(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】治療ヘッド及び管腔治療システム
(51)【国際特許分類】
A61B 18/14 20060101AFI20241031BHJP
A61N 1/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A61B18/14
A61N1/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526796
(86)(22)【出願日】2022-07-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022103539
(87)【国際公開番号】W WO2023071276
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111280431.4
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523462538
【氏名又は名称】深▲せん▼半島医療集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Peninsula Medical Group
【住所又は居所原語表記】3F, Block A, F2, Changfeng Industrial Park, Liuxian 3rd Road, 68#Xinan Street, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【氏名又は名称】田邊 淳也
(72)【発明者】
【氏名】丁 毅
(72)【発明者】
【氏名】李 鍵
(72)【発明者】
【氏名】黄 上快
(72)【発明者】
【氏名】李 亜楠
(72)【発明者】
【氏名】雷 曉兵
【テーマコード(参考)】
4C053
4C160
【Fターム(参考)】
4C053BB02
4C053BB12
4C053BB23
4C160KK00
4C160MM32
(57)【要約】
本願は、管腔治療に用いられる治療ヘッド及び管腔治療システムを開示し、治療ヘッドは、ハンドルに取り外し可能に接続されるのに用いられ、前記治療ヘッドは、可撓性ハウジングと支持アセンブリとを含み、前記可撓性ハウジングは、空気注入で膨張可能であり、前記支持アセンブリは、前記可撓性ハウジング内に取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管腔治療に用いられる治療ヘッドであって、
ハンドルに取り外し可能に接続されるのに用いられ、
空気注入で膨張可能である可撓性ハウジングと、
前記可撓性ハウジング内に取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持する支持アセンブリと、
を含む治療ヘッド。
【請求項2】
前記治療ヘッドと前記ハンドルとの一方に係着ブロックが設けられ、他方に係着溝が設けられた
請求項1に記載の治療ヘッド。
【請求項3】
前記ハンドルには、前記治療ヘッドを少なくとも部分に収容する取付溝が設けられ、前記取付溝の溝壁には係着溝が設けられ、前記治療ヘッドには係着ブロックが設けられ、
前記係着溝は、前記係着ブロックを挿入するための通路溝と、前記ハンドルの周方向に延在する係持溝とを含み、前記通路溝は前記係持溝と連通している
請求項2に記載の治療ヘッド。
【請求項4】
硬質回路基板と複数の電極シートとをさらに含み、
前記硬質回路基板は、前記可撓性ハウジングに取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持し、
前記電極シートは、前記硬質回路基板に取り付けられ、前記可撓性ハウジングの外周壁に露出し、
複数の前記電極シートは、前記可撓性ハウジングの長さ方向に間隔をおいて配置されている
請求項3に記載の治療ヘッド。
【請求項5】
前記可撓性ハウジングには空気注入室が設けられ、前記支持アセンブリは支持部を含み、前記支持部は、前記空気注入室内に延在して前記可撓性ハウジングを支持する
請求項3に記載の治療ヘッド。
【請求項6】
前記可撓性ハウジングに取り付けられた取付座をさらに含み、
前記取付座には、前記空気注入室と連通している空気注入孔が設けられ、前記ハンドルには、前記空気注入孔内に挿入される当接柱が設けられ、前記当接柱には空気導入口が設けられている
請求項5に記載の治療ヘッド。
【請求項7】
前記取付座に取り付けられた密封ガスケットをさらに含み、
前記密封ガスケットはガスケット本体とシールリングとを含み、
前記ガスケット本体は、前記ハンドルから離れる前記取付座の一方の面に位置し、
前記シールリングは、前記空気注入孔の孔壁面に沿って延在し、前記空気注入孔に露出している
請求項6に記載の治療ヘッド。
【請求項8】
前記シールリングには外向き折り返しが設けられた
請求項7に記載の治療ヘッド。
【請求項9】
密封部材をさらに含み、
前記密封部材は、前記密封ガスケットに弾性的に当接して前記空気注入孔を密封し、前記当接柱が前記空気注入孔内に挿入された場合、前記当接柱が前記密封部材に当接して前記空気注入孔を開放する
請求項7に記載の治療ヘッド。
【請求項10】
前記可撓性ハウジングには前記空気注入室と連通している端部開口が設けられ、前記端部開口には延出リングが設けられ、前記取付座には前記延出リングを収容する収容溝が設けられ、前記収容溝の溝周縁には前記可撓性ハウジングに当接するのに用いられる環状突起が設けられている
請求項6に記載の治療ヘッド。
【請求項11】
前記環状突起は複数あり、複数の環状突起は、前記取付座の溝周縁に間隔をおいて配置されている
請求項10に記載の治療ヘッド。
【請求項12】
前記端部開口に取り付けられた取付部材をさらに含み、
前記取付部材は、前記取付座に接続されるのに用いられる延在筒と、前記可撓性ハウジングに嵌められた嵌合リングと、を含む
請求項10に記載の治療ヘッド。
【請求項13】
前記支持アセンブリは、前記取付座に取り付けられたベースをさらに含み、
前記支持部は前記ベースに設けられ、
前記取付部材は前記ベースを通って前記取付座に係接されている
請求項12に記載の治療ヘッド。
【請求項14】
前記取付部材と前記取付座との一方には係着フックが設けられ、他方には前記係着フックと嵌合する係着部材が設けられている
請求項13に記載の治療ヘッド。
【請求項15】
アダプタプレートをさらに含み、
前記アダプタプレートは、前記支持アセンブリに取り付けられ、前記硬質回路基板に電気的に接続されており、ハンドルに電気的に接続されるのに用いられる
請求項4に記載の治療ヘッド。
【請求項16】
請求項1~15の何れか一項に記載の治療ヘッドと、ハンドルとを含み、前記ハンドルと前記治療ヘッドとが取り外し可能に接続された
管腔治療システム。
【請求項17】
前記ハンドルには、前記治療ヘッドに突出可能かつ前記治療ヘッドから退出可能な位置制限柱が設けられ、
前記治療ヘッドには前記位置制限柱を収容する位置制限孔が設けられ、前記位置制限孔は前記ハンドルの回転軸線からずれている
請求項16に記載の管腔治療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2021年10月29日に出願された、出願番号が202111280431.4である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願は、医療機器の技術分野に関し、特に、治療ヘッド及び管腔治療システムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、管腔治療システムの支持アセンブリはハンドルと一体成形され、可撓性ハウジングは、支持アセンブリ上に嵌められ、ハンドルと接着される。治療ヘッドは管腔内に挿入する必要があるため、個人専用品である。治療コースが完了すると、管腔治療システムを使用する必要がなくなったが、他の人に使用するわけにもいかないから、管腔治療システムが使わずに放置され、無駄になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の主な目的は、無駄を省くことを目的とする治療ヘッド及び管腔治療システムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願が提案する治療ヘッドは、管腔治療に用いられ、ハンドルに取り外し可能に接続されるのに用いられ、可撓性ハウジングと支持アセンブリとを含む。前記可撓性ハウジングは、空気注入で膨張可能であり、前記支持アセンブリは、前記可撓性ハウジング内に取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持する。
【0006】
一実施例において、前記治療ヘッドと前記ハンドルとの一方に係着ブロックが設けられ、他方に係着溝が設けられる。
【0007】
一実施例において、前記ハンドルには、前記治療ヘッドを少なくとも部分に収容する取付溝が設けられ、前記取付溝の溝壁には係着溝が設けられ、前記治療ヘッドには係着ブロックが設けられ、前記係着溝は、前記係着ブロックを挿入するための通路溝と、前記ハンドルの周方向に延在する係持溝とを含み、前記通路溝は前記係持溝と連通している。
【0008】
一実施例において、前記治療ヘッドは硬質回路基板と複数の電極シートとを含み、前記硬質回路基板は、前記可撓性ハウジングに取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持し、前記電極シートは、前記硬質回路基板に取り付けられ、前記可撓性ハウジングの外周壁に露出し、複数の前記電極シートは、前記可撓性ハウジングの長さ方向に間隔をおいて配置されている。
【0009】
一実施例において、前記可撓性ハウジングには空気注入室が設けられ、前記支持アセンブリは支持部を含み、前記支持部は、前記空気注入室内に延在して前記可撓性ハウジングを支持する。
【0010】
一実施例において、前記治療ヘッドは、前記可撓性ハウジングに取り付けられた取付座をさらに含み、前記取付座には、前記空気注入室と連通している空気注入孔が設けられ、前記ハンドルには、前記空気注入孔内に挿入される当接柱が設けられ、前記当接柱には空気導入口が設けられている。
【0011】
一実施例において、前記治療ヘッドは、前記取付座に取り付けられた密封ガスケットをさらに含み、前記密封ガスケットはガスケット本体とシールリングとを含み、前記ガスケット本体は、前記ハンドルから離れる前記取付座の一方の面に位置し、前記シールリングは、前記空気注入孔の孔壁面に沿って延在し、前記空気注入孔に露出している。
【0012】
一実施例において、前記シールリングには外向き折り返しが設けられている。
【0013】
一実施例において、前記治療ヘッドは、前記支持アセンブリに取り付けられた密封部材をさらに含み、前記密封部材は、前記密封ガスケットに弾性的に当接して、前記空気注入孔を密封し、前記当接柱が前記空気注入孔内に挿入された場合、前記当接柱が前記密封部材に当接して前記空気注入孔を開放する。
【0014】
一実施例において、前記可撓性ハウジングには前記空気注入室と連通している端部開口が設けられ、前記端部開口には延出リングが設けられ、前記取付座には前記延出リングを収容する収容溝が設けられ、前記収容溝の溝周縁には前記可撓性ハウジングに当接するのに用いられる環状突起が設けられている。
