(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】弁制御の通気および一体的なマーカー送達を用いる真空補助生検デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 10/02 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A61B10/02 300Z
A61B10/02 110J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531037
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 US2022080439
(87)【国際公開番号】W WO2023097284
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521442637
【氏名又は名称】バード・ペリフェラル・バスキュラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】キャバナー,ローラ
(72)【発明者】
【氏名】コリンズ,ジェイミー
(72)【発明者】
【氏名】グラスピ,コルティン
(72)【発明者】
【氏名】グリフィン,ドウェイン
(72)【発明者】
【氏名】ハワ-ド,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ミーハン,ロバート
(72)【発明者】
【氏名】シャープ,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】バーガラ,マービン・クレイド・シー
(57)【要約】
生検デバイスのためのマーカー送達組立体は、一体化モジュールとマーカー送達モジュールとを含む。一体化モジュールは、キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を画定するコネクタを含む。シャフトを有するトランスミッションカバーは、ネック部の周りに配設され、スピンドル歯車およびドラム歯車をさらに含む。ベベルドラムはドラム歯車に回転可能に連結され、プッシュロッドはベベルドラムに係合される。マーカー送達モジュールは、一体化モジュールに解除可能に連結されたマーカーハウジングを含む。マーカー送達カートリッジは、マーカーハウジングに係合し、初期位置と送達位置との間で回転可能である。プッシュロッドがマーカー送達カートリッジを通って延伸して、少なくとも1つのマーカーを生検デバイスの中に押し込む。
【選択図】
図13A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生検デバイスのためのマーカー送達組立体であって、
一体化モジュールであって、
キャビティを画定し、前記キャビティから長手方向の外側に延在するネック部を備えるコネクタ、
前記コネクタの前記ネック部の周りに同軸に配設されるシャフトを有するトランスミッションカバーであって、前記シャフトは、さらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する、トランスミッションカバー、
前記ドラム歯車に回転可能に連結されるベベルドラム、および、
前記ベベルドラムに摩擦係合されるプッシュロッド、
を備える、一体化モジュールと、
マーカー送達モジュールであって、
前記マーカー送達モジュールを前記一体化モジュールに解除可能に連結するために前記コネクタの前記キャビティ内に嵌め込まれるマーカー送達ハウジングであって、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を有する、マーカー送達ハウジング、および、
前記少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と前記少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられた送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジであって、さらに、複数のマーカーを収容するチャンバを有する、マーカー送達カートリッジ、
を備える、マーカー送達モジュールと、
を備え、
前記マーカー送達カートリッジが前記送達位置にあるとき、前記ベベルドラムが回転することにより前記プッシュロッドが伸ばされ、これにより、前記プッシュロッドが、前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバを通って延伸し、前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを前記生検デバイスの中に押し込む、
マーカー送達組立体。
【請求項2】
前記マーカー送達モジュールが、少なくとも1つのスロットをさらに画定し、前記マーカー送達カートリッジが、少なくとも1つのラッチを備える、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項3】
前記マーカー送達カートリッジが前記送達位置にあるとき、前記少なくとも1つのラッチが、前記少なくとも1つのスロットに係合する、請求項2に記載のマーカー送達組立体。
【請求項4】
前記トランスミッションカバーが、前記マーカー送達組立体を前記生検デバイスに解除可能に連結するためのアダプタをさらに含む、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項5】
前記シャフトが、前記コネクタの前記ネック部の周りに回転可能に配設され、これにより、前記スピンドル歯車が回転することにより前記シャフトおよび前記ドラム歯車が回転する、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項6】
前記複数のマーカーが、前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバの中に予め装填される、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項7】
前記マーカー送達ハウジングが前記コネクタに係合するとき、前記トランスミッションカバーが、前記マーカー送達カートリッジに接触する、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項8】
前記トランスミッションカバーと前記マーカー送達カートリッジとの間の接触により、前記マーカー送達カートリッジが前記初期位置から前記送達位置まで回転する、請求項7に記載のマーカー送達組立体。
【請求項9】
前記マーカー送達カートリッジが、前記チャンバ内に配置される傾斜部をさらに備える、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項10】
前記マーカー送達カートリッジが前記送達位置にあるとき、前記ベベルドラムが回転することにより前記プッシュロッドが伸ばされ、これにより、前記プッシュロッドが、前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバを通って延伸し、前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーおよび前記傾斜部を前記生検デバイスの中に押し込む、請求項9に記載のマーカー送達組立体。
【請求項11】
前記マーカー送達カートリッジが前記初期位置にあるとき、前記プッシュロッドが前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバを横断することが防止される、請求項1に記載のマーカー送達組立体。
【請求項12】
駆動装置組立体と、
前記駆動装置組立体に解除可能に取り付けられる生検プローブ組立体であって、長手方向軸に沿って同軸に配置されるカッターカニューレおよび試料ノッチカニューレを有し、前記カッターカニューレが、前記カッターカニューレと前記試料ノッチカニューレとの間に流体経路を画定するように、前記試料ノッチカニューレの内部に配置される、生検プローブ組立体と、
マーカー送達組立体であって、
一体化モジュールであって、
キャビティおよび前記キャビティから長手方向の外側に延在するネック部を有するコネクタであって、前記ネック部が、前記生検プローブ組立体の中に挿入可能である、コネクタ、
前記コネクタの前記ネック部の周りに同軸に配設されるシャフトを有するトランスミッションカバーであって、前記シャフトは、さらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する、トランスミッションカバー、
前記ドラム歯車に回転可能に連結されるベベルドラム、および、
前記ベベルドラムに摩擦係合されるプッシュロッド、
を備える、一体化モジュール、ならびに、
マーカー送達モジュールであって、
前記マーカー送達モジュールを前記一体化モジュールに解除可能に連結するために前記コネクタの前記キャビティに係合するマーカー送達ハウジングであって、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を有する、マーカー送達ハウジング、および、
前記少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と前記少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられた送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジであって、さらに、複数のマーカーを収容するチャンバを有する、マーカー送達カートリッジ、
を備える、マーカー送達モジュール、
を備えるマーカー送達組立体と、
前記マーカー送達組立体の前記マーカー送達モジュールに解除可能に取り付けられた試料バスケット組立体であって、真空源に流体連通する前記流体経路に接続するための真空ポート、前記流体経路を大気に接続するための通気ライン、および前記流体経路を生理食塩水源に接続するための生理食塩水ポート、を有する、試料バスケット組立体と、
を備える、生検デバイス。
【請求項13】
前記カッターカニューレが、延伸位置と完全な後退位置との間で前記カッターカニューレを平行移動させるためのスピンドルおよび被駆動歯車をさらに含む、請求項12に記載の生検デバイス。
【請求項14】
前記カッターカニューレが前記延伸位置にあるとき、前記スピンドルが、前記被駆動歯車に係合し、前記カッターカニューレが前記完全な後退位置にあるとき、前記スピンドルが、前記一体化モジュールの前記スピンドル歯車に係合する、請求項13に記載の生検デバイス。
【請求項15】
前記カッターカニューレが前記完全な後退位置にあり、前記マーカー送達カートリッジが前記送達位置にあるとき、前記ベベルドラムが回転することにより前記プッシュロッドが伸ばされ、これにより、前記プッシュロッドが、前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバを通って延伸し、前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、前記カッターカニューレを通して押し込んで前記試料ノッチカニューレから外に出す、請求項14に記載の生検デバイス。
【請求項16】
前記生検プローブ組立体が、入口をさらに含み、前記トランスミッションカバーが、アダプタをさらに含み、前記アダプタが、前記入口に係合するように、および前記マーカー送達組立体を前記生検プローブ組立体に連結するように構成される、請求項14に記載の生検デバイス。
【請求項17】
前記マーカー送達カートリッジが、前記チャンバ内に配置される傾斜部をさらに備える、請求項12に記載のマーカー送達組立体。
【請求項18】
前記カッターカニューレが前記完全な後退位置にあり、前記マーカー送達カートリッジが前記送達位置にあるとき、前記ベベルドラムが回転することにより前記プッシュロッドが伸ばされ、これにより、前記プッシュロッドが前記マーカー送達カートリッジの前記チャンバを通って延伸し、前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーおよび前記傾斜部を、前記カッターカニューレを通して押し込む、請求項17に記載のマーカー送達組立体。
【請求項19】
生検デバイスを使用する方法であって、前記方法が、
マーカー送達組立体を前記生検デバイスに解除可能に連結するステップであって、前記マーカー送達組立体が、プッシュロッドに連結されるベベルドラム、および、初期位置と送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジを含む、マーカー送達組立体を前記生検デバイスに解除可能に連結するステップと、
前記マーカー送達カートリッジを前記初期位置から前記送達位置まで回転させるステップと、
前記ベベルドラムが回転すると前記プッシュロッドが前記マーカー送達カートリッジの中へおよび前記マーカー送達カートリッジを通過して延伸するように、前記ベベルドラムを回転させるステップと、
前記マーカー送達カートリッジ内に収容された複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、前記プッシュロッドに接触させるステップと、
前記マーカー送達カートリッジ内に収容された前記複数のマーカーのうちの前記少なくとも1つのマーカーを、前記プッシュロッドを用いて、前記マーカー送達カートリッジから外に押し出して前記生検デバイスの中に入れるステップと、
前記プッシュロッドを使用して、前記複数のマーカーのうちの前記少なくとも1つのマーカーを前記生検デバイスから配備するステップと、
を含む、方法。
【請求項20】
前記生検デバイスを第2の標的部位に再配置するステップと、前記複数のマーカーのうちの前記少なくとも1つのマーカーのうちの別のマーカーを配備するステップと、をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれている、2021年11月24日に出願された「Vacuum Assisted Biopsy Device with Valve-Controlled Venting and Integrated Marker Delivery」と題される米国仮特許出願第63/283,159号の優先権の利益を主張するものである。
【0002】
[0002]本開示は、生検デバイスに関し、より詳細には、単回挿入・複数試料生検デバイス(single insertion multiple sample biopsy device)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]生検は、対象の領域内の組織が例えば癌細胞を含むか否かを判断するのを支援するために被験者に対して実施され得る。乳房組織を評価するのに使用される1つの生検手法は、例えば、対象の乳房組織領域に生検プローブを挿入して、この領域から1つまたは複数の組織試料を得ることを伴う。このような生検手法は、しばしば、試料採取されることになる組織を生検プローブの試料ノッチの中へ引き入れるのに真空を利用し、その後、組織が切断されて収集される。当技術分野では、組織試料を切断するためのおよび切断された組織試料を試料収集容器まで移送するための生検デバイスの能力を向上させるための取り組みが継続して行われている。
【0004】
[0004]多くの生検手法は、組織が切断されて収集された領域を特定するマーカーを配備することをさらに伴うことができ、その結果、この領域が容易に特定されて監視され得るようになる。しかし、マーカーを配置するときに、特に、別個の生検デバイスおよびマーカー送達デバイスを利用する生検手法を採用するときに、しばしば問題が生じる。
【0005】
