(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ソーラー電子値札
(51)【国際特許分類】
A47F 5/00 20060101AFI20241031BHJP
H02S 40/34 20140101ALI20241031BHJP
H01M 10/44 20060101ALN20241031BHJP
【FI】
A47F5/00 E
H02S40/34
H01M10/44 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526577
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2022074687
(87)【国際公開番号】W WO2023141968
(87)【国際公開日】2023-08-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張小飛
(72)【発明者】
【氏名】王林江
(72)【発明者】
【氏名】王延偉
(72)【発明者】
【氏名】趙建国
(72)【発明者】
【氏名】侯世国
【テーマコード(参考)】
3B118
5F251
5H030
【Fターム(参考)】
3B118FA12
3B118FA15
5F251JA01
5F251JA13
5F251JA28
5H030BB07
(57)【要約】
本発明は、ソーラー電子値札を提供し、当該ソーラー電子値札は、リアハウジング(1)を含み、リアハウジング(1)の前部にスクリーン(3)が設けられ、リアハウジング(1)とスクリーン(3)の間に、制御ボード(2)が設けられ、制御ボード(2)の制御信号の出力端がスクリーン(3)の制御端に接続され、リアハウジング(1)にソーラーパネル(7)が設けられ、リアハウジング(1)に、その前部端面まで延びる配線溝(103)が形成され、配線溝(103)内には、導線(6)が配置され、ソーラーパネル(7)が導線(6)によって制御ボード(2)と接続され、制御ボード(2)がスクリーン(3)に接続される。本発明によれば、電池の容量に限りがあることにより電子値札の使用寿命が影響されたという技術的課題が解決される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアハウジングを含み、
前記リアハウジングの前部にスクリーンが設けられ、
前記リアハウジングと前記スクリーンの間に、制御ボードが設けられ、
前記制御ボードの制御信号の出力端が前記スクリーンの制御端に接続され、
前記リアハウジングにソーラーパネルが設けられ、
前記リアハウジングに、その前部端面まで延びる配線溝が形成され、
前記配線溝内に、導線が配置され、
前記ソーラーパネルが前記導線によって前記制御ボードと接続され、
前記制御ボードが前記スクリーンに接続される、
ソーラー電子値札。
【請求項2】
前記リアハウジングは、鉛直方向に設けられた板状構造であり、
前記リアハウジングの前部に、収容溝が形成され、
前記制御ボードの前端面と前記スクリーンの後端面とが接続され、
前記制御ボードと前記スクリーンは、鉛直方向に沿って前記収容溝内に嵌設される、
請求項1に記載のソーラー電子値札。
【請求項3】
前記制御ボードの縁に、複数の第1係止ブロックが設けられ、
前記収容溝の内壁に、前記第1係止ブロックの各々に対応する第1係止溝が設けられ、
前記第1係止ブロックの各々は、対応する前記第1係止溝内に係合する、
請求項2に記載のソーラー電子値札。
【請求項4】
レンズをさらに含み、
前記レンズは、前記制御ボードおよび前記スクリーンが前記レンズと前記リアハウジングの間に介装されるように前記リアハウジングの前部に設けられている
請求項2に記載のソーラー電子値札。
【請求項5】
前記リアハウジングの前部は、その縁に沿って接着剤配置面が設けられ、
前記レンズの縁が前記接着剤配置面に接着される、
請求項4に記載のソーラー電子値札。
【請求項6】
前記制御ボードの前端面には、指示ランプが設けられ、
前記レンズにおける前記指示ランプに対応する位置には、表示ウインドウが設けられている、
請求項4に記載のソーラー電子値札。
【請求項7】
前記リアハウジングの頂部には、取付溝が開設され、
前記取付溝内には、固定台が水平方向に沿って形成され、
