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特表2024-541539物品を箱内に包装するための方法、およびその方法に従って動作する包装デバイス
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  • 特表-物品を箱内に包装するための方法、およびその方法に従って動作する包装デバイス 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】物品を箱内に包装するための方法、およびその方法に従って動作する包装デバイス
(51)【国際特許分類】
   B65B 11/30 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
B65B11/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531446
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-24
(86)【国際出願番号】 IB2022061226
(87)【国際公開番号】W WO2023094969
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】102021000029750
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524197736
【氏名又は名称】アール.エー ジョーンズ アンド カンパニー
【氏名又は名称原語表記】R.A JONES & CO.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビオンディ,アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】カヴァッツァ,ルカ
(72)【発明者】
【氏名】ベルトゥッツィ,イヴァノエ
(72)【発明者】
【氏名】カンパニョーリ,エンリコ
(72)【発明者】
【氏名】ギーニ,マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ボルデリ,ルカ
【テーマコード(参考)】
3E051
【Fターム(参考)】
3E051AA01
3E051AB02
3E051AB10
3E051BA01
3E051BA06
3E051BA08
3E051BA09
3E051BA16
3E051DA09
3E051DB03
3E051DB08
3E051EA09
3E051EB02
3E051FB01
3E051HA02
3E051KB05
(57)【要約】
物品(1)を箱(2)内に包装する方法は、複数の別個のユニット(11、12)からマンドレル(20)を構成し、マンドレル(20)の内部に少なくとも1つの物品(1)を堆積させ、マンドレル(20)の周りにブランク(7)を巻き付けて、マンドレル(20)内に配置された物品の周りに少なくとも部分的に閉じられた箱(2)を形成し、複数の別個のユニット(11、12)内のマンドレル(20)を分解し、箱(2)の中に物品(1)を残す。本発明はまた、そのような方法に従って動作するように構成された包装デバイス(10)に関する。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品(1)を箱(2)内に包装する方法であって、
- 複数の別個のユニット(11、12)からマンドレル(20)を構成し、
- 前記マンドレル(20)の内部に少なくとも1つの物品(1)を堆積させ、
- 前記マンドレル(20)の周りにブランク(7)を巻き付け、前記マンドレル(20)に配置された前記物品(1)の周りに少なくとも部分的に閉じられた箱(2)を形成し、
- 前記マンドレル(20)を前記複数の別個のユニット(11、12)に分解し、
- 前記物品(1)を前記箱(2)内に残す、
方法。
【請求項2】
前記マンドレル(20)がまだ前記箱(2)の内側にある間に、前記マンドレル(20)を前記複数のユニット(11、12)に分解し、次いで、前記複数のユニット(11、12)を前記箱(2)から取り出し、前記物品(1)を前記箱(2)の内側に残す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マンドレル(20)は、前記複数のユニット(11、12)の前記ユニット(11、12)を互いに近づけることによって構成され、前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)を互いに離間させることによって分解される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記マンドレル(20)は、前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)を、前記ユニット(11、12)間の距離によって画定される方向(X)に沿った前記物品(1)の寸法の50%未満の距離に、互いに近づけることによって構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記マンドレル(20)は、前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)を、200mm未満、好ましくは60mm~170mmの距離に近づけることによって構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記マンドレル(20)は、前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)を互いに200mmより大きい、好ましくは500mmより大きい距離に移動させることによって分解される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)は、前記マンドレル(20)上に画定された長手方向(X)に沿って往復的に接近および離間して移動され、前記長手方向は、前記ブランク(7)が前記マンドレル(20)の周りに巻き付けられるために前記マンドレル(20)に当接するとき、前記ブランク(7)に対する前記マンドレル(20)の相対変位方向(F)に対して実質的に直角である、請求項3~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のユニット(11、12)のうちの前記ユニット(11、12)は、前記マンドレル(20)の周りに形成された前記箱(2)の開いた長手方向に対向する端部(29a、29b)から別々に取り出される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のユニット(11、12)が前記箱(2)から取り出されている間、前記物品(1)は前記箱(2)内に保持される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のユニットは、前記マンドレル(20)の2つのそれぞれの半分を表す第1のユニット(11)および第2のユニット(12)によって形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
物品(1)を箱(2)内に包装するためのデバイス(10)であって、
前記デバイス(10)は、複数の別個のユニット(11、12)と、前記複数のユニットの移動システム(13)と、を備え、
前記移動システム(13)は、前記ユニット(11、12)が前記箱(2)のうちの1つの形成中に前記マンドレル(20)の外部に巻き付けられたときに、前記物品(1)のうちの1つを内部に収容し、ブランク(7)に当接するように構成されるマンドレル(20)を構成する動作位置と、前記マンドレル(20)が分解される非動作位置との間で、前記ユニット(11、12)を互いに変位させるように構成される、
