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特表2024-541375超音波溶接装置およびそれにより製造された電極組立体
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  • 特表-超音波溶接装置およびそれにより製造された電極組立体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】超音波溶接装置およびそれにより製造された電極組立体
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/536 20210101AFI20241031BHJP
   H01M 50/54 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/533 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
H01M50/536
H01M50/54
H01M50/533
H01M10/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528564
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 KR2022018000
(87)【国際公開番号】W WO2023101264
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0169084
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ギ フワン
【テーマコード(参考)】
5H028
5H043
【Fターム(参考)】
5H028AA05
5H028CC11
5H043AA19
5H043BA11
5H043EA06
5H043EA32
5H043EA39
5H043EA60
5H043HA17E
5H043JA01E
5H043JA12E
5H043LA02E
5H043LA21E
5H043LA22E
(57)【要約】
本発明の実施形態に係る超音波溶接装置は、電極組立体の複数の電極タブを溶接させることができる。前記超音波溶接装置は、前記複数の電極タブの一側に位置したアンビル(anvil)と、前記複数の電極タブを間に置いて前記アンビルと対向するホーン(horn)と、前記アンビルおよびホーンのうち少なくとも1つに備えられ、前記複数の電極タブに向かう突起部と、を含むことができる。前記突起部は、複数の第1突起が前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って配列されたインナ突起部と、前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナ突起部の両側に位置し、複数の第2突起が前記複数の第1突起よりも広い間隔で配列された1対のアウタ突起部と、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体の複数の電極タブを溶接させる超音波溶接装置であって、
前記複数の電極タブの一側に位置したアンビルと、
前記複数の電極タブを間に置いて前記アンビルと対向するホーンと、
前記アンビルおよび前記ホーンのうち少なくとも1つに備えられ、前記複数の電極タブに向かう突起部と、
を含み、
前記突起部は、
複数の第1突起が前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って配列されたインナ突起部と、
前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナ突起部の両側に位置し、複数の第2突起が前記複数の第1突起よりも広い間隔で配列された1対のアウタ突起部と、
を含む、超音波溶接装置。
【請求項2】
前記第1方向に対する前記突起部の長さは、前記電極タブの幅よりも小さい、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項3】
前記突起部の両端部と前記電極タブの両側縁部との間隔は、前記電極タブの幅の1/45~1/30である、請求項2に記載の超音波溶接装置。
【請求項4】
前記第1方向に対し、前記インナ突起部の長さは、前記アウタ突起部の長さよりも長い、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項5】
前記1対のアウタ突起部は、前記インナ突起部に対して対称形状を有する、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項6】
前記インナ突起部は、前記複数の第1突起が前記第1方向に沿って複数の列をなすように配列される、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項7】
前記アウタ突起部は、前記複数の第2突起が仮想の曲線に沿って配列される、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項8】
前記曲線は、楕円の一部である、請求項7に記載の超音波溶接装置。
【請求項9】
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少する、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項10】
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との最大距離は、前記第2方向に対する前記インナ突起部の幅の0.5倍~0.75倍である、請求項9に記載の超音波溶接装置。
【請求項11】
セパレータを間に置いて積層された複数の電極と、
前記複数の電極に連結された複数の電極タブと、
