法、表示装置、および車両について詳細に説明する。
【0127】
本出願の実施形態は、より良好な制御体験およびより良好な表示効果をもたらすためのハンドルシステムを提供する。図4-aは、本出願によるハンドル400を示し、図4-dは、本出願による別のハンドル410を示す。
【0128】
図4-aは、本出願の一実施形態によるハンドル400の概略図である。図4-aに示すように、ハンドル400は、ハンドル本体401と、タッチ制御機能を有する表示ユニット402とを含む。ユーザは、表示ユニット402を操作することによって車両を制御し得る。タッチ制御機能を有する表示ユニット402は、本出願の明細書において、表示ユニット402またはタッチ表示ユニット402とも呼ばれる。図4-aでは、ハンドル400上に2つのタッチ表示ユニット402があり、これらはそれぞれハンドル本体401の左側および右側に位置している。
【0129】
本出願は、ハンドル本体401上のタッチ表示ユニットの数を限定しないことに留意されたい。可能な実装形態では、ハンドル本体401は、1つのみのタッチ表示ユニット402を含んでもよい。別の可能な実装形態では、ハンドル本体401は、少なくとも2つのタッチ表示ユニットを含んでもよい。
【0130】
本出願において提供されるこの実施形態では、図4-aに示すように、ハンドル本体401は、ハンドルのシャフト部または中央部401(a)、ハンドルリム401(b)、およびハンドルスポーク401(c)をさらに含み得る。
【0131】
ハンドルリム401(b)は、全周をカバーしてもよいし、または円周の一部をカバーしてもよいことに留意されたい。代替的に、別の観点から、ハンドルの回転面上へのハンドルリム401(b)の形状の投影は、標準的な円であってもよいし、楕円もしくは異常な形状の別の変形であってもよい。ハンドルリム401(b)の形状は、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0132】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドル400は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。スナップフィットスイッチ403は、物理ボタンであり得、例えば、スナップフィットスイッチは、機械的構造を介してスナップフィットに接続される。スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。
【0133】
加えて、別の可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403は、仮想ボタンであり得、タッチ表示ユニット402とハンドルとの間のスナップフィットは、電子デバイスによって制御される。仮想ボタンは、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から取り外されるように、スナップフィットのロック状態を解除するように実行ユニットを制御し得る。実行ユニットはマイクロモータであってもよく、または実行ユニットはマイクロアクチュエータであってもよい。具体的な実行ユニットは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0134】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドル400は、指紋認識モジュール404をさらに含み得る。指紋認識モジュール404は、アイデンティティを認識するように構成され得、ユーザアイデンティティの認識が成功した後、ワンタップで車両を始動するような機能を実装するように構成され得る。
【0135】
可能な実装形態では、ハンドル400は、画像認識ユニット(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。例えば、画像認識ユニットは、ハンドルの中央部401(a)のパネル上に配置され得る。画像認識モジュールは、アイデンティティを認識するように構成されてもよいし、乗員の状態を監視するように構成されてもよい。例えば、画像認識ユニットは、ドライバ監視システムにおいて使用され得る。ドライバが集中していないまたは居眠りしている傾向を有することが検出された場合、車両は、音警報、振動警報、または光警報を生成して、ドライバに注意力の向上を促す。これにより、運転安全性が向上する。
【0136】
可能な実装形態では、ハンドル400は、発光ユニット(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。例えば、発光ユニットは、ハンドル本体401の中央部401(a)に配置されてもよいし、発光ユニットは、ハンドルリム部401(b)に配置されたライトストリップであってもよいし、発光ユニットは、ハンドルスポーク401(c)に配置されたライトストリップであってもよい。
【0137】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドルの中央部401(a)は、車両衝突時に乗員の生命の安全を確保するために、エアバッグをさらに含む。別の可能な実装形態では、エアバッグは、ハンドル本体401の外側に配置される。車両衝突が発生し、エアバッグ保護がトリガされる必要があるとき、エアバッグは、ハンドルのハンドルリム401(b)と中央部401(a)との間の間隙から延び、次いで、膨張して、乗員を包み込み保護する。これにより、衝突安全性が向上する。
【0138】
可能な実装形態では、図4-aに示すように、ハンドルの中央部401(a)は、ホーンスイッチ(図4-aには図示せず)をさらに含み得る。ホーンスイッチが押されると、車両のホーンが音信号を外部に発し、歩行者、車両、または他の交通参加者の注意を引く。
【0139】
図4-bは、本出願の一実施形態によるハンドル400のハンドル本体401の概略図である。図4-bに示すように、ハンドル本体401は、取り付け部405を備えている。図4-aに示されたタッチ表示ユニット402は、取り付け部405を使用することによってハンドル本体401に取り付けられる。
【0140】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を含み得る。ハンドル本体405のインターフェース401(a)は、タッチ表示ユニット402のインターフェース402(a)と協働する。本明細書で説明される協働は、2つのインターフェースが接続され、期待される機能を実装し得るものとして理解され得る。例えば、インターフェース405(a)およびインターフェース402(a)が接続され、信号伝送またはエネルギー伝送の機能を実装し得る。
【0141】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、インターフェース405(a)は、電力供給インターフェースであると同時に、通信インターフェースであり得る。ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を介して図4-aに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。加えて、ハンドル本体401はまた、インターフェース405(a)を介してタッチ表示ユニット402と通信し得る。
【0142】
本出願では、インターフェース405(a)が電力供給サービスと通信サービスの両方を提供することができるとき、インターフェース405(a)は、本出願の明細書で説明されるiDVPインターフェースであり得る。
【0143】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405はインターフェース405(a)を含み得る。インターフェース405(a)は、電力供給インターフェースであってもよく、ハンドル本体401は、インターフェース405(a)を介して図4-aに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。タッチ表示ユニット402は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0144】
図4-bに示されるインターフェース405(a)は、別の代替解決策を使用してもよいことに留意されたい。例えば、接触電力供給は、ワイヤレス電力供給に置き換えられてもよく、ハードウェア通信インターフェースもワイヤレス通信インターフェースに置き換えられてもよい。加えて、本出願では、インターフェース405(a)の位置は限定されず、インターフェース405(a)のタイプおよび形態は限定されないことに留意されたい。例えば、インターフェース405(a)は、取り付け部405の幾何学的中心に位置し得る。別の例として、インターフェース405(a)は、USB Type-Cインターフェースであってもよい。別の例として、インターフェース405(a)は、代替的に、別のタイプのインターフェースであってもよい。
【0145】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405は、磁気吸引位置決め部405(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部405(b)は、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット402に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット402が取り付け部405と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、タッチ表示ユニット402の表面と取り付け部405の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0146】
本出願における「磁気的に固定される」、「磁気吸引位置決め」、および「磁気吸引」は、永久磁石の磁気吸引力を使用することによって固定または位置決めする方式として理解され得ることに留意されたい。本出願における「磁気吸引位置決め部」、「磁気吸引ユニット」などは、永久磁石を有するか、または永久磁石によって吸引することができる部分またはユニットとして理解され得る。
【0147】
可能な実装形態では、図4-bに示すように、取り付け部405は、スナップフィット部405(c)をさらに含み得る。スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402のスナップフィット部402(c)と協働する。タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部405(c)は、タッチ表示ユニット402が脱落および飛散することによって乗員が負傷するリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0148】
図4-bに示すように、ハンドル本体401は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。タッチユニット402がハンドル401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)とスナップフィット部402(c)とが自動的にロックされる。加えて、別の可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403は、仮想ボタンであり得、タッチ表示ユニット402とハンドルとの間のスナップフィットは、電子デバイスによって制御される。仮想ボタンは、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から取り外されるように、スナップフィットのロック状態を解除するように実行ユニットを制御し得る。実行ユニットはマイクロモータであってもよく、または実行ユニットはマイクロアクチュエータであってもよい。特定の実行ユニットは、本出願において限定されない。
