(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】個人保護システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A41D 13/12 20060101AFI20241031BHJP
A41D 13/002 20060101ALI20241031BHJP
A42B 3/04 20060101ALI20241031BHJP
A42B 3/18 20060101ALI20241031BHJP
A42B 3/28 20060101ALI20241031BHJP
A61F 2/78 20060101ALI20241031BHJP
A62B 7/10 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A41D13/12 118
A41D13/002 105
A42B3/04
A42B3/18
A42B3/28
A61F2/78
A62B7/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524431
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 US2022048064
(87)【国際公開番号】W WO2023076498
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522361940
【氏名又は名称】パバン ディヴェロップメント インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PABBAN DEVELOPMENT, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ハーバート, ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ハック, ブラッドフォード エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】グリーン, ローレンス ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】エル シェリフ, ディナ
(72)【発明者】
【氏名】シンブラン, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ハーバート, エイチ. ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】メミタ, カルロ シー.
【テーマコード(参考)】
2E185
3B107
3B211
4C097
【Fターム(参考)】
2E185AA01
2E185AA05
2E185CA03
2E185CB09
2E185CC16
3B107CA02
3B107DA07
3B107DA13
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3B107EA01
3B107EA04
3B211AB01
3B211AB02
3B211AB06
3B211AB09
3B211AC02
3B211AC03
3B211AC11
3B211AC26
4C097AA30
4C097BB03
4C097BB08
(57)【要約】
保護ヘッドギアシステムは、カバーと、流れ制限器と、エアムーバと、フィルタと、一つ又は複数の流れ誘導器とを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、カバーの周囲の周りでフェースシールドに密封して結合されたシートと、を含み、シートは、空気の通過に対して実質的な障壁として作用するように構成された第1のシート材料を含む実質的に前方部分を含み、空気から汚染物質を濾過するように構成された第2のシート材料を含む実質的に後方部分と、第1のシート材料と第2のシート材料との間の一つ又は複数の継ぎ目とを含み、流れ制限器は、カバーと使用者の首との間に内部容積を提供するための流れ障壁を有意に作り出すように構成され、エアムーバは、外部空気の一部を内部容積に引き寄せるように構成され、フィルタはカバーに結合され、一つ又は複数の流れ誘導器は、少なくとも一部の呼気を含む内部空気を第2のシート材料に誘導するように構成されている。
【選択図】
図41
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバーと、流れ制限器と、エアムーバと、フィルタと、一つ又は複数の流れ誘導器とを備えた保護ヘッドギアシステムであって、
前記カバーは、使用者の頭部を覆うように構成され、前記カバーは、
周囲を有する実質的に透明なフェースシールドと、
前記カバーの周囲付近で前記フェースシールドに密封して結合されたシートであって、前記シートは、空気の通過に対して実質的な障壁として作用するように構成された第1のシート材料を含む実質的に前方部分を含み、前記シートは、空気から汚染物質を濾過するように構成された第2のシート材料を含む実質的に後方部分を更に含み、前記シートは、前記第1のシート材料と前記第2のシート材料との間の一つ又は複数の継ぎ目を更に含む、シートと、
を含み、
前記流れ制限器は、前記カバーと前記使用者の首との間に内部容積を提供するための流れ障壁を有意に作り出すように構成され、
前記エアムーバは、外部空気の一部を前記内部容積に引き寄せるように構成され、
前記フィルタは、前記カバーに結合され、前記エアムーバによって引き寄せられた空気を濾過するように構成され、
前記一つ又は複数の流れ誘導器は、前記使用者からの少なくとも一部の呼気を含む内部空気を前記シートの前記後方部分の前記第2のシート材料に誘導するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記流れ制限器は、前記シートの外部の周りに固定されるように構成された細長い結束部を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記結束部は、前記流れ障壁の制限量を制御するための締め付け力があれば、様々なレベルで固定することができる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記流れ制限器が、カフを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記カフは、前記使用者の顎の下に固定するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記カフは、前記使用者の首の周りに固定するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記カフは、弾性バンドを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記エアムーバは、ファンを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記フィルタは、前記第2のシート材料の一部分を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記フィルタは、空気から汚染物質を濾過するように構成された第3のシート材料を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第3のシート材料と前記第1のシート材料との間に一つ又は複数の追加の継ぎ目を更に備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のシート材料は、通気性のタイプ4複合材料を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のシート材料は、前記シートの前記後方部分の実質的に中央に置かれる部分を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2のシート材料は、前記シートの前記後方部分の表面積の約15%から約85%の間の表面積を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2のシート材料は、前記シートの前記後方部分の表面積の約30%から約70%の間の表面積を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2のシート材料は、前記シートの前記後方部分の表面積に対して可変の表面積を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記シートの前記後方部分の表面積に対して前記第2のシート材料の表面積を変化させるように構成された.調整器を更に備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記調整器は手動で操作される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記調整器は、電気機械的に調整可能である、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記調整器と統合するように構成された人工知能システムを更に備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2のシート材料の気孔率を圧縮可能に変化させるように構成された圧縮器を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記圧縮器は手動で操作される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記圧縮器は、電気機械的に調整可能である、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記圧縮器と統合するように構成された人工知能システムを更に備える、請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記一つ又は複数の流れ誘導器は、一つ又は複数のファンを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項26】
前記一つ又は複数のファンは、前記第2のシート材料に近接するように構成された第1のファンを備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記一つ又は複数のファンは、前記使用者の顔に近接するように構成された第2のファンを更に備える、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記一つ又は複数のファンは、少なくとも3つのファンを備え、各ファンは、前記カバー内の異なる場所に置かれ、前記少なくとも3つのファンのそれぞれの動作を個別に制御するように構成されたコントローラを更に備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記コントローラは、前記少なくとも3つのファンのうちの第1のファンをオンにするか、または、前記第1のファンの速度を増加させる一方で、前記少なくとも3つのファンのうちの第2のファンをオフにするか、又は、前記第2のファンの速度を減少させるように構成される、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記一つ又は複数の流れ誘導器と統合するように構成された人工知能システムを更に備える、請求項1または25~29のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
前記一つ又は複数の流れ誘導器は、一つ又は複数のチャネルを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項32】
前記一つ又は複数のチャネルは、少なくとも3つの平行なチャネルを備え、各チャネルは入口および出口を有する、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記3つの平行なチャネルの前記出口の各々は、前記第2のシート材料に隣接している、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記カバーは、前記使用者の頭部の後方部分を覆うように構成された第1の層と、前記第1の層を少なくとも部分的に覆い、前記使用者の顔の少なくとも下部分を覆うように構成された第2の層とに配置され、前記第1の層も前記第2の層も前記使用者の耳穴を覆わない、請求項1に記載のシステム。
【請求項35】
前記第2の層は、前記第1の層に接続して、それらの相対位置を維持するように構成される、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記第2の層は、前記第1の層から接続されないように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記第1の層と前記第2の層との間の接続されない構成は、前記第2の層が、前記使用者の一方または両方の耳を完全に覆うように延びることを可能にする、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記カバーの前記内部容積に関連する第1の特性を感知するように構成された第1のセンサを更に備える、請求項1、20又は24のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記第1の特性を示す信号を前記第1のセンサから受信するように構成されたコントローラを更に備え、前記コントローラは、前記第1の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記一つ又は複数の流れ誘導器の動作を制御するように構成される、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記コントローラは、前記第1の特性に少なくとも部分的に基づいて前記エアムーバの動作を制御するように更に構成される、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
保護ヘッドカバーシステムにおいて、
使用者の頭部に係合するように構成された支持体と、
前記支持体に結合され、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーと、
を備え、
前記カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、前記フェースシールドに密封して結合されたシート材料とを備え、前記カバーは、空気から汚染物質を濾過するように構成されたシート材料上の第1の部分と、前記カバーと前記支持体との間からの空気の流れを最小限にするように前記支持体の周囲を実質的に囲み且つ係合するように構成されたシート材料の上縁部における第2の部分と、前記カバーと前記使用者の首との間に流れの障壁を著しく作り出すように構成された流れ制限器を備える第3の部分とを更に備え、前記カバーは、前記使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積を提供する、システム。
【請求項42】
前記流れ制限器は、カフを備える、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記カフは、前記使用者の前記顎の下に固定するように構成される、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記カフは、前記使用者の前記首の周りに固定するように構成される、請求項42に記載のシステム。
【請求項45】
前記流れ制限器は、弾性バンドを備える、請求項41又は42のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項46】
前記第2の部分は、弾性バンドを備える、請求項41に記載のシステム。
【請求項47】
エアムーバを更に備える、請求項41に記載のシステム。
【請求項48】
前記流れ制限器は、前記使用者の頭部の後方部分の周りに前記流れ障壁の第1の部分を作り出す弾性バンドと、前記使用者の頭部の前方部分の周りに前記流れ障壁の第2の部分を作り出すように構成されたカフとを備える、請求項41に記載のシステム。
【請求項49】
前記支持体は、ヘルメットを備える、請求項41に記載のシステム。
【請求項50】
前記第1の部分は、前記カバーの後方部分に置かれる、請求項41に記載のシステム。
【請求項51】
前記カバーが使い捨て可能である、請求項1~50のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[発明の背景]
[発明の分野]
【0002】