前記複数の電極タブが互いに溶接されて形成された被溶接部と、
を含み、
前記被溶接部には、
前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って延びたインナエンボスパターンと、
前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナエンボスパターンの両側に位置し、前記インナエンボスパターンよりも広い間隔で形成されたアウタエンボスパターンと、
が形成される、電極組立体。
【請求項12】
前記被溶接部は、
幅方向の両側の一部に備えられ、前記インナエンボスパターンおよび前記アウタエンボスパターンが形成されていないフラット部を含む、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項13】
前記フラット部の幅は、前記電極タブの幅の1/45~1/30である、請求項12に記載の電極組立体。
【請求項14】
前記第1方向に対し、前記インナエンボスパターンの長さは、前記アウタエンボスパターンの長さよりも長い、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項15】
前記1対のアウタエンボスパターンは、前記インナエンボスパターンに対して対称形状を有する、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項16】
前記インナエンボスパターンは、前記第1方向に沿って複数の列をなす、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項17】
前記アウタエンボスパターンは、仮想の曲線に沿って形成される、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項18】
前記曲線は、楕円の一部である、請求項17に記載の電極組立体。
【請求項19】
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少する、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項20】
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの最大距離は、前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンの幅の0.5倍~0.75倍である、請求項19に記載の電極組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年11月30日付けの韓国特許出願第10-2021-0169084号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、電極組立体の複数の電極タブを溶接させる超音波溶接装置、および前記超音波溶接装置により製造された電極組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、一次電池とは異なって再充電が可能であり、また、小型および大容量化の可能性により、近年多く研究開発されている。モバイル機器に対する技術開発および需要が増加するにつれ、エネルギー源としての二次電池の需要が急激に増加している。
【0004】
二次電池は、電池ケースの形状に応じて、コイン型電池、円筒型電池、角型電池、およびパウチ型電池に分類される。二次電池において、電池ケースの内部に取り付けられる電極組立体は、電極およびセパレータの積層構造からなる充放電可能な発電素子である。
【0005】
電極組立体は、活物質が塗布されたシート状の正極と負極との間にセパレータを介在して巻き取ったゼリーロール(Jelly-roll)型、複数の電極をセパレータが介在された状態で順次積層したスタック型、およびスタック型の単位セルを長さの長い分離フィルムで巻き取ったスタック&フォールディング(Stack & Folding)型に概ね分類することができる。
【0006】
特に、スタック型やスタック&フォールディング型の電極組立体は、複数の電極に連結された電極タブを含み、前記複数の電極タブは、超音波溶接装置により互いに溶接されるのが一般的である。しかし、前記電極タブは、数マイクロメートルの厚さを有するため、超音波溶接された部分が外乱などにより破断しやすい懸念がある。したがって、このような懸念を解消するための超音波溶接装置が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする一課題は、複数の電極タブが溶接された被溶接部に破断やクラックが発生する懸念を最小化する超音波溶接装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、前記超音波溶接装置により製造された電極組立体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る超音波溶接装置は、電極組立体の複数の電極タブを溶接させることができる。前記超音波溶接装置は、前記複数の電極タブの一側に位置したアンビル(anvil)と、前記複数の電極タブを間に置いて前記アンビルと対向するホーン(horn)と、前記アンビルおよび前記ホーンのうち少なくとも1つに備えられ、前記複数の電極タブに向かう突起部と、を含むことができる。前記突起部は、複数の第1突起が前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って配列されたインナ突起部と、前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナ突起部の両側に位置し、複数の第2突起が前記複数の第1突起よりも広い間隔で配列された1対のアウタ突起部と、を含むことができる。
【0009】
前記第1方向に対する前記突起部の長さは、前記電極タブの幅よりも小さくてもよい。