【0015】
一実施例において、前記環状突起は複数あり、複数の環状突起は、前記取付座の溝周縁に間隔をおいて配置されている。
【0016】
一実施例において、前記治療ヘッドは、前記端部開口に取り付けられた取付部材をさらに含み、前記取付部材は、前記取付座に接続されるのに用いられる延在筒と、前記可撓性ハウジングに嵌められた嵌合リングとを含む。
【0017】
一実施例において、前記支持アセンブリは、前記取付座に取り付けられたベースをさらに含み、前記支持部は前記ベースに設けられ、前記取付部材は前記ベースを通って前記取付座に係接されている。
【0018】
一実施例において、前記取付部材と前記取付座との一方には係着フックが設けられ、他方には前記係着フックと嵌合する係着部材が設けられている。
【0019】
一実施例において、前記治療ヘッドはアダプタプレートをさらに含み、前記アダプタプレートは、前記支持アセンブリに取り付けられ、前記硬質回路基板に電気的に接続されており、ハンドルに電気的に接続されるのに用いられる。
【0020】
本願は、管腔治療システムをさらに提案し、前記管腔治療システムは、上記の治療ヘッドと、ハンドルとを含み、前記ハンドルと前記治療ヘッドとが取り外し可能に接続され、前記治療ヘッドは、可撓性ハウジングと支持アセンブリとを含み、前記可撓性ハウジングは、空気注入で膨張可能であり、前記支持アセンブリは、前記可撓性ハウジング内に取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持する。
【0021】
一実施例において、前記ハンドルには、治療ヘッドに突出可能かつ前記治療ヘッドから退出な位置制限柱が設けられ、前記治療ヘッドには位置制限柱を収容する位置制限孔が設けられ、前記位置制限孔は前記ハンドルの回転軸線からずれている。
【0022】
(有益な効果)
本願の技術案の可撓性ハウジングは、空気注入で膨張可能であり、治療ヘッドとハンドルとを取り外し可能に接続することにより、治療ヘッドが破損するか、治療ヘッドの使用寿命が尽きた後に、新しい治療ヘッドのみを交換すればよく、ハンドルが十分に利用され、材料の無駄が省かれ、製品の使用寿命が向上する。一方、病院で治療のプロジェクトを進める場合、病院がハンドルを提供し、各使用者は自分用の治療ヘッドを購入することができる。即ち、治療ヘッドごとに1つのハンドルを備える必要がなく、複数の治療ヘッドが同じハンドルを共用することができるため、使用者の治療費用を節約し、ハンドルが使わずに放置されてしまうのを避けることができる。また、異なるタイプの治療ヘッドを交換することができ、製品の適用範囲が広いので、治療ヘッドの電極シートと治療領域との良い密着性を保証し、治療効果の向上と火傷の危険性の低減を図ることができる。
【0023】
本願の実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に説明する。下記説明における添付図面は本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行うことなく、これらの添付図面に示す構造に基づいて他の添付図面を得ることができる。
【0024】
本願の実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に説明する。下記説明における添付図面は本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行うことなく、これらの添付図面に示す構造に基づいて他の添付図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本願の管腔治療システムの一実施例の構造模式図である。
【
図2】本願の治療ヘッドの一実施例の構造模式図である。
【
図3】本願の可撓性ハウジングの一実施例の構造模式図である。
【
図4】本願の可撓性ハウジング取付部材の一実施例の断面図である。
【
図7】本願の電極シート、硬質回路基板及び第1のフレキシブル回路基板の一実施例の構造模式図である。
【
図8】本願の電極シートの一実施例の構造模式図である。
【
図9】
図8における電極シートを別の角度から示す図である。
【
図10】本願の取付部材の一実施例の構造模式図である。
【
図11】
図10における取付部材を別の角度から示す図である。
【
図12】本願の取付座及び支持アセンブリの一実施例の構造模式図である。
【
図13】
図12における取付座及び支持アセンブリの分解図である。
【
図14】
図13における取付座及び支持アセンブリを別の角度から示す図である。
【
図15】本願の取付座の一実施例の構造模式図である。
【
図17】本願の密封ガスケットの一実施例の構造模式図である。
【
図18】
図17における密封ガスケットを別の角度から示す図である。
【
図19】本願のメイン基板及び第2のフレキシブル回路基板の一実施例の構造模式図である。
【
図20】本願の密封部材の一実施例の構造模式図である。
【
図21】本願の管腔治療システム(組立状態)の一実施例の断面図である。
【
図24】本願の硬質回路基板及び第1のフレキシブル回路基板の一実施例の構造模式図である。
【
図25】
図24における硬質回路基板及び第1のフレキシブル回路基板を別の角度から示す図である。
【
図26】本願の取付部材の別の実施例の構造模式図である。
【
図27】本願の管腔治療システムの別の実施例の断面図である。
【
図29】本願の取付座及び支持アセンブリの別の実施例の構造模式図である。
【
図31】本願の治療ヘッドの別の実施例の構造模式図である。
【
図32】本願のハンドルの一実施例の構造模式図である。
【
図33】
図32におけるハンドルを別の角度から示す図である。
【
図36】本願の管腔治療システム(分離状態)の一実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【0027】
以下では、本願実施例における図面と組み合わせ、本願実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得られる全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0028】
なお、本願の実施例には方向的表示(例えば上、下、左、右、前、後...)がある場合、該方向的表示は、ある特定の姿勢(図を参照)における各部品間の相対的位置関係、移動状況等を説明するためだけに用いられ、該特定の姿勢が変わる場合、該方向的表示もそれに応じて変わる。
【0029】
また、本願実施例において「第一」、「第二」等の説明に関わる場合、当該「第一」、「第二」等の説明は、説明のために利用されるだけであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではない。このため、「第1」、「第2」に限定される特徴は当該特徴を少なくとも一つ明示的或いは暗示的に含んでもよい。また、全文において現れた「及び/又は」は三つの並行する案を含むことを意味する。「A及び/又はB」を例に取ると、A案、或いはB案、或いはAとBとが同時に満たされる案を含むことになる。また、当業者により実現することができる限り、各実施例の技術案は互いに組み合わせることができる。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在せず、かつ、本願が保護を求めようとする範囲にないと理解すべきである。
【0030】
本願は、管腔治療システムを提案する。
【0031】
本願の実施形態において、
図1~
図2及び
図12を参照し、この管腔治療システム1は、ハンドル20と、治療ヘッド10とを含み、前記治療ヘッド10は、空気注入で膨張可能な可撓性ハウジング100と、前記可撓性ハウジング100内に取り付けられた支持アセンブリ600とを含み、ここで、前記治療ヘッド10は、前記ハンドル20に取り外し可能に接続される。
【0032】
本願の技術案の可撓性ハウジング100は、空気注入で膨張可能であり、治療ヘッド10とハンドル20とを取り外し可能に接続することにより、治療ヘッド10が破損した場合、新しい治療ヘッド10のみを交換すればよく、ハンドル20が十分に利用され、材料の無駄が省かれ、製品の使用寿命が向上する。一方、各個人使用者は1つの治療ヘッド10を単独で使用することができる。即ち、治療ヘッド10ごとに1つのハンドル20を備える必要がなく、複数の治療ヘッド10が同じハンドル20を共用することができるため、使用者の治療費用を節約し、ハンドル20が使わずに放置されてしまうのを避けることができる。
【0033】
具体的には、
図2~
図3を参照し、この治療ヘッド10は、治療を行うために管腔に挿入されるのに用いられる可撓性ハウジング100を含む。この可撓性ハウジング100は、球状、円柱状、管状等の規則的又は不規則な形状であってもよく、複数の規則的な形状を組み合わせて形成されていてもよい。
図3~
図4を参照し、この可撓性ハウジング100は、直線方向に延在し、ハンドル20に接続されるための第1の端部101と、第1の端部101と反対する第2の端部102とを有する。可撓性ハウジング100は、可撓性部材であり、管腔内壁に優しく、異物感が弱く、使用者に受け入れられやすい。この可撓性ハウジング100の材質は様々であり、シリコーンゴム、ゴムなどであってもよい。
【0034】
図3を参照し、この治療ヘッド10は、電極シート200をさらに備え、電極シート200は、可撓性ハウジング100の外周壁に露出することにより、使用者の管腔内壁に接触し、加熱又は電気刺激などの治療を行う。この電極シート200は、管腔内壁に容易に接触できるように、可撓性ハウジング100の表面から突出して設けられてもよい。
図2~
図3を参照し、管腔内壁への可撓性ハウジング100上の電極シート200の貼付をより容易にして治療の目的を達成し、一部の使用者の管腔内径が大きすぎて電極シート200を貼り付けることができず、治療に影響するのを避けるために、可撓性ハウジング100に空気注入で膨張させることにより、可撓性ハウジング100の体積を大きくすることができる。
【0035】
可撓性ハウジング100の膨張を実現する方法は様々あり、可撓性ハウジング100に空気を注入することにより、可撓性ハウジング100を押し広げて、可撓性ハウジング100を薄くするようにしてもよい。
図2~
図3を参照し、一実施例において、空気が注入されていない圧縮状態と空気が注入された膨張状態とを可撓性ハウジング100が有するように、この可撓性ハウジング100の外壁面にはひだ部110が設けられている。引き続き
図2及び
図3を参照し、圧縮状態の場合、可撓性ハウジング100には空気が注入されておらず、ひだ部110が縮んだ状態にあり、可撓性ハウジング100全体の体積が小さいため、この可撓性ハウジング100を管腔内に挿入ことが容易であり、使用者の異物感を低減させることができる。その後、可撓性ハウジング100に空気を注入し、ひだ部110を押し広げ、可撓性ハウジング100を膨張状態とすることにより、可撓性ハウジング100上の電極シート200を管腔内壁に容易に取り付けることができる。
【0036】
