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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20241031BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20241031BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/51
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527854
(86)(22)【出願日】2022-11-11
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 KR2022017783
(87)【国際公開番号】W WO2023096234
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0164163
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュオン
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒョンチン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC01
4B162AC22
4B162AC34
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が提供される。エアロゾル生成装置は、挿入空間を含むボディーと、熱伝導性を有し、前記挿入空間を加熱するヒーター組立体と、前記ボディーに設置される第1基板と、前記ヒーター組立体と前記第1基板とを電気的に連結するブリッジと、を含み、前記ブリッジの抵抗温度係数は、前記ヒーター組立体の抵抗温度係数よりも低い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入空間を含むボディーと、
熱伝導性を有し、前記挿入空間を加熱するヒーター組立体と、
前記ボディーに設けられた第1基板と、
前記ヒーター組立体と前記第1基板とを電気的に連結するブリッジと、を含み、
前記ブリッジの抵抗温度係数は、前記ヒーター組立体の抵抗温度係数よりも低い、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記ヒーター組立体は、
前記挿入空間を形成するインナーパイプと、
前記インナーパイプを取り囲むフレキシブルな第1レイヤー及びフレキシブルな第2レイヤーと、
前記第1レイヤーと前記第2レイヤーとの間に配置され、前記ブリッジと連結される発熱パターンと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記ブリッジは、
前記ヒーター組立体と前記第1基板との間で延びる第2基板と、
前記第2基板に印刷され、前記発熱パターンの抵抗温度係数よりも低い抵抗温度係数を有する連結パターンと、を含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記ヒーター組立体は、前記発熱パターンの一端に提供された第1端子をさらに含み、
前記ブリッジは、前記連結パターンの一端に提供され、前記第1端子と電気的に接続される連結端子を含む、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記ヒーター組立体は、前記第1レイヤー及び前記第2レイヤーから延びて前記ヒーター組立体から露出される端子部をさらに含み、
前記第1端子は前記端子部に配置される、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記ヒーター組立体は、前記第1レイヤーと前記第2レイヤーとの間に形成され、前記発熱パターンに隣接して配置されて前記ヒーター組立体の温度をセンシングするセンサーパターンをさらに含む、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記ヒーター組立体は、前記センサーパターンの一端に提供され、前記連結端子と電気的に接続される第2端子をさらに含む、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ヒーター組立体は、前記第1レイヤー及び前記第2レイヤーから延びて前記ヒーター組立体から露出される端子部をさらに含み、
