IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ レイトラム,エル.エル.シー.の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】コンベヤベルト用の締結システム
(51)【国際特許分類】
   F16G 3/00 20060101AFI20241031BHJP
   F16G 3/06 20060101ALI20241031BHJP
   F16G 3/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
F16G3/00 A
F16G3/06
F16G3/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529519
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 US2022050856
(87)【国際公開番号】W WO2023096962
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】63/282,260
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】デグルート,マイケル ヘンドリック
(72)【発明者】
【氏名】ナザール,ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】ハニーカット,ジュニア,ジェームス アール.
(72)【発明者】
【氏名】バチェルダー,ジェフ
(72)【発明者】
【氏名】ハルショフ,ゲルコ
(72)【発明者】
【氏名】シュプレンケラー,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ヴー,コイ
(57)【要約】
可撓性コンベヤベルトセグメントの2つの対向する端部を接合するための締結システムは、可撓性コンベヤベルトセグメントの対面する端部に埋め込まれ、対面する端部から延在する剛性コネクタの嵌合するセットを含む。剛性コネクタは、対面するセグメントの端部間で軸方向の張力を伝えるように接する横方向に延在する荷重伝達表面、又は接続ロッドを受容するためのヒンジ通路を形成するように交互配置されるヒンジ要素を含む。剛性コネクタは、微細な絡まり、機械的結合、接着結合を通じて、又は別の好適なプロセスを通じて、コンベヤベルトセグメントの端部に化学的に結合されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性コンベヤベルトセグメントの第1の端部を可撓性コンベヤベルトセグメントの第2の端部に締結するための締結システムであって、
前記第1の端部から延在する第1の剛性コネクタであって、前記第1の剛性コネクタが、前記第1の端部に埋め込まれたベースと、接続部分と、を備え、前記接続部分が、第1の横方向に延在する荷重伝達表面を含む、第1の剛性コネクタと、
前記第2の端部から延在する第2の剛性コネクタと、を備え、前記第2の剛性コネクタが、前記第2の端部に埋め込まれたベースと、前記第1の横方向に延在する荷重伝達表面と接するように構成された第2の横方向に延在する荷重伝達表面を備える接続部分と、を備える、締結システム。
【請求項2】
前記第1の横方向に延在する荷重伝達表面及び前記第2の横方向に延在する荷重伝達表面を係合位置において係止するための係止ロッドを更に備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項3】
前記第1の端部及び前記第2の端部が、互いに絡み合うように形状設定されている、請求項1に記載の締結システム。
【請求項4】
前記第1の剛性コネクタ及び前記第2の剛性コネクタが、ステンレス鋼、チタン、ガラス繊維、炭素繊維、ナイロン、及びそれらの組み合わせのうちの1つを含む、請求項1に記載の締結システム。
【請求項5】
前記第1のベルトセグメント及び前記第2のベルトセグメントが、前記第1の剛性コネクタ及び前記第2の剛性コネクタ上に形成されたポリマーブラシ上にオーバーモールドされた射出成形プラスチックを含む、請求項1に記載の締結システム。
【請求項6】
前記第1の剛性コネクタが、フックを備え、第2の嵌合コネクタが、前記フックを受容するように構成されたアイレットを備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項7】
前記フックの前記接続部分が、前記ベース部分から延在する第1の上向きに延在する中間部分と、上側湾曲部と、前記荷重伝達表面を形成する下向きに延在する真っ直ぐな部分と、前記ベース部分から離れるように延在する湾曲した先端部と、を備える、下向きに延在するフックを備える、請求項6に記載の締結システム。
【請求項8】
前記第1の剛性コネクタが、空間によって前記フックから分離されたフィンガを更に備える、請求項7に記載の締結システム。
【請求項9】
前記第2の剛性コネクタの前記接続部分が、前記ベースから延在するアイレット部分を含み、前記アイレット部分が、第1の剛性コネクタの前記フックを受容するように構成された開口部を含み、前記アイレット部分が、上向きの傾斜部分と、前記ベースに平行な水平平面部分と、前記ベースから離れるように延在する下向きの傾斜部分と、湾曲した遷移部分を介して前記下向きの傾斜部分に接続された下向きに延在するセグメントと、を備える、請求項6に記載の締結システム。
【請求項10】
前記フックが、下向きに延在する突出部に遷移する、前記ベースから延在する真っ直ぐな突出部を備え、前記下向きに延在する突出部が、前記フックを形成するように下向きの傾斜縁部で終端する内向きに延在するセグメントに遷移する、請求項6に記載の締結システム。
【請求項11】
前記アイレットが、前記ベースの側縁部から延在する接続アームを備え、前記接続アームが、前記フックと係合するための横方向に延在するバーのための座部を形成するように下向きに巻かれている先端部を含む、請求項10に記載の締結システム。
【請求項12】
前記第1の剛性コネクタの前記接続部分が、形状設定された突起を備え、前記第2の剛性コネクタの前記接続部分が、前記形状設定された突起をパズル様式で受容するための開口部を備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項13】
前記形状設定された突起が、前記ベースから延在する接続セグメントと、横断方向接続部分と、を備え、前記横断方向接続部分が、丸みを帯びた側面と、前記荷重伝達表面を形成する横方向に延在する後部壁とを有する、請求項12に記載の締結システム。
【請求項14】
前記第1の剛性コネクタの前記接続部分が、前記第2の剛性コネクタの前記接続部分を形成する第3の横方向フック及び第4の横方向フックと係合するように摺動するように構成された第1の横方向フック及び第2の横方向フックを備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項15】
前記第1の剛性コネクタ及び前記第2の剛性コネクタを互いに固定するためのラッチを更に備える、請求項14に記載の締結システム。
【請求項16】
前記第1の剛性コネクタの前記ベースに接続されており、前記第1の剛性コネクタを前記可撓性コンベヤベルトセグメントに固着させるために、前記可撓性コンベヤベルトセグメントの前記第1の端部と埋め込まれた固着部を更に備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項17】