[0001]本発明の分野は、一般に、個人の環境保護システムを含むが、これに限定されない個人保護システムに関する。個人保護システムは、多くの場合、粒子状物質から保護するために個人が着用するヘッドギア構造を含む。個人保護システムは、濾過された空気を使用者に提供することができる。当該分野は、医療用のデバイスを含む救命のためのデバイス、装置又は方法に関するものとすることができる。この分野は、呼吸用保護具に関するものであってもよいし、フィルタ要素を有する装置を含む医療目的の呼吸用保護具装置などの呼吸用保護具装置に関するものであってもよい。
【発明の概要】
【0003】
[0002]本開示の一実施形態において、カバーと、流れ制限器と、エアムーバと、フィルタと、一つ又は複数の流れ誘導器とを備えた保護ヘッドギアシステムであって、カバーは、使用者の頭部を覆うように構成され、カバーは、周囲を有する実質的に透明なフェースシールドと、カバーの周囲付近でフェースシールドに密封して結合されたシートであって、シートは、空気の通過に対して実質的な障壁として作用するように構成された第1のシート材料を含む実質的に前方部分を含み、シートは、空気から汚染物質を濾過するように構成された第2のシート材料を含む実質的に後方部分を更に含み、シートは、第1のシート材料と第2のシート材料との間の一つ又は複数の継ぎ目を更に含む、シートと、を含み、流れ制限器は、カバーと使用者の首との間に内部容積を提供するための流れ障壁を有意に作り出すように構成され、エアムーバは、外部空気の一部を内部容積に引き寄せるように構成され、フィルタは、カバーに結合され、エアムーバによって引き寄せられた空気を濾過するように構成され、一つ又は複数の流れ誘導器は、使用者からの少なくとも一部の呼気を含む内部空気を前記シートの後方部分の第2のシート材料に誘導するように構成されている。
【0004】
[0003]本開示の別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部に係合するように構成された支持体と、支持体に結合されて使用者の頭部を覆うように構成されたカバーとを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密封して結合されたシート材料とを含み、カバーは、さらに、空気から汚染物質を濾過するように構成されたシート材料上の第1の部分と、カバーと支持体との間からの空気の流れを最小にするように支持体の周囲を実質的に囲み、係合するように構成されたシート材料の上縁部における第2の部分と、カバーと使用者の首との間に流れ障壁を大幅に作り出すように構成された流れ制限器を含む第3の部分とを含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積を提供する。
【0005】
[0004]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーの内部容積に空気を吸引するように構成された入力送風器と、シート材料の少なくとも一部を通してカバーの内部容積から空気を吸引するように構成された出力送風器と、を提供し、入力送風器および出力送風器は、個別に制御されるように構成される。
【0006】
[0005]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェーシールドに密封して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成され、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積を提供し、少なくとも500立方センチメートルの開放空間の容積は、カバーが使用者の顔の前にフェースシールドを用いて使用者の頭部に設置されたときに、使用者の顔に隣接して、送風器は、カバーの内部容積に空気を吸い込むように構成され、かつ/またはシート材料を通してカバーの内部容積から空気を吸い出すように構成されている。
【0007】
[0006]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成され、カバーは、使用者に供給された空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーの内部容積に空気を引き込み、シート材料を通してカバーの内部容積から空気を引き出すように構成された送風器と、シート材料に結合され、かつシート材料の下流に結合された出口オリフィスと、を提供し、出口オリフィスは、調整可能な流れ抵抗を有する。
【0008】
[0007]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーから出る空気を濾過するように構成された出口フィルタと、空気をカバーの内部容積に引き込むように構成された送風器とを提供し、カバーは、空気を出口フィルタに向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルを含む。
【0009】
[0008]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部に係合するように構成された支持体と、支持体に結合されて使用者の頭部を覆うように構成されたカバーと、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含むカバーであって、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーから出る空気を濾過するように構成された出口フィルタと、空気をカバーの内部容積内に引き込むように構成された送風器と、を提供し、支持体は、空気を出口フィルタに向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルを含む。
【0010】
[0009]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーと、布を含むカバーと、使用者の頭部の後方部分を覆うように構成された第1の層と、第1の層を少なくとも部分的に覆う第2の層とに配置され、使用者の顔の少なくとも下部分を覆うように構成されたカバーとを含み、第1の層も第2の層も使用者の耳穴を覆わないので、耳内イヤホンまたは耳栓への自由なアクセスを可能にする。
【0011】
[0010]本開示のさらに別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、ガスから汚染物質を濾過するように構成された少なくとも1つのフィルタリング部分を含み、カバーは、外部空気から隔離された内部容積と、外部空気の一部をカバーの内部容積内に引き込むように構成された送風器と、カバーに結合され引き込まれた空気を濾過するように構成されたフィルタと、カバーによって担持され、使用者からの少なくとも一部の呼気を含む内部容積内の内部空気をシート材料のフィルタリング部分に向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルと、を提供する。
【0012】
[0011]本開示の更なる別の実施形態において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、ガスから汚染物質を濾過するように構成された少なくとも1つのフィルタリング部分を含み、カバーは、外部空気から隔離された内部容積と、外部空気の一部をカバーの内部容積内に引き込むように構成された送風器と、カバーに結合され引き込まれた空気を濾過するように構成されたフィルタと、カバーによって担持され、使用者からの少なくとも一部の呼気を含む内部容積内の内部空気をシート材料のフィルタリング部分に向けて誘導するように構成された一つ又は複数の誘導器と、を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態によるフードアセンブリの分解図である。
【
図5】
図5は、フードアセンブリの左側面図である。
【
図6】
図6は、フードアセンブリの右側面図である。
【
図7】
図7は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリのフィルタアセンブリの正面図である。
【
図8】
図8は、フィルタアセンブリの斜視図である。
【
図9】
図9は、フィルタアセンブリの分解図である。
【
図10】
図10は、フィルタアセンブリの詳細な平面図である。
【
図11】
図11は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリのフェースシールドの平面図である。
【
図13】
図13は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリのネックタイアセンブリである。
【
図14】
図14は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの正面図である。
【
図16】
図16は、フードアセンブリの中央フックの斜視図である。
【
図18】]
図18は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリのフェースシールドおよび中央フックである。
【
図21】
図21は、本開示の一実施形態による、フードアセンブリの後方のシート材料の図である。
【
図22】
図22は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図23】
図23は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図24】
図24は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図25】
図25は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図26】
図26は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図27】
図27は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの側面図である。
【
図28】
図28は、本開示の実施形態による第1のボンネットアセンブリの第1の斜視図である。
【
図30】
図30は、本開示の実施形態による第2のボンネットアセンブリの斜視図である。
【
図31】
図31は、本開示の一実施形態によるボンネットアセンブリの側面図である。
【
図32】
図32は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの斜視図である。
【
図49】
図49は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの背面図である。
【
図50】
図50は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの背面図である。
【
図51】
図51は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの背面図である。
【
図52】
図52は、本開示の一実施形態によるフードアセンブリの背面図である。
【
図53】
図53は、本開示の一実施形態による、使用者の頭部にあるボンネットアセンブリの詳細図である。
【
図55】
図55は、本開示の一実施形態による
図53のボンネットアセンブリの調整機構である。
【
図57】
図57は、本開示の一実施形態による、使用者の頭部にあるボンネットアセンブリの詳細図である。
【
図58】
図58は、本開示の一実施形態による
図57のボンネットアセンブリの調整機構である。
【
図61】
図61は、本開示の一実施形態による、使用者の頭部にあるボンネットアセンブリの詳細図である。
【0014】
【例示された実施形態の詳細な説明】
【0015】
[0077]当技術分野では、幾つかのタイプの空気流、濾過および保護システムが知られている。このような幾つかのタイプのシステムは、現在、外科領域、「クリーンルーム」環境、または危険な/汚染された環境で使用するために市場で入手可能である。
【0016】
[0078]既存のシステムの幾つかは、フード、ガウン、フィルタなどを含む。場合によっては、エアフィルターはヘルメット構造に組み込まれている。既知のユニットは、チューブ、ホース等によってヘルメット構造体に接続されたガスボンベ、エアライン等の外部空気源を含むことが多い。周囲環境からの空気を濾過し、システムによってヘルメット内部に供給することができる。一部の現在利用可能なレンズ/フェースシールの組み合わせは、時にはルーズフィットフードとして知られているが、装着者の顔面/頭部に対してシールに垂直な平面内で湾曲しているレンズにフェースシールを取り付けるために必要な形状のために、製造コストが高い。本明細書に開示される幾つかの実施形態は、使用者の頭部の周りのカバーまたは障壁内に空間を実現する様々な構成を含み、空間への濾過された空気の流れを制御することができる。本明細書に開示される幾つかの実施形態は、使用者の頭部の周りのカバーまたは障壁内に空間を実現する様々な構成を含み、空間からの濾過された空気の流れを制御することができる。空間に持ち込まれた空気の濾過は、安全で、清潔で、健康的で、快適で、視覚的に明瞭な環境を使用者に提供することを主な目的として行うことができる。空間から除去される空気の濾過は、同じ一般的な作業領域に一時的に又は連続的に/連続的に居住する可能性のある使用者以外の人に安全で、清潔で、健康的な環境を提供することを第一の目的として行うことができる。
【0017】
[0079]本明細書に記載されるシステムはまた、一般的な医療用途または一般的な実験室用途、ならびに外科手術、医療処置、または歯科用途に利用できる。システムは、モータを備えた送風器を含むPAPR(動力式空気浄化呼吸用保護具)システムを備えることができるが、建設工事または空港または軌道通信および/または保護に使用されるような物理的または音響的な保護システムを含む非動力式システムを備えることもできる。本明細書に記載のシステムは、一般的なPPE(個人用保護具)にも利用することができる。
【0018】
[0080]
図1~
図6および
図19~
図21は、新型コロナウイルス感染症19の基礎であるSARS-CoV-2ウイルスなどのウイルスを含む外部伝染性病毒媒介体に対して使用者を保護するように構成されたフードアセンブリ100を例示する。一部の実施形態において、フードアセンブリ100は、たとえば、使用者が個人的に伝染性ウイルスまたは他の拡散可能な病毒媒介体を保有している場合に、使用者から他者を保護するように更に構成されてもよい。これは、病毒媒介体が特定のヒト対象に対して潜在的に危険または致命的な結果をもたらす場合、および/または病毒媒介体が、たとえば、空気を介した小さな液体粒子または小滴によって特に伝染性である場合に、高い懸念となり得る。透明なフェースシールド102は、その周囲104において、前方シート106の周囲110および孔108の周りの前方シート106に、たとえば、継ぎ目109において、密封可能に取り付けられる(
図19~
図20を参照)。透明なフェースシールド102は、使用者がフードアセンブリ100を着用している間、周囲を明確に見ることを可能にする。継ぎ目109は、接着剤、エポキシ、ホットメルト、または熱および/または圧力結合および/またはシールを含むことができる。前方シート106は、前方シート112の左右の側縁部116、118と、後方シート112の左右の側縁部120、122との間の継ぎ目114(またはヘム)によって、後方シート106に取り付けられる。継ぎ目114は、接着剤、エポキシ、ホットメルト、縫製、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、クラスプ、または顕著な隙間または開口なしに縁部(116、120または118、122)間の密接な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成することができる。一部の実施態様において、継ぎ目114は、気密シールを含む。一部の実施形態において、継ぎ目114は、シールを備えず、少なくとも前方シート106および/または後方シート112の材料と同程度に効果的な空気の通過に対する障壁を備える。一部の実施形態において、前方シート106および/または後方シート112の材料は、織物または密織物を備えることができる。
【0019】