図3を参照し、一実施例において、このひだ部110は、可撓性ハウジング100の外壁面に形成された複数の凹溝111を含んでもよく、空気注入で膨張した状態において可撓性ハウジング100の外径が増大し、体積が均一に増大するように、該複数の凹溝111は、可撓性ハウジング100の長さ方向に延在していてもよい。可撓性ハウジング100の体積を十分に増大させるために、
図2~
図3を参照し、一実施例において、可撓性ハウジング100には2つのひだ部110が設けられ、2つのひだ部110は、可撓性ハウジング100の反対する両側にそれぞれ位置し、かつ、可撓性ハウジング100の第2の端部102において結合することにより、可撓性ハウジング100全体の容積を均一に増大できるようにし、電極シート200と管腔内壁との接触に有利である。
【0037】
図3を参照し、この電極シート200は複数あり、複数の電極シート200を可撓性ハウジング100の長さ方向に間隔をおいて配置することにより、治療ヘッド10の治療部位を増加させる。可撓性ハウジング100上の電極シート200は、それぞれ複数の電極シート200を含む複数の組を形成してもよく、複数の組の電極シート200は、可撓性ハウジング100の周方向に間隔をおいて配置されてもよい。
図2~
図3を参照し、可撓性ハウジング100には、可撓性ハウジング100の反対する両側にそれぞれ位置する2組の電極シート200が形成され、ひだ部110は、2組の電極シート200の間に位置する。
【0038】
図4から
図5、
図7を参照し、この治療ヘッド10は硬質回路基板300をさらに含み、硬質回路基板300は、可撓性ハウジング100に取り付けられており、可撓性ハウジング100が自身の形状を維持できるように、可撓性ハウジング100を支持するように機能するとともに、可撓性ハウジング100が力を受け手管腔内に押し込まれやすいように、可撓性ハウジング100の剛性を高める。硬質回路基板300は、可撓性ハウジング100の空気注入室100aの室壁面に露出せずに可撓性ハウジング100内に取り付けられてもよく、可撓性ハウジング100の空気注入室100aの室壁面と面一になるように可撓性ハウジング100内に取り付けられてもよく、又は、可撓性ハウジング100の内壁面上に取り付けられてもよい。
【0039】
図7を参照し、電極シート200は硬質回路基板300に取り付けられ、硬質回路基板300は電極シート200を支持する。可撓性ハウジング100が圧縮状態にあるときに、電極シート200が可撓性ハウジング100内へ凹まないように、電極シート200は、硬質回路基板300の外側にある。可撓性ハウジング100が膨張状態にあるときに、可撓性ハウジング100の空気注入室100a内の気体が硬質回路基板300に対して外向きの押圧力を加え、この押圧力により硬質回路基板300が電極シート200に外向きに当接するため、電極シート200が管腔内壁により接触しやすくなる。
【0040】
図4及び
図7を参照し、一実施例において、この硬質回路基板300は、可撓性ハウジング100及び電極シート200を支持しやすいように、可撓性ハウジング100の長さ方向に延在している。これら複数の電極シート200は、異なる硬質回路基板300に取り付けられてもよく、同じ回路基板に取り付けられてもよい。
図7を参照し、一実施例において、複数の電極シート200は、同じ硬質回路基板300に取り付けられてもよい。これにより、同じ硬質回路基板300上の電極シート200の受ける力を均一にし、電極シート200と管腔内壁との接触を容易にし、治療ヘッド10の治療効果を保証することができるとともに、組立部品の数を減らし、作業者による取付作業を容易にし、当該治療ヘッド10の組立効率を向上させることができる。
【0041】
引き続き
図7を参照し、可撓性ハウジング100に複数組の電極シート200が設けられている場合、各組の電極シート200が硬質回路基板300から受ける支持力及び当接力がほぼ同じになり、電極シート200と管腔内壁との接触が容易になるように、各組の電極シート200を同じ硬質回路基板300に取り付けてもよい。
【0042】
図7を参照し、一実施例において、可撓性ハウジング100に2組の電極シート200が設けられている場合、各々が1組の電極シート200に対応する2つの硬質回路基板300を設けてもよい。治療ヘッド10による管腔内壁の対向する両側の治療を実現するとともに、可撓性ハウジング100上の電極シート200の受ける力を均一にし、電極シート200と管腔内壁との接触を容易にするために、これら2つの硬質回路基板300は、可撓性ハウジング100上に反対するように配置されてもよい。
【0043】
硬質回路基板300へのこの電極シート200の取り付け方法は様々であるが、
図7、
図8から
図9を参照し、一実施例において、この電極シート200には位置制限溝200aが設けられ、位置制限溝200aにこの硬質回路基板300が取り付けられる。
【0044】
具体的には、
図7及び
図9を参照し、可撓性ハウジング100の空気注入室100aに向かう電極シート200の一方の面に、2つの受圧部210が間隔をおいて突設され、2つの受圧部210の間には、硬質回路基板300を収容する位置制限溝200aが形成されている。こうして、この位置制限溝200aにより電極シート200が硬質回路基板300に取り付けられ、硬質回路基板300が可撓性ハウジング100に取り付けられ、受圧部210は、電極シート200が回転しないように電極シート200の位置を制限して位置決めするように機能する。
【0045】
図7及び
図9を参照し、一実施例において、この硬質回路基板300は、位置制限溝200aの溝底に取り付けられてもよい。位置制限溝200aの溝底には接続部221が設けられ、治療ヘッド10は、接続部材222をさらに含んでもよく。接続部材222が硬質回路基板300を通って接続部221に接続されることにより、硬質回路基板300と電極シート200との取付を実現する。この接続部材222と接続部221との接続方法は複数あり、
図9を参照し、この接続部221は、位置制限溝200aの溝底に突設され、接続部221にネジ孔が設けられ、接続部材222には雄ネジが設けられ、接続部材222と接続部221との螺合により、電極シート200が硬質回路基板300に取り付けられる。なお、接続部221の接続安定性を向上させるために、接続部221を電極シート200に一体成形してもよく、この接続部材222は、ネジであってもよい。
【0046】
硬質回路基板300が逆向きに取り付けられてしまうのを避けるために、
図9を参照し、一実施例において、位置制限溝200aの溝底には、対角線的に2つの第1の位置決め柱230が設けられている。
図24を参照し、硬質回路基板300には、第1の位置決め柱230と適合する位置決め孔300aが設けられ、第1の位置決め柱230を位置決め孔300aに挿入することにより、硬質回路基板300を一定の取付方向に従って電極シート200と嵌合させ、硬質回路基板300の誤挿入を防止し、作業者の手戻りを避け、製品の組立効率を向上させる。
【0047】
図24~
図25、
図9を参照し、一実施例において、前記電極シート200の位置制限溝200aの溝底に向かう前記硬質回路基板300の一方の面に温度センサ930が取り付けられ、前記位置制限溝200aの溝底には、前記温度センサ930を収容するための退避溝200bがさらに設けられている。温度センサ930と電極シート200との剛性的接触により温度センサ930が損傷されることを回避するために、退避溝200b内に熱伝導性シリコーンゴムを設けてもよい。温度センサ930は、シリコーンゴムに弾性的に接触することにより温度センサ930を保護するように機能し、同時に、シリコーンゴムは、電極シート200の温度を適時に調整し、電極シート200の温度が高すぎる又は低すぎることを回避するために、電極シート200の熱を温度センサ930に伝達し、温度センサ930に認識及びセンシングさせることができる。
【0048】
電極シート200は、硬質回路基板300に電気的に接続されている。
図4及び
図7を参照し、一実施例において、前記治療ヘッド10は、複数の信号線が設けられた第1のフレキシブル回路基板820をさらに備え、各信号線は硬質回路基板300に接続されている。
図7を参照し、第1のフレキシブル回路基板820は硬質回路基板300に取り付けられ、複数の信号線を第1のフレキシブル回路基板820に配置することにより、複数の信号線の絡み合いを避け、製品の整理感が強くなる。第1のフレキシブル回路基板820は、電極シート200から離れる硬質回路基板300の一方の面に取り付けられてもよく、電極シート200に向かう硬質回路基板300の一方の面に取り付けられてもよい。また、第1のフレキシブル回路基板820を他の素子に接続することにより、治療ヘッド10の組立効率を向上させることができる。
【0049】
可撓性ハウジング100からの水漏れ及び空気漏れを回避するために、
図4及び
図7を参照し、可撓性ハウジング100の密封性を保証すべく、可撓性ハウジング100は液状シリコーンゴムの射出成形により作られ、硬質回路基板300は可撓性ハウジング100に付着し、可撓性ハウジング100のハウジング壁の一部となっている。具体的には、可撓性ハウジング100の成形プロセスにおいて、電極シート200と硬質回路基板300とを全体として成形型内に位置決めし、型を押さえることにより電極シート200を押さえ、押出力により液状シリコーンゴムを成形型内に射出することにより、電極シート200と硬質回路基板300と可撓性ハウジング100との一体構造を得る。なお、電極シート200と硬質回路基板300と可撓性ハウジング100とを、液状シリコーンゴムにより一体構造として射出成形することにより、可撓性ハウジング100の密封性を保証できるだけでなく、電極シート200と可撓性ハウジング100との接続の安定性を保証し、可撓性ハウジング100が頻繁に膨張及び伸縮することにより電極200が可撓性ハウジング100から脱落することを防止することができる。硬質回路基板300を成形型に位置決めされる前に、先に、複数の電極シート200と硬質回路基板300と第1のフレキシブル回路基板820とを組み立て、その後、可撓性ハウジング100と液状シリコーンゴムによる射出成形を行い、可撓性ハウジング100の組立及び加工を実行してもよい。
【0050】
図2及び
図4を参照し、一実施例において、この治療ヘッド10は、取付部材500と取付座400とをさらに含み、可撓性ハウジング100は、取付部材500を介して取付座400に取り付けられ、この取付座400は、ハンドル20に接続されることにより、可撓性ハウジング100をハンドルに取り付けるのに用いられる。
【0051】
図4を参照し、可撓性ハウジング100の第1の端部101には、空気注入端部と連通する端部開口100bが設けられ、取付部材500は、可撓性ハウジング100の端部開口100bに取り付けられている。具体的には、取付部材500は延在筒510を含み、延在筒510は、空気注入室100a内に少なくとも部分的に延在するとともに、他端が端部開口100bから少なくとも部分的に突出し、端部開口100bから突出した該部分の延在筒510は、取付座400に接続可能である。
【0052】
図4及び
