(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】通信の方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20241031BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241031BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/23
H04W52/02 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531023
(86)(22)【出願日】2021-11-24
(85)【翻訳文提出日】2024-07-22
(86)【国際出願番号】 CN2021132889
(87)【国際公開番号】W WO2023092349
(87)【国際公開日】2023-06-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】グアン ペン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067JJ13
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、不連続カバレッジのシナリオに対処するための効果的なメカニズムに関する。この解決策において、ネットワーク内の装置は、機械学習(ML)モデルに関連付けられた少なくとも1つの設定を取得してもよい。具体的には、該少なくとも1つの設定は、MLモデルにより生成される推論結果と、MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す。該少なくとも1つの設定を適用することにより、推論誤差を検出し、誤った推論にうまく対処することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
第1の装置において、第2の装置から、機械学習(ML(machine learning))モデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を受信することと、
前記少なくとも1つの設定を適用することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの設定は、
前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、
前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、
を示す請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、
前記推論結果を得るために前記第1の装置により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの設定が、
前記推論サイクルの周期、
前記第1の時間間隔の第1の長さ、
前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の装置が不連続受信(DRX)モードで動作する場合、前記推論サイクルは、前記DRXモードのDRXサイクルに揃えられる、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の装置が不連続受信(DRX)モードで動作する場合、前記少なくとも1つの設定を適用することは、
前記DRXモードのDRXサイクルのアクティブ時間間隔中に、前記第1の時間間隔内に前記推論結果と前記測定結果とを得ること、又は
前記DRXサイクルの非アクティブ時間間隔中に、前記第1の時間間隔をスキップすること、
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】
複数のMLモデルが前記第1の装置に設定されている場合、前記複数のMLモデルから1つのMLモデルを選択することと、
選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを前記第2の装置に送信することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の装置に、
前記第1の装置において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、
前記第1の装置により測定された、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、
前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、
前記第1の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は
第2のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第2のメッセージを送信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のメッセージは、周期的に、又は前記MLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記MLモデルの推論誤差が生じた場合、前記第2の装置に、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第3のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第3のメッセージを送信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の装置から、
前記第2の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、
前記第2の装置において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、
前記第2の装置により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、
前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第4のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第4のメッセージを受信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する測定結果、
前記推論結果と前記測定結果との差、又は
前記第2の装置から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置が決定した場合、前記MLモデルを候補MLモデルに更新すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置が決定した場合、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる前記推論結果の生成を無効化すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの設定を適用することは、
特定のオペレーションに応じて、前記少なくとも1つの設定を、決定された開始点から適用すること、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の装置は、端末装置であり、前記第2の装置は、ネットワーク装置又はML関数コントローラであり、前記MLモデルは、エアインターフェースのために使用されるMLモデルである、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
通信の方法であって、
端末装置において、機械学習(ML)モデルの推論誤差を示す事前定義されたイベントであって、エアインターフェース上の特定の機能について特別に定義された前記事前定義されたイベントを検出することと、
ネットワーク装置に、前記MLモデルを更新するための要求を送信することと、
を含む方法。
【請求項19】
一定期間中の統計結果に基づいて、前記事前定義されたイベントを検出したと決定すること、
をさらに含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記要求は、
前記端末装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたことを示す第3の指示、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、又は
候補MLモデルに関する情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記事前定義されたイベントを検出したことに応じて、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる推論結果の生成を無効化すること、
をさらに含む請求項18に記載の方法。
【請求項22】
通信の方法であって、
第1の装置において、第2の装置から、
特定の無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)、
特定の制御リソースセット(CORESET)、
特定の探索空間セット、又は
グループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、
のうちの少なくとも1つを介して受信される1つ又は複数の機械学習(ML)モデルを受信すること、
を含む方法。
【請求項23】
前記第2の装置に、
MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置がサポートするか否か、
前記第1の装置に設定されたMLモデルの数、
前記第1の装置によりサポートされるML連携レベルに関する情報、
前記第1の装置によりサポートされるMLアーキテクチャに関する情報、又は
前記第1の装置によりサポートされるML機能に関する情報、
のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置の能力関連情報を送信すること、
をさらに含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2の装置から、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、
特定のセル、
特定のセルグループ、
特定の第1の装置、
特定の第1の装置グループ、又は
特定の機能、
のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を受信すること、
をさらに含む請求項22に記載の方法。
【請求項25】
通信の方法であって、
第2の装置において、機械学習(ML)モデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を生成することと、
前記少なくとも1つの設定を送信することと、
を含む方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの設定は、
前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、
前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、
を含む請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、
前記推論結果を得るために前記第1の装置により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、
を含む請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの設定が、
前記推論サイクルの周期、
前記第1の時間間隔の第1の長さ、
前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の装置が不連続受信(DRX)モードで動作する場合、前記推論サイクルは、前記DRXモードのDRXサイクルに揃えられる、
請求項28に記載の方法。
【請求項31】
複数のMLモデルを前記第1の装置に送信することと、
前記第1の装置から、前記複数のMLモデルから前記第1の装置により選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを受信することと、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の装置から、
前記第1の装置において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、
前記MLモデルに対応する第1の測定結果、
前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、
前記第1の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は
第2のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第2のメッセージを受信すること、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の装置から、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第3のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第3のメッセージを受信すること、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の装置に、
前記第2の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、
前記第2の装置において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、
前記第2の装置により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、
前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第4のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第4のメッセージを送信すること、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記第4のメッセージは、周期的に、又は前記MLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する前記測定結果、
前記推論結果と前記測定結果との差、又は
前記第1の装置から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定すること、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の装置は、端末装置であり、前記第2の装置は、ネットワーク装置又はML関数コントローラであり、前記MLモデルは、エアインターフェースのために使用されるMLモデルである、
請求項25に記載の方法。
【請求項38】
通信の方法であって、
第2の装置において、第1の装置に、
特定の無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)、
特定の制御リソースセット(CORESET)、
特定の探索空間セット、又は
グループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、
のうちの少なくとも1つを介して送信される1つ又は複数の機械学習(ML)モデルを送信すること、
を含む方法。
【請求項39】
前記第1の装置から、
MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置がサポートするか否か、
前記第1の装置に設定されたMLモデルの数、
前記第1の装置によりサポートされるML連携レベルに関する情報、
前記第1の装置によりサポートされるMLアーキテクチャに関する情報、又は
前記第1の装置によりサポートされるML機能に関する情報、
のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置の能力関連情報を受信すること、
をさらに含む請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1第2の装置に、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、
特定のセル、
特定のセルグループ、
特定の第1の装置、
特定の第1の装置グループ、又は
特定の機能、
のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を送信すること、
をさらに含む請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記1つ又は複数のMLモデルを送信することは、
前記第1の装置と前記第2の装置との間の通信状況が事前設定された条件を満たした場合、前記1つ又は複数のMLモデルを送信すること、
を含む請求項38に記載の方法。
【請求項42】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える第1の装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~17又は請求項22~24の何れか一項に記載の方法を実行する、
第1の装置。
【請求項43】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項18~21の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項44】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える第2の装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項25~41の何れか一項に記載の方法を実行する、
第2の装置。
【請求項45】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~41の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、全体として通信技術の分野に関し、特に、機械学習(ML:machine learning)モデルの推論誤差を検出及び対処するための方法、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワーク及びサービスの規模、複雑さ、ユーザ数が増大するにつれて、通信ネットワークにおける通信がますます複雑になる可能性がある。通信性能を向上させるために、無線通信ネットワークにML/人工知能(AI:artificial intelligence)技術を使用することが提案されている。特に、エアインターフェースインタラクション(即ち、端末装置とネットワーク装置との間のインタラクション)にML/AI技術を用いてもよいことが提案されている。この場合、端末装置及びネットワーク装置を含む関連するネットワーク要素に、ML/AIモデルを効率的に配布することが期待される。
