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特表2024-541531農業用トラクターの特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】農業用トラクターの特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/02 20060101AFI20241031BHJP
   B60C 19/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G01M17/02
B60C19/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531406
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 EP2022083234
(87)【国際公開番号】W WO2023094574
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】21210350.1
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518333177
【氏名又は名称】ブリヂストン ヨーロッパ エヌブイ/エスエイ
【氏名又は名称原語表記】BRIDGESTONE EUROPE NV/SA
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】フアン カルロス フェルナンデス
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ フェルナンデス
(72)【発明者】
【氏名】マキシム ギョルゲ
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131LA21
(57)【要約】
2つの前輪タイヤ(3)を支持する2つの前輪(2)と、2つの後輪タイヤ(5)を支持する2つの後輪(4)とが設けられた農業用トラクター(1)の特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびシステム(8)。第1の回転センサ(9)を第1の車輪(2、4)に取り付け、第2の回転センサ(9)を第2の車輪(2、4)に取り付け、農業用トラクター(1)を直線経路に沿って運転し、農業用トラクター(1)を直線経路に沿って運転している間に、第1の車輪(2、4)および第2の車輪(2、4)の回転総数を測定し、第1の車輪(2、4)および第2の車輪(2、4)の回転総数を使用して、少なくとも1つの特性パラメータを決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの前輪タイヤ(3)を支持する2つの前輪(2)と、2つの後輪タイヤ(5)を支持する2つの後輪(4)とが設けられた農業用トラクター(1)の特性パラメータを決定するタイヤ分析方法であって、
車輪(2、4)の回転数を測定することができ、前記農業用トラクター(1)とは別個かつ独立した2つの回転センサ(9)を提供するステップと、
第1の車輪(2、4)上に第1の回転センサ(9)を仮取り付けするステップと、
第2の車輪(2、4)上に第2の回転センサ(9)を仮取り付けするステップと、
前記2つの回転センサ(9)がそれぞれの前記車輪(2、4)に取り付けられているときに、前記農業用トラクター(1)を直線経路に沿って運転するステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の回転総数を測定するステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転した後、前記2つの回転センサ(9)をそれぞれの前記車輪(2、4)から取り外すステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数を使用して、少なくとも1つの特性パラメータを決定するステップと、
を含む、タイヤ分析方法。
【請求項2】
各回転センサ(9)には、前記回転センサ(9)をそれぞれの車輪(2、4)のリムに磁気的に取り付けるための磁石(19)が設けられている、請求項1に記載のタイヤ分析方法。
【請求項3】
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)は同じ車軸に属しており、
第1の特性パラメータは、前記第1の車輪(2、4)の前記回転総数を前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数で割ることによって算出される車軸バランスである、請求項1または2に記載のタイヤ分析方法。
【請求項4】
