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特表2024-541291エアロゾル供給デバイス及びシステムのためのディスプレイ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス及びシステムのためのディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/60 20200101AFI20241031BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20241031BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20241031BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241031BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/40
A24F40/50
G09G5/00 510A
G09G5/00 510V
G09G5/00 555G
G09G5/00 550C
G09G5/36 400
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526821
(86)(22)【出願日】2022-11-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-01
(86)【国際出願番号】 GB2022052819
(87)【国際公開番号】W WO2023094791
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】2117068.3
(32)【優先日】2021-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アル‐アミン, モハメッド
(72)【発明者】
【氏名】ウッドコック, ドミニク
【テーマコード(参考)】
4B162
5C182
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA21
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC34
4B162AC37
4B162AC50
4B162AD02
4B162AD03
4B162AD15
4B162AD16
4B162AD20
4B162AD32
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA12
5C182AA22
5C182AA23
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA65
5C182BA66
5C182BB04
5C182BB14
5C182BB15
5C182CA01
5C182CA21
5C182CB42
5C182CC21
5C182DA04
5C182DA14
(57)【要約】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスが開示される。本非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、ユーザに見える画像をディスプレイの作動領域に表示するための第1のディスプレイを備える。第1のディスプレイは、第1のディスプレイの非作動領域が透明であるように構成されている。本発明による非燃焼性エアロゾル生成デバイスを備える非燃焼性エアロゾル生成システムもまた、非燃焼性エアロゾル供給デバイスを制御する方法とともに開示される。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに見える画像をディスプレイの作動領域に表示するための第1のディスプレイを備え、
前記第1のディスプレイが、前記第1のディスプレイの非作動領域が透明であるように構成されている、非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
外面を有するハウジングを備え、前記外面が前記第1のディスプレイの前記非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイが前記外面に取り付けられている、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記ハウジングの前記外面が起伏のある形状を備え、前記第1のディスプレイが前記ハウジングの前記外面の前記起伏のある形状に合うように構成されている、請求項2に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記ハウジングが管状であり、前記外面が長手方向軸線の周りに延在し、前記第1のディスプレイ及び/又は第2のディスプレイが前記長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度又は360度延在する、請求項3に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記第1のディスプレイが、前記ハウジングの実質的に全長にわたって長手方向に延在する、請求項3又は4に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記第1のディスプレイがハウジングを形成する、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
画像を第2のディスプレイの作動領域に表示するための前記第2のディスプレイを備える、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記第2のディスプレイが前記第1のディスプレイの下に配置され、その結果、前記第2のディスプレイの作動領域に表示された画像が、前記第1のディスプレイの非作動領域を通して見える、請求項7に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
外面を有するハウジングを備え、前記第2のディスプレイが、前記ハウジングの前記外面と前記第1のディスプレイとの間に配置されている、請求項8に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記ハウジングが起伏のある形状を備え、前記第2のディスプレイが前記ハウジングの前記起伏のある形状に合うように構成されている、請求項9に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記第2のディスプレイがハウジングを形成している、請求項8に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記ハウジングが管状であり、長手方向軸線の周りに延在する湾曲した外面を備え、前記第1のディスプレイ及び/又は前記第2のディスプレイが、前記長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度又は360度延在して湾曲した表示面を提供する、請求項10又は11に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記第2のディスプレイが、前記ハウジングの全長又は実質的に全長にわたって長手方向に延在する、請求項12に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記第2のディスプレイが、前記第1のディスプレイによって全体的に覆われている、請求項8~13のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記第1のディスプレイが前記第2のディスプレイに取り付けられている、請求項8~14のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