図6を参照し、この延在筒510は、筒状に設けられ、円筒状であっても、角筒状であってもよく、具体的には、端部開口100bの形状に応じて設けられてもよい。この延在筒510は、可撓性ハウジング100の第2の端部102に向かう方向に延びてもよく、延在筒510は、一端が空気注入室100a内に延在し、延在筒510と取付座400とを接続して可撓性ハウジング100を取付座400に取り付けることが容易になるように、他端が可撓性ハウジング100の端部開口100bに突設されている。
図6を参照し、延在筒510は、可撓性ハウジング100の内壁面に沿って延びるとともに、可撓性ハウジング100が延在筒510を挟み込んで位置決めの役割を果たしている。
【0053】
引き続き
図4及び
図6を参照し、この取付部材500は、延在筒510の側方から突出した嵌合リング520をさらに含み、嵌合リング520に適合する嵌合溝が空気注入室100aの内壁に設けられている。嵌合リング520を嵌合溝に嵌めることにより、可撓性ハウジング100の端部開口100bに取付部材500を容易に取り付けることができ、可撓性ハウジング100の第2の端部102が膨張するように変形しても、嵌合リング520が可撓性ハウジング100に嵌められているので、取付部材500が端部開口100bから脱落しにくく、可撓性ハウジング100と取付部材500との接続が安定し、信頼性が高く、実用性が高い。
【0054】
可撓性ハウジング100の接続の安定性をさらに向上させるために、
図4を参照し、一実施例において、可撓性ハウジング100上のひだ部110は、第2の端部102から第1の端部101の手前側まで延びており、即ち、第1の端部101にひだ部110が設けられていないので、可撓性ハウジング100が膨張状態にあるときに、第1の端部101が膨張して大きくなる幅が小さくなり、嵌合リング520が嵌合溝から抜け落ちにくくなり、取付部材500と可撓性ハウジング100との接続の安定性がさらに向上する。
【0055】
なお、この嵌合リング520と延在筒510とは、一体として設けられてもよく、別体として設けられてもよい。
図10を参照し、一実施例において、この嵌合リング520と延在筒510とが一体として設けられているため、取付部材500自体の接続の安定性が向上する。延在筒510におけるこの嵌合リング520の幅は、同じであっても、異なってもよく、具体的には、可撓性ハウジング100の実際の状況に応じて設定することができる。
【0056】
図4及び
図10を参照し、一実施例において、この嵌合リング520は、前記可撓性ハウジング100の厚さ方向に延在していることにより、可撓性ハウジング100内に直接且つより深く嵌められ、取付部材500は端部開口100bからより引き抜かれにくくなり、取付部材500と可撓性ハウジング100との接続の安定性が向上する。この取付部材500を硬質部材として、取付座400も硬質部材とすることにより、2つの硬質部材を剛体的に接続させ、接続の信頼性を向上させることができる。
【0057】
治療中は、治療ヘッド10を手で支える必要があり、そうしないと、治療ヘッド10が管腔から抜け出やすく、治療の効果に影響を与えてしまう。この問題を解決するために、
図3~
図4を参照し、一実施例において、第1の端部101と第2の端部102との間に、第1の端部101の近くに、第2の端部102の外径よりも小さい外径を有する抜け止め部120が設けられている。使用時に、管腔の開口部が抜け止め部120を挟持することにより、抜け止めの機能を発揮する。
【0058】
図4を参照し、この抜け止め部120は、第2の端部102から第1の端部101まで、前記可撓性ハウジング100の軸線に沿って内方へ傾斜して形成されてもよく、又は、第2の端部102から第1の端部101に向かう方向に先細りする先細り部が可撓性ハウジングに設けられてもよく、又は、第1の端部101と第2の端部102との間に1周りの抜け止め溝が設けられてもよい。
【0059】
可撓性ハウジング100に対する空気注入をある程度ガイドし、可撓性ハウジング100が空気注入状態において不規則な形状にならないように、
図3~
図4を参照し、一実施例において、電極シート200が設けられた前記可撓性ハウジングの部分の厚さは、ひだ部110の厚さよりも大きく、即ち、ひだ部110の厚さは、電極シート200が設けられた部分における可撓性ハウジング100の厚さに比べて小さいため、空気注入によりひだ部110を持ち上げやすくなる。
【0060】
図4を参照し、一実施例において、前記抜け止め部120は、延在部121と挟持部122とを含み、前記延在部121は挟持部122に比べて電極シート200に近く、この抜け止め部120の厚さは、延出部121から挟持部122に向かって次第に減少することにより、空気注入時に可撓性ハウジング100が均一に膨張し、治療ヘッド10の治療領域(電極シート200が位置する領域)が管腔表面に密着するように均一な外径を有する柱体を形成することができる。抜け止め部120が厚過ぎると、抜け止め部に近い一端(第1の端部101)における可撓性ハウジング100の膨張が妨げられ、逆テーパ状の柱体が形成される。
図4を参照し、一実施例において、可撓性ハウジング100の第1の端部101の厚さは、挟持部122から第1の端部101に向かって次第に増大しているため、空気注入時に第1の端部101が変形せずに元の形状を維持することにより、取付部材500が端部開口100bから抜け出るのを防止する。
【0061】
可撓性ハウジング100の変形を容易にするために、一実施例において、挟持部122の厚さは、ひだ部110の厚さと同じであってもよい。
図4を参照し、一実施例において、電極シート200が設けられた部分における可撓性ハウジング100の厚みが均一であるため、空気注入時に可撓性ハウジング100がより一層均一に膨張する。
【0062】
さらに、可撓性ハウジング100からの取付部材500の脱落を避けるために、
図10~
図11を参照し、一実施例において、嵌合リング520の円環面には、延在筒510の周方向に延びるストリップ状突起521が設けられている。
【0063】
図22~
図23を参照し、該ストリップ状突起521は、端部開口100bに向かって開口する嵌合リング520の一方の面に設けられ、嵌合リング520の円環面にストリップ状突起521を設けることにより、可撓性ハウジング100は、ストリップ状突起521を押圧して変形させ、ストリップ状突起521を嵌合溝の溝壁に嵌める。取付部材500が外向きの引張力を受けると、ストリップ状突起521が可撓性ハウジング100に当接するため、取付部材500と可撓性ハウジング100との間の摩擦力が増大し、嵌合リング520が外れにくくなり、取付部材500と可撓性ハウジング100との接続の安定性が向上する。
【0064】
図10~
図11を参照し、このストリップ状突起521は複数あってもよく、複数のストリップ状突起521が延在筒510の周方向に間隔をおいて配置され、且つ/又は、複数のストリップ状突起521が嵌合リング520に放射状に配置されることにより、取付部材500と可撓性ハウジング100との接続の安定性がさらに向上する。上記実施例とは異なり、
図26~
図28を参照し、一実施例において、該嵌合リング520の円環面にストリップ状突起521が設けられていない。
【0065】
図15~
図16、
図23を参照し、可撓性ハウジング100に向かう取付座400の一方の面に環状突起401が設けられてもよく、取付座400を可撓性ハウジング100に取り付ける際に、可撓性ハウジング100が環状突起401を押圧して変形させることにより、環状突起401を可撓性ハウジング100に嵌める。また、取付座400が取付部材500に係合され、環状突起401が可撓性ハウジング100に当接することにより、可撓性ハウジング100が取付部材500と取付座400との間で挟持され、環状突起401が挟持及び密封を強化するように機能する。
【0066】
嵌合リング520が延在筒510の筒壁に突設されているので、嵌合リング520の強度を高めるために、
図10を参照し、一実施例において、取付部材500には、延在筒510の外壁面に位置して嵌合リング520に接続された補強リブ530が設けられている。
【0067】
この補強リブ530は、端部開口100bから離れる嵌合リング520の一方の面に設けられ、嵌合リング520が衝突により容易に破断しないように、延在筒510と嵌合リング520とを接続することにより、嵌合リング520の強度を向上させ、ひいては取付部材500の使用寿命を延ばす。引き続き
図10を参照し、この補強リブ530は複数あってもよく、複数の補強リブ530が延在筒510の周方向に間隔をおいて配置されることにより、全体として嵌合リング520の強度を高めている。
【0068】
図10を参照し、一実施例において、これら複数の補強リブ530は、延在筒510の周方向に不等間隔に配置されている。
図3を参照し、可撓性ハウジング100の第1の端部101の内壁面には位置決めブロック130が設けられ、2つの補強リブ530の間には位置決め溝が形成されている。複数の補強リブ530は延在筒部510に等間隔に配置されているわけではないため、位置決めブロック130と位置決め溝との嵌合により、可撓性ハウジング100内での支持アセンブリ600の取付位置を制限するように、取付部材500の誤挿入を防止する。
【0069】
図26を参照し、一実施例において、この延在筒510の内壁面にはガイドリブ540が設けられ、ガイドリブ540は、延在筒510の長さ方向に延在し、誤挿入防止口510aに挿入され、ガイドリブ540に沿って摺動する支持アセンブリ600をガイドするように機能する一方、取付部材500上での支持アセンブリ600のぐらつきを軽減し、取付部材500の構造的強度を補強する。
【0070】
図3及び
図12を参照し、一実施例において、治療ヘッド10の支持アセンブリ600は、可撓性ハウジング100が一定の形状を保って管腔内に円滑に挿入できるように、可撓性ハウジング100を支持するのに用いられる。
図12~
図13、
図29を参照し、この支持アセンブリ600は、可撓性ハウジング100をより良く支持するために、長いストリップ状に設けられている。
図4及び
図10を参照し、延在筒510には、空気注入室100aと連通する誤挿入防止口510aが設けられ、誤挿入防止口510aは、支持アセンブリ600を挿設するのに用いられる。延在筒510に誤挿入防止口510aを設けることにより、支持アセンブリ600が誤挿入防止口510aから空気注入室100a内に一定の向きで入り、支持アセンブリ600が逆向きに取り付けられ、作業者の手戻りや製品品質への影響が引き起こされるのを回避する。
【0071】
即ち、延在筒510上の補強リブ530と、可撓性ハウジング100内壁の位置決めブロック130とによって、取付部材500の取付時に誤挿入を防止する。そして、取付部材500には、支持アセンブリ600の挿入位置を限定することにより、支持アセンブリ600が可撓性ハウジング100内に一定の角度で取り付けられるように、誤挿入防止口510aが設けられている。
【0072】
さらに、
図10~
図11を参照し、一実施例において、誤挿入防止口510aは十字溝であり、交差する第1の溝口510bと第2の溝口510cとを含み、第1の溝口510bの幅は第2の溝口510cの幅よりも大きい。
【0073】
