(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】構成要素をコンベヤフレームに装着するためのアダプタ
(51)【国際特許分類】
B65G 23/04 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
B65G23/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529521
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 US2022051328
(87)【国際公開番号】W WO2023102004
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】モハン,ジェイク エイ.
(57)【要約】
構成要素をコンベヤベルト用の駆動アセンブリに装着するためのアダプタは、軸受開口部を有する形作られた本体と、形作られた本体を駆動アセンブリのエンドプレートの外面に締結するための締結具開口部と、補助コンベヤ構成要素をアダプタに装着して、コンベヤベルトに対して補助コンベヤ構成要素を配置するための開口部と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤ構成要素をコンベヤベルト用の駆動アセンブリに装着するためのアダプタであって、前記駆動アセンブリが、離間されたエンドプレートを備えており、前記アダプタが、
前記エンドプレートに装着された駆動シャフトを回転可能に収容するための、軸受を着座させるための軸受開口部を形成している形作られた本体と、
前記アダプタをエンドプレートに装着するために、締結具を受容するための、前記軸受開口部の外周の周りに分配された複数の締結開口部と、
コンベヤ構成要素を装着するための、前記アダプタの底部分に形成された少なくとも1つの装着開口部と、
前記コンベヤ構成要素の、前記アダプタとの適切な位置合わせを確実にするために、前記コンベヤ構成要素において位置合わせピンを受容するための少なくとも1つのピン孔と、を備えている、アダプタ。
【請求項2】
前記形作られた本体が、
平面の外面と、
エンドプレートに対して着座するように構成された内面と、
形作られた外縁部と、
形作られた内縁部と、
凸状に湾曲した頂縁部と、
中央凹状湾曲、前記中央凹状湾曲の第1の側面の第1のタブ、及び前記中央凹状湾曲の第2の側面の第2のタブを形成するように形作られた底縁部と、を備えている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
第1の装着開口部が、前記第1のタブに形成されており、第2の装着開口部が、前記形作られた外縁部の近くに形成されており、前記軸受開口部の底部と位置合わせされている、請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
第1のピン孔が、前記第2のタブに形成されており、前記第1の装着開口部と位置合わせされており、第2のピン孔が、前記第1及び第2の装着開口部と横方向及び縦方向に位置合わせされており、内側に形作られた縁部の近くに形成されている、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記頂縁部が、前記軸受開口部の前記湾曲に倣っている、請求項2に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記内面が、前記軸受開口部と交差し、かつ前記頂縁部及び前記底縁部に対して開口している、垂直チャネルを含む、請求項2に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの装着開口部が、第1及び第2の斜めに対向する装着開口部を備えている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記第1及び第2の斜めに対向する装着開口部が、タップ付きである、請求項7に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記少なくとも1つのピン孔が、第1及び第2の斜めに対向するピン孔を備えている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
コンベヤアセンブリであって、
コンベヤの端部に隣接した第1のエンドプレートと、
前記第1のエンドプレートに対向する第2のエンドプレートと、
前記第1のエンドプレートに装着された第1のアダプタプレート及び前記第2のエンドプレートに装着された第2のアダプタプレートを使用して、前記第1のエンドプレート及び第2のエンドプレートに、かつそれらの間に装着された、補助コンベヤアセンブリと、を備えており、
各アダプタプレートが、
前記エンドプレートに装着された駆動シャフトを回転可能に収容するための、軸受を着座させるための軸受開口部を形成している形作られた本体と、
前記アダプタをエンドプレートに装着するために、締結具を受容するための、前記軸受開口部の外周の周りに分配された複数の締結開口部と、