前記第1のディスプレイが、前記第2のディスプレイから間隔を空けて配置されている、請求項8~15のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項17】
前記第2のディスプレイの前記作動領域が前記第1のディスプレイの前記非作動領域の下にあり、その結果、前記第2のディスプレイに表示された画像が前記第1のディスプレイの前記非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイを制御するように構成された制御回路を備える、請求項8~16のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項18】
前記第2のディスプレイに画像が表示され、前記第1のディスプレイに情報が表示されるように、前記制御回路が前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイを制御するように構成され、前記第1のディスプレイに表示された前記情報が前記第2のディスプレイの前記画像に重なっている、請求項17に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項19】
前記制御回路が、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのそれぞれに表示される画像を記憶するためにメモリを備える、請求項18に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項20】
ユーザが前記デバイスを作動させたことに応答して、前記デバイスに近接しているユーザを検出したことに応答して、及び/又は前記デバイスの動きに応答して、前記制御回路が、画像を表示するために前記第1のディスプレイ及び/又は前記第2のディスプレイを作動させるように構成されたセンサを備える、請求項19に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項21】
前記デバイスが使用されているかどうか、又はユーザが前記デバイスに近接しているかどうか、又は前記デバイスが動かされているかどうかに応じて、前記制御回路が、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイに予め定められた画像を表示するように構成されている、請求項20に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項22】
前記第1のディスプレイが、無地、模様、アニメーション、又は図形のうちの少なくとも1つを備える画像を表示するように構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項23】
前記第2のディスプレイが、無地、パターン、アニメーション、又は図形のうちの少なくとも1つを備える画像を表示するように構成されている、請求項7~22のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項24】
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのうちの一方が静止画像を表示するように構成され、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのうちの他方が動画を表示するように構成されている、請求項8~23のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項25】
第1のディスプレイと、前記第1のディスプレイの下に配置された第2のディスプレイとを備える非燃焼性エアロゾル供給デバイスを制御する方法であって、
前記第2のディスプレイの作動領域に表示された画像が前記第1のディスプレイの非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの前記作動領域にそれぞれ画像を表示するステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、非燃焼性エアロゾル供給デバイス、非燃焼性エアロゾル生成システム、及び非燃焼性エアロゾル供給デバイスを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ及び葉巻タバコなどの喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコ煙を生じさせる。燃焼させずに化合物を放出する製品を作り出すことによって、これらの物品に対する代替の送出デバイスを提供する試みがなされている。このような送出デバイスの例としては、いわゆる「非燃焼加熱式」製品、又はタバコ加熱デバイス若しくはタバコ加熱製品があり、これらは、基材を燃焼させるのではなく加熱することで化合物を放出する。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコ、又はニコチンを含むことも含まないこともある他の非タバコ製品の場合があるエアロゾル生成基材を加熱して、基材を燃やさずに加熱することによってエアロゾルを形成する。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で説明するいくつかの実施形態によれば、ユーザに見える画像をディスプレイの作動領域に表示するための第1のディスプレイを備え、第1のディスプレイは、第1のディスプレイの非作動領域が透明であるように構成されている、非燃焼性エアロゾル供給デバイスが提供される。
【0004】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスは外面を有するハウジングを備えてもよい。第1のディスプレイは、前記外面が第1のディスプレイの非作動領域を通して見えるように外面に取り付けられてもよい。
【0005】
ハウジングの外面は起伏のある形状を備えてもよく、第1のディスプレイはハウジングの外面の起伏のある形状に合うように構成することができる。
【0006】
ハウジングは、外面が長手方向軸線の周りに延在するように管状であってもよい。第1のディスプレイ及び/又は第2のディスプレイは長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度若しくは360度、又はそれらの間の任意の他の角度に延在してもよい。
【0007】
第1のディスプレイは、ハウジングの実質的に全長にわたって長手方向に延在してもよい。
【0008】
別の実施形態では、第1のディスプレイはハウジングを形成する、すなわち、ディスプレイとハウジングとは一体的に形成されてもよく、又はディスプレイ自体がハウジングを備えてもよい。
【0009】
別の実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、画像をディスプレイの作動領域に表示するための第2のディスプレイを備える。
【0010】
第2のディスプレイは、第1のディスプレイの下に配置することができ、その結果、第2のディスプレイの作動領域に表示された画像は、第1のディスプレイの非作動領域を通して見える。
【0011】
デバイスが、外面を有するハウジングを有する場合、第2のディスプレイは、ハウジングの外面と第1のディスプレイとの間に配置されてもよい。
【0012】
ハウジングは起伏のある形状を備えることができる。第2のディスプレイは、その場合、ハウジングの起伏のある形状に合うように構成されてもよい。代替の実施形態では、第2のディスプレイはデバイスのハウジングを形成してもよい。
【0013】
ハウジングは管状であってもよく、長手方向軸線の周りに延在する湾曲した外面を備える。第1のディスプレイ及び/又は第2のディスプレイ(複数可)は、その場合、長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度若しくは360度、又はそれらの間の任意の他の角度に延在して湾曲した表示面を提供してもよい。