デバイス。
【請求項12】
前記マンドレル(20)は、前記ユニット(11、12)から構成されるとき、支持面(21)を含み、少なくとも1つ、好ましくは各々の前記ユニット(11、12)は、前記マンドレル(20)の前記支持面(21)の一部分(17)を含む、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ユニットの少なくとも1つにおいて、前記支持面(21)の前記一部分(17)の少なくとも1つの寸法を変化させるように構成された第1の調整機構を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記マンドレル(20)は、前記ユニット(11、12)から構成されるとき、前記支持面(21)に対して横方向に配置され、前記マンドレル(20)の周りに巻き付けられたときに前記ブランク(7)に当接して前記箱(2)を形成するように構成された少なくとも1つの当接面(22、23)を備え、前記ユニット(11、12)の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれが、前記マンドレル(20)の前記当接面(22、23)の一部分(18、19)を備える、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ユニット(11、12)の少なくとも1つにおいて、前記当接面(22、23)の前記一部分(18、19)の少なくとも1つの寸法を変化させるように構成された第2の調整機構を備える、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記マンドレル(20)は、前記ユニット(11、12)から構成されるとき、前記支持面(21)の両側に配置され、前記マンドレル(20)の周りに巻き付けられたときに前記ブランク(7)に当接して前記箱(2)を形成するように構成された2つの当接面(22、23)を備え、前記ユニット(11、12)のうちの少なくとも1つ、好ましくはそれぞれが、前記マンドレルの前記当接面の一部分を備える、請求項14または15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ユニット(11、12)の前記少なくとも1つが、それぞれのベースプレート(17)をそれぞれ備える第1および第2の要素(15、16)を備え、前記ベースプレートは、前記支持面(21)の前記一部分を形成するように、互いの上に部分的に重なり合って配置され、前記第1の調整機構は、前記支持面(21)の前記部分の前記少なくとも1つの寸法を変化させるように、前記ベースプレート(17)を互いに対して摺動させるように配置される、請求項13~16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第1および第2の要素(15、16)の各々は、前記当接面の前記部分のうちの1つを形成するために、前記ベースプレート(17)によって立設された突出部(18)を備える、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ユニットのうちの前記少なくとも1つは、前記ベースプレート(17)から離間され、前記第1または第2の要素(15、16)と協働して当接面の前記一部分を形成する角度要素(19)を備え、前記第2の調整機構は、前記角度要素(19)の前記ベースプレート(17)からの距離を変化させて、当接面の前記部分の前記少なくとも1つの寸法を変化させるように構成される、請求項17または18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記複数のユニット(11、12)のうちの少なくとも1つは、位置決め要素(24)に関連付けられ、前記ユニットに対して移動可能であり、前記ユニット(11、12)が前記箱(2)から取り出されるときに、前記物品(1)を前記箱(2)内に保持するように構成される、請求項11~19のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
物品(1)を箱(2)内に包装するための装置(100)であって、
- 請求項11~20のいずれか一項に従って製造された少なくとも1つの包装デバイス(10)と、
- 前記包装デバイス(10)を所定の経路に沿って変位させるように配置された前記包装デバイス(10)の移動部材(8)と、
- 前記ユニット(11、12)から構成されるときに、前記マンドレル(20)内に物品(1)を堆積するように配置された物品供給装置(3)と、
- 前記マンドレル(20)によって当接され、前記物品(1)を収容する前記マンドレル(20)の周りに巻き付けられるように、前記所定の経路に沿ってブランク(7)を位置決めするように配置されたブランク供給装置(4)と、
を備える装置。
【請求項22】
前記移動部材は、回転軸(Z)の周りに回転可能なカルーセル(8)を備え、前記包装デバイス(10)は、所定の実質的に円形の経路に沿って変位されるように前記カルーセルに取り付けられる、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記ユニット(11、12)は、前記カルーセル(8)から半径方向に延在し、前記所定の実質的に円形の経路に沿って少なくとも部分的に延在する前記装置(100)の作業面(9)の下を通過するアーム(14)に取り付けられる、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ユニット(11、12)は、前記作業面(9)の両側に配置されるように前記アーム(14)に取り付けられる、請求項23に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「ラップアラウンド(wrap-around)」プロセスとして分野で知られているプロセスに従って物品を包装するのに特に適した、物品を箱内に包装するための方法およびデバイスに関し、箱は、包装されるべき物品の周りに形成される。
【0002】
同じ出願人によって同じ日に出願された以下の特許出願の内容は、本明細書に完全に組み込まれているものとみなされる。
【0003】
- イタリア特許出願第102021000029750号「物品を箱内に包装する方法およびその方法に従って作動する包装デバイス(Metodo di confezionamento di articoli in scatole e dispositivo di confezionamento operante secondo tale metodo)」;
- イタリア特許出願第102021000029753号 「物品を箱内に包装する方法およびその方法に従って作動する包装デバイス(Metodo di confezionamento di articoli in scatole e dispositivo di confezionamento operante secondo tale metodo)」;
- イタリア特許出願第102021000029756号「巻付けによる箱の形成のための装置および方法(Apparato e processo per la formazione in avvolgimento di una scatola)」;
- イタリア特許出願第102021000029759号「巻付けによる箱の形成のための方法および装置(Processo e apparato per la formazione in avvolgimento di una scatola)」;