コンベヤ構成要素を装着するための第1及び第2の装着開口部と、を備えている、コンベヤアセンブリ。
【請求項11】
前記アダプタプレートが、
平面の外面と、
エンドプレートに対して着座するように構成された内面と、
形作られた外縁部と、
形作られた内縁部と、
凸状に湾曲した頂縁部と、
中央凹状湾曲、前記中央凹状湾曲の第1の側面の第1のタブ、及び前記中央凹状湾曲の第2の側面の第2のタブを形成するように形作られた底縁部であって、第1の装着開口部が前記第1のタブに形成されており、第2の装着開口部が前記第2のタブに形成されている、底縁部と、を更に備えている、請求項10に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項12】
前記装着開口部が、互いに対して斜めに対向している、請求項11に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項13】
前記アダプタプレートが、前記コンベヤ構成要素の、前記アダプタプレートとの適切な位置合わせを確実にするために、前記コンベヤ構成要素において位置合わせピンを受容するための、第1及び第2の斜めに対向するピン孔を更に備えている、請求項12に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項14】
前記補助コンベヤ構成要素が、ローラリミッタスクレーパアセンブリを備えている、請求項10に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項15】
前記補助コンベヤ構成要素が、前記第1のアダプタプレートに装着された第1の位置リミッタ装着プレートから延在している、第1のシャフトに装着された第1のスナップオン位置リミッタを備えている、請求項10に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項16】
前記第2のアダプタプレートに装着された第2の位置リミッタ装着プレートから延在している第2のシャフトに装着された第2のスナップオン位置リミッタを更に備えている、請求項15に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項17】
前記補助コンベヤ構成要素が、ローラ位置リミッタアセンブリであって、
前記第1のアダプタプレートに装着された第1の装着プレートと、
前記第2のアダプタプレートに装着された第2の装着プレートと、
前記第1及び第2の装着プレートの間に延在している装着バーと、
前記コンベヤベルトの、前記装着バーから延在している駆動装置との係合を制御するための複数のローラと、を備える、ローラ位置リミッタアセンブリを備えている、請求項10に記載のコンベヤアセンブリ。
【請求項18】
補助コンベヤ構成要素をコンベヤの駆動端部に一体化する方法であって、
前記駆動端部において第1のアダプタを第1のエンドプレートに装着するステップと、
前記補助コンベヤ構成要素の締結具開口部が前記アダプタの装着開口部と位置合わせされるように、前記補助コンベヤ構成要素から延在している位置合わせピンを前記アダプタの位置合わせ孔に挿入することによって、前記補助コンベヤ構成要素を前記第1のアダプタと位置合わせするステップと、
締結具を前記締結具開口部に通して前記装着開口部に挿入して、前記第1のエンドプレートに対して前記補助コンベヤ構成要素を装着するステップと、を含む、方法。
【請求項19】
第2のアダプタを、前記第1のエンドプレートに対向する第2のエンドプレートに装着するステップと、
前記補助コンベヤ構成要素の締結具開口部が前記第2のアダプタの装着開口部と位置合わせされるように、前記補助コンベヤ構成要素から延在している位置合わせピンを前記第2のアダプタの位置合わせ孔に挿入することによって、前記補助コンベヤ構成要素を前記第2のアダプタと位置合わせするステップと、
締結具を前記締結具開口部に通して前記装着開口部に挿入して、前記第2のエンドプレートに対して前記補助コンベヤ構成要素を装着するステップと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月2日に出願された「Adaptor for Mounting Components to a Conveyor Frame」と題する米国仮特許出願第63/285,157号に対する優先権を主張するものであり、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、動力駆動式コンベヤに関するものである。より具体的には、本発明は、回路を通してコンベヤベルトを移動させて、搬送物品をコンベヤベルトの外へ移行させるための駆動アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