【0014】
第2のディスプレイは、ハウジングの全長又は実質的に全長にわたって長手方向に延在することができる。
【0015】
第2のディスプレイは、第1のディスプレイによって全体的に覆われてもよい。
【0016】
第1のディスプレイは第2のディスプレイに取り付けられてもよい。
【0017】
第1のディスプレイは、第2のディスプレイから間隔を空けて配置されてもよい。
【0018】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイを制御するように構成された制御回路を備えてもよい。第2のディスプレイの作動領域が第1のディスプレイの非作動領域の下にあり、したがって、第2のディスプレイに表示された画像が第1のディスプレイの非作動領域を通して見えるように、制御回路は、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイを制御することができる。
【0019】
制御回路は、第2のディスプレイに画像が表示され、第1のディスプレイに情報が表示されるように、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイを制御するように構成することができる。第1のディスプレイに表示されている情報は第2のディスプレイの画像に重なることができる。
【0020】
制御回路は、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに表示される画像を記憶するためにメモリを備えることができる。
【0021】
例えば、ユーザがデバイスを作動させたことに応答して、デバイスに近接しているユーザを検出したことに応答して、及び/又はデバイスの動きに応答して、制御回路は、画像を表示するために第1のディスプレイ及び/又は第2のディスプレイを作動させるように構成されたセンサを備えることができる。
【0022】
デバイスが使用されているかどうか、又はユーザがデバイスに近接しているかどうか、又はデバイスが動かされているかどうかに応じて、制御回路は、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイに予め定められた画像を表示するように構成することができる。
【0023】
第1のディスプレイ及び/又は第2のディスプレイ(複数可)は、無地、模様、アニメーション、又は図形のうちの少なくとも1つを備える画像を表示するように構成することができる。
【0024】
第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのうちの一方は静止画像を表示するように構成されてもよく、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのうちの他方は動画を表示するように構成することができる。
【0025】
いずれの実施形態でも、第1のディスプレイと第2のディスプレイとは、同じ又は異なるタイプのディスプレイとすることができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、第2のディスプレイは、第2のディスプレイの非作動領域が透明であるように構成することができる。
【0027】
第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのうちの少なくとも1つは、OLED、フレキシTFT、ディスプレイ、OLCD、Eインク(又はEPD)、AMOLED、又はPMOLEDディスプレイとすることができる。
【0028】
第1のディスプレイは接触感知ディスプレイであってもよい。この場合、第1のディスプレイは、ユーザの入力に応答して1つ又は複数のユーザ選択可能な要素を表示するように構成されてもよい。
【0029】
別の態様によれば、本発明による非燃焼性エアロゾル生成デバイスと、非燃焼性エアロゾル生成デバイスに受入れ可能な非燃焼性エアロゾル生成品とを備える非燃焼性エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0030】
本発明の別の態様によれば、第1のディスプレイと、第1のディスプレイの下に配置された第2のディスプレイとを備える非燃焼性エアロゾル供給デバイスを制御する方法が提供され、本方法は、第2のディスプレイの作動領域に表示された画像が第1のディスプレイの非作動領域を通して見えるように、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイの作動領域にそれぞれ画像を表示するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
次に、本発明の実施形態を、単なる例として、添付図面を参照して説明する。
図1】本発明の実施形態による喫煙材を加熱するための非燃焼性エアロゾル供給デバイスの例の斜視図である。
図2図1に示したデバイスの長手方向断面図である。
図3】本発明の別の実施形態による喫煙材を加熱するための非燃焼性エアロゾル供給デバイスの例の斜視図である。
図4図3に示したデバイスの長手方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、少なくとも1つの物質をユーザへ送達することを容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又は、その成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0033】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、ベイピング(vaping)システム又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内にニコチンが存在していることは必要条件ではないことに留意されたい。
【0034】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例としては、タバコ加熱システムがある。
【0035】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料(それらのうちの1つ又は複数は加熱されてもよい)の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを備える。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0036】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための物品などの消耗品とを備えてもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、加熱される、照射される、又は任意の他の方法でエネルギーを与えられると、エアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、それらは、活性物質及び/又は香味料を含んでもよいし含まなくてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、吸い口、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、被覆体、フィルター、吸い口、及び/又はエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0039】