前記第1端子及び前記第2端子は前記端子部に配置される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記発熱パターンは、コンスタンタン(Constantan)から製造される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第2基板は、FPCB(Flexible Printed Circuit Board)である、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを形成することにより媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、ヒーターから発生した熱がヒーターと連結された基板に伝導される量を減らすことである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、ヒーターと連結された基板が過熱するか又は故障することを防止することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、ヒーター以外の部分でエアロゾル生成装置が発熱することを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願で説明する主題の一側面によれば、エアロゾル生成装置は、挿入空間を含むボディーと、熱伝導性を有し、前記挿入空間を加熱するヒーター組立体と、前記ボディーに設けられた第1基板と、前記ヒーター組立体と前記第1基板とを電気的に連結するブリッジと、を含み、前記ブリッジの抵抗温度係数は、前記ヒーター組立体の抵抗温度係数よりも低い。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ヒーターから発生した熱がヒーターと連結された基板に伝導される量を減少させることができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ヒーターと連結された基板が過熱するか又は故障することを防止することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ヒーター以外の部分でエアロゾル生成装置が発熱することを防止することができる。
【0011】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0014】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0015】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0016】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0018】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0019】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置100は、電源部110と、制御部120と、ヒーター組立体130と、を含むことができる。電源部110、制御部120、及びヒーター組立体130はボディー10の内部に設けられ得る。電源部110、制御部120及びヒーター組立体130は一列に配置され得る。
【0020】
図2を参照すると、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ140をさらに含むことができる。カートリッジ140はヒーター組立体130に平行に配置され得る。カートリッジ140はボディー10に着脱可能に結合されることができる。エアロゾル生成装置100の内部構造は図1及び図2に示すものに限定されず、設計によって配置が変更可能である。例えば、電源部110、制御部120、ヒーター組立体130及びカートリッジ140は一列に配置され得る。
【0021】
図1及び図2を参照すると、エアロゾル生成装置100は挿入空間104を備えることができる。挿入空間104は外部に開口し得る。ボディー10は挿入空間104を提供することができる。
【0022】
ヒーター組立体130は挿入空間104を加熱することができる。ヒーター組立体130は熱伝導性を有することができる。ヒーター組立体130は挿入空間104の周囲に配置され得る。ヒーター組立体130は挿入空間104を取り囲むことができる。スティック200は挿入空間104に挿入され得る。
【0023】
エアロゾル生成装置100はヒーター組立体130及び/又はカートリッジ140を作動させてエアロゾルを発生させることができる。使用者が挿入空間104に挿入されたスティック200を口で銜えて空気を吸入すると、ヒーター組立体130及び/又はカートリッジ140で生成されたエアロゾルはスティック200を通過して使用者に伝達されることができる。
【0024】
電源部110は、エアロゾル生成装置100が動作するのに用いられる電力を供給することができる。電源部110は、ヒーター組立体130が発熱するように電力を供給することができる。電源部110は、カートリッジ140がエアロゾルを生成するように電力を供給することができる。電源部110は、制御部120が動作するのに必要な電力を供給することができる。電源部110は、エアロゾル生成装置100に設置されたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0025】