前記固着部が、前記ベースに垂直に延在する格子を備える、請求項16に記載の締結システム。
【請求項18】
コンベヤベルトセグメントであって、
上部表面から底部表面までの厚さ、第1の側面から第2の側面までの幅、及び第1の端部から第2の端部までの長さを延在する可撓性本体と、
前記第1の端部から延在する第1の剛性コネクタと、を備え、前記第1の剛性コネクタが、前記可撓性本体に埋め込まれたベースと、前記第1の端部から突出している接続部分と、を備える、コンベヤベルトセグメント。
【請求項19】
前記接続部分が、横方向に延在する荷重伝達表面を備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項20】
前記第1の剛性コネクタが、フックを備える、請求項19に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項21】
前記フックが、前記ベースから延在する第1の上向きに延在する中間部分と、上側湾曲部と、前記荷重伝達表面を形成する下向きに延在する真っ直ぐな部分と、前記ベースから離れるように延在する湾曲した先端部と、を備える、下向きに延在するフックである、請求項20に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項22】
前記フックが、下向きに延在する突出部に遷移する、前記ベースから延在する真っ直ぐな突出部を備え、前記下向きに延在する突出部が、前記フックを形成するように下向きの傾斜縁部で終端する内向きに延在するセグメントに遷移する、請求項19に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項23】
前記接続部分が、アイレットを備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項24】
前記接続部分が、形状設定された突起を備え、前記形状設定された突起が、前記ベースから延在する接続セグメントと、横断方向接続部分とを有し、前記横断方向接続部分が、丸みを帯びた側面と、荷重伝達表面を形成する横方向に延在する後部壁とを有する、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項25】
前記接続部分が、第1の横方向フック及び第2の横方向フックを備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項26】
前記第1の横方向フックと前記第2の横方向フックとの間にラッチを更に備える、請求項25に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項27】
前記接続部分が、位置合わせされたヒンジ開口部を有する一連の横方向に離隔されたヒンジ要素を備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項28】
前記ベースに接続されており、前記第1の剛性コネクタを前記可撓性本体に固着させるために、前記可撓性コンベヤベルトセグメントの可撓性本体と埋め込まれた固着部を更に備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項29】
前記固着部が、前記ベースに垂直に延在する格子を備える、請求項28に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項30】
前記ベースが、開口部のパターンを有する平面部分を備える、請求項18に記載のコンベヤベルトセグメント。
【請求項31】
別のコンベヤベルトセグメントと嵌合するように構成されたコンベヤベルトセグメントであって、
上部搬送表面と、駆動構造を含む底部表面とを有する可撓性本体であって、前記可撓性本体が、第1の端部から第2の端部までの長さ及び第1の側面から第2の側面までの幅を延在する、可撓性本体と、
前記可撓性本体の前記第1の端部から延在する第1のセットの横方向に離隔された剛性コネクタと、を備え、各剛性コネクタが、微細な絡まりを通じて前記可撓性本体に埋め込まれたベースと、前記第1の端部から延在する接続部分とを含む、コンベヤベルトセグメント。
【請求項32】
前記接続部分が、フック、アイレット、形状設定された突出部、形状設定された凹部、及びヒンジ要素のうちの1つを備える、請求項31に記載のコンベヤベルトセグメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年11月23日に出願され、「Fastening System for a Conveyor Belt」と題された米国仮特許出願第63/282,260号の優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、概して、動力駆動コンベヤベルトに関し、より具体的には、コンベヤベルト本体の端部を接続してエンドレスコンベヤベルトを形成するためのシステム及び方法に関する。
【0003】
衛生状態及び清潔さが重要である状況では、低張力の直接駆動コンベヤベルトが典型的には使用される。例えば、食用の肉製品を加工するものなどの食品加工工場では、低張力の直接駆動コンベヤベルトが、物品を輸送するために使用される。公衆衛生が重要であり、したがって、そのようなコンベヤで使用されるエンドレスベルトは、従来、熱可塑性樹脂又はステンレス鋼などの衛生的に洗浄することができる材料で作られている。
【0004】
本発明の例示的な実施形態を実装するために好適な可撓性エンドレスベルトの例を図1に示す。典型的な設備におけるエンドレスコンベヤベルト10は、2つのスプロケット12及び14、ドラム又はプーリの周りを移動する。第1のスプロケット12は、コンベヤベルトを駆動するための駆動スプロケットであり得、一方で、第2のスプロケットは、アイドル又はスレーブスプロケット14であり得る。ベルト10は、物品搬送表面として働く外側表面110と、駆動表面として働く内側表面112と、を有する。内側表面112は、歯26として図示される、好ましくは、内側表面被駆動表面22に沿って互いから等間隔に離隔された駆動要素を含む。歯26は、ベルトを移動させるためにスプロケット12、14の外周の周りに離隔された溝16、又は他の好適な構造に係合する。ベルトの上側スパンは、矢印15の方向に進行する。可撓性ベルト10は、スプロケットの周り、及び戻り経路内の戻りローラ、又はシュー若しくはドラムの周りに巻き付く。
【0005】
ベルトは、熱可塑性ポリマー、エラストマー、又はゴムなどの弾性材料で作られており、その長さに沿って可撓性である。そのような可撓性エンドレスベルトの例としては、Intralox,L.L.C.(Harahan,LA)から入手可能なTHERMODRIVEシリーズのベルト、Volta Belting Technologyから入手可能なSuperDrive(商標)及び他のポジティブ駆動ベルト、Habasitから入手可能なCleandrive製品ライン、並びに当該技術分野で既知の他の可撓性のポジティブ駆動コンベヤベルトが挙げられる。
【0006】
可撓性エンドレスベルトは、通常、継ぎ目120でベルトの2つの端部を一緒に接合することによって形成されている。ベルトの2つの端部を一緒に接合する方法は、スプライシングプレスを使用して、コンベヤベルトセクションの突き合わせ端部を一緒に溶接するスプライシング、米国特許第8,002,110号及び同第8,695,790号(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているヒンジピンシステム及び/又はナックルコネクタシステムなどの機械的手段を含む。