図11を参照し、この支持アセンブリ600の外径は、第1の溝口510bの幅よりも小さく、第2の溝口510cの幅よりも大きいので、この治療ヘッド10の組み立て時に、支持アセンブリ600は、第1の溝口510bから空気注入室100a内に入ることができ、支持アセンブリ600に対する位置決めを実現する。支持アセンブリ600が第2の溝口510cに向かって入る場合、支持アセンブリ600の外径が第2の溝口510cの幅よりも大きく、支持アセンブリ600が第2の溝口510cを通過できないため、作業者は逆向きに取り付けていることを発見し、支持アセンブリ600の向きを適時に調整することができ、事後の手戻りが回避され、製品組立の作業効率が向上する。
【0074】
この取付部材500と取付座400との接続方式は様々あり、取り外し可能な接続であってもよく、取り外し不可能な接続であってもよい。
図4及び
図12を参照し、取付部材500と取付座400とを取り外し可能に接続することにより、生産プロセスを簡略化し、作業者による組立作業を容易にする。
【0075】
一実施例において、取付部材500は取付座400に係接されている。具体的には、
図10~
図11を参照し、一実施例において、前記嵌合リング520に近い前記延在筒510の一端には、取付座400に係接されるのに用いられる係着フック511が設けられている。この延在筒510は、端部開口100bに位置する一端が外に突起して係着フック部511aを形成し、係着フック511と取付座400との係接により、取付部材500と取付座400との接続を実現する。また、
図22~
図23を参照し、取付部材500と取付座400とが係接された際に、嵌合リング520と取付座400とが可撓性ハウジング100の第1の端部101を挟持することにより、密封するように機能し、第1の端部101の端部と取付座400との間の隙間から可撓性ハウジング100の内部に液体が侵入するのを回避する。
【0076】
図12~
図13を参照し、この取付座400には、係着フック511と嵌合する係着部材403が設けられている。この係着フック511は、様々あってもよく、係着フック511が係着部材403にスナップフィットすることにより、取付部材500と取付座400とを迅速に接続し、組立効率を向上させる。
【0077】
この係着部材403は、取付座400の外壁面に位置してもよく、取付座400の内壁面に位置してもよい。
図13、
図15~
図16を参照し、前記取付座400は、前記可撓性ハウジング100に向かう一端に収容溝400bが設けられ、前記係着部材403は、前記収容溝400bの溝壁に設けられている。
【0078】
図21~
図22を参照し、この可撓性ハウジング100の第1の端部101は、収容溝400b内に挿入され、取付部材500と取付座400との接続部が折損しないように取付部材500を保護し、取付部材500と取付座400との接続の安定性を向上させることができる。取付部材500の係着フック511を収容溝400bの溝壁の係着部材403に係止することにより、可撓性ハウジング100を取付部材500に取り付ける。
【0079】
図15を参照し、取付座400には、空気注入室100aと連通する空気注入孔400aが設けられている。これにより、取付座400とハンドル20とが接続された後に、ハンドル20内の空気ポンプは、使用者を治療するためにこの空気注入孔400aを介して可撓性ハウジング100に空気を注入する。
【0080】
治療コースが終わった後に、治療ヘッド10を洗浄する必要があり、洗浄する際に、治療ヘッド10をハンドル20から取り外す。洗浄中に液体が取付座400の空気注入孔400aから空気注入室100a内に侵入するのを防止するために、一実施例において、
図13及び
図22を参照し、前記治療ヘッド10は、前記取付座400の内側に取り付けられた密封ガスケット730をさらに含む。前記治療ヘッド10は密封部材710をさらに含み、前記密封部材710は、前記密封ガスケット730に弾性的に当接することにより、前記空気注入孔400aを閉塞する。
【0081】
図22、
図36~
図37を参照し、密封ガスケット730は、ハンドル20から離れる取付座400の一方側に位置し、取付座400及び密封ガスケット730の間から液体が浸入しないように、取付座400の内壁面に密着している。密封部材710は、密封ガスケット730に弾性的に当接し、空気注入孔400aの孔径よりも孔径が大きい。治療ヘッド10がハンドル20に取り付けられる前に、密封部材710が弾性力により空気注入孔400aを閉塞し、空気注入室100aを外部環境から遮断する。これにより、洗浄中に治療ヘッド1の空気注入室100a内に液体が侵入するのを防止し、内部の回路構造の短絡を回避する一方、治療ヘッド10の空気注入時に、密封部材710と密封ガスケット730との協働により、治療ヘッド10の空気漏れを回避し、治療ヘッド10の気密性を向上させる。
【0082】
これについては、
図4、
図16~
図17を参照し、一実施例において、前記密封ガスケット730には、空気注入孔400aに対向して設けられた通気孔730aが備えられ、ガスは、空気注入孔400a及び通気孔730aを通ってガス空気注入室100a内に入る。
図13、
図16~
図17を参照し、前記通気孔730aの孔径は、前記空気注入孔400aの孔径よりも小さく、密封部材710の外径が通気孔730aの孔径よりも大きくてもよいので、前記密封部材710が前記密封ガスケット730に弾性的に当接し、前記密封部材710が前記通気孔730aを密封し、さらに空気注入孔400aを密封し、治療ヘッド10の密封を実現し、製品の密封性を向上させることができる。
図22を参照し、密封部材710が外力を受けると、密封部材710が空気注入孔400aから離れることにより、空気注入室100a内にガスを送り込むために空気注入孔400aを開放する。密封部材710は、ハンドル20から離れる取付座400の一方の面に位置し、密封部材710が取付座400に弾性的に当接することにより、空気注入孔400aの密封が実現され、空気注入室100a内に小さな異物が侵入することがなく、空気注入室100a内の素子の使用寿命が長くなる。
【0083】
密封部材710を取付座400に弾性的に当接させる方法は様々あり、具体的には、
図12~
図13及び
図22を参照し、一実施例において、前記治療ヘッド10は、密封部材710を空気注入口の縁部に当接させるように、密封部材710と支持アセンブリ600との間に配置された弾性部材720をさらに含む。
【0084】
図22を参照し、密封部材710は、密封部材710と支持体との間に位置する弾性部材720を介して支持アセンブリ600に接続されてもよい。支持アセンブリ600が取付座400に取り付けられた場合、弾性片720は、圧縮状態にあり、変形から復元させる押圧力を有するため、密封部材710を空気注入孔400aの周縁に当接させ、空気注入孔400aを密封する。
【0085】
弾性部材720の取付を容易にし、密封部材710の当接の信頼性を向上させるために、
図21~
図22を参照し、一実施例において、支持アセンブリ600は、空気注入孔400aに向かう一端に立柱601が設けられ、弾性部材720が立柱601の外周に嵌められ、密封部材710が弾性部材720の外周に嵌められている。
【0086】
図22を参照し、この支持アセンブリ600のベース610には、空気注入孔400aに向かって延在する立柱601が設けられ、弾性部材720を立柱601の外周に嵌めることにより、弾性片720上の密封部材710が空気注入孔400aからずれて空気注入孔400aを密封できなくならないように弾性片720を位置決めする。この密封部材710は、筒状に設けられてもよく、立柱601に向かう密封部材710の一端に溝が形成されている。密封部材710を弾性部材720の外周に嵌めることにより、密封部材710を取り付ける。なお、この弾性部材720はバネであってもよい。
【0087】
図22及び
図30を参照し、一実施例において、ベース610は、前記空気注入孔400aに向かう一方の面に収容溝600aが凹んで形成され、前記立柱601は前記収容溝600aの溝底に設けられ、前記収容溝600aには、前記空気注入室100aと連通する通気孔600bが設けられている。
【0088】
図22及び
図30を参照し、支持アセンブリ600のベース610に収容溝600aを設けることにより、ベース610の体積が大きくなりすぎることなく、取付部材500と取付座400との接続が容易になり、治療ヘッド10の長さも大きくなりすぎることはない。この空気注入孔400aは、収容溝600aの溝底に設けされてもよく、密封部材710が外力を受けて空気注入孔から離れたとき、ガスは、空気注入孔400aから収容溝600a内に入り、収容溝600aの通気孔600bを通って空気注入室100aに着く。
【0089】
密封部材710が取付座400まで弾性復元したとき、又は支持アセンブリ600が取付座400に取り付けられたときに、密封部材710が空気注入孔400aからずれる可能性があることを考慮し、
図20及び
図22を参照し、一実施例において、前記密封部材710には、前記空気注入孔400aに挿入される位置決め柱711が設けられている。
【0090】
図21~
図22を参照し、密封部材710に位置決め柱711を設けることにより、取付時に、まず密封部材710を支持アセンブリ600に取り付け、そして、位置決め柱711を空気注入孔400aに位置合わせして、支持アセンブリ600を取付座400に嵌合させて取り付けることができる。この位置決め柱が位置決めするように機能することにより、支持アセンブリ600を取付座400に取り付ける際に、支持アセンブリ600における密封部材710と取付座400との嵌合に適応する必要がないため、治療ヘッド10の組立効率が向上する。また、密封部材710の弾性復元中に、位置決め柱711がガイド及び位置決めするように機能するので、密封部材710の復帰が円滑に行われ、空気注入孔400aを密封することができる。
【0091】
図20及び
図22を参照し、位置決め柱711は複数設けられ、2つの位置決め柱711の間には隙間が形成されている。ガスは、位置決め柱711間の隙間から流出し、支持アセンブリ600のベース610の収容溝600a内に入ることができる。引き続き
図20を参照し、複数の位置決め柱711は、密封部材710の軸周りに間隔をおいて配置されてもよく、取付座400の空気注入孔400a内への位置決め柱711の挿入が容易になるように、位置決め柱711の端部は面取りされたように設けられている。
【0092】
治療ヘッド10の密閉性を向上させ、空気漏れ、水漏れを軽減させるためには、
図13、
図17及び
図22を参照し、一実施例において、前記治療ヘッド10は密封ガスケット730をさらに含み、前記密封ガスケット730はガスケット本体731を含み、前記通気孔730aは前記ガスケット本体731に形成され、前記ガスケット本体731は前記支持アセンブリ600と前記取付座400との間に挟圧され、前記ガスケット本体731にシールリング732が設けられ、前記シールリング732は、前記通気孔730aから前記空気注入孔400aの孔壁面に沿って延在し、前記取付座400の端面から突出している。
【0093】
図13、
図18及び
図22を参照し、支持アセンブリ600を取付座400に取り付けることにより、ガスケット本体731を取付座400の内壁に取り付けることができる。ガスケット本体731には、空気注入孔400aの孔壁面に沿って延在するシールリング732が設けられ、ガスは、密封ガスケット730に沿って支持アセンブリ600の収容溝400b内に入ることができ、ガス又は液体がシールリング732と取付座400との間に侵入することが回避され、製品の気密性が向上する。