【0149】
図4-cは、本出願の一実施形態によるタッチ表示ユニット402を示す。タッチ表示ユニットは、図4-bに示されるハンドル本体401に取り付けられ得る。
【0150】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を含み得る。タッチ表示ユニット402のインターフェース402(a)は、ハンドル本体405のインターフェース401(a)と協働する。本明細書における「協働」は、本出願の他の実施形態における説明を指す。
【0151】
本出願におけるインターフェースは、電力供給インターフェースもしくは通信インターフェース、または電力を供給し、通信を実行することができるインターフェースであり得ることに留意されたい。インターフェースは、ワイヤレス方式またはワイヤード方式で実装され得る。
【0152】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、インターフェース402(a)は、電力供給インターフェースであると同時に、通信インターフェースであり得る。タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を介してハンドル本体401によって給電され得る。加えて、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を介してハンドル本体401と通信し得る。
【0153】
本出願では、インターフェース402(a)が電力供給サービスと通信サービスの両方を提供することができるとき、インターフェース402(a)は、iDVPインターフェースであり得る。
【0154】
加えて、インターフェース402(a)の位置は本出願では限定されず、インターフェース402(a)のタイプおよび形態は限定されないことに留意されたい。例えば、インターフェース402(a)は、タッチ表示ユニット402の幾何学的中心に位置し得る。別の例として、インターフェース402(a)は、USB Type-Cインターフェースであってもよい。別の例として、インターフェース402(a)は、代替的に、別のタイプのインターフェースであってもよい。
【0155】
別の可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、インターフェース402(a)を含み得る。インターフェース402(a)は、電力供給インターフェースであってもよく、ハンドル本体401は、インターフェース402(a)を介して図4-cに示されるタッチ表示ユニット402に電力を供給し得る。タッチ表示ユニット402は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0156】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、磁気吸引位置決め部402(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部402(b)は、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット402に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット402が取り付け部405と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、タッチ表示ユニット402の表面と取り付け部405の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット402をハンドル本体401に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0157】
可能な実装形態では、図4-cに示すように、タッチ表示ユニット402は、スナップフィット部402(c)をさらに含み得る。スナップフィット部402(c)は、ハンドル本体401のスナップフィット部405(c)と協働する。図4-bに示すように、ハンドル本体401は、スナップフィットスイッチ403をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ403が押されると、タッチ表示ユニット402は、ハンドル本体401から取り外され得る。タッチユニット402がハンドル401に取り付けられると、スナップフィット部405(c)とスナップフィット部402(c)とが自動的にロックされる。
【0158】
タッチ表示ユニット402がハンドル本体401に取り付けられると、スナップフィット部402(c)は、タッチ表示ユニット402をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット402がハンドル本体401から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部402(c)は、タッチ表示ユニット402の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0159】
本出願の実施形態は、ハンドル410をさらに提供する。図4-dおよび図4-eには、ハンドル410のハンドル本体411およびタッチ表示ユニット412がそれぞれ示されている。ハンドル410の別の構成は、ハンドル400の構成と同様であってもよい。詳細はここでは再び説明されない。本出願のこの実施形態において提供されるハンドル410と実施形態1において提供されるハンドル400との間の違いは、ハンドル410では、ワイヤレス電力供給およびワイヤレス通信ソリューションがタッチ表示ユニット412とハンドル本体411との間で使用され得るという点にある。
【0160】
図4-dは、本出願の一実施形態によるハンドル本体411を示す。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、ハンドルのシャフト部または中央部411(a)、ハンドルリム411(b)、およびハンドルスポーク411(c)をさらに含み得る。加えて、ハンドル本体411はまた、スナップフィットスイッチ413、指紋認識モジュール414、画像認識モジュール、発光モジュール、エアバッグ、ホーンスイッチなどのうちの1つまたは複数を含み得る。ハンドル本体411の機能または構成は、ハンドル本体401の1つまたは複数の実装形態で説明した機能または構成と同じであってもよい。
【0161】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、ワイヤレス充電送信端415(d)は、破線部分に示すように、ハンドル本体411の取り付け部415に配置される。ハンドル本体411のワイヤレス充電ケーブル送信端415(d)は、タッチ表示ユニット412のワイヤレス充電受信端412(d)と協働する。ハンドル本体411は、タッチ表示ユニット412のワイヤレス充電送信端415(d)およびワイヤレス充電受信端412(d)を介してタッチ表示ユニット412にワイヤレスで電力を供給し得る。
【0162】
可能な実装形態では、タッチ表示ユニット412は、ワイヤレス方式で車両内の別のデバイスと通信し得、例えば、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを介して車両コックピットドメインコントローラへの通信接続を確立し得る。
【0163】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、ハンドル本体411の取り付け部415は、磁気吸引位置決め部415(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部415(b)は、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット412に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット412が取り付け部415と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、タッチ表示ユニット412の表面と取り付け部415の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0164】
可能な実装形態では、図4-dに示すように、取り付け部415は、スナップフィット部415(c)をさらに含み得る。スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412のスナップフィット部412(c)と協働する。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、スナップフィットスイッチ413をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ413が押されると、タッチ表示ユニット412は、ハンドル本体411から取り外され得る。タッチユニット412がハンドル411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)とスナップフィット部412(c)とが自動的にロックされる。
【0165】
タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部415(c)は、タッチ表示ユニット412の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0166】
図4-eは、本出願の一実施形態による別のタッチ表示ユニット412を示す。図4-eの破線部分に示すように、ワイヤレス充電受信端412(d)は、タッチ表示ユニット412内に配置され得る。ワイヤレス充電受信端412(d)は、タッチ表示ユニット412に電力を供給するために、ハンドル本体411内のワイヤレス充電送信端415(d)によって伝達されたエネルギーを受け取り得る。加えて、タッチ表示ユニット412は、車両の別のデバイスとのワイヤレス接続を確立し得る。例えば、タッチ表示ユニット412は、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを介してコックピットドメインコントローラに接続され得る。
【0167】
可能な実装形態では、図4-eに示すように、タッチ表示ユニット402は、磁気吸引位置決め部412(b)を含み得る。磁気吸引位置決め部412(b)は、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付けるプロセスにおいて、タッチ表示ユニット412に磁気吸引位置決め補助を提供し得る。一方、タッチ表示ユニット412が取り付け部415と位置合わせされることは、取り付け効率を向上させるために便利である。一方、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、タッチ表示ユニット412の表面と取り付け部415の表面と間の相互作用力を増加させるために磁気吸引力が与えられて、接触面の摩擦力を増加させ、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落する可能性を低減し、タッチ表示ユニット412をハンドル本体411に取り付ける信頼性を向上させるのを助ける。
【0168】