前記第1の車輪(4)および前記第2の車輪(4)が後車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に走行した距離(D)を測定し、
第1の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が所定の回数だけ回転するまで、運転条件で、硬い土壌上で、負荷をかけずに運転され、前記所定の回数だけ回転した後、第1の走行距離(D1)が測定され、
第2の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が前記第1の試験と同じ前記所定の回数だけ回転するまで、運転条件で、作業現場で、負荷をかけた状態で運転され、前記所定の回数だけ回転した後、第2の走行距離(D2)が測定され、
第2の特性パラメータは、前記第2の走行距離(D2)を前記第1の走行距離(D1)で割ることによって算出される実スリップである、請求項1、2または3に記載のタイヤ分析方法。
【請求項5】
前記第1の車輪(4)および前記第2の車輪(4)が後車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に走行した距離(D)を測定し、
第1の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が第1の回数だけ回転するまで、運転条件で、硬い土壌上で、負荷をかけずに運転され、前記第1の回数だけ回転した後、第1の走行距離(D1)が測定され、
第2の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が第2の回数だけ回転するまで、運転条件で、作業現場で、負荷をかけた状態で運転され、前記第2の回数だけ回転した後、第2の走行距離(D2)が測定され、
第2の特性パラメータは、後輪タイヤの1回転あたりの前記第2の走行距離(D2)を後輪タイヤの1回転あたりの前記第1の走行距離(D1)で割ることによって算出される実スリップである、請求項1、2または3に記載のタイヤ分析方法。
【請求項6】
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)が異なる車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転中に走行した距離(D)を測定し、
第3の特性パラメータは、前記走行距離(D)の合計を前記回転総数で割ることによって算出される各タイヤ(3、5)の転がり円周である、請求項1~5のいずれか一項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項7】
第4の特性パラメータは、次の式、即ち、車軸間比=[前車軸の回転数-4×4オン]/[後車軸の回転数-4×4オン]を使用して算出される車軸間比である、請求項5に記載のタイヤ分析方法。
【請求項8】
第5の特性パラメータは、次の式、即ち、リード比=(([前車軸の回転数-4x4オン]/[後車軸の回転数-4x4オン])/([前車軸の回転数-4x4オフ]/[後車軸の回転数-4x4オフ]))-1を使用して算出されるリード比である、請求項5または6に記載のタイヤ分析方法。
【請求項9】
前記距離センサ(10)は、
前記農業用トラクター(1)の本体(12)に取り付けられた受信機(11)と、
前記農業用トラクター(1)の走行経路付近の地面上の固定位置に配置されるビーコン(13)と、
によって構成される、請求項4~8のいずれか一項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項10】
前記ビーコン(13)は、前記地面上に置かれた支持体(14)上に収容されている、請求項9に記載のタイヤ分析方法。
【請求項11】
前記受信機(11)は、前記農業用トラクター(1)の前記本体(12)の最後部に取り付けられており、前記ビーコン(13)は、前記農業用トラクター(1)の後ろに配置されている、請求項9または10に記載のタイヤ分析方法。
【請求項12】
前記距離センサ(10)は、超広帯域技術を使用している、請求項9、10、11に記載のタイヤ分析方法。
【請求項13】
前記受信機(11)は、前記農業用トラクター(1)の前記本体(12)に取り付けられている、請求項9~12のいずれか一項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項14】
前記距離センサ(10)の前記受信機(11)には、前記受信機(11)を前記農業用トラクター(1)の前記本体(14)に磁気的に取り付けるための磁石(20)が設けられている、請求項13に記載のタイヤ分析方法。
【請求項15】
2つの前輪タイヤ(3)を支持する2つの前輪(2)と、2つの後輪タイヤ(5)を支持する2つの後輪(4)とが設けられた農業用トラクター(1)の特性パラメータを決定するタイヤ分析システム(8)であって、