[0005]したがって、組織試料を効果的に切断することおよび/または組織試料を試料収集容器まで効果的に移送すること、ならびに組織が切断された領域にマーカーを容易に配備することを促進するための能力を有する生検デバイスが求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0006]本開示の目的は、組織試料を効果的に切断し、組織が切断された領域に対してマーカーを容易に配備することができる生検デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007]一実施形態では、マーカー送達組立体が開示される。マーカー送達組立体は、キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を画定するコネクタを有する一体化モジュールを含む。シャフトを有するトランスミッションカバーがコネクタのネック部の周りに同軸に配設され、シャフトは、さらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する。ベベルドラムがドラム歯車に回転可能に連結され、プッシュロッドがベベルドラムに摩擦係合される。マーカー送達組立体は、マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティ内に嵌め込まれるマーカー送達ハウジングを有するマーカー送達モジュールをさらに含む。マーカー送達ハウジングは、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を含む。マーカー送達モジュールは、少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられる送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジをさらに含む。マーカー送達カートリッジは、さらに、複数のマーカーを収容するチャンバを含む。マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、これにより、プッシュロッドが、マーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸し、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスの中に押し込む。
【0008】
[0008]別の実施形態では、生検デバイスが開示される。生検デバイスは、駆動装置組立体と、駆動装置組立体に解除可能に取り付けられた生検プローブ組立体と、を含む。生検プローブ組立体は、長手方向軸に沿って同軸に配置されるカッターカニューレと試料ノッチカニューレと、を含む。カッターカニューレは、カッターカニューレと試料ノッチカニューレとの間に流体経路を画定するように、試料ノッチカニューレの内部に配置される。生検デバイスは、キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を画定するコネクタを有する一体化モジュールを含むマーカー送達組立体をさらに含む。シャフトを有するトランスミッションカバーがコネクタのネック部の周りに同軸に配設され、シャフトは、さらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する。ベベルドラムがドラム歯車に回転可能に連結され、プッシュロッドがベベルドラムに摩擦係合される。マーカー送達組立体は、マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティ内に嵌め込まれるマーカー送達ハウジングを有するマーカー送達モジュールをさらに含む。マーカー送達ハウジングは、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を含む。マーカー送達モジュールは、少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられた送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジをさらに含む。マーカー送達カートリッジは、複数のマーカーを収容するチャンバをさらに含む。生検デバイスは、マーカー送達組立体のマーカー送達モジュールに解除可能に取り付けられた試料バスケット組立体をさらに含み、試料バスケット組立体は、真空源に流体連通する流体経路に接続するための真空ポートと、流体経路を大気に接続するための通気ラインと、流体経路を生理食塩水源に接続するための生理食塩水ポートと、を有する。
【0009】
[0009]別の実施形態では、生検デバイスを使用する方法が開示される。本方法は、マーカー送達組立体を生検デバイスに解除可能に連結することを伴い、ここでは、マーカー送達組立体が、プッシュロッドに連結されるベベルドラムと、初期位置と送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジと、を含む。本方法は、マーカー送達カートリッジを初期位置から送達位置まで回転させることをさらに伴う。送達位置にくると、本方法は、ベベルドラムが回転するとプッシュロッドがマーカー送達カートリッジの中へおよびマーカー送達カートリッジを通過して延伸するように、ベベルドラムを回転させることを伴うことができる。プッシュロッドが延伸すると、本方法は、マーカー送達カートリッジ内に収容された複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、プッシュロッドに接触させることをさらに伴うことができる。プッシュロッドが複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーに接触すると、本方法は、プッシュロッドを用いて、マーカー送達カートリッジ内に収容された複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、マーカー送達カートリッジから外に押し出して生検デバイスの中に入れることを伴うことができる。最後に、本方法は、プッシュロッドを使用して、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスから配備することを伴うことができる。
【0010】
[0010]本明細書で記載される実施形態によって提供されるこれらおよびその追加の特徴は、図面と併せて以下の詳細な説明を考慮するとより完全に理解されるであろう。
[0011]図面に示される実施形態は、本質的に説明的かつ例示的であり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図されるものではない。説明的な実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読むことで理解され得、同様の構造は同様の参照符号で示されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】[0012]本開示の1つまたは複数の実施形態による、生検駆動装置組立体に取り付けられた生検プローブ組立体と、試料バスケット組立体と、を有する生検デバイスの概略斜視図である。
【
図2】[0013]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検デバイスの概略正面図である。
【
図3】[0014]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検デバイスの概略斜視図である。
【
図4A】[0015]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検駆動装置組立体の概略底面図である。
【
図4B】[0016]本開示の1つまたは複数の実施形態による、係合解除位置にある
図4Aの生検駆動装置組立体の穿孔モジュールのプライミング/発射動作を示す概略図である。
【
図4C】[0017]本開示の1つまたは複数の実施形態による、プライミング位置にある
図4Aの生検駆動装置組立体の穿孔モジュールのプライミング/発射動作を示す概略図である。
【
図4D】[0018]本開示の1つまたは複数の実施形態による、発射位置にある
図4Aの生検駆動装置組立体の穿孔モジュールのプライミング/発射動作を示す概略図である。
【
図5】[0019]本開示の1つまたは複数の実施形態による、生検駆動装置組立体に取り付けられた生検プローブ組立体を有する
図1の生検デバイスの線/平面5-5に沿った長手方向概略断面図である。
【
図6A】[0020]本開示の1つまたは複数の実施形態による、生検駆動装置組立体から分離された生検プローブ組立体を有する
図1の生検デバイスの一部分を示す概略図である。
【
図6B】[0021]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検プローブ組立体および生検駆動装置組立体を取り付けるのに使用される保持フックの概略拡大図である。
【
図7A】[0022]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検プローブ組立体の概略上面断面図である。
【
図7B】[0023]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図7Aの生検プローブ組立体の概略上面断面図の一部分の拡大図である。
【
図8A】[0024]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の試料バスケット組立体の概略分解図である。
【
図8B】[0025]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図8Aの試料バスケット組立体のプローブインターフェースの概略斜視図である。
【
図8C】[0026]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図8Aの試料バスケット組立体の外側バスケットハウジングを示す概略図である。
【
図8D】[0027]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図8Aの試料バスケット組立体の外側バスケットハウジングの概略背面図である。
【
図8E】[0028]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図8Aの試料バスケット組立体の外側バスケットハウジングの概略側面斜視図である。
【
図8F】[0029]本開示の1つまたは複数の実施形態による、閉構成にある
図8Aの試料バスケット組立体のヒンジバスケット組立体を示す概略図である。
【
図8G】[0030]本開示の1つまたは複数の実施形態による、それぞれ、開構成にある
図8Aの試料バスケット組立体のヒンジバスケット組立体の概略図である。
【
図8H】[0031]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図8Aの試料バスケット組立体の後方ハウジングの概略斜視図である。
【
図9A】[0032]本開示の1つまたは複数の実施形態による、マーカー送達組立体の一体化モジュールのコネクタを示す概略図である。
【
図9B】[0033]本開示の1つまたは複数の実施形態による、マーカー送達組立体の一体化モジュールのベベルドラムを示す概略図である。
【
図9C】[0034]本開示の1つまたは複数の実施形態による、マーカー送達組立体の一体化モジュールのアダプタを示す概略図である。
【
図10】[0035]本開示の1つまたは複数の実施形態による、マーカー送達組立体のマーカー送達モジュールの概略斜視図である。
【
図11A】[0036]
図11Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、初期位置にある
図10のマーカー送達モジュールを示す概略図である。
【
図11B】[0037]
図11Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、送達位置にある
図10のマーカー送達モジュールを示す概略図である。
【
図11C】[0038]
図11Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図9A~
図9Cの一体化モジュールまでマーカーを送達する
図10のマーカー送達モジュールを示す概略図である。
【
図12A】[0039]本開示の1つまたは複数の実施形態による、係合解除位置にある
図7A~
図7Bの生検プローブ組立体に連結されたマーカー送達組立体を示す概略図である。
【
図12B】[0040]本開示の1つまたは複数の実施形態による、係合位置にある
図7A~
図7Bの生検プローブ組立体に連結されたマーカー送達組立体を示す概略図である。
【
図12C】[0041]本開示の1つまたは複数の実施形態による、マーカーを標的部位に送達するマーカー送達組立体の概略断面図である。
【
図13A】[0042]
図13Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検デバイスに対してマーカー送達組立体を連結するための装着プロセスの第1のステップを示す概略図である。
【
図13B】[0043]
図13Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検デバイスに対してマーカー送達組立体を連結するための装着プロセスの第2のステップを示す概略図である。
【
図13C】[0044]
図13Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図1の生検デバイスに対してマーカー送達組立体を連結するための装着プロセスの第3のステップを示す概略図である。
【
図14】[0045]本開示の1つまたは複数の実施形態による、生検デバイスステーションの概略斜視図である。
【
図15A】[0046]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの初期化のためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15B】[0047]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14Bの生検デバイスステーションの初期化セットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15C】[0048]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションのカセットの装着のためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15D】[0049]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの真空キャニスタのセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15E】[0050]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの真空のセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15F】[0051]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションのフットスイッチのセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15G】[0052]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの生検駆動装置組立体のセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15H】[0053]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの生検プローブ組立体のセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15I】[0054]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図14の生検デバイスステーションの生理食塩水バッグのセットアップのためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図15J】[0055]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図9の生検デバイスステーションのセットアップタスクの完了のためのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【
図16】[0056]本開示の1つまたは複数の実施形態による、
図9の生検ステーションの動作中のステーションのグラフィカルユーザインターフェースを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0057]複数の図を通して対応する参照符号は、対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本開示の少なくとも1つの実施形態を示し、このような例示は、本開示の範囲を限定するものとして決して解釈されるべきものではない。