【0003】
さらに、ML/AIモデルにより生成される推論結果は必ずしも正確とは限らない。不正確な推論結果は、通信の失敗、無線リソースの無駄など、複数の悪影響をもたらす可能性がある。したがって、MLモデルの推論誤差を検出及び対処するための解決策を提案することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、MLモデルの推論誤差を検出及び対処するための解決策を提供する。特許請求の範囲に含まれない実施形態(もしあれば)は、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の装置において、第2の装置から、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を受信することと、前記少なくとも1つの設定を適用することと、を含む。
【0006】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、MLモデルの推論誤差を示す事前定義されたイベントであって、エアインターフェース上の特定の機能について特別に定義された前記事前定義されたイベントを検出することと、ネットワーク装置に、前記MLモデルを更新するための要求を送信することと、を含む。
【0007】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、特定の無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI:radio network temporary identity)、特定の制御リソースセット(CORESET:control resource set)、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信及びブロードキャストのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して受信される1つ又は複数のMLモデルを、第1の装置において、第2の装置から受信することを含む。
【0008】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第2の装置において、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を生成することと、前記少なくとも1つの設定を送信することと、を含む。
【0009】
第5の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、特定のRNTI、特定のCORESET、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信及びブロードキャストのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して送信される1つ又は複数のMLモデルを、第2の装置において、第1の装置に送信することを含む。
【0010】
第6の態様において、第1の装置が提供される。前記第1の装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第1の態様に記載の方法を実行する。
【0011】
第7の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第2の態様に記載の方法を実行する。
【0012】
第8の態様において、第1の装置が提供される。前記第1の装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第3の態様に記載の方法を実行する。
【0013】
第9の態様において、第2の装置が提供される。前記第2の装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第4の態様に記載の方法を実行する。
【0014】
第10の態様において、第2の装置が提供される。前記第2の装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記ネットワーク装置は、前記第5の態様に記載の方法を実行する。
【0015】
第11の態様において、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、以上の第1~第5の態様の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。
【0016】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
添付図面において本開示のいくつかの例示的な実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0018】
【
図1】MLプロセスの提案された機能フレームワークを示す図である。
【0019】
【
図2】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す図である。
【0020】
【
図3A】本開示により支持されるAI/MLオペレーションのタイプを示す図である。
【
図3B】本開示により支持されるAI/MLオペレーションのタイプを示す図である。
【
図3C】本開示により支持されるAI/MLオペレーションのタイプを示す図である。
【0021】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、通信のためのプロセスを示すシグナリング図である。
【0022】
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1/第2の装置における例示的なオペレーションタイミングを示す図である。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1/第2の装置における例示的なオペレーションタイミングを示す図である。
【0023】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1/第2の装置における別の例示的なオペレーションタイミングを示す図である。
【0024】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1の装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0025】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0026】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1の装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0027】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2の装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0028】
【
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2の装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0029】
【
図12】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した機器の概略ブロック図である。
【0030】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される実施形態は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0032】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0033】
本開示における「一つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造又は特性を説明する場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造又は特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0034】
用語「第1」及び「第2」などは本明細書では様々な要素を説明することに用いることができるが、これらの要素はこれらの用語により制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と名付けてもよく、そして同様に、第2の要素を第1の要素と名付けてもよい。本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、記載された用語のうちの一つ又は複数の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0035】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけに使用され、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「包含する」、「有する」、「具備する」、「備える」、及び/又は「持つ」は、記載された特徴、要素、及び/又は構成部品などの存在を指定するが、一つ又は複数のその他の特徴、要素、構成部品、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を除外しないことをさらに理解すべきである。
【0036】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0037】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク又は第6世代(6G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0038】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )が組み込まれてもよい。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0039】
本明細書で使用される用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例は、衛星、無人航空システム(UAS:unmanned aerial systems)プラットフォーム、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0040】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の機能のために収集された多数のデータから訓練済みのモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0041】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲上で動作してもよい。さらに許可/無許可/共有スペクトル上で動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0042】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0043】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0044】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0045】
上述したように、エアインターフェースインタラクションのためにML/AI技術を用いてもよいことが期待される。具体的には、MLモデル(AIモデルと称されることもある)が端末装置とネットワーク装置とのいずれか又は両方に適用されてもよい。一般的に言うと、MLモデルとは、一連の入力に基づいて、予測情報からなる一連の出力を生成するML技術を適用することによる、データ駆動アルゴリズムを指す。MLモデルは、例えば、異なる態様により説明され、特定されてもよい。
●AI/ML関連アルゴリズムと関連付けられる複雑さとの定義段階を特徴付ける:
・モデル生成、例えば、モデル訓練(入力/出力、前処理/後処理を含む(該当する場合))、モデル検証、モデルテスト(該当する場合)。
・推論オペレーション、例えば、入力/出力、前処理/後処理(該当する場合)。
●UEとgNBとの間の様々なレベルの連携を特定する、例えば、
・連携なし:比較のために情報を交換せずに、実現に基づくのみのAI/MLアルゴリズムである。
・別々の又は結合されたMLオペレーションをターゲットとする様々なレベルのUE/gNB連携。
●AI/MLモデルのライフサイクル管理、例えば、モデルデプロイメント(開始/設定)、モデル監視、モデル更新、及びモデル転送を特定する。
●訓練、推論、検証及びテストのためのデータセット。
●AI/ML関連機能、プロシージャ、及びインターフェースについての共通の表記及び用語を特定する。
【0046】
さらに、MLモデルを生成するためには、ML訓練が必要である。無線通信のシナリオについては、ML訓練に使用されるデータは、ネットワークノード、管理エンティティ又はUEから収集されてもよい。そして、オンライン又はオフラインのプロセスを実行して、データを最適に提示し、推論のために訓練済みMLモデルを取得する特徴及びパターンを学習することにより、MLモデルを訓練してもよい。ML推論プロセス中に、訓練済みMLモデルを用いて、収集されたデータとMLモデルとに基づいて予測を行ったり、決定をと導いたりしてもよい。ここで
図1を参照し、
図1は、MLプロセスの提案された機能フレームワーク100を示す。
図1に示すように、提案された機能フレームワーク100には、4つの重要な機能ブロック、即ち、データ収集機能110、モデル訓練機能120、モデル推論機能130及びアクター機能140が含まれている。上記4つの重要な機能ブロックについての詳細を以下で説明する。
●データ収集機能110は、入力データをモデル訓練機能120及びモデル推論機能130に提供する機能である。AI/MLアルゴリズム固有のデータ準備(例えば、データの前処理及びクリーニング、フォーマッティング、及び変換)はデータ収集機能110においては実行されない。
入力データの例は、UE又は異なるネットワークエンティティからの測定結果、アクターからのフィードバック、AI/MLモデルからの出力を含んでもよい。
・訓練データ150:AI/MLモデル訓練機能120のための入力として必要なデータである。
・推論データ160:AI/MLモデル推論機能130のための入力として必要なデータである。
●モデル訓練機能120は、MLモデル訓練、検証、及びテストを実行する機能である。モデル訓練機能120はまた、必要に応じて、データ収集機能110により配送された訓練データ150に基づくデータ準備(例えば、データの前処理及びクリーニング、フォーマッティング、変換)を担当する。
●モデル推論機能130は、AI/MLモデル推論出力(即ち、出力170、例えば予測又は決定)を提供する機能である。モデル推論機能130はまた、必要に応じて、データ収集機能110により配信された推論データに基づくデータ準備(例えば、データの前処理及びクリーニング、フォーマッティング、変換)を担当する。
・出力170:モデル推論機能130により生成されるAI/MLモデルの推論出力である。
●アクター機能140は、モデル推論機能130からの出力を受信し、対応する動作をトリガ又は実行する機能である。アクター機能140は、他のエンティティ又は自身に対する動作をトリガしてもよい。
・フィードバック180:訓練データ150、又は推論データ160、又はパフォーマンスフィードバックを導出するために必要とされ得る情報である。
【0047】
詳細なAI/MLアルゴリズムとモデルが実装に委ねること、ユーザデータのプライバシーを保護する必要があること、AL/MLのサポートが既存のRANアーキテクチャを再利用すべきであり、新しいインターフェースを導入すべきでないことがML/AI技術を無線通信に適用するための原則に含まれることが合意されている。
【0048】
今後の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース18(Rel-18)では、いくつかの研究項目及び作業項目は、エアインターフェース用のAI/MLと次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)用のAI/MLに関する作業に焦点を当てる。
【0049】
最近では、エアインターフェースのためのAI/MLについていくつかの議論が行われている。例えば、AI/MLが複数のユースケースに適用されてもよいことが予想される。1つの例示的なユースケースは、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、例えば、オーバーヘッドの削減、精度の向上、予測である。別の例示的なユースケースは、ビーム管理、例えば、オーバーヘッド及び遅延の低減、ビーム選択精度の向上のための時間領域及び/又は空間領域におけるビーム予測である。別の例示的なユースケースは、厳しい見通し外(NLOS:non-line of sight)条件を持つ様々なシナリオの測位精度の強化である。他のユースケースは、参照信号(RS)オーバーヘッドの削減、無線リソース管理(RRM)モビリティ(例えば、頑健性、中断及びオーバーヘッドの低減のための時間又は周波数における予測)などを含む。
【0050】
しかしながら、上述したように、ML/AIモデルにより生成される推論結果は必ずしも正確とは限らない。不正確な推論結果は、複数の悪影響/パフォーマンス低下をもたらす可能性がある。同様に、CSIフィードバック圧縮のシナリオにおいて、回復されたCSIが実際のチャネルよりも悪い場合、不要な追加のリソース割り当てを引き起こす可能性がある一方、回復されたCSIが実際のチャネルよりも良い場合、失敗した復号を引き起こす可能性がある。同様に、CSI予測の別のシナリオ(即ち、低オーバーヘッドCSI-RS)において、予測されたCSIが実際のチャネルよりも悪い場合、不要な追加のリソース割り当てを引き起こす可能性がある一方、予測されたCSIが実際のチャネルよりも良い場合、失敗した復号を引き起こす可能性がある。追加として、ビーム管理において誤ったビームを示すことは、低信号対雑音比(SNR:signal-to-noise ratio)又はひいてはビーム障害を引き起こす可能性があり、低オーバーヘッド復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)における誤った時間/周波数補償は、失敗した復号を引き起こす可能性がある。
【0051】
例示的なシナリオについての上記の議論により、無線通信ネットワークにおけるMLモデルの推論誤差を検出及び対処するための解決策を提案することが望ましいことが明らかになる。
【0052】
さらに、通常は、配布される必要がある2つ以上のモデルと、該2つ以上のMLモデルを有するように設定される必要がある多数のユーザがある。そのため、関連するネットワーク要素にML/AIモデルが効率的に配布されることも期待される。
【0053】
本開示のいくつかの実施形態によれば、上記の問題のうちの少なくとも一部を解決することができるが、本開示により解決される問題は上記問題に限定されないことを、理解すべきである。
