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特表2024-541521チャネル状態情報CSI報告のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】チャネル状態情報CSI報告のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241031BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20241031BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/232
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531376
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2022125362
(87)【国際公開番号】W WO2023093352
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111414184.2
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 笛笛
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲瀟▼涵
(72)【発明者】
【氏名】葛 士斌
(72)【発明者】
【氏名】金 黄平
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本出願の実施形態は、チャネル状態情報(CSI)報告をトリガする方法および装置を提供する。この方法は、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を端末デバイスが受信するステップを含む。ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガするためのものである。N個のCSI報告は、ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応する。N個のCSI報告構成情報は互いに異なり、Nは1より大きい正の整数である。端末デバイスは、N個のCSI報告構成情報に基づいてN個のCSI報告を実行する。本出願で提供される通信方法では、1つのダウンリンク制御情報が複数の異なるCSI報告を同時にトリガするので、ネットワークデバイスは内容が異なるCSI報告に基づいてプリコーディング行列再構成を実行でき、コーディング行列再構成の精度が向上する。加えて、先行するCSI報告が後のCSI報告のための基本情報を提供するので、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成またはチャネル再構成の精度が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法であって、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記N個のCSI報告を実行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記N個の指示情報の各々または前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、前記N個の報告内容指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、または
前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、前記N個の時間領域オフセット指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
端末デバイスの能力を構成する方法であって、
前記端末デバイスによって、ネットワークデバイスへコードブック組み合わせリストを送信するステップであって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信するステップであって、前記コードブック構成情報が、チャネル測定情報をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、ステップと
を含む、方法。
【請求項9】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法であって、
ネットワークデバイスによって、端末デバイスへダウンリンク制御情報を送信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記端末デバイスによって実行される前記N個のCSI報告を受信するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項9または10に記載の方法。
【請求項13】
前記N個の指示情報の各々または前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、前記N個の報告内容指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、または
前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、前記N個の時間領域オフセット指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
端末デバイスの能力を構成する方法であって、
ネットワークデバイスによって、前記端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストを受信するステップであって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記端末デバイスへコードブック構成情報を送信するステップであって、前記コードブック構成情報が、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル測定情報をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、ステップと
を含む、方法。
【請求項17】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする装置であって、
ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、トランシーバユニットと、
前記N個のCSI報告構成情報を決定するように構成された処理ユニット
を備え、
前記トランシーバユニットが、前記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記N個のCSI報告を実行するようにさらに構成される、
装置。
【請求項18】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項17または18に記載の装置。
【請求項20】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項17または18に記載の装置。
【請求項21】
前記N個の指示情報の各々または前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、前記N個の報告内容指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、または
前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、
請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、前記N個の時間領域オフセット指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
端末デバイスの能力を構成する装置であって、
コードブック組み合わせリストを決定するように構成された処理ユニットと、
ネットワークデバイスへ前記コードブック組み合わせリストを送信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づき、
前記トランシーバユニットがさらに、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信するように構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル測定情報をフィードバックするために前記装置によって使用される、トランシーバユニットと
を備える、装置。
【請求項25】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする装置であって、
ダウンリンク制御情報を決定するように構成された処理ユニットと、
ネットワークデバイスへ前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、トランシーバユニットと、
を備え、
前記トランシーバユニットが、前記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記端末デバイスによって実行される前記N個のCSI報告を受信するようにさらに構成される、
装置。
【請求項26】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項25または26に記載の装置。
【請求項28】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項25または26に記載の装置。
【請求項29】
前記N個の指示情報の各々または前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、前記N個の報告内容指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、または
前記N個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、前記報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する、
請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、前記N個の時間領域オフセット指示フィールドは、前記N個のCSI報告と一対一に対応し、前記時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する、請求項28に記載の装置。
【請求項32】
端末デバイスの能力を構成する装置であって、
前記端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、トランシーバユニットと、
コードブック構成情報を決定するように構成された処理ユニットであって、前記コードブック構成情報が、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記装置によって構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル測定情報をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、処理ユニットと、
を備え、
前記トランシーバユニットが、前記端末デバイスへ前記コードブック構成情報を送信するようにさらに構成される、
装置。
【請求項33】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサはメモリに結合され、
前記メモリは、プログラム命令とデータを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、請求項1から7または請求項9から15のいずれか一項に記載の方法を実施するために、前記メモリ内の前記命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項34】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサはメモリに結合され、
前記メモリは、プログラム命令とデータを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、請求項8または請求項16に記載の方法を実施するために、前記メモリ内の前記命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項35】
論理回路と入出力インターフェースとを備える通信装置であって、
前記入出力インターフェースは、データまたは情報を入出力するように構成され、
前記論理回路は、前記データまたは情報に基づいて、請求項1から7または請求項9から15のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項36】
論理回路と入出力インターフェースとを備える通信装置であって、
前記入出力インターフェースは、データまたは情報を入出力するように構成され、
前記論理回路は、前記データまたは情報に基づいて、請求項8または請求項16に記載の方法を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項37】
命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法が実行され、または請求項9から15のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム製品。
【請求項38】
命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、請求項8または請求項16に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム製品。
【請求項39】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はコンピュータ命令を記憶し、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータが請求項1から16のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年11月25日に中国国家知識産権局に提出された「チャネル状態情報CSI報告のための方法および装置」と題する中国特許出願第202111414184.2号の優先権を主張するものであり、同中国特許出願は、参照によりその全体が本書に組み入れられる。
【0002】
本出願の実施形態は、無線通信分野に関し、より具体的には、チャネル状態情報CSI報告のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
5G(5th Generation、第5世代)通信システムは、システムキャパシティ、スペクトル効率、その他の面に対してより高い要件を提起している。FDD(Frequency-Division Duplexing、周波数分割複信)Massive MIMO(Multiple Input Multiple Output、多入力多出力)システムの場合は、ダウンリンクCSI(Channel State Information、チャネル状態情報)を得ることがシステムの稼動を保証する重要な要因の1つとなっている。例えば、基地局は、ダウンリンクチャネルやプリコーディング行列の再構成のためにCSIを必要とする。TDD(Time-Division Duplexing、時分割複信)システムとは異なり、FDDシステムでは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間に大きな周波数間隔があり、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルは完全には相反性ではない。その結果、FDDシステムは、アップリンクチャネル推定によって完全なダウンリンクチャネルを得ることができない。従来のFDDシステムでは、端末デバイスは、ダウンリンクチャネルのCSIを基地局にフィードバックする必要がある。
【0004】