【0013】
[0058]本明細書で開示される実施形態は、生検デバイス、および生検デバイスのためのマーカー送達組立体に関連する。具体的には、マーカー送達組立体は、キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を画定するコネクタを有する一体化モジュールを含むことができる。シャフトを有するトランスミッションカバーがコネクタのネック部の周りに同軸に配設され得、シャフトは、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間にさらに延在する。ベベルドラムがドラム歯車に回転可能に連結され得、プッシュロッドがベベルドラムに摩擦的に係合され得る。マーカー送達組立体は、マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティ内に嵌め込まれるマーカー送達ハウジングを有するマーカー送達モジュールをさらに含む。マーカー送達ハウジングは、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を含む。マーカー送達モジュールは、マーカー送達カートリッジが少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置とマーカー送達カートリッジが少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられる送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジをさらに含む。マーカー送達カートリッジは、複数のマーカーを収容するチャンバをさらに含む。マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、その結果、プッシュロッドが、マーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸して、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスの中に押し込む。これらの実施形態では、使用者は、切断された組織部位に複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーが正確に配置されるのを確実なものとすることができ、その結果、切断された組織部位がその後の生検手技において容易に特定され得るようになり、監視され得るようになる。
【0014】
[0059]次に、図面を、またより具体的には
図1および
図2を参照すると、非侵襲的であり、例えば使い捨てでない、生検駆動装置組立体100、および侵襲的であり、例えば使い捨てである、生検プローブ組立体200を概して含むことができる真空補助生検デバイス10が示される。本明細書で使用される場合の「使い捨てでない」という用語は、デバイスの寿命中に複数の被験者に対して使用されることを意図されるデバイスを意味するのに使用され、「使い捨て」という用語は、単一の被験者に対して使用された後で廃棄されることを意図されるデバイスを意味するのに使用される。生検駆動装置組立体100は、生検プローブ組立体200に解除可能に取り付けられるように構成され得る。本明細書で使用される場合の「解除可能に取り付けられる」という用語は、ツールを使用することを必要としない、使い捨ての生検プローブ組立体200の操作を伴う生検駆動装置組立体100に対しての選択的な脱着を後で行われるような意図された一時的な接続を支援する構成を意味する。
図1および
図2にさらに示されるように、生検デバイス10は、使い捨ての生検プローブ組立体200の一部などの、試料バスケット組立体300をさらに含むことができる。
【0015】
[0060]
図2~
図4Aを参照すると、生検駆動装置組立体100は、使用者によって把持されるように構成されて人間工学的に設計された駆動装置ハウジング110と、電気機械動力源120と、制御装置130と、を含むことができる。制御装置130は、生検デバイス10の種々の機能にわたっての使用者制御を実現する複数の制御ボタンを含むことができる。実施形態では、制御装置130は視覚/聴覚インジケータを含むことができる。実施形態では、制御装置130は、本明細書で説明される種々の機能性を制御するための、集積回路またはチップセットなどの、任意の数のコンピュータ構成要素をさらに含む。いくつかの実施形態では、制御要素は、制御装置130の組み込まれる要素の代わりまたはそれに加えて、制御装置130に通信可能に連結された(有線接続または無線接続を介するなどして)コンソール(例えば、コンピュータ)の一部である。いくつかの実施形態では、視覚/聴覚インジケータは、生検デバイス10の構成要素の1つまたは複数の状態および/または位置のステータスの視覚/聴覚フィードバックを提供することができる。制御ボタンは、複数のポジショニングボタン134、プライミング/穿孔ボタン136、または試料ボタン138などを含むことができる。制御ボタンは、生検デバイス10に適用される真空の量を制御するように構成され得る真空ボタン140をさらに含むことができる。視覚インジケータは1つまたは複数の発光ダイオードを含むことができる。聴覚インジケータは、ブザーまたは他の可聴フィードバックデバイス(例えば、スピーカー)を含むことができる。いくつかの実施形態では、制御ボタンは、起動時に使用者に触覚フィードバックをさらに提供することができる(例えば、力覚フィードバック)。制御ボタンが示されるが、ボタンは代わりに、限定しないが、ボタン、トグル、スイッチ、スライド、タッチスクリーンなどのユーザ入力デバイスの任意の組み合わせとなり得ることに留意されたい。
【0016】
[0061]特に
図4Aを参照すると、生検駆動装置組立体100の下側(または、連結側)が概して描かれている。生検駆動装置組立体100は、生検デバイスの1つまたは複数の機能を機械的に駆動するための複数のモジュール(例えば、構造、歯車、モーターなど)を含むことができる。例えば、生検駆動装置組立体100は、例えば、カッターモジュール122、回転モジュール124、および穿孔モジュール126を含むことができる、主要装備を含むことができる。カッターモジュール122はシャフトを有する電気モーター122aを含むことができ、駆動歯車122bがシャフトに取り付けられる。回転モジュール124はシャフトを有する電気モーター124aを含むことができ、駆動歯車124bがシャフトに取り付けられる。穿孔モジュール126は、電気モーター126a、駆動スピンドル126b、キャリッジ126f、および穿孔駆動装置126cを含むことができる。各電気モーター122a、124a、126aは、例えば、直流(DC)モーターまたはステッピングモーターとなり得る。上で説明される配置に対しての代替形態として、カッターモジュール122、回転モジュール124、および穿孔モジュール126の各々が、それぞれのモーターと駆動歯車または駆動スピンドルとの間に挿置された、歯車、歯車列、ベルト/プーリー構成などのうちの1つまたは複数を含むこともできる。描かれるように、実施形態では、生検プローブ組立体200に連結されるのを可能にするための開口部が駆動装置ハウジング110内に形成され得る。
【0017】
[0062]穿孔モジュール126の動作は
図4B~
図4Dに最も明瞭に示され得る。
図4Bに示されるように、穿孔モジュール126は発射の前段階で示される。穿孔モジュール126は、生検プローブ組立体200に組み付けられたとき、生検プローブ組立体200の1つまたは複数の構成要素を近位方向(例えば、
図4Bの座標軸で描かれる-x方向)に引くようにおよび生検プローブ組立体200を標的部位の中へ発射するように動作可能である、ことに留意されたい。例えば、
図5を参照すると、穿孔駆動装置126cは、試料ノッチカニューレを後退させたり前方へと駆動したりするために、試料ノッチカニューレ(本明細書でより詳細に説明される)に接続された生検プローブ組立体200の1つまたは複数の部分に係合され得る。したがって、穿孔駆動装置126cは、試料ノッチカニューレを後退させたり発射したりするために生検プローブ組立体200の1つまたは複数の部分の中まで延在して係合され得る任意の構造となり得る。例えば、穿孔駆動装置126cは、試料ノッチカニューレに動作可能に係合されるために生検プローブ組立体200の中まで延在するように構成された2つの突出部などの、1つまたは複数の突出部(例えば、フォーク)を含むことができる。次の
図4Bを参照すると、穿孔駆動装置126cは、穿孔モジュールがプライミングされていないときに(例えば、発射するのに備えるために近位方向に引き出されていないとき)穿孔モジュール126の遠位位置に配置され得る。
【0018】
[0063]いくつかの実施形態では、キャリッジ126fは駆動スピンドル126b(
図4Aに描かれる)に取り付けられ得る。電気モーター126aを介する駆動スピンドル126bの回転はキャリッジ126fを近位方向に後退させる。いくつかの実施形態では、駆動スピンドル126bがボールねじまたは他の同様の機構の形態をとることができることに留意されたい。これらの実施形態では、ボールねじは、キャリッジ126fを近位方向に後退させるのに電気モーター126aからの必要となるトルクを低減することができ、それにより穿孔モジュール126の効率を向上させることができる。
【0019】
[0064]さらに
図4B~
図4Dを参照すると、キャリッジ126fには、係合位置と係合解除位置と間で移動可能となり得る1つまたは複数のラッチ126eが設置され得る。他の実施形態では、ラッチ126eは穿孔モジュール126の固定フレームに設置され得る。これらの実施形態では、電気モーター126aを介する駆動スピンドル126bの回転は、1つまたは複数のラッチ126eに穿孔駆動装置126cが接触するようになるまでキャリッジ126fを近位方向(例えば、
図4B~
図4Dの座標軸で描かれるような-x方向)に後退させることができる。穿孔駆動装置126cが後退すると、穿孔駆動装置126cとラッチ126eとの間の接触がラッチ126eを係合位置まで移動させることができる。
図4Bおよび4Cに示される係合位置では、1つまたは複数のラッチが穿孔駆動装置126cの縁部または他の保持構造部に係合される。したがって、1つまたは複数のラッチ126eが穿孔駆動装置126cに係合されるとき、キャリッジ126fの近位側への移動が穿孔駆動装置126cを近位側に引き、それにより試料ノッチカニューレを近位側に引く。
【0020】
[0065]これらの実施形態では、穿孔駆動装置126cは、1つまたは複数のガイド127dに沿って摺動することにより平行移動する(translate)ことができる。例えば、1つまたは複数のガイド127dは、駆動スピンドル126bの各側において駆動スピンドル126bの各側に平行に配置された第1のガイドおよび第2のガイドを含むことができる。各ガイドの周りに、穿孔駆動装置126cを近位側に引き出すときに圧縮される発射ばね126dが存在し得る。キャリッジ126fは、作動面127e(逆転防止装置など)に対して1つまたは複数のラッチ126eが係合されて1つまたは複数のラッチ126eが
図4Dに示されるように係合解除位置まで移動または回転するようになるまで、引き出され得る。係合解除位置では、1つまたは複数の発射ばね126dは、穿孔駆動装置126cを遠位方向に発射するために遠位側(例えば、
図4Dの座標軸で描かれるような+x方向)に延在することが可能である。穿孔駆動装置126cが試料ノッチカニューレに動作可能に連結されると、試料ノッチカニューレも所望の標的部位まで前方に発射される。試料ノッチカニューレをこのように発射することは、高濃度組織に対して生検を行うときに特に有用となり得、具体的には、組織の種類および/または濃度の多様性を原因として試料ノッチカニューレを手動で前進させるかまたは低速で前進させることが困難であるような場合に有用となり得る。
【0021】
[0066]上述のプライミング・穿孔オペレーションが達成され得るように生検駆動装置組立体100を生検プローブ組立体200に連結することを支援するために、生検プローブ組立体200は、穿孔駆動装置126cの1つまたは複数の突出部を受けるための1つまたは複数の開口部を含むことができる。
図7Aに示されるように、プローブ組立体は、穿孔モジュールスロット212cを有するプローブハウジング210を含むことができ、穿孔モジュールスロット212cの各々が、例えばサイズおよび形状において、穿孔駆動装置126cの1つまたは複数の突出部を受けるように構成され得る。穿孔モジュールスロット212cを穿孔駆動装置126cの1つまたは複数の突出部に係合させることにより、穿孔ショット(shot)(発射)オペレーション中に穿孔駆動装置126cの長手方向の移動に一致させて試料ノッチカニューレ220の長手方向の移動(例えば、
図7Aの座標軸で描かれるような+/-方向における移動)を実現するために穿孔モジュールに対してプローブハウジング210が位置合わせされるのを確実なものとすることが可能となり得る。
【0022】
[0067]本実施形態は対称性および/または冗長性のために2つの穿孔モジュールスロットを含むが、代替的実施形態は例えば1つのみの穿孔モジュールスロットを有することもできる。実施形態では、生検プローブ組立体200内に第2のキャリッジが配置され得、第2のキャリッジは、試料ノッチカニューレ220に、および/またはプローブハウジング210内にある他の構造に、動作可能に連結される。第2のキャリッジは、第2のキャリッジが近位方向および遠位方向に摺動させられるのを可能にするように1つまたは複数のレールに摺動可能に設置され得る。いくつかの実施形態では、穿孔モジュールスロット212cは、穿孔駆動装置126cの1つまたは複数の突出部を第2のキャリッジに直接に係合させるのを可能にするように第2のキャリッジの中に直接に形成される。
【0023】
[0068]本実施形態によるプライミング/穿孔オペレーション中、モーター126a(
図4Aを参照されたい)による穿孔モジュール126の駆動スピンドル126bの回転により、キャリッジ126fが近位方向に直線的に平行移動することになる。1つまたは複数のラッチ126eが係合位置にある状態で、キャリッジ126fの近位側への移動が穿孔駆動装置126cを近位側に引き、それにより試料ノッチカニューレ(例えば、第2のキャリッジとの相互作用を介して)および穿孔駆動装置126cを一致させて近位方向に平行移動させ、それにより、発射ばね126dが圧縮される準備位置すなわちコッキング位置(プライミング)位置に穿孔駆動装置126cおよび試料ノッチカニューレを配置する。穿孔ショットを実現するためのプライミング/穿孔ボタン136の第2の作動時(または、別個のアクチュエータの動作時)、キャリッジ126fが近位方向にさらに移動させられ、その結果、1つまたは複数のラッチ126eが作動面127eに当接される。1つまたは複数のラッチ126eと作動面127eとの間の接触は1つまたは複数のラッチ126eを係合解除位置に移行させることができ、それにより、発射ばね126dにより試料ノッチカニューレおよび穿孔駆動装置126cを一斉に遠位方向に迅速に推進させることが可能となり、その結果、試料ノッチカニューレが患者の中の組織を穿孔する。
【0024】
[0069]次に
図5、
図6A、および
図6Bを参照すると、生検デバイス10の断面図が示される。これらの実施形態では、生検プローブ組立体200は、プローブハウジング210と、試料ノッチカニューレ220と、試料ノッチ歯車222と、カッターカニューレ230と、カッターの線形平行移動のためのカッター歯車・スピンドルセット232と、を含むことができる。本明細書で説明される実施形態では、カッター歯車・スピンドル232の回転運動により、カッターカニューレを長手方向において近位方向または遠位方向に移動させることができる。
【0025】
[0070]
図6Aで最も明瞭に見られ得るように、プローブハウジング210は、細長い部分212および前方プレート214を有するL形構造として形成され得る。細長い部分212は、駆動装置ハウジング110内の複数のスロット110aに係合されるように構成され得る複数の保持フック212aをさらに備えることができる(