第1の車輪(2、4)上に仮取り付け可能であり、前記農業用トラクター(1)が直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)の回転総数を測定するように構成された第1の回転センサ(9)と、
第2の車輪(2、4)上に仮取り付け可能であり、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に、前記第2の車輪(2、4)の回転総数を測定するように構成された第2の回転センサ(9)と、
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数を使用して、少なくとも1つの特性パラメータを決定する制御ユニット(15)と、
を含む、タイヤ分析システム(8)。
【請求項16】
パーソナル電子機器(17)上で実行され、前記タイヤ分析システム(8)を使用するためのヒューマン-マシンインタフェース(HMI)を構成するソフトウェアアプリケーション(16)を備える、請求項15に記載のタイヤ分析システム(8)。
【請求項17】
インターネットで閲覧可能であり、前記ソフトウェアアプリケーション(16)とデータを交換可能なインターネットウェブサイト(18)を備える、請求項16に記載のタイヤ分析システム(8)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、農業用トラクターの特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびタイヤ分析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
四輪駆動を効果的に使用するには、前輪タイヤの走行距離が後輪タイヤの走行距離よりも長くなければならない。これはリード比と呼ばれ、タイヤの転がり円周およびトラクターの車軸間比によって左右される。トラクター製造業者は、通常、タイヤ製造業者が公表した新しいタイヤの転がり円周データ(定格圧力および定格荷重、並びに完全な元のトレッド深さにおける)に基づいて、どのタイヤを標準として取り付けることができるかを推奨する。多くの場合、規定のリード比に準拠する限り、複数のサイズが可能である。四輪駆動を効果的に使用するには、リード比は、好ましくは、+1%~+5%の間(前輪タイヤの走行距離が後輪タイヤの走行距離よりも長い)にする必要がある。許容されるリード比は、通常、業界では、0%~+6%の間で受け入れられている。リード比が0%未満および+6%を超えると、トラクターの運転性能やステアリング動作に悪影響を及ぼす可能性があり(特に、0%未満の場合)、前輪タイヤおよび後輪タイヤが過度に摩耗し、トラクターのトランスミッションが損傷する可能性がある。四輪駆動機構では、前車軸の回転総数と後車軸の回転総数との間の関係は定数倍である(これは、ギアボックスの歯車によって決定される)。この関係は、車軸間比または伝達比と呼ばれ、トラクターのブランドおよびタイプによるが、通常は、1.20~1.50の間である。
【0003】
前輪タイヤおよび後輪タイヤの転がり円周と、トラクターの車軸間比とが一旦分かると、次の式、即ち、(前輪タイヤの転がり円周*車軸間比/後輪タイヤの転がり円周)-1により、リード比を計算することができる。
【0004】
しかしながら、例えば、車軸あたりの荷重、顧客が印加するタイヤ圧、摩耗率等、多くの要因がタイヤの転がり円周に影響を与える可能性があるため、標準計算はトラクターの状態に伴って、または、単に、一方の車軸の摩耗したタイヤを新しいタイヤと交換し、他方の車軸には部分的に摩耗したタイヤを保持することによって、影響を受ける可能性があることも考慮する必要がある。これらの状況は全て理論上のリード比を変化させ、それ故、トラクターおよび/またはタイヤの適切な性能に影響を与える可能性がある。
【0005】
現在、農業用トラクターの特性パラメータを決定するには、少なくとも3人の人が必要であり、即ち、1人が農業用トラクターを試験用直線経路に沿って運転し、2人がタイヤを見て、タイヤの回転総数を視覚的に測定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、簡単、迅速、かつ正確に実施可能な、農業用トラクターの特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびタイヤ分析システムを提供することである。特に、本発明のタイヤ分析方法およびタイヤ分析システムは、最適な性能を得るための最適なタイヤの組み合わせおよび/または最適なセットアップを容易に検証および選択するのに役立つ。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載されているように、農業用トラクターの特性パラメータを決定するタイヤ分析方法およびタイヤ分析システムが提供される。
【0008】
特許請求の範囲は、本開示の好ましい実施形態を記載しており、本明細書の不可欠な部分を形成している。
【0009】