可能な実装形態では、図4-eに示すように、タッチ表示ユニット412は、スナップフィット部412(c)をさらに含み得る。スナップフィット部412(c)は、ハンドル本体415のスナップフィット部411(c)と協働する。図4-dに示すように、ハンドル本体411は、スナップフィットスイッチ413をさらに含む。可能な実装形態では、スナップフィットスイッチ413が押されると、タッチ表示ユニット412は、ハンドル本体411から取り外され得る。タッチユニット412がハンドル411に取り付けられると、スナップフィット部415(c)とスナップフィット部412(c)とが自動的にロックされる。
【0169】
タッチ表示ユニット412がハンドル本体411に取り付けられると、スナップフィット部412(c)は、タッチ表示ユニット412をロックし得ることに留意されたい。これにより、タッチ表示ユニット412がハンドル本体411から脱落することを防止することができ、取り付け信頼性を向上させることができる。車両衝突が発生したとき、スナップフィット部412(c)は、タッチ表示ユニット412の脱落および飛散によって引き起こされる乗員への負傷のリスクを大幅に低減することができる。これにより、車両の衝突安全性を確保することができる。
【0170】
タッチ表示ユニット(402、412)は、ワイヤレス電力供給を使用してもよいことに留意されたい。ワイヤレス電力供給方式を使用する利点は、ハンドル本体(401、411)およびタッチ表示ユニット(402、412)の防水能力を向上させるのを助けること、ならびに通信および電力供給に対する埃、液体などの影響を低減することを含む。
【0171】
加えて、ワイヤレス充電を実装するためにコイルが使用されるとき、ワイヤレス充電およびNFCは、時分割方式、周波数分割方式などでコイルを共有し得る。
【0172】
別の可能な実装形態では、吸引によって携帯電話端末がハンドルに直接取り付けられてもよい。
【0173】
可能な実装形態では、本出願において提供されるiDVPインターフェースは、デバイスのホットスワップをサポートし得る。本出願において提供されるiDVPインターフェースによれば、いくつかの実施形態では、タッチ表示ユニット(402、412)は、プラグアンドプレイとすることができ、磁気吸引部を完全に使用することによって吸引によって迅速に取り付けることができる。加えて、タッチ表示ユニット(402、412)は、スナップフィット部を使用することによって、ハンドル本体(401、411)に確実に接続することができる。本出願のこの実施形態において提供されるハンドルにより、ユーザは、ハンドル内のタッチ表示ユニットを簡便に交換し、アップグレードすることができる。ホットスワップの取り付け形態は非常に単純でユーザフレンドリであるので、ユーザは、新しいタッチ表示ユニットを購入し、タッチ表示ユニットを手動で交換することができる。ハードウェアアップグレードは、ユーザによって完了され得る。ユーザは、専門家がタッチ表示ユニットを交換するために、車両を特定のサービスポイントに送る必要がない。ユーザがより高度なタッチ表示ユニットを交換することで、ユーザは、よりパーソナライズされた選択肢を持つことができ、車両のハンドルのハードウェアが継続的に更新され得、ユーザ体験も継続的に最適化され得る。
【0174】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、1つまたは複数のタッチ表示ユニットを含み得る。タッチ表示ユニットは、車両の別のシステムとの通信接続を確立し、別のシステムのデータを取得し、ユーザの操作に基づいて別のシステムを制御し得る。
【0175】
結論として、本出願のこの実施形態において提供される表示ユニットを有するハンドルは、タッチ制御機能を有する1つまたは複数のディスプレイを含む。表示ユニットは、車両機能のショートカット操作インターフェースを提供し得、操作インターフェースは、ユーザによってカスタマイズされる。加えて、本出願のいくつかの実施形態において提供されるハンドルのインターフェースは、ホットスワップおよびプラグアンドプレイをサポートする。いくつかの実施形態では、タッチ表示ユニットは、取り付けおよび交換を容易にするために、磁気吸引部およびスナップフィット部を使用することによってハンドルに取り付けられ得る。加えて、タッチ表示ユニットは、複数の異なるハードウェア構成を有し得る。例えば、タッチ表示ユニットは、標準構成バージョンおよび高度構成バージョンを含み得、それにより、ユーザは、ハードウェアを容易にアップグレードすることができるか、またはネットワークアップグレードを通じてより多くの機能を取得することができる。
【0176】
加えて、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、操作インターフェースのシナリオメモリ機能および適応切り替え機能をさらに提供し得、車両状態情報、環境情報、シナリオ、およびユーザアイデンティティ情報に基づいて、最も適切な操作インターフェースを自動的に表示し得る。
【0177】
以上、本出願において提供されるいくつかのハンドルについて説明した。以下では、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルの操作インターフェースについて詳細に説明する。
【0178】
可能な実装形態では、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、モジュール設計を使用し、車両モデルの位置決め、ユーザ選好、および製造業者のカスタマイズなどの要件に基づいてハードウェアパラメータおよびソフトウェアバージョンを調整し得る。例えば、自動車製造業者は、標準機能モジュールまたは高度機能モジュールを選択し得る。加えて、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットは、より多くの機能を連続的にロック解除するために、リモートアップグレードをサポートする。これは、共通の新しい運転体験をユーザにもたらす。
【0179】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドル(400、410)は、タッチ表示ユニット(402、412)を使用することによって複数の制御機能を実装することができる。例えば、本出願のこの実施形態において提供されるハンドル(400、410)は、音楽制御、通話応答、ギア制御、シナリオモード切り替え、エアコン制御、および車両設定カスタマイズなどの機能を実装し得る。
【0180】
本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、複数の表示モードを有する。本出願の明細書は、図5-a~図5-fにそれぞれ示される複数の異なる表示モードの例を提供する。
【0181】
図5-aは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-aに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、車両ギア状態を表示するように構成され得る。図5-aの左側の表示ユニットに示すように、第1のタッチ表示ユニットは、リバースギア(R)、ニュートラルギア(N)、ドライブギア(D)、パーキングギア(P)を含み得る。第2のタッチ表示ユニットは、現在の運転速度およびギアを表示するように構成される。図5-aの右側の表示ユニットに示すように、第2のタッチ表示ユニットは、現在の速度が80km/hであり、現在のギアがギア2であることを示す。任意選択で、第1のタッチ表示ユニットは、自律運転状態切り替えボタンをさらに表示してもよい。ユーザが自律運転ボタンを押し、車両の自律運転システムまたは運転支援システムが、車両が自律運転または支援運転の要件を満たすと決定すると、自律運転モードまたは運転支援モードが有効にされる。
【0182】
このようにして、ユーザは、ギアおよび車両速度をより容易に制御することができ、より迅速に自律運転モードに入る。本出願において提供されるハンドルは、ユーザの操作効率を大幅に向上させ、ユーザがメニューを探すのに要する時間を短縮し、より良好な運転体験をもたらすことができる。
【0183】
図5-bは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-bに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、通話情報および連絡先情報を表示するように構成され得る。第2のタッチ表示ユニットは、音楽アルバム情報、曲情報、歌手情報、音量情報などを表示し得る。ユーザは、タッチ表示ユニットを使用することによって、通話の応答および切断を制御し得る。加えて、ユーザは、音楽の再生、一時停止、および切り替えを制御し、音楽の音量を制御することができる。
【0184】
図5-cは、本出願の一実施形態によるハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-cに示すように、本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、第1のタッチ表示ユニットおよび第2のタッチ表示ユニットを含み得る。第1のタッチ表示ユニットは、車両の温度情報およびエアコン風速情報を表示するように構成され得る。第2のタッチ表示ユニットは、エアコン作動モードおよび換気モードを表示するように構成され得る。例えば、エアコン作動モードは、冷房、換気、または暖房であり得、換気モードは、外部循環および内部循環であり得る。ユーザは、本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットを使用することによって空調を調整し得る。例えば、ユーザは、「換気」ボタンをタップして、空調の動作モードを「冷房」から「換気」に切り替え得る。加えて、ユーザは、「温度」をタップして、エアコンの設定温度を例えば「23℃」から「26℃」に調整し得る。加えて、ユーザは、「風量」をタップして、エアコンの給気レベルを、例えば、レベル「04」からレベル「03」に調整する。
【0185】
図5-dは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-dに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、前方の道路の工事情報または前方の道路の事故情報を表示し得る。本出願の実施形態において提供されるハンドルおよび表示方法によれば、ハンドルのセンサがInternet of Vehiclesを通じて前方の道路状況に関する情報を感知または取得すると、表示ユニットは、ユーザに通知することができ、ハンドルのタッチ表示ユニットは、ユーザに警報および運転プロンプトを提供して、ユーザが渋滞を効果的に回避するのを助け、ユーザの運転安全性および運転体験を向上させる。
【0186】
図5-eは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-eに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、アイデンティティ確認状態および車両シナリオモードを表示し得る。例えば、図5-eに示すように、第1のタッチ表示ユニットは、ユーザのアイデンティティ確認情報を表示し得、ユーザのアイデンティティ確認が成功した場合、アイデンティティ確認が成功したことを示すプロンプトがユーザに送信される。
【0187】
図5-eに示される第2のタッチ表示ユニットは、シナリオ情報をさらに表示し得、例えば、コンサートホールモードであり得る。コンサートホールモードでは、ユーザは、高品質のオーディオの饗宴を満喫し得る。車両は、アクティブなノイズリダクションを適応的に可能にし、図5-bに示されるマルチメディア制御操作インターフェースをユーザに提供し、ユーザが音量および音質などのパラメータを調整することができるようにし得る。加えて、シナリオ情報は、ユーザアカウント情報またはユーザアイデンティティ情報にさらにバインドされ得る。例えば、ユーザのアイデンティティ確認が成功した場合、予め設定されたコンサートホールシナリオ操作インターフェースが自動的に表示されるか、または車両状態情報および/または環境情報に基づいて現在の使用要求により適した操作インターフェースが表示され得る。例えば、車両状態情報および/または環境情報に基づいて、現在の車両が高速道路シナリオにあることが識別されたとき、車両ギア情報または車両速度情報が表示され、ユーザが車両速度およびギアを制御することを容易にし得る。本明細書における「シナリオ」の説明については、本出願の本明細書における他の部分の説明を参照されたいことに留意されたい。