前記突起部の両端部と前記電極タブの両側縁部との間隔は、前記電極タブの幅の1/45~1/30であってもよい。
【0010】
前記第1方向に対し、前記インナ突起部の長さは、前記アウタ突起部の長さよりも長くてもよい。
前記1対のアウタ突起部は、前記インナ突起部に対して対称形状を有することができる。
【0011】
前記インナ突起部は、前記複数の第1突起が前記第1方向に沿って複数の列をなすように配列されることができる。
前記アウタ突起部は、前記複数の第2突起が仮想の曲線に沿って配列されることができる。
【0012】
前記曲線は、楕円の一部であってもよい。
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少することができる。
【0013】
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との最大距離は、前記第2方向に対する前記インナ突起部の幅の0.5倍~0.75倍であってもよい。
【0014】
本発明の実施形態に係る電極組立体は、セパレータを間に置いて積層された複数の電極と、前記複数の電極に連結された複数の電極タブと、前記複数の電極タブが互いに溶接されて形成された被溶接部と、を含むことができる。前記被溶接部には、前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って延びたインナエンボスパターンと、前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナエンボスパターンの両側に位置し、前記インナエンボスパターンよりも広い間隔で形成されたアウタエンボスパターンと、が形成されることができる。
【0015】
前記被溶接部は、幅方向の両側の一部に備えられ、前記インナエンボスパターンおよび前記アウタエンボスパターンが形成されていないフラット部を含むことができる。
【0016】
前記フラット部の幅は、前記電極タブの幅の1/45~1/30であってもよい。
前記第1方向に対し、前記インナエンボスパターンの長さは、前記アウタエンボスパターンの長さよりも長くてもよい。
【0017】
前記1対のアウタエンボスパターンは、前記インナエンボスパターンに対して対称形状を有することができる。
前記インナエンボスパターンは、前記第1方向に沿って複数の列をなすことができる。
【0018】
前記アウタエンボスパターンは、仮想の曲線に沿って形成されることができる。
前記曲線は、楕円の一部であってもよい。
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少することができる。
【0019】
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの最大距離は、前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンの幅の0.5倍~0.75倍であってもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の好ましい実施形態によると、アウタエンボスパターンに含まれた複数の第2エンボス間の間隔は、インナエンボスパターンをなす複数の第1エンボス間の間隔よりも大きくてもよい。これにより、溶接された境界部に外乱により破断やクラックが発生する可能性を低くし、破断やクラックが発生しても破断やクラックが拡張されるのを最小化することができる。
【0021】
また、アウタエンボスパターンは、曲線に沿って形成されることができる。これにより、溶接された境界部に外乱により破断やクラックが発生する可能性をさらに低くし、破断やクラックが発生しても破断やクラックが拡張されるのを最小化することができる。
【0022】
また、被溶接部の幅方向の両側の一部にはエンボスパターンが形成されないため、被溶接部の両側縁部に破断やクラックが発生する懸念を最小化することができる。
その他にも、本発明の好ましい実施形態に係る構成から当業者が容易に予測可能な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の好ましい実施形態を例示するものであり、後述する発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は、その図面に記載された事項のみに限定して解釈してはならない。
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係る超音波溶接装置の概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係る突起部を拡大図示した図である。
図3】本発明の他の実施形態に係る電極組立体の斜視図である。
図4】本発明の他の実施形態に係る電極組立体の被溶接部の平面図である。
図5】本発明の比較例に係る突起部を拡大図示した図である。
図6】本発明の比較例に係る電極組立体の被溶接部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように、本発明の好ましい実施形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、種々の異なる形態で実現されてもよく、以下の実施形態により制限または限定されるものではない。
【0026】
本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分または本発明の要旨を不要に濁す恐れがある関連の公知技術に関する詳細な説明は省略し、本明細書において、各図面の構成要素に参照符号を付するに際し、明細書の全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の参照符号を付するようにする。
【0027】