- イタリア特許出願第102021000029762号「物品を箱内に包装するデバイスおよび方法(Dispositivo e metodo per il confezionamento di articoli in scatole)」; および
- イタリア特許出願第102021000029765号「製品の操作方法(Metodo per operare su prodotti)」。
【0004】
本発明は、限定されるものではないが、好ましくは可変の幾何学的形状を有し、比較的繊細な、シリアルフレークの袋などの箱内に物品を梱包する分野に適用され、この分野は、一般性を失うことなく後に参照される。
【背景技術】
【0005】
特に、関連する技術分野において、物品は、2つの異なる方法で箱内に包装されることが知られている。
【0006】
第1の方法は、箱を形成し、その少なくとも一端を開放し、次いで、包装される物品を開放箱に導入し、次いで、開放端を閉鎖する第1のステップを含む。
【0007】
第2の方法は、包装されるべき物品を収容する金属などの剛性材料で作られたマンドレルの周りに、成形されて折り目が付けられた厚紙などのブランクを包むことによって箱を形成することを含む。そのような方法は、ブランクをマンドレルの周りに巻き付けて、横方向に閉じられているが一端が開いている箱を形成することを含み、箱からマンドレルが引き出され、新たに形成された箱の内部に物品が残される。この場合も、開いた端部は、都合よく閉じることができ、その結果、得られたパッケージは、包装および販売地点への輸送の最終ステップに送られ得る。
【発明の概要】
【0008】
本明細書および添付の特許請求の範囲において、特に明記しない限り、いくつかの用語および表現は、以下の定義において表される意味を有するとみなされる。
【0009】
用語「物品」は、箱に包装、梱包されやすい任意の製品を指す。
【0010】
物品は、所定の幾何学的形状を有してもよく、または可変の幾何学的形状を有する可能性がある。
【0011】
好ましくは、物品は、食品および菓子物品であり、袋または他のタイプの包装、例えば、シリアルの袋またはコーヒーのカプセルまたは他の抽出飲料、個々のチョコレート(包装されたまたは裸の)、キャンディー、固体、液体または半固体食品を含有するパウチ;また、セラミック産業からの物品、衛生用途のための吸収性物品、タバコ産業からの物品、化粧品産業からの物品、製薬産業からの物品、パーソナルおよびホームケア産業からの物品である。
【0012】
前記1つ以上の物品を箱内に「包装すること」は、1つ以上の物品を箱内に「収納」する箱を得ることを意味する。そのような包装は、すでに形成された箱に1つ以上の物品を導入することによって得られてもよく、または好ましくは収容される1つ以上の物品の周囲に箱を形成することによって得られてもよい。
【0013】
「マンドレル」とは、一方では包装される物品を収容し、支持することができ、他方ではブランクがその周りに巻き付けられたときにブランクを折り畳むために有効な当接部を提供することができる容器を指す。
【0014】
この目的のために、物品を収容し支持することは、物品がマンドレルの内部に完全に収容されるか、またはマンドレルによって完全に支持されなければならないことを意味するのではなく、ブランクがマンドレルの周りに巻き付けられるときのようなものであることを明記しなければならない。
【0015】
同様に、ブランクに当接することは、ブランクがマンドレルによってその表面積全体にわたって当接されなければならないことを意味するのではなく、箱を形成するのに必要な正しい折り畳みを可能にするのに必要な程度まで当接されることを意味することが明記されなければならない。
【0016】
マンドレルは、「別個のユニット」から構成されてもよく、このような表現を用いて、互いに直接接続されておらず、好ましくは互いに独立して移動可能で別個のマンドレル部分(ユニット)を指す。
【0017】
マンドレルは、上述のマンドレル機能を適切に果たすように、すなわち、包装される物品を収容および支持し、ブランクを折り畳むために有効な当接を提供するように、別個のユニットが往復式に配置されるとき、別個のユニットから「構成」される。
【0018】
対照的に、マンドレルは、物品を収容し、支持し、ブランクに当接するその機能をもはや適切に実行することができないとき、その別個のユニットに「分解」される。
【0019】
第1の要素は、第1の要素が第2の要素に接触するときに第2の要素に「当接」し、第2の要素に対する第1の要素の相対変位に少なくとも部分的に抵抗することができる。
【0020】
「ブランク」は、箱を形成するためにマンドレルの周りに折り畳むことによって包まれるように適合される、適切な材料および厚さの成形シートを指す。
【0021】
好ましくは、ブランクは、厚紙から作製され、所定の折り線で厚紙を折り畳む動作を促進することができる材料(刻み目、ミシン目など)に折り目または他の弱化領域を有する。
【0022】
好ましくは、ブランクは、少なくとも0.2mm、より好ましくは4mm未満の厚さを有する。最も好ましくは、ブランクは、0.25mm~1.6mmの厚さ、より好ましくは0.3mm~1mmの厚さ、さらにより好ましくは0.4~0.8mmの厚さを有する。
【0023】
「箱」は、複数の物品を包装する目的で収容するように適合された任意の容器を指し、これは、ブランクをマンドレルの周りに折り曲げ、次いで、それをその縁部またはパネルに取り付けることによってブランクから作製され得る。
【0024】
好ましくは、箱が少なくとも1つの閉じた周囲部分を有し、より好ましくは長手方向端部が開いたままである間、マンドレルの周りで横方向に閉じられる。
【0025】
本出願人は、先に簡単に概説したラップアラウンド包装プロセスは、予備成形された箱に物品を導入する包装プロセスと比較して、生産能力およびプラントレイアウトに関して有意な利点を得ることを可能にすることに予備的に留意した。
【0026】
本出願人はさらに、箱の形状が伝統的な平行六面体形状から逸脱する物品のパッケージは、市場においてそれ自体を競合他社の製品と区別する特有の能力のために特に探求され、したがって、箱に包装された物品の製造業者によって特に望まれることに着目した。
【0027】
しかしながら、本出願人は、上記で簡単に概説したラップアラウンド包装プロセスは、従来の平行六面体形状から逸脱する特別な形状を有する箱を製造するのにはほとんど適していないことに留意した。
【0028】
本出願人は、実際に、マンドレルの周りに箱を形成することは、マンドレルの周りに折り畳まれるブランクのパネルに効果的に当接するように、マンドレルは、特にその断面において形成される箱の形状と実質的に同様の形状を有する必要性を示唆することを検証した。
【0029】
しかしながら、マンドレルは、その外周の周りに箱を形成した後、箱から長手方向に引き出されなければならず、これは、マンドレルの断面は、そのマンドレルが通過している箱の断面より大きくてはならないことを意味し、そうでなければ、箱の望ましくない変形または引き裂きの可能性さえある。
【0030】
特に、本出願人は、ボトルネックまたは面取りのような側壁またはエッジの中央領域の断面減少を有する箱を形成することが、従来のマンドレルを使用するラップアラウンド包装プロセスによって達成するために非常に複雑になる(不可能ではないにしても)ことを検証した。
【0031】
本出願人はまた、この問題に対する1つの解決策は可動側壁を有するマンドレルを使用することであり、マンドレルを箱から取り外す前に、側壁を縮小セクションの寸法未満の距離まで互いに近づけることができることに着目した。
【0032】