前記ソーラーパネルが前記取付溝内に嵌設され固定して、
前記ソーラーパネルの底面が前記固定台の上面に貼り合わされる、
請求項2に記載のソーラー電子値札。
【請求項8】
前記配線溝は、前記取付溝内に位置して、前記固定台の両側の各々に設けられ、
前記配線溝は、前記リアハウジングの頂部から前記リアハウジングの前端面まで延びる、
請求項7に記載のソーラー電子値札。
【請求項9】
前記導線がエナメル線である、
請求項1または7に記載のソーラー電子値札。
【請求項10】
マウントをさらに含み、
前記リアハウジングの後端面には、第2係止ブロックと第3係止ブロックとが設けられ、
前記マウントには、前記第2係止ブロックに対応する第2係止溝および前記第3係止ブロックに対応する第3係止溝が設けられ、
前記第2係止ブロックと前記第3係止ブロックは、それぞれ、前記第2係止溝と前記第3係止溝に係合され、
前記マウントには、それを固定するための第4係止溝および裏接着板がさらに設けられている、
請求項1に記載のソーラー電子値札。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子製品分野に関し、さらに、ソーラー電子値札に関し、特に、ソーラーエネルギーの収集及び電力供給をサポートする電子値札に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子値札では、通常、電池による電力供給又はアクティブ給電という電力供給方式が用いられた。
【0003】
電池による電力供給の方式では、一般的に、コイン電池又はソフトパック電池とプラスチック製の電池ハウジングとを一体化して組み立ててから、係止件などの構造によって、電池ハウジングをリアハウジング本体と接続することであるが、電池の容量及び寿命が限られたので、電子値札の使用寿命にも影響を及ぼし、使用時限が制限されるようになる。また、アクティブ給電の方式では、アクティブガイドレールを介して直流電源と電子値札と接続することにより、直流電源から給電するものであるが、そのような給電方式に必要な配線及び組立作業が複雑なものであり、安全性が劣り、コストが高く、電子値札の体積が大きくてその使用上の自由度に影響を与えるという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、光エネルギーを収集して電子値札への給電のために用いることによって、電池を個別的に設置する必要がなく、又は、外部電源を接続する必要もなく、使用安全性を向上させ、寿命を延ばしたソーラー電子値札を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記目的は、以下の技術案によって実現されることが可能である。
本発明は、ソーラー電子値札を提供し、前記ソーラー電子値札は、リアハウジングを含み、
前記リアハウジングの前部にスクリーンが設けられ、
前記リアハウジングと前記スクリーンの間に、制御ボードが設けられ、
前記制御ボードの制御信号の出力端が前記スクリーンの制御端に接続され、
前記リアハウジングにソーラーパネルが設けられ、
前記リアハウジングに、その前部端面まで延びる配線溝が形成され、
前記配線溝内に、導線が配置され、
前記ソーラーパネルが前記導線によって前記制御ボードと接続され、
前記制御ボードが前記スクリーンに接続される。
【0006】
本発明による有益な効果は以下の通りである。
当該ソーラー電子値札では、リアハウジングの前部には制御ボードおよびスクリーンが設けられ、リアハウジングにはソーラーパネルが設けられ、配線溝をソーラーパネルが取り付けられる位置からリアハウジングの前部端面まで延びることにより、導線が配線溝を通してソーラーパネルと制御ボードとを接続することができ、さらに、制御ボードがスクリーンに商品情報を表示させるように制御して、電子値札の正常作動が確保される。
当該ソーラー電子値札は、ソーラーパネルを電源とするため、その使用寿命が電池の容量によって制限されることがなく、電子値札の使用寿命が延ばされる。
当該ソーラー電子値札は、コンパクトな大きさで、簡単な構造を有するため、電子値札の取付け及び位置の調整を容易にして、良好な適用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下の添付図面は、本発明に対して例示的な説明や解釈を行うためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【