しかしながら、端末デバイスはただ1つのCSIの報告をサポートする。CSI報告の柔軟性を高めるためには、CSI報告のトリガメカニズムを設計しなおす必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法および装置を提供する。ネットワークデバイスは、端末デバイスへ1つのダウンリンク制御情報を送信する。ダウンリンク制御情報は、複数のCSI報告をオンにし、複数のCSIに対応するCSI報告構成情報を指示し、複数のCSI報告を実行することができる。コーディング行列再構成のためにより多くの測定情報をネットワークデバイスに提供するため、ある期間内により多くの異なるCSIがネットワークデバイスにフィードバックされるので、ネットワークデバイスによって行われるコーディング行列再構成の精度が向上し、システム性能が向上する。加えて、先行するCSI報告が後のCSI報告のための基本情報を提供するので、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成の精度が向上する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によると、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を端末デバイスが受信するステップを含む、チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法が提供される。ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガするためのものである。N個のCSI報告は、ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応する。N個のCSI報告構成情報は互いに異なり、Nは1より大きい正の整数である。端末デバイスは、N個のCSI報告構成情報に基づいてN個のCSI報告を実行する。
【0007】
任意に選べることとして、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告をトリガする方式は、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告構成情報を指示することである。
【0008】
具体的に述べると、CSI報告構成情報は、報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0009】
本出願のこの実施形態で提供されるチャネル状態情報CSI報告をトリガする方法では、ダウンリンク制御情報を使用して複数のCSI報告がトリガされるので、ネットワークデバイスは、内容が異なる複数のCSI報告を得、複数のCSIに基づいてプリコーディング行列再構成を完遂することができる。したがって、プリコーディング行列再構成またはチャネル再構成の精度が向上し、システム性能が向上する。場合によっては、先行するCSI報告が後のCSI報告のための基本情報を提供できるため、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成の精度が向上する。
【0010】
第1の態様を参照し、第1の態様のいくつかの実装では、端末デバイスによって受信されるダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含む。N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0011】
ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告構成情報を指示するために、N個の指示情報を含むので、ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガする。
【0012】
それぞれの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態に関連付けられ、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に関連付けられる。
【0013】
具体的に述べると、N個の指示情報の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0014】
具体的に述べると、N個の指示情報の各々に関連付けられたトリガ状態は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0015】
第1の態様を参照し、第1の態様のいくつかの実装では、端末デバイスによって受信されるダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含む。1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0016】
1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに関連付けられ、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0017】
具体的に述べると、1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、N個の報告内容指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0018】
具体的に述べると、1つの指示情報に対応するN個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0019】
具体的に述べると、1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する。
【0020】
トリガ状態に関連付けられたCSI報告構成情報内のいくつかの構成情報は直接的に得ることができるが、いくつかの構成情報は、指示情報内の別の指示フィールドと協働することによって得る必要があることに留意されたい。
【0021】
第2の態様によると、ネットワークデバイスが端末デバイスへダウンリンク制御情報を送信するステップを含む、チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法が提供される。ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガするためのものである。N個のCSI報告は、ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応する。N個のCSI報告構成情報は互いに異なり、Nは1より大きい正の整数である。ネットワークデバイスは、N個のCSI報告構成情報に基づいて端末デバイスによって実行されるN個のCSI報告を受信する。
【0022】
任意に選べることとして、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告をトリガする方式は、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告構成情報を指示することである。
【0023】
具体的に述べると、CSI報告構成情報は、報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0024】
本出願のこの実施形態で提供されるチャネル状態情報CSI報告をトリガする方法では、ダウンリンク制御情報を使用して複数のCSI報告がトリガされるので、ある期間内にネットワークデバイスは内容が異なる複数のCSI報告を得、複数のCSIに基づいてプリコーディング行列再構成を完遂することができる。したがって、プリコーディング行列再構成またはチャネル再構成の精度が向上し、システム性能が向上する。場合によっては、先行するCSI報告が後のCSI報告のための基本情報を提供できるため、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成の精度が向上する。
【0025】
第2の態様を参照し、第2の態様のいくつかの実装では、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含む。N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0026】
ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告構成情報を指示するために、N個の指示情報を含むので、ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガする。
【0027】
それぞれの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態に関連付けられ、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に関連付けられる。
【0028】
具体的に述べると、N個の指示情報の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0029】
具体的に述べると、N個の指示情報の各々に関連付けられたトリガ状態は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0030】
第2の態様を参照し、第2の態様のいくつかの実装では、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含む。1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0031】
1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに関連付けられ、トリガ状態セットは、N個の縦続トリガ状態を含み、それぞれのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0032】
具体的に述べると、1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、N個の報告内容指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0033】
具体的に述べると、1つの指示情報に対応するN個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0034】
具体的に述べると、1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告の時間領域オフセットを指示する。
【0035】
トリガ状態に関連付けられたCSI報告構成情報内のいくつかの構成情報は直接的に得ることができるが、いくつかの構成情報は、指示情報内の別の指示フィールドと協働することによって得る必要があることに留意されたい。
【0036】
第3の態様によると、端末デバイスがネットワークデバイスへコードブック組み合わせリストを送信するステップであって、コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップを含む、コードブック構成方法が提供される。端末デバイスは、コードブック組み合わせリストに基づいてネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信し、コードブック構成情報は、チャネル測定情報をフィードバックするために端末デバイスによって使用される。
【0037】
端末デバイスは、コードブック組み合わせリストに角度・遅延相反性に基づくコードブックを含むので、角度・遅延相反性に基づくコードブックが基地局で有効になり、基地局は、端末デバイスのためにコードブック構成情報で角度・遅延相反性に基づくコードブックを構成できる。したがって、端末デバイスは、角度・遅延相反性に基づいてチャネル測定を実行できる。角度・遅延相反性により、測定されるべき情報が少量ですむため、端末デバイスの報告オーバーヘッドは軽減される。
【0038】
第4の態様によると、端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストをネットワークデバイスが受信するステップであって、コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップを含む、コードブック構成方法が提供される。ネットワークデバイスは、端末デバイスへコードブック構成情報を送信し、コードブック構成情報は、コードブック組み合わせリストに基づいてネットワークデバイスによって構成され、コードブック構成情報は、チャネル測定情報をフィードバックするために端末デバイスによって使用される。
【0039】
端末デバイスは、コードブック組み合わせリストに角度・遅延相反性に基づくコードブックを含むので、角度・遅延相反性に基づくコードブックが基地局で有効になり、基地局は、端末デバイスのためにコードブック構成情報で角度・遅延相反性に基づくコードブックを構成できる。したがって、端末デバイスは、角度・遅延相反性に基づいてチャネル測定を実行できる。角度・遅延相反性により、測定されるべき情報が少量ですむため、端末デバイスの報告オーバーヘッドは軽減される。
【0040】
第5の態様によると、通信装置が提供される。この通信装置は、第1の態様または第3の態様および第1の態様または第3の態様の各実装の通信方法のステップを実行するように構成されたユニットを含む。
【0041】
一設計では、この通信装置は通信チップである。この通信チップは、情報またはデータを送信するように構成された入力回路またはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成された出力回路またはインターフェースとを含み得る。
【0042】
別の設計では、通信装置は通信デバイス(例えば、端末デバイス)である。通信チップは、情報またはデータを送信するように構成された送信器と、情報またはデータを受信するように構成された受信器とを含み得る。
【0043】
第6の態様によると、通信装置が提供される。この通信装置は、第2の態様または第4の態様および第2の態様または第4の態様の各実装の通信方法のステップを実行するように構成されたユニットを含む。
【0044】
一設計では、この通信装置は通信チップである。この通信チップは、情報またはデータを送信するように構成された入力回路またはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成された出力回路またはインターフェースとを含み得る。
【0045】
別の設計では、通信装置は通信デバイス(例えば、ネットワークデバイス)である。通信チップは、情報またはデータを送信するように構成された送信器と、情報またはデータを受信するように構成された受信器とを含み得る。
【0046】
第7の態様によると、プロセッサとメモリとを含む通信デバイスが提供される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、かつコンピュータプログラムを実行するように構成され、その結果、通信デバイスは、第1の態様または第3の態様および第1の態様または第3の態様の各実装の通信方法を実行する。
【0047】
任意に選べることとして、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
【0048】
任意に選べることとして、メモリはプロセッサと一体化されてよく、またはメモリとプロセッサは別々に配置される。
【0049】
任意に選べることとして、通信デバイスは、送信器(送信デバイス)と受信器(受信デバイス)とをさらに含む。
【0050】
第8の態様によると、プロセッサとメモリとを含む通信デバイスが提供される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、かつコンピュータプログラムを実行するように構成され、その結果、通信デバイスは、第2の態様または第4の態様および第2の態様または第4の態様の各実装の通信方法を実行する。
【0051】
任意に選べることとして、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
【0052】
任意に選べることとして、メモリはプロセッサと一体化されてよく、またはメモリとプロセッサは別々に配置される。
【0053】
任意に選べることとして、通信デバイスは、送信器(送信デバイス)と受信器(受信デバイス)とをさらに含む。
【0054】
第9の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(コードまたは命令と呼ばれることもある)を含む。コンピュータプログラムが実行されると、コンピュータは、第1の態様から第4の態様または第1の態様から第4の態様の各実装のいずれか1つの通信方法を実行することが可能になる。
【0055】
第10の態様によると、通信システムが提供される。このシステムは、第1の態様および第1の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置を含む。
【0056】
任意に選べることとして、この通信システムは、第2の態様および第2の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置をさらに含む。
【0057】
第11の態様によると、通信システムが提供される。このシステムは、第2の態様および第2の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置を含む。
【0058】