次に、本開示を、非限定的かつ例示的な実施形態を示す添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の方法を実施する農業用トラクターの概略図である。
図2】回転センサの配置が異なる、図1の農業用トラクターの概略平面図である。
図3】回転センサの配置が異なる、図1の農業用トラクターの概略平面図である。
図4図1の農業用トラクターの車輪に連結された回転センサの概略図である。
図5図1の農業用トラクターの本体に連結された距離センサの概略図である。
図6】様々な構成要素の回転速度を示す、図1の農業用トラクターの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1には、農業用トラクター全体が番号1で示されている。
【0012】
農業用トラクター1は、2つの前輪タイヤ3を備える2つの前輪2(図1では一方のみ見える)と、2つの後輪タイヤ5(前輪タイヤ3より大きい)を備える2つの後輪4(図1では一方のみ見える)と、内燃機関7によって駆動され、機械式前輪駆動(MFWD)または四輪駆動トラクター(4WD)の場合には、4つの車輪2および4の全てに動きを伝達する四輪駆動パワートレイン6と、を含む。
【0013】
農業用トラクター1は、車輪2および4に、特に車輪2および4に取り付けられたタイヤ3および5に関連するいくつかのデータを決定するように設計されたタイヤ分析システム8を備える。
【0014】
タイヤ分析システム8は、図1および図2に示す実施形態では、右前輪2および右後輪4に連結された(少なくとも)2つの回転センサ9を備える。(少なくとも)2つの回転センサ9は、農業用トラクター1とは別個かつ独立しており、即ち、(少なくとも)2つの回転センサ9を各車輪2または4に取り付ける、および各車輪2または4から取り外すことができる。各回転センサ9は、各車輪2または4の回転数を測定するように設計されている。図1および図2に示す実施形態では、2つの回転センサ9は、同じ側(右側)の前輪2および後輪4に連結されているが、図3に示す実施形態では、2つの回転センサ9は、同じ車軸(後車軸)の2つの後輪4に連結されている。好ましい実施形態によれば、回転センサ9は、ホール効果エンコーダおよび高品質のベアリングを使用して開発される(勿論、他のタイプのエンコーダを使用することも可能である)。
【0015】
タイヤ分析システム8は、農業用トラクター1が走行する(直線)距離D(図6に示す)を測定するように設計された(少なくとも1つの)距離センサ10を含む。好ましい実施形態によれば、距離センサ10は、2つの異なる要素、即ち、農業用トラクター1の本体12に取り付けられた受信機11と、農業用トラクター1の走行経路近くの地面上の固定位置に配置されたビーコン13と、によって形成される。特に、ビーコン13は、地面上に置かれた支持体14に収容されている。好ましい実施形態によれば、受信機11は農業用トラクター1の本体12の最後部に取り付けられ、ビーコン13は農業用トラクター1の後ろに(即ち、受信機11に面して)配置される。このようにして、距離センサ10(受信機11およびビーコン13で構成される)は、受信機11とビーコン13との間の距離を干渉なしに測定することができ、従って、農業用トラクター1が走行した距離D(図6に示す)を測定することができる。好ましい実施形態によれば、距離センサ10は、超広帯域(UWB)技術を使用し、それにより、農業用トラクター1が走行した距離D(図6に示す)を少なくとも5~10センチメートルの精度で決定することを可能とする。
【0016】
農業用トラクター1の本体12の最後部に受信機11を取り付け、従って、農業用トラクター1の後ろにビーコン13を配置することが好ましく、それにより、農業用トラクター1または付属機器の金属塊が、受信機11とビーコン13との間で交換される電磁波に(悪)影響を及ぼすことがないようにする。
【0017】
タイヤ分析システム8は、センサ9および10から測定値を受信するように、センサ9および10に(例えば、Bluetooth(登録商標)規格を使用して)無線接続された制御ユニット(操作コンソール)15を備える。制御ユニット15は、システムおよび操作の管理、並びにデータ収集を実行する。
【0018】
タイヤ分析システム8は、携帯電話やタブレットコンピュータ等のパーソナル(ポータブル)電子機器17上で実行されるソフトウェアアプリケーション16を備えることができる。ソフトウェアアプリケーション16は、タイヤ分析システム8を使用するためのヒューマン-マシンインタフェース(HMI)を構成する。ソフトウェアアプリケーション16を使用して、オペレーターは、いくつかのデータ(農業用トラクター1のデータ、タイヤ3および5のデータ、場所等)を手動で入力し、最終レポートを視覚化することができる。ソフトウェアアプリケーション16は、農業用トラクター1(車両)のデータ、タイヤ3および5のデータ(サイズ、ブランド、モデル、バージョン、年、残りのトレッド深さ-RTD(Remaining Tread Depth)-、圧力、摩耗状態、写真等)、場所、日付、および複数のシステム読み取り値のセットを記憶することができる。