[0081]一部の実施形態において、前方シート106および/または後方シート112は、たとえば、AAMI PB70および/またはEN13795規格によるタイプ4複合材料などの、通気性軟質複合材料を備えることができる。一部の実施形態において、前方シート106および/または後方シート112は、メルトブローンポリプロピレン材料を備えてもよい。前方シート106および/または後方シート112のための材料は、幾つかの実施態様において、プラスチック不織布の2つの層の間に保持されたフィルムを含む三層積層体を含むことができる。フィルム層及びプラスチック不織布を含む材料のような二層材料も可能である。一部の実施形態において、一つ又は複数の不織布層は、セルロースを備えてもよい。一部の実施態様において、不織層は、スパンボンド高密度ポリエチレン(例えば、Tyvek(登録商標)、DuPont de Nemours,Inc.の商標)のようなスパン材料を含むことができる。一実施形態において、一般にSMSとして知られるスパンボンドメルトブローンスパンボンドを使用することができ、スパンボンドポリプロピレンの最上層、メルトブローンポリプロピレンの中間層およびスパンボンドポリプロピレンの最下層を備えた三重積層不織布を備える。他の実施形態において、一つ又は複数の不織布層は、織布層で置換されてもよい。
【0020】
[0082]一部の実施形態において、フェースシールド102は、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、または他のポリエステルもしくはポリエステルコポリマー、またはアクリル、またはポリカーボネートなどの高透明度ポリマーを備えたシートを備えることができ、その結果、使用者の視覚を著しく妨げない比較的薄いが丈夫な障壁を提供することができる。一部の実施形態において、フードアセンブリ100と共に使用されるフェースシールド102は、空気濾過、流入(吸気)、および/または流出(排気)を介して使用者の呼吸環境を実質的に制御するように構成することができ、いずれの実施形態においても、空気濾過、流入、および/または流出のための動作要素を利用することができる。使用時に、フェースシールド102は、使用者に向かって永久的な凹面形状を有し、使用者から離れて永久的な凸面形状を有する。一部の実施形態において、フェースシールド102は、ダイカットまたは大量生産の改善およびコストの低減を可能にする他の迅速なプロセスによって製造することができる平坦で柔軟なシートを備えることができる。フェースシールド102は可撓性であり、使用者の頭部と係合するように構成されたヘルメットまたは支持体と係合するのに必要な曲線など、様々な曲線に適合することができる。一部の実施形態において、フェースシールド102は、約0.010インチから約0.020インチの間、または約0.012インチから約0.018インチの間、または約0.014インチから約0.016インチの間の厚さを有するポリカーボネートを備えることができる。一部の実施形態において、フェースシールド102は、約0.004インチから約0.012インチの間、または約0.006インチから約0.010インチの間、または約0.007インチから約0.009インチの間の厚さを有するPETを備えることができる。
【0021】
[0083]前方シート106および後方シート112は、前方シート106の上縁部128と後方シート112の上縁部130との間の継ぎ目126(またはヘム)によって、入口フィルタ124の下縁部132と共に入口フィルタ124に取り付けられる。継ぎ目126は、接着剤、エポキシ、ホットメルト、縫製、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、クラスプ、または顕著な隙間または開口なしに縁部(128、132または130、132)間の密接な適合を可能にする他の方法を含む、多数の異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目126は、気密シールを備える。一部の実施形態において、継ぎ目126は、シールを備えないが、少なくとも前方シート106、後方シート112、および/または入口フィルタ124の材料と同程度に効果的な、空気の通過に対する障壁を備える。一部の実施態様において、フィルタ124は、メルトブローンポリプロピレン材料又はフィルタ媒体を備えることができる。
【0022】
[0084]フードアセンブリ100は、使用者の頭部の上方に設定されるように構成される。フロントテール134および/またはバックテール136は、ガウンまたは他の身体を覆う衣服(図示せず)に押し込むことができる。一部の使用形態において、テール134、136は、押し込まれない。他の使用形態において、テール134、136は両方とも押し込まれ、フードアセンブリ100の中央領域の一部も押し込まれる。使用者は、たとえば、より多く押し込むために、より大きなサイズまたはオーバーサイズのフードアセンブリ100を選択することができる。他の実施形態において、フロントテール134の下側138および/またはバックテール136の下側140は、ガウンまたは他の身体を覆う衣類(図示せず)の外側部分に(永久的または取り外し可能に)固定されるために、接着剤、フックおよびループ、または他の締結要素を含んでもよい。第1の端部144および第2の端部146を有する細長い結合部142は、たとえば、使用者の首の周りで、使用者にフードアセンブリ100を固定するように構成される。結合部142は、フードアセンブリ100の周りに固定され、締め付けられ、および/または結ぶことができる。一部の実施形態において、特定の時間にフードアセンブリ100の内部に入ることができる空気の量(すなわち、入口流量)を少なくとも部分的に制御するために、結合部142を調整することができる。一部の実施形態において、結合部142を調整して、フードアセンブリ100の内部143の総内部容積を少なくとも部分的に調整することができる。種々の異なるフードアセンブリ100のサイズも提供することができる。一部の実施形態において、フードアセンブリ100の内部143の内部容積は、使用者に装着されたときに、少なくとも500立方センチメートルの空間の容積が使用者の顔に隣接するような大きさであることが望ましい。顔に隣接することは、顔の正面に直接、顔のいずれかの側または両側に直接、および/または顔のすぐ上方または下方を含むことができる。500cc以上の容積は快適さを提供し、吸気および排気される空気が自由に移動し、システムの流路に対応できることを保証する。前方シート106は、前方シート106の左側152および右側154から延びる左ループ148および右ループ150をそれぞれ備える。結合部142の第1の端部144は、左ループ148の穴156を通して挿入されるように構成され、結合部142の第2の端部146は、右ループ150の穴158を通して挿入されるように構成される。
図13を参照すると、スナップ176、178の固定が異なるサイズの使用者に適切であるように、スナップ142の異なる長さに位置する雄スナップ178 A-Dの1つに雌スナップ176をはめることによって、スナップ142を固定することができる。あるいは、結合部1442は、それ自体に単に結合することができる。
【0023】
[0085]
図7-
図10を参照すると、入口フィルタ124は、最上部凸状部分160および内部凹状部分162を含む。一部の実施形態において、
図1~
図2および
図9~
図10に示されるように、入口フィルタ124は、最上部に沿ったそれらの縁部でそれらを接続するリボン168によって第1のフィルタ材料シート164が第2のフィルタ材料シート166に固定された両側であってもよい。したがって、第1のシート164および第2のシート166は、互いに同一であってもよいが(例えば、同じパターンから、同じベース材料から切断されてもよいが)、それらは、使用者の頭部形状に正確に一致する輪郭を形成するように一緒に取り付けられてもよい。図において、第1のシート164は左側を表し、第2のシート166は右側を表す。シート164、166およびリボン168は、接着剤、エポキシ、溶接、ホットメルト、縫製、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、クラスプ、または他の方法を含むがこれらに限定されない任意の方法によって接続することができる。一部の実施形態において、リボン168を使用せずに、シート164、166を互いに直接接続することができる。
図10を参照すると、入口フィルタ124の全長Lは、約14.50cmと約21.75cmとの間、又は約16.25cmと約20.00cmとの間とすることができる。入口フィルタ124の全高Hは、約7.50cmと約11.50cmとの間、又は約8.50cmと約10.50cmとの間とすることができる。上部曲率半径Rは、約6.75cmと約18.75cmとの間、又は約8.00cmと約16.00cmとの間で変化することができる。前部分145または後部分147の曲率半径Rは、範囲の下端に向かってもよく、中央部分149付近の曲率半径Rは、範囲の中間または上部分により近くてもよい。他の実施形態において、入口フィルタ124は、単一のフィルタ材料シートを備えてもよく、または3つ以上のシートを備えてもよい。フェースシールド102は、
図11~
図12および
図14~
図15に示されるように、
図16-
図18の代替実施形態においてより詳細に説明される複数の穴170、172、174を備えることができる。
【0024】
[0086]
図16~
図18を参照すると、ヘルメットまたは頭部支持体16(
図18)上に担持されるように構成されたフック509は、フック509を頭部支持体16に取り付けるように構成された近位穴559を含む。フック509は、ヘッド支持体16上のファスナ上に嵌めるか、ヘッド支持体16上のファスナ上にネジ込むか、ヘッド支持体16上のファスナ上にスライドするか、またはヘッド支持体16に接着剤またはエポキシで結合されるように構成することができる。フック509は、フェースシールド518が頭部支持体16に取り外し可能に固定されることを可能にする。穴512、514、516は、フェースシールド518の上部分28上で、下肢26の反対側に担持される。フェースシールドは、左側513と右側511とを有する。フック509は、穴512の第1のセクション501の最大隙間g1よりも小さい直径を有する第1の円形セクション555を有する円形形状を備える。フック509は、穴512の第2のセクション503の隙間g3よりも小さい直径を有する第2の円形セクション557を更に備える。第1の円形セクション555の直径は、穴512の第2のセクション503の隙間g3より大きい。したがって、フック509は、フェースシールド518の穴512とのロック/アンロック機能を維持する。それぞれが幅W3および隙間g2を有する穴514、516は、穴512がフック509にロックされると、ヘッド支持体16の横方向フックまたはサイドフック(図示せず)にロックされるように構成され、そのロックによって、穴514、516が横方向フックまたはサイドフックの上に向けられる。一部の実施形態において、横方向フックまたはサイドフックは、穴514の下縁部548(および/または上縁部)に対して係合するように構成されてもよい。2021年9月16日に公開されたPABBAN DEVELOPMENT,INC.らのWO2021/183984 A1であり、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれている共有の国際出願公報に記載されているような、穴およびフックの他の実施形態を利用してもよい。
【0025】
[0087]フードアセンブリ100の内部における空気の流れは、幾つかの方法で最適化することができる。
図22~
図27は、フードアセンブリ100A-Fの6つの異なる実施形態をそれぞれ例示しており、後方シート112の少なくとも一部分は、フードアセンブリ100A-Fの内部200からの空気の流出を濾過するための流出フィルタとして機能する。「(200)」は、前方シート106及び後方シート112の内側の内部を表すことが意図されている。一部の実施態様において、後方シート112の一部分のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方部シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。
図22-
図27は、使用者に装着されることなく示されており、したがって、内部空間を囲むように結ばれた結合部142と共に使用する構成では示されていない。
図22内のフードアセンブリ100Aは、空気(矢印)を入口フィルタ124を通して引き込むように構成された入口フィルタ124の下方に担持されたファン202を備え、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉する。ここでは「ファン」という用語を使用しているが、同等または許容可能な性能が達成できる場合には、任意の種類の送風器またはエアムーバを使用することができる。ファン202の向きは、後方シート112から空気を効果的に押し出すために、少なくとも部分的に後方に傾斜している。たとえば、フードアセンブリ100Aの垂直軸203に対するファン中心軸201の角度は、約0.5°から約70°の間、または約5°から約60°の間、または約10°から約55°の間、または約10°から約45°の間とすることができる。一部の実施形態において、後方シート112の全体は、フードアセンブリ100Aを装着している感染した使用者からの病毒媒介体から、他の人員または一般的な対象を保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成される。一部の実施態様において、後方シート112の一部分のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ204は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ206は、ファン202によって担持されてもよいし、ファン202も担持するヘッド支持体205(オプション)によって担持されてもよい。コントローラ206は、内部特性を示すデータをセンサ204から受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る(例えば、回転速度を0 rpmに下げる)、スイッチを入れる)ファン202の速度を調整するように構成することができる。
【0026】
[0088]
図23内のフードアセンブリ100Bは、入口フィルタ124を通して空気(矢印)を引き込むように構成された入口フィルタ124の下方に担持されたファン208を備え、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉する。ファン208は、実質的に縦軸に沿って配置されているが、他の実施形態において、
図22のフードアセンブリ100Aに関連して説明したように、少なくとも部分的に後方に傾斜していてもよい。一部の実施形態において、後方シート112の全体は、フードアセンブリ100Bを装着している感染した使用者からの病毒媒介体から他の人員または一般的な対象を保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成される。一部の実施態様において、後方シート112の一部のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。この実施形態において、第2のファン211は、後方シート112または別の要素によって担持される。第2のファン211は、後方シート112を通して内部空気を押し出すのを助けるように構成される。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ210は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ212は、ファン208によって担持されてもよいし、(
図22のフードアセンブリ100Aにおけるような)ファン208を担持するヘッド支持体によって担持されてもよい。コントローラ212は、内部特性を示すセンサ210からのデータを受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る、スイッチを入れる)ファン208および/または(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る、スイッチを入れる)第2のファン211の速度を調整するように構成することができる。たとえば、内部圧力が望ましくないレベルまで上昇した場合(例えば、コントローラ212に関連付けられたメモリ213に記憶された現在の閾値を超えた場合)、コントローラ212は、ファン208を減速または停止させてもよく、第2のファン211を加速または始動させてもよく(現在動作していない場合)、またはその両方を引き起こしてもよい。一部の実施形態において、コントローラ212は、ファン208の速度と第2のファン211の速度との間の比率を制御することができる。一部の実施形態において、コントローラ212は、ファン208の速度と第2のファン211の速度との間の差を制御することができる。一部の実施形態において、コントローラ212は、ファン208に送られる電流と第2のファン211に送られる電流との比率を制御することができる。一部の実施形態において、コントローラ212は、ファン208に送られる電流と第2のファン211に送られる電流との間の差を制御することができる。
