(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 8/22 20090101AFI20241031BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241031BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W72/21
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531469
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2021134634
(87)【国際公開番号】W WO2023097514
(87)【国際公開日】2023-06-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,シュユアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本出願はアップリンクMIMO伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体を開示し、移動通信分野に関する。この方法は、端末がネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであるステップを含み、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の報告方法であって、前記方法は端末によって実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであるステップを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項2】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である、
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項3】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項4】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、前記第1のシグナリングに含まれるコンテンツは前記第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである、
ことを特徴とする請求項3に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項5】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層(layer)数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項6】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項7】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項8】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の受信方法であって、前記方法はネットワークデバイスによって実行され、前記方法は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるステップと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項9】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップは、
前記第1のシグナリングが認識された場合、前記第1のシグナリングによって指示される前記第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項10】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップは、
前記第1のシグナリングが認識されていない場合、前記第2のシグナリングによって指示される前記第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項11】
前記方法は、
実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定するステップであって、前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数は前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下であるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項12】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項13】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、前記第1のシグナリングに含まれるコンテンツは前記第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである、
ことを特徴とする請求項12に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項14】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項8~13のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項15】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項8~14のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項16】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項8~15のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項17】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の報告装置であって、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するための送信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである送信モジュールを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項18】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である、
ことを特徴とする請求項17に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項19】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項20】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、前記第1のシグナリングに含まれるコンテンツは前記第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである、
ことを特徴とする請求項19に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項21】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項17~20のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項22】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項17~20のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項23】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項17~22のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項24】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の受信装置であって、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するための受信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である受信モジュールと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するための処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の受信装置。
【請求項25】
前記処理モジュールがさらに、前記第1のシグナリングが認識された場合、前記第1のシグナリングによって指示される前記第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する、
ことを特徴とする請求項24に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信装置。
【請求項26】
前記処理モジュールがさらに、前記第1のシグナリングが認識されていない場合、前記第2のシグナリングによって指示される前記第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する、
ことを特徴とする請求項24に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信装置。
【請求項27】
前記装置は、
実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定するための処理モジュールであって、前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数は前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である処理モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項24~26のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信装置。
【請求項28】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項29】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、前記第1のシグナリングに含まれるコンテンツは前記第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである、
ことを特徴とする請求項28に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項30】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項24~29のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項31】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項24~29のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項32】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項24~31のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告装置。
【請求項33】
端末であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されるトランシーバと、
前記プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、請求項1~7のいずれかに記載の方法を実現するように構成される、
ことを特徴とする端末。
【請求項34】
ネットワークデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されるトランシーバと、
前記プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、請求項8~16のいずれかに記載の方法を実現するように構成される、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項35】