【0019】
タイヤ分析システム8は、インターネットで閲覧でき、ソフトウェアアプリケーション16とデータを交換できるインターネットウェブサイト18も備えることができる。例えば、インターネットウェブサイト18を使用して、データ分析、手動でのコメントの追加、集中データベースへのデータの追加、レポートの作成を行うことができる(ウェブサイト18は、PDFレポートを作成し、そのPDFレポートをソフトウェアアプリケーション16に返送することができる)。
【0020】
図4に示す好ましい実施形態によれば、各回転センサ9には、回転センサ9を各車輪2または4のリムに(特に、車輪の中央ハブまたはホイールディスクに)磁気的に取り付けるための(永久)磁石19が設けられている。回転センサ9を各車輪2または4のリムに磁気的に取り付けることにより、接続/切断が迅速かつ容易になり、同時に、安全で信頼性の高い固定が可能となり、車両の固定部品(例えば、搭載されている場合には、中央タイヤ空気圧システム-CTIS(Central Tyre Inflation System)-パイプ)との干渉を回避することができる。
【0021】
図5に示す好ましい実施形態によれば、距離センサ10の受信機11には、受信機11を農業用トラクター1の本体14に磁気的に取り付けるための(永久)磁石20が設けられている。受信機11を本体14に磁気的に取り付けることにより、接続/切断が迅速かつ容易になり、同時に、安全で信頼性の高い固定が可能となる。
【0022】
図3に示すように)2つの回転センサ9が同じ(前または後)車軸の2つの車輪2または4に連結されている場合、タイヤ分析システム8を使用して、車軸検査を実行することができる。(図3に示すように)2つの回転センサ9が同じ(前または後)車軸の2つの車輪2または4に連結されている場合、農業用トラクター1は、硬い(即ち、安定した)土壌で、検査対象の車軸が少なくとも5~10回転するのに(ただし、勿論、より多くの回転数、例えば50~100回転またはそれを超える回転を実行することも可能である)十分な長さの(ほぼ)直線経路に沿って(通常は、最高速度5~10km/hで)試運転する必要がある。試運転の終了時に、制御ユニット15は、左車輪2または4の回転総数を右車輪2または4の回転総数と比較する。両方の車輪2または4(右および左)の回転総数が同じ(一定の許容差内である)場合には、(前または後)車軸の2つの車輪2または4(右および左)はバランスが取れていることが立証され、そうでない場合には、(前または後)車軸の2つの車輪2または4(右および左)はアンバランスであることが立証され、従って、パワートレイン6に不要な機械的ストレス(および摩耗)がかかるのを回避するように適切な介入が必要となる。
【0023】
換言すると、制御ユニット15は、右車輪2または4の回転総数を左車輪2または4の回転総数で割ることによって車軸バランスを計算する。車軸バランスが1に等しい(一定の許容差内である)場合、(前または後)車軸の2つの車輪2または4(右および左)はバランスが取れていることが立証され、そうでない場合には、(前または後)車軸の2つの車輪2または4(右および左)はアンバランスであることが立証される。アンバランスは、同じ車軸の車輪間の絶対回転差として計算することもできる。
【0024】
図6を参照すると、車軸検査では、回転速度は回転総数に正比例するため、回転速度ωが回転速度ω(前車軸)と等しいか否か、および回転速度ωが回転速度ω(後車軸)と等しいか否かを確認する。
【0025】
勿論、タイヤ分析システム8を使用して、(2つの回転センサ9を両方の前輪2に連結することにより)前車軸の車軸検査を実行することができ、続いて、タイヤ分析システム8を使用して、(2つの回転センサ9を両方の後輪4に連結することにより)後車軸の車軸検査を実行することができる。別の実施形態によれば、4つの回転センサ9を使用して、前車軸および後車軸の車軸検査を同時に実行することができる。
【0026】
図3に示すように)少なくとも1つの回転センサ9が後車軸の後輪4に連結されている場合、タイヤ分析システム8を使用して、実スリップを決定することができる。第1の試験では、後輪4が所定の回数(例えば、10、20、30回転等)回転するまで、農業用トラクター1を(通常、最高速度10~15km/hで)運転条件で、硬い土壌上で、作業負荷をかけずに(機器を操作位置に配置せず)運転し、所定の回転数の終了時に第1の走行距離D1を測定する。一方、第2の試験では、後輪4が第1の試験の所定の回数だけ回転するまで(タイヤ分析システム8はいかなる場合も必要な計算を行うため、厳密に同じ回転数である必要はない)、農業用トラクター1を(通常、最高速度10~15km/hで)運転条件で、作業現場で、負荷をかけた状態で(機器を操作位置に配置して)運転し、所定の回転数の終了時に第2の走行距離D2を測定する。2つの試験の終了時に、制御ユニット15により、走行した第2の走行距離D2を負荷をかけた状態での回転数で割った値を、走行した第1の走行距離D1を負荷をかけていない状態での回転数で割った値で割ることによって実スリップを計算する(換言すると、タイヤ分析システム8は、作業負荷有および無の状態における後輪タイヤの各回転によって走行した距離を計算し、その後、各条件で後輪タイヤを完全に同じ回転数だけ運転する代わりに、両方の結果の間の比率を計算してスリップ率を決定する)。