図1】本発明に係るソーラー電子値札の分解状態での構造模式図である。
【
図2】本発明に係るソーラー電子値札におけるソーラーパネルおよびスクリーンの取付位置模式図である。
【
図3】本発明に係るソーラー電子値札におけるレンズの取付位置模式図である。
【
図4】本発明に係るソーラー電子値札における固定具の取付位置模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の技術的特徴、目的および効果をより明確に理解してもらうために、以下は、添付図面を参照しながら、本発明の具体的な実施の形態を説明する。特に定義された方向を除き、本明細書に及ぶ上、下、前、後などの方向はいずれも、本発明の
図1に示す上、下、前、後などの方向に準ずるものであり、ここに合わせて説明しておく。
【0009】
図1~
図4に示されるように、本発明は、ソーラー電子値札を提供し、当該ソーラー電子値札は、リアハウジング1を含み、リアハウジング1の前部にスクリーン3が設けられ、リアハウジング1とスクリーン3の間には、制御ボード2が固定して設置され、制御ボード2の制御信号の出力端がスクリーン3の制御端に接続され、制御ボード2が制御信号をスクリーン3に送信することで、スクリーン3に商品情報などの内容を表示させるように制御する。リアハウジング1にソーラーパネル7が設けられ、リアハウジング1に、その前部端面まで延びる配線溝103が形成され、配線溝103内には、導線6が配置され、ソーラーパネル7の給電端が導線によって制御ボード2の電源端に接続され、制御ボードがスクリーン3に接続される。使用過程において、ソーラーパネル7によって、光エネルギーを収集して電気的エネルギーに変換するとともに、電気的エネルギーを制御ボード2およびスクリーン3に供給することによって、電子値札に対する制御及びその表示機能が確保される。
【0010】
本発明では、ソーラーパネル7を電源とするため、電子値札の使用寿命が電池の容量によって制限されることがなく、電子値札の使用寿命が延ばされる。また、本発明は、コンパクトな大きさで、簡単な構造を有するため、電子値札全体の自由度を向上させて、電子値札の取付け及び位置の調整を容易とし、良好な適用性を有する。
【0011】
さらに、制御ボード2には、直接給電モジュールと蓄電モジュールとが設けられ、直接給電モジュールも蓄電モジュールもスクリーン3に接続され、ソーラーパネル7は、直接給電モジュールによってスクリーン3に対して電力を直接に供給することができ、しかも電気的エネルギーを蓄電モジュールに蓄えており、電力を直接に供給できない場合に、蓄電モジュールによって電力をスクリーン3に供給することもできる。
【0012】
具体的には、
図1~
図3に示されるように、リアハウジング1は、鉛直方向に設けられた板状構造であり、リアハウジング1の前部に、収容溝106が形成され、制御ボード2の前端面とスクリーン3の後端面とが接続され、制御ボード2とスクリーン3が鉛直方向に沿って収容溝106内に嵌設される。制御ボード2とスクリーン3とが組み立てられてリアハウジング1内に固定されることによって、制御ボード2およびスクリーン3の取付けの安定性が向上する。
【0013】
さらに、
図2に示されるように、制御ボード2の対向する2つの縁に、複数の第1係止ブロック201がそれぞれ設けられ、収容溝106の内壁には、第1係止ブロック201の各々に係合される第1係止溝(図示せず)が設けられ、第1係止ブロック201の各々が対応する第1係止溝内に係合することによって、制御ボード2およびスクリーン3がリアハウジング1内に安定的に取り付けられることが確保され、制御ボード2およびスクリーン3がリアハウジング1内に揺動してしまうことが効果的に避けられる。
【0014】
さらに、制御ボード2の後端面とリアハウジング1との間には、接着剤によって接着されてもよいが、それに限らない。
【0015】
本発明における選択的な実施例では、
図1および