任意に選べることとして、この通信システムは、第1の態様および第1の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置をさらに含む。
【0059】
第12の態様によると、通信システムが提供される。このシステムは、第3の態様および第3の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置を含む。
【0060】
任意に選べることとして、この通信システムは、第4の態様および第4の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置をさらに含む。
【0061】
第13の態様によると、通信システムが提供される。このシステムは、第4の態様および第4の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置を含む。
【0062】
任意に選べることとして、この通信システムは、第3の態様および第3の態様の各実装の方法を実行するように構成された少なくとも1つの装置をさらに含む。
【0063】
第14の態様によると、メモリとプロセッサとを含むチップシステムが提供される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、かつコンピュータプログラムを実行するように構成され、その結果、このチップシステムが設置されたデバイスは、第1の態様および第1の態様の各実装の通信方法を実行することが可能になる。
【0064】
このチップシステムは、情報またはデータを送信するように構成された入力回路またはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成された出力回路またはインターフェースとを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本出願の一実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による、ネットワークデバイスがダウンリンクチャネルのCSIを得る基本プロセスの概略図である。
図3】半永続的CSI-RSと半永続的CSI報告との協調プロセスの概略図である。
図4】半永続的CSI-RSベースの半永続的CSI報告の構成情報の構成プロセスの概略図である。
図5】半永続的CSI-RSベースの非周期的CSI報告の構成情報の構成プロセスの概略図である。
図6】本出願の一実施形態によるCSI報告をトリガする方法の一例の概略図である。
図7】本出願の一実施形態による、半永続的CSI-RSの長期半永続的CSI報告および短期半永続的CSI報告の協調プロセスの一例の概略図である。
図8】本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告および短期半永続的CSI報告の構成情報を構成するプロセスの一例の概略図である。
図9A】本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告および短期非周期的CSI報告の構成情報を構成するプロセスの一例の概略図である。
図9B】本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告および短期非周期的CSI報告の構成情報を構成するプロセスの一例の概略図である。
図10】本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告を構成するプロセスの別の例の概略図である。
図11】本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期非周期的CSI報告を構成するプロセスの別の例の概略図である。
図12】本出願の一実施形態によるコードブック構成方法の一例の概略図である。
図13】本出願の一実施形態による通信装置の一例の概略図である。
図14】本出願の一実施形態による通信装置の別の例の概略図である。
図15】本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
以下では、添付の図面を参照して、本出願の実施形態の技術的解決策を説明する。
【0067】
本出願の実施形態の技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、グローバル移動体通信システム(Global System of Mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワールドワイド・インタオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、および第5世代(5th Generation、5G)システムまたはニューラジオ(New Radio、NR)システムに適用できる。
【0068】
任意に選べることとして、本出願の実施形態が適用される通信システムでは、あるエンティティが送信方向指示情報を送信する必要があり、別のエンティティはその指示情報を受信し、その指示情報に基づいて特定の期間内に送信方向を決定する必要がある。
【0069】
本出願の実施形態の端末デバイスは、ユーザ機器、アクセス端末、サブスクライバユニット、サブスクライバステーション、モバイルステーション、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置などと呼ばれることがある。端末デバイスは、代わりに、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、個人用デジタル補助装置(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内の端末デバイス、進化型公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)内の端末デバイスなどであってもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
【0070】
本出願の実施形態のネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、グローバル移動体通信システム(Global System of Mobile communication、GSM)もしくは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システムにおけるベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システムにおけるNodeB(NodeB、NB)、LTEシステムにおける進化型NodeB(Evolutional NodeB、eNBまたはeNodeB)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであり得る。あるいは、ネットワークデバイスは、リレーステーション、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内のネットワークデバイス、進化型PLMNネットワーク内のネットワークデバイスなどであってもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
【0071】
図1は、本出願の一実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。図1に示されているように、通信システムは、基地局(またはネットワークデバイス)と1つ以上の端末デバイス(例えば、端末デバイス1~6)とを含む。この通信システムでは、複数の端末デバイスがネットワークデバイスへアップリンク情報を送信でき、ネットワークデバイスは複数の端末デバイスのアップリンク情報を受信する必要がある。加えて、通信システム内の複数の端末デバイスが通信システムをさらに形成し得る。例えば、端末デバイス4、端末デバイス5、および端末デバイス6が通信システムを形成し得る。この通信システムでは、ネットワークデバイスが、端末デバイス1、端末デバイス2、端末デバイス5などへダウンリンク情報を送信できる。端末デバイス5はまた、端末デバイス4と端末デバイス6へダウンリンク情報を送信できる。
【0072】
本出願の実施形態のネットワークエレメントは以下の通りである。
【0073】
RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングインタラクションモジュール:RRCシグナリングインタラクションモジュールは、RRCシグナリングを送受信するためにネットワークデバイスと端末デバイスとによって使用される。
【0074】
MAC(Media Access Control、媒体アクセス制御)シグナリングインタラクションモジュール:MACシグナリングインタラクションモジュールは、MAC-CEシグナリングを送受信するためにネットワークデバイスと端末デバイスとによって使用される。
【0075】
PHY(Physical Layer、物理層)シグナリングおよびデータインタラクションモジュール:PHYシグナリングおよびデータインタラクションモジュールは、アップリンク制御シグナリング、ダウンリンク制御シグナリング、アップリンクデータ、またはダウンリンクデータを送受信するためにネットワークデバイスと端末デバイスとによって使用される。
【0076】
前述のネットワークエレメントに基づいて、図2には、本出願の一実施形態でネットワークデバイスがダウンリンクチャネルのCSIを得る基本的なプロセスが示されている。特に、図2は、従来のFDDシステムでネットワークデバイスがダウンリンクチャネルのCSIを得る基本的なプロセスを示している。図2に示されているように、端末デバイスは、ダウンリンクチャネルのCSIをネットワークデバイスにフィードバックする必要がある。この目的を達成するために、以下のプロセスが実行されるべきである。
【0077】
1.ネットワークデバイスは、端末デバイスへチャネル測定の構成のためのシグナリングを送信する。
【0078】
任意に選べることとして、このシグナリングはRRCシグナリングであってよい。
【0079】
2.ネットワークデバイスは、端末デバイスへチャネル測定パイロットを送信する。
【0080】
具体的に述べると、ネットワークデバイスは、CSI測定のためのCSI-RS(Channel State Information-Reference Signaling、チャネル状態情報参照信号)リソースを端末デバイスへ送信する。
【0081】
CSI-RSリソースがチャネル測定パイロットと呼ばれることもあることに留意されたい。
【0082】
任意に選べることとして、CSI-RSリソースを送信するためのシグナリングはMAC-CEシグナリングであってよい。
【0083】
3.端末デバイスは、パイロット測定結果に基づいてネットワークデバイスへCSIを送信する。
【0084】
4.ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたCSIに基づいて端末デバイスへデータを送信する。
【0085】
CSI-RSリソース配信とCSI報告は3つのタイプ、すなわち周期的、半永続的、および非周期的をそれぞれ有する。
【0086】
プロトコルでは、3つのタイプのCSI-RSリソース配信およびCSI報告がランダムに組み合わされ得ないことに留意されたい。CSI-RSリソース配信およびCSI報告のタイプの組み合わせを表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】
以下では、図3図4、および図5を参照して、3つのタイプ、すなわち周期的、半永続的、および非周期的の意味を具体的に説明する。
【0089】
図3は、半永続的CSI-RS配信と半永続的CSI報告との協調プロセスの概略図である。
【0090】
より具体的には、図3に示されているプロセスは、PUSCHでの半永続的CSI-RS配信と半永続的CSI報告の一例である。
【0091】
図3に示されているように、協調プロセスは以下のステップを含む。
【0092】
1.ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを使用してCSI-RS/CSI報告構成情報を端末デバイスへ送信する。
【0093】
この構成情報が主にCSI-RSリソースなどの構成情報であることに留意されたい。本出願のこの実施形態ではここで詳細を説明しない。
【0094】
2.ネットワークデバイスは、第1のMAC-CEメッセージを使用して、CSI-RSリソースを配信するために端末デバイスに通知し、第1のMAC-CEメッセージの構成に基づいてCSI-RSリソースを配信する。
【0095】
具体的に述べると、第1のMAC-CEメッセージは、CSI-RSリソース配信をトリガするためのものである。任意に選べることとして、第1のMAC-CEメッセージは、CSI-RSリソースの構成情報を指示する。第1のMAC-CEメッセージがCSI-RSリソースの構成情報を指示すると、CSI-RSリソース配信がデフォルトでトリガされる。
【0096】
具体的に述べると、半永続的CSI-RS配信は、CSI-RSリソース配信をトリガまたはオンにするための第1のMAC-CEメッセージが1回目のCSI-RSリソース配信をオンにし、次いで、第1のMAC-CEメッセージを使用して構成された周期に基づいてCSI-RSリソースが周期的に配信され、周期的に配信されるCSI-RSリソースは、別個のMAC-CEメッセージを使用してオンにされる必要はなく、ネットワークデバイスがCSI-RSリソース配信をオフにするための第2のMAC-CEメッセージを使用してCSI-RSリソース配信をオフにするまで、CSI-RSリソースの周期的な配信が停止することを意味する。
【0097】
3.ネットワークデバイスは、第1のダウンリンク制御情報DCIを使用して、CSI報告を実行するために端末デバイスをオンにする。
【0098】
具体的に述べると、第1のDCIは、CSI報告をトリガするためのものである。任意に選べることとして、第1のDCIは、CSI報告構成情報を指示する。第1のDCIがCSI報告構成情報を指示することは、CSI報告がデフォルトでトリガされることを意味する。
【0099】
具体的に述べると、半永続的CSI報告は、CSI報告をトリガまたはオンにするための第1のDCIメッセージを使用して1回目のCSI報告がオンにされ、次いで、第1のDCIを使用して構成された周期に基づいてCSI報告が周期的に報告され、周期的に報告されるCSIは、別個のDCIメッセージを使用してオンにされる必要はなく、ネットワークデバイスがCSI報告をオフにするための第2のDCIメッセージを使用してCSI報告をオフにするまで、CSIの周期的な報告が停止することを意味する。
【0100】
具体的に述べると、第1のDCIに含まれるCSI報告構成情報またはフィールドに関連する内容は図4に示されている。図4は、半永続的CSI-RSベースの半永続的CSI報告の構成情報の構成プロセスの概略図である。
【0101】
図4に示されているように、第1のDCIは、DCI format 0_1またはDCI format 0_2情報であってよく、第1のDCIは、CSI要求(CSI Request)フィールドを含む。
【0102】
具体的に述べると、第1のDCIは、CSI報告をオンにするためのものである。より具体的には、第1のDCIは、CSI報告構成情報を指示することによってCSI報告をオンにする。換言すると、端末デバイスは、第1のDCIを受信し、第1のDCI内の指示を通じてCSI報告構成情報を得、CSI報告構成情報を得ることは、CSI報告がデフォルトでオンにされることを意味する。
【0103】
本出願のこの実施形態では、CSI報告をオンにすることが、CSI報告をトリガすることと呼ばれる場合もあることに留意されたい。表現の意味が同じである限り、この名称は本出願のこの実施形態で具体的に限定されない。
【0104】
具体的に述べると、CSI Requestフィールドは、コードポイントcodepointの構成を使用してPUSCH上半永続的報告トリガ状態リストsemiPersistentOnPUSCHTriggerStateList内のトリガ状態TriggerStateに関連付けられる。
【0105】
CSI Requestフィールドが最大6ビットを占有でき、上位層パラメータ報告トリガサイズ(reportTriggerSize)を使用して構成されることに留意されたい。6ビットは、semiPersistentOnPUSCH-TriggerStateList内の最大64種類のトリガ状態に関連付けら得、さらに、64種類のCSI報告構成情報に関連付けられ得る。
【0106】
限定ではなく一例では、CSI Requestフィールドが000000である6ビットを有する場合、対応する値は0であり得る。この場合、CSI Requestフィールドは、codepointによってsemiPersistentOnPUSCHTriggerStateList内のトリガ状態1 TriggerState 1に関連付けられ得る。semiPersistentOnPUSCHTriggerStateListにはビットの値とトリガ状態との対応関係が適用可能であることに留意されたい。