図1を参照すると、デバイス1と、デバイス1に受け入れられた物品5とを備える非燃焼性エアロゾル供給システムの例の斜視図が示されている。デバイス1は、ユーザによる吸引のための喫煙材の少なくとも1つの成分を揮発させるために、喫煙材を加熱するように構成されている。非燃焼性エアロゾル供給デバイス1は、いわゆる「非燃焼加熱式」デバイス1である。この例のデバイス1は、円形断面の概ね細長い円筒形の外側ハウジング2を有する。外側ハウジング2は、口側端部とも呼ばれる開放端3を有する。外側ハウジング2は、断熱材料から形成されてもよい。特に好適な材料はポリエーテルエーテルケトン(PEEK:polyether ether ketone)であるが、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS:acrylonitrile butadiene styrene)を含む他のプラスチック又は他の断熱材料が使用されてもよい。外側ハウジング2の最も外側の表面は、金属仕上げなどの装飾被覆を有してもよい。
【0040】
図2は、図1に示す喫煙材5を加熱するためのデバイス1の長手方向断面図である。したがって、このシステムは、2つの主要な構成要素、すなわち、デバイス部分又はエアロゾル生成デバイス1、及び消耗品部分又はエアロゾル生成品(一般に喫煙材5で示される)から形成されていると考えることができる。デバイス部分1と消耗部分5は、消耗部分5を、デバイス部分1と係合させることができるように/デバイス部分1に挿入することができるように、(図1及び図2に示すように)互いに係合可能である。デバイス1は、使用時に、加熱及び揮発される喫煙材5を収める加熱チャンバ4を有する。喫煙材5は、消耗品の形態であってもよく、ユーザがデバイス1の開放端3に取り外し可能に挿入することができる。物品5は、ロッドなどの概ね細長い円筒であってもよい。使用時、物品5は、物品5の端部がハウジング2の開放端3を通ってデバイス1から突出するように、ハウジング2に挿入され、その結果、デバイス1によって生成されたエアロゾルを吸引するために、ユーザは唇を物品5を覆うように置くことができる。
【0041】
デバイス1は、電気制御回路7及び電源8を収めた電子装置/電力チャンバ6を備える。この例では、加熱チャンバ4と電子装置/電力チャンバ6は、デバイス1の長手方向軸線X-Xに沿って互いに隣り合っている。電気制御回路7は、喫煙材5の加熱を制御するように、並びに以下でより詳細に説明するように、デバイス1の一部を形成する1つ又は複数のディスプレイに表示される画像を制御するために構成及び配置されたマイクロプロセッサ構成体などのコントローラを含むことができる。
【0042】
電気制御回路7は、使用時、例えば、ユーザが喫煙材物品5を吸い始めたときに生じる圧力の変化又は空気流量の変化を検知可能な、例えばパフ作動センサ(図示せず)から信号を受け取ることができる。次いで、電気制御回路7は、必要なときに喫煙材物品5を「オンデマンド」で加熱するように動作することができる。パフ作動センサのために様々な構成体が利用可能であり、例えば、サーミスタ、電気機械デバイス、機械デバイス、光学デバイス、光学機械デバイス、及び微小電気機械システム(MEMS:micro electro mechanical system)ベースのセンサが含まれる。代替策として、デバイス1は、ユーザがパフを開始するための、手動で操作可能なスイッチを有してもよい。
【0043】
電源8はバッテリーであってもよく、それは、再充電可能なバッテリーでもよいし又は再充電できないバッテリーであってもよい。好適なバッテリーの例には、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池(ニッケル-カドミウム電池など)、及びアルカリ電池などが含まれる。特に好ましいタイプのバッテリー8はLiFePO4電池である。バッテリー8は、加熱チャンバ4の1つ又は複数の加熱要素10に電気的に結合されて、必要なときに、電気制御回路7の制御の下で電力を供給して、喫煙材5を燃焼させることなく加熱して揮発させる。この例では、バッテリー8は電気制御回路7のプリント回路基板内に入っている。他の例では、バッテリー8と電気制御回路7は、例えば、デバイス1の長手方向軸線X-Xに沿って互いに隣り合って配置されるなど、異なるように配置されてもよい。
【0044】
加熱チャンバ4はヒーター支持スリーブ9内に入っており、ヒーター支持スリーブ9は外側ハウジング2内に入っている。この例では、ヒーター支持スリーブ9は断面が円形の概ね細長い円筒である。一例では、ヒーター支持スリーブ9は二重壁又は「真空」スリーブであり、外側の円筒壁と内側の円筒壁とを有し、それらはそれぞれの端部で互いに接合されている。
【0045】
デバイス1の一例では、ヒーター支持スリーブ9には複数の加熱要素又はヒーターセグメント10が入っている。この例では、ヒーターセグメント10は、ヒーター支持スリーブ9の長手方向軸線X-Xに沿って、又はそれに平行に整列している。電気制御回路7は、喫煙材物品5を加熱するためにヒーターセグメント10に電力を供給するように構成されている。
【0046】
図1及び図2に示す本発明の実施形態によるデバイス1は、ユーザに見える画像12a(図1では文字「A」で表されている)をディスプレイ12の作動領域に表示するためのディスプレイ12を備える。ディスプレイ12は、透明、又は少なくとも半透明若しくは部分的に透明な材料から形成され、その結果、ディスプレイ12の下のハウジング2の表面をユーザが見ることができる程度に、ディスプレイ12の非作動領域を通して見ることが可能である。ディスプレイ12は完全に透明であってもよく、又は、少なくともある程度の透明性を保つように何らかの方法で着色又は彩色されていてもよい。ディスプレイ12は、図1及び図2ではハウジング2から盛り上がって示されているが、ディスプレイ12はハウジング2にはめ込まれてもよく、ハウジング2と一体的に形成されているような外観を与えるようにハウジング2の外面と面一にすることができることが理解されよう。ディスプレイ12をデバイス1の周囲に一体化し、ディスプレイ12をハウジング2の表面にはめ込むことによって、デバイス1を従来のデバイスと同様の形状にすることができ、したがって、ユーザの慣れを維持することができる。
【0047】
「非作動領域」とは、画像が表示されておらず、したがって、スイッチがオフになっている、又は非作動状態であるディスプレイ12の領域を意味する。デバイス1のスイッチが完全にオフで何も表示されていないとき、ディスプレイ12全体が非作動領域を形成していると考えることができる。デバイス1が作動状態で、画像12aがディスプレイ12の一部に表示されているとき、画像12aを表示していないディスプレイ12の残りの部分は非作動領域であると考えられる。単一の作動領域と単一の非作動領域とがあってもよく、又は複数の作動領域と複数の非作動領域があってもよいことが理解されよう。
【0048】
図1に示されるように、ディスプレイ12は、ハウジング2の周りに巻き付けられ又は延在してもよく、その結果、ハウジング2の輪郭にぴったりと合う。理想的には、ディスプレイ12は、製造中にハウジング2の周りに取り付けられ又は巻き付けられたとしても、別々の構成要素というよりは、少なくともハウジング2の一部を形成する外観を与える。透明であることに加えて、ディスプレイ12は、製造中及び組立中にハウジング2の外面の輪郭を呈する又はそれに似るように変形させることができるような可撓性を有することができる。
【0049】
ディスプレイ12の非作動領域は透明であるので、ハウジング2の外面は非作動領域を通して見ることができ、その結果、ユーザはハウジング2の最も外側の面を見ることができる。上に示したように、外側ハウジング2は、ディスプレイ12の非作動領域を通して消費者が見ることができる金属仕上げなどの装飾被覆又は仕上げを有していてもよい。これに代えて、ディスプレイ12を通して見ることができるハウジング2の外面に、固定画像、図形、又はテキストを施してもよい。
【0050】