実行可能なプログラムコードが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記実行可能なプログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~16のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータプログラム製品が端末またはネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、請求項1~16のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は移動通信の分野に関し、特に、伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio、新しい無線)通信システムでは、プロトコルによってサポートされる伝送能力はダウンリンク最大伝送能力とアップリンク最大伝送能力を含み、端末によってサポートされるアップリンク最大伝送能力を向上させるためには、端末により高い伝送能力を持たせる必要があり、端末がアップリンクでサポートされる最大伝送能力をどのように報告するかは早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例はアップリンクMIMO(Multiple Input Multiple Output、多入力多出力)伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体を提供する。すなわち、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。前記技術的解決策は以下の通りである。
【0004】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の報告方法を提供し、前記方法は端末によって実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであるステップを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0005】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の受信方法を提供し、前記方法はネットワークデバイスによって実行され、前記方法は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるステップと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップと、を含む。
【0006】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の報告装置を提供し、前記装置は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するための送信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである送信モジュールを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0007】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の受信装置を提供し、前記装置は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するための受信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である受信モジュールと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するための処理モジュールと、を含む。
【0008】
本出願の一態様によれば、プロセッサと、プロセッサに接続されたトランシーバと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含む端末を提供し、プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、上記の態様で説明された方法を実現するように構成される。
【0009】
本出願の一態様によれば、プロセッサと、プロセッサに接続されたトランシーバと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含むネットワークデバイスを提供し、プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、上記の態様で説明された方法を実現するように構成される。
【0010】
本出願の一態様によれば、実行可能なプログラムコードが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、実行可能なプログラムコードがプロセッサによってロードして実行される場合、上記の態様で説明された方法が実現される。
【0011】
本出願の一態様によれば、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含むチップを提供し、チップが端末またはネットワークデバイスで実行される場合、上記の態様で説明された方法を実現する。
【0012】
本出願の一態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品が端末またはネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、上記の態様で説明された方法を実現する。
【0013】
本出願の実施例によって提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果を含む。
【0014】
本出願の実施例によって提供される方法、装置、デバイスおよび記憶媒体において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明において使用する必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明の図面は本出願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願の例示的な一実施例によって提供される通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告及び受信方法のフローチャットである。
【
図3】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告方法のフローチャットである。
【
図4】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告方法のフローチャットである。
【
図5】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告装置のブロック図である。
【
図6】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の受信装置のブロック図である。
【
図7】本出願の例示的な一実施例によって提供される通信デバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本出願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下添付図面と併せて本出願の実施方式をさらに詳細に説明する。
【0017】
ここでは、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本出願のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0018】
本出願に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本出願を制限することを意図していない。本出願と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0019】
本出願では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本出願の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ばれることができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもできる。文脈によっては、本明細書で使用される単語「もし」は、「・・・のとき」又は「・・・の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0020】
以下、本出願の適用シーンについて説明する。
【0021】
図1は本出願の例示的な一実施例によって提供される通信システムのブロック図であり、この通信システムは端末10とネットワークデバイス20とを含むことができる。
【0022】
端末10の数は通常複数であり、各ネットワークデバイス20によって管理されるセル内には1つ以上の端末10が分布してもよい。端末10は様々な無線通信機能を備えるハンドヘルドデバイス、車載デバイス、装着可能デバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続された他の処理デバイス、およびさまざま形式のユーザイクイップメント(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)などを含むことができる。説明を容易にするために、本出願の実施例では、上記に記載のデバイスを端末と総称する。
【0023】
ネットワークデバイス20は、アクセスネットワークに配置されて端末10のために無線通信機能を提供する装置である。ネットワークデバイス20は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、ネットワークデバイス機能を備えるデバイスの名前が異なる可能性があり、例えば5G NRシステムでは、gNodeBまたはgNBと呼ばれる。通信技術の進化につれて、「ネットワークデバイス」という名前が変化する可能性がある。説明を容易にするために、本出願の実施例では、上記端末10のために無線通信機能を提供する装置をネットワークデバイスと総称する。ネットワークデバイス20と端末10との間にエアインターフェースを介して接続を確立することができ、これによってこの接続によってシグナリングとデータのインタラクションを含む通信を行う。ネットワークデバイス20の数は複数であってもよく、2つの隣接するネットワークデバイス20間は有線または無線の方式で通信することもできる。端末10は異なるネットワークデバイス20間で切り替え、すなわち異なるネットワークデバイス20と接続を確立することができる。
【0024】
本出願の実施例における「5G NRシステム」は、5GシステムまたはNRシステムと呼ばれてもよいが、当業者は、その意味を理解することができる。本出願の実施例に記載された技術案は5G NRシステムに適用されてもよく、5G NRシステムの後続の進化システムにも適用されてもよい。
【0025】
図2は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告と受信方法のフローチャットであり、
図1に示される端末とネットワークデバイスに適用され、この方法は以下のステックの少なくとも一部の内容を含む。
【0026】
ステップ201において、端末がネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである。
【0027】
本出願の実施例では、端末自体はアップリンクMIMO伝送能力を有し、端末がネットワークデバイスと通信する前に、端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告する必要があり、端末はネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、この第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を指示する。
【0028】
ここで、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0029】
なお、本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングの名前で第1のシグナリングと第2のシグナリングを2つのシグナリングに区別することができる。
【0030】
ステップ202において、ネットワークデバイスが端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信する。
【0031】
ネットワークデバイスはこの第1のシグナリングと第2のシグナリングを受信した後、この第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて、端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を決定する。
【0032】
ステップ203において、ネットワークデバイスが端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定する。
【0033】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスは第1のシグナリングと第2のシグナリングを受信し、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定し、ネットワークデバイスは、実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定(configure)する場合、決定された端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を制限として、アップリンクMIMO伝送層数の設定を完了させる。
【0034】
なお、端末によって実行されるステップは、個別に1ステップとして実現されることができ、ネットワークデバイスによって実行されるステップは、個別に1ステップとして実装されることができる。
【0035】
本出願の実施例によって提供される方法において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0036】
図2は端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告することについて説明する。次に、