【0007】
システムのメンテナンス、洗浄、又は修理のために、ベルトをスプロケットから取り外す必要がある場合がある。図1のエンドレスベルト10を取り外すことは、不便を生じ、通常、コンベヤフレームの分解、スプロケットの移動、及び場合によってはベルトの破壊(又は少なくとも後で再縫合されるベルトの切断)を必要とする。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、可撓性コンベヤベルト用の締結システムを提供する。締結システムは、可撓性コンベヤベルトの対面する端部に埋め込まれ、対面する端部から延在する剛性コネクタの嵌合するセットを含む。剛性コネクタは、ベルト端部間の軸方向の張力を伝えるように接する横方向に延在する荷重伝達表面を含む。代替的に、剛性コネクタは、接続ロッドを受容するためのヒンジ通路を形成するように交互配置されるヒンジ要素を備える。剛性コネクタは、微細な絡まり又は別の好適なプロセスを通じて、コンベヤベルトの端部に化学的、機械的又は別様に結合されている。
【0009】
一態様によれば、可撓性コンベヤベルトセグメントの第1の端部を可撓性コンベヤベルトセグメントの第2の端部に締結するための締結システムは、第1の端部から延在する第1の剛性コネクタと、第2の端部から延在する第2の剛性コネクタと、を備える。第1の剛性コネクタは、第1の端部に埋め込まれたベースと、接続部分と、を備える。接続部分は、第1の横方向に延在する荷重伝達表面を含む。第2の剛性コネクタは、第2の端部に埋め込まれたベースと、第1の横方向に延在する荷重伝達表面と接するように構成された第2の横方向に延在する荷重伝達表面を備える接続部分と、を備える。
【0010】
別の態様によれば、コンベヤベルトセグメントは、上部表面から底部表面までの厚さ、第1の側面から第2の側面までの幅、及び第1の端部から第2の端部までの長さを延在する可撓性本体と、第1の端部から延在する第1の剛性コネクタと、を備える。第1の剛性コネクタは、可撓性本体に埋め込まれたベースと、第1の端部から突出している接続部分と、を備える。
【0011】
別の態様によれば、別のコンベヤベルトセグメントと嵌合するように構成されたコンベヤベルトセグメントが提供される。コンベヤベルトセグメントは、上部搬送表面と、駆動構造を含む底部表面とを有する可撓性本体を備える。可撓性本体は、第1の端部から第2の端部までの長さ及び第1の側面から第2の側面までの幅を延在する。第1のセットの横方向に離隔された剛性コネクタが、可撓性本体の第1の端部から延在する。各剛性コネクタは、微細な絡まりを通じて可撓性本体に埋め込まれたベースと、第1の端部から延在する接続部分と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のこれらの特徴、及びその利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面を参照することによってよりよく理解される。
【0013】
図1図1は、従来技術のエンドレスコンベヤベルトを図示する。
図2図2は、一実施形態によるエンドレスコンベヤベルト用の締結システムの等角上面図である。
図3図3は、図2の締結システムの底面図である。
図4図4は、図2の締結システムの分解上面図である。
図5図5は、図2の締結システムの分解側面図である。
図6図6は、図2の締結システムの剛性フックコネクタの等角上面図である。
図7図7は、図6の剛性フックコネクタの等角底面図である。
図8図8は、図6の剛性フックコネクタと嵌合するように構成された剛性アイレットコネクタの等角上面図である。
図9図9は、図9の剛性アイレットコネクタの等角底面図である。
図10図10は、図8の剛性アイレットコネクタに挿入する前の図6の剛性フックコネクタを示す。
図11図11は、図8の剛性アイレットコネクタと係合した図6の剛性フックコネクタを示す。
図12図12は、内部に埋め込まれた一連の横方向に離隔された剛性アイレットコネクタを含むコンベヤベルトセグメントの等角図である。
図13図13は、内部に埋め込まれた一連の横方向に離隔された剛性フックコネクタを含むコンベヤベルトセグメントの等角図である。
図14図14は、嵌合構成要素の位置合わせ中の図2の締結システムの側面図である。
図15図15は、アイレットへのフックの挿入中の、図2の締結システムの側面図である。
図16図16は、フック及びアイレットが係合位置にある間の、図2の締結システムの側面図である。
図17図17は、所定の位置に係止ロッドを有する、図2の締結システムの側面図である。
図18図18は、図2の締結システムの端部部分の詳細図である。
図19図19は、図18の線A-Aを通る断面図である。
図20図20は、別の実施形態による、エンドレスコンベヤベルト用の締結システムの等角上面図である。
図21図21は、図20の締結システムの分解上面図である。
図22図22は、図20の締結システムの分解底面図である。
図23図23は、図20の締結システムの剛性アイレットコネクタの等角図である。
図24図24は、図20の締結システムの剛性フックコネクタの等角図である。
図25図25は、図24の剛性フックコネクタと係合した、図23の剛性アイレットコネクタを示す。
図26図26は、嵌合する前の図20の締結システムの等角底面図である。
図27図27は、嵌合中の図20の締結システムの等角底面図である。
図28図28は、係合位置にある図20の締結システムの縁部分の上面図である。
図29図29は、図28の線A-Aを通る断面図である。
図30図30は、別の実施形態による、可撓性コンベヤベルト用の締結システムの等角上面図である。
図31図31は、図30の締結システムの等角底面図である。
図32図32は、図30の締結システムの剛性雄型コネクタの等角上面図である。
図33図33は、図32の剛性雄型コネクタの等角底面図である。
図34図34は、図30の締結システムの剛性雌型コネクタの等角上面図である。
図35図35は、図34の剛性雌型コネクタの等角底面図である。
図36図36は、図34の剛性雌型コネクタと嵌合中の図32の剛性雄型コネクタを示す。
図37図37は、雌型コネクタへの雄型コネクタの挿入中の図30の締結システムの等角上面図である。
図38図38は、係止ロッドの挿入中の図30の締結システムの上面図である。
図39図39は、図30の締結システムの詳細な縁部の図である。
図40図40は、図39の線A-Aを通る断面図である。
図41図41は、別の実施形態による、可撓性コンベヤベルト用の締結システムの等角底面図である。
図42図42は、嵌合する前の、図41の締結システムの縁部の詳細な底面図である。
図43図43は、嵌合中の図42の縁部を示す。
図44図44は、嵌合中の図42の縁部の上面図である。
図45図45は、嵌合位置にある図42の縁部の底面図である。
図46図46は、締結位置にある図41の締結システムの第1のセットの剛性嵌合コネクタの底面図である。
図47図47は、図46の第1のセットの剛性嵌合コネクタのうちの第1の剛性コネクタの底面図である。
図48図48は、図47の第1の剛性コネクタの上面図である。
図49図49は、図41の締結システムの第2の剛性コネクタの底面図である。
図50図50は、図49の第2の剛性コネクタの等角図である。
図51図51は、嵌合位置にある図41の締結システムの第2のセットの剛性嵌合コネクタの底面図である。
図52図52は、図51の第2のセットの剛性嵌合コネクタにおける第3の剛性コネクタの底面図である。