ディスプレイ12は、ハウジング2の長手方向軸線の周りに任意の角度に延在していてもよい。しかしながら、ディスプレイは、図1に示すように、ハウジング2の周りに少なくとも90度、少なくとも180度、又は360度延在していることが好ましい。ディスプレイ12はまた、ハウジング2がディスプレイ12によって完全に覆われるように、又はハウジング2の少なくとも主要部分が覆われるように、ハウジング2の長手方向(X-X)にハウジングの長さ全体、又は実質的にその全体にわたって延在してもよい。しかしながら、吸い口又はオン/オフボタンなど、ディスプレイ12によって覆われていない領域があってもよい。図1及び図2では、デバイス1の長さの実質的に全体がディスプレイ12によって覆われており、デバイス1の両端で、ハウジングの短い部分13、14のみがディスプレイ12によって覆われずに残っている。
【0051】
特定の状況では、ディスプレイ12は、弾力的な可撓性を有してもよく、その結果、ディスプレイ12に圧力を加えてディスプレイ12を一時的に変形させて、ディスプレイ12の下に配置された機械的ボタン又は感圧ボタン、すなわちオン/オフボタンに圧力を加えることによってボタンを作動させることができる。ディスプレイ12の下に配置されたボタンの位置及び/又は状態をユーザに示すために、ディスプレイ12上に図形又は他の画像又は印が表示されてもよい。図形又は画像は、ボタンが作動されると変化することができる。ディスプレイ12は、湾曲した表示面の形成を容易にするために、可撓性ディスプレイ12とすることができる。特に、可撓性ディスプレイ12は、湾曲した表示面を提供するために撓ませることができる。ディスプレイ12がハウジング2に固定されるか、又は他の方法で結合されると、ディスプレイ12は、例えば、ディスプレイ12がハウジング2に少なくとも部分的又は全体的に取り付けられると、もはや撓むことができない場合がある。
【0052】
別の実施形態では、ディスプレイ12はハウジング2の一体部分を形成する、すなわち、ディスプレイ12とハウジング2とは単一の一体化された構成要素であり、その結果、ディスプレイ12は、画像を表示するとともに、デバイス1の構成要素を含む構造的ハウジングを画定するという2つの機能を果たし、したがって、ディスプレイ12自体はデバイス1の外面を形成する。この場合、バッテリー8及び制御回路7などのデバイス1の内部構成要素は、透明ディスプレイ12の非作動領域を通して直接見ることができる場合がある。
【0053】
ディスプレイ12は、デバイスバッテリー8によって電力を供給することができる。これに代えて、ディスプレイ12は、ハウジング2内に受け入れられる別の再充電可能なバッテリー(図示せず)などのそれ自体の別個の電源を有してもよい。デバイスバッテリー8及びディスプレイバッテリーは、一緒に再充電可能であってもよいし、互いに独立して再充電可能であってもよい。ディスプレイ12は、特に、Eインクタイプのディスプレイなどの最小限の電力しか必要としないディスプレイ12が使用される場合には、初期設定では「オン」に保たれ、例えば、電力が低下したとき、又はデバイス1がより長い期間使用されなかったときにのみ、スイッチがオフになる。
【0054】
次に、非燃焼性エアロゾル供給デバイス1の別の実施形態を、図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4の実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイス1は、2つのディスプレイ、すなわち、図1及び図2の実施形態を参照して上記で説明したものと同様で、ハウジング2の周りに巻き付けられて延在する第1のディスプレイ12と、作動領域に画像14a(図3において、破線で画像「B」によって表され、透明な第1のディスプレイ12を通して見ることができる)を表示するように動作可能であり、第1のディスプレイ12とハウジング2との間に配置された第2の非透明のディスプレイ14とを備える。
【0055】
2つのディスプレイ12、14の実施形態によれば、ハウジング2の周りに延在し、その起伏のある外面にぴったりと合うのは第2のディスプレイ14である。これに代えて、第2のディスプレイ14は、第1のディスプレイ12に関して上記で説明したように、ハウジング2の一体部分を形成してもよい。いずれの場合も、第1のディスプレイ12は、第2のディスプレイ14の上に延在し、その結果、第2のディスプレイ14の作動領域に表示された画像14aは、第1のディスプレイ12の非作動領域を通して見ることができるように設けられている。第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14は、ハウジング2の外面から盛り上がって示されているが、いずれか一方、若しくは両方のディスプレイ、又は少なくとも第2のディスプレイ14は、ハウジング2の表面にはめ込まれてもよく、第2のディスプレイ14又は両方のディスプレイ12、14は、ハウジング2の外面と面一にすることができることが理解されよう。
【0056】
第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14のそれぞれに表示される画像12a、14aは、それらの間に何らかの相互作用があるように制御回路7によって制御されてもよく、すなわち、動画は、ディスプレイ12、14のうちの一方で開始して、2つのディスプレイ12、14のうちの他方の異なる動画との関連を有して魅力的で面白い全体的な外観を提供してもよい。これに代えて、ディスプレイ12、14のうちの一方は主にデバイス1の状態に関するフィードバック又は情報をユーザに提供するために使用されてもよく、ディスプレイ12、14のうちの他方は図形又は画像を表示するために使用されてもよい。特定の実施形態では、第2のディスプレイ14は、デバイス1に全体的な外観を生成するための外装、「壁紙」を表示するために使用され、一方、第1のディスプレイ12は、第2のディスプレイ14に表示されている壁紙又は外装の上にユーザへの情報を提供するために使用される。
【0057】
第1のディスプレイ12と同様に、第2のディスプレイ14は、長手方向軸線(X-X)の周りに少なくとも90度、少なくとも180度、又は360度延在して又は巻き付いて、湾曲した及び/又は起伏のある表示面を提供することができる。第2のディスプレイ14はまた、ハウジング2の長さの少なくとも一部、好ましくは全長にわたって長手方向(X-X)に延在してもよい。第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14は、第2のディスプレイ14が透明な第1のディスプレイ12によって全体的に覆われるように同じように延在してもよく、又は、透明な第1のディスプレイ12が第2のディスプレイ14の周縁を超えて延在し、第2のディスプレイ14を取り囲むハウジング2の外面の部分が、より大きな第1のディスプレイ12を通して見ることができるように、第2のディスプレイ14が第1のディスプレイ12よりも小さくてもよい。
【0058】
第1のディスプレイ12は、第2のディスプレイ14に取り付けられてもよいし、又は第2のディスプレイ14に張り付けられてもよい。これに代えて、第1のディスプレイ12は、第2のディスプレイ14の周縁の周りのハウジング2に取り付けられてもよいし、又は、第2のディスプレイ14のない所を通してハウジング2に取り付けられてもよい。第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14がどのように取り付けられているかにかかわらず、第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14は、画像が表示されている異なるディスプレイ12、14をユーザがより明確に認識できるように、また画像に少なくとも「奥行き」の効果を与えるように、互いから間隔を空けて配置されてもよい。ディスプレイ12とディスプレイ14との間にスペーサ15を設けて、その間に必要な間隔又は隙間を設けてもよい。
【0059】