【0054】
一般的に言えば、セルは、特定の周波数リソースに関連付けられ、さらに、特定の周波数リソースは、複数のメトリック、例えば、帯域、帯域組み合わせ、周波数範囲、物理セル、帯域幅パート(BWP)、BWPグループ、キャリア、コンポーネントキャリア(CC)、キャリアグループ、CCグループなどにより識別されてもよい。以下では、「セル」/「セルグループ」について、いくつかの実施形態を説明する。「セル」/「セルグループ」に関するこのような記載は、帯域、帯域組み合わせ、周波数範囲、物理セル、BWP、BWPグループ、キャリア、CC、キャリアグループ、CCグループなどに適用されてもよいことを、理解すべきである。
【0055】
MLモデルがエアインターフェースのために使用されるシナリオは、本開示の例示的な実施形態から特に利益を得ることを、理解すべきである。しかしながら、それは、本開示の実施形態がこの特定のシナリオにしか適用できないことを意味するわけではない。実際には、本開示の実施形態は、任意のシナリオにおいて実現されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0056】
以下の文章では、単によりよく理解するために、端末装置及びネットワーク装置は、それぞれ、第1の装置及び第2の装置の例として使用される。明確な文字記述がない限り、本明細書で説明される実施形態は、任意の適切なネットワーク要素間で実現されてもよいことを、理解すべきである。具体的には、第1の装置と第2の装置とのいずれかが、無線通信における端末装置、ネットワーク装置、コアネットワーク装置又は他の適切なネットワーク要素のうちのいずれであってもよい。
【0057】
以下の文章では、MLに基づく又はML支援、MLに基づく又はML支援のビーム管理、及びMLに基づく又はML支援低オーバーヘッドRSは、単によりよく理解するための例示的なユースケースとして説明される。本明細書で説明される実施形態が任意の適切なユースケースに適用されてもよいことを、理解すべきである。具体的には、
●MLに基づく又はML支援CSIフィードバックは、CSIフィードバック圧縮及び回復、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信、サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)送信又はCSIフィードバックに基づくネットワーク(NW)及びUEにおける結合されたCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSIフィードバックに基づくNWにおけるCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたSRS送信に基づくNWにおけるCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信に基づいてUEにおけるCSI予測、などを含んでもよい。
●MLに基づく又はML支援ビーム管理は、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信、SRS送信又はビーム報告に基づくNW及びUEにおける結合されたビーム選択又は予測、測定及び報告用のリソースのサブセットに基づく、ベストビームを推論するためのNWにおけるビーム選択、限定されたCSI-RS送信に基づく、ベストビームを推論するためのUEにおけるビーム選択、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたビーム報告に基づくNWにおけるビーム予測、時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける、限定されたSRS送信に基づくNWにおけるビーム予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信に基づいてUEにおけるビーム予測、などを含んでもよい。
●MLに基づく又はML支援の低オーバーヘッドRSは、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)低オーバーヘッドSSB/CSI-RS/SRS/PTRS/UL DMRS/DL DMRSなどを含んでもよい。
【0058】
追加として、測位精度、RRMなどを含む他のユースケースをサポートする必要もある。
【0059】
説明を容易にするために、以下の説明で使用されるいくつかの用語及び表現を以下のように挙げる。
●用語「第1の時間間隔」は、MLモデルにより生成される推論結果と、該MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための時間間隔を指し、「検証時間間隔」と称される場合もある。
●用語「第2の時間間隔」は、MLモデルにより生成される推論結果を得るための時間間隔を指し、「推論のみ時間間隔」と称される場合もある。
●用語「推論サイクル」は、第1の時間間隔、第2の時間間隔、少なくとも1つのオプションの他の時間間隔、及び少なくとも1つのオプションの時間領域におけるギャップを含む時間間隔を指し、「検証サイクル」と称される場合もある。
●用語「時間単位」は、時間長さを説明する場合の単位を指し、さらに、時間単位は、シンボル、スロット、サブフレーム、フレーム、SFN、ミリ秒等のいずれであってもよい。
【0060】
本開示において、いくつかの用語は、同一又は類似の物理的意味を指してもよく、互換的に使用されてもよい。以下にいくつかの例示的な例を挙げる。
●用語「MLモデル」、「AIモデル」及び「アルゴリズム」は、互換的に使用されてもよい。
●用語「時間間隔」、「ウィンドウ」、「期間」、「タイマ」及び「区間」は、互換的に使用されてもよい。
●用語「機能」及び「ユースケース」は、互換的に使用されてもよい。
●用語「ビーム選択」、「ビーム測定」、「ビーム報告」は互換的に使用されてもよく、さらに、これらの用語は、「レイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)測定及び/又は報告」、又は「レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)測定及び/又は報告」を指してもよい場合もある。
環境例
【0061】
図2は本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境200を示す。
【0062】
通信環境100において、第1の装置210-1及び210-2(まとめて又は個別に第1の装置210と称される)と、第2の装置220-1及び220-2(まとめて又は個別に第2の装置220と称される)とが示されている。第1の装置210と第2の装置220とは、物理通信チャネル又はリンクを介して互いに通信してもよく、いくつかの例示的な接続は
図2に示されている。第1の装置210と第2の装置220との間の接続は、実際のネットワークデプロイメントに応じて調節されてもよいことを、理解すべきである。
【0063】
図2の具体例において、第1の装置210-1及び210-2は端末装置として示されている。第2の装置220-1は、第1の装置210-1及び210-2をサービングするネットワーク装置として示されている。第2の装置220により提供されるサービスエリアは、セル230と称される。さらに、第2の装置220-2は、ML機能コントローラ(MLサーバと称される場合もある)として示されている。
【0064】
図2に示す装置の数及びそれらの接続は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。環境200は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を備えてもよい。また、図示されていないが、通信環境200は、他のネットワーク要素、例えば、他のコアネットワーク装置、他のアプリケーションサーバなどを含んでもよいことを、理解すべきである。
【0065】
また、いくつかの例において、同質ネットワーク配置のみ又は異質ネットワーク配置のみが通信環境200に含まれてもよいことを、理解すべきである。
【0066】
通信環境200における通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0067】
追加として、ML技術は通信環境200において適用されてもよい。さらに、異なるタイプのAI/MLオペレーションは通信環境200においてサポートされてもよい。ここで、本開示によりサポートされる3つの例示的なタイプのAI/MLオペレーション300、320及び340を示す
図3A~
図3Cを参照する。
図3Aの具体例において、AI/MLオペレーションは、異なるAI/MLエンドポイント(即ち、エンド装置、例えば、
図2に示すような第1の装置210、ネットワークAI/MLエンドポイント、例えば
図2に示すような第2の装置220)の間で分割されている。具体的には、AI/MLオペレーション/モデルは、現在のタスク及び環境に応じて、複数の部分に分割される。その意図は、計算集約的でエネルギー集約的な部分をネットワークエンドポイントにオフロードするが、プライバシーに敏感で遅延に敏感な部分をエンド装置に残すことである。装置は、オペレーション/モデルを特定の部分/層まで実行し、そして、中間データをネットワークエンドポイントに送信する。ネットワークエンドポイントは、残りの部分/層を実行し、推論結果を装置にフィードバックする。
【0068】
サポートされる別のタイプのAI/MLオペレーションは
図3Bに示されている。
図3Bの具体例において、多機能モバイル装置(例えば、
図2に示すような第1の装置210)は、タスク及び環境の変化に応じてAI/MLモデルを切り替える必要があるかもしれない。適応型モデル選択の条件は、選択されるモデルがモバイル機器にとって利用可能であることである。しかしながら、AI/MLモデルがますます多様化している状況と、UE内の限られた記憶リソースを考慮すると、全ての候補AI/MLモデルをオンボードで事前にロードしないことを決定することができる。変化したAI/MLタスク及び環境に適応するためにモバイル装置にAI/MLモデルが必要とされる場合、AI/MLモデルをNWエンドポイント(例えば
図2に示すような第2の装置220)からモバイル装置に配布することができるオンラインモデル配布(即ち、新しいモデルのダウンロード)が必要である。このために、UEにおけるモデルパフォーマンスは継続的に監視される必要がある。
【0069】
サポートされる別のタイプのAI/MLオペレーションは
図3Cに示されている。
図3Cの具体例において、AI/MLサーバ350(例えばクラウドサーバ)は、各エンド装置により部分的に訓練されたローカルモデルを統合することにより、グローバルモデルを訓練する。各訓練繰り返し内では、UE(例えば、
図2に示すような第1の装置210など)は、ローカル訓練データを用いて、AI/MLサーバ350からダウンロードされたモデルに基づいて訓練を実行する。そして、UEは、例えば第5世代(5G)アップリンクチャネルを介して、中間訓練結果をAI/MLサーバ350に通知する。AI/MLサーバ350は、UEからの中間訓練結果を統合し、グローバルモデルを更新する。そして、更新されたグローバルモデルは、逆にUEに配布され、UEは次の繰り返しのために訓練を実行することができる。
【0070】
AI/MLオペレーションの以上のタイプが説明のためだけに示され、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。本開示の実現は、特定のタイプのAI/MLオペレーションに限定されない。
プロセス例
【0071】
特定の例示的な実施形態において特徴/オペレーションについて別々に説明したが、明確に反対の指示がない限り、異なる例示的な実施形態において説明されたこれらの特徴/オペレーションは、任意の適切な組み合わせで使用されてもよいことを、理解すべきである。
【0072】
本明細書で説明される第1の装置210と第2の装置220とは互いにとって相手であることが明らかである。具体的には、第1の装置210と第2の装置220との両方は、能力関連情報を交換し、1つ又は複数のMLモデルを受信し、MLモデルについての1つ又は複数の設定を適用し、1つ又は複数のMLモデルを実行し、MLモデルにより推論結果を生成し、MLモデルに対応する測定結果を生成し、MLモデルの推論状態を検出し、MLモデルの状態情報を交換し、MLモデルについての更新されたプロシージャを開始及び/又は実行してもよい。さらに、第1の装置210及び第2の装置220により行われる上記プロシージャ/オペレーションは類似であり対応している。そのため、第1の装置210又は第2の装置220に関していくつかの議論が行われたが、これらの議論は、第1の装置210及び第2の装置220のうちの他方の装置にも同様に適用されてもよい。簡潔のために、いくつかの同一又は類似の内容を省略する。
【0073】
追加として、以下の説明では、装置(例えば、第1の装置210及び第2の装置220、又は第2の装置220-1及び別の第2の装置220-2)間でいくつかのインタラクションが行われる。インタラクションは、システム情報、無線リソース制御(RRC)メッセージ、DCIメッセージ、アップリンク制御情報(UCI)メッセージ、MAC CEなどを含む、1つのシグナリング/メッセージ又は複数のシグナリング/メッセージ内で実現されてもよいことを、理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
【0074】
追加として、以下の例示的な実施形態において、メッセージ(第1のメッセージ、第2のメッセージ、第3のメッセージ、第4のメッセージ、トリガメッセージ、アクティブ化メッセージ、非アクティブ化メッセージ、その他のメッセージを含む)は、第1の装置210と第2の装置220とのいずれかに送信されてもよい。本開示で説明されるメッセージのいずれも、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置グループ、特定の機能、特定の連携レベル、特定のアーキテクチャ、特定のアルゴリズムなどについて特別に送信されてもよいことが明らかである。
【0075】
以下では、本開示のいくつかの実施形態にかかる通信のプロセス400を例示するシグナリングチャートを示す
図4を参照し、本開示の原理及び実施形態について詳細に説明する。説明のために、
図2を参照してプロセス400を説明する。プロセス400には、第1の装置210及び第2の装置220が関与してもよい。
【0076】
オプションとして、第1の装置210は、第2の装置220が効率的なMLモデル配布を行い、関連するMLモデルについてより適切な設定を生成できるように、能力関連情報を第2の装置220と通信してもよい。
図4に示すように、第1の装置210は、能力関連情報を第2の装置220に送信する(410)。
【0077】
能力関連情報の一例は、MLモデルの推論誤差を検出することを第1の装置210がサポートするか否かである。例えば、能力関連情報は、導入された第1の時間間隔、第2の時間間隔及び/又はMLモデル推論サイクルを第1の装置210がサポートできるか否かを示す。
【0078】
能力関連情報の別の例は、第1の装置210に設定されたMLモデルの数である。例えば、能力関連情報は、同時に設定/適用される複数のMLモデルに関する第1の装置210の能力である。
【0079】
能力関連情報の別の例は、第1の装置210によりサポートするMLモデルに関する情報である。
【0080】
1つの特定の例示的な実施形態において、能力関連情報は、第1の装置210によりサポートされるMLモデル連携レベルに関する情報であり、MLモデル連携レベルは、連携なし、ネットワーク(NW)のみ、UEのみ、ノード間支援、結合されたMLオペレーション、分割オペレーション、連合学習(FL:federated learning)、ダウンロード可能などを含む連携レベルのうちののいずれかであってもよい。いくつかの実施形態において、MLモデル連携レベル「連携なし」は、少なくとも、1つ又は複数のAI/MLアルゴリズムがエアインターフェースの変更についての改善を必要とせずに単純に実現される非連携フレームワークと、効率的な実現に基づくAI/MLアルゴリズムに対応した修正されたエアインターフェースを備えた非連携フレームワークと、を含む。
【0081】
代替として、いくつかの実施形態において、MLモデル連携レベル「ノード間支援」が適用する場合、UE(例えば、第1の装置210)とネットワーク装置(例えば、第2の装置220)とのいずれかが、UE及びネットワーク装置とのうちの他方から(訓練、適応などのため)の支援を得る。MLモデル連携レベル「ノード間支援」は、UEとネットワーク装置との間のモデル交換を必要としない。代替として、いくつかの実施形態において、MLモデル連携レベル「結合されたMLオペレーション」は、UEとネットワーク装置との間のMLモデル及び/又は命令の交換を必要とする。
【0082】
別の特定の例示的な実施形態において、能力関連情報は、第1の装置210によりサポートされるMLモデルアーキテクチャに関する情報である。具体的には、MLモデルアーキテクチャは、層数又は最大層数、隠れ層数又は最大隠れ層数、層タイプ、層形状(即ち、フィルタサイズ、チャネル/フィルタ数)、各層ごとのニューロン数及び最大ニューロン数、ニューロン数及び最大ニューロン数、層間の接続などに関連付けられていてもよい。例えば、MLモデルは、多層パーセプトロン(MLP:multilayer perceptron)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:convolution neural network)、及び再帰型ニューラルネットワーク(RNN:recurrent neural network)などであってもよい。
【0083】
別の特定の例示的な実施形態において、能力関連情報は、第1の装置210によりサポートされるML機能に関する情報であり、ここで、ML機能は、MLに基づく又はML支援のCSIフィードバック、ビーム管理、低オーバーヘッドRS、測位、モビリティなどであってもよい。
【0084】
いくつかの実施形態において、MLに基づく又はML支援CSIフィードバックは、CSIフィードバック圧縮及び回復、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信、サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)送信又はCSIフィードバックに基づくNW及びUEにおける結合されたCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSIフィードバックに基づくNWにおけるCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたSRS送信に基づくNWにおけるCSI予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信に基づいてUEにおけるCSI予定を含んでもよい。
【0085】