図53図53は、図51の第2のセットの剛性嵌合コネクタにおける第4の剛性コネクタの等角図である。
図54図54は、図53の第4の剛性コネクタの底面図である。
図55図55は、図53の第4の剛性コネクタの別の実施形態である。
図56図56は、別の実施形態による、可撓性コンベヤベルト用の締結システムの上面等角図である。
図57図57は、図56の締結システムの分解図である。
図58図58は、図56の締結システムの底面分解図である。
図59図59は、図56の締結システムの剛性コネクタのセットの上面図である。
図60図60は、図59の剛性コネクタのセットの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、コンベヤベルトの組み立て及び分解を容易にするための締結システムを提供する。本発明は、例示的な実施形態に関して以下に記載される。当業者は、本発明がいくつかの異なる用途及び実施形態で実装されてもよく、本明細書に描示される特定の実施形態へのその適用において具体的に限定されないことを認識するであろう。
【0015】
図2図5は、本発明の例示的な実施形態によるコンベヤベルトのための締結部210を図示している。締結システムは、1つ以上のベルトセグメント203、204の2つの端部201、202を継ぎ目で一緒に締結して、エンドレスコンベヤベルト又はエンドレスコンベヤベルトの一部を形成する。締結システムは、単一の細長いベルトセグメントの端部を締結して、エンドレスコンベヤベルトを形成してもよく、又は連続したセグメントを一緒に締結してもよい。各例示的なベルトセグメント203、204は、嵌合端部201、202から反対側の第2の端部208まで長手方向に、及び第1の側面214から第2の側面215まで横方向に延在する可撓性ベルト本体を備える。各ベルトセグメント203の本体は、製品を搬送するための搬送表面として図示される外側表面216から内側表面217まで厚さが延在する。内側表面は、そこから延在する歯219として図示される駆動要素を含む駆動表面であり得る。駆動要素は、図1に示されるスプロケット12などのスプロケット、又はコンベヤベルトを駆動若しくは誘導するドラムと係合する。長手方向Lは、締結システム210を含むコンベヤベルトがコンベヤシステムに実装されているときのベルト進行方向である。示されるように、歯219は、ベルトピッチとして定義される距離Pだけ内側表面217上で長手方向に離隔されている。他の好適な駆動手段を使用してもよく、本発明は、スプロケットと係合する駆動歯に限定されない。
【0016】
エンドレスコンベヤベルトは、エンドレスベルトを形成するために、一緒に接合された複数のベルトセグメントを備え、その場合、外側端部208が、それ自体が別のベルトセグメントに締結されているか、又は、締結システム210を使用して一緒に接合された端部を有する単一のベルトセグメントを備え得る。
【0017】
コンベヤベルトセグメント203、204及び得られたコンベヤベルトは、熱可塑性ポリマー、エラストマー、又はゴムなどの任意の好適な材料で形成することができ、好ましくは、得られたコンベヤベルトがトラフを形成可能であるように、長手方向及び横方向の両方について可撓性である。コンベヤベルトは、いくつかの方法、例えば、フライス加工、押出成形、及び/又は射出成形のうちのいずれかから作ることができる。
【0018】
例示的なコンベヤベルト締結システム210は、ベルトセグメント203の内側端部201から延在する横方向に離隔された剛性コネクタ230の第1のセットを含む。剛性コネクタ230の第1のセットは、対向するベルトセグメント204の内側端部202から延在する横方向に離隔された剛性コネクタ240の第2のセットと嵌合して、ベルトセグメントの端部を一緒に接合するように配置されている。
【0019】
剛性コネクタ230、240は、可撓性ベルトセグメント203、204において固着されており、嵌合部分は、可撓性ベルトセグメントの対応する端部から延在する。一実施形態において、剛性コネクタ230、240は、「微細な絡まり」と呼ばれるプロセスを通じて、可撓性ベルトセグメントの本体内に固着されている。そのようなプロセスでは、ポリマーブラシが、剛性材料上の特定の接着表面に適用され、可撓性ベルトセグメント内の材料と結合するために接着表面をプライミングする。次いで、可撓性ベルトセグメント203、204は、剛性コネクタ230又は240を射出成形金型に挿入し、可撓性材料が接着表面上のポリマーブラシに結合するように可撓性ベルトセグメントを射出成形することによって形成され、剛性コネクタ230、240の接続部分が可撓性ベルトセグメントの端部から突出した状態で、剛性コネクタ230、240が可撓性ベルトセグメントに埋め込まれる。このプロセスは、微細な絡まりを通じて作られた結合に加えて、又はその代わりに、化学結合をもたらし得る。剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに結合するための好適なプロセスは、Radisurf ApS(Risskov,Denmark)から入手可能な熱可塑性接着技術である。ポリマーブラシを形成して可撓性ベルトセグメントへの剛性コネクタの結合を可能にするプロセスの説明は、「Compositions for Forming Polymer Brushes」と題された米国特許出願第2021/0047456号に見出すことができ、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに接着するための他の好適な手段を使用してもよい。例えば、別の実施形態では、可撓性ベルトセグメント内の材料は、溶融され、次に、剛性コネクタがポリマーブラシで処理された後に剛性コネクタに押し付けられて、剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに接着させることができる。別の実施形態では、接着剤を使用して、剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに結合してもよく、又は機械的若しくは他のタイプの化学結合を使用してもよい。
【0020】
別の実施形態では、剛性コネクタ230、240は、接着剤、機械的結合、又は他の好適な手段を通じて可撓性ベルトセグメントに埋め込まれるか、又は別様に取り付けられる。
【0021】
一実施形態では、第1のセットの剛性コネクタ230は、第2のセットの剛性コネクタ240上の対応するアイレット内に受容されるように構成された一連のフックを備える。
【0022】
係止ロッド280が、相互接続された剛性コネクタ230、240によって形成された通路を通して挿入されてもよく、接続部を更に固定するが、本発明はそのように限定されない。係止凹部286、287が、係止ロッドの縁部を着座させるために、コンベヤベルトセグメント203、204の側縁部に形成され得る。
【0023】
図6図7を参照すると、フックコネクタ230として示される第1の剛性コネクタは、各々、コンベヤベルトセグメントの本体に埋め込まれるように構成されたベース部分232を備える。例示的なベース部分232は平面状であるが、本発明はそのように限定されない。フック部分は、ベース部分232から延在し、コンベヤベルトセグメント203の端部201から延在する。フック部分は、ベース部分232から延在する第1の上向きに延在する中間部分233と、上側湾曲部234と、荷重伝達表面を形成する下向きに延在する真っ直ぐな部分235と、ベース部分232から離れるように延在する湾曲した先端部236と、を備える、下向きに延在するフック231を備える。フィンガ237が、上向きに延在する中間部分233から外向きに延在し、空間238によってフック231から分離されている。例示的なフィンガ237は、ベース部分232と平行であるが、ベース部分232よりも高い。