【0027】
図1および図2に示すように、2つの回転センサ9が前輪2および後輪4に連結されている場合、タイヤ分析システム8を使用して、各タイヤ3および5の実際の(有効)転がり円周、実際の(有効)車軸間比(「IAR」)、および実際の(有効)リード比を決定することができる。
【0028】
転がり円周を決定するには、農業用トラクター1を(通常、最高速度5~10km/hで)4x4(四輪駆動)をオフにして、運転条件で、硬い土壌上で、負荷をかけずに、後輪タイヤを一定回数(通常は10回)回転するよう走行させて、制御ユニット15により、車輪2および4の回転総数および総走行距離Dを測定する。制御ユニット15は、総走行距離Dを各車軸の回転総数で割って、前輪タイヤ3および後輪タイヤ5の実際の(有効)転がり円周を計算する。
【0029】
四輪駆動機構では、(4x4駆動モードにおける)前車軸の回転総数と後車軸の回転総数との間の関係は、定数倍である(これは、ギアボックスの歯車、トランスファーケース、およびハブリダクションによって決定される)。この関係は、車軸間比または伝達比と呼ばれ(機械駆動比とも呼ばれる)、トラクターのブランドおよびタイプによるが、通常は1.20~1.50の間である。勿論、車軸間比または伝達比は、農業用トラクター1の固定された既知のパラメータであり、トラクターのプレートに記載されている場合や、トラクターの製造業者から入手可能である場合もあるが、その情報が入手できない場合や入手困難である場合には、システムにより高精度で計算することができる。
【0030】
図6を参照すると、車軸間比または伝達比は、回転速度ω(前車軸)と回転速度ω(後車軸)との間の比である。車軸間比または伝達比は、回転速度ω(ω)を回転速度ω(ω)で割ることによっても決定することができる。
【0031】
従来、理論上のリード比は、次の式、即ち、リード比=((前輪タイヤ転がり円周*車軸間比)-(後輪タイヤ転がり円周))/(後輪タイヤ転がり円周)を使用して、タイヤの公式転がり円周(製造業者が定格条件で、即ち、各タイヤの定格タイヤ空気圧および定格荷重で、10Km/hで公表したもの)を使用することによって計算される。
【0032】
実際の荷重、タイヤ空気圧等におけるタイヤの実際の転がり円周が分かる場合、実際のリードを計算することができる。
【0033】
ただし、システムは、車軸間比が分からない場合でさえも、4x4オンおよび4x4オフの状態で、各車軸の測定された回転数に基づいて、実際の運転条件下での実際の(現実の)リード比を計算することができる。制御ユニット15は、一旦4x4オンおよび4x4オフの状態で、前輪タイヤ3および後輪タイヤ5の回転数を把握すると、制御ユニット15により、リード比を次のように、即ち、リード比=(([前車軸の回転数-4x4オン]/[後車軸の回転数-4x4オン])/([前車軸の回転数-4x4オフ]/[後車軸の回転数-4x4オフ]))-1により計算することができる。
【0034】
また、次のように、即ち、車軸間比=[前車軸の回転数-4x4オン]/[後車軸の回転数-4x4オン]により車軸間比も算出する。
【0035】
一般に、農業用トラクター1では、前車軸が作動しているとき、前車軸により後車軸を僅かに実際に引っ張る必要がある。後車軸よりも前車軸が僅かに速く引っ張るこの牽引における差の計算を前輪リードと呼ぶ。リード比が高すぎる場合(例えば、6%を超える場合)、後車軸の回転が前車軸と比較して遅すぎるため、後車軸が前車軸を押さえつけ、これにより前輪がスリップする可能性がある。前車軸に過度の機械的圧力がかかるため、前車軸の作動時のラトル音、機械的過熱、およびタイヤの急速な摩耗に繋がる結果となり得る。リード比が低すぎる場合(例えば、0%未満)、後車軸の回転が前車軸よりも速くなるため、後車軸が前車軸を押し、これにより後輪がスリップする可能性がある。前車軸の効率が低下し、緩い土壌上でのステアリングの応答性が低下する。
【0036】
好ましい実施形態によれば、制御ユニット15は、周囲空気圧、周囲空気湿度、および/または周囲空気温度を測定して記録するように構成されており、これらの値は全て、タイヤ3および5の寸法に影響を与えるからである。
【0037】
本明細書に記載の実施形態は、本開示の保護範囲から逸脱することなく、互いに組み合わせることができる。
【0038】
上記の方法には多くの利点がある。