制御部120は、エアロゾル生成装置100の全般的な動作を制御することができる。制御部120は、電源部110、ヒーター組立体130及びカートリッジ140のみならず、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作も制御することができる。制御部120は、センサーパターン134(図6参照)を用いて測定した温度に基づいて、電源部110からヒーター組立体130に供給される電力を制御することができる。制御部120はエアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認して、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0026】
制御部120は、少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。プロセッサは多数の論理ゲートのアレイによって具現することもでき、汎用のマイクロプロセッサ及びこのマイクロプロセッサで実行可能なプログラムを保存しているメモリの組合せによって具現することもできる。また、他の形態のハードウェアによって具現することもできることは本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解可能である。
【0027】
ヒーター組立体130は、電源部110から供給された電力によって発熱することができる。ヒーター組立体130は電気抵抗性ヒーターであり得る。ヒーター組立体130は挿入空間104に挿入されたスティック200を加熱して、スティック200内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0028】
エアロゾル生成装置100は基板121を含むことができる。基板121はボディー10の内部に設けられ得る。基板121は、電気信号を伝達することができるように、回路が印刷され得る。ヒーター組立体130は基板121と電気的に連結され得る。電源部110及び制御部120は基板121と電気的に連結され得る。制御部120は基板121に実装されることができる。
【0029】
エアロゾル生成装置100はブリッジ150を含むことができる。ブリッジ150はボディー10の内部に設けられ得る。ブリッジ150はヒーター組立体130と基板121とを電気的に連結することができる。ブリッジ150はヒーター組立体130と基板121との間に配置され得る。ブリッジ150は電気伝導性パターンを含むことができる。ブリッジ150は熱伝導性の低い材料で形成され得る。ブリッジ150はヒーター組立体130の熱伝導性よりも低い熱伝導性を有する素材から製造され得る。ブリッジ150は、ヒーター組立体130の抵抗温度係数(TCR;Temperature Coefficient of Resistance)よりも低い抵抗温度係数を有する素材から製造され得る。
【0030】
したがって、電力をブリッジ150を介してヒーター組立体に伝達しながら、ヒーター組立体130から発生してからブリッジ150を介してヒーター組立体130に伝達される熱の量を減少させることにより、基板121が過熱して故障することを防止することができる。また、ヒーター組立体130以外の周辺を加熱することを防止することができる。
【0031】
カートリッジ140は内部に液体組成物を貯蔵することができる。カートリッジ140は液体組成物を加熱してエアロゾルを生成することができる。カートリッジ140は、エアロゾルを生成するための芯と、ヒーターと、を含むことができる。芯は液体組成物を受けることができる。ヒーターは芯を加熱してエアロゾルを生成することができる。空気はカートリッジ140を通過することができる。カートリッジ140を通過する空気は、カートリッジ140から生成されたエアロゾルを伴い、スティック200を介して使用者に伝達されることができる。カートリッジ140はカートマイザー(cartomizer)又はアトマイザー(atomizer)と言える。
【0032】
図3を参照すると、パイプ101は内部に挿入空間104を有するように中空に形成され得る。挿入空間104はパイプ101の一側及び他側に開口し得る。挿入空間104の一側は外部に開口し得る。スティック200(図2参照)は挿入空間104の開口を通してパイプ101の内部に挿入され得る。挿入空間104は上下に長い円筒形状を有し得る。
【0033】
パイプ101は、第1パイプ部102と、第2パイプ部103と、を含むことができる。第1パイプ部102と第2パイプ部103とは互いに結合又は組立されてパイプ101を形成することができる。第1パイプ部102は第2パイプ部103の上側に位置し得る。第1パイプ部102の内周面は挿入空間104の上部を取り囲み、第2パイプ部103の内周面は挿入空間104の下部を取り囲むことができる。第2パイプ部103の下端は開口して流入口105を形成し得る。流入口105は挿入空間104と連通することができる。空気は流入口105を通して挿入空間104に流入することができる。
【0034】
ヒーター組立体130はパイプ101の内部に配置されて固定されることができる。ヒーター組立体130の上端周囲はパイプ101の上端周囲によって覆われ得る。ヒーター組立体130の外周面はパイプ101の内周面によって覆われ得る。ヒーター組立体130は挿入空間104の少なくとも一部を取り囲むことができる。ヒーター組立体130の内周面は挿入空間104を形成することができる。ヒーター組立体130は挿入空間104を加熱することができる。