【0107】
具体的に述べると、semiPersistentOnPUSCHTriggerStateListの各TriggerStateに関連付けられたCSI報告構成情報のCSI報告構成識別子(CSI-ReportConfigId)は、CSI-ReportConfigIdを使用してCSI報告構成情報CSI-ReportConfigに関連付けられる。CSI-ReportConfigは、具体的には、CSI報告周期(ReportSlotConfig)、CSI報告時間領域オフセットリスト(reportSlotOffsetList)、CSI-RSリソース構成(CSI-RS resource Config)などを含む。
【0108】
具体的に述べると、第1のDCIは、時間領域リソース割り当て(Time domain resource assignment)フィールドをさらに含む。Time domain resource assignmentフィールドは、codepointの構成を使用して前述のreportSlotOffsetListのうちのいずれか1つを分離し、リスト内の値CSI報告の時間領域オフセットを決定する。任意に選べることとして、時間領域オフセットは、スロットにDCIが受信された後のn個のスロットを加えたものであってよく、そのスロットは、1回目のCSI報告が実行される時点である。
【0109】
前述のステップによると、以下のCSI報告構成情報を、すなわち、CSI報告の時間領域オフセット、CSI-RSリソース構成、およびCSI報告の報告周期を、得ることができる。
【0110】
CSI報告がPUCCH上での半永続的CSI報告である場合は、MAC-CEメッセージを使用してCSI報告がオンまたはトリガされる必要があることに留意されたい。任意に選べることとして、CSI報告構成情報は、MAC-CE情報を使用して指示される。
【0111】
本出願のこの実施形態では、PUSCH上でのCSI報告が説明のための一例として使用されることに留意されたい。本願のこの実施形態の方法ステップは、PUCCH上でのCSI報告にも適用され得る。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0112】
4.端末デバイスは、第1のDCIの構成に基づいてCSI報告を実行する。
【0113】
端末デバイスが、第1のDCIを使用して構成されたCSI報告構成情報内の時間領域オフセットに基づいて1回目のCSI報告を実行し、次いで、第1のDCIを使用して構成されたCSI報告構成情報内の報告周期に基づいてCSIを周期的に報告することを理解されたい。
【0114】
5.ネットワークデバイスは、CSI報告をオフにするために端末デバイスへ第2のDCIを送信する。
【0115】
6.ネットワークデバイスは、第2のMAC-CEメッセージを使用して、CSI-RS配信をオフにするために端末デバイスに通知する。
【0116】
図5は、半永続的CSI-RSベースの非周期的CSI報告の構成情報の構成プロセスの概略図である。図5に示されているように、非周期的CSI報告は、第3のDCIを使用してオンまたはトリガされ、具体的なステップは図3に示されているものと同様である。
【0117】
具体的に述べると、第3のDCIは、DCI format 0_1またはDCI format 0_2情報であってよく、第3のDCIもCSI Requestフィールドを含む。
【0118】
具体的に述べると、CSI Requestフィールドは、codepointの構成によって非周期的トリガ状態リストaperiodicTriggerStateList内のトリガ状態TriggerStateに関連付けられる。
【0119】
CSI Requestフィールドの具体的な説明が、図4に対応する説明と同様であることに留意されたい。本出願のこの実施形態において、詳細はここで再度説明しない。
【0120】
半永続的CSI報告の構成とは異なり、CSI Requestフィールドが000000である6ビットを有し、対応する値が0であり得る場合に、それがCSI報告が実行されないことを意味し、または、6ビットが000001であり、対応する値が1であり得る場合に、CSI Requestフィールドが、codepointによってaperiodicTriggerStateList内のトリガ状態1 TriggerState 1に関連付けられ得ることに特に留意されたい。
【0121】
TriggerStateを使用してCSI-ReportConfigIdに関連付けるプロセスが、図4に対応する説明と同様であることに留意されたい。本出願のこの実施形態において、詳細はここで再度説明しない。CSI-ReportConfigIdを使用してCSI-ReportConfigにCSI Requestフィールドが関連付けられ得ることに留意されたい。
【0122】
具体的に述べると、CSI-ReportConfigは、具体的には、CSI報告時間領域オフセットリスト(reportSlotOffsetList)、CSI-RSリソース構成リストCSI-RS-ResourceSetListなどを含む。図4に対応する説明と同様に、第3のDCIは、時間領域リソース割り当て(Time domain resource assignment)フィールドをさらに含み、Time domain resource assignmentフィールドは、codepointの構成を使用してreportSlotOffsetListのうちのいずれか1つを分離し、リスト内の値CSI報告の時間領域オフセットを決定する。
【0123】
具体的に述べると、TriggerStateは、リソース構成値ResourceSetをさらに含み、CSI-RS-ResourceSetList内のリソースがResourceSetを使用して関連付けられることは、今回のCSI報告のCSI-RSリソース構成CSI-RS-ResourceSetである。
【0124】
前述のステップによると、以下のCSI報告構成情報を、すなわち、CSI報告の時間領域オフセットとCSI-RSリソース構成を、得ることができる。
【0125】
いくつかの実施形態では、CSI報告構成情報に含まれる内容と構成プロセスとに基づいて、CSI報告のタイプが非周期的CSI報告であると決定できる。
【0126】
具体的に述べると、非周期的CSI報告は、CSI報告をオンにするための第3のDCIを使用してCSI報告が1回だけオンにされ、その後に周期的なCSI報告がないことを意味する。
【0127】
図3図4、および図5の関連する説明を参照して、半永続的CSI-RSリソース配信、半永続的CSI報告、および非周期的CSI報告が説明されている。以下では、非周期的CSI-RSリソース配信、周期的CSI-RSリソース配信、および周期的CSI報告について簡単に説明する。
【0128】
非周期的CSI-RSリソース配信が非周期的CSI報告と同様であり、これが、ネットワークデバイスが第3のMAC-CEメッセージを使用してCSI-RS配信を1回だけオンにし、その後に周期的なCSI-RS配信がないことを意味することを理解されたい。
【0129】
DCIまたはMAC-CEメッセージを使用して周期的CSI-RSリソース配信と周期的CSI報告がオンにされる必要がなく、予め設定された周期と予め設定された時間領域オフセットとに基づいて周期的な配信または報告が実行される必要があることを理解されたい。
【0130】
ダウンリンク制御情報を1回送信することによって、1つのCSI報告または1タイプのCSI報告のみをトリガまたはオンにすることができることは上記の説明から分かる。
【0131】
図6は、本出願の一実施形態によるCSI報告をトリガする方法の一例の概略図である。図6に示されているように、方法600は以下のステップを含む。
【0132】
S610:ネットワークデバイスは、端末デバイスへダウンリンク制御情報を送信する。
【0133】
相応に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報を受信する。
【0134】
具体的に述べると、ダウンリンク制御情報はN個のCSI報告をトリガするためのものであり、またはダウンリンク制御情報はN個のCSI報告をオンにするためのものであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0135】
換言すると、ダウンリンク制御情報は、複数のCSI報告をトリガするためのものである。
【0136】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告構成情報を指示し、N個のCSI報告構成情報は、N個のCSI報告と一対一に対応する。
【0137】
任意に選べることとして、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告構成情報を指示することは、N個のCSI報告がトリガまたはオンにされることを意味する。
【0138】
換言すると、端末デバイスは、ダウンリンク制御情報を受信し、ダウンリンク制御情報の指示に基づいて、N個のCSI報告構成情報を得る。これは、N個のCSI報告がデフォルトでトリガまたはオンにされることを意味する。さらに、CSI報告は、対応するCSI報告構成情報を使用して実行される。
【0139】
具体的に述べると、CSI報告構成情報の内容は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0140】
任意に選べることとして、N個のCSI報告構成情報の内容は互いに異なる。任意に選べることとして、N個のCSI報告構成情報の内容のうちの少なくともいずれか1つは異なる。
【0141】
具体的に述べると、報告周期は、上述した半永続的CSI報告の周期であってよい。
【0142】
任意に選べることとして、N個のCSI報告は、報告周期が異なる複数の半永続的CSI報告を含み得る。
【0143】
任意に選べることとして、報告周期を決定するステップは、上述した半永続的CSI報告の報告周期を決定するステップであってよい。
【0144】
任意に選べることとして、報告周期を決定するステップは、代わりに、リセットされる他の決定ステップであってもよい。
【0145】
任意に選べることとして、既存のプロトコルに対応して、報告周期は、ReportSlotConfigを使用して構成されてもよい。
【0146】
具体的に述べると、時間領域オフセットは、上述した半永続的CSI報告の時間領域オフセットであってよく、または時間領域オフセットは、上述した非周期的CSI報告の時間領域オフセットであってもよい。
【0147】
任意に選べることとして、時間領域オフセットを決定するステップは、上述した半永続的または非周期的CSI報告の時間領域オフセットを決定するステップであってよい。
【0148】
任意に選べることとして、時間領域オフセットを決定するステップは、代わりに、リセットされる他の決定ステップであってもよい。
【0149】
任意に選べることとして、既存のプロトコルに対応して、時間領域オフセットは、reportSlotOffsetを使用して構成されてもよい。
【0150】
具体的に述べると、測定リソースは、上述した半永続的CSI報告のCSI-RSリソース構成であってよく、または測定リソースは、上述した非周期的CSI報告のCSI-RSリソース構成であってもよい。
【0151】
任意に選べることとして、測定リソースを決定することは、上述した半永続的CSI報告または非周期的CSI報告のCSI-RSリソース構成を決定することであってよい。
【0152】
任意に選べることとして、測定リソースを決定するステップは、代わりに、リセットされる他の決定ステップであってもよい。
【0153】
任意に選べることとして、既存のプロトコルに対応して、測定リソースは、(半永続的CSI報告に対応する)CSI-RS resource Configまたは(非周期的CSI報告に対応する)CSI-RS-ResourceSetを使用して構成されてもよい。
【0154】
具体的に述べると、報告内容は、CSI報告の報告内容である。
【0155】
任意に選べることとして、CSI報告の報告内容の構成は、ダウンリンク制御情報内の1ビット報告内容指示フィールドを使用して完遂されてよい。
【0156】
任意に選べることとして、CSI報告の報告内容の構成は、ダウンリンク制御情報に関連付けられたトリガ状態内の1ビット報告内容指示フィールドを使用して完遂されてもよい。
【0157】
任意に選べることとして、CSI報告の報告内容の構成は、CSI-ReportConfigの他の構成でパラメータ、報告数reportQuantityを使用して構成されてもよい。具体的に述べると、reportQuantityが「cri-RI-PMI-CQI」に設定される場合は、端末デバイスがデフォルトで短期報告を実行し、報告内容はRI(Rank Indicator、ランク指示子)、PMI(Precoding Matrix Indicator、プリコーディング行列指示子)、およびCQI(Channel Quality Indicator、チャネル品質指示子)を含む。任意に選べることとして、報告内容はCRI(CSI-RS Resource Indicator、CSI-RSリソース指示子)をさらに含む。reportQuantityが「cri-PMI」に設定される場合は、端末デバイスがデフォルトで長期報告を実行し、報告内容はPMIである。任意に選べることとして、報告内容はCRIをさらに含む。
【0158】
限定ではなく例として、本出願のこの実施形態では、報告内容の名称の違いを反映するために、報告内容が異なる2タイプのCSI報告が長期CSI報告と短期CSI報告とそれぞれ呼ばれる(本書では2タイプの報告内容を説明のための一例として使用するが、3タイプ以上の報告内容がある場合は、別の名称もあり得る)。
【0159】
名称が単に説明と区別を容易にするためのものであり、名称が本出願のこの実施形態で限定されないことを理解されたい。
【0160】
本出願のこの実施形態では、長期半永続的CSI報告、短期半永続的CSI報告、および短期非周期的CSI報告を主に説明する。
【0161】
CSI報告の別の組み合わせもあり得ることを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0162】
任意に選べることとして、1ビット報告内容は、報告内容に対応する名称を指示できる。
【0163】
前述の例に対応して、1ビット報告内容指示フィールドは、CSI報告が長期であるか短期であるかを指示でき、端末デバイスはデフォルトで報告内容を決定する。
【0164】
例えば、報告内容指示フィールドに対応する1ビットの値が0である場合、それは長期報告を意味する。報告内容指示フィールドに対応する1ビットの値が1である場合、それは短期報告を意味する。端末デバイスは、長期および短期に対応する報告内容に基づいて報告を行う。
【0165】
任意に選べることとして、1ビット報告内容指示フィールドは、CSI報告の具体的な報告内容を指示できる。
【0166】
先行するCSI報告の一部の報告内容が後のCSI報告のための基本情報を提供できるため、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成またはチャネル再構成の精度が向上することに留意されたい。
【0167】
本出願のこの実施形態では、長期CSI報告の報告内容が、短期CSI報告のための測定情報を提供するように優先的に設定される。
【0168】
したがって、いくつかの実装では、短期CSI報告のための基本情報を提供するために、時間領域オフセットを構成することによって、長期CSI報告の報告時点が短期CSI報告の報告時点より早くなるように設定される。
【0169】
例えば、DCIが長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告の両方を同時にトリガする場合、ネットワークデバイスは、構成中に、短期半永続的CSI報告の時間領域オフセットに満たない長期半永続的CSI報告の時間領域オフセットを構成する。
【0170】
別の例として、DCIが長期半永続的CSI報告と短期非周期的CSI報告の両方を同時にトリガする場合、ネットワークデバイスは、構成中に、短期非周期的CSI報告の時間領域オフセットに満たない長期半永続的CSI報告の時間領域オフセットを構成する。
【0171】
任意に選べることとして、半永続的CSI報告の場合、長期とは、長期半永続的CSI報告の報告周期が長いことを意味し得、短期とは、短期半永続的CSI報告の報告周期が短いことを意味し得る。
【0172】
任意に選べることとして、長期とは、代わりに、報告内容が長期的に測定される必要があることを意味し得る。任意に選べることとして、報告内容のために測定される必要がある測定量は、ゆっくりと変化し得る。短期とは、代わりに、報告内容が短期的に測定される必要があることを意味し得る。任意に選べることとして、報告内容のために測定される必要がある測定量は、速やかに変化し得る。
【0173】
したがって、長期に対応する報告内容は、長期間に1回報告される必要があり、短期に対応する報告内容は、短期間に1回報告される必要がある。