【0024】
図8及び図9を参照すると、アイレットを形成する第2の剛性コネクタ240は、各々、コンベヤベルトセグメントの本体に埋め込まれるように構成されたベース部分242を備える。例示的なベース部分242は平面状であるが、本発明はそのように限定されない。アイレット部分は、第1の剛性コネクタのフック231を受容するように構成されたアイレット241を形成する開口部を含む。アイレット部分は、上向きの傾斜部分243と、ベース部分242と平行であるが、ベース部分242よりも高い水平平面部分244と、ベース部分242から離れるように延在する下向きの傾斜部分245と、を備え、アイレット241は、水平平面部分244及び下向きの傾斜部分245に形成されている。コネクタ240の端部は、湾曲した遷移部分247を介して下向きに延在するセグメント246に遷移する。
【0025】
剛性コネクタ230、240は、任意の好適な剛性材料で形成され得る。例としては、任意の好適な製造方法を通じて、ステンレス鋼、チタン、及び他の金属、ガラス繊維、炭素繊維、硬質プラスチック、例えば、ナイロン6-6、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、PEEK、メタクリレート、並びに当該技術分野で既知の他のもの、並びにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
例示的な第1のセットの剛性コネクタ230は、一連の剛性コネクタ230を含み、各々は、別個に形成され、ベルトセグメント本体内に埋め込まれたフック231を有する。代替的には、第1のセットは、ベルトセグメント端部から延在する一連のフック231を有する単一の剛性コネクタを備える。締結システム210における第2のセットの剛性コネクタは、アイレット241を有する一連の別個に形成された剛性コネクタ240、又は複数のアイレットを有する単一の剛性コネクタを含み得る。
【0027】
図10及び図11に示されるように、第1の剛性コネクタ230を第2の剛性コネクタ240に接続するために、第1の剛性コネクタ230は、フック231がアイレット241の上にあるように、第2の剛性コネクタ240の上に近づけられる。次に、フック231は、図11に示されるフック位置までアイレット241を通して挿入される。フック位置では、フック231及びアイレット241は、ベルトセグメント203、204の間で軸方向の張力を伝えるために、横方向に延在する荷重伝達表面を形成する。フックされると、フックコネクタ230のフィンガ237が、隆起したアイレット水平部分244を覆い、フック231の垂直壁235が、アイレット241の外側壁に当接して押し付けられ、アイレットコネクタ240の湾曲した遷移部分247は、フックコネクタの233上向きの傾斜中間部分233に当接する。荷重伝達は、コンベヤベルトの動作中にこれらの表面間で発生し、その間に、力が加えられてセグメントを引き離す。セグメントを外すには、セグメントを一緒に押して、軸方向の張力を緩和し、荷重伝達表面の係合解除を可能にする必要がある。
【0028】
図12及び図13に示されるように、各嵌合ベルトセグメント203、204は、対応する嵌合コネクタと嵌合するように構成された一連の嵌合コネクタ230、240を含む。各剛性嵌合コネクタ230、240の一部は、ベルトセグメントの本体内に埋め込まれており、各剛性コネクタの一部は、対応する剛性嵌合コネクタと嵌合係合するために、ベルトセグメントの本体から延在する。ベルトセグメント203、204の端部201、202は、接続を容易にするために絡み合うか又は別様に接するように形状設定され得る。示されるように、剛性アイレットコネクタ240を埋め込む例示的なセグメント204は、対応するセグメント203の嵌合縁部201の突起211に対応する交互の凹部212を縁部に含む。図12に示されるようなベルトセグメント204の嵌合縁部は、アイレットコネクタ240が埋め込まれている、凹部212の間の重複する突起213を形成する。重複する突起213は、各アイレットコネクタ240のアイレット241まで延在する。
【0029】
図13に示されるように、剛性フックコネクタ230のフィンガ237は、突起211内に埋め込まれており、フック231は、連続する突起211の間を下に延在する。各内部突起211は、隣接する剛性フックコネクタ230の2つのフィンガ237を埋め込む。外側突起211oは、単一のフィンガ237を埋め込むため、内側突起211の幅の半分である。
【0030】
コンベヤベルトセグメントの縁部から延在する一連の剛性コネクタの例示的な構成は、可撓性を横方向及び長手方向に維持しながら、コンベヤベルトセグメント間の確実な接続を提供するため、可撓性コンベヤベルトは、トラフを形成することができる。
【0031】
図14図17は、ベルトセグメントの可撓性本体に固着された剛性コネクタ230、240を使用して、2つのベルトセグメント203、204を一緒に嵌合させることに関与するステップを示す。まず、図14に示されるように、フックベルトセグメント203の嵌合縁部201は、突起が凹部212の上にあり、フック231がアイレット241の上にあるように、アイレットベルトセグメント204の嵌合縁部202の上に近づけられる。次いで、図15に示されるように、嵌合縁部201は、嵌合縁部202と係合するように下げられ、それにより、フック231がアイレット241に入り、突起211が凹部212に着座する。図16に示される係合位置では、ベルトセグメント203、204の上部表面は互いに面一であり、フック231及びアイレット241は、ベルトセグメントが引っ張られるときに互いの間で軸方向の張力を伝達するように配置されている。
【0032】
図2図3及び図17に示される一実施形態では、係止ロッド280は、相互係止するフック及びアイレットによって形成される通路283を通して挿入され得る。通路283は、フック先端部236と、垂直壁235と、アイレット240部分の壁245及び244との間に形成される。
【0033】
図18及び図19に示されるように、係止ロッド280は、端部201、202の近くのベルトセグメントの側縁部と係合するヘッド281と、通路283を通る細長いロッド部分282と、を備え得る。ロッド部分は、接続点でコンベヤベルトのトラフ形成を可能にするように可撓性であってもよい。
【0034】
例示的なヘッド281は、締結システム210を係止及び係止解除する方法をユーザに指示する方向矢印を含む。
【0035】
ヘッド281の縁部は、コンベヤベルトセグメント203、204の側縁部の係止凹部286、287(図5図12図13に示される)に嵌まることができる。
【0036】
図18及び図19に示されるように、係止ロッド280は、嵌合コネクタ230、240の係合解除を防止し得る。係止ロッドヘッド281は、縁部が係止凹部286、287に挿入された状態で、ベルトセグメント端部201、202の間の空間に着座する。細長いロッド部分282は、通路283を通って延在し、引張力が剛性接続要素を通って延在することを確実にしながら、フック231及びアイレット241の係合解除を防止する。
【0037】
図20図22を参照すると、別の実施形態では、コンベヤベルト締結システム310は、ベルトセグメント303の内側端部301から延在する横方向に離隔された第1のセットの剛性フックコネクタ330を含む。第1のセットの剛性フックコネクタ330は、対向するベルトセグメント304の内側端部302から延在する横方向に離隔された第2のセットの剛性アイレットコネクタ340と嵌合して、ベルトセグメントの端部を一緒に接合するように配置されている。