【0188】
図5-fは、本出願の一実施形態による、ハンドルのタッチ表示ユニットの表示モードである。可能な実装形態では、図5-fに示すように、第1のタッチ表示ユニットまたは第2のタッチ表示ユニットは、ユーザのデータの記憶および同期状態情報を表示し得る。例えば、ユーザが車両データをクラウドに同期させたい場合、ユーザは、データアウトマイグレーションを選択し、データがクラウドに記憶されるモードを選択し得、それにより、第2のタッチ表示ユニットは、図5-fに示されるデータ同期操作インターフェースを表示し得る。別の例として、ユーザは、いくつかのデータ、例えば、ユーザのチャットデータ、マルチメディアデータ、および写真データを同期させることをさらに選択してもよい。可能な実装形態では、ユーザは、アカウントのデータ、例えば、ユーザAのデータ、またはユーザBのデータを同期させることをさらに選択してもよい。
【0189】
本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットは、最適なユーザ体験を常に維持するために、より豊富なカスタマイズされた設定をさらに提供し得ることに留意されたい。例えば、タッチボタンカスタマイゼーション、共通機能カスタマイゼーション、タッチピクチャカスタマイゼーション、タッチウィジェットカスタマイゼーション、およびタッチシナリオカスタマイゼーションなどの機能が実装され得、それにより、ユーザは、様々な異なるシナリオにおいて最適な運転体験を得ることができる。本出願のこの実施形態において提供されるハンドルは、対話インターフェースを効果的に簡略化し、対話効率を向上させ、物理的構成要素を低減し、コストを削減することができる。前述の実施形態において提供された操作インターフェースは、単にいくつかの実施形態であり、すべての実施形態ではなく、本出願に対する限定として解釈されるべきではない。
【0190】
車両が複数のタッチスクリーンを含む場合、異なる操作インターフェースが異なるタッチスクリーン上にそれぞれ表示され得る。図5-aに示すように、ハンドルが第1のタッチスクリーンおよび第2のタッチスクリーンを有するとき、第1のタッチスクリーン上に表示される操作インターフェースは、ギア状態情報、ギア切り替えボタン、自動駐車起動ボタン、および自律運転/支援運転起動ボタンを含み得る。第2のタッチスクリーン上に表示される操作インターフェースは、速度情報、速度制御ボタン、D(ドライブ)ギア情報、およびギア制御ボタンを含み得る。このようにして、ユーザは、2つの異なるタッチ表示ユニットを使用することによって、より多くの車両状態情報を取得し得る。
【0191】
加えて、前述の操作インターフェースまたは関連情報は、ハンドルのタッチ表示ユニット上に表示され得ることに留意されたい。可能な実装形態では、ハンドル上に表示される操作インターフェースは、別の表示に切り替えられてもよいし、別の表示方式で表示されてもよい。可能な実装形態では、ユーザによって表示インターフェースを切り替えるための操作方法は、以下のステップを含み得る:
ユーザ命令を取得するステップであって、この命令は、表示方式を切り替えるように指示する、ステップ;
ユーザ命令にしたがって、ターゲット表示方式および/またはターゲット表示ユニット情報を取得するステップ;ならびに
ターゲット表示ユニットを使用することによって、ターゲット表示方式で関連情報を表示するステップ。
【0192】
ターゲット表示ユニットは、複数の形態を有し得る。例えば、関連情報は、別のディスプレイを使用することによって表示されてもよいし、ヘッドアップディスプレイ(head-up display、HUD)または拡張現実感HUD(augmented reality HUD、AR-HUD)を介して表示されてもよいし、ARメガネを使用することによって表示されてもよい。表示方式は、スクリーン表示、投影表示、ホログラフィック表示などを含み得る。加えて、表示方式は、輝度、ピクチャ位置、ピクチャ回転角度、ピクチャ色、解像度、およびコントラストのような設定情報をさらに含み得、ユーザ設定情報に基づいて調整されてもよいし、シナリオ情報に基づいて調整されてもよい。表示ユニットは、HUD、AR-HUD、ARメガネ、ディスプレイ、ホログラフィック表示装置などを含み得る。
【0193】
加えて、表示ピクチャを切り替えるためのユーザの命令は、音声、エアジェスチャ、スクリーン上でのスライド操作ジェスチャ、またはスクリーン上でのタッチ操作のような方式で実装され得る。例えば、ユーザは、特定の操作を使用することによって操作インターフェースを選択してもよく、または何らかの情報がディスプレイ上に表示されるか、もしくはHUD/AR-HUDを介して表示される。例えば、ユーザは、現在の操作インターフェース上で上向きのスライドジェスチャ操作を実行して、現在のタッチスクリーンの情報がHUD/AR-HUDを介してユーザの前に表示されるようにし得る。代替的に、ユーザは、手を浮かせた状態で「つかむ」ジェスチャ操作を実行し、現在のタッチスクリーンの情報がARグラスを使用することによって表示されるようにしてもよい。
【0194】
以下では、拡大方式でのピクチャ回転角度の調整について説明する。
【0195】
可能な実装形態では、手動運転中にハンドルを回転させるとき、または自律運転/支援運転中にシステムがハンドルを回転させるように制御するとき、ハンドルは、角変位を発生させる。ハンドルが回転し、角変位が発生すると、タッチスクリーン上の操作インターフェースもまた、ハンドルとともに対応する角度だけ回転する。これは、ユーザ操作に不便をもたらす。この場合、ハンドル上の操作インターフェースを任意の角度および時間で簡便に制御することができることを保証するために、ハンドル角度に基づいて操作インターフェースが調整され得る。
【0196】
可能な実装形態では、操作インターフェースは、ハンドル角に基づいて調整され得る。調整方法は、ハンドル角を取得するステップと、ハンドル角に基づいて操作インターフェースを表示するステップとを含み得る。
【0197】
可能な実装形態では、操作インターフェースは、ユーザの視線方向に基づいて調整され得る。調整方法は、ユーザの視線方向を取得するステップと、ユーザの視線方向およびハンドル角に基づいて操作インターフェースを表示するステップとを含み得る。ユーザの視線方向は、ユーザの目の水平線の方向であってもよく、またはユーザの読取り方向は、画像認識を通して決定されてもよい。ユーザが視線方向を調整するとき、例えば、ユーザがハンドルに向き、頭部を時計回りに90°傾けるとき、タッチスクリーン上の操作インターフェースもユーザと同期され得、ピクチャは時計回りに90°回転される。このようにして、ユーザは、異なる視線方向におけるタッチスクリーンの操作インターフェースを正確に識別することができる。これにより、誤操作の確率が低減し、より良好な操作体験がユーザにもたらされる。
【0198】
以上、本出願の実施形態において提供される操作インターフェースについて説明した。本出願の実施形態において提供されるタッチスクリーン(402、412)は、操作インターフェースを表示し得、ユーザの操作命令を受信し得る。ユーザは、タッチスクリーン(402、412)上で操作を実行することによって、車両および/または車載デバイスを制御することができる。以下では、本出願の実施形態において提供される操作インターフェース表示方法について説明する。
【0199】
可能な実装形態では、図6に示すように、本出願のこの実施形態において提供される表示方法は、以下のステップを含み得る。
【0200】
S110:状態情報を取得する。
【0201】
S120:状態情報に基づいてシナリオを取得する。
【0202】
S130:シナリオに一致する操作インターフェースを取得する。
【0203】
S140:シナリオに一致する操作インターフェースを表示する。
【0204】
本出願のこの実施形態において提供される操作インターフェース表示方法によれば、現在の状態情報に基づいて現在のシナリオを取得することができ、便利な操作インターフェースおよびインテリジェントな運転体験をユーザに提供することができる。以下では、まず、前述のシナリオ、状態情報などについて詳細に説明する。
【0205】
本出願の本明細書で説明される「シナリオ」は、満たされる必要がある特定の制約条件の組合せとして理解され得る。「シナリオ」は、例えば、高速道路、ガソリンスタンド、自宅の駐車場、または充電ステーションにおいて満たされる必要がある特定の空間条件であり得る。「シナリオ」は、高速道路シナリオ、ガソリンスタンドシナリオ、自宅駐車場シナリオ、充電シナリオなどを含み得る。別の例として、「シナリオ」は、例えば、朝のピーク/夜のピーク期間、休日、または記念日において満たされる必要がある特定の時間条件であり得る。「シナリオ」は、通勤ピークシナリオ、休日シナリオ、記念日シナリオなどを含み得る。別の例として、「シナリオ」は、満たされる必要がある別の条件であってもよく、例えば、冬の車両における暖房のシナリオ、車両におけるオーディオおよびビデオエンターテインメントのシナリオ、車両における休憩および仮眠のシナリオ、または車両がトラック競技モードに調整された後にトラックに入るシナリオであってもよい。
【0206】
より多くのシナリオタイプの例を以下の表に示し得る。以下の表におけるシナリオは、説明のための例として使用されるにすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではないことに留意されたい。
【表1】


【0207】
本出願の明細書で説明される状態情報は、インターフェース切り替えに影響を与える可能性のある入力情報であり得る。
【0208】
可能な実装形態では、状態情報は、環境情報を含み得る。本出願のこの実施形態において提供される環境情報は、位置情報、道路情報、気象情報、および事故情報のうちの少なくとも1つを含み得る。道路情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0209】
(1)交通参加者情報:電動車両、非電動車両、歩行者、動物、特殊車両。
【0210】
(2)道路情報:道路標示情報、道路指示情報、道路タイプ情報、勾配情報、道路接着係数情報、障害物情報、出口/入口情報(例えば、高速道路の出口/入口および高架道路の出口/入口)、ならびに道路工事およびメンテナンス情報。
【0211】
(3)交通施設情報、これは交通施設の位置および状態を含み得、例えば、信号灯、スピードバンプ、スピードテスト地点、カメラ、ノイズ検出装置、およびホーン検出装置を含み得る。
【0212】
(4)交通指令情報、例えば、信号灯指示情報および交通管理者指示情報を含み得る。
【0213】
(5)インフラ情報:エネルギー補充地点情報(例えば、ガソリンスタンド、充電ステーション、バッテリ交換ステーション、水素燃料補給ステーション、天然ガスステーションの位置、使用状態、課金率など)、駐車場情報、メンテナンスおよび修理地点情報、緊急救助地点情報。
【0214】
道路情報に加えて、環境情報は、気象情報、事故情報などをさらに含み得る。気象情報は、温度、湿度、明るさ、降雨、大気汚染レベルなどを含み得る。事故情報は、V2X(Vehicle to Everything、V2X)を介して得られた交通事故情報を含んでもよいし、感知システムを使用することによって車両によって認識された交通事故情報を含んでもよい。