また、本明細書および特許請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常的もしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念に解釈すべきである。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態に係る超音波溶接装置の概略図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る突起部を拡大図示した図である。
本実施形態に係る超音波溶接装置100(以下、溶接装置)は、電極組立体10の複数の電極タブ13を互いに溶接させることができる。溶接装置100は、複数の電極タブ13を溶接して被溶接部14(図3参照)を形成することができる。すなわち、被溶接部14は、複数の電極タブ13が互いに溶接された部分であってもよい。
【0029】
より詳細には、前記溶接装置100は、複数の電極タブ13の一側に位置したアンビル(anvil)110と、複数の電極タブ13を間に置いてアンビル110と対向するホーン(horn)120と、アンビル110およびホーン120のうち少なくとも1つに備えられ、複数の電極タブ13に向かう突起部130と、を含むことができる。
【0030】
アンビル110は、複数の電極タブ13の下側に位置し、ホーン120は、複数の電極タブ13の上側に位置することができる。
アンビル110およびホーン120の相互間の距離は調節されることができる。一例として、ホーン120は、アンビル110に対する距離が調節可能に構成されることができる。これにより、複数の電極タブ13はアンビル110とホーン120との間で加圧されることができ、この状態で、ホーン120が高周波で振動して複数の電極タブ13を溶接させることができる。より詳細には、ホーン120には、振動子で発生した超音波がブースタで増幅されて伝達されることができる。したがって、ホーン120は、アンビル110上に置かれた複数の電極タブ13を一定の荷重で加圧するとともに、前記ブースタから伝達された増幅された超音波を電極タブ13に印加させることで、複数の電極タブ13を溶接させることができる。前記超音波振動子およびブースタの構成および作用は周知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0031】
突起部130は、アンビル110およびホーン120のうち少なくとも1つに備えられることができる。以下、アンビル110およびホーン120それぞれに突起部130が備えられた場合を例に挙げて説明する。
【0032】
各突起部130は、複数の電極タブ13に向かうことができる。より詳細には、1つの突起部130は、アンビル110の底面に備えられ、他の突起部130は、ホーン120の底面に備えられることができる。アンビル110に備えられた突起部130は、複数の電極タブ13のうち下側の最外側電極タブに向かい、ホーン120に備えられた突起部130は、複数の電極タブ13のうち上側の最外側電極タブに向かうことができる。アンビル110に備えられた突起部130は、複数の電極タブ13を下側から押し、ホーン120に備えられた突起部130は、複数の電極タブ13を上側から押すことができる。
【0033】
突起部130は、電極タブ13に向かって突出した複数の突起141、151を含むことができる。複数の突起141、151は、後述するインナ突起部140に含まれた複数の第1突起141と、後述するアウタ突起部150に含まれた複数の第2突起151と、を含むことができる。第1突起141と第2突起151は、互いに同一の大きさおよび形状を有することができるが、これに限定されない。
【0034】
各突起141、151は、電極タブ13に近づくほど断面積が狭くなることができる。例えば、各突起141、151は、ほぼ多角錐形状を有することができる。
【0035】
複数の電極タブ13が溶接されて形成される被溶接部14(図3参照)には、前記複数の突起131、141と対応する複数のエンボス(embo)パターン20、30(図4参照)が形成されることができる。それについては、後ほど詳しく説明する。
【0036】
より詳細には、突起部130は、複数の第1突起141が電極タブ13の幅方向と平行な第1方向(図2のx軸と平行な方向)に沿って配列されたインナ突起部140と、前記第1方向と直交する第2方向(図2のy軸と平行な方向)に対してインナ突起部140の両側に位置し、複数の第2突起151が複数の第1突起141よりも広い間隔で配列された1対のアウタ突起部150と、を含むことができる。
【0037】
インナ突起部140は、複数の第1突起141がグループ化して形成されることができる。インナ突起部140は、複数の第1突起141が前記第1方向に対して少なくとも1つの列をなすように配列されることができる。好ましくは、インナ突起部140は、複数の第1突起141が前記第1方向に対して複数の列をなすように配列されることができる。
【0038】
1対のアウタ突起部150は、インナ突起部140に対して対称形状を有することができる。ただし、これに限定されない。
各アウタ突起部150は、複数の第2突起151がグループ化して形成されることができる。各アウタ突起部150は、複数の第2突起151が仮想の曲線CL1に沿って配列されることができる。すなわち、各アウタ突起部150は、曲線CL1に沿って形成されることができる。前記曲線CL1は、楕円(Ellipse)の一部をなすことができる。
【0039】
複数の第2突起151がなす列の個数は、複数の第1突起141がなす列の個数よりも少なくてもよい。例えば、複数の第2突起151は、前記曲線CL1に沿って1つの列をなすように配列され、複数の第1突起141は、前記第1方向に沿って複数の列をなすように配列されることができる。
【0040】
アウタ突起部150が曲線CL1に沿って形成されることで、後述するアウタエンボスパターン30(図4参照)も曲線CL2に沿って形成されることができる。