図6Bに示されるように)。生検プローブ組立体200が生検駆動装置組立体100に取り付けられるとき、生検駆動装置組立体100は最初に生検プローブ組立体220の上方に配置され得、駆動装置ハウジング110の複数のスロット110aが長手方向において近位側にオフセットされる。いくつかの実施形態では、生検駆動装置組立体100および生検プローブ組立体200は、約5mmなどといったように、約0.1mmから約10mmの距離の間でオフセットされ得る。プローブハウジング210の複数の保持フック212aが適切にオフセットされた状態では、プローブハウジング210および駆動装置ハウジング110が接触するようになるまで生検駆動装置組立体100が生検プローブ組立体200の上に降下させられ得る。次いで、生検駆動装置組立体100が生検プローブ組立体200に対して遠位側に押され得、その結果、駆動装置ハウジング110の前面がプローブハウジング210の前方プレート214に係合されて複数の保持フック212aが駆動装置ハウジング110の複数のスロット110aの中で係止される。この構成では、プローブハウジング210の前方プレート214は、使い捨てでない駆動装置組立体100の前面の全体を患者との接触から保護することができる。
【0026】
[0071]代替的実施形態では、生検駆動装置組立体100は最初に生検プローブ組立体200の上方に配置され得、生検駆動装置組立体100の前面が生検プローブ組立体200の前方プレート214に位置合わせされる。生検駆動装置組立体100が適切に配置されると、生検駆動装置組立体100の前面が降下させられ得、その結果、前面が生検プローブ組立体200に接触する。次いで、生検組立体の後端部が生検プローブ組立体200の上まで降下させられ得、それにより生検駆動装置組立体100を生検プローブ組立体200に係止させる。これらの実施形態では、生検プローブ組立体200は少なくとも1つのタブ212bをさらに含むことができ、生検駆動装置組立体100は、生検プローブ組立体200の少なくとも1つのタブ212bを受けるための少なくとも1つのノッチ110bを含むことができる。少なくとも1つのノッチに対しての少なくとも1つのタブ212bの係合は、生検駆動装置組立体100を生検プローブ組立体200に係止させるように作用することができる。実施形態では、生検駆動装置組立体100は、複数の保持フック212aおよび少なくとも1つのタブ212bの両方を使用して生検プローブ組立体200に連結され得る。
【0027】
[0072]
図5~
図6Bをまとめて参照すると、試料ノッチカニューレ220は近位側部分220bおよび遠位側部分220aを含むことができる。特に
図5を参照すると、遠位側部分220aは試料ノッチ224を含むことができる。遠位側部分220aには穿孔先端部226が取り付けられ、穿孔先端部226は試料ノッチカニューレ220の一部を形成することができる。試料ノッチ224は、試料ノッチカニューレ220のルーメンの中で組織を受け取るのを支援するために、試料ノッチカニューレ220の側壁220c内にある細長い開口部として形成される。試料ノッチ224は長手方向軸Lに沿って長手方向に延在することができる。実施形態では、試料ノッチ224は試料ノッチカニューレ220の直径の中心線の下方で側壁220c内に延在しなくてよく、試料ノッチ224によって形成された開口部の境界の周りに切刃を含むことができる。
【0028】
[0073]試料ノッチカニューレ220は、上で考察したように、回転モジュール124の起動によりその軸を中心として回転させられ得る。例えば、生検プローブ組立体200および生検駆動装置組立体100が取り付けられたとき、駆動歯車124bが試料ノッチ歯車222に係合され得、その結果、駆動装置124bが回転することが試料ノッチ歯車22を回転させることになる。これらの実施形態では、試料ノッチカニューレ220は、使用者が生検駆動装置組立体100の位置を手動で回転させるのを必要とすることなく、試料ノッチカニューレ220の周りの複数の標的部位から生検デバイス10が組織を入手するのを可能にすることを目的として、試料ノッチ歯車222により複数の角度位置まで回転させられ得る。
【0029】
[0074]
図3を再び参照すると、試料ノッチカニューレ220の回転位置は、駆動装置ハウジング110の制御装置130のポジショニングボタン134a~fを使用して使用者によって調整され得る。例えば、
図3に示される制御装置130は6つのポジショニングボタン134を含み、6つのポジショニングボタン134の各々は試料ノッチカニューレ220の回転位置に対応する。使用者がポジショニングボタン134のうちのいずれかを起動すると、試料ノッチカニューレ220が起動されたポジショニングボタン134に対応するように回転させられる。例えば、ポジショニングボタン134bが起動されると、回転モジュール124がその軸を中心として試料ノッチカニューレ220を時計回り方向に60度回転させることができ、その結果、試料ノッチ224が、元の位置から60度のところで試料ノッチカニューレ220の近位側に位置する組織に対して露出することになる。次いでポジショニングボタン134fが起動される場合、回転モジュールがその軸を中心として試料ノッチカニューレ220を反時計回り方向に120度回転させることができ(ポジショニングボタン134bに対応する位置と比較して)、その結果、試料ノッチ224が、新しい位置において試料ノッチカニューレ22の近位側に位置する組織に対して露出することになる。これらの実施形態では、試料ノッチカニューレ220は、所望の数の組織試料を入手するために必要である回数だけ回転させられ得る。
図3に示される生検デバイスは6つのポジショニングボタンを備える制御装置130を示すが、制御装置130はより多くの数のまたはより少ない数のポジショニングボタンを備えることもでき、これらのポジショニングボタンの各々が試料ノッチカニューレ220の回転位置に対応することができる、ことを理解すべきである。他の実施形態では、制御装置130は2つのボタンのみを備えることもでき、ここでは、第1のボタンが試料ノッチカニューレ220を第1の方向すなわち時計回り方向に所定の量だけ回転させ、第2のボタンが試料ノッチカニューレを逆方向すなわち反時計周り方向に回転させる。いくつかの実施形態では、ポジショニングボタン134は使用者によって選択される場合に光ることができ(例えば、一体化された点灯デバイス(例えば、電球、LEDなど)を介して)、その結果、使用者が試料ノッチカニューレ220の対応する位置を容易に視認することが可能となる。
【0030】
[0075]次に
図5を参照すると、試料ノッチカニューレ220の穿孔先端部226が先端部分226aおよび取付部分226bを含むことができる。いくつかの実施形態では、穿孔先端部226は遠位側部分220aにおいて試料ノッチカニューレ220の中に挿入され、ここでは、穿孔先端部226の取付部分226bが接着剤または溶接などを介して試料ノッチカニューレ220の遠位側部分220aに取り付けられる。したがって、穿孔先端部226の先端部分226aが試料ノッチカニューレ220の遠位側部分220aから遠位側に延在することができる。いくつかの実施形態では、先端部分226aは試料ノッチカニューレ220と一体となり得る。
【0031】
[0076]継続して
図5を参照すると、カッターカニューレ230が試料ノッチカニューレ220内に同軸に配置され得、近位側部分230bおよび遠位側部分230aを含むことができる。遠位側部分230aは、組織試料を切断するための切刃234をさらに含むことができる。カッター歯車・スピンドルセット232はカッターカニューレの近位側部分230bに固定的に取り付けられ得る(例えば、接着、溶接、打ち込みなど)。カッター歯車・スピンドルセット232は、ねじ切りされたスピンドル232bに固定的に取り付けられた被駆動歯車232aを有する単一デバイスとなり得る。いくつかの実施形態では、カッター歯車・スピンドルセット232は、単一の成形構成要素として形成され得るが、他の実施形態では構成要素が別個に形成されてもよい。カッターカニューレ230は生検駆動装置組立体100のカッターモジュール122の起動により長手方向軸Lに沿って後退または延伸させられ得、ここでは、カッターモジュール122の駆動歯車122bがカッター歯車・スピンドルセット232の被駆動歯車232aに係合される。したがって、カッターカニューレ230は回転切断モーションを有し、長手方向軸Lに沿って軸方向に平行移動させられる。これらの実施形態では、ねじ切りされたスピンドル232bのねじ山のピッチが、カッターカニューレ230が軸方向に移動するときの軸方向距離当たりの回転数を決定することができる。
【0032】
[0077]
図5にさらに示されるように、試料ノッチカニューレ220およびカッターカニューレ230は入れ子管の構成で長手方向軸Lに沿って同軸に配置され得、ここでは、カッターカニューレ230が最も内側の管であり、試料ノッチカニューレ220が最も外側の管である。試料ノッチカニューレ220およびカッターカニューレ230は、2つのカニューレの間に空間を存在させるように同軸に配置され得る。
【0033】
[0078]いくつかの実施形態では、この空間は流体経路250を画定することができ、流体経路250は、
図7Aおよび7Bでさらに示され得るように、試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間で、空気、生理食塩水、または麻酔薬などの流体が通過するのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間を通過する流体経路250が、切断された組織が試料ノッチ224の領域から引き出されて生検デバイス10のカッターカニューレ230を通って試料収集領域まで軸方向に移動させられるのを支援するための通気経路として機能することができる。
【0034】
[0079]1つの動作モードでは、カッターカニューレ230から真空が除去されるとき、流体が流体経路250の中に注入され得、その結果、試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間を通過する流体が試料ノッチ224を介して組織の中へ排出され得るようになる。
【0035】
[0080]生検デバイス10内で真空が作り出される実施形態では、真空は一連のシールによって生検デバイス10内で維持され得る。
図7Bに示されるように、試料ノッチシール228が、試料ノッチ歯車222に対して試料ノッチカニューレ220を密閉するように機能することができる。同様に、シール236が試料ノッチカニューレ220に対してカッターカニューレ230を密閉するように機能することができる。シール236および試料ノッチカニューレ220は別個の構成要素として描かれているが、いくつかの実施形態では、シール236および試料ノッチカニューレ220は単一の一体構成要素として形成され得る。試料ノッチカニューレ220と一体にシール236を形成することにより、試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間のシールの完全性が改善され得る。
【0036】
[0081]継続して
図7A~
図7Bを参照すると、流体経路250に流体が入るのを可能にするために、管コネクタ260が試料ノッチカニューレ220に対して密閉され得る。これらの実施形態では、管コネクタ260は単一のモノリシック構造として形成され得、単一のモノリシック構造はさらに内部管材(図示せず)に密閉的に連結され得る。内部管材は、生検部位のところの組織に対して麻酔薬または薬剤を供給することを目的として生検デバイス10ならびに/あるいはシリンジ(または、ポンプ)に対して真空を供給するための真空源に連結され得る。
図7Bに描かれる管コネクタ260は単一の構成要素として示されるが、いくつかの実施形態では、管コネクタ260が、別個の構成要素として形成され得る、第1の管コネクタおよび第2の管コネクタなどの、複数の管コネクタを含むことができることが理解されるべきである。管コネクタ260が複数の管コネクタを含む実施形態では、複数の管コネクタの各々が内部管材に密閉的に連結され得、生検デバイスに対して真空を供給するための真空源に連結され得る。
【0037】
[0082]さらに、試料ノッチシール228および管コネクタ260が別個の構成要素として描かれるが、いくつかの実施形態では、試料ノッチシール228および管コネクタ260は単一の一体構成要素として形成され得る。管コネクタ260を試料ノッチシール228と一体に形成することにより、試料ノッチカニューレ220と試料ノッチ歯車222との間のシールの完全性が改善され得る。
【0038】
[0083]次に
図8A~
図8Hを参照すると、生検デバイスは試料バスケット組立体300をさらに備えることができる。試料バスケット組立体300は、プローブインターフェース320と、外側バスケットハウジング340と、ヒンジバスケット組立体360と、後方ハウジング380と、を含むことができる。ヒンジバスケット組立体360はプローブハウジング210に設置され得、カッターカニューレ230を介して組織試料を受け取ることができる。例えば、試料バスケット組立体300は、
図2に示されるように、プローブハウジング210の遠位端に設置され得る。
【0039】
[0084]
図8Bで最も明瞭に示されるように、プローブインターフェース320は、カッターカニューレ230の近位側部分230bを受けるように構成され得るカッター開口部322を含む。いくつかの実施形態では、カッターカニューレ230の近位側部分230bとカッター開口部322との間の嵌合が、カッターカニューレ230のための密閉された経路を作り出すことができる。
図8Bにさらに示されるように、プローブインターフェース230は、生検デバイス10に対して、通気空気(venting)、生理食塩水、および/または麻酔薬を提供するための通気ラインおよび/または生理食塩水ラインに連結されるように構成され得る鉤状(barbed)機構324をさらに含むことができる。プローブインターフェース320は、プローブインターフェース320を外側バスケットハウジング340に取り付けるように構成され得る開口部326をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、プローブインターフェース320は、真空センサーを受けるように構成され得る真空センサー接続部328をさらに含むことができる。真空センサーは、差圧センサー、または生検デバイスステーション500に対して真空フィードバック信号を提供するように構成された他の真空センサーとなり得る。真空センサーは、生検デバイス10の動作中に生検デバイス10内の真空圧が基準真空圧から所定の量より大きく逸脱しているか否かを判断することができる。例えば、真空圧が許容逸脱量を超えて基準真空圧未満まで低下した場合、これは不完全なシールを示すことができ、それにより、オペレーションのためにプローブが適切に構成されているかを検査するための警告を生検デバイスステーション500によって発することに繋げることができる。逆に、組織移送中に予期される圧力より大きくなると、試料ノッチカニューレ内での障害を示すことができ、成功裏に試料を移送することを確実なものとするために試料移送シークエンスをデバイスに延長させる。これらの実施形態では、真空センサーは、使用者の介入なしで組織試料が繰り返されるべきであるという信号を生検デバイスステーション500に出すことができる。
【0040】
[0085]次に
図8C~
図8Eを参照すると、外側バスケットハウジング340が、プローブインターフェース320の開口部326に係合されるタブ342を含むことができる。さらに、外側バスケットハウジング340は、2つの構成要素が取り付けられるときにプローブインターフェース320のカッター開口部322に同軸に位置合わせされる得るカッター入口部分344を含むことができる。外側バスケットハウジング340は、生検デバイスを通気ラインおよび/または生理食塩水ラインに接続するように構成され得るポート接続部346をさらに含むことができる。
【0041】
[0086]加えて、外側バスケットハウジング340は、生検デバイス10を真空源に接続するように構成され得る真空接続具348を備えることができる。これらの実施形態では、生検デバイスステーション500は、生検デバイス10内に陰圧を生成するように構成され得る真空源を含むことができる。生検デバイスステーション500は、生検デバイス10に対して生理食塩水および/または麻酔薬を提供するように構成され得る生理食塩水ポンプまたは麻酔薬ポンプをさらに備えることができる。
【0042】
[0087]
図8Dで最も明瞭に示されるように、外側バスケットハウジング340は、外側バスケットハウジング340の頂面内に配置された凹部350をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、凹部350は、ヒンジバスケット組立体360から組織試料を除去するのを必要とすることなくヒンジバスケット組立体360の中身を使用者がより明瞭に見るのを可能にすることができる拡大鏡を受けるように構成され得る。さらに、
図8Eが、外側バスケットハウジング340が外側バスケットハウジング340を後方ハウジング380に連結するように構成された開口部352を含むことができることを示す。