【0174】
周期に対応して、長期または短期の長短が相対的であり得ることに留意されたい。
【0175】
例えば、長期と短期が半永続的CSI報告の報告周期に対応する場合は、周期閾値が設定される。半永続的CSI報告の報告周期が周期閾値を超える場合は、周期が長い。半永続的CSI報告の報告周期が閾値を超えないか閾値に等しい場合は、周期が短い。
【0176】
限定ではなく例として、報告内容指示フィールドは、報告内容を決定するために報告数reportQuantityの構成と組み合わされてよい。
【0177】
例えば、空間周波数ジョイントベースのCJT(Coherent Joint Transmission、コヒーレントジョイント送信)送信ソリューションの場合、reportQuantityが「cri-RI-PMI-CQI」に設定され、長期CSI報告を指示する場合は、端末デバイスが空間周波数ジョイントベースに関する情報を報告し、reportQuantityが「cri-RI-PMI-CQI」に設定され、短期CSI報告を指示する場合は、端末デバイスが重畳係数情報を報告する。
【0178】
例えば、空間周波数ジョイントベースに関する情報が長期CSI報告で報告される場合、短期CSI報告は、長期CSI報告で報告される空間周波数ジョイントベースをもとにして重畳係数情報を得て報告するので、報告される重畳係数はより正確になる。
【0179】
本出願のこの実施形態で提供される方法によると、長期CSI報告と短期CSI報告の両方が同時にトリガまたはオンにされると、先に報告される長期CSIの報告内容が短期CSI報告のための情報をいくつか提供できる。任意に選べることとして、その情報は基本情報であり、その結果、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成またはチャネル再構成の精度が向上する。
【0180】
本出願のこの実施形態において、図3図4、および図5で説明されているCSI報告構成を決定するステップが、本出願のこの実施形態の解決策を達成するための改善の基礎として使用されることに留意されたい。本出願は、解決策を説明するための一例としてこれを使用する。
【0181】
本出願のこの実施形態の解決策が達成され得る限りは、CSI報告の報告構成を決定する他のリセットされるステップが本出願のこの実施形態の保護範囲内にあることを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態で具体的に限定されない。
【0182】
限定ではなく例として、Nが2である場合は、2つのCSI報告がそれぞれ長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告であると仮定する。
【0183】
以下では、図7を参照し、一例を使用して本出願のこの実施形態の解決策を説明する。
【0184】
図7は、本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告を構成するプロセスの一例の概略図である。図7に示されているように、このプロセスは以下のステップを含む。
【0185】
このプロセスは、CSI報告をオフにするためのダウンリンク制御情報をさらに含むので、プロセスの説明において、CSI報告をオンまたはトリガするためのダウンリンク制御情報は、方法600に含まれるダウンリンク制御情報であり、これは、第1のダウンリンク制御情報に限定され、任意に選べることとして、第1のDCIである。CSI報告をオフにするためのダウンリンク制御情報は、第2のダウンリンク制御情報に限定され、任意に選べることとして、第2のDCIである。
【0186】
1.ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを使用して端末デバイスへCSI-RSまたはCSI報告の構成情報を送信する。
【0187】
このステップの詳細な説明については、図3のステップ1を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0188】
2.ネットワークデバイスは、第1のMAC-CEメッセージを使用して、CSI-RSを配信するために端末デバイスに通知し、第1のMAC-CEメッセージの構成に基づいてCSI-RSリソースを配信する。
【0189】
このステップの詳細な説明については、図3のステップ2を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0190】
3.ネットワークデバイスは、第1のダウンリンク制御情報を使用して、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告の両方を実行するように端末デバイスをトリガする。
【0191】
ネットワークデバイスが、端末デバイスへ第1のダウンリンク制御情報を送信している間に、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告の両方を実行するように端末デバイスをトリガすることに留意されたい。
【0192】
図7では、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告のその時間領域オフセットは異なる。具体的に述べると、1回目の長期半永続的CSI報告の報告時点は、1回目の短期半永続的CSI報告の報告時点より早い。
【0193】
任意に選べることとして、長期半永続的CSI報告の時間領域オフセットは、短期半永続的CSI報告の時間領域オフセットに満たない。
【0194】
4.端末デバイスは、CSI測定結果に基づいて長期半永続的CSI報告を実行する。
【0195】
5.端末デバイスは、CSI測定結果に基づいて短期半永続的CSI報告を実行する。
【0196】
図7に示されているように、端末デバイスは、測定結果に基づいて長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告を別々に実行する。
【0197】
任意に選べることとして、長期半永続的CSI報告の報告周期は、短期半永続的CSI報告の報告周期より大きい。
【0198】
ステップ3において、ネットワークデバイスが、第1のダウンリンク制御情報を使用して、長期半永続的CSI報告と短期非周期的CSI報告を実行するように端末デバイスをトリガする場合、このステップでは、端末デバイスが、測定結果と長期半永続的CSI報告の報告周期とに基づいて長期半永続的CSI報告を周期的に実行し、短期非周期的CSI報告が、ステップ3でトリガされたときに一度だけ報告され、このステップでは周期的に報告されないことを理解されたい。
【0199】
図7がN個のCSI報告の組み合わせを提供することを理解されたい。別の組み合わせでは、このプロセスを参照して適応報告を実行することもできる。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0200】
6.ネットワークデバイスは、端末デバイスへ第2のダウンリンク制御情報を送信して、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告の両方をオフにする。
【0201】
7.ネットワークデバイスは、第2のMAC-CEメッセージを使用してCSI-RS配信をオフにする。
【0202】
表1を参照されたい。N個のCSI報告のタイプがCSI-RS配信のタイプと一致し得る限りは、このステップにおけるCSI-RS配信は半永続的でなくてよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0203】
以下では、ダウンリンク制御情報がN個のCSI報告をどのようにトリガするか、またはダウンリンク制御情報がN個のCSI報告の報告構成をどのように指示するかを詳細に説明する。
【0204】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報内にN個の指示情報を設定する。N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0205】
任意に選べることとして、N個の指示情報がトリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応することは、N個の指示情報が1つのトリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応することであってよい。
【0206】
任意に選べることとして、N個の指示情報がトリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応することは、N個の指示情報がN個のトリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応することであってもよい。
【0207】
具体的に述べると、N個の指示情報は、N個のトリガ状態リストに対応し、N個の指示情報の各指示情報は、対応するトリガ状態リスト内の1つのトリガ状態に対応する。
【0208】
トリガ状態リストが、前述のsemiPersistentOnPUSCHTriggerStateListであってよく、または前述のaperiodicTriggerStateListであってもよく、またはリセットされるトリガ状態リストTriggerStateListであってもよいことに留意されたい。
【0209】
トリガ状態が、前述のTriggerStateであってよく、またはリセットされるトリガ状態であってもよいことに留意されたい。
【0210】
本出願のこの実施形態は、既存のプロトコルに最小限の変更が行われる解決策が使用される一例を用いて説明する。しかしながら、これは本出願のこの実施形態で限定されない。
【0211】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各指示情報は、1つのCSI要求指示フィールドを含んでよい。
【0212】
CSI要求指示フィールドが、前述のCSI Requestフィールドの設定と同じであってよく、またはリセットされる指示フィールドであってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0213】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各指示情報は、時間領域オフセット指示フィールドをさらに含む。
【0214】
時間領域オフセット割り当てフィールドが、前述のTime domain resource assignmentフィールドの設定と同じであってよく、または時間領域オフセット割り当てフィールドが、リセットされる指示フィールドであってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0215】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各指示情報は、報告内容指示フィールドをさらに含む。
【0216】
具体的に述べると、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示し、または報告内容指示フィールドは、CSI報告が長期であるか短期であるかを指示する。長期と短期の意味については、前述の説明を参照されたく、ここでは詳細を再度説明しない。
【0217】
任意に選べることとして、報告内容指示フィールドはさらにトリガ状態に含まれてよい。
【0218】
以下では、図8、ならびに図9Aおよび図9Bを参照して、N個の指示情報がN個のCSI報告構成情報をどのように指示するか、またはN個のCSI報告をどのようにトリガするかを説明する。
【0219】
Nが2に等しい一例を説明に用いる。
【0220】
Nが2より大きい場合に、Nが2に等しいステップを参照して説明を行えることに留意されたい。本出願のこの実施形態では詳細を再度説明しない。
【0221】
図8は、本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告を構成するプロセスの一例の概略図である。
【0222】
図9A図9Bは、本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期非周期的CSI報告を構成するプロセスの一例の概略図である。
【0223】
図8、ならびに図9Aおよび図9Bに示されているように、具体的には、それぞれの指示情報を使用してCSI報告の報告構成を決定するプロセスは、図3図4、および図5の説明と同様である。
【0224】
具体的に述べると、トリガ状態リスト内のトリガ状態TriggerStateは、それぞれの指示情報内のCSI Requestフィールドのcodepoint構成に関連付けられる。任意に選べることとして、トリガ状態リストは、semiPersistentOnPUSCHTriggerStateListであってよい。TriggerStateは、1つのCSI-ReportConfigに関連付けられ、Time domain resource assignmentと協働して、半永続的CSI報告の構成情報を、具体的には、ReportSlotConfig、ReportSlotOffset、およびCSI-RS ResourceConfigを、決定する。
【0225】
あるいは、トリガ状態リスト内のトリガ状態TriggerStateは、それぞれの指示情報内のCSI Requestフィールドのcodepoint構成に関連付けられる。任意に選べることとして、トリガ状態リストは、aperiodicOnPUSCHTriggerStateListであってよい。TriggerStateは、1つのCSI-ReportConfigに関連付けられ、Time domain resource assignmentフィールドと各CSI Requestに関連付けられたTriggerState内のResourceSetと協働して、非周期的CSI報告の構成情報を、具体的には、ReportSlotOffsetとCSI-RS-ResourceSetとを、決定する。
【0226】
任意に選べることとして、それぞれの指示情報内の、またはそれぞれの指示情報に対応する、TriggerStateは、報告内容指示フィールドをさらに含む。
【0227】
報告内容指示フィールドがCSI-TypeIndicateであってよいことを理解されたい。
【0228】
任意に選べることとして、報告内容指示フィールドは、CSI-RequestおよびTime domain resource assignmentフィールドとは無関係であってよい。
【0229】
任意に選べることとして、報告内容指示フィールドは、代わりに、Time domain resource assignment情報に含まれてよく、Time domain resource assignment情報において新たに追加された1ビットである。
【0230】
前述のステップは、N個の指示情報の各々に対応するCSI報告構成情報を決定するために繰り返される。
【0231】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報内に1つの指示情報を設定する。1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応する。トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、またはトリガ状態セットは、N個の縦続トリガ状態を含む。
【0232】
1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0233】
トリガ状態リストが、前述のsemiPersistentOnPUSCHTriggerStateListであってよく、または前述のaperiodicTriggerStateListであってもよく、またはリセットされるトリガ状態リストTriggerStateListであってもよいことに留意されたい。トリガ状態リストは、複数のトリガ状態セットを含み、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含む。
【0234】
任意に選べることとして、トリガ状態セットは、TriggerStatePairであってよく、またはリセットされる別の名称であってよい。
【0235】
N個のトリガ状態が縦続されていると見なされ得ることが、トリガ状態セットが仮想であり、実際にはN個の縦続トリガ状態であることであることに留意されたい。トリガ状態は、前述のTriggerStateであってよく、またはリセットされるトリガ状態であってもよい。
【0236】
本出願のこの実施形態は、既存のプロトコルに最小限の変更が行われる解決策が使用される一例を用いて説明する。しかしながら、これは本出願のこの実施形態で限定されない。
【0237】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、CSI要求指示フィールドを含んでよい。
【0238】