【0027】
[0089]
図24におけるフードアセンブリ100Cは、入口フィルタ124を通して空気(矢印)を引き込むように構成された入口フィルタ124の下方に担持されたファン214を備え、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉する。ファン214は、実質的に垂直軸に向けられているが、他の実施形態において、少なくとも部分的に後方に傾斜していてもよい。頭部支持体または他の要素に取り付けられているのは、ファン214によって内部200内に引き込まれた空気を後部シート112に向けて向けるまたは導くように構成された一連の空気バッフルまたはチャネル216である。一部の実施態様において、後方シート112の一部のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。後方シート112の一部のみがフィルタ材料である一部の実施形態において、バッフル/チャネル216は、その部分に向かって空気を向けるかまたは導くように構成されてもよい。バッフルまたはチャネル216は、低い空気透過性を有する材料および/または実質的に可撓性である材料によって形成されてもよい。一部の実施態様において、各バッフル又はチャネル216は、幅よりも長い。一部の実施形態において、各バッフルまたはチャネルは、長さよりも大きな幅を有する。一部の実施形態において、一部のバッフルは、1.0未満の幅対長さ比を有し、他のバッフルは、1.0を超える幅対長さ比を有する。一部の実施形態において、後方シート112の全体は、フードアセンブリ100Cを装着している感染した使用者からの病毒媒介体から他のものを保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成される。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ218は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ220は、ファン214によって担持されてもよいし、(
図22のフードアセンブリ100Aにおけるような)ファン214を担持するヘッド支持体によって担持されてもよい。コントローラ220は、内部特性を示すデータをセンサ218から受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、ファン214の速度を調整する(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る、スイッチを入れる)ように構成することができる。一部の実施形態において、一つ又は複数のチャンネルを直接提供するために、フード材料にひだをつけるか、または同様の方法で形成することができる。チャネルを形成する材料は、実質的に不透過性であってもよいが、ある程度の透過性を有する織物(例えば、低透過性材料)を含んでもよい。
【0028】
[0090]
図25におけるフードアセンブリ100Dは、前方シート106に隣接して担持され、前方シート106のフィルタ材料を通して空気(矢印)を引き込んで、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉するように構成されたファン222を備える。一部の実施形態において、頭部に担持された(
図22-
図24のような)入口フィルタ124を補助的に使用することができるが、前方シート106は、入ってくる空気を濾過するために使用される唯一のフィルタ材料を備えることができる。ファン222は、実質的に水平軸に向けられるが、他の実施形態において、少なくとも部分的に他の方向に角度を付けられてもよい。たとえば、ファン222の水平軸との角度は、約0.5°から約60°、または約10°から約55°、または約10°から約45°(正または負)とすることができる。一部の実施形態において、後方シート112の全体は、感染した使用者からの病毒媒介体から他のものを保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成される。一部の実施態様において、後方シート112の一部のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ224は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ226は、ファン222によって担持されてもよいし、同様にファン222を担持する別の要素によって担持されてもよい。コントローラ226は、内部特性を示すデータをセンサ224から受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、ファン222の速度を調整する(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る、スイッチを入れる)ように構成することができる。たとえば、流出を増加させると、内部(正)圧力を減少させることができるが、(快適性を向上させるため)内部温度を低下させることもできる。
図25において、ファン222は、実質的に後方に向けて、実質的に水平軸線に沿って誘導されるが、他の実施形態において、ファン222は、上方(上)場所、例えば、フードアセンブリ100D内のより高い部分に向けて誘導されるように向けられてもよい。したがって、空気の流れは、それが戻る(および外に出る)前に、上方に誘導することができる。
【0029】
[0091]
図26におけるフードアセンブリ100Eは、入口フィルタ124を通して空気(矢印)を引き込むように構成された入口フィルタ124の下方に担持されたファン228を備え、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉する。ファン228は、実質的に鉛直方向に向けられているが、他の実施形態において、
図22のフードアセンブリ100Aに関連して説明したように、少なくとも部分的に後方に傾斜していてもよい。第2のファン230は、前方シート106に隣接して担持され、前方シート106のフィルタ材料を通して空気(矢印)を引き込んで、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、潜在的に感染するウイルスまたは細菌)を濾過し、捕捉するように構成される。第2のファン230は、実質的に水平軸方向に向けられているが、他の実施形態において、
図25のフードアセンブリ100Dに関連して説明したように、少なくとも部分的に他の方向に角度を付けてもよい。一部の実施形態において、後方シート112の全体は、感染した使用者からの病毒媒介体から他のものを保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成される。一部の実施態様において、後方シート112の一部のみがフィルタ材料である。一部の実施態様において、後方シート112の実質的に全てがフィルタ材料である。この実施形態において、第3のファン232は、後方シート112または別の要素によって担持される。第3のファン232は、内部空気を後方シート112を通して押し出すのを助けるように構成される。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ234は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ236は、ファン228によって担持されてもよいし、ファン228を担持するヘッド支持体によって担持されてもよいし、または他のファンの1つによって担持されてもよい。コントローラ236は、内部特性を示すデータをセンサ234から受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、ファン228、第2のファン230、および/または第3のファン232の速度を調整する(速度を加速する、速度を減速する、正または負の任意の組み合わせで、任意の1つまたは複数のファンのスイッチを切る、スイッチを入れる)ように構成することができる。たとえば、内部圧力が望ましくないレベルまで(例えば、制御装置236のメモリ237に記憶された現在の閾値を超えて)増加した場合、コントローラ36は、ファン228を減速または停止させてもよく、第2のファン230を減速または停止させてもよく、第3のファン232を加速または始動させてもよく(現在動作していない場合)、またはこれらの動作の任意の組み合わせを引き起こしてもよい。
図26において、ファン228は、実質的に後方に向けて、実質的に水平軸線に沿って誘導されるが、他の実施形態において、ファン228は、上方(上)場所、例えば、フードアセンブリ100E内のより高い部分に向けて誘導されるように向けられてもよい。したがって、空気の流れは、それが戻る(および外に出る)前に、上方に誘導することができる。
【0030】
[0092]
図27におけるフードアセンブリ100Fは、入口フィルタ124を通して空気(矢印)を引き込むように構成された入口フィルタ124の下方に担持されたファン238を備え、入ってくる望ましくない粒子または病毒媒介体(例えば、感染する可能性のあるウイルスまたはバクテリア)を濾過し、捕捉する。ファン238は、実質的に鉛直方向に向けられているが、他の実施形態において、
図22のフードアセンブリ100Aに関連して説明したように、少なくとも部分的に後方に傾斜していてもよい。一部の実施形態において、後方シート112の少なくとも一部は、感染した使用者からの病毒媒介体から他のものを保護するために、出て行く空気(矢印)を濾過するように構成されてもよいが、
図27に示される実施形態において、後方シート112は、空気の通過を有意に可能にするようには構成されない。その代わりに、フィルタ242を有する調整可能な出口オリフィス240が後方シート112に提供される。オリフィス240は、後方シート112を通って出る内部空気の量を制御するのに役立つように調整可能である。一部の実施形態において、必須ではないが、センサ244は、空気圧、空気速度、または空気温度などの内部特性を測定するように構成される。コントローラ246は、ファン238によって担持されてもよいし、ファン238を担持するヘッド支持体によって担持されてもよい。コントローラ246は、内部特性を示すデータをセンサ244から受信し、内部特性をより望ましい値または状態に向けて調整するために、ファン248の速度を調整する(速度を加速する、速度を減速する、スイッチを切る、スイッチを入れる)ように構成することができる。たとえば、内部圧力が望ましくないレベルまで(例えば、コントローラ246のメモリ247に格納された現在の閾値を超えて)増加した場合、コントローラ246は、ファン238を減速または停止させることができる。
【0031】
[0093]調整可能なオリフィス240は、コントローラ246によって制御されるように構成された内部の開閉可能な孔250を含むことができる。コントローラ246は、センサ244から内部特性を示すデータを受信し、特定の時間の間にフィルタ242を通って出る空気の量を増減させて出口流量を変化させるために、孔250のサイズを調整するように構成することができる。コントローラ246はまた、オリフィス240の全体的な流れ抵抗を調整するように構成されてもよい。これは、孔250を調整することによって行うことができるが、オリフィス240のジオメトリまたは表面形状を変更することによって行うこともできる。たとえば、オリフィス240の長さを増加させると、流れ抵抗を増加させることができ、直径の少なくとも一部を減少させること(例えば、一部をつまむまたは圧縮すること)は、流れ抵抗を増加させることができ、内部表面が波状または微小波状になると、流れ抵抗が増加することがある。一部の実施形態において、オリフィス240は、流れ抵抗の調整を可能にするために、内部の調整可能な流れバッフルを含むことができる。
【0032】
[0094]一部の実施形態において、一つ又は複数のファンの調整は、一つ又は複数のオリフィスの調整とともに行うことができる。一部の実施形態において、調整可能な流入オリフィスは、制御可能であってもよい。一部の実施形態において、センサ244によって測定された内部特性は、流れの層流性を調整または制御するために解釈することができ、したがって、顕著な渦が発生せず、実質的に全ての空気がシステム経路を通って循環することを保証する。一部の実施形態において、溝、トラフ、またはチャネルは、層流性を最適化するための第1の要素であってもよく、調整可能な要素のいずれかは、層流性を最適化するための第2の要素であってもよい。一部の実施形態において、他の要素は、バッフルまたはチャネルなどの成形部分を有してもよい。たとえば、使用者の顎の周りに延びるように構成された顎バーは、バッフル、デフレクター、またはチャネルを有することができる。
【0033】
[0095]一部の実施形態において、前方シート106は、1つの層、2つの層、または2つを超える層を備えることができる。一部の実施形態において、後方シート112は、1つの層、2つの層、または2つを超える層を備えることができる。一部の実施形態において、前方シート106は第1のフィルタ媒体を備えることができ、後方シート112は第2のフィルタ媒体を備えることができる。一部の実施形態において、前方シート106は、第1の濾過効率を有する第1のフィルタ媒体を備えることができ、後方シート112は、第1の濾過効率とは異なる第2の濾過効率を有する第2のフィルタ媒体を備えることができる。一部の実施形態において、濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含んでもよい。一部の実施態様において、濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含んでもよい。一部の実施態様において、濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含んでもよい。一部の実施形態において、第2のフィルタ媒体は、第1のフィルタ媒体よりも低い効率を有するように構成される。一部の実施形態において、第1のフィルタ媒体は、約20g/m2から約250g/m2の坪量を有する。一部の実施形態において、第1のフィルタ媒体は、約30g/m2から約250g/m2の坪量を有する。一部の実施形態において、第1のフィルタ媒体は、約30g/m2から約200g/m2の坪量を有する。一部の実施形態において、第2のフィルタ媒体は、約20g/m2から約600g/m2の坪量を有する。一部の実施形態において、第2のフィルタ媒体は、約20g/m2から約500g/m2の坪量を有する。一部の実施形態において、第2のフィルタ媒体は、約20g/m2から~約100g/m2の坪量を有する。
【0034】
[0096]フードアセンブリ100A-Fのいずれの実施形態においても、圧力差を維持することができ、この圧力差は、第1の特性とカバーの外側の周囲圧力との差を含む。
【0035】
[0097]
図33は、
図1-
図13のフードアセンブリ100とガウン454とを備えた個人保護システム450を着用している使用者452を例示している。ガウン454は、左スリーブ456と、右スリーブ458と、それらの間に延び、下端部462と上端部(フードアセンブリ100の下では見えない)との間に延びる前部分460とを備える。ガウン454は、標準的な術衣を含むことができ、後方で閉じ、結合部464で結ばれて閉じるように構成される。あるいは、ガウン454は、後方の垂直シールで閉じられてもよい。追加の(オプションの)結合部466は、使用者452の脚部468の上部分の周り、または使用者452の臀部の周りでガウン454を閉じるように構成される。空気のより低いレベル(高さ)の層流層が、より高いレベルの層流領域(例えば、人員の顔の近く)との顕著な混合なしに部屋から除去される層流部屋(クリーンルーム等)において、結合部466によるガウン454の顕著な閉鎖は、(システム450への)内部の一部分を部屋の下部層流領域に流し込むのに役立つ。したがって、システム450は層流部屋と連携して動作する。
図34において、フードアセンブリ100の結合部142は、使用者452の首領域の周りにさらに結ばれている。使用者452はまた、スリーブ456、458の端部(例えば、カフス)の上に手袋459を着用してもよい。層流部屋でないか、または層流部屋として動作されていない部屋において、システム450は、結合部466なしで(または結合部466が著しく緩んだ状態で)使用することができる。
【0036】
[0098]出願人は、2つの異なる構成で、(レベルIVの隔離ガウンの後部を閉じるための垂直シールを有する)