第2のディスプレイ14の作動領域が第1のディスプレイ12の非作動領域の下にあり、その結果、第2のディスプレイ14に表示された画像14aが第1のディスプレイ12の非作動領域を通して見ることができるように、制御回路7は、第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14を制御するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、制御回路7は、デバイス1に「外装」を形成するように、又は、全体的に均一な外観を提供するように第2のディスプレイ14を制御するように構成されてもよく、一方、第1のディスプレイ12は、情報をユーザに表示するように制御されてもよく、第1のディスプレイ12に表示されている情報の下にある、第2のディスプレイ14に表示された全体的な外観の上にその情報を表示することができる。
【0060】
前述の実施形態の修正では、第2のディスプレイ14はまた、ディスプレイ14の非作動領域を通して見ることができるように透明であってもよい。この場合、画像を第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14に表示することができ、ユーザは、第1のディスプレイ12と第2のディスプレイ14とが重なっている作動していない任意の領域を通して見ることができ、両方のディスプレイ12、14を通してハウジング2の外面を見ることができる。したがって、第1のディスプレイ12の画像、第1のディスプレイ12の下の第2のディスプレイ14の画像、及び両方のディスプレイ12、14の下のハウジング2の表面を見ることが可能となるであろう。これに代えて、第2のディスプレイ14がハウジング2の一体部分を形成している場合、両方のディスプレイ12、14を通してデバイス1の内部構成要素を見ることが可能な場合がある。
【0061】
制御回路7は、第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14のそれぞれに表示される画像を記憶するためにメモリを備えてもよく、デバイス1は、事象を検出し、事象の発生に応答して第1のディスプレイ12及び/又は第2のディスプレイ14を作動させるために制御回路7を介して信号を送るように構成されたセンサ16を含んでもよい。第1のディスプレイ12及び/又は第2のディスプレイ14は、例えば、ユーザがデバイス1を作動させたことに応答して、すなわち、ユーザがオンオフボタンを押してデバイス1をオンにしたとき、デバイス1に近接しているユーザを検出したことに応答して、及び/又はデバイス1の動きに応答して作動させることができる。また、ディスプレイ12、14の一方又は両方は、デバイス1が一定期間使用されていないときでさえも、及び/又は、デバイス1のスイッチがオフのときでさえも作動状態のままであってもよいことが考えられる。ディスプレイ12、14又は各ディスプレイ12、14は、デバイス1の状態に応じて異なる画像を表示するように構成されてもよい。
【0062】
制御回路7はまた、ユーザがデバイス1でパフすることに応答して、又は消耗品がデバイス1に挿入されたことに応答して、第1のディスプレイ12及び/又は第2のディスプレイ14が異なる画像を表示するように制御されるように構成されてもよい。これらの場合のそれぞれにおいて、2つのディスプレイ12、14のそれぞれのための様々な画像は、デバイスの制御回路7の一部を形成するメモリに記憶されてもよい。先に述べたように、電気制御回路7は、使用時、例えばパフ作動センサから信号を受け取って喫煙材物品5の加熱を引き起こしてもよい。パフ作動センサはまた、ディスプレイ12、14の一方又は両方の動作を制御するために信号を生成してもよい。
【0063】
第1のディスプレイ12及び/又は任意の第2のディスプレイ14によって表示される画像は、無地、模様、アニメーション、図形表示、又は任意のテキスト又は他の印のうちの少なくとも1つを含んでもよい、それらを備えてもよい、又はそれらのみから構成されてもよいことが理解されよう。
【0064】
特定の実施形態では、制御回路7は、ディスプレイ12、14の一方が静止画像を表示し、他方が動画を表示するように、第1のディスプレイ12及び/又は第2のディスプレイ14を制御するように構成されてもよい。任意の好適な静止画は、ディスプレイ12、14に表示可能な画像であってもよい。静止画像は、漫画のような画像又は現実的な画像を含んでもよい。静止画像は、すべてのディスプレイ12、14の一部にカラーで表示されてもよい。
【0065】
任意の好適な動画は、ディスプレイ12、14に表示可能な画像であってもよい。動画は、ディスプレイ12、14に連続的な動き又は変化として表示してもよい。例えば、様々な画素の明るさ又は色が変化してもよい。動画は、漫画のような画像、実写画像、又は(例えば、コンピュータ生成グラフィックスを使用した)実物そっくりの動画を含んでもよい。
【0066】
第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14は同じタイプのものとすることができる。しかしながら、ディスプレイ12、14のそれぞれは、異なるタイプのものであってもよい。例えば、第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14の少なくとも1つは、OLED、フレキシTFT、ディスプレイ、OLCD、Eインク(又はEPD)、AMOLED(アクティブマトリックス有機発光ダイオードディスプレイ、active matrix organic light-emitting diode display)、又はPMOLEDディスプレイとすることができる。第1のディスプレイ12及び第2のディスプレイ14のそれぞれに使用されるディスプレイのタイプは、表示される画像の性質に依存する。
【0067】
この又はこれらのディスプレイ12、14は、例えば、画像を形成することができるアレイに配置された複数の画素を含むことができる。ディスプレイ(複数可)12、14は、異なる時間に様々な画像を表示するために使用することができる。画像は、静止画像であってもよいし、又は動画であってもよく、一連の静止画像又は符号化された動画であってもよい。ディスプレイ(複数可)12、14は、1つ又は複数の表示可能要素、選択可能要素、及び色を表示することができる。ディスプレイ12、14はカラーディスプレイであってもよい。
【0068】
エアロゾル供給デバイス1の制御回路7は、ディスプレイドライバ、通信インターフェース、コントローラ(例えば、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)、及びデータを記憶するためのメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。制御回路7は、エアロゾル供給デバイス1の様々な機能を容易にするために、ディスプレイ12、14、アクチュエータ、エアロゾライザ、及びパフセンサのうちの1つ又は複数に動作可能に結合することができる。
【0069】
本明細書で説明する制御回路7のコントローラの1つ又は複数は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、コンピュータ、ロジックアレイ、又はデータをエアロゾル供給デバイス1に入れるように、又はエアロゾル供給デバイス1から出るように命令することができる他のシステムなどのプロセッサを含むことができる。コントローラは、メモリ、処理、及び通信ハードウェアを有する1つ又は複数のコンピューティングデバイスを含む。コントローラの機能は、ハードウェアによって実行することができ、及び/又は、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体のコンピュータ命令として実行することができる。
【0070】
コントローラのプロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate array)、及び/又は同等の個別の又は一体化された論理回路のうちのいずれか1つ又は複数を含むことができる。いくつかの例では、プロセッサは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、1つ又は複数のコントローラ、1つ又は複数のDSP、1つ又は複数のASIC、並びに/或いは1つ又は複数のFPGA、並びに他の個別の又は一体化された論理回路の任意の組合せなど、複数の構成要素を含むことができる。本明細書においてコントローラ又はプロセッサに帰属する機能は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組合せとして具現化することができる。本明細書では、プロセッサベースのシステムとして説明しているが、代替のコントローラは、単独で又はマイクロプロセッサベースのシステムと組み合わせて、リレー及びタイマーなどの他の構成要素を利用して所望の結果を達成することができる。
【0071】
例示的なデバイス、方法、及びインターフェースは、1つ又は複数のプロセッサ及び/又はメモリを含むことがあるコンピューティング装置を使用して、1つ又は複数のコンピュータプログラムを使用して実行することができる。本明細書で説明するプログラムコード及び/又はロジックは、入力データ/情報に適用されて、本明細書で説明する機能を実行し、ディスプレイ12、14のそれぞれに所望の出力データ/情報を生成することができる。本明細書で説明するようなコントローラ機能は、当業者に知られている任意の態様で具現化することができることは、容易に明らかとなろう。
【0072】
制御回路7は、エアロゾル生成デバイス1の様々なモードを可能にするために使用することができる。一例として、作動モードに視覚的な芸術効果を与えることが含まれ、この場合、例えばアクチュエータ又はパフセンサによるエアロゾライザの作動に応答して、1つ又は複数のディスプレイ12、14に動画が表示されてもよい。コントローラは、パフを検出し、任意選択で、パフプロファイルを受け取ると、ディスプレイ12、14の一方又は両方に表示される視覚的な芸術効果に関連するメモリアドレスを収集することができる。視覚的な芸術効果に関連するデータは、そのメモリアドレスにあるメモリから取ってくることができる。そのデータを使用して、第1のディスプレイ12及び/又は第2のディスプレイ14に視覚的な芸術効果を表示又は示すことができる。
【0073】
ユーザ情報又はユーザメッセージなどの他の画像データは、例えば、パフ以外のユーザの行為に応答して、同様の態様で検索されてもよい。遠隔のユーザデバイス(例えば、スマートフォン又はタブレット)は、ディスプレイ12のタッチスクリーンでの入力など、1つ又は複数のタイプのユーザの行為を検出するために使用されてもよい。視覚的な芸術効果は、デバイス1の作動と同時に表示されてもよい。
【0074】
エアロゾル供給デバイス1のモードの別の例には、連続した「壁紙」モードのような視覚的な芸術効果が含まれる。このモードでは、静止画像又は動画などの壁紙を、第1のディスプレイ12の下の第2のディスプレイに表示することができる。別の例には、ユーザインターフェースモードが含まれる。このモードでは、メモリに記憶することができるユーザインターフェース画像を表示することができる。ユーザインターフェース画像は、1つ又は複数の選択可能な要素又は表示可能な要素を含むことができる。タッチスクリーン又は他のボタンを使用した選択可能な要素をユーザが選択したことを検出してもよい。
【0075】
いくつかの実施形態によるエアロゾル供給デバイスは、1つ又は2つの重なったディスプレイ12、14にダウンロード可能な視覚及び芸術効果を表示することを可能にすることによって、便利な態様でカスタマイズすることができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、第1のディスプレイ12は接触感知ディスプレイとすることができ、その結果、ユーザが触れることに応答して1つ又は複数のユーザ選択可能な要素を表示するために通信インターフェースとして使用することができる。エアロゾル供給デバイス1の接触感知ディスプレイ12は、エアロゾル供給デバイス1によって提供される感覚的体験の相互作用、再構成可能性、及びカスタマイズをさらに増大させることができる。スマートフォンにしばしば付随するディスプレイを使用して達成可能であるように、指ジェスチャーに応答して、ディスプレイ12にわたって図形又は情報を操作又は移動することができることが考えられる。ユーザはまた、画面を入力として使用することによって、すなわち、ディスプレイ12上でタップやスワイプなどの様々なジェスチャーを行うことによって、デバイス1の様々な機能を作動させることができる場合もある。接触感知構成要素は、静電容量式接触感知又は抵抗膜式接触感知など、任意の好適な技術を用いて具現化することができる。
【0077】
上記は、「非燃焼加熱式」タイプのエアロゾル生成デバイスに部分的に焦点を当ててきたが、本明細書で説明する原理は、このタイプのエアロゾル生成デバイス1に限定するものではないことが理解されるべきである。例えば、1つ又は複数のディスプレイ12は、液体原料を気化するように構成されたエアロゾル生成デバイス(これは、液体輸送要素又はウィックを使用して、大量の液体を含む液体リザーバから引き出された少量の液体を気化することによって達成されてもよい)に設けられてもよい。このようなエアロゾル生成デバイスは、典型的には、ベイピングシステム又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)と呼ばれる。このようなシステムは、デバイス部分とカートリッジ(消耗部分の一例である)とから形成される。
【0078】
カートリッジ部分は、ハウジング(例えば、プラスチック材料で形成される)、エアロゾル生成材料貯蔵領域(又は液体リザーバ)、エアロゾル生成材料貯蔵領域と流体連通するように構成されたエアロゾル生成材料移送構成要素(又はウィッキング要素、例えば、多孔質セラミック又は綿などの繊維の束で形成される)、エアロゾル生成器(例えば、ウィッキング要素の周りに巻かれた抵抗加熱線などの加熱要素を含んでもよい)を備える。エアロゾル生成材料移送構成要素は、エアロゾル生成材料貯蔵領域からエアロゾル生成材料(液体)をエアロゾル生成器に供給するように構成されている。空気/エアロゾル経路は、カートリッジの入口から出口(使用時にユーザの口に挿入されるように意図されるカートリッジの吸い口部分と一致することがある)に及ぶ。空気/エアロゾル経路は、エアロゾル生成器のそば/エアロゾル生成器の近くを通り、その結果、エアロゾル生成器から生成された蒸気は、ユーザに送達されるために空気/エアロゾル経路を通過する空気に巻き込まれ得る。以て、エアロゾル生成器を取り囲む領域はエアロゾル生成領域を形成する。デバイス部分は、例えば、電気制御回路(電気制御回路7と同様)及び電源(電源8と同様)を含む電子装置/電力チャンバ(電子装置/電力チャンバ6と同様)など、エアロゾル生成を可能にし制御するための好適な構成要素を備える。エアロゾル生成器にエアロゾルを生成させるために、電力をデバイス部分から消耗品に供給することができる(例えば、デバイス部分の電気接点と係合するカートリッジに設けられた電気接点を介してエアロゾル生成器に電流を流すことによって)。
【0079】
本開示によれば、(「非燃焼加熱式」デバイスに関して上記で説明したのと実質的に同様の態様で)1つ又は複数のディスプレイが前述のベイピングシステムのデバイス部分に設けられてもよい。これに加えて、又はこれに代えて、これらの又は1つ若しくは複数のディスプレイがカートリッジに設けられてもよい。カートリッジは、カートリッジの1つ又は複数のディスプレイ(存在する場合)を制御するために、デバイス部分からの電気入力を受け取るように構成されてもよい。これに代えて、カートリッジは、カートリッジの1つ又は複数のディスプレイ(存在する場合)を制御するためのそれ自体の電源及び/又はコントローラを備えてもよい。
【0080】