しかしながら、本出願人は、マンドレルは、包装されるべき物品がその中に存在するため、側壁を収縮させる能力が制限されることが多いので、この解決策は、問題を部分的にしか解決しないことを検証した。
【0033】
したがって、本出願人は、複数の別個のユニットに分解することができるマンドレルは、マンドレルの周りに一度箱が形成されると、マンドレルが箱から出るステップを管理することをはるかに容易にすることを認識した。
【0034】
この洞察のおかげで、本出願人は、マンドレル構造の伝統的な概念を、せいぜいその壁の限られた動きを備える本質的に剛性の器具から、必要なときに組み立てられ、分解され得る器具に根本的に変更した。
【0035】
本出願人は、最終的に、別個のユニットからマンドレルを形成し、その中に物品を収容し、閉じた箱を形成する間にブランクに当接することができ、その後、これらの機能が完了すると、マンドレルを開始ユニットに分解し、箱からそのようなユニットをより容易に引き出すことができることを含むいくつかの利点を得ることを含む、箱内に物品を包装するための方法およびデバイスを見出した。
【0036】
したがって、本発明は、その第1の態様において、物品を箱内に包装する方法に関する。
【0037】
好ましくは、そのような方法は、複数の別個のユニットから始まるマンドレルを構成するステップを含む。
【0038】
好ましくは、そのような方法は、前記マンドレルの内部に少なくとも1つの物品を堆積させるステップを含む。
【0039】
好ましくは、そのような方法は、前記マンドレル内に堆積された前記物品の周りに少なくとも部分的に閉じられた箱を形成するように、前記マンドレルの周りにブランクを巻くステップを含む。
【0040】
好ましくは、そのような方法は、前記マンドレルを前記複数の別個のユニットに分解するステップを含む。
【0041】
好ましくは、そのような方法は、前記物品を前記箱内に残すステップを含む。
【0042】
本発明は、その第2の態様において、物品を箱の中に包装するためのデバイスに関する。
【0043】
好ましくは、前記デバイスは、複数の別個のユニットを含む。
【0044】
好ましくは、前記デバイスは、動作位置の間で前記ユニットを互いに対して変位させるように構成された前記複数のユニットの移動システムを備え、前記ユニットは、前記マンドレル内に前記物品のうちの1つを収容し、前記箱のうちの1つを形成しながら前記マンドレルの周りに巻き付けられたときにブランクに当接するように構成されたマンドレルと、前記マンドレルが分解される非動作位置とを備える。
【0045】
これらの特徴のおかげで、本解決策による包装方法およびデバイスは、マンドレルを取り出すステップ中にマンドレルと箱との間の望ましくない干渉を依然として回避しながら、側壁または斜角のまたは様々な輪郭を有する縁部の中央領域における断面を減少させる、特殊形状を有する箱を製造することを可能にする。
【0046】
それらはまた、異なる方法で、特に異なる距離で、マンドレルを構成するユニットを位置決めすることによって、異なる寸法のマンドレルを形成することを可能にする。それによって、特定の制限内で、マンドレルの周りに形成された箱の寸法を変更することが可能であり、したがって、マンドレルを交換することなくパッケージのフォーマットを変更することも可能になる。
【0047】
別個のユニットの「移動システム」は、動作位置と非動作位置との間でユニットを互いに対して変位させることができる任意の機構であってもよい。
【0048】
移動システムの例は、ユニットがロボットアーム上に搭載されるか、またはシリンダおよびピストンタイプのアクチュエータ、またはねじおよびナットタイプのアクチュエータ、またはスライドオンレールタイプのアクチュエータなどの、直線または湾曲した軌道に沿ってユニットを変位させる電気、空気圧、または油圧アクチュエータ上に搭載されるシステムによって表される。
【0049】
本発明は、第3の態様においては、箱の中に物品を包装するための装置に関する。
【0050】
好ましくは、前記装置は、上述の第1の態様に従って作製された少なくとも1つの包装デバイスを備える。
【0051】
好ましくは、前記装置は、前記包装デバイスを所定の経路に沿って変位させるように配置された前記包装デバイスの移動部材を備える。
【0052】
好ましくは、前記装置は、前記ユニットによって構成されるとき、前記マンドレル内に物品を堆積させるように配置された物品供給装置を備える。
【0053】
好ましくは、前記装置は、前記マンドレルによって当接され、前記物品を収容する前記マンドレルの周りに巻き付けられるように、前記所定の経路に沿ってブランクを位置決めするように配置されたブランク供給装置を備える。
【0054】
移動部材は、所定の経路に沿って包装デバイスを変位させることができる任意の機構であってもよく、電気的もしくは機械的もしくは空気圧もしくは油圧モータ、または包装デバイスを任意の軌道、例えば、直線、湾曲、閉ループ、円形に変位させることができる他の同様の公知のシステムによって駆動されるコンベヤによって表される。
【0055】
移動部材の例は、コンベヤベルト、ロボットアームおよびカルーセルである。
【0056】
物品供給装置は、従来技術によって提供されるように、物品をマンドレルに導入することができる任意のデバイスであってもよい。
【0057】
ブランク供給装置の例は、カルーセルのアームまたはロボットアームまたはリニアアクチュエータに取り付けられたグリッパ、クランプ、プッシャまたは吸引カップ、あるいは物品が所定のまたはランダムな方法でマンドレルに向かって(押す力または重力によって)導かれるシュートまたはガイドによって表される。
【0058】
ブランク供給装置は、ブランクを保持し、ブランクを所定の位置に変位させ、ブランクを解放することができる任意のデバイスであってもよい。
【0059】
ブランク供給装置の例は、カルーセルのアームまたはロボットアームまたはリニアアクチュエータに取り付けられたグリッパ、クランプまたは吸引カップによって表される。
【0060】
本発明の解決策は、上述の態様のうちの少なくとも1つにおいて、以下の追加の好ましい特徴のうちの少なくとも1つを有することができる。
【0061】
好ましくは、前記ユニットは、互いに独立して移動可能である。
【0062】
これにより、前記ユニットの位置決めおよび変位をより柔軟に管理することができる。
【0063】
いくつかの好ましい実施形態では、前記マンドレルは、前記複数のユニット内で分解され、一方、前記マンドレルは、前記箱内に依然として存在する。好ましくは、前記複数のユニットは、その後で前記箱から引き出され、前記箱の内側に前記物品を残す。
【0064】
代替の実施形態では、前記マンドレルは、前記複数のユニットに分解される前に、前記物品を前記箱内に残して前記箱から引き出される。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記マンドレルは、前記複数のユニットを互いに近づけることによって構成される。
【0066】
好ましくは、前記マンドレルは、前記複数のユニットのうちのユニットを、前記ユニット間の距離によって画定される方向に沿って、前記物品の寸法の50%未満、より好ましくは10%~30%の距離まで互いに近づけることによって構成される。
【0067】
好ましくは、前記マンドレルは、前記複数のユニットのうちのユニットを互いに200mm未満の距離、より好ましくは60mm~170mmの距離に近づけることによって構成される。
【0068】
それによって、マンドレルを構成するように配置されたときでさえ、ユニットは、互いにわずかに離間したままであり、それは、有利にはマンドレル内に物品を堆積させるように配置された適切なグリッパなどの任意の機械的部材でマンドレルの内側へのアクセスを可能にし、物品の任意の光学検査のために有利に使用され得る開口を画定する。