【0035】
図4及び図5を参照すると、ヒーター組立体130は、インナーパイプ131と、インナーパイプ131の外側に配置されるレイヤー132と、を含むことができる。
【0036】
インナーパイプ131は中空の円筒形状を有し得る。インナーパイプ131は上下に開口し得る。インナーパイプ131は挿入空間104の少なくとも一部を取り囲むことができる。
【0037】
インナーパイプ131は、垂直部1311と、リム部1312と、を含むことができる。垂直部1311は一側に長く延び得る。垂直部1311は中空の円筒形状を有し得る。垂直部1311は挿入空間104の少なくとも一部を取り囲むことができる。リム部1312は垂直部1311の一端から半径外側方向に延び得る。リム部1312は垂直部1311の周囲に沿って延び得る。
【0038】
レイヤー132は中空の円筒形状を有し得る。レイヤー132は垂直部1311の外周面を取り囲んで結合されることができる。レイヤー132の一端はリム部1312に隣接して配置され得る。リム部1312は、レイヤー132の一端がインナーパイプ131から上側に離脱することを防止することができる。
【0039】
レイヤー132は、第1レイヤー1321と、第2レイヤー1322と、を含むことができる。第1レイヤー1321と第2レイヤー1322とは重畳して結合されることができる。第1レイヤー1321及び第2レイヤー1322はフレキシブル(Flexible)であり得る。第1レイヤー1321は垂直部1311の外周面を取り囲んで結合されることができる。第2レイヤー1322は第1レイヤー1321の外周面を取り囲んで結合されることができる。第1レイヤー1321は垂直部1311と第2レイヤー1322との間に配置され得る。
【0040】
図6は第2レイヤー1322の切開図である。図6を参照すると、インナーパイプ131は熱伝導性基材で形成され得る。インナーパイプ131は導体又は不導体から製作され、優れた熱伝導性を有する多様な適切な物質から製作され得る。インナーパイプ131は、スティック200(図2参照)を収容する挿入空間104の形態を維持するために適切な強度を有し、発熱パターン133から熱を効果的に伝達するための適切な厚さを有し得る。
【0041】
第1レイヤー1321は発熱パターン133及びセンサーパターン134の内側を覆うことができる。第1レイヤー1321は電気絶縁性を有し得る。第1レイヤー1321は発熱パターン133から発生する熱に耐えることができる程度の耐熱性を有し得る。第1レイヤー1321は、紙、ガラス、セラミック、コートされた金属から製作され得る。第1レイヤー1321は多様な適切な物質から製作され、上述した例に限定されない。
【0042】
第2レイヤー1322は発熱パターン133及びセンサーパターン134の外側を覆うことができる。第2レイヤー1322は電気絶縁性を有し得る。第2レイヤー1321は発熱パターン133から発生する熱に耐えることができる程度の耐熱性を有し得る。第2レイヤー1322は断熱性を有し得る。第2レイヤー1322はヒーター組立体130から外部に放出される熱の損失を減少させることができる。
【0043】
ヒーター組立体130は発熱パターン133を含むことができる。発熱パターン133は第1レイヤー1321上に一体型に印刷され得る。発熱パターン133は第1レイヤー1321と第2レイヤー1322との間に形成され得る。発熱パターン133は電気抵抗性素子によって具現され得る。電気抵抗性発熱体は、電源部110から電力が供給され、電気抵抗性発熱体に電流が流れることによって発熱することができる。発熱パターン133は、アルミニウム、タングステン、金、白金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、又はこれらの組合せから製作され得る。発熱パターン133は合金を含むことができ、上述した例に限定されない。発熱パターン133の抵抗値は、電気抵抗性素子の構成物質、長さ、幅、厚さ又はパターンなどによって多様に設定することができる。
【0044】
発熱パターン133は抵抗温度係数の低い材料から製作され得る。抵抗温度係数が低ければ、加熱の際、電力損失が減少し、熱伝逹効率が向上することができる。
【0045】
例えば、発熱パターン133はコンスタンタン(Constantan)であり得る。コンスタンタンは、ニッケル及び銅がそれぞれ45%、55%の割合で組み合わせられた合金であり得る。コンスタンタンは、抵抗温度係数が0.000008であり、0に収斂し得る。
【0046】
よって、発熱パターン133が発熱して挿入空間104に熱を伝達する熱伝逹効率が向上することができる。
【0047】
ヒーター組立体130はセンサーパターン134を含むことができる。センサーパターン134は発熱パターン133と一緒に第1レイヤー1321に一体型に印刷され得る。センサーパターン134は第1レイヤー1321及び第2レーダー1322の間に位置し得る。センサーパターン134は抵抗温度係数を有する低抗体が印刷されることによって形成され得る。センサーパターン134は発熱パターン133に隣接して発熱パターン133の間に形成され得る。