図34の一般的な構成を有するフードアセンブリ100を含む個人保護システム450に対して、内部外面粒子低減検査を実施した。第1の構成Aは、下部分を閉鎖する追加の結合部466を含む。第2の構成Bは、追加の結合部466を有しない。比較として、シミュレーションされたフェースシールCのN95人工呼吸器とKN95人工呼吸器Dを用いてk検査を行った。各検査グループからの10の異なるサンプルを検査した(N=10)。各検査において、0.1ミクロンから10ミクロンのNaCl粒子を、軟質面媒体ISOヘッドフォーム(例えば、ダミー)の鼻経路を通して、85リットル/分の流速で約5mg/m
3の濃度で導入した。個人保護システム450のフードアセンブリ100に対して、さらに毎分200リットルの清浄空気を与えて、動力付きシステム450の強制空気流を模倣し、通常の正圧を提供した。数値は、ヘッドフォーム上の検査システム(A、B、C、D)の有無にかかわらず、検査チャンバから出る粒子濃度を監視することによって生成された。読み値は、TSI DustTrak DRK Aerosol Monitorを用いて取得された。結果を下記の表1に示す。
【表1】
グループAおよびグループCからのデータは、学生のT検査、両側検査を実施することによって比較した。T検査のp値は0.45であり、したがって帰無仮説をリジェクトすることはできなかった。*ガウンの下レベルに送られた空気は、(除去のために)層流部屋の下のレベルにあるはずであるが、隔離されており、測定の一部ではなかった。したがって、部屋の人員にとって重要であったであろう空気のみが、4つのグループ(A、B、C、D)で測定された。
【0037】
[0099]
図37は、使用者452の頭部451上の所定の位置にあるフードアセンブリを示し、結束部142は使用者452の首の周りに締め付けられて内部容積472を作り出す。
図38のフードアセンブリ100a、
図39のフードアセンブリ100b、および
図40のフードアセンブリ100cは、それぞれ、フィルタ124を通して内部容積472内に外部空気を引き込むように構成された、フィルタ124に隣接するファン470を備える。ファン470は、ローカル有線電源から電力を供給されてもよいし、一つ又は複数の再充電可能なバッテリを含むバッテリ電源であってもよい。濾過された空気384の流入は、開放空間(使用者452の頭部451によってブロックされていない空間)に向かって流れ、これは、使用者452の面476とフェースシールド102の内部表面478との間の開放空間474に向かう循環経路に有利である。
【0038】
[00100]
図38のフードアセンブリ100aでは、一連の3つのチャネル480a、480b、480cが各側部に担持されている。チャネル480は、内部容積472の開放空間内の循環空気を後方シート112に向かって案内する役割を果たす。次いで、正圧(例えば、外部環境に対するゲージ圧)は、選択的に後方シート112を通して空気を排出させ、それによって空気を濾過する。従って、使用者452は、フィルタ124を通過した濾過された空気を呼吸する。さらに、使用者452によって吐き出された空気は、外部環境に戻される前に、後方シート112によって濾過される。したがって、使用者452および作業領域内の他の人員の両方が、潜在的な空中病毒媒介体(vectors)から保護される。
【0039】
[00101]
図39のフードアセンブリ100bは、チャネル480の代わりに出口ファン482を備える。
図40のフードアセンブリ100cは、ガイドチャネル484a、484b、484cおよび出口ファン482の両方を備える。出口ファン482は、開放空間474から空気を後方シート112に向けて引っ張るように構成される。正の圧力は、空気が後方シート112を通って出るようにする。フードアセンブリ100cはまた、ガイドチャネル484a、484b、484cおよび/または出口ファン482に向かって空気を押し出すように構成されたオプションの第3のファン486を含むことができる。
【0040】
[00102]
図30は、フードアセンブリ100と類似のボンネットアセンブリ400を示す。実施形態100A-100Fの全てと同様の機能および使用を有する同様の材料および構成部品を使用することができるが、ボンネットアセンブリ400の摩耗した要素のジオメトリは異なる。ボンネットアセンブリ400は、フェースシールド402と、入口フィルタ404と、ボンネット本体408と、弾性固定バンド406とを有する。ボンネット本体408は、最大直径部分403と最上部ドーム形状部分405との間を移行するテーパ状中間部分401を含む。
【0041】
[00103]
図28-
図29は、(フードアセンブリ100と同様に)使用者2を保護する一方で、使用者2が聴診器302を容易に使用できるように構成されたボンネットアセンブリ300を示す。ボンネットアセンブリ300は、フェースシールド306に結合されたヘッドカバー304を含む。ヘッドカバー304はまた、使用者2の顔3に適合することができるカフ308に結合される。ヘッドカバー304は、使用者の頭部の後方部分の周りに適合する第1の部分310を含み、使用者の耳4を回避するための実質的に前方を向いた上方スイープ312を含む。また、ヘッドカバー304は、第1の部分310と部分的に重なる第2の部分314を含む。第2の部分314は、使用者2の下面3の周りに適合して使用者の耳4も回避する実質的に後向きの上方スイープ316を含む。従って、上方スイープ312及び上方スイープ316は、共に使用者2を覆い保護すると共に、聴診器302のイヤホン318に対する使用者の耳4の完全なアクセスを可能にする。上方スイープ312および上方スイープ316は、一緒になって、実質的に三角形の逃げ領域303を形成し、これは、ボンネットアセンブリ300が使用者2の頭部に完全に固定されている間に、耳4の内管を完全にアクセス可能なままにする。第1の部分310および/または第2の部分314は、場合によっては、使用者2の外耳の上部分を少なくとも部分的に覆う一方で、耳4の内管への完全なアクセスを可能にしてもよい。
【0042】
[00104]第1の実施形態において、第1の部分310と第2の部分314とは、互いにスナップされてもよいし、互いにスナップされなくてもよい(図示せず)。互いにスナップされていないとき、使用者2は、必要に応じて、第2の部分314を引き下げて、耳4を部分的または完全に覆うことができる。耳を完全に覆うために、聴診器302のイヤホン318は、まず、使用者の耳4から除去されてもよい。第2の実施形態は、スナップの代わりに、ストラップまたは結束部を含む。ストラップまたは結束部は、耳4の上方に維持するために、第2の部分314の周りに結束可能である。
【0043】
[00105]
図31は、使用者の頭部を覆うボンネットアセンブリ330を示す。ヘルメット332は、使用者354(
図41)の頭部の上部分を覆い、使用者354の頭部356と調和するように構成される。ゲートル状のヘッドカバー334は、フィルタリング布材料336の少なくとも一部分を含む布348から形成される。布348の少なくとも一部は、不透過性または実質的に不透過性の材料を備えてもよい。ヘッドカバー334の上部分338は、ヘルメット332の下部分346上の切下げ部344の周囲342の周りにぴったりと固定されるように構成された弾性リング340を含む。頭部カバー334の下部分350は、使用者354の頭部356の下部分の周りおよび/または使用者354の首370の周りにしっかりと固定されるように構成された弾性バンド352を備え、
図41に見られるように、使用者の毛髪を覆って保持するように構成することができる。下部分350および/または弾性バンド352は、たとえば、聴診器、ヘッドフォン、イヤホン、または耳栓へのアクセスを可能にするために、使用者354の耳360を離れるように構成された曲線部分358で構成することができる。
【0044】
[00106]頭部カバー334の前方部分362は、実質的に半透明または透明なフェースシールド364を備える。フェースシールド364は、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又は他のポリエステル若しくはポリエステルコポリマー、又はアクリル若しくはポリカーボネートのような高透明度ポリマーを含むシートを備えて、使用者の視界を著しく妨げない比較的薄いが丈夫なバリアを提供できるようにすることができる。フェースシールド364は、一つ又は複数の継ぎ目368においてヘッドカバー334の布348に固定された周囲366を含む。ヘルメット332および頭部カバー334は共に、使用者354の頭部356の下部分の周りおよび/または使用者354の首370の周りにしっかりと固定され、制御された内部容積372を内部に作り出すように構成される。従って、使用者354は内部容積372内から空気を吸い込む。一部の実施態様において、頭部カバー334は、
図32のフードアセンブリ600のカフ616、又は
図46-
図48のフードアセンブリ600a、600b、600cのカフ616と同様の追加のカフを含む。一部の実施形態において、使用者の頭部の後方部分の周りに適合するように構成された下部分350および/または弾性バンド352と、使用者の頭部の前方部分の周りに適合するように構成された追加のカフとによって、内部(下)流れのバリアが作り出される。
【0045】
[00107]
図42のボンネットアセンブリ330a、
図43のボンネットアセンブリ330b、および
図44のボンネットアセンブリ330cは、それぞれ、ヘルメット332の近位部分376内の開放部374と、開放部374に隣接しておよび/または開放部374内に設けられたフィルタ378とを含む。各々はまた、フィルタ378を通して内部容積372内に外部空気を引き込むように構成された、フィルタ378に隣接するファン380を備える。ファン380は、ローカル有線電源から電力を供給されてもよいし、一つ又は複数の再充電可能なバッテリを含むバッテリ電源であってもよい。各ボンネットアセンブリ330a、330b、330cはまた、ヘルメット332を使用者354の頭部356にぴったりと保持するためのサスペンションバンド382を含む。濾過された空気384の流入は、開放空間(使用者354の頭部356によってブロックされていない空間)に向かって流れ、これは、使用者354の面388とフェ-スシールド364の内部表面390との間の開放空間386に向かう循環経路に有利である。
【0046】
[00108]
図42のボンネットアセンブリ330aにおいて、一連の3つのチャネル392a、392b、392cが、ヘッドカバー334の各側部に担持される。チャネル392は、開放空間386内の循環空気を、ヘッドカバー334の後部分394にあるフィルタリング布材料336に向かって案内する役割を果たす。次いで、正の圧力(例えば、外部環境に対するゲージ圧)は、空気を、フィルタリング布材料336を通して、ヘッドカバー334の後部分394に選択的に排出させる。従って、使用者354は、フィルタ378を通過した濾過された空気を呼吸する。さらに、使用者354によって吐き出された空気は、外部環境に戻される前に、フィルタリング布材料336によって濾過される。したがって、使用者354および作業領域内の他の人員の両方が、潜在的な空中病毒媒介体から保護される。
【0047】
[00109]
図43のボンネットアセンブリ330bは、チャネル392の代わりに出口ファン396を備えている。
図44のボンネットアセンブリ330cは、案内チャネル398a、398b、398cおよび出口ファン396の両方を備える。出口ファン396は、ヘッドカバー334の後部分394において、フィルタリング布材料336に向かって開放空間386から空気を引き込むように構成されている。正の圧力は、フィルタリング布材料336を通して空気を流出させる。ボンネットアセンブリ330cはまた、ガイドチャネル398a、398b、398cおよび/または出口ファン396に向かって空気を押し込むように構成されたオプションの第3のファン399を含んでもよい。
【0048】
[00110]
図35は、
図31のボンネットアセンブリ330およびガウン454を含む個人保護システム301を着た使用者303を示す。ガウン454は、左スリーブ456と、右スリーブ458と、それらの間に延び、下端462と上端461との間に延びる前部分460とを備える。ガウン454は、標準的な術衣を備えることができ、後方で閉じ、結束部464で結束されて閉じられるように構成される。代替的に、ガウン454は後方の垂直シールで閉じられてもよい。追加の(任意選択の)結束部466は、ガウン454を使用者303の脚部468の上部分の周り、または使用者303の臀部の周りで閉じるように構成される。使用者303はまた、スリーブ456、458の端部上方に手袋459を着用してもよい。
【0049】
[00111]
図32は、使用者の頭部を覆うフードアセンブリ600を例示している。ヘルメット602は、使用者604(
図36)の頭部の上部分を覆い、使用者604の頭部606と調和するように構成される。シュラウド608は、フィルタリング布材料610(
図45)の少なくとも一部分を有する布612を含む。布612の少なくとも一部は、不透過性または実質的に不透過性の材料を備えてもよい。シュラウド608の上部分614は、使用者604の首618の周りにぴったりと固定されるように構成された内部カフ616を含む。その下部分620は、下縁部624を有するフレア622を備える。
【0050】
[00112]シュラウド608の前方部分626は、実質的に半透明または透明なフェースシールド628を備える。フェースシールド628は、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又は他のポリエステル若しくはポリエステルコポリマー、又はアクリル若しくはポリカーボネートのような高透明度ポリマーを含むシートを備えて、使用者の視界を著しく妨げない比較的薄いが丈夫なバリアを提供できるようにすることができる。フェースシールド628は、一つ又は複数の継ぎ目632でシュラウド608の布612に固定された周囲630を含む。ヘルメット602およびシュラウド608は、カフ616と共に、使用者604の頭部606の下部分の周囲および/または使用者604の首618の周囲をしっかりと固定するように構成され、制御された内部容積634を内部に作り出す(
図45)。従って、使用者604は内部容積634内から空気を吸い込む。
【0051】
[00113]
図36は、
図32のフードアセンブリ600およびガウン454を備えた個人保護システム601を着た使用者604を例示する。ガウン454は、左スリーブ456と、右スリーブ458と、それらの間に延び、下端462と上端(シュラウド608の下では見えない)との間に延びる前部分460とを備える。ガウン454は、標準的な術衣を備えることができ、後方で閉じ、結束部464で結束されて閉じるように構成される。代替的に、ガウン454は後方の垂直シールで閉じられてもよい。追加の(任意選択の)結束部466は、ガウン454を使用者604の脚部468の上部分の周り、または使用者604の臀部の周りで閉じるように構成される。使用者604はまた、スリーブ456、458の端部上に手袋459を着用してもよい。一部の実施形態において、
図33-
図36のシステム450、301、601は、結束部466をほどいて、緩めて、又は完全に外して使用することができる。これは、ガウン454の底部を通して排気の大部分を押し出すために、特定の場合に行うことができるが、これは、周囲の作業領域内の他の人員の顔/頭部から離れた領域に誘導されるからである。全体として、排気の特定の高さレベルは、航空交通(飛行機)が航空交通管制によって異なる高度に維持される方法と同様に、設計によって操作されてもよい。
【0052】
[00114]
図46のフードアセンブリ600a、
図47のフードアセンブリ600b、および
図48のフードアセンブリ600cは、それぞれ、ヘルメット602の近位部分638内の開放部636と、開放部636に隣接しておよび/または開放部内に設けられたフィルタ640とを含む。各々はまた、フィルタ640を通して内部容積634内に外部空気を引き込むように構成された、フィルタ640に隣接するファン642を備える。ファン642は、ローカル有線電源から電力を供給されてもよいし、一つ又は複数の再充電可能なバッテリを含むバッテリ電源であってもよい。各フードアセンブリ600a、600b、600cはまた、ヘルメット602を使用者604の頭部606にぴったりと保持するためのサスペンションバンド644を含む。濾過された空気646の流入は、開放空間(使用者604の頭部606によってブロックされていない空間)に向かって流れ、これは、使用者604の面650とフェースシールド628の内部表面652との間の開放空間648に向かう循環経路に有利である。
【0053】
[00115]