【0069】
代替の実施形態では、マンドレルは、ユニットを互いに直接接触させることによって形成される。
【0070】
いくつかの実施形態では、前記マンドレルは、前記複数のユニットのうちのユニットを互いから離れるように移動させることによって分解される。
【0071】
好ましくは、前記マンドレルは、前記複数のユニットのうちのユニットを、前記ユニット間の距離によって画定される方向に沿って、前記物品の寸法よりも50%より大きい距離まで、より好ましくは100%より大きい距離まで、互いから離れるように移動させることによって分解される。
【0072】
好ましくは、前記マンドレルは、前記複数の別個のユニットのうちのユニットを互いから200mmより大きい距離、より好ましくは500mmより大きい距離に移動させることによって分解される。
【0073】
マンドレルを分解するために、ユニットは、1メートルまたは2メートルなどの適切な最大距離まで互いに離れるように移動されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、前記複数のユニットのうちのユニットは、前記マンドレル上の画定された長手方向に沿って互いに近づけられ、互いから離れるように移動される。
【0075】
好ましくは、前記長手方向は、前記ブランクが前記マンドレルに当接して前記マンドレルの周りに巻き付けられるときに、前記ブランクに対する前記マンドレルの相対変位方向に対して実質的に垂直である。
【0076】
好ましくは、前記長手方向および前記相対変位方向は、前記物品が堆積される前記マンドレルの支持面に平行な平面を画定する。
【0077】
好ましくは、支持面は、前記マンドレルの底部であり、前記長手方向および前記変位方向は、実質的に水平な平面を画定する。
【0078】
いくつかの実施形態では、前記複数のユニットのうちのユニットは、前記マンドレルの周りに形成された前記箱の開いた長手方向に対向する端部から別々に取り出される。
【0079】
これにより、断面が狭い箱を中央領域において簡便に形成することができる。この場合、実際には、各ユニットは、その長手方向端部から狭い部分まで形成されている箱に正しい形状を与えることができるようにユニットを構成することが可能であるが、それを越えることなく、形成された箱の同じ端部からユニットを引き出す後続のステップが干渉の問題によって妨げられないように構成することができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、前記物品は、前記複数のユニットは、前記箱から引き出される間、前記箱内に保持される。
【0081】
このようにして、物品アイテムがユニットと共に箱から引き出されることが回避される。
【0082】
好ましくは、前記複数のユニットは、前記マンドレルの2つのそれぞれの半分を表す第1のユニットおよび第2のユニットによって形成される。
【0083】
特定の実施形態では、前記マンドレルは、前記ユニットから構成される場合、前記物品が堆積される支持面を備え、前記ユニットの少なくとも1つ、より好ましくは、それぞれが、前記マンドレルの前記支持面の一部分を備える。
【0084】
好ましくは、前記包装装置は、前記ユニットの少なくとも1つにおいて、前記支持面の前記一部分の少なくとも1つの寸法を変化させるように構成された第1の調整機構を備える。
【0085】
これにより、マンドレルの支持面の寸法を変化させることができ、その結果、少なくとも限られた範囲で、支持されるべき物品または形成されるべき箱に応じて調整することができる。
【0086】
好ましくは、可変寸法は、マンドレルの長手方向に実質的に垂直な表面寸法、言い換えればその幅である。
【0087】
支持面のわずかな収縮は、マンドレルの狭小化をもたらし、これは、有利には、箱からのユニットの取り出しをさらに容易にするために使用され得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、前記マンドレルは、前記ユニットから構成されるとき、前記ブランクが前記マンドレルの周りに巻き付けられて前記箱を形成するときに前記ブランクに当接するように構成された少なくとも1つの当接面を備える。
【0089】
好ましくは、前記当接面は、前記支持面に対して横方向に配置される。
【0090】
好ましくは、前記ユニットの少なくとも1つ、より好ましくはそれぞれは、、前記マンドレルの前記当接面の一部分を含む。
【0091】
当接面は、好ましくはマンドレルの側壁を表し、マンドレルの底部から垂直に立設されることが好ましい。
【0092】
いくつかの実施形態では、前記包装デバイスは、前記ユニットのうちの少なくとも1つにおいて、前記当接面の前記一部分の少なくとも1つの寸法を変化させるように構成された第2の調整機構を備える。
【0093】
好ましくは、前記マンドレルは、前記ユニットから構成される場合、前記支持面の両側に配置され、前記箱を形成するために前記マンドレルの周りに巻き付けられたときに前記ブランクに当接するように構成された2つの当接面を備える。
【0094】
好ましくは、前記ユニットの少なくとも1つ、より好ましくはそれぞれは、、前記マンドレルの前記当接面の一部分を含む。
【0095】
それによって、各ユニットは、対向する両側に、箱を形成するためにブランクが外部から巻き付けられるそれぞれの側壁が立設される底部分を備える。
【0096】
好ましい実施形態では、前記側壁のうちの1つは、ブランクとの第1の当接面を形成し、言い換えれば、ブランクと最初に接触するマンドレル壁を表す。
【0097】
そのような第1の当接面は、好ましくは前記ブランクに対する前記マンドレルの前記変位方向に対して垂直である。
【0098】
好ましくは、前記ユニットの前記少なくとも1つは、第1および第2の要素を備え、各要素は、それぞれのベースプレートを備える。
【0099】
好ましくは、前記ベースプレートは、互いの上に部分的に重なり合って配置される。
【0100】
好ましくは、前記ベースプレートは、前記マンドレルの支持面の前記部分を形成する。
【0101】
より好ましくは、前記第1の調整機構は、前記支持面の前記部分の前記少なくとも1つの寸法を変化させるように、前記ベースプレートを互いに対して摺動させるように配置される。
【0102】
前記第1の調整機構は、ベースプレート(または両方のベースプレート)を固定ガイド(たとえば、ユニットまたは2つのベースプレートのうちの1つに固定される)にガイド結合することによって、およびベースプレート(またはベースプレート)とガイドとの相対的な摺動を阻止する要素によって、作製されてもよい。代替的に、ラックアンドピニオンまたはピストンおよびシリンダ機構が設けられてもよい。
【0103】
いくつかの実施形態では、前記第1の要素および前記第2の要素のそれぞれは、前記ベースプレートによって立設された突出部を備える。
【0104】
好ましくは、前記突出部は、前記ベースプレートの長手方向縁部から立設される。
【0105】
好ましくは、前記突出部は、前記当接面部分のうちの1つを形成する。
【0106】
これにより、各ユニットは、それぞれのベースプレートと、ベースプレートの一方の側に立設された突出部とをそれぞれ有する一対の要素によって形成される。特に、要素は、マンドレル当接面の対向する部分によって横方向に画定されるマンドレル支持面の一部分を形成するように、それぞれのベースプレートは、それぞれの突出部の対向する側で部分的に重なるように互いに結合される。
【0107】
いくつかの実施形態では、前記ユニットのうちの少なくとも1つは、前記ベースプレートから離間され、前記第1または第2の要素と協働して前記当接面部分を形成する角度要素を備える。
【0108】