図3に示されるように、ソーラー電子値札は、レンズ4をさらに含み、レンズ4は、制御ボード2およびスクリーン3がレンズ4とリアハウジング1の間に介装されるようにリアハウジング1の前部に設けられる。レンズ4がスクリーン3を防護する機能を発揮し、消費者は、レンズ4を介してスクリーン3に表示される内容を見ることができる。
【0016】
さらに、
図3に示されるように、リアハウジング1の前部は、その縁に沿って接着剤配置面8が設けられ、接着剤配置面8には、接着剤が塗布されており、レンズ4の縁が接着剤配置面8に接着される。
【0017】
本発明における選択的な実施例では、
図1~
図3に示されるように、制御ボード2の前端面には、指示ランプ5が設けられ、レンズ4における指示ランプ5に対応する位置には、表示ウインドウ401が設けられている。指示ランプ5の色変化で外部に対して対応商品の異なる販売状態(例えば、セール中、在庫僅少など)を表示されることが可能である。そうすると、従業員及び消費者は、商品の状態をタイムリーに把握することができる。
【0018】
さらに、指示ランプ5は、LEDランプであってもよいが、それに限らない。
【0019】
本発明における選択的な実施例では、
図1~
図3に示されるように、リアハウジング1の頂部の中央には、取付溝101が開設され、取付溝101の形状および大きさがソーラーパネル7に合わせるものであり、取付溝101内には、固定台102が水平方向に沿って形成され、ソーラーパネル7が取付溝101内に嵌設されて固定し、ソーラーパネル7の底面が固定台102の上面に貼り合わされる。ソーラーパネル7が取付溝101内に嵌設されることで、ソーラーパネル7とリアハウジング1と一体化して形成される。また、固定台102が設置されることで、ソーラーパネル7に対する支持及び位置決めの機能が発揮して、ソーラーパネル7が安定的に取り付けられることができるように確保され、ソーラーパネル7の安定性が向上する。
【0020】
さらに、ソーラーパネル7とリアハウジング1(すなわち、取付溝101の縁)の間には、接着剤によって接着されて、ソーラーパネル7を固定させる。
【0021】
本発明における選択的な実施例では、
図1、
図2に示されるように、配線溝103が少なくとも2つ設けられ、2つの配線溝103がそれぞれ、取付溝101内に位置するとともに、固定台102の両側の各々に設けられ、配線溝103は、リアハウジング1の頂部からリアハウジング1の前端面まで延びる。配線過程において、
図2に示されるように、導線6をリアハウジング1の頂部における取付溝101から配線溝103内に嵌め込めることで、導線6が配線溝103に沿ってリアハウジング1の前端面まで延びるようにして、さらに、導線6を制御ボード2と接続させてもよい。制御ボード2はプリント回路基板によってスクリーン3に接続されることによって、電子値札が正常に作動できることが確保される。
【0022】
さらに、導線6は、エナメル線であってもよいが、それに限らない。
【0023】
本発明における選択的な実施例では、
図4に示されるように、ソーラー電子値札は、マウント9をさらに含み、リアハウジング1の後端面には、第2係止ブロック104と、第2係止ブロック104の下方に位置する第3係止ブロック105とが設けられ、マウント9の前端面には、第2係止ブロック104と係合される第2係止溝901、および、第2係止溝901の下方に位置するとともに、第3係止ブロック105と係合される第3係止溝902が設けられておいる。第2係止ブロック104は第2係止溝901に係合接続され、第3係止ブロック105は第3係止溝902に係合接続されることによって、マウント9がリアハウジング1と接続されることができる。また、マウント9の後端面には、マウント9を固定するための第4係止溝903(すなわち、角度調節具の取付位置)および裏接着板904がさらに設けられている。裏接着板904に設けられた接着層905(すなわち、接着剤)によって、マウント9が取付位置に接着され、且つ、第4係止溝903によって、角度調節具と係合接続されるようになる。実際な必要に応じて、電子値札の角度を調節して、電子値札の取付け及び固定を完成させることができる。
【0024】
以上は、本発明の例示的な具体的な実施形態に過ぎず、本発明の範囲を限定するためのものではない。当業者であれば、本発明の思想や原則を逸らさないことを前提にして実施できる同等な変化や補正が、いずれも本発明の保護範囲に入っているはずである。
【国際調査報告】