【0039】
第一に、前述の方法により、タイヤ3および5の多くの特性パラメータを非常に容易に、迅速かつ正確に決定することができる。
【0040】
更に、前述の方法には1人しか必要ないが、既知の手動による決定には少なくとも3人の人(1人は農業用トラクター1を運転し、2人はタイヤ3および5を見る)が必要である。換言すると、前述の方法では、タイヤ3および5を見ている2人が、回転センサ9および距離センサ10に置き換えられており、回転センサ9および距離センサ10は、はるかに正確で(回転センサ9の解像度は0.01°であるが、熟練した人であっても最大解像度は1°である)、使いやすい(回転センサ9は、数秒で車輪2および4に取り付ける/車輪2および4から取り外すことができる)。
【0041】
最後に、前述の方法には、手頃な価格の市販の部品が必要である。
【符号の説明】
【0042】
1 農業用トラクター
2 前輪
3 前輪タイヤ
4 後輪
5 後輪タイヤ
6 パワートレイン
7 内燃機関
8 タイヤ分析システム
9 回転センサ
10 距離センサ
11 受信機
12 本体
13 ビーコン
14 支持体
15 制御ユニット
16 ソフトウェアアプリケーション
17 パーソナル電子機器
18 インターネットウェブサイト
19 磁石
20 磁石
D 距離
ω 回転速度
ω 回転速度
ω 回転速度
ω 回転速度
ω 回転速度
ω 回転速度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの前輪タイヤ(3)を支持する2つの前輪(2)と、2つの後輪タイヤ(5)を支持する2つの後輪(4)とが設けられた農業用トラクター(1)の特性パラメータを決定するタイヤ分析方法であって、
車輪(2、4)の回転数を測定することができ、前記農業用トラクター(1)とは別個かつ独立した2つの回転センサ(9)を提供するステップと、
第1の車輪(2、4)上に第1の回転センサ(9)を仮取り付けするステップと、
第2の車輪(2、4)上に第2の回転センサ(9)を仮取り付けするステップと、
前記2つの回転センサ(9)がそれぞれの前記車輪(2、4)に取り付けられているときに、前記農業用トラクター(1)を直線経路に沿って運転するステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の回転総数を測定するステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転した後、前記2つの回転センサ(9)をそれぞれの前記車輪(2、4)から取り外すステップと、
前記農業用トラクター(1)を前記直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数を使用して、少なくとも1つの特性パラメータを決定するステップと、
を含む、タイヤ分析方法。
【請求項2】
各回転センサ(9)には、前記回転センサ(9)をそれぞれの車輪(2、4)のリムに磁気的に取り付けるための磁石(19)が設けられている、請求項1に記載のタイヤ分析方法。
【請求項3】
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)は同じ車軸に属しており、
第1の特性パラメータは、前記第1の車輪(2、4)の前記回転総数を前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数で割ることによって算出される車軸バランスである、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項4】
前記第1の車輪(4)および前記第2の車輪(4)が後車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に走行した距離(D)を測定し、
第1の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が所定の回数だけ回転するまで、運転条件で、硬い土壌上で、負荷をかけずに運転され、前記所定の回数だけ回転した後、第1の走行距離(D1)が測定され、
第2の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が前記第1の試験と同じ前記所定の回数だけ回転するまで、運転条件で、作業現場で、負荷をかけた状態で運転され、前記所定の回数だけ回転した後、第2の走行距離(D2)が測定され、
第2の特性パラメータは、前記第2の走行距離(D2)を前記第1の走行距離(D1)で割ることによって算出される実スリップである、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項5】
前記第1の車輪(4)および前記第2の車輪(4)が後車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に走行した距離(D)を測定し、