物品を搬送するためには、搬送経路及び搬送経路の下の戻り経路を有する回路を通して移動する動力駆動式コンベヤが使用される。コンベヤベルトが戻り経路から搬送経路へと移動するときに物品をコンベヤベルトの上へ移行させるためには、送り込みアセンブリが使用される。ベルトが搬送経路から戻り経路へ移動するときに物品をコンベヤベルトの外へ移行させるためには、送り出しアセンブリが使用される。駆動装置は、搬送回路を通してコンベヤベルトを移動させる。例えば、回転可能なシャフトに装着された駆動スプロケットがコンベヤベルトに係合して、コンベヤベルトを搬送回路に沿って駆動し得る。駆動スプロケットは、コンベヤの送り出し部に、又は搬送回路の戻り経路内に位置付けることができる。コンベヤベルトが戻り経路に進入する前にコンベヤベルトから細片を取り除くために、送り出し部にスクレーパを装着することができる。埃、細片、細菌、及び他の汚染物質が異なる構成要素内に捕捉され得るので、コンベヤに関する衛生上の問題が生じ得る。
【発明の概要】
【0004】
形作られたアダプタプレートは、補助コンベヤ構成要素をコンベヤフレームの標準エンドプレートに装着する。アダプタプレートは、軸受開口部を有する形作られた本体と、形作られた本体をコンベヤフレームのエンドプレートの外面に締結するための締結具開口部と、補助コンベヤ構成要素をアダプタプレートに装着して、コンベヤベルトに対して補助コンベヤ構成要素を配置するための開口部と、を備えている。
【0005】
一態様によれば、コンベヤ構成要素をコンベヤベルト用の駆動アセンブリに装着するためのアダプタが提供される。離間されたエンドプレートを備えている、駆動アセンブリ。アダプタは、エンドプレートに装着された駆動シャフトを回転可能に収容するための、軸受を着座させるための軸受開口部を形成する形作られた本体と、アダプタをエンドプレートに装着するために締結具を受容するための、軸受開口部の外周の周りに分配された複数の締結開口部と、コンベヤ構成要素を装着するための、アダプタの底部分に形成された少なくとも1つの装着開口部と、コンベヤ構成要素の、アダプタとの適切な位置合わせを確実にするために、コンベヤ構成要素において位置合わせピンを受容するための少なくとも1つのピン孔と、を有する。
【0006】
別の態様によれば、コンベヤアセンブリは、コンベヤの端部に隣接した第1のエンドプレートと、第1のエンドプレートに対向する第2のエンドプレートと、第1のエンドプレートに装着された第1のアダプタプレート及び第2のエンドプレートに装着された第2のアダプタプレートを使用して、第1のエンドプレート及び第2のエンドプレートに、かつそれらの間に装着された、補助コンベヤアセンブリと、を備えている。各アダプタプレートは、エンドプレートに装着された駆動シャフトを回転可能に収容するための、軸受を着座させるための軸受開口部を形成している形作られた本体と、アダプタをエンドプレートに装着するための締結具を受容するための、軸受開口部の外周の周りに分配された複数の締結開口部と、コンベヤ構成要素を装着するための第1及び第2の装着開口部と、を備えている。
【0007】
別の態様によれば、補助コンベヤ構成要素をコンベヤの駆動端部に一体化する方法は、駆動端部において第1のアダプタを第1のエンドプレートに装着するステップと、補助コンベヤ構成要素の締結具開口部がアダプタの装着開口部と位置合わせされるように、補助コンベヤ構成要素から延在している位置合わせピンをアダプタの位置合わせ孔に挿入することによって、補助コンベヤ構成要素を第1のアダプタと位置合わせするステップと、締結具を締結具開口部に通して装着開口部に挿入して、第1のエンドプレートに対して補助コンベヤ構成要素を装着するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による、アダプタを含むコンベヤのための駆動アセンブリの等角図である。
【
図4】
図4は、一実施形態による、ローラ位置リミッタ-スクレーパアセンブリを一体化するために使用されたアダプタを有する駆動アセンブリの等角図である。
【
図5】
図5は、別の実施形態による、コンベヤベルトにフライトを収容する位置リミッタアセンブリを一体化するために使用されたアダプタを有する駆動アセンブリの等角図である。
【
図6】
図6は、別の実施形態による、位置リミッタアセンブリをローラと一体化するために使用されたアダプタを有する駆動アセンブリの等角図である。
【
図7】
図7は、別の実施形態による、アダプタ及びコンベヤ構成要素の装着中の駆動アセンブリの側面の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、容易に構成すること、再構成すること、設置すること、洗浄位置に移動させること、及び-又は取り外すことができる衛生的なシステムをコンベヤの駆動端部に提供する。本発明を、例示的な実施形態に関連して下で説明する。当業者は、本発明が多数の異なる用途及び実施形態で実施され得、特に、本発明の用途では、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されないことを認識するであろう。
【0010】