【0041】
アウタ突起部150に含まれた複数の第2突起151間の間隔gは、インナ突起部140に含まれた複数の第1突起141間の間隔よりも広くてもよい。例えば、複数の第1突起141は、互いに隣接して配置されることで間隔を形成しなくてもよく、複数の第2突起151間の間隔は、各第2突起151の幅以上であってもよい。
【0042】
前記第1方向に対し、インナ突起部140の長さL11は、アウタ突起部150の長さL12よりも長くてもよい。前記第1方向に対し、インナ突起部140の長さL11は、突起部130の長さを意味し得る。
【0043】
前記第1方向に対する突起部130の長さは、電極タブ13の幅wよりも小さくてもよい。すなわち、前記第1方向に対するインナ突起部140の長さL11は、電極タブ13の幅wよりも小さくてもよい。
【0044】
より詳細には、突起部130の両端部と電極タブ13の両側縁部との間には、所定の間隔d12が形成されることができる。前記間隔d12は、電極タブ13の幅wの1/45~1/30であってもよい。例えば、電極タブ13の幅wは約45mmであり、前記間隔d12は約1mm~1.5mmであってもよい。
【0045】
これにより、複数の電極タブ13を信頼性よく溶接しながらも、後述する被溶接部14(図4参照)の幅方向の両側縁部にエンボスパターン20、30が形成されていないフラット部14aが形成されることができる。
【0046】
前記第2方向に対するインナ突起部140とアウタ突起部150との距離d11は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少することができる。したがって、インナ突起部140とアウタ突起部150の前記第2方向に対する距離d11は、前記第1方向に対する突起部130の中央部において最大距離dm1となることができる。
【0047】
前記第2方向に対するインナ突起部140とアウタ突起部150との最大距離dm1は、前記第2方向に対するインナ突起部140の幅w1の0.5倍~0.75倍であってもよい。例えば、インナ突起部140の幅w1は約4mmであってもよく、インナ突起部140とアウタ突起部150との最大距離dm1は約2mm~3mmであってもよい。
【0048】
これにより、複数の電極タブ13を信頼性よく溶接しながらも、後述する被溶接部14(図4参照)に発生し得る破断やクラックが拡張されるのを防止することができる。
【0049】
図3は、本発明の他の実施形態に係る電極組立体の斜視図であり、図4は、本発明の他の実施形態に係る電極組立体の被溶接部の平面図である。
以下、前述した超音波溶接装置100により製造された電極組立体10を本発明の他の実施形態として説明する。
【0050】
本実施形態に係る電極組立体10は、セパレータ12を間に置いて積層された複数の電極11と、複数の電極11に連結された複数の電極タブ13と、複数の電極タブ13が互いに溶接されて形成された被溶接部14と、を含むことができる。
【0051】
電極11は、金属箔または金属メッシュ状の電極集電体に活物質スラリーが塗布されて形成されることができる。電極11は正極または負極に区分することができ、正極の電極集電体はアルミニウム材質を含み、負極の電極集電体は銅材質を含むことができる。正極および負極は、セパレータ12を間に置いて交互に積層されることができる。
【0052】
電極タブ13は、電極11から突出し、電極リード15とともに、電極組立体10の内部と外部との間に電子が移動可能な経路として作用することができる。
複数の電極12のうち正極に連結された複数の電極タブ13と負極に連結された複数の電極タブ13は、図3に示されたように、電極組立体10に対して互いに同一の方向に突出することができる。ただし、これに限定されず、正極に連結された複数の電極タブ13と負極に連結された複数の電極タブ13が、電極組立体10に対して互いに反対方向に突出することも可能であることはいうまでもない。
【0053】
複数の電極タブ13の一部は、互いに溶接されることで被溶接部14を形成することができる。複数の電極タブ13は、被溶接部14側に行くほど互いに近づくことができる。被溶接部14の幅は、電極タブ12の幅と同一であってもよい。被溶接部14は、前述した超音波溶接装置100により形成されることができる。
【0054】
複数の電極タブ13、より詳細には、被溶接部14には、電極リード15がスポット(Spot)溶接などにより連結されることができる。電極組立体10が電池ケース(図示せず)に収容される際に、電極リード15の一端は複数の電極タブ15と連結され、他端は前記電池ケースの外部に突出することができる。
【0055】
電極リード15の一部は、絶縁部16により周りが取り囲まれることができる。例えば、絶縁部16は、絶縁テープを含むことができる。絶縁部16は、電極組立体10で発生する電気が電極リード15を介して電池ケースに流れるのを防止することができる。これは周知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
【0056】
一方、図4を参照すると、被溶接部14には、エンボスパターン(embo pattern)20、30が形成されることができる。前記エンボスパターン20、30は、超音波溶接装置10の突起部130により形成されることができる。エンボスパターン20、30の特徴は、前述した突起部130の特徴と対応することができる。
【0057】
エンボスパターン20、30は、複数のエンボス21、31を含むことができる。複数のエンボス21、31は、後述するインナエンボスパターン20に含まれた複数の第1エンボス21と、後述するアウタエンボスパターン30に含まれた複数の第2エンボス31と、を含むことができる。第1エンボス21と第2エンボス31は、互いに同一の大きさおよび形状を有することができるが、これに限定されない。
【0058】