第1の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が第1の回数だけ回転するまで、運転条件で、硬い土壌上で、負荷をかけずに運転され、前記第1の回数だけ回転した後、第1の走行距離(D1)が測定され、
第2の試験の間、前記農業用トラクター(1)は、前記後輪(4)が第2の回数だけ回転するまで、運転条件で、作業現場で、負荷をかけた状態で運転され、前記第2の回数だけ回転した後、第2の走行距離(D2)が測定され、
第2の特性パラメータは、後輪タイヤの1回転あたりの前記第2の走行距離(D2)を後輪タイヤの1回転あたりの前記第1の走行距離(D1)で割ることによって算出される実スリップである、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項6】
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)が異なる車軸に属しており、
距離センサ(10)は、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転中に走行した距離(D)を測定し、
第3の特性パラメータは、前記走行距離(D)の合計を前記回転総数で割ることによって算出される各タイヤ(3、5)の転がり円周である、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項7】
第4の特性パラメータは、次の式、即ち、車軸間比=[前車軸の回転数-4×4オン]/[後車軸の回転数-4×4オン]を使用して算出される車軸間比である、請求項5に記載のタイヤ分析方法。
【請求項8】
第5の特性パラメータは、次の式、即ち、リード比=(([前車軸の回転数-4x4オン]/[後車軸の回転数-4x4オン])/([前車軸の回転数-4x4オフ]/[後車軸の回転数-4x4オフ]))-1を使用して算出されるリード比である、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項9】
前記距離センサ(10)は、
前記農業用トラクター(1)の本体(12)に取り付けられた受信機(11)と、
前記農業用トラクター(1)の走行経路付近の地面上の固定位置に配置されるビーコン(13)と、
によって構成される、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項10】
前記ビーコン(13)は、前記地面上に置かれた支持体(14)上に収容されている、請求項9に記載のタイヤ分析方法。
【請求項11】
前記受信機(11)は、前記農業用トラクター(1)の前記本体(12)の最後部に取り付けられており、前記ビーコン(13)は、前記農業用トラクター(1)の後ろに配置されている、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項12】
前記距離センサ(10)は、超広帯域技術を使用している、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項13】
前記受信機(11)は、前記農業用トラクター(1)の前記本体(12)に取り付けられている、請求項に記載のタイヤ分析方法。
【請求項14】
前記距離センサ(10)の前記受信機(11)には、前記受信機(11)を前記農業用トラクター(1)の前記本体(14)に磁気的に取り付けるための磁石(20)が設けられている、請求項13に記載のタイヤ分析方法。
【請求項15】
2つの前輪タイヤ(3)を支持する2つの前輪(2)と、2つの後輪タイヤ(5)を支持する2つの後輪(4)とが設けられた農業用トラクター(1)の特性パラメータを決定するタイヤ分析システム(8)であって、
第1の車輪(2、4)上に仮取り付け可能であり、前記農業用トラクター(1)が直線経路に沿って運転している間に、前記第1の車輪(2、4)の回転総数を測定するように構成された第1の回転センサ(9)と、
第2の車輪(2、4)上に仮取り付け可能であり、前記農業用トラクター(1)が前記直線経路に沿って運転している間に、前記第2の車輪(2、4)の回転総数を測定するように構成された第2の回転センサ(9)と、
前記第1の車輪(2、4)および前記第2の車輪(2、4)の前記回転総数を使用して、少なくとも1つの特性パラメータを決定する制御ユニット(15)と、
を含む、タイヤ分析システム(8)。
【請求項16】
パーソナル電子機器(17)上で実行され、前記タイヤ分析システム(8)を使用するためのヒューマン-マシンインタフェース(HMI)を構成するソフトウェアアプリケーション(16)を備える、請求項15に記載のタイヤ分析システム(8)。
【請求項17】
インターネットで閲覧可能であり、前記ソフトウェアアプリケーション(16)とデータを交換可能なインターネットウェブサイト(18)を備える、請求項16に記載のタイヤ分析システム(8)。
【国際調査報告】