代替として、いくつかの実施形態において、MLに基づく又はML支援ビーム管理は、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信、SRS送信又はビーム報告に基づくNW及びUEにおける結合されたビーム選択又は予測、測定及び報告用のリソースのサブセットに基づく、ベストビームを推論するためのNWにおけるビーム選択、限定されたCSI-RS送信に基づく、ベストビームを推論するためのUEにおけるビーム選択、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたビーム報告に基づくNWにおけるビーム予測、時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける、限定されたSRS送信に基づくNWにおけるビーム予測、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)限定されたCSI-RS送信に基づくUEにおけるビーム予測、を含んでもよい。
【0086】
代替として、いくつかの実施形態において、MLに基づく又はML支援の低オーバーヘッドRSは、(時間領域、周波数領域、空間領域、アンテナポート領域などにおける)低オーバーヘッドSSB/CSI-RS/SRS/PTRS/UL DMRS/DL DMRSを含んでもよい。
【0087】
能力関連情報のさらに別の例は、ML計算能力に関する情報である。具体的には、ML計算能力は、総ML計算能力、各MLモデルのML計算能力などにより特定されてもよい。
【0088】
他の能力関連情報は、MLモデルの特定のインデックス/MLモデルのタイプ、特定のアルゴリズムについてのMLモデルなどを直接示してもよい。さらに、特定のアルゴリズムについてのMLモデルは、学習率、損失機能、コスト機能、活性化機能、ミニバッチサイズ、訓練反復数、モーメンタム、隠れユニット数、重み減衰、活性化スパース性、非線形性、重み初期化、正規化定数、エポック数、決定木内のブランチ数、クラスタリングアルゴリズム内のクラスタ数、任意の他のハイパーパラメータに関連付けられてもよい。
【0089】
同様に、第2の装置220は、第1の装置210に類似の能力関連情報を提供してもよい。さらに、第2の装置220は、その能力関連情報を、別の第2の装置220に提供してもよい。例えば、第2の装置220-1(即ち、ネットワーク装置)は、その能力関連情報を、別の第2の装置220-2(即ち、ML機能コントローラ)に送信する。
【0090】
第2の装置220の能力関連情報は、第1の装置210の能力関連情報と類似である。簡潔のために、ここでは同一又は類似の内容を省略する。
【0091】
能力関連情報の以上の例が説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。いくつかの他の例示的な実施形態において、任意の適切な能力関連情報は、関連する装置間(例えば、第1の装置210-1及び210-2と、第2の装置220-1及び220-2とのうちのいずれか2つの間)で交換されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0092】
追加として、能力関連情報は、システム情報、RRCメッセージ、DCIメッセージ、UCIメッセージ、MAC CEなどを含むがこれらに限定されない任意の適切なシグナリング/メッセージ内で搬送されてもよい。
【0093】
能力関連情報を交換することにより、第2の装置220(ネットワーク装置又はML機能コントローラ)は、効率的なMLモデル配布を実行し、MLモデルについてのより適切な設定を生成してもよい。
【0094】
さらに、いくつかの実施形態によれば、改良されたML配布プロシージャが提案される。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のMLモデルがネットワーク内で配布されてもよい。
図4の特定の例において、第2の装置220は、該1つ又は複数のMLモデルを第1の装置210に送信する(430)。
【0095】
追加として、いくつかの実施形態において、複数のMLモデルが同時に設定/適用されることを第1の装置210がサポートする場合、2つ以上のMLモデルが第1の装置210に送信されてもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、特定のRNTIで送信されてもよい。即ち、MLモデル配布のために特別に、1つ又は複数のRNTIが定義/導入されてもよい。追加として、1つの具体例において、新しいグループ固有の共通RNTIが定義/導入されてもよい。
【0097】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、特定のスクランブリングIDで送信されてもよい。即ち、MLモデル配布のために特別に、1つ又は複数のスクランブリングIDが定義/導入されてもよい。追加として、1つの特定の例示的な実施形態において、スクランブリングIDは、PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH及び/又はそれぞれのDMRSについて設定されてもよい。
【0098】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、特定のRRCメッセージ、特定のMAC CE論理チャネルID(LCID:logic channel ID)で送信される。
【0099】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、グループ共通送信又はブロードキャストを介して送信される。
【0100】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPDCCH、グループ共通PDCCH、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPDSCH、グループ共通PDSCH、ページングメッセージ、システム情報、ショートメッセージなどのうちのいずれか又は組み合わせを介して送信される。代替として、いくつかの他の実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPUCCH、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPUSCHなどのうちのいずれか又は組み合わせを介して送信される。
【0101】
こうして、NW(例えば第2の装置220)が各UEについて個別のMLモデルを訓練する可能性が低いため、グループ共通送信又はブロードキャストを用いることにより、MLモデル配布プロシージャの効率が向上する。
【0102】
代替として、いくつかの他の実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルがユニキャストを介して送信され、これにより、UE固有のMLモデル配布が可能になる。
【0103】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデルは、特定の無線リソース設定、例えば、特定のCORESET、又は特定の探索空間セットを介して監視される。こうして、MLモデル配布のスケジューリングを取得するために、特定の探索空間又はCORESETを監視するだけで済む。
【0104】
いくつかの実施形態において、送信された複数のMLモデルが、同一の機能/ユースケースのために使用されてもよい。代替として、送信された複数のMLモデルは、異なる機能/ユースケースのために使用されてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態において、複数のMLモデルはリスト及びインデックス付けされてもよい。具体的には、複数のMLモデルの各々には、インデックス/アイデンティティが割り振られてもよい。いくつかの実施形態において、インデックス/アイデンティティは、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置グループ、又は特定の機能ごとに昇順又は降順である。
【0106】
いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のMLモデル自体が送信されてもよい。代替として、該1つ又は複数のMLモデルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ/情報、例えば、MLモデルアーキテクチャ、アルゴリズム、ハイパーパラメータなどを用いて、該1つ又は複数のMLモデルを関連ネットワークに示してもよい。代替として、該1つ又は複数のMLモデルのインデックス/アイデンティティを用いて、該1つ又は複数のMLモデルを関連するネットワークに示してもよい。
【0107】
追加として、該1つ又は複数のMLモデルは、条件付きで送信されてもよい。具体的には、いくつかの実施形態において、第1の装置210と第2の装置220との間の通信状況が事前設定された条件を満たした場合にのみ、該1つ又は複数のMLモデルが送信される。通信状況は、サービス品質(QoS)要件(例えば、レート、変調及び符号化方式(MCS:coding scheme)、帯域幅、ブロック誤り率(BLER:block error rate)、遅延及び任意の他の適切なQoS要件)により識別されてもよい。1つの例示的な実施形態において、MLモデルは、特定のQoS要件が満たされた場合にのみ配布される。こうして、成功するMLモデル配信を保証する。
【0108】
第2の装置220がMLモデルを受信する必要がある場合、第2の装置220は、第1の装置210について説明したような類似のプロシージャを実行してもよい。
【0109】
追加として、該1つ又は複数のMLモデルについての1つ又は複数の設定は、第1の装置210と第2の装置220とのうちのいずれかに送信されてもよい。いくつかの実施形態において、前記1つ又は複数の設定は、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置グループ、又は特定の機能に固有のものであってもよい。こうして、該1つ又は複数のMLモデルを柔軟に設定/アクティブ化することができる。
【0110】
トリガプロシージャ、アクティブ化/非アクティブ化プロシージャ及び設定プロシージャは、システム情報、RRC、MAC-CE、UCI、DCIなどを含む、単一のメッセージ/シグナリング又は複数の分離されたメッセージ/シグナリングにより実現されてもよい。追加として、いくつかの実施形態において、メッセージ/シグナリングは、該特定のMLモデルインデックス/アイデンティティを示してもよい。代替として、該1つ又は複数の設定を適用するために、いくつかのデフォルトルールを定義してもよい。例えば、最も低いインデックスを有するMLモデルはデフォルトで適用されるMLモデルとみなされてもよい。
【0111】
トリガ、アクティブ化/非アクティブ化及び設定のための該1つ又は複数のメッセージ/シグナリングの送信は、MLモデル配布と類似の方法で実行されてもよいことを、理解すべきである。例えば、該1つ又は複数のメッセージ/シグナリングは、特定のRNTI、特定のスクランブルID、特定のCORESET、特定の探索空間セット、特定のMAC CE LCIDなどで送信/監視されてもよい。簡潔のために、該1つ又は複数のメッセージ/シグナリングを送信するための詳細はここで省略される。
【0112】
追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数のメッセージ/シグナリングは、上述した能力関連情報に基づいて生成されてもよい。代替として、いくつかの他の例示的な実施形態において、該1つ又は複数のメッセージ/シグナリングは、上述した能力関連情報とは独立して生成されてもよい。
【0113】
上述したように、パフォーマンス低下を回避するために、MLの推論誤差を検出することが望ましい。換言すれば、適用される各MLモデルを検証すべきであることが予想される。いくつかの実施形態によれば、MLの推論誤差の検出は、装置(第1の装置210又は第2の装置220のいずれか)が実際の測定結果と推論結果との両方を得ることができる少なくとも1つの第1の時間間隔を設定することにより実現されてもよい。換言すれば、第1の時間間隔はMLモデルのパフォーマンスを監視するために使用される。実際の測定結果と推論結果とを比較することにより、推論誤差を決定/検出してもよい。
【0114】
図4に示すように、第1の装置210は、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を取得する(420-1)。
図4の特定の例において、第1の装置210は、該少なくとも1つの設定を第2の装置から受信する(421)。いくつかの実施形態において、第2の装置220はネットワーク装置であってもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、第2の装置220はML機能コントローラであってもよい。
【0115】
これに応じて、第2の装置220は、対応する少なくとも1つの設定を取得してもよい(420-2)。1つの特定の例示的な実施形態として、第2の装置220(ネットワーク装置又はML機能コントローラであってもよい)は、対応する少なくとも1つの設定を自ら生成する。代替として、別の特定の例示的な実施形態において、第2の装置220は、該少なくとも1つの設定を、別の第2の装置220から受信する。例えば、第2の装置220-1(例えば、ネットワーク装置)は、該少なくとも1つの設定を、第2の装置220-2(例えば、ML機能コントローラ)から受信する。
【0116】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの第1の時間間隔は非周期的又は半周期的である。例えば、設定を適用した後の1つ又は複数の時間間隔は、該少なくとも1つの第1の時間間隔として設定されてもよい。いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの第1の時間間隔は、トリガメッセージ又はアクティブ化メッセージに応じて開始する。いくつかの別の実施形態において、該少なくとも1つの第1の時間間隔は、非アクティブ化メッセージに応じて停止する。追加として、トリガメッセージはDCI又はUCIであってもよく、アクティブ化/非アクティブ化メッセージはMAC CEであってもよい。
【0117】
代替として、いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの第1の時間間隔は周期的である。この場合、該少なくとも1つの設定は、該少なくとも1つの第1の時間間隔を決定するために使用されるいくつかのパラメータを示してもよい。1つの例示的なパラメータは、該少なくとも1つの第1の時間間隔の周期である。別の例示的なパラメータは、該少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ(例えば、X1個の時間単位)である、具体的には、時間単位は、シンボル、スロット、サブフレーム、フレーム、SFN、ミリ秒等のいずれであってもよい。
【0118】
さらに、いくつかの実施形態において、第1の長さは第1のタイマの値として表されてもよい。追加として、別の例示的なパラメータは、該少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報である。
【0119】
いくつかの実施形態において、開始点を決定するための情報は、システムフレーム番号(SFN)又はスロット番号であってもよく、例えば、開始点はSFN0及びslot0であってもよい。さらに、開始オフセットが設定されてもよい。1つの具体的な実施形態において、開始オフセットは、(SFN*10+サブフレーム番号)mod(MLモデル推論サイクルの長さ)により決定されてもよい。
【0120】
代替として、いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部である。ここで
図5A及び5Bを参照し、第1の時間間隔510-1及び510-2は、それぞれ、推論サイクル550-1及び550-2の一部である。
【0121】
追加として、第1の時間間隔に加えて、各推論サイクルは、推論結果を得るために使用される第2の時間間隔を含んでもよい。1つの例示的な実施形態において、第2の時間間隔は、推論サイクルにおいて第1の時間間隔の後である。
図5Aに示すように、第2の時間間隔520-1及び520-2は、それぞれの第1の時間間隔510-1及び510-2の後にそれぞれ示されている。即ち、まずMLモデルを検証し、次にモデル推論を一定時間適用する。いくつかの他の実施形態において、時間領域における第1のギャップを第1の時間間隔と第2の時間間隔との間に定義又は設定することができる。追加として、第1のギャップの長さ(例えば、X3個の時間単位、ここで、X3は0、1、2、…であってもよい)は、第1の装置210及び/又は第2の装置220の能力に関連付けられる。代替として、第1のギャップの長さは、無線規格、ネットワークオペレータ、又はサービスプロバイダにより定義/設定/規定されたデフォルト値(例えば、0)として規定/設定されてもよい。
【0122】
代替として、別の実施形態において、第2の時間間隔は、推論サイクルにおいて第1の時間間隔の前である。
図5Bに示すように、第2の時間間隔520-1及び520-2は、それぞれの第1の時間間隔510-1及び510-2の前にそれぞれ示されている。即ち、まずモデル推論を一定時間適用してから、パフォーマンスを確認する。追加として、いくつかの他の実施形態において、時間領域における第2のギャップを第2の時間間隔と第1の時間間隔との間に定義又は設定することができる。さらに、第2のギャップの長さ(例えば、X4個の時間単位、ここで、X4は0、1、2、…であってもよい)は、第1の装置210及び/又は第2の装置220の能力に関連付けられる。代替として、第2のギャップの長さは、無線規格、ネットワークオペレータ、又はサービスプロバイダにより定義/設定/規定されたデフォルト値(例えば、0)として規定/設定されてもよい。
【0123】
追加として、検証時間間隔が最初の期間に設定されてもよい。
図5Bに示すように、検証時間間隔530が最初に設定されている。この検証時間間隔中に、MLモデルは、以下で説明されるような推論誤差検出プロシージャを用いて検証されてもよい。いくつかの他の実施形態において、時間領域における第3のギャップを検証時間間隔と第2の時間間隔との間に定義又は設定することができる。追加として、第3のギャップの長さ(例えば、X5個の時間単位、ここで、X4は0、1、2、…であってもよい)は、第1の装置210及び/又は第2の装置220の能力に関連付けられる。代替として、第3のギャップの長さは、無線規格、ネットワークオペレータ、又はサービスプロバイダにより定義/設定/規定されたデフォルト値(例えば、0)として規定/設定されてもよい。
【0124】
追加として、推論サイクル、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔を示すために、いくつかのパラメータを用いてもよい。1つの例示的なパラメータは、推論サイクルの周期である。別の例示的なパラメータは、上述したような第1の時間間隔の第1の長さである。別の例示的なパラメータは、第2の時間間隔の第2の長さ(例えば、X2個の時間単位)である。別の例示的なパラメータは、推論サイクルの長さ(例えば、X個の時間単位)である。さらに、いくつかの実施形態において、第2の長さは第2のタイマの値として表されてもよい。いくつかの他の実施形態において、推論サイクルの長さは、第3のタイマの値として表されてもよい。他の例示的なパラメータは、該少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報であってもよい。
【0125】