【0094】
図14及び
図22を参照し、一実施例において、前記取付座400は、前記空気注入孔400aの周縁に突縁410が設けられ、前記突縁410は、前記支持アセンブリ600から離反する前記取付座400の一方の面に位置し、前記シールリング732には、突縁410に嵌められて露出する外向き折り返し732aが設けられている。
【0095】
図14を参照し、外向き折り返し732aは、取付座400の突縁410内に嵌められ、取付座400の端部に露出し、密封ガスケット730と取付座400との接続が容易になり、密封ガスケット730を取付座400に係設して固定することができる一方、取付座400とハンドル20との接続後に、シールリング732の端部がハンドル20の取付溝20aの溝底に当接して密封するように機能し、取付座400とハンドル20との間の隙間から気体が流出することを避け、ひいては製品の空気漏れ防止性能を向上させる。
【0096】
図16~
図17、
図22を参照し、一実施例において、前記取付座400には、前記ガスケット本体731を収容する密封溝400cが設けられている。この密封溝400cをガスケット本体731に適合させることができ、収容溝400bの溝底に密封溝400cを設け、ガスケット本体731を密封溝400c内に取り付けることにより、取付座400上での密封ガスケット730の位置ずれを回避し、製品の密封性を向上させることができる。なお、このガスケット本体731の形状は、四角形、五角形、その他の規則的又は不規則な形状であってもよく、密封溝400cは、ガスケット本体731の位置を制限し、収容溝400b内でガスケット本体731が回動するのを防止する。
図17を参照し、一実施例において、このガスケット本体731には、スタッド420を逃がすための逃がし口731aがさらに設けられ、これによりガスケット本体731をさらに位置決めし、ガスケット本体731の回動を防止する。
【0097】
一実施例において、この治療ヘッド10は4段階の防水構造を有している。
【0098】
具体的には、
図3、
図4及び
図22を参照し、可撓性ハウジング100の端部開口には延在リング140が設けられ、この延在リングが取付座400の収容溝400b内に延在することにより、第1段階の防水構造を形成し、可撓性ハウジング100と取付座400との間から液体が滲入しにくくする。
図15、
図22~
図23を参照し、取付座400に環状突起401が設けられ、取付座400を可撓性ハウジング100に取り付ける際に、可撓性ハウジング100が環状突起401を押圧して変形させることにより、環状突起401を可撓性ハウジング100に嵌めることにより、第2段階の防水構造を形成し、可撓性ハウジング100と取付座400との間から液体が滲入しにくくする。
【0099】
なお、
図27~
図28を参照し、一実施例において、取付座400の環状突起401は複数あり、複数の環状突起401は取付座の幅方向に間隔をおいて設けられることにより、防水効果をさらに強化する。
【0100】
図20及び
図22を参照し、密封部材710は、空気注入孔400aの周縁に弾性的に当接して空気注入孔400aを密封することにより、第3段階の防水構造を形成し、空気注入孔400aから治療ヘッド10内への液体の侵入を回避する。
図18及び
図22を参照し、この密封ガスケット730は、取付座400に装着され、ガスケット本体731とシールリング732とを含み、ガスケット本体731が空気注入孔の周縁に覆設され、このシールリング732は、空気注入孔400aの孔壁面に沿って延在し、取付座400及びハンドル20から治療ヘッド10内への液体の侵入を回避するように、シールリング732には、取付座400の端部に露出する外向き折り返し732aが設けられることにより、第4段階の防水構造が形成される。
【0101】
図13を参照し、一実施例において、支持アセンブリ600は、ベース610と、ベース610に取り付けられた支持部620とを含み、支持部620は、可撓性ハウジング100の空気注入室100a内に延在し、管腔内への治療ヘッド10の挿入が容易になるように可撓性ハウジング100を支持する。
【0102】
図21~
図22を参照し、支持アセンブリ600のベース610を取付座400に取り付けることにより、支持アセンブリ600が可撓性ハウジング100の空気注入室100a内でぐらついて治療ヘッド10の使用に影響することを回避するように、支持アセンブリ600を位置決めすることができる。これとともに、ベース610を通って取付部材500を取付座400に接続することにより、可撓性ハウジング100と取付座400とを接続する。
【0103】
図12~
図14を参照し、一実施例において、治療ヘッド10の形状に適合するように、前記支持部620の端部は弧状に設けられているため、押圧時に支持部620が可撓性ハウジング100に損傷を与えにくい。
図12~
図13を参照し、一実施例において、前記支持部620の端部の外径は、ベース610に近い前記支持部620の端部の外径よりも小さい。即ち、ベース610に近い支持部620の一端のサイズは、ベース610から遠い支持部620の一端のサイズよりも大きいため、ひだ部110を逃がす空間を残し、組立を容易にする一方、ベース610に近い支持部620の一端には、アダプタプレート810を取り付けるための大きい空間があり、実際のニーズを満たすことができる。
【0104】
なお、支持アセンブリ600の構造の安定性を向上させるために、この支持部620とベース610とが一体成形されてもよい。
図13を参照し、支持アセンブリ600には、係着フック511を逃がす逃がし口610aが設けられ、この逃がし口610aは開口であってもよい。
図29~
図30を参照し、一実施例において、この支持部620の側壁には、支持部620の周方向に延在する補強ストリップ622が設けられている。
【0105】
図12~
図13を参照し、一実施例において、この支持アセンブリ600のベース610を取付座400に取り付けることにより、支持アセンブリ600を取付座400に固定し、支持アセンブリ600が可撓性ハウジング100の空気注入室100a内で自由にぐらつくのを回避し、日常的な治療への使用を容易にする。
【0106】
図12を参照し、一実施例において、前記ベース610は前記取付座400に螺合される。支持アセンブリ600のベース610を取付座400に螺合することにより、支持アセンブリ600又は取付座400が破損した場合に、治療ヘッド10全体を交換する必要がなく、破損した部品のみを交換することができるため、材料の無駄が回避される。
【0107】
具体的には、
図12~
図13を参照し、一実施例において、前記取付座400にはスタッド420が設けられ、前記ベース610にはネジ部材を通すための取付孔610bが設けられている。取付座400の収容溝400bの溝底にスタッド420を設け、ベース610の取付孔610bを通ってネジ部材をスタッド420に接続することにより、支持アセンブリ600を取付座400に取り付け、支持アセンブリ600の取付操作を実現することができる。
【0108】
図12及び
図21を参照し、治療ヘッド10は、空気注入室100aに取り付けられたアダプタプレートをさらに含み、硬質回路基板300はこのアダプタプレート810を介してハンドル20に電気的に接続されている。アダプタプレート810を設けることにより、硬質回路基板300を、まずアダプタ基板810に電気的に接続し、そして、アダプタプレート810を介してハンドル20に電気的に接続できるため、硬質回路基板300に接続された各導線を全て可撓性ハウジング100の端部開口100bを通って引き出してハンドル20に電気的に接続する必要はない。これにより、導線の引き出しが少なくなり、導線の使用量を削減することができる。
【0109】
図4、
図12及び
図21を参照し、第1のフレキシブル回路基板820を介して硬質回路基板300をアダプタプレート810に電気的に接続することにより、信号線とアダプタプレート810との接続を完了させることができ、信号線とアダプタプレート810との接続がさらに容易になり、治療ヘッド10の組立効率が向上する。
【0110】
第1のフレキシブル回路基板820とアダプタプレート810との接続をさらに容易にするために、
図13を参照し、一実施例において、このアダプタプレート810にはリボンケーブル接続端子920が設けられ、この第1のフレキシブル回路基板820をリボンケーブル接続端子920に挿接することにより、第1のフレキシブル回路基板820とアダプタプレート810との迅速な接続を実現し、硬質回路基板300とアダプタプレート810との接続効率を向上させることができる。
【0111】
図13及び
図22を参照し、この治療ヘッド10はメイン基板をさらに含んでもよく、メイン基板830を支持アセンブリ600と密封ガスケット730との間に挟持することにより、メイン基板830を固定することができる。このメイン基板830は、硬質回路基板300と電気的に接続するのに用いられる。
図14及び
図19を参照し、メイン基板830には接続端子831に電気的に接続される挿接端子が設けられているため、治療ヘッド10をハンドル20に電気的に接続することができ、ハンドル20が治療ヘッド10の使用時刻、使用期間などデータを読み出して表示することができる。この接続端子831は、取付座400がハンドル20に接続された後に、接続端子831がハンドル20上の挿接端子に接続されるように、取付座400を通って取付座400の端面に露出している。
【0112】
図21~
図22を参照し、このアダプタプレート810はメイン基板830に電気的に接続され、メイン基板830は、ハンドル20に電気的に接続されることにより、アダプタプレート810とハンドル20との電気的接続を実現するのに用いられる。
図12を参照し、アダプタプレート810は、アダプタプレート810とメイン基板830との間の距離を小さくするために、支持アセンブリ600に取り付けられている。
【0113】
図12を参照し、一実施例において、この治療ヘッド10は、メイン基板830に取り付けられた第2のフレキシブル回路基板840をさらに含み、第2のフレキシブル回路基板840がアダプタプレート810と電気的に接続されるのに用いられるので、導線の使用量が削減され、治療ヘッド10の組み立てが容易になる。なお、アダプタプレート810のリボンケーブル接続端子920は複数あってもよく、このリボンケーブル接続端子920は第1のフレキシブル回路基板820に接続されてもよく、第2のフレキシブル回路基板840に接続されてもよいため、第1のフレキシブル回路基板820、第2のフレキシブル回路基板840とアダプタプレート810との間の接続が容易になる。
【0114】
アダプタプレート810が外力を受けて押されて破損するのを回避するために、
図12、
図21~
図22を参照し、一実施例において、このアダプタプレート810は、硬質回路基板300に向かう支持アセンブリ600の一方の面に取り付けられている。硬質回路基板300及び電極シート200はある程度の硬度を有するので、フレキシブルケース100が外力で押圧されたときに、硬質回路基板300及び電極シート200が下へ凹むことがなく、アダプタプレート810を保護するように機能するため、製品の使用寿命が向上する。具体的には、