【0043】
[0088]次に
図8Fを参照すると、ヒンジバスケット組立体360が示される。ヒンジバスケット組立体360は、前壁362と、前壁362の反対側にある後壁364と、を含むことができる。さらに、ヒンジバスケット組立体は、第2の側壁366bの反対側にある第1の側壁366aを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の側壁366aおよび第2の側壁366bは流体の排出を可能にすることができさらには組織試料の保持を支援することもできるメッシュ材料を含むことができる。加えて、メッシュ材料は、試料のX線写真のx線コントラストを最大限に高めることができる。
【0044】
[0089]
図8Fにさらに示されるように、前壁362は、カッターカニューレ230を受けるように構成され得る切欠部363を備えることができる。ヒンジバスケット組立体360が外側バスケットハウジングに接続されるとき、切欠部363はカッター開口部322およびカッター入口344に同軸に位置合わせされ得る。第1の側壁366aおよび第2の側壁366bは、ヒンジ368を介して前壁362および後壁364に接続され得る。
図8Fは閉構成にある第1の側壁366aおよび第2の側壁366bを示すが、
図8Gで最も明瞭に示されるように、ヒンジ368は、その軸を中心として第1の側壁366aおよび第2の側壁366bが開位置まで回転するのを可能にすることができる。ヒンジバスケット組立体360の後壁364は、ヒンジバスケット組立体360を後方ハウジング380に接続するように構成され得るスロット370をさらに含むことができる。
【0045】
[0090]次に
図8Hを参照すると、後方ハウジング380が示される。後方ハウジング380は、ヒンジバスケット組立体360のスロット370に係合されるように構成され得る接続インターフェース382を含むことができる。後方ハウジング380の接続インターフェース382がヒンジバスケット組立体360のスロット370に固定されるとき、後方ハウジング380はヒンジバスケット組立体360を密閉するように機能することができる。さらに、後方ハウジング380は、ヒンジバスケット組立体360の第1の側壁366aおよび第2の側壁366bを閉位置で維持するように構成され得る側壁384を備えることができる。これらの実施形態では、ヒンジバスケット組立体360が後方ハウジング380から脱着されるとき、第1の側壁366aおよび第2の側壁366bはヒンジ368を中心といて開構成まで回転することが可能となり得る。
【0046】
[0091]後方ハウジング380は、外側バスケットハウジング340の開口部326に係合されるように構成され得るタブ386をさらに含む。後方ハウジング380のタブ386が外側バスケットハウジング340の開口部326に係合されるとき、ヒンジバスケット組立体360は後方ハウジング380と外側バスケットハウジング340との間で効果的に密閉され得る。
【0047】
[0092]次に
図9A~
図13Bを参照すると、生検デバイス10は、マーカーを標的部位に送達するようにさらに構成され得る。これらの実施形態では、生検デバイス10はマーカー送達組立体400をさらに備えることができる。
図9A~
図13Bに示されるように、マーカー送達組立体400は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、一体化モジュール420およびマーカー送達モジュール450を含むことができる。これらの実施形態では、一体化モジュール420は、生検プローブ組立体200とマーカー送達モジュール450との間のインターフェースとして機能することができる。マーカー送達モジュール450は一体化モジュール420と試料バスケット組立体300との間のインターフェースとして機能することができ、一体化モジュール420を介してマーカーを標的部位に送達するように構成され得る。
【0048】
[0093]次に
図9A~
図9Cを参照すると、マーカー送達組立体400の一体化モジュール420が描かれている。
図9Aに示されるように、一体化モジュール420は、キャビティ(換言すれば、空洞部)424を有するコネクタ422を備えることができる。コネクタ422は、キャビティから長手方向の外側に延在することができるネック部426をさらに含むことができる。これらの実施形態では、ネック部426は、マーカー送達組立体400を生検プローブ組立体200に解除可能に連結するために生検プローブ組立体200の中に挿入され得る。いくつかの実施形態では、ネック部426は、コネクタ422の構造的剛性を向上させることができる複数のリングを含むことができる。
図9Aにさらに描かれるように、ネック部426は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、ネック部426を一体化モジュール420の追加の構成要素に固定するための複数のクリップ(換言すれば、留め部)427をさらに含むことができる。これらの実施形態では、キャビティ424は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、マーカー送達モジュール450のハウジングを受けるように構成され得る。
【0049】
[0094]次に
図9Bを参照すると、一体化モジュール420は、中空シャフトなどのシャフト428と、ベベルドラム434と、を含むことができるトランスミッションカバー440をさらに含むことができる。これらの実施形態では、シャフト428は一体化モジュール420のネック部426の周りに同軸に配設され得、シャフト428がネック部426を中心として回転することができる。したがって、ネック部426がシャフト428を受けることができるように、シャフト428の中空部分がネック部426と同じ形状を有することができることが理解されるべきである。例えば、
図9Aおよび
図9Bに描かれるように、ネック部426およびシャフト428は、両方、円筒形形状を有することができるが、ネック部426およびシャフト428が本開示の範囲から逸脱することなく任意の形状をとることができることが理解されるべきである。
【0050】
[0095]継続して
図9Bを参照すると、シャフト428は、スピンドル歯車430を有する遠位端と、ドラム歯車432を有する近位端と、を含むことができる。これらの実施形態では、スピンドル歯車430は、生検プローブ組立体200に対して一体化モジュール420が連結されるときに、生検プローブ組立体200のスピンドル232bに係合され得、スピンドル232bが回転することによりさらにスピンドル歯車430を駆動してそれによりシャフト428を回転させることになる。
【0051】
[0096]継続して
図9Bを参照すると、シャフト428の近位端に位置するドラム歯車432がベベルドラム434に係合され得、ドラム歯車432が回転することによりベベルドラム434が同様に回転することになる。ドラム歯車432およびスピンドル歯車430が共にシャフト428に取り付けられているので、スピンドル歯車430が回転することによりシャフトが長手方向軸を中心として回転することになる。シャフト428が回転すると、ドラム歯車432がシャフト428と共に回転することができ、その結果、シャフト428の回転がベベルドラム434に伝達されることになる。これらの実施形態では、ベベルドラム434の回転により、本明細書でさらに詳細に説明されるように、プッシュロッドが伸ばされて(unwind)(換言すれば、解かれてまたはほどけて)、マーカーが生検プローブ組立体200を強制的に通過させられ得るようになる。
【0052】
[0097]次に
図9Cを参照すると、一体化モジュール420は、ボディ(換言すれば、本体部)442と、複数のノッチ(換言すれば、切欠き)444と、入口アダプタなどのアダプタ446と、を有するトランスミッションカバー440をさらに含むことができる。これらの実施形態では、ボディ442は中空内部部分を有することができ、その結果、ボディ442が一体化モジュール420のシャフト428の周りに同軸に配設され得る。これらの実施形態では、ボディ442はシャフト428と同じ形状をとることができ、その結果、ボディ442がシャフト428の周りに配設され得る。
【0053】
[0098]さらに
図9Cに描かれるように、トランスミッションカバー440は、トランスミッションカバー440をコネクタ422に解除可能に連結するのに使用され得る、クリップなどの保持機構448または他の同様の機構をさらに含むことができる。保持機構448がコネクタ422に係合されるとき、コネクタ422の複数のクリップ427がさらに、トランスミッションカバー440をコネクタ422に固定するのを支援するために、トランスミッションカバー440の複数のノッチ444に係合され得る。
【0054】
[0099]継続して
図9Cを参照すると、アダプタ446が、ボディ442の外側面の周りに同軸に配設され得る。これらの実施形態では、アダプタ446は、一体化モジュール420を生検プローブ組立体200に連結するのに使用され得る、入口ポートなどの少なくとも1つのポート447をさらに含むことができる。例えば、少なくとも1つのポート447は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、生検プローブ組立体200内に配置されたY形入口などの入口に係合するように構成され得る。
【0055】
[00100]次に
図10を参照すると、マーカー送達モジュール450が描かれている。
図10に示されるように、マーカー送達モジュール450は、マーカー送達ハウジング460内に回転可能に配設され得るマーカー送達カートリッジ452を含むことができる。これらの実施形態では、マーカー送達カートリッジ452は初期位置と送達位置との間で回転させられ得る。
【0056】
[00101]マーカー送達カートリッジ452は、マーカー送達カートリッジ452内に配設されたチャンバ451をさらに含むことができる。これらの実施形態では、チャンバ451は、マーカー送達組立体400が係合されるときに、標的部位に対して配備され得る複数のマーカーを含むことができる。これらの実施形態では、複数のマーカーは、マーカー送達ハウジング460の中にマーカー送達カートリッジ452が挿入される前にチャンバ451の中に予め装填され得る。さらに、いくつかの実施形態では、複数のマーカーは、マーカー送達ハウジング460の中にマーカー送達カートリッジ452が挿入された後で、プッシュロッドまたは他の同様のデバイスを使用することなどにより、チャンバ451の中に挿入され得る。
【0057】
[00102]継続して
図10を参照すると、マーカー送達カートリッジ452は、マーカー送達ハウジング460内に固定して配置され得る少なくとも1つの連結棒462に係合され得る複数の凹部454をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの連結棒462はマーカー送達ハウジング460と一体に形成され得、その結果、少なくとも1つの連結棒462およびマーカー送達ハウジング460が単一のモノリシック(換言すれば、一体式)構造として形成され得る。マーカー送達カートリッジ452の複数の凹部454はマーカー送達ハウジング460の少なくとも1つの連結棒462に係合され得、その結果、少なくとも1つの連結棒462がマーカー送達カートリッジ452を初期位置で解除可能に固定する。例えば、いくつかの実施形態では、複数の凹部454はマーカー送達ハウジング460の少なくとも1つの連結棒462にスナップ嵌合により係合され得、その結果、マーカー送達カートリッジ452に対して力が加えられるときにマーカー送達カートリッジ452が少なくとも1つの連結棒462から解除され得る。
【0058】
[00103]
図10にさらに描かれるように、マーカー送達ハウジング460は、マーカー送達ハウジング460の内壁内に一体に形成され得る少なくとも1つのスロット463をさらに含むことができる。これらの実施形態では、マーカー送達カートリッジ452は、マーカー送達カートリッジが初期位置から送達位置まで回転させられるときに、マーカー送達ハウジング460の少なくとも1つのスロット463に係合されるように構成され得る少なくとも1つのラッチ453をさらに含むことができる。例えば、マーカー送達カートリッジ452に対して力が加えられるとき、マーカー送達カートリッジ452は少なくとも1つの支点棒461を中心として回転することができ、その結果、マーカー送達カートリッジ452の少なくとも1つのラッチ453がマーカー送達ハウジング460の少なくとも1つのスロット463に係合される。
【0059】
[00104]次に
図10および
図11A~
図11Cを参照すると、マーカー送達ハウジング460は、近位側ハウジングインターフェース464および遠位端466をさらに含むことができる。これらの実施形態では、近位側ハウジングインターフェース464は、マーカー送達組立体400に対して試料バスケット組立体300が解除可能に連結されることになるように、試料バスケット組立体300に係合されるように適合され得る。これらの実施形態では、近位側ハウジングインターフェース464は、
図11Aで最も明瞭に描かれるように、試料バスケット組立体300のプローブインターフェース320に係合されるように構成され得る。例えば、近位側ハウジングインターフェース464は、プローブインターフェース320の鉤状機構324を受けることができる複数のポートを含むことができる。さらに、近位側ハウジングインターフェース464は、マーカー送達組立体400を試料バスケット組立体300に解除可能に連結することができる任意の機構を含むことができる。
【0060】
[00105]これらの実施形態では、鉤状機構324は、マーカー送達カートリッジ452のチャンバ451を開状態で保持するようにさらに機能することができ、それにより、プッシュロッド470がチャンバ451に入るのを、および複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカー480をカートリッジ452から強制的に生検プローブ組立体200内に押圧するのを可能にする。鉤状機構234がカートリッジ452のチャンバ451へのアクセスを制御することができるので、使用者は、複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカーが配備されるのを可能にするためにカートリッジ452およびチャンバ451が生検プローブ組立体200およびプッシュロッド470に位置合わせされるのを確実なものとすることができる。
【0061】
[00106]継続して
図11Aを参照すると、これらの実施形態では、遠位端466が一体化モジュール420のトランスミッションカバー440に係合されるように構成され得、その結果、マーカー送達モジュール450が一体化モジュール420に解除可能に連結される。これらの実施形態では、遠位端は開いている遠位端となり得、その結果、マーカー送達ハウジング460内の構成要素(例えば、マーカー送達カートリッジ452)がマーカー送達ハウジング460の遠位端466を介して操作され得るようになる。例えば、マーカー送達モジュール450が一体化モジュール420の方に向かって前進させられると、トランスミッションカバー440がマーカー送達カートリッジ452に接触することができ、その結果、マーカー送達カートリッジ452が少なくとも1つの支点棒461を中心として初期位置から送達位置まで回転する。
【0062】
[00107]
図10で最も明瞭に描かれるように、マーカー送達ハウジング460はカッター管468をさらに含むことができる。これらの実施形態では、マーカー送達ハウジング460が試料バスケット組立体300に連結されるとき、カッター管468が試料バスケット組立体300のカッター開口部322に位置合わせされ得る。同様に、マーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200に連結されるとき、カッター管468がさらにカッターカニューレ230に位置合わせされ得る。カッター管468をカッターカニューレ230およびカッター開口部322の両方に位置合わせすることにより、使用者は、マーカー送達組立体400が利用されるとき、手技中に生検デバイス10によって入手された組織試料がカッターカニューレ230およびカッター管468を通して試料バスケット組立体300の中へ移送され得るのを確実なものとすることができる。
【0063】
[00108]次に
図11A~
図11Cを参照すると、一体化モジュール420の中へのマーカー送達モジュール450の装着が描かれている。最初に、これらの実施形態では、マーカー送達モジュール450が、生検プローブ組立体200を通して標的部位内へマーカーを押すように構成され得るプッシュロッド470をさらに含むことができる、ことに留意されたい。