【0048】
センサーパターン134は、セラミック、半導体、金属及びカーボンのうちの少なくとも1種の材料で形成され得る。センサーパターン134は、発熱パターン133と同様に、電気抵抗性素子又は電気伝導性素子から製作され得る。
【0049】
センサーパターン134の低抗体の電気抵抗は温度によって変化し得る。抵抗の変化は、センサーパターン134の低抗体上に電流を流し、電圧値の変化を測定することによって導出することができる。よって、温度変化によるセンサーパターン134の電気抵抗の変化を測定してヒーター組立体130の温度を測定することができる。しかしながら、これに限定されるものではなく、センサーパターン134の低抗体上に電圧を印加し、電流値の変化を測定することによって抵抗の変化を導出することもできる。
【0050】
第1端子133aは発熱パターン133の端部(又はチップ)に提供され得る。第1端子133aは発熱パターン133と電源部110とを電気的に連結することができる。第1端子133aは、電源部110から供給された電力を発熱パターン133に提供する電気接続端子に対応し得る。第1端子133aはヒーター組立体130から外部に露出され得る。
【0051】
第2端子134aはセンサーパターン134の端部(又はチップ)に形成され得る。第2端子134aはセンサーパターン134と電源部110とを電気的に連結することができる。第2端子134aは電源部110から供給された電力をセンサーパターン134に提供する電気接続端子に対応し得る。第2端子134aはヒーター組立体130から外部に露出され得る。
【0052】
端子部135はレイヤー132から一側に延び得る。端子部135はレイヤー132から露出され得る。発熱パターン133はレイヤー132から端子部135に延びて端子部135上に印刷され得る。第1端子133aは発熱パターン133の端部に形成され、端子部135に配置され得る。センサーパターン134はレイヤー132から端子部135に延びて端子部135上に印刷され得る。第2端子134aはセンサーパターン134の端部に提供され、端子部135に配置され得る。
【0053】
図7図9を参照すると、エアロゾル生成装置100は第1基板121を含むことができる。第1基板121は、各種の構成の動作を制御するように電気信号を伝達することができる。電気信号伝達のための回路パターンは第1基板121に形成され得る。第1基板121は電源部110及び制御部120と電気的に連結され得る。制御部120は第1基板121に実装され得る。第1基板121はメイン基板121と言える。
【0054】
エアロゾル生成装置100はブリッジ150を含むことができる。ブリッジ150はヒーター組立体130と第1基板121とを電気的に連結することができる。ブリッジ150の一端はヒーター組立体130の端子部135と結合されることができる。ブリッジ150の他端は第1基板121と結合されることができる。
【0055】
ブリッジ150は第2基板151を含むことができる。第2基板151は連結基板151と言える。第2基板151はヒーター組立体130から第1基板121まで延び得る。第2基板151はFPCB(Flexible Printed Circuit Board)で形成され得る。第2基板151はフレキシブルなので、エアロゾル生成装置100の内部に容易に設置可能である。
【0056】
ブリッジ150は、第2基板151上に印刷された連結パターン152を含むことができる。連結パターン152は第2基板151の一端から他端に延び得る。連結パターン152は電気伝導性素子から製作され得る。連結パターン152は第1端子133a及び第2端子134aに対応して複数として提供され得る。連結パターン152は電気絶縁性及び断熱性を有するレイヤーで覆われ得る。
【0057】
ブリッジ150は連結端子153を含むことができる。連結端子153はブリッジ150の一端に位置し得る。連結端子153は連結パターン152のそれぞれの一端に形成され得る。連結端子153は第1端子133a及び第2端子134aに対応して複数として提供され得る。連結端子153は端子部135の第1端子133a及び第2端子134aと接触して電気的に連結され得る。連結端子153は第1端子133a及び第2端子134aと結合又は接合されることができる。例えば、連結端子153は第1端子133a及び第2端子134aとソルダリング(Soldering)方式で接合されることができる。
【0058】
ブリッジ150はコネクタ154を含むことができる。コネクタ154は連結パターン152の他端に形成され得る。コネクタ154は、連結パターン152に対して、連結端子153と対向し得る。コネクタ154は第1基板121に結合されるので、ブリッジ150の連結パターン152と第1基板121とを結合させることができる。
【0059】
したがって、第1基板121とヒーター組立体130とは互いに電気的に連結されることができる。第1基板121と連結された電源部110は、ブリッジ150を介してヒーター組立体130に電力を供給することができる。
【0060】
ヒーター組立体130は、ブリッジ150の抵抗温度係数よりも低い抵抗温度係数を有する素材から製造され得る。発熱パターン133は、ブリッジ150の連結パターン152の抵抗温度係数よりも低い抵抗温度係数を有する素材から製造され得る。