本明細書で説明する様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を助けるためだけに提示されている。これらの実施形態は、実施形態のうちの単なる代表的な例として提供されており、すべての実施形態を網羅したものでもなければ、他の実施形態を排除するものでもない。本明細書で説明する利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定されたとおりに本発明の範囲を限定するもの、又は特許請求の範囲の均等物を制限するものと考えるべきではなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用し、修正を行うことができることは理解されよう。本発明の様々な実施形態は、本明細書で詳細に説明するもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを好適に備えてもよく、それらのみから構成されてもよく、又は実質的にそれらから構成されてもよい。加えて、本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含む可能性がある。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-07-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに見える画像をディスプレイの作動領域に表示するための第1のディスプレイを備え、
前記第1のディスプレイが、前記第1のディスプレイの非作動領域が透明であるように構成されている、非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
外面を有するハウジングを備え、前記外面が前記第1のディスプレイの前記非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイが前記外面に取り付けられている、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記ハウジングの前記外面が起伏のある形状を備え、前記第1のディスプレイが前記ハウジングの前記外面の前記起伏のある形状に合うように構成されている、請求項2に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記ハウジングが管状であり、前記外面が長手方向軸線の周りに延在し、前記第1のディスプレイが前記長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度又は360度延在する、請求項3に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記第1のディスプレイがハウジングを形成する、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
画像を第2のディスプレイの作動領域に表示するための前記第2のディスプレイを備える、請求項1に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
前記第2のディスプレイが前記第1のディスプレイの下に配置され、その結果、前記第2のディスプレイの作動領域に表示された画像が、前記第1のディスプレイの非作動領域を通して見える、請求項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
外面を有するハウジングを備え、前記第2のディスプレイが、前記ハウジングの前記外面と前記第1のディスプレイとの間に配置されている、請求項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記ハウジングが起伏のある形状を備え、前記第2のディスプレイが前記ハウジングの前記起伏のある形状に合うように構成されている、請求項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記第2のディスプレイがハウジングを形成している、請求項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記ハウジングが管状であり、長手方向軸線の周りに延在する湾曲した外面を備え、前記第1のディスプレイ及び/又は前記第2のディスプレイが、前記長手方向軸線の周りに少なくとも90度、少なくとも180度又は360度延在して湾曲した表示面を提供する、請求項9又は10に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記第2のディスプレイが、前記第1のディスプレイによって全体的に覆われている、請求項7~10のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記第1のディスプレイが、前記第2のディスプレイから間隔を空けて配置されている、請求項7~10のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記第2のディスプレイの前記作動領域が前記第1のディスプレイの前記非作動領域の下にあり、その結果、前記第2のディスプレイに表示された画像が前記第1のディスプレイの前記非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイを制御するように構成された制御回路を備える、請求項7~10のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記第2のディスプレイに画像が表示され、前記第1のディスプレイに情報が表示されるように、前記制御回路が前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイを制御するように構成され、前記第1のディスプレイに表示された前記情報が前記第2のディスプレイの前記画像に重なっている、請求項14に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
前記制御回路が、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのそれぞれに表示される画像を記憶するためにメモリを備える、請求項15に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項17】
ユーザが前記デバイスを作動させたことに応答して、前記デバイスに近接しているユーザを検出したことに応答して、及び/又は前記デバイスの動きに応答して、前記制御回路が、画像を表示するために前記第1のディスプレイ及び/又は前記第2のディスプレイを作動させるように構成されたセンサを備える、請求項16に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項18】
前記デバイスが使用されているかどうか、又はユーザが前記デバイスに近接しているかどうか、又は前記デバイスが動かされているかどうかに応じて、前記制御回路が、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイに予め定められた画像を表示するように構成されている、請求項17に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項19】
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのうちの一方が静止画像を表示するように構成され、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイのうちの他方が動画を表示するように構成されている、請求項7~10のいずれか一項に記載の非燃焼性エアロゾル供給デバイス。
【請求項20】
第1のディスプレイと、前記第1のディスプレイの下に配置された第2のディスプレイとを備える非燃焼性エアロゾル供給デバイスを制御する方法であって、
前記第2のディスプレイの作動領域に表示された画像が前記第1のディスプレイの非作動領域を通して見えるように、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの前記作動領域にそれぞれ画像を表示するステップを含む、方法。
【国際調査報告】