図11A~
図11Cに描かれるように、プッシュロッド470は、一体化モジュール420のベベルドラム434に連結され得る。これらの実施形態では、ベベルドラム434が回転することによりプッシュロッド470が伸ばされ、それによりプッシュロッド470およびマーカーが生検プローブ組立体200内に押圧される。
【0064】
[00109]
図11Aは、初期位置にあるマーカー送達カートリッジ452を描いている。マーカー送達カートリッジ452が初期位置にある状態で、マーカー送達モジュール450が一体化モジュール420に位置合わせされ得、一体化モジュール420の方に向かって長手方向に前進させられ得、その結果、マーカー送達モジュール450が一体化モジュール420に係合される。より具体的には、マーカー送達モジュール450は、遠位端466およびマーカー送達カートリッジ452を一体化モジュール420のトランスミッションカバー440に接触させるように、前進させられる。
【0065】
[00110]次に
図11Bを参照すると、マーカー送達モジュール450が一体化モジュール420の方に向かって継続して長手方向に前進すると、マーカー送達モジュール450の長手方向の平行移動により、マーカー送達カートリッジ452に対してトランスミッションカバー440が下向きの力(例えば、
図11A~
図11Cの座標軸で描かれる-y方向)を加えることが可能となる。これらの実施形態では、トランスミッションカバー440によりマーカー送達カートリッジ452に加えられる下向きの力は、一体化モジュール420の方に向かってマーカー送達モジュール450が平行移動させられるとき、増大することができる。十分な力に達すると、マーカー送達カートリッジ452の複数の凹部454がマーカー送達ハウジング460の少なくとも1つの連結棒462から係合解除され得る。
【0066】
[00111]次に
図11Cを参照すると、複数の凹部454が少なくとも1つの連結棒462から係合解除されると、トランスミッションカバー440によりマーカー送達カートリッジ452に継続して加えられる下向きの力が、少なくとも1つの支点棒461を中心としてマーカー送達カートリッジを回転させることができ、その結果、マーカー送達カートリッジ452が初期位置から送達位置まで回転する。マーカー送達カートリッジ452が少なくとも1つの支点棒461を中心として回転すると、マーカー送達カートリッジ452の少なくとも1つのラッチ453がマーカー送達ハウジング460の少なくとも1つのスロット463に係合され得る。これらの実施形態では、少なくとも1つのスロット463に対して少なくとも1つのラッチ453が係合されることが、マーカー送達カートリッジ452を送達位置で固定することができる。
図11Cに描かれるように、マーカー送達カートリッジ452のチャンバ451は、送達位置において、プッシュロッド470および生検プローブ組立体200の試料ノッチカニューレに位置合わせされ得る。これらの実施形態では、プッシュロッド470が伸ばされると、プッシュロッド470がマーカー送達カートリッジ452のチャンバ451および試料ノッチカニューレ220を通って延伸することができ、それによりチャンバ451内に収容される複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを試料ノッチカニューレ220から外へ押し出して標的部位に入れる。
【0067】
[00112]次に
図12A~
図12Bを参照すると、マーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200に連結されて描かれる。本明細書で既に考察したように、これらの実施形態では、一体化モジュール420のアダプタ446が、マーカー送達組立体400を生検プローブ組立体200に固定するために、生検プローブ組立体200のy形入口などの入口238に連結され得る。
【0068】
[00113]これらの実施形態では、生検プローブ組立体200のカッターカニューレ230は、本明細書で説明したように、延伸位置と完全な後退位置との間で移動させられ得る。
図12Aに描かれる延伸位置では、カッターカニューレ230のスピンドル232bがマーカー送達組立体400に係合されない可能性がある。例えば、延伸位置では、カッターカニューレ230のスピンドル232bがカッターカニューレ230の被駆動歯車232aに係合され得、その結果、スピンドル232bがカッターカニューレ230を軸方向に直線的に平行移動させることができる。
【0069】
[00114]対照的に、
図12Bは完全な後退位置にあるカッターカニューレ230を描いている。完全な後退位置では、カッター歯車・スピンドル232が自由回転ゾーン232dに入ることができ、ここでは、スピンドル232bの雄ねじがスピンドルナット232cの雌ねじから係合解除され、その結果、カッター歯車・スピンドル232およびカッターカニューレ230が、カッターカニューレ230を軸方向に直線的に平行移動させることなく自由に回転することができる。この時点で、スピンドル232bは、マーカー送達組立体400の一体化モジュール420のスピンドル歯車430に自由に係合され得る。スピンドル232bがスピンドル歯車430に係合された状態で、スピンドル232bが回転することによりスピンドル歯車430を回転させることができ、それにより一体化モジュール420のシャフト428およびドラム歯車432を回転させることができる。
【0070】
[00115]本明細書で説明したように、一体化モジュール420のベベルドラム434はプッシュロッド470に摩擦係合された状態となり得る。したがって、ドラム歯車432が回転すると、ベベルドラム434がプッシュロッド470を伸ばすことができ、その結果、プッシュロッド470がマーカー送達カートリッジ452のチャンバ451およびカッターカニューレ230を通って延伸する。
【0071】
[00116]プッシュロッド470がチャンバ451を通って移動すると、マーカー送達カートリッジ452のチャンバ451内に配置された複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカーが、
図12Cで最も明瞭に描かれるように、カッターカニューレ230を横断することができる。ベベルドラム434は、複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカーが試料ノッチ224から排出されて標的部位に入るようになるまで、カッターカニューレ230を通してプッシュロッド470を継続して駆動することができる。
【0072】
[00117]マーカー480が配備されると、生検デバイス10が標的部位から取り出され得る。いくつかの実施形態では、マーカー送達組立体400のマーカー送達モジュール450は、プッシュロッド470によりマーカー480を試料ノッチカニューレ220の遠位端まで移動させるときに複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカーを試料ノッチ224から方向づけするように構成された傾斜部490をさらに含むことができる。これらの実施形態では、傾斜部490はマーカー送達カートリッジ452のチャンバ451の中に装填され得、プッシュロッド470により、傾斜部490が試料ノッチ224に到達するまでマーカー480と共にカッターカニューレ230を通過するように押され得る。傾斜部490が試料ノッチ224に到達すると、プッシュロッド470が継続して移動することによりマーカー480が強制的に傾斜部490の上を垂直方向に移動させられ試料ノッチ224から外に出ることができる。
【0073】
[00118]本実施形態では、マーカー送達組立体400は、スピンドルのねじ山をスピンドルナットの雌ねじに再係合させる機構を一切含まない。したがって、マーカー送達後、カッター歯車・スピンドル232は永久的に自由回転ゾーンに留まり、それにより、追加の生検試料を取るのに生検プローブ組立体が再使用されることが防止される。しかし、代替的配置では、追加の試料収集サイクルを支援することを目的としてスピンドルのねじ山をスピンドルナットの雌ねじに再係合させるために、カッター歯車・スピンドル232に対して遠位方向の力を作用させるための例えばばねなどの付勢機構が含まれ得ることが企図される。
【0074】
[00119]次に
図13A~
図13Cを参照すると、生検プローブ組立体200の中へのマーカー送達組立体400の装着が描かれている。最初に、
図10Aに描かれるように、一体化モジュール420のシャフト428が生検プローブ組立体200の中に挿入され得る。これらの実施形態では、一体化モジュール420は、生検プローブ組立体200内に配置された入口に対してシャフト428が係合されるようになるまで、長手方向において生検プローブ組立体200の中へ前進させられ得る。これらの実施形態では、シャフト428は、生検プローブ組立体200の入口に対して一体化モジュールが係合されたときに使用者が音を聞くのをおよび/または感覚を感知するのを可能にするように、スナップ嵌合を介してまたは他の同様の連結手法を介して入口に係合され得る。これらの実施形態では、生検手技を実施する前段階においてマーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200に予め装着されていてもよく、手技の継続時間の全体を通して生検プローブ組立体200に装着された状態を維持することができる、ことに留意されたい。
【0075】
[00120]特に
図13B~
図13Cを参照すると、一体化モジュール420は、アダプタ446(
図13Aに示される)を生検プローブ組立体200の入口に係止させるために長手方向軸を中心として回転させられ得る。これらの実施形態では、
図13Bに描かれるように、一体化モジュール420は生検プローブ組立体200の中に逆さまに挿入される(例えば、その結果、トランスミッションカバー400が
図13A~
図13Cの座標軸で描かれる-y方向である下方を向く)。アダプタ446が生検プローブ組立体200の入口に係合されると、一体化モジュール420がその長手方向軸を中心として180度回転させられる(例えば、その結果、トランスミッションカバー440は
図13A~
図13Cの座標軸で描かれる+yである上方を向く)。一体化モジュールが回転すると、アダプタ446が生検プローブ組立体200の入口に係止され得、それによりマーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200に固定される。
【0076】
[00121]これらの実施形態では、マーカー送達組立体400は、一体化モジュール420を反対方向に回転させてマーカー送達組立体400を生検プローブ組立体から引き出すことにより、生検プローブ組立体200から係合解除され得る。しかし、いくつかの実施形態では、予め装着されたマーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200から取り出され得、異なる構成を有するマーカー送達組立体400に置き換えられ得る。
【0077】
[00122]次に
図14~
図15Jを参照すると、生検デバイスステーション500が概して示されている。コンソールとも称される生検デバイスステーション500は、生検デバイスの1つまたは複数の動作を制御するための、任意の数の、コンピュータ、集積回路、チップアセンブリ、ソフトウェア、およびハードウェアなどを含むことができる。生検デバイスステーション500は、管材510と、真空源520と、トレー530と、ディスプレイ50と、を備えることができる。いくつかの実施形態では、管材510は、真空ライン510a、ベントライン、生理食塩水ライン510b、および/または麻酔薬ラインを備えることができる。いくつかの実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく、他の薬剤送達ラインも含まれ得る。これらの実施形態では、真空ラインは、真空キャニスタ520aにより生検デバイス10を真空源520に接続するように構成され得る。真空ライン510aは外側バスケットハウジング340の真空接続具348に係合され得、その結果、真空キャニスタ520aにより生検デバイス10に対して真空が適用され得るようになる。他の実施形態では、管材510は、生検デバイスを通して生理食塩水リンス液を提供するための生理食塩水バッグ512に接続された生理食塩水ライン510bを備えることができる。別の実施液形態では、管材510は麻酔薬ラインを備えることができ、麻酔薬または他の薬剤を生検デバイス10に提供するように構成されたシリンジに対して生検デバイス10を接続するように構成され得る。管材510は生検デバイス10のための通気ラインとしてさらに使用され得、ここでは、通気ラインは大気に対して開いている。
【0078】
[00123]いくつかの実施形態では、生検デバイス10は、複数のソレノイドを有するカセット560をさらに含むことができる(
図15C)。カセット560は、複数のソレノイドを開けたり閉じたりすることにより管材510を制限することが可能となるように、管材510の周りに構成され得る。これらの実施形態では、カセット560は、生検デバイス10に対して、真空、通気空気、生理食塩水、および/または麻酔薬が適用されるタイミングを制御するように構成され得る。
【0079】
[00124]次に
図15A~
図15Jを参照すると、ディスプレイ540が、生検デバイス10の初期化プロセスを通して使用者に案内を示すように構成され得るグラフィカルユーザインターフェース(GUI)550を含むことができる。
図15Aに示されるように、GUIは、最初に、初期化プロセスを開始するように使用者を促すように設計され得るスタートボタンを備えるスタートスクリーンを表示することができる。初期化プロセスが開始されると、GUIは、生検デバイス10を使用する前段階において完了され得る複数の初期化タスクのステータスを表示するように構成され得る。例えば、
図15Bに示されるように、セットアップタスクは必要なタスクおよび任意選択のタスクを含むことができる。必要なタスクは、カセット560を装着すること、生検駆動装置組立体100を生検デバイスステーション500に接続すること、および生検プローブ組立体200を生検駆動装置組立体100に接続することなどを含むことができる。任意選択のタスクは、フットペダル570を接続すること、マーカー送達機構を装填すること、および/または生理食塩水バッグ512を接続することを含むことができる。これらの「必要な」および「任選選択の」タスクが単に例であり、特定の実装形態に基づいて任意のタスクが任選選択のタスクおよび/または必要なタスクとみなされ得る、ことに留意されたい。必要なタスクが完了していないとき、タスクは、必要なタスクを求めている注意を示すために、赤色インジケータマークを用いて示され得る。
図15Bにさらに示されるように、較正ボタンがGUI500上に表示され得、較正ボタンは、少なくとも必要な初期化タスクが完了しないうちは起動されない可能性がある。
【0080】
[00125]
図15Cに示されるように、GUI550は、初期化タスクを通して使用者に対して案内を示すように構成され得る。
図15Cに示されるように、これは、例えばカセット560を装着する方法を使用者に指示することを含むことができる。同様に、
図15D~
図15Eに示されるように、GUI550はさらに、真空キャニスタ520aの初期化を通して使用者に対して案内を示すことができる。他の初期化ステップも企図され、可能である。
【0081】
[00126]例えば、いくつかの実施形態では、GUI550はさらに、「任意選択」の初期化タスクを使用者に段階的に説明することができる。
図15Fに示されるように、GUI550はいくつかのタスクのためのスキップボタンをさらに含むことができ、例えば、いくつかのタスクは任選選択であるとみなされ得、対して他のタスクは必須であるとみなされ得、それにより、使用者が任意選択の初期化タスクをパスして生検デバイス10を利用するのを続行することが可能となり得る。
図15Fに示される任選選択のタスクは、フットペダル570を生検デバイスステーション500に接続することを伴うことができる。いくつかの実施形態では、フットペダル570は有線接続を介して生検デバイスステーション500に接続され得、対して他の実施形態では、ペダル570はBluetooth(登録商標)を介するなどして無線で生検デバイスステーション500に接続され得る。これらの実施形態では、GUI550は、生検デバイスステーション500に対してペダル570が成功裏に接続されたタイミングを示す接続インジケータをさらに備えることができる。例えば、生検デバイス10を使用してMRI手技が実施される場合、ペダル570を使用することが所望される可能性がある。