【0061】
例えば、発熱パターン133は、抵抗温度係数が0.000008であり、0に収斂するコンスタンタンであり、ブリッジ150は、抵抗温度係数が0.006のニッケル、又は抵抗温度係数が0.00386の銅であり得る。発熱パターン133及びブリッジ150の連結パターン153の材料は上述したものに限定されない。抵抗温度係数が低いほど、熱伝逹効率が高く、可用電力の損失が減少することができる。また、抵抗温度係数が低いほど、電力を受けた発熱体の昇温速度が速くなることができる。
【0062】
連結パターン152は低い熱伝導性を有し得る。ブリッジ150は、ヒーター組立体130の熱伝導性よりも低い熱伝導性を有する素材から製造され得る。連結パターン152は、ヒーター組立体130の発熱パターン133の熱伝導性よりも低い熱伝導性を有する素材から製造され得る。連結パターン152の発熱量は、発熱パターン133の発熱量よりも少なくてもよい。連結パターン152は、断熱性を有するレイヤーで覆われ得る。
【0063】
したがって、ヒーター組立体130から発生した熱がブリッジ150を介して第1基板121に伝導される量を減らし、第1基板121が過熱して故障することを防止することができる。また、ヒーター組立体130を除いた他の部分が熱くなることを防止することができる。
【0064】
図1図9を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置100は、挿入空間104を含むボディー10と、熱伝導性を有し、前記挿入空間104を加熱するヒーター組立体130と、前記ボディー10に設置された第1基板121と、前記ヒーター組立体130と前記第1基板121とを電気的に連結するブリッジ150と、を含むことができきる。前記ブリッジ150の抵抗温度係数は、前記ヒーター組立体130の抵抗温度係数よりも低くてもよい。
【0065】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記挿入空間104を形成するインナーパイプ131と、前記インナーパイプ131を取り囲むフレキシブルな第1レイヤー1321及びフレキシブルな第2レイヤー1322と、前記第1レイヤー1321と前記第2レイヤー1322との間に配置され、前記ブリッジ150と連結される発熱パターン133と、を含むことができる。
【0066】
本開示の他の側面によれば、前記ブリッジ150は、前記ヒーター組立体130と前記第1基板121との間で延びる第2基板151と、前記第2基板151に印刷され、前記発熱パターン133の抵抗温度係数よりも低い抵抗温度係数を有する連結パターン152と、を含むことができる。
【0067】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記発熱パターン133の端部に提供された第1端子133aをさらに含むことができる。前記ブリッジは、前記連結パターンの一端に提供され、前記第1端子133aと電気的に接続される連結端子153を含むことができる。
【0068】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記第1レイヤー1321及び前記第2レイヤー1322から延びて前記ヒーター組立体130から露出される端子部135をさらに含み、前記第1端子133aは前記端子部135に配置され得る。
【0069】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記第1レイヤー1321と前記第2レイヤー1322との間に形成され、前記発熱パターン133に隣接して配置されて前記ヒーター組立体130の温度をセンシングするセンサーパターン134をさらに含むことができる。
【0070】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記センサーパターン134の一端に提供され、前記連結端子153と電気的に接続される第2端子134aをさらに含むことができる。
【0071】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーター組立体130は、前記第1レイヤー1321及び前記第2レイヤー1322から延びて前記ヒーター組立体130から露出され、前記第1端子及び前記第2端子は前記端子部に配置され得る。
【0072】
本開示の他の側面によれば、前記発熱パターン133は、コンスタンタン(Constantan)から製造され得る。
【0073】
本開示の他の側面によれば、前記第2基板151は、FPCB(Flexible Printed Circuit Board)であり得る。
【0074】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0075】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0076】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】