該少なくとも1つの設定により示される上記例示的なパラメータは、説明のためだけに与えられたことを、理解すべきである。上記の例示的なパラメータのうちのいずれをデフォルト値として設定してもよい。もしそうであれば、このパラメータを示す必要はない。さらに、第1の時間間隔、第2の時間間隔、及び推論サイクルを示すために、任意の他の適切なパラメータを用いてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0126】
追加として、いくつかの実施形態において、第1の時間間隔と第2の時間間隔とに加えて、推論サイクルは、MLモデル訓練のために使用される第4の時間間隔、MLモデルテストのために使用される第5の時間間隔、MLモデル切替のために使用される第6の時間間隔などをさらに含んでもよい。
【0127】
追加として、推論サイクル/他の時間間隔(第2の時間間隔、第3の時間間隔、第4の時間間隔などを含む)は、第1の時間間隔と同様に設定されてもよい/示されてもよい。
【0128】
例えば、推論サイクル及び他の時間間隔のいずれも、第1の装置210及び第2の装置220のいずれかにより設定/生成されてもよい。
【0129】
追加として、推論サイクル/他の時間間隔は非周期的又は半周期的であってもよい。具体的には、設定を適用した後の1つ又は複数の時間間隔は、推論サイクル/他の時間間隔として設定されてもよい。いくつかの他の例示的な実施形態において、推論サイクル/他の時間間隔は、トリガメッセージ又はアクティブ化メッセージに応じて開始してもよい。いくつかの別の例示的な実施形態において、推論サイクル/他の時間間隔は、非アクティブ化メッセージに応じて停止してもよい。追加として、トリガメッセージはDCI又はUCIであってもよく、アクティブ化/非アクティブ化メッセージはMAC CEであってもよい。
【0130】
代替として、推論サイクル/他の時間間隔は周期的であってもよい。この場合、該少なくとも1つの設定は、推論サイクル/他の時間間隔を決定するために使用されるいくつかのパラメータ、例えば、推論サイクル/他の時間間隔のそれぞれの長さ、推論サイクル/他の時間間隔のそれぞれの周期、及び他の適切なパラメータを示してもよい。さらに、いくつかの実施形態において、それぞれの長さは第1のタイマの値として表されてもよい。追加として、別の例示的なパラメータは、該少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報である。
【0131】
簡潔のために、推論サイクル/他の時間間隔に関するより多くの詳細をここで省略する。
【0132】
代替として又は追加として、推論サイクルと時間間隔(即ち、第1の時間間隔、第2の時間間隔、第3の時間間隔、第4の時間間隔など)とのいずれも、それぞれの開始点を有するように設定されてもよい。具体的には、推論サイクルは、開始点T1を有するように設定され、第1の時間間隔は、開始点T2を有するように設定され、第2の時間間隔は、開始点T3を有するように設定され、…第nの時間間隔は、開始点Tn+1を有するように設定される。さらに、推論サイクル及び時間間隔のうちのいくつかは共通の開始点を共有してもよい。例えば、推論サイクルは、開始点Taを有するように設定され、第1及び第2の時間間隔は、開始点Tbを有するように設定され、第3及び第4の時間間隔は、開始点Tcを有するように設定される。追加として、推論サイクル及び時間間隔についての非アクティブ化オペレーションは類似である。要約すると、推論サイクル及び時間間隔のうちのいずれも別々に開始及び停止してもよい。こうして、より柔軟な設定が実現される。
【0133】
いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの設定は、該第1の時間間隔と該第2の時間間隔とのいずれかに関連付けてもよい異なる設定を含んでもよい。例えば、第1の時間間隔及び第2の時間間隔において、複数のリンクされた設定を用いてもよい。追加として、該少なくとも1つの設定のリンクは、複数の設定をペアリングすることにより明示的に設定されてもよく、設定のIDを関連付けることにより暗黙的に設定されてもよい。具体的には、該少なくとも1つの設定は、報告設定、測定設定、RS設定、送信設定などであってもよい。
【0134】
さらに、異なる設定の各々は、1セットの関連パラメータを含んでもよく、該1セットの関連パラメータは、特定の機能/ユースケースについて定義されてもよく、異なるセット内のパラメータが異なってもよい。
【0135】
いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの設定は、MLモデルに対応する測定結果を得るために使用される第1の設定(「configuration_1」として表される)と、MLモデルにより生成された推論結果を得るために使用される第2の設定(「configuration_2」と称される)とを含む。さらに、いくつかの実施形態において、第1の設定は、いずれのMLモデルとも関係がなく、例えば、第1の設定は、通常/従来の測定設定である。
【0136】
CSI圧縮及び回復の機能/ユースケースについては、該少なくとも1つの設定は、CSI報告の報告量、CSI報告の設定されるビット数などを含んでもよい。例えば、第1の設定は、第1のCSI、圧縮CSIについての設定されるビット数MとしてのCSI報告セットの量などを含んでもよく、設定され、第2の設定は、第2のCSI、圧縮CSIについての設定されるビット数NとしてのCSI報告セットの量などを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、第1の設定内の設定されるビット数Mが、第2の設定内の設定されるビット数Nよりも大きい。代替として又は追加として、第1の設定は、第1のCSIと、高分解能CSI、タイプI CSI、タイプII CSI、ランクインジケータ(RI:rank indicator)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI:precoding matrix indicator)、CQI、層インジケータ(LI:layer indicator)、のうちの少なくとも1つとしてのCSI報告セットの量と、などを含んでもよい。
【0137】
代替として、ビーム管理の機能/ユースケースについては、該少なくとも1つの設定は、ビーム選択用のリソースセット、ビーム測定及び報告の周期などを含んでもよい。例えば、第1の設定は、ビーム選択用の第1のリソースセット、ビーム管理RSの周期、報告周期などを含み、第2の設定は、ビーム選択用の第2のセットなどを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、第1の設定に含まれるビーム選択用の第1のセットは、第2の設定に含まれるビーム選択用の第2のセットに含まれるリソースよりも多くのリソースを含む。
【0138】
代替として、低オーバーヘッドRSの機能/ユースケースについては、該少なくとも1つの設定は、RSパターン、周波数密度、周期、アンテナポート数、送信電力又はリソース要素ごとのエネルギー(EPRE)などを含んでもよい。例えば、第1の設定は、第1のRSパターンを有する第1のRS、第1の周波数密度を有する第1のRS、第1の周期、第1のアンテナポート数などを含んでもよく、第2の設定は、第2のRSパターンを有する第2のRS、第2の周波数密度を有する第2のRS、第2の周期、第2のアンテナポート数などを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、第1の設定の第1の周波数密度が第2の設定の第2の周波数密度よりも大きく、第1の周期が第2の周期よりも小さく、第1のアンテナポート数が第2のアンテナポート数よりも大きい。
【0139】
1つの特定の例示的な実施形態において、第1の装置210と第2の装置220とのいずれかは、少なくとも第1の時間間隔中に第1の設定と第2の設定との両方を適用する一方で、少なくとも1つの第1の時間間隔を超えて(例えば、第2の時間間隔内に)第2の設定を適用してもよい。即ち、第1の時間間隔中に、第1の装置210及び/又は第2の装置220は、第1の設定に従ってより多くの測定及び報告を実行する必要がある。
【0140】
次に、該少なくとも1つの設定を適用してもよい。即ち、推論及び誤差検出を実行してもよい。
図4に示すように、第1の装置210及び第2の装置220は、それぞれ、該少なくとも1つの設定を適用する(440-1及び440-2)。
【0141】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの設定は、上述したように該少なくとも1つの設定により示される開始点に従って適用されてもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、該少なくとも1つの設定は、特定のオペレーションに応じて、決定された開始点から適用されてもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、開始点は、MLモデル配信の受信を肯定応答する時点であってもよく、開始オフセットは、特定の値(例えば、第1の時間間隔の第1の長さ、X1)であってもよい。具体的には、第1の装置210は、MLモデル配信の受信についてのACKを送信した後の一定期間(例えば、第1の時間間隔の長さ)だけ、該少なくとも1つの設定を適用する。別の具体的な実施形態において、開始点は、MLモデルの検証に関する情報を送受信する時点であってもよく、開始オフセットは、特定の値であってもよい。別の特定の例示的な実施形態において、第2の装置220は、トリガメッセージを第1の装置210に送信してもよい。第1の装置210は、トリガメッセージを受信した後の一定期間だけ、該少なくとも1つの設定を適用してもよい。
【0142】
よりよく理解するために、以下では、上記の第1の設定と第2の設定とを含む該少なくとも1つの設定を適用するための1つの特定の例示的な実施形態について説明する。
【0143】
第2の時間間隔中に、configuration_2がアクティブ化されている。第1の装置210と第2の装置220との両方は、configuration_2及び/又はconfiguration_2に基づいて得られた推論結果に応じて送受信を実行する。CSI圧縮及び回復の機能/ユースケースについては、第1の装置210と第2の装置220とは、第2の装置220に対応する圧縮バージョンのCSIを交換する。追加として、第1の装置又は第2の装置は、回復されたバージョンのCSIを採用する。代替として、ビーム管理の機能/ユースケースについては、第1の装置210と第2の装置220とは、第2のセットのベストビームに対応する推論されたベストビームを採用及び/又は交換する。代替として、低オーバーヘッドRSの機能/ユースケースについては、第1の装置210と第2の装置220とは、第2のRSを測定することにより得た結果に対応する推論されたチャネル推定結果を採用及び/又は交換する。
【0144】
第1の時間間隔中に、configuration_1とconfiguration_2との両方がアクティブ化されている。第1の装置210及び第2の装置220は、configuration_1及びconfiguration_2に従って送受信を行い、さらに、第1の装置210及び/又は第2の装置220は、以下の文章で説明される(configuration_1に基づいた)実際の測定結果及び(configuration_2に基づいた)MLモデル推論結果に従って検証プロシージャを実行する。
【0145】
代替として、第1の時間間隔中に、configuration_1がアクティブ化され、configuration_2が非アクティブされている。第1の装置210と第2の装置220との両方は、configuration_1及び/又はconfiguration_1に基づいて得られた測定結果に応じて送受信を実行する。
【0146】
さらに、電力を削減するために、第1の装置210は、いくつかの省電力モード、例えば、不連続受信(DRX)モードで動作してもよい。本開示の例示的な実施形態のうちのいくつかに従って、以下に説明するように、省電力モードについての、いくつかのさらなる改良が提案される。
【0147】
第1の時間間隔において、電力消費及び複雑さがより高く、これにより、第1の時間間隔は、DRXの非アクティブな期間(即ち、非DRX ON時間間隔)内に設定されるのに適さなくなる。そのため、いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論サイクルは、DRXモードのDRXサイクルに揃えられる。また、いくつかの実施形態において、第1の時間間隔は、DRX ON時間間隔に揃えられる。いくつかの実施形態において、第2の装置220は、それぞれ、DRXモード及びMLモデルについて、揃えられた設定を生成してもよい。
【0148】
代替として、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論結果と測定結果とは、DRXモードのDRXサイクルのアクティブ時間間隔中のみ取得可能であってもよい。即ち、第1の装置210は、DRX ON時間間隔と設定された少なくとも1つの第1の時間間隔との共通部分においてのみ検証を実行する。したがって、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、DRXサイクルの非アクティブ時間間隔中、第1の時間間隔はスキップされる。
【0149】
オプションとして、いくつかの実施形態において、複数のMLモデルがそれぞれの装置により適用される場合、当該複数のMLモデルからMLモデルを選択するために、初期の検証プロシージャが実行されてもよい。
図5A及び5Bの特定の例示的な実施形態において、初期検証プロシージャは、
図5Aに示すような第1の時間間隔510-1及び
図5Bに示すような検証時間間隔530の期間中に実行されてもよい。
【0150】
1つの特定の例示的な実施形態において、複数のMLモデルが第1の装置210に設定されている場合、第1の装置210は、複数のMLモデルから1つのMLモデルを選択し、選択したMLモデルを示す第1のメッセージを第2の装置220に送信してもよい。同様に、複数のMLモデルが第2の装置220に設定されている場合、第2の装置220も、複数のMLモデルからMLモデルを選択し、選択したMLモデルを示すメッセージを第1の装置210に送信してもよい。
【0151】
さらに、該少なくとも設定を適用する場合、第1の装置210と第2の装置220とのいずれかが、測定結果及び/又は推論結果を自ら生成し、測定結果及び/又は推論結果を交換してもよい。追加として、第1の装置210と第2の装置220とのいずれかは、MLモデルの推論状態を決定してもよい。いくつかの実施形態によれば、MLモデルの推論状態が決定され互いに揃えられることができるように、関連情報は装置間で交換されてもよい。
【0152】
図4に示すように、第1の装置210と第2の装置220とは、関連情報を交換する。以下の文章では、いくつかの例示定な交換プロシージャについて説明する。
【0153】
以下の交換プロシージャのうちのいずれもオプションであり、以下に示されるプロシージャは、独立して、又は任意の適切な組み合わせで実行されてもよい。例えば、第1の装置210が実際の測定結果を第2の装置220に送信する場合、第2の装置220は必ずしも実際の測定結果を第1の装置210に送信するとは限らないようにしてもよい。同様に、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示を第1の装置210が第2の装置220に送信する場合、第2の装置220は必ずしも対応する第2の指示を第1の装置210に送信するとは限らないようにしてもよい。
【0154】
一言で言えば、実際の交換プロシージャは、要求に応じて、且つ、特定の応用シナリオに従って実行されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0155】
例えば、第1の時間間隔中に、第1の装置210は、MLモデルにより生成された第1の推論結果と、MLモデルに対応する第1の測定結果(即ち、実際の測定結果)とを取得し、第1の推論結果と第1の測定結果とを第2の装置220に送信する。
【0156】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、第1の推論結果と第1の測定結果との第1の差を第2の装置220に送信してもよい。
【0157】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、(以下で説明されるように)MLモデルの推論状態を決定し、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示を第2の装置220に送信してもよい。
【0158】
追加として、第1の装置210は、1つ又は複数のメッセージ(第2のメッセージと称される)を用いて上記情報を搬送してもよい。いくつかの実施形態において、第2のメッセージは、第2のメッセージを送信するための原因を含んでもよい。1つの例示的な原因は、MLモデル推論誤差である。他の例示的な原因は、電池切れ、ML計算能力切れなどを含むが、これらに限定されない。
【0159】
いくつかの実施形態において、第2のメッセージは周期的に送信される。代替として、いくつかの実施形態において、第2のメッセージは、MLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0160】
それに応じて、第1の装置210は、第2の装置220から関連情報を受信してもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、第2の装置220においてMLモデルにより生成された第2の推論結果と、第2の装置220により測定された、MLモデルに対応する第2の測定結果とを受信する。
【0162】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、第2の推論結果と第2の測定結果との第2の差を第2の装置220から受信してもよい。
【0163】
第1の装置210と同様に、第2の装置220は、(以下に説明されるように)MLモデルの推論状態を決定してもよい。この場合、第1の装置210は、第2の装置220から、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示を受信してもよい。
【0164】
追加として、第2の装置220は、1つ又は複数のメッセージ(第4のメッセージと称される)を用いて上記情報を搬送してもよい。いくつかの実施形態において、第4のメッセージは、第4のメッセージを送信するための原因を含んでもよい。
【0165】
いくつかの実施形態において、第4のメッセージは周期的に送信される。代替として、いくつかの実施形態において、第4のメッセージは、MLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0166】
上記情報により、第1の装置210又は第2の装置220のいずれかが、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを決定(即ち、検証プロシージャを実行)してもよい。
【0167】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、(第1の装置210と第2の装置220とのいずれかにおいてMLモデルにより生成された)推論結果と、(第1の装置210と第2の装置220とのいずれかにより測定された)MLモデルに対応する測定結果とに基づいて推論状態を決定してもよい。