CSI要求指示フィールドが、前述のCSI Requestフィールドの設定と同じであってよく、またはリセットされる指示フィールドであってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0239】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドをさらに含んでよい。
【0240】
N個の時間領域オフセット指示フィールドが、N個のCSI報告と一対一に対応し、N個のCSI報告の時間領域オフセットをそれぞれ指示することに留意されたい。
【0241】
具体的に述べると、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、N個のReportSlotOffsetListsまたはリセットされる別の時間領域オフセットリスト内の値をそれぞれ指示する。
【0242】
任意に選べることとして、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、1つの指示情報に関連付けられたトリガ状態セットに含まれてよい。
【0243】
任意に選べることとして、1つの指示情報に関連付けられたN個のトリガ状態の各々は、時間領域オフセット指示フィールドを含んでよく、時間領域オフセット指示フィールドは、時間領域オフセット指示フィールドに対応するCSI報告の時間領域オフセットを指示する。
【0244】
任意に選べることとして、N個のCSI報告において最小時間領域を有するCSI報告の時間領域オフセットのみが構成される必要があり、他のCSIは、順次の時間領域オフセットに基づいてxスロット後方に順次シフトされる。
【0245】
任意に選べることとして、N個のCSI報告に対応する時間領域オフセットは、デフォルトであってよく、時間領域オフセット指示フィールドによって指示される必要はない。任意に選べることとして、1つの指示情報は、N-1個の相対時間領域オフセット指示フィールド(フィールド)を含んでよい。相対時間領域オフセット指示フィールドは、1つのCSI報告に対するN-1個(個)CSI報告の時間領域オフセットを指示する。1つのCSI報告の時間領域オフセットは、1つの時間領域オフセット指示フィールドによって指示される。換言すると、1つの指示情報は、1つのCSI報告の時間領域オフセットのみを指示し、別のCSI報告の時間領域オフセットは、1つのCSI報告の時間領域オフセットに対する相対値である。
【0246】
限定ではなく例として、ダウンリンク制御情報が、2つのCSI報告を指示する場合、具体的には、1つの長期CSI報告と1つの短期CSI報告を指示する場合、長期CSI報告は、短期CSI報告より早くなるように設定されてよく、相対時間領域オフセット指示フィールドが設定され、相対時間領域オフセット指示フィールドは2ビットであってよい。加えて、相対時間領域オフセット指示リストが設定され、このリストはCSI報告構成に含まれてよく、リスト内の要素は{X0、X1、X2、X3}であってよい。相対時間領域オフセット指示フィールドのビット値が11である場合、指示リスト内の値X3は、短期CSI報告と長期CSI報告との時間領域オフセット差がX3であることを、換言すると、短期CSI報告の時間領域オフセットが長期CSI報告の時間領域オフセットより大きいX3であることを、意味する。
【0247】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドをさらに含んでよい。N個の報告内容指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、N個のCSI報告の報告内容をそれぞれ指示する。
【0248】
任意に選べることとして、N個の報告内容指示フィールドは、1つの指示情報に関連付けられたトリガ状態セットに含まれてよい。
【0249】
任意に選べることとして、1つの指示情報に関連付けられたN個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含んでよく、報告内容指示フィールドは、報告内容指示フィールドに対応するCSI報告の報告内容を別々に指示する。
【0250】
以下では、図10および図11を参照して、1つの指示情報がN個のCSI報告構成情報をどのように指示するか、またはN個のCSI報告をどのようにトリガするかを説明する。
【0251】
Nが2に等しい一例を説明に用いる。
【0252】
Nが2より大きい場合に、Nが2に等しいステップを参照して説明を行えることに留意されたい。本出願のこの実施形態では詳細を再度説明しない。
【0253】
図10は、本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期半永続的CSI報告を構成するプロセスの別の例の概略図である。
【0254】
図11は、本出願の一実施形態による、長期半永続的CSI報告と短期非周期的CSI報告を構成するプロセスの別の例の概略図である。
【0255】
図10および図11に示されているように、以下では、図3図4、および図5を参照してこの実施形態を説明する。
【0256】
具体的に述べると、1つの指示情報内のCSI Requestフィールドのcodepoint構成は、トリガ状態リストTriggerStateList内のトリガ状態セットに関連付けられ、トリガ状態セットはTriggerStatePairであってよい。トリガ状態セットはN個のTriggerStateを含み、N個のTriggerStateはN個のCSI報告と一対一に対応する。それぞれのTriggerStateは1つのCSI-ReportConfigに関連付けられ、様々なタイプの報告が構成され得る。例えば、TriggerState Pairの一方のTriggerStateは、半永続的CSI報告のCSI-ReportConfigに関連付けられ、他方のTriggerStateは、非周期的CSI報告のCSI-ReportConfigに関連付けられる。
【0257】
ReportSlotConfigやCSI-RS ResourceConfigなどの半永続的CSI報告のいくつかの構成情報は、半永続的CSI報告のCSI-ReportConfigを使用して決定され得る。
【0258】
CSI-RS-ResourceSetなどの非周期的CSI報告のいくつかの構成情報は、半周期的CSI報告のCSI-ReportConfigを使用して決定され得る。
【0259】
半永続的CSI報告または非周期的CSI報告に対応する各CSI-ReportConfigは、1つのReportSlotOffsetListに対応する。現在、2つのReportSlotOffsetListが対応している必要があり、1つの指示情報がリセットされる必要がある。
【0260】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、2つの時間領域オフセット指示フィールドを含むように設定されてよく、2つの時間領域オフセット指示フィールドは、2つのCSI報告にそれぞれ対応するReportSlotOffsetを得るために、2つのReportSlotOffsetListにそれぞれ対応する。
【0261】
任意に選べることとして、1つの指示情報に対応する1つのトリガ状態セットは、2つの時間領域オフセット指示フィールドを含むように設定されてよく、2つの時間領域オフセット指示フィールドは、N個のCSI報告にそれぞれ対応するReportSlotOffsetを得るために、2つのReportSlotOffsetListにそれぞれ対応する(図示せず)。
【0262】
任意に選べることとして、1つの指示情報に対応するN個のトリガ状態の各々は、時間領域オフセット指示フィールドを含むように設定されてよく、時間領域オフセット指示フィールドは、時間領域オフセット指示フィールドに対応するReportSlotOffsetを指示する。
【0263】
任意に選べることとして、報告内容がさらに指示される必要がある。
【0264】
したがって、1つの指示情報はリセットされる必要がある。
【0265】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、2つの報告内容指示フィールドを含むように設定されてよく、2つの報告内容指示フィールドは、2つのCSI報告の報告内容をそれぞれ指示する。
【0266】
任意に選べることとして、指示情報に対応する1つのトリガ状態セットは、2つの報告内容指示フィールドを含むように設定されてよく、2つの報告内容指示フィールドは、2つのCSI報告の報告内容をそれぞれ指示する(図示せず)。
【0267】
任意に選べることとして、1つの指示情報に対応する2つのトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含むように設定されてよく、報告内容指示フィールドは、2つのCSI報告の報告内容をそれぞれ指示する。
【0268】
図10および図11の例において、報告内容指示情報は、半永続的CSI報告が長期であり、非周期的CSI報告が短期であることを指示する。
【0269】
S620:端末デバイスは、N個のCSI報告構成情報に基づいてN個のCSI報告を実行する。
【0270】
具体的に述べると、端末デバイスは、構成されたCSI-RSリソースに基づいて測定を実行し、次いで、CSI報告構成情報に基づいてCSI報告を実行する。
【0271】
本出願のこの実施形態で提供されるチャネル状態情報CSI報告をトリガする方法では、ダウンリンク制御情報を使用して複数のCSI報告がトリガされるので、ある期間内に端末デバイスはより多くのCSIをネットワークデバイスに報告でき、ネットワークデバイスは複数のCSI報告に基づいてプリコーディング行列の再構成を決定できるため、プリコーディング行列の再構成はより正確になり、システム性能が向上する。場合によっては、先行するCSI報告が後のCSI報告のための基本情報を提供できるため、ネットワークデバイスによって行われるプリコーディング行列再構成はより正確になる。
【0272】
図12は、本出願の一実施形態によるコードブック構成方法の一例の概略図である。
【0273】
FDDアップリンクおよびダウンリンクチャネルは完全には相反性ではないが、FDDアップリンクおよびダウンリンクチャネルの情報の一部が相反性であることに留意されたい。
【0274】
例えば、角度の相反性と遅延の相反性である。
【0275】
したがって、ネットワークデバイスは、アップリンクチャネルに対してチャネル推定を実行し、推定アップリンクチャネル情報に基づいて、例えば、ダウンリンクチャネルの角度情報および遅延情報に基づいて、ダウンリンクチャネルの事前情報の一部を得ることができ、得られた角度情報と遅延情報をダウンリンクチャネルのパイロットにロードし、ダウンリンクチャネルを再構成するためにネットワークデバイスによって必要とされる補足情報を測定しフィードバックするように端末デバイスに通知することができる。
【0276】
端末デバイスの処理の複雑さを抑制するため、端末デバイスは、端末デバイスによってサポートされるコードブックタイプをネットワークデバイスに報告する。ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告されたコードブックタイプに基づいて端末デバイスのために対応するコードブック構成情報を構成する。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたコードブック構成情報に基づいて測定を行い、対応するチャネル状態情報をフィードバックする。
【0277】
最後に、ネットワークデバイスは、端末デバイスによってフィードバックされたチャネル状態情報に基づいて、ダウンリンクサービスデータを送信するために使用されるコーディング行列を再構成する。現在、端末デバイスによってサポートされるコードブックタイプはcodebook1、codebook2、およびcodebook3であり、端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるコードブック組み合わせリストは{codebook1、codebook2、codebook3}であってよい。それぞれのコードブックの組み合わせについて、端末デバイスによって報告される情報リストは、それぞれのコードブックの組み合わせに関連する三元情報リスト{各リソースの最大ポート数、最大リソース数、および最大総ポート数}をさらに含む。端末デバイスによってネットワークデバイスに現在報告されているコードブックタイプは、
type1SP-Type2-null-r16
type1SP-Type2PS-null-r16
type1SP-eType2R1-null-r16
type1SP-eType2R2-null-r16
type1SP-eType2R1PS-null-r16
type1SP-eType2R2PS-null-r16
type1SP-Type2-Type2PS-r16
type1MP-Type2-null-r16
type1MP-Type2PS-null-r16
type1MP-eType2R1-null-r16
type1MP-eType2R2-null-r16
type1MP-eType2R1PS-null-r16
type1MP-eType2R2PS-null-r16
type1MP-Type2-Type2PS-r16
を含む。
【0278】
type1SPは、3GPP(登録商標、以下同様) TS 38.214のtype1 single-panelのコードブックタイプを表す。
【0279】
type1MPは、3GPP TS 38.214のtype1 Multi-panelのコードブックタイプを表す。
【0280】
eType2R1は、3GPP TS 38.214のEnhanced TypeIIのコードブックタイプを表す。この場合、Rの値は1である。
【0281】
eType2R2は、3GPP TS 38.214のEnhanced TypeIIのコードブックタイプを表す。この場合、Rの値は2である。
【0282】
Type2PSは、3GPP TS 38.214のTypeII Port Selectionのコードブックタイプを表す。
【0283】
eType2R1PSは、3GPP TS 38.214のEnhanced TypeII Port Selectionのコードブックタイプを表し、Rの値は1である。
【0284】
eType2R2PSは、3GPP TS 38.214のEnhanced TypeII Port Selectionのコードブックタイプを表し、Rの値は2である。
【0285】
前述のコードブックの具体的な意味については、関連するプロトコルの説明を参照するべきであることに留意されたい。本出願では詳細をここで説明しない。
【0286】
しかしながら、前述のコードブックタイプは、角度および遅延の相反性を考慮しない。したがって、端末デバイスによって行われる測定をより簡単にするため、角度と遅延との相反性のコードブックタイプが追加される必要がある。
【0287】
図12に示されているように、方法1200は以下を含む。
【0288】
S1210:端末デバイスは、ネットワークデバイスへコードブック組み合わせリストを送信する。
【0289】
具体的に述べると、コードブック組み合わせリストは、第1のタイプのコードブックを含む。
【0290】
具体的に述べると、第1のタイプのコードブックは、角度・遅延相反性に基づく。
【0291】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのコードブックを含むコードブック組み合わせリストは、以下の形式であってよい。
type1SP-FeType2M2R2-null
type1SP-eType2R1-FeType2M2R2
type1SP-eType2R2-FeType2M2R2
type1MP-FeType2M2R2-null
type1MP-eType2R1-FeType2M2R2
type1MP-eType2R2-FeType2M2R2
type1SP-FeType2M2R1-null
type1SP-eType2R1-FeType2M2R1
type1SP-eType2R2-FeType2M2R1
type1MP-FeType2M2R1-null
type1MP-eType2R1-FeType2M2R1
type1MP-eType2R2-FeType2M2R1
type1SP-FeType2M1R1-null
type1SP-eType2R1-FeType2M1R1
type1SP-eType2R2-FeType2M1R1
type1MP-FeType2M1R1-null
type1MP-eType2R1-FeType2M1R1
type1MP-eType2R2-FeType2M1R1
type1SP-FeType2M1R2-null
type1SP-eType2R1-FeType2M1R2
【0292】
FeType2M1は、角度・遅延相反性ベースのR17コードブックを表す。この場合、Mの値は1である。
【0293】
FeType2M2は、角度・遅延相反性ベースのR17コードブックを表す。この場合、Mの値は2である。
【0294】
FeType2M2R2は、角度・遅延相反性ベースのR17コードブックを表す。この場合、Mの値は2であり、Rの値は2である。