図1は、コンベヤのための送り出し部を形成する、コンベヤのための駆動アセンブリ10の等角図である。駆動アセンブリ10は、一対のエンドプレート20の間に延在する、搬送経路の送り出し端部のコンベヤベルト40のための、スプロケット又は他のコンベヤ駆動装置などの、反転要素の駆動シャフト42を装着するための一対の対向するエンドプレート20を備えている。例示的なコンベヤベルト40は、正駆動の低張力コンベヤベルトである。適切な正駆動の低張力コンベヤベルトの例としては、限定されないが、Harahan,LA,USAのIntralox,LLCから入手可能なTHERMODRIVE(登録商標)ベルト、Habasit AGから入手可能なCleandriveベルト、Gates Mectrolから入手可能なGates Mectrol PosiClean(登録商標)ベルト、Volta Beltingから入手可能なVolta SuperDrive(商標)ベルト及び他の正駆動低張力コンベヤベルト、並びに当該技術分野で既知の他の正駆動式低張力コンベヤベルトが挙げられる。例示的なコンベヤベルト40は、実質的に不連続部を含まない滑らかな外面と、所与のベルトピッチの複数の歯又は他の適切な駆動要素を有する内面と、を有する。コンベヤベルト40は、送り込み部から送り出し部へと搬送経路に沿って製品を搬送し、搬送経路の下の戻り経路に沿って戻る。コンベヤベルト40は、フライト又は他の特徴部を含み得、例示的な例に限定されるものではない。エンドプレート20の各々はまた、限定されないが、位置リミッタ、スクレーパ、及び他の構成要素などの追加の補助コンベヤ構成要素をコンベヤに一体化するためのアダプタプレート100も装着する。アダプタプレート100は、エンドプレート20及びコンベヤベルト40に対してコンベヤ構成要素を正確に配置する。
【0011】
例示的なアダプタプレート100は、関連するエンドプレート20の外側に装着され得る。第2のアダプタエンドプレート100bは、対向するエンドプレートに、かつその外側に装着される。
図2及び
図3に示されるように、例示的なアダプタプレート100は、駆動シャフト42を回転可能に収容するための、軸受を着座させるための軸受開口部110を形成する形作られた本体を備えている。軸受開口部110は、球面軸受を着座させるように構成され得る。アダプタプレート100は、平面の外面112と、それぞれのエンドプレート20の外面に対して着座するように構成されたアダプタプレートの内面113と、を含む。例示的な内面は、軸受開口部110と交差し、かつアダプタプレート100の頂縁部115及び底縁部116に対して開口している、垂直チャネル114を含む。アダプタ100は、形作られた外縁121と、形作られた内縁部122と、を更に含む。
【0012】
例示的な頂縁部115は、軸受開口部110の湾曲に倣って凸状に湾曲しているが、本発明はそのように限定されるものではない。
【0013】
底縁部116は、中央凹状湾曲116及び中央凹状湾曲116の各側に対向するタブ117、118を形成するように形作られ得るが、代替的な形状が使用され得る。
【0014】
例示的なアダプタ100は、アダプタ100をエンドプレート20に装着するために、ボルトなどの締結具を受容するための、軸受開口部110の外周の周りに分配された締結開口部120を更に含む。締結開口部120は、形作られた本体を通って延在している。
【0015】
コンベヤ構成要素を装着するためのアダプタ100の底部分には、斜めに対向する装着開口部123、124が形成されている。例示的な装着開口部123、124は、タップ付きであるが、本発明はそのように限定されるものではない。内側タップ付き装着開口部123は、下部タブ117に形成されている。外側タップ付き装着開口部124は、形作られた外縁121の近くに形成されて、軸受開口部の底部と位置合わせされているが、本発明はそのように限定されるものではない。各タップ付き装着開口部123、124は、コンベヤ構成要素をアダプタ100及び取り付けられたエンドプレート20に装着するために、コンベヤ構成要素を通って延在する締結具を受容する。代替的に、装着開口部123、124は、タップ付きとは対照的に止まり穴とすることができるか、又は別様にコンベヤ構成要素をアダプタ100に好適に装着するように構成することができる。
【0016】
例示的なアダプタ100は、コンベヤ構成要素の、アダプタ100との適切な位置合わせを確実にするために、コンベヤ構成要素において位置合わせピンを受容するための、斜めに対向するピン孔125、126を更に含む。外側ピン孔126は、外側下部タブ118に形成され、内側装着開口部123と位置合わせされている。内側ピン孔125は、装着開口部123、124と横方向及び縦方向に位置合わせされており、内側に形作られた縁部122の近くに形成されている。ピン孔125、126は、環状、長円、又はスロットなどの任意の好適なサイズ及び形状を有することができるが、例示的な実施形態に限定されるものではない。
【0017】
装着開口部123、124及びピン孔125、126は、例示的な斜めに対向する交互構成に限定されるものではなく、補助コンベヤ構成要素をアダプタ100に装着して位置合わせするための任意の好適な構成が使用され得る。
【0018】
アダプタ100は、任意の好適なコンベヤ構成要素を、標準エンドプレートを含むコンベヤに一体化するために使用され得る。例えば、