図46のフードアセンブリ600aにおいて、一連の3つのチャネル654a、654b、654cが、シュラウド608の各側部に担持される。チャネル654は、開放空間648内の循環空気を、シュラウド608の後方部分656にあるフィルタリング布材料610に向かって案内する役割を果たす。次いで、正の圧力(例えば、外部環境に対するゲージ圧)により、空気は、シュラウド608の後方部分656において、フィルタリング布材料610を通って選択的に出て行く。従って、使用者604は、フィルタ640を通過した濾過された空気を呼吸する。さらに、使用者604によって吐き出された空気は、外部環境に戻される前に、フィルタリング布材料610によって濾過される。したがって、使用者604および作業領域内の他の人員の両方が、潜在的な空中病毒媒介体から保護される。
【0054】
[00116]
図47のフードアセンブリ600bは、チャネル654の代わりに出口ファン658を備える。
図48のフードアセンブリ600cは、案内チャネル660a、660b、660cおよび出口ファン658の両方を備える。出口ファン658は、空気を開放空間648からシュラウド608の後方部分656のフィルタリング布材料610に向かって引き込むように構成される。正の圧力は、フィルタリング布材料610を通して空気を流出させる。フードアセンブリ600cはまた、ガイドチャネル660a、660b、660cおよび/または出口ファン658に向かって空気を押し出すように構成されたオプションの第3のファン662を含むことができる。本明細書に開示された実施形態において、3つ以上のチャネル、4つ以上のチャネル、5つ以上のチャネル、6つ以上のチャネルなどを有するように修正することができる。一部の実施形態において、チャネルの数は、2~20個、4~14個、またはディックス(dix)~12個であってよい。一部の実施形態において、チャネルは互いに平行であってもよいが、非平行構成に対して収束または発散してもよい。一部の実施形態において、全てのチャネルは互いに非平行であってもよい。他の実施形態において、第1の数のチャネルXは、より少ない数のチャネルYに収束することができる。たとえば、6個のチャネルは、結合または変形して、5個以下、4個以下、3個以下、2個以下、または1個のチャネルにすることができる。
【0055】
[00117]
図49において、フードアセンブリ700が示されているが、教示された特徴は、本明細書に開示されたフードアセンブリまたはボンネットアセンブリのいずれかに組み込むこともできる。フードアセンブリ700の後部分702は、実質的に不透過性のシート706と、フードアセンブリ700の上部分710の中央に置かれたフィルタリングシート708とを含む布704を含む。フードアセンブリ700は、フィルタリングシート708の周囲714と実質的に不透過性のシート706の開放部716との間を接続する継ぎ目712を更に備える。継ぎ目712は、接着剤、エポキシ樹脂、ホットメルト、縫合、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、留め金、または有意なギャップまたは開口なしに縁部間の緊密な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目712は、気密シールを備える。一部の実施態様において、フィルタリングシート708の濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート708の濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート708の濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約20g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約30g/m
2から約250g/m
2の2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約30g/m
2から約200g/m
2の2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約20g/m
2から約600g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約20g/m
2から約500g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート708は、約20g/m
2から約100g/m
2の坪量を有する。フードアセンブリ700はまた、フィルタリング入口材料711を含む。
【0056】
[00118]
図50において、フードアセンブリ720が示されているが、教示された特徴は、本明細書に開示されたフードアセンブリまたはボンネットアセンブリのいずれかに組み込むこともできる。フードアセンブリ720の後部分722は、実質的に不浸透性のシート726を含む布724と、着用時に実質的に後方に配向されるように構成された布724の一部分を備えるフィルタリングシート728とを含む。フードアセンブリ720は、フィルタリングシート728の縁部736と実質的に不透過性のシート726の縁部734との間を接続する一つ又は複数の継ぎ目732を更に備える。継ぎ目732は、接着剤、エポキシ樹脂、ホットメルト、縫合、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、留め金、または有意な隙間または開口なしに縁部間の緊密な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目732は、気密シールを備える。一部の実施態様において、フィルタリングシート728の濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート728の濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート728の濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約20g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約30g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約30g/m
2から約200g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約20g/m
2から約600g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約20g/m
2から約500g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート728は、約20g/m
2から約100g/m
2の坪量を有する。フードアセンブリ720はまた、フィルタリング入口材料711を含む。
【0057】
[00119]
図51では、フードアセンブリ740が示されているが、教示された特徴は、本明細書に開示されたフードアセンブリまたはボンネットアセンブリのいずれかに組み込むこともできる。フードアセンブリ740の後部分742は、実質的に不透過性のシート746と、フードアセンブリ740の後方部分750の全体を備えたフィルタリングシート748とを含む布744を含む。フードアセンブリ740は、フィルタリングシート748の一つ又は複数の縁部754と実質的に不透過性のシート746の一つ又は複数の縁部756との間を接続する継ぎ目752を更に備える。継ぎ目752は、接着剤、エポキシ樹脂、ホットメルト、縫合、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、留め金、または有意な隙間または開口なしに縁部間の緊密な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目752は、気密シールを含む。一部の実施態様において、フィルタリングシート748の濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート748の濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート748の濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約20g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約30g/m
2から約250g/m
2の2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約30g/m
2から約200g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約20g/m
2から約600g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約20g/m
2から約500g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート748は、約20g/m
2から約100g/m
2の坪量を有する。フードアセンブリ740はまた、フィルタリング入口材料711を含む。
【0058】
[00120]
図52において、フードアセンブリ760が示されているが、教示された特徴は、本明細書に開示されたフードアセンブリまたはボンネットアセンブリのいずれかに組み込むこともできる。フードアセンブリ760の後部分762は、実質的に不透過性のシート766と、フードアセンブリ760の上部分770の中央に配置されたフィルタリングシート768とを含む布764を含む。フードアセンブリ760は、フィルタリングシート768の周囲774と実質的に不透過性のシート766の開放部776との間を接続する継ぎ目772を更に備える。継ぎ目772は、接着剤、エポキシ樹脂、ホットメルト、縫合、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、留め金、または有意な隙間または開口なしに縁部間の緊密な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目772は、気密シールを含む。一部の実施態様において、フィルタリングシート768の濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート768の濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート768の濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含むことができる。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約20g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約30g/m
2から約250g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約30g/m
2から約200g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約20g/m
2から約600g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約20g/m
2から約500g/m
2の坪量を有する。一部の実施態様において、フィルタリングシート768は、約20g/m
2から約100g/m
2の坪量を有する。フードアセンブリ760はまた、フィルタリング入口材料711を含む。
【0059】
[00121]フードアセンブリ700、720、740、760において、フィルタリングシート708、728、748、768の表面積および/または場所は、動作中のフードアセンブリ700、720、740、760内の、出て行く空気の圧力低下および正圧の量を制御するのに役立つように修正されてもよい。フィルタリングシート708、728、748、768の場所は、器具、インプラント、または他の装置を妨害せず、他の人員を妨害しない高さおよび/または角度で空気が出て行くことを可能にするように選択されてもよい。一部の実施態様において、布704、724、744、764の後方部分の総表面積に対するフィルタリングシート708、728、748、768の有効表面積の合計の割合の比率は、約10%から約90%、約15%から約85%、約20%から約80%、約30%から約70%、約40%から約60%である。
【0060】
[00122]
図53は、それが、ヘルメット802と、ヘルメット802と係合するように構成されたゲートル状の頭部カバー804とを備えるという点で、
図31のボンネットアセンブリ330と同様のボンネットアセンブリ800を例示する。しかしながら、ヘルメット802は、調整可能なフィルタリング特性を有する内部フィルタ806を含む。ボンネットアセンブリ800は、
図53および
図54に示すように、手動で調節可能であり、手動調整システム808を備える。代替的に、
図55は電気機械調整システム810を例示する。手動調整システム808および電気機械調整システム810の両方は、フィルタ806の楕円形または楕円形の周囲814を囲む外部リング812を締め付けたり緩めたりするように構成される。実質的に緩められた構成(
図56A)では、外部リング812またはバンドが緩められ、フィルタ806の周囲814上の内面圧縮を減少させる。緩められた構成において、フィルタ806は、より全体表面積を有し、それを通る空気の流れに対する抵抗がより少ない。従って、有効平均細孔径は大きい。実質的に締め付けられ/圧縮された構成(
図56B)において、外部リング812またはバンドが締め付けられ、フィルタ806の周囲814上の内面圧縮を増大させる。締め付けられた構成において、フィルタ806は、より小さい全表面積を有し、それを通る空気の流れに対してより大きな抵抗を有する。従って、有効平均孔径は小さい。この実施形態において、フィルタ806は、出口フィルタであり、この出口フィルタは、空気がフィルタ806を通って出るときに使用者の呼気を含むボンネットアセンブリ800内の空気を濾過する。しかしながら、他の実施形態において、同じフィルタ構成を、ボンネットアセンブリに入る外気を濾過する入口フィルタとして使用することができる。
【0061】
[00123]一部の実施態様において、フィルタ806は、粒子ろ過効率(PFE)の範囲内で調整可能であってもよい。一部の実施形態において、フィルタ806は、ウイルス濾過効率(VFE)の範囲内で調整可能であってよい。一部の実施態様において、フィルタ806は、細菌濾過効率(BFE)の範囲内で調整可能であってもよい。一部の実施形態において、フィルタ806は、これらの2つの範囲の間で調整可能であってもよく、または一部の実施形態において、これらの3つの範囲の全ての間で調整可能であってもよい。
【0062】
[00124]手動調整システム808は、スライド816を含み、このスライド816は、第1の方向818に摺動可能であってもよいが、第1の方向818は、外部リング812を緩め、フィルタ806が
図56Aの緩めた構成に向かって膨張することを可能にする。スライド816はまた、第2の方向820に摺動可能であるが、第2の方向820は、外部リング812を締め付け、
図56Bの締め付けられた構成に向かってフィルタを圧縮する。スライドインターフェース822は、ノブ824および本体826を含む。スライドインターフェース822は、ノブ824がユーザまたは他の人員によって把持され、第1の方向828に移動されると、スライド816が第1の方向818に移動されるように、スライド816に係合する凹形の下面を有する。さらに、ノブ824が使用者または他の人員によって把持されて第2の方向830に移動されると、スライド816は第2の方向820に移動される。一部の実施形態において、スライド816および/またはスライドインターフェース822にラチェットおよびロックを使用して、スライド816が調整されていないときに所定の位置にスライド816をロックすることができる。一部の実施態様において、スライドインターフェース822は、径方向のバネ荷重を含むことができ、その結果、それを(使用者の頭部に向かって)押し込んでそれをロック解除し、それをいずれかの方向828、830に摺動させ、解除してそれを所定の位置にロックすることができる。
【0063】
[00125]電気機械調整システム810は、内部(雌)ネジ山834を含むスライド832を含む。モータ836は、内部ネジ山834内に螺合される親ネジ838に回転可能に結合される。(簡単のために、
図53に示される)オン/オフボタン840は、モータをオンまたはオフにする。このボタンは、3つの方向でオフに切り替えることができる。第1の方向、第2の方向。一部の実施形態において、そのオフ位置にあるモータは、フィルタ806の構成を所定の位置にロックするロックとして機能することができる。一部の実施態様において、マイクロプロセッサ825は、ヘルメット802上の回路によって担持され、電気機械調整システム810と統合するように構成された人工知能(AI)システムを含む。ボンネットアセンブリ800はさらに、