【0082】
[00127]次に
図15Gを参照すると、GUI550は、生検駆動装置組立体100を生検デバイスステーション500に接続するように使用者に指示することができる。生検駆動装置組立体100の接続は、有線接続、無線接続、および/または機械的な管材のコネクタ(例えば、真空ライン、流体ラインなど)を利用して、生検駆動装置組立体100を生検デバイスステーション500に接続することと、生検駆動装置組立体100のホーミングを行う(換言すれば、復帰させる)ために、接続した生検駆動装置組立体100をトレー530の上に置くことと、を含むことができる。
図15Gに示されるように、生検駆動装置組立体100を生検デバイスステーション500に接続することは、初期化プロセスのための必要なタスクであるとみなされ得る。
【0083】
[00128]生検駆動装置組立体100が接続された状態で、GUI550は、生検プローブ組立体200を生検駆動装置組立体100に接続するように使用者に指示することができる。生検駆動装置組立体100を生検プローブ組立体200に取り付けるプロセスは
図5および6を参照して説明した。GUI550は、例えば、任意選択のタスクとして、生理食塩水バッグ512を生検デバイス10に取り付けるように使用者に指示することができる(
図15I)。
【0084】
[00129]各タスクの必須ステータス/任選選択ステータスに応じて初期化タスクの各々が完了すると/スキップされると、GUI550は、再び、
図15Bで既に示されるように、各々のタスクのステータスを使用者に提供することができる。この実施形態では、成功裏に完了したタスクは緑色のチェックなどのチェックを付され得る。必要なタスクの各々が成功裏に完了すると、GUI550は、生検を実施する前段階において生検デバイス10を較正するように使用者を促すことができる。例えば、較正は較正ルーチンを含むことができ、ここでは、生検デバイスの多様な駆動装置が適切な動作を確実なものとするように動作させられる。例えば、生検デバイスは、適切な動作を確定することを目的として生検デバイスの1つまたは複数の構成要素の位置を確定するための任意の数のセンサーを含むことができる。いくつかの実施形態では、較正手技は、流体を用いて流体経路をプライミングすることまたは真空を試験することなどを含むことができる。
【0085】
[00130]較正プロセスは、生検デバイス10が生検オペレーションのための準備が整っていることを確定するために、赤外線センサー、回転センサー、電流センサー、電力センサー、または位置センサーなどの複数のセンサーなどの、1つまたは複数のセンサーを利用することができる。例えば、較正プロセスは、モーターを動作させること、切断歯車スピンドルおよび/または穿孔モジュールの位置を確定するために供給電力(power draw)を監視すること(例えば、ハードストップホーミングを介して)を伴うことができる。較正プロセスの他のステップは、生検手技を実施する前段階において、生検デバイス(例えば、生検プローブ組立体200、試料バスケット組立体300、穿孔モジュール、切断歯車スピンドルなど)の上にまたはその中に適切な構成要素が装着されたかまたは他の手法で適切に配置されたことを検出するために1つまたは複数のセンサー(例えば、IRセンサー)を使用することを含むことができ、その結果、使用者は、生検手技を実施する前段階において生検駆動装置組立体100に対して必要な構成要素が取り付けられたことを確認することができる。1つまたは複数のセンサー(IRセンサーなど)は、生検駆動装置組立体100に取り付けられた生検プローブ組立体200の種類を確定するのに使用され得、その結果、使用者は、生検手技を実施する前段階において適切な生検プローブ組立体200が取り付けられたことを確認することができる。例えば、生検プローブ組立体200は、システムにより生検プローブ組立体200を特定するのを可能にする一意識別子(例えば、バーコード、チップなど)を含むことができる。このような特定手技は、フルスキャニングのために標的識別子を回転させるかまたは他の手法で移動させるためのモーターの動作中に行われ得る。いくつかの実施形態では、較正プロセスは真空源の動作を確認することをさらに伴うことができ、これは、目標圧力に達したことを確認するためにおよび有意な漏洩が存在しないことを確実なものとするために、真空キャニスタ(コンソールベースの)に流体連通する圧力トランスデューサーを監視することを含むことができる。いくつかの実施形態では、圧力トランスデューサーは生検デバイス内に存在することができる。他の較正手技は、穿孔モジュール126の位置を確認すること、および/または生検プローブ組立体200内にマーカーが装着されたか否かを判断することを含むことができる。
【0086】
[00131]生検デバイスステーション500が生検デバイス10を較正した後、生検デバイスは、例えば所望の生検部位において試料ノッチカニューレを組織の中に挿入および/または発射することにより、ならびに本明細書で説明されるように試料を取ることにより、生検を実施するのに使用され得る。生検デバイス10が動作する間、GUI550は、生検デバイス10の1つまたは複数の構成要素のステータスおよび/または位置を示す複数の視覚インジケータを表示することができる。
図16に示されるように、ディスプレイは、試料ノッチカニューレ220の回転位置、カッターカニューレ230の軸方向位置、真空源520によって供給されている真空の量、穿孔モジュール126のステータス、および/または、生検デバイス10によって収集された組織試料の数を示すことができる。オペレーション中、GUI550は使用者が生検デバイスの使用を記録するのを支援することができ、それにより、1回の生検手技中に所望のサイズのおよび所望の数の組織試料を入手するのを確実なものとすることができる。
【0087】
[00132]いくつかの実施形態では、GUI550は、生検デバイス10の動作を使用者が制御するのを可能にするユーザインターフェースを提供することができる。例えば、GUI550は、そこに対してのユーザ入力を受信するように動作可能であるタッチスクリーンとなり得る。他の実施形態では、キーボード、マウス、ボタン、トグル、またはスイッチなどの、ユーザインターフェースデバイスが含まれ得る。これらの実施形態では、使用者は、制御装置130を利用するのではなく、または制御装置130を利用することに加えて、生検デバイス10内の多様な構成要素を制御するためにGUIとのやりとりを行うことができる。例えば、GUI550は、
図16に示されるように「試料」ボタンが起動されるときに生検デバイス10に試料を入手させるように構成され得る。
図16に示されるGUI550は、同様に、カッターカニューレ230の長手方向位置、試料ノッチカニューレ220の回転位置、穿孔モジュール126の位置、および真空源520によって供給される真空の量を制御するように構成され得る。
【0088】
[00133]次に、生検デバイス10を使用する組織試料切断および移送シークエンスを本明細書で詳細に説明する。最初に、真空ライン、通気ライン、生理食塩水ライン、および/または麻酔薬ラインを含む、管材510が、既に、カセット560の中に装着されていてよい。カセット560を構成した状態において、管材510は生検プローブ組立体200に取り付けられ得、その結果、真空、真空レベル、通気空気、生理食塩水、および/または麻酔薬の送達が制御され得る。具体的には、カセット560の複数のソレノイドが閉位置と開位置との間で移動すると、カセット560が、管材510を通過するための流体の能力を制限することができる。例えば、複数のソレノイドが閉位置にあるとき、カセット560は管材510を制限することができ、その結果、空気、生理食塩水、麻酔薬、または他の流体が、管材510を流れることができなくなる。対照的に、複数のソレノイドが開位置まで移動させられると、流体は管材510を通過して生検デバイス10に入ることができる。
【0089】
[00134]管材510およびカセット560が装填されると、生検駆動装置組立体100が生検プローブ組立体200に連結され得る。例えば、生検駆動装置組立体100は、プローブハウジング210の保持フック212aを駆動装置ハウジング110のスロット110aに位置合わせして駆動装置ハウジング110を遠位方向に摺動させてそれにより生検駆動装置組立体100および生検プローブ組立体200を一体に係止させることにより、生検プローブ組立体200に連結され得る。
【0090】
[00135]生検デバイス10が組み立てられて真空源520に連結された状態で、生検デバイスは標的部位の中に挿入または発射され(上述したように)、ここでは、標的部位に生検デバイス10が配置されるようになるまで試料ノッチカニューレ220の穿孔先端部226が組織を穿孔する。生検デバイスが適切に配置されると、真空源520が起動されて真空ラインが開けられる。生検デバイス10に対して真空が適用されると、カッターモジュール122が起動され、その結果、カッターモジュール122の駆動歯車122bがカッター歯車・スピンドルセット232を後方に駆動する。具体的には、駆動歯車122bは時計回り方向に回転することができ、それにより被駆動歯車232aを反対の反時計回り方向に駆動させることができる。被駆動歯車232aが反時計回り方向に回転すると、スピンドル232bが近位方向に移動することができ、その結果、カッター歯車・スピンドルセット232およびカッターカニューレ230が近位方向に移動する。カッター歯車・スピンドルセット232が後方に駆動されると、カッターカニューレ230が試料ノッチカニューレ220内で後退し、その結果、試料ノッチカニューレ220の試料ノッチ224が開けられる。試料ノッチを開けるときの大きさが制御され得ることに留意されたい。例えば、試料ノッチの試料開口部は、カッターカニューレ230を位置決めすることを介して調整され得る。試料ノッチ244が露出した状態で、生検デバイス10に適用された真空が試料ノッチ224の中に組織を引き入れることができる。組織が試料ノッチ224の中に引き入れられると、カッターモジュール122が駆動歯車122bを逆方向に駆動し、その結果、カッター歯車・スピンドルセット232が前方または遠位側に駆動され、それによりカッターカニューレ230を試料ノッチ224の方に向かって遠位方向に移動させる。カッターカニューレ230が試料ノッチ224を横断するように移動すると、標的部位から組織が切除される。次いで、カセットが真空ライン510aを開け、それにより試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間で空気流が流体経路250の中まで通過することが可能となる。空気流が流体経路250の中まで移動すると、真空がカッターカニューレ230を通して切除組織を近位方向に引くことができ、その結果、上記でさらに説明したように、切除組織がカッターカニューレ230の長さの分だけ横断して試料バスケット組立体300内に置かれる。試料バスケット組立体300は、所望の数の組織試料が切除されるまで、カッターカニューレ230を通して移送された切除組織を保管することができる。所望の数の組織試料が入手されると、真空源520が停止され得、組織試料が試料バスケット組立体300から収集され得る。
【0091】
[00136]生検デバイス10は、試料バスケット組立体300内に収集された組織試料の生理食塩水リンス液を提供するようにさらに構成され得る。これらの実施形態では、生理食塩水のバッグが生理食塩水ラインに接続され得る。生理食塩水が接続された状態で、生検デバイスステーション500が、ベントラインを閉じたままにしながら真空ラインを開けるようにカセット560を制御するように構成され得る。次いで、真空が、生理食塩水を生理食塩水バッグから生理食塩水ラインを通過させて生検プローブ組立体200の中へ引き入れることができる。生理食塩水は、試料ノッチカニューレ220とカッターカニューレ230との間で流体経路250を通って流れることができる。生理食塩水が流体経路250を通って流れるとき、真空が、カッターカニューレ230を通して試料バスケット組立体300の中へ生理食塩水を引き入れることができる。生理食塩水がカッターカニューレ230を通して試料バスケット組立体300の中へ引き入れられると、過剰な血液が試料バスケット組立体300のヒンジバスケット組立体360から洗い流され得、それにより、使用者が、組織試料が試料バスケット組立体300に送達されたことを確認することを可能にすることができる。試料バスケット組立体300から流体廃棄物を除去するための、流体廃棄物のための追加のラインが含まれ得る。いくつかの実施形態では、生理食塩水ラインが試料バスケット組立体300に入るように構成され得ることが企図され、その結果、真空が、収集した組織試料をすすぐために、生理食塩水バッグから生理食塩水ラインを通して試料バスケット組立体300の中へ直接に生理食塩水を引き入れることができるようになる。これらの実施形態では、さらに、試料バスケット組立体300から流体廃棄物を除去するのに追加のラインが利用され得る。
【0092】
[00137]いくつかの実施形態では、生検デバイス10は、標的部位に麻酔薬を提供するように構成され得る。これらの実施形態では、麻酔薬を含むシリンジが生理食塩水ラインに接続され得る。シリンジが接続された状態で、真空源520がオフにされ得、カセット560の複数のソレノイドの各々が閉位置まで移動させられ得、その結果、管材510のすべてが閉じられる。管材510が閉じられた状態で、シリンジが麻酔薬を生検デバイス10の中へ押し込むことができ、その結果、麻酔薬がカッターカニューレ230と試料ノッチカニューレ220との間の流体経路250に充填される。麻酔薬が流体経路250を遠位方向に横断するとき、麻酔薬は試料ノッチ224により標的部位の中へ排出され得る。これらの実施形態では、生検デバイス10は、生検プローブ組立体200から離れる方向への流体の逆流を防止するように構成された追加の制御弁を含むことができる。
【0093】
[00138]本明細書で説明したように、いくつかの実施形態では、組織試料切断および移送シークエンスが、マーカー送達組立体400を使用してマーカーを標的部位に送達することをさらに含むことができる。これらの実施形態では、マーカー送達組立体400は、本明細書で説明したように、一体化モジュール420を介して生検プローブ組立体200に連結され得る。より具体的には、一体化モジュール420は、生検プローブ組立体200の入口238に対してアダプタ446が係合されるようになるまで、生検プローブ組立体200の中に挿入され得る(
図7A~
図7B、
図9A~
図12C)。
【0094】
[00139]マーカー送達組立体400が生検プローブ組立体200に適切に固定されると、カッターカニューレ230が完全な後退位置まで引き出され得、その結果、スピンドル232bがスピンドルナット232cから係合解除され、自由回転ゾーン232dに入る。カッターカニューレ230が完全な後退位置にある状態で、スピンドル232bが一体化モジュール420のスピンドル歯車430に係合され得、その結果、スピンドル232bが回転することによりスピンドル歯車430を駆動することができる。
【0095】
[00140]スピンドル歯車430が回転するとき、シャフト428およびドラム歯車432が同様に回転することができる。これらの実施形態では、ドラム歯車432が回転することによりベベルドラム434を回転させることができる。本明細書で説明したように、ベベルドラム434はプッシュロッド470に摩擦係合された状態となり得、その結果、ベベルドラム434が回転することによりプッシュロッド470が伸ばされる。
【0096】
[00141]プッシュロッド470が伸ばされると、プッシュロッド470がマーカー送達カートリッジ452のチャンバ451の中へおよびチャンバ451を通過するように延伸することができる。これらの実施形態では、プッシュロッド470がチャンバ451を横断するとき、プッシュロッド470が、チャンバ451内に配置された複数のマーカー480のうちの少なくとも1つのマーカーに係合され得る。プッシュロッド470が継続して前進すると、プッシュロッド470が複数のマーカー80のうちの少なくとも1つのマーカーをチャンバ451からカッターカニューレ230内に押圧することができる。これらの実施形態では、プッシュロッド470は、マーカー480が試料ノッチ224から外に押し出されて標的部位に入れられるようになるまで、カッターカニューレ230を通って継続して前進することができる(
図12C)。
【0097】