【0168】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、推論結果と測定結果との差に基づいて推論状態を決定してもよい。いくつかの実施形態において、検証プロシージャは、推論結果と測定結果との差が、MLモデル推論誤差について定義された条件を満たすか否かに基づいて実行されてもよい。
【0169】
異なるユースケースについての詳細な条件が異なってもよいことを、理解すべきである。CSI圧縮及び回復の機能/ユースケースについては、条件は、回復されたCSIと第1のCSIとの間の平均二乗誤差(MSE:mean square error)閾値であってもよい。ビーム管理の機能/ユースケースについては、条件は、第2のセットに基づく推論されたビームと第1のセットのベストビームとの間のL1-RSRPが閾値例えば3dBよりも小さいことの確率であってもよい。低オーバーヘッドRSの機能/ユースケースについては、第2のRSの測定から推論されたチャネルと、第1のRSの測定から推論されたチャネルとの間のMSE閾値である。
【0170】
いくつかの実施形態において、検証プロシージャは、一度の比較ではなく、検証時間間隔全体又は検証時間間隔内のスライディングウィンドウに亘る統計データ(平均値、フィルタ値など)に基づいて実行される。
【0171】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、第2の装置220から受信した、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示に基づいて、推論状態を直接決定してもよい。
【0172】
同様のオペレーションは第2の装置220により行われてもよい。具体的には、いくつかの実施形態において、第2の装置220は、(第1の装置210と第2の装置220とのいずれかにおいてMLモデルにより生成された)推論結果と、(第1の装置210と第2の装置220とのいずれかにより測定された)MLモデルに対応する測定結果とに基づいて推論状態を決定してもよい。
【0173】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第2の装置220はまた、推論結果と測定結果との差に基づいて推論状態を決定してもよい。
【0174】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第2の装置220はまた、第1の装置210から受信した、MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示に基づいて、推論状態を直接決定してもよい。
【0175】
上記プロシージャによれば、第1の装置210又は第2の装置220のいずれかが、推論誤差が生じたか否かを決定してもよい。そのため、本開示のいくつかの実施形態によれば、MLモデルの推論結果と測定結果とを比較することによりMLモデルの性能を監視するサポートを提供することで、推論誤差にうまく対処することができる。
【0176】
いくつかの実施形態において、前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置210/又は第2の装置220が決定した場合、前記第1の装置210/又は第2の装置220は、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる前記推論結果の生成を無効化する。換言すれば、推論誤差が検出された場合、MLモデルの推論サイクルを停止する。一実施形態において、推論結果の生成を無効化することは、第1の時間間隔を停止するか、又は第1の時間間隔を維持するためのタイマを「0」又は満了にセットすることによって実現される。別の実施形態において、推論結果の生成を無効化することは、推論サイクルを維持するためのタイマを「0」又は満了にセットすることにより実現される。追加として、MLモードの更新完了の前に、configuration_1がアクティブ化され、configuration_2が非アクティブ化される。
【0177】
次に、
図6を参照する。
図6に示すように、期間610において、第1の装置210/又は第2の装置220は、推論結果の生成を無効化する。追加として、期間610において、第1の装置210/又は第2の装置220は、事前受信した設定(例えば、上述したような第1の設定)に従って、従来の測定を実行してもよい。
【0178】
代替として又は追加として、第1の装置210と第2の装置220とは、推論誤差が生じたMLモデルを引き続き使用し、例えば、configuration_2をアクティブ化してもよい。
【0179】
代替として又は追加として、第1の装置210/又は第2の装置220は、推論誤差の詳細を示すか、又は更新プロシージャを開始するために、いくつかの情報を交換してもよい。
図4に示すように、第1の装置210と第2の装置220とは、MLモデルを更新する(450-1及び450-2)。さらに、いくつかの情報が第1の装置210と第2の装置220との間で交換されてもよい(451)。
【0180】
いくつかの実施形態において、MLモデルの推論誤差が生じたと第1の装置210が決定した場合、第1の装置210は、推論誤差が生じたMLモデルに関する情報を第2の装置220に送信してもよい。例えば、第1の装置210は、MLモデルのインデックス/アイデンティティを含む第3のメッセージを第2の装置220に送信する。
【0181】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、第1の装置210は、候補MLモデルに関する情報を送信してもよい。例えば、第1の装置210は、複数のMLモデルを有するように設定され、現在適用されているMLモデルに推論誤差が生じたと決定し、第1の装置210は、他の設定されたMLモデルについて検証プロシージャを実行して、候補のMLモデルを選択してもよい。追加として、選択された候補MLモデルは第2の装置220に通知されてもよい。
【0182】
候補MLモデルを選択するための同様のオペレーションは第2の装置220により実行されてもよい。簡潔のために、ここでは同一又は類似の内容を省略する。
【0183】
さらに、候補MLモデルを配信する必要がある場合、候補MLモデルの配布は上述したML配布プロシージャに従って行われてもよい。例えば、候補MLモデルは、特定のRNTIを介して配送されてもよい。代替として又は追加として、候補MLモデルは、グループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つを介して配信される。代替として又は追加として、候補MLモデルは、特定の無線リソース設定、例えば、特定のCORESET、又は特定の探索空間セットを介して監視される。代替として又は追加として、第1の装置210と第2の装置220との間の通信状況が事前設定された条件を満たした場合にのみ、候補MLモデルが配信される。代替として又は追加として、候補MLモデルは特定のスクランブリングIDで送信される。代替として又は追加として、候補MLモデルは、特定のRRCメッセージ、特定のMAC CE LCIDで送信される。代替として又は追加として、候補MLモデルは、PDCCH、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPDCCH、グループ共通PDCCH、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPDSCH、グループ共通PDSCH、ページングメッセージ、システム情報、ショートメッセージ、PUCCH、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPUCCH、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、特定のRNTI又は特定のスクランブリングIDによりスクランブルされたPUSCH、などのうちのいずれか又は組み合わせで送信される。
【0184】
追加として、候補MLモデル自体が送信されてもよい。代替として、該1つ又は複数のMLモデルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ/情報、例えば、MLモデルアーキテクチャ、アルゴリズム、ハイパーパラメータなどを用いて、候補MLモデルを関連ネットワークに示してもよい。代替として、該1つ又は複数のMLモデルのインデックス/アイデンティティを用いて、候補MLモデルを関連するネットワークに示してもよい。
【0185】
簡潔のために、候補MLモデルの配布についてのより多くの詳細はここで省略される。
【0186】
上述したプロシージャにおいて、推論誤差は、少なくとも1つの第1の時間間隔を設定することにより検出される。以下の文章では、推論誤差を検出するためのいくつかの他の実施形態について説明する。説明を容易にするために、以下で説明される実施形態において、第1の装置210が端末装置として機能し、第2の装置220がネットワーク装置として機能する。
【0187】
オペレーションにおいて、第1の装置210と第2の装置220とは、オプションとして、能力関連情報と少なくとも1つの設定とを交換してもよい。これらのプロシージャは、該少なくとも1つの第1の時間間隔を設定する必要がないこと以外は、上述したものと類似である。さらに、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、端末装置がイベントによりトリガされるMLモデル推論誤り報告をサポートするか否かに関する情報であってもよい。代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、端末装置がそれらのイベントの詳細なサポートされる値をサポートするか否かに関する情報であってもよい。要約すると、イベントによりトリガされるMLモデル推論誤り報告に関連付けられたいずれの能力関連情報も、端末装置により示されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0188】
いくつかの実施形態において、MLモデル推論誤差イベント及びイベントによりトリガされる報告の構想が導入される。いくつかの実施形態において、第1の装置210は、MLモデルの推論誤差を示す事前定義されたイベントであって、エアインターフェースに関する特定の機能について特別に定義された該事前定義されたイベントを検出する。具体的には、事前定義されたイベントは、MLモデルの推論状態を反映し得る1つ又は複数の間接メトリックを介して定義されてもよい。この場合、第1の装置210は、実際の測定を行わず、実際の測定結果と推論結果とを比較することなく、推論誤差を検出してもよい。
【0189】
追加として、事前定義されたイベントは、異なる機能/ユースケースに応じて定義されてもよい。CSI圧縮及び回復(又は低オーバーヘッドCSI-RS)の機能/ユースケースについては、事前定義されたイベントは、示されたMCSが明らかに測定されたCSIと異なる(これは、CSIの誤った圧縮及び/又は回復/予測を意味する)1つ又は複数のインスタンスを含んでもよい。
【0190】
1つの特定の例示的な実施形態において、事前定義されたイベントは、示されたMCSと測定されたCQIに従ってマッピングされたMCSとの差が閾値を超えたことであってもよい。
【0191】
代替として、ビーム管理の機能/ユースケースについては、事前定義されたイベントは、適用されたビームの誤った選択を意味する、示されたビームが報告されたビームよりもはるかに悪いL1-RSRPを有する1つ又は複数のインスタンスを含んでもよい。具体的には、ビーム管理中、示されたビームは、示された又はアクティブ化活性化された状態に関連付けられたRS IDにより表されてもよく、報告されたビームは、L1-RSRP又はL1-SINR報告内で報告されたRS IDにより表されてもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、事前定義されたイベントは、直近に示されたビームと直近に報告されたビームとのL1-RSRP差が閾値を超えたことであってもよい。
【0192】
代替として、低オーバーヘッドDMRSの機能/ユースケースについては、事前定義されたイベントは、失敗した復号化は低いSNRではなくDMRSチャネル推定のMLモデル推論誤差によることを意味する、良好なチャネル条件にあるときに否定応答(NACK)を受信した1つ又は複数のインスタンスを含んでもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、事前定義されたイベントは、連続するNACK数が閾値を超えたが、示されたMCSとSNRに従ったマッピングMCSとが閾値よりも小さいことであってもよい。
【0193】
代替として又は追加として、事前定義されたイベントは、MCS-CQIマッピング関係、MCS-SNRマッピング関係などに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、MCS-CQIマッピング関係、MCS-SNRマッピング関係は、第2の装置220により第1の装置210に送信されてもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、MCS-CQIマッピング関係、MCS-SNRマッピング関係は、第1の装置210により第2の装置220に送信されてもよい。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、タイマ又はカウンタを利用することにより、一定期間中の統計結果に基づいて、事前定義されたイベントを検出したと決定する。1つの特定の例示的な実施形態において、第1の装置210は、事前定義されたイベントが一定期間に亘って続いている場合に、該事前定義されたイベントを検出したと決定する。1つの特定の例示的な実施形態において、第1の装置210は、インスタンス数が閾値を超えた場合に、該事前定義されたイベントを検出したと決定する。
【0195】
第1の装置210が事前定義されたイベントを検出した場合、第1の装置210は、上述したように、推論誤差の詳細を示すいくつかの情報を送信するか、又は更新されたプロシージャを開始してもよい(簡潔のために、同一又は類似の内容の一部を省略する)。
【0196】
こうして、事前定義されるイベントを定義することにより、MLモデルの推論誤差にうまく対処することができる。
方法例
【0197】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。例えば、方法700は、
図2に示すような第1の装置210において実現されてもよい。
【0198】
ブロック710において、第1の装置210は、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を第2の装置220から受信する。
【0199】
ブロック720において、第1の装置210は該少なくとも1つの設定を適用する。
【0200】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0201】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、を含む。
【0202】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、前記推論結果を得るために前記第1の装置210により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、を含む。
【0203】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定が、前記推論サイクルの周期、前記第1の時間間隔の第1の長さ、前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0204】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論サイクルは、DRXモードのDRXサイクルに揃えられる。
【0205】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、第1の装置210は、DRXモードのDRXサイクルのアクティブ時間間隔中、第1の時間間隔内で推論結果と測定結果とを取得する。又は、第1の装置210は、DRXサイクルの非アクティブ時間間隔中、第1の時間間隔をスキップする。
【0206】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、複数のMLモデルが前記第1の装置210に設定されている場合、前記複数のMLモデルから1つのMLモデルを選択し、選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを前記第2の装置220に送信する。
【0207】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、前記第2の装置220に、前記第1の装置210において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、前記第1の装置210により測定された、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、前記第1の装置210により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は前記第2のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第2のメッセージを送信する。
【0208】
代替として、いくつかの実施形態において、第2のメッセージは、周期的に、又はMLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0209】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、前記MLモデルの推論誤差が生じた場合、前記第2の装置220に、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第3のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第3のメッセージを送信する。
【0210】
いくつかの実施形態において、前記第1の装置210は、前記第2の装置220から、前記第2の装置220により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、前記第2の装置220において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、前記第2の装置220により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第4のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第4のメッセージを受信する。
【0211】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する測定結果、前記推論結果と前記測定結果との差、又は前記第2の装置220から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、のうちの少なくとも1つに基づいて決定する。
【0212】
いくつかの実施形態において、前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置210が決定した場合、前記第1の装置210は前記MLモデルを候補MLモデルに更新する。