【0215】
可能な実装形態では、状態情報は、車両情報を含み得る。
【0216】
本出願のこの実施形態において提供される車両情報は、車両の状態を示すことに留意されたい。例えば、車両情報は、運転状態情報および使用状態情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0217】
運転状態情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0218】
(1)運転モード情報:運転モードは、手動運転または自律運転の関与度合いに基づいて分類され得る。例えば、運転モードは、手動の関与度合いの減少に基づいて、手動運転、自律支援運転、および自律運転に分類され得る。運転モードはまた、車両出力および/またはシャーシ制御パラメータの変化に基づいて分類されてもよいし、操作経験に基づいて分類されてもよいし、運転経済性に基づいて分類されてもよく、例えば、従来運転モード、快適運転モード、経済運転モード、スポーツ運転モード、およびオフロード運転モードに分類されてもよい。
【0219】
(2)ギア情報、例えば、ドライブギア、ニュートラルギア、リバースギア、パーキングギアを含み得る。
【0220】
(3)スポーツ状態情報、例えば、車両の位置、姿勢、速度、加速度、ヨー角速度、ヨー角加速度を含み得る。
【0221】
(4)駆動システム状態情報、例えば、駆動モータ温度および駆動システム電力を含み得る。
【0222】
(5)シャーシシステム状態情報:制動システム状態、ステアリングシステム状態、およびサスペンションシステム状態。
【0223】
(6)エネルギーシステム状態情報、例えば、電力バッテリの出力電力、バッテリ残量、および温度を含み得る。
【0224】
(7)照明システム状態情報、例えば、方向指示器状態、ハザード警告信号状態、クリアランスランプ状態、ヘッドランプ状態、ドライビングライト状態、フォグランプ状態、後退灯状態、およびブレーキライト状態を含み得る。
【0225】
(8)車両故障情報、例えば、駆動システム故障情報、制動システム故障情報、バッテリ系故障情報を含み得る。
【0226】
使用状態情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0227】
(1)インフォテインメントシステムの使用、例えば、時間情報、スケジュール情報、連絡先情報、通話状態情報、スクリーンの明るさ、およびスピーカーの音量を含み得る。
【0228】
(2)コンフォートデバイスの使用、例えば、温度調節モード、空気循環モード、シート姿勢状態、シートベンチレーションおよびヒーティングシステム状態、およびシートマッサージ装置状態を含み得る。
【0229】
(3)ライトおよび雰囲気システム状態:ライト状態、読書灯状態、雰囲気ライト状態、および臭気制御システム状態。
【0230】
(4)他の付属品の使用:例えば、ウィンドウ状態、サンルーフ状態、ドア状態、可動車両ルーフ状態、ワイパー状態、フロントトランク状態、リアトランク状態、および車載冷蔵庫状態。
【0231】
当業者は、上記が環境情報および車両情報を例として使用しているにすぎず、本出願のこの実施形態を限定しないことを理解し得る。
【0232】
以下では、特定のシナリオを参照して、本出願において提供される表示方法について詳細に説明する。
【0233】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は環境情報を含み、操作インターフェースは、環境情報に基づいて表示されてもよい。図5-aに示すように、環境情報に基づいて、車両が駐車場に位置することが検出された場合、例えば、位置情報に基づいて、車両が駐車場に位置することが識別され得るか、または環境感知を介して、車両が駐車場に位置することが識別されるとき、現在のシナリオは駐車場の駐車シナリオであることが分かる。タッチスクリーンは、車両を駐車する際にユーザがドライブギアとリバースギアとを切り替えることができるように、駐車シナリオに対応する操作インターフェース、例えば、ギア切り替えインターフェースを表示し得る。図5-cに示すように、周囲温度または車内温度が過度に高いことが検出された場合、現在のシナリオが冷房シナリオであることが分かり、タッチスクリーンは、ユーザが車内温度を調整するのを容易にするために、空調調整操作インターフェースを表示し得る。図5-dに示すように、前方の道路に交通事故がある場合、タッチスクリーンは、事故報告操作インターフェースを表示し得る。
【0234】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は車両情報を含み、車両情報に基づいて操作インターフェースが表示されてもよい。図5-aに示すように、車両情報に基づいて、車両が運転シナリオにあることが分かると、運転シナリオに対応する操作インターフェースが表示され得る。例えば、車両速度が過度に高い、例えば、60km/hの制限速度を超えることが検出された場合、タッチスクリーンは、ユーザが、クルーズ車両速度、手動運転車両速度、支援運転車両速度、自律運転車両速度などを迅速に設定するのを助けるために、車両速度調整インターフェースを表示し得る。図5-bに示すように、車両情報に基づいて、車両が会議/通話シナリオにあることが分かると、会議/通話シナリオに対応する操作インターフェースが表示され得る。例えば、ユーザが着呼またはビデオ通話招待を受信すると、タッチスクリーンは、ユーザが、ワンタップで音声通話またはビデオ通話を開始したり、音声通話またはビデオ通話を切断したりすることができるように、着呼操作インターフェースまたはビデオ通話操作インターフェースを表示し得る。図5-dに示すように、車両内の制動システムが故障していることが検出された場合、車両が現在故障シナリオにあることが分かり、表示ユニットは、故障シナリオに対応する操作インターフェースを表示する。例えば、タッチスクリーンは、ユーザの安全を確保するために、故障警報情報を表示し、緊急救出インターフェースまたは緊急呼操作インターフェースを表示し得る。
【0235】
任意選択で、可能な実装形態では、状態情報は、環境情報および車両情報を含んでもよく、それにより、操作インターフェースは、車両情報および環境情報が総合的に考慮された後に表示される。
【0236】
例えば、可能な実装形態では、ギア情報がドライブギアであり、時間情報が朝のピーク期間、例えば、朝の8時から9時であり、環境情報が市道を含むことが検出された場合、運転シナリオの都市通勤シナリオに入る。都市通勤シナリオでは、車両速度制御インターフェースが表示され得、車間距離調整インターフェースも表示され得る。都市通勤シナリオでは、異なる道路条件に適応するために、車両速度制御インターフェースおよび車間距離調整インターフェースを使用することによって車両速度および距離を調整することができる。
【0237】
別の例として、可能な実装形態では、図5-aに示すように、現在の運転モードが手動運転であり、現在の環境情報が自律運転条件を満たす、例えば、車両が自律運転可能な道路上を走行し、現在の車両の自己検出が正常であり、自律運転モード有効化条件も満たされることが検出された場合、タッチスクリーンは、ユーザがワンタップで自律運転モードを有効化することができるように、運転モード設定インターフェースを表示し、自律運転モードを有効化するボタンをユーザに提供し得る。
【0238】
別の例として、可能な実装形態では、図5-cに示すように、外部周囲温度が高く、大気汚染度が深刻であることが検出された場合、タッチ表示ユニットは、ユーザが温度および空気循環モードを設定するのを容易にするために、エアコン温度調整インターフェースおよび空気循環調整インターフェースを表示し得る。例えば、温度を23℃に設定し得、コックピットの空気循環モードを内部循環とし、外部空気汚染の影響を低減する。
【0239】
別の例として、可能な実装形態では、環境情報において前方の道路が凹凸していることが検出され、車両のサスペンション状態が調整可能であり、シャーシの高さが低いことが検出された場合、シャーシがぶつかって傷つくリスクを低減するためにユーザがシャーシをワンタップで上げることができるように、サスペンション高さ調整操作インターフェースが表示され得る。
【0240】
別の例として、可能な実装形態では、車載デバイスが通話状態にあるとき、通話シナリオに入る。通話シナリオでは、ユーザが乗員コンパートメント内の各エリアの音量を簡便に調整することができるように、音声エリア制御操作インターフェースが表示され得る。これにより、休憩中の乗員への干渉が軽減される。
【0241】
各シナリオについて、シナリオに対応する操作インターフェースは、システムによってデフォルトで提供される操作インターフェースであってもよいし、ユーザによって予め設定されてもよいことに留意されたい。ユーザは、各シナリオにおける操作インターフェースを予め設定し得る。1つのシナリオに複数の表示装置が存在する場合、各表示装置の操作インターフェースがシナリオに設定され得る。シナリオが切り替えられると、すべての表示装置は、予め設定された操作インターフェースに切り替えられ得る。
【0242】
本出願のこの実施形態において提供される制御方法によれば、ユーザには、適応操作インターフェースが提供され得る。状態情報が変化したとき、タッチスクリーンは、異なる操作インターフェースを適応的に表示し得る。例えば、本出願のこの実施形態において提供される操作インターフェース表示方法は、以下のステップを実施し得る:
第1の状態情報を取得するステップ;第1の状態情報に基づいて第1のシナリオを取得するステップ;第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースを取得するステップ;第1の操作インターフェースを表示するステップ。
【0243】
本出願において提供される表示方法によれば、操作インターフェースは、シナリオの変化に基づいてリアルタイムで切り替えられ得ることに留意されたい。シナリオが変化すると、異なるシナリオにマッチする異なる操作インターフェースが表示されて、よりインテリジェントな運転体験およびより効率的な操作および制御体験をユーザに提供し得る。
【0244】
第1のシナリオが取得された後の、シナリオが第1のシナリオから第2のシナリオに切り替えられた場合、表示方法は、シナリオの変化に適応することができ、第2のシナリオに一致する操作インターフェースが表示される。前述のステップは、繰り返し実行されてもよい。例えば、本方法は以下を含み得る:
第2の状態情報を取得するステップ;第2の状態情報に基づいて第2のシナリオを取得するステップ;第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップ;第2の操作インターフェースを表示するステップ。
【0245】
例えば、可能な実装形態では、ユーザが会社から車で帰宅するプロセスは、複数のシナリオ間の切り替えを含み得る。
【0246】
ユーザが車で地域の駐車場(community parking lot)に入る前、車両ギア情報はドライブギアであり、環境情報は市道を含み、シナリオは「都市通勤」シナリオとして識別される。この場合、タッチスクリーンは、ユーザがギアおよび車両速度情報について知ることができ、ユーザが車両速度およびギアを調整するためのクイック制御ボタンを提供することができるように、車両速度制御操作インターフェースまたはギア制御操作インターフェースを表示し得る。
【0247】