エンボスパターン20、30は、超音波溶接装置10のインナ突起部140により形成されたインナエンボスパターン20と、超音波溶接装置10のアウタ突起部150により形成されたアウタエンボスパターン30と、を含むことができる。
【0059】
以下、図2および図4を共に参照してより詳細に説明する。
被溶接部14には、電極タブ13の幅方向と平行な第1方向(図4のx軸と平行な方向)に沿って延びたインナエンボスパターン20と、前記第1方向と直交する第2方向(図4のy軸と平行な方向)に対してインナエンボスパターン20の両側に位置し、インナエンボスパターン20よりも広い間隔で形成されたアウタエンボスパターン30と、が形成されることができる。
【0060】
インナエンボスパターン20は、複数の第1エンボス21がグループ化して形成されることができる。インナエンボスパターン20は、複数の第1エンボス21が前記第1方向に対して少なくとも1つの列をなすように配列されることができる。好ましくは、インナエンボスパターン20は、複数の第1エンボス21が前記第1方向に対して複数の列をなすように配列されることができる。
【0061】
1対のアウタエンボスパターン30は、インナエンボスパターン20に対して対称形状を有することができる。ただし、これに限定されない。
1対のアウタエンボスパターン30は、溶接された境界部をなすことができる。
【0062】
各アウタエンボスパターン30は、複数の第2エンボス31がグループ化して形成されることができる。各アウタエンボスパターン30は、複数の第2エンボス31が仮想の曲線CL2に沿って配列されることができる。すなわち、各アウタエンボスパターン30は、曲線CL2に沿って形成されることができる。前記曲線CL2は、楕円(Ellipse)の一部をなすことができる。前記曲線CL2は、超音波溶接装置100のアウタ突起部150がなす曲線CL1と対応することができる。
【0063】
複数の第2エンボス31がなす列の個数は、複数の第1エンボス21がなす列の個数よりも少なくてもよい。例えば、複数の第2エンボス31は、前記曲線CL2に沿って1つの列をなすように配列され、複数の第1エンボス21は、前記第1方向に沿って複数の列をなすように配列されることができる。
【0064】
アウタエンボスパターン30が曲線CL2に沿って形成されるため、溶接された境界部は曲線をなすことができる。
アウタエンボスパターン30に含まれた複数の第2エンボス31間の間隔g2は、インナエンボスパターン20に含まれた複数の第1エンボス21間の間隔g1よりも広くてもよい。
【0065】
これにより、溶接された境界部に外乱により破断やクラックが発生する懸念を低くすることができ、破断やクラックが発生しても前記破断やクラックが拡張されるのを制限することができる。
【0066】
前記第1方向に対し、インナエンボスパターン20の長さL21は、アウタエンボスパターン30の長さL22よりも長くてもよい。インナエンボスパターン20の長さL21は、超音波溶接装置100のインナ突起部140の長さL11と同一またはそれより若干短くてもよい。アウタエンボスパターン30の長さL22は、超音波溶接装置100のアウタ突起部150の長さL12と同一またはそれより若干短くてもよい。
前記第1方向に対し、インナエンボスパターン20の長さL21は、エンボスパターン20、30の長さを意味し得る。
【0067】
前記第1方向に対するエンボスパターン20、30の長さは、電極タブ13の幅wよりも小さくてもよい。すなわち、前記第1方向に対するインナエンボスパターン20の長さL11は、被溶接部14の幅wよりも小さくてもよい。
【0068】
被溶接部14は、幅方向の両側の一部に備えられ、インナエンボスパターン20およびアウタエンボスパターン30が形成されていないフラット部14aを含むことができる。被溶接部14の幅方向の両側の一部には、エンボスパターン20、30が形成されていなくてもよい。これにより、エンボスパターン20、30は、被溶接部14の幅方向の両側縁部を侵すかまたは両側縁部に隣接して形成されず、被溶接部14の幅方向の両側縁部にクラック(crack)や破断などの損傷が発生する懸念を最小化することができる。
【0069】
フラット部14aの幅d22は、電極タブ13の幅w、すなわち、被溶接部14の幅wの1/45~1/30であってもよい。例えば、電極タブ13の幅wは約45mmであり、フラット部14aの幅d22は1mm~1.5mmであってもよい。
【0070】
これにより、被溶接部14が安定的に維持されながらも、被溶接部14の幅方向の両側縁部にクラックや破断などの損傷が発生する懸念を最小化することができる。仮にフラット部14aの幅d22が電極タブ13の幅wの1/45未満である場合には、エンボスパターン20、30が被溶接部14の幅方向の両側縁部と過度に隣接し、被溶接部14の幅方向の両側縁部にクラックや破断などの損傷が発生する懸念がある。その逆に、フラット部14aの幅d22が電極タブ13の幅wの1/30超過である場合には、複数の電極タブ13間の溶接力が弱くなり、被溶接部14が安定的に維持できなくなり得る。
【0071】
前記第2方向に対するインナエンボスパターン20とアウタエンボスパターン30との距離d21は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少することができる。したがって、インナエンボスパターン20とアウタエンボスパターン30の前記第2方向に対する距離d21は、前記第1方向に対する被溶接部14の中央部において最大距離dm2となることができる。
【0072】
前記第2方向に対するインナエンボスパターン20とアウタエンボスパターン30との最大距離dm2は、前記第2方向に対するインナエンボスパターン20の幅w2の0.5倍~0.75倍であってもよい。例えば、インナエンボスパターン20の幅w2は約4mmであってもよく、インナエンボスパターン20とアウタエンボスパターン30との最大距離dm2は約2mm~3mmであってもよい。
【0073】