図4に示されるように、一組のアダプタ100は、ローラリミッタスクレーパアセンブリ960をエンドプレート20に装着し得る。適切なローラリミッタスクレーパアセンブリ960は、2020年5月18日に出願された「Drive Assembly for a Conveyor」と題する、公開されたPCT特許出願第PCT/US2020/033406号(WO2020/236715)に記載されており、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。例示的なローラリミッタスクレーパアセンブリ960は、各々がアダプタ100に装着された一対のリミッタ装着プレート961を備えている。アダプタ100は、締結開口部120に挿入された締結具920を使用してエンドプレート20に装着される。リミッタ装着プレート961は、リミッタ装着プレート961の対応する開口部を通して、及びアダプタ100の装着開口部123、124を通して挿入された締結具968を使用してアダプタに装着される。ローラリミッタ装着プレート961の内面から延在している位置合わせピン(図示せず)は、位置合わせ及び装着を容易にするために、アダプタの位置合わせ孔125、126に挿入され得る。ローラリミッタスクレーパアセンブリは、リミッタ装着プレート961に形成されたシートに着座させたスクレーパ基部971から延在しているスクレーパブレード970を更に備えている。板ばね981又は他の付勢要素は、リミッタ装着プレート960の止め具962と相互作用して、スクレーパブレード970が、エンドプレート20の周りを反転するコンベヤベルトと接触するように付勢する。ローラリミッタ975は、リミッタ装着プレート961の間に延在しており、リミッタ装着プレート961に挿入された軸受、又は他の適切な装着手段を使用して、その端部に装着される。アダプタ100は、コンベヤベルト40及びエンドプレート20に対してローラリミッタスクレーパアセンブリ960の構成要素を正確に位置決めし、必要に応じて、ローラリミッタスクレーパアセンブリ960の一体化及び取り外しを容易にする。
【0019】
図5に示されるように、一組のアダプタ100は、同じく公開されたPCT特許出願第PCT/US2020/033406号(WO2020/236715)に記載されているように、スナップオン位置リミッタ870を一体型装着バー880に装着するための、コンベヤフレームエンドプレート20の下方に延在している位置リミッタ装着プレート860を装着するために使用され得る。装着バー880は、関連する位置リミッタ装着プレート860から内向きに延在して、位置リミッタ870を、エンドプレート20の周りを反転するコンベヤベルト800に対する位置に配置する。上で説明したように、位置リミッタ装着プレート860は、アダプタ100に装着することができ、したがって、締結具及び位置合わせピンを使用して、コンベヤフレームに容易に一体化させることができる。
【0020】
図6に示されるように、一組のアダプタ100は、装着プレート162の間に延在しており、かつコンベヤベルトの、スプロケットなどの駆動装置との係合を制御するための複数のローラ165を装着している、装着バー152を備えているローラ位置リミッタアセンブリ150を装着するために使用され得る。装着バー152は、装着プレート160の下方に位置決めされ、締結具162又は他の適切な装着手段を使用してそこに締結される。上で説明したように、各装着プレート160がアダプタ100に装着されて、それがコンベヤエンドプレート20に装着される。アダプタ100は、エンドプレート20の周りを移動するコンベヤベルト101に対してローラ165を正確に位置決めする。適切なローラ位置アセンブリは、2019年3月21日に出願された「Position Limiter for Flighted Conveyor Belt」と題する、公開されたPCT特許出願第PCT/US2019/023345号(WO2019/183337)に記載されており、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0021】
図7に示されるように、位置リミッタ装着プレート860などのコンベヤ構成要素を、エンドプレート20を備えているコンベヤの駆動端部10に一体化するためには、最初に、締結具開口部120を通して、エンドプレート20に形成された対応する開口部に挿入された締結具128を使用して、アダプタ100をエンドプレート20の外側に装着する。この位置では、駆動シャフト42を回転可能に収容している軸受43がアダプタの軸受開口部に着座する。
【0022】
次いで、コンベヤ構成要素から延在している位置合わせピン225、226をアダプタ100の位置合わせ孔125、126に挿入することによって、コンベヤ構成要素がアダプタ100と位置合わせされ、よって、コンベヤ構成要素の締結具開口部865、866がアダプタ100の装着開口部123、124と位置合わせされる。最後に、締結具868を、開口部865、866を通して装着開口部123、124に挿入して、動作に最適な正確な位置で、エンドプレート20に対してコンベヤ構成要素860を装着する。コンベヤ構成要素は、所望により、容易に取り外して交換することができる。
【0023】
例示的なアダプタプレートを使用して、他の適切な補助コンベヤ構成要素がコンベヤに一体化され得るが、本発明は、スクレーパ、ローラ、及び位置リミッタに限定されるものではない。
【0024】
特許請求の範囲は、説明される例示的な実施形態の詳細に限定されるものではない。
【国際調査報告】