図2に示される実施例に加えて、端末は、自体が一定の条件を満たすと決定した場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングを送信し、以下、この条件について説明する。
【0037】
本出願の実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は6層または8層である。
【0038】
端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートすることを実現するために、端末は6ウェイまたは8ウェイの無線周波数チャネルを導入し、すなわち、端末が6ウェイの無線周波数チャネルを導入すると、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は6層となり、一方、8ウェイの無線周波数チャネルを導入すると、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は8層になる。
【0039】
いくつかの実施例では、
図3を参照すると、この方法はステップ2011を含む。
【0040】
ステップ2011において、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する。
【0041】
本出願の実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層であり、第2のシグナリングが端末によってサポートされる6層または8層であるアップリンクMIMO伝送能力を指示できないため、端末が自体によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力をネットワークデバイスに報告することを確保するために、端末はネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する必要がある。
【0042】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大layer(層)数が6層であり、または、第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0043】
第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層である場合、端末によって第1のシグナリングを介して指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が6層であることも示す。第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である場合、端末によって第1のシグナリングを介して指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が8層であることを示す。
【0044】
例えば、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が6層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が8層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が他の層数であり、本出願の実施例では限定されない。
【0045】
他のいくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0046】
第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である場合、端末によって第2のシグナリングを介して指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が4層であることを示す。
【0047】
例えば、端末によって第2のシグナリングを介して指示される最大層数が4層であり、または、端末によって第2のシグナリングを介して指示される最大層数が2層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が他の層数であり、本出願の実施例では限定されない。
【0048】
なお、本出願の実施例は、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信することを例として説明するにすぎない。別の実施例では、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する。
【0049】
端末にとっては、第2のシグナリングによって指示される最大MIMO層数は限られており、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、端末は第2のシグナリングを使用して自体によってサポートされる新たなアップリンクMIMO層数を報告できず、そのため、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、第1のシグナリングを用いて、端末によってサポートされる新たなアップリンクMIMO伝送能力を指示することができる。
【0050】
説明する必要がある第1の点は、本出願の実施例は第1のシグナリングと第2のシグナリングを例として説明するにすぎない。別の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングである。
【0051】
説明する必要がある第2の点は、本出願の実施例はアップリンクMIMO層数を例として説明するにすぎない。別の実施例では、本出願のアップリンクMIMO層数はまたアップリンクRANK(ランク)数であってもよい。
【0052】
本出願の実施例によって提供される方法では、端末はサポートされるアップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を報告し、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0053】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0054】
図2に示す実施例に基づいて、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO能力を含まない。
【0055】
本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の異なるアップリンクMIMO伝送能力を指示し、すなわち、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力より高い。
【0056】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層または8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は最大4層である。
【0057】
例えば、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は2層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は他の層数であってもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0058】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングはFeatureSetUplinkPerCC-v18xyである。
【0059】
選択的に、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyである、各コンポーネントキャリア(CC)のアップリンクの特徴セットと呼ばれてもよい。
【0060】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングはFeatureSetUplinkPerCCである。
【0061】
選択的に、この第2のシグナリングは各CCのアップリンクの特徴セットと呼ばれてもよい。
【0062】
第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードは以下の通りである。
【数1】
【0063】
以下、上記の第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードについて簡単で説明する。
【0064】
第1のシグナリングは、各アップリンクキャリアシーケンスに対する特徴セットであり、第1のシグナリングのサイズは、1から各特徴の最大値である。
【0065】
第1のシグナリングにとっては、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyであるシグナリングであり、この第1のシグナリングは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によってサポートされる最大MIMO層数がアップリンクMIMO層数であることを指示する。
【0066】
各セットの最大サウンディング信号のリソースは1~8の整数である。
【0067】
非コードブックプレコーディングにおいて、PUSCHによってサポートされる最大MIMO層数はアップリンクMIMO層数である。
【0068】
ここで、第1のシグナリングによって指示されるMIMO層数は6層、または8層であってもよい。
【0069】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0070】
図2に示す実施例に基づいて、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO能力を含む。
【0071】
本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の異なるアップリンクMIMO伝送能力を指示してもよく、または第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の同じアップリンクMIMO伝送能力を指示してもよい。すなわち、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力より高くてもよい。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力に等しくてもよい。
【0072】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は最大8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力は最大4層である。
【0073】
例えば、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は2層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は他の層数であってもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0074】
なお、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0075】
本出願の実施例では、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力とが同じである場合、実際には第1のシグナリングと第2のシグナリングは同じ伝送能力を指示し、すなわち第1のシグナリングと第2のシグナリングに含まれるコンテンツも同じである。
【0076】
第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードは以下の通りである。
【数2】
【0077】
以下、上記の第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードについて簡単で説明する。
【0078】
第1のシグナリングは、各アップリンクキャリアシーケンスに対する特徴セットであり、第1のシグナリングのサイズは、1から各特徴の最大値である。
【0079】
第1のシグナリングにとっては、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyであるシグナリングであり、この第1のシグナリングは物理アップリンク共有チャネルによってサポートされる最大MIMO層数がアップリンクMIMO層数であることを指示する。
【0080】
各セットの最大サウンディング信号のリソースは1~8の整数である。
【0081】
非コードブックプレコーディングにおいて、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理アップリンク共有チャネル)によってサポートされる最大MIMO層数はアップリンクMIMO層数である。
【0082】
ここで、第1のシグナリングによって指示されるMIMO層数は1層、2層、3層、4層、6層または8層であってもよい。
【0083】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0084】
図2に示す実施例ではネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定することが説明される。
図2に示す実施例に基づいて、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識できるか否かに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定し、以下、2つの場合で説明する。
【0085】
第1の場合:ネットワークデバイスが第1のシグナリングが認識された場合、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0086】