好ましくは、前記第2の調整機構は、前記当接面部分の前記少なくとも1つの寸法を変化させるように、前記角度要素の前記ベースプレートからの距離を変化させるように配置される。
【0109】
それによって、マンドレルの寸法を支持面に対して実質的に垂直に、言い換えればその高さに調整することが可能である。
【0110】
これは、有利には、形成される箱の対応する寸法を調整することを可能にし、特定の限界内で、箱フォーマットの変化に適合させることさえも可能にする。
【0111】
前記第2の調整機構は、ラックまたはシリンダピストンシステム(空気圧または油圧または電気的に制御される)または例えばロッド上の誘導結合の手段によって、突出部に対して角度要素を変位させることによって行われてもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、前記複数のユニットのうちの少なくとも1つは、位置決め要素に関連付けられ、前記ユニットに対して移動可能であり、前記ユニットは、前記箱から引き出されたときに前記物品を前記箱内に保持するように配置される。
【0113】
前記位置決め要素は、ユニットの移動方向に対して横方向に延在するヘッド、バー、または他の当接要素を備えてもよい。ヘッドは、側壁または底面に対して揺動することによって、または、例えば、ユニットの運動方向に並行に延在する棒の手段によって並進することによって、ユニットに対して移動されてもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、前記移動部材は、回転軸の周りを回転可能なカルーセルを備え、前記包装デバイスは、所定の実質的に円形の経路に沿って変位されるように前記カルーセルに取り付けられる。
【0115】
いくつかの実施形態では、前記ユニットは、前記カルーセルから半径方向に延びるアームに取り付けられる。
【0116】
好ましくは、前記アームは、前記装置の作業面の下を通過する。
【0117】
好ましくは、前記作業面は、少なくとも部分的に、前記所定の実質的に円形の経路に沿って延在する。
【0118】
いくつかの実施形態では、前記ユニットは、前記作業面のいずれかの側に配置されるように、前記アームに取り付けられる。
【0119】
本発明のさらなる態様では、第1の構成マンドレルの構成および第2の分解マンドレルの構成を備える可変構成マンドレルが説明され、マンドレルは、長手方向において互いにより近づけられ、互いから離れるように移動され得る、第1のユニットおよび第2のユニットを備え、ここで、
- 第1の構成マンドレルの構成において、第1のユニットおよび第2のユニットは、200mm以下の第1の距離まで互いに接触しているか、または長手方向に分離されており、
- 第2の分解マンドレルの解構成において、第1のユニットおよび第2のユニットは、1000mm以下の第2の距離まで互いに長手方向に分離され、
ここで、前記第2の距離は、第1の距離よりも大きく、第1の構成マンドレルの構成において、第1のユニット、第2のユニット、および前記第1の距離は、前記可変構成マンドレルによって提供される支持面を一緒に画定する。
【0120】
上述の方法におけるいくつかのステップは、報告される性能順序とは無関係であり得ることが明記されなければならない。さらに、いくつかのステップは、任意であってもよい。加えて、方法のいくつかのステップは、反復的に実行されてもよく、またはそれらは、方法の他のステップと直列または並列に実行されてもよい。
【0121】
本発明の特徴および利点は、添付の図面を参照して、非限定的な例として示される、その好ましい実施形態の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0122】
図1図1は、本解決策に従って作製された箱に物品を包装するための装置の上方からの部分概略斜視図である。
図2図2は、異なる動作構成において本解決策に従って製造された複数の包装デバイスを表す、図1の包装装置の上方からの部分概略斜視図である。
図3図3は、後続の動作構成における図2の包装デバイスの概略図である。
図4図4は、後続の動作構成における図2の包装デバイスの概略図である。
図5図5は、後続の動作構成における図2の包装デバイスの概略図である。
図6図6は、後続の動作構成における図2の包装デバイスの概略図である。
図7図7は、図2の包装デバイスの斜視拡大図である。
図8図8は、図2の包装デバイスの変形実施形態の拡大斜視図である。
図9図9は、図8の包装装置を用いて得られたパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0123】
添付の図面を参照すると、符号100は、本実施形態の解決策に従って作製された包装装置を示す。
【0124】
包装装置100は、1つ以上の物品1を箱2内に包装、梱包するように構成される。
【0125】
物品1は、この好ましい実施形態では、粒状でばらの食品、例えばシリアルフレークの袋であり、約300mmの長手方向寸法を有する。
【0126】
包装装置100は、その最も一般的なユニットにおいて、物品供給装置3、ブランク供給装置4、包装ユニット5、および排出ステーション6を備える。
【0127】
物品供給装置3は、物品1を上流のワークステーション(または倉庫)から取り出し、それを包装ユニット5に搬送するのに適した任意の形態で作製することができる。例えば、物品供給装置3は、垂直軸カルーセル3b上に取り付けられた、吸引カップタイプのような複数の把持部材3aを備えてもよい。
【0128】
ブランク供給装置4は次に、ホッパー4c内に積み重ねられたブランクのセットから単一のブランク7を取り出し、それを包装ユニット5に搬送するように構成される。例えば、ブランク供給装置4は、一般的にZで図示される、垂直方向に実質的に平行な軸の周りに回転可能なカルーセル4b上に取り付けられた複数の把持部材4aを備えてもよい。
【0129】
包装ユニット5は、物品供給装置3から物品1を受け取り、ブランク供給装置4によって供給されるブランク7からそれらの周りに箱2を形成するように配置される。
【0130】
この目的のために、包装ユニット5は、実質的に円形の経路を画定する変位方向Fに沿って移動されるように、垂直軸を中心に回転可能なカルーセル8上に全て取り付けられた複数の包装デバイス10を備える。
【0131】
このように、各包装デバイス10は、包装デバイス10が物品供給装置3から物品1を受け取る受入領域Aと、包装デバイス10がブランク供給装置4によって供給されるブランク7に当接する当接領域Bと、ブランク7が折り畳まれて物品1を収容する箱2が形成される形成領域Cと、物品1を収容する箱2が排出ステーション6に配送される排出領域Dと、最後に包装デバイス10が受入領域Aに返送される返送領域Eと、の間の円形経路に沿って導かれる。
【0132】
排出ステーション6は次に、垂直軸を有するカルーセル6bに取り付けられ、物品1を収容する箱2を包装デバイス10から取り出し、その後の作業ステップのために出口コンベヤ6cに移動させるように配置された複数の把持部材6aを備える。
【0133】
各包装デバイス10は、互いに別個かつ別個の第1のユニット11および第2のユニット12を備え、両方とも、カルーセル8から半径方向に延在し、包装デバイス10が導かれる円形経路に沿って地面に固定され、かつ延在する包装ユニット5の作業面9の下を通過するアーム14上に取り付けられる。
【0134】
特に、第1のユニット11および第2のユニット12は、アーム14によって立設されたそれぞれの直立部11a、11bによってアーム14に取り付けられ、作業面9の両側で、かつそれによって画定された高さよりも上にユニット11および12を支持する。
【0135】