【0295】
MとRは、端末デバイスの処理の複雑さに影響を与えるパラメータである。
【0296】
前述の例のコードブック組み合わせリストが、MおよびRの値を反映し、それぞれのコードブックの組み合わせについて端末デバイスによって報告される情報リストが、それぞれのコードブックの組み合わせに関連する三元情報リスト{各リソースの最大ポート数、最大リソース数、最大総ポート数}をさらに含むことに留意されたい。
【0297】
いくつかの実施形態では、コードブック組み合わせリストはRの値を含まなくてよく、端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるRの値は、端末デバイスによって報告されるそれぞれのコードブックの組み合わせに関連する情報リストに含まれてよく、換言すると、Rに関する情報が元の三元情報リストに追加されて、四元情報リストが生成される。
【0298】
四元情報リストは、{各リソースの最大ポート数、最大リソース数、最大総ポート数、Rの値}であってよい。
【0299】
具体的に述べると、Rは、各サブバンドCQIに対応するサブバンドPMIの数を表す。
【0300】
例えば、Rは
【数1】
とすることができ、ここで、DはCSI-RSの密度を表し、
【数2】
はサブバンドCQIに含まれるPRBの数を表す。Rの値は1または2であり得る。
【0301】
S1220:ネットワークデバイスは、端末デバイスへコードブック構成情報を送信する。
【0302】
S1230:端末デバイスは、コードブック構成情報に基づいてネットワークデバイスにチャネル状態情報をフィードバックする。
【0303】
具体的に述べると、コードブック構成情報は、コードブック組み合わせリストに基づいてネットワークデバイスによって決定される。
【0304】
具体的に述べると、端末デバイスは、コードブック構成情報に基づいて、ネットワークデバイスにチャネル状態情報をフィードバックする。
【0305】
本出願のこの実施形態で提供される方法では、端末デバイスがネットワークデバイスにコードブック組み合わせリストをフィードバックするときに、角度・遅延相反性に基づいて端末デバイスがR17コードブックをサポートできることを考慮して、コードブック組み合わせリストにR17コードブックが新たに追加されてよく、その結果、ネットワークデバイスは端末のために対応するコードブック構成情報を構成し、その結果、端末デバイスはR17コードブックをサポートできる。
【0306】
図13は、本出願の一実施形態による通信装置の一例である。図13に示されているように、通信装置1300は、トランシーバユニット1310と処理ユニット1320とを含む。
【0307】
いくつかの実施形態では、通信装置1300は、前述の方法のいずれか1つで端末デバイスの機能を実施するように構成されてよい。例えば、通信装置1300は、端末デバイスに相当し得る。
【0308】
通信装置1300は、端末デバイスであってよく、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行されるステップを実行する。トランシーバユニット1310は、通信を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行される送信および/または受信動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。処理ユニット1320は、前述の方法の実施形態で処理動作を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行される処理動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。
【0309】
任意に選べることとして、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶ユニット1330(図13には示されていない)をさらに含んでよい。
【0310】
詳細については、以下の説明を参照されたい。
【0311】
トランシーバユニット1310は、ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を受信するように構成される。
【0312】
処理ユニット1320は、N個のCSI報告の構成情報を決定するように構成される。
【0313】
トランシーバユニット1310はさらに、N個のCSI報告構成情報に基づいてN個のCSI報告を実行するように構成される。
【0314】
具体的に述べると、ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、N個のCSI報告は、ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応する。
【0315】
具体的に述べると、Nは1より大きい正の整数である。
【0316】
任意に選べることとして、N個のCSI報告構成情報は互いに異なる。
【0317】
具体的に述べると、CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0318】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0319】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0320】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各々に対応するトリガ状態は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0321】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含む。1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含む。1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0322】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、N個の報告内容指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0323】
任意に選べることとして、1つの指示情報に対応するN個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の内容を指示する。
【0324】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告のための時間領域オフセットを指示する。
【0325】
いくつかの実施形態では、通信装置1300は、前述の方法のいずれか1つでネットワークデバイスの機能を実施するように構成されてよい。例えば、通信装置1300は、ネットワークデバイスに相当し得る。
【0326】
通信装置1300は、ネットワークデバイスであってよく、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行されるステップを実行する。トランシーバユニット1310は、通信を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行される送信および/または受信動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。処理ユニット1320は、前述の方法の実施形態で処理動作を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行される処理動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。
【0327】
任意に選べることとして、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶ユニット1330(図13には示されていない)をさらに含んでよい。
【0328】
詳細については、以下の説明を参照されたい。
【0329】
処理ユニット1320は、ダウンリンク制御情報を決定するように構成される。
【0330】
トランシーバユニット1310は、端末デバイスへダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
【0331】
トランシーバユニット1310はさらに、N個のCSI報告構成情報に基づいて端末デバイスによって実行されるN個のCSI報告を受信するように構成される。
【0332】
具体的に述べると、ダウンリンク制御情報は、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、N個のCSI報告は、ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応する。
【0333】
具体的に述べると、Nは1より大きい正の整数である。
【0334】
任意に選べることとして、N個のCSI報告構成情報は互いに異なる。
【0335】
具体的に述べると、CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0336】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0337】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0338】
任意に選べることとして、N個の指示情報の各々に対応するトリガ状態は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0339】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含む。1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含む。1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する。
【0340】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の報告内容指示フィールドを含み、N個の報告内容指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、報告内容指示フィールドは、CSI報告の報告内容を指示する。
【0341】
任意に選べることとして、1つの指示情報に対応するN個のトリガ状態の各々は、報告内容指示フィールドを含み、報告内容指示フィールドは、CSI報告の内容を指示する。
【0342】
任意に選べることとして、1つの指示情報は、N個の時間領域オフセット指示フィールドを含み、N個の時間領域オフセット指示フィールドは、N個のCSI報告と一対一に対応し、時間領域オフセット指示フィールドは、CSI報告のための時間領域オフセットを指示する。
【0343】
いくつかの実施形態では、通信装置1300は、前述の方法のいずれか1つで端末デバイスの機能を実施するように構成されてよい。例えば、通信装置1300は、端末デバイスに相当し得る。
【0344】
通信装置1300は、端末デバイスであってよく、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行されるステップを実行する。トランシーバユニット1310は、通信を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行される送信および/または受信動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。処理ユニット1320は、前述の方法の実施形態で処理動作を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行される処理動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。
【0345】
任意に選べることとして、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶ユニット1330(図13には示されていない)をさらに含んでよい。
【0346】
詳細については、以下の説明を参照されたい。
【0347】
処理ユニット1320は、コードブック組み合わせリストを決定するように構成される。
【0348】
トランシーバユニット1310は、ネットワークデバイスへコードブック組み合わせリストを送信するように構成される。
【0349】
トランシーバユニット1310はさらに、コードブック組み合わせリストに基づいてネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信するように構成される。
【0350】
具体的に述べると、コードブック組み合わせリストは、第1のタイプのコードブックを含み、第1のタイプのコードブックは、角度・遅延相反性に基づく。
【0351】
具体的に述べると、コードブック構成情報は、チャネル測定情報をフィードバックするために装置1300によって使用される。
【0352】
いくつかの実施形態では、通信装置1300は、前述の方法のいずれか1つでネットワークデバイスの機能を実施するように構成されてよい。例えば、通信装置1300は、ネットワークデバイスに相当し得る。
【0353】
通信装置1300は、ネットワークデバイスであってよく、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行されるステップを実行する。トランシーバユニット1310は、通信を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行される送信および/または受信動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。処理ユニット1320は、前述の方法の実施形態で処理動作を実行する際に、例えば、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行される処理動作を実行する際に、通信装置1300を支援するように構成されてよい。
【0354】
任意に選べることとして、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶ユニット1330(図13には示されていない)をさらに含んでよい。
【0355】
詳細については、以下の説明を参照されたい。
【0356】
トランシーバユニット1310は、端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストを受信するように構成される。
【0357】
処理ユニット1320は、コードブック構成情報を決定するように構成される。
【0358】
トランシーバユニット1310はさらに、端末デバイスへコードブック構成情報を送信するように構成される。
【0359】
具体的に述べると、コードブック組み合わせリストは、第1のタイプのコードブックを含み、第1のタイプのコードブックは、角度・遅延相反性に基づく。
【0360】
具体的に述べると、コードブック構成情報は、チャネル測定情報をフィードバックするために端末デバイスによって使用される。
【0361】
図14は、本出願の一実施形態による信号送信の装置1400の一例である。
【0362】
図14に示されているように、装置1400は、トランシーバ1410と、プロセッサ1420と、メモリ1430とを含み得る。メモリ1430は、命令を記憶するように構成される。
【0363】
プロセッサ1420は、メモリ1430に結合され、本出願の前述の実施形態で提供される方法を実行するために、メモリに記憶された命令を実行するように構成される。
【0364】
具体的に述べると、装置1400内のトランシーバ1410は、装置1300内のトランシーバユニット1310に相当し得、通信装置1400内のプロセッサ1420は、通信装置1300内の処理ユニット1320に相当し得る。
【0365】
前述のメモリ1430とプロセッサ1420が、1つの処理装置に一体化されてもよいことを理解されたい。プロセッサ1420は、前述の機能を実施するために、メモリ1430に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。具体的な実装時に、メモリ1430は、プロセッサ1420に統合されてよく、またはプロセッサ1420から独立していてもよい。
【0366】
図15は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の例の概略図である。この通信装置は、前述のネットワークデバイスまたは端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成されてよい。図15に示されているように、通信装置は、