これにより、インナエンボスパターン20に発生し得る破断やクラックが拡張されるのを制限しながらも、被溶接部14が安定的に維持されることができる。仮に前記最大距離dm2がインナエンボスパターン20の幅w2の0.5倍未満である場合には、アウタエンボスパターン30がなすラインが曲線CL2ではなく直線に近くなるため、インナエンボスパターン20に発生し得る破断やクラックが拡張されるのを制限する効果が発揮され難くなり得る。その逆に、前記最大距離dm2がインナエンボスパターン20の幅w2の0.75倍超過である場合には、エンボスパターン20、30の単位面積当たりの配置密度が過度に低くなって、複数の電極タブ13間の溶接力が弱くなり、被溶接部14が安定的に維持できなくなり得る。
【0074】
図5は、本発明の比較例に係る突起部を拡大図示した図であり、図6は、本発明の比較例に係る電極組立体の被溶接部の平面図である。
図5および図6を参照すると、比較例に係る突起部130'の長さLは、被溶接部14'の幅wと同一またはそれより大きくなり得る。したがって、前記突起部130'により被溶接部14'に形成されるエンボスパターン20'は、被溶接部14'の幅方向の両側縁部を侵すかまたは前記両側縁部と隣接し得る。このため、被溶接部14'の幅方向の両側縁部にクラックや破断などの損傷が発生する可能性が高い。
【0075】
また、前記突起部130'に含まれた複数の突起131'は、一定の間隔で配列され得る。したがって、被溶接部14'に形成されるエンボスパターン20'に含まれた複数のエンボス21'も一定の間隔で配列され、溶接された境界部が直線をなし得る。
【0076】
このため、エンボスパターン20'の境界に破断やクラックが発生しやすく、前記破断やクラックが速く拡張され得るという問題がある。
このような比較例から、当業者であれば、本発明の構成および効果をより容易に理解することができるであろう。
【0077】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正および変形が可能である。
【0078】
したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0079】
本発明の保護範囲は後述の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0080】
10:電極組立体
11:電極
12:セパレータ
13:電極タブ
14:被溶接部
15:電極リード
20:インナエンボスパターン
21:第1エンボス
30:アウタエンボスパターン
31:第2エンボス
100:超音波溶接装置
110:アンビル
120:ホーン
130:突起部
140:インナ突起部
141:第1突起
150:アウタ突起部
151:第2突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体の複数の電極タブを溶接させる超音波溶接装置であって、
前記複数の電極タブの一側に位置したアンビルと、
前記複数の電極タブを間に置いて前記アンビルと対向するホーンと、
前記アンビルおよび前記ホーンのうち少なくとも1つに備えられ、前記複数の電極タブに向かう突起部と、
を含み、
前記突起部は、
複数の第1突起が前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って配列されたインナ突起部と、
前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナ突起部の両側に位置し、複数の第2突起が前記複数の第1突起よりも広い間隔で配列された1対のアウタ突起部と、
を含む、超音波溶接装置。
【請求項2】
前記第1方向に対する前記突起部の長さは、前記電極タブの幅よりも小さい、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項3】
前記突起部の両端部と前記電極タブの両側縁部との間隔は、前記電極タブの幅の1/45~1/30である、請求項2に記載の超音波溶接装置。
【請求項4】
前記第1方向に対し、前記インナ突起部の長さは、前記アウタ突起部の長さよりも長い、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項5】
前記1対のアウタ突起部は、前記インナ突起部に対して対称形状を有する、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項6】
前記インナ突起部は、前記複数の第1突起が前記第1方向に沿って複数の列をなすように配列される、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項7】
前記アウタ突起部は、前記複数の第2突起が仮想の曲線に沿って配列される、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項8】
前記曲線は、楕円の一部である、請求項7に記載の超音波溶接装置。
【請求項9】
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少する、請求項1に記載の超音波溶接装置。
【請求項10】
前記第2方向に対する前記インナ突起部と前記アウタ突起部との最大距離は、前記第2方向に対する前記インナ突起部の幅の0.5倍~0.75倍である、請求項9に記載の超音波溶接装置。
【請求項11】
セパレータを間に置いて積層された複数の電極と、
前記複数の電極に連結された複数の電極タブと、
前記複数の電極タブが互いに溶接されて形成された被溶接部と、
を含み、
前記被溶接部には、
前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って延びたインナエンボスパターンと、
前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナエンボスパターンの両側に位置し、前記インナエンボスパターンよりも広い間隔で形成された1対のアウタエンボスパターンと、