【0038】
例示的な剛性コネクタ330、340は、上で記載したように、「微細な絡まり」を通じて可撓性ベルトセグメント303、304に固着されてもよいが、上で記載したように、剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに接着させるための他の好適な手段が使用されてもよい。
【0039】
図23は、締結システムを形成するためにコンベヤベルトセグメントに埋め込むのに好適な剛性アイレットコネクタ340の一実施形態を示す。剛性アイレットコネクタ340は、コンベヤベルトセグメントの本体に固着されるように構成された平面ベース部分342を備える。接続アーム343、344が、ベース342の側縁部から延在し、接続アーム343、344の先端部345、346が、アーム343、344及びベース342とともにアイレット341を形成する横方向に延在するバー347のための座部を形成するように下向きに巻かれている。横方向に延在するバー347は、ベース及びアームと一体であるか又は別個の構成要素であることができる。
【0040】
図24に示されるように、剛性フックコネクタ330は、コンベヤベルトセグメント303の本体に固着されるように構成された平面ベース332を備える。下向きに面するフック331が、ベース332から延在し、先端部で下向きに延在する突出部334に遷移する真っ直ぐな突出部333を備え、これは、下向きの傾斜縁部336で終端する内向きに延在するセグメント335に遷移する。
【0041】
図25に示されるように、フック331は、横方向に延在するバー347と係合して、コネクタを一緒に固定する。横方向に延在するバー327は、荷重伝達が下向きに延在する突出部334と横方向に延在するバー347との間で主に生じるように、真っ直ぐな突出部333の底部表面と、下向きに延在する突出部334と、内向きに延在するセグメント335との間に嵌まるように構成されている。
【0042】
例示的な実施形態では、ベース342、接続アーム343、344、及び先端部345、346は、上で記載したプロセスを通じてポリマーブラシで処理され、可撓性ベルトセグメント304内に埋め込まれるか、又は別様にそれに接着され、図22に示されるように、横方向に延在するバーは、ベルトセグメント304の端部302上の横方向に離隔された突起313から突出している。
【0043】
一実施形態では、剛性フックコネクタ330、ベース332、及びフック331の外部表面は、上で記載したプロセスを通じてポリマーブラシで処理され、可撓性ベルトセグメント303内に埋め込まれるか、又は別様にそれに接着若しくは締結され得、それにより、可撓性ベルトセグメント材料がフック331の外側表面を覆い、剛性内側表面が、横方向に延在するバー347と直接係合可能である。結合のための他の好適な手段が使用されてもよい。
【0044】
例示的なベルトセグメント303は、フック331の先端部336に向かって延在する、接続端部301から延在するテーパ状タブ312を含む。テーパ状タブ312と先端部336との間の空間は、それらの間への横方向に延在するバー347の挿入を可能にするために、横方向に延在するバー347の深さよりもわずかに大きい。
【0045】
図26及び図27は、2つの可撓性コンベヤベルトセグメント303、304を一緒に接合することに関与するステップを示す。まず、図26に示されるように、セグメント303、304は、横方向に延在するバー347が可撓性セグメント端部301上のフック先端部336とテーパ状タブ312との間の開口部に面するように、互いに対して角度を付けられている。次いで、セグメント303、304は、横方向に延在するバー347がフック先端部336とテーパ状タブ312との間を通過するように近づけられる。横方向に延在するバー347がフック先端部336とテーパ状タブ313との間の空間から離れた後、ベルトセグメント303、304は、図27に示されるように互いに対して反対方向に回転して、横方向に延在するバー347を引っ張ってフック331と係合させる。係合位置では、ベルトセグメント303、304の上部搬送表面は互いに面一であり、剛性コネクタ330、340の間で荷重伝達が起こることを可能にする。
【0046】
図28及び図29は、締結位置にある締結システムの詳細図である。締結位置では、フック331は、横方向に延在するバー347と係合し、その結果、横方向に延在する剛性表面は、互いに係合してそれらの間で荷重を伝達する。
【0047】
図30及び図31に示される別の実施形態によれば、コンベヤベルト用の締結システム410が、雄及び雌の相互係止部分を有するパズルカットパターンを有する。形状設定された突起を含む第1のセットの横方向に離隔された剛性コネクタ430は、可撓性ベルトセグメント403の内側端部401から延在する。第1のセットの剛性コネクタ430は、対向する可撓性ベルトセグメント404の内側端部402から延在する第2のセットの横方向に離隔された剛性コネクタ440と嵌合して、ベルトセグメントの端部を一緒に接合するように配置されている。第2のセットの剛性コネクタは、端部401、402がパズル様式で嵌合することを可能にするために、形状設定された突起に相補的であるギャップを備える。係止ロッド480が、2つの端部間の接続を更に固定し得る。
【0048】
図32及び図33を参照すると、例示的な雄型剛性コネクタ430は各々、上で記載したように、微細な絡まり又は別の好適な手段を通じて可撓性コンベヤベルトセグメント403の端部に埋め込まれるように構成された平面ベース部分433を備える。接続セグメント434が、ベース部分432から延在し、上側部分で幅がテーパ状である。チャネル437が、ベース432の近くで、接続セグメント434の底部表面を横切って横方向に延在する。接続セグメント434の下部部分は、チャネル437の後に幅が広がる。横断方向接続部分436が、コネクタ430の接続端部を形成する。横断方向接続部分436は、丸みを帯びた側面と、横方向に延在する前部壁及び後部壁と、を含む。示されるように、横断方向接続部分436と接続セグメント434との間の幾何学形状は、接続セグメントのテーパ状上部部分と横断方向接続部分との間の上向きに面する隙間棚部439と、横断方向接続部分436の先端部にある下向きに面する先端棚部438とを形成する。
【0049】
図34及び図35を参照すると、例示的な剛性雌型コネクタ440は各々、上で記載したように、微細な絡まり又は別の好適な手段を通じて可撓性コンベヤベルトセグメント404の端部に埋め込まれるように構成された平面ベース443を備える。例示的な実施形態では同様に平面状であり、平面ベース443よりも高さが厚い受容部分444が、接続セグメント434及び横断方向接続部分446を受容するための開口部441を形成する。平面ベース443の前部の横断方向の丸みを帯びたチャネル447が、雄型コネクタ及び雌型コネクタが係合するとき、雄型コネクタ430上のチャネル437と位置合わせする。開口部441は、隙間棚部439と接するための、下側に棚部449を形成する対面先端部446と、雄型コネクタ430の先端棚部438と接するための先端棚部448と、を含む。
【0050】
追加の嵌合タブ及び隙間をコネクタ430、440において使用して、コネクタの互いに対する回転を防止し得る。
【0051】