【0213】
いくつかの実施形態において、前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置210が決定した場合、前記第1の装置210は、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる前記推論結果の生成を無効化する。
【0214】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、特定のオペレーションに応じて、前記少なくとも1つの設定を、決定された開始点から適用するように設定されている。
【0215】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0216】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。例えば、方法800は、
図2に示すような端末装置(例えば
図2に示すような第1の装置210)において実現されることが可能である。
【0217】
ブロック810において、端末装置は、MLモデルの推論誤差を示す事前定義されたイベントであって、エアインターフェースに関する特定の機能について特別に定義された該事前定義されたイベントを検出する。
【0218】
ブロック820において、端末装置は、MLモデルを更新するための要求をネットワーク装置に送信する。
【0219】
いくつかの実施形態において、端末装置は、一定期間中の統計結果に基づいて、前記事前定義されたイベントを検出したと決定する。
【0220】
いくつかの実施形態において、前記要求は、前記端末装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたことを示す第3の指示、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、又は候補MLモデルに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0221】
いくつかの実施形態において、前記事前定義されたイベントを検出したことに応じて、前記端末装置は、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる推論結果の生成を無効化する。
【0222】
図9は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。例えば、方法900は、
図2に示すような第1の装置210において実現されてもよい。
【0223】
ブロック910において、第1の装置210は、第2の装置220から、RNTI、特定のCORESET、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して受信される1つ又は複数のMLモデルを受信する。
【0224】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、前記第2の装置220に、MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置210がサポートするか否か、前記第1の装置210に設定されたMLモデルの数、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデル連携レベルに関する情報、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデルアーキテクチャに関する情報、又は前記第1の装置210によりサポートされるML機能に関する情報、のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置210の能力関連情報を送信する。
【0225】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は、前記第2の装置220から、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置210グループ、又は特定の機能、のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を受信する。
【0226】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0227】
図10は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートである。例えば、方法1000は、
図2に示すような第2の装置220において実現されてもよい。
【0228】
ブロック1010において、第2の装置220は、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を生成する。
【0229】
ブロック1020において、第2の装置220は該少なくとも1つの設定を送信する。
【0230】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0231】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、を含む。
【0232】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、前記推論結果を得るために前記第1の装置210により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、を含む。
【0233】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定が、前記推論サイクルの周期、前記第1の時間間隔の第1の長さ、前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0234】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論サイクルは、DRXモードのDRXサイクルに揃えられる。
【0235】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は、複数のMLモデルを前記第1の装置210に送信し、前記第1の装置210から、前記複数のMLモデルから前記第1の装置210により選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを受信する。
【0236】
いくつかの実施形態において、前記第2の装置220は、前記第1の装置210から、前記第1の装置210において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、前記第1の装置210により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は前記第2のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第2のメッセージを受信する。
【0237】
いくつかの実施形態において、前記第2の装置220は、前記第1の装置210から、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第3のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第3のメッセージを受信する。
【0238】
いくつかの実施形態において、前記第2の装置220は、前記第1の装置210に、前記第2の装置220により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、前記第2の装置220において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、前記第2の装置220により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第4のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第4のメッセージを送信する。
【0239】
いくつかの実施形態において、第4のメッセージは、周期的に、又はMLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0240】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する前記測定結果、前記推論結果と前記測定結果との差、又は前記第1の装置210から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、のうちの少なくとも1つに基づいて決定する。
【0241】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0242】
図11は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1100のフローチャートである。例えば、方法1100は、
図2に示すような第2の装置220において実現されてもよい。
【0243】
ブロック1110において、第2の装置220は、第1の装置210に、RNTI、特定のCORESET、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して送信される1つ又は複数のMLモデルを送信する。
【0244】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は、前記第1の装置210から、MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置210がサポートするか否か、前記第1の装置210に設定されたMLモデルの数、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデル連携レベルに関する情報、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデルアーキテクチャに関する情報、又は前記第1の装置210によりサポートされるML機能に関する情報、のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置210の能力関連情報を受信する。
【0245】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は、前記第1第2の装置220に、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置210グループ、又は特定の機能、のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を送信する。
【0246】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は、第1の装置210と第2の装置220との間の通信状況が事前設定された条件を満たした場合、該1つ又は複数のMLモデルを送信する。
【0247】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
装置例
【0248】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は回路を備え、前記回路は、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を第2の装置220から受信するように設定されている。前記少なくとも1つの設定を適用するように設定されている。
【0249】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0250】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、を示す。
【0251】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、前記推論結果を得るために前記第1の装置210により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、を含む。
【0252】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定が、前記推論サイクルの周期、前記第1の時間間隔の第1の長さ、前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0253】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論サイクルは、DRXモードのDRXサイクルに揃えられる。
【0254】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、前記回路は、DRXモードのDRXサイクルのアクティブ時間間隔中、第1の時間間隔内で推論結果と測定結果とを取得するように設定されている。又は、DRXサイクルの非アクティブ時間間隔中、第1の時間間隔をスキップするように設定されている。
【0255】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、複数のMLモデルが前記第1の装置210に設定されている場合、前記複数のMLモデルから1つのMLモデルを選択し、選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを前記第2の装置に送信するように設定されている。
【0256】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第2の装置220に、前記第1の装置210において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、前記第1の装置210により測定された、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、前記第1の装置210により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は前記第2のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第2のメッセージを送信するように設定されている。
【0257】
いくつかの実施形態において、第2のメッセージは、周期的に、又はMLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0258】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記MLモデルの推論誤差が生じた場合、前記第2の装置220に、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第3のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第3のメッセージを送信するように設定されている。
【0259】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第2の装置220から、前記第2の装置220により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、前記第2の装置220において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、前記第2の装置220により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第4のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第4のメッセージを受信するように設定されている。
【0260】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する測定結果、前記推論結果と前記測定結果との差、又は前記第2の装置220から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、のうちの少なくとも1つに基づいて決定するように設定されている。
【0261】
いくつかの実施形態において、前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置210が決定した場合、前記回路はさらに、前記MLモデルを候補MLモデルに更新するように設定されている。
【0262】
いくつかの実施形態において、前記MLモデルの推論誤差が生じたと前記第1の装置210が決定した場合、前記回路はさらに、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる前記推論結果の生成を無効化するように設定されている。
【0263】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、特定のオペレーションに応じて、前記少なくとも1つの設定を、決定された開始点から適用するように設定されている。
【0264】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0265】
いくつかの実施形態において、端末装置(例えば、
図2に示されるような第1の装置210)は回路を備え、前記回路は、MLモデルの推論誤差を示す事前定義されたイベントであって、エアインターフェースに関する特定の機能について特別に定義された該事前定義されたイベントを検出し、MLモデルを更新するための要求をネットワーク装置に送信するように設定されている。
【0266】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、一定期間中の統計結果に基づいて、前記事前定義されたイベントを検出したと決定するように設定されている。
【0267】
いくつかの実施形態において、前記要求は、前記端末装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたことを示す第3の指示、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、又は候補MLモデルに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0268】
いくつかの実施形態において、前記事前定義されたイベントを検出したことに応じて、前記回路はさらに、前記MLモデルの更新が完了するまで、前記MLモデルによる推論結果の生成を無効化するように設定されている。
【0269】
第1の装置210は回路を備え、前記回路は、第2の装置220から、RNTI、特定のCORESET、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して受信される1つ又は複数のMLモデルを受信するように設定されている。
【0270】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第2の装置220に、MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置210がサポートするか否か、前記第1の装置210に設定されたMLモデルの数、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデル連携レベルに関する情報、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデルアーキテクチャに関する情報、又は前記第1の装置210によりサポートされるML機能に関する情報、のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置210の能力関連情報を送信するように設定されている。