したがって、第1のユニット11は、作業面9に対して半径方向内側の位置にあり、一方、第2のユニット12は、作業面9に対して半径方向外側の位置にある。
【0136】
第1ユニット11と第2ユニット12とは、実質的に同一であり、作業面9に対して対称に対向配置されている。
【0137】
各包装デバイス10は、移動システム13をさらに備え、この移動システム13は、第1のユニット11と第2のユニット12とを、2つのユニット11、12がマンドレル20を構成するように互いに近づけられる動作位置と、2つのユニット11、12がマンドレル20を分解するように互いに離れるように移動される非動作位置との間で互いに変位させるように構成されている。
【0138】
具体的には、2つのユニット11および12は、アーム14に沿って摺動することによって動作位置と非動作位置との間で変位され、したがって、カルーセル8の半径方向(この場合、マンドレル20上に画定された長手方向Xにも対応する)に沿って互いに近づけられ、離れるように移動される。
【0139】
マンドレル20は、マンドレル20のそれぞれの半分を表す2つのユニット11および12を長手方向Xに沿って互いに近づけることによって形成される。
【0140】
本明細書に記載され、図示される実施形態では、2つのユニット11および12が約100~120mmの距離まで互いに近づけられるが、代替の実施形態では、2つのユニット11、12は、それらが接触するまで、互いに近づけられることもまた提供される。
【0141】
いずれの場合にも、2つのユニット11、12は、それらの間で直接接触することなく、それらが全体としてマンドレルを形成する動作位置に移動されるとき、それらは、その目的のために指定された機能を果たすことができ、すなわち、包装されるべき物品を収容および支持することができ、また、ブランクがそれに巻き付けられるときにブランクを折り畳むために有効な当接部を提供することができるので、マンドレルを形成することが、理解されるであろう。
【0142】
必ずしも2つのユニット11および12を直接接触させることなくマンドレル20を形成することができることにより、長手方向Xに平行なマンドレル20の寸法、言い換えればマンドレルの長さを、特定の限度内で変化させることも可能になる。
【0143】
一方、マンドレル20は、2つのユニット11、12を、非動作位置に達するまで長手方向Xに沿って互いに離れるように移動させることによって分解される。
【0144】
そのような位置は、2つのユニット11、12が包装される物品を収容し支持することができないか、またはブランクを折り畳むための有効な当接部を提供することができないような距離で、互いから離れるように移動されるときに到達される。言い換えれば、非動作位置では、2つのユニット11および12は、完全にマンドレルと見なされない。
【0145】
本明細書に記載され、図示される実施形態では、2つのユニット11および12が非動作位置に変位されたとき、互いから200mmより大きい距離、例えば約500mmまで離れるように移動される。
【0146】
動作位置で変位された2つのユニット11および12によって構成されるマンドレル20上で、それらのユニットは、物品1が堆積される支持面を画定する底部21と、一対の側壁22および23とが識別され、対向する長手方向側面において底部21を画定し、マンドレル20のそれぞれの当接面を画定し、マンドレル20の周りに巻き付けられたときにブランク7に当接して箱2を形成するように構成される。
【0147】
特に、底部21および側壁22、23の両方は、第1のユニット11および第2のユニット12の両方に設けられたそれぞれの部分によって形成される。
【0148】
特に、各ユニット11および12は、実質的にL字形である第1の要素15および第2の要素16を備える。
【0149】
それぞれのベースプレート17と、ベースプレート17の長手方向縁部から立設された突出部18とが、第1および第2の要素15、16のそれぞれに画定される。
【0150】
ベースプレート17は、実質的に水平面内にあり、一方、突出部18は、実質的に垂直面内にある。
【0151】
第1および第2の要素15、16のそれぞれのベースプレート17は、平行および反対の位置において、それらのそれぞれの突出部18と互いの上に部分的に重なり合って配置され、それによって、各ユニット11、12において、底部21の一部分と、マンドレル20の側壁22および23のそれぞれの部分との両方を形成する。
【0152】
各ユニット11および12は、ベースプレート17とは反対側のそれぞれの突出部18に実質的に平行に延在する一対の角度要素19をさらに備える。
【0153】
各角度要素19は、L字形の断面を有し、第1の壁19aは、突出部18と実質的に同一平面上にあり、第2の壁19bは、ベースプレート17と実質的に平行であり、同じユニット11または12に設けられた他の角度要素19の対応する第2の壁19bと同一平面上にある。
【0154】
各ユニット11または12において、角度要素19は、その下にある突出部18と組み合わせて、側壁22または23の一部を形成する。
【0155】
包装デバイス10は、それぞれのベースプレート17を互いに摺動させることによって、垂直方向Zおよび長手方向Xの両方に対して実質的に垂直な方向Yに沿って、第2の要素16に対して第1の要素15を変位させるように構成された第1の調整機構(添付図面には図示せず)をさらに備える。
【0156】
これにより、方向Yに平行な第1のユニット11または第2のユニット12の寸法、言い換えればその幅を変化させることができる。したがって、ユニット11および12が動作位置にあるとき、マンドレル20の底部21の幅を変化させることが可能である。
【0157】
包装デバイス10はまた、それぞれのベースプレート17からの角度要素19の距離を変化させるように配置された第2の調整機構(添付の図面には図示せず)を含む。これは、突出部18に対して垂直に角度要素19を上昇または下降させることによって達成される。
【0158】
これにより、側壁22、23の垂直方向の寸法(軸Zに平行)、言い換えれば、第1のユニット11または第2のユニット12の高さを変化させることができる。
【0159】
特に、角度要素19は、突出部18に接合するまで下降することができ、したがって、角度要素19と突出部18との間に形成されるスロットの高さを(それが相殺されるまで)減少させることができる。
【0160】
好ましくは、突出部19cは、角度要素19が突出部18上に下げられるときに、突出部18内に得られる対応する凹部18aと結合するように適合される、角度要素19の第2の壁19b上に提供される。突出部19cおよび凹部18aを設けることにより、角度要素19と突出部18との間に画定されたスロットに、角度要素19と突出部18との間を通過する側壁22、23から物品1が漏れるのを防止することによって、マンドレルの内部における物品1の保持を促進する破線パターンが与えられる。
【0161】
この目的のために、異なる形状および寸法のものを含むいくつかの突出部および凹部を、角度要素19および突出部18において得ることができる。
【0162】
第1および第2のユニット11、12の両方はまた、第1および第2のユニット11、12が箱2から取り出されたときに、箱2の内部に物品1を保持するように配置されたそれぞれの位置決め要素24に関連付けられる。
【0163】
特に、位置決め要素24は、第1のユニット11または第2のユニット12のそれぞれの内部で長手方向に延在するロッド25の一端に取り付けられたヘッド26を有するピストンを備える。
【0164】
ヘッド26は、長手方向Xに実質的に垂直な垂直面内に配向され、ベースプレート17上に(またはそれに近接して)載置される突出部18の間に配置される。
【0165】