その後、ユーザが車で地域の駐車場に入って、駐車の準備をするとき、ギア情報が「ドライブギア」から「リバースギア」に変化することが検出され、環境情報が地域の駐車場の位置情報を含む場合、シナリオ情報は駐車シナリオとして識別され、操作インターフェースが駐車シナリオに一致する操作インターフェースに切り替えられ、または、環境情報が駐車スペース情報を含むことが検出された場合、シナリオは「駐車シナリオ」として識別され得る。駐車シナリオにおいて、タッチスクリーンは、ユーザがワンタップで自動駐車機能を有効にすることができるように、自動駐車起動操作インターフェースを表示し得る。代替的に、タッチスクリーンは、ユーザが、車両を円滑に駐車するように制御することができるように、車両センサによって感知された周辺環境情報を表示してもよい。これにより、駐車安全性が向上する。
【0248】
続いて、ギア情報がパーキングギアであることが検出され、車両が自宅駐車場に現在位置していることを環境情報が含む場合、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に入り得る。操作インターフェースは、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に一致する操作インターフェースに切り替えられ得る。「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」において、タッチスクリーンは、ユーザが換気のために窓を簡便に開けることができるように、ウィンドウ制御操作インターフェースを表示し得る。これにより、長時間窓を閉めていたことによる乗員コンパートメント内の酸素不足を回避することができる。代替的に、「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」では、温度調整操作インターフェース、空気循環制御操作インターフェースなど表示されてもよい。「リラクゼーションおよびレジャーシナリオ」では、ユーザが、最適なシート姿勢、例えば、半分横たわっている、平らに横たわっている、または座っている、に調整することができるように、シート姿勢調整インターフェースも表示され得る。
【0249】
本出願のこの実施形態において提供される表示方法は、上述のハンドルに適用され得る。例えば、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、シナリオ適合機能をサポートし得る。例えば、表示されたマルチレベルメニューは、ユーザの運転シナリオにより良く一致するように、車両が位置するシナリオに基づいてインテリジェントに切り替えられ得る。
【0250】
別の例として、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、運転モード適応機能をサポートし得る。例えば、表示されたマルチレベルメニューは、車両の運転状態により良く一致するように、車両の運転モードに基づいてインテリジェントに切り替えられ得る。
【0251】
別の例として、可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるハンドル(400、410)では、1つまたは複数のタッチ表示ユニット(402、412)があってもよい。タッチ表示ユニット(402、412)の数は、本出願では限定されない。加えて、本出願の実施形態において提供されるハンドル(400、410)に取り付けられたタッチ表示ユニットは、特別に設計されてもよいし、携帯電話端末もしくは別のタッチ表示デバイスであってもよい。
【0252】
このようにして、異なるシナリオの間で切り替えるプロセスにおいて、車両は、シナリオに適合するターゲット操作インターフェースを提供することができる。これは、よりインテリジェントな運転体験およびより効率的な操作インターフェースをユーザにもたらす。
【0253】
図7に示すように、可能な実装形態では、第2のシナリオが第1のシナリオと異なるとき、車両は、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを表示し得る。図7において、第1の操作インターフェースは、初期操作インターフェースとも呼ばれ、第2のシナリオは、現在のシナリオとも呼ばれる。任意選択で、要求情報がユーザに送信されてもよく、要求情報は、第2の操作インターフェースに切り替えるかどうかを確認するようにユーザに要求するために使用され、第1のユーザ命令が取得される。第1のユーザ命令は、第2の操作インターフェースに切り替えるかどうかを指示する。
【0254】
(1)第1のユーザ命令が、第2の操作インターフェースに切り替えることを選択するようにユーザに指示する場合、第2の操作インターフェースが表示される。代替的に、ユーザが第1の時間期間内に選択を行わない場合、例えば、ユーザの選択操作が5秒以内に受信されない場合、ユーザは、デフォルトで第2の操作インターフェースに切り替えることを選択し得る。可能な実装形態では、第2の操作インターフェースは、シナリオが変化したときに最初に表示されてもよく、初期操作インターフェースに戻るかどうかを問い合わせるプロンプトがユーザに送信される。プロンプトは、ピクチャプロンプト、音プロンプト、音声プロンプトなどの形態であり得る。ユーザが特定の時間期間内に初期操作インターフェースに戻るように指示しない場合、ユーザは、デフォルトで現在の操作インターフェースの切り替えを受け入れる。
【0255】
(2)第1のユーザ命令が、第1の操作インターフェースに切り替わらないことを選択するようにユーザに指示する場合、可能な実装形態では、ユーザは、第1の操作インターフェースに戻ることを選択することができ、別の可能な実装形態では、ユーザは、別の操作インターフェースに切り替えることを選択し得る。例えば、可能な実装形態では、シナリオが第1のシナリオから第2のシナリオに切り替えられ、ユーザが、第2のシナリオにおける予め設定された操作インターフェースが不適切であることに気付き、操作インターフェースを変更したい場合、表示方法は、第2のユーザ命令を取得するステップであって、第のユーザ命令は、第2のシナリオに一致する操作インターフェースとして第3の操作インターフェースを選択するように指示する、ステップをさらに含む。第3の操作インターフェースは、ユーザによって新たに選択され、第2のシナリオに一致する操作インターフェースである。
【0256】
本出願の明細書におけるユーザ命令は、タッチスクリーン上でタッチ操作を実行することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいし、音声を使用することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいし、物理ボタン、仮想ボタン、ジェスチャ/姿勢操作などを使用することによってユーザによって入力された操作命令であってもよいことに留意されたい。
【0257】
したがって、本出願のこの実施形態において提供される制御方法によれば、ユーザが車両をより簡便に制御することができるように、異なるシナリオにおいてタッチスクリーンを使用することによってより適切な操作インターフェースが表示され得る。本出願の実施形態において提供されるシナリオは、運転シナリオ、駐車シナリオ、エネルギー補充シナリオ、エンターテインメントシナリオなどを含む。シナリオに基づいてタッチスクリーンの操作インターフェースを調整することは、複数の利点を有する。例えば、車両情報および環境情報などが頻繁に変化することにより、タッチスクリーンの操作インターフェースが頻繁に切り替わるケースを軽減することができる。別の例として、シナリオ切り替え中に、シナリオ切り替えの情報プロンプトがユーザに提供され得、円滑な移行がユーザにもたらされ得る。加えて、より多くのオプションをユーザに提供することができ、ユーザがシナリオを切り替えたくないとき、ユーザは、元のシナリオの操作インターフェースまたはユーザによって選択された別の操作インターフェースを修正し得る。
【0258】
図8に示すように、可能な実装形態では、方法は、ユーザアイデンティティ情報を取得するステップと、ユーザアイデンティティ情報に基づいてユーザ設定情報を取得するステップであって、ユーザ設定情報は、少なくとも1つのシナリオと、少なくとも1つの操作インターフェースと、シナリオと操作インターフェースとの間の対応関係に関する情報とを含む、ステップとをさらに含む。ステップS130においてシナリオに一致する操作インターフェースを取得するステップは、具体的には、ユーザ設定情報に基づいて、シナリオに一致する操作インターフェースを取得するステップを含む。
【0259】
ユーザのアイデンティティ情報は、アイデンティティ認識ユニットを使用することによって取得され得る。アイデンティティ認識は、指紋認識、顔認識、虹彩認証、掌紋認識、音声認識などにより実装され得る。これは、本出願において限定されない。
【0260】
新しいユーザが車両を使用するとき、ユーザは、ユーザアカウントを作成し、関連するユーザ設定情報を保存することができる。可能な実装形態では、ユーザアカウントを作成するための方法は、ユーザアカウントを作成するステップであって、ユーザアカウントは、ユーザアイデンティティ情報に結び付けられる、ステップと、ユーザ設定情報を保存するステップとを含み得る。ユーザが予め設定された操作インターフェースを変更したい場合、ユーザは、タッチスクリーン上で操作を実行することによって適切な操作インターフェースを選択し得る。
【0261】
本出願のこの実施形態において提供されるタッチ表示ユニットによって表示されるインターフェースは、シナリオの変化またはユーザ設定に基づいて適応的に調整され得ることに留意されたい。可能な実装形態では、操作インターフェースはさらに、ユーザアイデンティティ情報に基づいて表示され得る。例えば、ユーザが自分の好む操作インターフェースを設定した場合、車両状態情報または環境情報が変化しても、操作インターフェースは変更されない。代替的に、可能な実装形態では、ユーザが好ましい操作インターフェースを設定した後に、車両状態情報または環境情報が変化したとき、現在の操作インターフェースを更新するかどうかをユーザに促してもよい。
【0262】
可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、ユーザ選好メモリ機能およびユーザアカウント同期機能をサポートし得る。例えば、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットによれば、タッチ表示ユニットの制御インターフェースのスタイル、ボタン配置、および機能メニューシーケンスなどの設定は、ユーザアカウントに関連付けられてもよく、異なるユーザアイデンティティに基づいて、異なるユーザによって好まれる運転設定に切り替えられる。可能な実装形態では、ユーザアイデンティティを識別した後、タッチ表示ユニットは、異なるユーザが、いつでもユーザに馴染みのある設定に切り替えることができるように、ユーザの選好設定を車両側に同期させる。
【0263】
したがって、異なるユーザは、同じ車両上で異なる操作インターフェース設定を有し得るか、または同じユーザは、異なる車両上で同じまたは類似の操作インターフェース設定を享受し得る。本出願において提供される表示方法は、よりパーソナライズされた運転体験をもたらすことができる。
【0264】
加えて、ユーザの他の情報も、操作インターフェースの表示に影響を与え得ることに留意されたい。可能な実装形態では、例えば、ユーザ設定情報は、連絡先情報、ユーザスケジュール、またはメモリマインダ情報を含み得る。ユーザのメモリマインダは、特定の時点に基づいて設定されたリマインダであってもよく、例えば、特定の時点が到来したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。ユーザのメモリマインダは、地理的位置情報に基づいて設定されたリマインダ、例えば、特定の位置に到着したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。加えて、ユーザのメモリマインダは、特定のトリガイベントに基づいて設定されたリマインダ、例えば、車両に乗り、マルチメディア操作インターフェースを開くアクションが発生したときにユーザに送信されるリマインダ、別の例として、ユーザがエアコンをオンにしたとき、音楽を再生したとき、およびシートをある角度に調整するアクションを完了したときにユーザに送信されるリマインダであってもよい。可能な実装形態では、トリガイベントは、以下のように選択され得る:車両および任意の車載デバイスが、アクションを実行するか、またはアクションを完了するか、または状態に到達する。加えて、前述のリマインダが送信されると、ユーザは、リマインダ操作インターフェースにさらに切り替えるか、または別の予め設定された操作インターフェースに切り替えてもよい。本出願では、より豊富な制御効果をユーザに提供するために、多様な設定が提供される。