図22~
図27の実施形態のセンサ204、210、218、224、234、244などの一つ又は複数のセンサを組み込み、空気圧、空気流量、空気温度、空気湿度などのセンサから測定された特性に依存する電気機械調整システム810のための調整プロトコルを構築することができる。
【0064】
[00126]
図57~
図58は、それが、ヘルメット852と、ヘルメット852と係合するように構成されたゲートル状の頭部カバー854とを備える点で、
図31のボンネットアセンブリ330と同様のボンネットアセンブリ850を例示する。しかしながら、ヘルメット852は、調整可能なフィルタリング特性を有する内部フィルタ856を含む。フィルタ856は、少なくとも部分的に回転可能であり、ヘルメット852に対して調整可能である。フィルタ856はノブ858に接続され、使用者または他の人員はノブを把持することができ、軸866に対して第1の方向860または第2の方向862に回転させることができる。フィルタ856は、ヘルメット852内の窓868の直下にスライドするように構成された凸側864を有する。フィルタ856の寸法(軸方向および横方向)の延長は、フィルタ856の調整された位置にかかわらず、フィルタ856がヘルメット852の窓868を効果的に満たすようにする。フィルタ856は、透過性のフィルタリング部分870と、フィルタリング部分870に隣接する実質的に不透過性の部分872とを備える。図示されているように、フィルタリング部分870は、不透過性部分872の前方にあるが、他の実施形態では、それらを逆にしてもよい。代替的に、各部分の一つ又は複数が存在してもよい。他の実施形態において、フィルタ856は、異なる軸(横軸など)を中心に回転可能であってもよい。
【0065】
[00127]この実施形態において、フィルタ856は、出口フィルタであるが、この出口フィルタは、空気がフィルタ856を通って出るときに使用者の呼気を含むボンネットアセンブリ850内の空気を濾過する。しかしながら、他の実施形態において、同じフィルタ構成を、ボンネットアセンブリに入る外気を濾過する入口フィルタとして使用することができる。特に
図57~
図58の実施形態に関しては、ノブ858が把持され、ノブ858およびフィルタ856が第1の方向860に回転されると、窓868内または窓868に直接隣接するフィルタリング部分870の有効フィルタリング表面積が減少し、窓868内または窓868に直接隣接する実質的に不透過性の部分872の遮断面積が増加する。そのため、ノブ858を第1の方向860に回転させることにより、フィルタ856を通る空気の通過に対する抵抗が増大する。従って、ノブを第1の方向860に回転させて、ボンネットアセンブリ850内の正の圧力を一時的に増加させることができる。ノブ858が把持され、ノブ858およびフィルタ856が第2の方向862に回転されるとき、窓868内または窓868に隣接するフィルタリング部分870の有効なフィルタリング表面領域は増加され、窓868内または窓868に隣接する実質的に不透過性の部分872の遮断領域は減少される。従って、ノブ858を第2の方向862に回転させることは、フィルタ856を通る空気の通過に対する抵抗を減少させる。そのため、ノブを第2の方向862に回転させて、ボンネットアセンブリ850内の正圧を一時的に減少させることができる。代替的な実施形態において、ノブ858は、
図55の実施形態で説明したものと幾分同様の方法で、ボタン動作式電気機械調整システムに置き換えることができる。別の代替的な実施形態において、
図53の実施形態のように、フィルタリング部分870の調整は、ある程度の圧縮および弛緩調整を含むこともできる。
【0066】
[00128]一部の実施形態において、マイクロプロセッサ865は、ヘルメット852上の回路によって担持され、代替電気機械調整システムと統合するように構成された人工知能(AI)システムを含む。ボンネットアセンブリ850は、さらに、
図22~
図27の実施形態のセンサ204、210、218、224、234、244などの一つ又は複数のセンサを組み込み、空気圧、空気流量、空気温度、空気湿度などのセンサから測定された特性に依存する電気機械調整システムの調整プロトコルを構築することができる。
【0067】
[00129]
図59~
図60は、それが、フェースシールド906に結合されたヘッドカバー904を備える点で、
図28~
図29のボンネットアセンブリ300と同様のボンネットアセンブリ900を例示する。また、ヘッドカバー904は、使用者901の顔903に順応可能なカフ908に結合されている。ヘッドカバー904は、使用者の頭部の後方部分の周りに適合する第1の部分910を含み、使用者の耳を避けるために実質的に前方を向いた上方スイープ912を含む。また、ヘッドカバー904は、第1の部分910と部分的に重なる第2の部分914を含む。第2の部分914は、使用者の耳を回避するように使用者の下面の周りに適合する実質的に後向きの上方スイープ916を含む。
【0068】
[00130]第1の部分910は、少なくとも透過性のフィルタリング部分918と実質的に不透過性の部分920とを含む少なくとも2つの異なるタイプの布から形成される。第1の部分910は、第2の部分914に対して調整されて、第1の部分910の有効表面積を増加または減少させることができ、したがって、表面は、ボンネットアセンブリ900の内部からの空気(呼気を含む)の流出を濾過するように構成される。
図59は、第1の部分910の、より大きな有効表面積が流出空気を濾過するように構成される第1の構成を例示する。
図60は、調整された第2の構成を例示しており、
図59の第1の構成で濾過するために設定された第1の部分910の一部が、第2の部分914の下にスライドされている。従って、
図60の第2の構成において、流出空気を濾過するように構成された第1の部分910の、より小さな有効表面が存在する。第1の部分910の有効表面積の合計の割合の総(第1の部分910+第2の部分914)表面積に対する比率は、約10%から約90%、または約20%から約80%、または約30%から約70%の間で調整可能であってもよい。他の実施形態において、第1の部分910は、流れに対する抵抗を増大させ、さらに/または、フィルタリングの量を増大させ、さらに/または、通過する可能性のある粒子のサイズを減少させるために、それ自体を二倍にすることができるように調整可能であってよい。
【0069】
[00131]第1の部分910および第2の部分914は、継ぎ目922で一緒に取り付けられてもよい。継ぎ目922は、接着剤、エポキシ樹脂、ホットメルト、縫合、ファスナ、ピン、フックおよびループ(ベルクロ(登録商標))、スナップ、ボタン、留め金、または有意な隙間または開口なしに縁部間の緊密な適合を可能にする他の方法を含むが、これらに限定されない多くの異なる方法によって形成されてもよい。一部の実施態様において、継ぎ目922は、気密シールを含む。一部の実施態様において、第1の部分910の濾過効率は、粒子濾過効率(PFE)を含むことができる。一部の実施形態において、第1の部分910の濾過効率は、ウイルス濾過効率(VFE)を含むことができる。一部の実施態様において、第1の部分910の濾過効率は、細菌濾過効率(BFE)を含むことができる。一部の実施態様において、第1の部分910は、約20g/m2から約250g/m2の坪量を有する。一部の実施態様において、第1の部分910は、約30g/m2から約250g/m2の2の坪量を有する。一部の実施態様において、第1の部分910は、約30g/m2から約200g/m2の坪量を有する。一部の実施態様において、第1の部分910は、約20g/m2から約600g/m2の坪量を有する。一部の実施態様において、第1の部分910は、約20g/m2から約500g/m2の坪量を有する。一部の実施態様において、第1の部分910は、約20g/m2から約100g/m2の坪量を有する。調整可能な流出フィルタの透過性および/または表面積の別の利点は、十分なフィルタリングと組み合わされた最適な流れ抵抗を達成することができ、その結果、モータ(例えば、ファンからのもの)を酷使する必要がないことである。したがって、バッテリ寿命を延ばすことができ、さらに/または、電力使用量および消費を低減することができる。一部の実施態様において、カフ908は、使用者の首の周りにボンネットアセンブリ900を密閉して固定するために、接着剤で置換又は補強されてもよい。一部の実施態様において、接着剤は、ネオプレン接着剤、シリコーン接着剤又はポリウレタン接着剤を含むことができる。
【0070】
[00132]
図61~
図64は、
図31、
図41および
図43の実施形態のボンネットアセンブリに幾分類似したボンネットアセンブリ950を例示し、ヘルメット952と、ヘルメット952と係合するヘッドカバー953とを備える。しかしながら、ヘルメット952は、3個以上、または4個以上、または5個以上、または6個以上、または7個以上、または3個と10個の間、または3個と9個の間、または3個と8個の間、または3個と7個の間の内部ファン(エアムーバ)を含む。
図61~
図64の特定の実施形態は、7個の内部ファンと、フィルタ958に隣接するヘルメットの開放部956に置かれた1個の流入ファン954と、他の6個のファン960 a-fとを有する一部の実施態様において、1個以上のファン(例えば、ファン960f)は、ヘルメット952の開放部に隣接する流出ファン、又は、ヘッドカバー953の隣接するフィルタリング材料962とすることができる。ヘッドカバー953は、本明細書の他の実施形態で前述したように、フェースシールド955を含む。また、ヘルメット952の内部964には、少なくとも1個の圧力センサ966および少なくとも1個の流量センサ968が担持されている。一部の実施形態において、1個のセンサ(圧力、流量、またはその他)のみがあってもよく、他の実施形態では、3個以上のセンサがあってもよい。センサは、任意のセンサを含むことができ、これは、温度センサまたは湿度センサを含み、ヘルメット952内の流れ特性の状態を判定することができる。コントローラ970は、ヘルメット952上に担持されるか、または代替的にヘルメットとは別個に担持されてもよい。コントローラ970は、ファン954、960のうちの任意の1つまたは複数をオンまたはオフにし、さらに/または、それらの速度を増加または減少させるように構成される。ヘルメット952内の空気の循環は、ファン954、960の動作を介して、コントローラ970に結合されたマイクロフォン972への音声コマンドを介して使用者によって手動で制御することができる。あるいは、ユーザインターフェース973によって制御することもできる。ヘルメット952内の空気の循環は、代替的に、1つまたは複数のセンサ966、968からのフィードバックに基づいて、コントローラ970によるファン954、960の動作を介して、自動的に制御されてもよい。
【0071】
[00133]
図63は、第1の初期動作構成におけるボンネットアセンブリ950を例示する。「オン」のファンは垂直線で示され、「オフ」のファンは垂直線なしで表示される。
図63は、コントローラ970が1つまたは複数のファンの動作を変更した後のボンネットアセンブリ950を例示する。増速ファンは上向きの矢印で示され、減速ファンは下向きの矢印で示される。一部の実施形態において、コントローラ970は、複数のファンのうち第1の(例えば、2以上、3以上、4以上、5以上、6以上、7以上などの)ファンファンをオンにするかまたはその速度を増加させる一方で、複数のファンのうちの第2のファンをオンにするかまたはその速度を減少させるように構成される。一部の実施形態において、
図27の孔250のような調整可能な孔を組み込むこともできる。
【0072】
[00134]一部の実施形態において、コントローラ970は、ボンネットアセンブリ950と一体化するように構成された人工知能(AI)システムを備えたマイクロプロセッサを含む。ボンネットアセンブリ950は、
図22~
図27の実施形態のセンサ204、210、218、224、234、244などの一つ又は複数のセンサをさらに組み込んでもよく、空気圧、空気流量、空気温度、空気湿度などのセンサから測定された特性に依存するファン954、960a-fのための調整プロトコルを構築してもよい。一部の実施形態において、相互集積回路(I2C)が組み込まれて、センサをさらに制御する。ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth Sig Inc.)機能を組み合わせることもできる。
【0073】
[00135]提示された実施形態のいずれにおいても、布、カバー、ボンネット、フードなどは、使い捨て可能な材料を含むことができる。一部の実施態様において、カバー、ボンネット、シュラウド又はフードを二重にすることができる。言い換えると、カバー、ボンネット、シュラウド、またはフードのうちの2つを重ねて着用することができる。他の実施形態において、カバー、ボンネット、シュラウド、またはフードの3つ以上を着用することができる。一部の実施態様において、二重、三重等のカバー、ボンネット、シュラウド又はフードは、層の端部を互いに接続する継ぎ目を有することができる。一部の実施形態において、二重層のカバー、ボンネット、シュラウド、またはフードは、ガウンまたは他の衣服内に押し込まれるように構成された内層と、ガウンまたは他の衣服の上に横たわるように構成された外層とを含む。
図36において、個人保護システム601のフードアセンブリ600は、ガウン454の上にあるシュラウド608の可視の外層を含むが、ガウン454の内側にタックされた内層(見えない)も含む。したがって、外層は飛沫保護を提供し、一方、内層はある程度の固定を提供する。一部の実施態様において、内層はフィルタ材料を備え、外層は実質的に不透過性のバリア例えば)材料を備え、従って、流出空気の濾過(内層材料)及び使用者の保護(外層材料)を補助する。
【0074】
[00136]したがって、特定の実施形態において、上記開示の要素を利用する個人保護システムは、使用者(着用者)を保護するように構成されてもよい。他の実施形態において、上記開示の要素を利用する個人保護システムは、使用者(着用者)から他者を保護するように構成されてもよい。さらに他の実施形態において、上記開示の要素を利用する個人保護システムは、使用者(着用者)を保護するとともに、使用者(着用者)から他者を保護するように構成されてもよい。
【0075】
[00137]以上は本開示の実施形態に向けられているが、その基本的な範囲から逸脱することなく、他の実施形態および更なる実施形態を考案することができる。
【0076】
[00138]以下の条項は、開示の装置の実施例を含む。
【0077】
[00139]条項1:一実施例において、保護ヘッドギアシステムは、カバーを含み、このカバーは、使用者の頭部を覆うように構成され、カバーは、実質的に透明なフェースシールドとフェースシールドに密封して結合されたシート材料を含み、このシート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーの内部容積内に空気を引き込むように構成された入力送風器と、シート材料の少なくとも一部分を通してカバーの内部容積から空気を引き出すように構成された出力送風器と、を提供し、入力送風器および出力送風器は、それぞれ個別に制御されるように構成されている。
【0078】
[00140]条項2:一部の実施例において、条項1のシステムは、出力送風器の動作を制御するように構成されたコントローラを更に含む。
【0079】
[00141]条項3:一部の実施例において、条項2のシステムは、コントローラが入力送風器の動作を制御するように更に構成されることを含む。
【0080】
[00142]条項4:一部の実施例において、条項1のシステムは、入力送風器の動作を制御するように構成されたコントローラを更に含む。
【0081】
[00143]条項5:一部の実施例において、条項1~4のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を変更することを含む。
【0082】
[00144]条項6:一部の実施例において、条項2~5のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を増加させることを含む。
【0083】
[00145]条項7:一部の実施例において、条項2~6のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を減少させることを含む。
【0084】
[00146]条項8:一部の実施例において、条項7に記載のシステムは、ファン速度を減少させるステップが、少なくとも一時的にファン速度を0 rpmに減少させる工程を含む。
【0085】
[00147]条項9:一部の実施例において、条項2又は3に記載のシステムは、カバーの内部容積に関連する第1の特性を感知するように構成された第1のセンサを更に含む。