本出願の実施例では、異なる設定のネットワークデバイスにとっては、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識でき、第2のシグナリングを認識することもできる可能性があり、または、ネットワークデバイスは第2のシグナリングのみを認識でき、第1のシグナリングを認識できない可能性があり、したがって、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングを認識できるか否かに基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定する。
【0087】
ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識でき、かつこの第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である場合、ネットワークデバイスは第2のシグナリングを無視し、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定することができる。
【0088】
例えば、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できる場合、第2のシグナリングを無視し、ネットワークデバイスは実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が6層であると決定する。または、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できる場合、第2のシグナリングを無視し、ネットワークデバイスは実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が8層であると決定する。
【0089】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号を取得し、取得された第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号に基づいて、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングを認識できるか否かを決定することができる。
【0090】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングを認識できると決定した場合、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定し、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が向上した場合、サービス伝送速度が向上する。
【0091】
第2の場合:ネットワークデバイスが第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0092】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できる場合、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0093】
例えば、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できるため、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が4層であると決定する。または、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できるため、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が4層であると決定する。
【0094】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号を取得し、取得された第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号に基づいて、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングを認識できるか否かを決定することができる。
【0095】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定することもでき、端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告できない場合を防止し、ネットワークデバイスが端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を知ることを確保し、さらにサービスの伝送を確保する。
【0096】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0097】
図2に示す実施例ではネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定することが説明される。
図2に示す実施例に基づいて、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいてアップリンクMIMO伝送の層数を設定することもでき、
図4を参照すると、この方法は以下のステップ204を含む。
【0098】
ステップ204において、ネットワークデバイスが実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である。
【0099】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定でき、ネットワークデバイスが端末に実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定する場合、決定された端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を参照でき、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である。
【0100】
例えば、ネットワークデバイスによって決定された最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数が6層である場合、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は4層であり、または、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は6層であり、または、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は他の値であり、本出願の実施例では限定されない。
【0101】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて端末にアップリンクMIMO伝送の層数を設定し、ネットワークデバイスによって設定されるアップリンクMIMO伝送の層数が端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送層数を超えることを防止し、端末のアップリンクMIMO伝送を確保し、端末伝送の速度が向上する。
【0102】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0103】
図5は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告装置のブロック図であり、
図5を参照すると、この装置は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するための送信モジュール501であって、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである送信モジュール501を含み、
第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0104】
本出願の実施例によって提供される装置において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いアップリンクMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0105】
いくつかの実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である。
【0106】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む。
【0107】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0108】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大層(layer)数が6層であり、または第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0109】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0110】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRCシグナリングである。
【0111】
なお、上記実施例によって提供される装置は、その機能を実現する時、上記各々の機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際応用では、上記機能の割り当てを、必要に応じて異なる機能モジュールによって完成させ、装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分して、上記説明された全部または一部の機能を完成させる。また、上記の実施例によって提供される装置と方法の実施例は同じ構想に属し、その具体的な実現過程は方法の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0112】
図6は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の受信装置のブロック図であり、
図6を参照すると、この装置は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するための受信モジュール601であって、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である受信モジュール601と、
端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するための処理モジュール602とを含む。
【0113】
本出願の実施例によって提供される装置において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いアップリンクMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0114】
いくつかの実施例では、処理モジュール602はさらに、第1のシグナリングが認識された場合、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0115】
いくつかの実施例では、処理モジュール602はさらに、第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0116】
いくつかの実施例では、装置は、
実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定するための処理モジュール602であって、実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である処理モジュール602をさらに含む。
【0117】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む。
【0118】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0119】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0120】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0121】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRCシグナリングである。
【0122】
なお、上記実施例によって提供される装置は、その機能を実現する時、上記各々の機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際応用では、上記機能の割り当てを、必要に応じて異なる機能モジュールによって完成させ、装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分して、上記説明された全部または一部の機能を完成させる。また、上記の実施例によって提供される装置と方法の実施例は同じ構想に属し、その具体的な実現過程は方法の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0123】
図7は、本出願の例示的な一実施例によって提供される通信デバイスの概略構成図を示し、当該通信デバイスは、プロセッサ701、受信機702、送信機703、メモリ704、およびバス705を含む。
【0124】
プロセッサ701は1つ以上の処理コアを含み、プロセッサ701は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーションおよび情報処理を実行する。