[00142]上記を考慮すると、本明細書では生検デバイスが開示されることが理解されるべきである。生検デバイスは、一体化モジュールおよびマーカー送達モジュールを有するマーカー送達組立体を含むことができる。一体化モジュールは、キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を有するコネクタを含むことができる。シャフトを有するトランスミッションカバーがコネクタのネック部の周りに同軸に配設され、シャフトは、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間にさらに延在する。ベベルドラムがドラム歯車に回転可能に連結され、プッシュロッドがベベルドラムに摩擦係合される。マーカー送達モジュールは、マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティに係合されるマーカー送達ハウジングを含むことができ、マーカー送達ハウジングは、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒をさらに含むことができる。マーカー送達モジュールは、マーカー送達カートリッジが少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置とマーカー送達カートリッジが少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられる送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジをさらに含むことができる。マーカー送達カートリッジは、複数のマーカーを収容するチャンバをさらに含むことができる。ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ得、その結果、プッシュロッドが、マーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸して、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスの中に押し込む。
【0098】
[00143]以下の番号付きの項に関連させて実施形態をさらに説明することができる。
[00144]項1.生検デバイスのためのマーカー送達組立体であって:一体化モジュールであって:キャビティを画定し、キャビティから長手方向の外側に延在するネック部を備える、コネクタ;コネクタのネック部の周りに同軸に配設される、シャフトを有するトランスミッションカバーであって、シャフトが、さらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する、トランスミッションカバー;ドラム歯車に回転可能に連結されるベベルドラム;および、ベベルドラムに摩擦係合されるプッシュロッド、を備える、一体化モジュールと;マーカー送達モジュールであって:マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティ内に嵌め込まれるマーカー送達ハウジングであって、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を有する、マーカー送達ハウジング;および、少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられる送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジであって、さらに、複数のマーカーを収容するチャンバを有する、マーカー送達カートリッジ、を備える、マーカー送達モジュールと、を備え、マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、これにより、プッシュロッドが、マーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸し、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスの中に押し込む、マーカー送達組立体。
【0099】
[00145]項2.項1のマーカー送達組立体であって、マーカー送達モジュールが少なくとも1つのスロットをさらに画定し、マーカー送達カートリッジが少なくとも1つのラッチを備える。
【0100】
[00146]項3.項1または2のマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、少なくとも1つのラッチが、少なくとも1つのスロットに係合する。
【0101】
[00147]項4.項1~3のいずれかのマーカー送達組立体であって、トランスミッションカバーが、マーカー送達組立体を生検デバイスに解除可能に連結するためのアダプタをさらに含む。
【0102】
[00148]項5.項1~4のいずれかのマーカー送達組立体であって、シャフトがコネクタのネック部の周りに回転可能に配設され、これにより、スピンドル歯車が回転することによりシャフトおよびドラム歯車が回転する。
【0103】
[00149]項6.項1~5のいずれかのマーカー送達組立体であって、複数のマーカーがマーカー送達カートリッジのチャンバの中に予め装填される。
[00150]項7.項1~6のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達ハウジングがコネクタに係合するとき、トランスミッションカバーがマーカー送達カートリッジに接触する。
【0104】
[00151]項8.項1~7のいずれかのマーカー送達組立体であって、トランスミッションカバーとマーカー送達カートリッジとの間の接触により、マーカー送達カートリッジが初期位置から送達位置まで回転する。
【0105】
[00152]項9.項1~8のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジがチャンバ内に配置される傾斜部をさらに備える。
[00153]項10.項1~9のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、これにより、プッシュロッドが、マーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸し、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーおよび傾斜部を生検デバイスの中に押し込む。
【0106】
[00154]項11.項1~10のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジが初期位置にあるとき、プッシュロッドがマーカー送達カートリッジのチャンバを横断することが防止される。
【0107】
[00155]項12.駆動装置組立体と;駆動装置組立体に解除可能に取り付けられる生検プローブ組立体であって、長手方向軸に沿って同軸に配置されるカッターカニューレおよび試料ノッチカニューレを有し、カッターカニューレが、カッターカニューレと試料ノッチカニューレとの間に流体経路を画定するように、試料ノッチカニューレの内部に配置される、生検プローブ組立体と;マーカー送達組立体であって:一体化モジュールであって:キャビティおよびキャビティから長手方向の外側に延在するネック部を有するコネクタであって、ネック部が生検プローブ組立体の中に挿入可能である、コネクタ;コネクタのネック部の周りに同軸に配設された、シャフトを有するトランスミッションカバーであって、シャフトがさらに、スピンドル歯車を有する遠位端とドラム歯車を有する近位端との間に延在する、トランスミッションカバー;ドラム歯車に回転可能に連結されるベベルドラム;および、ベベルドラムに摩擦係合されるプッシュロッド、を備える、一体化モジュール;ならびに、マーカー送達モジュールであって:マーカー送達モジュールを一体化モジュールに解除可能に連結するためにコネクタのキャビティに係合されるマーカー送達ハウジングであって、少なくとも1つの連結棒および少なくとも1つの支点棒を有する、マーカー送達ハウジング;および、少なくとも1つの連結棒に係合する初期位置と少なくとも1つの支点棒を中心として回転させられる送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジであって、さらに、複数のマーカーを収容するチャンバを有する、マーカー送達カートリッジ、を備える、マーカー送達モジュール、を備えるマーカー送達組立体と;マーカー送達組立体のマーカー送達モジュールに解除可能に取り付けられた試料バスケット組立体であって、試料バスケット組立体が、真空源に流体連通する流体経路に接続するための真空ポート、流体経路を大気に接続するための通気ライン、および流体経路を生理食塩水源に接続するための生理食塩水ポート、を有する、試料バスケット組立体と、を備える生検デバイス。
【0108】
[00156]項13.項12の生検デバイスであって、カッターカニューレが、延伸位置と完全な後退位置との間でカッターカニューレを平行移動させるためのスピンドルおよび被駆動歯車をさらに含む。
【0109】
[00157]項14.項12または13の生検デバイスであって、カッターカニューレが延伸位置にあるとき、スピンドルが、被駆動歯車に係合し、カッターカニューレが完全な後退位置にあるとき、スピンドルが、一体化モジュールのスピンドル歯車に係合する。
【0110】
[00158]項15.項12~14のいずれかの生検デバイスであって、カッターカニューレが完全な後退位置にあり、マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、これにより、プッシュロッドがマーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸し、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、カッターカニューレを通して押し込んで試料ノッチカニューレから外に出す。
【0111】
[00159]項16.項12~15のいずれかの生検デバイスであって、生検プローブ組立体が入口をさらに含み、トランスミッションカバーがアダプタをさらに含み、アダプタが、入口に係合するように、およびマーカー送達組立体を生検プローブ組立体に連結するように構成される。
【0112】
[00160]項17.項12~16のいずれかの生検デバイスであって、マーカー送達カートリッジがチャンバ内に配置される傾斜部をさらに備える。
[00161]項18.項12~17のいずれかの生検デバイスであって、カッターカニューレが完全な後退位置にあり、マーカー送達カートリッジが送達位置にあるとき、ベベルドラムが回転することによりプッシュロッドが伸ばされ、これにより、プッシュロッドがマーカー送達カートリッジのチャンバを通って延伸し、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーおよび傾斜部を、カッターカニューレを通して押し込む。
【0113】
[00162]項19.生検デバイスを使用する方法であって、本方法が:マーカー送達組立体を生検デバイスに解除可能に連結することであって、マーカー送達組立体が、プッシュロッドに連結されたベベルドラム、および、初期位置と送達位置との間で回転可能であるマーカー送達カートリッジ、を含む、マーカー送達組立体を生検デバイスに解除可能に連結することと;マーカー送達カートリッジを初期位置から送達位置まで回転させることと;ベベルドラムが回転するとプッシュロッドがマーカー送達カートリッジの中へおよびマーカー送達カートリッジを通過して延伸するように、ベベルドラムを回転させることと;マーカー送達カートリッジ内に収容された複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーをプッシュロッドに接触させることと;マーカー送達カートリッジ内に収容された複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを、プッシュロッドを用いて、マーカー送達カートリッジから外に押し出して生検デバイスの中に入れることと;プッシュロッドを使用して、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーを生検デバイスから配備することと、を含む。
【0114】
[00163]項20.項19の方法であって、生検デバイスを第2の標的部位に再配置することと、複数のマーカーのうちの少なくとも1つのマーカーのうちの別のマーカーを配備することと、をさらに含む。
【0115】
[00164]項21.生検デバイスのためのマーカー送達組立体であって:一体化モジュールであって:コネクタ;シャフトを有するトランスミッションカバー;および、シャフトに回転可能に連結されるプッシュロッド、を備える、一体化モジュールと;マーカー送達モジュールであって:一体化モジュールのコネクタに解除可能に連結されるマーカー送達ハウジング;および、少なくとも1つのマーカーを収容するチャンバを含むマーカー送達カートリッジ、を備える、マーカー送達モジュールと、を備え、マーカー送達カートリッジがマーカー送達ハウジングに回転可能に連結される。
【0116】
[00165]項22.項21のマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジが初期位置と送達位置との間で回転可能である。
[00166]項23.項21または22のマーカー送達組立体であって、マーカー送達カートリッジが送達位置で少なくとも1つのマーカーを配備する。
【0117】
[00167]項24.項21~23のいずれかのマーカー送達組立体であって、一体化モジュールのシャフトが回転することによりプッシュロッドが上記マーカー送達ハウジングのチャンバを通って延伸させられる。
【0118】
[00168]項25.項21~24のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達ハウジングが、さらに、マーカー送達カートリッジをマーカー送達シャフトに回転可能に連結する少なくとも1つの連結シャフトを含む。
【0119】
[00169]項26.項21~25のいずれかのマーカー送達組立体であって、マーカー送達ハウジングが少なくとも1つの支点シャフトをさらに含み、マーカー送達カートリッジが少なくとも1つの支点シャフトを中心として回転する。
【0120】
[00170]項27.項21~26のいずれかのマーカー送達組立体であって、プッシュロッドがニチノールワイヤである。
[00171]項28.生検デバイスであって:駆動装置組立体と;駆動装置組立体に解除可能に取り付けられる生検プローブ組立体と;生検プローブ組立体と流体連通するように、生検プローブ組立体に解除可能に取り付けられるマーカー送達組立体と;マーカー送達組立体および生検プローブ組立体と流体連通するように、マーカー送達組立体に解除可能に取り付けられる試料バスケット組立体と、を備える。
【0121】
[00172]項29.項28の生検デバイスであって、マーカー送達組立体が、マーカー送達組立体を生検プローブ組立体に解除可能に取り付ける一体化モジュールと、マーカー送達組立体を試料バスケット組立体に解除可能に取り付けるマーカー送達モジュールと、を備える。
【0122】
[00173]項30.項29の生検デバイスであって、マーカー送達組立体のマーカー送達モジュールがマーカーをさらに含み、マーカーがマーカー送達組立体から生検プローブ組立体に配備可能である。
【0123】
[00174]本明細書で使用される場合の、「実質的に」、「わずかに」、「約」、および他の程度を表す単語は、これらによって修飾される性質からの許容される変化を示すことを意図された相対的な修飾句である。「実質的に」、「わずかに」、「約」、および他の程度を表す単語は、これらによって修飾される絶対値または性質のみに限定されることを意図されず、むしろ、限定的であるというよりも物理的性質または機能的性質をより広範囲で含むこと、およびこのような物理的性質または機能的性質と同程度にすることあるいはこのような物理的性質または機能的性質を概算することを意図される。
【0124】
[00175]さらに、本明細書で使用される場合の「連結」という用語およびその派生語は、任意の動作可能な機能的接続つまり直接的な接続または間接的な接続を包含することを意図される。
【0125】
[00176]少なくとも1つの実施形態に関連させて本開示を説明してきたが、本開示は本開示の精神および範囲内でさらに修正され得る。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用する、本開示の任意の変形形態、使用、または適合を包含することを意図される。
【0126】
[00177]本開示の追加の実施形態、補足、および態様が付属書類において提示される。
【国際調査報告】