したがって、第1および第2のユニット11、12が動作位置にあるとき、それらによって構成されるマンドレル20は、ベースプレート17によって画定される底部21によって下方に画定され、突出部18および角度要素19によって画定される側壁22および23によって横方向に画定され、位置決め要素24のヘッド26によって縦方向に画定される物品1を収容するためのチャンバを有する。
【0166】
位置決め要素24は、長手方向Xに沿ってそれぞれの第1または第2のユニット11、12に対して移動可能である。
【0167】
包装装置100は、特にその包装デバイス10の各々を参照して、以下に説明するように動作する。
【0168】
カルーセル8は、連続運動でその垂直回転軸Zの周りを回転し、第1および第2のユニット11および12を作業面9の半径方向に対向する側に有する円形経路に沿って包装デバイス10を導く。
【0169】
受入領域Aの前に、移動システム13は、第1および第2のユニット11、12を互いに近づけ、それらを動作位置に持って行き、マンドレル20を作業面9の上に構成するように動作する(図2にシーケンスを見ることができる)。
【0170】
好ましくは、この段階で、第1および第2のユニット11、12の第1および第2の要素15および16は、第1の調整機構によって、箱2を形成するために提供される幅よりもわずかに大きい幅に調整され、それによって、物品供給装置3の把持部材3aによってマンドレル20の底部21上に堆積された物品1を収容することを容易にする。
【0171】
本明細書に記載される例では、1つの物品1(図4)のみが箱2内に収容されることが意図されるが、複数の物品1を箱2内に導入することも可能であり、その全ては、この場合、ブランク7内に包装される前にマンドレル20内に堆積される。
【0172】
物品1が堆積されると、底部21の幅は、第1および第2のユニット11および12のそれぞれの第1および第2の要素15および16を互いに近づけることによって、正しい寸法にされる。
【0173】
マンドレル20が当接領域Bに向かって導かれている間、ブランク供給装置4は、作業面9の中断点において、マンドレル20の経路上にブランク7を搬送する。
【0174】
ブランク7は、その前面の中央パネル7aがマンドレル20の側壁22(図5)によって当接されるように、変位方向Fに対して実質的に垂直な垂直面上に配置され、したがって、ブランク7を、直ぐ下流に配置された形成領域Cに引きずる。変位方向Fに沿ったその前方運動に関してマンドレルの前方に配置された側壁22は、マンドレル20のブランク7との第1の当接面を表す。
【0175】
次いで、マンドレル20は、水平であり、側壁22、23の高さよりもわずかに大きい大きさだけ離間された一対のプレート27を通過する。それによって、ブランク7は、マンドレル20によって、ブランク7の上側パネル7bおよび下側パネル7cをマンドレル20に対して折り曲げるプレート27の間で押される。
【0176】
一対のプレート27から出るとき、それぞれの閉鎖部材は、マンドレル20の側壁23に対してブランク7の下側パネル7cおよび上側パネル7bからそれぞれ突出する下側フラップ7dおよび上側フラップ7eを折り曲げて、箱2を横方向に閉鎖する。
【0177】
好ましくは、2つのフラップの一方には、接着によって他方のフラップに取り付けることができるように、接着剤の点が適切に設けられる。
【0178】
この目的のために、L字形閉鎖部材28が包装デバイス10に取り付けられ、これは、ブランク7を側壁23の角度要素19に押し付けるように垂直面内で下げられる。
【0179】
形成領域Cの端部において、このように形成された箱2は、横方向に閉じられ、2つの対向する長手方向端部29a、29bにおいて開いている。
【0180】
この段階で、排出領域Dにおいて、第1および第2のユニット11および12は、箱2の長手方向端部29a、29bから完全に外れるまで、長手方向Xに沿って互いに離れるように移動しながら、非動作位置に変位される。
【0181】
所望に応じて、箱2からのユニット11および12の引出しは、底部21の幅をわずかに減少させることによって、さらに緩和され得る。
【0182】
その段階で、位置決め要素24は、最初は、物品1が第1または第2のユニット11および12によって箱2から引き出されることを防止するように、箱2の内側に固定されたままである(図6)。
【0183】
第1および第2のユニット11および12が箱2から引き出されると、位置決め要素24および物品1を中に有する箱2もまた、排出ステーション6の把持部材6aによって引き出され、後続の作業ステーションに送られ、ここで、箱2はまた、長手方向端部29a、29bで閉じられ、包装および輸送の最終ステップに進む。
【0184】
次いで、箱2を配送した包装デバイス10は、戻り領域Eに導かれて、最初の受け取り領域Aに戻される。
【0185】
戻り領域Eでは、すでに非動作位置から離れて移動されている第1および第2のユニット11および12が包装ユニット5の任意の他の部分と干渉しないように、作業面9の高さよりも下に独立して下げられてもよい(図3)。
【0186】
図8は、包装デバイスの実施形態の変形例を示しており、全体的に110で示されている。
【0187】
前の例で説明した包装デバイス10と比較して、包装デバイス110は、異なる形状を有する側壁22および23を有するマンドレル20を作製するように構成される。
【0188】
特に、第1および第2のユニット11および12の両方において、角度要素19ならびに第1および第2の要素15および16は、角部において、位置決め要素24に面する端部から始まって、他のユニット11、12に面する端部まで続くテーパ形状を持つ面取り部を有し、この面取り部は、位置決め要素24に面する端部ではより広く、他のユニット11、12に面する端部ではより狭くなっている。
【0189】
包装デバイス110は、包装デバイス10の代わりにアーム14に取り付けられると、包装デバイス10と実質的に同じように動作し、適切に成形されたブランク7から図9に示される箱102を得ることを可能にする。
【0190】
見て分かるように、箱102は、面取りされた長手方向縁部103を有し、面取り部は、対向する端部領域104においてより大きな幅を有し、中央領域105においてより小さな幅を有する。
【0191】
そのようなプロファイルされた面取り部を有する箱102は、マンドレルの内側部分が抜き取り前に著しく狭くなっていない限り、マンドレルを箱から取り出すときにマンドレルと箱との間の干渉のために、箱の中に収容差される製品を損傷する危険性があるか、または、ブランクを折り曲げるときでさえも狭い断面を有するマンドレルを使用することによって、ブランクと正しく当接せず、不規則なエッジと低品質の箱が形成される危険性があるために、従来の単一ユニット型マンドレルでは得られなかったことに留意されたい。
【0192】
明らかに、物品および箱は、上に示された例に示されたものと同様の形状および寸法であり得るので、ユニット11および12の寸法および形状、ならびにマンドレル20を形成するためにそれらが互いに近づけられる距離は、特定の必要性に適合するように広く修正され、適合され得る。
【0193】
したがって、本解決策は、箱が形成されるマンドレルの1つまたは複数の寸法を容易に調整する可能性を含む、さらなる利点を同時に達成しながら、上記で識別された技術的問題を解決することを可能にする。
【0194】
明らかに、当業者は、特定のおよび偶発的な適用要件を満たすために、上述の解決策に対して更なる修正および変形を行うことができ、それにもかかわらず、それらも、以下の特許請求の範囲によって定義される権利保護の範囲内に入るものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】