【0125】
受信機702と送信機703は、1つの通信コンポーネントとして実現でき、当該通信コンポーネントは1つの通信チップであってもよい。
【0126】
メモリ704はバス705を介してプロセッサ701に接続される。
【0127】
メモリ704は少なくとも1つのプログラムコードを記憶し、プロセッサ701は当該少なくとも1つのプログラムコードを実行することにより、上記方法の実施例の様々なステップを実現する。
【0128】
また、通信デバイスは端末またはネットワークデバイスであってもよい。メモリ704は、任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組合せによって実現されてもよく、揮発性または不揮発性の記憶装置は、磁気ディスクまたは光ディスクを含み、電気的に消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ(EPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)を含むが、これらに限定されない。
【0129】
例示的な実施例では、上記の各方法の実施例によって提供される通信デバイスによって実行される方法を実現するためにプロセッサによってロードして実行される実行可能なプログラムコードが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0130】
例示的な実施例では、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含むチップを提供し、前記チップが端末またはネットワークデバイスで実行される場合、各方法の実施例によって提供される方法を実現する。
【0131】
例示的な実施例では、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品が端末またはネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、各方法の実施例によって提供される方法を実現する。
【0132】
上記実施例の全部または一部のステップはハードウェアによって実行されてもよく、プログラムが関連するハードウェアを命令することで完成することができ、前記プログラムは、読み取り専用メモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよいということは当業者であれば理解できる。
【0133】
上記は本出願の選択的な実施例だけで、本出願を限定するものではなく、本出願の精神及び原則の内に行われる修正、同等の置換、改善等は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれなければならない。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は移動通信の分野に関し、特に、伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio、新しい無線)通信システムでは、プロトコルによってサポートされる伝送能力はダウンリンク最大伝送能力とアップリンク最大伝送能力を含み、端末によってサポートされるアップリンク最大伝送能力を向上させるためには、端末により高い伝送能力を持たせる必要があり、端末がアップリンクでサポートされる最大伝送能力をどのように報告するかは早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例はアップリンクMIMO(Multiple Input Multiple Output、多入力多出力)伝送能力の報告、受信方法、装置、デバイスおよび記憶媒体を提供する。すなわち、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。前記技術的解決策は以下の通りである。
【0004】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の報告方法を提供し、前記方法は端末によって実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであるステップを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0005】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の受信方法を提供し、前記方法はネットワークデバイスによって実行され、前記方法は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるステップと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップと、を含む。
【0006】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の報告装置を提供し、前記装置は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するための送信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである送信モジュールを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0007】
本出願の一態様によれば、アップリンクMIMO伝送能力の受信装置を提供し、前記装置は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するための受信モジュールであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である受信モジュールと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するための処理モジュールと、を含む。
【0008】
本出願の一態様によれば、プロセッサと、プロセッサに接続されたトランシーバと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含む端末を提供し、プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、上記の態様で説明された方法を実現するように構成される。
【0009】
本出願の一態様によれば、プロセッサと、プロセッサに接続されたトランシーバと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含むネットワークデバイスを提供し、プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、上記の態様で説明された方法を実現するように構成される。
【0010】
本出願の一態様によれば、実行可能なプログラムコードが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、実行可能なプログラムコードがプロセッサによってロードして実行される場合、上記の態様で説明された方法が実現される。
【0011】
本出願の一態様によれば、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含むチップを提供し、チップが端末またはネットワークデバイスで実行される場合、上記の態様で説明された方法を実現する。
【0012】
本出願の一態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムが端末またはネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、上記の態様で説明された方法を実現する。
【0013】
本出願の実施例によって提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果を含む。
【0014】
本出願の実施例によって提供される方法、装置、デバイスおよび記憶媒体において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明において使用する必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明の図面は本出願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願の例示的な一実施例によって提供される通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告及び受信方法のフローチャットである。
【
図3】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告方法のフローチャットである。
【
図4】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告方法のフローチャットである。
【
図5】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告装置のブロック図である。
【
図6】本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の受信装置のブロック図である。
【
図7】本出願の例示的な一実施例によって提供される通信デバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本出願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下添付図面と併せて本出願の実施方式をさらに詳細に説明する。
【0017】
ここでは、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本出願のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0018】
本出願に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本出願を制限することを意図していない。本出願と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0019】
本出願では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本出願の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ばれることができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもできる。文脈によっては、本明細書で使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0020】
以下、本出願の適用シーンについて説明する。
【0021】
図1は本出願の例示的な一実施例によって提供される通信システムのブロック図であり、この通信システムは端末10とネットワークデバイス20とを含むことができる。
【0022】
端末10の数は通常複数であり、各ネットワークデバイス20によって管理されるセル内には1つ以上の端末10が分布してもよい。端末10は様々な無線通信機能を備えるハンドヘルドデバイス、車載デバイス、装着可能デバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続された他の処理デバイス、およびさまざま形式のユーザイクイップメント(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)などを含むことができる。説明を容易にするために、本出願の実施例では、上記に記載のデバイスを端末と総称する。
【0023】
ネットワークデバイス20は、アクセスネットワークに配置されて端末10のために無線通信機能を提供する装置である。ネットワークデバイス20は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、ネットワークデバイス機能を備えるデバイスの名前が異なる可能性があり、例えば5G NRシステムでは、gNodeBまたはgNBと呼ばれる。通信技術の進化につれて、「ネットワークデバイス」という名前が変化する可能性がある。説明を容易にするために、本出願の実施例では、上記端末10のために無線通信機能を提供する装置をネットワークデバイスと総称する。ネットワークデバイス20と端末10との間にエアインターフェースを介して接続を確立することができ、これによってこの接続によってシグナリングとデータのインタラクションを含む通信を行う。ネットワークデバイス20の数は複数であってもよく、2つの隣接するネットワークデバイス20間は有線または無線の方式で通信することもできる。端末10は異なるネットワークデバイス20間で切り替え、すなわち異なるネットワークデバイス20と接続を確立することができる。
【0024】
本出願の実施例における「5G NRシステム」は、5GシステムまたはNRシステムと呼ばれてもよいが、当業者は、その意味を理解することができる。本出願の実施例に記載された技術案は5G NRシステムに適用されてもよく、5G NRシステムの後続の進化システムにも適用されてもよい。
【0025】
図2は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告と受信方法のフローチャットであり、
図1に示される端末とネットワークデバイスに適用され、この方法は以下のステックの少なくとも一部の内容を含む。
【0026】
ステップ201において、端末がネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである。
【0027】