が形成される、電極組立体。
【請求項12】
前記被溶接部は、
幅方向の両側の一部に備えられ、前記インナエンボスパターンおよび前記アウタエンボスパターンが形成されていないフラット部を含む、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項13】
前記フラット部の幅は、前記電極タブの幅の1/45~1/30である、請求項12に記載の電極組立体。
【請求項14】
前記第1方向に対し、前記インナエンボスパターンの長さは、前記アウタエンボスパターンの長さよりも長い、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項15】
前記1対のアウタエンボスパターンは、前記インナエンボスパターンに対して対称形状を有する、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項16】
前記インナエンボスパターンは、前記第1方向に沿って複数の列をなす、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項17】
前記アウタエンボスパターンは、仮想の曲線に沿って形成される、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項18】
前記曲線は、楕円の一部である、請求項17に記載の電極組立体。
【請求項19】
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの距離は、前記第1方向に対して外側に行くほど減少する、請求項11に記載の電極組立体。
【請求項20】
前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンと前記アウタエンボスパターンとの最大距離は、前記第2方向に対する前記インナエンボスパターンの幅の0.5倍~0.75倍である、請求項19に記載の電極組立体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明の実施形態に係る電極組立体は、セパレータを間に置いて積層された複数の電極と、前記複数の電極に連結された複数の電極タブと、前記複数の電極タブが互いに溶接されて形成された被溶接部と、を含むことができる。前記被溶接部には、前記電極タブの幅方向と平行な第1方向に沿って延びたインナエンボスパターンと、前記第1方向と直交する第2方向に対して前記インナエンボスパターンの両側に位置し、前記インナエンボスパターンよりも広い間隔で形成された1対のアウタエンボスパターンと、が形成されることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
複数の電極タブ13が溶接されて形成される被溶接部14(図3参照)には、前記複数の突起141151と対応する複数のエンボス(embo)パターン20、30(図4参照)が形成されることができる。それについては、後ほど詳しく説明する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
電極タブ13は、電極11から突出し、電極リード15とともに、電極組立体10の内部と外部との間に電子が移動可能な経路として作用することができる。
複数の電極11のうち正極に連結された複数の電極タブ13と負極に連結された複数の電極タブ13は、図3に示されたように、電極組立体10に対して互いに同一の方向に突出することができる。ただし、これに限定されず、正極に連結された複数の電極タブ13と負極に連結された複数の電極タブ13が、電極組立体10に対して互いに反対方向に突出することも可能であることはいうまでもない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
複数の電極タブ13の一部は、互いに溶接されることで被溶接部14を形成することができる。複数の電極タブ13は、被溶接部14側に行くほど互いに近づくことができる。被溶接部14の幅は、電極タブ13の幅と同一であってもよい。被溶接部14は、前述した超音波溶接装置100により形成されることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
複数の電極タブ13、より詳細には、被溶接部14には、電極リード15がスポット(Spot)溶接などにより連結されることができる。電極組立体10が電池ケース(図示せず)に収容される際に、電極リード15の一端は複数の電極タブ13と連結され、他端は前記電池ケースの外部に突出することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
一方、図4を参照すると、被溶接部14には、エンボスパターン(embo pattern)20、30が形成されることができる。前記エンボスパターン20、30は、超音波溶接装置100の突起部130により形成されることができる。エンボスパターン20、30の特徴は、前述した突起部130の特徴と対応することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
エンボスパターン20、30は、超音波溶接装置100のインナ突起部140により形成されたインナエンボスパターン20と、超音波溶接装置10のアウタ突起部150により形成されたアウタエンボスパターン30と、を含むことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
前記第1方向に対するエンボスパターン20、30の長さは、電極タブ13の幅wよりも小さくてもよい。すなわち、前記第1方向に対するインナエンボスパターン20の長さL21は、被溶接部14の幅wよりも小さくてもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】