図21~
図22を参照し、このアダプタプレート810は、硬質回路基板300に向かう支持部620の一方の面に取り付けられている。
【0115】
このアダプタプレート810を支持アセンブリ600に取り付ける様々な方法が可能であるが、組立効率を向上させるために、
図13~
図14を参照し、一実施例において、前記アダプタプレート810は、一端が支持部620に挿接され、他端が前記支持部620に螺合される。
【0116】
図13を参照し、組立時に、アダプタプレート810の一端を支持部620内に挿入し、ネジを用いてアダプタの他端を支持部620に螺合することにより、アダプタプレート810が支持部620に強固に取り付けられるだけでなく、ネジの使用量が削減され、作業者の組立工程が少なくなり、製品の組立効率が向上する。
【0117】
挿入溝620を形成する様々な方法があり、
図13~
図14を参照し、一実施例において、前記支持部620には2つのストッパストリップ621が設けられ、2つの前記ストッパストリップ621の間に挿入溝620が形成されている。ここで、2つの前記ストッパストリップ621は、上下方向においてずれて設けられている。
【0118】
図13を参照し、2つのストッパストリップ621が上下方向においてずれているため、2つのストッパストリップ621間の空間位置が大きく、アダプタプレート810の挿入が容易になり、アダプタプレート810の組立効率が向上する。これとともに、ストッパストリップ621は、アダプタプレート810の挿入溝620への進入をガイドするように機能し、アダプタプレート810の挿入をさらに容易にする。
【0119】
図12~
図13を参照し、一実施例において、前記支持部620には異形溝620bが設けられ、前記異形溝620bを前記アダプタプレート810に適合させることにより、アダプタプレート810が逆向きに取り付けられて手戻りになるのを避けるように、誤挿入防止の機能を果たし、誤って取り付ける可能性を低減させ、製品の一貫性を向上させる一方、支持部620の重量及び製品全体の重量を低減させ、使用者の使い勝手を良くする。
図13を参照し、ストッパストリップ621の両端は、異形溝620bの対向する両側の溝壁にそれぞれ接続され、2つのストッパストリップ621は、挿入溝620を形成すると同時に、異形溝620bの強度を高め、異形溝620bの変形の可能性を低減している。この異形溝620bの溝底には取付口が設けられてもよく、これにより、硬質回路基板300に取り付けられた第1のフレキシブル回路基板820を取付口に通して、第1のフレキシブル回路基板820とアダプタプレート810との接続を実現することができる。これとともに、異形溝620b内にアダプタプレート810が取り付けられているので、支持部620が容易に破損しないように、支持部620の強度を高めることができる。
【0120】
このアダプタプレート810は様々な形状とされてもよく、
図12~
図13を参照し、一実施例において、前記アダプタプレート810は、前記可撓性ハウジング100の長さ方向に延在し、可撓性ハウジング100の空気注入室100aの空間を十分に利用し、可撓性ハウジング100の径方向の増大を回避し、可撓性ハウジング100の体積を少なくする。
図12を参照し、このアダプタプレート810をベース610に近い支持部620が位置に取り付けることができるため、アダプタプレート810とメイン基板830との距離が小さくなり、第2のフレキシブル回路基板840が短くなり、コストが低減される。
【0121】
図13~
図14を参照し、前記端部開口100bに近い前記アダプタプレート810の一端の幅は、前記端部開口100bから遠い前記アダプタプレート810の一端の幅よりも大きい。アダプタプレート810の両端の幅を異ならせることにより、誤挿入防止機能を果たせるだけでなく、ベース610から遠い支持部620の一端の外径をベース610に近い支持部の一端の外径よりも小さくし、支持部620を端部開口100bから空気注入室100a内に挿入しやすくし、組み立てを容易にすることができる。また、可撓性ハウジング100の第2の端部102の外径を第1の端部101の外径よりも小さくし、可撓性ハウジング100を管腔内に挿入しやすくすることができる。
【0122】
図13~
図14を引き続き参照し、リボンケーブル接続端子920が標準部品であり、体積が大きいため、リボンケーブル接続端子をベース610に近いアダプタプレート810の一端に取り付けることにより、リボンケーブル接続端子920をアダプタプレート810に合理的に取り付けることができる。
図13を参照し、このアダプタプレート810には制御ユニット910がさらに設けられ、この制御ユニット910は、信号変換を行うのに用いられ、硬質回路基板300の信号をデジタル信号に変換して、メイン基板830にデジタル信号を伝達することにより、治療ヘッド10の使用状況、例えば具体的な使用時刻、使用期間などを記録することができる。この制御ユニット910は体積が小さいため、
図13を参照し、制御ユニット910をアダプタボード810の幅の狭い一端に取り付けることができる。
【0123】
図1を参照し、取付座400とハンドル20とが取り外し可能に接続されるため、治療ヘッド10を交換すればよく、ハンドル20が十分に利用され、材料の無駄が省かれ、使用者の治療費用が削減される。引き続き
図1を参照し、一実施例において、この取付座400は、ハンドル20に係接される。取付座400をハンドル20に係接することにより、取付座400とハンドル20とを迅速且つ効率的に接続することができ、操作が簡単且つ便利であり、使用者により組立作業が容易になる。
【0124】
さらに、
図1~
図2を参照し、一実施例において、取付座400とハンドル20との一方に係着ブロック402が設けられ、他方に係着溝20bが設けられ、係着ブロック402を係着溝20b内に係設することにより、取付座400とハンドル20との接続を実現する。
【0125】
引き続き
図1~
図2を参照し、一実施例において、前記取付座400の外壁には係着ブロック402が設けられ、前記ハンドル20には係着溝20bが設けられている。前記ハンドル20には、前記取付座400を収容するのに用いられる取付溝20aが設けられ、前記取付溝20aの溝壁には係着溝20bが設けられ、係着ブロック402と係着溝20bとの嵌合により、可撓性ハウジング100とハンドル20とを接続する。
【0126】
使用者の操作を容易にするために、
図1を参照し、一実施例において、前記係着溝20bは、前記係着ブロック402を挿入するための通路溝20cと、前記ハンドル20の周方向に延在する係持溝20dとを含み、前記通路溝20cは前記係持溝20dと連通している。
【0127】
図1~
図2を参照し、係着ブロック402は、通路溝20cを通って係着溝20b内に入り、取付座400を回すことにより、係着ブロック402を係持溝20d内で移動し、係持溝20dから係着ブロック402が外れないように係持溝20dが係着ブロック402を係持する。可撓性ハウジング100が取付座400に取り付けられるので、可撓性ハウジング100とハンドル20との接続が実現される。可撓性ハウジング100の取り外し方法は、上記とはであり、可撓性ハウジング100を先に回し、取付座400の係着ブロック402を、係持溝20d内で移動させ、通路溝20cを介して係着溝20bから退出させ、さらに、可撓性ハウジング100をハンドル20から迅速に分離することができる。
図1を参照し、この係着溝20b構造により、可撓性ハウジング100とハンドル20との着脱が容易になるだけでなく、可撓性ハウジング100とハンドル20との接続の安定性も向上する。
【0128】
図21~
図22を参照し、ハンドル20には、空気注入孔400aに対応して当接柱21が設けられ、ハンドル20を取付座400に接続するときに、当接柱21が空気注入孔400a内に挿入されて密封部材710に当接することにより、密封部材710が空気注入孔400aから離れて空気注入孔400aを開放する。
図21~
図22を引き続き参照し、一実施例において、ハンドル20の当接柱21には、空気導入口21aが設けられてもよく、空気導入口21aは当接柱21の端面に形成されてもよく、当接柱21は、空気注入チューブ22を介して空気ポンプに接続され、空気注入チューブ22は、空気導入口21aと連通しているため、気体が空気注入チューブ22から、空気導入口21aを経て収容溝600a内に入り、そして、収容溝600aから可撓性ハウジング100の空気注入室100a内に到達する。
【0129】
図31~
図32を参照し、一実施例において、ハンドル20には、治療ヘッド10に突出可能かつ治療ヘッド10から退出可能な制限柱23aが設けられ、この取付座400には、位置制限柱23aを収容する位置制限孔400dが設けられ、位置制限孔400dは治療ヘッド10の軸線からずれている。治療ヘッド10を取り外す必要がある場合、まず、位置制限柱23aをハンドル20内へ移動させ、位置制限柱23aを位置制限孔400dから退出させ、そして、治療ヘッド10を回し、取付座400上の係着ブロック402を係着溝20b内で移動させ、最後に、係着ブロック402を係着溝20bから取り出することにより、治療ヘッド10とハンドル20とを分離する。ハンドル20と治療ヘッド10とを接続する必要がある場合、治療ヘッド10を回し、位置制限柱23aが位置制限孔400d内に挿入されれば、ハンドル20と治療ヘッド10とが嵌合したことになる。
【0130】
一方、ハンドル20と治療ヘッド10とが嵌合した状態では、位置決め柱23aが位置決め孔400d内に延在し、取付座400上での位置決め孔400dの位置が治療ヘッド10の軸線からずれているので、位置決め柱23aが治療ヘッド10の回転を妨げ、治療ヘッド10をさらに回転させることができない。なお、この位置制限柱23aが位置制限孔400dから退出したときに、治療ヘッド10の回転を妨げない限り、位置制限柱23aの端部が取付溝20aの溝壁面よりも低くなっていてもよく、位置制限柱23aの一部が取付溝20aの溝壁面から突出していてもよい。位置制限柱23aは、取付溝20aの溝底に設けられてもよく、取付溝20aの側壁に設けられてもよく、具体的には実際の状況に応じて設けられてもよい。
【0131】
さらに、
図33~
図34を参照し、一実施例において、位置制限柱23aは、ハンドル20内に弾性的に取り付けられている。位置制限柱23aを弾性的に取り付けることにより、外力が作用していないときに、位置制限柱23aは、位置制限孔400d内に入ることができる長さだけ延出することにより、治療ヘッド10の位置を制限するように機能し、位置制限柱23aが外力を受けると、位置制限柱23aがハンドル20内へ移動し、位置制限柱23aが位置制限孔400dから退出する。位置制限柱23aがハンドル20に弾性的に取り付けられているので、治療ヘッド10とハンドル20とが嵌合されて回転するときに、治療ヘッド10の端部が位置制限柱23aに当接し、位置制限柱23aと位置制限孔400dとがぴったりと重なると、位置制限柱23aが弾性復元して位置制限孔400d内に落ちて入る。このとき、「パチン」という音がして、治療ヘッド10とハンドル20との取付が成功したことを示し、そうでなければ、両者の嵌合が正しく嵌合されなかったことを示す。