少なくとも1つの入力インターフェース(Input(s))1510と、論理回路1520と、少なくとも1つの出力インターフェース(Output(s))1530とを含む。任意に選べることとして、論理回路は、本出願の方法を実施できるチップまたは別の集積回路であってよい。
【0367】
入力インターフェース1510は、データを入力または受信するように構成され、出力インターフェース1530は、データを出力または送信するように構成され、論理回路1520は、図2から図11に示されている前述の可能な方法を実行するように構成される。
【0368】
当業者は、本明細書で開示されている実施形態で説明されている例と組み合わせて、ユニットとアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって、実施され得ることに気づくことができる。それらの機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途と設計上の制約条件しだいで決まる。当業者は、具体的な用途ごとに様々な方法を用いて説明されている機能を実装できるが、その実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0369】
説明を簡便にするため、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するべきことは、当業者によって明確に理解されよう。ここでは詳細を再度説明しない。
【0370】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、装置、および方法が別のやり方で実装され得ることを理解されたい。
【0371】
例えば、説明されている装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装では別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてもよく、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてもよく、または実行されなくてもよい。
【0372】
加えて、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、またはその他の形態で実装されてよい。
【0373】
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するため、実際の要件に基づいてユニットの一部または全部が選択されてよい。
【0374】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化される。
【0375】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、本質的に、または従来の技術に寄与する部分は、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を実行することをコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体を含む。
【0376】
前述の説明は、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易く考え出されるいかなるバリエーションや置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0377】
1 端末デバイス
2 端末デバイス
3 端末デバイス
4 端末デバイス
5 端末デバイス
6 端末デバイス
600 方法
1200 方法
1300 通信装置
1310 トランシーバユニット
1320 処理ユニット
1330 記憶ユニット
1400 通信装置
1410 トランシーバ
1420 プロセッサ
1430 メモリ
1510 入力インターフェース
1520 論理回路
1530 出力インターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法(600)であって、
ットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を受信するステップ(S610)であって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、ステップと、
記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記N個のCSI報告を実行するステップ(S620)とを含む、方法。
【請求項2】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項1に記載の方法(600)
【請求項3】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項1または2に記載の方法(600)
【請求項4】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項1または2に記載の方法(600)
【請求項5】
端末デバイスの能力を構成する方法(1200)であって、
ットワークデバイスへコードブック組み合わせリストを送信するステップ(S1210)であって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップと、
記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信するステップ(S1220)であって、前記コードブック構成情報が、チャネル状態情報(CSI)をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、ステップと
を含む、方法。
【請求項6】
前記第1のタイプのコードブックは、type1SP-FeType2M2R2-null、type1MP-FeType2M2R2-null、type1SP-FeType2M2R1-null、type1SP-eType2R1-FeType2M2R1、type1MP-FeType2M2R1-null、およびtype1MP-eType2R1-FeType2M2R1のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項5に記載の方法(1200)。
【請求項7】
前記方法は、
前記コードブック組み合わせリスト内のそれぞれのコードブックの組み合わせごとに三元情報リストを前記ネットワークデバイスへ送信するステップを含み、
前記三元情報リストが、各リソースの最大ポート数、最大リソース数、および最大総ポート数を含む、請求項5または6に記載の方法(1200)。
【請求項8】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする方法(600)であって、
末デバイスへダウンリンク制御情報を送信するステップ(S610)であって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、ステップと、
記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記端末デバイスによって実行される前記N個のCSI報告を受信するステップ(S620)
を含む、方法。
【請求項9】
CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項8に記載の方法(600)
【請求項10】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項8または9に記載の方法(600)
【請求項11】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項8または9に記載の方法(600)
【請求項12】
端末デバイスの能力を構成する方法(1200)であって、
記端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストを受信するステップ(S1210)であって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、ステップと、
記端末デバイスへコードブック構成情報を送信するステップ(S1220)であって、前記コードブック構成情報が、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル状態情(CSI)をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、ステップとを含む、方法。
【請求項13】
前記第1のタイプのコードブックは、type1SP-FeType2M2R2-null、type1MP-FeType2M2R2-null、type1SP-FeType2M2R1-null、type1SP-eType2R1-FeType2M2R1、type1MP-FeType2M2R1-null、およびtype1MP-eType2R1-FeType2M2R1のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項12に記載の方法(1200)。
【請求項14】
前記方法は、
前記コードブック組み合わせリスト内のそれぞれのコードブックの組み合わせごとに三元情報リストを前記端末デバイスから受信するステップを含み、
前記三元情報リストが、各リソースの最大ポート数、最大リソース数、および最大総ポート数を含む、請求項12または13に記載の方法(1200)。
【請求項15】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする装置(1300)であって、
ネットワークデバイスによって送信されるダウンリンク制御情報を受信するように構成されたトランシーバユニット(1310)であって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、トランシーバユニットと、
前記N個のCSI報告構成情報を決定するように構成された処理ユニット(1320)
を備え
前記トランシーバユニット(1310)が、N個のCSI報告構成情報に基づいて前記N個のCSI報告を実行するように構成される、
装置。
【請求項16】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項15に記載の装置(1300)
【請求項17】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項15または16に記載の装置(1300)
【請求項18】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項15または16に記載の装置(1300)
【請求項19】
端末デバイスの能力を構成する装置(1300)であって、
コードブック組み合わせリストを決定するように構成された処理ユニット(1320)と、
ネットワークデバイスへ前記コードブック組み合わせリストを送信するように構成されたトランシーバユニット(1310)であって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づき、
前記トランシーバユニット(1310)が、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記ネットワークデバイスによって構成されるコードブック構成情報を受信するように構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル状態情報(CSI)をフィードバックするために前記装置によって使用される、トランシーバユニットと
を備える、装置。
【請求項20】
前記第1のタイプのコードブックは、type1SP-FeType2M2R2-null、type1MP-FeType2M2R2-null、type1SP-FeType2M2R1-null、type1SP-eType2R1-FeType2M2R1、type1MP-FeType2M2R1-null、およびtype1MP-eType2R1-FeType2M2R1のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項19に記載の装置(1300)。
【請求項21】
前記トランシーバユニット(1310)は、前記コードブック組み合わせリスト内のそれぞれのコードブックの組み合わせごとに三元情報リストを前記ネットワークデバイスへ送信するように構成され、
前記三元情報リストが、各リソースの最大ポート数、最大リソース数、および最大総ポート数を含む、請求項19または20に記載の装置(1300)。
【請求項22】
チャネル状態情報CSI報告をトリガする装置(1300)であって、
ダウンリンク制御情報を決定するように構成された処理ユニット(1320)と、
ネットワークデバイスへ前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成されたトランシーバユニット(1310)であって、前記ダウンリンク制御情報が、N個のCSI報告をトリガするためのものであり、前記N個のCSI報告が、前記ダウンリンク制御情報によって指示されるN個のCSI報告構成情報と一対一に対応し、前記N個のCSI報告構成情報が互いに異なり、Nが1より大きい正の整数である、トランシーバユニットと、
を備え、
前記トランシーバユニット(1310)が、前記N個のCSI報告構成情報に基づいて前記端末デバイスによって実行される前記N個のCSI報告を受信するように構成される、
装置。
【請求項23】
前記CSI報告構成情報は、
報告周期、時間領域オフセット、測定リソース、および報告内容
のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項22に記載の装置(1300)
【請求項24】
前記ダウンリンク制御情報は、N個の指示情報を含み、前記N個の指示情報は、トリガ状態リスト内のN個のトリガ状態と一対一に対応し、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項22または23に記載の装置(1300)
【請求項25】
前記ダウンリンク制御情報は、1つの指示情報を含み、前記1つの指示情報は、トリガ状態リスト内の1つのトリガ状態セットに対応し、前記トリガ状態セットは、N個のトリガ状態を含み、1つのトリガ状態は、1つのCSI報告構成情報に対応する、請求項22または23に記載の装置(1300)
【請求項26】
端末デバイスの能力を構成する装置(1300)であって、
前記端末デバイスによって送信されるコードブック組み合わせリストを受信するように構成されたトランシーバユニット(1310)であって、前記コードブック組み合わせリストが、第1のタイプのコードブックを含み、前記第1のタイプのコードブックが、角度・遅延相反性に基づく、トランシーバユニットと、
コードブック構成情報を決定するように構成された処理ユニット(1320)であって、前記コードブック構成情報が、前記コードブック組み合わせリストに基づいて前記装置によって構成され、前記コードブック構成情報が、チャネル状態情報(CSI)をフィードバックするために前記端末デバイスによって使用される、処理ユニットと、
を備え、
前記トランシーバユニット(1310)が、前記端末デバイスへ前記コードブック構成情報を送信するように構成される、
装置。
【請求項27】
前記第1のタイプのコードブックは、type1SP-FeType2M2R2-null、type1MP-FeType2M2R2-null、type1SP-FeType2M2R1-null、type1SP-eType2R1-FeType2M2R1、type1MP-FeType2M2R1-null、およびtype1MP-eType2R1-FeType2M2R1のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項26に記載の装置(1300)。
【請求項28】
前記トランシーバユニット(1310)は、前記コードブック組み合わせリスト内のそれぞれのコードブックの組み合わせごとに三元情報リストを前記端末デバイスから受信するように構成され、
前記三元情報リストが、各リソースの最大ポート数、最大リソース数、および最大総ポート数を含む、請求項26または27に記載の装置(1300)。
【請求項29】
命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、請求項1、5、8および12のいずれか一項に記載の方法が実行されることを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
【請求項30】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はコンピュータ命令を記憶し、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータが請求項1、5、8および12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】