【0265】
任意選択で、図9に示すように、本出願において提供される表示方法は、現在の操作インターフェースが予め設定された操作インターフェースと同じであるかどうかを検出するステップをさらに含む。例えば、第2のユーザ命令(第のユーザ命令は、第2のシナリオに一致する操作インターフェースとして第3の操作インターフェースを選択するように指示する)が取得された後、第3の操作インターフェースが第2の操作インターフェースと異なる場合、ユーザ設定情報が更新される。ユーザ設定情報が更新された後、第2のシナリオが次に別のシナリオから切り替えられるときに第3の操作インターフェースが表示される。本明細書における第2の操作インターフェースは、ユーザが第2のシナリオに一致する操作インターフェースを修正する前の、ユーザ設定情報内の第2のシナリオに一致する操作インターフェースであることに留意されたい。加えて、任意選択で、第1のシナリオでは、ユーザはまた、第1のシナリオに一致する予め設定された操作インターフェースとして別の操作インターフェースを選択してもよい。原理は上記と同様であり、詳細は再び説明されない。
【0266】
現在の操作インターフェースが予め設定された操作インターフェースと同じであるかどうかを検出することは、現在のピクチャの各ピクセルが予め設定されたピクチャの各ピクセルと一致することを意味しないことに留意されたい。これは、同じ操作インターフェースが異なる状態を有し得るためである。例えば、仮想ボタンがオンになっている場合とオフになっている場合がある。この場合、ピクチャは異なるが、ピクチャは依然として同じ操作インターフェースに属する。2つの操作インターフェースの機能が異なる場合、例えば、車両速度を制御するための機能ページが、エアコンの温度を制御するための機能ページに切り替えられる場合、この場合は、2つの操作インターフェースが異なると理解され得る。もちろん、ユーザは、操作インターフェースをカスタマイズしてもよく、車両速度を制御するためのボタンおよびエアコンの温度を制御するためのボタンは、同じ操作インターフェースに表示されてもよい。この場合、カスタマイズされた操作インターフェースは、単に車両速度を制御するための操作インターフェースと同じ操作インターフェースではないことを理解されたい。
【0267】
本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第1のシナリオは、車両の初期シナリオであり得、例えば、車両が始動された後のシナリオであり得ることに留意されたい。第1のシナリオに一致する第1の操作インターフェースは、車両が始動された後の操作インターフェースであり得る。別の例として、第1のシナリオは、車両が走行しているシナリオであってもよい。本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第2のシナリオは、車両が走行しているシナリオであり得る。本出願の本明細書のいくつかの実施形態において提供される第2のシナリオは、第1のシナリオの後に現れることに留意されたい。この順序(sequence)は、時系列的であってもよいし、例えば、最初は駐車場で、次に高速道路で、というように空間的位置における順序の違いであってもよい。あるいは、このシーケンスは、例えば、最初は休憩および睡眠シナリオで、次に映画シナリオで、というように他の設定における違いであってもよい。シナリオ切り替えは、通常、車両位置の移動、車両設定の変更、時間の変更などを伴う。可能なシナリオ切り替えプロセスにおいて、車両の初期シナリオは、第1のシナリオ、例えば、車両が自宅駐車場で充電される電力補充シナリオである。10分後、シナリオが変化する。例えば、車両が高速道路に入り、都市通勤シナリオに入る場合、第2のシナリオは、都市通勤シナリオであり得る。別の例として、第1のシナリオが都市通勤シナリオである場合、車両が会社の駐車場に入った後に自動駐車の準備をするとき、第2のシナリオは自動駐車シナリオであり得る。例えば、車両が高速道路を自動運転するとき、第1の操作インターフェースは、車両の運転速度範囲を制御するために使用される操作インターフェースであり得る。その後、車両が高速道路から離れ、休憩のためにサービスエリアに入るとき、第2の操作インターフェースは、視聴覚エンターテインメント操作インターフェースであり得、表示される視聴覚エンターテインメント操作インターフェースは図5-bに示され得る。
【0268】
第1のシナリオまたは第2のシナリオの具体的な内容は、本出願において限定されない。新しいシナリオの継続的な出現により、車両はまた、シナリオの変化に基づいて、表示されるべき操作インターフェースを適応的に調整して、操作効率を改善し、より良好な運転体験をユーザにもたらし得る。
【0269】
任意選択で、車両によるシナリオの認識においてエラーが発生したとき、手動補正が実行されてもよい。可能な実装形態では、状態情報に基づいて第2のシナリオを取得した後、方法は、第3のユーザ命令を取得するステップであって、第3のユーザ命令は、第2のシナリオに切り替えるかどうかを指示する、ステップと、第3のユーザ命令が第2のシナリオに切り替えるように指示する場合、第2のシナリオに一致する第2の操作インターフェースを取得するステップ、または第3のユーザ命令が第2のシナリオに切り替えないように指示する場合、任意選択で、第1のシナリオを維持し続け、第1のシナリオに一致する操作インターフェースを表示するステップとをさらに含む。任意選択で、方法は、第4のユーザ命令を取得するステップであって、第4のユーザ命令は、第3のシナリオに切り替えるように指示する、ステップと、第3のシナリオに一致する第4の操作インターフェースを取得するステップと、第4の操作インターフェースを表示するステップとを含む。
【0270】
本出願の実施形態において提供される表示方法によれば、シナリオ切り替えを実施することができる。シナリオ切り替えは、タッチスクリーン上でユーザによって実行される操作、ユーザの音声命令、ジェスチャ命令などを使用することによって実施され得る。例えば、可能な実装形態では、ユーザは、タッチスクリーン上でスライド操作を実行することによって、シナリオ切り替えを実施し得る。
【0271】
ユーザは、あるシナリオタイプから別のシナリオタイプに切り替えること、またはあるシナリオタイプのサブシナリオから異なるシナリオタイプのサブシナリオに切り替えることができる。2つのケースの違いは、シナリオレイヤの分類にある。本出願のこの実施形態では、シナリオ分割レイヤは限定されず、シナリオは、1つのレイヤ、2つのレイヤ、またはより多くのレイヤに分割され得る。あるシナリオタイプから別のシナリオタイプに切り替える場合、例えば、ユーザが、「運転シナリオ」から「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」に切り替わるとき、またはユーザが、「運転シナリオ」内の「都市通勤シナリオ」から「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」内の「休憩および睡眠」シナリオに切り替わるとき、タッチスクリーンは、図-aに示される操作インターフェースから図-bに示されるマルチメディア制御操作インターフェースに切り替わり得る。
【0272】
加えて、ユーザは、同じシナリオタイプ内の異なるサブシナリオ間で切り替わることができる。別の例として、ユーザは、「運転シナリオ」内の「都市通勤シナリオ」から「運転シナリオ」内の「ビジネスコンフォートシナリオ」に切り替わり得る。
【0273】
本出願の実施形態において提供される制御方法は、高い柔軟性を有することに留意されたい。同じシナリオタイプにおいてタッチスクリーンによって表示される操作インターフェースを統一したままにすることまたは互いに関連付けられたままにすることができ、または異なる操作インターフェースを同じシナリオタイプにおける異なるサブシナリオにおいてタッチスクリーンによって表示することができる。
【0274】
可能な実装形態では、例えば、ユーザが「都市通勤シナリオ」から「ビジネスコンフォートシナリオ」に切り替わるとき、タッチスクリーンは、前述の2つのシナリオの両方において同じ操作インターフェースを表示し得、例えば、操作インターフェースは、車両速度情報操作インターフェースであってもよいし、関連付けられたギア情報操作インターフェースであってもよい。複数のタッチ表示装置が存在する場合、複数の関連付けられた操作インターフェースも同時に表示され得る。例えば、図-aに示すように、ギア制御操作インターフェースおよび車両速度制御操作インターフェースは、2つのタッチスクリーン上に同時に表示され得る。
【0275】
本出願のいくつかの実施形態において提供される「シナリオタイプ」は、「全体的なシナリオ」としても理解され得ることに留意されたい。例えば、「運転シナリオ」または「レジャーおよびリラクゼーションシナリオ」は、それぞれあるタイプのシナリオとして表現されてもよいし、全体的なシナリオとして用いられてもよい。例えば、「運転シナリオ」には、より具体的なサブシナリオがあり、例えば、「運転シナリオ」は、「都市通勤」シナリオであってもよいし、「長距離移動」シナリオであってもよいし、「トラック競技」シナリオであってもよい。別の例として、「レジャーおよびリラクゼーション」シナリオタイプは、「休憩および睡眠」ならびに「マッサージおよびリラクゼーション」などのサブシナリオをさらに含む。具体的なシナリオ分割は、本出願では限定されず、単に説明のための例として使用される。
【0276】
加えて、本出願において提供される表示方法は、シナリオに基づいて、シナリオに一致するフィードバックモードを取得するステップをさらに含む。本方法は、本出願において提供される表示装置およびハンドルに適用され得る。フィードバックモードは、フィードバック方式およびフィードバック強度を含む。フィードバック方式は、振動フィードバック、音声フィードバック、および輝度フィードバックのうちの少なくとも1つを含む。フィードバック強度は、振動振幅、振動数、音量、および輝度のうちの少なくとも1つを含む。
【0277】
シナリオ切り替え時、例えば、都市通勤シナリオに入ると、フィードバック強度が強くなり得、フィードバック方式が振動フィードバックになり得、フィードバック音量および振動振幅は大きくなり得る。しかしながら、休憩および睡眠シナリオに入ると、フィードバック強度が弱くなり得、フィードバック方式が音声フィードバックまたは輝度フィードバックになり得、輝度は低くなり得、音量は小さくなり得る。シナリオ切り替え時、シナリオに一致するフィードバックモードも切り替えられ得る。
【0278】
この場合、ユーザ操作に基づいてフィードバックを提供することができる。振動、音、ピクチャ、または輝度フィードバックにより、ユーザの操作体験を向上させることができ、よりリアルなタッチ、音、およびピクチャをユーザにもたらすことができる。加えて、フィードバック強度およびフィードバック方式を適応的に調整することによって、誤操作の確率を効果的に低減することができ、運転安全性を向上させることができる。
【0279】
本出願は、表示装置を提供し、表示装置は、表示ユニットおよび記憶ユニットを含み得る。表示装置は、前述の表示方法を実行し得る。表示装置に基づいて、本出願の実施形態は、データインマイグレーションおよびアウトマイグレーション方法をさらに提供する。