【0086】
[00148]条項10:一部の実施例において、条項9に記載のシステムは、第1の特性が内部容積の圧力であることを含む。
【0087】
[00149]条項11:一部の実施例において、条項9又は10のいずれか1項に記載のシステムは、カバーの内部容積に関連する第2の特性を感知するように構成された第2のセンサを更に含む。
【0088】
[00150]条項12:一部の実施例において、条項11に記載のシステムは、第2の特性が内部容積の温度であることを含む。
【0089】
[00151]条項13:一部の実施例において、条項9~12のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラが、第1の特性を示す第1のセンサからの信号を受信するように構成され、コントローラが、少なくとも部分的に第1の特性に基づいて、出力送風器の動作を制御するように構成される。
【0090】
[00152]条項14:一部の実施例において、条項13に記載のシステムは、コントローラが、少なくとも部分的に第1の特性に基づいて、入力送風器の動作を制御するように構成されることを含む。
【0091】
[00153]条項15:一部の実施例において、条項9~12のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラが、第1の特性を示す第1のセンサからの信号を受信するように構成され、コントローラが、少なくとも部分的に第1の特性に基づいて、入力送風器の動作を制御するように構成される。
【0092】
[00154]条項16:一部の実施例において、条項13~15項のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を変更することを含む。
【0093】
[00155]条項17:一部の実施例において、条項13~16のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を増加させることを含む。
【0094】
[00156]条項18:一部の実施例において、条項13~17のいずれか一項に記載のシステムは、コントローラによる動作制御がファン速度を減少させることを含む。
【0095】
[00157]条項19:一部の実施例において、条項18に記載のシステムは、ファン速度を減少させるステップが、少なくとも一時的にファン速度を0 rpmに減少させる工程を含む。
【0096】
[00158]条項20:一部の実施例において、条項13又は14に記載のシステムは、コントローラが、差圧に基づいて出力送風器の動作を制御するように構成される。
【0097】
[00159]条項21:一部の実施例において、条項20に記載のシステムは、差圧が第1の特性とカバーの外側の周囲圧力との間の差を含む。
【0098】
[00160]条項22:一部の実施例において、条項1~21のいずれか一項に記載のシステムは、さらに、カバーの内部表面に結合され、空気の流れを出力送風器に結合された吸気口に誘導するように構成された複数のチャネルを含む。
【0099】
[00161]条項23:一部の実施例において、条項22のシステムは、複数のチャネルがXチャネルを含み、XチャネルがYチャネルに収束し、YがX未満である。
【0100】
[00162]条項24:一部の実施例において、条項22又は23のいずれか一項に記載のシステムは、圧縮器と一体化するように構成された人工知能システムを更に含む。
【0101】
[00163]条項25:一部の実施例において、条項1~24のいずれか一項に記載のシステムは、カバーが、使用者に供給される空気を実質的に密封するように構成され、その結果、空気は、出力圧縮器を通してのみ出ることができる。
【0102】
[00164]条項26:一部の実施例において、条項1~25のいずれか一項に記載のシステムは、カバーがフードを含む。
【0103】
[00165]条項27:一部の実施例において、条項1~26のいずれか一項に記載のシステムは、シート材料の少なくとも一部分が一般にカバーの後方部分を含む。
【0104】
[00166]条項28:一部の実施例において、条項27に記載のシステムは、シート材料が、その周囲の部分の周りで互いに密封して固定された前向きシートおよび後向きシートを含む。
【0105】
[00167]条項29:一部の実施例において、条項28に記載のシステムは、前向きシートが2つ以上の層を含む。
【0106】
[00168]条項30:一部の実施例において、条項29に記載のシステムは、後向きシートが後方フィルタシートを含み、前向きシートが、前方フィルタシートおよび前障壁シートを含み、前方フィルタシートの1つの片側を実質的に覆う。
【0107】
[00169]条項31:一部の実施例において、条項28に記載のシステムは、前向きシートおよび後向きシートの一方が第1のフィルタ媒体を含み、前向きシートおよび後向きシートの他方が第2のフィルタ媒体を含み、第1のフィルタ媒体が第2のフィルタ媒体よりも高い濾過効率を有する。
【0108】
[00170]条項32:一部の実施例において、条項31に記載のシステムは、濾過効率が粒子濾過効率(PFE)を含む。
【0109】
[00171]条項33:一部の実施例において、条項31に記載のシステムは、濾過効率がウイルス濾過効率(VFE)を含む。
【0110】
[00172]条項34:一部の実施例において、条項31に記載のシステムは、濾過効率が細菌濾過効率(BFE)を含む。
【0111】
[00173]条項35:一部の実施例において、条項31に記載のシステムは、第1のフィルタ媒体が約20g/m2と約250g/m2との間の坪量を有する。
【0112】
[00174]条項36:一部の実施例において、条項35に記載のシステムは、第2のフィルタ媒体が約20g/m2と約500g/m2との間の坪量を有する。
【0113】
[00175]条項37:一部の実施例において、条項31に記載のシステムは、第2のフィルタ媒体が約30g/m2と約250g/m2との間の坪量を有する。
【0114】
[00176]条項38:一部の実施例において、条項31~37のいずれか一項に記載のシステムは、前向きシートが第1のフィルタ媒体を含み、後向きシートが第2のフィルタ媒体を含む。
【0115】
[00177]条項39:一部の実施例において、条項31~38のいずれか一項に記載のシステムは、カバーがガウンの中に押し込まれるように構成され、ガウンが使用者の身体の部分を覆うように構成される。
【0116】
[00178]条項40:一部の実施例において、条項39に記載のシステムは、カバーが、使用者の首の周りに固定するように構成された固定部材をさらに含む。
【0117】
[00179]条項41:一部の実施例において、条項40に記載のシステムは、固定部材が、使用者の首の周りに結束されるように構成された結束部である。
【0118】
[00180]条項42:一部の実施例において、条項40又は41のいずれか一項に記載のシステムは、固定部材が、カバーの内部容積に引き込まれる空気を少なくとも部分的に制御するように構成される。
【0119】
[00181]条項43:別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成され、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積を提供し、少なくとも500立方センチメートルの開放空間の容積は、カバーが使用者の顔の前にフェースシールドを用いて使用者の頭部に設置されたときに、使用者の顔に隣接して、送風器は、カバーの内部容積に空気を吸い込むように構成され、かつ/またはシート材料を通してカバーの内部容積から空気を吸い出すように構成されている。
【0120】
[00182]条項44:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成され、ここで、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーの内部容積に空気を引き込み、シート材料を通してカバーの内部容積から空気を引き出すように構成された送風器と、シート材料に結合されかつシート材料の下流側に結合された出口オリフィスと、を提供し、出口オリフィスは、調整可能な流れ抵抗を有する。
【0121】
[00183]条項45:一部の実施例において、条項39に記載のシステムは、出口オリフィスの調整を制御するように構成されたコントローラを更に含む。
【0122】
[00184]条項46:一部の実施例において、条項44又は45のいずれか一項に記載のシステムは、出口オリフィスが調整可能な内径を含む。
【0123】
[00185]条項47:一部の実施例において、条項44~46のいずれか一項に記載のシステムは、出口オリフィスが調整可能な横断面形状を含む。
【0124】
[00186]条項48:一部の実施例において、条項44~47のいずれか一項に記載のシステムは、出口オリフィスが調整可能な内特性を含む。
【0125】
[00187]条項49:一部の実施例において、条項44~48のいずれか一項に記載のシステムは、出口オリフィスが可変テーパ角度を有するように構成される。
【0126】
[00188]条項50:一部の実施例において、条項44又は45のいずれか一項に記載のシステムは、出口オリフィスに対して流動抵抗を調整可能に付加または除去するように構成された流れバッフルを更に含む。
【0127】
[00189]条項51:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーから出る空気を濾過するように構成された出口フィルタと、空気をカバーの内部容積内に引き込むように構成された送風器とを提供し、カバーは、空気を出口フィルタに向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルを含む。
【0128】
[00190]条項52:一部の実施例において、条項51に記載のシステムは、一つ又は複数のチャネルが、柔軟な低通気性材料から形成される。
【0129】
[00191]条項53:一部の実施例において、条項51又は52のいずれか一項に記載のシステムは、送風器が出口フィルタを通して空気を強制するように更に構成される。
【0130】
[00192]条項54:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部に係合するように構成された支持体と、支持体に結合されて使用者の頭部を覆うように構成されたカバーとを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、空気から汚染物質を濾過するように構成された少なくとも一部分を含み、カバーは、使用者に供給される空気を隔離するように構成された内部容積と、カバーから出る空気を濾過するように構成された出口フィルタと、カバーの内部容積に空気を引き込むように構成された送風器とを提供し、支持体は、空気を出口フィルタに向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルを含む。
【0131】
[00193]条項55:一部の実施例において、条項54に記載のシステムは、一つ又は複数のチャネルが可撓性の低通気性材料から形成されることを含む。
【0132】
[00194]条項56:一部の実施例において、条項54又は55のいずれか一項に記載のシステムは、送風器が出口フィルタを通して空気を強制するように更に構成される。
【0133】
[00195]条項57:一部の実施例において、条項1~27項又は条項43~50のいずれか一項に記載のシステムは、シート材料が、外凸表面を有する入口フィルタと、使用者の頭部の最上部の上方で係合するように構成された対向する内凹表面とを含む。
【0134】
[00196]条項58:一部の実施例において、条項57に記載のシステムは、使用者の頭部に直接係合するように構成された入口フィルタに結合された頭部係合構造を更に含む。
【0135】
[00197]条項59:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーと、布を含むカバーと、使用者の頭部の後方部分を覆うように構成された第1の層と、少なくとも部分的に第1の層を覆い、使用者の顔の少なくとも下部分を覆うように構成された第2の層とに配置されたカバーとを含み、第1の層も第2の層も使用者の耳穴を覆わないので、耳内イヤホンまたは耳栓に自由にアクセスできる。
【0136】
[00198]条項60:一部の実施例において、条項59に記載のシステムは、第2の層が、使用者の耳が耳内イヤホンまたは耳栓にアクセスできるように維持するために、第1の層にスナップするように構成されることを含む。
【0137】
[00199]条項61:一部の実施例において、条項60に記載のシステムは、第2の層が使用者の耳の上方に引っ張られることができるように、第2の層が第1の層からスナップ解除できることを含む。
【0138】
[00200]条項62:一部の実施例において、条項59に記載のシステムは、第2の層の位置を維持するように構成された結束部を更に含む。
【0139】
[00201]条項63:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、ガスから汚染物質を濾過するように構成された少なくとも1つのフィルタリング部分を含み、カバーは、外部空気から隔離された内部容積と、外部空気の一部をカバーの内部容積内に引き込むように構成されたエアムーバと、カバーに結合され、引き込まれる空気を濾過するように構成されたフィルタと、カバーによって担持され、使用者からの少なくとも一部の呼気を含む内部容積内の内部空気をシート材料のフィルタリング部分に向けて誘導するように構成された一つ又は複数のチャネルとを提供する。
【0140】
[00202]条項64:さらに別の実施例において、保護ヘッドギアシステムは、使用者の頭部を覆うように構成されたカバーを含み、カバーは、実質的に透明なフェースシールドと、フェースシールドに密閉して結合されたシート材料とを含み、シート材料は、ガスから汚染物質を濾過するように構成された少なくとも1つのフィルタリング部分を含み、カバーは、外部空気から隔離された内部容積と、外部空気の一部をカバーの内部容積内に吸引するように構成されたエアムーバと、カバーに結合され吸引された空気を濾過するように構成されたフィルタと、カバーによって担持され、ユーザからの少なくとも一部の呼気を含む内部容積内の内部空気をシート材料のフィルタリング部分に向けて導くように構成された一つ又は複数の誘導器と、を提供する。
【0141】
[00203]条項65:一部の実施例において、条項64に記載のシステムは、一つ又は複数の誘導器が一つ又は複数のチャネルを含む。
【0142】
[00204]条項66:一部の実施例において、条項64に記載のシステムは、一つ又は複数の誘導器が一つ又は複数のファンを含む。
【0143】
[00205]条項67:一部の実施例において、条項66に記載のシステムは、一つ又は複数の誘導器が一つ又は複数のチャネルを更に含む。
【0144】
[00206]本明細書に開示される範囲はまた、任意および全ての重複、下位の範囲、およびそれらの組み合わせを包含する。「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」、「間」などの言語は、列挙された数を含む。本明細書中で使用される「ほぼ」、「約」、および「実質的に」のような用語が先行する数は、列挙された数(例えば、約10%=10%)を含み、また、依然として所望の機能を実行するかまたは所望の結果を達成する、規定された量に近い量を表す。たとえば、「ほぼ」、「約」および「実質的に」という用語は、記載された量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、および0.01%未満である量を指すことができる。
【0145】
[00207]本開示および添付の特許請求の範囲の目的のために、接続詞「または」は包括的に解釈されるべきである(例えば、「リンゴまたはオレンジ」は「リンゴ、またはオレンジ、またはその両方」として解釈される;例えば、「リンゴ、オレンジ、またはアボガド」は「リンゴ、またはオレンジ、またはアボガド、または任意の2つ、または全ての3つ」として解釈される)。ただし、(i)それが明示的にそうでないと記載されている場合、例えば、「…または」、「そのうちの1つのみ」、または類似の言語の使用によって;または(ii)2つ以上の列挙された選択肢が特定の文脈において相互に排他的であり、その場合、「または」は相互に排他的でない選択肢を含む組合せのみを包含する。本開示および添付された特許請求の範囲の目的のために、「備える」、「含む」、「有する」という語およびその変形は、それらが現れるところであればどこでも、「少なくとも」という句がその各例の後に添付された場合と同じ意味で、制限のない用語として解釈されるものとする。
【国際調査報告】