図36は、一実施形態による、剛性雄型コネクタ430の、剛性雌型コネクタ440への挿入を示す。図37は、剛性雄型コネクタ430を受容するように構成された一連の剛性雌型コネクタ440を含む、対応する可撓性コンベヤベルトセグメント404に締結中の、一連の剛性雄型コネクタ430を含む可撓性コンベヤベルトセグメント403を示す。係合すると、チャネル437、447は位置合わせし、横断方向接続部分436の横断方向に延在する後部壁は、開口部441の横方向に延在する壁に当接する。
【0052】
図38に示されるように、ベルトセグメント403の第1の端部から延在する剛性雄型コネクタ430のセットが、剛性雌型コネクタ440のセットに挿入された後、係止ロッド480が、位置合わせされたチャネル437、447に挿入されて、コネクタを係合位置に保持することができる。
【0053】
図39は、組み立てられた位置にある締結アセンブリ410の縁部を示す。図40は、図39の線A-Aを通る断面図である。示されるように、雄型コネクタ430、雌型コネクタ440、及びベルトセグメント403、404の上部表面は、底部表面と同様に互いに面一である。
【0054】
図41は、可撓性ベルトセグメントに埋め込まれ、可撓性ベルトセグメントから延在する嵌合剛性コネクタを備えるコンベヤベルト用の締結アセンブリ510の別の実施形態を示す。締結アセンブリ510は、対向するベルトセグメント503、504の内側端部501、502から延在する横方向フックを備える横方向に離隔された剛性フックコネクタの交互のセットを備える。各例示的なフックコネクタは、一体的なベースから延在する抑止機能又はラッチを間に有する一対の横方向に延在するフックを備えるが、代替的に、剛性嵌合コネクタの個々の構成要素は、可撓性ベルトセグメントに別個に埋め込まれ、可撓性ベルトセグメントから延在してもよい。個々の構成要素は、可撓性ベルトセグメント内で互いから横方向に離隔され、示されるような同様の構成を形成してもよい。
【0055】
例示的な剛性コネクタは、上で記載したように、「微細な絡まり」を通じて可撓性ベルトセグメント303、304に固着されてもよいが、上で記載したように、剛性コネクタを可撓性ベルトセグメントに接着させるための他の好適な手段が使用されてもよい。
【0056】
図42を参照すると、締結システム510は、第1の剛性フックコネクタ530、第2の剛性フックコネクタ540、第3の剛性フックコネクタ550及び第4の剛性フックコネクタ560を互いに近づけることによって組み立てられる。次いで、図43に示されるように、剛性フックコネクタ530、540、550、560は、(以下に記載されるように)横方向に延在するフックが互いに接するように、摺動して係合する。この位置では、図44にも示されるように、ベルトセグメント503、504の縁部514、515は、互いに対して位置合わせされていない。
【0057】
次いで、図45に示されるように、ベルトセグメント503、504は、互いに対してシフトして、剛性フックコネクタ530、540、550、560を摺動させて係合させ、ベルトセグメント503、504を一緒に固定する。この位置では、縁部514、514は位置合わせするが、本発明は、縁部間の位置合わせにそのように限定されない。
【0058】
図46は、可撓性ベルトセグメントに埋め込まれ、互いに係合するように構成された第1のセットの剛性フックコネクタ530、540の詳細図である。各剛性フックコネクタ530、540は、それぞれ固着部分531、541と、それぞれ平面ベース部分532、542と、嵌合部分533、543と、を含む。
【0059】
図47及び図48を参照すると、例示的な第1の剛性フックコネクタ530は、関連する可撓性ベルトセグメント503内に第1の剛性フックコネクタ530を固着させるために平面ベース部分532に垂直に平面ベース部分532の上及び下に延在する格子を備える固着部531を含む。平面ベース部分532は、嵌合部分533まで延在し、嵌合部分533はまた、平面ベース部分532の上及び下に延在する。固着部531及び平面ベース部分532がその中に埋め込まれている間に、可撓性ベルトセグメント503の端部から突出する嵌合部分533は、第1のL字形の横方向フック534及び第2のL字形の横方向フック535を備え、これらは各々、長手方向に延在する第1の突出部と、横方向に延在し、横方向の荷重移送表面を形成する先端部と、を備える。抑止タブ536が、横方向フック534、535の間に延在し、傾斜表面537及び横方向タブ538に遷移する平坦な底部表面を備える。抑止タブ535の上部は、平坦な表面539である。
【0060】
上で記載したように、可撓性ベルトセグメント503内に第1の剛性フックコネクタ530を埋め込むために、微細な絡まりが使用されてもよい。別の実施形態では、可撓性ベルトセグメント503は、剛性フックコネクタの周りに直接射出成形され得、固着部531内の格子は、溶融プラスチックが格子を通ってベース部分の周りを通過することを可能にし、コネクタのための固着部を作成する。可撓性ベルトセグメント内のプラスチックへの接続を容易にするために、サンドブラスト又は別の仕上げ技術を使用して、小さな又は微細なアンダーカットがコネクタ530の接着表面に追加され得る。加えて、平面ベース部分532は、可撓性ベルトセグメント503の本体内にコネクタ530を埋め込むことを容易にするために、溶融プラスチックがそこを通過することを可能にするように開口部を含み得る。可撓性ベルトセグメント503は、横方向フック534、535及び抑止タブ536がセグメントの本体から突出するように成形されている。
【0061】
図49及び図50を参照すると、第2の剛性フックコネクタ540は、平面ベース部分542の上及び下かつ平面ベース部分542に垂直に延在する格子を備える固着部541と、第1の剛性フックコネクタ530の嵌合部分と嵌合するように構成された嵌合部分543と、を備える。例示的な嵌合部分543は、コネクタの嵌合要素を覆うための、可撓性ベルトセグメントによって形成された搬送表面と面一になるように構成されたフード505を含む。第1のL字形の横方向フック544及び第2のL字形の横方向フック545は、第1の剛性フックコネクタの横方向フック534、535と嵌合するように構成されており、フード505に接続されている。抑止タブ座部546が、抑止部536を受容するために、横方向フック544、545間に形成されている。横方向フック534、535、544、545が摺動して互いに係合すると、抑止タブ座部546は、抑止部536を受容して、抑止部536上に係止し、フックの垂直方向の分離及び/又はベルト端部の互いに対する回転を防止する。
【0062】
第2の剛性フックコネクタ540は、上で記載したように、第1の剛性フックコネクタ530が関連する可撓性ベルトセグメント503に埋め込まれるのと同じ又は同様の方法で、関連する可撓性ベルトセグメント504に埋め込まれ得る。
【0063】
横方向フック534、535、544及び545は、嵌合中のフック間の横方向シフトが重なり合うフード505の幅よりも小さいように構成されており、その結果、上部カバー表面が最大化され、連続的な搬送表面が促進される。
【0064】
図51図54を参照すると、第2のセットの剛性フックコネクタ550、560が、第1のセットの剛性フックコネクタ530、540から横方向に離隔されている。締結システム510は、ベルトセグメント503、504の締結端部に沿って配置された複数のセットの剛性フックコネクタを備え得る。剛性フックコネクタ550、560はまた、可撓性ベルトセグメントに埋め込まれており、互いに係合するように構成されている。各剛性フックコネクタ550、560は、それぞれ固着部分551、561と、それぞれ平面ベース部分552、562と、嵌合部分553、563と、を含む。