本出願の実施例では、端末自体はアップリンクMIMO伝送能力を有し、端末がネットワークデバイスと通信する前に、端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告する必要があり、端末はネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、この第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を指示する。
【0028】
ここで、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0029】
なお、本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングの名前で第1のシグナリングと第2のシグナリングを2つのシグナリングに区別することができる。
【0030】
ステップ202において、ネットワークデバイスが端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信する。
【0031】
ネットワークデバイスはこの第1のシグナリングと第2のシグナリングを受信した後、この第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて、端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を決定する。
【0032】
ステップ203において、ネットワークデバイスが端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定する。
【0033】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスは第1のシグナリングと第2のシグナリングを受信し、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定し、ネットワークデバイスは、実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定(configure)する場合、決定された端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を制限として、アップリンクMIMO伝送層数の設定を完了させる。
【0034】
なお、端末によって実行されるステップは、個別に1ステップとして実現されることができ、ネットワークデバイスによって実行されるステップは、個別に1ステップとして実装されることができる。
【0035】
本出願の実施例によって提供される方法において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0036】
図2は端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告することについて説明する。次に、
図2に示される実施例に加えて、端末は、自体が一定の条件を満たすと決定した場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングを送信し、以下、この条件について説明する。
【0037】
本出願の実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は6層または8層である。
【0038】
端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートすることを実現するために、端末は6ウェイまたは8ウェイの無線周波数チャネルを導入し、すなわち、端末が6ウェイの無線周波数チャネルを導入すると、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は6層となり、一方、8ウェイの無線周波数チャネルを導入すると、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力は8層になる。
【0039】
いくつかの実施例では、
図3を参照すると、この方法はステップ2011を含む。
【0040】
ステップ2011において、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する。
【0041】
本出願の実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層であり、第2のシグナリングが端末によってサポートされる6層または8層であるアップリンクMIMO伝送能力を指示できないため、端末が自体によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力をネットワークデバイスに報告することを確保するために、端末はネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する必要がある。
【0042】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大layer(層)数が6層であり、または、第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0043】
第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層である場合、端末によって第1のシグナリングを介して指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が6層であることも示す。第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である場合、端末によって第1のシグナリングを介して指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が8層であることを示す。
【0044】
例えば、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が6層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が8層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が他の層数であり、本出願の実施例では限定されない。
【0045】
他のいくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0046】
第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である場合、端末によって第2のシグナリングを介して指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する最大層数が4層であることを示す。
【0047】
例えば、端末によって第2のシグナリングを介して指示される最大層数が4層であり、または、端末によって第2のシグナリングを介して指示される最大層数が2層であり、または、端末によって第1のシグナリングを介して指示される最大層数が他の層数であり、本出願の実施例では限定されない。
【0048】
なお、本出願の実施例は、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信することを例として説明するにすぎない。別の実施例では、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信する。
【0049】
端末にとっては、第2のシグナリングによって指示される最大MIMO層数は限られており、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、端末は第2のシグナリングを使用して自体によってサポートされる新たなアップリンクMIMO層数を報告できず、そのため、端末が新たなアップリンクMIMO層数の伝送能力をサポートする場合、ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信し、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、第1のシグナリングを用いて、端末によってサポートされる新たなアップリンクMIMO伝送能力を指示することができる。
【0050】
説明する必要がある第1の点は、本出願の実施例は第1のシグナリングと第2のシグナリングを例として説明するにすぎない。別の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングである。
【0051】
説明する必要がある第2の点は、本出願の実施例はアップリンクMIMO層数を例として説明するにすぎない。別の実施例では、本出願のアップリンクMIMO層数はまたアップリンクRANK(ランク)数であってもよい。
【0052】
本出願の実施例によって提供される方法では、端末はサポートされるアップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である場合、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を報告し、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0053】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0054】
図2に示す実施例に基づいて、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO能力を含まない。
【0055】
本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の異なるアップリンクMIMO伝送能力を指示し、すなわち、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力より高い。
【0056】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層または8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は最大4層である。
【0057】
例えば、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は2層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は他の層数であってもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0058】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングはFeatureSetUplinkPerCC-v18xyである。
【0059】
選択的に、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyである、各コンポーネントキャリア(CC)のアップリンクの特徴セットと呼ばれてもよい。
【0060】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングはFeatureSetUplinkPerCCである。
【0061】
選択的に、この第2のシグナリングは各CCのアップリンクの特徴セットと呼ばれてもよい。
【0062】
第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードは以下の通りである。
【数1】
【0063】
以下、上記の第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードについて簡単で説明する。
【0064】
第1のシグナリングは、各アップリンクキャリアシーケンスに対する特徴セットであり、第1のシグナリングのサイズは、1から各特徴の最大値である。
【0065】
第1のシグナリングにとっては、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyであるシグナリングであり、この第1のシグナリングは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によってサポートされる最大MIMO層数がアップリンクMIMO層数であることを指示する。
【0066】
各セットの最大サウンディング信号のリソースは1~8の整数である。
【0067】
非コードブックプレコーディングにおいて、PUSCHによってサポートされる最大MIMO層数はアップリンクMIMO層数である。
【0068】
ここで、第1のシグナリングによって指示されるMIMO層数は6層、または8層であってもよい。
【0069】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0070】
図2に示す実施例に基づいて、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO能力を含む。
【0071】
本出願の実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の異なるアップリンクMIMO伝送能力を指示してもよく、または第1のシグナリングと第2のシグナリングは2種類の同じアップリンクMIMO伝送能力を指示してもよい。すなわち、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力より高くてもよい。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力に等しくてもよい。
【0072】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は最大8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力は最大4層である。
【0073】