【0132】
図33~
図34を参照し、一実施例において、ハンドル20には押キー24が設けられ、押キー24は、位置制限柱23aに接続されることにより、位置制限柱23aの移動を駆動する。使用者は、この押キー24を押下することにより、位置制限柱23aに力を与え、ハンドル20内部へ移動するように位置制限柱23aを駆動し、位置制限柱23aを位置制限孔400dから退出させて、治療ヘッド10を回転可能にすることができる。
【0133】
図35を参照し、一実施例において、このハンドル20にはカンチレバー25が設けられ、カンチレバー25は、表面に押キー24が設けられ、内側に凸ブロック25aが設けられ、凸ブロック25は、取付溝に近い一端からカンチレバー25に近い方向へ向かって傾斜して延びる傾斜面25bを有する。この位置制限柱23aには、リンク23bとガイドブロック23cとが設けられ、リンク23bは、位置制限柱23aとガイドブロック23cとを接続し、ガイドブロック23cは、斜面25bに向かうリンク23bの一方側に位置する。
【0134】
図32及び
図35を参照し、使用者が押キー24を押すことにより、カンチレバー25が下へ移動する。このとき、凸ブロック25aがガイドブロック23cに下向きの力を加え、凸ブロック25aに設けられた斜面25bにより、取付溝20aから離れる方向にガイドブロック23cを移動させて、リンク23bを後方へ移動させるため、リンク23b上の位置制限柱23aをハンドル20内へ移動させる。こうして、上下運動がハンドル20の軸方向運動に変換され、位置制限柱23aの移動が巧みに駆動される。
【0135】
ハンドル20の軸線方向における位置制限柱23aの弾性移動を実現する様々な方法があり、
図35を参照し、一実施例において、リンク23bが弾性部材26を介して位置制限柱23aの弾性移動を実現する。ハンドル20には取付柱27が取り付けられ、取付柱27には弾性部材26を収容するガイド溝が設けられている。弾性部材26は、一端がリンク23bに当接し、他端がガイド溝の溝底に当接する。外力が作用していないときに、弾性部材26が圧縮状態にあり、取付溝20aの方向に移動するようにリンク23bを駆動し、位置制限柱23aが延出して位置制限孔400dに入る。押キー24の作用により、リンク23bが取付溝20aから離れる方向に移動するように駆動され、位置制限柱23aがハンドル20内へ移動し、弾性部材26が圧縮されて体積が小さくなる。なお、この弾性部材26はバネであってもよい。
【0136】
取付及び位置決めを容易にするために、
図35を参照し、一実施例において、弾性部材26と当接するリンク23bの一端には、リンク23bの外径よりも小さい外径を有するガイドロッド23dが設けられ、弾性部材26をガイドロッド23dの外周に嵌めることができる。同様に、
図35を参照し、取付溝20aの溝底の背面には凸柱28が設けられ、リンク23bには凸柱28を収容する柱溝が設けられているので、リンク23bの取付及び位置決めが容易になるだけでなく、位置制限柱23aの延出用の貫通孔から位置制限柱23aがずれないようにリンク23bの動きをガイドし、位置制限柱23aが復帰時に貫通孔から順調に延出できるようにする。
【0137】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明構想の下で、本願の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた均等構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0138】
1 管腔治療システム
10 治療ヘッド
20 ハンドル
20a 取付溝
20b 係着溝
20c 通路溝
20d 係持溝
21 当接柱
21a 空気導入口
22 空気注入チューブ
23a 位置制限柱
23b リンク
23c ガイドブロック
23d ガイドロッド
24 押キー
25 カンチレバー
25a 凸ブロック
25b 斜面
26 弾性部材
27 取付柱
28 凸柱
100 可撓性ハウジング
100a 空気注入室
100b 端部開口
101 第1の端部
102 第2の端部
110 ひだ部
111 凹溝
120 抜け止め部
121 延在部
122 挟持部
130 位置決めブロック
140 延在リング
200 電極シート
200a 位置制限溝
200b 退避溝
210 受圧部
221 接続部
222 接続部材
230 第1の位置決め柱
300 硬質回路基板
300a 位置決め孔
400 取付座
400a 空気注入孔
400b 収容溝
400c 密封溝
400d 位置制限孔
401 環状突起
402 係着ブロック
403 係着部材
410 突縁
420 スタッド
500 取付部材
510 延在筒
510a 誤挿入防止口
510b 第1の溝口
510c 第2の溝口
511 係着フック
511a 係着フック部
512 接続リブ
520 嵌合リング
521 ストリップ状突起
530 補強リブ
540 ガイドリブ
600 支持アセンブリ
600a 収容溝
600b 通気孔
601 立柱
610 ベース
610a 逃がし口
610b 取付孔
620 支持部
620a 挿入溝
620b 異形溝
621 ストッパストリップ
622 補強ストリップ
710 密封部材
711 位置決め柱
720 弾性部材
730 密封ガスケット
730a 通気孔
731 ガスケット本体
731a 逃がし口
732 シールリング
732a 外向き折り返し
810 アダプタプレート
820 第1のフレキシブル回路基板
830 メイン基板
831 接続端子
840 第2のフレキシブル回路基板
910 制御ユニット
920 リボンケーブル接続端子
930 温度センサ
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管腔治療に用いられる治療ヘッドであって、
ハンドルに取り外し可能に接続されるのに用いられ、
空気注入で膨張可能である可撓性ハウジングと、
前記可撓性ハウジング内に取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持する支持アセンブリと、
を含む治療ヘッド。
【請求項2】
硬質回路基板と複数の電極シートとを含み、
前記硬質回路基板は、前記可撓性ハウジングに取り付けられて前記可撓性ハウジングを支持し、
前記電極シートは、前記硬質回路基板に取り付けられ、前記可撓性ハウジングの外周壁に露出し、
複数の前記電極シートは、前記可撓性ハウジングの長さ方向に間隔をおいて配置されている
請求項
1に記載の治療ヘッド。
【請求項3】
前記可撓性ハウジングには空気注入室が設けられ、前記支持アセンブリは支持部を含み、前記支持部は、前記空気注入室内に延在して前記可撓性ハウジングを支持する
請求項
1に記載の治療ヘッド。
【請求項4】
前記可撓性ハウジングに取り付けられた取付座をさらに含み、
前記取付座には、前記空気注入室と連通している空気注入孔が設けら
れている
請求項
3に記載の治療ヘッド。
【請求項5】
前記取付座に取り付けられた密封ガスケットをさらに含み、
前記密封ガスケットはガスケット本体とシールリングとを含み、
前記ガスケット本体は、前記ハンドルから離れる前記取付座の一方の面に位置し、
前記シールリングは、前記空気注入孔の孔壁面に沿って延在し、前記空気注入孔に露出している
請求項
4に記載の治療ヘッド。
【請求項6】
前記シールリングには外向き折り返しが設けられた
請求項
5に記載の治療ヘッド。
【請求項7】
は密封部材をさらに含み、
前記密封部材は、前記密封ガスケットに弾性的に当接して前記空気注入孔を密
封する
請求項
5に記載の治療ヘッド。
【請求項8】
前記可撓性ハウジングには前記空気注入室と連通している端部開口が設けられ、前記端部開口には延出リングが設けられ、前記取付座には前記延出リングを収容する収容溝が設けられ、前記収容溝の溝周縁には前記可撓性ハウジングに当接するのに用いられる環状突起が設けられている
請求項
4に記載の治療ヘッド。
【請求項9】
前記環状突起は複数あり、複数の環状突起は、前記取付座の溝周縁に間隔をおいて配置されている
請求項
8に記載の治療ヘッド。
【請求項10】
前記端部開口に取り付けられた取付部材をさらに含み、
前記取付部材は、前記取付座に接続されるのに用いられる延在筒と、前記可撓性ハウジングに嵌められた嵌合リングと、を含む
請求項
8に記載の治療ヘッド。
【請求項11】
前記支持アセンブリは、前記取付座に取り付けられたベースをさらに含み、
前記支持部は前記ベースに設けられ、
前記取付部材は前記ベースを通って前記取付座に係接されている
請求項
10に記載の治療ヘッド。
【請求項12】
前記取付部材と前記取付座との一方には係着フックが設けられ、他方には前記係着フックと嵌合する係着部材が設けられている
請求項
11に記載の治療ヘッド。
【請求項13】
アダプタプレートをさらに含み、
前記アダプタプレートは、前記支持アセンブリに取り付けられ、前記硬質回路基板に電気的に接続されており、ハンドルに電気的に接続されるのに用いられる
請求項
2に記載の治療ヘッド。
【請求項14】
請求項1~1
3の何れか一項に記載の治療ヘッドと、ハンドルとを含み
、前記治療ヘッドと
前記ハンドルとが取り外し可能に接続された
管腔治療システム。
【請求項15】
前記治療ヘッドと前記ハンドルとの一方に係着ブロックが設けられ、他方に係着溝が設けられた
請求項14に記載の管腔治療システム。
【請求項16】
前記ハンドルには、前記治療ヘッドを少なくとも部分に収容する取付溝が設けられ、前記取付溝の溝壁には係着溝が設けられ、前記治療ヘッドには係着ブロックが設けられ、
前記係着溝は、前記係着ブロックを挿入するための通路溝と、前記ハンドルの周方向に延在する係持溝とを含み、前記通路溝は前記係持溝と連通している
請求項15に記載の管腔治療システム。
【請求項17】
前記可撓性ハウジングには空気注入室が設けられ、
前記治療ヘッドは、前記可撓性ハウジングに取り付けられた取付座をさらに含み、前記取付座には、前記空気注入室と連通している空気注入孔が設けられ、前記ハンドルには、前記空気注入孔内に挿入される当接柱が設けられ、前記当接柱には空気導入口が設けられている
請求項14に記載の管腔治療システム。
【請求項18】
前記治療ヘッドは、前記取付座に取り付けられた密封ガスケットをさらに含み、
前記密封ガスケットはガスケット本体とシールリングとを含み、
前記ガスケット本体は、前記ハンドルから離れる前記取付座の一方の面に位置し、
前記シールリングは、前記空気注入孔の孔壁面に沿って延在し、前記空気注入孔に露出している
請求項17に記載の管腔治療システム。
【請求項19】
前記治療ヘッドは、密封部材をさらに含み、
前記密封部材は、前記密封ガスケットに弾性的に当接して前記空気注入孔を密封し、前記当接柱が前記空気注入孔内に挿入された場合、前記当接柱が前記密封部材に当接して前記空気注入孔を開放する
請求項18に記載の管腔治療システム。
【請求項20】
前記ハンドルには、前記治療ヘッドに突出可能かつ前記治療ヘッドから退出可能な位置制限柱が設けられ、
前記治療ヘッドには前記位置制限柱を収容する位置制限孔が設けられ、前記位置制限孔は前記ハンドルの回転軸線からずれている
請求項1
4に記載の管腔治療システム。
【国際調査報告】