【0271】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第2の装置220から、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置210グループ、又は特定の機能、のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を受信するように設定されている。
【0272】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0273】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は回路を備え、前記回路は、MLモデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を生成し、前記少なくとも1つの設定を送信するように設定されている。
【0274】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0275】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、を含む。
【0276】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、前記推論結果を得るために前記第1の装置210により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、を含む。
【0277】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定が、前記推論サイクルの周期、前記第1の時間間隔の第1の長さ、前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、のうちの少なくとも1つを示す。
【0278】
いくつかの実施形態において、第1の装置210がDRXモードで動作する場合、推論サイクルは、DRXモードのDRXサイクルに揃えられる。
【0279】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、複数のMLモデルを前記第1の装置210に送信し、前記第1の装置210から、前記複数のMLモデルから前記第1の装置210により選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを受信するように設定されている。
【0280】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の装置210から、前記第1の装置210において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、前記第1の装置210により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は前記第2のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第2のメッセージを受信するように設定されている。
【0281】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の装置210から、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第3のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第3のメッセージを受信するように設定されている。
【0282】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の装置210に、前記第2の装置220により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、前記第2の装置220において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、前記第2の装置220により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、候補MLモデルに関する情報、又は前記第4のメッセージを送信するための原因、のうちの少なくとも1つを示す第4のメッセージを送信するように設定されている。
【0283】
いくつかの実施形態において、第4のメッセージは、周期的に、又はMLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される。
【0284】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、前記第1の装置と前記第2の装置220とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する前記測定結果、前記推論結果と前記測定結果との差、又は前記第1の装置210から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、のうちの少なくとも1つに基づいて決定するように設定されている。
【0285】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0286】
いくつかの実施形態において、第2の装置220は回路を備え、前記回路は、第1の装置210に、RNTI、特定のCORESET、特定の探索空間セット、又はグループ共通送信とブロードキャストとのうちの1つ、のうちの少なくとも1つを介して送信される1つ又は複数のMLモデルを送信するように設定されている。
【0287】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の装置210から、MLモデルの推論誤差を検出することを前記第1の装置210がサポートするか否か、前記第1の装置210に設定されたMLモデルの数、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデル連携レベルに関する情報、前記第1の装置210によりサポートされるMLモデルアーキテクチャに関する情報、又は前記第1の装置210によりサポートされるML機能に関する情報、のうちの少なくとも1つを示す、前記第1の装置210の能力関連情報を受信するように設定されている。
【0288】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1第2の装置220に、前記1つ又は複数のMLモデルについての少なくとも1つの設定であって、特定のセル、特定のセルグループ、特定の第1の装置210、特定の第1の装置210グループ、又は特定の機能、のうちの少なくとも1つに固有の前記少なくとも1つの設定を送信するように設定されている。
【0289】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、第1の装置210と第2の装置220との間の通信状況が事前設定された条件を満たした場合、該1つ又は複数のMLモデルを送信するように設定されている。
【0290】
いくつかの実施形態において、第1の装置210は端末装置であり、第2の装置220はネットワーク装置又はML機能コントローラであり、MLモデルはエアインターフェースのために使用されるMLモデルである。
【0291】
図12は本開示の実施形態を実装するのに適した装置1200の概略ブロック図である。装置1200は、
図2に示す第1の装置210及び第2の装置220の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1200は、第1の装置210及び第2の装置220において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0292】
図示されるように、装置1200は、プロセッサ1212と、プロセッサ1212に結合されたメモリ1220と、プロセッサ1212に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1240と、TX/RX 1240に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1212は、プログラム1230の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1240は双方向通信に用いられる。TX/RX 1240は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0293】
プログラム1230は、
図2~
図11を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1212により実行された場合、装置1200が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1200のプロセッサ1212により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1212は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1212とメモリ1220との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1250を形成してもよい。
【0294】
メモリ1220は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1200内には1つのメモリ1220のみが示されているが、装置1200内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1212は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1200は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0295】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0296】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図7から
図11を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0297】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0298】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0299】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0300】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
第1の装置において、第2の装置から、機械学習(ML(machine learning))モデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を受信することと、
前記少なくとも1つの設定を適用することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔が周期的であり、前記少なくとも1つの設定が、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の周期、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々の第1の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの設定は、
前記MLモデルに対応する前記測定結果を取得するための第1の設定と、
前記MLモデルにより生成された前記推論結果を取得するための第2の設定と、
を示す請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の時間間隔の各々は推論サイクルの一部であり、前記推論サイクルは、
前記少なくとも1つの第1の時間間隔のうちの第1の時間間隔と、
前記推論結果を得るために前記第1の装置により使用され、前記推論サイクルにおいて前記第1の時間間隔の前又は後である第2の時間間隔と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの設定が、
前記推論サイクルの周期、
前記第1の時間間隔の第1の長さ、
前記第2の時間間隔の第2の長さ、又は
前記少なくとも1つの設定を適用する開始点を決定するための情報、
のうちの少なくとも1つを示す請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の装置が不連続受信(DRX)モードで動作する場合、前記推論サイクルは、前記DRXモードのDRXサイクルに揃えられる、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の装置が不連続受信(DRX)モードで動作する場合、前記少なくとも1つの設定を適用することは、
前記DRXモードのDRXサイクルのアクティブ時間間隔中に、前記第1の時間間隔内に前記推論結果と前記測定結果とを得ること、又は
前記DRXサイクルの非アクティブ時間間隔中に、前記第1の時間間隔をスキップすること、
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】
複数のMLモデルが前記第1の装置に設定されている場合、前記複数のMLモデルから1つのMLモデルを選択することと、
選択されたMLモデルを示す第1のメッセージを前記第2の装置に送信することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の装置に、
前記第1の装置において前記MLモデルにより生成された第1の推論結果、
前記第1の装置により測定された、前記MLモデルに対応する第1の測定結果、
前記第1の推論結果と前記第1の測定結果との第1の差、
前記第1の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第1の指示、又は
第2のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第2のメッセージを送信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のメッセージは、周期的に、又は前記MLモデルの推論誤差を検出したことに応じてのみ送信される、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記MLモデルの推論誤差が生じた場合、前記第2の装置に、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第3のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第3のメッセージを送信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の装置から、
前記第2の装置により決定され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、
前記第2の装置において前記MLモデルにより生成された第2の推論結果、
前記第2の装置により測定された、前記MLモデルに対応する第2の測定結果、
前記第2の推論結果と前記第2の測定結果との第2の差、
前記推論誤差が生じた前記MLモデルに関する情報、
候補MLモデルに関する情報、又は
第4のメッセージを送信するための原因、
のうちの少なくとも1つを示す前記第4のメッセージを受信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにおいて前記MLモデルにより生成された推論結果、
前記第1の装置と前記第2の装置とのいずれかにより測定された、前記MLモデルに対応する測定結果、
前記推論結果と前記測定結果との差、又は
前記第2の装置から受信され、前記MLモデルの推論誤差が生じたか否かを示す第2の指示、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
通信の方法であって、
第2の装置において、機械学習(ML
(machine learning))モデルに関連付けられた少なくとも1つの設定であって、前記MLモデルにより生成される推論結果と、前記MLモデルに対応する測定結果との両方を得るための少なくとも1つの第1の時間間隔を示す前記少なくとも1つの設定を生成することと、
前記少なくとも1つの設定を送信することと、
を含む方法。
【請求項15】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える
通信の装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~
14の何れか一項に記載の方法を実行する、
通信の装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク又は第6世代(6G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
詳細なAI/MLアルゴリズムとモデルが実装に委ねること、ユーザデータのプライバシーを保護する必要があること、AI/MLのサポートが既存のRANアーキテクチャを再利用すべきであり、新しいインターフェースを導入すべきでないことがML/AI技術を無線通信に適用するための原則に含まれることが合意されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
今後の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))リリース18(Rel-18)では、いくつかの研究項目及び作業項目は、エアインターフェース用のAI/MLと次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)用のAI/MLに関する作業に焦点を当てる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図2に示す装置の数及びそれらの接続は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。
通信環境200は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を備えてもよい。また、図示されていないが、通信環境200は、他のネットワーク要素、例えば、他のコアネットワーク装置、他のアプリケーションサーバなどを含んでもよいことを、理解すべきである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
通信環境200における通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】