例えば、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は2層である。または、第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層である。第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は他の層数であってもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0074】
なお、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0075】
本出願の実施例では、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力と第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力とが同じである場合、実際には第1のシグナリングと第2のシグナリングは同じ伝送能力を指示し、すなわち第1のシグナリングと第2のシグナリングに含まれるコンテンツも同じである。
【0076】
第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードは以下の通りである。
【数2】
【0077】
以下、上記の第1のシグナリングのフォーマットとパラメータコードについて簡単で説明する。
【0078】
第1のシグナリングは、各アップリンクキャリアシーケンスに対する特徴セットであり、第1のシグナリングのサイズは、1から各特徴の最大値である。
【0079】
第1のシグナリングにとっては、この第1のシグナリングはバージョン番号がv18xyであるシグナリングであり、この第1のシグナリングは物理アップリンク共有チャネルによってサポートされる最大MIMO層数がアップリンクMIMO層数であることを指示する。
【0080】
各セットの最大サウンディング信号のリソースは1~8の整数である。
【0081】
非コードブックプレコーディングにおいて、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理アップリンク共有チャネル)によってサポートされる最大MIMO層数はアップリンクMIMO層数である。
【0082】
ここで、第1のシグナリングによって指示されるMIMO層数は1層、2層、3層、4層、6層または8層であってもよい。
【0083】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0084】
図2に示す実施例ではネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定することが説明される。
図2に示す実施例に基づいて、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識できるか否かに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定し、以下、2つの場合で説明する。
【0085】
第1の場合:ネットワークデバイスが第1のシグナリングが認識された場合、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0086】
本出願の実施例では、異なる設定のネットワークデバイスにとっては、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識でき、第2のシグナリングを認識することもできる可能性があり、または、ネットワークデバイスは第2のシグナリングのみを認識でき、第1のシグナリングを認識できない可能性があり、したがって、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングを認識できるか否かに基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定する。
【0087】
ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識でき、かつこの第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である場合、ネットワークデバイスは第2のシグナリングを無視し、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定することができる。
【0088】
例えば、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できる場合、第2のシグナリングを無視し、ネットワークデバイスは実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が6層であると決定する。または、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できる場合、第2のシグナリングを無視し、ネットワークデバイスは実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が8層であると決定する。
【0089】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号を取得し、取得された第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号に基づいて、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングを認識できるか否かを決定することができる。
【0090】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングを認識できると決定した場合、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定し、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が向上した場合、サービス伝送速度が向上する。
【0091】
第2の場合:ネットワークデバイスが、第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0092】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できる場合、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0093】
例えば、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は6層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できるため、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が4層であると決定する。または、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は8層であり、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数は4層であり、ネットワークデバイスが第1のシグナリングを認識できず、第2のシグナリングを認識できるため、ネットワークデバイスは第1のシグナリングを無視し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限が4層であると決定する。
【0094】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信した後、第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号を取得し、取得された第1のシグナリングのバージョン番号と第2のシグナリングのバージョン番号に基づいて、ネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングを認識できるか否かを決定することができる。
【0095】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは、第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定することもでき、端末が自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告できない場合を防止し、ネットワークデバイスが端末によってサポートされるアップリンクMIMO伝送能力を知ることを確保し、さらにサービスの伝送を確保する。
【0096】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0097】
図2に示す実施例ではネットワークデバイスが第1のシグナリングと第2のシグナリングに基づいて端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定することが説明される。
図2に示す実施例に基づいて、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいてアップリンクMIMO伝送の層数を設定することもでき、
図4を参照すると、この方法は以下のステップ204を含む。
【0098】
ステップ204において、ネットワークデバイスが実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定し、実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である。
【0099】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を決定でき、ネットワークデバイスが端末に実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定する場合、決定された端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力を参照でき、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である。
【0100】
例えば、ネットワークデバイスによって決定された最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数が6層である場合、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は4層であり、または、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は6層であり、または、ネットワークデバイスによって設定された実際のアップリンクMIMO伝送の層数は他の値であり、本出願の実施例では限定されない。
【0101】
本出願の実施例によって提供される方法では、ネットワークデバイスは端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて端末にアップリンクMIMO伝送の層数を設定し、ネットワークデバイスによって設定されるアップリンクMIMO伝送の層数が端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送層数を超えることを防止し、端末のアップリンクMIMO伝送を確保し、端末伝送の速度が向上する。
【0102】
なお、上記の実施例は、新たな実施例に分割してもよいし、相互に組み合わせて新たな実施例としてもよいが、本出願では、分割方式及び組み合わせ方式を限定しない。
【0103】
図5は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の報告装置のブロック図であり、
図5を参照すると、この装置は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するための送信モジュール501であって、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものである送信モジュール501を含み、
第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である。
【0104】
本出願の実施例によって提供される装置において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いアップリンクMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0105】
いくつかの実施例では、端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である。
【0106】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む。
【0107】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0108】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大層(layer)数が6層であり、または第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0109】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0110】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRCシグナリングである。
【0111】