【0065】
図52に示されるように、第3の剛性フックコネクタ550は、関連する可撓性ベルトセグメント503内に第3の剛性フックコネクタ550を固着させるために平面ベース部分552の上及び下かつ平面ベース部分552に垂直に延在する格子を備える固着部551を備える。平面ベース部分552は、嵌合部分553まで延在し、嵌合部分533はまた、平面ベース部分552の上及び下に延在する。固着部551及び平面ベース部分552がその中に埋め込まれている間に、可撓性ベルトセグメント503の端部から突出する嵌合部分553は、第1のL字形の横方向フック554及び第2のL字形の横方向フック555を備え、これらは各々、長手方向に延在する第1の突出部と、横方向に延在し、横方向の荷重移送表面を形成する先端部と、を備える。傾斜遷移表面556、557が、第1の突出部と先端部との間に延在する。一実施形態では、フック554の上部は、正方形又は長方形に見え、第2のフック555は、上部表面にノッチ559を有し、以下に記載されるように、第4の剛性フックコネクタのラッチばね用の座部を形成する。
【0066】
図42及び図43に示されるように、第3の剛性フックコネクタ550と嵌合し、第2の剛性フックコネクタから横方向に離隔されて第2の可撓性ベルトセグメント504から延在するように構成された第4の剛性フックコネクタ560は、図53及び図54に詳細に示されている。第4の剛性フックコネクタ560は、コネクタ550、560の嵌合要素を覆うための、可撓性ベルトセグメントによって形成された搬送表面と面一になるように構成されたフード506を含む。横方向先端部564、565が、第3の剛性フックコネクタの横方向フック554、555と嵌合するように構成されている。図53に示されるように、横方向先端部564、565は、傾斜遷移表面556、557と接するように構成された角度の付いた底部表面を有する。横方向ラッチ突出部566及びより薄い板ばね567を備える片持ち梁板ばねが、横方向先端部564、565の間に延在し、第1の横方向先端部564に接続されている。板ばね567は、わずかに曲がった端部を有する。任意のタイプの片持ち梁板ばねを使用してもよい。第3及び第4の剛性フックコネクタを接続するために、横方向フック554、555は、嵌合端部563内の対応する空間に挿入され、これが板ばね567を押し下げ、次いで、横方向フック554、555を横方向先端部564、565と係合させるようにシフトされる。フック555が板ばね567を離れた後、板ばね567は跳ね返り、横方向フック555の長手方向表面に対して押し、圧縮力とともにコネクタ550、560をラッチする。ノッチ559は、板ばね567の先端部を収容し得る。フックの横方向シフトは、板ばね先端部とフック555との間の間隙よりも大きい。必要に応じて、板ばね567を押し下げて、剛性フックコネクタが摺動して互いとの係合から外れ、可撓性ベルトセグメントを分離することを可能にすることができる。
【0067】
図55は、第3の剛性フックコネクタ550と嵌合するように構成された代替の剛性フックコネクタ560’の代替的な実施形態を示す。代替の剛性フックコネクタ560’は、対応する剛性フックコネクタ550の横方向フック554、555と係合するように構成された横方向フック564’、565’と、S字形の板ばね567を含むラッチセクションと、を含む。横方向フック555は、横方向フック565’から離れると、所定の位置にラッチし、S字形の板ばね567の端部に形成されたブロック580に対して、ブロックが停止面581に当接するまで押し、強力なラッチを作成する。例示的な実施形態では、フックの互いに対する横方向のシフトの量は、ラッチ板ばねの移動の量よりも著しく大きい。ラッチは、フックコネクタの分離及びコンベヤベルトの開放を可能にするために解放することができる。
【0068】
図56図58は、可撓性ベルトセグメントから延在する剛性コネクタを備えるコンベヤベルト用の締結アセンブリ610の別の実施形態を示す。締結アセンブリは、可撓性コンベヤベルトセグメント603、604の嵌合端部に埋め込まれ、それから延在する複数の剛性接続セグメント630、640を備える。接続ロッド680が、剛性接続セグメント630、640間の接続部を固定する。締結アセンブリ610はまた、ヒンジングを最小限に抑え、セグメント端部の互いに対する過剰回転を防止するために、可撓性ベルトセグメント604の端部の面取りされた表面上に底部突出部606を含み得る。
【0069】
図59及び図60を参照すると、各例示的な剛性コネクタ630、640は、関連する可撓性ベルトセグメント603、604内に各それぞれの剛性フックコネクタ630、640を固着させるために、平面ベース部分632、642の上及び下かつ平面ベース部分632、642に垂直に延在する格子を備える固着部631、641を含む。例示的な平面ベース部分632、642は、開口部のパターンを含むメッシュ部分を有する。平面ベース部分632、642は、中実部分も有するが、本発明はそのように限定されず、ベース部分は、任意の好適な構成を有することができる。嵌合部分633、643は、ベース部分の内側端部から、固着部631、641とともに可撓性ベルトセグメント内に埋め込まれた平面ベース部分632、642の上及び下に延在する。各嵌合部分633、643は、接続ロッド680を受容するための位置合わせされたヒンジ開口部を有する横方向に離隔されたヒンジ要素634、644のアレイを備える。ヒンジ要素は、接続ロッド680を受容するためのヒンジ通路を形成するように交互配置されている。
【0070】
各剛性コネクタ630、640は、金属又は剛性プラスチックで形成され、次いで、ベース部分及び固着部がベルトセグメント内に埋め込まれている間に、ヒンジ要素634、644が可撓性ベルトセグメントの端部から延在するように、剛性コネクタの周りに可撓性ベルトセグメントを射出成形することによって、可撓性ベルトセグメント603、604に埋め込まれ得る。他の好適な製造手段が使用されてもよい。可撓性ベルトセグメントへの接続を容易にするために、サンドブラスト又は別の仕上げ技術を使用して、小さな又は微細なアンダーカットがコネクタ630、640の接着表面に追加され得る。平面ベース部分及び固着部の使用は、接続部分から引き離されるベルトの伝達を可能にする。
【0071】
一実施形態では、剛性コネクタは、スプライシングされるように、又はコンベヤベルトセグメントの端部に別様に接続されるように適合された別個の又は中間のベルトセグメント内に埋め込まれてもよい。代替的には、剛性コネクタは、コンベヤベルトの端部に直接埋め込まれ得る。別の実施形態では、コンベヤベルトは、一連の可撓性コンベヤベルトセグメントを、各端部からモジュール形式で延在する埋め込まれた剛性コネクタを用いて接合することによって形成され得る。
【0072】
また別の実施形態では、コンベヤ構成要素は、上で記載した化学的及び/又は微細な絡まりプロセスを通じて可撓性部分に埋め込まれた剛性コネクタを備え得る。例えば、2部品スプロケット又はローラは、スプロケット又はローラを形成するように嵌合する射出された成形体から延在する剛性コネクタを備え得、剛性コネクタは、ポリマーブラシを通じて射出成形体に接着し、上で記載したようなプロセスで化学結合、微細な絡まり、又は組み合わせ、又は両方を作成する。
【0073】
特許請求の範囲は、記載された例示的な実施形態の詳細に限定されることを意味するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
【国際調査報告】