【0280】
可能な実装形態では、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニット(402、412)は、記憶ユニットをさらに含む。記憶ユニットは、ユーザが車両を使用するときに発生する車両データおよびユーザプライバシーデータのようなデータを記憶するように構成される。ユーザが車両から降りると、ユーザは、車両盗難時のユーザデータの損失を回避するために、車両からタッチ表示ユニットを取り出すことができる。加えて、タッチ表示ユニットに含まれる記憶ユニットは、ユーザの車両設定を記憶するようにさらに構成され得る。ユーザは、元の車両のすべての個人データおよびユーザが好む車両設定のような情報を、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットに記憶し得る。ユーザが車両を変更するとき、ユーザは、元の車両のタッチ表示ユニットを新しい車両のタッチ表示ユニットに取り付けて、ユーザ選好の同期および個人データの移行を実施してもよい。
【0281】
可能な実装形態では、図10に示すように、ユーザがデータを外部に移行する必要があるとき、ユーザは、タッチスクリーン上で操作を実行することによってアウトマイグレーション機能をアクティブ化し得る。ユーザのデータアウトマイグレーション命令を取得した後に、デバイスは、まず、自己検出を実行し得、例えば、デバイスの現在の取り付け状態を検出し得る。現在のデバイスが正しく取り付けられていない場合、アウトマイグレーション対象のデータ(to-be-migrated-out data)を記憶するように構成されたデバイス、例えば、本出願において提供されるタッチスクリーンを含むデバイス、を取り付け直すようにユーザに促すために、ユーザに警告が送信され得る。
【0282】
任意選択で、車両識別情報がさらに検出されてもよい。認識情報は、ユーザ許可および車両許可を保証し、ユーザのプライバシーを保護するために、車両のアイデンティティ認識情報を含み得る。また、認識情報は、車両に記憶することができるデータのタイプおよび車両に記憶することができる設定パラメータのタイプを決定するために、車両タイプまたは機能情報を含み得る。このようにして、現在の車両を次に使用するときに、関連する設定情報またはデータがロードされ得る。
【0283】
任意選択で、データアウトマイグレーションプロセスは、ユーザ情報を取得することをさらに含んでもよい。このようにして、ユーザ許可は、ユーザアカウント情報に基づいて決定され得、車両内のユーザのデータまたは設定情報は、ユーザアカウントに関連付けられ得、クラウドに簡便にアップロードされるか、または各端末に同期される。
【0284】
任意選択で、少なくとも1つのユーザアカウントが車両に記憶されている場合、同期対象データが関連付けられているユーザアカウントは、ユーザの選択に基づいて決定されてもよい。例えば、1つのみのユーザアカウントのデータが移行されてもよく、または許可制御を有するすべてのユーザアカウントのデータが移行されてもよい。
【0285】
任意選択で、ユーザは、アウトマイグレーションモードをさらに選択してもよい。車両内のデータを電子デバイスに移行するプロセスにおいて、ユーザによるデータアウトマイグレーション方式およびデータ記憶方式の選択は、アウトマイグレーションモード情報に基づいて決定され得る。例えば、アウトマイグレーションモードは、データが電子デバイスに移行された後に車両のローカルデータが削除されることであってもよい。別の例として、アウトマイグレーションモードは、アウトマイグレーションデータが電子デバイスに記憶された後に車両のローカルアウトマイグレーションデータが保持されることであってもよい。別の例として、アウトマイグレーションモードは、車両内にローカルに記憶されたデータが削除され、データがクラウドに一元的にアップロードされることであってもよい。別の例として、データが移行された後、車両の工場設定が復元されてもよく、または車両内の現在のユーザアカウントのすべてのデータがクリアされてもよい。自動車共有シナリオでは、個人のプライバシー情報の漏洩を効果的に回避することができる。ここで、アウトマイグレーションモードは、別のタイプであってもよい。これは単なる例であり、本出願のこの実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。
【0286】
同様に、本出願の一実施形態は、データインマイグレーション方法をさらに提供する。図11に示すように、方法は、デバイスの取り付け状態を検出するステップ、車両識別情報を検出するステップ、ユーザアカウント情報を取得するステップ、インマイグレーションモードを選択するステップ、車両を工場設定に復元するステップ、ユーザの選択されたデータを車両に書き込むステップ、ユーザ設定を初期化するステップなどを含み得る。これらのステップは、データアウトマイグレーション方法と同様であり、アウトマイグレーションモードの説明が参照され得る。データインマイグレーション方法に関して、インマイグレーションモードは、電子デバイス内のデータが保持され、ユーザの設定情報およびデータが車両にインポートされることであってもよく、またはインマイグレーションモードは、電子デバイス内のデータが削除され、車両内のインマイグレーション対象のデータのみが記憶されることであってもよく、またはインマイグレーションデータは、クラウドに記憶されてもよく、携帯電話、コンピュータ、車両などによっていつでもアクセスおよび更新されてもよい。
【0287】
クラウドを使用することによってユーザのデータを同期させるための方法と比較して、本出願の実施形態において提供されるタッチ表示ユニットを使用する方法が使用され、それにより、ユーザは、単純な取り付けステップを実行するだけで、データマイグレーションおよび選好設定のステップを完了することができることに留意されたい。この解決策は、単純な操作および短い時間消費という利点を有するだけでなく、ユーザの大量のネットワークトラフィック料金を節約することができ、ユーザデータセキュリティを保証し、個人のプライバシーデータの漏洩のリスクを低減することができる。
【0288】
本出願は、車両をさらに提供する。車両は、前述の表示装置またはハンドルを含むか、または車両は、本出願の実施形態において提供される表示方法、フィードバック方法、またはデータインマイグレーション/アウトマイグレーション方法を実行することができる。
【0289】
結論として、本出願において提供される表示方法、表示装置、ハンドル、および車両は、豊富でパーソナライズされた操作インターフェースをユーザに提供することができ、操作インターフェースは、適応的な切り替え機能を有し、いつでもユーザに最も便利な操作入力を提供する。これにより、運転安全性および衝突安全性が確保されるだけでなく、ユーザ操作効率が向上し、誤操作リスクが低減される。加えて、本出願において提供されるハンドル、電子デバイス、および車両はさらに、ハードウェアアップグレードをより簡便に実施し、アップグレードステップおよび取り付け要件を簡略化し、ユーザのパーソナライズされた構成に対してより多くの可能性をもたらすことができる。
【0290】
加えて、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、本出願の実施形態において提供される前述の方法を実行することが可能になる。
【0291】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、本出願の実施形態において提供される前述の方法を実行することが可能になる。
【0292】
実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了され得る。本出願の実施形態を参照して開示された通信の方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ内に位置し得る。記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。繰り返しを避けるために、詳細はここでは再び説明されない。
【0293】
本出願のこの実施形態では、メモリは、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサに提供し得ることを理解されたい。
【0294】
本出願の実施形態では、「第1の」、「第2の」、および様々な数値は、説明を容易にするために区別するために使用されているにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するために、例えば、異なるシナリオおよび操作インターフェースを区別するために使用されないことに留意されたい。
【0295】
本明細書における「および/または」という用語は、関連するオブジェクト間の相関関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、という3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般に、関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。
【0296】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0297】
当業者は、本明細書で開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を使用して、特定の用途ごとに説明された機能を実装し得るが、その実装形態が本出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0298】
簡便かつ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解され得る。詳細はここでは再び説明されない。
【0299】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムへと組み合わされてもよいし統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてもよいし、実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通して実装され得る。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または別の形態で実装され得る。
【0300】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもなくてもよいし、1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択され得る。
【0301】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0302】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。この理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)に、本出願の実施形態において説明される方法のステップのすべてまたはいくつかを実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディクス、または光ディスクを含む。
【0303】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に想到される任意の変形または置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【国際調査報告】