なお、上記実施例によって提供される装置は、その機能を実現する時、上記各々の機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際応用では、上記機能の割り当てを、必要に応じて異なる機能モジュールによって完成させ、装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分して、上記説明された全部または一部の機能を完成させる。また、上記の実施例によって提供される装置と方法の実施例は同じ構想に属し、その具体的な実現過程は方法の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0112】
図6は本出願の例示的な一実施例によって提供されるアップリンクMIMO伝送能力の受信装置のブロック図であり、
図6を参照すると、この装置は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するための受信モジュール601であって、第1のシグナリングは端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第2のシグナリングは端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である受信モジュール601と、
端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するための処理モジュール602とを含む。
【0113】
本出願の実施例によって提供される装置において、端末は、第1のシグナリングと第2のシグナリングを介して自体のアップリンクMIMO伝送能力を報告し、第1のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力が、第2のシグナリングによって指示されるアップリンクMIMO伝送能力以上であるため、端末はより大きなアップリンクMIMO伝送能力をサポートし、第1のシグナリングを介してより高いアップリンクMIMO伝送能力を報告することもでき、実際のシステムアップリンク伝送能力とマッチングするように端末がより大きなアップリンクMIMO伝送能力を報告することをサポートし、ネットワークがより高いデータ階数をスケジューリングすることをサポートし、より高いアップリンク伝送速度を実現する。
【0114】
いくつかの実施例では、処理モジュール602はさらに、第1のシグナリングが認識された場合、第1のシグナリングによって指示される第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0115】
いくつかの実施例では、処理モジュール602はさらに、第1のシグナリングが認識されていない場合、第2のシグナリングによって指示される第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定する。
【0116】
いくつかの実施例では、装置は、
実際のアップリンクMIMO伝送の層数を設定するための処理モジュール602であって、実際のアップリンクMIMO伝送の層数は端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に対応する層数以下である処理モジュール602をさらに含む。
【0117】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む。
【0118】
いくつかの実施例では、第1のアップリンクMIMO伝送能力は第2のアップリンクMIMO伝送能力と同じであり、第1のシグナリングに含まれるコンテンツは第2のシグナリングに含まれるコンテンツと同じである。
【0119】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である。
【0120】
いくつかの実施例では、第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である。
【0121】
いくつかの実施例では、第1のシグナリングと第2のシグナリングはRRCシグナリングである。
【0122】
なお、上記実施例によって提供される装置は、その機能を実現する時、上記各々の機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際応用では、上記機能の割り当てを、必要に応じて異なる機能モジュールによって完成させ、装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分して、上記説明された全部または一部の機能を完成させる。また、上記の実施例によって提供される装置と方法の実施例は同じ構想に属し、その具体的な実現過程は方法の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0123】
図7は、本出願の例示的な一実施例によって提供される通信デバイスの概略構成図を示し、当該通信デバイスは、プロセッサ701、受信機702、送信機703、メモリ704、およびバス705を含む。
【0124】
プロセッサ701は1つ以上の処理コアを含み、プロセッサ701は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーションおよび情報処理を実行する。
【0125】
受信機702と送信機703は、1つの通信コンポーネントとして実現でき、当該通信コンポーネントは1つの通信チップであってもよい。
【0126】
メモリ704はバス705を介してプロセッサ701に接続される。
【0127】
メモリ704は少なくとも1つのプログラムコードを記憶し、プロセッサ701は当該少なくとも1つのプログラムコードを実行することにより、上記方法の実施例の様々なステップを実現する。
【0128】
また、通信デバイスは端末またはネットワークデバイスであってもよい。メモリ704は、任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組合せによって実現されてもよく、揮発性または不揮発性の記憶装置は、磁気ディスクまたは光ディスクを含み、電気的に消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ(EPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)を含むが、これらに限定されない。
【0129】
例示的な実施例では、上記の各方法の実施例によって提供される通信デバイスによって実行される方法を実現するためにプロセッサによってロードして実行される実行可能なプログラムコードが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0130】
例示的な実施例では、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含むチップを提供し、前記チップが端末またはネットワークデバイスで実行される場合、各方法の実施例によって提供される方法を実現する。
【0131】
例示的な実施例では、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムが端末またはネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、各方法の実施例によって提供される方法を実現する。
【0132】
上記実施例の全部または一部のステップはハードウェアによって実行されてもよく、プログラムが関連するハードウェアを命令することで完成することができ、前記プログラムは、読み取り専用メモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよいということは当業者であれば理解できる。
【0133】
上記は本出願の選択的な実施例だけで、本出願を限定するものではなく、本出願の精神及び原則の内に行われる修正、同等の置換、改善等は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれなければならない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の報告方法であって、前記方法は端末によって実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のシグナリングと第2のシグナリングとを送信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであるステップを含み、
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上である、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項2】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力が6層または8層である、
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項3】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層(layer)数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項4】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項5】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のアップリンクMIMO伝送能力の報告方法。
【請求項6】
アップリンク多入力多出力(MIMO)伝送能力の受信方法であって、前記方法はネットワークデバイスによって実行され、前記方法は、
端末から送信された第1のシグナリングと第2のシグナリングとを受信するステップであって、前記第1のシグナリングは前記端末によってサポートされる第1のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第2のシグナリングは前記端末によってサポートされる第2のアップリンクMIMO伝送能力を指示するものであり、前記第1のアップリンクMIMO伝送能力が前記第2のアップリンクMIMO伝送能力以上であるステップと、
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項7】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップは、
前記第1のシグナリングが認識された場合、前記第1のシグナリングによって指示される前記第1のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
6に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項8】
前記端末によってサポートされる最大アップリンクMIMO伝送能力に基づいて、実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限を決定するステップは、
前記第1のシグナリングが認識されていない場合、前記第2のシグナリングによって指示される前記第2のアップリンクMIMO伝送能力に対応する層数を前記実際のアップリンクMIMO伝送の層数の制限として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
6に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項9】
前記第1のアップリンクMIMO伝送能力は前記第2のアップリンクMIMO伝送能力を含む、
ことを特徴とする請求項
6に記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項10】
前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が6層であり、または前記第1のシグナリングによって指示される最大層数が8層である、
ことを特徴とする請求項
6~9のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項11】
前記第2のシグナリングによって指示される最大層数が4層である、
ことを特徴とする請求項
6~9のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項12】
前記第1のシグナリングと前記第2のシグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、
ことを特徴とする請求項
6~9のいずれかに記載のアップリンクMIMO伝送能力の受信方法。
【請求項13】
端末であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されるトランシーバと、
前記プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、請求項
1又は2に記載の方法を実現するように構成される、
ことを特徴とする端末。
【請求項14】
ネットワークデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されるトランシーバと、
前記プロセッサは、実行可能な命令をロードして実行することにより、請求項
6~9のいずれかに記載の方法を実現するように構成される、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項15】
コンピュータプログラ
ムであって、
前記コンピュータプログラ
ムが端
末のプロセッサによって実行される場合、請求項
1又は2に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラ
ム。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、請求項6~9のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【国際調査報告】